JP4884192B2 - カーテンバッグ用ガス分配部材 - Google Patents
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Description
このカーテンバッグには、図1に示すようなバッグ(1)の後部にガス発生器(2)を取付ける方式と、図2に示すようなバッグ(1)のほぼ中央部分にガス発生器(2)を取付ける方式とがある。図2中、矢印はガスの流れを示す。
当該コーティング織物を所定の形状に裁断し、被覆加工面を内側に折り、所定の縫製条件で必要な箇所を縫製することにより、ガス分配部材を作製するものである。
(1)自動車が側面衝突した際の乗員安全保護装置のカーテンバッグに用いるガス分配部材であって、ジャガード機またはドビー機を装備した織機により製織過程で、合成繊維からなる2枚の布を製織すると同時に、該布を構成する原糸によって該2枚の布を部分的に連結した織物からなることを特徴とするガス分配部材。
本発明に使用する原糸は、特に限定するものではないが、ナイロン6繊維ではナイロン66繊維に比べて融点が低く、またポリエステル繊維ではナイロン66繊維に比べて熱容量が小さく(エンタルピーが高く)上記ガス発生器からの熱ガスや高温の残渣による溶融が懸念されるため、ナイロン66繊維が好ましい。
織密度は必ずしも経緯同数とする必要はなく、製織効率或いは高圧ガスによる負荷の方向を勘案し、密度差をつけてもよい。
被覆加工剤は、本発明の2枚の布を部分的に連結した織物の片面のみに塗布してもよいし、両面に塗布しても良いが、ガスが直接当たる面のみに被覆するほうが経済的である。
ガス分配部材の形状も図示の形状に限定されるものでなく、ガスの流れを考慮し、より早くカーテンバッグを膨張させるため、ガス分配部材の直径や長さを変えることもあり得る。また、ガス出口部は、カーテンバッグの形状によるので、図2のように2箇所の場合もあれば、1箇所や3箇所といった場合もある。
繊度470dtex、単糸繊度3.3dtexのナイロン66繊維を経糸と緯糸に準備し、エアジェットルームと電子ジャガードを用いて、ガス分配部材用の織物を製織した。続いて、精練工程およびコーティング工程を経て、経糸密度が112本/2.54cm(1枚の布では56本/2.54cm)、緯糸密度が98本/2.54cm(1枚の布では49本/2.54cm)の部分連結二重織物を得た。連結部は、図5−1に示すような、連結点が9.6個/cm2となるようにデザインした。
製織は、500rpmの速度で実施し、コーティングは片面に35g/m2のシリコーン樹脂を塗布した。
なお、ガス分配部材1枚をつくるために要した裁断から縫製までの時間は、量産時と同様に、複数の作業内で複数枚のガス分配部材が作製されている状態を測定し、工程完了までの時間を作製枚数で割り出した数値である。
実施例1において、経糸密度が96本/2.54cm(1枚の布では48本/2.54cm)、緯糸密度が96本/2.54cm(1枚の布では48本/2.54cm)になるように経糸と緯糸の密度を変更し、続いて精練工程およびコーティング工程を経て、部分連結二重織物を得た。連結部は、図5−2に示すような亀甲状の線が繋がった形のもので、亀甲状の線の割合は単位面積の5.8%となるようにデザインした。
繊度940dtex、単糸繊度6.7dtexのナイロン66繊維を経糸と緯糸に準備し、レピアルームを用いて、ガス分配部材用の織物を製織した。続いて、精練工程およびコーティング工程を経て、経糸密度が28本/2.54cm、緯糸密度が27本/2.54cmの平織物を得た。
製織は300rpmの速度で実施し、コーティングは片面に35g/m2のシリコーン樹脂を塗布した。
評価は、実施例1と同様に行った。得られた織物の特性は表1に示すとおりで、裁断〜縫製時間は目標時間内であり、縫製時には新たな冶具は必要なかった。また、展開試験後のカーテンバッグは、ガス分配部材のガス出口付近のカーテンバッグの袋部と閉じ部の境界部あたりにおいて、黄色の残渣があり、破れまでは至らないものの織物の目が開いた状態(経糸と緯糸の間隔が通常部分よりも大きい状態)が見られた。
繊度470dtex、単糸繊度3.3dtexのナイロン66繊維を経糸と緯糸に準備し、ウォータージェットルームを用いて、ガス分配部材用の織物を製織した。続いて、精練工程およびコーティング工程を経て、経糸密度が46本/2.54cm、緯糸密度が46本/2.54cmの平織物を得た。
製織は700rpmの速度で実施し、コーティングは片面に35g/m2のシリコーン樹脂を塗布した。
評価は、実施例1と同様に行った。得られた織物の特性は表1に示すとおりで、裁断〜縫製時間は多くを要し、目標時間外となり、縫製時には新たな冶具が必要であった。展開試験後のカーテンバッグは破れも無く、大変良好な結果であった。
繊度235dtex、単糸繊度3.3dtexのナイロン66繊維を経糸と緯糸に準備し、エアジェットルームと電子ジャガードを用いて、ガス分配部材用の織物を製織した。続いて、精練工程およびコーティング工程を経て、経糸密度が146本/2.54cm(1枚の布では73本/2.54cm)、緯糸密度が140本/2.54cm(1枚の布では70本/2.54cm)の部分連結二重織物を得た。連結部は、図5−2に示すような亀甲状の線がつながったデザインとした。亀甲状の線の割合は単位面積の5.8%であった。
製織は600rpmの速度で実施し、コーティングは片面に25g/m2のシリコーン樹脂を塗布した。
得られた織物の特性を表1に示す。裁断〜縫製時間が目標時間内であり、縫製時にも新たな冶具の必要もなく、展開試験後のカーテンバッグは破れも無く、大変良好な結果であった。
繊度940dtex、単糸繊度6.7dtexのナイロン66繊維を経糸と緯糸に準備し、エアジェットルームと電子ドビーを用いて、ガス分配部材用の織物を製織した。続いて、精練工程およびコーティング工程を経て、経糸密度が60本/2.54cm(1枚の布では30本/2.54cm)、緯糸密度が58本/2.54cm(1枚の布では29本/2.54cm)の部分連結二重織物を得た。連結部は、図5−3に示すような接合点が4.2個/cm2となるようにデザインした。
製織は400rpmの速度で実施し、コーティングは片面に50g/m2のシリコーン樹脂を塗布した。
得られた織物の特性を表1に示す。裁断〜縫製時間が目標時間内であり、縫製時にも新たな冶具の必要もなく、展開試験後のカーテンバッグは破れも無く、大変良好な結果であった。
2 ガス発生器
3 ガス分配部材
10 縫い目
11 ガス入口部
12 ガス出口部
20 交錯点
30 上布
40 下布
Claims (2)
- 自動車が側面衝突した際の乗員安全保護装置のカーテンバッグに用いるガス分配部材であって、ジャガード機またはドビー機を装備した織機により製織過程で、合成繊維からなる2枚の布を製織すると同時に、該布を構成する原糸によって該2枚の布を部分的に連結し、かつ、その連結部は部分的に連結した部分が経および緯方向に連続することなく、点で繋がっており、該連結部が1平方cm当たり1〜30個である織物からなることを特徴とするガス分配部材。
- 合成繊維が235dtexから940dtexの繊度を有するナイロン66であり、連結された織物にシリコーン系エラストマーを被覆加工して使用することを特徴とする請求項1に記載のガス分配部材。
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