JP4380201B2 - 非水電解液二次電池の製造方法 - Google Patents

非水電解液二次電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4380201B2
JP4380201B2 JP2003105093A JP2003105093A JP4380201B2 JP 4380201 B2 JP4380201 B2 JP 4380201B2 JP 2003105093 A JP2003105093 A JP 2003105093A JP 2003105093 A JP2003105093 A JP 2003105093A JP 4380201 B2 JP4380201 B2 JP 4380201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positive electrode
active material
electrode active
negative electrode
electrode plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003105093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004311282A (ja
Inventor
秀幸 小林
健一 大嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2003105093A priority Critical patent/JP4380201B2/ja
Publication of JP2004311282A publication Critical patent/JP2004311282A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4380201B2 publication Critical patent/JP4380201B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は充放電サイクルや高温保存特性に優れた非水電解液二次電池の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話、携帯情報端末等の携帯電子機器の性能は、搭載される半導体素子、電子回路だけでなく、充放電可能な二次電池の性能に大きく依存しており、搭載される二次電池の容量アップと共に、軽量・コンパクト化をも同時に実現することが望まれている。これらの要望に答える二次電池として、ニッケルカドミウム蓄電池の約2倍のエネルギー密度を有する、ニッケル水素蓄電池が開発され、次いで、これを上回るリチウム二次電池が開発され、主流になっている。
【0003】
このリチウム二次電池は、活物質(正極活物質または負極活物質)、導電剤、結着剤(バインダー)等を分散媒に混練分散したペースト状合剤を、集電体の片面もしくは両面に塗着、乾燥し、圧延して所定の厚みにしたものを、所定の形状に切断することにより作製された正極板と負極板とをセパレータを介して渦巻状に巻回や積層した極板群を円筒形、角形や扁平形の電池ケースに収納し、非水電解液を注液した後、かしめ封口やレ−ザ−封口することによって構成されている。
【0004】
また、リチウム二次電池の正極板は、図6(a)、(b)に示すように正極板11の正極活物質無地部31に正極リード12の一端側が接続され、他端側が正極端子に接続されており、正極リード12には正極絶縁テープ32が貼着されている。
【0005】
このとき集電体の片面に間欠塗着、乾燥した後、その裏面にも間欠塗着、乾燥した後、圧延した場合、前記片面の塗着終端部35aには厚みが薄いダレ部が生じ、始端部35bには厚みが厚い突起部が生じ、その裏面の塗着終端部35cには厚みが薄いダレ部、始端部35dには厚みが厚い突起部が生じるが、35dはこの突起部を除去した場合を示す。
【0006】
従って、この始端部の突起部を除去することがあっても、終端部のダレ部を除去していなかった。
【0007】
負極板は、図4(a)、(b)に示すように負極板13の負極活物質無地部41に負極リード14の一端側が接続され、他端側が負極端子に接続されており、負極リード14には負極絶縁テープ42が貼着されている。正極板の場合と同様に、塗着終端部45aには厚みが薄いダレ部が生じ、始端部45bには厚みが厚い突起部が生じ、その裏面の塗着終端部45cには厚みが薄いダレ部、始端部45dには厚みが厚い突起部が生じるが、45dはこの突起部を除去した場合を示す。
【0008】
従って、この始端部の突起部を除去することがあっても、終端部のダレ部を除去していなかった。
【0009】
これらのリード端子に貼着される絶縁テープは、そのまま電池ケース内に収納されるため、非水電解液に溶出しない基材および粘着剤を用いる必要があり、基材にポリイミドまたはポリオレフィンを主体とし、粘着剤がアクリル系粘着剤を用い、特定の有機系分散媒を用いる方法が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0010】
しかしながら、これらの絶縁テープを極板群および負極リードに貼着した場合には問題がないが、正極リードに貼着した場合には、正極活物質、絶縁テープ、セパレータが接触する部分において、正極板と絶縁テープとの電位差が生じ、絶縁テープと正極活物質との反応により、正極活物質中に含まれるコバルトをはじめとする金属還元体が溶出して、セパレータに目詰まりを生じさせ、微小ショートによる電圧不良を発生させる。
【0011】
正極板と絶縁テープとの間に電位差が生じる理由は、リチウムイオンを放出する正極活物質領域に対向する負極活物質領域中に不可逆容量としてリチウム量が残存するのに対して、正極無地部領域に対向する負極活物質領域では存在しない為に、リチウムイオンを放出する正極活物質領域に対向する負極活物質領域の方が対リチウム酸化還元電位で約0.1V低くなるからである。
【0012】
正極活物質層終端部は、間欠塗着時にノズルを閉じても正極活物質の比重が重い為にダレが生じ、他の部分と比べて正極活物質の割合が相対的に高くなっている。
【0013】
さらに、電池の高容量化を図るために正極活物質の充填密度を増加させ、極板群の緊縛率を増加させた場合には、より密着した状態となる為より絶縁テープと正極活物質との反応が顕著となり、電池の高容量化や小型化の進展を阻害する課題となっていた。
【0014】
【特許文献1】
特開平7−142089号公報
【特許文献2】
特開平10−012277号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の課題に鑑み、充放電サイクルや高温保存をしても、微小ショートによる電圧不良や電池容量の低下を引き起こさない非水電化液二次電池を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明は、正極板の正極リード位置が対向する負極の負極活物質層領域内に配設されるようにセパレータを介して絶縁した極板群と電解液を上部が開口している有底の電池ケースに収納し、開口部を密閉する非水電解液二次電池の製造方法において、前記正極リードを間欠塗着により塗着した正極活物質層終端部の正極活物質のリッチな部分を除去した無地部に溶接し、絶縁テープで前記リードを被覆することを特徴とする非水電解液二次電池の製造方法であり、前記正極活物質がリチウム含有コバルト酸化物である場合に、より効果を発揮することができる。また、前記塗着終端部を回転する軸付き円筒形ブラシにて除去するが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態について図面を用いて説明する。
【0018】
図1は、円筒型リチウム二次電池の縦断面図である。
【0019】
上部が開口している有底の電池ケース18内に正極板11と負極板13とをセパレータ15を介して絶縁された状態で渦巻状に巻回された極板群が収容され、正極板11に接続された正極リード12の他端部が、電池ケース18の開口部をガスケット19を介して封口する封口板に接続され、負極板に接続された負極リード14の他端部が、電池ケース18の底部に接続されており、極板群上下部にはそれぞれ絶縁板16、17が配設されている。
【0020】
この正極板11は次のようにして作製する。まず、アルミニウム製の箔やラス加工やエッチング処理された厚み10μm〜60μmの箔からなる集電体の片面に正極活物質と結着剤、必要に応じて導電剤、増粘剤を分散媒に混練分散させたペーストを間欠塗着、乾燥した後、その裏面にも間欠塗着、乾燥した後、圧延する。
【0021】
この圧延後の正極板11の平面図を図3(a)、断面図を図3(b)に示す。前記片面の塗着終端部34aには厚みが薄いダレ部が生じ、始端部34bには厚みが厚い突起部が生じ、その裏面の塗着終端部34cには厚みが薄いダレ部、始端部34dには厚みが厚い突起部が生じるが、終端部34a、34cは、間欠塗着時にノズルを閉じても正極活物質の比重が重い為にダレが生じ、他の部分と比べて正極活物質の割合が相対的に高くなっているので除去する必要がある。
【0022】
また、始端部34b、34dの厚みが厚い突起部は、正極活物質の割合が均一な為、除去する必要はないが、突起部が大きすぎると巻回したときに均一な巻き状態の極板群が得られないので、除去しても良い。
【0023】
除去するには、回転する軸付き円筒形ブラシにて除去する方法が容易である。
【0024】
このようにして形成した正極活物質無地部31に正極リード12の一端側を接続し、正極絶縁テープ32にて正極リード12を貼着すれば良いが、正極リード12、正極活物質無地部31の位置ずれや、塗着始端部、終端部のバリや脱落等を考慮すると、正極リード、正極活物質無地部、塗着始端部、終端部を被覆するのが好ましい。
【0025】
この正極活物質の割合が相対的に高くなっている終端部を除去することによって、正極活物質層の充填密度や極板群の緊縛率を増加させて電池の高容量化を図っても、微小ショートによる電圧不良や電池容量の低下を引き起こさないリチウム二次電池が得られる。
【0026】
正極活物質としては、特に限定されるものではないが、例えば、リチウムイオンをゲストとして受け入れ得るリチウム含有遷移金属化合物が使用される。例えば、コバルト、マンガン、ニッケル、クロム、鉄およびバナジウムから選ばれる少なくとも一種類の金属とリチウムとの複合金属酸化物、LiCoO2、LiMnO2、LiNiO2、LiCoxNi(1-x)2(0<x<1)、LiCrO2、αLiFeO2、LiVO2等が好ましい。
【0027】
結着剤としては、分散媒に混練分散できるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、フッ素系結着材やアクリルゴム、変性アクリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリル系重合体、ビニル系重合体等を単独、或いは二種類以上の混合物または共重合体として用いることができる。フッ素系結着剤としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの共重合体やポリテトラフルオロエチレン樹脂のディスパージョンが好ましい。
【0028】
必要に応じて導電剤、増粘剤を加えることができ、導電剤としてはアセチレンブラック、グラファイト、炭素繊維等を単独、或いは二種類以上の混合物が好ましく、増粘剤としてはエチレン−ビニルアルコール共重合体、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースなどが好ましい。
【0029】
分散媒としては、結着剤が溶解可能な分散媒が適切で、有機系結着剤の場合は、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルスルホルアミド、テトラメチル尿素、アセトン、メチルエチルケトン等の有機系分散媒を単独、またはこれらを混合した混合分散媒が好ましく、水系結着剤の場合は水や温水が好ましい。
【0030】
ところで、本発明における活物質、結着剤、必要に応じて加える導電剤を分散媒に混練分散させてペースト状合剤を作製する方法は、特に限定されるものではなく、例えば、プラネタリーミキサー、ホモミキサー、ピンミキサー、ニーダー、ホモジナイザー等を用いることができる。これらを単独、或いは組み合わせて使用することも可能である。
【0031】
また、上記ペースト状合剤の混練分散時に、各種分散剤、界面活性剤、安定剤等を必要に応じて添加することも可能である。
【0032】
塗着乾燥は、特に限定されるものではなく、上記のように混錬分散させたペースト状合剤を、例えば、スリットダイコーター、リバースロールコーター、リップコーター、ブレードコーター、ナイフコーター、グラビアコーター、ディップコーター等を用いて、容易に塗着することができ、自然乾燥に近い乾燥が好ましいが、生産性を考慮すると70℃〜150℃の温度で1時間〜1分間乾燥させるのが好ましい。
【0033】
圧延は、ロールプレス機によって所定の厚みになるまで、線圧1000〜2000kg/cmで数回圧延を行うか、線圧を変えて圧延するのが好ましい。
【0034】
正極絶縁テープ32は、基材と粘着層から構成され、基材としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)などのフッ素系の樹脂、粘着層としては、天然ゴム、イソブチルゴム、スチレンブタジエンゴムから選ばれた少なくとも一種からなる粘着層を挙げることができ、基材の厚みを20μm〜60μm、粘着剤の厚みを20μm〜80μmの範囲が好ましい。
【0035】
また、負極板13は次のようにして作製する。まず、銅製の箔、ラス加工を施した箔、またはエッチング処理された厚み10μm〜50μmの箔からなる集電体の片面に負極活物質と結着剤、必要に応じて導電助剤、増粘剤を分散媒に混練分散させたペーストを間欠塗着、乾燥した後、その裏面にも間欠塗着、乾燥した後、圧延する。
【0036】
この圧延後の負極板13の平面図を図3(c)、断面図を図3(d)に示す。正極板と同様に前記片面の塗着終端部44aには厚みが薄いダレ部が生じ、始端部44bには厚みが厚い突起部が生じ、その裏面の塗着終端部44cには厚みが薄いダレ部、始端部44dには厚みが厚い突起部が生じるが、負極板と絶縁テープとの電位差が生じることがないので、終端部の厚みが薄いダレ部を除去する必要はない。
【0037】
また、始端部44b、44dの厚みが厚い突起部は、その突起部が大きすぎると巻回したときに均一な巻き状態の極板群が得られないので、除去しても良い。
【0038】
除去するには、正極板と同様に回転する軸付き円筒形ブラシにて除去する方法が容易である。
【0039】
このようにして形成した負極活物質無地部41に負極リード14の一端側を接続し、負極絶縁テープ42にて負極リード14を貼着すればよいが、正極板と同様の理由で、負極リード、負極活物質無地部、塗着始端部、終端部を被覆するのが好ましい。
【0040】
負極活物質としては、特に限定されるものではないが、例えば、有機高分子化合物(フェノール樹脂、ポリアクリロニトリル、セルロース等)を焼成することにより得られる炭素材料、コークスやピッチを焼成することにより得られる炭素材料、或いは人造グラファイト、天然グラファイト等を、その形状としては、球状、鱗片状、塊状のものを用いることができる。
【0041】
結着剤、必要に応じて添加できる増粘剤としては、正極板と同様の結着剤を用いることができる。
【0042】
セパレータ15としては、厚さ15μm〜30μmポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの微多孔性ポリオレフィン系樹脂が好ましい。
このようにして得られた正極板11と負極板12とをセパレータ15を介して渦巻き状に巻回して極板群を作製するには、極板フープに一定のテンションを維持しつつ正極リード12を溶接して取付け、絶縁テープ32を貼着した後、正極板11の正極リード12の位置が対向する負極板13の負極活物質層領域内に配設されるように渦巻状に巻回した電極群を、上部が開口している有底の電池ケース18内に収容する。
【0043】
さらに電池ケース18内には、非水電解液が注液され、続いて安全機構を設けた封口板20が絶縁ガスケット19を介して電池ケース18の開口部の周縁部を内方にかしめ加工することにより密閉されている。
【0044】
非水電解液としては、非水溶媒に電解質を溶解することにより、調整される。前記非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジクロロエタン、1,3−ジメトキシプロパン、4−メチル−2−ペンタノン、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、ベンゾニトリル、スルホラン、3−メチル−スルホラン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル等を用いることができ、これらの非水溶媒は、単独或いは二種類以上の混合溶媒として、使用することができる。
【0045】
非水電解液に含まれる電解質としては、例えば、電子吸引性の強いリチウム塩を使用し、例えば、LiPF6、LiBF4、LiClO4、LiAsF6、LiCF3SO3、LiN(SO2CF32、LiN(SO2252、LiC(SO2CF33等が挙げられる。これらの電解質は、一種類で使用しても良く、二種類以上組み合わせて使用しても良い。これらの電解質は、前記非水溶媒に対して0.5〜1.5Mの濃度で溶解させることが好ましい。
【0046】
【実施例】
本発明を実施例および比較例を用いて、詳細に説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0047】
正極板11は次のようにして作製した。まず、正極活物質としてLiCoO2の粉末100質量部、導電剤としてアセチレンブラック5質量部、結着剤としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の水性ディスパージョン(固形分50質量%)を7質量部、増粘剤としてカルボキシメチルセルロースの水溶液(固形分1質量%)を83質量部配合して、プラネタリーミキサーにより120分間混練分散させた正極ペーストを作製した。
【0048】
次に、この正極ペーストを厚さ20μmの帯状のアルミニウム箔上にスリットダイコーターを用いて片面に塗着し、120℃で10分間乾燥した後、裏面も同様にして塗着、乾燥させた後、厚さが130μmになるように、線圧1000kg/cmで2回圧延した。
【0049】
この圧延した正極板は、図3(a)、(b)に示すように、前記片面の塗着終端部34aには厚みが薄いダレ部が生じ、始端部34bには厚みが厚い突起部が生じ、その裏面の塗着終端部34cには厚みが薄いダレ部、始端部34dには厚みが厚い突起部が生じた。終端部34a、34cは、間欠塗着時にノズルを閉じても正極活物質の比重が重い為にダレが生じ、他の部分と比べて正極活物質の割合が相対的に高くなっているので、これらの終端部から5mmの幅で、回転する軸付き円筒形ブラシにて除去することによって、図2(b)に示すように、正極活物質の割合が相対的に高くなっている部分を除去した終端部33a、33cを形成した。
【0050】
また、前記始端部34b、34dは突起が大きかったので、始端部から4mmの幅で回転する軸付き円筒形ブラシにて除去することによって、図2(b)に示すように、突起部を除去した始端部33b、33dを形成した。
【0051】
このようにして形成した正極活物質無地部31にアルミニウム製で幅4.5mm、長さ67mmの正極リード12の一端側をスポット溶接して取付け、正極リード12には正極絶縁テープ32を貼着した。
【0052】
なお、正極絶縁テープ32には、基材がPTFEからなるフッ素樹脂製で厚みが30μm、粘着剤がスチレンブタジエンゴム(SBR)製で厚みが30μmで、寸法が幅5.5mm、長さ70mmのものを用い、前記片面の正極リード12、終端部33a、始端部33b及び裏面の終端部33c、始端部33dを被覆するように貼着した。
【0053】
また、負極板13は次のようにして作製した。まず、負極活物質としてリチウムを吸蔵、放出可能な鱗片状黒鉛を100質量部、結着剤としてスチレンブタジエンゴム(SBR)の水性デイスパージョン(固形分48%)を8質量部、増粘剤としてカルボキシメチルセルロースの水溶液(固形分1質量%)を80質量部配合し、分散媒として水を加え、プラネタリーミキサーにより90分間混練分散させた負極ペーストを作製した。
【0054】
次に、この負極ペーストを、厚さ14μmの帯状の銅箔上にスリットダイコーターを用いて片面に塗着し、120℃で10分間乾燥した後、裏面も同様にして塗着、乾燥させた後、厚さが180μmになるように線圧110Kg/cmで3回圧延した。
【0055】
この圧延した負極板は、図3(c)、(d)に示すように、前記片面の塗着終端部44aには厚みが薄いダレ部が生じ、始端部44bには厚みが厚い突起部が生じ、その裏面の塗着終端部44cには厚みが薄いダレ部、始端部44dには厚みが厚い突起部が生じたが、負極板と絶縁テープとの電位差が生じることがないが、前記始端部44b、44dは突起が大きかったので、正極板と同様に、始端部から4mmの幅で回転する軸付き円筒形ブラシにて除去することによって、図2(d)に示すように、突起部を除去した始端部43b、43dを形成した。
【0056】
この無地部12にニッケル製で幅4.0mm、長さ53mmの負極リードをスポット溶接して取付け、さらに基材がPTFEからなるフッ素樹脂で厚みが30μm、粘着剤がイソブチルゴムで厚みが30μmで、顔料が平均粒径3.0μmの二酸化チタン粉からなり、寸法が幅5.0mm、長さ62mmの負極粘着テープ16を、前記負極リード4を被覆し、負極活物質層と接触しないように貼着した。
【0057】
このようにして形成した負極活物質無地部41にニッケル製で幅4.0mm、長さ38.0mmの負極リード14の一端側をスポット溶接して取付け、負極リード14には負極絶縁テープ42を貼着した。
【0058】
なお、負極絶縁テープ42には、基材がPTFEからなるフッ素樹脂製で厚みが20μm、粘着剤がイソブチルゴム製で厚みが25μmで、寸法が幅5.5mm、長さ34.0mmのものを用い、前記片面の負極リード14、終端部43a、始端部43b及び裏面の終端部43c、始端部43dを被覆するように貼着した。
【0059】
このようにして作製した正極板11と負極板13とを厚さ25μmの微多孔性のポリエチレン樹脂製のセパレータ15を介して絶縁され、正極板11の正極リード12の位置が対向する負極板13の負極活物質層領域内に配設されるように渦巻状に巻回されている極板群の巻き終端部を正極板11で用いた正極粘着テープ32にて群固定した後、図1に示すような上部が開口している有底の電池ケース18内に収容し、正極板11に接続された正極リード12の他端部を封口板20に接続し、負極板13に接続された負極リード14の他端部を、電池ケース18の底部に接続した。
【0060】
この極板群の上下それぞれに上部絶縁板16、下部絶縁板17を配した。
【0061】
さらに、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネートの混合溶媒中に、電解質としてヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)を1.3モル溶かした電解液を所定量注液した後、ポリプロピレン樹脂製のガスケット19を介して電池ケース18を封口板20で密封して、18650サイズで電池容量が2000mAhの電池を作製し、実施例1の電池とした。
【0062】
(実施例2)
負極板は、図4(a)、(b)に示すように、突起部の大きかった塗着始端部45dのみを除去した以外は、実施例1と同様にして、18650サイズで電池容量が2000mAhの電池を作製し、実施例2の電池とした。
【0063】
(実施例3)
正極板は、図5(a)、(b)に示すように、絶縁テープ36の幅を正極活物質無地部の幅より0.5mm短い長さのものを用いた以外は実施例1と同様にして、18650サイズで電池容量が2000mAhの電池を作製し、実施例2の電池とした。
【0064】
(比較例1)
正極板は、図6(a)、(b)に示すように、終端部35a、35cの正極活物質が相対的に多い部分を除去した無地部としなかった以外は実施例1と同様にして、18650サイズで電池容量が2000mAhの電池を作製し、比較例1の電池とした。
【0065】
このようにして作製した実施例1〜実施例3、比較例1の電池について、充放電サイクル試験と高温保存試験を各20のサンプルを用意して実施した。
【0066】
充放電サイクル試験は、充電は4.2Vで2時間の定電流−定電圧充電を行った。電池電圧が4.2Vに達するまでは2000mA(1ItA)の定電流充電を行い、その後、電流値が減衰して100mA(0.05ItA)になるまで充電した後、2000mAの定電流で3.0Vの放電終止電圧まで放電する充放電サイクルを20℃の環境下で、500サイクル繰り返し、3サイクル目を100%とした場合の500サイクル目の容量維持率を求めた平均値の結果を表1に示す。
【0067】
高温保存特性はこの充放電サイクルを3サイクル繰り返した後、前記充電条件で充電状態にし、80℃の環境下で72時間放置後、20℃に冷却し、前記と同様の充放電条件で3サイクル繰り返した。この80℃保存前と保存後の容量比を高温保存後の容量回復率として求めた平均値の結果を表1に示す。
【0068】
【表1】
Figure 0004380201
【0069】
表1から明らかなように、正極リードを間欠塗着により塗着した正極活物質層終端部の正極活物質のリッチな部分を除去した無地部に溶接し、絶縁テープで前記リードを被覆することよって、正極活物質の割合が相対的に高くなっている終端部を除去することができ、充放電サイクルや高温保存をしても、微小ショートによる電圧不良や電池容量の低下を引き起こさない非水電解液二次電池が得られることがわかった。
【0070】
また、実施例1と実施例2の比較から、実施例1の場合、負極板の始端部の突起部を除去することによって、極板群の巻き状態が良いので、充放電サイクル特性が僅かに良くなることがわかり、実施例1と実施例3の比較から、絶縁テープで塗着終端部および始端部を被覆しなかった実施例3の場合、塗着終端部および始端部からの活物質の脱落により、充放電サイクル特性が僅かに悪くなったと思われる。
【0071】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、充放電サイクルや高温保存特性に優れた非水電解液二次電池の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る円筒型リチウム二次電池の縦断面図
【図2】(a)本発明の実施形態に係る正極板の平面図
(b)本発明の実施形態に係る正極板の断面図
(c)本発明の実施形態に係る負極板の平面図
(d)本発明の実施形態に係る負極板の断面図
【図3】(a)本発明の実施形態に係る圧延後正極板の平面図
(b)本発明の実施形態に係る圧延後正極板の断面図
(c)本発明の実施形態に係る圧延後負極板の平面図
(d)本発明の実施形態に係る圧延後負極板の断面図
【図4】(a)本発明の実施形態に係る別の負極板の平面図
(b)本発明の実施形態に係る別の負極板の断面図
【図5】(a)本発明の実施形態に係る別の正極板の平面図
(b)本発明の実施形態に係る別の正極板の断面図
【図6】(a)従来例に係る正極板の平面図
(b)従来例に係る正極板の断面図
【符号の説明】
11 正極板
12 正極リード
13 負極板
14 負極リード
15 セパレータ
16 上部絶縁板
17 下部絶縁板
18 電池ケース
19 絶縁ガスケット
20 封口板
31 正極活物質無地部
32、36 正極絶縁テープ
33、34 正極活物質層
33a、34a 正極活物質片面塗着終端部
33b、34b 正極活物質片面塗着始端部
33c、34c 正極活物質裏面塗着終端部
33d、34d 正極活物質裏面塗着始端部
41 負極活物質無地部
42 負極絶縁テープ
43a、44a 負極活物質片面塗着終端部
43b、44b 負極活物質片面塗着始端部
43c、44c 負極活物質裏面塗着終端部
43d、44d 負極活物質裏面塗着始端部

Claims (3)

  1. 正極板の正極リード位置が対向する負極の負極活物質層領域内に配設されるようにセパレータを介して絶縁した極板群と電解液を上部が開口している有底の電池ケースに収納し、開口部を密閉する非水電解液二次電池の製造方法において、前記正極リードを間欠塗着により塗着した正極活物質層終端部の正極活物質のリッチな部分を除去した無地部に溶接し、絶縁テープで前記リードを被覆することを特徴とする非水電解液二次電池の製造方法。
  2. 前記正極活物質がリチウム含有コバルト酸化物であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解液二次電池の製造方法。
  3. 前記塗着終端部を回転する軸付き円筒形ブラシにて除去することを特徴とする請求項1に記載の非水電解液二次電池の製造方法。
JP2003105093A 2003-04-09 2003-04-09 非水電解液二次電池の製造方法 Expired - Fee Related JP4380201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003105093A JP4380201B2 (ja) 2003-04-09 2003-04-09 非水電解液二次電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003105093A JP4380201B2 (ja) 2003-04-09 2003-04-09 非水電解液二次電池の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004311282A JP2004311282A (ja) 2004-11-04
JP4380201B2 true JP4380201B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=33467709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003105093A Expired - Fee Related JP4380201B2 (ja) 2003-04-09 2003-04-09 非水電解液二次電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4380201B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109935773A (zh) * 2018-12-30 2019-06-25 万向一二三股份公司 锂离子叠片电池
US10553892B2 (en) 2015-03-02 2020-02-04 Samsung Sdi Co., Ltd. Rechargeable battery
US12009483B2 (en) 2015-08-31 2024-06-11 Ningde Amperex Technology Limited Secondary battery cell and winding formation system thereof

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4779352B2 (ja) * 2004-12-14 2011-09-28 大日本印刷株式会社 電池の製造方法
JP5002927B2 (ja) * 2005-08-25 2012-08-15 パナソニック株式会社 非水電解液二次電池及びこれを用いた電池パック
JP2009059487A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Panasonic Corp 非水系二次電池
CN101785137A (zh) * 2008-05-28 2010-07-21 松下电器产业株式会社 圆筒形非水电解液二次电池
CN102027619B (zh) 2008-06-25 2014-02-05 松下电器产业株式会社 非水电解质二次电池用电极结构体、其制造方法及非水电解质二次电池
US20110111276A1 (en) * 2009-05-18 2011-05-12 Toshitada Sato Electrode plate for nonaqueous electrolyte secondary battery and nonaqueous electrolyte secondary battery
JP6070067B2 (ja) 2012-10-30 2017-02-01 ソニー株式会社 電池、電極、電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システム
KR101342696B1 (ko) 2012-12-07 2013-12-17 한화케미칼 주식회사 리튬이차전지 및 그 제조방법
WO2018020896A1 (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 非水電解質二次電池
JP6510573B2 (ja) * 2017-02-10 2019-05-08 太陽誘電株式会社 蓄電素子
JP7213455B2 (ja) * 2017-12-05 2023-01-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 二次電池、絶縁部材及び正極リード
WO2019130783A1 (ja) * 2017-12-25 2019-07-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 二次電池
WO2019193870A1 (ja) * 2018-04-06 2019-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 非水電解質二次電池の巻回型電極体、及び非水電解質二次電池
JP7343482B2 (ja) * 2018-04-06 2023-09-12 パナソニックエナジー株式会社 非水電解質二次電池
EP3933961A4 (en) * 2019-02-28 2022-04-20 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. SECONDARY BATTERY
US20220149496A1 (en) * 2019-03-04 2022-05-12 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Secondary battery and insulating member
CN110911627B (zh) * 2019-10-25 2022-03-11 合肥国轩高科动力能源有限公司 一种间歇涂布式电池极片的极耳成型方法
WO2023145679A1 (ja) 2022-01-28 2023-08-03 パナソニックエナジー株式会社 非水電解質二次電池
CN115843394A (zh) * 2022-02-10 2023-03-24 宁德新能源科技有限公司 电芯、电池及用电设备
CN116134636A (zh) * 2022-03-15 2023-05-16 宁德新能源科技有限公司 电化学装置和电子装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10553892B2 (en) 2015-03-02 2020-02-04 Samsung Sdi Co., Ltd. Rechargeable battery
US12009483B2 (en) 2015-08-31 2024-06-11 Ningde Amperex Technology Limited Secondary battery cell and winding formation system thereof
CN109935773A (zh) * 2018-12-30 2019-06-25 万向一二三股份公司 锂离子叠片电池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004311282A (ja) 2004-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4380201B2 (ja) 非水電解液二次電池の製造方法
JP3619125B2 (ja) 非水電解質二次電池
KR100802851B1 (ko) 비수 전해액 이차전지
JP2012009458A (ja) リチウム二次電池
JP4017376B2 (ja) リチウム二次電池
JP7536331B2 (ja) 二次電池の製造方法
CN101494302A (zh) 电池
JP2003068271A (ja) リチウム二次電池及びこの電池に用いる正極板の製造方法
JP2007172879A (ja) 電池およびその製造方法
JP2003115324A (ja) 非水電解質電池。
JP7209196B2 (ja) 円筒形二次電池
JP2002117832A (ja) リチウム二次電池
JP2007172878A (ja) 電池およびその製造方法
JP2019121500A (ja) 円筒形二次電池
JP4830295B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP4258686B2 (ja) 非水電解質電池
JP2022547282A (ja) 電池システム、その使用方法、およびそれを含む電池パック
JP2010027386A (ja) 非水電解質二次電池用負極およびこれを含む非水電解質二次電池
JP4264209B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP2007172881A (ja) 電池およびその製造方法
JP2004200122A (ja) 非水電解質二次電池の製造方法
JP2004103554A (ja) 非水電解液二次電池
JP2005071712A (ja) 正極の製造方法
JP2004193139A (ja) 非水電解質二次電池
JP2003123765A (ja) 非水電解質二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051202

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees