JP4442107B2 - インドール化合物の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医農薬等の生理活性物質をはじめとする種々のファインケミカル中間体として有用なインドール化合物の製造方法および該製造方法に於ける中間体となる新規な2−ニトロフェニルアセトン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】
インドール化合物の製造方法として、以下の方法が知られている。
【0003】
N−o−トリル−アセトアミドを360℃で酸化バリウムと反応させて2−メチルインドールを得た例がある(特許文献1)。同様にナトリウムアミド(非特許文献1)やナトリウムメトキシド(非特許文献2)を用いた例もあるが、いずれも高い反応温度を必要とし、副生成物が多く収率も高くない。
【0004】
アセトンのフェニルヒドラゾンを240℃で水酸化ナトリウムと反応して2−メチルインドールを得た例があるが副生成物が多く低収率である(非特許文献3)。
【0005】
2−ニトロ−1−(2−ニトロフェニル)プロペンを10%活性炭担持パラジウム触媒の存在下において水素と反応させて2−メチルインドールを製造しているが、収率は81%である(非特許文献4)。
【0006】
アニリンをトリス(2−ヒドロキシプロピル)アミン塩酸塩と二塩化スズ、三塩化ルテニウム、トリフェニルホスフィンの存在下において180℃で反応させて収率64%で2−メチルインド−ルを得ているが、収率が低い(非特許文献5)。
【0007】
2−ニトロベンジルカルボニル化合物からの製造方法としては、例えば2−ニトロフェニルアセトンを酢酸、酢酸ナトリウムの存在下において鉄で還元して2−メチルインドールを収率68%で得た記載(非特許文献6)や4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトンを酢酸水溶液中で亜鉛と反応させて95%の収率で6−フルオロ−2−メチルインドールを得た記載(特許文献2)等があるが、反応後の処理時、大量の酸化鉄や酸化亜鉛が廃棄物として排出され、環境面での影響が大きい。また、パラジウム、ラネーニッケル、白金などの触媒存在下の接触還元でも同様な生成物が得られるという記載もあるが(特許文献2)、それに対応する実施例の記載がない。
【0008】
以上のように、担持貴金属触媒等の還元触媒と水素供与体を用いる環境にやさしい方法で、2−置換インドール化合物を1段階で収率よく製造した例がない。実際に4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトンを活性炭担持パラジウム触媒の存在下において水素ガスで還元すると、6−フルオロ−2−メチルインドリンが副生するために6−フルオロ−2−メチルインドールの収率は約70%である。これは、反応中間体として生成する1−ヒドロキシ−2−メチルインドールが2−メチルインドレニン N−オキシドと互変異性の関係にあり、この2−メチルインドレニン N−オキシドがさらに還元されて6−フルオロ−2−メチルインドリンを生成するためである。
【0009】
還元中間体の1−ヒドロキシ−2−アルキルインドールの合成例としては、2−ニトロフェニルアセトンを亜鉛と塩化アンモニウムで還元して1−ヒドロキシ−2−メチルインドールを合成した例(非特許文献7)や、電気化学的なα−(o−ヒドロキシアミノフェニル)プロペンからの合成(非特許文献8)がある。また、1−ヒドロキシ−2−メチルインドールは、2−メチルインドレニン N−オキシドと互変異性の関係にあることが知られている(非特許文献9および非特許文献10)。
【0010】
ついで、そのアシル化の例としては、1−ヒドロキシ−2−フェニルインドール類から無水酢酸や塩化ベンゾイルで1−アセトキシ−2−フェニルインドール類あるいは1−ベンゾイロキシ−2−フェニルインドール類を合成した例(非特許文献11)や1−アセトキシ−2−メチルインドール(非特許文献12)の合成例がある。
【0011】
さらに、そのアシル化体からの還元反応の例としては、1−ベンゾイロキシ−2−フェニルインドールあるいは1−アセトキシ−3−シアノ−2−フェニルインドールをエタノール中活性炭担持パラジウム触媒を用い還元し、2−フェニルインドールあるいは3−シアノ−2−フェニルインドールを得た例(非特許文献13)がある。しかし、この方法は出発物質の2−ニトロベンジルカルボニル化合物から目的物のインドール化合物を得るのに多段階を要し、効率的な方法ではない。
【0012】
また、従来より、フェニルアセトン化合物はファインケミカルズ製造の重要中間体として種々の化合物や製造方法が開発されている。2−ニトロフェニルアセトン化合物は分子内にニトロ基、カルボニル基の2種の官能基を有するために種々の複素環化合物製造における重要中間体であり、例えば2−ニトロフェニルアセトン(非特許文献14)、4−クロロ−2−ニトロフェニルアセトン(非特許文献15)、4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトン(特許文献4)の製造方法がすでに知られている。特にこのような化合物群から誘導されるインドール化合物は古くより生理活性化合物を中心として種々の化合物が合成されている。
【0013】
そのようにして得られるインドール化合物を用いた化合物群の殺菌剤としての有用性も知られている(特許文献3)。特に6−フルオロ−2−メチルインドールは、その中でも有用性の高いインドール化合物製造のための中間体の一つであり、対応する重要原料となる3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンの製造方法が知られているが(特許文献4)、多段階を要するため、より簡便かつ優れた製造方法が求められている。
【0014】
また、インドール化合物と1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾールとを反応させることによりスルファモイルトリアゾール化合物を製造する方法が知られているが(特許文献3および特許文献5)、より収率の高い製造方法が求められている。
【0015】
【特許文献1】
DE262327
【0016】
【特許文献2】
特開昭47−38963号公報
【0017】
【特許文献3】
国際特許出願公開WO99/21851号パンフレット
【0018】
【特許文献4】
特開昭47−38947号公報
【0019】
【特許文献5】
特開2001−187786号公報
【0020】
【非特許文献1】
ブルチン・デ・ラ・オブ・ソサイエテ・チミケ・デ・フランス(Bull.Soc.Chim. Fr.),,1039(1924).
【0021】
【非特許文献2】
オーガニックシンセセス(Org.Syn.),27,94(1942).
【0022】
【非特許文献3】
ケミカル・ベリヒテ(Chem.Ber.),81,266,270(1948)
【0023】
【非特許文献4】
ヘテロサイクルス(Heterocycles),55,95(2001).
【0024】
【非特許文献5】
テトラヘドロン(Tetrahedron,3321(2001).
【0025】
【非特許文献6】
ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.),48,2066(1983).
【0026】
【非特許文献7】
ブルチン・デ・ラ・オブ・ソサイエテ・チミケ・デ・フランス(Bull.Soc.Chim. Fr.),1296(1967).
【0027】
【非特許文献8】
ブルチン・デ・ラ・オブ・ソサイエテ・チミケ・デ・フランス(Bull.Soc.Chim. Fr.),121(1974).
【0028】
【非特許文献9】
ジャーナル・オブ・ザ・ケミカルソサイエティー(J.Chem.Soc.),1067(1970).
【0029】
【非特許文献10】
スペクトロチミカ・アクタ(Spectrochim.Acta),23,717(1967).
【0030】
【非特許文献11】
(ジャーナル・オブ・ザ・ケミカルソサイエティー(J.Chem.Soc.),3466(1960).
【0031】
【非特許文献12】
ブルチン・デ・ラ・オブ・ソサイエテ・チミケ・デ・フランス(Bull.Soc.Chim. Fr.),3040(1973).
【0032】
【非特許文献13】
(ジャーナル・オブ・ザ・ケミカルソサイエティー(J.Chem.Soc.),3466(1960).
【0033】
【非特許文献14】
テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Lett.),42,1387(2001).
【0034】
【非特許文献15】
ケミカル・アンド・ファーマソイティカル・ブルチン)(Chem.Pharm.Bull.),17,605(1969).
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、工業的に有利なインドール化合物の製造方法およびその中間体を提供することである。
【0036】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、2−ニトロベンジルカルボニル化合物を還元触媒の存在下にて水素供与体で還元する際において、アシル化剤と塩基とを共存させることにより、インドール化合物を1段階で収率よく製造できることを見出すとともに、インドール化合物のひとつである6−フルオロ−2−メチルインドールを製造するうえで重要原料となる3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンの種々の製造方法を検討した結果、鍵中間体としての新規な2−ニトロフェニルアセトン化合物およびその化合物を経由する3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンの新規な製造方法を見いだし、さらに、インドール化合物をアルカリ金属塩とし、続いて、1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾールと反応させることにより、国際特許出願公開WO99/21851号パンフレット記載のスルファモイルトリアゾール化合物を収率良く製造できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0037】
すなわち、本発明は、次の〔1〕から〔23〕
〔1〕式(2)
【0038】
【化7】
Figure 0004442107
【0039】
(式中、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、置換されていてもよいアルキル基またはフェニル基を表し、Rは置換されていてもよいアルキル基、フェニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはハロゲン原子を表し、nは0から4の整数を表す。)
で表されるインドール化合物をアルカリ金属塩とし、続いて、1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾールと反応させることによる、式(3)
【0040】
【化8】
Figure 0004442107
【0041】
(式中、R、R、Rおよびnは前記と同様の意味を表す。)
で表されるスルファモイルトリアゾール化合物の製造方法。
【0042】
〔2〕式(1)
【0043】
【化9】
Figure 0004442107
【0044】
(式中、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、置換されていてもよいアルキル基またはフェニル基を表し、Rは置換されていてもよいアルキル基、フェニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはハロゲン原子を表し、nは0から4の整数を表す。)
で表される2−ニトロベンジルカルボニル化合物を還元触媒の存在下にて水素供与体で還元する際において、アシル化剤と塩基とを共存させることにより製造した前記式(2)で表されるインドール化合物を用いる〔1〕記載の製造方法。
【0045】
〔3〕前記式(1)で表される2−ニトロベンジルカルボニル化合物を還元触媒の存在下にて水素供与体で還元する際において、アシル化剤と塩基とを共存させることを特徴とする前記式(2)で表されるインドール化合物の製造方法。
【0046】
〔4〕前記アシル化剤が有機酸無水物である請求項3記載のインドール化合物の製造方法。
【0047】
〔5〕前記アシル化剤が無水酢酸である〔3〕記載のインドール化合物の製造方法。
【0048】
〔6〕前記塩基がアルカリ金属塩またはアルカリ金属水酸化物である〔3〕記載のインドール化合物の製造方法。
【0049】
〔7〕前記塩基がアルカリ金属の有機酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩または水酸化物である〔3〕記載のインドール化合物の製造方法。
【0050】
〔8〕前記還元触媒が担持貴金属触媒である〔3〕記載のインドール化合物の製造方法。
【0051】
〔9〕前記還元触媒が活性炭担持パラジウムである〔3〕記載のインドール化合物の製造方法。
【0052】
〔10〕前記水素供与体が水素ガスである〔3〕記載のインドール化合物の製造方法。
【0053】
〔11〕前記式(2)(但し、Rが水素原子を表す。)で表されるインドール化合物をハロゲン化し、次いでアルカリ金属塩としたあと、1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾールと反応させることによる前記式(3)(但し、Rが塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で表されるスルファモイルトリアゾール化合物の製造方法。
【0054】
〔12〕前記インドール化合物が2−メチル−6−フルオロインドールである〔11〕記載の製造方法。
【0055】
〔13〕前記ハロゲン化が臭素化である請求項12記載の製造方法。
【0056】
〔14〕前記臭素化が次亜臭素酸ナトリウムによるものである〔13〕記載の製造方法。
【0057】
〔15〕前記臭素化が水酸化ナトリウム存在下、臭素によるものである〔13〕記載の製造方法。
【0058】
〔16〕3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを還元触媒の存在下にて水素供与体で還元する際において、アシル化剤と塩基とを共存させることにより製造した2−メチル−6−フルオロインドールを用いる〔12〕記載の製造方法。
【0059】
〔17〕3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを還元触媒の存在下にて水素供与体で還元する際において、アシル化剤と塩基とを共存させることを特徴とする、2−メチル−6−フルオロインドールの製造方法。
【0060】
〔18〕式(I)
【0061】
【化10】
Figure 0004442107
【0062】
(式中、Rはメチル基、メトキシ基またはエトキシ基を表す。)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物を酸または塩基の存在下において処理することにより製造した3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを用いる〔16〕記載の製造方法。
【0063】
〔19〕前記式(I)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物を酸または塩基の存在下において処理することにより製造した3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを用いる〔17〕記載の製造方法。
【0064】
〔20〕前記式(I)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物を酸または塩基の存在下において処理することによる3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンの製造方法。
【0065】
〔21〕式(II)
【0066】
【化11】
Figure 0004442107
【0067】
(式中、Xはフッ素原子、塩素原子または臭素原子を表す。)で表されるニトロベンゼンと式(III)
【0068】
【化12】
Figure 0004442107
【0069】
(式中、Rはメチル基、メトキシ基またはエトキシ基を表す。)で表されるジカルボニル化合物とを反応させることにより製造した前記式(I)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物を用いる〔18〕、〔19〕または〔20〕記載の製造方法。
【0070】
〔22〕前記式(II)で表されるニトロベンゼンと前記式(III)で表されるジカルボニル化合物とを反応させることによる前記式(I)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物の製造方法。
【0071】
〔23〕前記式(I)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物。
に関する。
【0072】
式(1)で表される2−ニトロベンジルカルボニル化合物からの式(2)で表されるインドール化合物の製造方法についてさらに詳細に説明すれば、本発明は、式(1)
【0073】
【化13】
Figure 0004442107
【0074】
(式中、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、置換されていてもよいアルキル基またはフェニル基を表し、Rは置換されていてもよいアルキル基、フェニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはハロゲン原子を表し、nは0から4の整数を表す。)
で表される2−ニトロベンジルカルボニル化合物を還元触媒の存在下にて水素供与体で還元する際において、アシル化剤と塩基とを共存させることにより、中間体の式(3)
【0075】
【化14】
Figure 0004442107
【0076】
で表される1−ヒドロキシインドールおよびその互変異性体の式(4)
【0077】
【化15】
Figure 0004442107
【0078】
で表されるインドレニン N−オキシドをアシル化して、式(5)
【0079】
【化16】
Figure 0004442107
【0080】
(式中、Rは上記アシル化剤のアシル基を表す。)
で表される1−アシロキシインドール類を経由させることを特徴とする、式(2)
【0081】
【化17】
Figure 0004442107
【0082】
で表されるインドール化合物の製造方法である。
【0083】
本発明によれば、還元副生成物のインドリン化合物をほとんど副生せず、高収率でインドール化合物を製造することができる。
【0084】
【発明の実施の形態】
本発明が適用される化合物としては、式(1)で表される2−ニトロベンジルカルボニル化合物および式(2)で表されるインドール化合物において、RおよびRがそれぞれ独立して水素原子、置換されていてもよいアルキル基またはフェニル基を表し、Rが置換されていてもよいアルキル基、フェニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはハロゲン原子を表し、nが0から4の整数を表す場合が挙げられ、RおよびRがそれぞれ独立して水素原子または置換されていてもよいアルキル基を表し、Rがハロゲン原子を表し、nが0または1の整数を表す場合が挙げられ、Rがメチル基を表し、Rが水素原子を表し、Rがフッ素原子を表し、nが0または1の整数を表す場合が挙げられる。
【0085】
本発明の出発原料である式(1)で表される2−ニトロベンジルカルボニル化合物は、既知の方法で製造される。たとえば、2−ニトロフェニルアセトン(テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Lett.),42,1387(2001))、4−クロロ−2−ニトロフェニルアセトン(ケミカル・アンド・ファーマソイティカル・ブルチン)(Chem.Pharm.Bull.),17,605(1969))、4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトン(特開昭47−38947)が挙げられる。
【0086】
2−ニトロベンジルカルボニル化合物を還元する際に使用する試剤および反応条件は以下の通りであるが、これらに限定されるものではない。
【0087】
アシル化剤としては、反応活性なアシル基を持つ有機酸無水物が有効であり、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水カプロン酸、無水クロトン酸、無水マレイン酸、無水安息香酸、無水コハク酸等あるいは無水酢酸と蟻酸から合成した混合酸無水物等が好ましく、これらの混合物も使用できる。この内、特に無水酢酸が経済性の面から好ましい。
【0088】
アシル化剤の使用量としては、2−ニトロベンジルカルボニル化合物1モルに対して0.01〜10モルが好ましく、1〜5モルが更に好ましい。
【0089】
塩基としては、アミンやピリジン等の有機塩基や、アルカリ金属やアルカリ土類金属等の金属の有機酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、亜硫酸塩、水酸化物、酸化物等の無機塩基が挙げられるが、好ましくはアルカリ金属の有機酸塩や反応液中で有機酸無水物あるいはそれから生成した有機酸と反応してアルカリ金属の有機酸塩を生成するアルカリ金属の炭酸塩、炭酸水素塩、水酸化物等の塩基が挙げられる。このうち特に蟻酸ナトリウム、蟻酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が好ましい。これらの塩基の混合使用も可能である。
【0090】
塩基の使用量としては、2−ニトロベンジルカルボニル化合物1モルに対して0.01〜5モルが好ましく、0.1〜2モルが更に好ましい。
【0091】
還元触媒としては、通常水素化に使用されるニッケル触媒、パラジウム触媒、白金触媒、ロジウム触媒、ルテニウム触媒等の金属触媒が好ましく、不均一系でも均一系でも使用できる。そのうち特に担持貴金属触媒が好ましく、さらに活性炭担持パラジウムが経済性の面から好ましい。
【0092】
還元触媒の使用量は、0.01%〜50%が好ましく、1%〜10%が更に好ましい。
【0093】
水素供与体としては、水素ガスの他、反応系中で水素供与体となりえる蟻酸ナトリウム、蟻酸カリウム、蟻酸アンモニウム、亜燐酸ナトリウム、亜燐酸カリウム、ジ亜燐酸カリウム、ジ亜燐酸ナトリウム等が挙げられるが、その内特に水素ガスが経済性の面から好ましい。
【0094】
水素供与体の使用量としては、2−ニトロベンジルカルボニル化合物1モルに対して2〜5モルであり、好ましくは3〜4モルである。
【0095】
溶媒としては、反応に不活性なものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族類、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、蟻酸メチル、蟻酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン等の炭化水素類、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等の有機酸類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等の極性溶媒および水が挙げられ、これらの混合溶媒でも使用できる。
【0096】
溶媒の使用量としては、2−ニトロベンジルカルボニル化合物1モルに対して1〜20倍量が好ましく、3〜10倍量が更に好ましい。
【0097】
反応は、2−ニトロベンジルカルボニル化合物、アシル化剤、塩基、還元触媒および溶媒の混合物を水素供与体と反応させることで行う。
【0098】
反応温度としては、室温以下の低温から数百度の範囲で行うことができ、好ましくは室温から反応溶媒の沸点以下の温度である。
【0099】
反応全圧力としては、常圧から100kg/cm等の高圧下でも行うことができるが、好ましくは常圧〜10kg/cmの範囲であり、また水素分圧として好ましくは0.01〜10kg/cmの範囲であり、いずれも高圧になるほど反応が速くなる。
【0100】
反応時間は攪拌速度に影響を受け、通常の攪拌条件で常圧下4〜50時間、加圧条件では数時間で反応が終了する。
【0101】
反応後の反応液の処理法としては、還元触媒をろ過により除いた後反応液を水で洗浄することで、インドール化合物の溶液を得ることができるが、必要に応じて、水酸化ナトリウム等のアルカリ性水溶液や、硫酸、塩酸等の酸性水溶液で反応液を洗浄することで反応に使用した試剤や副生成物等を除くことができる。
【0102】
回収した還元触媒は、被毒されることなく何度も繰り返し使用することができる。
【0103】
本発明で提供する新規な2−ニトロフェニルアセトン化合物は式(I)
【0104】
【化18】
Figure 0004442107
【0105】
(式中、Rはメチル基、メトキシ基、エトキシ基を表す。)で表される。
なお上記の新規な2−ニトロフェニルアセトン化合物には、ケト−エノール互変異性体が存在し、通常のH−NMRなどでは両者が混在した形で観察されるが、本願においては式(I)の構造をエノール体も含めたものとして統一して表記する。
また上記2−ニトロフェニルアセトン化合物は
式(II)
【0106】
【化19】
Figure 0004442107
【0107】
(式中、Xはフッ素原子、塩素原子または臭素原子を表す。)で表されるニトロベンゼンと式(III)
【0108】
【化20】
Figure 0004442107
【0109】
(式中、Rはメチル基、メトキシ基またはエトキシ基を表す。)で表されるジカルボニル化合物を反応させることによる新規な方法により製造することができる。
【0110】
なお、(III)の構造もエノール体も含めたものとして統一して表記する。
【0111】
反応は通常塩基の存在下で行なう。
【0112】
反応に用いられる塩基としては、種々のものが使用可能であり、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムイソプロポキシド、カリウム−tert−ブトキシド等様々なものが挙げられるが、反応の操作性、経済性等から水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が好ましい。
【0113】
これら塩基は単独でまたは組み合わせて使用できる。
【0114】
塩基は通常式(III)のジカルボニル化合物1モルに対して、0.3〜10モル、特に0.5〜5モルの使用量が好ましい。
【0115】
また反応系に反応を円滑に進行させるために添加物を加えることも可能である。添加物としては、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムブロミド、テトラメチルアンモニウムヨージド、テトラエチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムブロミド、テトラエチルアンモニウムヨージド、テトラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムヨージド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリエチルアンモニウムブロミド等の四級アンモニウム塩類、トリフェニルメチルホスホニウムヨージド、トリフェニルメチルホスホニウムブロミド、トリフェニルメチルホスホニウムクロリド、トリフェニルアリルホスホニウムヨージド、トリフェニルアリルホスホニウムブロミド、トリフェニルアリルホスホニウムクロリド、テトラフェニルホスホニウムヨージド、テトラフェニルホスホニウムブロミド、テトラフェニルホスホニウムクロリド等のホスホニウム塩類等が挙げられる。
【0116】
これら添加物は通常式(III)のジカルボニル化合物1モルに対して、0.0001〜1モル、特に0.001〜0.5モルの使用量が好ましい。
【0117】
反応は、反応に用いる各試剤の分散・混合を含め反応を円滑に進めるために、溶媒で希釈して行うことが好ましい。反応に用いる溶媒としては、本反応に不活性な溶媒であれば特に制限は無く、例えば、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシメタン、ジエトキシメタン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、2−メチル−2−プロパノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、i−プロピルセロソルブ、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等のアルコール類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、p−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、テトラヒドロナフタリン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、N,N,N’,N’−テトラメチル尿素等の尿素類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の含イオウ系極性溶媒、ピリジン、2−ピコリン、3−ピコリン、4−ピコリン、5−エチル−2−ピコリン等のピリジン類または水が挙げられる。これらが単独または組合せて使用できる。
【0118】
本反応は、幅広い温度域で行なうことができる。経済的な製造を考慮した場合の好適な温度範囲としては、通常0〜150℃、特に10〜100℃の範囲で行なうことが好ましい。
【0119】
反応時間は、用いる試剤の量、濃度、反応温度等により異なるが、通常は0.1〜200時間、好ましくは1〜70時間の範囲で終了するように、条件を設定することが好ましい。
【0120】
反応終了後は、必要により溶媒を留去し、続いて粗反応物に水および水と混合しない溶媒を加えて抽出後、有機層より蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の常法処理を行うことにより目的とする式(I)の2−ニトロフェニルアセトン化合物を精製・単離することが可能である。
【0121】
また上記反応で得られた式(I)の2−ニトロフェニルアセトン化合物は酸または塩基の存在下において処理することにより、インドール製造等の重要な中間体である3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンへ容易に誘導することができる。
【0122】
反応に用いることのできる塩基としては、種々のものが使用可能であり、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等様々なものが挙げられるが、反応の操作性、経済性等から水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。
【0123】
また本反応に用いることのできる酸としては、硫酸、硝酸、塩酸等の鉱酸類、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸等の脂肪族カルボン酸類、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等の有機スルホン酸類等が挙げられるが、実用性、経済性等から硫酸、塩酸を単独で、またはこれらを基本として他の酸類を組み合わせて使用することが好ましい。
【0124】
上記、塩基または酸は通常式(I)の2−ニトロフェニルアセトン1モルに対して、0.01〜50モル、特に0.1〜20モルの使用量が好ましい。
【0125】
反応は、溶媒で希釈して行うことが操作性から好ましい。反応に用いる溶媒としては、本反応に不活性な溶媒であれば特に制限は無く、例えば、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシメタン、ジエトキシメタン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、2−メチル−2−プロパノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、i−プロピルセロソルブ、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、2−ペンタノン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロエタン、テトラクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、p−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、テトラヒドロナフタリン等の芳香族炭化水素類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の有機酸類または水が挙げられる。これらが単独または組合せて使用できる。
【0126】
本反応は、幅広い温度域で行なうことができる。しかし反応試剤の使用量を含めて経済的な製造を考慮した場合の好適な温度範囲としては、通常20〜200℃、特に50〜150℃の範囲で行なうことが好ましい。
【0127】
反応時間は、用いる試剤の量、濃度、反応温度等により異なるが、通常は0.1〜50時間、好ましくは1〜30時間の範囲で終了するように、条件を設定することが好ましい。
【0128】
反応終了後は、必要により溶媒を留去し、続いて蒸留により直接目的物を得るか、または粗反応物に水および水と混合しない溶媒を加えて充分に洗浄後、有機層より蒸留、カラムクロマトグラフィー等の常法処理を行うことにより目的とする3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを精製・単離することが可能である。
【0129】
本願の上記2工程の反応は操作的に連続化することも可能であり、そうすることによる生産性の向上等のメリットは大きい。
【0130】
例えば第1工程の反応終了後に、水と任意に溶解する溶媒を用いた場合は溶媒を留去し、水と混合しない溶媒に置換、水と混合しない溶媒を用いた場合はそのままの状態で、水を添加して中間体の新規2−ニトロフェニルアセトン化合物を有機溶媒中に抽出する。ここでさらに精製が必要な場合には、2−ニトロフェニルアセトン化合物を含む有機溶媒溶液から、必要量・濃度のアルカリ水溶液で該化合物を水溶液中に転溶、その後酸性化し、新たに有機溶媒を加えて再び該化合物を有機溶媒中に転溶する。その後、オルトニトロフェニルアセトン化合物を含む溶液を直接、または濃縮後に適当な酸または塩基を加えて反応を行なうことで、目的とする3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを好収率で得ることができる。本方法によれば2工程の反応を、再結晶やクロマトグラフィー等の手法を用いることなく、実質的に溶液状態での連続操作により行なうことができる。
【0131】
式(2)で表されるインドール化合物をアルカリ金属塩とし、続いて、1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾール化合物と反応させることにより、式(3)で表される化合物を製造することができる。
【0132】
【化21】
Figure 0004442107
【0133】
式(3)で表される化合物は、国際特許出願公開WO99/21851号パンフレット記載の殺菌剤である。
【0134】
式(2)で表されるインドール化合物をアルカリ金属塩とするときの方法としては、例えば溶媒中、アルカリ金属化合物とともに攪拌するという方法が挙げられる。
【0135】
その際の溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジグライム、エチレングリコ−ルジメチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルジメチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサンなどの環状または非環状エーテル系溶媒が挙げられる。
【0136】
アルカリ金属化合物としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩等、ナトリウムメトキシド、カリウム−t−ブトキシド等のアルコキシド類、水素化ナトリウム等が挙げられる。
【0137】
その際、反応系中の平衡をインドールのアルカリ金属塩に偏らせるためには、反応中に生じるアルカリ金属化合物由来の水、酸、アルコール等を系外に除きながら反応させることが好ましいが、その様な観点から、また、経済的な観点から、アルカリ金属化合物としてはアルコキシドが好ましく、例えば、ナトリウムメトキシドが特に好ましい。
【0138】
用いるアルカリ金属化合物の量は、インドール化合物1モルに対して0.5〜20モルであるが、1〜2モルが特に好ましい。
【0139】
反応温度は用いるインドール化合物や反応資材等の種類によるが、通常は0〜100℃の範囲から選択され、20〜50℃が好ましい。
【0140】
反応条件としては、例えば減圧下での還流が好ましい。
【0141】
反応時間としては、用いる基質により異なるが、通常5分から24時間、好ましくは1時間から3時間である。但し、塩を生成させないと、すなわち、塩が反応系内で充分に生成するまで反応を行わないと、そのあとの縮合反応がうまく進行しない場合がある。
【0142】
また、反応には相間移動触媒を用いることもできる。その際の相間移動触媒としては、テトラブチルアンモニウムクロリド等の4級アンモニウム塩等や18クラウン6等が挙げられる。
【0143】
得られたアルカリ金属塩と1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾールと反応させる際の溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジグライム、エチレングリコ−ルジメチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルジメチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサンなどの環状または非環状エーテル系溶媒が挙げられる。
【0144】
反応は、アルカリ金属塩を系内で生成させたあと、その反応液を1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾール化合物を含む系内に滴下しながら反応させることが好ましい。
【0145】
反応温度としては、0〜100℃が好ましく、0〜20℃が特に好ましい。
【0146】
なお、式(2)中、Rがハロゲン基の化合物については、Rが水素原子であるインドール化合物をハロゲン化してから、上記と同様に1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾールと反応させることにより製造することができる。
【0147】
ハロゲン化の際の溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン等のケトン類、アセトニトリルおよびプロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミドおよびN,N−ジメチルアセトアミド等の酸アミド類等、ハロゲン化剤の影響を受けない溶媒が使用できるが、ベンゼン、トルエン、キシレン等のハロゲン化を受けるような芳香族炭化水素溶媒も使用することができ、例えばトルエンは工業的な取り扱いの観点から好ましい溶媒である。
【0148】
ハロゲン化剤としては、塩素、臭素、ヨウ素、N−クロロこはく酸イミド、N−ブロモこはく酸イミド、N−ヨードこはく酸イミド、次亜臭素酸ナトリウム等が挙げられる。
【0149】
ハロゲン化は、アルカリ金属化合物を共存させてアルカリ性の条件下で行うことが好ましい。その際のアルカリ金属化合物としては、例えば水酸化ナトリウムが好ましい。
【0150】
用いるハロゲン化剤の量は、例えば、インドール化合物1モルに対して1モルまたはその付近であることが好ましい。
【0151】
水酸化ナトリウムの量は、例えば、インドール化合物1モルに対して1.1モルまたはその付近であることが好ましい。
【0152】
ハロゲン化剤として次亜臭素酸ナトリウムを用いる場合は、反応系内に水酸化ナトリウムと臭素とを共存させて、あらかじめ系内で次亜臭素酸ナトリウムを発生させてから反応を行うことが好ましい。
【0153】
反応温度は用いるインドール化合物や反応資材等の種類によるが、通常は0〜100℃の範囲から選択され、0〜10℃が好ましい。
【0154】
反応時間は、用いる基質により異なるが、通常5分から24時間、好ましくは1時間から3時間である。
【0155】
得られたハロゲン化物は、溶液のまま、必要に応じて亜硫酸水素ナトリウム水溶液等で洗浄してから、次のアルカリ金属塩の生成反応に供することができる。
【0156】
【実施例】
以下、実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0157】
〔実施例1〕
窒素で置換した反応フラスコに4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトン5.00g(0.0254モル)、トルエン35g、酢酸ナトリウム2.10g(0.0254モル)、無水酢酸10.4g(0.101モル)および活性炭担持5%パラジウム〔NEケムキャット社製(50%含水品)〕0.25gを入れ、水素で置換した後、50℃において水素ガスを常圧で供給して6時間反応させた。液体クロマトグラフィーで4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトンの消失を確認した後、窒素で置換し、セライトで触媒をろ過した。反応液を水35g、水10g、5%水酸化ナトリウム水溶液14g、水10g及び水10gで順に洗浄し、分液した後、6−フルオロ−2−メチルインドールのトルエン溶液を得た。液体クロマトグラフィーで定量分析したところ、6−フルオロ−2−メチルインドール3.60g(収率95.0%)の生成を確認した。
【0158】
〔実施例2〕
窒素で置換した反応フラスコに4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトン500g(2.54モル)、トルエン3500g、酢酸ナトリウム208g(2.54モル)、無水酢酸1036g(10.1モル)および活性炭担持5%パラジウム〔NEケムキャット社製(50%含水品)〕25gを入れ、水素で置換した後、50℃において水素ガスを常圧で供給して30時間反応させた。液体クロマトグラフィーで4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトンの消失を確認した後窒素で置換し、水2000g、30%水酸化ナトリウム水溶液2705gを滴下し、1時間攪拌後、セライトで触媒をろ過し、その後、水層を分液した。さらに水1000g、0.5%硫酸水溶液1000g、水1000g及び水1000gで順に洗浄し、分液した後、6−フルオロ−2−メチルインドールのトルエン溶液を得た。液体クロマトグラフィーで定量分析したところ、6−フルオロ−2−メチルインドール353g(収率93.4%)の生成を確認した。
【0159】
〔実施例3〕
窒素で置換した反応フラスコに4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトン0.50g(0.00254モル)、トルエン3.5g、酢酸ナトリウム0.21g(0.00254モル)、無水プロピオン酸1.32g(0.0102モル)および活性炭担持5%パラジウム〔NEケムキャット社製(50%含水品)〕0.025gを入れ、水素で置換した後、50℃において水素ガスを常圧で供給して5時間反応させた。液体クロマトグラフィーで4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトンの消失を確認した後、窒素で置換し、セライトで触媒をろ過した。反応液を液体クロマトグラフィーで定量分析したところ、6−フルオロ−2−メチルインドール0.36g(収率95%)の生成を確認した。
【0160】
〔実施例4〕
窒素で置換した反応フラスコに4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトン0.50g(0.00254モル)、トルエン3.5g、酢酸ナトリウム0.21g(0.00254モル)、無水酪酸1.61g(0.0102モル)および活性炭担持5%パラジウム〔NEケムキャット社製(50%含水品)〕0.025gを入れ、水素で置換した後、50℃において水素ガスを常圧で供給して5時間反応させた。液体クロマトグラフィーで4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトンの消失を確認した後、窒素で置換し、セライトで触媒をろ過した。反応液を液体クロマトグラフィーで定量分析したところ、6−フルオロ−2−メチルインドール0.37g(収率97%)の生成を確認した。
【0161】
〔実施例5〕
窒素で置換した反応フラスコに4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトン0.50g(0.00254モル)、トルエン3.5g、炭酸カリウム0.18g(0.00127モル)、無水酢酸1.29g(0.0127モル)および活性炭担持5%パラジウム〔NEケムキャット社製(50%含水品)〕0.025gを入れ、水素で置換した後、50℃において水素ガスを常圧で供給して7.5時間反応させた。液体クロマトグラフィーで4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトンの消失を確認した後、窒素で置換し、セライトで触媒をろ過した。反応液を液体クロマトグラフィーで定量分析したところ、6−フルオロ−2−メチルインドール0.36g(収率95%)の生成を確認した。
【0162】
〔実施例6〕
窒素で置換した反応フラスコに4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトン0.50g(0.00254モル)、トルエン3.5g、炭酸水素ナトリウム0.21g(0.00254モル)、無水酢酸1.29g(0.0127モル)および活性炭担持5%パラジウム〔NEケムキャット社製(50%含水品)〕0.025gを入れ、水素で置換した後、50℃において水素ガスを常圧で供給して7.5時間反応させた。液体クロマトグラフィーで4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトンの消失を確認した後、窒素で置換し、セライトで触媒をろ過した。反応液を液体クロマトグラフィーで定量分析したところ、6−フルオロ−2−メチルインドール0.37g(収率97%)の生成を確認した。
【0163】
〔実施例7〕
窒素で置換した反応フラスコに4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトン0.50g(0.00254モル)、トルエン3.5g、炭酸ナトリウム0.13g(0.00127モル)、無水酢酸1.29g(0.0127モル)および活性炭担持5%パラジウム〔NEケムキャット社製(50%含水品)〕0.025gを入れ、水素で置換した後、50℃において水素ガスを常圧で供給して8時間反応させた。液体クロマトグラフィーで4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトンの消失を確認した後、窒素で置換し、セライトで触媒をろ過した。反応液を液体クロマトグラフィーで定量分析したところ、6−フルオロ−2−メチルインドール0.35g(収率92%)の生成を確認した。
【0164】
〔実施例8〕
窒素で置換した反応フラスコに4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトン0.50g(0.00254モル)、トルエン3.5g、水酸化ナトリウム0.10g(0.00254モル)、無水酢酸1.29g(0.0127モル)および活性炭担持5%パラジウム〔NEケムキャット社製(50%含水品)〕0.025gを入れ、水素で置換した後、50℃において水素ガスを常圧で供給して9時間反応させた。液体クロマトグラフィーで4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトンの消失を確認した後、窒素で置換し、セライトで触媒をろ過した。反応液を液体クロマトグラフィーで定量分析したところ、6−フルオロ−2−メチルインドール0.36g(収率95%)の生成を確認した。
【0165】
〔比較例〕
窒素で置換した反応フラスコに4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトン0.30g(0.00152モル)、エタノール2.1gおよび活性炭担持5%パラジウム〔NEケムキャット社製(50%含水品)〕0.030gを入れ、20℃において水素ガスを常圧で供給して90時間反応させた。液体クロマトグラフィーで4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトンの消失を確認した後窒素置換し、セライトで触媒をろ過した。反応液を液体クロマトグラフィーで定量分析したところ、6−フルオロ−2−メチルインドール0.16g(収率72%)の生成を確認した。
【0166】
〔実施例9〕
3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ペンテン−2−オンの製造
2,5−ジフルオロニトロベンゼン5.00g、ジメチルスルホキシド50mLの混合溶液に、アセチルアセトン3.45g、続けて炭酸カリウム9.09gを加えた。 室温下、43時間攪拌した後、反応混合物にトルエン150mLを加え攪拌し、このものを水150mL中に加えた。トルエン相を分取し、続いて水相にトルエン100mLを加えての抽出操作を2回行った。得られたトルエン相を纏めて、150mLの水で3回洗浄した後、100mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過操作後、溶媒を留去し得られた粗生成物をヘキサン15mLとジエチルエーテル2mLの混合溶媒で洗浄、真空乾燥することにより3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ペンテン−2−オンを4.81g(収率;64%)得た。
【0167】
H−NMR(CDCl):1.86ppm(s、6H、C )、7.3−7.8ppm(m、3H、Ar)、16.55ppm(s、1H、O
融点:98−100℃
〔実施例10〕
3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ペンテン−2−オンの製造
粉末炭酸カリウム7.65g、2,5−ジフルオロニトロベンゼン4.00g及びN,N−ジメチルホルムアミド20mLの混合懸濁液を40℃に加熱後、アセチルアセトン2.90gを加えた。 反応溶液を80℃まで加熱し、窒素雰囲気下で一晩攪拌した。放冷後、反応混合物にトルエン20mLを加え攪拌し、このものを冷水50mL(10℃)中に加えた。トルエン相を分取し、続いて水相にトルエン30mLを加えての抽出操作を3回行った。得られたトルエン相を纏めて、50mLの水で3回洗浄した後、シリカゲル(10.0g)を通した(40mLのトルエンで洗浄した)。溶媒を留去し得られた粗生成物をヘキサン30mLとジエチルエーテル2mLの混合溶媒で洗浄、濾過(濾過物はヘキサンで洗浄した)後、真空乾燥することで、3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ペンテン−2−オンを4.07g(収率;68%)得た。
【0168】
〔実施例11〕
2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ブテン酸メチルエステル[2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−オキソブタン酸メチルエステル]の製造
粉末炭酸カリウム19.0g、2,5−ジフルオロニトロベンゼン10.0g及びN,N−ジメチルホルムアミド50mLの混合懸濁液を50℃に加温した後に、アセト酢酸メチルエステル8.39gを加えた。その後、窒素雰囲気下、49−51℃で19時間撹拌したのちに22℃まで放冷した。反応混合物にトルエン150mLを加えて撹拌し、このものを10℃の冷水300mL中に加えた。トルエン相を分取し、続いて水相にトルエン150mLを加えての抽出操作を2回行なった。得られたトルエン相を纏めて、150mLの水で3回洗浄を行なった後に、5%水酸化ナトリウム水溶液150mLを加えて水相への抽出操作を行った(2回)。 得られた水相に35%塩酸35mLを加えてpHを3とし、トルエン150mLで2回抽出操作を行った。得られたトルエン溶液を200mLの水で3回洗浄した後、液相分離濾紙により濾過し、20mLのトルエンで濾紙上を洗浄し、溶媒を留去、乾燥することで、2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ブテン酸メチルエステル[2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−オキソブタン酸メチルエステル]を12.1g(収率:76%)得た(CDCl中においてケト体:エノ−ル体=1:9)。
【0169】
H−NMR(CDCl):1.83ppm(s、3H、エノ−ル体C=C(OH)C )、2.38ppm(s、ケト体COC )、3.64ppm(s、3H、エノ−ル体CO )、3.79ppm(s、3H、ケト体CO )、5.35ppm(s、1H、ケト体CHCOCCOCH)、7.2−8.0ppm(m、3H、Ar)、12.95ppm(s、1H、エノール体O)、
融点:72−75℃
〔実施例12〕
2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ブテン酸エチルエステル[2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−オキソブタン酸エチルエステル]の製造
2,5−ジフルオロニトロベンゼン5.00g、ジメチルホルムアミド30mLの混合溶液に室温下、アセト酢酸エチルエステル4.49g、続けて炭酸カリウム9.09gを加えた。 室温下、67時間攪拌した後、反応混合物にトルエン100mLを加え攪拌し、このものを氷水200mL中に加えた。トルエン相を分取し、続いて水相にトルエン100mLを加えての抽出操作を2回行った。得られたトルエン相を纏めて、1N水酸化カリウム水溶液100mLを加えての水相への抽出操作を2回行った。 得られた水相に35%塩酸を25mL加えてpHを2とし、トルエン150mLで2回抽出操作を行った。 得られたトルエン相を150mLの水で3回洗浄した後、100mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。 濾過操作後、溶媒を減圧下にて留去することで、2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ブテン酸エチルエステル[2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−オキソブタン酸エチルエステル]を7.10g(収率:84%)得た(CDCl中においてケト体:エノール体=1:9)。
H−NMR(CDCl):1.13ppm(t、J=7.2Hz、3H、エノール体COCH )、0.9−1.5ppm(ケト体COCH )、1.87ppm(s、3H、エノール体COC )、2.42ppm(s、3H、ケト体COC )、3.8−4.6ppm(m、2H、CO CH)、5.33ppm(s、1H、ケト体CHCOCCOEt)、7.2−8.1ppm(m、3H、Ar)、13.05ppm(s、1H、エノール体O)、
融点:48−49℃
〔実施例13〕
1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンの製造(3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ペンテン−2−オンからの製造)
3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ペンテン−2−オン1.03gに酢酸10gを室温にて加え、続いて50%硫酸水溶液を8.0g加えた。混合物を撹拌しながら徐々に加熱して、最終的に還流温度で3時間反応させた。反応混合物を室温まで冷却後、水と酢酸を部分留去し、トルエン20mL、続いて水40mLを投入した。トルエン相を分離後、水相を30mLのトルエンで2回抽出した。得られたトルエン相を纏め、水30mLにて3回、飽和食塩水20mLで1回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。 濾過操作後、溶媒を留去することで、1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを0.76g得た(収率89%)。
【0170】
H−NMR(CDCl):2.32ppm(s、3H、CHC(O)C )、4.11ppm(s、C C(O)CH)、7.2−7.9ppm(m、3H、Ar
融点:49−50℃
〔実施例14〕
1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンの製造(2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ブテン酸メチルエステル[2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−オキソブタン酸メチルエステル]からの製造)
2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ブテン酸メチルエステル[2−(4―フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−オキソブタン酸メチルエステル]18.1gに酢酸110gを室温にて加え、続いて50%硫酸水溶液を26.0g加えた。混合物を撹拌しながら徐々に加熱して、最終的に還流温度で4.7時間反応させた。反応混合物より水と酢酸を部分留去し、トルエン100mLを加えたのちに水100mL中に徐々に投入した。トルエン相を分離後、水相にトルエン100mLを加えて、再びトルエン相を分離した。得られたトルエン相を水100mLにて4回洗浄後、セライト濾過した。溶媒を減圧下で留去し、n−ヘキサン100mLを加えてスラリ−としたのちに、濾過して得た結晶を減圧乾燥することで1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを12.8g得た(収率92%)。
【0171】
〔実施例15〕
1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンの製造(2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ブテン酸エチルエステル[2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−オキソブタン酸エチルエステル]からの製造)
2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ブテン酸エチルエステル(2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−3−オキソブタン酸エチルエステル)4.00gに酢酸24gを室温にて加え、続いて50%硫酸水溶液を6.0g加えた。混合物を撹拌しながら徐々に加熱して、最終的に還流温度で4.6時間反応させた。反応混合物より水と酢酸を部分留去し、トルエン40mLを加えた後に水40mLを投入した。トルエン相を分離後、水相を40mLのトルエンで2回抽出した。得られたトルエン相を水40mLで3回、飽和食塩水40mLで1回洗浄後、シリカゲルに通した。溶媒を減圧下で留去することにより1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを2.40g得た(収率82%)。
【0172】
〔実施例16〕
1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンの製造〔連続的方法〕
2,5−ジフルオロニトロベンゼン10.0g、粉末炭酸カリウム19.0g及びN,N−ジメチルホルムアミド52mLの混合液を53℃に加熱したのち、続けてアセト酢酸メチルエステル8.4g加え、窒素雰囲気下、48−53℃で15時間撹拌した。放冷後、反応混合物にトルエン150mLを加えて撹拌し、このものを冷水(6℃)300mL中に加えた。トルエン相を分取し、続いて水相を150mLのトルエンで2回抽出した。得られたトルエン相を纏めて、150mLの水で3回洗浄を行なった後に、液相分離濾紙により濾過し(20mLのトルエンで濾紙上を洗浄)、溶媒を留去後、トルエン40mLを加え、実施例11で示す2−ニトロフェニルアセトン化合物のトルエン溶液56gを得た。
【0173】
この溶液を連続して次の脱炭酸工程に供した。酢酸20mL、50%硫酸水溶液20mLを加え、徐々に温度を上げ45時間加熱還流した後、24℃まで放冷した。更に酢酸及び50%硫酸水溶液をそれぞれ20mLを加え還流温度で25時間反応させた。冷却後(22℃)、トルエン150mL、水200mLを加え、攪拌した。トルエン相を分離後、水相を150mLのトルエンで2回抽出した。得られたトルエン相を纏め、5%水酸化トリウム水溶液200mLを加え、攪拌後、セライト濾過を行った。トルエン相を分離し、水で洗浄した後、液相分離濾紙により濾過し、溶媒を留去した。析出した固体をトルエン33mLで溶解させたあと、ヘキサン(300mL)に投入し、一晩攪拌の後、生じた固体を濾過した。濾液を濃縮後、1mLのトルエン、30mLのヘキサンで精製し、先の固体と纏めて真空乾燥後、1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを9.8g(79%(2,5−ジフルオロニトロベンゼンから2段階連続の収率))得た。
【0174】
〔実施例17〕
3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドールの製造
6−フルオロ−2−メチルインドール0.58g(3.9mmol)にトルエン8.7gおよび水酸化ナトリウム0.17g(4.25mmol)を窒素雰囲気下で加え、5℃に冷却した。この溶液に臭素0.6g(3.9mmol)を1時間かけて滴下し、更に1時間攪拌した。目的物が生成していることをHPLCで確認したあと、溶液を0.2mol/Lの亜硫酸水素ナトリウム水溶液8.7gで1回、純水8.7gで1回洗浄し、次の工程に導いた。定量収率96.6%。
HNMR(CDCl
2.40(s, 3H), 6.90-7.00(m, 2H), 7.45-7.51(m, 1H), 7.85-8.05(br s, 1H)
〔実施例18〕
1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾールの製造
実施例17で得られた3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドールのトルエン溶液に水酸化ナトリウム0.17g(4.25mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド0.11g(0.39mmol)およびジグライム5.8gを窒素雰囲気下で加え、30℃、30mmHgの減圧還流下で2時間攪拌し、3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドールのナトリウム塩を合成した。この溶液を、別途窒素雰囲気下5℃で調製しておいた1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾール1.04g(3.9mmol)のジグライム5.8g溶液中に15分かけて滴下し、更に1時間攪拌したところ、目的とする1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾールが生成していることをHPLCで確認した。定量収率94.0%
〔実施例19〕
3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドールの製造
6−フルオロ−2−メチルインドール1g(6.7mmol)にトルエン7gおよび水酸化ナトリウム0.3g(7.5mmol)を窒素雰囲気下で加え、5℃に冷却した。この溶液に臭素1.1g(6.7mmol)を1時間かけて滴下し、更に1時間攪拌した。目的物が生成していることをHPLCで確認したあと、溶液を0.2mol/Lの亜硫酸水素ナトリウム水溶液8gで1回、純水8gで1回洗浄し、次の工程に導いた。定量収率95.5%。
【0175】
〔実施例20〕
1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾールの製造
実施例19で得られた3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドールのトルエン溶液を窒素雰囲気下、5℃に冷却し、t−ブトキシカリウム0.8g(7.2mmol)のジグライム11.8g溶液を滴下し、30分かけて3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドールのカリウム塩を合成した。この溶液を、別途窒素雰囲気下5℃で調製しておいた1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾール1.8g(6.7mmol)のジグライム10.7g溶液中に15分かけて滴下し、更に30分攪拌したところ、目的とする1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾールが生成していることをHPLCで確認した。定量収率95.2%
〔実施例21〕
3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドールの製造
15%水酸化ナトリウム水溶液373g(1.37mol)に窒素雰囲気下、0℃で臭素73g(0.462mol)を1.5時間かけて滴下し、その後1時間攪拌して次亜臭素酸ナトリウム水溶液を調製した。別の反応容器に6−フルオロ−2−メチルインドール45.4g(0.304mol)およびトルエン637gを仕込み、窒素雰囲気とした後、そこへ酢酸73g(1.217mol)を加えて0℃に冷却し、先ほどの次亜臭素酸ナトリウム水溶液を0℃で5時間かけて滴下し、更に0〜4℃で2.5時間反応させた。目的物が生成していることをHPLCで確認したあと、溶液を0.27mol/Lの亜硫酸水素ナトリウム水溶液450gで1回、純水360gで3回洗浄し、次の工程に導いた。定量収率100%。
【0176】
〔実施例22〕
1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾールの製造
実施例21で得られた3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドールのトルエン溶液を窒素雰囲気下、5℃に冷却し、酢酸ナトリウム5g(0.061mol)、ジグライム35gを加えて、30℃で水とトルエンを留去しながら更にジグライム521gを17時間かけて滴下した。この溶液を0℃に冷却し、28%ナトリウムメトキシド64.6g(0.335mol)を1時間かけて滴下し、30℃でメタノール、トルエンを減圧留去して3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドールのナトリウム塩を合成した。この溶液を、別途窒素雰囲気下5℃で調製しておいた1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾール92g(0.335mol)のジグライム534g溶液中に2時間かけて滴下し、更に2時間攪拌した。75℃でジグライムを留去し、トルエン1319gを加えて水300mlで3回、0.5%水酸化ナトリウム水溶液312gで1回、さらに水300mlで2回洗浄し、得られたトルエン溶液を4分の1まで濃縮して冷却し、生じた結晶を濾取して、目的とする1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾールを127.9g得た。6−フルオロ−2−メチルインドールからの収率90%。
【0177】
【発明の効果】
本発明に従うと、従来製造が困難であったインド−ル製造等の有用中間体である1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを、新規な2−ニトロフェニルアセトン類を中間体として容易に得ることができ、2−ニトロベンジルカルボニル化合物から極めて高収率でインドール化合物を製造することができ、さらにインドール化合物から、殺菌剤として有用なスルファモイルトリアゾール化合物を高収率で得ることができる。

Claims (23)

  1. 式(2)
    Figure 0004442107
    (式中、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、置換されていてもよいアルキル基またはフェニル基を表し、Rは置換されていてもよいアルキル基、フェニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはハロゲン原子を表し、nは0から4の整数を表す。)
    で表されるインドール化合物をアルカリ金属塩とし、続いて、その反応液を1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾールを含む系内に滴下しながら反応させることによる、式(3)
    Figure 0004442107
    (式中、R、R、Rおよびnは前記と同様の意味を表す。)
    で表されるスルファモイルトリアゾール化合物の製造方法。
  2. 式(1)
    Figure 0004442107
    (式中、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、置換されていてもよいアルキル基またはフェニル基を表し、Rは置換されていてもよいアルキル基、フェニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはハロゲン原子を表し、nは0から4の整数を表す。)
    で表される2−ニトロベンジルカルボニル化合物を還元触媒の存在下にて水素供与体で還元する際において、アシル化剤と塩基とを共存させることにより、前記式(2)で表されるインドール化合物を製造し、得られた前記式(2)で表される化合物をアルカリ金属塩とし、続いて、その反応液を1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾールを含む系内に滴下しながら反応させることによる、前記式(3)で表される化合物の製造方法。
  3. 前記式(1)で表される2−ニトロベンジルカルボニル化合物を還元触媒の存在下にて水素供与体で還元する際において、アシル化剤と塩基とを共存させることを特徴とする前記式(2)で表されるインドール化合物の製造方法。
  4. 前記アシル化剤が有機酸無水物である請求項3記載のインドール化合物の製造方法。
  5. 前記アシル化剤が無水酢酸である請求項3記載のインドール化合物の製造方法。
  6. 前記塩基がアルカリ金属塩またはアルカリ金属水酸化物である請求項3記載のインドール化合物の製造方法。
  7. 前記塩基がアルカリ金属の有機酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩または水酸化物である請求項3記載のインドール化合物の製造方法。
  8. 前記還元触媒が担持貴金属触媒である請求項3記載のインドール化合物の製造方法。
  9. 前記還元触媒が活性炭担持パラジウムである請求項3記載のインドール化合物の製造方法。
  10. 前記水素供与体が水素ガスである請求項3記載のインドール化合物の製造方法。
  11. 前記式(2)(但し、R2が水素原子を表す。)で表されるインドール化合物をハロゲン化し、次いでアルカリ金属塩としたあと、その反応液を1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾールを含む系内に滴下しながら反応させることによる前記式(3)(但し、R2が塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で表されるスルファモイルトリアゾール化合物の製造方法。
  12. 前記インドール化合物が2−メチル−6−フルオロインドールである請求項11記載の製造方法。
  13. 前記ハロゲン化が臭素化である請求項12記載の製造方法。
  14. 前記臭素化が次亜臭素酸ナトリウムによるものである請求項13記載の製造方法。
  15. 前記臭素化が水酸化ナトリウム存在下、臭素によるものである請求項13記載の製造方法。
  16. 3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを還元触媒の存在下にて水素供与体で還元する際において、アシル化剤と塩基とを共存させることにより2−メチル−6−フルオロインドールを製造し、得られた2−メチル−6−フルオロインドールをハロゲン化し、次いでアルカリ金属塩としたあと、その反応液を1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾールを含む系内に滴下しながら反応させることによる前記式(3)(但し、R2が塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。)で表されるスルファモイルトリアゾール化合物の製造方法。
  17. 3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを還元触媒の存在下にて水素供与体で還元する際において、アシル化剤と塩基とを共存させることを特徴とする、2−メチル−6−フルオロインドールの製造方法。
  18. 式(I)
    Figure 0004442107
    (式中、Rはメチル基、メトキシ基またはエトキシ基を表す。)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物を酸または塩基の存在下において処理することにより製造した3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを用いる請求項16記載の製造方法。
  19. 前記式(I)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物を酸または塩基の存在下において処理することにより製造した3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンを用いる請求項17記載の製造方法。
  20. 前記式(I)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物を酸または塩基存在下に処理することによる3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトンの製造方法。
  21. 式(II)
    Figure 0004442107
    (式中、Xはフッ素原子、塩素原子または臭素原子を表す。)で表されるニトロベンゼンと式(III)
    Figure 0004442107
    (式中、Rはメチル基、メトキシ基またはエトキシ基を表す。)で表されるジカルボニル化合物とを反応させることにより前記式(I)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物を製造し、続いて、それを用いて行うことを特徴とする請求項18、19または20記載の製造方法。
  22. 前記式(II)で表されるニトロベンゼンと前記式(III)で表されるジカルボニル化合物とを反応させることによる前記式(I)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物の製造方法。
  23. 前記式(I)で表される2−ニトロフェニルアセトン化合物。
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