JP6114650B2 - ドアクローザー - Google Patents

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Description

本発明は、ドアクローザーに関し、殊に、開き戸式のドアを手動で閉める際に、閉め動作の終りの部分を自動的且つスムースに行うためのドアクローザーに関する。
開き戸式のドアを手動で閉める際の終りの部分(全閉位置付近)の動作を自動的に行うとともに戸体(扉)が戸枠に当たる際の衝撃を緩和する装置として、例えば特開2010−236186号公報に記載されているように、揺動アームと戸体を閉鎖方向に付勢する付勢手段、及び閉鎖方向の勢いを緩衝する緩衝手段を備えたドアクローザーが周知である(図6)。
このようなドアクローザーを開き戸式のドアに設けることにより、手動で最後まで丁寧に閉めなくてもドアが開き放しになったり戸体が戸枠に強く当たったりすることを回避して、ドアを自動閉止することができる。しかし、このようなドアクローザーが設置されている開き戸であっても、使用者の開き戸を閉止する力が設置者の想定を超えている場合には、十分な力の緩衝をすることができずに、指を挟むなどの怪我につながる場合がある。
前記のような怪我を防止する手段として、ドアクローザーに内蔵されているコイルバネやダンパの付勢手段を調節する方法が考えられるが、想定されるドアを閉める力を強く設定すると、ドアが完全に開いた全開状態から完全に閉まった全閉状態に至るまでコイルバネから構成される付勢手段とその緩衝手段であるダンパが強く作用し続けるため、通常のドア開閉動作の全体に亘って比較的大きな力を要するものとなり、その操作性を犠牲にしたものになる問題がある。
特開2010−236186号公報
本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、開き戸式のドアに設けるクローザーについて、ドア開放空間に占める装置の突出量を最小限に抑えるととともに、スムースなドア開閉操作を維持した状態で、強くドアが閉止された場合においても確実にドアを停止させて指を挟むことがないようにすることを課題とする。
そこで本発明は、先端側に係合凸部を有したアームと前記アーム基端側に連結されて前記アーム先端側を旋回させる付勢手段と前記アームを所定角度で固定する繋留手段を備えて開き戸式のドアの戸体に配設される本体と、前記係合凸部が侵入・係合することで前記付勢手段による旋回動作に対し前記係合凸部の摺動方向を案内して前記戸体を閉鎖方向に作動させるための差し込み溝と係止溝とが交差して形成される平面が横長略L字形状の案
内溝が下面に設けられた閉鎖用案内板とからなり、前記繋留手段が解除され前記付勢手段により前記アームを旋回させながら前記係合凸部を前記案内溝の差し込み溝から係止溝へと移動することにより前記戸体が自動的に完全閉鎖位置に移動する前記ドアに配設される開き戸のドアクローザーにおいて、前記閉鎖用案内板における案内溝の差し込み溝と係止溝との交差部分に退避室を設けるとともに、前記退避室の入口には、ゲートバーを後側から所定の付勢手段により案内溝方向へ付勢する弾性体を備えた緩衝ゲートが配置され、前
記案内溝へ侵入した前記係合凸部が前記緩衝ゲートのゲートバーと当接したときの押圧力が前記ゲートバーに係る付勢力を超えている場合に前記ゲートバーと前記係合凸部が前記退避室方向へ押しこまれるとともに前記係止溝への前記係合凸部の侵入を一旦阻止し、前記係合凸部の押圧力が吸収されると前記弾性体の付勢力により押し戻されて前記係止凸部を係止溝へ侵入させる前記緩衝ゲートを備えていることを特徴とし、前記弾性体として、コイルバネを用いることで十分な緩衝作用が得られる。
また、前記係合凸部により前記ゲートバーが退避室方向へ押しこまれたときに、前記係合凸部が当接する前記退避室内の壁面が弾性体により構成されていることにより、確実に前記係合凸部を停止させることができるとともに、前記係合凸部の破損を衝突から防ぐことができる。
また、前記閉鎖用案内板に備えられた案内溝の開放端の近傍にバイパス傾斜面を設け、前記バイパス傾斜面の下側に弾性体を配置することにより、前記アームの係合凸部が開放端から案内溝へ侵入・係合しない場合においても、前記係合凸部が前記バイパス傾斜面を没入させながら乗り越えることにより、前記係合凸部が案内溝における係止溝へ侵入可能な構成とすれば、取付け精度が高くなくても充分な機能を発揮できるものとなるだけでなく、上記機構を設けたことにより、アームが何らかの理由によりアームの係合凸部が案内溝に侵入する前に旋回してしまった場合であっても、アームの自動復帰が可能であるためドアを取り外すことなくドアクローザーとしての機能を充分に発揮することができる。
前記閉鎖用案内板における案内溝の差し込み溝と係止溝との交差部分に退避室を配置し、その入口部分に係合凸部の押圧力を緩衝可能な緩衝ゲートを設置したことにより、設置者の想定しない押圧力がドアにかかった状態で閉鎖がされた場合であっても、ドアが閉まる前の段階で一旦前記押圧力を緩衝して吸収することができるため、使用者が誤ってドアに指等を挟む等の事故を確実に防止することができるものである。
本発明の実施に形態に係る、従来の外付け型の本体に戸枠埋め込み型の閉鎖用案内板を組み合わせたドアクローザーの構成とその動作を説明するための、戸枠の上辺を下側から見た底面模式図。 本発明の実施の形態に係る、指はさみ防止機構の説明図であって、Aはドアの閉止する押圧力がコイルバネ37の付勢力を超えていた場合の係合凸部とゲートとの動作図、Bはドアの閉止する押圧力がコイルバネ37の付勢力を下回っていた場合の係合凸部とゲートとの動作図。 本発明の実施の形態に係る、閉鎖用案内板のバイパス傾斜面を示した図であり、(A)は閉鎖用案内板の平面模式図、(B)はバイパス傾斜面のX−X方向の断面図。 本発明の実施の形態に係る、戸体埋め込み型の本体に本発明に係る閉作用案内板を組み合わせたドアクローザーの構成とその動作を説明するための、戸枠の上片を下側から見た底面模式図。 本発明の別の実施の形態である戸体埋め込み型の本体における(A)平面図、(B)断面図である。 従来の開き戸ドアクローザーの本体と閉鎖用案内板の構成とその動作を説明するための、戸枠の上辺を下側から見た底面模式図。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本発明における実施の形態のドアクローザー1の構成と作用を説明するための
、戸枠5(上辺部分)を下側から見た状態(底面図)を示している。ドアクローザー1は、戸体4の上部前面側に取り付ける本体2と、戸枠5の上辺下面側に取り付ける閉鎖用案内板3とからなり、開き戸式のドアにおける全閉位置前後の所定範囲だけ、本体2から延出したアーム21が先端側の係合凸部21aで閉鎖用案内板3の案内溝31に係合して戸体4を閉鎖方向に付勢し、係合が解除された状態では戸体4が開閉フリーになる。
そして、本発明であるドアクローザー1の閉鎖用案内板3は、上述した特許文献1に記載した従来のドアクローザー1と比較した場合、閉鎖用案内板3は平面が略L字型状の所定の長さを有する案内溝31により係合凸部21aを案内しながら戸体4を閉鎖方向に付勢する点で共通しているが、ドアが勢いよく閉じられ、アーム21の係合凸部21aが緩衝ゲート35のゲートバー35aを押す圧力がコイルバネ37の付勢力を超えている場合には、前記緩衝ゲート35のゲートバー35aが退避室38側へ押し込まれ、退避室38の衝撃緩衝用の壁の一部における弾性体36に前記係合凸部21aが衝突することによりドアの勢いを停止させる機構を設けた点で特許文献1のドアクローザー1と異なっている。なお、図1の実施の形態に使用した本体2の構造については、特許文献1の図2及び図3に示したものと同様の機構のものを用いた。
図2は、ドアクローザー1の閉鎖用案内板3における衝撃緩衝機構の詳細を説明した模式図であり、Aはドアの閉止する押圧力がコイルバネ37の付勢力を超えていた場合を表し、Bはドアの閉止する押圧力がコイルバネ37の付勢力を下回っていた場合を示している。
本発明の実施の形態における閉鎖用案内板3は、前記略L字型の案内溝31における差
し込み溝31bと係止溝31cの交差する辺りに、前記退避室38を備え、前記退避室38の入口に備えられた前記緩衝ゲート35はコイルバネ37で常に前記退避室38から案内溝31方向へ、つまりゲートバー35aで前記退避室38を閉じる方向に付勢される構
成となっている。
まず、図2Aから説明すると、(1)は、ドアクローザー1の本体2におけるアーム21の係合凸部21aが、閉鎖用案内板3の案内溝31の開放端31aにドアの閉止する係合凸部21aの押圧力がコイルバネ37の付勢力を超えた状態で侵入した場合を示している。
この場合には、(2)に示すように、前記係合凸部21aはドアが閉まる勢いそのままに、差し込み溝31bへ侵入し、ゲートバー35aに衝突することになる。この時の係合凸部21aのゲートバー35aの押圧力は、コイルバネ37の付勢力を超えているので、
緩衝ゲート35は図にあるように退避室38の方向へ回動してゲートバー35aを押し下げる。
前記緩衝ゲート35のゲートバー35aが押し下がると前記係合凸部21aは退避室38内へ侵入し退避室38の壁に設けられた弾性体36(本実施の形態においてはゴムを用いた。)に衝突して停止し、一旦ドアの閉まる勢いを抑える。その後、(3)に示すように前記押圧力が吸収されコイルバネ37の付勢力が押圧力よりも強く働き始めることによりゲートバー35aは、元の状態に復帰するとともに前記係合凸部21aは案内溝31に
おける係止溝31cへ押し戻される。
アーム21は前記係合凸部21aとゲートバー35aとの衝撃、またはアーム21がドアの閉鎖動作により所定の角度移動したことにより、本体2に内蔵されている自動閉止機構が働き始めるとともに、案内溝31における係止溝31cに前記係合凸部21aが復帰すると係止溝31cに係合しながら係止溝31cをアーム21が僅かに閉じ方向に倒れる
ことにより、戸体4を閉鎖方向に付勢して自動的にドアを閉める動作を行う。
一方、ドアの閉止する押圧力がコイルバネ37の付勢力を下回っていた場合には、Bに示すように、アーム21の係合凸部は、閉鎖用案内板3へ侵入後、案内溝31における差し込み溝31bを通りゲートバー35aに当接するが、(2)に示すように前記係合凸部
の押圧力がゲートバー35aへのコイルバネ37の付勢力を超えないため、ゲートバー3
5aは下がることはない。
したがって、前記係合凸部21aは案内溝31に係合しながら案内溝31の平面が略L
字型状の所定の長さを有するカーブ部分を通過し、アーム21が僅かに閉じ方向に倒れることにより、本体2に内蔵されている自動閉止機構が働き始め戸体4を閉鎖方向に付勢して自動的にドアを閉める動作を行う。
本発明の実施の形態においては、ゲートバー35aの回動の強弱をコイルバネ37の緩衝ゲート35側とは反対側に設けられた調節ねじ(図示せず)により調節可能とした。
コイルバネ37の強弱を前記調節ねじ(図示せず)により調整可能としたことにより、係合凸部21aの押圧力に対抗するゲートバー35aに係る不勢力を変動することが可能であり、使用されるドアの重量や、使い手のドア操作の状況に合わせて適宜調節可能である。
なお、本発明の実施の形態においては、コイルバネ37の付勢力を最大にすることにより、ゲートバー35aをほぼ固定することも可能であって、このように調節することにより、ドアが閉鎖時に毎回途中で一旦停止するようなことがない、時間のかからないより自然なドア操作とすることもできる。
次に、図3として、本実施の形態のドアクローザー1における、閉鎖用案内板3に設けられたバイパス傾斜面34の機能を説明する。
ドアの閉動作によっては本体2のアーム21の係合凸部21aが閉鎖用案内板3に設けた案内溝31の開放端31aに浸入しない場合や、また、何らかの衝撃がアーム21に外部から加えられることにより、アーム21の旋回が始まり、戸体4側へアーム21が入ってしまうことも考えられる。この場合、案内溝31の終端部に近接した位置に、その側面から下面に繋がるバイパス傾斜面34を備えることにより、係合凸部21aの周面が閉鎖用案内板3の側面を滑りながら、近接するバイパス傾斜面34に係合凸部21aが侵入し、案内溝31の係止溝31cに係合凸部21aを復帰させるための復帰路が設けられている。
前記復帰路は、特許文献1にも備えられており、その構造は、係合凸部21aのピン状部材先端側を没入させながらバイパス傾斜面34上を滑って閉鎖用案内板3の下面まで達した後、係合凸部21aが案内溝31に侵入・係合する構造であったが、この構成の場合には、アーム21の係合凸部側にコイルバネを内蔵した構造(特許文献1,図5)を作る必要があったため、アーム21の係合凸部21a全体が大きくなるとともに、前記係合凸部21aを受ける側の閉鎖用案内板3も大きくする必要があり、ドアクローザーの小型化を妨げていた。
そこで、本実施の形態においては、図3(B)に示すようにバイパス傾斜面34の上側にコイルバネ39を内蔵することにより、前記バイパス傾斜面34に係合凸部21aが当接すると、係合凸部21aが前記バイパス傾斜面34を押圧し没入させることにより、バイパス傾斜面34を乗り越えて案内溝31の係止溝31cに係合凸部21aが復帰できる
構成とした。
そして、このコイルバネ39を内蔵したバイパス傾斜面34を閉鎖用案内板3に設けたことで、閉鎖用案内板3及び本体2の取付け精度がきわめて高くなくても、或いは、使用によりこれらの位置関係にズレが生じた場合であっても、ドアクローザー1はその機能を充分に発揮できるものとなる。
そして、バイパス傾斜面34の上側にコイルバネ39を内蔵する構造としたことにより、従来のアーム21の先端部21aの内部にコイルバネを内蔵した場合(特許文献1,図5)と比較して係合凸部21aをよりコンパクトに設計することができるため、前記係合凸部21aを侵入させる前記閉鎖用案内板3の厚みも薄くすることができ、戸枠5に閉鎖案内板3を設置する場合に必要であった、切り欠きを必要としないばかりか、ドアに既存の芯材をそのまま使用して設置可能なものとすることができる。
次に、本発明の実施の形態におけるドアクローザー1における本体2の別の実施の形態について説明する。
まず図4はドアクローザー1における本体2と閉鎖用案内板3との構成を模式的に説明するためのものであって、図5(A)は本体2の平面図を示しており、図5(B)は図5(A)の本体2のケーシング22を切断して内部構造を露出した断面図を示している。
図5に示すように、本体2はアーム21と、このアーム21を作動させるための機構を備えた機構部20とからなり、アーム21は先端側の上面に設けた取付け孔から上向きに突出したローラー状部材からなる係合凸部21aを備えており、その基端側には、後述するように先端側を旋回方向に付勢する機構、これを緩衝する機構、アーム21を所定の角度で繋留して固定するための機構が各々配置されている。
具体的には、本体2はアーム21の基端側が機構部20の長手方向の略中央部で軸22により軸支されるとともに、前記アーム21を挟んで一方にケーシング22に内蔵された付勢手段であるコイルバネ231を備え、他方、前記アーム21を挟んで対向する直前上の位置に緩衝手段であるダンパ232を備え、ダンパ232のアーム21側の先端部232aとアーム21の軸26が当接している。また、コイルバネ231の付勢力をアーム21に伝達するための動力伝達コマ241の一端とケーシング22が連結されるとともに、動力伝達コマ241の他端は、アーム固定片242と連結されることによりアーム21へ付勢力を伝達している。
ここで、アーム固定片242は、アーム21へコイルバネ231の付勢力を伝達する役割に加えて、伝達された付勢力によりアーム21が図5の方向からみて反時計まわりに、つまり、ケーシング22側へアーム21が回動することを防ぐ役割と、アーム21が本体2の長手方向に対して略90度に位置する場合に、動力伝達コマ241からのアーム固定片242へ伝達された付勢力がアーム21の角状の軸26に所定の角度で伝わることによりアーム21を本体側面に突出した状態で係止させる。
前記アーム21が突出した状態において、戸体4が閉止方向へ移動した場合に、アーム21の先端の係合凸部21aが閉鎖用案内板3の開放端31aと接触した衝撃によりアーム21が回動し、前記動力伝達コマ241とアーム固定片242との係止が解除される。
前記係止が解除されると、コイルバネ231の付勢力により、アーム21に対して、時計回り方向への力が働くことにより、アーム21の先端の係合凸部21aは、図4(B)に示すように案内溝31を移動しながら、戸体4を戸枠5の閉鎖方向へ自動的に移動させ
る。
この時のアーム21の回動速度は、コイルバネ231と対向して配置されたダンパ232の緩衝作用により調整される。もちろん、戸体4の閉じる勢いが強い場合には、閉鎖用案内板3の案内溝31に侵入した係合凸部21aは、図3に示した緩衝ゲート35を押し開き、弾性体36に衝突してその勢いが前もって調節される。
尚、図4(C)の完全閉鎖位置においても戸体4を閉鎖方向に付勢する力は作用し続けている。
さらに、本実施の形態のドアクローザー1は、アーム21の係合凸部21aが閉鎖用案内板3下面に所定形状・所定長さで設けた案内溝31により案内されるものであるところ、この案内溝31は、開口端31a付近は係合凸部21aの侵入角度にほぼ一致し、その後カーブしてから侵入角度に対し横向きに案内するようになっており、係合凸部21aの案内方向とアーム21の角度、及び戸体4のヒンジ部(図示せず)からの距離等の相互関係により、戸体4の閉鎖方向への付勢力が傾斜的に変化するようになっている。
即ち、アーム21による戸体4の閉鎖方向への付勢力は、手動による閉動作により繋留手段が解除された後に手動による勢いが弱まって、ドアクローザー1による自動的な作動力が最も必要とされる範囲で最も強くなり、ドア完全閉鎖位置前後付近ではやや弱まるように前記相互関係を設定している。
本発明のドアクローザー1では、ドアの開け初めにおいては、比較的小さな力でも戸体4が開き初め、付勢力の強い部分も加速力が作用して容易に開くことができるため、力を入れすぎて勢いが余ることもなく手動によるドアの開閉が極めてスムースに行えるものとなる。尚、この戸体4にかかる付勢力の調整は、アーム21の長さに応じて閉鎖用案内板3下面に形成する案内溝の長さ・案内方向等の形状を設計することにより、適宜行うことができる。
そして、本実施の形態に係るドアクローザー1の構成にすることにより、本体2を一般的な戸体の芯材の厚みであるドア上部から20mm〜30mmの中に収めることを可能とすることで、既存の芯材が使用できるため、芯材の補強をするための加工を必要とせず、従来、このタイプのドアクローザーを設置する場合に必要であった大きな切り欠きを戸体4に設ける必要がないばかりか、ドア完成時において、外側からドアクローザー1がほぼはみ出すことないスッキリとしたドアを提供することができる。また、本発明の実施の形態における本体2は、アーム21の軸22ごと取り外して本体の上下面の逆側から組み付けることで、右勝手、左勝手を切り替え可能なため、アーム21が組付けられていない状態で保管し、発注状況や在庫状況に合わせて、本体2に右勝手、左勝手を付けること容易に行えるものである。
1 ドアクローザー、2 本体、20 機構部、21 アーム、21a 係合凸部、22 軸、3 閉鎖用案内板、31 案内溝、31a 開放端、31b 差し込み溝、31c 係止溝、34 バイパス傾斜面、35 緩衝ゲート、35a ゲートバー、36 弾性体、37 コイルバネ、38 退避室、39 コイルバネ、4 戸体、5 戸枠、231 コイルバネ、232 ダンパ、232a ダンパ先端部、241 動力伝達コマ、242 アーム固定片

Claims (7)

  1. 先端側に係合凸部を有したアームと前記アーム基端側に連結されて前記アーム先端側を旋回させる付勢手段と前記アームを所定角度で固定する繋留手段を備えて開き戸式のドアの戸体に配設される本体と、前記係合凸部が侵入・係合することで前記付勢手段による旋回動作に対し前記係合凸部の摺動方向を案内して前記戸体を閉鎖方向に作動させるための差し込み溝と係止溝とが交差して形成される平面が横長略L字形状の案内溝が下面に設け
    られた閉鎖用案内板とからなり、前記繋留手段が解除され前記付勢手段により前記アームを旋回させながら前記係合凸部を前記案内溝の前記差し込み溝から前記係止溝へと移動することにより前記戸体が自動的に完全閉鎖位置に移動する前記ドアに配設される開き戸のドアクローザーにおいて、
    前記閉鎖用案内板における前記案内溝の前記差し込み溝と前記係止溝との交差部分に退避室を設けるとともに、前記退避室の入口には、ゲートバーを後側から所定の付勢手段により案内溝方向へ付勢する弾性体を備えた緩衝ゲートが配置され、前記案内溝へ侵入した前記係合凸部が前記緩衝ゲートの前記ゲートバーと当接したときの押圧力が前記ゲートバーに係る付勢力を超えている場合に前記ゲートバーと前記係合凸部が前記退避室方向へ押しこまれるとともに前記係止溝への前記係合凸部の侵入を一旦阻止し、前記係合凸部の押圧力が吸収されると前記弾性体の付勢力により押し戻されて前記係止凸部を前記係止溝へ侵入させる前記緩衝ゲートを備えていることを特徴とするドアクローザー。
  2. 前記弾性体として、コイルバネを用いたことを特徴とする請求項1に記載のドアクローザー。
  3. 前記係合凸部により前記ゲートバーが退避室方向へ押しこまれたときに、前記係合凸部が当接する前記退避室内の壁面が弾性体により構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のドアクローザー。
  4. 前記壁面に配置された弾性体がゴム体であることを特徴とする請求項3に記載のドアクローザー。
  5. 前記閉鎖用案内板は、戸枠に内蔵可能であって、設置時に切り欠きを不要とすることを特徴とする請求項1,2,3または4に記載のドアクローザー。
  6. 前記閉鎖用案内板に備えられた前記案内溝の開放端の近傍にバイパス傾斜面を設け、前記バイパス傾斜面の上側に弾性体を配置することにより、前記アームの前記係合凸部が前記開放端へ侵入・係合する前に前記アームが旋回動作し、戸体と略平行に位置して、前記係合凸部が前記案内溝へ侵入しない場合においても、前記係合凸部が前記バイパス傾斜面を没入させながら乗り越えることにより、前記係合凸部が前記案内溝における前記係止溝へ侵入可能とすることを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載のドアクローザー。
  7. 前記バイパス傾斜面の上側に備えられた弾性体がコイルバネであることを特徴とする請求項6に記載のドアクローザー。
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