JP6111498B2 - 移乗補助装置 - Google Patents

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Description

本発明は移乗補助装置に関する。
病院や介護施設等、もしくは駅等の公衆施設で歩行困難な被介護者が車椅子からトイレの便器、あるいはトイレの便器から車椅子に移乗することが難しい場合、介護者の手助けにより移乗動作を行っている。被介護者が体格の大きい人の場合、2人または3人の介護者が力を合わせて被介護者の移乗を補助している。
近年、被介護者を移乗させる際の介護者の負担を軽減する移乗補助装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の装置は、車椅子から立ち上がった被介護者が掴まる手摺りをトイレ内に設け、手摺りの前側には便器を移動させるためのレールが設けられている。そして、被介護者が手摺りに掴まっている間に、車椅子を後退させた後、被介護者の後方に便器を移動させ、手摺りに掴まったままの被介護者を後方に移動された便器に座らせる。
また、便器から立ち上がった被介護者は、再び手摺りに掴まった状態で便器を元の位置に移動させた後、車椅子を被介護者の後方に移動させて被介護者を車椅子に座らせる。
特開2010−207497号公報
上記特許文献1の装置では、トイレ内で便器を移動させるレールを設置しなければならず、設置工事が大掛かりになるという問題があり、トイレ内のスペースが狭い場合、あるいは一般家庭には設置することができなかった。
また、特許文献1の装置は、被介護者が車椅子から立ち上がって手摺りに掴まるため、例えば手と足が不自由な被介護者の場合は、車椅子及び便器を移動させる間に被介護者が倒れてしまうおそれがあった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した移乗補助装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
本発明は、床面に載置され、装置重量及び被介護者の体重を安定的に支えられる大きさに設定された平板形状のベースと、
前記ベースの上面に設けられ、前記ベースに対して水平方向に回動可能であるターンテーブルと、
前記ターンテーブル上に起立する支持部材と、
立ち上がった被介護者の胸部が当接するように前記支持部材の上端に設けられた胸部当接部と、
前記支持部材が前記ベースに対して、前記被介護者が前記胸部当接部に当接し始める際に手前側となる前側方向と奥側である後側方向との間での前後方向に、前記支持部材の基端に、水平方向であって前記前後方向と直交する方向に横架された回動軸を中心として、揺動可能になるように、前記支持部材の基端と前記ターンテーブルの上面とを連結する回動連結部と、
前記支持部材の前記基端の前側の前記ターンテーブルの上面に固定され、前記支持部材の前記基端の前面に当接する角度が垂直方向に対して所定角度に設定された前側傾斜面を有する前側規制部材と、
前記前側規制部材の前記前側傾斜面と前記ターンテーブルとを貫通する貫通穴に介挿され、上端が該貫通穴から突出するとともに下端が前記ベースの上面に対向する制動部材を有し、前記支持部材が前側に傾斜しているときに該支持部材が前記制動部材に当接して前記ベースの上面を押圧する制動機構と、を備え、
前記胸部当接部に前記被介護者が加える体重を、前記ベースに対する前記ターンテーブルの回転の制動力として作用させる
ことを特徴とする。
本発明によれば、立ち上がった被介護者の胸部が当接する胸部当接部が支持部材の上端に設けられているので、車椅子から立ち上がった被介護者の体重を支持部材で支えることができ、被介護者は胸部当接部に寄りかかった姿勢で足の負担を軽減できると共に、安定した姿勢を保つことができ、被介護者の移乗を安全に行うことができる。また、設置スペースが小さくて済むので、狭い場所でも使用でき、さらには設置するだけで工事も不要であるので、病院や介護施設に限らず、一般家庭でも使用することが可能である。
本発明による移乗補助装置の実施形態1を示す斜視図である。 移乗補助装置の側面図である。 移乗補助装置の設置位置を示す平面図である。 移乗補助装置を用いた移乗操作の手順1を示す側面図である。 移乗補助装置を用いた移乗操作の手順2を示す側面図である。 移乗補助装置を用いた移乗操作の手順3を示す側面図である。 移乗補助装置を用いた移乗操作の手順4を示す正面図である。 移乗補助装置を用いた移乗操作の手順5を示す正面図である。 移乗補助装置を用いた移乗操作の手順6を示す正面図である。 移乗補助装置の実施形態2を示す側面図である。 移乗補助装置の実施形態2を用いて被介護者を搬送する場合を示す側面図である。 移乗補助装置の実施形態3の制動動作を示す縦断面図である。 移乗補助装置の実施形態3の制動解除を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
〔実施形態1〕
図1は本発明による移乗補助装置の実施形態1を示す斜視図である。図2は移乗補助装置の側面図である。図1及び図2に示されるように、移乗補助装置10は、携行可能なポータブル型であり、床面に載置されるベース20と、ターンテーブル30と、支持部材40と、回動連結部50と、胸部当接部60と、脛部当接部70とを有する。尚、ベース20、ターンテーブル30、支持部材40、回動連結部50は、夫々カーボンファイバにより所定形状に成型されることで、軽量化が図られている。そのため、移乗補助装置10は、車椅子と共に移動先まで携行することも可能である。
ベース20は、平板形状に形成されており、各辺の寸法が装置重量及び被介護者の体重を安定的に支えられる大きさに設定されている。また、ベース20の上面凹部22には、ターンテーブル30が水平方向に回動可能に設けられ、ベース20の下面の四隅には、滑り止め部材24が設けられている。
尚、ターンテーブル30は、被介護者の体重が作用した状態でも低摩擦で回動できるようにボールベアリング80により支持されており、且つ下面中央より垂下方向に延在する軸32には、ベース20の下面に対して係合する抜け防止部材34が嵌合している。また、ターンテーブル30は、回動方向の停止位置で停止させるための制動機構を設けるようにしても良い。
ターンテーブル30は、上面に支持部材40の基端(下端)42をA,B方向に回動可能に連結された回動連結部50が設けられている。回動連結部50は、支持部材40の基端側面に対向するように起立する一対のブラケット52、53と、ブラケット52、53間に横架された回動軸54とを有する。回動軸54は、支持部材40の基端42を側方に貫通するように挿通されており、支持部材40が前後方向に回動する際の回動中心となる。
支持部材40は、ベース20及びターンテーブル30上に起立しており、基端42が回動連結部50により回動可能に連結されているので、先端(上端)44が前後方向に揺動可能に支持されている。また、支持部材40は、基端42を有する下部部材46に対し、先端44を有する上部部材48が軸方向(長手方向)に摺動可能に嵌合されている。さらに、支持部材40は、断面が四角形状の中空部材からなり、中空部分には高さ調整機構90が設けられている。
高さ調整機構90は、例えば高圧ガスが封入されたガススプリングからなり、操作レバー92を上方に操作することにより、ガススプリングの内部の弁機構が開弁状態になり、高さ調整可能な状態に切り替わる。すなわち、操作レバー92を上方に操作すると、ガススプリングのガス圧により上部部材48が上方に付勢されるため、ガス圧より大きな力(例えば、介護者の体重)で下方に押圧すると、上部部材48を下方に移動させることが可能になる。また、操作レバー92を上方に操作した状態で荷重を加えない場合には、ガススプリングのガス圧により上部部材48が上方に移動する。そして、操作レバー92から手を離すと、ガススプリング内のガスの流通が遮断されて、高さ方向の調整位置が固定される。
このように、高さ調整機構90は、操作レバー92の操作により被介護者の身長あるいは腰の高さに応じて支持部材40の長さを調整して胸部当接部60の高さ位置を任意の高さ位置に調整することが可能である。尚、高さ調整機構90としては、上記ガススプリング以外のもの(ネジ式あるいはロックピン挿入方式など)でも良い。
また、回動連結部50は、支持部材40の前側傾斜角度を規制する前側規制部材100と、支持部材40の後側傾斜角度を規制する後側規制部材110とを有する。前側規制部材100及び後側規制部材110は、支持部材40の下端42の前側及び後側のターンテーブル30の上面に固定されている。
前側規制部材100は、支持部材40の前面に当接する傾斜面102を有し、垂直方向に対する傾斜面102の傾斜角度が例えば、8〜13度に設定されている。また、後側規制部材110は、支持部材40が図2中一点鎖線で示すB方向に回動した際、支持部材40の後面に当接する傾斜面112を有し、垂直方向に対する傾斜面112の傾斜角度が例えば、10〜15度に設定されている。
尚、前側規制部材100及び後側規制部材110は、側方からみると三角形状に形成されているが、夫々支持部材40の前後方向の回動角度を規制するものであるので、傾斜面102、112以外の形状は任意の形状(三角形以外の形状)に変更可能である。
さらに、支持部材40は、上部部材48の上端に胸部当接部60が取り付けられ、下部部材46の左右側面には、一対の脛部当接部70が取り付けられている。従って、被介護者は、胸を胸部当接部60に当接させると共に、両足の膝を脛部当接部70の傾斜角度に合わせて曲げることで、左右の脛が一対の脛部当接部70に当接させる姿勢となる。
胸部当接部60及び脛部当接部70は、弾性を有するクッション材などにより成型されており、被介護者の体重に応じて弾性変形すると共に、被介護者の体重を分散させて被介護者の負担を軽減しうる。また、胸部当接部60は、横幅寸法が被介護者の肩幅と同程度に形成され、上面の面積が大きくなっており、さらに一対の脛部当接部70を設けることで被介護者の体重が胸部当接部60に集中することを防止する。これにより、被介護者は、胸部当接部60に胸を当接させるうつぶせになっても十分に呼吸できる。
また、移乗補助装置10は、設置スペースが小さくて済むので、狭い場所でも使用でき、大掛かりな工事も不要であるので、病院や介護施設に限らず、駅や街中の公衆施設、一般家庭でも使用することが可能である。
〔移乗補助装置10の操作手順〕
ここで、上記移乗補助装置10を用いて車椅子に座った被介護者を移乗させる際の操作手順について説明する。
図3は移乗補助装置10の設置位置を示す平面図である。図3に示されるように、移乗補助装置10は、ポータブル型で移動可能なため、使用するときにトイレ200の便器210の正面側と車椅子220の前側との間に載置される。尚、トイレの室内の構造によって便器210の位置が入口230に対して右側又は左側のものや、正面奥に縦向きに設置する場合などがあり、介護者Kが操作しやすくなるように床面の空いているスペースに移乗補助装置10を適宜設置しても良い。
以下では、トイレ200に車椅子220を搬入した場合、車椅子220の左側に便器210が配置された場合について説明する。
〔手順1〕
図4は移乗補助装置10を用いた移乗操作の手順1を示す側面図である。図4に示されるように、被介護者Hが車椅子220に乗ってトイレ200に搬入されるとき、トイレ200の床面に移乗補助装置10を載置する。このとき、移乗補助装置10の胸部当接部60が車椅子220に座った被介護者Hの正面に対向するようにターンテーブル30を回動させる。また、支持部材40は、前面が前側規制部材100に当接する被介護者H側(A方向側)に傾斜した位置にある。
尚、胸部当接部60の高さ位置は、予め支持部材40の内部に収納された高さ調整機構90の操作レバー92を操作して被介護者Hの身長や腰の高さに合わせて調整しておくと良い。
〔手順2〕
図5は移乗補助装置10を用いた移乗操作の手順2を示す側面図である。図5に示されるように、被介護者Hは、介護者に手助けされて車椅子220から立ち上がり、ゆっくりと移乗補助装置10に移動する。その際、被介護者Hは、胸部当接部60を抱えるように胸を胸部当接部60の上方に移動させ、続いて右足または左足の一方を前に進めて膝を曲げると、被介護者Hの一方の脛が脛部当接部70に当接する。
さらに、被介護者Hは、右足または左足の他方を前に進めて膝を曲げることで、被介護者Hの他方の脛が脛部当接部70に当接する。これにより、被介護者Hは、移乗補助装置10の胸部当接部60及び脛部当接部70に体重を作用させた安定した姿勢となる。このとき、被介護者Hは、腰及び膝を曲げた姿勢であり、胸部当接部60を抱え込むことにより、後方に尻餅をつくこともなく、前方に倒れ込むことも防止される。
〔手順3〕
図6は移乗補助装置10を用いた移乗操作の手順3を示す側面図である。図6に示されるように、被介護者Hを支持する支持部材40を前方(B方向)に回動させる。これにより、被介護者Hは、胸部当接部60及び脛部当接部70により体重を支持された姿勢のまま前方(B方向)に傾いた状態となり、腰の位置が自然と高くなる。
また、この前方(B方向)に傾いた状態では、胸部当接部60がB方向に傾くと共に、一対の脛部当接部70の傾斜角度が水平に近づくため、被介護者Hの体重を一対の脛部当接部70で支持する割合が大きくなるため、被介護者Hの胸が胸部当接部60に圧迫されにくくなり、被介護者Hが息苦しくなることを防止できる。
〔手順4〕
図7は移乗補助装置10を用いた移乗操作の手順4を示す正面図である。図7に示されるように、被介護者Hを胸部当接部60及び脛部当接部70に当接させた状態でターンテーブル30をC方向に90度回動させて被介護者Hの腰の位置を便器210に対向させる。
〔手順5〕
図8は移乗補助装置10を用いた移乗操作の手順5を示す正面図である。図8に示されるように、被介護者Hを支持する支持部材40を後方(A方向)に回動させる。これにより、被介護者Hは、胸部当接部60及び脛部当接部70により体重を支持された姿勢のまま後方(A方向)に傾いた状態となり、腰の位置が自然と低くなり、便器210の便座212に近づく。
〔手順6〕
図9は移乗補助装置10を用いた移乗操作の手順6を示す正面図である。図9に示されるように、被介護者Hは、介護者に手助けされて移乗補助装置10から立ち上がり、ゆっくりと便器210に移動する。その際、被介護者Hの腰の高さ位置が、便器210の便座212に近づいているため、被介護者Hは、後方に移動すると共に、自然と便座212に座ることができる。
このように、移乗補助装置10を用いて車椅子220から便器210に移乗する際は、介護者Kの負担も軽減することが可能になると共に、被介護者Hにも楽な姿勢のまま方向転換させて移乗させることができるので、被介護者Hの負担も軽減することが可能になる。また、移乗補助装置10を用いることにより、歩行困難な被介護者Hに対して足の負担を軽減して安全かつスムーズに移乗操作を補助することが可能になり、短時間で車椅子220から便器210に移乗させることができる。
また、被介護者Hを便器210から車椅子220に移乗させる際は、上記手順1〜6を逆の手順で容易に行うことができる。
尚、上記実施例では、車椅子220から便器210に移乗させる際、便器210から車椅子220に移乗させる際について説明したが、移乗補助装置10の適用箇所としては、これに限らず、例えば、ベッドから車椅子に移乗する場合、車椅子からベッドに移乗する場合、あるいは車椅子から浴槽に移乗する場合、浴槽から車椅子に移乗する場合などでも移乗操作の際の介護者及び被介護者の負担を軽減できると共に、安全且つスムーズに移乗操作を補助することが可能になる。
また、移乗補助装置10は、従来の装置(特許文献1参照)のように床面にレールを設置するなどの大掛かりな工事が必要ないので、狭い場所でも容易に設置することができるため、例えば、病院や介護施設以外の場所(例えば、一般家庭)でも使用することが可能である。
〔実施形態2〕
図10は移乗補助装置の実施形態2を示す側面図である。図10に示されるように、実施形態2の移乗補助装置10Aは、ベース20の下面の四隅に車輪300が取り付けられている。また、ベース20の上面には、移動時に押圧操作される搬送用ハンドル310が起立している。搬送用ハンドル310は、金属パイプからなり、被介護者Hが搬送中に掴まる手摺りとしても機能する。
移乗補助装置10Aは、ベース20の下面に車輪300が設けられているので、移動時に、搬送用ハンドル310を押圧操作して容易に走行(移動)できる。そのため、上記トイレ以外の場所にも移動することができ、必要とされる場所(例えば、トイレ、病室、風呂場など)に適宜移動して移乗操作を補助することが可能になる。
図11は移乗補助装置の実施形態2を用いて被介護者を搬送する場合を示す側面図である。図11に示されるように、移乗補助装置10Aは、被介護者Hが胸部当接部60及び脛部当接部70により体重を支持された前傾姿勢のまま搬送することが可能になる。例えば、緊急時に車椅子やストレッチャーが足りない場合、臨時的な搬送手段として使用することも可能である。
〔実施形態3〕
図12は移乗補助装置の実施形態3の制動動作を示す縦断面図である。図12に示されるように、実施形態3のターンテーブル30は、水平方向の回動を停止させる制動機構400を有する。制動機構400は、制動部材430と、弾性部材440とからなり、支持部材40の傾斜方向に応じて制動動作又は制動解除動作を行う。
制動部材430は、前側規制部材100の内部に形成された貫通穴104に挿入されている。貫通穴104は、上端が前側規制部材100の傾斜面102に開口し、下端がターンテーブル30の底部に開口している。
また、制動部材430は、貫通穴104内の軸432により上下方向に回動可能に支持され、弾性部材440のバネ力により上端が支持部材40の側面に当接するように時計方向に付勢されている。弾性部材440は、例えばコイルバネからなり、一端が制動部材430の掛止ピン434に掛止され、他端が支持部材40の掛止ピン47に掛止されている。そのため、支持部材40がA方向に回動して傾斜した状態のときは、弾性部材440のバネ力が小さくなり、制動部材430が反時計方向に回動している。
この支持部材40がA方向に傾いた状態では、支持部材40の側面が貫通穴104の上端開口より上方に突出する制動部材430の上端に当接するため、制動部材430の下端436が貫通穴104の底部開口より下方に突出する。すなわち、支持部材40の荷重が制動部材430に作用し、制動部材430の下端436がベース20の上面凹部22に押圧される。尚、制動部材430は、少なくとも下端436が摩擦係数の高いブレーキ部材に用いられる材質によって形成されているため、ベース20に対して制動力を発生する。
また、支持部材40の上端に設けられた胸部当接部60に被介護者Hの胸部が当接したときは、被介護者Hの体重が支持部材40を介して制動部材430に作用する。そのため、被介護者Hが移乗補助装置10に移乗する際は、予め制動部材430に支持部材40の荷重が作用してベース22に対する制動力が付加されるため、ターンテーブル30が回動不可状態(固定状態)にある。よって、被介護者Hが手順1、2(図4、図5を参照)により移乗補助装置10に移乗する際、支持部材40がターンテーブル30と共に停止しており、安定した状態で被介護者Hの移乗が行える。
また、被介護者Hが移乗補助装置10に移乗した直後は、支持部材40がA方向に傾斜した状態であるので、被介護者Hが胸部当接部60及び脛部当接部70に体重を支持された姿勢(図6、図7を参照)になる前後の状態(図5、図8を参照)であっても制動部材430の下端436が制動力を作用させている。よって、制動機構400は、被介護者Hが胸部当接部60及び脛部当接部70に体重を支持された状態になる直前までターンテーブル30に対する制動力を作用させ、ターンテーブル30を所定位置に停止させる。
図13は移乗補助装置の実施形態3の制動解除を示す縦断面図である。図13に示されるように、被介護者Hが移乗補助装置10に移乗し、支持部材40が後方(A方向)から前方(B方向)に回動されると共に、制動部材430に作用していた支持部材40の荷重及び被介護者Hの体重が除去される。さらに、弾性部材440の両端が掛止された一対の掛止ピン47、434の離間距離が広げられ、弾性部材440のバネ力が増大する。これにより、制動部材430は、弾性部材440のバネ力により時計方向に回動して下端436がベース20から離間する。よって、制動機構400によるベース20に対する制動が解除されるため、ターンテーブル30が回動可能になる。
この後は、前述した手順4〜6(図7〜図9を参照)で説明したようにターンテーブル30の回動により被介護者Hが便器210に近づいた状態となり、そのまま被介護者Hが立ち上がると便器210に移乗することができる。
尚、上記制動機構400は、支持部材40の傾斜方向に応じて制動部材430が制動力を作用させてターンテーブル30を回動不可状態に固定し、又は制動力を解除してターンテーブル30の回動を可能にしているが、支持部材40とは別に設けた操作レバーあるいは操作ペダルの操作に連動してターンテーブル30の制動、制動解除を行っても良い。
上記実施形態では、病院や介護施設における移乗操作を補助する場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば障害者用トイレや障害者用駐車場などに設置することで、社会的インフラのひとつとして設置しても良い。
10 移乗補助装置
20 ベース
30 ターンテーブル
40 支持部材
46 下部部材
48 上部部材
50 回動連結部
52、53 ブラケット
54 回動軸
60 胸部当接部
70 脛部当接部
90 高さ調整機構
92 操作レバー
100 前側規制部材
110 後側規制部材
200 トイレ
210 便器
220 車椅子
300 車輪
310 搬送用ハンドル
400 制動機構
430 制動部材
K 介護者
H 被介護者

Claims (7)

  1. 床面に載置され、装置重量及び被介護者の体重を安定的に支えられる大きさに設定された平板形状のベースと、
    前記ベースの上面に設けられ、前記ベースに対して水平方向に回動可能であるターンテーブルと、
    前記ターンテーブル上に起立する支持部材と、
    立ち上がった被介護者の胸部が当接するように前記支持部材の上端に設けられた胸部当接部と、
    前記支持部材が前記ベースに対して、前記被介護者が前記胸部当接部に当接し始める際に手前側となる前側方向と奥側である後側方向との間での前後方向に、前記支持部材の基端に、水平方向であって前記前後方向と直交する方向に横架された回動軸を中心として、揺動可能になるように、前記支持部材の基端と前記ターンテーブルの上面とを連結する回動連結部と、
    前記支持部材の前記基端の前側の前記ターンテーブルの上面に固定され、前記支持部材の前記基端の前面に当接する角度が垂直方向に対して所定角度に設定された前側傾斜面を有する前側規制部材と、
    前記前側規制部材の前記前側傾斜面と前記ターンテーブルとを貫通する貫通穴に介挿され、上端が該貫通穴から突出するとともに下端が前記ベースの上面に対向する制動部材を有し、前記支持部材が前側に傾斜しているときに該支持部材が前記制動部材に当接して前記ベースの上面を押圧する制動機構と、を備え、
    前記胸部当接部に前記被介護者が加える体重を、前記ベースに対する前記ターンテーブルの回転の制動力として作用させる
    ことを特徴とする移乗補助装置。
  2. 前記制動機構は、前記支持部材が前側に傾斜するほど前記制動部材に付与する付勢力が小さくなる弾性部材を有し、
    前記支持部材が後側に傾斜すると、前記弾性部材から付与する前記付勢力により前記制動部材による前記ベースに対する制動が解除され前記ターンテーブルが回動可能となる
    ことを特徴とする請求項1に記載の移乗補助装置。
  3. 前記支持部材の前記基端の後側の前記ターンテーブルの上面に固定され、前記支持部材の前記基端の後面に当接する角度が垂直方向に対して所定角度に設定された後側傾斜面を有する後側規制部材をさらに備え、
    前記前側規制部材は、前記支持部材の前記基端の前記前面に当接する前記前側傾斜面の垂直方向に対する傾斜角度が8〜13度であるとともに、
    前記後側規制部材は、前記支持部材の前記基端の前記後面に当接する前記後側傾斜面の垂直方向に対する傾斜角度が10〜15度である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の移乗補助装置
  4. 前記支持部材は、左右側面に前記被介護者が立ち上がった状態で当該被介護者の脛に当接する脛部当接部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の移乗補助装置。
  5. 前記支持部材は、前記被介護者の身長に応じて前記胸部当接部の高さを調整する高さ調整機構を有する
    ことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の移乗補助装置。
  6. 前記ベースは、下面に前記床面を走行する車輪が設けられ、上面に移動時に押圧操作される搬送用ハンドルを有する
    ことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の移乗補助装置。
  7. 前記ベース、前記支持部材、前記ターンテーブル、前記回動連結部は、カーボンファイバにより所定形状に成型された
    ことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の移乗補助装置。
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