JP4397172B2 - 車両の固定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、搭載物を支持する支持体に車輪を備える車両をこの車両側から路面上に固定及び固定解除する車両の固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車椅子利用者などのような歩行行動に何らかの制約を持つ利用者(移動制約者)が駅設備や車両設備などを利用するときには、車椅子の固定装置を利用者や駅係員が操作して駅ホームや車両の床面に固定していた。このような車椅子の固定装置には、利用者や駅係員の操作によって車椅子の車輪に固定部を接触させ車輪を固定する車椅子側の固定装置や、駅係員の操作によって駅ホームや車両の床面などに設置された固定部に車椅子を固定する駅設備側の固定装置などが知られている。また、従来、乳幼児連れの利用者が駅設備や車両設備などを利用するときには、ベビーカーの固定装置を利用者が操作して駅ホームや車両の床面にベビーカーを固定していた。このようなベビーカーの固定装置には、車椅子の固定装置と同様に、利用者の操作によってベビーカーの車輪に固定部を接触させ車輪を固定するベビーカー側の固定装置などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の車椅子の固定装置では、車椅子側の固定装置については車輪と固定部との間の摩擦力が小さいと車椅子の固定が不十分になるという問題があり、駅設備側の固定装置については装置が大型化するとともに予め装置が設置されている場所以外では車椅子を固定することができないという問題があった。また、従来のベビーカーの固定装置では、車両の揺れなどによって車輪と接触子との間に隙間が発生してベビーカーの固定が不十分になるという問題があった。
【0004】
この発明の課題は、小型で簡単な装置によって車両を固定することができる車両の固定装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、搭載物を支持する支持体(3)に車輪(4,5)を備える車両(1)をこの車両側から路面(R)上に固定及び固定解除する車両の固定装置であって、前記車両が停止したときに前記路面と接触して前記車両を固定し、前記車両が移動するときに前記路面から離間して前記車両を固定解除する固定部(7)と、前記路面と接触する固定位置(P2 )とこの路面から離間する固定解除位置(P1 )とに前記固定部を切り替える切替部(8)とを備え、前記固定部は、前記車両の一対の前輪(4)又は一対の後輪(5)のいずれかが同じ高さだけ路面から離間するように、前記一対の前輪間の中間点と前記一対の後輪間の中間点との間において、この一対の前輪又はこの一対の後輪のいずれかに近い側で前記路面と一箇所で接触前記切替部は、複数のリンク部材(8a,8c,8e)を組み合わせたリンク装置を備えており、昇降操作される第1のリンク部材(8a)と、前記第1のリンク部材を昇降自在にガイドする第1のガイド部材(8b)と、前記第1のリンク部材の昇降操作に連動して昇降し、前記固定位置と前記固定解除位置とに前記固定部を昇降させる第2のリンク部材(8c)と、前記第2のリンク部材を昇降自在にガイドする第2のガイド部材(8d)と、前記第1のリンク部材を一端に回転自在に連結し前記第2のリンク部材を他端に回転自在に連結して、支点(O)を中心に回転する第3のリンク部材(8e)と、前記固定位置と前記固定解除位置とに前記固定部が位置するときに、前記第1のリンク部材を固定する固定機構部(9)とを備えることを特徴とする車両の固定装置(6)である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項に記載の車両の固定装置において、前記固定機構部は、前記第1のリンク部材の昇降方向(A,B)と直交する方向に進退自在であるとともに軸線回りに回転自在であり、外周部に突出部(10a)を有するスライド軸(10)と、前記固定位置及び前記固定解除位置に前記固定部が位置するときに前記スライド軸の先端部が嵌合する第1(11a)及び第2の嵌合穴(11b)を有する嵌合部(11)と、前記スライド軸を進退自在及び回転自在にガイドするガイド部(12)とを備え、前記ガイド部は、前記スライド軸が進退するときに前記突出部をガイドするガイド溝(12a)と、前記スライド軸の先端部が前記第1及び前記第2の嵌合穴と嵌合して前記スライド軸を回転させたときに、前記突出部が嵌合する嵌合溝(12b)とを有することを特徴とする車両の固定装置である。
【0007】
請求項3の発明は、搭載物を支持する支持体(17)に車輪(18,19)を備える車両(15)をこの車両側から路面(R)上に固定及び固定解除する車両の固定装置であって、前記車両が停止したときに前記路面と接触して前記車両を固定し、前記車両が移動するときに前記路面から離間して前記車両を固定解除する固定部(21)と、前記路面と接触する固定位置(P 2 )とこの路面から離間する固定解除位置(P 1 )とに前記固定部を切り替える切替部(22)とを備え、前記固定部は、前記車両の一対の前輪(18)又は一対の後輪(19)のいずれかが同じ高さだけ路面から離間するように、前記一対の前輪間の中間点と前記一対の後輪間の中間点との間において、この一対の前輪又はこの一対の後輪のいずれかに近い側で前記路面と一箇所で接触し、前記切替部は、複数のリンク部材(22a〜22c,22e)を組み合わせたリンク装置を備えており、屈曲部を有し支点(O1 )を中心に回転操作される第1のリンク部材(22a)と、支点(O2 )を中心に回転する第2のリンク部材(22b)と、前記第2のリンク部材の支点寄りに回転自在に連結されて、前記固定位置と前記固定解除位置とに前記固定部を昇降させる第3のリンク部材(22c)と、前記第3のリンク部材を昇降自在にガイドするガイド部材(22d)と、前記第2のリンク部材の支点とは反対側の端部を一端に回転自在に連結し、前記第1のリンク部材の屈曲部を他端に回転自在に連結する第4のリンク部材(22e)と、前記固定位置と前記固定解除位置とに前記固定部が位置するときに、前記第1のリンク部材を固定する固定機構部(23)とを備えることを特徴としている車両の固定装置(20)である。
【0008】
請求項4の発明は、請求項に記載の車両の固定装置において、前記固定機構部は、前記第1のリンク部材の支点を中心として前記第1のリンク部材と一体となって回転するつめ車(24)と、前記固定位置と前記固定解除位置とに前記固定部が位置するときに、前記つめ車と噛み合うつめ(25)と、前記固定位置から前記固定解除位置に前記固定部を切り替えるときに、前記つめ車と前記つめとの噛み合いを解除する解除操作部(26)とを備えることを特徴とする車両の固定装置である。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の車両の固定装置において、前記支持体に装置本体(8a,8e;22a,22b)を着脱自在に装着する装着部(13,14;28,29)を備えることを特徴とする車両の固定装置である。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の車両の固定装置において、前記車両は、人間が着席する着席部(2;16)を前記支持体によって支持するベビーカー(1)又は車椅子(15)であることを特徴とする車両の固定装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係る車両の固定装置の固定解除時の側面図である。図2は、この発明の第1実施形態に係る車両の固定装置の固定時の側面図である。図3は、この発明の第1実施形態に係る車両の固定装置を概略的に示す側面図であり、図3(A)は固定解除時の側面図であり、図3(B)は固定時の側面図である。
【0014】
車両1は、搭載物を支持する支持体3に車輪4,5を有する移動体である。車両1は、図1及び図2に示すように、着席部2と、支持体3と、車輪4,5とを備えるベビーカーである。着席部2は、人間が着席する部分であり乳幼児などを着席させる。支持体3は、着席部2を支持する部分であり、車両1を移動させるときに利用者が操作する手押しハンドル部3aと、車輪4を回転自在に支持する支持フレーム3bと、車輪5を回転自在に支持する支持フレーム3cと、折り畳み可能なリンク機構を構成し着席部2を支持する複数の支持フレーム3d〜3jなどを備えている。車輪4,5は、支持体3を移動自在に支持する回転体であり、車輪4は前輪であり車輪5は後輪である。
【0015】
固定装置6は、車両1をこの車両1側から路面R上に固定及び固定解除する装置である。固定装置6は、列車内や駅ホームなどに車両1を持ち込み任意の停止位置で固定するときに利用者の操作によって車両1を固定し、この停止位置から車両1を移動させるときに利用者の操作によって車両1を固定解除する。固定装置6は、固定部7と、切替部8と、装着部13,14とを備えている。
【0016】
固定部7は、車両1が停止したときに路面Rと接触してこの車両1を固定し、車両1が移動するときに路面Rから離間してこの車両1を固定解除する部材である。固定部7は、外観形状が平板状に形成されており、摩擦係数が大きく路面Rとの密着性が良好なゴムなどの弾性体が路面Rと接触する側の表面に固定されている。固定部7は、図1及び図2に示すように、路面Rと接触したときに車両1の車輪4が路面Rから僅かに離間するように、車輪5よりも車輪4に近い側で路面Rと接触する。また、固定部7は、一対の車輪4が路面Rから同じ高さだけ離間するように、一対の車輪4間の中間点及び一対の車輪5間の中間点を通過する軸線上において路面Rと接触する。
【0017】
切替部8は、路面Rと接触する固定位置P2 とこの路面Rから離間する固定解除位置P1 とに固定部7を切り替える部分である。切替部8は、図1〜図3に示すように、リンク部材8a,8c,8eと、ガイド部材8b,8dと、固定機構部9とを備えている。切替部8は、複数のリンク部材8a,8c,8eを組み合わせたリンク装置を備えており、これらのリンク部材8a,8c,8eによっててこ機構を構成する。
【0018】
リンク部材8aは、昇降操作される棒状部材であり、リンク部材8aの一端にはリンク部材8eが回転自在にピン結合されており、リンク部材8aの他端には固定機構部9のガイド部12が取り付けられている。リンク部材8aの端部は、図1及び図2に示すように、利用者が把持し操作可能なように軸状の把持部を構成しており、このリンク部材8aを昇降操作するときに利用者によって把持される。リンク部材8aは、図1及び図2に示すように、支持フレーム3gと略平行に配置されておりこの支持フレーム3gに沿って上下方向に移動可能である。ガイド部材8bは、リンク部材8aを昇降自在にガイドする部材であり、リンク部材8aが内周部を移動可能なように筒状に形成されている。リンク部材8cは、リンク部材8aの昇降操作に連動して昇降し、固定位置P2 と固定解除位置P1 とに固定部7を昇降させる棒状部材である。リンク部材8cの一端にはリンク部材8eが回転自在にピン結合されており、リンク部材8cの他端には固定部7が取り付けられている。リンク部材8cは、図1〜図3に示すように、固定解除時にはリンク部材8aの下降動作と連動して上昇し、固定時にはリンク部材8aの上昇動作と連動して下降する。ガイド部材8dは、リンク部材8cを昇降自在にガイドする部材であり、リンク部材8cが内周部を移動可能なように筒状に形成されている。リンク部材8eは、リンク部材8aを一端に回転自在に連結しリンク部材8cを他端に回転自在に連結して、支点Oを中心に回転する棒状部材である。リンク部材8eは、中央部が回転自在にピン結合され支持されており、支点Oを中心とする回転モーメントを利用してリンク部材8aからリンク部材8cに力を伝達するてこ機構である。
【0019】
図4は、この発明の第1実施形態に係る車両の固定装置の固定機構部の正面図であり、図4(A)は固定解除時の正面図であり、図4(B)は中間時の正面図であり、図4(C)は固定時の正面図である。
固定機構部9は、固定位置P2 と固定解除位置P1 とに固定部7が位置するときにリンク部材8aを固定する装置である。固定機構部9は、図4に示すように、スライド軸10と、嵌合部11と、ガイド部12とを備えている。固定機構部9は、図1及び図2に示すように、利用者が操作しやすいように車両1の手押しハンドル部3aの付近に設置されている。
【0020】
図4に示すスライド軸10は、リンク部材8aの昇降方向と直交する方向に進退自在であるとともに軸線回りに回転自在であり、外周部に突出部10aを有する軸部材である。突出部10aの端部は、図1及び図2に示すように、利用者が把持し操作可能なように軸状の把持部を構成しており、図4に示すようにスライド軸10を進退操作及び回転操作するときに利用者によって把持される。図3及び図4に示す嵌合部11は、スライド軸10が嵌合する部分である。嵌合部11は、固定位置P2 に固定部7が位置するときにスライド軸10の先端部が嵌合する嵌合穴11aと、固定解除位置P1 に固定部7が位置するときにスライド軸10の先端部が嵌合する嵌合穴11bとを有する。図4に示すガイド部12は、スライド軸10を進退自在及び回転自在にガイドする部分である。ガイド部12は、スライド軸10の外径よりも内径が僅かに大きい筒状の部材でありリンク部材8aに固定されている。ガイド部12の深さは、図4(B)に示すようにスライド軸10を後退させたときにこのスライド軸10の先端部が内部に収納される程度に形成されている。ガイド部12は、図4に示すように、ガイド溝12aと嵌合溝12b,12cとを有する。
【0021】
ガイド溝12aは、スライド軸10が進退するときに突出部10aをガイドする溝であり、スライド軸10のスライド方向に沿ってガイド部12の先端部からこのガイド部12を貫通するように形成された切欠溝である。ガイド溝12aの幅は、突出部10aがスライド可能なようにこの突出部10aの外径よりも僅かに広く形成されており、ガイド溝12aの長さはスライド軸10の進退量よりも僅かに長く形成されている。嵌合溝12b,12cは、突出部10aが嵌合する溝である。嵌合溝12bは、スライド軸10の先端部が嵌合穴11a,11bと嵌合してこのスライド軸10を回転させたときに、突出部10aが嵌合する部分であり、嵌合溝12cは固定位置P2 と固定解除位置P1 との間で固定部7を切り替えている途中で突出部10aが嵌合する部分である。嵌合溝12b,12cは、ガイド溝12aと直交する方向にこのガイド溝12aと連続して形成されている。
【0022】
図1及び図2に示す装着部13,14は、固定装置6本体を支持体3に着脱自在に装着する部分である。装着部13は、固定装置6を構成するリンク部材8aなどを支持体3の支持フレーム3gに着脱自在に装着し、装着部14は固定装置6を構成するリンク部材8eなどを支持フレーム3eに着脱自在に装着する。装着部13は、支持フレーム3gと嵌合する嵌合部13aと、この嵌合部13aを貫通して支持フレーム3gの外周部に先端部が接触する止めねじ13bとを備えている。嵌合部13aには、図1及び図2に示すガイド部材8bと図3及び図4に示す嵌合部11とが一体に形成されている。装着部14は、図1及び図2に示すように、支持フレーム3eと嵌合する嵌合部14aと、この嵌合部14aを貫通して支持フレーム3eの外周部に先端部が接触する止めねじ14bと、先端部にガイド部材8dが形成され中央部に支点Oが形成された略L字状に屈曲したアーム部14cとを備えている。
【0023】
次に、この発明の第1実施形態に係る車両の固定装置の取付方法を説明する。
図1及び図2に示す嵌合部13aには、支持フレーム3gの外径よりも僅かに大きい幅の図示しない切欠溝が長さ方向に形成されており、この切欠溝を通じて支持フレーム3gに嵌合部13aを被せて止めねじ13bを回転させ、先端部が支持フレーム3gの外周部と接触するまでねじ込む。同様に、嵌合部14aには、支持フレーム3eの外径よりも僅かに大きい幅の図示しない切欠溝が長さ方向に形成されており、この切欠溝を通じて支持フレーム3eに嵌合部14aを被せて止めねじ14bを回転させ、先端部が支持フレーム3eの外周部と接触するまでねじ込む。その結果、装着部13,14が支持体3に装着されて固定装置6がこの支持体3に装着される。
【0024】
次に、この発明の第1実施形態に係る車両の固定装置の動作を説明する。
(固定動作)
図1に示すように、車両1を路面R上に停止させた状態で図4(A)に示す突出部10aを利用者が把持し、図中二点鎖線で示す矢印方向にこの突出部10aを操作する。その結果、突出部10aが嵌合溝12bから抜け出してガイド溝12aに沿って案内され、図4(B)に示すように嵌合溝12cと嵌合する。このとき、スライド軸10が後退して嵌合穴11bから抜け出すため、リンク部材8aの固定状態が解除される。次に、図1及び図3(A)に示すリンク部材8aを利用者が持ち上げるようにA方向に操作すると、リンク部材8eが支点Oを中心として時計回りに回転しリンク部材8cが下降する。その結果、図1に示す固定解除位置P1 から図2に示す固定位置P2 に固定部7が下降して、固定部7が路面Rと接触する。この状態から利用者がリンク部材8aをA方向にさらに持ち上げるように操作すると、図2に示すように車輪5が路面Rと接触した状態で車輪4が路面Rから離間し車両1の前側が上昇する。次に、図4(B)の二点鎖線で示す矢印方向に突出部10aを操作すると突出部10aが嵌合溝12cから抜け出して嵌合溝12bと嵌合し、スライド軸10が前進して嵌合穴11aに嵌まり込む。その結果、固定位置P2 に固定部7が位置して車両1が路面R上に固定され、リンク部材8aが固定機構部9によって固定される。
【0025】
(固定解除動作)
図2に示すように、車両1が路面R上で固定された状態で図4(C)の二点鎖線で示す矢印方向に突出部10aを操作すると、突出部10aが嵌合溝12bから抜け出して図4(B)に示すように嵌合溝12cと嵌合する。同時に、スライド軸10が後退して嵌合穴11aから抜け出して、リンク部材8aの固定状態が解除される。リンク部材8aの固定状態が解除されると車両1の自重によってこの車両1が下降して車輪4が路面Rと接触する。このとき、図2に示すリンク部材8cが上昇してリンク部材8eが支点Oを中心として反時計回りに回転し、リンク部材8aがB方向に下降する。その結果、図2に示す固定位置P2 から図1に示す固定解除位置P1 に固定部7が上昇して、固定部7が路面Rから離間する。次に、図4(B)の二点鎖線で示す矢印方向に突出部10aを操作すると、突出部10aが嵌合溝12cから抜け出して嵌合溝12bと嵌合する。その結果、固定解除位置P1 に固定部7が位置して車両1が路面R上で固定解除されて、リンク部材8aが固定機構部9によって固定される。
【0026】
この発明の第1実施形態に係る車両の固定装置には、以下に記載するような効果がある。
(1) この第1実施形態では、車両1が停止したときに固定部7が路面Rと接触してこの車両1を固定し、車両1が移動するときに固定部7が路面Rから離間してこの車両1を固定解除し、路面Rと接触する固定位置P2 とこの路面Rから離間する固定解除位置P1 とに固定部7を切替部8が切り替える。その結果、固定部7と路面Rとの間の摩擦力によって車両1を停止位置で簡単に固定することができる。また、固定装置6が車両1側に設置されているため、駅構内や列車内の任意の位置で車両1を簡単に固定することができる。
【0027】
(2) この第1実施形態では、複数のリンク部材8a,8c,8eを組み合わせたリンク装置を切替部8が備えている。このため、固定装置6の構造が簡単になり軽量化を図ることができるとともに、切替部8を車両1とともに簡単に折り畳み収納し持ち運びすることができる。
【0028】
(3) この第1実施形態では、リンク部材8eの一端にリンク部材8aが回転自在に連結されリンク部材8eの他端にリンク部材8cが回転自在に連結されており、リンク部材8aの昇降操作に連動してリンク部材8eが支点Oを中心に回転し、固定位置P2 と固定解除位置P1 とに固定部7をリンク部材8cが昇降させる。その結果、簡単な構造のてこ機構によってリンク部材8a側の力をリンク部材8c側に伝達して固定部7を昇降させることができる。また、この第1実施形態では、固定位置P2 と固定解除位置P1 とに固定部7が位置するときにリンク部材8aを固定機構部9が固定する。その結果、リンク部材8aが不用意に動作して車両1の固定が解除されるのを防止することができる。
【0029】
(4) この第1実施形態では、リンク部材8aの昇降方向と直交する方向にスライド軸10が進退自在であり、固定位置P2 及び固定解除位置P1 に固定部7が位置するときにスライド軸10の先端部が嵌合穴11a,11bと嵌合する。その結果、リンク部材8aを簡単に固定及び固定解除することができる。また、この第1実施形態では、スライド軸10の先端部が嵌合穴11a,11bと嵌合してこのスライド軸10を回転させたときに、突出部10aが嵌合溝12bと嵌合する。その結果、スライド軸10の回転動作によって簡単にリンク部材8aを固定及び固定解除することができる。
【0030】
(5) この第1実施形態では、固定装置6の本体を支持体3に装着部13,14が着脱自在に装着する。その結果、既存のベビーカーなどに固定装置6を簡単に装着することができるため、列車内に乗り込む前に固定装置6を車両1に簡単に装着し、列車から降りた後に固定装置6を車両1から簡単に取り外すことができる。また、鉄道事業者が乗車駅で利用者に固定装置6を貸し与えて降車駅で利用者からこの固定装置6を回収することもできる。
【0031】
(第2実施形態)
図5は、この発明の第2実施形態に係る車両の固定装置の固定解除時の側面図である。図6は、この発明の第2実施形態に係る車両の固定装置の固定時の側面図である。図7は、この発明の第2実施形態に係る車両の固定装置を概略的に示す側面図であり、図7(A)は固定解除時の側面図であり、図7(B)は固定時の側面図である。
【0032】
車両15は、図5及び図6に示すように、移動制約者が着席する着席部16と、この着席部16を支持する支持体17と、この支持体17を移動自在に支持する車輪18,19とを備える車椅子である。支持体17は、車両15を移動させるときに介助者が操作する手押しハンドル部17aと、利用者が肘を載せるアームレスト部17bと、利用者が足を載せるフットレスト部17cと、車輪18,19を回転自在に支持するとともに折り畳み可能なリンク機構を構成し着席部16を支持する複数の支持フレーム17d〜17hなどを備えている。車輪19には、着席部16に着席した状態で利用者が手で回転してこの車輪19を推進させるためのハンドリム19aが同心軸に取り付けられている。
【0033】
固定装置20は、固定部21と、切替部22と、装着部28,29とを備えている。固定部21は、図1〜図3に示す固定部7と同一構造であり、図5及び図6に示すように車輪19よりも車輪18に近い側で路面Rと接触し、一対の車輪18間の中間点及び一対の車輪19間の中間点を通過する軸線上において路面Rと接触する。切替部22は、図5〜図7に示すように、リンク部材22a〜22c,22eと、ガイド部材22dと、付勢部材22fと、固定機構部23とを備えている。切替部22は、複数のリンク部材22a〜22c,22eを組み合わせたリンク装置を備えており、これらのリンク部材22a〜22c,22eによって倍力機構(トグル機構)を構成する。
【0034】
リンク部材22aは、屈曲部を有し支点O1 を中心に回転操作される棒状部材である。リンク部材22aの一端は軸状の把持部を構成しており、リンク部材22aの他端は支点O1 に回転自在にピン結合され支持されている。リンク部材22aには、支点O1 寄りの中間部分に屈曲部が形成されておりこの屈曲部にはリンク部材22eが回転自在にピン結合されている。リンク部材22aには、把持部と屈曲部との間に付勢部材22fの端部が連結されている。リンク部材22aは、図5及び図6に示すように、利用者が操作しやすいようにハンドリム19aの付近に配置されている。リンク部材22bは、支点O2 を中心に回転する棒状部材である。リンク部材22bの一端は、支点O2 に回転自在にピン結合され支持されており、リンク部材22bの他端はリンク部材22eに回転自在にピン結合されている。リンク部材22cは、リンク部材22bの支点O2 寄りに回転自在に連結されて、固定位置P2 と固定解除位置P1 とに固定部21を昇降させる棒状部材であり、リンク部材22cの下端部には固定部21が取り付けられている。ガイド部材22dは、リンク部材22cを昇降自在にガイドする部材であり、図1及び図2に示すガイド部材8dと同一構造である。リンク部材22eは、リンク部材22bの支点O2 とは反対側の端部を一端に回転自在に連結し、リンク部材22aの屈曲部を他端に回転自在に連結する棒状部材である。付勢部材22fは、固定部21が路面Rから離間するようにリンク部材22aを付勢する引張ばねであり、付勢部材22fの一端はリンク部材22aに連結され付勢部材22fの他端はアーム部29cに連結されている。
【0035】
図8は、この発明の第2実施形態に係る車両の固定装置の固定機構部の正面図であり、図8(A)は固定解除時の正面図であり、図8(B)は固定時の正面図である。
固定機構部23は、固定位置P2 と固定解除位置P1 とに固定部21が位置するときにリンク部材22aを固定する装置である。固定機構部23は、図8に示すように、つめ車24と、つめ25と、解除操作部26と、付勢部材27とを備えている。固定機構部23は、図5及び図6に示すように、利用者が操作しやすいようにハンドリム19aの付近に設置されている。
【0036】
図8に示すつめ車24は、リンク部材22aの支点O1 を中心としてこのリンク部材22aと一体となって回転する部材である。つめ車24は、外周部に多数の歯24aを有する。つめ25は、固定位置P2 と固定解除位置P1 とに固定部21が位置するときにつめ車24と噛み合う部材であり、つめ車24の外周部側から歯24aと噛み合ってこの歯24aから引張力を受ける。つめ25は、歯24aと噛み合ってリンク部材22aの逆転を防止する。解除操作部26は、固定位置P2 から固定解除位置P1 に固定部21を切り替えるときにつめ車24とつめ25との噛み合いを解除する部材であり、支点O3 を中心に回転操作される棒状部材である。解除操作部26の一端は、軸状の把持部を構成しており、解除操作部26の他端は支点O3 に回転自在にピン結合され支持されており、解除操作部26にはつめ25が固定されている。付勢部材27は、つめ車24とつめ25とが噛み合うように解除操作部26を付勢する引張ばねであり、付勢部材27の一端は解除操作部26に連結されており付勢部材27の他端はアーム部29cに連結されている。
【0037】
図5及び図6に示す装着部28,29は、図1及び図2に示す装着部14と同一構造であり、装着部14側の部分と対応する装着部28,29側の部分については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。装着部28は、固定装置20を構成するリンク部材22bなどを支持フレーム17dに着脱自在に装着し、装着部29は固定装置20を構成するリンク部材22aなどを支持フレーム17dに着脱自在に装着する。装着部28には、ガイド部材22dと支点O2 とが一体に形成されており、装着部29にはアーム部29cとこのアーム部29cから分岐するアーム部29dとが一体に形成されている。アーム部29cには、支点O1 が一体に形成されており、解除操作部26側に連結された付勢部材27の端部とは反対側の付勢部材27の端部が連結されている。アーム部29dには、支点O3 が一体に形成されている。
【0038】
次に、この発明の第2実施形態に係る車両の固定装置の動作を説明する。
(固定動作)
図5に示すように車両15を路面R上に停止させた状態で、図5及び図7(A)に示す付勢部材22fの付勢力に抗してC1 方向にリンク部材22aを利用者が回転操作すると、このリンク部材22aが支点O1 を中心に回転する。固定機構部23は、図8(B)に示す状態では、つめ車24のC1 方向の回転については許容するがつめ車24のC1 方向とは反対の方向への回転については規制する。このため、図5及び図7(A)に示すように、リンク部材22aがC1 方向に回転すると図8(B)に示すつめ車24がリンク部材22aと一体となってC1 方向に回転する。図7(A)に示すように、リンク部材22aとリンク部材22bとがリンク部材22eによってピン結合されているため、リンク部材22aがC1 方向に回転するとリンク部材22bがD1 方向に回転する。その結果、リンク部材22cが下降して、図5及び図7(A)に示す固定解除位置P1 から図6及び図7(B)に示す固定位置P2 に固定部21が下降し、固定部21が路面Rと接触する。この状態から利用者がリンク部材22aをC1 方向にさらに回転操作すると、図6に示すように車輪19が路面Rと接触した状態で車輪18が路面Rから離間して車両15の前側が上昇する。このとき、固定部21及びリンク部材22cを通じて車両15の自重がリンク部材22bに伝わり、図7(A)に示すD1 向とは逆方向にリンク部材22a,22bを回転させる力として作用する。しかし、図8(B)に示すように、つめ車24とつめ25とが噛み合っているためつめ車24がC1 方向とは逆方向に回転することができず、図7(A)に示すリンク部材22aもC1 方向とは逆方向に回転することができない。その結果、固定位置P2 に固定部21が位置して車両15が路面R上に固定されて、リンク部材22aが固定機構部23によって固定される。
【0039】
(固定解除動作)
図6に示すように、車両15が路面R上で固定された状態で解除操作部26をE1 方向に利用者が操作すると、図8(A)に示すように付勢部材27の付勢力に抗して解除操作部26が支点O3 を中心に反時計回りに回転する。その結果、つめ車24からつめ25が離間してリンク部材22aの固定状態が解除され、車両15の自重によって車輪18が下降して路面Rと接触する。このとき、図7(B)に示すように、固定部21からリンク部材22cを通じてリンク部材22bに力が伝達されるとともに、図6及び図7(B)に示す付勢部材22fの付勢力をリンク部材22bが受けて、このリンク部材22bがD2 方向に回転しリンク部材22aがC2 方向に回転する。その結果、固定部21が路面Rから離間して固定解除位置P1 に位置し、車両15が路面R上で固定解除される。解除操作部26から利用者が手を離すと、図8(B)に示すように付勢部材27の付勢力によって解除操作部26がE2 方向に回転する。その結果、つめ車24とつめ25とが噛み合ってリンク部材22aが固定機構部23によって固定される。
【0040】
この発明の第2実施形態に係る車両の固定装置には、第1実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
(1) この第2実施形態では、リンク部材22eの一端にリンク部材22bが回転自在に連結され、リンク部材22eの他端にリンク部材22aの屈曲部が回転自在に連結されており、支点O1 を中心にリンク部材22aが回転操作されるとリンク部材22bが支点O2 を中心に回転して、リンク部材22bの支点O2 寄りに回転自在に連結されたリンク部材22bが固定位置P2 と固定解除位置P1 とに固定部21を昇降させる。その結果、切替部22が倍力装置(トグル装置)を構成するため、リンク部材22aを利用者が僅かな力によって操作するだけで、固定部21と路面Rとの間に大きな力が発生して車両15を固定することができる。
【0041】
(2) この第2実施形態では、固定位置P2 と固定解除位置P1 とに固定部21が位置するときにつめ車24につめ25が噛み合い、固定位置P2 から固定解除位置P1 に固定部21を切り替えるときにつめ車24とつめ25との噛み合いを解除操作部26が解除する。このため、簡単な機構によって固定位置P2 で車両15を固定することができるとともに、簡単な操作によって固定状態から固定解除状態に車両15を切り替えることができる。
【0042】
(他の実施形態)
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、車両1,15としてベビーカーと車椅子を例に挙げて説明したが、ショッピングカー、荷物運搬用台車、車内販売用ワゴン、各種の手押し車などについてもこの発明を適用することができる。また、この実施形態では、固定装置6をベビーカーに適用し固定装置20を車椅子に適用した場合を例に挙げて説明したが、固定装置6を車椅子に適用し固定装置20をベビーカーに適用することもできる。
【0043】
(2) この実施形態では、車両1,15の車輪4,18側を路面Rから離間させているが車輪4,18を路面Rと接触させた状態で車両1,15を固定したり、固定装置6,20の設置位置や向きを変えて車輪5,19側を路面Rから離間させたりすることもできる。また、この第1実施形態では、リンク部材8eの中間位置を支点Oに設定しているが支点Oの位置を中間位置からずらしててこ比を変化させることもできる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によると、小型で簡単な装置によって車両を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る車両の固定装置の固定解除時の側面図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る車両の固定装置の固定時の側面図である。
【図3】この発明の第1実施形態に係る車両の固定装置を概略的に示す側面図であり、(A)は固定解除時の側面図であり、(B)は固定時の側面図である。
【図4】この発明の第1実施形態に係る車両の固定装置の固定機構部の正面図であり、(A)は固定解除時の正面図であり、(B)は中間時の正面図であり、(C)は固定時の正面図である。
【図5】この発明の第2実施形態に係る車両の固定装置の固定解除時の側面図である。
【図6】この発明の第2実施形態に係る車両の固定装置の固定時の側面図である。
【図7】この発明の第2実施形態に係る車両の固定装置を概略的に示す側面図であり、(A)は固定解除時の側面図であり、(B)は固定時の側面図である。
【図8】この発明の第2実施形態に係る車両の固定装置の固定機構部の正面図であり、(A)は固定解除時の正面図であり、(B)は固定時の正面図である。
【符号の説明】
1 車両
2 着席部
3 支持体
4,5 車輪
6 固定装置
7 固定部
8 切替部
8a,8c,8e リンク部材
8b,8d ガイド部材
9 固定機構部
10 スライド軸
10a 突出部
11 嵌合部
11a,11b 嵌合穴
12 ガイド部
12a ガイド溝
12b,12c 嵌合溝
13,14 装着部
15 車両
16 着席部
17 支持体
18,19 車輪
20 固定装置
21 固定部
22 切替部
22a〜22c,22e リンク部材
22d ガイド部材
23 固定機構部
24 つめ車
25 つめ
26 解除操作部
28,29 装着部
R 路面
1 固定解除位置
2 固定位置
O,O1 〜O3 支点

Claims (6)

  1. 搭載物を支持する支持体に車輪を備える車両をこの車両側から路面上に固定及び固定解除する車両の固定装置であって、
    前記車両が停止したときに前記路面と接触して前記車両を固定し、前記車両が移動するときに前記路面から離間して前記車両を固定解除する固定部と、
    前記路面と接触する固定位置とこの路面から離間する固定解除位置とに前記固定部を切り替える切替部とを備え、
    前記固定部は、前記車両の一対の前輪又は一対の後輪のいずれかが同じ高さだけ路面から離間するように、前記一対の前輪間の中間点と前記一対の後輪間の中間点との間において、この一対の前輪又はこの一対の後輪のいずれかに近い側で前記路面と一箇所で接触
    前記切替部は、
    複数のリンク部材を組み合わせたリンク装置を備えており、
    昇降操作される第1のリンク部材と、
    前記第1のリンク部材を昇降自在にガイドする第1のガイド部材と、
    前記第1のリンク部材の昇降操作に連動して昇降し、前記固定位置と前記固定解除位置とに前記固定部を昇降させる第2のリンク部材と、
    前記第2のリンク部材を昇降自在にガイドする第2のガイド部材と、
    前記第1のリンク部材を一端に回転自在に連結し前記第2のリンク部材を他端に回転自在に連結して、支点を中心に回転する第3のリンク部材と、
    前記固定位置と前記固定解除位置とに前記固定部が位置するときに、前記第1のリンク部材を固定する固定機構部とを備えること、
    を特徴とする車両の固定装置。
  2. 請求項に記載の車両の固定装置において、
    前記固定機構部は、
    前記第1のリンク部材の昇降方向と直交する方向に進退自在であるとともに軸線回りに回転自在であり、外周部に突出部を有するスライド軸と、
    前記固定位置及び前記固定解除位置に前記固定部が位置するときに前記スライド軸の先端部が嵌合する第1及び第2の嵌合穴を有する嵌合部と、
    前記スライド軸を進退自在及び回転自在にガイドするガイド部とを備え、
    前記ガイド部は、
    前記スライド軸が進退するときに前記突出部をガイドするガイド溝と、
    前記スライド軸の先端部が前記第1及び前記第2の嵌合穴と嵌合して前記スライド軸を回転させたときに、前記突出部が嵌合する嵌合溝とを有すること、
    を特徴とする車両の固定装置。
  3. 搭載物を支持する支持体に車輪を備える車両をこの車両側から路面上に固定及び固定解除する車両の固定装置であって、
    前記車両が停止したときに前記路面と接触して前記車両を固定し、前記車両が移動するときに前記路面から離間して前記車両を固定解除する固定部と、
    前記路面と接触する固定位置とこの路面から離間する固定解除位置とに前記固定部を切り替える切替部とを備え、
    前記固定部は、前記車両の一対の前輪又は一対の後輪のいずれかが同じ高さだけ路面から離間するように、前記一対の前輪間の中間点と前記一対の後輪間の中間点との間において、この一対の前輪又はこの一対の後輪のいずれかに近い側で前記路面と一箇所で接触し、
    前記切替部は、
    複数のリンク部材を組み合わせたリンク装置を備えており、
    屈曲部を有し支点を中心に回転操作される第1のリンク部材と、
    支点を中心に回転する第2のリンク部材と、
    前記第2のリンク部材の支点寄りに回転自在に連結されて、前記固定位置と前記固定解除位置とに前記固定部を昇降させる第3のリンク部材と、
    前記第3のリンク部材を昇降自在にガイドするガイド部材と、
    前記第2のリンク部材の支点とは反対側の端部を一端に回転自在に連結し、前記第1のリンク部材の屈曲部を他端に回転自在に連結する第4のリンク部材と、
    前記固定位置と前記固定解除位置とに前記固定部が位置するときに、前記第1のリンク部材を固定する固定機構部とを備えること、
    を特徴とする車両の固定装置。
  4. 請求項に記載の車両の固定装置において、
    前記固定機構部は、
    前記第1のリンク部材の支点を中心として前記第1のリンク部材と一体となって回転するつめ車と、
    前記固定位置と前記固定解除位置とに前記固定部が位置するときに、前記つめ車と噛み合うつめと、
    前記固定位置から前記固定解除位置に前記固定部を切り替えるときに、前記つめ車と前記つめとの噛み合いを解除する解除操作部とを備えること、
    を特徴とする車両の固定装置。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の車両の固定装置において、
    前記支持体に装置本体を着脱自在に装着する装着部を備えること、
    を特徴とする車両の固定装置。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の車両の固定装置において、
    前記車両は、人間が着席する着席部を前記支持体によって支持するベビーカー又は車椅子であること、
    を特徴とする車両の固定装置。
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