JP4908864B2 - 開閉装置用閉鎖防止装置及び該閉鎖防止装置を具備した開閉装置 - Google Patents

開閉装置用閉鎖防止装置及び該閉鎖防止装置を具備した開閉装置 Download PDF

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Description

本発明は、空間を仕切る開閉体を、牽引部材により牽引しながらスライドさせて開放するようにしたオーバヘッドドア等の開閉装置に具備され、牽引部材の張力が低下した際に開閉体が不意に閉鎖動作してしまうのを防ぐ開閉装置用閉鎖防止装置、及び該閉鎖防止装置を具備した開閉装置に関するものである。
従来、この種の発明には、特許文献1の図3に記載されたもののように、開閉体(シャッタ本体34)に固定される固定部材(取付部22)と、該固定部材に支持されて回動可能な可動係合部材(ストッパ23)と、該可動係合部材をガイドレール(37)に係合させる方向へ回動させるように付勢する付勢部材(図示されていないバネ)等を備え、可動係合部材(ストッパ23)を牽引部材(ワイヤー35)により反係合方向側へ回動させるように牽引しながら、開閉体(シャッター本体34)を開放動作させるようにした建物用シャッタの落下防止装置がある。
ところで、上述した従来の落下防止装置を、開閉体をその上方から牽引部材により牽引しながら開放し、更に該開閉体を前記牽引部材の牽引力に抗して略水平方向へスライドさせ収納するオーバヘッドドアに具備した場合、図9に示すように、通常の開放動作では、可動係合部材123が牽引部材135に牽引されることで、可動係合部材123に固定されたブレード125がガイドレール137から離れた状態に位置するため、牽引部材135の牽引力に補助されながら、落下防止装置100と共に開閉体(図示せず)を開放方向へ移動させることができる。
また、牽引部材135が切れたり外れたり、あるいは牽引部材135を巻き取る機構が損傷し空回りしたり等することで、牽引部材135の張力が低下した場合には、牽引部材135の張力に対し付勢部材136の付勢力が勝るため、図9に二点鎖線で示すように、可動係合部材123が牽引方向と反対の方向へ回動し、該可動係合部材123のブレード125がガイドレール137に食い込む。よって、落下防止装置100と一体的な開閉体(図示せず)の落下を防ぐことができる。
また、上記従来技術では、特許文献1によれば説明が省略されているが、牽引部材135を可動係合部材123のガイド溝123aに沿わせて上方へ導く構造となっており、可動係合部材123がガイドレール137に沿って上方へ移動し更に水平方向へ移動して行くと、牽引部材135が可動係合部材123のガイド溝123aから外れる。したがって、牽引部材135の牽引方向が図9に示す斜め方向に変化したとしても、牽引部材135の牽引力が、可動係合部材123を反係合方向(図9における時計方向)へ回動させる方向に作用し、ブレード125がガイドレール137から離間した状態に維持されることになる。
そして、前記のようにしてガイド溝123aから外れた牽引部材135は、通常の閉鎖動作においては、上記開閉体の閉鎖動作に伴って落下防止装置100が閉鎖方向へ移動した際に、可動係合部材123のガイド溝123aに再係合して元の状態となる。
しかしながら、上記従来技術によれば、上記開閉体の閉鎖動作時に、その閉鎖動作に伴う振動や開閉体が受ける風力等に起因して、図10に示すように、牽引部材135がガイド溝123aに再係合しなかった場合には、牽引部材135が可動係合部材123を係合方向(図10における反時計方向)へ回動させるように牽引するため、可動係合部材123のガイド溝123aがガイドレール137に食い込んで、落下防止装置100および上記開閉体の閉鎖方向への移動が停止してしまうおそれがある。
特開2003−56265号公報(図3参照)
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、牽引部材の牽引方向の変化に伴う誤作動を簡素な構造でもって防ぐことができる開閉装置用閉鎖防止装置及び該閉鎖防止装置を具備した開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するための一手段は、開閉体をその開放方向側から可撓性の牽引部材により牽引しながらスライドさせ開放し、更に該開閉体を前記牽引部材の牽引力に抗して前記開放方向と交差する方向へスライドさせ収納するようにした開閉装置に具備され、牽引部材の張力が低下した際に、閉鎖動作する開閉体を不動な被係合部に係合させて制動するようにした開閉装置用閉鎖防止装置において、前記開閉体に固定される固定部材と、前記被係合部に接近して係合する係合方向と前記被係合部から離間する反係合方向との双方向へ回動中心部を回動中心にして回動するように、前記固定部材に支持された可動係合部材と、該可動係合部材を前記係合方向へ回動させるように付勢する付勢手段とを備え、前記可動係合部材が前記付勢手段の付勢力に抗するように前記牽引部材により牽引されることで、前記可動係合部材を前記反係合方向側に維持するようにした開閉装置用閉鎖防止装置であって、前記可動係合部材において前記回動中心部よりも前記開閉体から開閉体厚さ方向へ離間した位置には、前記牽引部材における牽引方向の変化に伴い回動するように、前記牽引部材に対し自由端側を着脱不能に係合させた矯正アームが支持され、前記開閉体が閉鎖動作した際に、前記矯正アームは、その自由端側を、前記回動中心部よりも開閉体閉鎖方向側の位置から前記回動中心部に接近するように回動させ、前記可動係合部材に当接させることで、前記可動係合部材の反係合方向と同一回転方向の回動が規制されるとともに、前記牽引部材牽引力によって前記可動係合部材を前記反係合方向へ回動させる作用点の位置を、該矯正アームにおける基端側から自由端側へ移動させることを特徴とする。
第一の形態は、開閉体をその開放方向側から可撓性の牽引部材により牽引しながらスライドさせ開放し、更に該開閉体を前記牽引部材の牽引力に抗して前記開放方向と交差する方向へスライドさせ収納するようにした開閉装置に具備され、牽引部材の張力が低下した際に、閉鎖動作する開閉体を不動な被係合部に係合させて制動するようにした開閉装置用閉鎖防止装置において、前記開閉体に固定される固定部材と、前記被係合部に接近して係合する係合方向と前記被係合部から離間する反係合方向との双方向へ回動するように、前記固定部材に支持された可動係合部材と、該可動係合部材を前記係合方向へ回動させるように付勢する付勢手段とを備え、前記可動係合部材が前記付勢手段の付勢力に抗するように前記牽引部材により牽引されることで、前記可動係合部材を前記反係合方向側に維持するようにした開閉装置用閉鎖防止装置であって、前記可動係合部材には、前記牽引部材における牽引方向の変化に伴い回動するように、前記牽引部材に対し自由端側を着脱不能に係合させた矯正アームが支持され、該矯正アームは、前記牽引部材による牽引力の作用点の位置が、前記可動係合部材を前記反係合方向へ回動させる位置に矯正されるように、その回動が規制されている。
ここで、本形態に係わる閉鎖防止装置は、開閉体をスライドさせて開放し、その開放方向と交差する方向へ収納するようにした開閉装置(特に好ましくはオーバーヘッドドア)に装着されることで、独自の作用効果を効果的に発揮するものであるが、該閉鎖防止装置を、開閉体を巻き取って収納するシャッター装置や、パネルシャッター装置、ドア、雨戸を含む引戸、窓、ロールスクリーン、ブラインド、オーニング装置、門扉、ゲート、スライディングウォール装置等、オーバーヘッドドア以外の開閉装置に装着することも可能である。
また、上記開閉体には、複数のスラットやパイプを開閉方向へ連設してなる態様や、単数もしくは複数のパネルや、シート状物、ネット状物を開閉方向へ設けてなる態様、あるいはスラット、パネル、パイプ、シート状物、ネット状物等を適宜に組み合わせてなる態様等とすることができる。
また、上記牽引部材とは、閉鎖状態の上記開閉体をその開放方向側から牽引しながら開放させる可撓性の部材であればよく、この牽引部材には、ワイヤーや、紐状物、帯状物、チェーン状の部材、鎖状の部材、スプリング等を含む。
また、上記被係合部とは、上記開閉体を、上記閉鎖防止装置を介して係合させて制動する際の係合対象物であり、開閉方向へ移動する開閉体に相対して不動な部位である。
この被係合部の具体例としては、上記開閉体を開閉方向や収納方向へ案内するガイドレールや、該ガイドレールを支える支柱、当該閉鎖防止装置を具備する開閉装置の設置対象物である躯体挙げられる。
更に、この被係合部は、上記開閉体の開閉軌道に沿って設けられた前記部材(ガイドレール、支柱、躯体等)以外の部材であってもよい。
また、「閉鎖動作する開閉体を不動な被係合部に係合させて制動する」という構成には、閉鎖動作する開閉体を不動な被係合部に係止させて、該開閉体の閉鎖動作を停止するようにした態様や、閉鎖動作する開閉体を不動な被係合部に摺接させて、該開閉体の閉鎖速度を遅くするようにした態様等を含む。
また、上記固定部材とは、上記開閉体に対し固定される部材であればよく、その具体的な形状等は限定されない。
上記可動係合部材とは、前記固定部材に相対して回動するように支持された部材であり、その回動方向が上記被係合部に接近して係合する係合方向と上記被係合部から離間する反係合方向との双方向となるように構成されている。
この可動係合部材は、例えば、前記係合方向が開閉体開放方向に沿う回動方向であるとともに、前記反係合方向が開閉体閉鎖方向に沿う回動方向である態様と、前記係合方向が開閉体閉鎖方向に沿う回動方向であるとともに、前記反係合方向が開閉体開放方向に沿う回動方向である態様との双方を含む。
また、上記付勢手段は、上記可動係合部材を上記係合方向へ回動させるように付勢する部材であればよく、この付勢手段には、スプリングや、バネ、ゴムや弾性合成樹脂材料等の弾性体等を含む。
更に、上記付勢手段には、上記可動係合部材を自重や錘体の重量によって上記係合方向へ回動させるように構成も含む。
また、「前記牽引部材における牽引方向の変化」とは、上記開閉体のスライド方向の変化に伴い、上記牽引部材の牽引方向が変化することを意味する。
すなわち、例えば、閉鎖状態の上記開閉体が開放方向へスライドし、更にその開放方向と交差する方向へスライドした場合、そのスライド方向の変化に伴い、上記開閉体に固定された当該開閉装置用閉鎖防止装置の移動方向も変化する。したがって、上記牽引部材の牽引方向が変化することになる。
また、上記矯正アームとは、上記牽引部材に対し自由端側を着脱不能に係合させた状態で回動するように、上記可動係合部材に支持された部材である。
なお、「前記牽引部材に対し自由端側を着脱不能に係合」という構成には、例えば、上記牽引部材の中途部分を上記矯正アームにおける自由端側の貫通孔に挿通させている態様や、上記牽引部材の先端部を上記矯正アームにおける自由端側に止着している態様等を含む。
また、「前記牽引部材による牽引力の作用点」とは、上記可動係合部材を上記反係合方向へ回動させるように牽引する場合に、上記牽引部材による牽引力が加わる点を意味する。
また、「作用点の位置が、前記可動係合部材を前記反係合方向へ回動させる位置に矯正され」という構成は、より詳細に説明すれば、開閉体および該開閉体と一体的な当該閉鎖防止装置の移動方向の変化に伴って、上記可動係合部材が係合方向へ回動して上記被係合部に係合することのないように、上記作用点の位置を変化させることを意味する。
形態では、このような作用を具体的に実現するために、上記矯正アームの自由端側を上記牽引部材に対し着脱不能に係合するとともに、その矯正アームの回動を規制するようにしている。
また、上記矯正アームの回動を規制する手段としては、例えば、上記矯正アームを上記可動係合部材や上記可動係合部材と一体的な部材に当接させるようにすればよい。
また、上記矯正アームの回動を規制するようにした構成は、例えば、上記矯正アームが一方向へ回動した際にその回動が所定位置で規制されるようにした構成とすればよいが、他例としては、上記矯正アームの双方向の回動を規制するようにした態様、すなわち上記矯正アームの回動範囲を設定するようにした態様としてもよい。
また、第二の形態では、上記牽引部材の先端部が上記可動係合部材に止着され、該牽引部材の中途部分が上記矯正アームの自由端側に挿通されるようにした。
また、第三の形態では、上記牽引部材の先端部が上記矯正アームの自由端側に止着されるようにした。
また、第四の形態では、上記矯正アームは、上記可動係合部材との当接により回動が規制されることで、上記牽引部材による牽引力の作用点の位置を、上記可動係合部材を上記反係合方向へ回動させる位置に矯正するように設けられている。
また、第五の形態では、上記可動係合部材には、上記被係合部に対し当接させて係合するためのブレードが設けられ、該ブレードの先端側には、上記被係合部に当接させるための鋭利な凸部が形成されている。
この第五の形態は、上記第一乃至第四の形態に従属しない独立した構成としても後述する第五の形態の作用効果を奏する。
すなわち、この独立した構成は、開閉体をその開放方向側から可撓性の牽引部材により牽引しながらスライドさせ開放するようにした開閉装置に具備され、牽引部材の張力が低下した際に、閉鎖動作する開閉体を不動な被係合部に係合させて制動するようにした開閉装置用閉鎖防止装置において、前記開閉体に固定される固定部材と、前記被係合部に接近して係合する係合方向と前記被係合部から離間する反係合方向との双方向へ回動するように、前記固定部材に支持された可動係合部材と、該可動係合部材を前記係合方向へ回動させるように付勢する付勢手段とを備え、前記可動係合部材が前記付勢手段の付勢力に抗するように前記牽引部材により牽引されることで、前記可動係合部材を前記反係合方向側に維持するようにした開閉装置用閉鎖防止装置であって、前記可動係合部材には、前記被係合部に対し当接させて係合するためのブレードが設けられ、該ブレードの先端側には、上記被係合部に当接させるための鋭利な凸部が形成されていることを特徴とする。
ここで、上記凸部は、単数であってもよいが、制動性能をより良好にするためには、複数であることが好ましい。
また、鋭利な凸部とは、該凸部の突端形状が、被係合部に対し接する直線状や曲線状でない鋭利な形状であることを意味し、この凸部形状の好ましい具体例としては、鋭角状や鈍角状を含む角形状(特に鋭角状が好ましい)や、鋸刃形状等が挙げられる。
なお、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の上記開閉体の厚さ方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、上記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において、「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向であり、この「開閉体開閉方向」は、開閉体を収納する「収納方向」とは区別して用いている。
また、本明細書中において「収納方向」とは、開閉体を収納する方向であって開閉体開閉方向に対し交差する方向を意味する
上記形態は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の形態によれば、開閉体の開閉動作に伴って、牽引部材の牽引方向が変化すると、その牽引方向の変化に追従するように矯正アームが回動する。そして、矯正アームの回動が所定の規制位置で停止するため、牽引部材による牽引力の作用点の位置が変化して、可動係合部材を反係合方向へ回動させる位置に矯正される。
したがって、牽引部材の牽引方向の変化に伴って可動係合部材が反係合方向へ回動し被係合部に係合してしまうような誤作動を、簡素な構造でもって防ぐことができる。
しかも、矯正アームの自由端側が牽引部材に対し着脱不能に係合しているため、牽引部材が矯正アームから外れて、可動係合部材が係合方向へ回動してしまうのを防ぐことができる。
更に、第二の形態によれば、牽引部材の先端部を直接矯正アームに止着した構造と比較し、矯正アームや該矯正アームの支持箇所等に作用する力を小さくすることができ、ひいては、矯正アームの破損等を防ぐことができる。
また、第三の形態によれば、牽引部材の先端部の可動係合部材に止着する際に、可動係合部材を回動させて止着作業が容易な位置にすることができ、当該開閉装置用閉鎖防止装置の生産性や、施工性等が良好である。
更に、第四の形態によれば、矯正アームの回動を規制するための構成を、生産性が良好で簡素な具体的構造とすることができる。
更に、第五の形態によれば、開閉体の不意な閉鎖動作を制動するために可動係合部材を被係合部に当接させて係合する際、ブレード先端側の鋭利な凸部が、被係合部に対し比較的深く食い込み係合するため、制動効果が良好である
次に、上記形態の特に好ましい具体例を、図面に基づいて説明する。
以下の閉鎖防止装置は、開閉体をその開放方向側から可撓性の牽引部材により牽引しながらスライドさせ開放し、更に該開閉体を前記牽引部材の牽引力に抗して前記開放方向と交差する方向へスライドさせ収納するようにしたオーバヘッドドアに具備された一例について説明する。
このオーバヘッドドア1は、図1に示すように、スライドしながら開閉動作する開閉体10と、該開閉体10の幅方向の両端部を、それぞれ上方へ導き更に略水平方向又は斜め上方へ導くガイドレール20,20と、該開閉体10をその幅方向両側の牽引部材33,33により開放方向へ牽引する牽引機構30と、該牽引機構30の異常等によって少なくとも一方の牽引部材33の張力が低下した際に、開閉体10の自重による閉鎖動作を阻む閉鎖防止装置40,40とを備えている。
開閉体10は、幅方向に長尺な略矩形状のパネル状部材11を、隣接するパネル状部材11,11間で回動するように開閉方向に複数接続し、その幅方向の両端部の各々に、回動自在な複数のローラ部材12を、開閉体開閉方向へわたって所定間隔置きに支持してなり、これらローラ部材12をガイドレール20に対し係合させている。
また、ガイドレール20は、開閉体10の開閉方向(図示例によれば上下方向)へわたる縦レール部21と、開放した際の開閉体10を開閉方向に交差する方向(例えば略水平方向や略斜め上方向等)へわたって設けられた横レール部22と、これら縦レール部21と横レール部22を滑らかな湾曲状に接続するコーナーレール部23とから一体に構成され、これらレール部21,23,22が、その延設方向へわたって、ローラ部材12を転動可能に覆う断面略凹状に形成されている。
このガイドレール20は、その開閉体厚さ方向の一端部(図3における下端部)の外面を、開閉体案内方向へわたって閉鎖防止装置40に係合される被係合部20aとし、同端部の内面を、ローラ部材12を案内する断面略凹状のガイド面としている。
前記被係合部20aは、図示例によれば、開閉体案内方向へわたる断面略半円状に形成され、その外面には、閉鎖防止装置40の係合を容易にするように、ゴムや弾性合成樹脂等からなる滑止め材20a1(図3参照)がコーティングされている。
また、牽引機構30は、開閉体幅方向へわたって配設された軸部31と、該軸部31の両端側に支持されたリール部32,32と、各リール部32により巻かれたり繰り出されたりする牽引部材33と、該牽引部材33をリール部32に巻き取る方向へ軸部31を付勢する牽引源34,34とを備えている。
軸部31は、全閉状態の開閉体10の上方延長線上に位置するように、開閉体幅方向へわたって配設され、その両端側の各々が、不動部位(例えば、当該オーバヘッドドア1を構成する図示しない枠状部材や、当該オーバヘッドドア1の設置対象である躯体等)に対し、軸受けブラケット等を介し回動自在に支持されている。
各リール部32は、牽引部材33を巻き取ったり繰り出したりすることが可能な略筒状の部材であり、その中心部が軸部31の一端側に固定されている。
牽引部材33は、金属製のワイヤーであり、その開閉体開放方向側の端部が前記リール部32の外周面に止着され、その閉鎖方向側の端部が、後述する閉鎖防止装置40に止着されている。
この牽引部材33は、前記リール部32に巻き取り可能な長尺状の部材であればよく、例えば、金属製の鎖やチェーン、金属以外の材質の略紐状の部材とすることも可能である。
牽引源34は、一端側を軸部31に止着するとともに他端側を不動部位に止着することで、軸部31を巻き取り回転方向へ付勢するスプリングである。
この牽引源34は、軸部31をゴム等の他の弾性体の弾性力により巻き取り回転方向へ回転させるようにした機構や、軸部31を錘部材の重量により巻き取り回転方向へ回転させるようにした機構、軸部31を電動モータ等の動力により巻き取り回転方向へ回転させるようにした機構等に置換することも可能である。
また、図示例によれば、牽引源34を二つ備え、一方の牽引源34が故障や損傷等により空回りした場合でも他方の牽引源34の付勢力を得られるようにしているが、牽引源34を単数もしくは3以上備える構成とすることも可能である。
また、閉鎖防止装置40は、開閉体10側に固定される固定部材41(図2参照)と、ガイドレール20の被係合部20aに接近して係合する方向(以下、係合方向と称する)と被係合部20aから離間する方向(以下、反係合方向と称する)との双方向へ自在に回動するように、固定部材41に支持された可動係合部材42、該可動係合部材42を前記係合方向へ回動させるように付勢する付勢手段43(図3参照)と、牽引部材33に対し自由端側を着脱不能に係合させるとともに可動係合部材42に対し回動自在に支持された矯正アーム44(図2及び図3参照)とを備えている。
そして、この閉鎖防止装置40は、前記可動係合部材42が付勢手段43の付勢力に抗するようにし牽引部材33により牽引されることで、可動係合部材42を前記反係合方向側に維持するようにしている。
より詳細に説明すれば、固定部材41は、開閉体10に対し止着される略平板状の開閉体止着部41aと、該開閉体止着部41aの両側から開閉体厚さ方向へ突出するように設けられた支持片部41b,41b’と、これら支持片部41b,41b’に対し挿通支持された中空軸部41cとからなる。
開閉体止着部41aは、図示例によれば略板状を呈し、複数の止着孔41aに挿通される止着具(例えば、ネジやボルト、リベット等)により、開閉体10に対し止着される。
両支持片部41b,41b’の各々は、図示例によれば側面視略三角形状を呈し、その突端側部分41b1,41b1’および基端側部分41b2,41b2’により、後述する可動係合部材42の回動範囲を規制している。
なお、図3において、支持片部41bの突端側が略くの字状に曲げられているのは、矯正アーム44との干渉を避けるためである。
中空軸部41cは、略筒状を呈し、両支持片部41b,41b’間にわたって挿通され支持されている。
この中空軸部41c内には、軸部材13が回動自在に挿通され、該軸部材13の端部にローラ部材12が同芯状に固定される。
更に、中空軸部41cは、その両端部側の外周面に可動係合部材42を挿通させることで、該可動係合部材42を回動自在に支持している。
また、可動係合部材42は、その両端側が上記中空軸部41cに支持された略コ字枠状の可動本体部42aと、当該可動係合部材42の回動範囲を規制する回動規制片部42bと、可動本体部42aの外側でガイドレール20の被係合部20aに対し係止可能なブレード42cとを備える。
更に、この可動係合部材42には、可動本体部42aにおける上記反係合方向側(図2における下方側)の部位おいて最も自由端側へ突出するように、牽引部材33の先端部を止着するための牽引部材止着部42dが設けられる。
なお、図示例によれば、この可動係合部材42は、複数の金属製板金部材を適宜に組み合わせることで構成されているが、一部材から構成するようにしてもよい。
回動規制片部42bは、図示例によれば、略コ字枠状の可動本体部42aの内側で、突端側を中空軸部41cへ向けた略平板状に設けられている。
この回動規制片部42bは、固定部材41における支持片部41b,41’の突端側部分41b1,41b1’に当接することで、可動係合部材42を被係合部20aに対し係合することのない非係合位置にし、同支持片部41b,41’の基端側部分41b2,41b2’に対し当接することで、可動係合部材42を被係合部20aに対し係合可能となる係合位置にする。
また、この回動規制片部42bは、前記のようにして可動係合部材42の回動範囲を規制するとともに、後述する付勢手段43によっても係合されている。
ブレード42cは、被係合部20a側へ向く突端部を、被係合部20aに対し食い込み可能な略刃状に形成した平面視略矩形状を呈し、ガイドレール20の被係合部20aと対向するように可動本体部42aにおける自由端側に配置され、ネジや、ボルトとナット、リベット、あるいは溶接等の止着手段により固定されている。
なお、このブレード42cは、より好ましい態様として、図4に示すブレード42c’に置換されてもよい。このブレード42c’は、上記可動係合部材42と同様に平面視略矩形状を呈し、被係合部20aに対し当接させるための突端部を、複数の鋭利な凸部42b1’からなる略鋸刃状に形成している。
このブレード42c’によれば、被係合部20aに対する食い込みを、より良好にすることができる。
また、付勢手段43は、略コイルスプリング状を呈し、その一端側と他端側を可動係合部材42の回動規制片部42bに係止するとともに、コイル状部分の中央側を突出させて固定部材41の開閉体止着部41aに係止させている。
そして、この付勢手段43は、前記構成により、可動係合部材42を、固定部材41に相対する上記係合方向へ付勢している。
また、矯正アーム44は、牽引部材33における牽引方向の変化に伴い回動するように、牽引部材33に対し自由端側を着脱不能に係合させるとともに、その基端側が可動係合部材42に対し回動可能に支持されている。
この矯正アーム44は、牽引部材33による牽引力の作用点x(図6参照)の位置が、可動係合部材42を上記反係合方向へ回動させる位置に矯正されるように、その回動が規制されている。
より具体的に説明すれば、この矯正アーム44は、その自由端側を可動係合部材42の可動本体部42aに当接させることで、図6の状態Cに示すように、可動係合部材42の反係合方向と同一回転方向(図示例によれば時計方向)の回動が規制されている。
そして、この矯正アーム44は、その自由端側に、牽引部材33の中途部分を挿通させている。
図示例の矯正アーム44の構造について、より詳細に説明すれば、二個の平板状部材44a,44aを、スペーサ44bおよび自由端側のピン44c等を介して所定間隔に配置し、これら平板状部材44a,44aの間であって、スペーサ44bとピン44cとの間に、牽引部材33を挿通させるようにしている。
なお、図示例によれば、前記のように複数の部材から矯正アーム44を構成しているが、この矯正アーム44は、例えば、単一の長尺部材の自由端側に、牽引部材33を挿通させるための貫通孔を形成した構成であってもよい。
次に、上記構成の閉鎖防止装置40における基本的な作用効果について説明する。
図5(a)に示すように、開閉体10の通常の開閉動作および収納動作の際、可動係合部材42は、付勢手段43の付勢力に抗するように牽引部材33により牽引されることで、上記反係合方向側(図示例によれば時計方向側)に回動した非係合位置に維持される。
また、牽引部材33の切断や、該牽引部材33を巻き取るリール部32の空回り、該リール部32を巻き取り方向へ付勢する牽引源34の空回り等、牽引機構30側の支障により牽引部材33の張力が低下した際には、図5(b)に示すように、可動係合部材42が、付勢手段43の付勢力により開閉体開放方向に沿う回動方向(図示例によれば反時計方向)へ回動する。
したがって、可動係合部材42は、ブレード42cをガイドレール20外面の被係合部20aへ食い込ませた係合位置(図5(b)に示す状態)となる。
その食い込み状態を詳細に説明すれば、ブレード42cの鋭利な先端部分が、被係合部20a表面にコーティングされた滑止め材20a1に対し食い込むことになる。
したがって、開閉体10および該開閉体10と一体的な閉鎖防止装置40が開閉体閉鎖方向へ落下してしまうのを防ぐことができる。
次に、開閉体10を横レール部22側の収納位置から閉鎖動作させた際における閉鎖防止装置40の作用効果について、図6に基づいて詳細に説明する。
図6は、閉鎖防止装置40がガイドレール20の横レール部22,コーナーレール部23,縦レール部21の各々に位置する状態を、それぞれ符号A,B,Cとして示している。
先ず、閉鎖防止装置40がガイドレール20の横レール部22に位置する際(図6に示す状態A参照)には、牽引部材33が略直線状に維持され、牽引部材33による作用点xが矯正アーム44の基端側に位置した状態(図示例によれば牽引部材止着部42dと略一致した状態)となり、可動係合部材42は、牽引部材33の牽引力によって反係合方向へ回動した非係合位置に維持される。
なお、図6に示す状態Aにおいては、牽引部材33による牽引力の作用点xは、牽引部材33の牽引元部p1と可動係合部材42の回動中心部p2とを結ぶ仮想直線Pよりも、図示上の下側の位置であればよい。
すなわち、仮に、前記作用点xが仮想直線Pよりも上側に位置する構成とした場合には、牽引部材33の牽引力により可動係合部材42が係合方向へ回動するため、ブレード42cがガイドレール20の被係合部20aに食い込んでしまい、閉鎖防止装置40の移動が妨げられてしまう。
また、閉鎖防止装置40がガイドレール20のコーナーレール部23に位置する際(図6に示す状態B参照)には、矯正アーム44が牽引部材33が牽引方向の変化に伴って可動本体部42aに接近する方向(図示例によれば時計方向)へ回動するため、牽引部材33が略直線状に維持されるとともに、該牽引部材33による牽引力の作用点xが矯正アーム44の基端側に位置した状態(図示例によれば牽引部材止着部42dと略一致した状態)となり、可動係合部材42が、牽引部材33の牽引力により非係合位置に維持される。
この状態Bにおいても、牽引部材33による牽引力の作用点xは、牽引部材33の牽引元部p1’と可動係合部材42の回動中心部p2とを結ぶ仮想直線Pよりも、図示上の左下側の位置であればよい。
すなわち、仮に、前記作用点xが仮想直線Pよりも上側に位置する構成とした場合には、牽引部材33の牽引力により可動係合部材42が係合方向へ回動するため、ブレード42cがガイドレール20の被係合部20aに食い込んでしまい、閉鎖防止装置40の移動が妨げられてしまう。
なお、この状態Bにおいては、牽引部材33を巻き取るための牽引源34の付勢力が比較的小さくなるが、この際の牽引源34の付勢力よりも、閉鎖防止装置40の付勢手段43の付勢力の方が小さく設定されているため、可動係合部材42が係合方向へ回動してしまうのを防ぐことができる。
また、閉鎖防止装置40がガイドレール20の縦レール部21に位置する際(図6に示すCの状態)には、牽引部材33の牽引方向の変化に伴う矯正アーム44の回動が、可動本体部42aとの当接により規制されるため、牽引部材33が矯正アーム44の自由端側で曲げられた状態となる。
そのため、牽引部材33による牽引力の作用点xの位置が、上述した矯正アーム44の基端側の位置から、矯正アーム44の自由端側の位置へ変化する。
よって、可動係合部材42は、矯正アーム44自由端側の作用点xに作用する牽引部材33の牽引力により、上記非係合位置に維持される。
なお、図6に示す状態Cにおいては、牽引部材33による牽引力の作用点xは、牽引部材33の牽引元部p1”と可動係合部材42の回動中心部p2とを結ぶ仮想直線Pよりも、図示上の左側の位置であればよい。
すなわち、仮に、前記作用点xが仮想直線Pよりも図示上の右側に位置する構成とした場合には、牽引部材33の牽引力により可動係合部材42が係合方向へ回動するため、ブレード42cがガイドレール20の被係合部20aに食い込んでしまい、閉鎖防止装置40の移動が妨げられてしまう。
また、閉鎖状態の開閉体10を開放動作および収納動作する際には、上記と逆の動作となり、すなわち、閉鎖防止装置40が、縦レール部21、コーナーレール部23、横レール部22へと、順次に移動するのにつれて、矯正アーム44が可動本体部42aから離れる方向(図6における反時計方向)へ回動する。
したがって、牽引部材33による牽引力の作用点xが、矯正アーム44の自由端側から、同矯正アーム44の基端側(詳細には牽引部材止着部42d側)へ変化し、可動係合部材42の非係合状態が維持される。
なお、上述した閉鎖防止装置40の移動中において、矯正アーム44の自由端側に挿通されている牽引部材33が矯正アーム44から脱落しないのは勿論のことである。
次に、本発明に係わる閉鎖防止装置の他例について説明する。なお、以下に示す閉鎖防止装置について、上述した閉鎖防止装置40と略同様の箇所については閉鎖防止装置40と同一の符号を付けることで重複する詳細説明を省略する。
図7に示す閉鎖防止装置40’は、上記閉鎖防止装置40に対し、矯正アーム44を省き、支持ブラケット45’介して矯正アーム44’を支持するとともに、矯正アーム44’の自由端側に牽引部材33の先端部が止着されるようにし、可動係合部材42’を構成している。
ブラケット45’は、図示例によれば略L字状を呈し、上述した略コ字状の可動本体部42aの回動端部に、ネジや、ボルトとナット、リベット、あるいは溶接等の止着手段により固定される。
また、矯正アーム44’は、図示例によれば略長尺状に形成され、その自由端側を牽引部材33の先端部に対し着脱不能に係合止着させるとともに、その基端側が軸支部46’を介して前記支持ブラケット45’に対し回動可能に支持されている。
この構成によれば、上述した閉鎖防止装置40が矯正アーム44をガイドレール20よりも開閉体幅方向の内側(より具体的にはガイドレール20よりも開閉体幅方向における開閉体10側)に配置していたのに対し(図3参照)、閉鎖防止装置40’では、矯正アーム44’が、ガイドレール20よりも開閉体幅方向の外側に配置されることになる。
矯正アーム44’は、牽引部材33の牽引方向の変化に伴って、牽引部材33による牽引力の作用点xの位置が、可動係合部材42’を上記反係合方向へ回動させる位置に矯正されるように、その回動が規制されている。
より具体的に説明すれば、この矯正アーム44’は、その自由端側を支持ブラケット45’における軸支部46’よりも中空軸部41c側の部分に当接させることで、図8の状態Cに示すように、可動係合部材42の反係合方向と同一回転方向(図示例によれば時計方向)の回動が規制されている。
上記構成の閉鎖防止装置40’によれば、上述した閉鎖防止装置40と略同様に、図8に示す状態Aおよび状態Bにおいては、牽引部材33の牽引方向の変化に伴って矯正アーム44が回動するため、牽引部材33による牽引力の作用点xが、矯正アーム44の基端部側(換言すれば軸支部46’側)に位置し、可動係合部材42’が非係合位置に維持される。
また、図8に示す状態Cにおいては、牽引部材33の牽引方向の変化に伴う矯正アーム44’の回動が、支持ブラケット45’との当接により規制されるため、牽引部材33による牽引力の作用点xの位置が、矯正アーム44の基端部側から自由端部側に変化し、可動係合部材42’が非係合位置に維持される。
なお、前記のような閉鎖防止装置40の移動中において、矯正アーム44’の自由端側に止着されている牽引部材33が矯正アーム44’から脱落しないのは勿論のことである。
また、上記実施の形態によれば、閉鎖防止装置40,40’をオーバヘッドドア1に適用した具体例を示しているが、同閉鎖防止装置40,40’をシャッター装置等の他の開閉装置に用いることも可能である。
また、上記実施の形態のオーバヘッドドア1は、牽引部材33の牽引するための牽引機構30を閉鎖状態の開閉体10の略真上に備えた一例を示しているが、この牽引機構30を開閉体開放方向に対し交差する方向側に具備するとともに、閉鎖状態の開閉体10の上方に滑車を設け、該滑車により牽引方向が変えられた牽引部材33を、牽引機構30によって牽引する構成であってもよい。
また、矯正アーム44および牽引部材止着部42dの形状は、上記実施の形態のものに限定されず、上記状態Cにおいて牽引部材33の牽引方向の変化に伴う矯正アーム44の回動が可動本体部42aとの当接により規制され、且つ、上記状態A及びBにおいて矯正アーム44の自由端側と牽引部材止着部42dとの双方が仮想直線Pよりも左下側に位置するように、作用点xを移動させる形状とすればよい。
また、換言すれば、開閉体10の開放時には、牽引部材止着部42dが仮想直線Pよりも左下側に位置するようになってから、矯正アーム44の回動に伴う作用点xの移動が開始され、開閉体10の閉鎖時には、牽引部材止着部42dが仮想直線Pよりも右上側(若しくは右側)に位置する前に、矯正アーム44の回動が規制されて作用点xが初期位置となるように、矯正アーム44および牽引部材止着部42d等が構成されている。
また、上記実施の形態によれば、閉鎖防止装置40を開閉体10の下端部近傍に備えた好ましい一例を示したが、この閉鎖防止装置40は、開閉体10における他の位置に具備することも可能であり、例えば、下端部近傍以外の箇所に具備されたり、下端部近傍の箇所と下端部近傍以外の箇所との双方に具備されたり等してもよい。
本発明に係わる閉鎖防止装置を適用したオーバヘッドドアの一例を示す斜視図であり、ガイドレールを一部切欠して要部を示している。 本発明に係わる閉鎖防止装置の一例を示す斜視図である。 同閉鎖防止装置の平面図である。 ブレードの他例を示す平面図である。 同閉鎖防止装置の側面図であり、(a)は可動係合部材が非係合位置にある状態を示し、(b)は可動係合部材が係合位置にある状態を示している。 同閉鎖防止装置の側面図であり、同閉鎖防止装置を開閉体の開放動作に伴いガイドレールに沿って移動させている状態を示す。 本発明に係わる閉鎖防止装置の他例を示す斜視図である。 同閉鎖防止装置の側面図であり、同閉鎖防止装置を開閉体の開放動作に伴いガイドレールに沿って移動させている状態を示す。 従来の閉鎖防止装置を開閉体の開放動作に伴いガイドレールに沿って移動させている状態を示す。 従来の閉鎖防止装置を開閉体の閉鎖動作に伴いガイドレールに沿って移動させている状態を示す。
1:オーバヘッドドア
10:開閉体
20:ガイドレール
20a:被係合部
30:牽引機構
33:牽引部材
40:閉鎖防止装置
42:可動係合部材
42c:ブレード
43:付勢手段
44:矯正アーム
x:作用点

Claims (11)

  1. 開閉体をその開放方向側から可撓性の牽引部材により牽引しながらスライドさせ開放し、更に該開閉体を前記牽引部材の牽引力に抗して前記開放方向と交差する方向へスライドさせ収納するようにした開閉装置に具備され、牽引部材の張力が低下した際に、閉鎖動作する開閉体を不動な被係合部に係合させて制動するようにした開閉装置用閉鎖防止装置において、
    前記開閉体に固定される固定部材と、
    前記被係合部に接近して係合する係合方向と前記被係合部から離間する反係合方向との双方向へ回動中心部を回動中心にして回動するように、前記固定部材に支持された可動係合部材と、
    該可動係合部材を前記係合方向へ回動させるように付勢する付勢手段とを備え、
    前記可動係合部材が前記付勢手段の付勢力に抗するように前記牽引部材により牽引されることで、前記可動係合部材を前記反係合方向側に維持するようにした開閉装置用閉鎖防止装置であって、
    前記可動係合部材において前記回動中心部よりも前記開閉体から開閉体厚さ方向へ離間した位置には、前記牽引部材における牽引方向の変化に伴い回動するように、前記牽引部材に対し自由端側を着脱不能に係合させた矯正アームが支持され、
    前記開閉体が閉鎖動作した際に、前記矯正アームは、その自由端側を、前記回動中心部よりも開閉体閉鎖方向側の位置から前記回動中心部に接近するように回動させ、前記可動係合部材に当接させることで、前記可動係合部材の反係合方向と同一回転方向の回動が規制されるとともに、前記牽引部材牽引力によって前記可動係合部材を前記反係合方向へ回動させる作用点の位置を、該矯正アームにおける基端側から自由端側へ移動させることを特徴とする開閉装置用閉鎖防止装置。
  2. 上記牽引部材の先端部を、上記可動係合部材における上記矯正アームの基端側の近傍に止着、該牽引部材における前記先端部よりも牽引源側の中途部分を、上記矯正アームの自由端側に挿通したことを特徴とする請求項1記載の開閉装置用閉鎖防止装置。
  3. 上記牽引部材の先端部を、上記矯正アームの自由端側に止着したことを特徴とする請求項1記載の開閉装置用閉鎖防止装置。
  4. 前記可動係合部材には、前記被係合部に対し当接させて係合するためのブレードが設けられ、このブレードは、前記回動中心部よりも、前記開閉体から離れるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の開閉装置用閉鎖防止装置。
  5. 前記ブレードの先端側には、前記被係合部に当接させるための鋭利な凸部が略鋸刃状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の開閉装置用閉鎖防止装置。
  6. 前記開閉体と、前記開閉体を開閉方向へ案内するガイドレールと、前記牽引部材と、前記開閉装置用閉鎖防止装置とを備えた開閉装置であって、
    前記ガイドレールは、上下方向へわたる縦レール部と、前記上下方向に対し交差する方向へわたる横レール部と、これら縦レール部と横レール部を湾曲状に接続するコーナーレール部とを具備してなり、
    前記開閉体の開閉動作に伴い前記開閉装置用閉鎖防止装置が前記横レール部及び前記コーナーレール部に位置する際には、前記矯正アームの自由端端側が前記可動係合部材から開閉体閉鎖方向側に離間した状態となり、前記開閉装置用閉鎖防止装置が前記縦レール部に位置する際には、前記矯正アームの自由端側が前記可動係合部材に当接して前記反係合方向と同一回転方向の回動が規制された状態となることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の開閉装置用閉鎖防止装置を具備した開閉装置
  7. 前記開閉体の開閉動作に伴い前記開閉装置用閉鎖防止装置が前記横レール部及び前記コーナーレール部に位置する際には、前記作用点が前記矯正アームの基端側に位置した状態となり、前記開閉装置用閉鎖防止装置が前記縦レール部に位置する際には、前記作用点が前記矯正アームの自由端側に位置した状態になることを特徴とする請求項6記載の開閉装置。
  8. 前記開閉体の開閉動作に伴い前記開閉装置用閉鎖防止装置が前記横レール部及び前記コーナーレール部に位置する際には、前記作用点は、前記牽引部材の牽引元部と前記可動係合部材の前記回動中心部とを結ぶ仮想直線よりも下側に位置し、前記開閉装置用閉鎖防止装置が前記縦レール部に位置する際には、前記作用点が、前記仮想直線よりも前記可動係合部材に当接した状態の前記矯正アームの自由端側に位置するようにしたことを特徴とする請求項6又は7記載の開閉装置
  9. 前記開閉体の開閉動作に伴い前記開閉装置用閉鎖防止装置が前記コーナーレール部に位置する際に、前記牽引部材を牽引する牽引源の付勢力よりも、前記開閉装置用閉鎖防止装置の前記付勢手段の付勢力の方が小さくなるようにしたことを特徴とする請求項6乃至8何れか1項記載の開閉装置。
  10. 前記開閉体は、その幅方向の両端部に、回動自在に支持された複数のローラ部材を備え、
    前記ガイドレールは、その開閉体厚さ方向の一端側に、開閉体幅方向における内側へ曲げられた部分を有し、この曲げ部分の外面を、前記可動係合部材によって係合される前記被係合部とし、同曲げ部分の内面を、前記ローラ部材を案内するガイド面としていることを特徴とする請求項6乃至9何れか1項記載の開閉装置。
  11. 前記固定部材は、前記回動中心部に位置するように中空軸部を備え、
    前記中空軸部内には、軸部材が回動自在に挿通され、
    前記軸部材の端部には、前記ローラ部材が同芯状に固定され、
    前記中空軸部の外周面には、前記可動係合部材が回動自在に支持されていることを特徴とする請求項10記載の開閉装置。
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