JP2017149248A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】無縫製のシートカバーに、エアバッグの膨出箇所となる展開部位を設けることにある。【解決手段】シートフレーム6Fとエアバッグ装置10が無縫製のシートカバー6Sに被覆された状態において、エアバッグ装置10のエアバッグ12が、シートカバー6Sの展開部位40から膨出してシート外に展開可能とされ、展開部位40をなすシートカバー6Sの一部(第二織組織32)が、展開部位40につながっている他のシートカバー部分に比して脆弱化されて破断しやすくされている。【選択図】図4

Description

本発明は、無縫製のシートカバーと、シートカバーに覆われてシート内に配置するエアバッグ装置とを備えた乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートでは、シートの意匠面を構成するシートカバーによって、シート骨格をなすシートフレームや乗員を弾性的に支持するシートパッドが被覆されている。このシートカバーは、例えば複数の表皮ピースを縫合することで形成されるのであるが、表皮ピース同士の縫製作業が面倒であるとともに、各表皮ピースよりも大きな意匠柄を設けにくいという制約があった。そこで特許文献1に開示の技術においては、シートカバーを無縫製で袋状の面材で構成し、このシートカバーによってヘッドレストの意匠面を構成する。すなわちヘッドレストの外形をかたどった袋部を有する布帛からこの袋部を切り取り、さらに袋部の表裏を裏返すことでシートカバーを形成する。そしてこの袋部にヘッドレストのシートフレーム等を収納することができるため、縫製作業の手間が省かれるとともに、比較的大きな意匠柄をシートカバーに形成することができる。
ところで乗物用シートの分野においては、シートフレームにエアバッグ装置を取付けるとともに、このエアバッグ装置を、シートカバーで覆いながらシート内に配置しておくことがある。そして乗物衝突時において、エアバッグ装置のエアバッグを、シートカバーに設けられた展開部位からシート外に展開させて乗員を保護する。例えば複数の表皮ピースを縫合してなるシートカバーでは、この展開部位として、隣り合う表皮ピースの端部同士の縫合箇所が用いられる。そして乗物衝突時においては、縫合箇所が破断されて展開部位が開口し、この展開部位からエアバッグが膨出してシート外に展開することとなる。
特開2010-110413号公報
ところで特許文献1に開示の技術では、シートカバーが、無縫製で袋状の面材で構成されており、展開部位に相当する縫製箇所が存在していない。このため公知技術のシートカバーの構成は、エアバッグ装置を備えた乗物用シートには不向きの構成であった。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、無縫製のシートカバーに、エアバッグの膨出箇所となる展開部位を設けることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、シートの意匠面を構成する無縫製のシートカバーと、シート骨格をなすシートフレームに設けられたエアバッグ装置とを備える。このように本発明では、無縫製のシートカバーを用いるのであるが、この種のシートカバーには、エアバッグの膨出箇所となる展開部位が設けられていることが望ましい。そこで本発明では、シートフレームとエアバッグ装置がシートカバーに被覆された状態において、エアバッグ装置のエアバッグが、シートカバーの展開部位から膨出してシート外に展開可能とされる。そして展開部位をなすシートカバーの一部が、展開部位につながっている他のシートカバー部分に比して脆弱化されて破断しやすくされている。本発明では、無縫製のシートカバーが、相対的に破断しやすい展開部位を有しているため、この展開部位から、エアバッグ装置のエアバッグをシート外に向けてスムーズに膨出させることができる。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートにおいて、シートカバーが、二枚の織組織が重なって配置する収納部と、収納部の周縁で二枚の織組織を接結する一枚の織組織で構成されている接結部とを有する。そしてシートフレームがシートカバーに被覆された状態において、シートフレームとエアバッグ装置が収納部内に配置されているとともに、接結部が、二枚の織組織を接結している側の端部からシートフレームを臨むシート内方又はシート外方に突出して配置されている。そこで本発明では、展開部位が、接結部の一部に設けられているとともに、展開部位をなす接結部の幅寸法が、他のシートカバー部分としての他の接結部に比して短くされて脆弱化されている。本発明では、展開部位が接結部に形成されているため、シートフレームを配置すべき収納部の強度を好適に維持することができる。
第3発明の乗物用シートは、第2発明の乗物用シートにおいて、接結部が、二枚の織組織が接結している側の端部からシート内方に突出して配置されている。本発明では、展開部位が、シート内の接結部に形成されているため、展開部位の形成に伴うシートカバーの見栄えの悪化を好適に回避することができる。
第4発明の乗物用シートは、第3発明の乗物用シートにおいて、シートカバーを裏返して収納部の裏面を外側に露出させた状態を基準として、接結部が、収納部の周囲で且つ外方に配置された状態となる。この状態においては、展開部位をなす接結部が、収納部につながって二枚の織組織を接結している連結端部と、連結端部とは反対の自由端部とを有し、展開部位をなす接結部の自由端部と連結端部の少なくとも一方が切り欠き状とされていることで幅寸法が短くされている。本発明では、展開部位をなす接結部が、その自由端部側と連結端部の一方が切り欠き状とされているシンプルな構成である。
第5発明の乗物用シートは、第4発明の乗物用シートにおいて、展開部位をなす接結部の自由端部が切り欠かれていることで幅寸法が短くされている。本発明では、展開部位をなす接結部が、その自由端部側を切欠くことで形成されているため、所望の展開部位をシンプルな手法で形成することができる。
本発明に係る第1発明によれば、無縫製のシートカバーに、エアバッグの膨出箇所となる展開部位を設けることができる。また第2発明によれば、収納部の強度を好適に維持しつつ、エアバッグの膨出箇所となる展開部位を設けることができる。また第3発明によれば、シートカバーに、エアバッグの膨出箇所となる展開部位を意匠性良く設けることができる。また第4発明によれば、シートカバーに、シンプルな構成の展開部位を設けることができる。そして第5発明によれば、シートカバーに、エアバッグの膨出箇所となる展開部位を意匠性良く且つシンプルな手法で設けることができる。
乗物用シートの斜視図である。 シートカバーの斜視図である。 図2のIII-III線断面に相当するシートバックの概略断面図である。 図2のIV-IV線断面に相当するシートバックの概略断面図である。 シートカバーの基材となる織物の正面図である。 裏返し状態のシートカバーの正面図である。 変形例にかかる裏返し状態のシートカバーの正面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図7を参照して説明する。各図には、便宜上、乗物用シートの前後方向と左右方向と上下方向を示す矢線を図示することがある。図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F)と、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッド(4P,6P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S)を有する。そしてシートクッション4の後部には、シートバック6(詳細後述)の下部が起倒可能に連結されている。またシートバック6の上部にはヘッドレスト8が一体的に設けられており、このヘッドレスト8は、シート幅方向におけるシートバック6の中央が上方に突出することで構成されている。
[シートバック]
シートバック6は、図1を参照して、上述の基本構成(6F,6P,6S)と、エアバッグ装置10を備えている。シートフレーム6Fは、典型的に金属製で略アーチ状の枠体であり、シートフレーム6Fの左側部にはエアバッグ装置10(詳細後述)が取付けられている。またシートフレーム6Fの前側及び側部には、図3及び図4に示すシートパッド6Pが配置されており、このシートパッド6Pは、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)等の発泡樹脂で形成できる。
またシートカバー6S(詳細後述)は、図2を参照して、シートの意匠面を構成する面材であり、後述するように無縫製で袋状の面材で構成されている。このシートカバー6Sによって、図4に示すようにシートフレーム6Fとエアバッグ装置10(詳細後述)とシートパッド6Pが覆われてシート内に配置されている。そして乗物衝突時においては、エアバッグ装置10内のエアバッグ12が、シートカバー6Sから膨出してシート外に展開する。この種の構成においては、無縫製のシートカバー6Sに、エアバッグ12の膨出箇所となる展開部位40が設けられていることが望ましい。そこで本実施例では、後述する構成によって、無縫製のシートカバー6Sに、エアバッグ12の膨出箇所となる展開部位40を設けることとした。以下、各構成について詳述する。
[エアバッグ装置]
ここでエアバッグ装置10は、図1を参照して、シート上下方向に長尺な略立方体状の部材であり、未膨張状態のエアバッグ12と、エアバッグ12にガスを供給するガス供給装置(図示省略)とを備えている。エアバッグ12は、ガスの流入により膨張する袋体であり、ガス供給装置には、ガス発生剤又は高圧ガスが封入されている。このエアバッグ装置10は、シートフレーム6Fの左側部にボルト止め等の手法で取付けることができる。そして乗物衝突時においては、衝突の衝撃を受けてガス供給装置が作動し、エアバッグ装置10内のエアバッグ12が、ガスの供給により膨張しながら、後述するシートカバー6Sの展開部位40から膨出してシート外に展開することとなる。
[シートカバー]
シートカバー6Sは、無縫製で袋状の織物で構成されており、図2〜図4を参照して、収納部20と、接結部30と、後述の展開部位40を有している。収納部20は、図2を参照して、二枚の織組織が重なって配置する部位であり、シートカバー6Sの前面をなす表織組織21と、シートカバー6Sの後面をなす後織組織22を有している。この収納部20は、正面視でシートバック6に倣った形状を有しており、表織組織21と後織組織22の間に、シートフレーム6Fとエアバッグ装置10とシートパッド6Pを配置可能である。また接結部30は、表織組織21と後織組織22を、収納部20の周縁の略全周で接結する一枚の織組織(31,32)で構成された部位である。この接結部30の構成糸の一部(緯糸又は経糸)は表織組織21と後織組織22の双方の対応する構成糸と同一の糸材で構成されている。そして接結部30は、シートフレーム6F等が収納部20内に配置されてシートカバー6Sに被覆された状態においては、表織組織21と後織組織22を接結している側の後述する連結端部32aからシートフレーム6Fを臨むシート内方(図3及び図4では右側)に突出して配置されている。この接結部30は、相対的に長尺な第一織組織31と、相対的に短尺な第二織組織32が一つなぎに配置されて構成されている。すなわち接結部30においては、第二織組織32の部分のみが切り欠き状とされており、図3及び図4を参照して、第二織組織32の幅寸法L2が第一織組織31の幅寸法L1に比して短くされている。ここで各織組織31,32の幅寸法とは、後述する連結端部32aから自由端部32bまでの寸法のことである。そしてシートバック6起立時を基準として、第二織組織32が、シートカバー6Sの左側部に配置されており、この第二織組織32の上端と下端に相対的に長尺な第一織組織31がつながっている。
[展開部位]
展開部位40は、エアバッグ12の膨張に伴って開口する部位であり、図1を参照してシートカバー6Sの左側部に設けられている。この展開部位40は、図2及び図3を参照して、接結部30の一部である第二織組織32で構成されており、エアバッグ12の展開経路(図3では右から左に向かって延びる経路)の途中に配置されている。なお展開部位40のシート上下方向の寸法は、エアバッグ12をシート外に向けて膨出可能である限り特に限定しないが、例えば図1に示すエアバッグ装置10と同寸法に設定できる。そして展開部位40をなす第二織組織32は、他の接結部30をなす第一織組織31に比して短くされて脆弱化されている。このため後述するように、図示しない一対の力布の引張によって第二織組織32がスムーズに破断されることで、第一織組織31で接結されていた表織組織21と後織組織22が離間して展開部位40が開口した状態となる。
[シートカバーの形成方法]
シートカバー6Sの形成方法は特に限定しないが、例えば図5に示す基材50を用意し、この基材50からシートカバー6Sを得ることができる。基材50は、袋織組織を備えた正面視で略矩形の織物であり、シートカバー6Sを裏返した状態に相当する面材である。そして基材50の中央には、裏返し状態の収納部20に相当する二重織組織部51が設けられており、さらに二重織組織部51の周囲には、接結部30に相当する一重織組織部52が設けられている。そこで基材50の二重織組織部51の外縁に沿って一重織組織部52の部分を裁断していくことにより、裏返し状態のシートカバー6Sを基材50から切り出すことができる。このように基材50から切り出された図6に示す裏返し状態のシートカバー6Sでは、収納部20が裏面を外側に露出させた状態となっており、接結部30が、収納部20の周囲で且つ外方に配置された状態となっている。そこで基材50から切り出されたシートカバー6Sを裏返すことで、図2に示す通常のシートカバー6Sとすることができる。
そして上述の裁断作業時に、シートカバー6Sに展開部位40を形成することができる。すなわち裁断作業後の図6に示すシートカバー6Sの状態においては、展開部位40をなす第二織組織32が、収納部20につながっている連結端部32aと、連結端部32aとは反対の自由端部32bとを有している。ここで連結端部32aは、本発明における接結部の二枚の織組織を接結している側の端部に相当し、この連結端部32aにおいて、収納部20をなす表織組織21と後織組織22が接結されている。そこで上述の裁断時において、展開部位40をなす第二織組織32において、その自由端部32b側を短く裁断して切り欠いておく。このように本実施例では、シートカバー6Sの形成時において、第二織組織32の自由端部32bを切欠くように裁断するシンプルな手法で展開部位40を形成することができる。
[シートカバーの被覆作業]
図1を参照して、シートフレーム6F(エアバッグ装置10)とシートパッド6Pをシートカバー6Sで被覆する。この状態においては、図3及び図4を参照して、シートフレーム6Fやシートパッド6Pが収納部20内に配置されている。また接結部30をなす第一織組織31と第二織組織32が、シートフレーム6Fやシートパッド6Pを臨むシート内方(図3及び図4では右側)に突出して配置されている。そこで図3を参照して、展開部位40をなす第二織組織32を、シートカバー6Sの左側部に配置して、エアバッグ12の展開経路(図3では右から左に向かって延びる経路)の途中に配置する。さらに一対の力布(図示省略)を、エアバッグ装置10を覆うように配置しつつ、各力布の一端を、展開部位40周囲のシートカバー6S部分に取付けるとともに、各力布の他端を、シートフレーム6F側に取付ける。そして本実施例では、展開部位40が、シート内の接結部30に形成されて外部に露出していないため、展開部位40の形成に伴うシートカバー6Sの見栄えの悪化を好適に回避することができる。
[エアバッグ装置の挙動]
乗物衝突時においては、エアバッグ12をシート外に展開させて乗員(図示省略)を保護する。例えば図4を参照して、エアバッグ12が、シートパッド6Pを左方且つ前方に押し退けながら開口状態の展開部位40から膨出する。このときエアバッグ12の周囲に配置された一対の力布(図示省略)が緊張し、これら緊張した力布の引張によって第二織組織32が破断されて展開部位40が開口状態となる。そして本実施例では、展開部位40をなす第二織組織32が、他の接結部30をなす第一織組織31に比して短くされて脆弱化されている。このため各力布の引張により展開部位40をなす第二織組織32をスムーズに破断させることができ、エアバッグ12を、シート外に向けて素早く展開させることができる。
以上説明したとおり本実施例では、無縫製で袋状のシートカバー6Sが、相対的に破断しやすい展開部位40を有している。このため展開部位40から、エアバッグ装置10のエアバッグ12をシート外に向けてスムーズに膨出させることができる。また展開部位40が接結部30に形成されているため、シートフレーム6F等を配置すべき収納部20の強度を好適に維持することができる。特に展開部位40が、シート内の接結部30に形成されているため、展開部位40の形成に伴うシートカバー6Sの見栄えの悪化を好適に回避することができる。そして展開部位40をなす第二織組織32を切り欠き状として相対的に短尺とするシンプルな構成によって、シートカバー6Sに所望の展開部位40を設けることができる。このとき展開部位40をなす第二織組織32の自由端部32b側を切欠くというシンプルな手法により、所望の展開部位40を形成することができる。このため本実施例によれば、無縫製のシートカバー6Sに、エアバッグ12の膨出箇所となる展開部位40を設けることができる。
[変形例]
ここで展開部位の構成は、上述の構成のほか、各種の構成を取り得る。例えば本変形例の展開部位40では、図7を参照して、第二織組織32の自由端部32bに二重織組織部51aが設けられている。この二重織組織部51aは、収納部20の二重織組織部51と同様に二枚の織組織が重なって配置されている部位であり、第二織組織32と同様に展開部位40において上下方向に延設されている。そして二重織組織部51aの右端は第二織組織32で接結されて閉じており、二重織組織部51aの左端は第二織組織32で接結されておらず開いている。このように第二織組織32の外側(図7では左側)に設けられた二重織組織部51aによって、第二織組織32の自由端部32b側が切り欠き状とされていることで、第二織組織32の幅寸法が短くされて相対的に脆弱化されることとなる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、展開部位40を接結部30に設ける例を説明したが、展開部位の構成(形状,寸法,形成位置,形成数等)を限定する趣旨ではない。展開部位は、収納部と接結部の少なくとも一方に設けることができる。例えば収納部にスリットを形成したのち、このスリットを閉じた状態としておくことで展開部位を形成することができる。ここでスリットを閉じる手法は特に限定しないが、シートカバーの見栄えを考慮して縫製以外の手法であることが望ましく、接着や融着や貼着等の手法を例示できる。また展開部位の配置位置は、エアバッグの配置位置及びその展開経路に応じて適宜変更可能である。
また本実施形態では、接結部30が、シートフレーム6Fがシートカバー6Sに被覆された状態において、二枚の織組織21,22を接結している側の端部からシート内方(図3の右側)に突出して配置されている例を説明した。これとは異なり、接結部を、シートフレームがシートカバーに被覆された状態においてシート外方(図3の左側)に突出して配置されている構成とすることができる。すなわち図6及び図7に示すシートカバーを、裏返すことなく通常のシートカバーとして用いることもできる。
また本実施形態では、展開部位40をなす第二織組織32の脆弱化の手法として短寸化を例示したが、脆弱化の手法を限定する趣旨ではない。例えば第二織組織に複数のスリットを設けたり貫通孔を設けたり薄肉化したりすることで脆弱化することができる。また第ニ織組織を一旦破断させたのち接着や融着や貼着等の手法で再び閉じた状態としておくことで脆弱化することもできる。また展開部位をなす第二織組織が、その連結端部側が切り欠き状とされていることで幅寸法が短くされている構成とすることができる。例えば図7を参照して、展開部位40において、収納部20の一部を、接結部30側(図7では左側)にはみ出すように形成し、このはみ出した収納部20の一部によって、第二織組織32の連結端部32aを切欠き状とすることができる。また第二織組織を、自由端部と連結端部の双方で切欠き状としておくことができ、自由端部と連結端部を交互に切欠き状としておくこともできる。
また本実施形態では、シートフレーム6Fやシートパッド6Pやエアバッグ装置10の構成を例示したが、これら各部材の構成は適宜変更可能である。なおエアバッグ装置は、シートフレームに直接取付けることができ、また間接的に取付けることもできる。そして本実施例では、シートバック6を一例に説明したが、本実施例の構成は、シートクッション4やヘッドレスト8などの各種シート構成部材に適用可能である。そして本実施形態の構成は、車両や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
6F シートフレーム
6P シートパッド
6S シートカバー
10 エアバッグ装置
12 エアバッグ
20 収納部
21 表織組織
22 後織組織
30 接結部
31 第一織組織
32 第二織組織
32b 第二織組織の自由端部
32a 第二織組織の連結端部(接結部の二枚の織組織を接結している側の端部)
40 展開部位
50 基材
51 二重織組織部
52 一重織組織部

Claims (5)

  1. シートの意匠面を構成する無縫製のシートカバーと、シート骨格をなすシートフレームに設けられたエアバッグ装置とを備える乗物用シートにおいて、
    前記シートフレームと前記エアバッグ装置が前記シートカバーに被覆された状態において、前記エアバッグ装置のエアバッグが、前記シートカバーの展開部位から膨出してシート外に展開可能とされ、
    前記展開部位をなす前記シートカバーの一部が、前記展開部位につながっている他のシートカバー部分に比して脆弱化されて破断しやすくされている乗物用シート。
  2. 前記シートカバーが、二枚の織組織が重なって配置する収納部と、前記収納部の周縁で前記二枚の織組織を接結する一枚の織組織で構成されている接結部とを有し、
    前記シートフレームが前記シートカバーに被覆された状態において、前記シートフレームと前記エアバッグ装置が前記収納部内に配置されているとともに、前記接結部が、前記二枚の織組織を接結している側の端部から前記シートフレームを臨むシート内方又はシート外方に突出して配置されており、
    前記展開部位が、前記接結部の一部に設けられているとともに、前記展開部位をなす接結部の幅寸法が、前記他のシートカバー部分としての前記他の接結部に比して短くされて脆弱化されている請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記接結部が、前記二枚の織組織が接結している側の端部からシート内方に突出して配置されている請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記シートカバーを裏返して前記収納部の裏面を外側に露出させた状態を基準として、前記接結部が、前記収納部の周囲で且つ外方に配置された状態となるとともに、
    前記展開部位をなす前記接結部が、前記収納部につながって前記二枚の織組織を接結している連結端部と、前記連結端部とは反対の自由端部とを有し、前記展開部位をなす接結部の自由端部と連結端部の少なくとも一方が切り欠き状とされていることで幅寸法が短くされている請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記展開部位をなす接結部の自由端部が切り欠かれていることで幅寸法が短くされている請求項4に記載の乗物用シート。
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