JP2006052591A - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006052591A
JP2006052591A JP2004235334A JP2004235334A JP2006052591A JP 2006052591 A JP2006052591 A JP 2006052591A JP 2004235334 A JP2004235334 A JP 2004235334A JP 2004235334 A JP2004235334 A JP 2004235334A JP 2006052591 A JP2006052591 A JP 2006052591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
shaft
power transmission
closing body
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004235334A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Namikawa
靖 南川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP2004235334A priority Critical patent/JP2006052591A/ja
Publication of JP2006052591A publication Critical patent/JP2006052591A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

【課題】 簡素で生産性の良好な構造でもって、巻取り軸を開閉体厚さ方向へスムーズに移動させることができ、ひいては、ガイドレール上端側と開閉体との摩擦を効果的に軽減させて、その摩擦に起因する振動や騒音を低減することができる開閉装置を提供する。
【解決手段】 閉鎖方向端部をスライドさせて開閉動作する開閉体10と、該開閉体10を上下方向へ案内するガイドレール20と、該開閉体10をその上方側で巻き取ったり巻き戻したりする巻取り軸30とを備えた開閉装置において、前記巻取り軸30は、その軸方向の両端部側の各々が、単一の揺動部材40の下端側に支持され、前記単一の揺動部材40は、その下端側を開閉体厚さ方向へ揺動させるように、その上端側が支持されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、巻取り軸から巻き戻される開閉体をガイドレールにより上下方向へ導くようにした開閉装置に関し、特にシャッター装置として好適な開閉装置に関するものである。
従来、この種の開閉装置には、閉鎖方向端部をスライドさせて開閉動作する開閉体と、該開閉体を上下方向へ案内するガイドレールと、該開閉体をその上方側で巻き取ったり巻き戻したりする巻取り軸とを備え、該巻取り軸を、開閉体厚さ方向へ揺動可能な一対の平行リンクの下端側に支持するようにしたものがある(特許文献1参照)。
この従来技術では、開閉体が巻取り軸に巻き取られる際には、巻取り軸がガイドレールの上方延長線から離れる方向へ揺動し、開閉体が巻取り軸から巻き戻される際には、巻取り軸がガイドレールの上方延長線に対し接近する方向へ揺動する。そのため、巻取り軸に巻かれた開閉体の巻径の大小に拘わらずに、開閉体におけるガイドレールよりも上方側の部分を略垂直状に維持し易く、ガイドレールの上端側と開閉体との摩擦を軽減することが可能である。
しかしながら、上記従来技術によれば、巻取り軸を平行リンクに吊り下げる構造としているため、平行リンクを支持するための枢支箇所が多い(特許文献1の図示例によれば、巻取り軸の片側で4箇所、両側で8箇所)。そのため、これら多数の枢支箇所での摩擦抵抗等により、巻取り軸の揺動が十分スムーズに行われない可能性がある。その場合、開閉体におけるガイドレールよりも上方側の部分が、巻取り軸の位置に応じて傾斜し、ガイドレールの上端側と開閉体との摩擦が大きくなってしまう。
その上、上記従来技術では、上記平行リンクを構成する二つの平行なリンクや、これらリンク間にわたる支持板等、複雑な構造を備える必要があった。
特開2002−155685号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、簡素で生産性の良好な構造でもって、巻取り軸を開閉体厚さ方向へスムーズに移動させることができ、ひいては、ガイドレール上端側と開閉体との摩擦を効果的に軽減させて、その摩擦に起因する振動や騒音を低減することができる開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するために第一の発明は、閉鎖方向端部をスライドさせて開閉動作する開閉体と、該開閉体を上下方向へ案内するガイドレールと、該開閉体をその上方側で巻き取ったり巻き戻したりする巻取り軸とを備えた開閉装置において、前記巻取り軸は、その軸方向の両端部側の各々が、単一の揺動部材の下端側に支持され、前記単一の揺動部材は、その下端側を開閉体厚さ方向へ揺動させるように、その上端側が支持されていることを特徴とする。
ここで、本発明に係わる開閉装置には、開閉体が閉鎖動作のみを行うように用いられる態様(例えば、非常時のみ遮煙や遮炎等の目的で閉鎖されるシャッター装置等)や、開閉体が開放動作のみを行うように用いられる態様(例えば、非常時のみ脱出等の目的で開放されるシャッター装置等)、開閉体が開放動作と閉鎖動作との双方を行うように用いられる態様等を含む。
また、上記開閉体の具体例としては、複数のスラットやパイプを開閉方向へ連設してなる態様や、単数もしくは複数のパネルや、シート状物、ネット状物を開閉方向へ設けてなる態様、あるいはスラット、パネル、パイプ、可撓性シート状物、ネット状物等を適宜に組み合わせてなる態様等が挙げられる。
また、上記ガイドレールは、上記開閉体を上下方向へ案内する部材であり、このガイドレールには、上記開閉体の幅方向の端部を上下方向へ案内するようにした態様や、幅方向に複数設けられる開閉体を、隣り合う開閉体間で上下方向へ案内するようにした態様等を含む。
また、上記巻取り軸は、上記開閉体をその上方側で巻き取ったり巻き戻したりする構成であればよく、この巻取り軸には、上記揺動部材の下端側に軸本体を固定するとともに、該軸本体の周囲の回転体を回転させて、上記開閉体を巻き取ったり巻き戻したりする態様や、上記揺動部材の下端側に軸本体を回動自在に支持するとともに、該軸本体の周囲に回転体を固定し、該軸本体と一体的に回転体を回転させて、上記開閉体を巻き取ったり巻き戻したりする態様等を含む。
また、この巻取り軸には、電動で回転するようにした態様や、付勢部材(例えば、バネや、ゼンマイ、錘)の付勢力により回転するようにした態様、手動で回転するようにした態様等を含む。
また、上記揺動部材は、その下端側を開閉体厚さ方向へ略振り子状に揺動させるように、その上端側が支持された単一の部材であればよい。
この揺動部材の具体例としては、その上端側が回動自在に支持された板状部材であって、該板状部材の下端側に上記巻取り軸を支持した態様や、その上端側が支持された可撓性部材であって、該可撓性部材の下端側に上記巻取り軸を支持した態様、これら板状部材と可撓性部材とを組み合わせてなる態様等が挙げられる。
また、第二の発明では、上記巻取り軸に巻き取られた上記開閉体の外径が最大となった際に、その開閉体の外周面を上記ガイドレールの上方延長線上に位置させるとともに、上記単一の揺動部材を略垂直状に位置させるようにしたことを特徴とする。
ここで、前記上方延長線とは、上記ガイドレールを上方へ延長した場合の仮想線を意味する。
また、第三の発明では、出力軸を回転させるようにした回転駆動源を備え、前記出力軸に上記揺動部材の上端側を回動自在に支持し、前記出力軸と上記巻取り軸との間に動力伝達手段を設け、前記出力軸の回転力を前記動力伝達手段により上記巻取り軸へ伝達するようにしたことを特徴とする。
また、第四の発明では、出力軸を回転させるようにした回転駆動源と、上記揺動部材の上端側を回動自在に支持する支持軸と、該支持軸の外周に設けられて回動自在な動力伝達用回転体とを備え、前記出力軸と前記動力伝達用回転体との間に第一の動力伝達手段を設けるとともに、前記動力伝達用回転体と上記巻取り軸との間に第二の動力伝達手段を設け、上記出力軸の回転力を、前記第一の動力伝達手段により前記動力伝達用回転体へ伝達し、更に、この動力伝達用回転体の回転力を前記第二の動力伝達手段により上記巻取り軸へ伝達するようにしたことを特徴とする。
また、第五の発明では、上記回転駆動源は、上記支持軸を略中心とした円周上に沿って移動可能なように設けられていることを特徴とする。
この第五の発明の構成には、上記回転駆動源を略円弧状のレールに沿って移動させるようにした態様や、上記回転駆動源を回動可能な支持部材における回動中心よりも自由端側に固定するようにした態様等を含む。
また、第六の発明では、出力軸を回転させるようにした回転駆動源と、上記揺動部材の上端側を回動自在に支持する支持軸とを備え、前記回転駆動源を、上記巻取り軸と前記支持軸との間に位置するように、上記揺動部材に支持し、この回転駆動源の出力軸の回転力を動力伝達手段によって上記巻取り軸へ伝達するようにしたことを特徴とする。
なお、上記回転駆動源の好ましい態様としては、直流または交流の回転式電動機が挙げられる。
また、この回転駆動源の他例としては、エアーの供給により出力軸を回転させるようにしたエアー式モーターや、消防ホース等による放水力により出力軸を回転させるようにした水流式モーター、付勢部材(例えば、バネや、ゼンマイ、錘部材等)の付勢力により出力軸を回転させるようにした回転機構等が挙げられる。
また、上記動力伝達手段には、チェーンとスプロケットにより回転力を伝達するようにした機構や、ベルトとプーリーにより回転力を伝達するようにした機構、複数の歯車により回転力を伝達するようにした機構等を含む。
また、上記支持軸とは、不動部位(例えば、巻取り軸を収納する収納ケースや、当該開閉装置が設置される躯体等)に設けられて、上記揺動部材の上端側を回動自在に支持する部材であればよく、この支持軸には、不動部位に対し回動不能に固定された態様や、前記不動部位に対し回動自在に支持された態様等を含む。
なお、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の開閉体の厚さ方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体の幅方向」とは、開閉体の開閉方向(開閉体が空間を仕切ったり開放したりするために移動する方向)と略直交する方向であって、開閉体厚さ方向ではない方向を意味する。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の発明によれば、巻取り軸は、開閉体を巻き取るのにしたがってガイドレールの上方延長線から離れる方向へ移動し、同開閉体を巻き戻すのにしたがって、ガイドレールの上方延長線へ近づく方向へ移動する。これら移動の際、揺動部材は、その上端側一ヶ所の支持箇所を支点にして揺動するため、支持箇所における抵抗が少なく、その揺動がスムーズである。したがって、簡素で生産性の良好な構造でもって、ガイドレール上端側と開閉体との摩擦を効果的に軽減でき、ひいては、その摩擦に起因する振動や騒音を低減することができる。
更に、第二の発明によれば、巻取り軸に開閉体が巻き取られていくと、その巻き取られた開閉体の重量の増加に伴い、揺動部材の下端側に下向きにかかる荷重も徐々に増加する。そのため、ガイドレールの上方延長線から離れる方向への巻取り軸の移動が、前記荷重の増加に補助されて、スムーズに行われる。
また、巻取り軸から開閉体が巻き戻されていくと、揺動部材の下端側に下向きにかかる荷重が徐々に減少する。そのため、ガイドレールの上方延長線へ向かう巻取り軸の移動が、スムーズに行われる。
よって、巻取り軸による巻取り及び巻き戻し動作中における巻取り軸の移動をよりスムーズに行うことができ、ひいては、上記開閉体におけるガイドレールよりも上方側の部分を略垂直状に維持し易く、ガイドレールと開閉体との摩擦抵抗に起因する振動や騒音を一層低減することができる。
更に、第三の発明によれば、回転駆動源の出力軸に、揺動部材の上端側を支持する機能と、回転力の伝達源としての機能とを併せ持たせることができ、ひいては、部品点数の少ないコンパクトな構造とすることができる。
更に、第四の発明によれば、例えば、現場状況等に応じて回転駆動源の位置を変更する場合であっても、揺動部材が回転駆動源と独立した支持軸によって支持されているため、その回転駆動源の位置変更を、容易に行うことができる。
更に、第五の発明によれば、回転駆動源を、支持軸を略中心とした円周上に沿って容易に移動することができ、ひいては、現場状況等に応じた回転駆動源の位置変更を、一層容易に行うことができる。
更に、第六の発明によれば、回転駆動源が巻取り軸と支持軸との間のスペースに配置される構造としているため、回転駆動源の設置スペースを別途に設ける必要がない。したがって、コンパクトな巻取り装置構造とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態による開閉装置の一例は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の躯体の開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置として説明する。
開閉装置1は、閉鎖方向端部を上下方向へスライドさせて開閉動作する開閉体10と、該開閉体10の幅方向の端部を上下方向へ案内するガイドレール20と、該開閉体10をその上方側で巻き取ったり巻き戻したりする巻取り軸30と、該巻取り軸30の軸方向の両端部側をそれぞれ回動自在に支持する揺動部材40と、該巻取り軸30を回転させるための回転駆動源50と、該回転駆動源50の回転力を巻取り軸30へ伝達する動力伝達手段60とを備えている。
そして、この開閉装置1は、揺動部材40の揺動により巻取り軸30をガイドレール20の上方延長線に対し接近させたり離間させたりするように構成してある。
開閉体10は、横長略矩形状の金属板を曲げ加工してなる所謂スラットを、上下に隣接する該スラット間で回動するように複数連接することで、開閉体本体11を構成している。そして、この開閉体10は、前記開閉体本体11の閉鎖方向側(図示例によれば下方側)の端部に、全閉時に当接対象部位(例えば、床面や地面、枠部材等)に当接させるための座板部材12を開閉体幅方向にわたって接続している。
また、ガイドレール20は、アルミ合金材料の引抜き成形または押し出し成形、鋼板や他の金属板の曲げ加工等の加工によって、開閉体10の幅方向の端部を囲む略コ字状に形成される。そして、このガイドレール20は、巻取り軸30等を収納する収納ケース(図示せず)と上記当接対象部位との間にわたって配設されている。
また、巻取り軸30は、軸本体31の外周に、略筒状や略籠状等の巻取体32を一体的に固定してなり、巻取体32の外周面には、開閉体10の上端部を止着している(図2参照)。
この巻取り軸30の軸本体31は、その軸方向の両端部側の各々が後述する揺動部材40によって支持され、同両端部側の内の一方(図2によれば右側)に、後述する動力伝達手段60の従動側スプロケット61を固定している。
揺動部材40は、巻取り軸30の軸方向の一端側と他端側とにそれぞれ配置される単一の板状部材である。
各揺動部材40は、その下端側に、前記巻取り軸30の軸本体31を貫通させている。そして、貫通された軸本体31は、ベアリング等を介することで、揺動部材40に対し回動自在となるように支持される。
また、両揺動部材40の内の一方(図2によれば右側)は、その上端側が、後述する回転駆動源50の出力軸51によって回動自在に支持される。
そして、両揺動部材40の内の他方(図2によれば左側)は、その上端側が、後述する支持軸71によって回動自在に支持される。
回転駆動源50は、出力軸51を正逆方向へ回転させるようにした直流又は交流の回転式電動機である。
この回転駆動源50は、巻取り軸30の一端側(図2によれば右端側)の上方において出力軸51を巻取り軸30と略平行に配置して、不動部位x(例えば、巻取り軸30等を収納するための収納ケースや、当該開閉装置1が設置される躯体等)に固定されている。
この回転駆動源50の出力軸51には、一方の上記揺動部材40が、ベアリング等を介して回動自在に支持されている。
更に、同出力軸51には、後述する動力伝達手段60の駆動スプロケット62が固定されている。
また、支持軸71は、巻取り軸30の他端側(図2によれば左端側)の上方において軸本体31と略平行に配置され、ブラケット等を介して、不動部位xに回動不能に固定されている。
そして、この支持軸71の先端側には、他方の上記揺動部材40が、ベアリング等を介して回動自在に支持されている。
上記構成の出力軸51及び支持軸71の開閉体厚さ方向の位置は、巻取り軸30に巻き取られた開閉体10の外径が最大となった際に(図3(c)又は図4(a)参照)、その開閉体10の外周面をガイドレール20の上方延長線上に位置させて、両揺動部材40が略垂直状となるように設定されている。
また、動力伝達手段60は、上記巻取り軸30の軸本体31に固定された従動側スプロケット61と、上記回転駆動源50の出力軸51に固定された駆動スプロケット62と、これら従動側スプロケット61及び駆動スプロケット62に巻かれたチェーン63とからなり、駆動スプロケット62の回転を所定比率で従動側スプロケット61へ伝達するように構成されている。
なお、この動力伝達手段60は、回転駆動源50の回転力を巻取り軸30へ伝達する機構であればよく、例えば、ベルトとプーリーからなる機構や、複数の歯車からなる機構に置換することが可能である。
次に、上記構成の開閉装置1について、その作用効果を詳細に述べる。
図3(a)〜(c)に示すように、開閉体10が巻取り軸30に巻取られると、巻取り軸30周りの開閉体10の巻径が次第に大きくなり、開閉体10の吊り下げられた部分は、ガイドレール50上端部との間において、右斜め下向きの状態となる(図3(b)参照)。
すると、吊り下げられた開閉体10と巻取り軸30に巻き取られた開閉体10の外周面との接点Pには、該接点Pよりも下側の開閉体10の重量と、巻取り軸30が該開閉体10を左斜め上方向へ引っ張る力の反力との双方の力により、右斜め下向きの力F1が作用する。
この力F1は、図3(b)に示すように、右向きの力Frの成分と、下向きの力Fdの成分とを含む力である。
更に、巻取り軸30には、巻き重ねられる開閉体10の重量によって、出力軸51及び支持軸71を中心とした円周上を反時計方向へ移動する力も加わる。
したがって、巻取り軸30は、揺動部材40を揺動させながら、ガイドレール20の上方延長線から離れる方向へ移動することになる。
また、図4(a)〜(c)に示すように、開閉体10が巻取り軸20から巻き戻されると、巻取り軸30周りの開閉体10の巻径が次第に小さくなり、開閉体10の吊り下げられた部分は、ガイドレール20上端側との間において、左斜め下向きの状態となる(図4(b)参照)。
すると、吊り下げられた開閉体10と巻取り軸30に巻き取られた開閉体10の外周面との接点Pには、該接点Pよりも下側の開閉体10の重量と、巻取り軸30が該開閉体10を右斜め上方向へ引っ張る力の反力との双方の力により、左斜め下向きの力F2が作用する。
この力F2は、図4(b)に示すように、左向きの力Flの成分と、下向きの力Fdの成分とを含む力である。
したがって、巻取り軸20は、前記左向きの力Flの成分によって左方向へ移動することになり、その移動中、開閉体10における上記接点Pよりも下方側の部位は、ガイドレール20に沿う略直線状に維持される。
尚、図3(b)及び図4(b)は、上記作用をわかり易く説明するために、開閉体10の吊り下げられた部分であってガイドレール20よりも上方側の部分を、極端に傾斜させて図示しているが、実際には、巻径に応じて巻取り軸30が移動するため、その移動中、開閉体10の吊り下げられた前記部分は、略垂直状に維持されることになる。
また、巻取り軸30の移動は、単一の枢支点(具体的には出力軸51及び支持軸71)を支点とした移動であるため、抵抗が比較的少なく、スムーズである。
次に、本発明の他例について詳細に説明する。なお、以下に示す開閉装置において、上述した開閉装置1と略同様に構成される箇所については、上記開閉装置1と同一の符号を付けるとともに、重複する詳細説明を省略する。
図5及び図6に示す開閉装置2は、上述した開閉装置1と略同様に、開閉体10や、ガイドレール20、巻取り軸30、揺動部材40,40、回転駆動源50等を備え、更に、回転駆動源50側の揺動部材40を吊り下げ状に支持する支持軸72や、回転駆動源50の回転力を巻取り軸30へ伝達する第一の動力伝達手段81及び第二の動力伝達手段82等を備えている。
支持軸72は、巻取り軸30の一端側(図2によれば右端側)の上方において巻取り軸30と略平行に配置され、ブラケット等を介して、不動部位x(例えば、巻取り軸30等を収納するための収納ケースや、当該開閉装置1が設置される躯体等)に回動不能に固定されている。
そして、この支持軸72には、下端側に巻取り軸30を支持した揺動部材40の上端側が、ベアリング等を介して回動自在に支持されている。
更に、この支持軸72には、後述する第一の動力伝達手段81及び第二の動力伝達手段82を構成する動力伝達用回転体83が、ベアリング等を介して回動自在に支持されている。
動力伝達用回転体83は、回転駆動源50側から回転力を伝達される第一スプロケット部83aと、巻取り軸30へ回転力を伝達する第二スプロケット部83bとを一体回転可能に接合してなる。
また、この開閉装置2における回転駆動源50は、上記支持軸72の周囲における適宜位置に配置されて、ブラケット50a等を介して不動部位xに固定されている。
そして、この回転駆動源50の出力軸51には、駆動スプロケット62が固定されている。
第一の動力伝達手段81は、回転駆動源50の出力軸51に固定された駆動スプロケット62と、上記動力伝達用回転体83の第一スプロケット部83aと、これら駆動スプロケット62及び第一スプロケット部83aに巻かれたチェーン81aとからなり、回転駆動源50の回転力を動力伝達用回転体83へ伝達する。
また、第二の動力伝達手段82は、動力伝達用回転体83の第二スプロケット部83bと、巻取り軸30の軸本体31に固定された従動側スプロケット61と、これら第二スプロケット部83b及び従動側スプロケット61に巻かれたチェーン82aとからなり、動力伝達用回転体83の回転力を巻取り軸30へ伝達する。
また、巻取り軸30の一端側(図2によれば右端側)の上方における支持軸71は、上述した開閉装置1のものと略同様に、不動部位xに回動不能に固定され、対応する揺動部材40を揺動自在に支持している。
上記構成の開閉装置2によれば、揺動部材40が回転駆動源50と独立した支持軸72によって支持され、且つ、回転駆動源50の回転力をチェーン81aにより動力伝達用回転体83へ伝達するようにしているため、現場状況等に応じて、回転駆動源50の位置を、支持軸72を略中心とした同一円周上において、容易に変更することができる。
また、図7に示す開閉装置3は、上記開閉装置2における回転駆動源50を、曲線状の案内レール52に係合させた構成としている。
案内レール52は、支持軸72を略中心としとした円周上に沿って設けられた部材であり、不動部位(例えば、巻取り軸30等を収納するための収納ケースや、当該開閉装置1が設置される躯体等)に固定されている。
回転駆動源50は、案内レール52に沿う周方向へ移動可能で、且つ、案内レール52から脱落不能となるように、案内レール52と係合している。
この回転駆動源50と動力伝達用回転体83には、上記開閉装置2と略同様に、チェーン81aが巻かれ、このチェーン81aにより、回転駆動源50の回転力が動力伝達用回転体83に伝達されるようにしている。
また、回転駆動源50と案内レール52との間には、回転駆動源50を案内レール52上の適宜位置で固定するための固定手段(図示せず)が設けられている。この固定手段は、例えば、回転駆動源50と案内レール52との双方に係合するボルトや、ピン等により構成すればよい。
この開閉装置3によれば、回転駆動源50は、案内レール52により形成される円周上を移動することができる。そのため、現場状況等に応じて、回転駆動源50を、案内レール52に沿った適宜位置に容易に移動させることができる。
図8及び図9に示す開閉装置4は、巻取り軸30を回動自在に支持する揺動部材40,40の上端側を、それぞれ支持軸71,72により回動自在に支持し、そして、回転駆動源50を、巻取り軸30と支持軸72との間に位置するように、一方の揺動部材40に固定し、この回転駆動源の出力軸の回転力を動力伝達手段90’によって巻取り軸30へ伝達するようにしている。
支持軸71,72の各々は、上述した開閉装置2と略同様に、巻取り軸30の軸方向端部側の上方で不動部位xに固定されている。
また、回転駆動源50は、巻取り軸30と支持軸72との間の位置であって、巻取り軸30及び支持軸72に緩衝しない位置に配置され、ブラケット50a’等を介して、一方(図9における右側)の揺動部材40に固定されている。
また、動力伝達手段60’は、上記巻取り軸30の軸本体31に固定された従動側スプロケット61と、上記回転駆動源50の出力軸51に固定された駆動スプロケット62と、これら従動側スプロケット61及び駆動スプロケット62に巻かれたチェーン63’とからなり、駆動スプロケット62の回転を所定比率で従動側スプロケット61へ伝達するように構成されている。
この開閉装置4によれば、回転駆動源50を配置するために、支持軸72及び巻取り軸30周囲のスペースを占領することがない。そのため、支持軸71,72や、巻取り軸30,及び回転駆動源50等からなる巻取り構造を比較的小型に構成することができる。
なお、上記実施の形態によれば、上述したように、開閉体10を巻き取ったり巻き戻したりする際に生じる力や、巻取り軸30に巻き重ねられる開閉体10の重量の変化等を有効に利用して、揺動部材40を揺動させるようにしたが(図3及び図4参照)、スプリングや錘部材等(図示せず)による付勢力や、回転駆動源50からギアやチェーン等の動力伝達手段(図示せず)を介して伝達される動力等を利用して、同揺動部材40を積極的に揺動させるようにしてもよい。
本発明に係わる開閉装置の一例を示す要部側面図である。 同開閉装置の要部正面図である。 同開閉装置において、開閉体の開放動作を(a)〜(c)に順次に示す動作説明図である。 同開閉装置において、開閉体の閉鎖動作を(a)〜(c)に順次に示す動作説明図である。 本発明に係わる開閉装置の他例を示す要部側面図である。 図5に示す開閉装置の要部正面図である。 本発明に係わる開閉装置の他例を示す要部側面図である。 本発明に係わる開閉装置の他例を示す要部側面図である。 図8に示す開閉装置の要部正面図である。
符号の説明
1,2,3,4:開閉装置
10:開閉体
20:ガイドレール
30:巻取り軸
40:揺動部材
50:回転駆動源
60,60’:動力伝達手段
81:第一の動力伝達手段
82:第二の動力伝達手段
83:動力伝達用回転体

Claims (6)

  1. 閉鎖方向端部をスライドさせて開閉動作する開閉体と、該開閉体を上下方向へ案内するガイドレールと、該開閉体をその上方側で巻き取ったり巻き戻したりする巻取り軸とを備えた開閉装置において、
    前記巻取り軸は、その軸方向の両端部側の各々が、単一の揺動部材の下端側に支持され、
    前記単一の揺動部材は、その下端側を開閉体厚さ方向へ揺動させるように、その上端側が支持されていることを特徴とする開閉装置。
  2. 上記巻取り軸に巻き取られた上記開閉体の外径が最大となった際に、その開閉体の外周面を上記ガイドレールの上方延長線上に位置させるとともに、上記単一の揺動部材を略垂直状に位置させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
  3. 出力軸を回転させるようにした回転駆動源を備え、
    前記出力軸に上記揺動部材の上端側を回動自在に支持し、
    前記出力軸と上記巻取り軸との間に動力伝達手段を設け、
    前記出力軸の回転力を前記動力伝達手段により上記巻取り軸へ伝達するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
  4. 出力軸を回転させるようにした回転駆動源と、上記揺動部材の上端側を回動自在に支持する支持軸と、該支持軸の外周に設けられて回動自在な動力伝達用回転体とを備え、
    前記出力軸と前記動力伝達用回転体との間に第一の動力伝達手段を設けるとともに、前記動力伝達用回転体と上記巻取り軸との間に第二の動力伝達手段を設け、
    上記出力軸の回転力を、前記第一の動力伝達手段により前記動力伝達用回転体へ伝達し、更に、この動力伝達用回転体の回転力を前記第二の動力伝達手段により上記巻取り軸へ伝達するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
  5. 上記回転駆動源は、上記支持軸を略中心とした円周上に沿って移動可能なように設けられていることを特徴とする請求項4記載の開閉装置。
  6. 出力軸を回転させるようにした回転駆動源と、上記揺動部材の上端側を回動自在に支持する支持軸とを備え、
    前記回転駆動源を、上記巻取り軸と前記支持軸との間に位置するように、上記揺動部材に支持し、この回転駆動源の出力軸の回転力を動力伝達手段によって上記巻取り軸へ伝達するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
JP2004235334A 2004-08-12 2004-08-12 開閉装置 Pending JP2006052591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004235334A JP2006052591A (ja) 2004-08-12 2004-08-12 開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004235334A JP2006052591A (ja) 2004-08-12 2004-08-12 開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006052591A true JP2006052591A (ja) 2006-02-23

Family

ID=36030239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004235334A Pending JP2006052591A (ja) 2004-08-12 2004-08-12 開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006052591A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010518285A (ja) * 2007-02-07 2010-05-27 ダイナコ・インターナショナル・ソシエテ・アノニム ドラムの周りに巻き取ることのできるシャッター装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010518285A (ja) * 2007-02-07 2010-05-27 ダイナコ・インターナショナル・ソシエテ・アノニム ドラムの周りに巻き取ることのできるシャッター装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004175211A (ja) 車両開口部のドア開閉システム
JP5602405B2 (ja) スライドドア自動開閉装置
JP2006052591A (ja) 開閉装置
JP4685498B2 (ja) 開閉装置
JP4993571B2 (ja) 開閉装置
JP4768370B2 (ja) 開閉装置
JP4440631B2 (ja) 開閉装置
JP5192141B2 (ja) 開閉装置用急閉鎖抑制装置
JP4532210B2 (ja) 開閉装置
JP2016033316A (ja) 開閉体駆動装置
JP2004293191A (ja) 開閉装置の巻取り軸構造
JP4842714B2 (ja) 制動装置及び該制動装置を用いた開閉装置
JP2006046026A (ja) 開閉装置
JP5827495B2 (ja) 開閉装置
JP3087894B1 (ja) 幕昇降装置
JP5296629B2 (ja) 開閉装置用閉鎖防止装置
JP4791084B2 (ja) シートシャッター装置
JPH1171924A (ja) トイレのドア装置
JP2006045942A (ja) 開閉装置
JP2537115Y2 (ja) 巻込み開閉式シャッターの開閉装置
JP5996179B2 (ja) 開閉装置
JP2024093203A (ja) 止水板付きシャッター装置
JP2005299311A (ja) 開閉装置
JP4781811B2 (ja) 開閉装置の巻取軸端部構造
JP2011256559A (ja) スライドドア自動開閉装置