JP4384527B2 - インフレーターガス導入ホースおよび側面衝突用エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
[第1の態様、第2の態様に共通する事項]
本発明のインフレーターガス導入ホースでは、従来のインフレーターガス導入ホースにおいて、ガス遮断性や補強を目的として適用されているコート剤(ゴムまたは合成樹脂)の量を低減することで、折り畳み性や軽量化を達成している。他方、コート剤の量を低減する関係上、ホース織物(ホース基布)の強度やガス遮断性を確保する必要がある。
本発明のインフレーターガス導入ホースの第2の態様は、特有の構成として、1個以上の分配孔を有する。この分配孔周辺部は、本発明のホースにおいて、最も弱い部分であり、エアバッグ展開の際に高圧のガスが通過することで、破損を受け易く、エアバッグ装置で発生するトラブルの原因になり易い箇所である。通常は、コート剤の適用により分配孔の補強することが行われているが、本発明ではコート剤の適用量を最低限とする関係上、分配孔の耐久性が他の手法により高められていることが要求される。
本発明の側面衝突用エアバッグ装置は、ガス発生部であるインフレーターと、インフレーターガスにより膨張するエアバッグと、このエアバッグにインフレーターガスを導入するホース(本発明のホース)を有するものである。
JIS L 1096 8.5.1の規定に準じて測定する。
JIS L 1096 8.4.1の規定に準じて測定する。
内径:50mm、長さ:40cmのポリアミド66繊維製筒状織物[ポリアミド66繊維:350dex/108フィラメント(f)の原糸使用、経織密度:59本/2.54cm、緯織密度:59本/2.54cm]の中に、各実験例で得られたホース(長さを40cmに裁断したもの)を完全に挿入し、ホース長手方向と直交する方向(ホース緯糸方向)の中央部で1回折り曲げ、更に再度同方向の中央部で1回折り曲げたときの折り曲げ性を下記基準に従って評価する。A:2回とも容易に折り曲げられる、B:無理をしたら2回とも折り曲げられる、C:折り曲げられない。
各実験例(分配孔を設けたもの)で得られたホース(長さ:2m)の片端を縫製して閉じ、他端(開放端)から、初期圧力:400kPa、容積:5リットルに加圧した窒素ガスを導入し、その後の分配孔の状態を観察する。評価は、窒素ガス導入口に一番近い分配孔周縁部のほつれ具合を5段階で評価し、A:形状の変形がほとんど認められない、B:形状の変形がほんの少し認められる、C:形状の変形が少し認められる、D:形状の変形がかなり認められる、E:形状の変形が甚だしく認められる、として、評価がC以上であるものを合格とする。
実験例1
強度8.1cN/dtexのポリアミド66繊維で構成される糸で、経糸、緯糸とも470dtex/72fを用いて、ドビー装置付きレピアルームでジャケット(コート前のホース織物)を袋織で製織し、その後、95℃湯中での洗浄工程、および180℃での乾燥セット工程を経て、袋部が68mm、隣り合う袋部同士の間(以下、「綴じ部」という)が20mm、全幅が143cmになるように、16列の袋部が経糸方向に平行に並ぶ織物を得た。袋部の織密度およびCFを表1に示す。
強度8.1cN/dtexのポリアミド66繊維で構成される糸で、経糸、緯糸とも470dtex/72fを用いて、ドビー装置付きウォータージェットルームでジャケットを袋織で製織し、その後、95℃湯中での洗浄工程、および180℃での乾燥セット工程を経て、袋部が68mm、綴じ部が20mm、全長が139cmになるように、16列の袋部が経糸方向に平行に並ぶ織物を得た。袋部の織密度およびCFを表1に示す。
強度8.1cN/dtexのポリアミド66繊維で構成される糸で、経糸、緯糸とも470dtex/144fを用いて、ドビー装置付きレピアルームでジャケットを袋織で製織し、その後、95℃湯中での洗浄工程、および180℃での乾燥セット工程を経て、袋部が68mm、綴じ部が20mm、全幅が143cmになるように、16列の袋部が経糸方向に平行に並ぶ織物を得た。袋部の織密度およびCFを表1に示す。
強度8.1cN/dtexのポリアミド66繊維で構成される糸で、経糸は470dtex/72fの5本撚、緯糸は470dtex/72fの、ホースでは見掛け上10本撚となるように5本撚を使用し(5本撚の2本引き揃え)、ニードル織機を用いて、平織で、からみ部幅4mmで織り、全幅7.5cm(ホース内径:4.5cm)となるようにジャケットを製織した。得られたジャケットの織密度およびCFを表1に示す。
強度8.1cN/dtexのポリアミド66繊維で構成される糸で、経糸は470dtex/72fの5本撚、緯糸は470dtex/72fの、ホースでは見掛け上10本撚となるように5本撚を使用し(5本撚の2本引き揃え)、ニードル織機を用いて、平織で、からみ部幅4mmで織り、全幅7.5cm(ホース内径:4.5cm)となるようにジャケットを製織した。得られたジャケットの織密度およびCFを表1に示す。
実験例6
初期圧力が300kPaのインフレーター、および展開時の膨張部を有し且つ全長:1.9m、全幅:50cmのエアバッグを用い、分配孔を7個に変更した他は実験例2と同様にして作製したインフレーターガス導入ホースを用いて、側面衝突用エアバッグ装置を得た。
分配孔を7個に変更した他は実験例3と同じようにしてインフレーターガス導入ホースを作製した。このインフレーターガス導入ホースを用いた他は、実験例6と同様にして側面衝突用エアバッグ装置を得た。
分配孔を7個に変更した他は実験例4と同じようにしてインフレーターガス導入ホースを作製した。このインフレーターガス導入ホースを用いた他は、実験例6と同様にして側面衝突用エアバッグ装置を得た。
分配孔を7個に変更した他は実験例5と同じようにしてインフレーターガス導入ホースを作製した。このインフレーターガス導入ホースを用いた他は、実験例6と同様にして側面衝突用エアバッグ装置を得た。
2 ノンコート部
3 コート部
4 分配孔
5 縫製部
6 綴じ部
7 袋部
Claims (9)
- エアバッグ装置に配され、エアバッグ作動時にインフレーターからのガスをエアバッグ内部へ導入分配するための分配孔を1個以上有してなる織物製ホースであって、
該織物製ホースを構成する糸の総繊度が1400dtex以下であり、且つ、下記式で求められる該織物製ホースのカバーファクターCFが、経糸方向[CF(経糸)]、緯糸方向[CF(緯糸)]共に1000〜2000であり、
該ホース表面をコートするためのゴムまたは合成樹脂の量が、コート前のホース質量に対して、0質量%以上25質量%未満であり、
上記分配孔の内周縁に強化部が形成されており、且つ
上記分配孔を端部とし、ホースを構成する織物の、経、緯糸方向のそれぞれに試料幅方向が直交するように切り出された、幅3cm、長さ5cmの試料について、JIS L1096 8.21.3に規定されるピン引掛け法により測定される引抜き最大抵抗値が、経、緯方向のいずれも220N/3cm以上であることを特徴とするインフレーターガス導入ホース。
- 上記引抜き最大抵抗値が、経、緯方向のいずれも250N/3cm以上である請求項1に記載のインフレーターガス導入ホース。
- 上記分配孔内周縁の強化部が、接着剤を分配孔内周縁に塗布することにより形成されたものである請求項1または2に記載のインフレーターガス導入ホース。
- 上記分配孔内周縁の強化部が、分配孔をレーザー裁断によって形成する際に同時に形成されたものである請求項1または2に記載のインフレーターガス導入ホース。
- 上記分配孔内周縁の強化部が、加熱体を分配孔内周縁部に直接接触させることにより形成したものである請求項1〜4のいずれかに記載のインフレーターガス導入ホース。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のインフレーターガス導入ホースを用いるものであることを特徴とする側面衝突用エアバッグ装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のインフレーターガス導入ホースの製造方法であって、
袋部とこれに隣り合う綴じ部とが平行に多数形成された多列織広幅織物を袋織で製織した後、カットすることを特徴とするインフレーターガス導入ホースの製造方法。 - 上記多列織広幅織物の表面にゴムまたは合成樹脂をナイフコート法で塗布した後、カットする請求項7に記載のインフレーターガス導入ホースの製造方法。
- ドビー装置付きウォータージェットルーム又はドビー装置付きレピアルームにより上記多列織広幅織物を製織する請求項7または8に記載のインフレーターガス導入ホースの製造方法。
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