JP2001321403A - 折り畳み式車椅子 - Google Patents

折り畳み式車椅子

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JP2001321403A
JP2001321403A JP2000141164A JP2000141164A JP2001321403A JP 2001321403 A JP2001321403 A JP 2001321403A JP 2000141164 A JP2000141164 A JP 2000141164A JP 2000141164 A JP2000141164 A JP 2000141164A JP 2001321403 A JP2001321403 A JP 2001321403A
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JP
Japan
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wheelchair
lock
locking
leg
folding
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JP2000141164A
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Hiroaki Yoshizawa
宏明 吉澤
Tetsuji Mase
哲次 間瀬
Takashi Terada
隆 寺田
Masaya Nagata
雅也 永田
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Fujiwara Co Ltd
Original Assignee
Fujiwara Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車椅子を組立時に的確にロックでき、折り畳
み時にロックを外して簡単に折り畳み、後輪を利用して
携行でき、また、自走機能を付け自走できる。 【解決手段】 上部に背凭れ2を有し下部に後輪4を軸
支した両側の後部脚体1と、該背凭れ2に対し前後に起
倒可能に枢支した座部6と、該座部6の先端を枢支した
前輪付き前部脚体8と、後部脚体1と前部脚体8とに枢
支した支持部材9とにより椅子を構成し、該支持部材9
と後部脚体1との間に組立時筋交状に延伸してロック手
段11でロックし、折り畳み時ロック手段11を外して
屈折しうるリンク状の固持手段10を備え、後部に該固
持手段10のロック手段11のロックを解除するロック
解除手段40を備え、組立時にはロック手段11で自動
ロックし、折り畳み時ロック解除手段40でロックを外
して重合状に折り畳み、後輪で携行でき、また組立時に
自力駆動操作装置を取り付けうるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は高齢者、足腰の悪
い歩行困難な人等が気楽に旅行、ショッピング等の外出
時に使用するに適し、ワンタッチで組立、折り畳みで
き、折り畳み時後輪を利用して携行しうる折り畳み式車
椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般の折り畳み式車椅子として
は、布製、ビニールシート製等座部を中央でV字状に折
り畳み両側のフレームを近寄せて横幅を狭めコンパクト
にできるものが広く使用されているが、単にフレームを
近寄せるだけでは携行するのに大きくて不便である。そ
こで、車椅子を持ち運びし易くするためにコンパクトに
折り畳みできるようにしたものとして、座部と背部と座
部の下方に配置され脚部とを備え、背フレームは脚フレ
ームの前部に一端が軸支された前リンクに軸支され、さ
らに脚フレームの後部に一端が軸支された後リンクに軸
支され、後リンクは脚フレームに取付られた伸縮ロッド
に連結され、背フレームは後方に回転してリクライニン
グ状態となり、背フレームを前方に回転して折り畳み状
態とするものがある(特開平11−113967号公報
参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来一般の折
り畳み車椅子では、リンク機構が複雑で折り畳みにく
く、重量がかなり重く、乗用車などに積み込むにはスペ
ースを取り、旅行用、ショッピング用としては使い勝手
が悪いので、気楽に使用することはできず、また後者の
ものは、構造が複雑で嵩張ってコンパクトにできないの
で、持ち運びにくく、組立、折り畳み位置におけるロッ
ク手段は伸縮ロッドによるだけで本願にような的確なロ
ック手段は設けられていない。また、ワンタッチで折り
畳む機構のものもあるが、手で提げるか又は肩に掛けて
運ぶようにしたもので、その車椅子を高齢者が長時間運
搬することは困難であった。
【0004】而して、高齢化社会へ進み高齢者、足腰の
悪い人などが気軽に携行して旅行、ショッピング等に出
かけることができる車椅子が望まれる。この発明は従来
のこのような要望を解決することができる折り畳み式車
椅子を提供するもので、車椅子の座部、脚体、足踏み板
等を組立時(使用時)に簡単に開脚するとともに固持手
段を筋交い状としてロックして的確に保持でき、折り畳
み時にそのロックを外して座部、前部脚体、足踏み板等
を背凭れに沿って簡単に折り畳み後輪を利用してキャリ
ヤーのように携行できる折り畳み式車椅子を提供するこ
とを目的とする。
【0005】また、この発明は椅子の組立時、又は折り
畳み時ロック解除手段で簡単にロックを外し、組立時に
開脚した脚部を保持するリンク状の固持手段を延伸状態
でロック手段の組立状態用ロック溝と梃子部材の係止ピ
ンでロックでき、又は折り畳み時にリンク状固持手段を
屈折してロック手段の折り畳み状態用ロック溝と梃子部
材の係止ピンでロックできるようにすることを目的とす
る。
【0006】さらに、この発明は折り畳み時には支持部
材とともに足載せ板も起立させて前面脚体内に収容でき
るようにしてキャリヤーのように携行でき、後輪にブレ
ーキ装置を関連して設けて操作レバーで簡単にブレーキ
をかけることができ、かつまた、組立時に自力駆動操作
装置を付設して自走機能を備えることができるようにし
た折り畳み式車椅子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する手段】この発明の請求項1の折り畳み
式車椅子は、上部に背凭れ2を有し下部に後輪4を軸支
した両側の後部脚体1と、該背凭れ2に対し前後に起倒
可能に枢支した座部6と、該座部6の先端を上部に載せ
うるように枢支した前輪付き前部脚体8と、後部脚体1
の下部と前部脚体8の下部とに枢支した支持部材9とに
より椅子を構成し、該支持部材9と後部脚体1との間に
組立時筋交い状に延伸してロック手段11でロックし、
折り畳み時ロック手段11を外して屈折しうるリンク状
の固持手段10を備え、後部に該固持手段10のロック
手段11のロックを解除するロック解除手段40を備
え、組立時には固持手段のロック手段をロックして固持
し、折り畳み時にはロック解除手段で固持手段のロック
を外して前記前部脚体、座部等を背凭れを備えた後部脚
体に沿って重合状に折り畳み後輪で携行しうるようにし
たことを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の前記固持手
段として、両側の後部脚体1にそれぞれ一端に操作側作
用ピン21、他端に係止ピン22を備えたロック解除用
梃子部材20を揺動自由に軸支し、かつ組立状態用ロッ
ク溝Aと折り畳み状態用ロック溝Bを所定間隔をおいて
形成したガイド面を有する扇型ロック部31とアーム部
32を一体形成したロック部材30を前記梃子部材20
の係止ピン22にそのガイド面のロック溝が係脱しうる
位置に揺動可能に軸支し、該ロック部材30の支点と前
記梃子部材20の係止ピン22との間に付勢手段を常時
係止ピンをガイド面に圧接状に備えてロック手段を構成
し、該ロック部材30のアーム部32を支持部材9に枢
支した連結部材34と連接し、かつ前記梃子部材20の
作用ピン21に背凭れに摺動可能に備えたロック解除手
段40を連繋させ、組立時と折り畳み時にロック解除手
段を操作して両側の梃子部材を同時に引き上げ両側のロ
ック手段のロックを解除し、組立時ロック部材、連結部
材を筋交い状に延伸して梃子部材の係止ピンを組立状態
用ロック溝に係合させ、折り畳み時それらの部材を屈折
重合状として係止ピンを折り畳み状態用ロック溝に係合
させうるようにしたものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載の折り畳
み式車椅子の前記前部脚体8に折り畳み時足載せ板12
を収容しうる空間Dを形成し、前記支持部材9の先端に
足載せ板12を起伏可能に備え、折り畳み時に支持部材
を起立するとともに足載せ板が前部脚体に収容されるよ
うにしたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1記載の折り畳
み式車椅子の後部脚体1に基端を枢支したブレーキ操作
レバー71を後部脚体に設けたガイド孔を有するガイド
部に沿って所定ストローク昇降可能に設け、後輪のブレ
ーキ部材75を車輪4に沿わせて枢支し、前記ブレーキ
操作レバーとブレーキ部材を昇降手段で連接し、ブレー
キ操作レバー71の昇降動作でブレーキ部材の一端を昇
降して起伏させブレーキをかけうるようにしたものであ
る。
【0011】請求項5の発明は、請求項1の折り畳み式
車椅子の組立時に組み立てた椅子の座部6の両側と後輪
4とに回転ハンドルとその回転ハンドルにより後輪を駆
動する伝導装置とからなる自力駆動操作装置を脱着可能
に装着し、回転ハンドルの操作により後輪を駆動して自
走しうるようにしたものである。
【0012】前記した第1の発明の構成によれば、組立
時(使用時)には座部を倒して車椅子の後部脚体と座部
と前部脚体と支持部材とで椅子の脚部のほぼ四角形を構
成し、倒した座部の前部は前部脚体で受け、脚部の四角
形の下部の支持部材と後部脚体との間のリンク状の固持
手段を延伸してロック手段をロックして四角形を固持す
ることができる。折り畳み時にはロック解除手段により
固持手段のロック手段のロックを解除して座部を持ち上
げ、或いは後部背凭れを前方へ倒して、リンク状の固持
手段を屈折させて、前部脚体、座部、足載せ板等を背凭
れを備えた後部脚体に沿ってコンパクトに折り畳み後輪
を利用して携行することができる。
【0013】前記した第2の発明の構成によれば、組立
時に背凭れに備えたロック解除手段40を手動等で操作
して両側の梃子部材20の作用ピン21をバネ等付勢手
段25に抗して持ち上げて梃子作用で他端の係止ピン2
2をバネに抗して折り畳み時ロック溝Bより外してロッ
クを解除し、座部を倒して脚部を開脚して四角形を構成
し、リンク状の固持手段10のロック部材、連結部材を
延伸し、梃子部材20の係止ピン22をバネ25の復元
力でロック溝Aに係止させてロックすることができる。
また、折り畳み時にはロック解除手段40により同様に
操作して梃子部材20の係止ピン22をロック部材30
のロック溝Aより外し、座部を持ち上げて、脚体、支持
部材等を起立させることによりリンクを屈折させ、係止
ピン22をバネ25の復元力でガイド面に圧接状で移動
してロック溝Bに嵌入係止して折り畳み状態に保持す
る。
【0014】前記した第3の発明の構成によれば、車椅
子の折り畳み時に支持部材を起立するとともに足載せ板
が前部脚体の空間に収容されるので、足載せ板が外部に
突出することなく収容でき、コンパクトにして後輪を利
用して携行することができる。また、第4の発明の構成
によれば、ブレーキ操作レバーの昇降動作でブレーキ部
材の一端を昇降して簡単かつ的確にブレーキをかけるこ
とができる。また、第5の発明の構成によれば、車椅子
を組立後、その座部と後輪とにハンドルと伝導装置から
なる自力駆動操作装置を装着することにより、ハンドル
を手動操作して後輪を駆動し自走する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明の折り畳み式車
椅子の正面図、図2は同側面図、図3は組立時における
固持手段を延ばしロックした状態の要部側断面図、図4
は固持手段の拡大側断面図、図5は同拡大平断面図、図
6は折り畳んだ状態の正面図、図7は同拡大側面図、図
8は折り畳み時ロックを外し固持手段を屈折した状態の
要部側断面図、図9は背凭れの前面を外してロック解除
手段を示す一部破断正面図、図10は同手押しハンドル
の係脱手段を示す側断面図、図11は脚体の側面を外し
て後輪のブレーキ装置を示す側面図、図12は自力駆動
操作装置を装着した車椅子の背面図、図13は同側面
図、図14は手動ハンドルと伝導装置の側面図、および
図15は同平面図である。
【0016】車椅子の組立、折り畳み構造 図1乃至図13において、この発明の折り畳み式車椅子
を説明する。1は車椅子の両側に備える一対の合成樹脂
製後部脚体で、その脚体の上部に背凭れ2の取付部3が
形成され、脚体の取付部3に背凭れ2が固定され、かつ
後部脚体1の両側下部には後輪4が車軸5に軸支されて
いる。車椅子として使用するときは、前輪と後輪が接地
して走行する。また、車椅子を折り畳み時キャリヤーの
ように押したり又は引いたりする際にはハンドルを手に
持ち後輪を利用して走行させる。この後輪4には周面に
タイヤが装着され、この後輪4に関連して後部脚体1の
内部にブレーキ装置70が備えられている。
【0017】背凭れ2は四角形の合成樹脂製器体2a
と、前面にラバー材、クッション材2c等弾性材が貼着
された合成樹脂製前面板2bとから成り、前面板2bが
器体2aに取外し可能にネジ等で取付けられている。該
背凭れ2の前面は使用者が腰掛けたときに背中に沿うよ
うに湾曲面とするのが好ましい。背凭れ器体2aには上
部に手押しハンドル13が軸14で起倒自由に枢支さ
れ、器体内には車椅子の固持手段10のロックを解除す
るロック解除手段40が備えられ、かつ手押しハンドル
を上方位置でロックするハンドルロック手段50とその
ハンドルロック解除手段65が備えられている。背凭れ
2の器体2aの両側下部には後述の座部6を前後に起倒
するように支持するアーム型支持部15が設けられ、座
部6が前後に起倒可能に支軸16で枢支されている。
又、背凭れ2の器体2aの両側に肘宛アーム47が軸4
8で組立時のほぼ水平位置から折り畳み時の垂直位置ま
で約90度回動自由に備えられている。なお、背凭れ2
の構成はこの構造に限られるものではなく、合成樹脂製
器体のみでもよい。
【0018】折り畳み式車椅子は前記後部脚体1に対し
前後に起倒可能に備えた座部6と、座部6の前部を支
え、かつ下部に前輪7を備えた前部脚体8と、前記後部
脚体1と前部脚体8とに枢支した支持部材9とからな
り、後部脚体1、座部6、前部脚体8、支持部材9で開
脚した四角形を構成し、その後部脚体1と支持部材9と
の間に組立時開脚した四角形を固持するためにロック手
段11を備えたリンク状の固持手段10が備えられて構
成されている。そして、前記支持部材9の前部に起伏可
能に足載せ板12が備えられている。
【0019】座部6は四角形の合成樹脂製座板6aに上
面にクッション材6bが貼着されている。クッション材
としては、ラバー等が用いられる。そして、前部にはア
ールが付けられ使用者が座りやすい形状とされている。
この座部の幅は前部脚体の幅とほぼ同じとする。座部の
構成はこの構造に限られるものではなく、全体を合成樹
脂製等とすることもでき、座部にクッションなどを置く
ようにしてもよい。この座部6は座板6aの後部に湾曲
状支持部6cが形成され、該支持部6cが前記背凭れ2
の器体2aの両側下部に設けたアーム型支持部15に軸
16で回動自由に軸支され、組立時には座部6を前方へ
倒してほぼ水平位置で前部脚体8で受止められて椅子を
構成し、折り畳み時に座部6を水平位置から後方の背凭
れに当たる垂直位置まで回して、座部6を背凭れ2に沿
って重合状に折り畳みうるようにしてある。
【0020】前部脚体8は合成樹脂製で、コ型としてそ
の上部両側の支持部8aに前記座部6の前部両側が支軸
17で支持され、該脚体の下部には足載せ板12を折り
畳み収容できる空間Dが形成されている。また、一方の
座部6の前部側面に傾斜面6a’付き凹面6aが形成さ
れ、他方の前部脚体8の上部両側の支持部8aには前記
凹部の傾斜面に合致する傾斜面8a’が前側に形成さ
れ、凹面6aに支持部8aが軸17で枢支され、座部6
を前方へ倒して前部脚体8の支持部8aに載せる時、支
持部8aの傾斜面8a’に座部6の凹面6aの傾斜面6
a’が当接して前部脚体8は所定角度で受け止められ
る。而して、前部脚体8は組立時は座部6に対して一定
の角度で止められた状態となり、折り畳み時は前部脚体
8は座部6が内側に入ってほぼ並行に折り畳むことがで
きるようにする。前部脚体8の下部には前輪7を軸支し
た前輪支持体19が支軸18で方向自在に軸支されてい
る。なお、8bは足載せ板12を起立時に受止める受止
め部である。
【0021】支持部材9は前記前部脚体8と後部脚体1
との下部に支軸36、37で枢支される。実施形態で
は、この支持部材9として、一枚の合成樹脂製アンダー
トレイが用いられ、その前部両側が前部脚体8と支軸3
6で回動自由に軸支され、かつ後部両側が後部脚体1に
支軸37で回動自由に軸支されている。このアンダート
レイ9は周壁9aを形成して皿状とし、手荷物、道具等
を置くことができるようにしてある。また、このアンダ
ートレイ9の後部には中央に車椅子を折り畳んで立てか
けるときにつっかいとなる突起部9bが一体形成され、
折り畳み時に立てかけると突起部9bが床面、地面等に
接地して立てることができる。実施形態では、支持部材
9として、アンダートレイを用いたが、これに限定され
るものではなく、例えば、両側に支持杆を備えてもよ
い。
【0022】固持手段の構造 椅子を構成した場合の脚部の四角形を保持するために、
後部脚体1とアンダートレイ9間に固持手段10が備え
られている。固持手段10の構造は、梃子部材20、ロ
ック部材30、連結部材34等リンク機構で構成され
る。固持手段10のロック手段11はロック部材30の
複数のロック溝A、Bと梃子部材20の係止ピン22と
バネ25等により構成される。これらのリンク機構の構
成部品は金属製としてあるが、これに限るものではな
く、合成樹脂製等とすることもできる。
【0023】前記梃子部材20は、ロックとロック解除
を兼ねるもので、一端にロック解除手段40を関連させ
る操作部21を有しかつ他端にロック用の係止ピン22
を備え、後部脚体1に軸23で揺動自由に軸支されてい
る。梃子部材20は一対の板を平行に配し、左右にヘの
字状に組み合わて構成し、その一対の板の一端に操作部
21として、作用ピンが備えられ、他端には同様に係止
ピン22が備えられ、かつその中央部が後部脚体1に軸
支された支軸23に揺動自由に軸支されている。実施形
態では左右一対の板の対向端の挿通孔を合わせて支軸
(ボルト)23を挿入しそのボルトにナット24が締付
けられ、への字の梃子部材が支軸23に揺動自由に支持
され、右側の板の端部の挿入孔にボルトを挿入してナッ
トで止められて作用ピン21が構成され、左側の板の端
部に同じくボルトとナットにより係止ピン22が構成さ
れている。この梃子部材20の中央部の支軸23は後部
脚体1に挿通されてボルトにナットが螺合固定され、該
支軸23に梃子部材20が揺動自由に軸支され、かつそ
の支軸23の他端には一対のナット24が螺合されて固
定され、このナット24間の支軸23と後述のロック部
材30の支点との間にバネ25がテンションを付与して
張架されている。実施形態では梃子部材を2枚の板でへ
の字に構成したが、1枚の板でへ字型に構成することも
できる。
【0024】前記ロック部材30は、板状の扇型ロック
部31と湾曲したアーム部32とが一体形成され、その
ロック部31の円弧状ガイド面31’に前記係止ピン2
2を組立時に係止しうるロック溝Aと折り畳み時に係止
しうるロック溝Bが所定の間隔を存して形成されてい
る。このロック溝AとBのなす角度は約90度で、アン
ダートレイ9を水平位置から起立させる位置まで約90
度変位することに相当する。ロック部材30のアーム部
32は湾曲状とし、連結部材とロック部材をほぼ直線状
に延伸して固持されるときにロック部材に掛かる応力を
吸収でき、かつ折り畳み時アームをスイングさせ図8に
示すようにロック部材に重合して折り畳むことができる
ようにする。このアーム部32には端部に貫通孔33が
設けられ連結部材34がボルト35とナットにより屈折
自由に枢支され、かつこの連結部材34の他端はアンダ
ートレイ9にボルト29とナットにより枢支されてい
る。前記扇型ロック部31を有するロック部材30の基
端が後部脚体1に備えられた支軸23に揺動自由に軸支
され、そのロック部材30のアーム部32にアンダート
レイ9に枢支した連結部材34が連接され、前記梃子部
材20の係止ピン22がロック部材の円弧状ガイド面3
1’に沿って移動しうる位置に関連配置されて該ロック
部材30の支点と前記梃子部材20の係止ピン22との
間に付勢手段としてバネ25が常時係止ピンをガイド面
31’に圧接状にテンションを付与して張架されてい
る。
【0025】図4、図5に示すように、このロック部材
30のアーム部32と連結部材34との連接点をZと
し、椅子の組立時(使用時)連結部材34とロック部材
30と梃子部材を延伸して係止ピン22が組立時のロッ
ク溝Aに係止されることにより、連結部材34とロック
部材30との連結点Zがアンダートレイ9と連結部材3
4の枢支点Xとロック部材30の支点Yとを結ぶ線(デ
ッドポイント)近くに位置して、係止ピン22がロック
溝Aより外れないように堅固に係止される。連結部材と
ロック部材、梃子部材の延伸時連結点Zはデッドポイン
ト近くとなるが、デッドポイントを越えない位置でロッ
クできるようにする。組立時に固持手段を延伸して構成
される枢支点X、支点Y、連結点Zとで形成される3角
形が崩れることのないようにロックされる。而して、連
結点Zがデッドポイントを越えないようにすれば、ロッ
クを外すと連結部材とロック部材を簡単に屈折すること
ができる。図8に示すように、折り畳み時にはロック解
除手段により梃子部材が引上げられて係止ピン22が組
立時のロック溝Aより一旦外され、座部6を持ち上げる
こと、或いは背凭れ側を倒すことにより、リンクを屈折
させ重合状に折り畳み、係止ピン22がロック部31の
円弧状ガイド面31’に沿って圧接状で移動され、ロッ
ク溝Bに嵌入させるようにしたものである。なお、上記
実施形態では、座部を持ち上げると連結部材とロック部
材とを屈折させるようにしてあるが、この連結部材とロ
ック部材とを曲折しやすくするために、この連結点Zと
後輪付近との間に別のバネを張架することもできる。こ
のバネの強さは前記係止ピンとロック部材間に張架する
バネ25より弱くして組立時に固持手段を延伸して構成
される枢支点X、支点Y、連結点Zとで形成される3角
形が崩れることのないようにして、組立時に係止ピンが
ロック溝より外れないようにしておく。前記ロック部材
のガイド面にはロック溝AとBを設けたが、このうち少
なくとも固持手段をロックするための組立状態用ロック
溝Aは必要で、折り畳み時には折り畳んだ脚体等を別の
手段で止めるようにすることもできる。
【0026】実施形態では、アンダートレイ9の前部が
前部脚体8の両側に軸36で回動自由に軸支され、かつ
その後部が後部脚体1の両側に軸37で回動自由に軸支
されている。このアンダートレイ9の両側と、両側の後
部脚体1の内側との間にリンク状の固持手段10が備え
られ、かつ該アンダートレイ9に前部に足載せ板12が
起倒自由に備えられる。アンダートレイ9の前部に軸3
8が設けられ、その軸38に足載せ板12の後部の支軸
部が軸支され、組立時は足載せ板12はほぼ水平位置ま
で倒し、折り畳み時は垂直位置に起こすようにする。足
載せ板12は使用者が車椅子より立ち上がるときに足を
床面、地面等につくことができるように中央を凹状に形
成してある。この実施形態ではアンダートレイの前部の
軸に対して足載せ板を起倒可能に軸支してあるが、この
構造に限られるものではなく、例えば、支持部材、アン
ダートレイの両側前方に従来の車椅子のように支軸を設
けて、足載せ板を横方向に起伏可能に軸支して備えるこ
ともできる。アンダートレイの下面にはトレイに対して
口側を開閉しうる手荷物用袋体39が備えられ、車椅子
として組立時は袋体39を止め具等で閉じて使用し、折
り畳んでキャリヤーとして使用するときに、この袋体3
9の止め具を外して口を開いて、手荷物等を入れて使用
できるようにするのが好ましい。実施形態では袋体とし
たが、これに限られるものではなく、手荷物等を入れる
ものを設ける。
【0027】固持手段のロック解除構造 前記固持手段10のロック解除手段40として、背凭れ
2の器体2a内に梃子部材20の操作部21を昇降する
手段を後部脚体1又は背凭れ2に備える。実施形態で
は、操作部21として前記のように作用ピンを設け、こ
の作用ピン21にロック解除用手段として引き上げ手段
が備えられている。背凭れ2の器体2aの背面に手を挿
入しうる大きさの開口41が設けられ、引き上げ手段と
して、手を差し込む挿入口42aを有する引き上げ把手
42を器体2aの内部に収容し、器体2aの上部より
紐、鎖等保持手段43で昇降自由に吊設して開口41に
位置させ、引き上げ把手42の下部中央部と前記両側の
後部脚体1に軸支した前記梃子部材20の操作側の作用
ピン21をワイヤ、紐等連結条44で連結し、開口41
より手を引き上げ把手42の挿入口に入れて引き上げる
ことにより連結条44を介して梃子部材20の作用ピン
21を引張って梃子部材20を支軸23を支点として回
動して梃子作用で他端の係止ピン22をバネ25に抗し
てロック溝A又はBより離脱させ、しかる後引き上げ把
手を離すとバネの復元力により係止ピン22が円弧状ガ
イド面に圧接されて車椅子の組立て又は折り畳みにより
係止ピンがガイド面に沿って移動されロック溝Aまたは
Bに嵌入される。45はワイヤ44用のパイプで、器体
2aの内部の補強壁46を通じて左右に分岐させ配設さ
れている。なお、前記梃子部材の操作部として、作用ピ
ンを備えた構成を示したが、この構造に限られるもので
はなく、例えば操作側にフック等を設けて引張る構造で
もよい。また、固持手段のロック解除手段として、背凭
れの器体内部に引き上げ把手を設け、開口を通じて持ち
上げて梃子部材の操作側を持ち上げロック部材と係合ピ
ンとの係合を外すようにしたが、この構造に限られるも
のではなく、例えば、梃子部材の操作部を背凭れ、後部
脚体の外部において、引き上げる手段を設けて、解除の
操作をするようにもできる。
【0028】肘宛アーム(アームレスト)の起倒構造 肘宛アーム47は背凭れ2の高さとほぼ同じ長さとし
て、器体2aの両側に軸48で組立時のほぼ水平位置か
ら折り畳み時の垂直位置まで約90度回動自由に備えら
れ、折り畳み時に肘宛てアームが背凭れ2の側面にほぼ
合致して収納できるようにしてある。また、実施形態で
は器体2aの両側はこの肘宛アーム47を収容しうるよ
うにその厚み分だけ凹状としてそこに肘宛アーム47が
収められて、肘宛アーム47が折り畳み時に側方外部に
突出しないように構成されている。
【0029】手押しハンドルの折り畳み構造 手押しハンドル13は、図9に示すように背凭れ2の両
側面に基端を支軸14で回動自由に枢支し、ハンドルを
上方または下方へ回動してハンドルロック手段50でロ
ックしうるようにする。ハンドル13にはその両側中央
に係合ピン51が備えられ、その基端が背凭れ2の器体
2aに軸14で回動自由に枢支され、手押し時の上方位
置から折り畳み時に背凭れの背面に当たる位置まで起倒
することができる。車椅子の折り畳み時、ハンドル13
を器体2aの周囲に収めるために、器体の側面にハンド
ルの厚み分の凹所53が斜めに形成され、かつ器体の背
面両側の中程にハンドル13を前記凹所53に沿って倒
したとき、係合ピン51を嵌合しうる凹孔54が形成さ
れ、而してハンドルを倒すときハンドル13の側面を凹
所53に入れるとともにハンドルが器体2aの背面に当
たりその係合ピンが凹孔54に嵌合されて収められる。
【0030】手押しハンドルのロック構造とロック解除
構造 背凭れ2の器体2aには手押しハンドル13のロック手
段50として、両側に所定ストロークのガイド孔56を
有する取付基板55が設けられ、鉤状係合部58が形成
された係合板57が取付基板55のガイド孔56に結合
ピン59で所定ストローク上下摺動可能に設けられ、バ
ネ60が前記係合板57と取付基板55との間に張架さ
れて係合板57が常時下方へ付勢され、その係合板57
の鉤状係合部58が器体2aの両側上部の開口61に露
出してその鉤状係合部58の下端と開口61との間の間
隔を常時は係合ピンの径より狭めるように付勢され、係
合ピン51を押し込みこの鉤状係合部58をバネに抗し
て押し上げて係合溝58aに係脱しうるように設けられ
ている。この鉤状係合部58の係合ピンの押し込み側は
傾斜面として、係合ピンの押し込みにより係合板57を
押し上げうるようにする。このハンドルのロックを解除
するロック解除手段65として、前記した両側の係合板
57に昇降板66が一体形成され、その昇降板66の上
部中央に設けた摘み68が器体2aの上部開口64より
上方に露出されて備えられ、この摘み68を持ち上げる
ことにより両側の係合板57をバネ60に抗して上昇さ
せて係合板の鉤状係合部による係合ピンの拘束を解除し
うるようにする。この摘み68には指先を入れる穴68
aが形成されている。
【0031】而して、組立時に手押しハンドルを起こす
ときは、ハンドルの係合ピン51を係合板57の鉤状係
合部58と開口61との間に押し込むことによりロック
手段の係合板57がバネ60に抗して上方へ移動され係
合ピンが係合溝58aに係合され、バネ60の復元力で
係合板57が降下して係合ピン51が外れないように拘
持される。折り畳み時に手押しハンドル13を倒して収
納するときは、ロック解除手段の摘み68の穴68aに
指を入れて引き上げると、昇降板66により両側の係合
板57がバネ60に抗して上方へ摺動され、係合板57
が上方に移動することによりハンドルの係合ピン51の
ロックが開放されハンドルが支軸52を支点として引き
出されて下方へ回されてハンドル13の係合ピン51が
背凭れ2の器体2aの背面に設けた凹部54に嵌合さ
れ、ハンドルが器体の背面に当接されて折り畳まれる。
【0032】ブレーキ構造 後部脚体1はその側面にカバーを被せる構成とし、ブレ
ーキ装置70が内蔵され、その前面のアームレストの直
下に操作レバー71用の開口72が形成され、その開口
の位置にガイド孔73を有するガイド板72が固定さ
れ、操作レバー71が基端で軸74で枢支され、前記ガ
イド孔73を通じて開口72より前方へ突出され、操作
レバー71を所定ストローク上下に回動できるようにす
る。前記ガイド孔73は上下にロックしうる凹部を設け
て、ブレーキのロック位置、ブレーキの解除位置で保持
できるように設けられている。ブレーキ装置70として
は、後輪4の上部の近接位置にブレーキ部材75が軸7
6で枢支され、後部脚体1の上部に上下操作可能に設け
た操作レバー71と前記ブレーキ部材75とを連結杆7
7、78を介して連設し、操作レバー71の上下動作に
よりブレーキ部材75の先端がが軸76を支点として昇
降されて、ブレーキ部材の他端の摩擦面が後輪4に接離
してブレーキをかけたり、ブレーキを解除できるように
設けられている。ブレーキ部材75は例えばゴム体でそ
の先端側を軸76で枢支し、ゴム体75は下面の車輪に
圧接する個所を摩擦抵抗を増大しうるように凹凸面75
aとしてある。このブレーキ部材75と連結杆78の枢
支点を下方へバネ79で付勢し、ブレーキ部材が常時元
の解除位置に戻るよう設けられている。前記連結杆78
は77にネジで長さを調整可能に設けられている。
【0033】この発明の作用について説明すると、組立
時(椅子の組立時)には、先ず手押しハンドルを上方の
所定位置にセットするために、手押しハンドル13を持
ち上げて係合ピン51を係合板57の下部に押し込み係
合板57を一旦上方に押し上げて係合ピン51を係合溝
58aに係合させてハンドル13を上方に保持する。次
いで、車椅子の折り畳み状態のロックを解除するため
に、背凭れ2の背面の開口41より手を入れて内部の引
き上げ把手42を持ち上げることにより、ワイヤ44で
梃子部材20の作用ピン21を引張り梃子部材20を支
軸23を中心として回動して折り畳み位置のロック溝B
に係止されている係止ピン22をバネ25に抗して離脱
させてロックを解除後、座部6を前方へ倒してその前部
を前部脚体8で受け、脚部の四角形のアンダートレイ9
と後部脚体1との間のリンク状の固持手段10のロック
部材30と連結部材34とを延伸することにより係止ピ
ン22をロック部材30の円弧状ガイド面31’に圧接
しながら移動して係止ピン22を組立時のロック溝Aに
嵌入係止させてロックし組立状態として保持する。折り
畳み時には、先ず車椅子を固持する固持手段10のロッ
ク手段のロックを外すために前記と同様に背凭れ2の背
面の開口41より手を入れて内部の引き上げ把手42を
持ち上げることにより、ワイヤ44で梃子部材20の作
用ピン21を引張り、梃子部材20を支軸23を中心と
して回動して折り畳み位置のロック溝Aに係止されてい
る係止ピン22をバネ25に抗して離脱させてロックを
解除して後、座部6を持ち上げてアンダートレイ9と、
足載せ板12を前部脚体8の空間Dに収容して起立させ
ることによりリンク状の固持手段10のロック部材30
と連結部材34を屈折することにより係止ピン22はロ
ック部材30の円弧状ガイド面に圧接しながら移動して
係止ピン22を折り畳み時のロック溝Bに嵌入係止させ
てロックし折り畳み状態に保持する。この状態で後輪を
利用してキャリヤーのように押したりまたは引いて運ぶ
ことができる。車のトランク等に入れるため小容積とす
るためにハンドルを収納するときは、背凭れ2の上部の
摘み68の孔68aに指を入れて引き上げ、係合板57
が摺動されて係合溝58aによる係合ピン51のロック
が開放されハンドルを支軸52を支点として下方へ回し
て器体2aの背面に設けた凹部54に係合ピン51を嵌
合するとともにハンドルが器体の背面に当接されて折り
畳まれ、コンパクトに纏めることができ、この状態で運
ぶことができる。また、折り畳んで立てるとき、アンダ
ートレイ9の突起部9bが床面に当接してつっかいとな
り立てかけることができて便利である。キャリヤーとし
て使用するときは、折り畳んだ状態でアンダートレイ9
に設けた袋体39の上部を開き、手荷物等を入れて携行
する。
【0034】自力駆動操作装置 図12乃至図15において、自力駆動操作装置を備えた
車椅子の実施形態につき説明する。折り畳み式車椅子の
構成は前記実施形態と同じで、この車椅子を使用者が自
力で駆動できるように、組立時の車椅子の状態におい
て、車椅子の側面にこの自力駆動操作装置を装着して使
用するものである。自力駆動操作装置は器体80に操作
ハンドル81とそのハンドルと後輪4を伝導する伝導装
置82とで構成されている。すなわち、器体80の一端
に操作ハンドル81が軸83で回動自由に軸支され、か
つその他端に後輪4と共動しうる車軸84を備え、軸8
3と84に伝導プーリ85、86が備えられ、ベルト8
7が掛けられて操作ハンドル81の回動操作で後輪4が
駆動され自走できるようにする。器体80は一端に装着
軸88が設けられ、かつ他端は後部脚体1に止め部材8
9で装着され、そして車軸84には外部に後輪4と共動
させる手段として、車輪4の車軸の対称位置に嵌合孔9
0が設けられ、かつ車軸84には外部に前記嵌合孔90
に嵌合しうる軸部を設けたコ型の結合部材91が固定さ
れ、車輪の嵌合孔90に該結合部材91が嵌合され、操
作ハンドル81を回動操作することによりプーリ85、
ベルト87、プーリ86、後部軸84、コ型結合部材9
1とにより後輪4を駆動して自走させるものである。
【0035】この自力駆動操作装置を使用する場合に
は、背凭れ2の背面の開口41より手を入れて内部の引
き上げ把手42を持ち上げてロック溝Bに係止されてい
る係止ピン22を外し、座部6を前方へ倒してその前部
を前部脚体8で受け、脚部の四角形のアンダートレイ9
と後部脚体1との間のリンク状の固持手段10のロック
部材30と連結部材34との枢支点Zをデッドポイント
を越えさせてロック部材と連結部材を延伸して係止ピン
22を組立時のロック溝Aに嵌入ロックして椅子を構成
してから、その座部6に器体80の装着軸88を装着
し、かつ後輪4に結合部材90を嵌合して、止め部材8
9で後部脚体1に装着し、操作ハンドル81を回動して
伝導装置82により後輪を回動して自走させることがで
きる。従って、使用者は介助者がいなくても自分で気軽
に移動することができる。車椅子を折り畳む時はこの自
力駆動操作装置を取り外して、前記実施形態のように車
椅子を折り畳み、自力駆動操作装置は別にして運ぶ。
【0036】以上の実施形態を示したが、この発明はこ
の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲で、種々の形態を実施しうるものである。
【0037】
【発明の効果】この発明によれば、組立時には車椅子を
開脚して後部脚体と座部と前部脚体と支持部材とで構成
されるほぼ四角形が固持手段を延伸してロック手段をロ
ックして固持することができる。折り畳み時にはロック
解除手段により固持手段のロック手段を解除して座部を
持ち上げ、或いは後部脚体、背凭れを前方へ倒すだけ
で、前部脚体、座部、足載せ板等を背凭れを備えた後部
脚体に沿ってコンパクトに折り畳んで後輪を利用してキ
ャリヤーのように携行することができる。従って、車椅
子をワンタッチで組立、折り畳むことができ、しかもコ
ンパクトにすることができるので、この車椅子を携行す
ることにより高齢者、足腰の悪い人などが気楽に旅行、
ショッピング等を楽しむことが出来て便利である。ま
た、折り畳み時キャリヤーのように後輪を利用して運ぶ
ことができるので、高齢者は長時間でも携行することが
できる。而して車椅子のみならず、キャリヤーとして多
目的に使用できる。
【0038】前記した発明によれば、組立時、折り畳み
時にロック解除手段によりロックを解除して係止ピンを
ガイド面に沿って移動し、組立時には梃子手段の係止ピ
ンを組立状態用ロック溝に係止させてロックすることが
でき、また、折り畳み時には梃子手段の係止ピンを折り
畳み状態用ロック溝に係止させることができるので、車
椅子の組立状態或いは折り畳み状態で確実に保持するこ
とができ、安全に使用でき、また携行時に椅子が開脚す
る恐れなく、携行することができる。
【0039】前記した発明によれば、折り畳み時に支持
部材とともに足載せ板を前部脚体の空間に収容できるの
で、コンパクトに折り畳んで携行することができる。
【0040】前記した発明によれば、ブレーキ操作レバ
ーの昇降動作でブレーキ部材の一端を昇降して簡単かつ
的確にブレーキをかけ、ロックすることができる。ま
た、車椅子を組立後、その座部と後輪とにハンドルと伝
導装置を備えた自力駆動操作装置を装着し使用者自身が
回転ハンドルの操作により後輪を駆動し自走することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の折り畳み式車椅子の正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】組立時における固持手段を延ばしロックした状
態の要部側断面図である。
【図4】固持手段の拡大側断面図である。
【図5】同拡大平断面図である。
【図6】折り畳んだ状態の正面図である。
【図7】同拡大側面図である。
【図8】折り畳み時ロックを外し固持手段を屈曲した状
態の要部側断面図である。
【図9】背凭れの前面を外してロック解除手段を示す一
部破断正面図である。
【図10】同手押しハンドルの係脱手段を示す側断面図
である。
【図11】脚体の側面を外して後輪のブレーキ装置を示
す側面図である。
【図12】自力駆動操作装置を装着した車椅子の背面図
である。
【図13】同側面図である。
【図14】手動ハンドルと伝導装置の側面図である。
【図15】同平面図である。
【符号の説明】
1 後部脚体 2 背凭れ 2a 器体 4 後輪 6 座部 7 前輪 8 前部脚体 9 支持部材 9 アンダートレイ 10 固持手段 11 ロック手段 12 足載せ板 13 ハンドル 20 梃子部材 21 作用ピン(操作部) 22 係止ピン 23 支軸 25 バネ 30 ロック部材 31 ロック部 32 アーム部 A 組立状態用ロック溝 B 折り畳み状態用ロック溝 34 連結部材 40 ロック解除手段 42 引き上げ把手 50 ハンドルロック手段 65 ロック解除手段 66 昇降板 70 ブレーキ装置 71 操作レバー 75 ブレーキ部材 80 自力駆動操作装置の器体 81 操作ハンドル 82 伝導装置
フロントページの続き (72)発明者 永田 雅也 岐阜県多治見市大藪町1585番地の13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に背凭れを有し下部に後輪を軸支し
    た両側の後部脚体と、 該背凭れに対し前後に起倒可能に枢支した座部と、 該座部の先端を上部に載せうるように枢支した前輪付き
    前部脚体と、 後部脚体の下部と前部脚体の下部とに枢支した支持部材
    とにより椅子を構成し、 該支持部材と後部脚体との間に組立時筋交い状に延伸し
    てロック手段でロックし、折り畳み時ロック手段を外し
    て屈折しうるリンク状の固持手段を備え、 後部に該固持手段のロック手段のロックを解除するロッ
    ク解除手段を備え、 組立時には固持手段のロック手段をロックして固持し、
    折り畳み時にはロック解除手段で固持手段のロックを外
    して前記前部脚体、座部等を背凭れを備えた後部脚体に
    沿って重合状に折り畳み後輪で携行しうるようにしたこ
    とを特徴とする折り畳み式車椅子。
  2. 【請求項2】 前記固持手段として、 両側の後部脚体にそれぞれ一端に操作側作用ピン、他端
    に係止ピンを備えた梃子部材を揺動自由に軸支し、 かつ組立状態用ロック溝と折り畳み状態用ロック溝を所
    定間隔をおいて形成したガイド面を有する扇型ロック部
    とアーム部を一体形成したロック部材を前記梃子部材の
    係止ピンにそのガイド面のロック溝が係脱しうる位置に
    揺動可能に軸支し、 該ロック部材の支点と前記梃子部材の係止ピンとの間に
    付勢手段を常時係止ピンをガイド面に圧接状に備え、 該ロック部材のアーム部を支持部材に枢支した連結部材
    と連接し、かつ前記梃子部材の作用ピンに背凭れに摺動
    可能に備えたロック解除手段を連繋させ、 組立時と折り畳み時にロック解除手段を操作して両側の
    梃子部材を同時に引き上げて両側のロック手段のロック
    を解除し、組立時ロック部材、連結部材を筋交い状に延
    伸して梃子部材の係止ピンを組立状態用ロック溝に係合
    させ、折り畳み時それらの部材を屈折重合状として係止
    ピンを折り畳み状態用ロック溝に係合させうるようにし
    た請求項1記載の折り畳み式車椅子。
  3. 【請求項3】 前記前部脚体に折り畳み時足載せ板を収
    容しうる空間を形成し、前記支持部材の先端に足載せ板
    を起伏可能に備え、 折り畳み時に支持部材を起立するとともに足載せ板が前
    部脚体に収容されるようにした請求項1記載の折り畳み
    式車椅子。
  4. 【請求項4】 後部脚体に基端を枢支したブレーキ操作
    レバーを後部脚体に設けたガイド孔を有するガイド部に
    沿って所定ストローク昇降可能に設け、 後輪のブレーキ部材を車輪に沿わせて枢支し、 前記ブレーキ操作レバーとブレーキ部材を昇降手段で連
    接し、 ブレーキ操作レバーの昇降動作でブレーキ部材の一端を
    昇降してブレーキ部材を起伏させブレーキをかけうるよ
    うにした請求項1記載の折り畳み式車椅子。
  5. 【請求項5】 組立時の椅子の座部の両側と後輪とに回
    転ハンドルとそのハンドルにより後輪を駆動する伝導装
    置とからなる自力駆動操作装置を脱着可能に装着し、 回転ハンドルの操作により後輪を駆動し自走しうるよう
    にした請求項1記載の折り畳み式車椅子。
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DE102016109755A1 (de) * 2016-05-26 2017-11-30 Otto Bock Mobility Solutions Gmbh Mobilitätshilfe
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