JP2003082768A - ユニット建物 - Google Patents

ユニット建物

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JP2003082768A JP2001273741A JP2001273741A JP2003082768A JP 2003082768 A JP2003082768 A JP 2003082768A JP 2001273741 A JP2001273741 A JP 2001273741A JP 2001273741 A JP2001273741 A JP 2001273741A JP 2003082768 A JP2003082768 A JP 2003082768A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接するオーバーハング部5間を一体的に支
持することができるようにする。 【解決手段】 複数の下階建物ユニット1A,1Bが隣
接配置され、各下階建物ユニット1A,1Bの上部にそ
れぞれ上階建物ユニット2A,2Bが複数隣接状態で載
置されると共に、各上階建物ユニット2A,2Bの一部
が下階建物ユニット1A,1Bに対し外方へ張出してオ
ーバーハング部5を形成するユニット建物4であって、
下階建物ユニット1A,1Bの隣接する上縁部間、およ
び、上階建物ユニット2A,2Bの隣接する下縁部間の
少なくとも一方から外方へ延出する延出梁6が設けら
れ、延出梁6の延出部6aによって上階建物ユニット2
A,2Bのオーバーハング部5を支持するようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ユニット建物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】予め工場で製造したほぼ箱状の建物ユニ
ットを建築現場へ複数輸送し、建築現場で複数の建物ユ
ニットを組み立てることにより、短期間でユニット建物
を構築するようにしたユニット工法が従来より行われて
いる。
【0003】このようなユニット工法では、下階の建物
ユニット(下階ユニット)の上に上階の建物ユニット
(上階ユニット)をオーバーハング(張出)させて設置
することがある。
【0004】例えば、特公平8−14151号公報(特
許第2110058号)のものでは、下階ユニットの上
に上階ユニットをオーバーハングさせると共に、下階ユ
ニットのオーバーハング側の2本の柱の上端部からオー
バーハング方向へ張出部材を設けて、この張出部材で上
階ユニットのオーバーハング部を支持させるようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな上記公報のユニット建物では、下階ユニットに設け
られた張出部材は、対応する上階ユニットのオーバーハ
ング部のみを個別に支持する構造となっていたため、下
階ユニットと上階ユニットとをそれぞれ隣接配置した場
合に、隣接するオーバーハング部の支持構造の間に何ら
の連携関係も存在しないこととなるので、ユニット建物
に水平力が作用した際に、隣接するオーバーハング部の
先端部分の間にズレ変位が生じ易いなどの問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、隣接するオーバーハング部間を一体的に支持す
ることのできるユニット建物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、複数の下階建物ユ
ニットが隣接配置され、各下階建物ユニットの上部にそ
れぞれ上階建物ユニットが複数隣接状態で載置されると
共に、各上階建物ユニットの一部が下階建物ユニットに
対し外方へ張出してオーバーハング部を形成するユニッ
ト建物であって、下階建物ユニットの隣接する上縁部
間、および、上階建物ユニットの隣接する下縁部間の少
なくとも一方から外方へ延出する延出梁が設けられ、該
延出梁の延出部によって上階建物ユニットのオーバーハ
ング部を支持したユニット建物を特徴としている。
【0008】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、下階建物ユニットの隣接する上縁部間、お
よび、上階建物ユニットの隣接する下縁部間の少なくと
も一方から外方へ延出する延出梁の延出部によって上階
建物ユニットのオーバーハング部を支持することによ
り、隣接するオーバーハング部間を一体的に支持するこ
とができる。これにより、ユニット建物に水平力が作用
した際に、隣接するオーバーハング部の先端部分の間に
ズレ変位が生じるのを防止することができる。
【0009】請求項2に記載された発明では、下階建物
ユニットがその上縁部に上梁を有すると共に、上階建物
ユニットがその下縁部に下梁を有しており、前記延出梁
が、下階建物ユニットの上梁から上階建物ユニットの下
梁まで達する高さ寸法を有し、下階建物ユニットの隣接
する上梁間、および、上階建物ユニットの隣接する下梁
間にて、前記延出梁が挟持された請求項1記載のユニッ
ト建物を特徴としている。
【0010】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、延出梁が、下階建物ユニットの隣接する上
梁間、および、上階建物ユニットの隣接する下梁間にて
挟持される構造としたことにより、隣接する下階建物ユ
ニットの上面および隣接する上階建物ユニットの下面を
一体化し、それぞれの面剛性を上げることができる。こ
れにより、振動特性や重量床衝撃音特性を向上すること
ができる。
【0011】請求項3に記載された発明では、下階建物
ユニットがその上縁部に上梁を有するか、或いは、上階
建物ユニットがその下縁部に下梁を有しており、下階建
物ユニットの隣接する上梁間、または、上階建物ユニッ
トの隣接する下梁間にて、前記延出梁が挟持された請求
項1記載のユニット建物を特徴としている。
【0012】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、延出梁が、下階建物ユニットの隣接する上
梁間、または、上階建物ユニットの隣接する下梁間にて
挟持される構造としたことにより、隣接する下階建物ユ
ニットの上面、または、隣接する上階建物ユニットの下
面のいずれかを一体化し、その面剛性を上げることがで
きる。これにより、振動特性や重量床衝撃音特性を向上
することができる。
【0013】請求項4に記載された発明では、下階建物
ユニットの隣接しない側の上縁部から前記延出梁とほぼ
平行な片持梁が突設され、該片持梁と前記延出梁とによ
って上階建物ユニットのオーバーハング部を支持した請
求項1ないし3のいずれかに記載のユニット建物を特徴
としている。
【0014】このように構成された請求項4にかかる発
明によれば、下階建物ユニットの隣接しない側の上縁部
から突設された前記延出梁とほぼ平行な片持梁によっ
て、前記延出梁による上階建物ユニットのオーバーハン
グ部に対する支持を補助することができる。
【0015】請求項5に記載された発明では、複数の前
記延出梁の外方端間、または、前記延出梁と前記片持梁
の外方端間に渡し梁が架設された請求項1ないし4のい
ずれかに記載のユニット建物を特徴としている。
【0016】このように構成された請求項5にかかる発
明によれば、複数の前記延出梁の外方端間、または、前
記延出梁と前記片持梁の外方端間に渡し梁を架設するこ
とにより、各オーバーハング部からの垂直荷重を渡し梁
を介して延出梁および片持梁へ有効に伝達することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0018】図1〜図12は、この発明の実施の形態1
を示すものである。
【0019】まず、構成を説明すると、図1に示すよう
に、基礎上に複数の下階建物ユニット1A,1Bが隣接
配置されている。そして、各下階建物ユニット1A,1
Bの上部にそれぞれ上階建物ユニット2A,2Bが複数
隣接状態で載置されている。そして、各上階建物ユニッ
ト2A,2Bの上部にそれぞれ最上階建物ユニット3
A,3Bが複数隣接状態で載置されている。以上によ
り、ユニット建物4が構成されている。
【0020】このユニット建物4では、各上階建物ユニ
ット2A,2Bの一部が下階建物ユニット1A,1Bに
対し外方へ張出してオーバーハング部5を形成してい
る。ここで、各建物ユニットは、4本の柱の上下端間を
梁で連結してなるボックスラーメン構造の鉄骨枠に面パ
ネルを取付けた鉄骨系ユニットであっても良いし、面パ
ネルを箱状に組合せてなる木質系ユニットであっても良
い。また、各建物ユニットは、居室ユニットに限らず、
バルコニーユニットなどであっても良い。
【0021】この実施の形態1では、図1〜図4に示す
ように、下階建物ユニット1A,1Bの相隣接する上縁
部間、および、上階建物ユニット2A,2Bの相隣接す
る下縁部間の少なくとも一方から外方へ延出する延出梁
6が設けられ、この延出梁6の延出部6aによって上階
建物ユニット2A,2Bのオーバーハング部5を同時に
支持するようにしている。
【0022】例えば、下階建物ユニット1A,1Bがそ
の上縁部に上梁7(天井梁)を有すると共に、上階建物
ユニット2A,2Bがその下縁部に下梁8(床梁)を有
している鉄骨系ユニットなどの場合において、下階建物
ユニット1A,1Bの上梁7から上階建物ユニット2
A,2Bの下梁8まで達する高さ寸法hを有する延出梁
6が設けられ、下階建物ユニット1A,1Bの隣接する
上梁7間、および、上階建物ユニット2A,2Bの隣接
する下梁8間にて、延出梁6が挟持されるようにしてい
る。
【0023】そして、下階建物ユニット1A,1Bの隣
接しない側の上縁部の柱9から延出梁6とほぼ平行な片
持梁10が突設され、片持梁10と延出梁6とによって
上階建物ユニット2A,2Bのオーバーハング部5を支
持するようにしている。
【0024】更に、複数の延出梁6の外方端間、また
は、延出梁6と片持梁10の外方端間に渡し梁11が架
設されている。
【0025】ここで、上記延出梁6は高力ボルト12な
どを用いて上梁7および下梁8に締結する。延出梁6の
取付けは、現地施工とする。
【0026】延出梁6の根本部6bは、図5(a)に示
すように、下階建物ユニット1A,1Bの対応する上梁
7の全域に亘る長さとしても良いし、図5(b)に示す
ように、下階建物ユニット1A,1Bの対応する上梁7
の一部分に及ぶ長さとしても良い。要するに、延出梁6
の根本部6bの長さは、入力される応力に応じて設定す
るようにする。
【0027】また、延出梁6の外方端は、図6(a)に
示すように垂直端面としても良いが、配管や配線などの
スペースを確保するため、図6(b)に示すような切欠
13やとしても、図6(a)に示すような抜き孔14を
形成しても良い。
【0028】更に、延出梁6は、図7(a)(b)に示
すように、フランジのないものとしても良いが、図4
(a)(b)に示すように、延出部6aの下部のみにフ
ランジ15を設けたり、図8(a)(b)に示すよう
に、上部および下部の両方に全域に亘ってフランジ15
を設けたりするなどしても良い。要するに、必要とする
曲げ圧縮応力に応じて、任意の部分にフランジ15を設
定するようにする。
【0029】上記片持梁10は、一体物で構成しても、
取付部材16と延長アーム17とに分割構成しても良
い。この場合、取付部材16は、下階建物ユニット1
A,1Bに対し、予め工場で取付けておくようにしても
良い。この場合には、延長アーム17に対し、取付部材
16を高力ボルト12などを用いて現地で取付けるよう
にする。
【0030】取付部材16の柱9上端への取付けは、図
9(a)に示すように直接溶接固定しても良いし、図9
(b)に示すように取付部材16の端面にエンドプレー
ト18を取付け、エンドプレート18を介して溶接固定
したりボルト固定したりしても良いし、図9(c)に示
すように柱9上端にガゼットプレート19を取付け、ガ
ゼットプレート19を介してボルト固定したりしても良
い。
【0031】また、必要に応じて、図1、図2に示すよ
うに、下階建物ユニット1A,1B、上階建物ユニット
2A,2B、最上階建物ユニット3A,3Bの天井面や
床面に対し、水平ブレス20を設けても良い。この水平
ブレス20は、予め工場で取付けておくようにする。ま
た、延出梁6と片持梁10との間に水平ブレス21を設
けても良い。この水平ブレス21は、現地施工とする。
【0032】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0033】下階建物ユニット1A,1Bの隣接する上
縁部間、および、上階建物ユニット2A,2Bの隣接す
る下縁部間の少なくとも一方から外方へ延出する延出梁
6の延出部6aによって上階建物ユニット2A,2Bの
オーバーハング部5を同時に支持することにより、隣接
するオーバーハング部5間を一体的に支持することがで
きる。これにより、ユニット建物4に水平力が作用した
際に、隣接するオーバーハング部5の先端部分の間にズ
レ変位が生じるのを防止することができる。
【0034】特に、延出梁6が、下階建物ユニット1
A,1Bの隣接する上梁7間、および、上階建物ユニッ
ト2A,2Bの隣接する下梁8間にて挟持される構造と
したことにより、隣接する下階建物ユニット1A,1B
の上面および隣接する上階建物ユニット2A,2Bの下
面を一体化し、それぞれの面剛性を上げることができ
る。これにより、振動特性や重量床衝撃音特性を一層向
上することができる。
【0035】また、下階建物ユニット1A,1Bの隣接
しない側の上縁部から突設された延出梁6とほぼ平行な
片持梁10によって、延出梁6による上階建物ユニット
2A,2Bのオーバーハング部5に対する支持を補助す
ることができる。
【0036】そして、複数の延出梁6の外方端間、また
は、延出梁6と片持梁10の外方端間に渡し梁11を架
設することにより、各オーバーハング部5からの垂直荷
重を渡し梁11を介して延出梁6および片持梁10へ有
効に伝達することができる。
【0037】なお、変形例として、下階建物ユニット1
A,1B、および、上階建物ユニット2A,2Bは、図
10(a)に示すように短辺方向に隣接配置されても、
図10(b)に示すように長辺方向に隣接配置されても
良い。
【0038】また、図11(a)に示すように2ユニッ
ト隣接としても、図11(b)に示すように3ユニット
隣接としても(下階建物ユニット1C、上階建物ユニッ
ト2C)、図11(c)に示すように4ユニット以上隣
接としても良い(下階建物ユニット1D、上階建物ユニ
ット2D)。
【0039】更に、図12(a)に示すように、オーバ
ーハング幅が異なるように大きさの異なる下階建物ユニ
ット1A,1Bを隣接配置しても良い。図12(b)に
示すように、短辺方向および長辺方向の両方のオーバー
ハングするように大きさの異なる下階建物ユニット1
A,1Bを隣接配置しても良い。図12(c)に示すよ
うに、上階建物ユニット2A,2Bのオーバーハング部
5に対し、更に、上階ユニット2G,2Hを連結するこ
とにより、オーバーハングを拡張して、玄関、車庫、外
階段スペースを設けるようにしても良い。図12(d)
(e)に示すように、上階建物ユニット2Bをオーバー
ハングバルコニー22としても、オーバーハング踊り場
23としても良い。
【0040】
【発明の実施の形態2】図13は、この発明の実施の形
態2を示すものである。なお、実施の形態1と同一ない
し均等な部分については、同一の符号を付して説明す
る。
【0041】この実施の形態2のものでは、上階建物ユ
ニット2A,2Bの隣接する下梁8間にて延出梁6が挟
持されるようにしたものである。
【0042】このように、上階建物ユニット2A,2B
の隣接する下梁8間にて延出梁6が挟持される構造とし
たことにより、隣接する上階建物ユニット2A,2Bの
下面を一体化し、その面剛性を上げることができる。こ
れにより、振動特性や重量床衝撃音特性を向上すること
ができる。
【0043】なお、特に図示しないが、下階建物ユニッ
ト1A,1Bの隣接する上梁7間にて延出梁6が挟持さ
れるようにしても良い。
【0044】このように下階建物ユニット1A,1Bの
隣接する上梁7間にて延出梁6が挟持される構造とする
ことにより、隣接する下階建物ユニット1A,1Bの上
面を一体化し、その面剛性を上げることができる。これ
により、振動特性や重量床衝撃音特性を向上することが
できる。
【0045】上記以外の部分については、上記実施の形
態と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得る
ことができる。
【0046】
【発明の実施の形態3】図14、図15は、この発明の
実施の形態3を示すものである。なお、実施の形態1,
2と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付
して説明する。
【0047】この実施の形態3のものでは、延出梁6の
延出部6aが、上階建物ユニット2A,2Bのオーバー
ハング部5の相隣接する底面を同時に支持し得るよう、
ほぼ水平面状に構成されている。
【0048】なお、延出梁6の根本部6bは、下階建物
ユニット1A,1Bの隣接する上梁7間、および、上階
建物ユニット2A,2Bの隣接する下梁8間にて、同時
に挟持されるようになっている。
【0049】なお、図14は2ユニット隣接の場合、図
15は3ユニット隣接の場合を、それぞれ示している。
【0050】上記以外の部分については、上記各実施の
形態と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得
ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、下階建物ユニットの隣接する上縁部間、お
よび、上階建物ユニットの隣接する下縁部間の少なくと
も一方から外方へ延出する延出梁の延出部によって上階
建物ユニットのオーバーハング部を支持することによ
り、隣接するオーバーハング部間を一体的に支持するこ
とができる。これにより、ユニット建物に水平力が作用
した際に、隣接するオーバーハング部の先端部分の間に
ズレ変位が生じるのを防止することができる。
【0052】請求項2の発明によれば、延出梁が、下階
建物ユニットの隣接する上梁間、および、上階建物ユニ
ットの隣接する下梁間にて挟持される構造としたことに
より、隣接する下階建物ユニットの上面および隣接する
上階建物ユニットの下面を一体化し、それぞれの面剛性
を上げることができる。これにより、振動特性や重量床
衝撃音特性を向上することができる。
【0053】請求項3の発明によれば、延出梁が、下階
建物ユニットの隣接する上梁間、または、上階建物ユニ
ットの隣接する下梁間にて挟持される構造としたことに
より、隣接する下階建物ユニットの上面、または、隣接
する上階建物ユニットの下面のいずれかを一体化し、そ
の面剛性を上げることができる。これにより、振動特性
や重量床衝撃音特性を向上することができる。
【0054】請求項4の発明によれば、下階建物ユニッ
トの隣接しない側の上縁部から突設された延出梁とほぼ
平行な片持梁によって、延出梁による上階建物ユニット
のオーバーハング部に対する支持を補助することができ
る。
【0055】請求項5の発明によれば、複数の延出梁の
外方端間、または、延出梁と片持梁の外方端間に渡し梁
を架設することにより、各オーバーハング部からの垂直
荷重を渡し梁を介して延出梁および片持梁へ有効に伝達
することができる、という実用上有益な効果を発揮し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の全体斜視図である。
【図2】図1の下階建物ユニットの上面部分の平面図で
ある。
【図3】図2の延出梁部分の側面図である。
【図4】(a)は図3のA−A断面図、(b)は図3の
B−B断面図である。
【図5】(a)(b)は延出梁の長さについての説明図
である。
【図6】(a)〜(c)は延出梁の形状についての説明
図である。
【図7】(a)(b)は延出梁の高さ寸法およびフラン
ジについての図4と同様の説明図である。
【図8】(a)(b)は延出梁の高さ寸法およびフラン
ジについての図4と同様の図7とは異なる説明図であ
る。
【図9】(a)〜(c)は片持梁の取付部材の取付方の
説明図である。
【図10】(a)(b)は建物ユニットの隣接状態の説
明図である。
【図11】(a)〜(c)は建物ユニットの隣接数につ
いての説明図である。
【図12】(a)〜(e)は建物ユニットのバリエーシ
ョンの説明図である。
【図13】(a)(b)は本発明の実施の形態2にかか
る図4と同様の図である。
【図14】本発明の実施の形態3にかかる2ユニット隣
接の場合の分解斜視図である。
【図15】本発明の実施の形態3にかかる3ユニット隣
接の場合の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 下階建物ユニット 2 上階建物ユニット 4 ユニット建物 5 オーバーハング部 6 延出梁 6a 延出部 7 上梁 8 下梁 10 片持梁 11 渡し梁 h 高さ寸法

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の下階建物ユニットが隣接配置され、
    各下階建物ユニットの上部にそれぞれ上階建物ユニット
    が複数隣接状態で載置されると共に、各上階建物ユニッ
    トの一部が下階建物ユニットに対し外方へ張出してオー
    バーハング部を形成するユニット建物であって、 下階建物ユニットの隣接する上縁部間、および、上階建
    物ユニットの隣接する下縁部間の少なくとも一方から外
    方へ延出する延出梁が設けられ、 該延出梁の延出部によって上階建物ユニットのオーバー
    ハング部を支持したことを特徴とするユニット建物。
  2. 【請求項2】下階建物ユニットがその上縁部に上梁を有
    すると共に、上階建物ユニットがその下縁部に下梁を有
    しており、 前記延出梁が、下階建物ユニットの上梁から上階建物ユ
    ニットの下梁まで達する高さ寸法を有し、 下階建物ユニットの隣接する上梁間、および、上階建物
    ユニットの隣接する下梁間にて、前記延出梁が挟持され
    たことを特徴とする請求項1記載のユニット建物。
  3. 【請求項3】下階建物ユニットがその上縁部に上梁を有
    するか、或いは、上階建物ユニットがその下縁部に下梁
    を有しており、 下階建物ユニットの隣接する上梁間、または、上階建物
    ユニットの隣接する下梁間にて、前記延出梁が挟持され
    たことを特徴とする請求項1記載のユニット建物。
  4. 【請求項4】下階建物ユニットの隣接しない側の上縁部
    から前記延出梁とほぼ平行な片持梁が突設され、該片持
    梁と前記延出梁とによって上階建物ユニットのオーバー
    ハング部を支持したことを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載のユニット建物。
  5. 【請求項5】複数の前記延出梁の外方端間、または、前
    記延出梁と前記片持梁の外方端間に渡し梁が架設された
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    ユニット建物。
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