JP2003129570A - ユニット式建物 - Google Patents

ユニット式建物

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JP2003129570A
JP2003129570A JP2001328347A JP2001328347A JP2003129570A JP 2003129570 A JP2003129570 A JP 2003129570A JP 2001328347 A JP2001328347 A JP 2001328347A JP 2001328347 A JP2001328347 A JP 2001328347A JP 2003129570 A JP2003129570 A JP 2003129570A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根の荷重を支持できるとともに、傾斜屋根
の高さを下げることができるユニット式建物を提供す
る。 【解決手段】 ユニット式建物1が、角隅部を寄せ合わ
せて配置された複数の箱形の建物ユニット3A〜3D、
および建物ユニット3A〜3D外周に位置する天井梁に
近接して設けられた傾斜屋根4を備え、建物ユニット3
A〜3D外周の天井梁の交叉方向に補強梁20が設けら
れ、この補強梁20には、傾斜屋根4を支持する屋根支
持部が補強梁20の上面より低く形成されるとともに、
支持部材30を介して建物ユニット3A〜3D外周の柱
に支持されている。そのため、補強梁で屋根の荷重を支
持でき、また、傾斜屋根の高さを下げることができ、北
側斜線に対応することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の建物ユニッ
トと傾斜屋根とを備えたユニット式建物に関する。
【0002】
【背景技術】柱、天井梁および床梁を含み形成されるフ
レームを備えた複数の箱形の建物ユニットと、これらの
建物ユニット上に設けられた傾斜屋根とを備えたユニッ
ト式建物がある(特開2000-265615)。このようなユニ
ット式建物において、傾斜屋根直下の建物ユニット上面
に補強梁を必要とすることがあり、この補強梁は、上記
建物ユニットの内側から外周まで延びる天井梁に載るよ
うに配置され、この天井梁を補強することによって、例
えば、一部の柱を省略して連続した空間を形成すること
や、傾斜屋根の荷重に対する強度を確保することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、北側斜線制
限等のため、傾斜屋根の高さを下げたい場合がある。し
かし、前記ユニット式建物において、補強梁が傾斜屋根
直下の建物ユニット外周まで延びているため、そのまま
では傾斜屋根の高さを下げることができないという問題
がある。
【0004】本発明の目的は、屋根の荷重を支持できる
とともに、傾斜屋根の高さを下げることができるユニッ
ト式建物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、図面を参照して説明すると、図3に示すように、柱
の上端を天井梁で連結したフレームを備えて箱状に形成
され、かつその角隅部を寄せ合わせて配置された複数の
建物ユニット3A〜3Dと、これらの建物ユニット3A
〜3D上かつ当該建物ユニット3A〜3D外周に位置す
る天井梁に近接して設けられた傾斜屋根4とを備えたユ
ニット式建物1であって、前記建物ユニット3A〜3D
外周の天井梁の交叉方向に補強梁20が設けられ、この
補強梁20は、前記傾斜屋根4を支持する屋根支持部が
前記補強梁20の上面より低く形成されるとともに、支
持部材30を介して前記建物ユニット3A〜3D外周の
柱に支持されていることを特徴とするユニット式建物で
ある。
【0006】このような本発明によれば、補強梁で屋根
の荷重を支持できるとともに、補強梁の上面より低い部
分で傾斜屋根を支持できるので、傾斜屋根の高さを下げ
ることができ、北側斜線に対応することができる。以上
の本発明において、補強梁の構造および数は限定され
ず、傾斜屋根を支持できる強度を有していればよく、ま
た、ユニット式建物の例えば両外側と中央部近傍の3箇
所に設けてもよい。この場合、建物ユニットの天井梁の
上面に沿って設けることが好ましい。あるいは中央部1
箇所に設けてもよく、この場合、隣接する建物ユニット
における隣り合う天井梁のいずれかの上面に沿わせて設
けてもよく、あるいは、隣接する建物ユニット間を所定
間隔に拡げ、その隙間に挟み込ませて設けてもよい。
【0007】請求項2に記載の発明は、図5に示すよう
に、請求項lに記載のユニット式建物において、前記支
持部材30は、前記建物ユニット3C、3D外周の柱1
0の柱頭に設けられかつ前記補強梁20の方向に延長さ
れる柱頭連結部31と、この柱頭連結部31の前記補強
梁20側に設けられ当該補強梁20の一端に連結される
補強梁連結部32とを含んで構成されていることを特徴
とするものである。このような本発明では、柱頭連結部
を設けることにより、傾斜屋根に干渉しないで補強梁を
支持できる。
【0008】請求項3に記載の発明は、図5に示すよう
に、請求項1または請求項2に記載のユニット式建物に
おいて、前記柱頭連結部31は、前記水平方向に隣接す
る建物ユニット3C、3Dの柱10の柱頭に跨って設け
られていることを特徴とするものである。このような本
発明では、柱頭連結部により、水平方向に隣接する建物
ユニット同士を連結することができ、支持部材は、補強
梁用と建物ユニット同士の連結用とを兼用することにな
り、部材の省略を図ることができる。
【0009】請求項4に記載の発明は、図5に示すよう
に、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のユニッ
ト式建物において、前記柱頭連結部31はプレート材で
形成され、前記補強梁連結部32はアングル材で形成さ
れることを特徴とするものである。このような本発明で
は、プレート材の切断等の加工や取り扱い、およびアン
グル材の切断等の加工や取り扱いが容易であり、製作が
容易となる。
【0010】請求項5に記載の発明は、図5に示すよう
に、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のユニッ
ト式建物において、前記補強梁20は、前記天井梁に沿
って設けられ、その両端で柱に支持される梁本体21
と、この梁本体21に設けられ前記天井梁に支持される
接続部材22とを備えていることを特徴とするものであ
る。このような本発明では、補強梁の梁本体が両端で柱
に支持されるので、天井梁にかかる傾斜屋根の鉛直荷重
を軽減できる。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載のユニット式建物において、
前記補強梁の前記梁本体を支持する柱の間に位置する柱
のうち、少なくとも1つは省略されていることを特徴と
するものである。このような本発明では、補強梁で補強
できるので、例えば4つの建物ユニットにおける各1つ
の隅部が集まる部位の柱を省略することができ、その場
合、大空間を形成できるので、快適な居住空間を得るこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1には、ユニット式建物1の
全体が示されており、このユニット式建物1は、複数の
下階建物ユニット2と、この下階建物ユニット2上に載
置される複数の上階建物ユニット3と、これらの上階建
物ユニット3上に載置される傾斜屋根4とを備えて構成
され、傾斜屋根4は、複数枚の屋根パネル45(図6参
照)を備えて構成されている。
【0013】下階建物ユニット2および上階建物ユニッ
ト3は、図2に示すように、箱状に形成されている。す
なわち、各建物ユニット2,3は、四隅に立設される4
本の柱10と、これらの柱10の上端間同士および下端
間同士を結合する各4本の天井梁11、床梁12とで構
成されるフレーム(骨組み)13を備えている。天井梁
11は、各2本ずつの長辺天井梁11A、短辺天井梁1
1Bで形成され、長辺天井梁11A間には、多数本の天
井小梁14が架けわたされ、これらの天井小梁14に所
定の天井材を取り付けて天井が形成されるようになって
いる。また、床梁12は、各2本ずつの長辺床梁12
A、短辺床梁12Bで形成され、長辺床梁12Aには多
数本の根太15が架けわたされ、これらの根太15に所
定の床材を取り付けて床が形成されるようになってい
る。
【0014】このようなユニット式建物1の前記傾斜屋
根4は、図3,6に示すように、補強梁20および屋根
パネル受ブラケット17により支持されている。補強梁
20は、図4にも示すように、2つの上階建物ユニット
3Aおよび3Bから、建物ユニット3Cおよび3Dまで
の、ユニット式建物1の短辺方向にわたる長さに形成さ
れている。そして、それぞれ隣接する上階建物ユニット
3Aと3B、および3Cと3Dとの短辺梁間に挟み込ま
れるとともに、両端が支持部材30を介して建物ユニッ
ト3Aと3B、および3Cと3Dとの柱頭に支持され、
補強梁20中央部では、柱頭接合プレート40を介し
て、4個集まる建物ユニット3A〜3Dの柱頭に支持さ
れている。また、建物ユニット3Aと3C、建物ユニッ
ト3CBと3Dとの外側の対向する柱同士は、外側柱頭
接合プレート37を介して連結され、さらに、各建物ユ
ニット3A〜3Dにおいてユニット式建物1の外側角部
に、前記屋根パネル受ブラケット17が設けられてい
る。
【0015】補強梁20と上階建物ユニット3A〜3D
の柱頭との取付構造は、図5に示すような構造となって
いる。なお、図5では、上階建物ユニット3A〜3Dの
うち、一方側の上階建物ユニット3Cと3Dと補強梁2
0の端部とを示す。補強梁20は、前述のように、支持
部材30を介して上階建物ユニット3Cと3Dの柱頭に
跨って取り付けられるようになっており、支持部材30
は、隣り合う建物ユニット3Cと3Dの隣接する仕口6
の上面を覆う大きさとなった平面四角形状のプレートで
形成されている。なお、建物ユニット3Aと3B、3C
と3Dとは、所定の隙間Lをあけて配置されている。支
持部材30は、2つの仕口6の上面と連結する柱頭連結
部31と、補強梁20と連結される補強梁連結部32
と、傾斜屋根4の屋根パネル45を支持する屋根パネル
支持部材35とを備えて構成されている。
【0016】柱頭連結部31には、複数のボルト穴31
Aおよび位置決め穴31Bがあけられ、また、裏面に複
数の位置決めピン34が設けられており、位置決め穴3
1Bに、仕口6に設けた位置決めピン7を差し込むとと
もに、柱頭連結部31の位置決めピン34を、仕口6に
あけられた位置決め穴31Bに差し込み、ボルト穴31
Aからボルト8を、仕口6にあけられたボルト穴6Aに
向けて差し込み、仕口6の裏側でナットと螺合させるこ
とにより、支持部材30は隣接する建物ユニット3Cと
3Dの隣り合う仕口6にわたって取り付けられるように
なっている。
【0017】支持部材30の前記補強梁連結部32は、
第1、第2部材32A、32Bで構成され、それぞれの
部材32A、32Bは、断面L字状部材(アングル材)
にリブ32Dを設けて形成されており、柱頭連結部31
における建物ユニット3C、3Dの内側端部、かつ、上
面に設けられている。各部材32A、32Bは、リブ3
2D同士を所定間隔離し、かつ、対向させた状態で設け
られている。
【0018】柱頭連結部31の上面には、2枚のプレー
ト部材33が、上記第1、第2部材32A、32Bの間
隔とほぼ同じ間隔をあけて設けられている。これらのプ
レート部材33には、上面が傾斜面となった前記屋根パ
ネル支持部材35が設けられている。この屋根パネル支
持部材35は、プレート部材33の隣り合う端部に設け
られ、傾斜面同士が並列している。
【0019】補強梁20は、図5,7に示すように、梁
本体21と、この梁本体21の両側面に取り付けられた
接続部材22とを含み構成されている。梁本体21は、
縦横比の大きな第1、第2チャンネル部材21A、21
Bを、互いの開口部を向き合わせて連結し、全体として
断面扁平角筒状に形成されている。そして、この梁本体
21の厚みが、前記隣接する建物ユニット3C、3D同
士の前記隙間L内に納まる寸法となっている。
【0020】梁本体21の両側面に取り付けられた接続
部材22は、梁本体21の高さより低い寸法、例えば半
分程度の寸法のチャンネル部材で構成されており、それ
ぞれ背中合わせで梁本体21に取り付けられている。こ
の接続部材22の上面は、梁本体21の上面とほぼ同じ
高さとなっている。また、接続部材22の上フランジ
部、下フランジ部の幅は、天井梁11Bの幅とほぼ同じ
幅寸法になっており、天井梁11B上面に載置され、天
井梁11Bに支持されている。
【0021】このような補強梁20の端部は、梁本体2
1および接続部材22ともども、ユニット式建物1の外
側に向かって低くなる傾斜状に切断された屋根支持部で
ある切断部20Aとなっている。そして、この切断部2
0Aの傾斜は、前記屋根パネル支持部材35の上面の傾
斜と同じ傾斜角となっている。しかし、切断部20Aの
上面と、屋根パネル支持部材35の上面とは、図6に示
すように、屋根パネル支持部材35の上面高さが高くな
っている。ここで、屋根パネル支持部材35の上面には
屋根パネル45のフレーム45Aが支持され、切断部2
0Aの上面には屋根パネル45の裏面部材45Bが支持
されている。
【0022】また、補強梁20の梁本体21の端部に
は、当該梁本体21の高さ方向ほぼ中心部(ほぼ前記接
続部材22の下フランジ部高さ)に、先端から反対側端
部に向かって差込み溝20Bが形成されている。この差
込み溝20Bは、前記支持部材30の柱頭連結部31に
差込めるようになっており、梁本体21の先端部を柱頭
連結部31に差込んだとき、梁本体21の差込み溝20
Bから上部は、前記補強梁連結部32の間、および前記
屋根パネル支持部材35の下方かつ間を通り抜け、先端
は柱10の仕口6の外側近傍まで延びている。
【0023】前記接続部材22の下フランジ部の端部に
は、切断部20Aに向かって立設した結合部材23が設
けられている。この結合部材23は、下フランジ部の幅
寸法とほぼ同じ幅を有し、前記差込み溝20Bの近くか
ら前記切断部20Aに達する高さに形成されている。連
結板23には水平方向にボルト穴23Aが2個あけら
れ、それらのボルト穴23Aからボルト24を差し込
み、補強梁連結部32に固着されている裏ナット36と
螺合させて補強梁20を支持部材30に固定することが
できる構成である。
【0024】補強梁20の中央部は、図7に示すよう
に、柱頭接合プレート40を介して隣接する4つの建物
ユニット3A〜3Dの隣り合う4本の柱10の柱頭部に
支持される。すなわち、各柱10の上端に固着された仕
口6には、それぞれ、位置決めピン7、位置決め穴6B
およびボルト穴6Aが設けられており、一方、これらの
仕口6上に載置され、かつ、固定される柱頭接合プレー
ト40が、補強梁20の梁本体21に設けられている。
柱頭接合プレート40は、隣接する4つの仕口6を覆う
大きさに形成され、梁本体21に設けられた接続部材2
2の下フランジ部の下面に沿い、かつ、梁本体21にあ
けられた水平溝を貫通している。柱頭接合プレート40
における両接続部材22の上記下フランジ部の外側延長
部には、下フランジ部に連続するプレート41が設けら
れている。そして、このプレート41および下フランジ
部と、接続部材22の上フランジ部との間には複数枚の
補強リブ43が設けられている。
【0025】柱頭接合プレート40には、複数のボルト
穴40A、位置決め穴40Bおよび位置決めピン42が
設けられ、位置決め穴40Bに、仕口6の位置決めピン
7を差し込むとともに、柱頭接合プレート40の位置決
めピン42を仕口6の位置決め穴6Bに差し込み、次い
で、ボルト穴40Aからボルト8を仕口6のボルト穴6
Aに向けて差込み、裏側でナットと螺合させて柱頭接合
プレート40、言い換えれば補強梁20が、4つの建物
ユニット3A〜3Dの、それぞれ1つの角部における4
本の柱10の柱頭に固定される。
【0026】次に、本実施形態の作用を説明する。予め
工場で生産した複数の下階建物ユニット2および複数の
上階建物ユニット3をトラックで建設現場に搬送し、基
礎上に複数の下階建物ユニット2を順次載置、固定する
とともに、隣り合う建物ユニット同士を連結板等で連結
する。下階建物ユニット2の上に、複数の上階建物ユニ
ット3を載置するとともに、前記連結板で下階建物ユニ
ット2と上階建物ユニット3とを互いを連結する。
【0027】次いで、隣接する4つの上階建物ユニット
3A〜3Dの互いに対向する短辺方向同士を、補強梁2
0で連結する。この際、予め、補強梁20の梁本体21
に接続部材22を結合し、梁本体21の両端と支持部材
30とを結合するとともに、梁本体21の長さ方向中央
部と柱頭接合プレート40とを結合しておく。
【0028】補強梁20の梁本体21の下部を、隣接す
る建物ユニット3Aと3Bおよび3Cと3D間の隙間L
に差し込むとともに、補強梁20の端部では、支持部材
30を隣接する建物ユニット3Aと3Bおよび3Cと3
Dの隣り合う仕口6上に載置し、位置決めした後、ボル
ト8で結合する。一方、補強梁20の中央部では、柱頭
接合プレート40を隣接する4つの建物ユニット3A〜
3Dのそれぞれの仕口6上に載置するとともに、位置決
めした後、ボルト8で結合する。
【0029】複数の2階建物ユニット3A〜3Dがそれ
ぞれ連結、固定されたら、屋根パネル支持部材35で傾
斜屋根4の屋根パネル45を支持するとともに、傾斜屋
根4の棟側端部を、ユニット式建物1の外側の建物ユニ
ット上面外側に設けられた屋根パネル受ブラケット17
で支持させて、傾斜屋根4を完成させる。
【0030】このような実施形態によれば、次のような
効果がある。 (1) 補強梁20で屋根4の荷重を支持できるとともに、
補強梁20の上面より低い屋根支持部20Aで傾斜屋根
4を支持できるので、傾斜屋根4の高さを下げることが
でき、これにより、北側斜線に対応することができる。
【0031】(2) 支持部材30は、建物ユニット3C、
3D等の柱10の柱頭に設けられる柱頭連結部31を有
し、このような支持部材30に補強梁20が設けられる
ので、傾斜屋根4に干渉しないで補強梁20を支持でき
る。
【0032】(3) 支持部材30の柱頭連結部31は、水
平方向に隣接する建物ユニット3C、3D等の柱10の
柱頭に跨って設けられているので、柱頭連結部31によ
り、建物ユニット3C、3D等同士を連結することがで
きる。従って、支持部材30は、補強梁20用と建物ユ
ニット3C、3D等同士の連結用とを兼用することにな
り、部材の省略を図ることができる。 (4) 支持部材30の柱頭連結部31はプレート材であっ
て、補強梁連結部32はアングル材で形成されているの
で、それぞれ切断等の加工や取り扱いが容易であり、製
作が容易となる。
【0033】(5) 補強梁20の梁本体21が、その両端
で柱10に支持されるので、天井梁11にかかる傾斜屋
根4の鉛直荷重を軽減できる。 (6) 補強梁20の梁本体21が、隣接する建物ユニット
3Aと3B、および3Cと3Dの隣り合う天井梁11間
に挟まれて設けられ、梁本体21の高さは、天井梁11
の高さとほぼ同じとなっているので、隣り合う天井梁1
1と補強梁20の梁本体21とが1本の部材状となり、
横荷重に対しての強度も大きくなる。
【0034】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できるものであれ
ば、次のような変形形態でもよいものである。例えば、
前記実施形態では、各建物ユニット3A〜3Dのそれぞ
れ1角隅部では、4本の柱10が集まった状態である
が、これに限らない。前述のように、隣り合う天井梁1
1と補強梁20の梁本体21とが1本の部材状となり、
横荷重に対しての強度も大きいので、仕口6は残して、
これらの柱10を省略してもよい。このようにすれば、
大空間を形成できるので、快適な居住空間を得ることが
できる。
【0035】また、前記実施形態では、ユニット式建物
1において、短辺同士を対向させて建物ユニット3Aと
3B、および3Cと3Dとを配置し、補強梁20は、各
ユニット3Aと3B、3Cと3Dとの短辺に沿って設け
たが、これに限らない。各ユニット3Aと3B、3Cと
3Dとの長辺に沿って設けてもよい。ただし、この場
合、傾斜屋根はユニット式建物1の短辺方向に傾斜する
屋根となる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1の発明
によれば、補強梁で屋根の荷重を支持できるとともに、
補強梁の上面より低い部分で傾斜屋根を支持できるの
で、傾斜屋根の高さを下げることができ、北側斜線に対
応することができる。
【0037】請求項2の発明によれば、柱頭連結部を設
けることにより、傾斜屋根に干渉しないで補強梁を支持
できる。
【0038】請求項3の発明によれば、柱頭連結部は、
水平方向に隣接する建物ユニットの柱の柱頭に跨って設
けられているので、柱頭連結部により、水平方向に隣接
する建物ユニット同士を連結することができ、支持部材
は、補強梁用と建物ユニット同士の連結用とを兼用する
ことになり、部材の省略を図ることができる。
【0039】請求項4の発明によれば、柱頭連結部はプ
レート材であって、補強梁連結部はアングル材であるの
で、切断等の加工や取り扱いが容易であり、製作が容易
となる。
【0040】請求項5の発明によれば、補強梁の梁本体
が両端で柱に支持されるので、天井梁にかかる傾斜屋根
の鉛直荷重を軽減できる。
【0041】請求項6の発明によれば、補強梁で補強で
きるので、例えば4つの建物ユニットにおける各1つの
隅部が集まる部位の柱を省略することができ、その場
合、大空間を形成できるので、快適な居住空間を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るユニット式建物の一実施形態を示
す全体斜視図である。
【図2】前記実施形態のユニット式建物を構成する建物
ユニットの骨組みを示す全体斜視図である。
【図3】前記実施形態のユニット式建物の上階建物ユニ
ットと補強梁と傾斜屋根との相互関係を示す分解斜視図
である。
【図4】前記実施形態のユニット式建物の平面を示す図
である。
【図5】前記実施形態のユニット式建物の補強梁端部と
支持部材と建物ユニット柱頭部との相互関係を示す分解
斜視図である。
【図6】前記実施形態のユニット式建物の補強梁を建物
ユニット柱頭部に取り付けた状態を示す縦断面図であ
る。
【図7】前記実施形態のユニット式建物の補強梁中央と
4つの建物ユニットの柱頭部との取付関係を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物 2 下階建物ユニット 3 上階建物ユニット 4 傾斜屋根 10 柱 11 天井梁 13 骨組み 20 補強梁 21 梁本体 22 接続部材 30 支持部材 31 柱頭連結部 32 補強梁連結部 40 柱頭接合プレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱の上端を天井梁で連結したフレームを
    備えて箱状に形成され、かつその角隅部を寄せ合わせて
    配置された複数の建物ユニットと、これらの建物ユニッ
    ト上かつ当該建物ユニット外周に位置する天井梁に近接
    して設けられた傾斜屋根とを備えたユニット式建物であ
    って、 前記建物ユニット外周の天井梁の交叉方向に補強梁が設
    けられ、この補強梁は、前記傾斜屋根を支持する屋根支
    持部が前記補強梁の上面より低く形成されるとともに、
    支持部材を介して前記建物ユニット外周の柱に支持され
    ていることを特徴とするユニット式建物。
  2. 【請求項2】 請求項lに記載のユニット式建物におい
    て、 前記支持部材は、前記建物ユニット外周の柱の柱頭に設
    けられかつ前記補強梁の方向に延長される柱頭連結部
    と、この柱頭連結部の前記補強梁側に設けられ当該補強
    梁の一端に連結される補強梁連結部とを含んで構成され
    ていることを特徴とするユニット式建物。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のユニッ
    ト式建物において、前記柱頭連結部は、前記水平方向に
    隣接する建物ユニットの柱の柱頭に跨って設けられてい
    ることを特徴とするユニット式建物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のユニット式建物において、前記柱頭連結部はプレー
    ト材で形成され、前記補強梁連結部はアングル材で形成
    されていることを特徴とするユニット式建物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のユニット式建物において、前記補強梁は、前記天井
    梁に沿って設けられ、その両端で柱に支持される梁本体
    と、この梁本体に設けられ前記天井梁に支持される接続
    部材とを備えていることを特徴とするユニット式建物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のユニット式建物において、前記補強梁の前記梁本体
    を支持する柱の間に位置する柱のうち、少なくとも1つ
    は省略されていることを特徴とするユニット式建物。
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