JP4386030B2 - 高圧ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダボディの摺動孔でプランジャを往復摺動させて加圧室の容積を変化させることで、その加圧室に液体を吸入する吸入行程と加圧室内の液体を加圧する加圧行程とを実行する高圧ポンプに関するものである。
例えば、車載エンジン等に組込まれて燃料噴射弁等に燃料を供給する高圧燃料ポンプとして、プランジャ式の高圧ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この高圧ポンプは、図15に示すように、シリンダボディ71と、そのシリンダボディ71の摺動孔72に往復摺動可能に嵌入されたプランジャ73と、摺動孔72の一端側(図15の上側)に設けられた加圧室74と、摺動孔72の他端側(図15の下側)に設けられたリフタ75及び駆動カム76とを備えている。リフタ75は、その内底部においてプランジャ73に当接されており、リフタガイド77によって往復摺動可能に案内される。リフタ75はばね78によって駆動カム76側へ付勢されている。そして、駆動カム76が回転することでプランジャ73を摺動孔72内で往復摺動させ、加圧室74の容積を変化させて燃料79を吸入・加圧する構成となっている。
すなわち、プランジャ73が上死点に位置する状態から駆動カム76がさらに回転すると、駆動カム76の押上げ力が弱まり、ばね78により付勢されたリフタ75が下降させられ、プランジャ73が駆動カム76側へ移動する。これに伴い、加圧室74の容積が次第に拡大し、その加圧室74内に燃料79が吸入される(吸入行程)。これに対し、プランジャ73が下死点に位置する状態から駆動カム76がさらに回転すると、駆動カム76の押上げ力が強まり、ばね78に抗してリフタ75が上昇させられ、プランジャ73が加圧室74側へ移動する。これに伴い、加圧室74の容積が次第に縮小し、加圧室74内の燃料79が加圧される(加圧行程)。そして、加圧行程の途中で電磁スピル弁81が閉弁されることで、加圧室74からの燃料79の溢流が停止されて燃料79が高圧化される。燃料79の圧力が規定値を越えると、チェック弁82が開弁してその燃料79が燃料噴射弁側へ吐出される。
なお、図16に示すように、プランジャ73と摺動孔72の壁面83との間のわずかな間隙は上記加圧室74からの燃料79の流通路84となっており、この流通路84を流れる燃料79により潤滑及び冷却が行われ、プランジャ73の往復摺動に伴い発生する熱による焼付きが抑制される。
特開2001−41129号公報
ところで、上記高圧ポンプ85では、プランジャ73の加圧室74側への移動に伴い燃料79が昇圧される際に、その昇圧による反力Frが駆動カム76へ向かう力として発生する。これに加え、駆動カム76によってリフタ75が押上げられてプランジャ73が加圧室74側へ移動させられる際に、その駆動カム76の押上げ力Fuが加圧室74へ向かう力として発生する。
駆動カム76はそのベース円部76Aにおいてリフタ75の中心Cに接触する。そして、駆動カム76のリフタ75との接触箇所Paは、駆動カム76の回転とともに変位してリフタ75の中心Cから外れる。これが原因で、図16に示すように、リフタガイド77とのクリアランスによって許容される範囲内でリフタ75が傾く。プランジャ73はモーメントにより摺動孔72内で傾き、プランジャ73から摺動孔72の加圧室側端部Ep及び駆動カム側端部Edに対し、これを押圧する力(横力Fs)が作用する。
特に、近年ではエンジンの性能向上のために、高圧ポンプ85の燃料吐出量又は圧力を増加させる傾向にあり、この場合には上記横力Fsを増大させるおそれがある。すなわち、燃料吐出量を増加させる場合、電磁スピル弁81の閉弁時期を早めて、プランジャ73の下死点に近づけることが有効である。しかし、こうすると、燃料79の昇圧による反力Frが大きくなり、これに伴い横力Fsが増大する。その結果、摺動孔72の駆動カム側端部Ed及び加圧室側端部Epではプランジャ73との摺動による発熱量が増加し、焼付きを抑制するために多くの量の燃料79が必要となる。従来の高圧ポンプ85では、加圧室74における燃料79のボリュームが大きく、加圧室74に近い側の加圧室側端部Epについてはその放熱が促されるものの、加圧室74から遠ざかった駆動カム側端部Edに対しては十分な量の燃料79を行き渡らせることができないおそれがある。
なお、上記特許文献1では、プランジャ73と摺動孔72の壁面83とのクリアランスを駆動カム76側に比べて加圧室74側で大きくすることにより、プランジャ73が加圧室側端部Epよりも先に駆動カム側端部Edに接触するようにしている。しかし、駆動カム側端部Edについては特に対策を講じていない。そのため、依然として上述した不具合が発生するおそれがある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、加圧室から流通路に流出した液体を駆動カム側端部に多く供給することのできる高圧ポンプを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明では、加圧室及び駆動カム間のシリンダボディの摺動孔にプランジャを往復摺動可能に嵌入し、前記駆動カムにより前記プランジャを同駆動カム側へ移動させることで同加圧室内に液体を吸入し、前記駆動カムにより前記プランジャを前記加圧室側へ移動させることで同加圧室内の液体を加圧し、さらに、前記プランジャと前記摺動孔の壁面との間隙を、前記加圧室から流出した液体の流通路とする高圧ポンプにおいて、前記流通路の途中に同流通路のみが連通されて前記プランジャの前記駆動カム側への移動に伴い容積が拡大して前記加圧室から流出した液体を同流通路を通じて吸入する一方、同プランジャの前記加圧室側への移動に伴い容積が縮小して吸入された液体を前記流通路を通じて排出する液体溜まり部を設けている。
上記の構成によれば、プランジャは駆動カムにより駆動されてシリンダボディの摺動孔内を往復摺動する。プランジャが駆動カム側へ移動させられるときには加圧室の容積が拡大し、その内部に液体が吸入される。また、このときには、流通路に設けられた液体溜まり部の容積が拡大し、ここに加圧室内の液体の一部が吸引される。
一方、プランジャが加圧室側へ移動させられるときには加圧室の容積が縮小し、その内部の液体が加圧される。また、このときには、液体溜まり部の容積が縮小し、その内部の液体が加圧されて流通路へ流出される。その結果、流通路において液体溜まり部よりも駆動カム側の箇所に対しては、こうした液体溜まり部の設けられていない場合よりも多くの液体が供給される。
従って、加圧室側へ移動する際にプランジャが傾斜し、摺動孔の壁面の駆動カム側端部に強く当たった状態で摺動したとしても、上記のように液体溜まり部から供給される多くの液体により同箇所の潤滑及び冷却が行われることとなる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記摺動孔には、前記駆動カム側の大径孔部と前記加圧室側の小径孔部とが設けられる一方、前記プランジャには前記駆動カム側の大径軸部と前記加圧室側の小径軸部とが設けられ、前記大径軸部が前記大径孔部に嵌入され、前記小径軸部が前記小径孔部に嵌入されており、前記液体溜まり部は、前記大径孔部及び前記小径孔部間の段差部と、前記大径軸部及び前記小径軸部間の段差部との間に生ずる空間により構成されるものであるとする。
上記の構成によれば、プランジャの小径軸部は摺動孔の小径孔部内を往復摺動し、大径軸部は大径孔部内を往復摺動する。プランジャが駆動カム側へ移動する場合には、プランジャの段差部が摺動孔の段差部から遠ざかり、液体溜まり部の容積が拡大し、その内部に液体が吸入される。これに対し、プランジャが加圧室側へ移動する場合には、プランジャの段差部が摺動孔の段差部に近づき、液体溜まり部の容積が縮小し、その内部の液体が加圧される。この加圧された液体は大径孔部の開口端へ向けて供給される。
このように、プランジャの往復摺動に伴い液体溜まり部の容積が拡大・縮小して液体が吸入・加圧されるため、上記請求項1に記載の発明の効果が確実に得られる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記摺動孔の段差部及び前記プランジャの段差部は、ともに同摺動孔の中心線に対し直交する面により構成されているとする。
上記の構成によれば、液体溜まり部の容積が最大となったときにその液体溜まり部が液体で満たされるものとすると、プランジャの加圧室側への移動に伴う液体溜まり部の容積の変化量に相当する量の液体が、液体溜まり部から流出することになる。
ここで、プランジャの段差部及び摺動孔の段差部が、ともに摺動孔の中心線に対し直交する面により構成されている請求項2に記載の高圧ポンプでは、上記容積の変化量は、摺動孔の段差部(又はプランジャの段差部)の面積と、プランジャの移動量との積によって決定される。表現を変えると、段差部の面積及びプランジャの移動量は液体溜まり部から流出する液体の量を決定する要素である。従って、これらの要素を種々変更することで、液体溜まり部から流出する液体の量を適正な値に容易に設定することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記摺動孔の段差部は駆動カム側ほど拡径するテーパ状をなしているとする。
上記の構成によれば、摺動孔のテーパ状をなす段差部の内径は駆動カム側ほど大きい。同段差部とプランジャの小径軸部との間隔は、駆動カム側ほど大きい。そのため、段差部を摺動孔の中心線に対し直交させた場合に比べ、プランジャが駆動カム側へ移動して液体が液体溜まり部に流入する際の抵抗が小さく、液体溜まり部内に液体を効率よく吸入することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項2又は4に記載の発明において、前記プランジャの段差部は駆動カム側ほど拡径するテーパ状をなしているとする。
上記の構成によれば、プランジャのテーパ状をなす段差部の外径は駆動カム側ほど大きい。同段差部と摺動孔の大径孔部との間隔は、駆動カム側ほど小さい。そのため、段差部を摺動孔の中心線に対し直交させた場合に比べ、プランジャが加圧室側へ移動して液体が液体溜まり部から流出する際の抵抗が小さくなって流動性がよくなり、潤滑・冷却性能の向上が期待できる。
請求項6に記載の発明では、加圧室及び駆動カム間のシリンダボディの摺動孔にプランジャを往復摺動可能に嵌入し、前記駆動カムにより前記プランジャを同駆動カム側へ移動させることで同加圧室内に液体を吸入し、前記駆動カムにより前記プランジャを前記加圧室側へ移動させることで同加圧室内の液体を加圧し、さらに、前記プランジャと前記摺動孔の壁面との間隙を、前記加圧室から流出した液体の流通路とする高圧ポンプにおいて、
前記流通路に、前記プランジャの前記駆動カム側への移動に伴い容積が拡大し、同プランジャの前記加圧室側への移動に伴い容積が縮小する液体溜まり部が設けられ、前記液体の流通路における前記液体溜まり部よりも前記駆動カム側の部分、同液体溜まり部よりも前記加圧室側の部分に比べて大きな断面積を有しているものであるとする。
プランジャの加圧室側への移動に伴い液体溜まり部の容積が縮小すると、その内部の液体は、流通路において液体溜まり部よりも駆動カム側の部分及び加圧室側の部分の少なくとも一方へ押し出される。このとき、両部分の断面積に差があれば、液体溜まり部内の液体は、流動抵抗の小さい方、すなわち断面積の大きな方へ流出しようとする。
この点、液体溜まり部よりも加圧室側に比べ駆動カム側の部分で断面積が大きくされている請求項6に記載の発明では、液体溜まり部内の液体は加圧室側よりも駆動カム側へ多く流出しようとする。駆動カム側の部分は、プランジャが加圧室側へ移動する際に摺動孔内で傾斜した場合に、摺動孔の壁面に対しプランジャが高い面圧で摺動して多く発熱する箇所を含んでいる。そのため、上記のように、この箇所へ液体を多く供給することで潤滑・冷却を積極的に行うことができる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の発明において、前記液体溜まり部よりも前記駆動カム側の部分における前記プランジャと前記摺動孔の壁面との間隔について、前記プランジャが前記加圧室側へ移動するときに前記摺動孔の壁面の駆動カム側端部に接触する側での間隔が、接触しない側での間隔よりも大きく設定されているとする。
上記の構成によれば、液体溜まり部から流通路の駆動カム側へ流出する液体の多くは、抵抗の小さな箇所であるプランジャと摺動孔の壁面との間隔の大きな箇所へ流れようとする。請求項7に記載の発明では、この間隔の大きな箇所は、プランジャが加圧室側へ移動するときに摺動孔の壁面の駆動カム側端部に接触する側に設定されている。そのため、液体溜まり部内の液体を、この潤滑・冷却の特に必要な箇所へ集中して供給することができる。
請求項8に記載の発明では、加圧室及び駆動カム間のシリンダボディの摺動孔にプランジャを往復摺動可能に嵌入し、前記駆動カムにより前記プランジャを同駆動カム側へ移動させることで同加圧室内に液体を吸入し、前記駆動カムにより前記プランジャを前記加圧室側へ移動させることで同加圧室内の液体を加圧し、さらに、前記プランジャと前記摺動孔の壁面との間隙を、前記加圧室から流出した液体の流通路とする高圧ポンプにおいて、前記流通路における前記プランジャが前記摺動孔の壁面に対し最も高い面圧で接触する箇所の近傍に、前記プランジャの前記駆動カム側への移動に伴い容積が拡大し、同プランジャの前記加圧室側への移動に伴い容積が縮小する液体溜まり部が設けられているとする。
上記の箇所に液体溜まり部を設けることで、プランジャが摺動するときの摺動孔の壁面に対する面圧の高い箇所の近傍で、液体が吸入及び加圧される。このため、高い面圧で摺動して発熱量が多く、潤滑・冷却が特に必要な箇所に対し、高い圧力で多くの液体を供給することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の高圧ポンプをエンジンの燃料供給系に設けられる高圧燃料ポンプに具体化した第1実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
図1に示すように、エンジンの気筒毎に設けられた燃料噴射弁11には、共通の高圧燃料配管であるデリバリパイプ12が接続されており、同デリバリパイプ12内の燃料が各燃料噴射弁11に分配供給される。各燃料噴射弁11は開閉制御されることにより、対応する気筒の燃焼室に高圧の燃料を直接噴射供給する。噴射された燃料は、燃焼室内の空気と混ざり合って混合気となる。
デリバリパイプ12に高圧の燃料を供給するための燃料供給装置13は、燃料タンク14内に固定された低圧燃料ポンプ15と、エンジンに固定され、かつ低圧燃料通路16を介して低圧燃料ポンプ15に接続された高圧燃料ポンプ17とを備えている。
低圧燃料ポンプ15は、バッテリを電源とする電動モータ(図示略)によって駆動され、燃料タンク14内から燃料10を吸上げ、低圧燃料通路16に吐出する。なお、図1中の18は、低圧燃料通路16内の燃料圧力(フィード圧)を一定にするためのプレッシャレギュレータであり、19は低圧燃料通路16内の燃料10の脈動を低減するためのパルセーションダンパである。
高圧燃料ポンプ17は、図2及び図3に示すように、エンジンのカムシャフト21によって駆動され、上記低圧燃料通路16を通じて低圧燃料ポンプ15から送られてくる燃料10を、プランジャ32の往復摺動によって吸入・加圧するタイプのポンプである。
より詳しくは、矢印で示すように時計回り方向へ回転するカムシャフト21上には、高圧燃料ポンプ17を駆動するための駆動カム22が設けられている。駆動カム22は、円板状をなすベース円部23と、そのベース円部23から突出する複数のカムノーズ24とからなる。
高圧燃料ポンプ17は、孔25を有するブラケット26を備えており、このブラケット26においてエンジンのシリンダヘッドに固定されている。孔25は駆動カム22の近傍に位置しており、両端を開放した略円筒状のリフタガイド27がこの孔25に挿通されている。リフタガイド27の一方(図2及び図3の上方)の開放端には、略円筒状をなすシート28を介してシリンダボディ29の一端部(図2及び図3の下端部)が装着されている。シリンダボディ29には両端を開放した摺動孔31が形成されている。摺動孔31の中心線Lはカムシャフト21の回転中心Rと同一平面上に位置している。そして、この摺動孔31にプランジャ32が往復摺動可能に嵌入されている。
シリンダボディ29には、その一端側(図2の上側)からカバー33が被せられている。このカバー33は、上記ブラケット26に対しボルト34によって締結されている。この締結により、カバー33とブラケット26との間でシリンダボディ29が保持されている。
シリンダボディ29には、摺動孔31に連通した状態で加圧室35が形成されている。加圧室35は上記低圧燃料通路16に接続されており、低圧燃料ポンプ15から吐出された燃料10が同低圧燃料通路16を通じて加圧室35に流入可能となっている。また、加圧室35は、高圧燃料通路36を介してデリバリパイプ12に接続されている(図1参照)。シリンダボディ29において、加圧室35と高圧燃料通路36との接続箇所には、加圧室35内の燃料10の圧力が規定値を越えた場合にのみ開弁するチェック弁37が設けられている。
駆動カム22の回転をプランジャ32に伝達して摺動孔31内で往復摺動させ、加圧室35の容積を変化させるために、次の構造が採られている。リフタガイド27内には、有底円筒状をなすリフタ38が上記中心線Lに沿う方向へ往復摺動可能に挿嵌支持されている。一方、上記プランジャ32の一部(図2及び図3の下部)は、シリンダボディ29から突出してリフタガイド27内に入り込んでいる。プランジャ32の駆動カム22側の端部外周にはリテーナ39が装着されており、このリテーナ39とシート28との間にコイルばね41が圧縮された状態で介装されている。このコイルばね41により、リテーナ39を介しプランジャ32がリフタ38の内底面に押付けられるとともに、リフタ38が駆動カム22に押付けられている。
プランジャ32の中心線Lに沿う方向における位置は、駆動カム22のリフタ38との接触箇所に応じて異なる。例えば、駆動カム22がベース円部23においてリフタ38の中心Cに接触するときには、プランジャ32は可動範囲においてカムシャフト21の回転中心Rに最も近づいた箇所(下死点)に位置する。このときプランジャ32は加圧室35から最も待避した箇所に位置しており、従って、加圧室35の容積は採り得る範囲の最大となっている。
これに対し、駆動カム22がカムノーズ24においてリフタ38と接触するときには、プランジャ32は可動範囲において上記下死点よりも加圧室35側に位置する。
図7に示すように、駆動カム22が所定のカムノーズ24のベース円部23から最も離れた箇所(先端部)においてリフタ38の中心Cと接触するときには、プランジャ32はその可動範囲においてカムシャフト21の回転中心Rから最も遠ざかった箇所(上死点)に位置する。このとき、プランジャ32の一端部(図7の上端部)は加圧室35内に最も突出した箇所に位置しており、従って、加圧室35の容積は採り得る範囲の最小となっている。
そして、加圧室35の容積は、図8に示すように、プランジャ32が上死点から下死点に向けて移動する行程(吸入行程)では徐々に増大する。また、加圧室35の容積は、図6に示すように、プランジャ32が下死点から上死点に向けて移動する行程(加圧行程)では徐々に減少する。
図1及び図2に示すように、高圧燃料ポンプ17には低圧燃料通路16及び加圧室35間を連通又は遮断するために電磁スピル弁42が組込まれている。電磁スピル弁42は、ボルト43によってカバー33に締付け固定されている。電磁スピル弁42は電磁ソレノイドを備えており、この電磁ソレノイドに通電されていないときには開弁して、低圧燃料通路16及び加圧室35間を連通させる。また、電磁スピル弁42は、電磁ソレノイドに通電されているときには閉弁して低圧燃料通路16及び加圧室35間を遮断する。
電磁スピル弁42は、加圧室35の容積が増大する吸入行程の全期間にわたって開弁状態にされる。そのため、吸入行程中には低圧燃料通路16から燃料10が加圧室35に吸入される。また、電磁スピル弁42は、一般には加圧室35の容積が減少する加圧行程では任意のタイミングで閉弁される。加圧行程において電磁スピル弁42が閉弁されるまでの開弁期間中は、加圧室35内の燃料10は低圧燃料通路16に溢流させられる。上記電磁スピル弁42の閉弁タイミングから加圧行程終了までの閉弁期間に、加圧室35内の燃料10が加圧される。そして、この加圧により燃料10の圧力が規定値を越えると、チェック弁37が開弁して加圧室35内の燃料10が高圧燃料通路36へ吐出される。
ここで、加圧行程での電磁スピル弁42の閉弁タイミングを変更すると、加圧行程中に加圧室35から低圧燃料通路16に溢流される燃料10の量が変化する。このため、電磁スピル弁42の閉弁タイミングを調整することで高圧燃料ポンプ17の燃料吐出量を調整することが可能である。
例えば、電磁スピル弁42の通電制御を通じて上記閉弁タイミングを早め、加圧行程中に加圧室35から低圧燃料通路16に溢流する燃料10の量を少なくすると、加圧行程での電磁スピル弁42の閉弁期間中に加圧室35から高圧燃料通路36へ吐出される燃料10の量が多くなる。プランジャ32が下死点に達したとき、すなわち吸入行程から加圧行程に切り替わるタイミングで電磁スピル弁42を閉弁させると燃料10の溢流量が最小となり、加圧室35から高圧燃料通路36への吐出量が最大となる。
また、電磁スピル弁42の通電制御を通じて上記閉弁タイミングを遅らせ、加圧行程中に加圧室35から低圧燃料通路16に溢流する燃料10の量を多くすると、加圧行程での電磁スピル弁42の閉弁期間中に加圧室35から高圧燃料ポンプ17へ吐出される燃料10の量が少なくなる。
ところで、本実施形態の高圧燃料ポンプ17では、エンジンの性能向上のために、電磁スピル弁42の閉弁時期がプランジャ32の下死点又はその近傍に設定されている。こうした設定により、加圧室35の容積が採り得る範囲の最大又は略最大となったときに電磁スピル弁42を閉弁し、高圧燃料ポンプ17の燃料吐出量を略最大となるようにしている。
なお、図1及び図3に示すように、高圧燃料ポンプ17の少なくとも一部はシリンダヘッド内に位置しており、その周囲には、同シリンダヘッド内の動弁機構等を潤滑するための油が存在している。駆動カム22のリフタ38との接触箇所は、この油によって潤滑・冷却される。また、リフタガイド27及びリフタ38の外周壁等には透孔44,45が設けられており、これらの透孔44,45を通ってリフタ38内に入り込んだ油によって、プランジャ32とリテーナ39の内底部との接触箇所が潤滑・冷却される。
また、プランジャ32と摺動孔31の壁面46との間隙は円環状をなし、主として加圧室35の容積が縮小されるとき(加圧行程)に加圧室35から流出する燃料10の流通路47となっている。そして、燃料10が流通路47を通過することで、プランジャ32と摺動孔31の壁面46との間の潤滑及び冷却が行われる。流通路47を流れる燃料10は摺動孔31の駆動カム22側の開放端48から流出することとなるが、上述したように、リフタ38内には油が存在している。これらの燃料10及び油が混ざり合うのを防止するために、シート28の内周面にはシール部材49が取付けられている。シール部材49は略円筒状をなしており、その駆動カム22側の端部(図3の下端部)においてプランジャ32の外周面に相対摺動可能に密着している。シール部材49内の空間は、開放端48から流出した燃料10を一時貯留する貯留室51を構成している。この貯留室51は、リターン通路54(図1参照)により燃料タンク14に接続されており、貯留室51内の燃料10はこのリターン通路54を通って燃料タンク14に戻される。
図1に示すように、デリバリパイプ12にはリリーフ弁52が取付けられており、このリリーフ弁52がリリーフ通路53を介して燃料タンク14に接続されている。リリーフ弁52は、デリバリパイプ12内の燃圧が過度に高くなって所定値を越えると開弁する。この開弁により、デリバリパイプ12内の高圧の燃料10がリリーフ通路53を通じて燃料タンク14に戻される。
ところで、上記の構成を有する高圧燃料ポンプ17では、図6に示すように、加圧行程におけるプランジャ32の加圧室35側への移動に伴い燃料10が昇圧される際に、その昇圧による反力Frが駆動カム22側へ向かう力として発生する。これに加え、駆動カム22によってリフタ38が押上げられてプランジャ32が加圧室35側へ移動させられる際に、その駆動カム22の押上げ力Fuが加圧室35側へ向かう力として発生する。駆動カム22のリフタ38との接触箇所Paが、その駆動カム22の回転とともに変位してリフタ38の中心Cから外れ、これが原因でリフタガイド27とのクリアランスによって許容される範囲内でリフタ38が傾く。このときプランジャ32はモーメントにより摺動孔31内で特定の方向へ傾く。こうして傾いたプランジャ32から摺動孔31の加圧室側端部Ep及び駆動カム側端部Edに対し、これを押圧する力(横力Fs)が作用する。
特に、本実施形態の高圧燃料ポンプ17では、エンジンの性能向上を意図して燃料10の吐出量又は燃圧を増加させるために電磁スピル弁42の閉弁時期が、プランジャ32の下死点に設定されている。しかし、加圧行程の初期に燃料10の昇圧による反力Frが大きくなり、これに伴い上記横力Fsが増大する。その結果、摺動孔31の加圧室側端部Ep及び駆動カム側端部Edではプランジャ32との摺動による発熱量が増加し、焼付きを抑制するために多くの量の燃料10が必要となる。
この点、加圧室35に近い側の加圧室側端部Epについては、同加圧室35における燃料10のボリュームが大きいことから、同加圧室側端部Epが潤滑されるとともに、放熱が促される。しかし、加圧室35から遠ざかった駆動カム側端部Edについては、流通路47を通じて十分な量の燃料10が供給されず、同駆動カム側端部Edの潤滑・冷却が十分行われないおそれがある。
そこで、本実施形態では、加圧行程において駆動カム側端部Edに十分な量の燃料10が供給されるような工夫がなされている。すなわち、上記燃料10の流通路47であって、摺動孔31の駆動カム側端部Edよりも加圧室35側であってその駆動カム側端部Edの近傍には、プランジャ32の駆動カム22側への移動に伴い容積が拡大し、プランジャ32の加圧室35側への移動に伴い容積が縮小する液体溜まり部55が設けられている。
より詳しくは、図4及び図5に示すようにシリンダボディ29の摺動孔31には、駆動カム22側(図の下側)の大径孔部56と加圧室35側(図の上側)の小径孔部57とが設けられている。大径孔部56及び小径孔部57は、いずれも円形の断面形状を有している。大径孔部56の内径IDdは、小径孔部57の内径IDpよりも大きな値に設定されている。摺動孔31において、大径孔部56と小径孔部57との境界部分は、円環状をなし、かつ摺動孔31の中心線Lに直交する段差部58となっている。この段差部58は、摺動孔31の駆動カム22側の開放端48の近傍に位置している。
また、プランジャ32には、駆動カム22側の大径軸部61と加圧室35側の小径軸部62とが設けられている。大径軸部61及び小径軸部62はいずれも円柱状をなしている。小径軸部62の外径ODpは、小径孔部57の内径IDpよりもわずかに小さな値に設定されている。大径軸部61の外径ODdは、大径孔部56の内径IDdよりもわずかに小さく、かつ小径孔部57の内径IDpよりも大きな値に設定されている。内径IDp及び外径ODpの偏差ΔDpと、内径IDd及び外径ODdの偏差ΔDdとは略同一に設定されている。
プランジャ32の外周面において、小径軸部62と大径軸部61との境界部分は、円環状をなし、かつ前記中心線Lに直交する段差部63となっている。この段差部63は、次の条件(i),(ii)を満たす箇所に形成されている。
条件(i):プランジャ32が上死点に位置するとき(図7参照)、摺動孔31の段差部58よりも駆動カム22側にあること。
条件(ii):プランジャ32が下死点に位置するとき(図3参照)、摺動孔31の開放端48よりも加圧室35側にあること。
上記の構成を有するプランジャ32では、小径軸部62の多くの部分が小径孔部57に嵌入され、大径軸部61の一部が大径孔部56に嵌入されている。小径軸部62及び小径孔部57間には円環状の空間64が形成され、大径軸部61及び大径孔部56間には円環状の空間65が形成されている。さらに、液体溜まり部55は、両段差部58,63、大径孔部56の壁面及び小径軸部62の壁面によって囲まれた円環状の空間によって構成されている。
そして、液体溜まり部55は、プランジャ32が摺動孔31の壁面46に対し最も高い面圧で接触する箇所、すなわち摺動孔31(大径孔部56)の駆動カム側端部Edよりも加圧室35側であって、その駆動カム側端部Edの近傍に位置している(図6参照)。
なお、図8に示すようにプランジャ32は、駆動カム22側へ移動する吸入行程では上記加圧行程とは逆方向へ傾く。このとき、反力Frが小さく、それに伴って横力Fsが小さい。そのため、上記加圧行程のようなプランジャ32の摺動に伴う発熱、焼付きの問題は起こりにくい。
前記のように構成された本実施形態の高圧燃料ポンプ17では、プランジャ32は回転する駆動カム22により駆動されて摺動孔31内を往復摺動する。詳しくは、プランジャ32の小径軸部62の多くの部分は摺動孔31の小径孔部57内を往復摺動し、大径軸部61の一部は大径孔部56内を往復摺動する。
図8に示すように、プランジャ32が駆動カム22側へ移動させられる吸入行程では加圧室35の容積が拡大し、ここに燃料10が吸入される。また、このときには、プランジャ32の段差部63が摺動孔31の段差部58から遠ざかり、流通路47に設けられた液体溜まり部55の容積が拡大し、ここに燃料10が吸入される。
一方、図6に示すように、プランジャ32が加圧室35側へ移動させられる加圧行程では加圧室35の容積が縮小し、その内部の燃料10が加圧される。また、このときには、プランジャ32の段差部63が摺動孔31の段差部58に近づき、液体溜まり部55の容積が縮小し、その内部の燃料10が加圧されて開放端48へ向けて積極的に供給される。より詳しくは、液体溜まり部55の容積が最大となったときにその液体溜まり部55が燃料10で満たされるものとすると、プランジャ32の加圧室35側への移動に伴う液体溜まり部55の容積の変化量(減少量)に相当する量の燃料10が、液体溜まり部55から流出することになる。
ここで、本実施形態では、プランジャ32の段差部63及び摺動孔31の段差部58が、ともに摺動孔31の中心線Lに対し直交する面により構成されている。このことから、上記容積の変化量は、段差部58(又は段差部63)の面積と、プランジャ32の移動量との積によって決定される。この容積の変化量、すなわち液体溜まり部55から流出する燃料10の量は、液体溜まり部55の設けられていない場合よりも多い。
従って、加圧行程でプランジャ32が傾斜し、摺動孔31の壁面46の駆動カム側端部Edに強く当たった状態で摺動したとしても、上記のように液体溜まり部55から供給される多くの燃料10により同駆動カム側端部Edの潤滑及び冷却が行われることとなる。
以上詳述した第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)プランジャ32と摺動孔31の壁面46との間の燃料10の流通路47に、プランジャ32の駆動カム22側への移動に伴い容積が拡大し、プランジャ32の加圧室35側への移動に伴い容積が縮小する液体溜まり部55を設けて、流通路47において液体溜まり部55よりも駆動カム22側の箇所に多くの燃料10を供給するようにしている。そのため、加圧行程でプランジャ32が摺動孔31内で傾斜し、摺動孔31の壁面46の駆動カム側端部Edに強く当たった状態で摺動したとしても、上記のように液体溜まり部55から供給される多くの燃料10により駆動カム側端部Edを確実に潤滑及び冷却し、もって摺動に伴う過熱を抑制することができる。
(2)摺動孔31に、駆動カム22側の大径孔部56と加圧室35側の小径孔部57とを設ける一方、プランジャ32に駆動カム22側の大径軸部61と加圧室35側の小径軸部62とを設け、小径軸部62の多くの部分を小径孔部57に嵌入し、大径軸部61の一部を大径孔部56に嵌入している。そして、大径孔部56及び小径孔部57間の円環状の段差部58と、大径軸部61及び小径軸部62間の円環状の段差部63との間に生ずる環状空間により、液体溜まり部55を構成している。こうした構成を採用することにより、プランジャ32の往復摺動に伴い液体溜まり部55の容積を拡大・縮小させて燃料10を液体溜まり部55に吸入・加圧することができ、上記(1)の効果を確実に得ることができる。
(3)摺動孔31の段差部58及びプランジャ32の段差部63を、ともに摺動孔31の中心線Lに対し直交する面により構成している。こうした構成とすることで、プランジャ32の加圧室35側への移動に伴う液体溜まり部55の容積の変化量(減少量)に相当する量の燃料10が液体溜まり部55から流出する。段差部58,63の面積及びプランジャ32の移動量は、液体溜まり部55から流出する燃料10の量を決定する要素である。従って、これらの要素を種々変更することで、液体溜まり部55から流出する燃料10の量を、プランジャ32の摺動に伴う発熱を抑えるうえで必要な値に容易に設定することができる。
(4)液体溜まり部55を、プランジャ32が摺動孔31の壁面46に対し最も高い面圧で接触する箇所(駆動カム側端部Ed)よりも加圧室35側であって、その駆動カム側端部Edの近傍に設けている。この箇所に液体溜まり部55を設けることで、プランジャ32が摺動するときの摺動孔31の壁面46に対する面圧の高い箇所の近傍で、燃料10を吸入・加圧することができる。このため、面圧が高くて発熱量が多く、潤滑・冷却が特に必要な箇所に対し、高い圧力で多くの燃料10を供給して、効率よく潤滑・冷却を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図9を参照して説明する。第2実施形態では、液体溜まり部55を構成する摺動孔31及びプランジャ32における各段差部58,63の形状が第1実施形態と異なっている。具体的には、摺動孔31の段差部58は駆動カム22側(図9の下側)ほど拡径するテーパ状をなしている。同様に、プランジャ32の段差部63もまた駆動カム22側ほど拡径するテーパ状をなしている。両段差部58,63のテーパの程度を、摺動孔31の中心線Lとなす角度α1,α2として表すと、両角度α1,α2は互いに略同一に設定されている。
また、プランジャ32の段差部63は、次の条件(iii ),(iV)を満たす箇所に形成されている。
条件(iii ):プランジャ32が上死点に位置するとき、段差部63の上端部(小径軸部62に最も近い箇所)が段差部58の上端部(小径孔部57に最も近い箇所)よりも駆動カム22側にあること。
条件(iv):プランジャ32が下死点に位置するとき、段差部63の下端部(大径軸部61に最も近い箇所)が摺動孔31の開放端48よりも加圧室35側にあること。
上述した以外の構成は第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態と同様の部材、箇所等については同一の符号を付して説明を省略する。
上記の構成を有する第2実施形態の高圧燃料ポンプ17では、摺動孔31の段差部58がテーパ状をなしていて、その内径は駆動カム22側ほど大きい。このテーパ状の段差部58とプランジャ32の小径軸部62との間隔は、駆動カム22側ほど大きい。そのため、段差部58を摺動孔31の中心線Lに対し直交させた場合に比べ、プランジャ32が駆動カム22側へ移動する吸入行程において、加圧室35からの燃料10が液体溜まり部55に流入する際の抵抗が小さくなる。
また、プランジャ32の段差部63がテーパ状をなしていて、その外径は駆動カム22側ほど大きい。このテーパ状の段差部63と摺動孔31の大径孔部56との間隔は、駆動カム22側ほど小さい。そのため、段差部63を摺動孔31の中心線Lに対し直交させた場合に比べ、プランジャ32が加圧室35側へ移動する加圧行程において、燃料10が液体溜まり部55から流出する際の抵抗が小さくなる。
従って、第2実施形態によれば、上記(1),(2),(4)の効果に加え、次の効果が得られる。
(5)摺動孔31の段差部58を駆動カム22側ほど拡径するテーパ状に形成している。そのため、吸入行程において燃料10が液体溜まり部55に流入する際の抵抗を小さくし、燃料10を液体溜まり部55内に効率よく吸入することが可能となる。
(6)プランジャ32の段差部63を駆動カム22側ほど拡径するテーパ状に形成している。そのため、加圧行程において燃料10が液体溜まり部55から流出する際の抵抗を小さくして流動性をよくすることができ、潤滑・冷却性能の向上が期待できる。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態について、図10及び図11を参照して説明する。第3実施形態では、摺動孔31の壁面46とプランジャ32との間の燃料10の流通路47について、摺動孔31の中心線Lに直交する面の面積(以下、流通路47の断面積という)が、液体溜まり部55を基準とし、それよりも駆動カム22側の空間65と加圧室35側の空間64とで異なっている。前者の断面積をSdとし、後者の断面積をSpとすると、両者の間には、Sd>Spの関係が成り立っている。
この関係成立のために、プランジャ32における大径軸部61の外径ODdが第1実施形態におけるものよりも小さく設定されている。これに伴い、大径孔部56の内径IDdと大径軸部61の外径ODdとの偏差ΔDdが、第1実施形態におけるもの(図4参照)よりも大きくなっている。なお、小径孔部57の内径IDpと小径軸部62の外径ODpとの偏差ΔDpは、第1実施形態におけるものと同じである。このことは、偏差ΔDdが偏差ΔDpよりも大きく、流通路47について空間65の断面積Sdが空間64の断面積Spよりも大きいことを意味する。上述した以外の構成は第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態と同様の部材、箇所等については同一の符号を付して説明を省略する。
上記の構成を有する第3実施形態の高圧燃料ポンプ17では、プランジャ32の加圧室35側への移動に伴い液体溜まり部55の容積が縮小されると、その内部の燃料10は、流通路47において液体溜まり部55よりも駆動カム22側の空間65及び加圧室35側の空間64の少なくとも一方へ押し出される。このとき、液体溜まり部55内の燃料10は、流動抵抗の小さい方、すなわち断面積Sd,Spの大きな方、ここでは断面積Sdを有する空間65へ多く流出しようとする。
空間65は、加圧行程においてプランジャ32が傾斜した場合に、摺動孔31の壁面46に対し、プランジャ32が高い面圧で摺動して多く発熱する箇所(駆動カム側端部Ed)を含んでいる。そのため、この駆動カム側端部Edへ多くの燃料10が供給される。
従って、第3実施形態によれば、上記(1)〜(4)の効果に加え、次の効果が得られる。
(7)流通路47において、空間65の断面積Sdを空間64の断面積Spよりも大きく設定している。そのため、液体溜まり部55内の燃料10を空間65へ多く供給して駆動カム側端部Edを積極的に潤滑・冷却することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明を具体化した第4実施形態について、図12及び図13を参照して説明する。
第4実施形態では、流通路47における液体溜まり部55よりも駆動カム22側の空間65の態様が第3実施形態と異なっている。カムシャフト21の回転中心Rと摺動孔31の中心線Lとを通る面Pを基準とする。空間65を、上記面Pよりも、加圧行程においてリフタ38に駆動カム22が接触する側(図12及び図13の左側)と、接触しない側((図12及び図13の右側)とに分けて考える。本実施形態では、前者の側での間隔D2が後者の側での間隔D1よりも大きく設定されている。
この設定のために、第4実施形態では、大径孔部56の断面形状が非円形に設定されている。より詳しくは、面Pを基準とし、大径孔部56について加圧行程で駆動カム22がリフタ38に接触しない側の断面形状は半円形に設定されている。これに対し、駆動カム22が接触する側の断面形状は上記接触しない側の断面形状よりも大きく、かつ略半楕円形に設定されている。なお大径軸部61は、第3実施形態と同様に円柱状に形成されている。図13中の二点鎖線は比較のためのものであり、半円形の断面形状とした場合を示している。この二点鎖線よりも外側の部分が拡大された部分である。
上記のように大径孔部56の形状を変更することにより、間隔D1は空間65の周方向のどの箇所でも同一である。これに対し、間隔D2は、面Pの近傍で最小(間隔D1と略同じ)である。間隔D2は、面Pから遠ざかるに従い徐々に大きくなり、面Pから最も離れた箇所で最大となっている。
上述した以外の構成は第3実施形態と同様である。そのため、第3実施形態と同様の部材、箇所等については同一の符号を付して説明を省略する。
上記の構成を有する本実施形態の高圧燃料ポンプ17では、液体溜まり部55から流通路47の空間65へ流出する燃料10の多くは、抵抗の小さな箇所であるプランジャ32と大径孔部56の壁面46との間隔の大きな箇所へ流れようとする。第4実施形態では、この間隔の大きな箇所は、プランジャ32が加圧室35側へ移動するときに大径孔部56の壁面46の駆動カム側端部Edに接触する側に設定されている。そのため、液体溜まり部55から空間65へ流れる燃料10の多くが、その空間65の中でも特に潤滑・冷却の必要な箇所へ集中して供給されることとなる。
従って、第4実施形態によれば、上記(1)〜(4),(7)に加え、次の効果が得られる。
(8)空間65における大径軸部61と大径孔部56の壁面46との間隔D1,D2に関し、プランジャ32が加圧室35側へ移動するときに摺動孔31の壁面46の駆動カム側端部Edに接触する側の間隔D2を、接触しない側の間隔D1よりも大きく設定している。そのため、液体溜まり部55内の燃料を空間65において潤滑・冷却の特に必要な箇所へ集中して供給して、潤滑・冷却の効率を高めることができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・第2実施形態における摺動孔31の段差部58及びプランジャ32の段差部63の一方を、摺動孔31の中心線Lに対し直交する面により構成してもよい。
・第2実施形態において、段差部58,63の中心線Lとなす角度α1,α2を互いに異なる値に設定してもよい。
・第3及び第4実施形態についても第2実施形態と同様、摺動孔31の段差部58を駆動カム22側ほど拡径するテーパ状とし、プランジャ32の段差部63を、駆動カム22側ほど拡径するテーパ状としてもよい。
・第4実施形態の別の態様として、図14(A),(B)に示すように、大径孔部56の断面形状を円形とする。大径孔部56の中心線をL1とし、小径孔部57の中心線をL2とする。シリンダボディ29の製造時に、大径孔部56の中心線L1が小径孔部57の中心線L2から偏心した箇所に位置するように、両孔部56,57を形成する。中心線L1の中心線L2に対する偏心方向は、上記面Pを基準とし、それよりもプランジャ32の加圧行程において、駆動カム22がリフタ38に接触する側(図14(A),(B)の左側)である。この場合にも、間隔D1,D2の間に、「D2>D1」の関係が成立し、第4実施形態と同様の効果が得られる。
・本発明は、加圧行程において、電磁スピル弁42が下死点を若干過ぎてから閉弁する高圧燃料ポンプにも適用することができる。
・本発明はエンジンの高圧燃料ポンプ17以外の高圧ポンプにも適用することができる。
・駆動カム22をエンジンのカムシャフト21とは別に設け、その駆動カム22によってプランジャ32を往復摺動させてもよい。
本発明の第1実施形態の高圧燃料ポンプを用いた燃料供給系の概略構成図。 図1における高圧燃料ポンプの断面図。 図2におけるA部を拡大して示す断面図。 図3におけるB部を拡大して示す断面図。 図4において摺動孔にプランジャを嵌入する前の状態を示す断面図。 図3の状態から駆動カムがさらに回転してプランジャが上昇するときの高圧燃料ポンプについて、A部の状態を示す断面図。 図6の状態から駆動カムがさらに回転してプランジャが上死点に達したときの高圧燃料ポンプについて、A部の状態を示す断面図。 図7の状態から駆動カムがさらに回転してプランジャが下降するときの高圧燃料ポンプについて、A部の状態を示す断面図。 本発明の第2実施形態において、図4のB部に対応して液体溜まり部及びその周辺部分を拡大して示す断面図。 本発明の第3実施形態において、図4のB部に対応して液体溜まり部及びその周辺部分を拡大して示す断面図。 (A)は図10におけるC−C線断面図、(B)は図10におけるD−D線断面図。 本発明の第4実施形態において、図4のB部に対応して液体溜まり部及びその周辺部分を拡大して示す断面図。 図12におけるE−E線断面図。 (A)は液体溜まり部の別の実施形態を示す部分拡大断面図、(B)は(A)におけるF−F線断面図。 背景技術における高圧燃料ポンプの断面図。 図15におけるG部を拡大して示す断面図。
符号の説明
10…燃料(液体)、17…高圧燃料ポンプ(高圧ポンプ)、22…駆動カム、29…シリンダボディ、31…摺動孔、32…プランジャ、35…加圧室、46…摺動孔の壁面、47…流通路、55…液体溜まり部、56…大径孔部、57…小径孔部、58,63…段差部、61…大径軸部、62…小径軸部、D1,D2…間隔、Ed…駆動カム側端部、L…摺動孔の中心線、Sd,Sp…断面積。

Claims (8)

  1. 加圧室及び駆動カム間のシリンダボディの摺動孔にプランジャを往復摺動可能に嵌入し、前記駆動カムにより前記プランジャを同駆動カム側へ移動させることで同加圧室内に液体を吸入し、前記駆動カムにより前記プランジャを前記加圧室側へ移動させることで同加圧室内の液体を加圧し、さらに、前記プランジャと前記摺動孔の壁面との間隙を、前記加圧室から流出した液体の流通路とする高圧ポンプにおいて、
    前記流通路の途中に同流通路のみが連通されて前記プランジャの前記駆動カム側への移動に伴い容積が拡大して前記加圧室から流出した液体を同流通路を通じて吸入する一方、同プランジャの前記加圧室側への移動に伴い容積が縮小して吸入された液体を前記流通路を通じて排出する液体溜まり部を設けことを特徴とする高圧ポンプ。
  2. 前記摺動孔には、前記駆動カム側の大径孔部と前記加圧室側の小径孔部とが設けられる一方、前記プランジャには前記駆動カム側の大径軸部と前記加圧室側の小径軸部とが設けられ、前記大径軸部が前記大径孔部に嵌入され、前記小径軸部が前記小径孔部に嵌入されており、
    前記液体溜まり部は、前記大径孔部及び前記小径孔部間の段差部と、前記大径軸部及び前記小径軸部間の段差部との間に生ずる空間により構成されるものである請求項1に記載の高圧ポンプ。
  3. 前記摺動孔の段差部及び前記プランジャの段差部は、ともに同摺動孔の中心線に対し直交する面により構成されている請求項2に記載の高圧ポンプ。
  4. 前記摺動孔の段差部は駆動カム側ほど拡径するテーパ状をなしている請求項2に記載の高圧ポンプ。
  5. 前記プランジャの段差部は駆動カム側ほど拡径するテーパ状をなしている請求項2又は4に記載の高圧ポンプ。
  6. 加圧室及び駆動カム間のシリンダボディの摺動孔にプランジャを往復摺動可能に嵌入し、前記駆動カムにより前記プランジャを同駆動カム側へ移動させることで同加圧室内に液体を吸入し、前記駆動カムにより前記プランジャを前記加圧室側へ移動させることで同加圧室内の液体を加圧し、さらに、前記プランジャと前記摺動孔の壁面との間隙を、前記加圧室から流出した液体の流通路とする高圧ポンプにおいて、
    前記流通路に、前記プランジャの前記駆動カム側への移動に伴い容積が拡大し、同プランジャの前記加圧室側への移動に伴い容積が縮小する液体溜まり部が設けられ、前記液体の流通路における前記液体溜まり部よりも前記駆動カム側の部分、同液体溜まり部よりも前記加圧室側の部分に比べて大きな断面積を有していることを特徴とする高圧ポンプ。
  7. 前記液体溜まり部よりも前記駆動カム側の部分における前記プランジャと前記摺動孔の壁面との間隔について、前記プランジャが前記加圧室側へ移動するときに前記摺動孔の壁面の駆動カム側端部に接触する側での間隔が、接触しない側での間隔よりも大きく設定されている請求項6に記載の高圧ポンプ。
  8. 加圧室及び駆動カム間のシリンダボディの摺動孔にプランジャを往復摺動可能に嵌入し、前記駆動カムにより前記プランジャを同駆動カム側へ移動させることで同加圧室内に液体を吸入し、前記駆動カムにより前記プランジャを前記加圧室側へ移動させることで同加圧室内の液体を加圧し、さらに、前記プランジャと前記摺動孔の壁面との間隙を、前記加圧室から流出した液体の流通路とする高圧ポンプにおいて、
    前記流通路における前記プランジャが前記摺動孔の壁面に対し最も高い面圧で接触する箇所の近傍に、前記プランジャの前記駆動カム側への移動に伴い容積が拡大し、同プランジャの前記加圧室側への移動に伴い容積が縮小する液体溜まり部が設けられていることを特徴とする高圧ポンプ。
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