JP4385182B2 - オーバーヘッドドアの安全装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所謂、オーバーヘッドドア用の安全装置に関する。即ち、ドア体を吊るしているワイヤが何等かの原因で切れた場合にも、ドア体が落下しないように工夫し、下に居る人の安全を守るための安全装置に関する。
従来のオーバーヘッドドア用の安全装置では、ワイヤの張力を装置に適宜な力で伝達して係止部材を開放させておく必要性等により、ワイヤの一端部を装置部材に回り込ませて取り付けたものがある。こうした装置では、ワイヤの回り込み部位をガイドするガイド部が存在し、ワイヤは通常時にはこのガイド部に擦れており、長い間には、これが原因でワイヤが切れる事故が発生し得る。また、当然ながらワイヤを巻装するドラム体には軸長方向の幅があり、ワイヤはその幅内において建屋開口の幅方向(左右方向)位置が変動する。このため、ワイヤの張力方向によっては、そのガイド部からワイヤが外れる事態も生じ得る。こうした欠点の無い安全装置が下記特許文献に開示されている。
特許第3371219号公報 特開平8−296382号公報
然しながら、特許文献1では、ワイヤ切断時に安全装置の可動爪が固定爪と共にガイドレールを挟持して摩擦式にドアの落下を防止するが、ドアが全開状態に近づいたワイヤの張力方向の場合には、ワイヤ張力は、弾機の付勢力に抗する方向ではなく、付勢力と同じ方向の回動力を付与することになり、通常時の使用ができないという制約を有する。また、特許文献2では、文献1のような制約は無いが、係止爪の他に、作動アームと連結片とストッパー部材を必要としたり、また、係止爪の他に、作動アームと可撓性部材と支持体とを用いるもの等が開示されている。これらの構成で安全装置を構成できるが、構成要素を少なくしたりして機構をシンプルにする余地もあり、また、部材の耐久性からして可撓性部材の使用を避けることが好ましい。
従って解決しようとする課題は、従来とは異なる機構にて、ドアが全開状態でも使用可能なオーバーヘッドドア用安全装置の提供を目的とする。
請求項1に係る発明では、開口上部に設けた巻装機に巻装されたワイヤに吊るされたドア体が、ガイドローラを介してガイドレールに沿って移動するオーバーヘッドドアの前記ワイヤが切れた場合のドア体落下防止用の安全装置であって、ドア体に固定される固定部材と、第1の枢軸によって前記固定部材に対して所定角度範囲内で回動自在に軸支され、前記ガイドレールに対して係止する係止部材を有する可動体と、該可動体をガイドレールに係止する方向に常時付勢する付勢部材と、前記ワイヤの一端部が取り付けられるワイヤ取付部と、前記可動体に対して軸支する第2の枢軸とを有する回動部材とを具備し、前記回動部材はワイヤ張力方向と固定部材との成す角度が変化するに従って途中で態様が切り替わり、それらの態様として、該回動部材の前記第2の枢軸回りの回動が規制され、前記可動体に設けた規制部に干渉し、該第2の枢軸とワイヤ取付部とを結ぶ方向がワイヤ張力方向と一致しない状態において、前記可動体に対し、前記第1の枢軸回りに前記付勢部材の付勢方向と反対方向に回動力を付与する態様と、前記第2の枢軸回りの回動が規制されずに、該第2の枢軸とワイヤ取付部とを結ぶ方向がワイヤ張力方向と一致する状態において、前記可動体に対し、前記第1の枢軸回りに前記付勢部材の付勢方向と反対方向に回動力を付与する態様とを具備することを特徴とするオーバーヘッドドアの安全装置を提供する。
一見、係止部材のみに見える可動体は、係止作用をする可動体の先部が係止部材であり、該係止部材が可動体の基部に一体化されていると考える。また、ワイヤは吊るす物を意味し、材質は問わない。
請求項2でに係る発明では、前記回動部材が可動体の規制部に当接した状態において、第1の枢軸の軸芯と第2の枢軸の軸芯とを結ぶ線分を第1の線分とし、第2の枢軸の軸芯とワイヤ取付部中心とを結ぶ線分を第2の線分とし、ワイヤ延伸方向に対して垂直であって、かつ、第2の枢軸の軸芯を通るライン上へ、前記第2の線分をワイヤの延伸方向に沿って投影した長さは、同ライン上へ前記第1の線分をワイヤ延伸方向に投影した長さよりも長い請求項1記載のオーバーヘッドドアの安全装置を提供する。
請求項3に係る発明では、ワイヤ張力が作用しなくなった場合に、係止部材がガイドレールに係止する際の係止部材のガイドレールへの当接位置よりも、第1の枢軸がドア体の落下移動方向側に位置するよう安全装置が構成装着された場合であって、該安全装置が上下方向に延伸した部位のガイドレールに位置し、回動部材が前記規制部に干渉している状態において、前記第2の枢軸の軸芯は、前記第1の枢軸の軸芯よりも係止部材側であり、ワイヤ一端部の取付位置である前記所定位置は、前記第1の枢軸の軸芯に対し係止部材から遠い側にあり、しかも、第1枢軸の軸芯は、第2枢軸の軸芯と前記所定位置とを結ぶラインよりも上方位置にある請求項1記載のオーバーヘッドドアの安全装置を提供する。
請求項4では、前記係止部材はガイドレールに対面する縁部に角部を有し、前記付勢部材の付勢力による可動体の回動衝撃力とドア体の落下力とによって該角部がガイドレール表面に食い込むことのできる請求項1〜3の何れか1記載のオーバーヘッドドアの安全装置を提供する。角部は鋭角が好ましいが、これには限らない。
請求項5では、ワイヤが切れてドア体が落下する際に、前記係止部材がドア落下流れの上方側から斜め下方側に向かってガイドレールに係止する向きに前記固定部材をドア体に固定することのできる請求項1〜4の何れか1記載のオーバーヘッドドアの安全装置を提供する。
請求項6では、開口上部に設けた巻装機に巻装されたワイヤに吊るされたドア体が、ガイドローラを介してガイドレールに沿って移動するオーバーヘッドドアの前記ワイヤが切れた場合のドア体落下防止用の安全装置であって、ドア体に固定される固定部材と、第1の枢軸によって前記固定部材に対して所定角度範囲内で回動自在に軸支され、前記ガイドレールに対して係止する係止部材を有する可動体と、該可動体をガイドレールに係止する方向に常時付勢する付勢部材と、前記ワイヤの一端部が取り付けられるワイヤ取付部と、前記可動体に対して軸支する第2の枢軸とを有し、ワイヤの張力によって前記付勢部材の付勢方向と反対方向に回動力を付与する回動部材とを具備し、前記可動体と共に係止部材は、ワイヤが切れた場合に、前記付勢部材の付勢力によって第1の枢軸回りにドア体落下によるドア体移動方向側から、該移動方向とは反対方向側に回動する向きに回動し、ガイドレール表面に食い込んでドア体の落下を防止できることを特徴とするオーバーヘッドドアの安全装置を提供する。
請求項7では、開口上部に設けた巻装機に巻装されたワイヤに吊るされたドア体が、ガイドローラを介してガイドレールに沿って移動するオーバーヘッドドアの前記ワイヤが切れた場合のドア体落下防止用の安全装置であって、ドア体に固定される固定部材と、第1の枢軸によって前記固定部材に対して所定角度範囲内で回動自在に軸支され、前記ガイドレールに対して係止する係止部材を有する可動体と、前記可動体をガイドレールに係止する方向に常時付勢する付勢部材と、前記ワイヤの一端部が取り付けられるワイヤ取付部と、前記可動体に対して軸支する第2の枢軸とを有し、ワイヤの張力によって前記付勢部材の付勢方向と反対方向に回動力を付与する回動部材とを具備し、ローラの軸を第1の枢軸とし、その軸芯位置は、係止部材のガイドレール係止時における該係止部材の当接位置よりもドア体の落下移動方向側に位置し、かつ、ローラの転動するガイドレールのガイド面を基準にして、係止部材の当接するガイドレールの面とは反対側に位置することを特徴とする安全装置を提供する。
本発明の請求項1では、安全装置を装着すれば、係止部材を有する可動体は、通常時は付勢部材の付勢力に対向して、ワイヤ張力によってドア体に固定される固定部材に対して所定角度まで離隔開放しており、その結果、係止部材はガイドレールに接触しない。しかし、ワイヤが切れると、可動体に対してワイヤ張力による第1枢軸回りの回動力が作用しないため、固定部材方向に閉じ、その結果、係止部材がガイドレールに係止し、この係止作用によってドア体落下が防止される。また、安全装置は固定部材を介してドア体に固定されているため、ドア体のガイドレールに沿う移動に応じて巻装機と安全装置との位置関係が変化する。このため、巻装機と安全装置との間に張設されている切断前のワイヤ方向は、ドア体に固定されている固定部材に対して大きく変動し得る。このため、固定部材に対してワイヤ方向が大きく変動する範囲で使用する場合は、上述の2つの態様を具備する本願装置によって、常にワイヤ張力が付勢部材の付勢力に抗して可動体を開放維持でき、誤って閉じて係止部材がガイドレールに係止することを防止できる。即ち、本願では、固定部材に対してワイヤ方向が大きく変動する範囲で使用することができる。従って、上下方向のガイドレール部のみならず、湾曲部を経由して水平又は略水平方向の水平ガイドレール部にまでドア体を収納するオーバーヘッドドアでも使用可能である。
請求項2では、請求項1の2つの態様を呈せしめる具体的要件を挙げている。
請求項3では、請求項1の2つの態様を呈せしめる具体的要件を請求項2とは別の表現で挙げている。なお、念のためではあるが、請求項3の構成を満たす安全装置としては、取付態様を限定するものではない。請求項3に記載態様とは異なる態様に装着することを除外していない。記載は、枢軸等の相対位置関係の説明に過ぎない。
請求項4では、係止部材の角部がガイドレール表面に食い込むため、この安全装置は、ガイドレールに特別な凹凸等を設けなくても、従来の一般的なガイドレールに対しても使用可能である。即ち、安全装置として汎用性が高く、安全装置装着のためにガイドレールを交換する必要も無く、コストが低く抑えられる。
請求項5では、係止部材が落下移動流れの上方側から斜め下方側に向かってガイドレールに係止する向きとなる鋭角的係止が可能なため、ドア落下防止作用が高まる。
請求項6では、安全装置を装着すれば、係止部材を有する可動体は、通常時は付勢部材の付勢力に対向して、ワイヤ張力によってドア体に固定される固定部材に対して所定角度まで離隔開放しており、その結果、係止部材はガイドレールに接触しない。しかし、ワイヤが切れると、可動体に対してワイヤ張力による第1枢軸回りの回動力が作用しないため、固定部材方向に閉じ、その結果、係止部材がガイドレールに係止し、この係止作用によってドア体落下が防止される。この場合、可動体の係止部材が第1の枢軸回りにドア体落下移動流れの下方側から上方側に起き上がる向きに回動してガイドレール表面に食い込むため、落下防止作用が高まる他、請求項4で述べている作用効果と同様に、従来のガイドレールがそのまま使用可能である。なお、念のためではあるが、この請求項6では請求項1の発明のように2つの態様を呈するとは限らない。
請求項7では、ワイヤ張力が作用しなくなった際に、付勢部材による付勢力によって係止部材がガイドレールに当接するが、ドア体落下による係止部材とガイドレールとの相対運動によって、ガイドレール表面から受ける係止部材への摩擦力が、該係止部材をガイドレールに対し、より強く押しつける方向の回動力を付与し、付勢力と摩擦力による回動力が作用して係止部材先端がガイドレールに強く押圧係合でき、先端部に角部があればより食い込み易い。付勢部材の付勢力の観点からは、弱い付勢力の部材でよいことになる。また、上記回動力を受けた係止部材に対するガイドレールからの反力が、可動体とローラ軸とを介してローラに作用し、該ローラが転動するガイドレールのガイド面に押し付けられるため、ローラを保持するために通常設けられ、ローラを基準にして、前記のローラの転動するガイドレールのガイド面とは反対側の、所謂、反力壁には反力が作用しない。従って、反力壁は、通常の走行時の強度だけを考慮した厚さ(強さ)でよく、こうした意味で低コストなガイドレールが使用可能となる。
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る安全装置使用のオーバーヘッドドアの正面図である。建屋の開口KKを開閉するため、左右方向に細長い複数枚のパネルを蝶番を介して上下方向に連結してドア体10を形成している。このドア体の左右両側縁部には、夫々複数個のローラ11がローラ軸11Jを介して取り付けられている。また、左右両側縁部のローラに対応する位置に、上下方向に延伸したガイドレール12A,12Bが設けられており、このガイドレール上をローラが回転しつつドア体が上下等に開閉移動する。各ガイドレールは、その上方部において建屋の内部方向(後方)に曲っている湾曲部と、それに続く水平部とを有している。
また、正面図である図1において、開口上部の左右各ガイドレールの近くには、巻装機の主用要素であるドラム体14A,14Bが配設されている。これは建屋開口近くの他、奥側に配設される場合もある。各ドラム体は開閉機18の駆動力を受ける巻取り軸20の各端部に取り付けられており、各ワイヤ16A,16Bの一端側を巻装しており、各ワイヤの他端側は、夫々、前記ドア体10の両縁部下部位置の裏面側に装着固定された安全装置30A,30Bの所定部位に取り付けられ、通常時はドア体を吊るしている。従って、開閉機の駆動力によってドア体が開閉できる。更には、巻取り軸20と建屋との間で作用するコイルバネ22を、巻取り軸が貫通する位置に配設し、ドア体重量による開閉機の負荷を軽減可能な構成としている。
以下では、左右安全装置の一方30Aにつき図面を参照しつつ説明する。他方30Bは左右対称とした形態であり、同じ作用を奏する。まず、図2は、請求項2と3の説明図であり、本発明装置が2態様を呈することの原理的説明用の図である。また、下記の2つの実施形態例の上位概念的説明図でもある。ドア体に固定される固定部材Aに対して係止部材KBを有する可動体Bが第1の枢軸S1の回りに回動自在に軸支されており、該可動体Bに対して回動部材Cが第2の枢軸S2の回りに回動自在に軸支されている。但し、回動部材Cは可動体Bに設けた規制部STの存在により、図2の状態以上には、図の上で枢軸S2の回りを時計回り方向には回動できない。ワイヤの一端部は回動部材Cの所定位置S3に取り付けられている。また、係止部材はガイドレールよりも硬質に形成されている。
先ず、請求項3の観点で説明する。第2の枢軸S2の軸芯位置は、第1の枢軸S1の軸芯よりも係止部材KB側であって枢軸同士は平行であり、ワイヤ一端部の取付位置である所定位置S3は、第1の枢軸S1の軸芯に対し係止部材とは反対側にあり、しかも、第1枢軸S1の軸芯は、第2枢軸S2の軸芯と所定位置S3とを結ぶラインL2よりも図2の上では上方位置にある。枢軸S1,S2と、所定位置S3のこの配置関係によってワイヤの張力方向が大きく変動しても、常に、可動体Bは固定部材Aに対して第1の枢軸S1の回りに、図2の上で時計回り方向Mに回動力を受ける。
即ち、第1の態様として、第2の枢軸S2の軸芯と所定位置S3とを結ぶラインL2に対し、例えばラインL1の方向のワイヤ張力のように、ラインL2よりも図2の上で言って上方側に張力を受ける場合は、このラインL1は張力の作用方向を示しているため、回動部材Cは第2の枢軸S2回りの時計回り方向に回動する力を受けるが、規制部STの存在により単独では回動できない。従って、回動部材Cは可動体Bと一体になって第1の枢軸S1の回りの時計回り方向Mに回動力作用を受ける。
次に、第2の態様として、第2の枢軸S2の軸芯と所定位置S3とを結ぶラインL2を越えて、例えばラインL3の方向のワイヤ張力のように、ラインL2よりも図2の上で言って下方側に張力を受ける場合は、このラインL3は張力の作用方向を示しているため、回動部材Cは第2の枢軸S2回りの反時計回り方向に回動する力を受け、規制部STから離れ、第2の枢軸S2と所定位置S3とはワイヤの張力方向に一直線に並び、結局この場合のワイヤ張力は第2の枢軸S2を介して可動体Bに作用する。従って、この第2の枢軸S2と第1の枢軸S1の位置関係から判るように、可動体Bは、やはり第1の枢軸S1回りの時計回り方向Mに回動力を受ける。
次に、図2を用いて請求項2の観点からも説明しておく。ラインL1の方向にワイヤ張力が作用している場合は、回動部材Cと可動体Bとが一体に第1の枢軸回りに回動する。第1の枢軸S1の軸芯と第2の枢軸S2の軸芯とを結ぶ線分を第1の線分とし、第2の枢軸S2の軸芯とワイヤ取付部中心である所定位置S3とを結ぶ線分を第2の線分とする。ワイヤ延伸方向L1に対して垂直であって、かつ、第2の枢軸S2の軸芯を通る1点鎖線で示すラインSL上へ、前記第2の線分をワイヤ延伸方向に沿って投影した長さは、図上での点S2と点S3’との間隔である。また、ラインSL上へ前記第1の線分をワイヤ延伸方向に投影した長さは、図上での点S2と点S1’との間隔であり、前者は後者よりも長い。この関係があると、オーバーヘッドドアのドア体の開放位置に応じてワイヤ張力方向が大きく変化しても、可動体Bは第1の枢軸S1の回りに、同一方向Mの回動力を受ける。
以下、第1の実施形態例につき説明する。図3は安全装置30Aを主体として、図1の上方から見た拡大図である。図4は破線で描いたワイヤ16Aを伴って、図3の左側から見た側面図であり、後述の係止部材KBは側面図においては見えないのであるが、実線で描いている。ドア体10の裏面側に固定部材Aを固定し、既述のローラ軸11Jを第1の枢軸S1として回動可能に可動体Bを軸支している。可動体は、図3においてU字状となっている断面を有するU字部材B1と、係止部材KBを保持固定する基部材B2と、L字状部材B3とを順に重ねて固定している。この場合の係止部材KBは固定部材側に向く先縁部が鋭角の角部を有した刃物状であるが、本願の請求項1の発明に関しては、鋭角角部とは限らず、任意の形状が許される。また、L字状部材B3の基盤部分(図3においてL字の下辺部分)に対して垂直に装着されており、後述の図4にも現われているが、通常時にはガイドレール12Aの延伸方向に対して概ね垂直方向に指向している。
L字状部材B3の図3におけるL字の上辺部分の適切な位置には、軸部材が第1の枢軸S1と平行に配設されており、これが第2の枢軸S2となって回動部材Cが回動可能に軸支されている。この回動部材Cの所定位置S3には他の軸部材が配設されており、この所定位置軸部材にワイヤ16Aの一端部が取り付けられている。図3に明示されているが、この形態例では、ワイヤはガイドレール12Aの外側に配設されており、常にワイヤがガイドレールと接触することがないように配慮工夫されている。
一方、可動体Bと固定部材Aとの間にはコイル状のバネ部材CBが設けられ、常時、可動体を固定部材に対して閉じる方向に付勢力を作用させている。常時は、この付勢力に抗してワイヤ張力によって可動体を固定部材Aから離隔させている。即ち、常時は刃物状係止部材KBがガイドレール12Aから離隔した状態に維持されている。また、可動体の基部材B2が固定部材Aの所定部に当接することにより、可動体Bは図4に示す状態が最大の開き角度状態となるように構成されている。
なお、ローラ11又はローラ軸11Jを基準にすると、ローラを転動案内するガイド面Gの反対側にはガイドレールの一部である反力壁Hが設けられている。また、ガイド面Gを基準にすると、ローラ11並びにローラ軸11Jと係止部材KBとは互いに反対側に位置している。また、後述のワイヤ張力が作用しない状態の図9において、係止部材KBがガイドレール12Aに当接している位置は、ローラ軸11Jの軸芯よりも高い位置(落下移動流れの上方側の位置)となっている。更には、この段落に述べたことでは、後述の第2実施形態例の場合も同様な位置関係となっている。
図4の状態において、第1の枢軸S1と第2の枢軸S2と、所定位置S3との関係は、図2で説明した位置関係となっている。また、ドラム体14Aは、概ね上下方向ガイドレール部の上方位置近くか、或いは奥側に配設している。奥側に配設する場合は、ワイヤの方向変化のガイドのために、図7のように上下方向ガイドレール部の上方位置近くにワイヤシーブを使用する。従って、安全装置がガイドレール12Aの図6に示す上下方向領域にある場合は、ワイヤは概ね図4の破線で示す上下方向に張力が作用しているが、図7に示す湾曲部の所定位置では、第2の枢軸S2の軸芯と所定位置S3とワイヤ張力方向が一直線となる図4の実線で示すワイヤ方向にワイヤ張力が作用する。図4に示すこのワイヤ張力方向の角度変化Θ1の間は、ワイヤ張力によって、回動部材Cは、可動体Bの規制部STによる規制を受けるため、回動部材Cと可動体Bとが一体になって第1枢軸S1の時計回り方向Mに回動力を受け、バネ部材CBの閉じる方向の付勢力に打ち勝って図4の開放状態に維持する。この方向変化の間Θ1が第1の態様を呈する間である。なお、図6〜図9はレールとの位置関係等を示すものであり、側面図として見える部位と見えない部位とを必ずしも正しく描いていない。後述の第2実施形態例においても同様な図がある。
図5は、安全装置が図7の湾曲部の所定位置から図8に示すガイドレールの水平部領域のドア体10収納完了位置に至るまでの間のワイヤ張力方向変化を伴う説明図である。図5の破線で示す方向のワイヤ位置は、第2の枢軸S2の軸芯と所定位置S3とワイヤ張力方向とが一直線になっている状態であり、実線の状態は、回動部材Cが第2の枢軸S2回りの反時計回り方向に回動し、該回動部材Cと可動体BのL字状部材B3とが干渉してこれ以上回動できなくなった状態を示している。このワイヤ張力の方向変化の間Θ2は、回動部材Cは可動体BのL字状部材B3の規制部STによる規制を受けることなく、第2の枢軸S2の軸芯と所定位置S3とワイヤ張力方向とが一直線になる。第1の枢軸S1と第2の枢軸S2と、所定位置S3との関係は既述の通りであるため、この間Θ2においても、第1の態様時と同様に可動体Bは第1の枢軸S1の時計回り方向Mに回動力を受け、コイル部材の付勢力に抗して可動体の開放状態を維持している。このワイヤ張力の方向変化の間Θ2が第2の態様を呈する間である。
図9は、何等かの原因でワイヤ16Aが切れた場合の作動説明図である。ワイヤが切れる前は図6の状態である。図6の状態でワイヤが切れると、ワイヤ張力が作用しなくなり、バネ部材CBの付勢力によって可動体Bに設けた係止部材がガイドレールに係止する方向に閉じる。即ち、可動体Bに取り付けている刃物状の係止部材KBは、可動体BのL字状部材B3の所定部(図6においてL字上部材B3の右側部分平面)に対して垂直に固定されており、ワイヤ張力によって可動体Bが開放状態に維持されている図6の状態でガイドレール12Aの延伸方向に対して概ね垂直に向かっている。この状態からワイヤが切れ、可動体Bが上方に起き上がる動きをして図9の閉じた状態になると、刃物状係止部材KBは、斜め上から斜め下方向になって、その刃先部がガイドレールを鋭角θ方向に食い込むことになる。
係止部材KBをL字状部材B3の所定部に対して垂直に固定することは必須ではなく一例であり、ワイヤが切れた場合の図9の状態において、鋭角θをもってガイドレールに係止するように、係止部材KBを有する可動体Bを固定部材Aに対して作動させることが重要である。例えば、固定部材Aを、ドア体に対して図6とは上下方向を逆に固定し、ワイヤ張力を逆にするためのローラ等を追加介在させれば、ワイヤ切断時に可動体Bは下方に向かって回動して閉じる。この場合、係止部材KBとガイドレールとの成す角度θは鈍角になり、ガイドレールに食い込み難くなり、好ましくない。
このように、ガイドレールに食い込むことでワイヤ切断時のドア体の落下を防止できる安全装置とすれば、これをそのままドア体に装着すれば、現在使用中のガイドレールを新たに交換することなく非常時の安全が確保できる。更には、現実的にはガイドレールの裏面側に食い込み傷が残るが、ガイドレールとしての機能に影響は無く、再び、従来通りのオーバーヘッドドアとして使用できる。従って、コスト低減に寄与する。然しながら、請求項1に係る発明の係止部材KBは、こうした食い込み機能を有さず、単にガイドレールに設けた凹凸部に係合する形態も含まれる。
既述のように、ローラ11又はローラ軸11Jを基準にすると、ローラを転動案内するガイド面Gの反対側にはガイドレールの一部である反力壁Hが設けられている。また、ガイド面Gを基準にすると、ローラ11並びにローラ軸11Jと係止部材KBとは互いに反対側に位置している。また、図9において、係止部材KBがガイドレール12Aに当接している位置は、ローラ軸11Jの軸芯よりも高い位置(落下移動流れの上方側の位置)となっている。
従って、ワイヤ張力が作用しなくなった際に、付勢部材による付勢力によって係止部材KBがガイドレール12Aに当接するが、ドア体落下による係止部材とガイドレールとの相対運動によって、ガイドレール表面から受ける係止部材への摩擦力Fが、該係止部材をガイドレールに対し、より強く押しつける方向の回動力M1を付与するため付勢力と摩擦力による回動力が作用して、係止部材先端がガイドレールに強く押圧係合でき、先端部が鋭角角部であるのでより食い込み易い。付勢部材の付勢力の観点からは、弱い付勢力の部材でよいことになる。また、上記回動力M1を受けた係止部材に対するガイドレールからの反力が、可動体Bとローラ軸11J(S1)とを介してローラ11に作用し、該ローラが転動するガイドレールのガイド面Gに押し付けられるため、ローラを保持するために通常設けられ、ローラを基準にして、前記のローラの転動するガイドレールのガイド面とは反対側の、所謂、反力壁には反力が作用しない。従って、反力壁は、通常の走行時の強度だけを考慮した厚さ(強さ)でよく、こうした意味で低コストなガイドレールが使用可能となる。
なお、本実施形態例のワイヤは、その一端部が安全装置の所定位置S3の軸部材と回動部材Cに接触し得るが、ワイヤ途中には接触する部材や部位は存在しない。従って、ワイヤの一端部さえ丈夫に形成しておけば、ワイヤの途中において擦り切れる虞が防止できる。また、所定位置S3の軸部材は、回動部材Cに対して回動自在に構成されているため、ワイヤの当該端部における擦り切れの虞も少ない。
図10以降を参照しつつ第2実施形態例につき説明する。主に第1実施形態例と異なる事項につき説明する。その他事項は第1の例と同様である。図10は安全装置30Aを主体として、図1の上方から見た拡大図である。図11は図10の左から見た図である。可動体Bは固定部材Aに対してローラ軸11Jからなる第1の枢軸S1回りに回動可能に構成されており、断面U字部材B1と、係止部材KBを垂直に固定保持した基部材B2とを有している。バネ部材CBにより、可動体Bは固定部材Aの方向(係止部材がガイドレールに係止する方向)に接近する閉じる方向に常時付勢されている。板状回動部材Cには、可動体Bの断面U字部材B1に対して回動可能な第2の枢軸S2の一端部を固定している。それを図11では破線で図示している。回動部材Cは第2の枢軸回りに回動可能である。この表現の場合は第2の枢軸を軸芯と考える。
この回動部材Cの所定位置S3にワイヤ16Aの一端部が取り付けられている。また、この回動部材Cには第1の枢軸S1であるローラ軸11Jと干渉しないように図の形状の貫通孔CKが設けられている。この貫通孔は第2の枢軸S2を中心とした円弧状の孔である。可動体Bの規制部STは基部材B2に在り、回動部材Cがこの規制部STに当接している状態(図11)において、これら第1の枢軸S1と第2の枢軸S2と所定位置S3とは図2で説明した位置関係になっている。この形態例では第1の形態例と異なり、ワイヤの取付端部位置は、ガイドレール12Aの外側ではなく、ガイドレールに対応する位置となっている。従って、回動部材Cが任意の角度に回動すると、ガイドレールと干渉する場合が生じるため、後述の工夫をしている。
図11の破線で示すワイヤ16Aは、図14の状況に対応しており、この方向のワイヤ張力では、回動部材Cは可動体Bの規制部STに当接押圧して一体となり、第1の枢軸S1の時計回り方向Mに回動力を受け、所定角度の図11の状態に開いて維持される。この開放状態は、ワイヤ張力が第2の枢軸S2と所定位置S3と一直線になる位置、即ち、図11の実線のワイヤ位置までの角度間Θ1維持される。この間が第1の態様を呈する間である。
この一直線状態を過ぎるまでワイヤ張力方向が変化すると、図12に示すように、回動部材Cは規制部STを離れ、第2の枢軸S2と所定位置S3とワイヤ張力方向が一直線になるまで第2の枢軸S2回りに反時計方向に回動し、その位置でワイヤ張力を受ける。その場合、可動体Bには第2の枢軸S2を介して回動力を受け、やはり第1の枢軸S1の時計回り方向Mに回動力を受けるため、可動体の開放状態は維持される。この第2の態様は図12のワイヤ張力方向変化角度Θ2の間生じる。この角度Θ2間の一状況は、図15に示すように、ドラム体14Aがガイドレール上下方向部の上方位置にある場合、ガイドレールの湾曲部において生じる。
図12の実線で示すワイヤ16Aの張力位置に来ると、回動部材Cが固定部材Aの他の規制部ST2に当接する。従って、図13に示すように、これ以上、ワイヤ張力方向が角度Θ3の方向に移動しても、回動部材Cは不動である。この状態でも第1の枢軸S1と第2の枢軸S2との位置関係から、回動体Bは第1の枢軸S1の時計回り方向Mに回動力を受ける。この角度Θ3間は第3の態様といえる。この角度Θ3間の一状況は、図16に示すように、ガイドレールの水平部において生じている。また、この図16から推察できるが、仮に、回動部材Cが固定部材Aの既述の規制部ST2に規制されず、反時計方向回動を続ければ、所定位置S3のワイヤ端部等の部分がガイドレール12Aに干渉することになる。規制部ST2によるこの防止が上述した工夫である。
図17はワイヤが切断された場合の図であるが、第1の実施形態例の場合と全く同じ事が言える。また、この実施形態例の安全装置のワイヤも、その一端部が安全装置の所定位置S3の軸部材と回動部材Cに接触し得るが、ワイヤ途中には接触する部材や部位は存在しない。従って、ワイヤの一端部さえ丈夫に形成しておけば、ワイヤ途中において擦り切れる虞が防止できる。また、所定位置S3の軸部材は、回動部材Cに対して回動自在に構成されているため、ワイヤの当該端部における擦り切れの虞も少ない。
請求項6に係る発明では、以上の2つの実施形態例のように2つの態様を有する形態ではなく、第1の態様のみを呈する構造の場合にも適用され、態様数には依存しない。
本発明は、オーバーヘッドドアの安全装置に利用できる。
図1は本発明に係る安全装置を使用したオーバーヘッドドアを閉鎖した正面図である。 図2は図1の装置の作動原理図である。 図3は装置の第1実施形態例の上面図である。 図4は図3の装置の側面視による作動説明図である。 図5は図4に続く作動説明図である。 図6は装置とガイドレールとの側面視による所定状態図である。 図7は装置とガイドレールとの側面視による他の所定状態図である。 図8は装置とガイドレールとの側面視による他の所定状態図である。 図9は装置の側面視による作動説明図である。 図10は装置の第2実施形態例の上面図である。 図11は図10の装置の側面視による作動説明図である。 図12は図11に続く作動説明図である。 図13は図12に続く作動説明図である。 図14は図10の装置とガイドレールとの側面視による所定状態図である。 図15は装置とガイドレールとの側面視による他の所定状態図である。 図16は装置とガイドレールとの側面視による他の所定状態図である。 図17は装置の側面視による作動説明図である。
符号の説明
10 ドア体
11 ローラ
11J ローラ軸(第1の枢軸)
12A,12B ガイドレール
16A,16B ワイヤ
30A,30B 安全装置
A 固定部材
B 可動体
C 回動部材
CB バネ部材(付勢部材)
KB 係止部材
ST 規制部
S1 第1の枢軸
S2 第2の枢軸
S3 ワイヤ取付部(所定位置)

Claims (7)

  1. 開口上部に設けた巻装機に巻装されたワイヤに吊るされたドア体が、ガイドローラを介してガイドレールに沿って移動するオーバーヘッドドアの前記ワイヤが切れた場合のドア体落下防止用の安全装置であって、
    ドア体に固定される固定部材と、
    第1の枢軸によって前記固定部材に対して所定角度範囲内で回動自在に軸支され、前記ガイドレールに対して係止する係止部材を有する可動体と、
    該可動体をガイドレールに係止する方向に常時付勢する付勢部材と、
    前記ワイヤの一端部が取り付けられるワイヤ取付部と、前記可動体に対して軸支する第2の枢軸とを有する回動部材と
    を具備し、
    前記回動部材はワイヤ張力方向と固定部材との成す角度が変化するに従って途中で態様が切り替わり、それらの態様として、
    該回動部材の前記第2の枢軸回りの回動が規制され、前記可動体に設けた規制部に干渉し、該第2の枢軸とワイヤ取付部とを結ぶ方向がワイヤ張力方向と一致しない状態において、前記可動体に対し、前記第1の枢軸回りに前記付勢部材の付勢方向と反対方向に回動力を付与する態様と、
    前記第2の枢軸回りの回動が規制されずに、該第2の枢軸とワイヤ取付部とを結ぶ方向がワイヤ張力方向と一致する状態において、前記可動体に対し、前記第1の枢軸回りに前記付勢部材の付勢方向と反対方向に回動力を付与する態様と
    を具備することを特徴とするオーバーヘッドドアの安全装置。
  2. 前記回動部材が可動体の規制部に当接した状態において、第1の枢軸の軸芯と第2の枢軸の軸芯とを結ぶ線分を第1の線分とし、第2の枢軸の軸芯とワイヤ取付部中心とを結ぶ線分を第2の線分とし、ワイヤ延伸方向に対して垂直であって、かつ、第2の枢軸の軸芯を通るライン上へ、前記第2の線分をワイヤの延伸方向に沿って投影した長さは、同ライン上へ前記第1の線分をワイヤの延伸方向に投影した長さよりも長い請求項1記載のオーバーヘッドドアの安全装置。
  3. ワイヤ張力が作用しなくなった場合に、係止部材がガイドレールに係止する際の係止部材のガイドレールへの当接位置よりも、第1の枢軸がドア体の落下移動方向側に位置するよう安全装置が構成装着され、該安全装置が上下方向に延伸した部位のガイドレールに位置し、回動部材が前記規制部に干渉している状態において、前記第2の枢軸の軸芯は、前記第1の枢軸の軸芯よりも係止部材側であり、ワイヤ一端部の取付位置である前記所定位置は、前記第1の枢軸の軸芯に対し係止部材から遠い側にあり、しかも、第1枢軸の軸芯は、第2枢軸の軸芯と前記所定位置とを結ぶラインよりも上方位置にある請求項1記載のオーバーヘッドドアの安全装置。
  4. 前記係止部材はガイドレールに対面する縁部に角部を有し、ワイヤ張力が無くなった場合に、前記付勢部材の付勢力による可動体の回動衝撃力とドア体の落下力とによって該角部がガイドレール表面に食い込むことのできる請求項1〜3の何れか1記載のオーバーヘッドドアの安全装置。
  5. ワイヤが切れてドア体が落下する際に、前記係止部材がドア体落下流れの上方側から斜め下方側に向かってガイドレールに係止する向きに前記固定部材をドア体に固定することのできる請求項1〜4の何れか1記載のオーバーヘッドドアの安全装置。
  6. 開口上部に設けた巻装機に巻装されたワイヤに吊るされたドア体が、ガイドローラを介してガイドレールに沿って移動するオーバーヘッドドアの前記ワイヤが切れた場合のドア体落下防止用の安全装置であって、
    ドア体に固定される固定部材と、
    第1の枢軸によって前記固定部材に対して所定角度範囲内で回動自在に軸支され、前記ガイドレールに対して係止する係止部材を有する可動体と、
    該可動体をガイドレールに係止する方向に常時付勢する付勢部材と、
    前記ワイヤの一端部が取り付けられるワイヤ取付部と、前記可動体に対して軸支する第2の枢軸とを有し、ワイヤの張力によって前記付勢部材の付勢方向と反対方向に回動力を付与する回動部材と
    を具備し、
    前記可動体と共に係止部材は、ワイヤが切れた場合に、前記付勢部材の付勢力によって第1の枢軸回りにドア体落下によるドア体移動方向側から、該移動方向とは反対方向側に回動する向きに回動し、ガイドレール表面に食い込んでドア体の落下を防止できることを特徴とするオーバーヘッドドアの安全装置。
  7. 開口上部に設けた巻装機に巻装されたワイヤに吊るされたドア体が、ガイドローラを介してガイドレールに沿って移動するオーバーヘッドドアの前記ワイヤが切れた場合のドア体落下防止用の安全装置であって、
    ドア体に固定される固定部材と、
    第1の枢軸によって前記固定部材に対して所定角度範囲内で回動自在に軸支され、前記ガイドレールに対して係止する係止部材を有する可動体と、
    前記可動体をガイドレールに係止する方向に常時付勢する付勢部材と、
    前記ワイヤの一端部が取り付けられるワイヤ取付部と、前記可動体に対して軸支する第2の枢軸とを有し、ワイヤの張力によって前記付勢部材の付勢方向と反対方向に回動力を付与する回動部材と
    を具備し、
    ローラの軸を第1の枢軸とし、その軸芯位置は、係止部材のガイドレール係止時における該係止部材の当接位置よりもドア体の落下移動方向側に位置し、かつ、ローラの転動するガイドレールのガイド面を基準にして、係止部材の当接するガイドレールの面とは反対側に位置する
    ことを特徴とする安全装置。
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