JP4380769B2 - 非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置 - Google Patents

非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、非可逆回路素子、特に、マイクロ波帯で使用されるアイソレータやサーキュレータなどの非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置に関する。
従来より、アイソレータやサーキュレータなどの非可逆回路素子は、予め定められた特定方向にのみ信号を伝送し、逆方向には伝送しない特性を有している。この特性を利用して、例えば、アイソレータは、自動車電話、携帯電話などの移動体通信機器の送信回路部に使用されている。
特許文献1には、中心電極が形成されたフェライトの全領域に均一な直流磁界分布を与えるために、フェライトの外形よりも大きな外形を有する永久磁石を配置した非可逆回路素子が記載されている。
しかしながら、前記非可逆回路素子では、フェライト・磁石組立体をマザー基板から切り出して製作する場合、まず、個々に製作した中心電極付きフェライトを永久磁石マザー基板に精度よく貼り付け、その後に所定寸法に切断することとなり、製造コストが高くなるという問題点を有していた。
特開2005−20195号公報
そこで、本発明の目的は、製造工程の簡略化を図り、かつ、挿入損失の少ない非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る非可逆回路素子は、
永久磁石と、該永久磁石により直流磁界が印加されるフェライトと、該フェライトに配置された複数の中心電極と、表面に端子電極が形成された回路基板と、を備えた非可逆回路素子において、
前記中心電極は互いに絶縁されて交差した状態で導体膜によって形成された第1中心電極及び第2中心電極とからなり、第1中心電極の一端は入出力用第1ポートに電気的に接続され、他端は入出力用第2ポートに電気的に接続され、第2中心電極の一端は入出力用第2ポートに電気的に接続され、他端はグランド用第3ポートに電気的に接続されており、
前記永久磁石及び前記フェライトは、それぞれ矩形状で同一寸法とされた表裏二つの主面を有し、互いの外形が一致するように主面どうしを対向させて配置され、
前記フェライトの主面と直交する側面に凹部が形成されていること、
を特徴とする。
本発明に係る非可逆回路素子においては、中心電極を、一端が入出力用第1ポートに接続され他端が入出力用第2ポートに接続された第1中心電極と、一端が入出力用第2ポートに接続され他端がグランド用第3ポートに接続された第2中心電極とで構成したため、挿入損失の小さな2ポート型の集中定数型アイソレータとすることができる。
しかも、永久磁石及びフェライトはそれぞれ矩形状で同一寸法とされた表裏二つの主面を有し、互いの外形が一致するように主面どうしを対向させて配置されているため、マザー磁石基板と中心電極付きマザーフェライト基板とを積層して両者を一体的に切り出してフェライト・磁石組立体を製作することができ、製造上のコストダウンを図ることができる。
ところで、永久磁石の外形をフェライトの外形と同寸法とすると、永久磁石の主面の縁端付近に対向しているフェライトの主面の縁端付近では永久磁石から印加される直流バイアス磁界が弱くなる。しかし、本発明に係る非可逆回路素子では、フェライトの主面と直交する側面(即ち、直流バイアス磁界が弱くなるフェライト主面の縁端付近)には凹部が形成されてフェライト自体が量的に減少しているため、低直流バイアス磁界下で動作しているフェライトが減少して高周波磁束の損失が少なくなる、即ち、非可逆回路素子において挿入損失がさらに小さくなる。加えて、フェライトは直流比透磁率は低いが磁性体であるのに対して、凹部は導体が形成されたとしても通常AgやPdなどの非磁性体であり、フェライト縁端付近を透過する直流磁束が凹部以外の部分に集中する傾向にあり、直流バイアス磁界の印加の弱さが緩和され、直流バイアス磁界分布が改善される。いわば凹部が形成された部分のフェライトは局所的に反磁界係数が低くなったのと等価な効果を生じて直流バイアス磁界分布が改善され、その結果、非可逆回路素子において挿入損失がさらに小さくなる。
本発明に係る非可逆回路素子においては、前記凹部にはフェライトの両主面に形成された第1中心電極及び/又は第2中心電極を構成する導体膜を電気的に接続するための中継電極用導体が形成されていることが好ましく、さらに、第1及び第2中心電極を回路基板上の端子電極と電気的に接続するための接続電極用導体が形成されていることが好ましい。このように、凹部に導体を形成する場合、さらに、第2中心電極はフェライトの両主面に長辺両側面を介して1ターン以上巻回され、第1中心電極は第2中心電極と所定の角度で交差するようにフェライトの両主面に長辺両側面を介して1ターン以上巻回され、前記凹部に形成した導体はフェライトの長辺側面にのみ形成され、フェライトと永久磁石とは、互いに主面どうしを対向配置した状態で、前記回路基板上に該主面が回路基板の表面とは直交する方向に配置されていることが好ましい。
前記の如く構成した非可逆回路素子にあっては、第2中心電極に囲まれた部分から離れた高周波磁束は導体が形成された凹部を透過することはなく、フェライトの中心部へ導入され、多くの高周波磁束がフェライトの中央部分を通ることになる。フェライトの中央部分は十分な直流バイアス磁界が印加されているため、高周波磁束の損失は少ない。その結果、非可逆回路素子において挿入損失がさらに小さくなる。
また、フェライトの長辺両側面には前記凹部以外にダミー凹部が形成されていることが好ましい。このダミー凹部には導体が形成されていてもよい。これにて、前述のフェライト主面の縁端付近における直流バイアス磁界分布の改善効果、さらには、高周波磁束の損失改善効果が大きく発揮される。また、ダミー凹部には誘電体が充填されていてもよい。フェライトの長辺両側面を平坦化することができる。
前記凹部及びダミー凹部はフェライトの長辺両側面の全長にわたって等間隔に形成されていてもよい。ダミー凹部を前記凹部よりも幅広く形成すれば、高損失なフェライトをさらに減少させることができる。
また、本発明に係る非可逆回路素子の製造方法は、
永久磁石と、該永久磁石により直流磁界が印加されるフェライトと、該フェライトに配置された複数の中心電極と、表面に端子電極が形成された回路基板と、を備えた非可逆回路素子の製造方法において、
マザーフェライト基板の表裏主面に複数の前記中心電極を導体膜によって互いに絶縁された状態で交差して形成するとともに、表裏主面を貫通する複数のスルーホールを形成し、該スルーホールのいくつかに前記中心電極を構成する導体膜を電気的に接続する中継用導体を充填し、かつ、該スルーホールのいくつかに前記回路基板上の端子電極と電気的に接続する接続用導体を充填する工程と、
一対のマザー磁石基板の間に前記マザーフェライト基板を接着剤層を介して挟み込んで積層体とし、該積層体を前記スルーホールを分断する位置で所定寸法に切り分け、一対の永久磁石で一単位の中心電極組立体を挟着したフェライト・磁石組立体を得る工程と、
を備えたことを特徴とする非可逆回路素子の製造方法。
なお、本明細書において、スルーホールとは、基板の表裏に貫通するように形成され、未だ導体が充填又は導体膜が形成されていない状態のものを意味する。
本発明に係る製造方法においては、中心電極とスルーホールを形成したマザーフェライト基板を接着剤層を介してマザー磁石基板の間に挟み込んで積層体とし、該積層体をスルーホールを分断する位置で所定寸法に切り分け、一対の永久磁石で一単位の中心電極組立体を挟着したフェライト・磁石組立体を得るようにしたため、製造工程が大幅に簡略化され、製造上のコストダウンを図ることができる。
また、スルーホールは前記凹部として機能し、直流バイアス磁界分布の改善、さらに、高周波磁束の損失改善に寄与する。そして、スルーホールのいくつかは中継用導体又は接続用導体が充填されないダミースルーホールとして残してもよく、このダミースルーホールに導体を充填してもよいし、誘電体を充填してもよい。
また、本発明に係る通信装置は前記非可逆回路素子を備えたものであり、挿入損失の低い好ましい電気特性を得ることができる。
本発明によれば、製造工程の簡略化を図ることができるとともに、挿入損失をさらに低下させることができる。また、フェライトに印加される直流バイアス磁界分布を改善することができ、高周波磁束の損失の改善も可能である。
以下、本発明に係る非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置の実施例について添付図面を参照して説明する。
本発明に係る非可逆回路素子の一実施例である2ポート型アイソレータの分解斜視図を図1に示す。この2ポート型アイソレータは、集中定数型アイソレータであり、概略、金属製ヨーク10と、キャップ15と、回路基板20と、フェライト32と永久磁石41とからなるフェライト・磁石組立体30とで構成されている。
ヨーク10は、軟鉄などの強磁性体材料からなり、防錆めっきが施され、回路基板20上でフェライト・磁石組立体30を囲む枠体形状とされている。このヨーク10は、まず、突き合わせ部10aで分離して展開した状態に打ち抜かれて帯状体として形成され、凸部11及び凹部12を互いに強嵌合させて、いわゆるつぶし加工を行い環状体としたものである。
フェライト32と永久磁石41の上面には誘電体(例えば、樹脂、セラミック)からなるキャップ15が接着される。このキャップ15は軟磁性体金属板であってもよい。ヨーク10とキャップ15は、永久磁石41と組み合わせて磁気回路を形成するものであり、通常は、銅下地めっきの上に銀めっきを施して防錆性を高め、高周波磁束による渦電流に起因する導体損失やグランド電流に起因する導体損失を軽減させている。
フェライト32には、図2に示すように、表裏の主面32a,32bに互いに電気的に絶縁された第1中心電極35及び第2中心電極36が形成されている。ここで、フェライト32は互いに平行な第1主面32a及び第2主面32bを有する直方体形状をなし、長辺側面32c,32d及び短辺側面32e,32fを有している。
また、永久磁石41はフェライト32の主面32a,32bに対して磁界を該主面32a,32bに略垂直方向に印加するように主面32a,32bに、例えば、エポキシ系の接着剤シート層42を介して接着され(図4参照)、フェライト・磁石組立体30を形成している。永久磁石41の主面41aは前記フェライト32の主面32a,32bと同一寸法であり、互いの外形が一致するように主面32a,41a、主面32b,41aどうしを対向させて配置されている。なお、このフェライト・磁石組立体30の製作工程は図11を参照して以下に詳述する。
図2に示すように、第1中心電極35はフェライト32の第1主面32aにおいて右下から立ち上がって2本に分岐した状態で左上に長辺に対して比較的小さな角度で傾斜して形成され、左上方に立ち上がり、上側面32c上の中継用電極35aを介して第2主面32bに回り込み、第2主面32bにおいて第1主面32aと透視状態で重なるように2本に分岐した状態で形成され、その一端は下側面32dに形成された接続用電極35bに接続されている。また、第1中心電極35の他端は下側面32dに形成された接続用電極35cに接続されている。このように、第1中心電極35はフェライト32に1ターン巻回されている。そして、第1中心電極35と以下に説明する第2中心電極36とは、間に絶縁膜が形成されて互いに絶縁された状態で交差している。
第2中心電極36は、まず、0.5ターン目36aが第1主面32aにおいて下辺略中央部から左上に長辺に対して比較的大きな角度で傾斜して第1中心電極35と交差した状態で形成され、上側面32c上の中継用電極36bを介して第2主面32bに回り込み、この1ターン目36cが第2主面32bにおいてほぼ垂直に第1中心電極35と交差した状態で形成されている。1ターン目36cの下端部は下側面32dの中継用電極36dを介して第1主面32aに回り込み、この1.5ターン目36eが第1主面32aにおいて0.5ターン目36aと平行に第1中心電極35と交差した状態で形成され、上側面32c上の中継用電極36fを介して第2主面32bに回り込んでいる。以下同様に、2ターン目36g、中継用電極36h、2.5ターン目36i、中継用電極36j、3ターン目36k、中継用電極36l、3.5ターン目36m、中継用電極36n、4ターン目36o、がフェライト32の表面にそれぞれ形成されている。また、第2中心電極36の両端は、それぞれフェライト32の下側面32dに形成された接続用電極35c,36pに接続されている。なお、接続用電極35cは第1中心電極35及び第2中心電極36のそれぞれの端部の接続用電極として共用されている。
即ち、第2中心電極36はフェライト32に螺旋状に4ターン巻回されていることになる。ここで、ターン数とは、中心電極36が第1又は第2主面32a,32bをそれぞれ1回横断した状態を0.5ターンとして計算している。そして、中心電極35,36の交差角は必要に応じて設定され、入力インピーダンスや挿入損失が調整されることになる。
また、前記第1及び第2中心電極35,36の形状は種々に変更することができる。例えば、本実施例では、第1中心電極35はフェライト32の主面32a,32b上で2本に分岐したものを示したが、分岐していなくてもよい。
また、接続用電極35b,35c,36pや中継用電極35a,36b,36d,36f,36h,36j,36l,36nはフェライト32の上下側面32c,32dに形成された凹部37(図3参照)に電極用導体を充填して形成されている。また、上下側面32c,32dには各種電極と平行にダミー凹部38も形成され、かつ、ダミー電極39a,39b,39cが形成されている。この種の電極は、マザーフェライト基板に予めスルーホールを形成し、このスルーホールを電極用導体で充填した後、スルーホールを分断する位置でカットすることによって形成される。この製造方法については後に説明する。なお、各種電極は凹部37,38に導体膜として形成したものであってもよい。
フェライト32としてはYIGフェライトなどが用いられている。第1及び第2中心電極35,36や各種電極は銀や銀合金の厚膜として印刷、転写、フォトリソグラフなどの工法で形成することができる。中心電極35,36の絶縁膜としてはガラス誘電体厚膜を用いることができる。
永久磁石41は、通常、ストロンチウム系、バリウム系、ランタン−コバルト系のフェライトマグネットが用いられる。フェライトマグネットは、金属マグネットが導体であるのと比較して、誘電体でもあるため、マグネット内に高周波磁束が損失なく分布することができる。そのため、永久磁石41を中心電極35,36に近接させて配置しても、挿入損失をはじめとする電気特性をほとんど劣化させない。また、フェライト32の飽和磁化の温度特性と永久磁石41の磁束密度の温度特性が近いため、フェライト32と永久磁石41とを組み合わせてアイソレータを構成した場合、アイソレータの温度に依存する電気特性が良好になる。
回路基板20は、複数枚の誘電体シート上に所定の電極を形成して積層し、焼結した積層型基板であり、その内部には、図5に示すように、整合用コンデンサC1,C2,Cs1,Cs2,Cp1,Cp2、終端抵抗Rが内蔵されている。また、上面には端子電極25a〜25eが、下面には外部接続用端子電極26,27,28がそれぞれ形成されている。
これらの整合用回路素子と前記第1及び第2中心電極35,36との接続関係を図5及び図6、図7の等価回路を参照して説明する。なお、図6に示す等価回路は本発明に係る非可逆回路素子(2ポート型アイソレータ)における基本的な第1回路例を示し、図7に示す等価回路は第2回路例を示す。図5には図7に示す第2回路例の構成が示されている。
即ち、回路基板20の下面に形成された外部接続用端子電極26が入力ポートP1として機能し、この端子電極26は整合用コンデンサCs1を介して整合用コンデンサC1と終端抵抗Rとの接続点21aに接続されている。また、この接続点21aは回路基板20の上面に形成された端子電極25a及びフェライト32の下側面32dに形成された接続用電極35bを介して第1中心電極35の一端に接続されている。
第1中心電極35の他端及び第2中心電極36の一端は、フェライト32の下側面32dに形成された接続用電極35c及び回路基板20の上面に形成された端子電極25bを介して終端抵抗R及びコンデンサC1,C2に接続されている。
一方、回路基板20の下面に形成された外部接続用端子電極27が出力ポートP2として機能し、この電極27は整合用コンデンサCs2を介してコンデンサC2,C1と終端抵抗Rとの接続点21bに接続されている。
第2中心電極36の他端は、フェライト32の下側面32dに形成された接続用電極36p及び回路基板20の上面に形成された端子電極25cを介してコンデンサC2及び回路基板20の下面に形成された外部接続用端子電極28と接続されている。この外部接続用端子電極28はグランドポートP3として機能するものである。また、この外部接続用端子電極28は、回路基板20の上面に形成された端子電極25d,25eを介して前記ヨーク10にも接続されている。
また、入力ポートP1とコンデンサCs1の接続点には接地されたインピーダンス調整用のコンデンサCp1が接続されている。同様に、出力ポートP2とコンデンサCs2との接続点にも接地されたインピーダンス調整用のコンデンサCp2が接続されている。
回路基板20とヨーク10とは端子電極25d,25eやその他のダミー電極を介してはんだ付けされて一体化される。また、フェライト・磁石組立体30はフェライト32の下側面32dの各種電極が回路基板20上の端子電極25a,25b,25cやその他ダミー端子電極とはんだ付けされて一体化されるとともに、永久磁石41の下側面が回路基板20上に接着剤にて一体化される。この接着剤としては、熱硬化性の1液性又は2液性のエポキシ系接着剤が適している。即ち、フェライト・磁石組立体30と回路基板20との接合にはんだ付けと接着とを併用することにより、接合が確実なものとなる。
回路基板20は、ガラスとアルミナやその他の誘電体の混合物を焼成したものや、樹脂やガラスとその他の誘電体からなる複合基板が用いられている。内部や外部の電極には、銀や銀合金の厚膜、銅厚膜、銅箔などが用いられている。特に、外部接続用の電極には、ニッケルめっきを施した上に金めっきを施すことが好ましい。防錆、耐はんだ喰われ性の向上、種々の原因によるはんだ接合自体の強度低下を防止するためである。
以上の構成からなる2ポート型アイソレータにおいては、第1中心電極35の一端が入力ポートP1に接続され他端が出力ポートP2に接続され、第2中心電極36の一端が出力ポートP2に接続され他端がグランドポートP3に接続されているため、挿入損失の小さな2ポート型の集中定数型アイソレータとすることができる。さらに、動作時において、第2中心電極36に大きな高周波電流が流れ、第1中心電極35にはほとんど高周波電流が流れない。従って、第1中心電極35及び第2中心電極36によって生じる高周波磁界の方向は第2中心電極36の配置によってその方向が決まる。高周波磁界の方向が決まることにより、挿入損失をより低下させる対策が容易になる。
しかも、永久磁石41及びフェライト32はそれぞれ矩形状で同一寸法とされた表裏二つの主面32a,32b,41aを有し、互いの外形が一致するように主面32a,41a、32b,41aどうしを対向させて配置されているため、以下に図11を参照して説明するように、マザー磁石基板と中心電極付きマザーフェライト基板とを積層して両者を一体的に切り出してフェライト・磁石組立体30を製作することができ、製造上のコストダウンを図ることができる。また、回路基板20上に主面32a,32b,41aが回路基板20の表面とは直交する方向に縦置き配置されており、永久磁石41及びフェライト32の回路基板20に対する実装面側の側面が同一平面であるため、回路基板20上の端子電極との接続の信頼性が向上する。さらに、大きな磁界を得るために永久磁石41を厚くしても該厚みに拘わらず背が高くなることはない。
ところで、図8に示すように、永久磁石41の外形をフェライト32の外形と同寸法とすると、永久磁石41の主面41aの縁端付近に対向しているフェライト32の主面32a,32bの縁端付近では永久磁石41から印加される直流バイアス磁界が弱くなる。しかし、本アイソレータでは、フェライト32の主面32a,32bと直交する側面32c,32d(即ち、直流バイアス磁界が弱くなるフェライト32の主面32a,32bの縁端付近)には凹部37,38が形成されてフェライト32自体が量的に減少しているため、直流バイアス磁界が弱くなることが抑えられ、高周波磁束の損失が少なくなる、即ち、アイソレータにおいて挿入損失がさらに小さくなる。加えて、フェライト32は直流比透磁率は低いが磁性体であるのに対して、凹部37,38は導体が形成されたとしても非磁性体であり、凹部37,38を透過する直流磁束が凹部以外の部分に集中する傾向にあり、直流バイアス磁界の印加の弱さが緩和され、直流バイアス磁界分布が改善される。いわば凹部37,38が形成された部分のフェライト32は局所的に反磁界係数が低くなったのと等価な効果を生じ、その結果、アイソレータにおいて挿入損失がさらに小さくなる。このような効果は、前記凹部37,38に導体が形成されていなくても生じるものである。
前記凹部37,38に形成した導体はフェライト32の長辺側面32c,32dにのみ形成されている。短辺側面32e,32fは第2中心電極36と直交する高周波磁束が通過する面であり、この側面32e,32fに導体を設けなければ高周波磁束の通過を阻害することはない。但し、側面32e,32fの角部付近であれば、高周波磁束の通過を阻害することはほとんどなく、角部付近であれば導体を設けても支障は生じない。
なお、前記ダミー凹部38は必ずしも必要ではない。図10にダミー凹部38を省略した中心電極付きフェライト32を示す。
ところで、第2中心電極36に囲まれた部分から離れた高周波磁束はすぐに拡がりはじめて、多くの高周波磁束がフェライト32から拡散していく。しかし、本アイソレータにおいては、前記凹部37,38には中継用電極や接続用電極が形成されているため、図9に示すように、高周波磁束は導体が形成された凹部37,38を透過することはなく、フェライト32の中心部へ導入され、多くの高周波磁束がフェライト32の中央部分を通ることになる。フェライト32の中央部分は十分な直流バイアス磁界が印加されているため、高周波磁束の損失は少ない。その結果、アイソレータにおいて挿入損失がさらに小さくなる。
前記効果は、フェライト32の長辺側面32c,32dにダミー凹部38が形成されて導体が充填されていることから、フェライト32の主面32a,32bの縁端付近における直流バイアス磁界分布の改善効果、さらには、高周波磁束の損失改善効果が大きく発揮される。なお、凹部37及びダミー凹部38には導体を充填する以外に、導体膜を厚膜法又は薄膜法で形成してもよい。ダミー凹部38には誘電体が充填されていてもよい。フェライト32の長辺側面32c,32dを平坦化することができる。また、ダミー凹部38を凹部37よりも幅広く形成すれば、高損失なフェライト材をさらに減少させることができる。
なお、永久磁石41の主面41aをフェライト32の主面32a,32bよりも一回り大きくすれば、挿入損失の劣化を防止することが可能である。しかし、これでは、マザー磁石基板とマザーフェライト基板を同時にカットするという製造工程上の利点が損なわれるばかりか、永久磁石41が広面積化するので、フェライト・磁石組立体30を回路基板20上に縦置き配置するとアイソレータが高背化してしまい、かつ、フェライト32の下側面32dが回路基板20の表面から浮き上がってしまうので、各種電極と端子電極との接続が困難になったり、接続の信頼性が低下してしまう。
さらに、本アイソレータにあっては、第1中心電極35が1ターン巻回されており、第2中心電極36は4ターン巻回されているため、好ましい挿入損失を広帯域に渡って得ることができる。即ち、フェライト32に第1及び第2中心電極35,36を巻回することにより、中心電極35,36の交差箇所が増加して中心電極35,36間の結合係数が大きくなることで、挿入損失が減少し、通過周波数の広帯域化を図ることができる。
さらに、第2回路例(図7参照)に示したように、第1中心電極35とコンデンサC1との接続点21aと入力ポートP1との間、及び、中心電極35,36の接続点21bと出力ポートP2との間にいま一つの整合用コンデンサCs1,Cs2を挿入したため、中心電極35,36のインダクタンスを大きく設定して広帯域での電気特性を向上させた際でもアイソレータに接続される機器とのインピーダンス(50Ω)を合わせることが可能である。なお、この効果は整合用コンデンサCs1又はCs2のいずれか一方を挿入するだけでも達成することができる。
また、第2中心電極36とコンデンサC2との接続点とグランドポートP3との間に整合用インダクタを挿入すれば、2倍波又は3倍波など所望の高周波を抑制することができる。また、入力ポートP1とグランドとの間、出力ポートP2とグランドとの間に、インダクタとコンデンサとからなるLC直列回路を挿入してもよい。このようなLC直列回路を設けることによっても、2倍波又は3倍波など所望の高周波を抑制することができる。
さらに、構成的には、フェライト32と一対の永久磁石41が接着剤シート層42で一体化されていることで、機械的に安定となり、振動や衝撃で変形・破損しない堅牢なアイソレータとなる。このようなアイソレータは携帯型の通信機器に最適である。なお、フェライト32と永久磁石41とを一体化するには、前記接着剤シート層42を使用する以外に、種々の方法を採用でき、例えば、接着剤の塗布などによってもよい。
さらに、中心電極35,36はフェライト32の主面32a,32bに導体膜にて形成しているため、形状的に高精度に安定して形成され、均一な電気特性を有するアイソレータを量産することができる。これに加えて、中心電極35,36間の絶縁体膜としてガラス粉を焼結した膜などとすることで、金属板からなる中心電極を用いた場合と比べて、フェライト32の主面32a,32bを平坦度の良好な形状とすることができる。その結果、フェライト32と一対の永久磁石41それぞれの位置関係を平行度よく一体化できる。
本アイソレータにおいて、回路基板20は多層誘電体基板である。これにて、内部にコンデンサやインダクタなどの回路網を内蔵することができ、アイソレータの小型化、薄型化が達成でき、回路素子間の接続が基板内で行われるために信頼性の向上が期待できる。勿論、回路基板20は必ずしも多層である必要はなく、単層であってもよく、整合用コンデンサなどをチップタイプとして外付けしてもよい。
次に、前記フェライト・磁石組立体30の製作方法について説明する。フェライト・磁石組立体30を製作するにあたっては、まず、マザーフェライト基板の表裏主面に中心電極35,36を導体膜によって互いに絶縁された状態で交差して形成するとともに、表裏主面を貫通する複数のスルーホールを形成し、該スルーホールに中継用電極材料や接続用電極材料を充填する。
次に、一対のマザー磁石基板の間に前記マザーフェライト基板を接着剤を介して挟み込んで積層体とし、該積層体をスルーホールを分断する位置で所定寸法に切り分け、一対の永久磁石41で一単位の中心電極付きフェライト32と挟着したフェライト・磁石組立体30を得る。
図11にその工程を示す。まず、工程1,2,3で、マザー磁石基板411にセパレータ415を付けた接着シート層42を当て、セパレータ415を剥離する。工程4では、マザー磁石基板411上に接着シート42を介してマザーフェライト基板322(中心電極、スルーホールが形成されている)を密着、接着する。次に、工程5,6で、接着剤シート層42を設けたいま一つのマザー磁石基板411を前記マザーフェライト基板322上に密着、接着し、積層体400を得る。
次に、工程7で、前記積層体400をダイシングテープ416上に貼り付ける。そして、工程8で、ダイサーにより積層体400をスルーホールを分断する位置で所定寸法にカットすることにより、一単位のフェライト・磁石組立体30が複数得られる。
以上の工程を経ることにより、サイズが同じ永久磁石41にて同じサイズのフェライト32を挟着したフェライト・磁石組立体30を高精度に生産効率よく製作することができ、コストダウンの効果も大きい。このようなフェライト・磁石組立体30の作用効果は前述した。
特に、広い面積のマザー磁石基板411及びマザーフェライト基板322を使用するため、個々の永久磁石41とフェライト32を接着する場合と比較して、永久磁石41とフェライト32との平行度が高まる。これにて、フェライト32に印加されるバイアス磁界の平行性、均一性が保証され、挿入損失などの電気特性が劣化することがなくなる。そして、フェライト32の位置ずれのおそれもないため、個体差がなくなるだけでなく、経時・経年変化の少ない信頼性の高いアイソレータを得ることができる。
ここで、図12を参照して、フェライト・磁石組立体30の構成に応じたアイソレータの電気特性を示す。特性を測定したアイソレータは前記フェライト・磁石組立体30を備えたものであり、フェライト32及び永久磁石41ともに主面長辺2.0mm、主面短辺0.60mmであり、フェライト32の厚さは0.125mm、永久磁石41の厚さは0.35mmである。
図12において、曲線Aはダミー凹部38に導体を充填したフェライト・磁石組立体30を備えたアイソレータの挿入損失特性を示す。
なお、永久磁石41を主面長辺2.4mm、主面短辺0.90mm、厚さ0.35mmとしてフェライト32よりも広面積のものに代えた場合、その挿入損失特性は曲線Aとほとんど同じであった。しかし、これでは、アイソレータの高さが0.3mm程度高くなってしまう。換言すれば、前記フェライト・磁石組立体30では一回り大きな永久磁石41を使用したのと同等の挿入損失特性を得ることができる。
曲線Bはダミー凹部に誘電体(ガラス)を充填したフェライト・磁石組立体30を備えたアイソレータの挿入損失特性を示す。また、曲線Cはダミー凹部38を設けていない中心電極付きフェライト32(図10参照)を有するフェライト・磁石組立体30を備えたアイソレータの挿入損失特性を示す。
曲線A,B,Cを比較すると、曲線Aが最も低い挿入損失を有している。曲線Bは曲線Aより0.02dBほど高く、曲線Cは曲線Aより0.05dBほど高い。しかし、いずれの曲線A,B,Cにあっても好ましい電気特性を示している。
(通信装置、図13参照)
次に、本発明に係る通信装置として、携帯電話を例にして説明する。
図13は携帯電話220のRF部分の電気回路ブロック図である。図13において、222はアンテナ素子、223はデュプレクサ、231は送信側アイソレータ、232は送信側増幅器、233は送信側段間用帯域通過フィルタ、234は送信側ミキサ、235は受信側増幅器、236は受信側段間用帯域通過フィルタ、237は受信側ミキサ、238は電圧制御発振器(VCO)、239はローカル用帯域通過フィルタである。
ここに、送信側アイソレータ231として、前記2ポート型アイソレータを使用することができる。このアイソレータを実装することにより、好ましい電気特性を得ることができる。
(他の実施例)
なお、本発明に係る非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、永久磁石41のN極とS極を反転させれば、入力ポートP1と出力ポートP2が入れ替わる。また、前記実施例では、整合用回路素子の全てを回路基板に内蔵したものを示したが、チップタイプのインダクタやコンデンサを回路基板に外付けしてもよい。
また、前記実施例では、フェライト・磁石組立体はそれぞれの主面を回路基板に対して直交方向に配置した、いわゆる縦置きを示したが、主面を回路基板に対して平行方向に配置した、いわゆる横置きであってもよい。
以上のように、本発明は、アイソレータやサーキュレータなどの非可逆回路素子に有用であり、特に、製造工程の簡略化を図り、かつ、挿入損失が少ない点で優れている。
本発明に係る非可逆回路素子(2ポート型アイソレータ)の一実施例を示す分解斜視図である。 中心電極付きフェライトを示す斜視図である。 フェライトを示す斜視図である。 フェライト・磁石組立体を示す分解斜視図である。 回路基板内の回路構成を示すブロック図である。 2ポート型アイソレータの第1回路例を示す等価回路図である。 2ポート型アイソレータの第2回路例を示す等価回路図である。 フェライト・磁石組立体における直流磁束の透過状態を示す説明図である。 フェライトにおける高周波磁束の透過状態を示す説明図である。 中心電極付きフェライトの他の例を示す斜視図である。 本発明に係る製造方法の一実施例を工程順に示す説明図である。 本発明に係る非可逆回路素子の挿入損失特性を示すグラフである。 本発明に係る通信装置の一実施例を示すブロック図である。
20…回路基板
25a〜25c…端子電極
30…フェライト・磁石組立体
32…フェライト
32a,32b…主面
32c,32d…長辺側面
32e,32f…短辺側面
35…第1中心電極
36…第2中心電極
41…永久磁石
220…携帯電話
322…マザーフェライト基板
400…積層体
411…マザー磁石基板
P1…入力ポート
P2…出力ポート
P3…グランドポート

Claims (14)

  1. 永久磁石と、該永久磁石により直流磁界が印加されるフェライトと、該フェライトに配置された複数の中心電極と、表面に端子電極が形成された回路基板と、を備えた非可逆回路素子において、
    前記中心電極は互いに絶縁されて交差した状態で導体膜によって形成された第1中心電極及び第2中心電極とからなり、第1中心電極の一端は入出力用第1ポートに電気的に接続され、他端は入出力用第2ポートに電気的に接続され、第2中心電極の一端は入出力用第2ポートに電気的に接続され、他端はグランド用第3ポートに電気的に接続されており、
    前記永久磁石及び前記フェライトは、それぞれ矩形状で同一寸法とされた表裏二つの主面を有し、互いの外形が一致するように主面どうしを対向させて配置され、
    前記フェライトの主面と直交する側面に凹部が形成されていること、
    を特徴とする非可逆回路素子。
  2. 前記凹部には前記フェライトの両主面に形成された第1中心電極及び/又は第2中心電極を構成する導体膜を電気的に接続するための中継電極用導体が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の非可逆回路素子。
  3. 前記凹部には前記第1及び第2中心電極を前記回路基板上の端子電極と電気的に接続するための接続電極用導体が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非可逆回路素子。
  4. 前記第2中心電極は前記フェライトの両主面に長辺両側面を介して1ターン以上巻回され、
    前記第1中心電極は前記第2中心電極と所定の角度で交差するように前記フェライトの両主面に長辺両側面を介して1ターン以上巻回され、
    前記凹部に形成した導体は前記フェライトの長辺側面にのみ形成され、
    前記フェライトと前記永久磁石とは、互いに主面どうしを対向配置した状態で、前記回路基板上に該主面が回路基板の表面とは直交する方向に配置されていること、
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の非可逆回路素子。
  5. 前記フェライトの長辺両側面には前記凹部以外にダミー凹部が形成されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  6. 前記ダミー凹部には導体が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の非可逆回路素子。
  7. 前記ダミー凹部には誘電体が充填されていることを特徴とする請求項5に記載の非可逆回路素子。
  8. 前記凹部及び前記ダミー凹部が前記フェライトの長辺両側面の全長にわたって等間隔に形成されていることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  9. 前記ダミー凹部は前記凹部よりも幅広く形成されていることを特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  10. 永久磁石と、該永久磁石により直流磁界が印加されるフェライトと、該フェライトに配置された複数の中心電極と、表面に端子電極が形成された回路基板と、を備えた非可逆回路素子の製造方法において、
    マザーフェライト基板の表裏主面に複数の前記中心電極を導体膜によって互いに絶縁された状態で交差して形成するとともに、表裏主面を貫通する複数のスルーホールを形成し、該スルーホールのいくつかに前記中心電極を構成する導体膜を電気的に接続する中継用導体を充填し、かつ、該スルーホールのいくつかに前記回路基板上の端子電極と電気的に接続する接続用導体を充填する工程と、
    一対のマザー磁石基板の間に前記マザーフェライト基板を接着剤層を介して挟み込んで積層体とし、該積層体を前記スルーホールを分断する位置で所定寸法に切り分け、一対の永久磁石で一単位の中心電極組立体を挟着したフェライト・磁石組立体を得る工程と、
    を備えたことを特徴とする非可逆回路素子の製造方法。
  11. 前記スルーホールのいくつかは前記中継用導体又は前記接続用導体が充填されないダミースルーホールとして残されていることを特徴とする請求項10に記載の非可逆回路素子の製造方法。
  12. 前記ダミースルーホールに導体を充填することを特徴とする請求項11に記載の非可逆回路素子の製造方法。
  13. 前記ダミースルーホールに誘電体を充填することを特徴とする請求項11に記載の非可逆回路素子の製造方法。
  14. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の非可逆回路素子を備えたことを特徴とする通信装置。
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