JP4917499B2 - 引戸サッシ - Google Patents

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本発明は、指挟み防止機能を備えた引戸サッシに関する。
特許文献1には、横枠に指挟み防止部材を設け、磁石の磁力が作用する速度(所定速度)よりも早く引戸を閉じると、引戸が竪枠に当接する前に、指挟み防止部材が引戸に係合して引戸が閉方向に移動するのを規制し、磁石の磁力が作用する速さよりも遅く引戸を閉じるときには、指挟み防止部材が磁石の反発力を受けて位置を変えることにより引戸が閉方向に移動するのを許可することが開示されている。
特許文献2には、引戸の戸先側に設けた指挟み防止部材と、指挟み防止部材が竪枠に衝突したときに移動するウエイト部材と、ウエイト部材の移動に連動するブレーキ部材とを横框に設け、ウエイト部材の慣性力が作用する速度(所定速度)よりも早く引戸を閉じて指挟み防止部材が戸当り框に衝突すると、ブレーキ部材が横枠に圧接して引戸を制動し、ウエイト部材の慣性力よりも遅く引戸を閉じたときには、ブレーキ部材が作用しないようにしたことが開示されている。
特開平8−82157号公報 特開2002−70411号公報
しかし、特許文献1では、所定速度よりも早く引戸を閉めたときに、引戸が指挟み防止部材に衝突すると、その反動で引戸が開方向に大きく跳ね返り、引戸を閉めた人に衝突する等の問題がある。
特許文献2では、所定速度よりも早く引戸を閉めたときには、ブレーキ部材が引戸から突設して横枠に圧接することにより引戸を制動するので、ブレーキ部材による跳ね返りは防止できるものの、ブレーキ部材が磨耗する等の経時劣化により、跳ね返り防止機構が働かなくなるという問題がある。
そこで、本発明は、所定速度よりも早く引戸を閉めたときには指挟みを防止すると共に引戸の跳ね返りを防止でき、且つ跳ね返り防止を長期に亘って機能できる引戸サッシの提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、引戸及び横枠の何れか一方側に設けた指挟み防止部材と、他方側に設けた跳ね返り防止部材とを備え、指挟み防止部材は一方側に配置した見込み方向の軸により他方側に向けて回動自在に設けてあり引戸を所定速度よりも早く閉めたときに他方側に衝突して引戸の閉方向の移動を規制するものであり、跳ね返り防止部材は他方側に配置した見込み方向の軸により一方側に向けて回動自在に設けてあり、指挟み防止部材の他方側への衝突に連動して一方側に回動し、一方側に係止することで引戸の開方向への戻りを規制するものであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、引戸及び横枠の何れか一方側に設けた指挟み防止部材及び係止部と、他方側に設けたスライダ及び跳ね返り防止部材とを備え、指挟み防止部材は一方側に配置した見込み方向の軸により他方側に向けて回動自在に設けてあり引戸を所定速度よりも早く閉めたときにスライダに衝突するものであり、スライダは指挟み防止部材に押されたときに引戸開閉方向の所定位置までスライドし、スライダが所定位置に停止したときに指挟み防止部材が引戸の閉方向の移動を規制するものであり、跳ね返り防止部材は、他方側に配置した見込み方向の軸により一方側に向けて回動自在に設けてあり、スライダに押されときに一方側に向けて回動して係止部に係止し引戸の開方向への戻りを規制するものであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、跳ね返り防止部材は付勢部材により他方側に向けて付勢してあり、一方側に回動するときには付勢力に抗して回動することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、所定速度よりも早く引戸を閉めたときには、一方(引戸)側に設けた指挟み防止部材が他方(横枠)側に衝突して、引戸が閉方向へ移動するのを規制することにより、指挟みを防止することができる。更に、指挟み防止部材が他方側への衝突に連動して跳ね返り防止部材が一方(指挟み防止部材が引戸に設けてある場合には引戸)側に回動して係止するので、引戸が開方向に跳ね返るのを防止できる。
跳ね返り防止部材が、一方側に係止して跳ね返りを防止するので、特許文献2の従来技術のようなブレーキ部材と異なり磨耗による劣化がなく、跳ね返り防止を長期に亘って機能できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏すると共に、スライダに指挟み防止部材が衝突してスライダが所定位置にまでスライドして停止したときに指挟み防止部材が引戸の移動を規制するので、指挟み防止部材が引戸の移動を停止するときの衝撃を緩和できる。
また、跳ね返り防止部材は、スライダに押されて一方側に向けて回動するので、跳ね返り防止部材の一方側への回動をスムーズに行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の作用効果を奏すると共に、跳ね返る防止部材が一方側に係止した後に、跳ね返り防止部材を初期位置に早く戻すことができると共に、引戸が移動するときの振動等で跳ね返り防止部材が一方側に回動するのを防止できる。
以下に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。先ず、図1〜図6を参照して第1実施の形態を説明する。図1は図6に示すA部の縦断面図であり、図2は図1のB−B断面図であり、図3は図2のC−C断面図であり、図4は図1に示す指挟み防止部材と跳ね返り防止部材の作用を示す図であり、(1)〜(8)は引戸を所定速度よりも早く閉めた場合の経時ごとの状態を示し、図5は図1に示す指挟み防止部材と跳ね返り防止部材の作用を示す図であり、(1)〜(3)は引戸を所定速度よりも遅く閉めた場合の経時ごとの状態を示し、図6は本実施の形態に係る引戸サッシの正面図である。
本実施の形態に係る引戸サッシ1は、図6に示すように引き違いサッシであり、上枠(横枠)3に一方側係合具5が取付けてあり、引戸7の上框(横框)6に他方側係合具9が取付けてあり、一方側係合具5と他方側係合具9とにより引戸7の指挟み防止と跳ね返り防止を図っている。
図1に示すように、一方側係合具5は、一方側係合具本体11と、一方側係合具本体11に対してスライド自在なスライダ13と、跳ね返り防止部材15とを備えており、他方側係合具9は、跳ね返り防止部材15の係止部19と、指挟み防止部材21とを備えている。
一方側係合具本体11には、引戸開き側の上部11aにマグネット17が設けてあり、スライダ13は、引戸開き側端13aがマグネット17よりも引戸閉じ側に位置しており、図1に示す初期位置から引戸閉方向にスライド自在である。また、スライダ13は、初期位置から引戸閉方向に所定位置まで移動したときにストッパ14に当接してスライドを停止するようになっている。また、スライダ13は初期位置において、引戸閉じ側端13bが跳ね返り防止部材15の上部に当接しており、初期位置から引戸閉方向に移動すると跳ね返り防止部材15の上部を押すようになっている。
跳ね返り防止部材15は、回動軸(見込み方向の軸)25を中心に回動自在であり、スプリング(付勢部材)27により引戸閉じ側端部15aが上方(横枠側)に向けて付勢されている。尚、スプリング27はねじりばねである。また、図3に示すように、一方側係合具本体11において、跳ね返り防止部材15に対面する位置にはオイルダンパ26が設けてあり、オイルダンパ26の軸に設けた歯車28に跳ね返り防止部材15に設けた歯車30が歯合しており、オイルダンパ26が跳ね返り防止部材15の回動を緩衝して、跳ね返り防止部材15がゆっくりと回動するようになっている。
他方側係合具9は、他方側係合具本体29に上部が開口した跳ね返り防止部材収納部31及び指挟み防止部材収納部33が形成されている。本実施の形態では、跳ね返り防止部材収納部31の引戸閉じ側壁が跳ね返り防止部材15との係止部19になっている。
指挟み防止部材21は、指挟み防止部材収納部33内に設けた回動軸(見込み方向の軸)32を中心にして回動自在であり、先端部(引戸閉じ側端部)21aが横框6よりも上方に突出して位置している。先端部21aには、マグネット35が設けてあり、マグネット35は、横枠3に設けたマグネット17と対向する側が同極の磁極になっており、横枠3のマグネット17に対向すると離反する力を受けて指挟み防止部材21は先端部21を下方にして回動するようになっている。
本実施の形態においては、請求項に記載の「所定速度」は、横枠に設けたマグネット17と指挟み防止部材21に設けたマグネット17とが互いに離反する磁極の作用を受ける速度をいう。
次に、本実施の形態に係る引戸サッシ1の動き、作用及び効果について説明する。先ず、図4の(1)〜(8)を参照して、引戸を所定速度よりも早く閉めた場合について、順を追って説明する。
(1)引戸7が開き位置から、所定速度よりも早く閉めると、横枠3側に突設した指挟み防止部材21の先端部21aは、横枠に設けてあるマグネット17の反発を受ける間もなく、先端部21aを横枠側に突設したままマグネット17の下を通過する。
(2)引戸7は更に矢印F方向(引戸閉方向)に進んで、スライダ13に衝突し、スライダ13を押す。スライダ13は指挟み防止部材21に押されてスライドし、スライダ13が跳ね返り防止部材15の上端部を押すことにより、跳ね返り防止部材15が矢印G方向に向けて回動する。このとき、他方側係合具9に設けてある跳ね返り防止部材収納部31が跳ね返り防止部材15の下に位置している。
(3)スライダ13が所定位置まで移動すると、ストッパ14に当接してスライドできなくなり、指挟み防止部材21の先端部21がスライダ13に当接したまま、引戸7が停止する。同時に跳ね返り防止部材15がスライダ13に押されて略直角にまで回動して収納部31に完全に位置する。この状態で、引戸7が竪枠2に当接する前に引戸7が停止するので、指挟みが防止される。
(4)引戸7は、停止した反動で矢印B方向(引戸開方向)に向けて移動する。
(5)跳ね返り防止部材15は、スプリング27(図1参照)の付勢力により上方に向けて回動しようとするが、跳ね返り防止部材15は、オイルダンパ26(図3参照)により回動が緩衝されているので、ゆっくりと回動をする。
(6)引戸7が更に矢印B方向に移動すると、跳ね返り防止部材15が係止部19に係止する。これにより、引戸7が矢印B方向に移動するのを阻止し、引戸7の跳ね返りを防止し、引戸7が一旦停止する
(7)次に、引戸7が跳ね返り防止部材15による反動で、矢印F方向(引戸閉方向)に移動するが、引戸7は所定速度よりも遅く移動するので、指挟み防止部材21のマグネット35は、横枠3のマグネット17からの磁極の反発を受けて、先端部21aを下方に下げるように回動する。これにより、指挟み防止部材21の先端部21aはスライダ13の下方を通過する。
(8)更に、引戸7が矢印F方向に移動するときに、他方側係合具本体29が跳ね返り防止部材15を初期位置に戻るように押し、スライダ13は跳ね返り防止部材15に押されて初期位置へスライドする。そして、指挟み防止部材21の先端部21aは収納部33内に位置して、引戸7は竪枠2(図1参照)に当接して引戸が閉じる。
次に、図5の(1)〜(3)を参照して、引戸を所定速度よりも遅く閉めた場合について、順を追って説明する。
(1)引戸7を所定速度よりも遅く閉めると、指挟み防止部材21の先端21aが横枠3側に突設した状態で移動し、先端部21aにあるマグネット35が横枠3に設けたマグネット35に近づく。
(2)指挟み防止部材21のマグネット35は、一方側係合具5のマグネット17からの磁極の反発を受けて、先端部21aを下方に下げるように回動する。
(3)そして、指挟み防止部材21の先端部21aは収納部33内に位置して、スライダ13の下を通過し、引戸7は竪枠2(図1参照)に当接して引戸が閉じる。
本実施の形態によれば、引戸7を所定速度よりも早く閉めたときには、引戸7が竪枠2に当接する前に、指挟み防止部材21がスライダ13に衝突して、引戸7が閉方向へ移動するのを規制するので、指挟みを防止することができる。同時に、指挟み防止部材21がスライダ13を引戸閉方向に向けて押すことにより、跳ね返り防止部材15が引戸7側に突設して横框6の係止部19に係止するので、引戸7が開方向に跳ね返るのを防止できる。
跳ね返り防止部材15が、他方側係合具9に係止して跳ね返りを防止するので、構成が簡易であると共に、特許文献2の従来技術のように磨耗による劣化がなく、跳ね返り防止を長期に亘って機能できる。
スライダ13に指挟み防止部材21が衝突してスライダ13が所定位置にまでスライドして停止したときに指挟み防止部材21が引戸7の移動を規制するので、指挟み防止部材21が引戸7の移動を停止するときの衝撃を緩和できる。
跳ね返り防止部材15は、スライダ13に押されて回動するので、回動をスムーズに行うことができる。
跳ね返る防止部材15はスプリング27により横枠3側(他方側)に向けて付勢してあるので、係止部19に係止した後に、跳ね返り防止部材15を初期位置に早く戻すことができる。また、引戸7が移動するときの振動等で跳ね返り防止部材15が引戸7側(一方側)に回動するのを防止できる。
次に、図7〜図9を参照して、本発明の第2実施の形態を説明するが、以下に説明する第2実施の形態では、上述した実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略し、第1実施の形態と主に異なる点を説明する。図7は、第2実施の形態を示し、図6に示す引戸サッシを図1と同じ位置で切断して示す図であり、図8は第2実施の形態における指挟み防止部材と跳ね返り防止部の作用を示す図であり、(1)〜(10)は引戸を所定速度よりも早く閉めた場合の経時ごとの状態を示す図であり、図9は第2実施の形態における指挟み防止部材と跳ね返り防止部の作用を示す図であり、(1)〜(4)は引戸を所定速度よりも遅く閉めた場合の経時ごとの状態を示す図である。
図7に示すように、第2実施の形態に係る引戸サッシ1は、一方側係合具5の引戸開き側には第1実施の形態におけるマグネット17がなく、マグネット17に換えて案内部材41が設けてあり、スライダ13は一方側係合具5に対してトッションバー43により引戸開き側に常時付勢してある。また、一方側係合具5にはオイルダンパ26がなく、他方側係合具9の跳ね返り防止部材収納部31にオイルダンパ26が設けてある。
案内部材41には、下面に引戸7の開閉方向に沿って山形を成す案内面45が形成されている。この案内面は引戸開閉方向の中央部が最下位置にある。跳ね返り防止部材15には、他方側係合具9に設けたオイルダンパ26の歯車26aに歯合可能な歯列47が設けてある。
この実施の形態では、請求項に記載の「所定速度」は、指挟み防止部材21の後端21bが案内部材41に押圧されて回動し、先端部21aが横枠3側に突設ときの引戸の速度である。
指挟み防止部材21は、先端部21a及び後端部21bの下面に各々マグネット49が設けてあり、指挟み防止部材収納部33の下面には磁性体51が配置されており、指挟み防止部材の先端部21a及び後端部21bがそれぞれ下側に位置したときに磁性体51に吸着して保持するようになっている。
次に、第2実施の形態に係る引戸サッシ1の動き、作用及び効果について説明する。先ず、図8の(1)〜(10)を参照して、引戸7を所定速度よりも早く閉めた場合順を追って説明する。
(1)指挟み防止部材21の後端部21bが横枠3側に突設した位置にあり、引戸7を開き位置から閉めると、後端部21bが案内部材41の引戸開側案内面45aに当接して下方に下がる。
(2)指挟み防止部材21が案内部材41を潜り、先端部21aが上方に回動する。
(3)指挟み防止部材21の先端部21aが横枠3側に突設して位置し、スライダ13に衝突してスライダ13を竪枠2(図7参照)側に押す。
(4)スライダ13が指挟み防止部材21に押されて、矢印F方向にスライドし、跳ね返り防止部材15が矢印G方向に向けて回動する。このとき、跳ね返り防止部材収納部31が跳ね返り防止部材15の下に位置している。また、跳ね返り防止部材15の歯列(カム)47がオイルダンパ26の歯車26aと歯合する。
(5)指挟み防止部材21の先端部21aがスライダ13を押し切ると、ストッパ14に当接して引戸7の移動が停止する。この状態で、引戸7が竪枠2に当接する前に引戸7が停止するので、指挟みが防止される。同時に、跳ね返り防止部材15が略直角にまで回動して跳ね返り防止部材収納部31内に位置する。
(6)引戸7は、停止した反動で矢印B方向(戻り方向)に向けて移動する。スライダ13はトッションバー43の付勢力で初期位置側に移動する。
(7)跳ね返り防止部材15は、回動軸に設けたスプリング27の付勢力により上方に向けて回動しようとするが、跳ね返り防止部材15は、オイルダンパ26により回動が緩衝されているので、ゆっくりと回動をする。
(8)引戸7が更に移動し、跳ね返り防止部材15が初期位置に戻る前に、係止部(収納部の戸先側壁)19に係止する。これにより、引戸7の跳ね返りが防止され、引戸生じの引戸開方向への移動が停止する。
(9)跳ね返り防止部材15がスプリング27の付勢力により初期位置に戻るときに、跳ね返り防止部材15に係止部19が押されて、引戸7はわずかに閉方向F側に移動して、跳ね返り防止部材15が初期位置(図7参照)に戻ると、引戸7がフリー状態になる。
(10)そして、引戸7を開方向Bに引くと、指挟み防止部材21の先端部21aは案内部材41の案内面45に案内されて押し下げられ、指挟み防止部材21が回動して初期状態(1)に戻る。
次に、図9の(1)〜(4)を参照して、引戸7を所定速度よりも遅く閉めた及び引戸を閉じ位置から開ける場合について、順を追って説明する。
(1)図8(1)の状態から、引戸7を所定速度よりも遅く閉じると、指挟み防止部材21の後端部21bが案内部材74の案内面45に案内されてゆっくりと押し下げられ、先端部21aは横枠3側に突設しない位置にある。
(2)更に、引戸7が引戸閉方向に移動すると、指挟み防止部材21がスライダ13の下を潜って、竪枠2(図7参照)に当接して戸が閉まる。
(3)次に、引戸7を閉じ位置から所定速度よりも遅く開くと、指挟み防止部材21の後端部21bがスライダ13を通過したときに横枠3側に突設するように指挟み防止部材21が回動して、指挟み防止部材21の先端部21aは、磁性体51にマグネット49により吸着保持される。
(4)更に、引戸7を開くと、指挟み防止部材21は後端部21bが案内部材41の案内面45に沿って押し下げられて、案内部材41を潜り、引戸開方向へ移動する。
指挟み防止部材21は案内部材41を通過すると、後端部21bを横枠3側に突設するように回動して、図7に示す初期状態になる。
第2実施の形態によれば、第1実施の形態と同様に、引戸7を所定速度よりも早く閉めたときには、引戸7が竪枠2に当接する前に、指挟み防止部材21がスライダ13に係合することにより、引戸7が引戸閉方向へ移動するのを規制するので指挟みを防止することができる。また、指挟み防止部材21がスライダ13を引戸閉じ側に向けて押すことにより、跳ね返り防止部材15が引戸7側に突設して横框6の係止部19に係止するので、引戸7が開方向に跳ね返るのを防止できる。
跳ね返り防止部材15が、係止部19に係止して跳ね返りを防止するので、構成が簡易であると共に、特許文献2の従来技術のように磨耗による劣化がなく、跳ね返り防止を長期に亘って機能できる。
第2実施の形態では、指挟み防止部材21は、案内部材41の案内面45により、先端部21aを横框6にある指挟み防止部材収納部33収納部に引っ込めたり、横枠3側に突設させたりするので、第1実施の形態のマグネット17が不要である。
図10に第3実施の形態を示す。図10は引戸サッシを図1と同じ位置で切断して示す縦断面図である。この第3実施の形態では、指挟み防止部材21及び係止部19を設けた一方側係合具5を横枠3に設け、スライダ13及び跳ね返り防止部材15を設けた他方側係合具9を横框6に設けてあることが、第1実施の形態と異なっている。この第3実施の形態では、引戸7が開き位置から、所定速度よりも早く閉めると、横框6側に突設した指挟み防止部材21の先端部21aは、横框6に設けてあるマグネット17の反発を受ける間もなく、先端部21aを横枠側に突設したままマグネット17の上を通過して、スライダ13に衝突して、スライダ13を押してスライドさせる。
一方、所定速度よりも遅く閉めると、横框6側に突設した指挟み防止部材21の先端部21aは、横框6に設けてあるマグネット17の反発を受けて、上方に回動して、指挟み防止部材収納部33内に収まって、引戸7が引戸閉方向に移動するのを許可し、引戸7は竪枠2に当接して引戸が閉じる。
この第3実施の形態によれば、上述の第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、引戸サッシ1は引き違いサッシに限らず、片引戸であっても良い。
緩衝部材26は、オイルダンパに限らず、減速ギアであっても良い。
スライダ13及び跳ね返り防止部材15は一方側係合具5に組み付けることに限らず、横枠3に直接取付けてもよいし、係止部19及び指挟み防止部材21は他方側係合具9に組み付けることに限らず、横框3に直接取付けも良い。
横枠3は上枠に限らず下枠とし、横框6を下框としても良い。
第1実施の形態において、係止部19を他方側係合具9に設けて跳ね返り防止部材15を係止することに限らず、横框6内にある壁部や突部等に跳ね返り防止部材15を係止してもよい。
第3実施の形態において、跳ね返り防止部材15にはスプリング(付勢部材)27を設けないで、図11に示すように、跳ね返り防止部材15に空隙部52を設けたり、跳ね返り防止部材15の形を変えることにより重心位置や重さを調整して跳ね返り防止部材15が自重により初期位置に戻るようにしても良い。
図6に示すA部の縦断面図である。 図1のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 図1に示す指挟み防止部材と跳ね返り防止部材の作用を示す図であり、(1)〜(8)は引戸を所定速度よりも早く閉めた場合の経時ごとの状態を示す図である。 図1に示す指挟み防止部材と跳ね返り防止部材の作用を示す図であり、(1)〜(3)は引戸を所定速度よりも遅く閉めた場合の経時ごとの状態を示す図である。 第1実施の形態に係る引戸サッシの正面図である。 第2実施の形態を示し、図6に示す引戸サッシを図1と同じ位置で切断して示す図である。 第2実施の形態における指挟み防止部材と跳ね返り防止部材の作用を示す図であり、(1)〜(10)は引戸を所定速度よりも早く閉めた場合の経時ごとの状態を示す図である。 第2実施の形態における指挟み防止部材と跳ね返り防止部材の作用を示す図であり、(1)〜(4)は引戸を所定速度よりも遅く閉めた場合の経時ごとの状態を示す図である。 第3実施の形態に係る引戸サッシを図1と同じ位置で切断して示す縦断面図である。 第3実施の形態の変形例に係る引戸サッシを図1と同じ位置で切断して示す縦断面図である。
符号の説明
1 引戸サッシ
3 上枠(横枠)
6 上框(横框)
7 引戸
13 スライダ
15 跳ね返り防止部材
19 係止部
21 指挟み防止部材
25 回動軸(見込み方向の軸)
27 スプリング(付勢部材)
32 回動軸(見込み方向の軸)

Claims (3)

  1. 引戸及び横枠の何れか一方側に設けた指挟み防止部材と、他方側に設けた跳ね返り防止部材とを備え、指挟み防止部材は一方側に配置した見込み方向の軸により他方側に向けて回動自在に設けてあり引戸を所定速度よりも早く閉めたときに他方側に衝突して引戸の閉方向の移動を規制するものであり、跳ね返り防止部材は他方側に配置した見込み方向の軸により一方側に向けて回動自在に設けてあり、指挟み防止部材の他方側への衝突に連動して一方側に回動し、一方側に係止することで引戸の開方向への戻りを規制するものであることを特徴とする引戸サッシ。
  2. 引戸及び横枠の何れか一方側に設けた指挟み防止部材及び係止部と、他方側に設けたスライダ及び跳ね返り防止部材とを備え、指挟み防止部材は一方側に配置した見込み方向の軸により他方側に向けて回動自在に設けてあり引戸を所定速度よりも早く閉めたときにスライダに衝突するものであり、スライダは指挟み防止部材に押されたときに引戸開閉方向の所定位置までスライドし、スライダが所定位置に停止したときに指挟み防止部材が引戸の閉方向の移動を規制するものであり、跳ね返り防止部材は、他方側に配置した見込み方向の軸により一方側に向けて回動自在に設けてあり、スライダに押されときに一方側に向けて回動して係止部に係止し引戸の開方向への戻りを規制するものであることを特徴とする引戸サッシ。
  3. 跳ね返り防止部材は、付勢部材により他方側に向けて付勢してあり、一方側に回動するときには付勢力に抗して回動することを特徴とする請求項1又は2に記載の引戸サッシ。
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