JP3854845B2 - ユニット式建物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の建物ユニットと傾斜屋根とを備えたユニット式建物に関する。
【0002】
【背景技術】
柱、天井梁および床梁を含み形成されるフレームを備えた複数の箱形の建物ユニットと、これらの建物ユニット上に設けられた傾斜屋根とを備えたユニット式建物がある(特開2000-265615)。このようなユニット式建物において、傾斜屋根直下の建物ユニット上面に補強梁を必要とすることがあり、この補強梁は、上記建物ユニットの内側から外周まで延びる天井梁に載るように配置され、この天井梁を補強することによって、例えば、一部の柱を省略して連続した空間を形成することや、傾斜屋根の荷重に対する強度を確保することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、北側斜線制限等のため、傾斜屋根の高さを下げたい場合がある。
しかし、前記ユニット式建物において、補強梁が傾斜屋根直下の建物ユニット外周まで延びているため、そのままでは傾斜屋根の高さを下げることができないという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、屋根の荷重を支持できるとともに、傾斜屋根の高さを下げることができるユニット式建物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、図面を参照して説明すると、図3に示すように、柱の上端を天井梁で連結したフレームを備えて箱状に形成され、かつその角隅部を寄せ合わせて配置された複数の建物ユニット3A〜3Dと、これらの建物ユニット3A〜3D上かつ当該建物ユニット3A〜3D外周に位置する天井梁に近接して設けられた傾斜屋根4とを備えたユニット式建物1であって、前記建物ユニット3A〜3D外周の天井梁の交叉方向に補強梁20が設けられ、この補強梁20は、その下部が隣接する前記建物ユニットの天井梁同士の隙間に収まるとともに、その上部が前記天井梁の上面よりも上方に位置して設けられ、前記傾斜屋根4を支持する屋根支持部が前記補強梁20の上面より低く形成されるとともに、支持部材30を介して前記建物ユニット3A〜3D外周の柱に支持され、前記支持部材は、前記水平方向に隣接する建物ユニットの柱の柱頭に跨って設けられかつ前記補強梁の方向に延長される柱頭連結部と、この柱頭連結部の前記補強梁側に設けられ当該補強梁の一端に連結される補強梁連結部とを含んで構成され、前記補強梁の両端部における前記天井梁の上面よりも上方に位置した部分が前記支持部材の柱頭連結部の上側に支持されていることを特徴とするユニット式建物である。
【0006】
このような本発明によれば、補強梁で屋根の荷重を支持できるとともに、補強梁の上面より低い部分で傾斜屋根を支持できるので、傾斜屋根の高さを下げることができ、北側斜線に対応することができる。
以上の本発明において、補強梁の構造および数は限定されず、傾斜屋根を支持できる強度を有していればよく、また、隣接する建物ユニット間を所定間隔に拡げ、その隙間に挟み込ませて設けてもよい。
【0007】
また、図5に示すように、前記支持部材30は、前記水平方向に隣接する建物ユニット3C、3Dの柱10の柱頭に跨って設けられかつ前記補強梁20の方向に延長される柱頭連結部31と、この柱頭連結部31の前記補強梁20側に設けられ当該補強梁20の一端に連結される補強梁連結部32とを含んで構成されている。従って、柱頭連結部を設けることにより、傾斜屋根に干渉しないで補強梁を支持できる。
さらに、柱頭連結部により、水平方向に隣接する建物ユニット同士を連結することができ、支持部材は、補強梁用と建物ユニット同士の連結用とを兼用することになり、部材の省略を図ることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、図5に示すように、請求項1に記載のユニット式建物において、前記柱頭連結部31はプレート材で形成され、前記補強梁連結部32はアングル材で形成されることを特徴とするものである。
このような本発明では、プレート材の切断等の加工や取り扱い、およびアングル材の切断等の加工や取り扱いが容易であり、製作が容易となる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、図5に示すように、請求項1または請求項2に記載のユニット式建物において、前記補強梁20は、前記天井梁に沿って設けられ、その両端で柱に支持される梁本体21と、この梁本体21に設けられ前記天井梁に支持される接続部材22とを備えていることを特徴とするものである。
このような本発明では、補強梁の梁本体が両端で柱に支持されるので、天井梁にかかる傾斜屋根の鉛直荷重を軽減できる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のユニット式建物において、前記補強梁の前記梁本体を支持する柱の間に位置する柱のうち、少なくとも1つは省略されていることを特徴とするものである。
このような本発明では、補強梁で補強できるので、例えば4つの建物ユニットにおける各1つの隅部が集まる部位の柱を省略することができ、その場合、大空間を形成できるので、快適な居住空間を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、ユニット式建物1の全体が示されており、このユニット式建物1は、複数の下階建物ユニット2と、この下階建物ユニット2上に載置される複数の上階建物ユニット3と、これらの上階建物ユニット3上に載置される傾斜屋根4とを備えて構成され、傾斜屋根4は、複数枚の屋根パネル45(図6参照)を備えて構成されている。
【0013】
下階建物ユニット2および上階建物ユニット3は、図2に示すように、箱状に形成されている。
すなわち、各建物ユニット2,3は、四隅に立設される4本の柱10と、これらの柱10の上端間同士および下端間同士を結合する各4本の天井梁11、床梁12とで構成されるフレーム(骨組み)13を備えている。天井梁11は、各2本ずつの長辺天井梁11A、短辺天井梁11Bで形成され、長辺天井梁11A間には、多数本の天井小梁14が架けわたされ、これらの天井小梁14に所定の天井材を取り付けて天井が形成されるようになっている。また、床梁12は、各2本ずつの長辺床梁12A、短辺床梁12Bで形成され、長辺床梁12Aには多数本の根太15が架けわたされ、これらの根太15に所定の床材を取り付けて床が形成されるようになっている。
【0014】
このようなユニット式建物1の前記傾斜屋根4は、図3,6に示すように、補強梁20および屋根パネル受ブラケット17により支持されている。
補強梁20は、図4にも示すように、2つの上階建物ユニット3Aおよび3Bから、建物ユニット3Cおよび3Dまでの、ユニット式建物1の短辺方向にわたる長さに形成されている。そして、それぞれ隣接する上階建物ユニット3Aと3B、および3Cと3Dとの短辺梁間に挟み込まれるとともに、両端が支持部材30を介して建物ユニット3Aと3B、および3Cと3Dとの柱頭に支持され、補強梁20中央部では、柱頭接合プレート40を介して、4個集まる建物ユニット3A〜3Dの柱頭に支持されている。
また、建物ユニット3Aと3C、建物ユニット3CBと3Dとの外側の対向する柱同士は、外側柱頭接合プレート37を介して連結され、さらに、各建物ユニット3A〜3Dにおいてユニット式建物1の外側角部に、前記屋根パネル受ブラケット17が設けられている。
【0015】
補強梁20と上階建物ユニット3A〜3Dの柱頭との取付構造は、図5に示すような構造となっている。なお、図5では、上階建物ユニット3A〜3Dのうち、一方側の上階建物ユニット3Cと3Dと補強梁20の端部とを示す。
補強梁20は、前述のように、支持部材30を介して上階建物ユニット3Cと3Dの柱頭に跨って取り付けられるようになっており、支持部材30は、隣り合う建物ユニット3Cと3Dの隣接する仕口6の上面を覆う大きさとなった平面四角形状のプレートで形成されている。なお、建物ユニット3Aと3B、3Cと3Dとは、所定の隙間Lをあけて配置されている。
支持部材30は、2つの仕口6の上面と連結する柱頭連結部31と、補強梁20と連結される補強梁連結部32と、傾斜屋根4の屋根パネル45を支持する屋根パネル支持部材35とを備えて構成されている。
【0016】
柱頭連結部31には、複数のボルト穴31Aおよび位置決め穴31Bがあけられ、また、裏面に複数の位置決めピン34が設けられており、位置決め穴31Bに、仕口6に設けた位置決めピン7を差し込むとともに、柱頭連結部31の位置決めピン34を、仕口6にあけられた位置決め穴31Bに差し込み、ボルト穴31Aからボルト8を、仕口6にあけられたボルト穴6Aに向けて差し込み、仕口6の裏側でナットと螺合させることにより、支持部材30は隣接する建物ユニット3Cと3Dの隣り合う仕口6にわたって取り付けられるようになっている。
【0017】
支持部材30の前記補強梁連結部32は、第1、第2部材32A、32Bで構成され、それぞれの部材32A、32Bは、断面L字状部材(アングル材)にリブ32Dを設けて形成されており、柱頭連結部31における建物ユニット3C、3Dの内側端部、かつ、上面に設けられている。各部材32A、32Bは、リブ32D同士を所定間隔離し、かつ、対向させた状態で設けられている。
【0018】
柱頭連結部31の上面には、2枚のプレート部材33が、上記第1、第2部材32A、32Bの間隔とほぼ同じ間隔をあけて設けられている。これらのプレート部材33には、上面が傾斜面となった前記屋根パネル支持部材35が設けられている。この屋根パネル支持部材35は、プレート部材33の隣り合う端部に設けられ、傾斜面同士が並列している。
【0019】
補強梁20は、図5,7に示すように、梁本体21と、この梁本体21の両側面に取り付けられた接続部材22とを含み構成されている。
梁本体21は、縦横比の大きな第1、第2チャンネル部材21A、21Bを、互いの開口部を向き合わせて連結し、全体として断面扁平角筒状に形成されている。そして、この梁本体21の厚みが、前記隣接する建物ユニット3C、3D同士の前記隙間L内に納まる寸法となっている。
【0020】
梁本体21の両側面に取り付けられた接続部材22は、梁本体21の高さより低い寸法、例えば半分程度の寸法のチャンネル部材で構成されており、それぞれ背中合わせで梁本体21に取り付けられている。この接続部材22の上面は、梁本体21の上面とほぼ同じ高さとなっている。
また、接続部材22の上フランジ部、下フランジ部の幅は、天井梁11Bの幅とほぼ同じ幅寸法になっており、天井梁11B上面に載置され、天井梁11Bに支持されている。
【0021】
このような補強梁20の端部は、梁本体21および接続部材22ともども、ユニット式建物1の外側に向かって低くなる傾斜状に切断された屋根支持部である切断部20Aとなっている。そして、この切断部20Aの傾斜は、前記屋根パネル支持部材35の上面の傾斜と同じ傾斜角となっている。しかし、切断部20Aの上面と、屋根パネル支持部材35の上面とは、図6に示すように、屋根パネル支持部材35の上面高さが高くなっている。
ここで、屋根パネル支持部材35の上面には屋根パネル45のフレーム45Aが支持され、切断部20Aの上面には屋根パネル45の裏面部材45Bが支持されている。
【0022】
また、補強梁20の梁本体21の端部には、当該梁本体21の高さ方向ほぼ中心部(ほぼ前記接続部材22の下フランジ部高さ)に、先端から反対側端部に向かって差込み溝20Bが形成されている。この差込み溝20Bは、前記支持部材30の柱頭連結部31に差込めるようになっており、梁本体21の先端部を柱頭連結部31に差込んだとき、梁本体21の差込み溝20Bから上部は、前記補強梁連結部32の間、および前記屋根パネル支持部材35の下方かつ間を通り抜け、先端は柱10の仕口6の外側近傍まで延びている。
【0023】
前記接続部材22の下フランジ部の端部には、切断部20Aに向かって立設した結合部材23が設けられている。この結合部材23は、下フランジ部の幅寸法とほぼ同じ幅を有し、前記差込み溝20Bの近くから前記切断部20Aに達する高さに形成されている。連結板23には水平方向にボルト穴23Aが2個あけられ、それらのボルト穴23Aからボルト24を差し込み、補強梁連結部32に固着されている裏ナット36と螺合させて補強梁20を支持部材30に固定することができる構成である。
【0024】
補強梁20の中央部は、図7に示すように、柱頭接合プレート40を介して隣接する4つの建物ユニット3A〜3Dの隣り合う4本の柱10の柱頭部に支持される。
すなわち、各柱10の上端に固着された仕口6には、それぞれ、位置決めピン7、位置決め穴6Bおよびボルト穴6Aが設けられており、一方、これらの仕口6上に載置され、かつ、固定される柱頭接合プレート40が、補強梁20の梁本体21に設けられている。柱頭接合プレート40は、隣接する4つの仕口6を覆う大きさに形成され、梁本体21に設けられた接続部材22の下フランジ部の下面に沿い、かつ、梁本体21にあけられた水平溝を貫通している。柱頭接合プレート40における両接続部材22の上記下フランジ部の外側延長部には、下フランジ部に連続するプレート41が設けられている。そして、このプレート41および下フランジ部と、接続部材22の上フランジ部との間には複数枚の補強リブ43が設けられている。
【0025】
柱頭接合プレート40には、複数のボルト穴40A、位置決め穴40Bおよび位置決めピン42が設けられ、位置決め穴40Bに、仕口6の位置決めピン7を差し込むとともに、柱頭接合プレート40の位置決めピン42を仕口6の位置決め穴6Bに差し込み、次いで、ボルト穴40Aからボルト8を仕口6のボルト穴6Aに向けて差込み、裏側でナットと螺合させて柱頭接合プレート40、言い換えれば補強梁20が、4つの建物ユニット3A〜3Dの、それぞれ1つの角部における4本の柱10の柱頭に固定される。
【0026】
次に、本実施形態の作用を説明する。
予め工場で生産した複数の下階建物ユニット2および複数の上階建物ユニット3をトラックで建設現場に搬送し、基礎上に複数の下階建物ユニット2を順次載置、固定するとともに、隣り合う建物ユニット同士を連結板等で連結する。
下階建物ユニット2の上に、複数の上階建物ユニット3を載置するとともに、前記連結板で下階建物ユニット2と上階建物ユニット3とを互いを連結する。
【0027】
次いで、隣接する4つの上階建物ユニット3A〜3Dの互いに対向する短辺方向同士を、補強梁20で連結する。
この際、予め、補強梁20の梁本体21に接続部材22を結合し、梁本体21の両端と支持部材30とを結合するとともに、梁本体21の長さ方向中央部と柱頭接合プレート40とを結合しておく。
【0028】
補強梁20の梁本体21の下部を、隣接する建物ユニット3Aと3Bおよび3Cと3D間の隙間Lに差し込むとともに、補強梁20の端部では、支持部材30を隣接する建物ユニット3Aと3Bおよび3Cと3Dの隣り合う仕口6上に載置し、位置決めした後、ボルト8で結合する。
一方、補強梁20の中央部では、柱頭接合プレート40を隣接する4つの建物ユニット3A〜3Dのそれぞれの仕口6上に載置するとともに、位置決めした後、ボルト8で結合する。
【0029】
複数の2階建物ユニット3A〜3Dがそれぞれ連結、固定されたら、屋根パネル支持部材35で傾斜屋根4の屋根パネル45を支持するとともに、傾斜屋根4の棟側端部を、ユニット式建物1の外側の建物ユニット上面外側に設けられた屋根パネル受ブラケット17で支持させて、傾斜屋根4を完成させる。
【0030】
このような実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 補強梁20で屋根4の荷重を支持できるとともに、補強梁20の上面より低い屋根支持部20Aで傾斜屋根4を支持できるので、傾斜屋根4の高さを下げることができ、これにより、北側斜線に対応することができる。
【0031】
(2) 支持部材30は、建物ユニット3C、3D等の柱10の柱頭に設けられる柱頭連結部31を有し、このような支持部材30に補強梁20が設けられるので、傾斜屋根4に干渉しないで補強梁20を支持できる。
【0032】
(3) 支持部材30の柱頭連結部31は、水平方向に隣接する建物ユニット3C、3D等の柱10の柱頭に跨って設けられているので、柱頭連結部31により、建物ユニット3C、3D等同士を連結することができる。従って、支持部材30は、補強梁20用と建物ユニット3C、3D等同士の連結用とを兼用することになり、部材の省略を図ることができる。
(4) 支持部材30の柱頭連結部31はプレート材であって、補強梁連結部32はアングル材で形成されているので、それぞれ切断等の加工や取り扱いが容易であり、製作が容易となる。
【0033】
(5) 補強梁20の梁本体21が、その両端で柱10に支持されるので、天井梁11にかかる傾斜屋根4の鉛直荷重を軽減できる。
(6) 補強梁20の梁本体21が、隣接する建物ユニット3Aと3B、および3Cと3Dの隣り合う天井梁11間に挟まれて設けられ、梁本体21の高さは、天井梁11の高さとほぼ同じとなっているので、隣り合う天井梁11と補強梁20の梁本体21とが1本の部材状となり、横荷重に対しての強度も大きくなる。
【0034】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次のような変形形態でもよいものである。
例えば、前記実施形態では、各建物ユニット3A〜3Dのそれぞれ1角隅部では、4本の柱10が集まった状態であるが、これに限らない。前述のように、隣り合う天井梁11と補強梁20の梁本体21とが1本の部材状となり、横荷重に対しての強度も大きいので、仕口6は残して、これらの柱10を省略してもよい。このようにすれば、大空間を形成できるので、快適な居住空間を得ることができる。
【0035】
また、前記実施形態では、ユニット式建物1において、短辺同士を対向させて建物ユニット3Aと3B、および3Cと3Dとを配置し、補強梁20は、各ユニット3Aと3B、3Cと3Dとの短辺に沿って設けたが、これに限らない。各ユニット3Aと3B、3Cと3Dとの長辺に沿って設けてもよい。ただし、この場合、傾斜屋根はユニット式建物1の短辺方向に傾斜する屋根となる。
【0036】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、補強梁で屋根の荷重を支持できるとともに、補強梁の上面より低い部分で傾斜屋根を支持できるので、傾斜屋根の高さを下げることができ、北側斜線に対応することができる。
【0037】
請求項2の発明によれば、柱頭連結部を設けることにより、傾斜屋根に干渉しないで補強梁を支持できる。
【0038】
請求項3の発明によれば、柱頭連結部は、水平方向に隣接する建物ユニットの柱の柱頭に跨って設けられているので、柱頭連結部により、水平方向に隣接する建物ユニット同士を連結することができ、支持部材は、補強梁用と建物ユニット同士の連結用とを兼用することになり、部材の省略を図ることができる。
【0039】
請求項4の発明によれば、柱頭連結部はプレート材であって、補強梁連結部はアングル材であるので、切断等の加工や取り扱いが容易であり、製作が容易となる。
【0040】
請求項5の発明によれば、補強梁の梁本体が両端で柱に支持されるので、天井梁にかかる傾斜屋根の鉛直荷重を軽減できる。
【0041】
請求項6の発明によれば、補強梁で補強できるので、例えば4つの建物ユニットにおける各1つの隅部が集まる部位の柱を省略することができ、その場合、大空間を形成できるので、快適な居住空間を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るユニット式建物の一実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】前記実施形態のユニット式建物を構成する建物ユニットの骨組みを示す全体斜視図である。
【図3】前記実施形態のユニット式建物の上階建物ユニットと補強梁と傾斜屋根との相互関係を示す分解斜視図である。
【図4】前記実施形態のユニット式建物の平面を示す図である。
【図5】前記実施形態のユニット式建物の補強梁端部と支持部材と建物ユニット柱頭部との相互関係を示す分解斜視図である。
【図6】前記実施形態のユニット式建物の補強梁を建物ユニット柱頭部に取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図7】前記実施形態のユニット式建物の補強梁中央と4つの建物ユニットの柱頭部との取付関係を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物
2 下階建物ユニット
3 上階建物ユニット
4 傾斜屋根
10 柱
11 天井梁
13 骨組み
20 補強梁
21 梁本体
22 接続部材
30 支持部材
31 柱頭連結部
32 補強梁連結部
40 柱頭接合プレート
Claims (4)
- 柱の上端を天井梁で連結したフレームを備えて箱状に形成され、かつその角隅部を寄せ合わせて配置された複数の建物ユニットと、これらの建物ユニット上かつ当該建物ユニット外周に位置する天井梁に近接して設けられた傾斜屋根とを備えたユニット式建物であって、
前記建物ユニット外周の天井梁の交叉方向に補強梁が設けられ、この補強梁は、その下部が隣接する前記建物ユニットの天井梁同士の隙間に収まるとともに、その上部が前記天井梁の上面よりも上方に位置して設けられ、前記傾斜屋根を支持する屋根支持部が前記補強梁の上面より低く形成されるとともに、支持部材を介して前記建物ユニット外周の柱に支持され、
前記支持部材は、前記水平方向に隣接する建物ユニットの柱の柱頭に跨って設けられかつ前記補強梁の方向に延長される柱頭連結部と、この柱頭連結部の前記補強梁側に設けられ当該補強梁の一端に連結される補強梁連結部とを含んで構成され、
前記補強梁の両端部における前記天井梁の上面よりも上方に位置した部分が前記支持部材の柱頭連結部の上側に支持されていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項lに記載のユニット式建物において、
前記柱頭連結部はプレート材で形成され、前記補強梁連結部はアングル材で形成されていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載のユニット式建物において、
前記補強梁は、前記天井梁に沿って設けられ、その両端で柱に支持される梁本体と、この梁本体に設けられ前記天井梁に支持される接続部材とを備えていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のユニット式建物において、
前記補強梁の前記梁本体を支持する柱の間に位置する柱のうち、少なくとも1つは省略されていることを特徴とするユニット式建物。
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