JP4391002B2 - 建物ユニットの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下に水平に配置される天井パネルおよび床パネルと、これら天井パネルおよび床パネルの両側に垂直に対向配置される一対の妻パネルとを備え、標準の高さ寸法および幅寸法を有する標準建物ユニットの総組時に使用される生産設備を利用し、前記対向配置される一対の妻パネルのうち、少なくともいずれか一方の妻パネルが他方の妻パネルよりも幅寸法が小さくされ、平面L字形状に形成されている建物ユニットの製造方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来より、ユニット式建物は、予め工場で生産された複数の建物ユニットを建築現場で組み合わせるユニット工法により建てられる。それぞれの建物ユニットは、上下に水平に配置される天井パネルおよび床パネルと、これら天井パネルおよび床パネルの両側に垂直に対向配置される一対の妻パネルとを備え、高さ寸法が標準の高さを有する直方体状に形成されている。これら天井パネル、床パネル、妻パネルを接合する建物ユニットの製造作業は、工場で行われる。
【0003】
この標準の高さ寸法を有する標準建物ユニットの製造作業は、図5に示されるように、予め妻パネル101、床パネル102、天井パネル103等のユニットの構成部材を別個に製作しておき、総組作業を行う生産設備である、いわゆる総組装置107の支持台106上に妻パネル101を水平方向に対向させ、これらの妻パネル101間に床パネル102と天井パネル103とを配置し、妻パネル101を支持する支持台106を前進させて接続状態とし、これらを溶接等で接合する方法によって行われている(特開平4ー201025号公報等参照)。
ここで、支持台106は、妻パネル101の四つの角隅部を支持するようになっている。
【0004】
一方、ユーザの要望等により、ユニット式建物も多様化しており、例えば、インナーバルコニや、内側に凹んだ玄関ポーチ等を形成する場合などに、一対の妻パネルのうち、いずれか一方の妻パネルが他方の妻パネルよりも幅寸法が小さくされて平面L字形状に形成されている建物ユニットが使用されることがあり、これらを組み合わせたユニット式建物も建てられている。従って、このような建物ユニットを製造する場合にも、床パネルと、妻パネルと、天井パネルとを別個に製造しておき、これらを総組装置を利用して接合することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一方の妻パネルが他方の妻パネルよりも幅寸法が小さく、平面L字形状に形成された建物ユニットの場合、当該一方の妻パネルは、標準建物ユニットの妻パネルよりも幅寸法が小さいので、標準建物ユニット用の総組装置ではこの妻パネルを支持することができない。このため、平面L字形状の建物ユニットの製造に総組装置を利用することができず、妻パネルをつり下げながら接合作業を行わなければならないので、接合作業に多くの手間と時間がかかるという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、既存の生産設備の有効利用を図ることが可能となり、生産性を向上させることが可能な建物ユニットの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図面を参照して説明すると、上下に水平に配置される天井パネル2および床パネル3と、これら天井パネル2および床パネル3の両側に垂直に対向配置される一対の妻パネル4、5とを備え、前記対向配置される一対の妻パネル4、5のうち、少なくともいずれか一方の妻パネル5が他方の妻パネル4よりも幅寸法が小さくされ、前記一方の妻パネル5の天井梁53の長さ寸法が前記他方の妻パネル4の天井梁42の長さ寸法と同じである側面L字形状に形成され、平面L字形状に形成されている建物ユニット1を製造するに際し、標準の高さ寸法および幅寸法を有する標準建物ユニットの総組時に使用される生産設備(例えば、総組装置107)を利用し、前記一方の妻パネル5の天井梁53の一端と、前記一方の妻パネル5の下端とを連結する側面L字状の組立治具71を装着して、当該一方の妻パネル5を前記他方の妻パネル4と同形状にするための組立治具装着工程と、前記組立治具装着工程の後、前記生産設備を利用して前記建物ユニット1の総組作業を行う総組工程とを備えていることを特徴とする。このような本発明によれば、一方の妻パネルに、組立治具を装着することで、当該一方の妻パネルを、標準建物ユニットの妻パネルと略同形状にすることが可能となるので、標準建物ユニットの総組時に使用される生産設備を利用することが可能となる。これにより、既存の生産設備の有効利用を図ることが可能となり、平面L字形状の建物ユニットの生産性を向上させることが可能となる。
【0008】
以上において、前述の総組作業後、組立治具71を、一方の妻パネル5から取り外す組立治具取り外し工程を備えていることが好ましい。
このようにすれば、組立治具を再利用することが可能となるので、一方の妻パネルの製造個数と同じ数だけ組立治具を製造する場合に比べて、当該組立治具の製造コストを低減することが可能となる。
【0009】
また、前述の組立治具71を、一方の妻パネル5から取り外した後、建物ユニット1に、当該建物ユニット1を建築現場に輸送するための輸送治具73を取り付ける輸送治具取付工程を備えていることが望ましい。
このように、輸送時に輸送治具を用いれば、建物ユニットの輸送車への積み込みや、建築現場で積み卸し等をする際に、当該建物ユニットの底面等を直接設置部分に接触させることがなく、当該底面等を保護することが可能となる。そして、輸送治具を取り付けた状態で建築現場に輸送・設置を行えば、建物ユニットの底面等の保護を行いながらの設置作業を容易に行うことが可能となる。
【0010】
さらに、前述の床パネル3は、平面L字形状に形成されており、組立治具装着工程の後、床パネル3に、当該床パネル3を天井パネル2と同形状にするとともに、組立治具71に向かって延びる接続用組立治具72を設ける接続用組立治具装着工程を備え、総組工程は、各々の支持台106で、対向する一対の妻パネル4、5の四隅部分を支持して、当該妻パネル4、5を垂直に配置する第1パネル配置手順と、これら一対の妻パネル4、5を水平方向に対向させて当該一対の妻パネル4、5間に天井パネル2および床パネル3を配置する第2パネル配置手順と、支持台106のうち、少なくとも一方を前進させて接続状態とし、妻パネル4、5の上下端部に天井パネル2および床パネル3の端部を接合するとともに、組立治具71に接続用組立治具72を接合する組立治具接合手順とを備えていることが好ましい。
このように、平面L字形状に形成された床パネルに接続用組立治具を設ければ、平面矩形状に形成されるので、この四隅近傍を支持することで、当該床パネルを簡単に水平に支持することが可能となる。これにより、妻パネルに床パネルを接合する際の位置決め等を容易に行うことが可能となり、この点からも、平面L字形状の建物ユニットの生産性を向上させることが可能となる。
【0011】
また、前述の建物ユニット1は、床パネル3と天井パネル2とを相互に連結する間柱61、62を備え、第2パネル配置手順の後、床パネル3上に間柱61、62を立設し、当該間柱61、62上端に天井パネル2を載置する上下連結手順を備えていることが望ましい。
このようにすれば、天井パネルを間柱で支持した状態で、当該天井パネルの水平方向端部を妻パネルに接合することが可能となるので、天井パネルを吊り下げた状態で行う場合に比べて、天井パネルが左右に動くことがなく、接合作業を簡単に行うことが可能となり、この点からも、平面L字形状の建物ユニットの生産性を向上させることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部材と同じ部材には同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略する。図1および図2には、本発明の一実施形態における建物ユニット1が示されている。
建物ユニット1は、上下に水平に配置される天井パネル2および床パネル3と、これら天井パネル2および床パネル3の両側に垂直に対向配置される一対の妻パネル4、5とを備え、平面L字形状に形成されている。
【0013】
詳しくは、天井パネル2は、両側の妻パネル4、5に向かって延びる一対の天井梁11と、この天井梁11間に当該天井梁11の長手方向に沿って配置されるとともに、当該天井梁11と略同じ長さ寸法を有する第1天井中間梁12と、一対の天井梁11のうち、一方の天井梁11(図中奥側)および第1天井中間梁12間に架設される第1天井小梁13と、第1天井中間梁12および他方の天井梁11(図中手前側)間に当該第1天井中間梁12の長手方向に沿って配置される第2天井中間梁14と、この第2天井中間梁14および他方の天井梁11間に架設される第2天井小梁15とを備え、平面長方形状に形成されている。
【0014】
床パネル3は、一方の天井梁11に対応した位置に配置され、当該天井梁11と同様に両側の妻パネル4、5に向かって延びる床梁21と、第1天井中間梁12に対応した位置に配置され、前記床梁21の長手方向に沿って延びる床中間梁部22と、床梁21および床中間梁部22間に架設される複数の床根太23と、この床中間梁部22の一部より床梁21とは反対側の方向に突出する突出部24とを備え、平面L字形状に形成されている。
【0015】
床中間梁部22は、前記床梁21と略同じ長さ寸法となっており、床梁21に対向して配置される第1床中間梁31と、この第1床中間梁31に平行に配置された第2床中間梁32と、これら第1、2床中間梁31、32の一端が接合されるとともに、床パネル3の入隅部分に設けられる角柱状の第1接合部33と、この第1接合部33の第1、2床中間梁31、32が接合される面とは反対側の面から一方の妻パネル4に向かって延びる第3床中間梁34とを備えて構成されている。従って、前述の床根太23は、床梁21と第1床中間梁31との間に架設されている。
【0016】
突出部24は、第1接合部33の床梁21に面する面とは反対側の面から、この面に直交する方向に突出する突出片36と、この突出片36の端部が接合されるとともに、床パネル3の出隅部分に設けられる角柱状の第2接合部37と、この第2接合部37に接合されるとともに、前述の第3床中間梁34と平行に配置される短寸床梁38とを備えて構成されている。
また、第1接合部33および第2接合部37上には、それぞれ間柱61、62が立設され、その上端部は、天井パネル2の所定の位置に接合されている。
【0017】
一対の妻パネル4、5のうち、一方(図2中右側)の妻パネル4は、一対の柱41と、この柱41の上端間および下端間を相互に連結する短辺天井梁42および短辺床梁43と、これら短辺天井梁42および短辺床梁43の長手方向中間部分を相互に連結する間柱44とを備え、標準の高さ寸法および幅寸法を有する標準建物ユニットを構成する妻パネル101と略同じ大きさの側面四角形状に形成されている。
これら柱41、間柱44の上端部には、これら上端部に対向する天井パネル2の天井梁11の一端、第1天井中間梁12の一端が接合される。同様に、柱41、間柱44の下端部には、これら下端部に対向する床パネル3の床梁21の一端、第3床中間梁34の一端、および短寸床梁38の一端が接合される。
【0018】
他方(図2中左側)の妻パネル5は、天井梁11の他端および床梁21の他端を相互に連結する柱51と、第1天井中間梁12の他端および第1、2床中間梁31、32の他端を相互に連結する間柱52と、柱51および間柱52の上端間を相互に連結するとともに、前記短辺天井梁42を略同じ長さ寸法を有する短辺天井梁53と、柱51および間柱52の下端間を相互に連結するとともに、当該下端間の長さ寸法を有する短辺床梁54とを備え、側面四角形状に形成されている。
この他方の妻パネル5は、床パネル3の平面形状に応じて形成されており、対向配置される一方の妻パネル4よりも幅寸法が小さくなっている。
【0019】
このような天井パネル2、床パネル3、一対の妻パネル4、5等を組み合わせることにより、他方の妻パネル5が一方の妻パネル4よりも幅寸法が小さくされ、平面L字形状に形成された建物ユニット1が製造されている。
【0020】
このような建物ユニット1を、標準の高さ寸法および幅寸法を有する標準建物ユニットの総組時に使用される生産設備である総組装置107を利用して組み立てる場合、図2に示されるように、短辺天井梁53の一端および間柱52の下端部を相互に連結する側面L字形状の組立治具71を取り付け、当該他方の妻パネル5を一方の妻パネル4と同形状にするようになっている。また、床パネル3の第2接合部37に、組立治具71に向かって延びる接続用組立治具72を設け、当該床パネル3を前記天井パネル2と同形状にするようになっている。
さらに、建物ユニット1を製造した後、建築現場等に輸送する際には、前述の組立治具71、接続用組立治具72を取り外し、図3に示されるように、妻パネル4、5および床パネル3の底部に輸送治具73を取り付けるようになっている。
【0021】
次に、建物ユニット1の製造および輸送手順を以下に説明する。
(1)まず、図4に示されるように、他方の妻パネル5に、当該他方の妻パネル5を一方の妻パネル4と同形状にする組立治具71を装着する(組立治具装着工程)。
具体的には、短辺天井梁53の一端および間柱52の下端部を相互に連結する側面L字形状の組立治具71を他方の妻パネル5に装着し、一方の妻パネル4と同形状の側面四角形状に形成する。ここで、組立治具71の装着は、ボルト、ナットで行い、簡単に着脱できるようにしておくことが好ましい。
(2)そして、組立治具71を装着した後、床パネル3に、前述の接続用組立治具72を装着する(接続用組立治具装着工程)。
具体的には、第2接合部37の短寸床梁38が接合されている面とは反対側の面に、接続用組立治具72の一端をボルト、ナットで接合し、床梁21の長手方向に沿って、当該床梁21と平行に配置する。
【0022】
(3)次に、組立治具装着工程および接続用組立治具装着工程の後、総組装置107を利用して建物ユニット1の総組作業を行う(総組工程)。
詳しくは、総組装置107の各々の支持台106で対向する一対の妻パネル4、5の四隅部分を支持して、当該妻パネル4、5を垂直に配置する(第1パネル配置手順)。
ここで、支持台106は、妻パネル4、5の下端角隅部分が載置される載置部106Aと、当該妻パネル4、5の上端角隅部分を支持する支持部106Bとを備えて構成されている。妻パネル4、5を載置部106Aに載置し、支持部106Bで支持することにより、当該妻パネル4、5を垂直に配置できるようになっている。なお、他方の妻パネル5は、組立治具71を装着しない状態では、幅寸法が小さいので、支持台106で支持することができないが、組立治具71を装着して一方の妻パネル4と同形状とすることで、支持可能となっている。
【0023】
(4)そして、これら一対の妻パネル4、5を水平方向に対向させて当該一対の妻パネル4、5間に前記天井パネル2および床パネル3を配置する(第2パネル配置手順)。
ここで、床パネル3は、接続用組立治具72が接合されて平面四角形状とされているので、当該床パネル3を配置する際、図示しない支持装置でその4つの角隅部分が支持されるようになっている。
この後、床パネル3の第1接合部33および第2接合部37上に間柱61、62を立設し、当該間柱61、62上端に天井パネル2を載置する(上下連結手順)。
(5)そして、2つの支持台106のうち、少なくとも一方を前進させて接続状態とし、妻パネル4、5の上下端部に前記天井パネル2および床パネル3の端部を接合するとともに、組立治具71に接続用組立治具72を接合する(組立治具接合手順)。
(6)建物ユニット1の総組作業後、組立治具71および接続用組立治具72を、他方の妻パネル5および床パネル3から取り外す(組立治具取り外し工程)。取り外した後、当該建物ユニット1を建築現場に輸送するための輸送治具73を取り付け、当該建築現場に輸送する(輸送治具取付工程)。
このようにして、建物ユニット1の製造および輸送を行う。
【0024】
このような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、他方の妻パネル5に、組立治具71を装着することで、当該他方の妻パネル5を、一方の妻パネル4と略同形状にすることができるので、標準建物ユニットの総組時に使用される総組装置107を利用することができ、これにより、既存の生産設備の有効利用を図ることができ、平面L字形状の建物ユニット1の生産性を向上させることができる。
【0025】
また、総組作業後、組立治具71を、他方の妻パネル5から取り外すので、当該組立治具71を再利用することができ、これにより、組立治具71の製造コストを低減することができる。
【0026】
さらに、組立治具71を、他方の妻パネル5から取り外した後、建物ユニット1に輸送治具73を取り付けたので、建物ユニット1の輸送車への積み込みや、建築現場で積み卸し等をする際に、当該建物ユニット1の底面等を直接設置部分に接触させることがなく、当該底面等を保護することができる。そして、輸送治具73を取り付けた状態で建築現場に輸送・設置を行えば、建物ユニット1の底面等の保護を行いながらの設置作業を容易に行うことができる。
【0027】
また、平面L字形状に形成された床パネル3に接続用組立治具72を設け、平面矩形状に形成するようにしたので、この四隅近傍を支持することで、当該床パネル3を簡単に水平に支持することができる。これにより、妻パネル4、5に床パネル3を接合する際の位置決め等を容易に行うことができ、この点からも、平面L字形状の建物ユニット1の生産性を向上させることができる。
【0028】
さらに、床パネル3上に間柱61、62を立設し、当該間柱61、62上端に天井パネル2を載置するようにしたので、天井パネル2を間柱61、62で支持した状態で、当該天井パネル2の水平方向端部を妻パネル4、5に接合することができ、天井パネル2を吊り下げた状態で行う場合に比べて、天井パネル2が左右に動くことがなく、接合作業を簡単に行うことができ、この点からも、平面L字形状の建物ユニット1の生産性を向上させることができる。
【0029】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、床パネル3上に間柱61、62を立設し、当該間柱61、62上端に天井パネル2を載置するようにしたが、これに限らず、例えば、天井パネル2を吊り下げた状態で接合作業等を行うのであれば、なくてもよい。
【0030】
また、前記実施形態では、床パネル3に接続用組立治具72を設けていたが、これに限らず、例えば、床パネル3を簡単に支持できるのであれば、なくてもよい。
【0031】
さらに、前記実施形態では、輸送時に輸送治具73を取り付けていたが、これに限らず、例えば、建物ユニット1の底面等を直接設置部分に接触させないように慎重に作業を行うのであれば、なくてもよい。
【0032】
また、前記実施形態では、組立治具71を取り外していたが、これに限らず、例えば、建物ユニット1製造後、当該組立治具71を建物ユニット1の一部として取り扱うのであれば、取り外さなくてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の建物ユニットの製造方法によれば、次のような効果がある。
すなわち、請求項1に記載の建物ユニットの製造方法によれば、一方の妻パネルに、組立治具を装着することで、当該一方の妻パネルを、標準建物ユニットの妻パネルと略同形状にすることができるので、標準建物ユニットの総組時に使用される生産設備を利用することができる。これにより、既存の生産設備の有効利用を図ることができ、平面L字形状の建物ユニットの生産性を向上させることができる。
【0034】
また、請求項2に記載の建物ユニットの製造方法によれば、組立治具を再利用することができるので、一方の妻パネルの製造個数と同じ数だけ組立治具を製造する場合に比べて、当該組立治具の製造コストを低減することができる。
【0035】
さらに、請求項3に記載の建物ユニットの製造方法によれば、建物ユニットの輸送車への積み込みや、建築現場で積み卸し等をする際に、当該建物ユニットの底面等を直接設置部分に接触させることがなく、当該底面等を保護することができる。そして、輸送治具を取り付けた状態で建築現場に輸送・設置を行えば、建物ユニットの底面等の保護を行いながらの設置作業を容易に行うことができる。
【0036】
また、請求項4に記載の建物ユニットの製造方法によれば、平面L字形状に形成された床パネルに接続用組立治具を設ければ、平面矩形状に形成されるので、この四隅近傍を支持することで、当該床パネルを簡単に水平に支持することができ、これにより、妻パネルに床パネルを接合する際の位置決め等を容易に行うことができ、この点からも、平面L字形状の建物ユニットの生産性を向上させることができる。
【0037】
さらに、請求項5に記載の建物ユニットの製造方法によれば、天井パネルを間柱で支持した状態で、当該天井パネルの水平方向端部を妻パネルに接合することができるので、天井パネルを吊り下げた状態で行う場合に比べて、天井パネルが左右に動くことがなく、接合作業を簡単に行うことができ、この点からも、平面L字形状の建物ユニットの生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における建物ユニットを示す斜視図である。
【図2】前記実施形態における建物ユニットを示す分解斜視図である。
【図3】前記実施形態における建物ユニットを示す斜視図である。
【図4】前記実施形態における建物ユニットの製造方法を示す概略図である。
【図5】従来例であって、標準建物ユニットの製造方法を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 建物ユニット
2 天井パネル
3 床パネル
4、5 妻パネル
61、62 間柱
71 組立治具
72 接続用組立治具
73 輸送治具
106 支持台
107 生産設備である総組装置
Claims (5)
- 上下に水平に配置される天井パネルおよび床パネルと、これら天井パネルおよび床パネルの両側に垂直に対向配置される一対の妻パネルとを備え、
前記対向配置される一対の妻パネルのうち、少なくともいずれか一方の妻パネルが他方の妻パネルよりも幅寸法が小さくされ、前記一方の妻パネルの天井梁の長さ寸法が前記他方の妻パネルの天井梁の長さ寸法と同じである側面L字形状に形成され、平面L字形状に形成されている建物ユニットを製造するに際し、
標準の高さ寸法および幅寸法を有する標準建物ユニットの総組時に使用される生産設備を利用し、
前記一方の妻パネルの天井梁の一端と、前記一方の妻パネルの下端とを連結する側面L字状の組立治具を装着して、当該一方の妻パネルを前記他方の妻パネルと同形状にする組立治具装着工程と、
前記組立治具装着工程の後、前記生産設備を利用して前記建物ユニットの総組作業を行う総組工程とを備えている
ことを特徴とする建物ユニットの製造方法。 - 請求項1に記載の建物ユニットの製造方法において、
前記総組作業後、前記組立治具を、前記一方の妻パネルから取り外す組立治具取り外し工程を備えている
ことを特徴とする建物ユニットの製造方法。 - 請求項2に記載の建物ユニットの製造方法において、
前記組立治具を、前記一方の妻パネルから取り外した後、前記建物ユニットに、当該建物ユニットを建築現場に輸送するための輸送治具を取り付ける輸送治具取付工程を備えている
ことを特徴とする建物ユニットの製造方法。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の建物ユニットの製造方法において、
前記床パネルは、平面L字形状に形成されており、
前記組立治具装着工程の後、前記床パネルに、当該床パネルを前記天井パネルと同形状にするとともに、前記組立治具に向かって延びる接続用組立治具を設ける接続用組立治具装着工程を備え、
前記総組工程は、各々の支持台で、前記対向配置される一対の妻パネルの四隅部分を支持して、当該妻パネルを垂直に配置する第1パネル配置手順と、
これら一対の妻パネルを水平方向に対向させて当該一対の妻パネル間に前記天井パネルおよび床パネルを配置する第2パネル配置手順と、
前記支持台のうち、少なくとも一方を前進させて接続状態とし、前記妻パネルの上下端部に前記天井パネルおよび床パネルの端部を接合するとともに、前記組立治具に前記接続用組立治具を接合する組立治具接合手順とを備えている
ことを特徴とする建物ユニットの製造方法。 - 請求項4に記載の建物ユニットの製造方法において、
前記建物ユニットは、前記床パネルと天井パネルとを相互に連結する間柱を備え、
前記第2パネル配置手順の後、前記床パネル上に前記間柱を立設し、当該間柱上端に前記天井パネルを載置する上下連結手順を備えている
ことを特徴とする建物ユニットの製造方法。
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