JP5192141B2 - 開閉装置用急閉鎖抑制装置 - Google Patents
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Description
この従来技術によれば、何らかの異常により開閉体(シャッターカーテン)が急激に落下しようとした際に、急激に回転するカム板(10)外周の凹凸面によって爪具(16)の基端側が弾き飛ばされて、揺動した爪具(16)先端側の爪16aが爪車(11)に噛み込むため、爪車(11)及び巻取り軸(3)の回転を停止させることができる。
また、カム板(10)外周の凹凸面によって爪具(16)の基端側を弾き飛ばして爪具(16)を揺動させる構造であるため、開閉体(シャッターカーテン)を巻取り切った際の振動等に起因して、意図せずに爪具(16)が揺動し爪車(16)に噛み込んでしまうという誤動作のおそれもある。
また、爪車(11)の爪ピッチが比較的広いことに起因し、爪具(16)の噛み込みにより爪車(11)が停止するまでの爪車(11)の回転角が大きいため、異常時に反応が遅れるというおそれもある。
ここで、本形態の開閉装置用急閉鎖抑制装置が適用される開閉装置には、開閉体が開動作のみを行うように用いられる態様や、開閉体が閉動作のみを行うように用いられる態様、開閉体が開動作と閉動作との双方を行うように用いられる態様等を含む。
この第一回転体は、従動回転体と駆動回転体との間に無端輪状動力伝達部材(例えばチェーンやベルト等)を掛けわたしてなる動力伝達機構により上記開閉体を開閉動作させるようにした構造において、前記従動回転体と前記駆動回転体の内の何れとしてもよいが、無端輪状動力伝達部材の切断による開閉体の急閉鎖を防ぐ観点からは、前記従動回転体とするのが好ましい。
更に、上記第一回転体の他の具体例としては、開閉体を開放方向や閉鎖方向に牽引する紐状部材と、該紐状部材を巻取ったり繰出したりする巻取回転体とを備えた開閉装置において、該巻取回転体に対して一体的に回転するように固定された回転体とすることも可能である。
また、この係合部材は、上記第一回転体に係合不能な係合不能位置から同第一回転体に係合する係合位置へ揺動するように支持されていれば、例えば、上記第一回転体の下側や上側等、その配置は限定されない。
更に、この構成の他例としては、上記係合部材の軸心周りに係合部材と一体的な係合部材側回転体を設け、この係合部材側回転体の外周を歯車状に形成するとともに、上記第二回転体の外周を歯車状に形成し、これら歯車状の両回転体を噛み合わせて、第二回転体の回転力が係合部材側回転体の揺動力に変換されるようにしてもよい。なお、この態様の場合、更に、第二回転体と前記係合部材側回転体との間に、単数もしくは複数の中間歯車を介在させるようにしてもよい。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするために上下方向や斜め方向等にスライドする方向を意味する。
第一の形態によれば、異常のない通常時には、係合部材は、揺動することなく、第一回転体と係合することのない係合不能位置に維持される。
異常等の発生により、開閉体の閉鎖動作に伴う第一回転体の回転速度が所定以上になった場合には、第二回転体が回転を始め、その回転する第二回転体の回転力により、係合部材が揺動して第一回転体に係合し、第一回転体の回転が抑制される。そのため、第一回転体と連動して開閉体の閉鎖動作も抑制される。
したがって、従来技術のような通常時の揺動や摺接がなく、ひいては、耐久性および動作性の良好な開閉装置用急閉鎖抑制装置を提供することができる。
以下の開閉装置用急閉鎖抑制装置は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物の開口部分や、構築・構造物の内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、構築・構造物内部の空間を仕切ったり開放したりする所謂シャッター装置に適用した一例として説明する。
そして、この開閉体10の上端側は巻取軸20の外周面に止着されている。
そして、この巻取軸20の軸方向の一端側における支持ブラケット70よりも外側には、従動回転体30が略同軸状に固定されている。
また、爪車部32は、その外周面を、前記スプロケット部31外周面の凹凸よりも大きい凹凸状に形成している。この爪車部32外周面に形成される凹凸部における凸部は、図1に示すように、その先端側が回転体繰り出し回転方向(図1の反時計方向)へ傾斜した形状を呈する。
そして、この駆動回転体40は、駆動源50の出力軸51に固定されている。
無端輪状動力伝達部材60は、所謂チェーンであり、適度な張力を維持した状態で、スプロケット部31および駆動回転体40に巻かれている。
この支持ブラケット70には、後述する係合部材90を支持する軸部材71や、係合不能位置にある係合部材90によって当接される被当接部72等が突設されている。
このガバナ装置80は、前記作用を奏するものであれば周知の何れの態様のものを用いても構わないが、例えば、前記軸心側回転体が所定回転速度以上の遠心力によって拡径するように動作して前記周囲側回転体に係合する構造のものが用いられる。
この巻取体81は、開閉体10の閉鎖動作に伴う回転(図1によれば反時計方向の回転)により後述する紐状部材100を巻き取るように、外周面に紐状部材100の一端側を止着している。
また、筒部92は、後述する紐状部材100により牽引された際に係合爪部材91を係合方向へ揺動させるように、その外周部に紐状部材100の他端側を止着している。
より詳細に説明すれば、係合部材90における係合爪部材91の爪部91a側は、軸部材71を支点に反係合側(図1における左側)へ傾いた状態で、支持ブラケット70と一体的な被当接部72に当接している。この当接状態は、係合部材90における爪部91a側の自重により維持される。
また、他例としては、軸部材71にコイルバネを環装し、該コイルバネの捩り力により係合部材90の揺動端側を反係合方向へ付勢するようにしてもよい。
更に、他例としては、係合部材90を支持ブラケット70との摩擦により係合不能位置に維持するようにしてもよい。
なお、図示例によれば、係合部材90を回転体30の左下側に配置する構成としているが、この係合部材90は、回転体30に対し係脱可能であれば、回転体30の周囲における任意の位置に配置することが可能である。
異常のない通常時には、巻取軸20および従動回転体30の回転力は、ガバナ装置80の巻取体81に伝達されないため、巻取体81が紐状部材100を巻き取ることがない。したがって、図1(a)に示すように、係合部材90は、左側へ傾いた係合不能位置に維持される。
そのため、係合部材90は、紐状部材100に牽引されて係合方向(図示の右方向)へ揺動し、爪部91aを従動回転体30の爪車部32に噛み合わせる(図1(b)参照)。
よって、従動回転体30の回転が停止するとともに、巻取軸20の繰り出し方向の回転も停止し、開閉体10が急閉鎖してしまうのを防ぐことができる。
係合部材90’は、爪部91a’を下方向きにした係合爪部材91’と、該係合爪部材91’と一体的な筒部92とからなり、その揺動中心部が、従動回転体30の中心部よりも上方側に配置されて枢支されている。
無端輪状動力伝達部材94は、第二回転体81の回転力を筒部92に伝達するように巻かれたベルトである。なお、第二回転体81と筒部92との各々をスプロケット状に構成することで、無端輪状動力伝達部材94をチェーンとすることも可能である。
係合部材90”は、係合爪部材91と、該係合爪部材91と一体的に回動するとともに前記歯車82と噛み合う歯車95とからなる。
この急閉鎖抑制装置Cによれば、異常等の発生により、開閉体10の閉鎖動作に伴う従動回転体30(第一回転体)の回転速度が所定以上になった場合には、第二回転体81が回転を始め、その回転する第二回転体81の回転力が、歯車82および歯車95を介して係合爪部材91に伝達され、係合爪部材91が揺動して従動回転体30に係合し、従動回転体30の回転が抑制される。
10:開閉体
20:巻取軸
30:従動回転体(第一回転体)
31:スプロケット部
32:爪車部
80:ガバナ装置
81:巻取体(第二回転体)
90:係合部材
93:付勢部材
100:紐状部材
A:急閉鎖抑制装置
Claims (3)
- 第一回転体の回転に連動させて開閉体を開閉動作するようにした開閉装置に具備されて、開閉体の急な閉鎖動作を抑制する急閉鎖抑制装置であって、
前記開閉体の閉鎖動作に伴う前記第一回転体の回転が所定の速度数以上となった際に、この第一回転体の回転に連動して第二回転体を回転させるガバナ装置と、
前記第一回転体に係合不能な係合不能位置から同第一回転体に係合する係合位置へ揺動するように支持された係合部材とを備え、
前記第二回転体の回転力により前記係合部材を揺動させ、この係合部材を前記第一回転体に係合させることで、前記第一回転体の回転を抑制するようにした開閉装置用急閉鎖抑制装置において、
前記第二回転体が、紐状部材を巻き取るように該紐状部材の一端側を外周面に止着した巻取体であり、前記紐状部材の他端側を前記係合部材の揺動端側に止着し、
通常時には、前記ガバナ装置の作用により第一回転体の回転力が前記巻取体に伝達されず、前記巻取体が前記紐状部材を巻き取ることがなく、
前記開閉体の閉鎖動作に伴って前記第一回転体の回転が所定の速度数以上となった際には、前記ガバナ装置の作用により前記第一回転体の回転力が前記巻取体に伝達されて、前記巻取体が前記紐状部材を巻き取りながら回転し、前記巻取体に巻かれる前記紐状部材の牽引力により、前記係合部材を揺動して前記第一回転体に係合させ、前記第一回転体の回転を抑制するようにしたことを特徴とする開閉装置用急閉鎖抑制装置。 - 前記開閉体を繰出したり巻取ったりする巻取軸を備え、この巻取軸の軸方向の一端側には前記第一回転体が固定され、
前記第一回転体は、駆動源の回転力が伝達されるスプロケット部と、前記係合部材により係合可能な爪車部とから一体回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置用急閉鎖抑制装置。 - 前記ガバナ装置は、軸心側回転体の回転が所定速度以上になった際に、その軸心側回転体の回転力を周囲側回転体に伝達するように構成され、前記軸心側回転体を前記巻取軸に固定するとともに、前記周囲側回転体又は前記周囲側回転体と一体的に回転するように設けられた回転体を前記巻取体として用いることを特徴とする請求項2記載の開閉装置用急閉鎖抑制装置。
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JP2006300063A JP5192141B2 (ja) | 2006-11-06 | 2006-11-06 | 開閉装置用急閉鎖抑制装置 |
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2006
- 2006-11-06 JP JP2006300063A patent/JP5192141B2/ja active Active
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