JP4377746B2 - インフレーターガス導入分配ホースおよびその製造方法 - Google Patents
インフレーターガス導入分配ホースおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4377746B2 JP4377746B2 JP2004150644A JP2004150644A JP4377746B2 JP 4377746 B2 JP4377746 B2 JP 4377746B2 JP 2004150644 A JP2004150644 A JP 2004150644A JP 2004150644 A JP2004150644 A JP 2004150644A JP 4377746 B2 JP4377746 B2 JP 4377746B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hose
- resin
- airbag
- gas
- inflator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
1.側面衝突用エアバッグ装置に配され、エアバッグ作動時にインフレーターからのガスをエアバッグ内部へ導入分配するための織物製ホースであって、織物を筒状に縫製した外側の少なくとも縫製部に樹脂が付与もしくはテープが貼附されていることを特徴とするインフレーターガス導入分配ホース。
2.縫製による針穴が樹脂もしくはテープで覆われていることを特徴とする上記1に記載のインフレーターガス導入分配ホース。
3.縫製により袋状にならなかった側の織物端部間に樹脂が付着していることを特徴とする上記1または2に記載のインフレーターガス導入分配ホース。
4.縫製部分を含むホースの通気度が3L/cm2/分以下であることを特徴とする上記1から3のいずれかに記載のインフレーターガス導入分配ホース。
5.樹脂が熱硬化型シリコーン樹脂であることを特徴とする上記1から4のいずれかに記載のインフレーターガス導入分配ホース。
6.側面衝突用エアバッグ装置に配され、エアバッグ作動時にインフレーターからのガスをエアバッグ内部へ導入分配するための織物製ホースであって、織物を筒状に縫製した後で樹脂をディッピング法で付与することを特徴とするインフレーターガス導入分配ホースの製造方法。
CF=(糸の総繊度(dtex))1/2×織密度(本/2.54cm)
ここでいう、総繊度、単糸繊度の値はホースから解反時の繊度をいう。
実験例で得られたホースよりも畳んだ状態で全幅が5〜10mm大きく、長さ40cmのナイロン66筒状織物(350dtex/108f原糸使用、経織密度59本/2.54cm、緯織密度59本/2.54cm)の中に、各実施例及び比較例で得られたホース(長さを40cmに裁断したもの)を完全に挿入し、ホース長手方向と直交する方向(緯方向)に中央部で1回折り曲げる。その後、再度中央部で1回折り曲げたときの折り曲げ性を確認する。
A:容易に2回折り曲げられる
B:無理をしたら折り曲げられる
C:容易には折り曲げられない
高圧通気度試験機(京都精工(株)製:クランパー口径100mm)用い20kPa差圧下で測定。筒状織物の縫製部が中央に来るように、反縫製側を切断したものをサンプルとした。(単位:L/cm2/分)
袋部を5室有する容積20Lのカーテンエアバッグに袋部の位置に合わせガス分配孔を開けたガス導入分配ホースを導入し、窒素ガスを初期2MPa、5リットルの容積に加圧した状態で、導入口より窒素ガスを導入し袋部の展開状況を目視で観察した。
A:全体的に一斉に展開した。
B:若干のずれはあるが、ほぼ問題なく全体が展開した。
C:展開するタイミングが大きくずれていた。
強度8.1cN/dtexのポリアミド66繊維を用い、経糸は470dtex/72f、緯糸は470dtex/72fを使用して、ウォータージェットルームで製織後、通常の精練セットにて織密度を経方向46本/2.54cm、緯方向46本/2.54cmに仕上げた。またCFは経方向、緯方向、それぞれ997、997であった。その基布を経方向に長さ3m、横幅で160mmにカットし、緯方向に重ねて端部から10mmところを約2.5mmの間隔で表面樹脂加工されたナイロン1400dtexで1片道本縫い、筒状織物を得た。熱硬化型無溶剤系シリコーン樹脂を該筒状織物の外側にディッピング法で付与し、もとの基布の重量と乾燥後の重量とから樹脂付与量は25.3wt%であった。得られた加工布はミシン目が樹脂で覆われており、縫製端部の生地の間にも樹脂が付着していた。そのホースを全長で200cmになるようにヒートカットした。得られたホースの全幅は80mm、長さは200cmであった。その後、反縫製側にガス分配孔を展開時に2cm×2cmとなるように反縫製側から1cmまでのところを経方向に2cm分打ち抜き、打抜き部の経、緯糸断面とのクリアランスをゼロになるように接触させ、熱コテで500℃×8秒溶着した。そのガス分配孔をトータルで5個、カーテンエアバッグの袋部に合うような間隔で作製した。そのホースでインフレーターガス導入分配ホースを得た。このホースは収納性にも優れ、かつ高圧インフレーターガスにも十分耐えることができ、エアバッグ展開評価では全体が均一に素早く展開した信頼性の高いホースであった。詳細結果を表1に示す。
織物密度を経方向56本/2.54cm、緯方向59本/2.54cmで仕上げ、樹脂付与量を45wt%にした以外は実施例1に従った。このホースは収納性にも優れ、かつ高圧インフレーターガスにも十分耐えることができ、エアバッグ展開評価では全体が均一に素早く展開した信頼性の高いホースであった。詳細結果を表1に示す。
樹脂付与量を15wt%にした以外は実施例1に従った。得られた加工布はミシン目が樹脂で覆われており、縫製端部の生地の間にも樹脂が付着していた。このホースは収納性にも優れ、かつ高圧インフレーターガスにも十分耐えることができ、エアバッグ展開評価では全体が均一に素早く展開した信頼性の高いホースであった。詳細結果を表1に示す。
樹脂の代わりに市販のシームシーリングテープ(目止めテープ)を縫製部上に両面施した以外は実施例1に従った。このホースは収納性にも優れ、かつ高圧インフレーターガスにも十分耐えることができ、エアバッグ展開評価では全体が均一に素早く展開した信頼性の高いホースであった。詳細結果を表1に示す。
実施例1の基布に乾燥重量比が30.3wt%となるように樹脂をコーティングし、実施例1と同様に、カットし、樹脂面が内側に来るようにして実施例1の条件で縫製した。その後には樹脂加工を施さなかった。得られた加工布はミシン目が樹脂で覆われていなかった。このホースは収納性にも優れ、かつ高圧インフレーターガスにも十分耐えることができたが、エアバッグ展開評価では全体が均一に展開せず、縫製部の空気漏れが原因でインフレーター近くから順に展開した。詳細結果を表1に示す。
比較例1の縫製品に実施例1の樹脂加工を施した。通気度は低く、エアバッグ展開評価では全体が均一に素早く展開した信頼性の高いホースであったが、風合い硬く、折り畳みにくいものであった。
2・・・使用可能領域
3・・・ガス分配孔
4・・・縫製部
Claims (4)
- 側面衝突用エアバッグ装置に配され、エアバッグ作動時にインフレーターからのガスをエアバッグ内部へ導入分配するためのガス分配孔を1個以上有する織物製ホースであって、
織物製ホースの内面には樹脂が付着されておらず、織物製ホースは、分配孔の断面に加熱体を直接接触させて形成された強化部を有し、織物を筒状に縫製した外側のうち少なくとも縫製部、及び縫製により袋状にならなかった側の織物端部間に樹脂が付着され、縫製による針穴が樹脂で覆われていることを特徴とするインフレーターガス導入分配ホース。 - 縫製部分を含むホースの通気度が3L/cm2/分以下であることを特徴とする請求項1に記載のインフレーターガス導入分配ホース。
- 樹脂が熱硬化型シリコーン樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載のインフレーターガス導入分配ホース。
- 側面衝突用エアバッグ装置に配され、エアバッグ作動時にインフレーターからのガスをエアバッグ内部へ導入分配するためのガス分配孔を1個以上有する織物製ホースの製造方法であって、織物を筒状に縫製した後で樹脂をディッピング法で付与し、次いでガス分配孔を打ち抜き、さらに前記分配孔の断面に加熱体を直接接触させて強化部を形成させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインフレーターガス導入分配ホースの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004150644A JP4377746B2 (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | インフレーターガス導入分配ホースおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004150644A JP4377746B2 (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | インフレーターガス導入分配ホースおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005329832A JP2005329832A (ja) | 2005-12-02 |
JP4377746B2 true JP4377746B2 (ja) | 2009-12-02 |
Family
ID=35484782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004150644A Expired - Fee Related JP4377746B2 (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | インフレーターガス導入分配ホースおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4377746B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4884192B2 (ja) * | 2006-12-11 | 2012-02-29 | 住商エアバッグ・システムズ株式会社 | カーテンバッグ用ガス分配部材 |
JP5023761B2 (ja) * | 2007-03-29 | 2012-09-12 | 東レ株式会社 | エアバッグ |
KR102223131B1 (ko) * | 2020-05-18 | 2021-03-05 | 주식회사 마이크로원 | 여과집진기의 여과효율 향상을 위한 재봉부 무용제 심실링 적용 필터 및 이의 제조 공법 |
-
2004
- 2004-05-20 JP JP2004150644A patent/JP4377746B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005329832A (ja) | 2005-12-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7438311B2 (en) | Hose for introduction and distribution of inflator gas | |
CN111148871B (zh) | 非涂敷气囊用基布和气囊 | |
JP2012524846A (ja) | エアバッグガス注入用チューブ状織物部材及びその製造方法 | |
US7557052B2 (en) | Hose for introduction and distribution of inflator gas | |
JP6184272B2 (ja) | 頸部保護用エアバッグ | |
JP2010203023A (ja) | エアバッグ用織物およびエアバッグ | |
JP4377746B2 (ja) | インフレーターガス導入分配ホースおよびその製造方法 | |
JPH0578946A (ja) | 袋織エアバツグ | |
JP4292978B2 (ja) | 袋織エアバッグ用基布およびその製造方法、並びに、エアバッグおよびエアバッグ装置 | |
JP2013023784A (ja) | エアバッグ用基布 | |
JP4384527B2 (ja) | インフレーターガス導入ホースおよび側面衝突用エアバッグ装置 | |
JP4311928B2 (ja) | インフレ−ターガス導入分配ホース | |
JP4406281B2 (ja) | インフレーターガス導入分配ホース | |
JP4330417B2 (ja) | インフレーターガス導入分配ホース | |
JP2002321585A (ja) | 側面保護用袋織りエアバッグ | |
JP4406282B2 (ja) | インフレーターガス導入分配ホース | |
JP4330407B2 (ja) | インフレーターガス導入分配ホース | |
JP3855727B2 (ja) | インフレ−ターガス導入分配ホース | |
JP5014826B2 (ja) | 車両用エアバッグ | |
JP4258946B2 (ja) | 袋織エアバッグ | |
JP2010254081A (ja) | 乗員保護用エアバッグ | |
KR20100136699A (ko) | 에어백 가스 주입용 튜브형 직물 부재 및 그의 제조방법 | |
JP2006248521A (ja) | アンコートエアーバッグ | |
JP2012111279A (ja) | エアバッグ | |
JP3071661B2 (ja) | エアバッグ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060921 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060921 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20061010 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20061010 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20061010 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20061010 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090327 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090407 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090703 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090818 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090911 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |