JP2020168216A - 車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベッドへ被介護者を載せ替える作業の介護者の負担を軽減すると共に載せ替え作業に要する煩わしい段取りも簡単な車椅子を提供すること。【解決手段】車椅子1を移動させてベッドBDに沿わせ、アームレスト5を邪魔にならないようにして、足載せ部21を使用位置から略水平位置へと移動させる。次に、被介護者が座部52に座ったままの状態で、介護者は前方第2スライドレール45及び後方第2スライドレール40の固定側レールに沿って可動側レールをベッドBD方向へ移動させて、初めに第2スライダー50をベッドBD上へ引き出して任意の位置まで移動させる。次に、座部52を掴んで引き出して前方第1スライドレール43及び後方第1スライドレール38の固定側レールに沿って、それらの可動側レールを移動させることにより座部52を任意の位置まで移動させる。そして、被介護者を右向きに寝かせるようにして、ベッドBD上に載せ替える。【選択図】図1

Description

本発明は、被介護者が自身で走行したり、介護者の補助により走行できる車椅子に関するものである。
一般に、特に重度の寝たきり被介護者を車椅子からベッドに載せ替える場合には、介護者が被介護者を抱えたり、支えることにより、載せ替え作業を行うのが通常である。しかしながら、このような載せ替え作業は、介護者にとってかなりの力仕事であって、負担が大きかった。
このため、例えば特許文献1に開示するような技術が提案された。即ち、被介護者搬送用車両に、ベッドへ被介護者を載せ替えるための移乗用台車を取付け取り外しができるようにして、被介護者を搬送する際には前記被介護者搬送用車両と前記移乗用台車とを一体化させ、ベッドへ被介護者を載せ替える際には前記被介護者搬送用車両から前記移乗用台車を分離させるようにする技術が提案された。
特開2000−166977号公報
しかしながら、前記被介護者搬送用車両の他に、前記移乗用台車を設ける必要があり、両者の取付け又は取り外しをしなければならず、甚だ面倒であって、構造も複雑で、実用向きではない。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、ベッドへ被介護者を載せ替える作業の介護者の負担を軽減すると共に、その載せ替え作業に要する煩わしい段取りも簡単であって、実用的な車椅子を提供することを目的とする。
このため第1の発明は、被介護者が自身で走行したり、介護者の補助により走行できる車椅子において、
被介護者の足を載せる足載せ部を使用位置から被介護者のベッドへの載せ替えの前に略水平位置に搖動させる移動機構と、
被介護者が座る座部を構成するクッションの下面に固定されると共に前記ベッドへの載せ替えのために被介護者が前記座部の前記クッションに座ったまま第1案内レールによりベッド方向に引き出し可能な第1スライダーと、
この第1スライダーの下方に配設され第2案内レールにより前記ベッド方向に引き出し可能で前記第1スライダーの引き出し前に引き出される第2スライダーとを設けたことを特徴とする。
また第2の発明は、被介護者が自身で走行したり、介護者の補助により走行できる車椅子において、
被介護者が座るクッションの下面に第1スライダーを固定して座部を構成して、
前記第1スライダー下面の前後部に一対の互いに平行な第1スライドレールの各可動側レールをそれぞれ固定すると共に各固定側レールをそれぞれ車体に固定し、
前記第1スライダーの下方に配置される第2スライダーの前後部に一対の互いに平行で且つ前記第1スライドレールと平行な第2スライドレールの各可動側レールをそれぞれ固定すると共に各固定側レールをそれぞれ前記車体に固定し、
被介護者の足を載せる足載せ部を使用位置から略水平位置に搖動させる移動機構を設け、
前記座部に座っている被介護者をベッドに載せ替える際に、被介護者の腕などを載せるためのアームレストを被介護者のベッドへの載せ替えの際に邪魔とならないようにし且つ前記移動機構により前記足載せ部を略水平位置に搖動した状態において、前記第2スライダーを前記第2スライドレールにより引き出して前記ベッド上に移動させ、次いで前記クッションに座ったままの状態で前記座部を前記第1スライドレールにより引き出して前記ベッド上に移動させ、被介護者を前記ベッドに載せ替える
ことを特徴とする。
更に第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記移動機構を手動又は自動により回動するウォームギアと噛み合うウォームホイールの第1支軸が固定された第1リンク体と、この第1リンク体と第2支軸を介して回動可能に連結した第2リンク体と、一端が前記第2リンク体と第3支軸を介して回動可能に連結すると共に他端が第4支軸に固定した第3リンク体とから構成し、
前記車体に設けた軸受けで前記第4支軸を回動可能に支持し、前記足載せ部の連結フレームを前記第4支軸に固定したことを特徴とする。
本発明は、ベッドへ被介護者を載せ替える作業の介護者の負担を軽減すると共に、その載せ替え作業に要する煩わしい段取りも簡単であって、実用的な車椅子を提供することができる。
通常の状態の車椅子の右側面図である。 通常の状態の車椅子の正面図である。 通常の状態の車椅子の平面図である。 抜け止めピンを抜いた状態のロック機構の右側面図である。 同じく抜け止めピンを抜いた状態のロック機構の平面図である。 移動機構を示す拡大図である。 第2スライダーを引き出した状態の車椅子の平面図である。 第2スライダーを引き出した状態の車椅子の正面図である。 第1スライダーを引き出した状態の車椅子の平面図である。 第1スライダーを引き出した状態の車椅子の正面図である。 他の実施形態の移動機構の拡大図である。
以下、被介護者が自身で走行したり、介護者の補助により走行できる車椅子1の本発明の実施の形態について説明する。図1は通常の状態の車椅子1の右側面図、図2は同じく通常の状態の車椅子1の正面図、図3は同じく通常の状態の車椅子1の平面図である。先ず、図2が前記車椅子1の正面図であり、以後の説明で方向を示すときは、正面から前記車椅子1に向かっての方向であり、特別な説明をした場合を除き、そのように、解釈すべきものとして、以下説明する。
この図1、図2及び図3において、前記車椅子1は複数の連結具を介して連結組み立てられて車体側部を形成する左右一対の第1フレーム2と、左右一対の前記第1フレーム2同士を連結するための複数の第2フレーム3を有する。主として、これらの第1フレーム2及び第2フレーム3とで前記車椅子1の車体を構成する。
そして、左右の各第1フレーム2の上部には、アームレスト5が設けられる。このアームレスト5は被介護者の腕などを載せるためのアームレスト本体5Aと、側面視コ字形状を呈して前記アームレスト本体5Aがその横杆5B3に取り付けられる断面が円柱状を呈するアームレストフレーム5Bとで構成される。
そして、前記アームレストフレーム5Bの後方の縦杆5B1は前記第1フレーム2のL字形状を呈する支持体2D1の連結部2Aの挿入孔に上方から緩やかに挿入し、前方の縦杆5B2はT字形状を呈する支持体2D2に設けられたロック機構4により抜け止め保持されている。そして、前記ロック機構4を解除することにより、前方の縦杆5B2は移動が可能となり、後方の縦杆5B1を支点として前記アームレストフレーム5Bを搖動させることができることとなる。この場合、左右の前記アームレスト5のうち、少なくとも左右のいずれか前方の前記縦杆5B2を搖動させることにより、被介護者の右手側からか左手側から前記ベッドBDに載せ替えることができる。
次に、図4及び図5に基づいて、前記支持体2D2に設けられた前記ロック機構4について説明する。先ず、前方の前記縦杆5B2の下部には小径部5B21より大径の大径部5B22が設けられている。そして、固定筒部8が内部に固定されたロック体7には、前記車椅子1の座席側から前記縦杆5B2の前記大径部5B22が挿入できる大径溝7Aと同じく座席側から前記小径部5B21が挿入できる小径溝(前記大径溝7Aに連通している。)7Bとが形成される。
また、前記固定筒部8内に前記支持体2D2の横杆2DA2を圧入して、前記支持体2D2に前記ロック体7が固定され、前記前方の縦杆5B2を前記大径溝7A及び前記小径溝7B内に挿入して、前進限に到達した状態の前記前方の縦杆5B2が前記大径溝7A及び前記小径溝7Bから抜けないように、前後方向に開設した嵌入孔7C内に抜け止めピン9を嵌入することにより、前記前方の縦杆5B2が抜け止めされる。
即ち、この抜け止めピン9を前記嵌入孔7C内に嵌入させると、前記前方の縦杆5B2の移動を規制して、前記前方の縦杆5B2の前記大径部5B22が前記大径溝7Aから及び前記小径部5B21が前記小径溝7Bから抜けないようになる。
また、この抜け止めピン9を前記嵌入孔7Cから抜くと、前記大径溝7A及び前記小径溝7Bから前記前方の縦杆5B2の前記大径部5B22及び前記小径部5B21が外れるので、前述したように、前記ロック機構4が解除され、前記前方の縦杆5B2は移動が可能となり、前記後方の縦杆5B2を支点として前記アームレスト5(前記アームレストフレーム5B)を搖動させることができることとなる。
なお、被介護者のベッドBDへの載せ替え作業の障害とならないように、以上のように、後方の前記縦杆5B1を支点として前記アームレストフレーム5Bを搖動させて移動させるようにする構造に限らず、両縦杆5B1、5B2を車体から抜いて、前記アームレスト5を前記車椅子1から取り外すような構造にしてもよい。
前記各第1フレーム2の車体後方上部には、縦杆10Aと横杆10B1、10B2とからなる第4フレーム10が設けられ、前記各縦杆10Aは前記第1フレーム2の縦杆2B1に立設し、左右の縦杆10A間に前記横杆10B1、10B2が橋架されて固定されている。そして、表側に弾力性があるクッション11Aが取付けられた取付け板11Bが前記第4フレーム10の前記横杆10B1、10B2に取付けられ、背もたれ部11が形成される。
そして、前記第4フレーム10の上端部には前記車椅子1を移動させる際に前記介護者が握るハンドル13が形成され、また介護者がブレーキの際に操作するブレーキ操作部14が取付けられている。
そして、各第1フレーム2の後下部には、前記縦杆2B1と下の横杆2C1との連結部において支軸15を介して後輪16がそれぞれ回転可能に支持され取り付けられている。なお、前記後輪16の外側には、手動輪17が前記後輪16と一体的に設けられ、被介護者は前記手動輪17を操作することにより、走行、停止、方向変換などができる。
また、左右の各第1フレーム2の前下部には、前記第1フレーム2の前方の縦杆2B2の下部に連結した補助フレーム18に設けられた支軸19に回転可能に支持された外径の小さな前輪20がそれぞれ取り付けられている。
また、前記第2フレーム3の横杆3Aは第4支軸としての役割を有し、この横杆3Aは前記第1フレーム2の前記縦杆2B2に固定された連結軸受け3Bに回動可能に支持されている。
21は被介護者が両足を載せて支持する足載せ部で、被介護者の両足を載せる足載せ部本体21A(図2においては、左右の中央部が破断されている。)と、この足載せ部本体21Aが上部に取付けられた取付けフレーム21Bと、一端側が前記取付けフレーム21Bに連結軸21Cを介して連結されると共に他端側が連結部材23を介して前記横杆3Aに固定される連結フレーム21Dとから構成される。
そして、前記取付けフレーム21Bは前記連結軸21Cに固定されると共に前記連結フレーム21Dの一端は前記連結軸21Cに固定される。また、前記連結フレーム21Dの他端は前記第2フレーム3の前記横杆3Aに固定され、前述したように、第4支軸としての前記横杆3Aは前記連結軸受け3Bに回動可能に支持されているため、この横杆3Aの回動と共に前記連結フレーム21D及び前記取付けフレーム21Bは搖動して、前記足載せ部21は後述する移動機構24により使用位置と略水平位置との間で搖動可能となる。
前記足載せ部21を搖動させるために、前記横杆3Aを回動させる移動機構24について、図6に基づき詳述する。25は操作摘み26を備えた回転体で、前記操作摘み26を掴んで時計方向又は反時計方向に回転させると、前記補助フレーム18に固定された支持体35に回転可能に支持された支軸27と共にウォームギア28が回転するので、前記支持体35に回動可能に支持されて前記ウォームギア28と噛み合うウォームホイール29が回転する。このウォームホイール29が回転すると、その第1支軸29Aが固定された第1リンク体30が搖動し、この第1リンク体30が搖動すると第2支軸31を介して回転可能に連結した第2リンク体32が搖動し、この第2リンク体32が搖動すると第3支軸33を介して第3リンク体34が搖動する。更に、この第3リンク体34が搖動すると、この第3リンク体34に固定された前記横杆3Aが前記連結軸受け3Bに支持されて回転し、連結部材23を介して前記横杆3Aに固定された前記連結フレーム21D、前記取付けフレーム21B及び前記足載せ部本体21が搖動する。即ち、前記移動機構24が前記横杆3Aを回動させることにより、前記足載せ部21は前記移動機構24により搖動する。
そして、各第1フレーム2の横杆2C2と前記縦杆2B1とに連結結合した左右の前記支持体2D1上面に跨って配設されて左右に延びた取付体37に後方第1スライドレール38の固定側レール38Aが固定される。また、左右の前記支持体2D1の側面に跨って配設されたL字形状の取付体39に後方第2スライドレール40の固定側レール40Aが固定される。前記後方第1スライドレール38及び前記後方第2スライドレール40は、その長手方向が左右方向に延びている。
更には、各第1フレーム2の前記横杆2C2と前記縦杆2B2とに連結結合した左右の前記支持体2D2上面に跨って配設されて左右に延びた取付体42に前方第1スライドレール43の固定側レール43Aが固定される。また、左右の前記支持体2D2の側面に跨って配設されたL字形状の取付体44に前方第2スライドレール45の固定側レール45Aが固定される。前記前方第1スライドレール43及び前記前方第2スライドレール45は、その長手方向が左右方向に延びている。
また、前記前方第2スライドレール45と前記後方第2スライドレール40とは対向するように平行に配設され、前記前方第1スライドレール43と前記後方第1スライドレール38とは対向するように平行に配設され、全てのスライドレール45、40、43、38は互いに平行である。そして、前記前方第1スライドレール43と前記後方第1スライドレール38とで第1案内レールを構成し、前記前方第2スライドレール45と前記後方第2スライドレール40とで第2案内レールを構成するが、これらの第1案内レール及び第2案内レールは上述したようなスライドレールに限らず、種々の構造が考えられる。
また、左右の前記支持体2D1間や2D2間の距離と同じ長さを有するL字形状の取付体47に後方第2スライドレール40の可動側レール40Bが固定される。他方、左右の前記支持体2D1間や2D2間の距離と同じ長さのL字形状の取付体48に前方第2スライドレール45の可動側レール45Bが固定される。
そして、前後の前記取付体47と48とに跨って、両者を連結するように第2スライダー50が固定される。即ち、この第2スライダー50の前後部には左右に亘って低い部分と、同じく左右に亘って前記低い部分と段差を有する高い部分とを有し、前後の前記低い部分の上面がそれぞれ前記取付体47、48の下面に固定され、前記高い部分は前記取付体47、48の上面と同じ面一となる。この第2スライダー50の左右の長さは、左右の前記支持体2D1間の距離や、同じく左右の前記支持体2D2間の距離と略同じ長さを有する。
また、前記前方第1スライドレール43の可動側レール43Bと前記後方第1スライドレール38の可動側レール38Bとが、第1スライダー51の下面に固定される。即ち、この第1スライダー51の左右の長さが左右の前記支持体2D1間の距離や、2D2間の距離と略同じ長さを有する。更には、前記第1スライダー51の前後長さは、前記前方第1スライドレール43と前記後方第1スライドレール38との間の距離より長い長さを有する。
なお、下の前記第2スライダー50の左右の端部に近い部位には、それぞれ下面に凹部を形成して、介護者が下の前記第2スライダー50のみを左又は右方向へ(前記ベッドBD方向へ)引き出す際の手掛け部を構成する。また、下の前記第2スライダー50の左右方向の長さが前記第1スライダー51の左右方向の長さより少し長いため、前記第2スライダー50及び前記第1スライダー51が停止している状態において、下の前記第2スライダー50のみを左又は右方向へ引き出す際に、引き出し易くしている。
なお、前記前方第2スライドレール45、前記後方第2スライドレール40、前記前方第1スライドレール43及び前記後方第1スライドレール38は、それぞれボールプランジャを備えており、ある程度の力を加えないとそれらの可動側レールは固定側レールに沿って移動しないが、またレール内部に複数のボールが使用されており、これらの複数のボールで荷重を受けるため荷重が分散されて、逆に移動し始めると軽い力でもスムーズに固定側レールに沿って可動側レールが移動できる。
そして、前記第1スライダー51上面には弾力性があるクッション53が着脱自在に装着されるか固定され、このクッション53と前記第1スライダー51とで座部52が構成される。前記クッション53は発泡スチレン製やフェルト製等のマットを柔らかい合成樹脂製や合成皮革等のカバーで覆って、座席シートとして構成される。前記クッション53と前記第1スライダー51の大きさ、広さは同じ大きさであるが、この座部52(前記第1スライダー51)の前後の長さは前記アームレスト5の前記アームレストフレーム5Bを構成する前後の縦杆5B2と5B1との間の長さより短い。
なお、前記第2スライダー50及び前記第1スライダー51は、滑りが良好な硬質の合成樹脂で構成するが、木材で構成してもよい。なお、本実施形態においては、少なくとも前記第2スライダー50の上面及び前記第1スライダー51の下面には、滑りが良好な(摩擦抵抗が小さい。)、例えばシリコン樹脂製のシート(図示せず)を貼付する。なお、前記第2スライダー50の上面及び前記第1スライダー51の下面は滑りが良好であることが望ましく、滑りが良好なスラダー自体の材質やその表層の材質などは、種々のものが採用され得る。
また、前記第1スライダー51は前記第2スライダー50の上方に僅かの隙間、例えば1mm程度の隙間を存して配置する。しかし、必ずしも隙間を設ける必要もなく、この隙間を無くした場合には、前記第1スライダー51及び前記第2スライダー50で被介護者の体重を支えることになるが、前記第1スライダー51又は前記第2スライダー50を引き出す際の摩擦抵抗は小さく、引き出し作業の負担は小さい。更には、前記第1スライダー51のみで被介護者の体重を支えることができるならば、隙間を大きくして前記座部52に被介護者が座っても前記第1スライダー51が前記第2スライダー50に接触しないようにしてもよい。
以上の構成により、前記ベッドBDへ被介護者を載せ替える作業について、以下説明する。先ず、介護者又は被介護者は前記ハンドル13又は前記手動輪17を回転させることにより、前記車椅子1を移動させて前記ベッドBDに沿わせる(図3参照)。
そして、前記車椅子1の前記座部52の高さレベルに合わせて、前記ベッドBDの高さレベルを調節する。即ち、前記第2スライダー50の下面レベルが前記ベッドBDの寝床の上面高さレベルより僅か上方位置となるように、即ち前記第2スライダー50を引き出した際に第2スライダー50が前記ベッドBDの前記寝床を擦らないか、擦っても僅かですむような程度となるように、前記ベッドBDの高さレベルを調節する。本実施形態では、被介護者の右手側から前記ベッドBDへ載せ替える場合、即ち前記車椅子1を正面から見ると左方向にある前記ベッドBDへ載せ替える作業について説明し、左手側からも載せ替えることができるが、その説明は省略する。
次に、被介護者の右手側の前記アームレスト5に係る前記ロック機構4を解除する。即ち、右手側の前記アームレスト5に係る前記抜け止めピン9を前記嵌入孔7Cから抜くと、前記大径溝7A及び前記小径溝7Bから前記前方の縦杆5B2の前記大径部5B22及び前記小径部5B21が外れるので、前記ロック機構4が解除される。
従って、右手側の前記アームレスト5の前方の縦杆5B2は移動が可能となるので、後方の縦杆5B1を支点として前記アームレストフレーム5Bを時計方向に搖動させると(図7参照。)、右手側の前記アームレスト5が被介護者の前記ベッドBDへの載せ替え作業の障害とはならず、邪魔にはならない。但し、介護者の左手側の前記アームレスト5も載せ替え作業の障害になる場合には、同様に左手側の前記アームレスト5に係る前記ロック機構4を解除し、搖動させればよい。
次に、図6を参照しながら、介護者が被介護者の前記足載せ部21を使用位置から略水平位置へと移動させる動作について説明する。即ち、先ず記操作摘み26を掴んで前記車椅子1の後方から見て時計方向又は反時計方向に90度回転させると、前記回転体25が前記支軸27を支点としてこの支軸27と共に同様に時計方向又は反時計方向に90度回転するため、前記ウォームギア28も同様に時計方向又は反時計方向に90度回転することとなる。
このため、このウォームギア28と噛み合っている前記ウォームホイール29は前記車椅子1の右側面から見て反時計方向又は時計方向に90度回転するので、前記第1リンク体30が前記第1支軸29Aと共に反時計方向又は時計方向に90度搖動し、前記第1リンク体30が実線で示す位置からWA又はWBの位置へと移動する。このため、前記第2支軸31を支点として前記第2リンク体32が実線で示す位置からXA又はXBの位置へと搖動し、前記第2リンク体32に前記第3支軸33を介して連結した前記第3リンク体34は実線で示す位置からYAの位置へと搖動すると共に前記第3リンク体34に前記横杆3Aを介して連結した前記連結フレーム21Dが実線で示す位置からZAの位置へと搖動する。
そして、更に前記操作摘み26を90度回転させて元の位置から180度時計方向又は反時計方向に回転させると、前記第1リンク体30がWCの位置となる。このため、前記第1リンク体30及び前記第2リンク体32は直立した状態となるよう搖動し、前記第3リンク体34は実線で示す位置からYCの位置へと搖動すると共に前記連結フレーム21Dは同じくZCの位置へと搖動する。
従って、前記足載せ部21が使用位置から略水平位置へと移動することになって、被介護者は膝を伸ばすことができる。このため、被介護者をベッドBDへ載せ替える準備作業が完了する。
次に、被介護者が前記座部52の前記クッション53に座ったままの状態で、介護者は前記第2スライダー50の前記手掛け部に下方から手を掛けて、前記前方第2スライドレール45、前記後方第2スライドレール40の前記固定側レール45A、40Aに沿ってそれらの前記可動側レール45B、40Bを前記ベッドBD方向(正面から見て、左方向)へ移動させることにより、初めに前記第2スライダー50のみを前記ベッドBD上へ引き出して前進限又はその手前の任意の位置まで移動させる(図7及び図8参照。)。
次いで、被介護者が前記座部52の前記クッション53に座った状態のまま、前記座部52(前記クッション53と前記第1スライダー51)を掴んで正面から見て前記ベッドBD方向の左方へ引き出して、前記前方第1スライドレール43、前記後方第1スライドレール38の前記固定側レール43B、38Bに沿って、それらの可動側レール43A、38Aを前記ベッドBD方向へ移動させることにより、前記座部52を前記ベッドBD上へ前進限又はその手前の任意の位置まで移動させる。この場合、介護者は前記座部52を掴んで移動させるだけではなく、或いは掴まずに、ときに被介護者の身体を引きながら又は押しながら移動させる。
なお、被介護者が前記座部52に座っていない場合には、前記第1スライダー51と前記第2スライダー50との隙間は1mm程度あったが、座ることにより、被介護者の体重により前記座部52の、特に中央部が僅か沈んで前記第1スライダー51の下面が前記第2スライダー50の上面に接触しても、両者は滑りが良好で摩擦抵抗も小さいので、前記第2スライダー50のみの引き出し移動の際にさほどの抵抗もなく移動でき、また前記第2スライダー50のみの引き出しの後の前記第1スライダー51(前記座部52)の引き出しの際にもさほどの抵抗もなく、前記第1スライダー51を備えた前記座部52が前記第2スライダー50に支承されて案内されながら、前記座部52は移動できる。このため、前記座部52の前記クッション53に被介護者が座ったままで前記ベッドBD上に移動して前記車椅子1の車体から離れても、前記第1スライダー51が前記座部52(前記第2スライダー50)を支承するため、この車椅子1が転倒するのが防止でき、安全性を確保できる。
従って、介護者は被介護者を右向き(右手を下にする方向)に寝かせるようにして、又は被看護者が自分自身で右向きに寝るようにして、更には必要な場合には前記第1スライダー51及び前記第2スライダー50を元に位置へと戻すことにより又は戻しながら前記座部52から前記ベッドBD上に載せ替えることができる。
この場合、前記座部52の横幅は前記ベッドBDの横幅より短いので、前記座部52はその左端部が前記ベッドBDの横幅方向の長さの半分程度まで引き出しても、或いは前記座部52の左右方向の半分程度が前記ベッドBD上に位置するまで引き出しても、問題が無く前記ベッドBDへの載せ替えができるが、必要に応じて前記座部52の引き出す距離を選択することができる。
以上のように、前記ベッドBDへの載せ替え作業を行えばよく、載せ替える作業の介護者の負担を軽減することができると共に、その載せ替え作業に要する煩わしい段取りも簡単であって、実用的な車椅子を提供することができる。
次いで、被介護者を前記座部52から前記ベッドBD上に載せ替えた後に、介護者は前記座部52及び前記第2スライダー50を元の位置に移動させ、更には前述した前記操作摘み26を掴んで回転させて前記足載せ部21を元の位置に戻し、前記ベッドBDから前記車椅子1を離すように移動させる。
なお、上述した実施形態にあっては、前記足載せ部21が下降している使用位置と略水平位置との間で移動させるための移動機構24は手動で操作させる構造であったが、図11に示すように、自動で移動させる構造でもよく、以下説明する。
前記補助フレーム18の上部に固定された断面形状がT字形状の取付け台55にバッテリ56及びギアモータ57を取付け、このギアモータ57の出力軸を前記ウォームギア28の前記支軸27と連結する。
従って、図示しないスイッチを操作することにより、前記ギアモータ57を駆動させて所定回転させると、先の手動による実施形態で説明したように、同様に前記第1リンク体30、前記第2リンク体32及び前記第3リンク体34が搖動する。このため、前記足載せ部21が使用位置から略水平位置へと移動することになって、被介護者は膝を伸ばすことができる。このため、被介護者をベッドBDへ載せ替える準備作業が完了する。以下の動作については、先の実施形態と同様な動作であり、省略する。
なお、上述した実施形態にあっては、前記足載せ部21は被介護者が両足を載せて支持するものであったが、それぞれ片足を載せて支持するような構造の左右2つの足載せ部としてもよい。このように片足を載せるような2つの足載せ部とした場合には、各足載せ部本体及び各連結フレームを回動可能として両足載せ部本体同士の間隔を広げるように直立させることにより、介護者の足が両足載せ部本体同士の間に入り込めて載せ替え作業が容易となる。このような2つの足載せ部とした場合でも、前記横杆3Aを回動させる移動機構24は1つで足りる。
以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
1 車椅子
2 第1フレーム
3 第2フレーム
3A 横杆(第4支軸)
5 アームレスト
21 足載せ部
24 移動機構
28 ウォームギア
29 ウォームホイール
29A 第1支軸
30 第1リンク体
31 第2支軸
32 第2リンク体
33 第3支軸
34 第3リンク体
38 後方第1スライドレール
40 後方第2スライドレール
43 前方第1スライドレール
45 前方第2スライドレール
50 第2スライダー
51 第1スライダー
52 座部
57 ギアモータ
BD ベッド

Claims (3)

  1. 被介護者が自身で走行したり、介護者の補助により走行できる車椅子において、
    被介護者の足を載せる足載せ部を使用位置から被介護者のベッドへの載せ替えの前に略水平位置に搖動させる移動機構と、
    被介護者が座る座部を構成するクッションの下面に固定されると共に前記ベッドへの載せ替えのために被介護者が前記座部の前記クッションに座ったまま第1案内レールによりベッド方向に引き出し可能な第1スライダーと、
    この第1スライダーの下方に配設され第2案内レールにより前記ベッド方向に引き出し可能で前記第1スライダーの引き出し前に引き出される第2スライダーとを設けたことを特徴とする車椅子。
  2. 被介護者が自身で走行したり、介護者の補助により走行できる車椅子において、
    被介護者が座るクッションの下面に第1スライダーを固定して座部を構成して、
    前記第1スライダー下面の前後部に一対の互いに平行な第1スライドレールの各可動側レールをそれぞれ固定すると共に各固定側レールをそれぞれ車体に固定し、
    前記第1スライダーの下方に配置される第2スライダーの前後部に一対の互いに平行で且つ前記第1スライドレールと平行な第2スライドレールの各可動側レールをそれぞれ固定すると共に各固定側レールをそれぞれ前記車体に固定し、
    被介護者の足を載せる足載せ部を使用位置から略水平位置に搖動させる移動機構を設け、
    前記座部に座っている被介護者をベッドに載せ替える際に、被介護者の腕などを載せるためのアームレストを被介護者のベッドへの載せ替えの際に邪魔とならないようにし且つ前記移動機構により前記足載せ部を略水平位置に搖動した状態において、前記第2スライダーを前記第2スライドレールにより引き出して前記ベッド上に移動させ、次いで前記クッションに座ったままの状態で前記座部を前記第1スライドレールにより引き出して前記ベッド上に移動させ、被介護者を前記ベッドに載せ替える
    ことを特徴とする車椅子。
  3. 前記移動機構を手動又は自動により回動するウォームギアと噛み合うウォームホイールの第1支軸が固定された第1リンク体と、この第1リンク体と第2支軸を介して回動可能に連結した第2リンク体と、一端が前記第2リンク体と第3支軸を介して回動可能に連結すると共に他端が第4支軸に固定した第3リンク体とから構成し、
    前記車体に設けた軸受けで前記第4支軸を回動可能に支持し、前記足載せ部の連結フレームを前記第4支軸に固定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車椅子。
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