JP3238046B2 - ヘッドボックス昇降型ブラインド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドボックス昇降型
ブラインドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のヘッドボックス昇降型ブラインド
としては、実公平６ー１６１０７号公報に示されるもの
がある。これに示されるものは、枠体に回転可能に支持
された一対のプーリ間に無端状のベルトを掛装し、この
ベルトにヘッドボックスの一端を支持させて、枠体内に
配置した駆動装置によってプーリを回転駆動させること
により、ベルトと一体にヘッドボックスを昇降させ、ベ
ルトと平行に配置したチルトシャフトを枠体に回転可能
に支持させて、ヘッドボックス内に配置したスラット角
度調節軸と、チルトシャフトとをヘッドボックスと一体
に移動するギヤ機構によって連結し、上記駆動装置によ
ってチルトシャフトを回転駆動させることにより、ギヤ
機構を介してスラット角度調節軸を回転駆動させて、ス
ラットの角度を調節させるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のヘッドボックス昇降型ブラインドでは、ブ
ラインドの自重により、ベルトにはこれを常時下降させ
る方向への力が加わっているため、ベルトの上昇時に
は、駆動装置に大きな力が必要になる。このため、駆動
装置が大型化するという問題がある。

【０００４】また、ヘッドボックスの昇降を行うため
に、ベルト、プーリ及び駆動装置などをヘッドボックス
外に設けなければならず、またスラットの角度調節を行
うために、スラット角度調節軸をヘッドボックス内に設
けるとともに、チルトシャフト、ギヤ機構及び駆動装置
などをヘッドボックス外に設けなければならないため、
ヘッドボックスの昇降機構及びスラットの角度調節機構
がヘッドボックス内に設けられている一般のブラインド
（ボトムレールを昇降させるタイプのもの）とは全く相
違する。このため、一般のブラインドと部品の共有化を
することができないので、価格が高くなるとともに、一
般のブラインドを上記仕様に容易に変更することができ
ないという問題がある。本発明は、このような課題を解
決するためのものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、ヘッドボック
ス内に配置され、モータによって回転駆動可能な巻取ド
ラムに、昇降コードの他端を巻取り及び巻解き可能に連
結するとともに、ラダーテープの上端部を所定角度範囲
だけ一体に回転するように連結し、ヘッドボックスに常
時上昇方向へ引き上げる力を付勢する付勢手段を設ける
ことにより、上記課題を解決する。

【０００６】すなわち、請求項１記載の本発明のヘッド
ボックス昇降型ブラインドは、ヘッドボックス（１２、
６０）と、前記ヘッドボックス（１２、６０）から垂下
するラダーテープ（１４）によって整列状態に支持され
る複数のスラット（１６）と、前記スラット（１６）列
の下端に昇降が拘束されて配置されるボトムレール（１
８）と、一端が前記ボトムレール（１８）に連結される
とともに、他端が前記スラット（１６）列を挿通して前
記ヘッドボックス（１２、６０）内に導入される昇降コ
ード（２０）と、前記ヘッドボックス（１２、６０）内
に配設され、前記昇降コード（２０）の他端が巻取り及
び巻解き可能に連結されるとともに、前記ラダーテープ
（１４）の上端部が所定角度範囲だけ一体に回転するよ
うに連結される巻取ドラム（２２）と、 前記ヘッドボッ
クス（１２、６０）内に配設され、前記巻取ドラム（２
２）を回転駆動可能なモータ（２６）と、前記ヘッドボ
ックス（１２）に常時上昇方向へ引き上げる力を付勢す
る付勢手段（４２、４６、６２、６４）と、を有し、前
記巻取ドラム（２２）の昇降コード（２０）の巻取りに
よりヘッドボックス（１２、６０）が下降し、前記巻取
ドラム（２２）の昇降コード（２０）の巻解き及び付勢
手段（４２、４６、６２、６４）によりヘッドボックス
（１２、６０）が上昇することを特徴とする。

【０００７】また、請求項２記載の本発明のヘッドボッ
クス昇降型ブラインドは、前記付勢手段が、前記ヘッド
ボックス（１２）を、これの長手方向に平行に配設され
るとともに吊り下げ支持し、且つ両端側が前記ヘッドボ
ックス（１２）よりそれぞれ垂直上方に導かれた後、巻
掛け部材（４８、５０）に巻掛けられて垂下するガイド
ワイヤ（４６）と、該ガイドワイヤ（４６）の垂下側に
それぞれの自重が作用する一対の錘（４２）と、により
構成されている、ことを特徴とする。

【０００８】また、請求項３記載の本発明のヘッドボッ
クス昇降型ブラインドは、前記付勢手段が、前記ヘッド
ボックス（６０）に一端側がそれぞれ連結されていると
ともに他端側が前記ヘッドボックス（６０）より垂直上
方に導かれた後、巻掛け部材（４８、５０）に巻掛けら
れて垂下する一対のガイドワイヤ（６２、６４）と、該
一対のガイドワイヤ（６２、６４）の他端側にそれぞれ
の自重が作用する一対の錘（４２）と、により構成され
ている、ことを特徴とする。

【０００９】なお、上記かっこ内の符号は、後述する実
施例の対応する部材を示す。

【００１０】

【作用】請求項１記載の本発明においては、ヘッドボッ
クスを下降させる場合は、モータを駆動させて、巻取ド
ラムを昇降コード巻取り方向に回転させ、昇降コードを
巻取らせる。これにより、巻取ドラムからボトムレール
までの昇降コードの長さが短くなるため、巻取ドラム
は、昇降コードにより下方に引っ張られ、ヘッドボック
スが付勢手段の力に抗して下降していく。

【００１１】また、ヘッドボックスを上昇させる場合
は、モータを駆動させて、巻取ドラムを昇降コード巻解
き方向とは反対方向に回転させ、昇降コードを巻解かせ
る。これにより、巻取ドラムが昇降コードによって下方
に引っ張られなくなるため、付勢手段により常時上方へ
引っ張られているヘッドボックスは、巻解かれた昇降コ
ードの長さ分、ガイドレールに案内されて上昇してい
く。

【００１２】また、スラットの角度調節は、モータによ
り巻取ドラムの回転方向や回転量を調節し、巻取ドラム
にラダーテープを巻取らせることにより行われる。

【００１３】このように、ヘッドボックスの上昇を付勢
手段によって行うため、巻取ドラムはあまり大きな回転
力を必要としない。これにより、モータを小型化するこ
とができる。

【００１４】また、スラットの角度調節機構は、一般の
ブラインドと同じ構成であり、ヘッドボックスの昇降機
構も、一般のブラインドに付勢手段を設けるだけで構成
することができるため、一般のブラインドに付勢手段を
設けるだけで、簡単にヘッドボックス昇降型のブライン
ドを構成することができる。また、多くの部品を一般の
ブラインドと共通化することができるため、価格を安く
することができる。

【００１５】また、請求項２記載の本発明においては、
ヘッドボックスを、これの長手方向に平行に配設される
とともに吊り下げ支持し、且つ両端側がヘッドボックス
よりそれぞれ垂直上方に導かれた後、巻掛け部材に巻掛
けられて垂下するガイドワイヤと、ガイドワイヤの垂下
側にそれぞれの自重が作用する一対の錘と、により付勢
手段を構成することができるため、一般のブラインドの
ヘッドボックスにガイドワイヤ、巻掛け部材及び錘を組
付けるだけで、簡単にヘッドボックス昇降型のブライン
ドを構成することができる。また、多くの部品を一般の
ブラインドと共通化することができるので、価格を安く
することができる。

【００１６】また、請求項３記載の本発明においては、
ヘッドボックスに一端側がそれぞれ連結されているとと
もに他端側がヘッドボックスより垂直上方に導かれた
後、巻掛け部材に巻掛けられて垂下する一対のガイドワ
イヤと、一対のガイドワイヤの他端側にそれぞれの自重
が作用する一対の錘と、により付勢手段を構成すること
ができるため、一般のブラインドのヘッドボックスに一
対のガイドワイヤ、巻掛け部材及び錘を組付けるだけ
で、簡単にヘッドボックス昇降型のブラインドを構成す
ることができる。また、多くの部品を一般のブラインド
と共通化することができるので、価格を安くすることが
できる。

【００１７】

【実施例】図１、図２、図３及び図４に本発明の第１実
施例を示す。ブラインド本体１０は、ヘッドボックス１
２と、ヘッドボックス１２から垂下するラダーテープ１
４によって上下方向に所定間隔をあけて整列状態に支持
される複数のスラット１６と、スラット１６列の下端に
配置されているボトムレール１８と、一端がボトムレー
ル１８に連結されるとともに、他端がスラット１６列を
挿通してヘッドボックス１２内に導入される昇降コード
２０と、を有している。

【００１８】ヘッドボックス１２内には、昇降コード２
０の他端が巻取り及び巻解き可能に連結されている巻取
ドラム２２と、ラダーテープ１４の上端がそれぞれ連結
されているとともに、巻取ドラム２２に所定角度範囲だ
けは一体に回転するが、それ以上は相対回転するように
設けられる支持リング２３と、巻取ドラム２２の軸心を
一体回転可能に貫通している第１シャフト２４と、ギヤ
２８を介して第１シャフト２４を回転駆動可能なモータ
２６と、モータ２６の回転をギヤ２８に伝達可能な第２
シャフト２５と、ヘッドボックス１２の両端部付近に隣
接してそれぞれ配置される一対の第１プーリ３０及び第
２プーリ３２と、ヘッドボックス１２の両端部に一対の
ガイドローラ受け３４と、がそれぞれ配設されている。
ヘッドボックス１２の両端部からは、一端がガイドロー
ラ受け３４にそれぞれ回転可能に支持された一対のガイ
ドローラ３６の他端がそれぞれ側方に突出している。ま
た、ヘッドボックス１２の上端部には、これを覆うよう
にヘッドボックスカバー３７が取付けられている。ヘッ
ドボックスカバー３７の両端部付近の上端部には、図２
に示されるように、挿通孔３７ａがそれぞれ形成されて
いる。

【００１９】ヘッドボックス１２の両端部には、これの
昇降を案内可能な一対のガイドレール３８がそれぞれ配
置されており、それぞれのガイドレール３８は、窓枠の
下枠４０からヘッドボックス１２の最上昇位置まで延び
て、図示してない窓枠の側枠にそれぞれ固定されてい
る。それぞれのガイドレール３８内には、ガイドローラ
３６の昇降を案内するガイドローラ案内部３８ａがそれ
ぞれ設けられているとともに、錘４２が昇降可能にそれ
ぞれ挿入されている。それぞれの錘４２の上端部には、
第３プーリ４４がそれぞれ設けられている。

【００２０】ヘッドボックス１２内には、これの長手方
向と平行にガイドワイヤ４６が挿通しており、ガイドワ
イヤ４６の両端部は、それぞれ第１プーリ３０の上部に
巻掛けられた後、第２プーリ３２の下部に巻掛けられ、
ヘッドボックスカバー３７の挿通孔３７ａをそれぞれ挿
通して、ヘッドボックス１２の外部に導出されている。
ヘッドボックス１２の外部に導出されたガイドワイヤ４
６の両端部は、まず、天井４７方向に垂直に上昇した
後、天井４７に固定されている第４プーリ（巻掛け部
材）４８の上部に巻掛けられ、次いで、第４プーリ４８
に隣接して天井４７に固定されている第５プーリ（巻掛
け部材）５０の上部に巻掛けられた後垂直に下降して、
ガイドレール３８内に導入される。この後、第３プーリ
４４に巻掛けられた後、天井４７方向に垂直に上昇し、
天井４７に固定されている第６プーリ５２に巻掛けら
れ、天井４７と平行に中央方向に導かれ、天井４７に固
定されているガイドワイヤ固定具５４に固定されてい
る。

【００２１】これにより、ガイドワイヤ４６は、第５プ
ーリ５０及び第６プーリ５２間の部分が、錘４２の自重
により常時下方に引っ張られるため、第４プーリ４８及
び第５プーリ５０を介して、第２プーリ３２及び第４プ
ーリ４８間の部分が常時上方に引っ張られることにな
る。したがって、ガイドワイヤ４６は、常時第２プーリ
３２に、これを上昇させる方向への力をそれぞれ付勢し
ている。このように、第１及び第２プーリ３０及び３
２、ガイドローラ３６、ガイドローラ受け３４、ガイド
ワイヤ４６、ガイドレール３８、錘４２及び第３から第
６プーリ４４、４８、５０及び５２により付勢手段が構
成されている。

【００２２】図２に示されるように、下枠４０には、ボ
トムレール受け５６が固定されており、ボトムレール受
け５６には、ボトムレール１８が回転可能、且つ昇降不
可能に取付けられている。

【００２３】次に、第１実施例の動作について説明す
る。ヘッドボックス１２を下降させる場合は、モータ２
６を昇降コード２０巻取り方向に回転駆動させる。これ
により、ギヤ２８を介して第１シャフト２４が昇降コー
ド２０巻取り方向に回転し、巻取ドラム２２が昇降コー
ド２０の他端を巻取っていく。一方、昇降コード２０の
一端は、昇降が拘束されているボトムレール１８に連結
されているため、昇降コード２０によって巻取ドラム２
２が下方に引っ張られることになる。これにより、ヘッ
ドボックス１２は、ガイドローラ３６がガイドローラ案
内部３８ａに案内されながらガイドワイヤ４６の力に抗
して図５中下降し、ブラインド本体１０が、図５中２点
鎖線で示される状態から実線で示される状態になる（こ
れは、ブラインド本体１０が最下降位置まで下降した状
態である）。

【００２４】このとき、ヘッドボックス１２の下降にと
もなって第２プーリ３２及び第４プーリ４８間のガイド
ワイヤ４６が長くなる分、第５プーリ５０及び第６プー
リ５２間のガイドワイヤ４６が短くなっていき、錘４２
は、ガイドワイヤ４６によって上方に引き上げられ、図
５中２点鎖線で示される位置から実線で示される位置ま
で上昇する。

【００２５】また、ヘッドボックス１２を上昇させる場
合は、モータ２６を昇降コード２０巻解き方向に回転駆
動させる。これにより、ギヤ２８を介して第１シャフト
２４が昇降コード２０巻解き方向に回転し、巻取ドラム
２２が昇降コード２０を巻解いていく。このため、巻取
ドラム２２からボトムレール１８までの昇降コード２０
にたるみができるので、巻取ドラム２２が昇降コード２
０により下方に引っ張られなくなる。これにより、それ
ぞれの第２プーリ３２がガイドワイヤ４６によってそれ
ぞれ上方に引き上げられるため、ヘッドボックス１２
は、ガイドローラ３６がガイドローラ案内部３８ａに案
内されながら図５中上昇し、ブラインド本体１０が、図
５中２点鎖線で示される状態になる（これは、ブライン
ド本体１０が最上昇位置まで上昇した状態である）。

【００２６】このとき、ヘッドボックス１２の上昇にと
もなって、第２プーリ３２及び第４プーリ４８間のガイ
ドワイヤ４６の長さが短くなる分、錘４２は、これの自
重により、第５プーリ５０及び第６プーリ５２間のガイ
ドワイヤ４６を引き下げながら下降していく。

【００２７】また、スラット１６の角度調節は、モータ
２６を昇降コード２０巻取り方向又は巻解き方向に若干
回転駆動させて、ギヤ２８を介して第１シャフト２４を
前記方向に若干回転させることにより、支持リング２３
を介して巻取ドラム２２にラダーテープ１４の一方側を
巻取ったり巻解かせたりすることにより行う。

【００２８】このように、ヘッドボックス１２の上昇を
ガイドワイヤ４６及び錘４２などによって行うため、巻
取ドラム２２はあまり大きな回転力を必要としない。こ
れにより、モータ２６を小型化することができる。

【００２９】また、スラット１６の角度調節機構は、一
般のブラインドと同じ構成であり、ヘッドボックス１２
の昇降機構も、一般のブラインドのヘッドボックスに、
第１プーリ３０、第２プーリ３２、ガイドローラ３６、
ガイドローラ受け３４及びガイドワイヤ４６を組付けて
ブラインド本体１０を構成し、このブラインド本体１０
に、ガイドレール３８、錘４２及び第３から第６プーリ
４４、４８、５０及び５２などを組付けるだけで、構成
できるため、簡単にヘッドボックス昇降型ブラインドを
構成することができるとともに、多くの部品を一般のブ
ラインドと共通化することができるため、価格を安くす
ることができる。

【００３０】なお、図５においては、ブラインド本体１
０が最下降した状態と、最上昇した状態とを示したが、
ブラインド本体１０は、上昇途中及び下降途中で停止さ
せることもできる。

【００３１】図６に第２実施例を示す。これは、ヘッド
ボックス６０を、上記第１実施例における第１プーリ３
０及び第２プーリ３２が設けられていないものにし、ガ
イドワイヤ６２及び６４を２本にし、それぞれのガイド
ワイヤ６２及び６４の一端をヘッドボックス６０の両端
部付近の上端部にそれぞれ連結したこと以外は、上記第
１実施例と同様の構造を有している。これにより、ヘッ
ドボックス６０は、ガイドワイヤ６２及び６４によって
常時上昇する方向への力を付勢されている。

【００３２】このように、第２実施例においては、ガイ
ドローラ３６、ガイドローラ受け３４、ガイドワイヤ６
２及び６４、ガイドレール３８、錘４２及び第３から第
６プーリ４４、４８、５０及び５２により付勢手段が構
成されている。

【００３３】また、第２実施例の動作については、ヘッ
ドボックス６０が第１実施例のような水平部４６ａ、第
１プーリ３０及び第２プーリ３２を介さないで、直接ガ
イドワイヤ６２及び６４によって引き上げられたり、ガ
イドワイヤ６２及び６４の一端を引き下ろしたりするこ
と以外は、第１実施例と同様である。

【００３４】このように、第２実施例においては、一般
のブラインドのヘッドボックスにガイドローラ３６及び
ガイドローラ受け３４を組付けるだけで、ヘッドボック
ス６０を構成することができるとともに、ガイドワイヤ
６２及び６４を、ヘッドボックス６０内に挿通させなく
ても、外付けで取付けることによりヘッドボックス昇降
型のブラインドにすることができるため、簡単にヘッド
ボックス昇降型ブラインドに仕様変更することができ
る。また、第１実施例と同様に、多くの部品を一般のブ
ラインドと共用できるため、価格を安くすることができ
る。

【００３５】なお、上記第１実施例においては、ガイド
ワイヤ４６をヘッドボックス１２内に挿通させたがこれ
に限るものではなく、例えば、ヘッドボックスカバー３
７の両端部付近の上端部に一対のプーリをそれぞれ設け
て、これにガイドワイヤ４６を巻掛けるようにしてもよ
い。

【００３６】また、付勢手段は、上記第１実施例及び第
２実施例に示されるようなものに限らず、下記のような
ものでもよい。すなわち、第１実施例及び第２実施例に
示されるガイドワイヤの両端部及び他端側を、スプリン
グによってガイドワイヤを巻取る方向に常時付勢されて
いる巻取パイプに、巻取り及び巻解き可能にそれぞれ連
結したようなものでもよい。

【００３７】または、ヘッドボックスに一端が連結され
ているとともに、他端が天井などに連結されているスプ
リングにより付勢手段を構成することもできる。

【００３８】

【発明の効果】請求項１記載の本発明によれば、巻取ド
ラムはあまり大きな回転力を必要としないため、モータ
を小型化することができる。

【００３９】また、一般のブラインドに付勢手段を設け
るだけで、簡単にヘッドボックス昇降型のブラインドを
構成することができる。

【００４０】さらには、多くの部品を一般のブラインド
と共通化することができるので、価格を安くすることが
できる。

【００４１】また、請求項２記載の本発明によれば、一
般のブラインドのヘッドボックスにガイドワイヤ、巻掛
け部材及び錘を組付けるだけで、簡単にヘッドボックス
昇降型のブラインドを構成することができるとともに、
多くの部品を一般のブラインドと共通化することができ
るので、価格を安くすることができる。

【００４２】また、請求項３記載の本発明によれば、一
般のブラインドのヘッドボックスに一対のガイドワイ
ヤ、巻掛け部材及び錘を組付けるだけで、簡単にヘッド
ボックス昇降型のブラインドを構成することができると
ともに、多くの部品を一般のブラインドと共通化するこ
とができるので、価格を安くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の正面概略図である。

【図２】図１の右端部付近を示す正面図である。

【図３】図２の３−３断面図である。

【図４】ヘッドレール及びガイドレール内を示す平面図
である。

【図５】第１実施例のヘッドボックス昇降型ブラインド
が最上昇位置にある状態と、最下降位置にある状態と、
を示す図である。

【図６】本発明の第２実施例の正面図である。

【符号の説明】

１２、６０ ヘッドボックス １４ ラダーテープ １６ スラット １８ ボトムレール ２０ 昇降コード ２２ 巻取ドラム ２６ モータ ３８ ガイドレール ４２ 錘 ４６、６２、６４ ガイドワイヤ ４８ 第４プーリ（巻掛け部材） ５０ 第５プーリ（巻掛け部材）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−163879（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−101388（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−96385（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−317076（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−236888（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−85995（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−115397（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−154297（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E06B 9/26 E06B 9/323 E06B 9/32

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヘッドボックス（１２、６０）と、 前記ヘッドボックス（１２、６０）から垂下するラダー
   テープ（１４）によって整列状態に支持される複数のス
   ラット（１６）と、 前記スラット（１６）列の下端に昇降が拘束されて配置
   されるボトムレール（１８）と、 一端が前記ボトムレール（１８）に連結されるととも
   に、他端が前記スラット（１６）列を挿通して前記ヘッ
   ドボックス（１２、６０）内に導入される昇降コード
   （２０）と、前記ヘッドボックス（１２、６０）内に配設され、 前記
   昇降コード（２０）の他端が巻取り及び巻解き可能に連
   結されるとともに、前記ラダーテープ（１４）の上端部
   が所定角度範囲だけ一体に回転するように連結される巻
   取ドラム（２２）と、前記ヘッドボックス（１２、６０）内に配設され、 前記
   巻取ドラム（２２）を回転駆動可能なモータ（２６）
   と、 前記ヘッドボックス（１２）に常時上昇方向へ引き上げ
   る力を付勢する付勢手段（４２、４６、６２、６４）
   と、 を有し、前記巻取ドラム（２２）の昇降コード（２０）
   の巻取りによりヘッドボックス（１２、６０）が下降
   し、前記巻取ドラム（２２）の昇降コード（２０）の巻
   解き及び付勢手段（４２、４６、６２、６４）によりヘ
   ッドボックス（１２、６０）が上昇するヘッドボックス
   昇降型ブラインド。
2. 【請求項２】 前記付勢手段は、前記ヘッドボックス
   （１２）を、これの長手方向に平行に配設されるととも
   に吊り下げ支持し、且つ両端側が前記ヘッドボックス
   （１２）よりそれぞれ垂直上方に導かれた後、巻掛け部
   材（４８、５０）に巻掛けられて垂下するガイドワイヤ
   （４６）と、該ガイドワイヤ（４６）の垂下側にそれぞ
   れの自重が作用する一対の錘（４２）と、により構成さ
   れている、 請求項１記載のヘッドボックス昇降型ブラインド。
3. 【請求項３】 前記付勢手段は、前記ヘッドボックス
   （６０）に一端側がそれぞれ連結されているとともに他
   端側が前記ヘッドボックス（６０）より垂直上方に導か
   れた後、巻掛け部材（４８、５０）に巻掛けられて垂下
   する一対のガイドワイヤ（６２、６４）と、該一対のガ
   イドワイヤ（６２、６４）の他端側にそれぞれの自重が
   作用する一対の錘（４２）と、により構成されている、 請求項１記載のヘッドボックス昇降型ブラインド。