JP2015022474A - 発進制御機 - Google Patents

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【課題】 阻止棒に損傷を与えることなく、確実に復帰できるようにする。
【解決手段】 発進制御機の筐体に内設された駆動部の駆動軸に連結されたアーム部と、阻止棒と、アーム部と阻止棒とを連結し、かつ、アーム部に対して回転するヒンジ軸を備えた連結部と、を含む遮断ユニットと、該発進制御機の筐体天板上に設置されたガイド棒と、連結部に設けられて、ヒンジ軸で折れ曲がったリリース状態から開状態に復帰する際に、ガイド棒に当接し、かつ、滑動しながら該ガイド棒に案内されて、遮断ユニットが一直線をなして開状態に復帰させる転動体とを含む復帰ユニットと、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の減速・通過を指示する発進制御機に関する。
今日、高速道路においては、電子料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System)の利用が普及している。この電子料金収受システムにおいては、車両は停止することなくゲート(料金所)を通過できるノンストップ自動料金収受システムである。しかし、車両速度が速すぎると、自動料金の収受が完了しないままにゲートを通過してしまうことがある。
そこで、ゲートに阻止棒を備えた発進制御機を設置して、通過時の速度を減速するようにしている。この場合、阻止棒は、料金の収受が完了するまで走行路を横断した状態(閉状態)となり、料金の収受が完了すると走行路に対して起立した状態(開状態)となる。
しかし、このような場合でも車両の減速が不十分なために料金収受処理が間に合わず、車両が、閉状態にある阻止棒と衝突してしまうことがある。この場合には、衝突により車両や阻止棒が損傷を受けないように、当該阻止棒に一定の荷重が加わると、阻止棒が車両の走行方向に折れ曲がった状態(リリース状態)になるようになっている。そして、折れ曲がった阻止棒は、次の車両に対して発進制御できるように、元の状態(曲がっていない状態)に戻る(以下、曲がっていない状態に戻る動作を復帰動作と記載する)。
これまで阻止棒の復帰動作は人力により行っていたが、作業者と車両との接触の危険性があるため、別途電動機構を設けた構成が提案されている。しかし、電動機構を別途設けることは、コストアップの要因となる。
そこで、特許5130390号公報においては、図9に示すような発進制御機100が提案されている。なお、図9は、発進制御機100の動作を概略的に示す図で、(a)は開閉バー112が閉状態、(b)は開閉バー112がリリース状態、(c)はリリース状態からの復帰開始時の状態、(d)は復帰動作中の状態、(e)は復帰動作完了時の状態(開状態)を示す図である。このとき、車両は矢印で示す走行方向118に走行している。
発進制御機100は、本体106内に設けられた図示しない駆動部、該駆動部の回転軸R1に固着されたアーム110、バーホルダ114を介してアーム110に取り付けられた開閉バー112、本体106の上面に設けられたガイド部材142等を備える。バーホルダ114は、アーム110に対して回転軸R2で回転するようになっている。
そして、閉状態は、アーム110が回転軸R1の周りを矢印D2の方向に回り、開閉バー112が走行面に対して平行になった状態である。開状態は、アーム110が回転軸R1の周りを矢印D1の方向に回り、開閉バー112が走行面に対して鉛直になった状態(起立した状態)である。また、リリース状態は、開閉バー112が閉状態にあるときに、回転軸R2の周りに矢印D3の方向に回り、走行路を解放した状態である。
復帰動作は、図9(b)の状態からアーム110が開状態に向けて回動すると、開閉バー112がガイド部材142に当接し案内されて、徐々に起立することで行われる。
特許5130390号公報
しかしながら、特許5130390号公報にかかる構成では、ガイド部材142が開閉バー112に当接して復帰するので、このときの大きな力により開閉バー112が損傷を受ける恐れがあった。
即ち、開閉バー112は、車両が衝突した場合でも当該車両に損傷を与えないように、また開閉動作やリリース動作が機敏に行えるように、軽量で、かつ、柔らかく弾性の高い構造となっている。一方、開閉バー112がガイド部材142に当接して復帰する際には、ガイド部材142から大きな力及び摩擦力が開閉バー112に作用する。このため、開閉バー112の摩耗・破損が起きる。
そこで、本発明の主目的は、別途電動機構を設けることなく、また阻止棒(開閉バー)に損傷を与えることなく、確実に復帰できるようにした発進制御機を提供することである。
上記課題を解決するため、阻止棒を走行路に対し起立させて車両通過を可能にする開状態及び走行路を横断して車両通過を制止する閉状態を取るように、阻止棒を開状態から閉状態に、また閉状態から開状態にし、かつ、阻止棒が閉状態のときに車両が該阻止棒に衝突した際に、該車両の進行方向に折れ曲がり当該車両の通過を可能にするリリース状態から開状態に復帰させる発進制御機にかかる発明は、当該発進制御機の筐体に内設された駆動部の駆動軸に連結されたアーム部と、阻止棒と、アーム部と阻止棒とを連結し、かつ、アーム部に対して回転するヒンジ軸を備えた連結部と、を含む遮断ユニットと、該発進制御機の筐体天板上に設置されたガイド棒と、連結部に設けられて、ヒンジ軸で折れ曲がったリリース状態から開状態に復帰する際に、ガイド棒に当接し、かつ、滑動しながら該ガイド棒に案内されて、遮断ユニットが一直線をなして開状態に復帰させる転動体とを含む復帰ユニットと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、転動体とガイド棒とが当接して阻止棒が復帰するようにしたので、別途電動機構を設けることなく、また阻止棒に損傷を与えることなく、確実に復帰させることができるようになる。
本実施形態にかかる発進制御機2の構成を示す図で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は上面図である。 転動体を含む連結部の詳細図で、(a)は転動体としてボールベアリングを用いた場合、(b)はコロベアリング等を用いた場合を示す図である。 阻止棒の断面図である。 発進制御機の閉状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は上面図である。 発進制御機のリリース状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は上面図である。 発進制御機の復帰開始時の状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は上面図である。 発進制御機の復帰完了直前の状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は上面図である。 静定部の作用を説明する図で、(a)は本実施携帯にかかる発進制御機の開状態におけるガイド棒を含む領域の部分上面図であり、(b)は特許5130390号公報にかかる発進制御機の開状態におけるガイド部材を含む領域の部分上面図である。 関連技術の説明に適用される発進制御機の動作を概略的に示す図で、(a)は開閉バーが閉状態、(b)は開閉バーがリリース状態、(c)はリリース状態からの復帰開始時の状態、(d)は復帰動作中の状態、(e)は復帰動作完了時の状態(開状態)を示す図である。
本発明の実施形態を説明する。図1は本実施形態にかかる発進制御機2の構成を示す図で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は上面図である。なお、図1(c)において、走行路P及び当該走行路Pを走行する車両Vも参考として示している。ただし、発進制御機2と走行路Pとの寸法関係は正確でない(走行路P及び車両Vの縮小率が発進制御機2より大きい)。この走行路Pを基準にしたとき、図1(a)の側面図は車両進行方向と逆方向(矢印Da)からみたときの図であり、図1(b)の正面図は走行路Pの幅方向(矢印Db)からみたときの図である。
発進制御機2は、駆動部10及び制御部11を内設した本体12、駆動部10の駆動軸10aに固着された遮断ユニット20、復帰ユニット30を主要構成とする。
遮断ユニット20は、駆動軸10aに固着されたアーム部21、走行路Pを開閉する阻止棒22、阻止棒22とアーム部21とを連結する連結部23を備える。なお、遮断ユニット20は、開状態、閉状態、リリース状態の3態様を取る。そして、閉状態は、阻止棒22が走行路Pを横断することにより車両Vに対して減速を指示する状態であり、開状態は、阻止棒22が走行路Pに対して起立することにより車両Vに対して通過を指示する状態である。リリース状態は、阻止棒22が走行路Pに平行になった状態で、車両Vが阻止棒22に衝突して、当該阻止棒22が走行方向に逃げた状態である。
アーム部21は、内部に図示しないラッチ機構やリリース機構を備えた構造体で、一端にヒンジ機構を介して連結部23が取り付けられている。そして、このヒンジ機構により、連結部23はアーム部21に対して概ね90度回転できるようになっている。以下、このときの回転軸をヒンジ軸23aと記載する。従って、駆動軸10aは、走行路Pに対して平行に設けられ、ヒンジ軸23aは走行路Pに対して直交するように設けられている。
連結部23は、図2に示すように、一端に阻止棒22が挿入・固定される阻止棒取付穴23cが形成され、他端にアーム部21と固着された転動軸23bが設けられて、阻止棒22とアーム部21とを連結する。図2は、転動体31を含む連結部23の詳細図で、(a)は転動体31としてボールベアリングを用いた場合、(b)はコロベアリング等を用いた場合を示す図である。なお、図2において転動軸23bを含む領域は断面で示している。
復帰ユニット30は、図1(a)等に示すように、転動体31とガイド棒32とを含んで、リリース状態となった阻止棒22を復帰させる。ガイド棒32は、2つの脚部32a,32a、ガイド部32b、静定部32cを含んで、本体12の天板12aに立設されている。このガイド棒32は、SUS316等のステンレス鋼パイプを曲げ加工して、概ね山形状に形成された一体物である。図1(c)に示すように、脚部32aは車両Vの進入側の天板端縁12bから所定量だけ車両Vの通過側の位置に固定され、静定部32cは該天板端縁12bから所定量だけ車両進入側に飛び出し、かつ、天板12aと平行に設けられている。ガイド部32bは、脚部32aと静定部32cとの間の部位で、図1(a)に示すように所定の傾斜をなしている。
転動体31は、連結部23における転動軸23bに装着されて、カラー23dにより位置決めされた、例えばボールベアリングである。無論、転動体31として、ボールベアリングに限定するものではなく、図2(b)に示すようなローラベアリングやニードルベアリングであってもよい。この転動体31は、リリース状態になった阻止棒22を復帰させる際に発生するガイド棒32との摩擦を軽減するために設けている。なお、転動体31とガイド棒32とは常に直交した状態で当接しないため、転動体31とガイド棒32とは、転動軸23bの方向に擦れ合う。この擦れ合いにより転動体31が摩耗したりしないように、当該転動体31の外輪はSUS440Cのステンレス鋼を焼き入れして形成している。これにより、転動体31の外輪の硬度は、ガイド棒32の硬度より高硬度となり、転動軸23bの方向の擦れ合いによる摩耗が、ガイド棒32側で大きくなるようにしている。
図3は、阻止棒22の断面図である。阻止棒22は、グラスファイバーやカーボンファイバー等の弾性及び強度が高く、かつ、軽量な材料により形成された芯材22a、該芯材22aを覆って、外部からの衝撃を緩和する緩衝体22b、該緩衝体22bを被覆する樹脂チューブ等の被覆体22cにより形成されている。芯材22aの一方の端部は、剥き出し状態(緩衝体22bや被覆体22cにより覆われていない)で、この端部を連結部23の阻止棒取付穴23cに挿着・固定できるようになっている。
なお、図3は、阻止棒22の構造を限定するものではない。阻止棒22は、車両Vの進入に応じて機敏に走行路Pを開閉する必要がある。また、車両Vが衝突した際に、当該車両Vや阻止棒22の損傷を軽減する必要がある。このような観点から構成された軽量で(慣性モーメントが小さい)、弾性の大きい構成であればよい。
ところで、特許5130390号公報においては、開閉バーにローラ等を設ける旨の記載がある(「0030」等を参照されたい)。しかし、先にも説明したように開閉バー(本願の遮断棒に相当)は、芯材や緩衝材等の剛性の小さい部材により形成されているため、当該開閉バーにローラ等を設けた場合には、復帰の際の大きな力で開閉バーが変形し、また破損する。従って、開閉バーには論理形状としてはローラ等を設けることはできるが、実際の製品には設けることができない点に注意する必要がある。
次に、このような発進制御機2の詳細構成を、図1,図4〜図7を参照して、動作説明と共に行う。なお、図1は阻止棒22が開状態、図4は閉状態、図5はリリース状態、図6は復帰開始時の状態、図7は復帰完了直前の状態を示し、それぞれの図における(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は上面図である。
図1の開状態において車両Vが進入してくると、制御部11は駆動部10を制御して、駆動軸10aに固着されたアーム部21を図1(a)の時計回りに回転させる。これにより、阻止棒22は走行路Pを横断する状態となり、車両Vの通過を阻止する(減速を指示する)(図4参照)。
このとき、車両Vの速度が速すぎると、当該車両Vは阻止棒22と衝突する。阻止棒22に所定の荷重が加わると、リリース機構が動作して、この阻止棒22はヒンジ軸23aで折れ曲がり、走行路Pと平行になる。リリース機構は、折れ曲がった際の阻止棒22の反動を規制し、その位置に停止・保持させてリリース状態となる(図5参照)。阻止棒22は、上述したように柔軟性や弾性の高い構成となっているので、車両Vや阻止棒22への損傷が抑制できる。
車両Vが通過した後、駆動部10はアーム部21を図1(a)の反時計回りに回転させる。この状態では、阻止棒22は、ヒンジ軸23aで曲がった状態なので、アーム部21が反時計回りに回転すると、転動体31がガイド棒32のガイド部32bに当接するようになる。転動体31とガイド部32bとが当接すると復帰動作が開始され(図6参照)、回転が進むと阻止棒22の復帰が進む(図7参照)。
阻止棒22の復帰力は、ヒンジ軸23aに近接した位置の転動体31に加わる(例えば、図6(b)参照)。このため、例え阻止棒22が軽量であっても、テコの作用により非常に大きな復帰力が必要となる。即ち、ガイド棒32と転動体31の間には大きな力が働く。
関連技術の欄で説明したように、特許5130390号公報では、ガイド部材142(本願のガイド棒32に相当)が、開閉バー112(本願の阻止棒22に相当)に大きな力で当接・摺動する。このため、開閉バー112を構成するプラスチック等の被覆体等が摩擦により著しい摩耗、破損が生じ易い構成であった。これに対し、本願では、ガイド部32bが転動体31に当接して転動体31が転動することにより、摩擦が軽減される。従って、大きな復帰力であっても、特許5130390号公報におけるような損傷の発生が防止できる。
無論、転動体31とガイド棒32とは、転動軸23bの方向に擦れ合うので、当該擦れ合いによる摩耗はさけられない。即ち、転動体31に対してガイド部32bが常に直交して当接するならば、転動体31とガイド部32bとは摺擦することはない。ところが、復帰時における転動体31の軌跡は、ガイド部32bと関わりなく決まる軌跡で、転動体31が駆動軸10aの周りに回転する際の軌跡と、ヒンジ軸23aの周りに回転する際の軌跡とを合成した3次元空間での複雑な軌跡となる。このような複雑な転動体31の軌跡に対応した形状にガイド部32bを形成することは、技術的には可能であるがコストアップの要因となる。
そこで、本実施形態においては、転動体31の軌跡に対してガイド部32bが常に直交しないことが発生することを許容する。この結果、ガイド部32bと転動体31とが転動軸23bの方向に擦れ合うので、この擦れ合いによる摩耗がアーム部21で大きく生じるように、転動体31の外輪を焼き入れしている。そして、ガイド棒32を単純な形状にステンレス綱を曲げ加工して製造することにより、コストダウンを図っている。
なお、ガイド棒32の摩耗が転動体31の摩耗より大きくしたのは、上述したようにガイド棒32のコストダウンが可能であると共に、保守作業を容易にする理由も含まれている。即ち、転動体31が摩耗して交換する場合、アーム部21と連結部23との連結を解除する作業が必要になる。この作業は、ガイド棒32の交換作業に比べて大きな工数を必要とする。しかし、ガイド棒32は、本体12の天板12aにネジ止めされた構成であるので交換作業は容易である。従って、部品コストや作業コストを低減できるようになる。このような観点から、本実施形態では、ガイド棒32の摩耗量が転動体31の摩耗量より大きくなるように、転動体31を焼き入れして、その硬度をガイド部32bの硬度より大きくしている。
また、ガイド棒32と転動体31とが、転動軸23bの方向に擦れ合うため、ガイド棒32が転動体31から外れてしまう恐れがある。以下、このガイド部32bと転動体31との擦れ合う転動軸23bの方向の範囲を、摺擦範囲と記載する。
本実施形態では、転動体31をボールベアリングにより構成する場合には、摺擦範囲がカバーできるように複数個のボールベアリングを並設している。即ち、転動軸23b方向にガイド部32bが摺動する際の摺動範囲より大きな幅寸法となるようにボールベアリングを並設している。
このようにして復帰動作を経た発進制御機2は、図1に示す開状態に戻る。開状態に戻ると転動体31は、静定部32cに当接する。
この静定部32cの作用を、図8を参照して説明する。図8(a)は、本実施形態にかかる発進制御機2の開状態におけるガイド棒32を含む領域の部分上面図であり、図8(b)は特許5130390号公報にかかる発進制御機100の開状態におけるガイド部材142を含む領域の部分上面図である。
遮断ユニットが開状態に戻って駆動部が停止した際には、そのときの慣性モーメントにより遮断ユニットは図8(a)の矢印Y方向に揺れる。なお、アーム部21に内蔵されているラッチ機構により、遮断ユニットが開状態に戻って駆動部が停止した状態では、ガイド棒と遮断ユニットとは所定量離れるようになっている。
このような状態で、遮断ユニットがY方向に揺れたときには、静定部は揺れ方向Yと平行であるので、ガイド棒と遮断ユニットとが衝突することがない。無論、風等の影響により揺れ方向が静定部と角度をなすこともある。図8では、このときの揺れを矢印Y’で示している。この場合には、矢印Y’で示す揺れの方向と静定部とのなす角度は小さいため、衝突が生じても小さな衝突となる。
従って、本実施形態にかかる構成では、遮断ユニットは速やかに静定し、かつ、静かに静定することが可能である。
これに対して、特許5130390号公報では、図8(b)に示すように、ガイド部材142(本願のガイド棒32に相当)は曲線状に設けられているので、復帰完了時における開閉バー112の慣性モーメントにより、開閉バー112は強くガイド部材と衝突するため、静定に時間がかかると共に大きな衝突音が発生する。この様な大きな揺れや衝突音は、ユーザに不安を与えると共に、部材の損傷を早める恐れがある。
加えて、特許5130390号公報にかかるガイド部材142は、2つのパイプ部材を溶接等で連結されて、解放端の端部を有している。このため、ガイド部材142のコストアップになると共に、開閉バー112が大きく揺れたときに、バーホルダ114が、この解放端に係合してしまう恐れがある。
しかし、本実施形態にかかる構成のガイド棒32は一体物であり、上述したような解放端を持たないため、安価であると共に、転動体31がガイド棒32の端部に係合するようなことが生じない。従って、ガイド棒32が安価に提供できると共に、発進制御機2の信頼性が高い利点がある。
2 発進制御機
10 駆動部
10a 駆動軸
11 制御部
12 本体
12a 天板
12b 天板端縁
20 遮断ユニット
21 アーム部
22 阻止棒
22a 芯材
22b 緩衝体
22c 被覆体
23 連結部
23a ヒンジ軸
23b 転動軸
23c 阻止棒取付穴
30 復帰ユニット
31 転動体
32 ガイド棒
32a,32a 脚部
32b ガイド部
32c 静定部

Claims (5)

  1. 阻止棒を走行路に対し起立させて車両通過を可能にする開状態及び前記走行路を横断して前記車両を制止する閉状態を取るように、前記阻止棒を前記開状態から前記閉状態に、また前記閉状態から前記開状態に駆動し、かつ、前記阻止棒が前記閉状態のときに前記車両が該阻止棒に衝突し、該車両の進行方向に折れ曲がって当該車両の通過を可能にするリリース状態から前記開状態に復帰させる発進制御機であって、
    前記発進制御機の筐体に内設された駆動部の駆動軸に連結されたアーム部と、前記阻止棒と、前記アーム部と前記阻止棒とを連結し、かつ、前記アーム部に対して回転するヒンジ軸を備えた連結部と、を含む遮断ユニットと、
    前記発進制御機の筐体天板上に設置されたガイド棒と、前記連結部に挿着されて、前記リリース状態から前記開状態に復帰する際に、前記ガイド棒に当接・滑動しながら該ガイド棒に案内されて、前記遮断ユニットが一直線をなす前記開状態に復帰させる転動体とを含む復帰ユニットと、を備えることを特徴とする発進制御機。
  2. 請求項1に記載の発進制御機であって、
    前記転動体は、ベアリングにより形成されていることを特徴とする発進制御機。
  3. 請求項1又は2に記載の発進制御機であって、
    前記転動体の外輪は、前記ガイド棒より高硬度に設定されていることを特徴とする発進制御機。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発進制御機であって、
    前記転動体が転動する際の転動軸に沿った当該転動体の寸法は、前記ガイド部との当接範囲より大きな寸法に設定されていることを特徴とする発進制御機。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発進制御機であって、
    前記ガイド棒は、前記転動体と当接して、前記遮断ユニットを一直線になるようにガイドするガイド部と、
    一直線になった前記遮断ユニットの揺れを規制する静定部と、
    を少なくとも含むことを特徴とする発進制御機。
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