JPH07252983A - シャッター等の駆動装置 - Google Patents

シャッター等の駆動装置

Info

Publication number
JPH07252983A
JPH07252983A JP4083794A JP4083794A JPH07252983A JP H07252983 A JPH07252983 A JP H07252983A JP 4083794 A JP4083794 A JP 4083794A JP 4083794 A JP4083794 A JP 4083794A JP H07252983 A JPH07252983 A JP H07252983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
opening
winding
torque
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4083794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2699857B2 (ja
Inventor
Kazuo Kawamura
和男 川村
Koji Nakajima
厚二 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP6040837A priority Critical patent/JP2699857B2/ja
Publication of JPH07252983A publication Critical patent/JPH07252983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2699857B2 publication Critical patent/JP2699857B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラットカーテンを開閉駆動させる機構部分
を簡素な構造で構成し、小型化させるとともに、保守作
業を容易に行うことを可能とする。 【構成】 スラットカーテン2の上端縁部2aに一端を
連結された案内索11と、電動モータ3に連動連結され
て回転駆動し、案内索11の巻き取り,巻き戻しを行う
プーリ7と、プーリ7と同軸心に回動自在に配設され、
スラットカーテン2の巻き取り,巻き戻しを行う巻取シ
ャフト10と、プーリ7と巻取シャフト10との間に介
設され、プーリ7の回転方向と同方向に巻取シャフト1
0を追従させて回転させるとともに、巻取シャフト10
に対して所定のトルクを付勢させるコイルスプリング8
と、案内索11をプーリ7に誘導するガイド部12と、
を具備している。なお、プーリ7の巻取径R1は、巻取
シャフト10の巻取径R2より小径に設定され形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通風口や採光窓などの
建物の開口部分に使用されるシャッターや、天窓部分に
使用されるロールスクリーンなどの開閉体を開閉駆動さ
せるシャッター等の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スラットカーテンなどの開閉体を巻き取
り,巻き戻しを行い開閉させるには、この開閉体を巻き
取り,巻き戻しを行う駆動機構が必要であるが、一般に
この駆動機構は建物開口の上縁に配設され、この駆動機
構によって開閉体であるシャッタースラットを昇降させ
ることで開閉を行うようになっている。そして、この建
物開口部の上縁に駆動機構が配設できず、その配設する
位置に制約がある場合、開口部の下側に駆動機構を配設
し、スラットカーテンの上縁部を上方に吊持ちするよう
にした引き上げ式シャッター装置が用いられる。
【0003】この種の引き上げ式シャッター装置100
は、図13に示すように、建物開口部の下側に配置され
たシャッター収納部101に、巻取シャフト102やモ
ータ103よりなる駆動機構104が配設されており、
スラットカーテン105を巻き取るための巻取シャフト
102を軸支し、これをモータ103の駆動で、正逆回
転させ、スラットカーテン105を巻き取り、あるい
は、巻き戻ししており、また、上記巻取シャフト102
と平行に配置された支軸106に、左右一対のリール1
07,107を回転自在に支持し、両リール107,1
07を、これらと支軸106との間に介装したねじりコ
イルばね108で、一回転方向に付勢してあり、リール
107,107に巻回した吊持ち索109を、開口部の
上側に配置されたプーリーなどのガイド手段110を用
いて、Uターンさせ下方へ導き、スラットカーテン10
5の上縁部に連結した構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の引き上げ式シャッター装置100では、巻取シ
ャフト102とは別に、リール107のための支軸10
6を配設しなければならないとともに、巻取シャフト1
02を駆動させるモータ103を配設しなければならな
いために、駆動機構104が大型化となりシャッター収
納部101を大きく構成しなくてはならないとともに、
重量が大きくなるという問題がある。
【0005】また、ねじりコイルばね108は、スラッ
トカーテン105の開放時に、吊持ち索109に対して
張力が掛けられることになり、この張力に抗してスラッ
トカーテン105の巻き取りを行わなければならないた
めに、モータ103に大きな駆動トルクが要求されるこ
とになり、モータ103の大型化が避けられないという
欠点がある。
【0006】さらに、上記のような張力や駆動トルクに
対して強度を持たせるために、シャッター収納部101
などの枠部材などを強固な構成としなければならないと
いう問題がある。
【0007】また、巻取シャフト102と支軸106と
の複数軸の構成なため施工に手間が掛かるとともに、保
守作業が煩雑となり、さらに、吊持ち索109に張力を
持たせるためのねじりコイルばね108の調整が面倒で
あるという問題がある。
【0008】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、シャッタースラットなどの開閉体を開閉駆動させ
る機構部分を簡素な構造で構成し、小型化させるととも
に、保守作業を容易に行うことができるシャッター等の
駆動装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図面を参照して説
明する。この発明のシャッター等の駆動装置は、シャッ
ター等の開閉体2の端縁部2aに一端を連結された案内
索11と、駆動源3に連動連結されて回転駆動し、前記
案内索11の巻き取り,巻き戻しを行うプーリ7と、前
記プーリ7と同軸心に回動自在に配設され、前記開閉体
2の巻き取り,巻き戻しを行う巻取シャフト10と、前
記プーリ7と前記巻取シャフト10との間に介設され、
前記プーリ7の回転方向と同方向に前記巻取シャフト1
0を追従させて回転させるとともに、該巻取シャフト1
0に対して所定のトルクを付勢させる連結弾性部材8
と、前記案内索11を前記プーリ7に誘導するガイド部
12と、を具備したことを特徴としている。
【0010】なお、前記プーリ7の巻取径R1は、巻取
シャフト10の巻取径R2より小径に設定され形成され
ることが好ましい。
【0011】
【作用】開閉体2を開放する際、まず、駆動源3の駆動
によりプーリ7を回転させ、案内索11を巻き戻して送
り出される。同時に、プーリ7の回転と同方向に追従す
るように、連結弾性部材8を介して巻取シャフト10が
回転して、前記案内索11に連結された開閉体2が案内
索11の送り出された長さ巻取シャフト10に巻き取ら
れる。
【0012】このとき、連結弾性部材8は、巻取シャフ
ト10に対して所定のトルクが開閉体2を巻き取る方向
に付勢されているので、常に開閉体2にテンションが掛
かるように巻き取られ、すなわち開閉体2が弛むことな
く巻き取られる。
【0013】また、開閉体2の閉鎖の際、駆動源3の駆
動によりプーリ7が逆回転し、案内索11が巻き取られ
る。同時に、プーリ7の回転と同方向に追従するよう
に、連結弾性部材8を介して巻取シャフト10が回転
し、この案内索11の巻き取られた長さ開閉体2が巻き
戻される。
【0014】このとき、連結弾性部材8は、巻取シャフ
ト10に対して所定のトルクが開閉体2を巻き取る方向
に付勢されているので、常に開閉体2にテンションが掛
かるように巻き戻され、すなわち開閉体2が弛むことな
く巻き戻される。
【0015】なお、前記プーリ7の巻取径(R1)が、
巻取シャフト10の巻取径(R2)より小径に設定され
形成される場合、開閉体2の巻き取りにより増加する巻
取シャフト10側の巻取径(R2)に伴って、連結弾性
部材8のトルクが増加することとなる。これにより、開
閉体2を巻き込むトルクが増加され、この開閉体2の巻
き取りが助勢される。
【0016】
【実施例】以下、本発明のシャッター等の駆動装置の一
実施例を具体的に説明する。本発明のシャッター等の駆
動装置1が用いられるシャッター装置Sは、図1に示す
ように、建物などの開口部(図示せず)の下側にこの駆
動装置1が配設されていて、開閉体であるスラットカー
テン2の上端縁部2aを、上方に吊持ちするように構成
され、このスラットカーテン2を上昇させることで開口
部を閉鎖させるようになっている。
【0017】まず、駆動装置1を構成する駆動源として
の電動モータ3は、建物開口部の下側の左右両端部に配
設されている一対のブラケット4,5の一方のブラケッ
ト4に基部が固定され、出力軸6先端が他方のブラケッ
ト5に対向し、開口部の下側に沿って延出するように略
水平に配設されている。
【0018】この電動モータ3の出力軸6の先端には、
プーリ7が同軸に連結固定されており、また、プーリ7
の軸孔7aが他方のブラケット5に突設された受軸5a
に回動自在に軸支されている。
【0019】また、このプーリ7が固定されている出力
軸6には、連結弾性部材としてのコイルスプリング8の
一端8aが固定されている。このコイルスプリング8
は、図1に示すように、出力軸6に対して巻回されてお
り、その他端8bは、出力軸6に対して回動自在なホイ
ール9に固定されている。
【0020】そして、このホイール9を介して略中空パ
イプ状の巻取シャフト10が出力軸6に同軸心となるよ
うに設けられ固定されている。なお、この巻取シャフト
10は、前記電動モータ3およびその出力軸6を覆うよ
うに設けられ、また、この巻取シャフト10の巻取径
は、プーリ7の巻取径より大径に設定され形成されてい
る。
【0021】また、この巻取シャフト10は、開口部の
下側に沿って位置し、その外周面の一部には、スラット
カーテン2の下縁が連結され、このスラットカーテン2
が巻回されるようになっている。
【0022】なお、前記コイルスプリング8は、一端8
aが固定される出力軸6に対して、ホイール9へ所定の
トルクが発生するように取り付けられ、すなわち、コイ
ルスプリング8が元の状態に復元しようとする方向のト
ルクを用い、常に巻取シャフト10がスラットカーテン
2を巻き取ろうとする方向に回動するようにねじられて
設定され取り付けられている。そして、このコイルスプ
リング8のねじられる回数(許容ねじり回数)は、巻取
シャフト10とプーリ7との径の違いから生じる回転差
数で設定されるが、本実施例においては、少なくとも、
スラットカーテン2を全て巻き戻した状態におけるこの
スラットカーテン2を巻き取ろうとする方向の回動を発
生させる初期ねじり回数に、さらに前述した回転差数に
て設定されるねじり回数を加えた回数が設定されてい
る。
【0023】また、スラットカーテン2は、略矩形状
で、建物開口部の左右両側に垂直に配設されるガイドレ
ール(図示せず)に案内されて昇降自在とされている。
このスラットカーテン2の上端縁部2aの略中央には、
ワイヤなどよりなる案内索11の一端が連結されてい
る。
【0024】この案内索11は、建物開口部を構成する
まぐさや縦框などに配設され複数のガイドプーリよりな
るガイド部12に案内され、図1に示すように建物開口
部の上縁から、一側を介し開口部下側の前記プーリ7に
誘導されるようになっている。そして、この案内索11
の他端はプーリ7に連結されるとともに、このプーリ7
に巻回されるようになっている。
【0025】そして、電動モータ3の正逆駆動で、プー
リ7が回転駆動し、案内索11の巻き取り,巻き戻しを
行うとともに、案内索11に連結されたスラットカーテ
ン2の昇降を行い、また同時に、巻取シャフト10に対
するスラットカーテン2の巻き戻し,巻き取りを行うよ
うになっている。
【0026】次に、本実施例における、プーリ7の巻取
径と、巻取シャフト10の巻取径、及びコイルスプリン
グ8のバネトルクの関係について説明する。
【0027】始めに、図2の略図に示すように、プーリ
7の巻取半径をR1、巻取シャフト10に巻回されるス
ラットカーテン2の巻取半径をR2、コイルスプリング
8が有するバネトルクをTbとする。
【0028】さて、スラットカーテン2を上昇(閉鎖)
させる方向に働く力及びトルクの方向を+(プラス)方
向とすると、コイルスプリング8のバネトルクTbが働
き、巻取シャフト10がスラットカーテン2を巻き戻そ
うとする方向に働く力F1は、
【0029】
【数1】
【0030】となる。また、スラットカーテン2の自重
をWとすると、これらが案内索11に与えるテンション
(張力)F2は、
【0031】
【数2】
【0032】となる。次に、電動モータ3のトルクをT
mとして、プーリ7が案内索11を巻き込む方向に働く
トルクとの吊り合いを考えると、
【0033】
【数3】
【0034】ゆえに、
【0035】
【数4】
【0036】となる。すなわち、モータトルクTmは、
実際のバネトルク
【0037】
【数5】
【0038】と、W・R1で示されるスラットカーテン
2の自重によるトルクとの和で得られる。なお、実際の
バネトルク(式(2))をTrとし、スラットカーテン
2の自重によるトルクW・R1をTsとする。
【0039】ここで、プーリ7の巻取半径R1と、巻取
シャフト10に巻回されるスラットカーテン2の巻取半
径R2との関係を前述したようにR1<R2とすると、
【0040】
【数6】
【0041】の関係となり、この式(3)からバネトル
クTrは、電動モータ3のトルクTmを軽減させること
となる。
【0042】そして、これら式(1),(3)の関係か
ら、図4に示すようなグラフが得られる。なお、横軸は
スラットカーテン2の昇降長さ、縦軸はトルクの値であ
り、縦軸の上方向は閉鎖(上昇)方向のトルク、下方向
は開放(下降)方向のトルクとしている。
【0043】このグラフ(図4)によれば、スラットカ
ーテン2の開放動作(下降動作)の場合、このグラフの
図中左から右への各傾きとなり、スラットカーテン2の
自重によるトルクTsがマイナス最大値から0へと移動
すなわち軽減(図中一点鎖線)するとともに、巻取シャ
フト10にスラットカーテン2が巻回されることから各
半径の比(R1/R2)が変化し、同時にこれら半径R
1,R2の差によって生じる回転差でねじられるコイル
スプリング8固有のバネトルクTbの変化でバネトルク
Trが徐々に増える(図中破線)。
【0044】また、スラットカーテン2の閉鎖動作(上
昇動作)の場合は、このグラフを右から左への傾きとな
り、スラットカーテン2の自重によるトルクTsが0か
ら最大値へと移動すなわち増加するとともに、バネトル
クTrが徐々に減る。
【0045】そして、これらのトルクTr,Tsの差か
らモータ3のトルクTmの傾きが得られ、この傾きに基
づく動作を行う電動モータ3を構成することが好ましい
ことになる。
【0046】すなわち、モータ3のトルクTmの必要な
値は、スラットカーテン2の全開状態においてバネトル
クTrの値と同一値Cとされ、また、全閉状態において
はスラット2の自重のトルクTsの値Aからバネトルク
Trの値Bを差し引いた値Dとされて、各値C,Dを結
ぶ直線の傾きのトルク値を有する電動モータ3とされ
る。なお、各値の関係は、C<Dと設定する。
【0047】これによれば、電動モータ3のトルクTm
の線は図4中に実線で表され、つまり、スラットカーテ
ン2の開放動作(下降動作)の場合、全閉状態Cから中
途Nまでは、スラット2の自重のトルクTsとバネトル
クTrとの差で開放(下降)動作し、中途Nにて各トル
クが中立した平衡状態となり、また、この中途Nから全
開状態OではバネトルクTrがスラット自重のトルクT
sより大きくなるため電動モータ3のトルクTmにて開
放(下降)動作が行われる。
【0048】また、スラットカーテン2の閉鎖動作(上
昇動作)の場合は、このグラフの電動モータ3のトルク
Tmの線(図4中実線)を右から左へとみるが、全開状
態Oから中途Nまではプーリ7にかかるバネトルクTr
とスラット2の自重トルクTsとの差により閉鎖動作が
行われ、また、中途Nから全閉状態Cまでは、スラット
2の自重トルクTsが大きくなるために電動モータ3の
トルクTmによって閉鎖(上昇)動作が行われる。
【0049】このような構成によれば、スラットカーテ
ン2を開放する際、すなわちスラットカーテン2を下降
させる際には、まず、電動モータ3の駆動により出力軸
6を介してプーリ7を回転させ、案内索11を巻き戻し
て送り出し、スラットカーテン2が案内索11の送り出
された長さ下降する。
【0050】同時に、プーリ7の回転と同方向に追従す
るように、ホイール9およびコイルスプリング8を介し
て巻取シャフト10が回転を始める。このとき、コイル
スプリング8は巻取シャフト10に対して所定のトルク
がスラットカーテン2を巻き取る方向に付勢されるよう
に設定されているので、この巻取シャフト10はプーリ
7に対して追従して回転するとともに、常にスラットカ
ーテン2に下降方向のテンションが掛かるように巻き取
られ、すなわちスラットカーテン2が弛むことなく巻き
取られ下降する。なお、スラットカーテン2の開放状態
では、図3に示すようにコイルスプリング8が巻き絞め
られた状態になる。
【0051】また、スラットカーテン2の閉鎖の際、す
なわちスラットカーテン2を上昇させる際には、電動モ
ータ3の駆動により出力軸6を介してプーリ7が回転
し、案内索11が巻き取られ、この案内索11の巻き取
られた長さスラットカーテン2が上昇する。
【0052】同時に、プーリ7の回転と同方向に追従す
るように、ホイール9およびコイルスプリング8を介し
て巻取シャフト10が回転し、スラットカーテン2が巻
き戻される。このとき、コイルスプリング8は巻取シャ
フト10に対して所定のトルクがスラットカーテン2を
巻き取る方向に付勢されるように設定されているので、
この巻取シャフト10はプーリ7に対して追従して回転
するとともに、常にスラットカーテン2に下降方向のテ
ンションが掛かるように巻き戻され、すなわちスラット
カーテン2が弛むことなく上昇する。
【0053】以上、本発明のシャッター等の駆動装置1
によれば、巻取シャフト10とプーリ7及び駆動源とし
ての電動モータ3を同一軸上に構成したので、簡素な構
造とすることができるとともに、小型化が図れ、また重
量が大きくならないので、シャッター収納部を小さく構
成することが可能となる。
【0054】また、コイルスプリング8は巻取シャフト
10がスラットカーテン2を巻き取ろうとする方向にト
ルクが発生するように設定されていればよく、そのバネ
トルクでスラットカーテン2の自重を全て支える必要が
ないため、許容トルクが小さく設定されたコイルスプリ
ング8で構成すればよく、また、巻取シャフト10とプ
ーリ7(モータ出力軸6)との回転差数の許容ねじり回
数が設定されるコイルスプリング8でよいことととなる
ので、このコイルスプリング8は小型化が図れ、また耐
久性も向上する。
【0055】さらに、上記のようなコイルスプリング8
を用いることから、電動モータ3は、その出力トルクが
小さいもので構成でき、さらには、これらが組み込まれ
るシャッター収納部の枠部材等の強度を低く設定して構
成させることが可能となり、製造コストの低減、及び施
工工事の簡略化を図ることも可能となる。
【0056】また、スラットカーテン2を開放する動作
の際に、スラットカーテン2の下降に伴いスラットカー
テン2の巻き径が増加し、この巻き径の増加に対応する
スラットカーテン2の巻き込みトルクが巻取シャフト1
0には必要となるが、上記本実施例では、プーリ7の巻
取径と巻取シャフト10の巻取径との関係を、プーリ7
の巻取径が巻取シャフト10の巻取径より小径で設定し
形成した構成としたので、プーリ7と巻取シャフト10
との間に生じる回転差でコイルスプリング8が巻き絞め
られることとなり、すなわち、巻取シャフト10の巻取
径R2の増加に伴い、コイルスプリング8のバネトルク
が増加することとなるので、無駄のないコイルスプリン
グ8の設定が可能となる。
【0057】さらに、コイルスプリング8のバネトルク
は、その両端が固定されている各部、すなわち、プーリ
7と巻取シャフト10の両方に対し均等に負荷される
が、伝達される力は、それぞれの巻取径の違い(R1<
R2)と前述した式(1)とにより、スラットカーテン
2の自重を引き上げる方向、別言するとモータ3のトル
クを助勢する方向に大きく働くこととなるため、このモ
ータ3のトルクが小さくてもよい。
【0058】なお、上述した実施例では、駆動源である
電動モータ3を巻取シャフト10内に位置するようにプ
ーリ7とそれぞれ同軸心となるよう構成されている例に
ついて述べたが、図5に示すように、チェーン13など
を介して電動モータ3の回転駆動を伝達するように構成
してもよい。この場合、駆動源としての電動モータ3
は、支持部材(図示せず)などを介しブラケット4など
の不動部分に固定される構成とされ、これによれば巻取
シャフト10と別体構成とされるので、保守作業などが
容易に行える。
【0059】また、上述した実施例では駆動装置1を建
物開口部の下側に配置し、スラットカーテン2を上昇さ
せることで開口を閉鎖する引き上げ式シャッター装置に
適用した例について述べたが、建物開口部等の上側に駆
動装置1を配置し、スラットカーテン2を下降させるこ
とで閉鎖とさせるシャッター装置や、建物の屋根部に配
設される傾斜した天窓のロールスクリーン装置などに適
用してもよく、上記同様の効果を得ることができる。
【0060】さらに、上述した実施例では、スラットカ
ーテン2に対する案内索11の連結位置を、図1に示す
ようにスラットカーテン2の上端縁部2aの略中央とし
た例について述べたが、図6に示すように、上端縁部2
aの両端にそれぞれ連結する構成としてもよい。この場
合、両案内索11をガイドレール内にて誘導される構成
とすれば、シャッター開放時に開口部分よりこの案内索
11が表出することがなく、見栄えがよくなる。なお、
この図6に示すように案内索11は中途より一本に結合
されてプーリ7に巻き取られる構成としてもよく、さら
には図7に示すように両端にプーリ7がそれぞれ設けら
れ軸支される構成や、図8に示すような出力軸6が両端
に延出する両軸モータ3などの構成にて、各案内索11
を同時に巻き取る構成としてもよい。この両軸モータ3
の場合、両端のプーリ7の回動を妨げない支持部材(図
示せず)などを介してブラケット4などの不動部分に固
定される構成とする。
【0061】また、上述した実施例ではプーリ7の巻取
径(R1)と巻取シャフト10の巻取径(R2)との関
係を、プーリ7の巻取径(R1)が巻取シャフト10の
巻取径(R2)より小径とされる例について述べたが、
両者の関係はこれに限定されることがなく、この関係に
係わらず案内索11及びスラットカーテン2の巻き取
り,巻き戻しを行うことが可能である。
【0062】また、上述した実施例では、連結弾性部材
をコイルスプリング8として構成した例について述べた
が、この連結弾性部材8は、トルクが、その両端に固定
される各部、すなわち、プーリ7と巻取シャフト10の
両方に対し均等に負荷され、伝達されるものであればよ
く、例えば、ゼンマイバネなどの渦巻き板バネなどで構
成してもよい。
【0063】さらに、上述した実施例では、スラットカ
ーテン2の形状を矩形状とした例について述べたが、建
物などの開口部分の形状に合わせて、図9乃至図12に
示すように、三角形状,台形状,五角形状,湾曲形状な
どにスラットカーテン2の上縁部の形状を種々選択して
もよいことは勿論である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるシャッ
ター等の駆動装置によれば、開閉体を巻き取り,巻き戻
す巻取シャフトと、案内索を巻き取り,巻き戻すプーリ
を同一軸上に構成したので、簡素な構造とすることがで
きるとともに、小型化が図れ、また重量が大きくなるこ
とがないので、スラットカーテンやロールスクリーンな
どの開閉体の収納部を小さく構成することが可能となる
という効果がある。
【0065】これにより、建物などに、この駆動装置を
具備するシャッター装置などを配設する場合、その取付
位置の制約が緩和されることとなり、通常の矩形状の建
物開口部に限らず、変形開口部や、屋根部の天窓など、
様々な部分に配設が可能となり汎用性の高いシャッター
装置になるという効果がある。
【0066】また、プーリと巻取シャフトとの間に介設
される連結弾性部材は、この連結弾性部材を介して開閉
体と案内索とが無端の系を構成することから、巻取シャ
フトが開閉体を巻き取ろうとする方向にトルクが発生す
るように設定されていればよく、そのバネトルクで開閉
体の自重を全て支える必要がないため、許容トルクが小
さく設定された連結弾性部材で構成すればよく、また、
巻取シャフトとプーリとの回転差数の許容ねじり回数が
設定される連結弾性部材でよいことととなるので、この
連結弾性部材は小型化が図れるという効果があり、また
このことから耐久性も向上するという効果がある。
【0067】さらに、上記のような連結弾性部材を用い
ることから、駆動源は、その出力トルクが小さいもので
構成でき、さらには、これらが組み込まれる収納部分の
枠部材等の強度を低く設定して構成させることが可能と
なり、製造コストの低減、及び施工工事の簡略化を図る
ことも可能となるという効果がある。
【0068】また、プーリの巻取径と巻取シャフトの巻
取径との関係を、プーリの巻取径が巻取シャフトの巻取
径より小径で設定し形成した構成としたことにより、巻
取シャフトが開閉体を巻き取りその巻取径が増加する際
に、プーリと巻取シャフトとの間に生じる回転差で連結
弾性部材が巻き絞められることとなり、すなわち、巻取
シャフトの巻取径の増加に伴い、連結弾性部材のトルク
が増加することとなるという効果がある。
【0069】さらに、連結弾性部材のトルクは、その両
端が固定されている各部、すなわち、プーリと巻取シャ
フトの両方に対し均等に負荷されるが、伝達される力
は、それぞれの巻取径の違いと、これら巻取径の比で得
られるトルクの値とにより、開閉体の自重を引き上げる
方向、すなわち駆動源のトルクを助勢する方向に大きく
働くこととなるため、この駆動源のトルクを小さく設定
させてもよいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシャッター等の駆動装置が具備さ
れたシャッター装置の斜視図
【図2】同実施例によるシャッター装置の概略側面図
【図3】同実施例によるシャッター装置の概略側面図
【図4】同実施例による駆動装置のシャッター開閉位置
と各トルクとの関係を示すグラフ図
【図5】他の実施例によるシャッター装置の斜視図
【図6】他の実施例によるシャッター装置の斜視図
【図7】他の実施例によるシャッター装置の斜視図
【図8】他の実施例によるシャッター装置の斜視図
【図9】他の実施例によるシャッター装置の斜視図
【図10】他の実施例によるシャッター装置の斜視図
【図11】他の実施例によるシャッター装置の斜視図
【図12】他の実施例によるシャッター装置の斜視図
【図13】従来例によるシャッター装置の斜視図
【符号の説明】
1…駆動装置 2…開閉体(スラットカーテン) 2a…端縁部(上端縁部) 3…駆動源(電動モータ) 7…プーリ 8…連結弾性部材(コイルスプリング) 10…巻取シャフト 11…案内索 12…ガイド部 R1…プーリの巻取径 R2…巻取シャフトの巻取径

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッター等の開閉体の端縁部に一端を
    連結された案内索と、 駆動源に連動連結されて回転駆動し、前記案内索の巻き
    取り,巻き戻しを行うプーリと、 前記プーリと同軸心に回動自在に配設され、前記開閉体
    の巻き取り,巻き戻しを行う巻取シャフトと、 前記プーリと前記巻取シャフトとの間に介設され、前記
    プーリの回転方向と同方向に前記巻取シャフトを追従さ
    せて回転させるとともに、該巻取シャフトに対して所定
    のトルクを付勢させる連結弾性部材と、 前記案内索を前記プーリに誘導するガイド部と、 を具備したことを特徴とするシャッター等の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記プーリの巻取径は、巻取シャフトの
    巻取径より小径に設定され形成されていることを特徴と
    する請求項1記載のシャッター等の駆動装置。
JP6040837A 1994-03-11 1994-03-11 シャッター等の駆動装置 Expired - Fee Related JP2699857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6040837A JP2699857B2 (ja) 1994-03-11 1994-03-11 シャッター等の駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6040837A JP2699857B2 (ja) 1994-03-11 1994-03-11 シャッター等の駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07252983A true JPH07252983A (ja) 1995-10-03
JP2699857B2 JP2699857B2 (ja) 1998-01-19

Family

ID=12591741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6040837A Expired - Fee Related JP2699857B2 (ja) 1994-03-11 1994-03-11 シャッター等の駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2699857B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010034156A1 (zh) * 2008-09-26 2010-04-01 Tu Qiwen 无回卷冲击力的卷帘纱窗纱门
JP2012197044A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Toyota Boshoku Corp サンシェード装置
EP2607605A1 (de) * 2011-12-24 2013-06-26 Schanz Rollladensysteme GmbH Rollladenzugantrieb
KR20190006352A (ko) * 2017-07-10 2019-01-18 김명철 상향식 블라인드

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04237792A (ja) * 1991-01-11 1992-08-26 Hans Schanz シャッタ、主にローラシャッタのための駆動装置
JPH05321550A (ja) * 1992-05-21 1993-12-07 Nichibei Co Ltd ロールスクリーン

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04237792A (ja) * 1991-01-11 1992-08-26 Hans Schanz シャッタ、主にローラシャッタのための駆動装置
JPH05321550A (ja) * 1992-05-21 1993-12-07 Nichibei Co Ltd ロールスクリーン

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010034156A1 (zh) * 2008-09-26 2010-04-01 Tu Qiwen 无回卷冲击力的卷帘纱窗纱门
JP2012197044A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Toyota Boshoku Corp サンシェード装置
EP2607605A1 (de) * 2011-12-24 2013-06-26 Schanz Rollladensysteme GmbH Rollladenzugantrieb
DE102011122463A1 (de) * 2011-12-24 2013-06-27 Schanz Rollladensysteme GmbH Rollladenzugantrieb
KR20190006352A (ko) * 2017-07-10 2019-01-18 김명철 상향식 블라인드

Also Published As

Publication number Publication date
JP2699857B2 (ja) 1998-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6474394B2 (en) Cordless, balanced window covering
US6866080B2 (en) Method and apparatus of opening and closing a bi-fold door
JPH0797886A (ja) スクリーン装置
GB2166480A (en) Roller apparatus
US3306345A (en) Closure
JP2699857B2 (ja) シャッター等の駆動装置
EP0117116B1 (en) Roller door
JPH0972174A (ja) シャッタ
JP2699897B2 (ja) カーテン開閉装置
JP3146406B2 (ja) パネル体の開閉装置
JP3238046B2 (ja) ヘッドボックス昇降型ブラインド
JP2699833B2 (ja) 引き上げ式シャッター装置
KR940004904Y1 (ko) 전동식 블라인드 구동장치
JPH04778Y2 (ja)
JP2558056Y2 (ja) スクリーン開閉装置
JP3088276B2 (ja) 巻上げ式シャッタの安全装置
JPH0215977Y2 (ja)
JPH0730662B2 (ja) ワイヤーロープを用いた水平昇降装置
JPH0218233Y2 (ja)
JP2601693Y2 (ja) スラットカーテンの偏り防止構造
JPH03286091A (ja) 電動ブラインド
JP2708307B2 (ja) ブラインド装置
JPH0215978Y2 (ja)
JP2575893Y2 (ja) 広巾シートシャッタ
JP2606183Y2 (ja) スラットカーテンの偏り防止構造

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees