JP2007172878A - 電池およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い高率放電特性とともに良好なサイクル寿命を有する電池を提供する。
【解決手段】非水電解質二次電池10は帯状をなす集電体21,31上に活物質を含有する合剤層22,32を形成してなる正極板20と負極板30とを備える。正極合剤層22においては、集電体21の短辺25に平行な断面においてその幅方向のリード端子側の始端部21Aの活物質量が、その反対側における終端部21B,31Bの活物質量よりも多く、負極合剤層32においては、集電体31の短辺35に平行な断面においてその幅方向のリード端子側の始端部31Aの活物質量が、その反対側における終端部31Bの活物質量よりも少なくなっており、正極合剤層22と負極合剤層32の活物質量が多い部分が互いに対向した状態とされている。
【選択図】図4
【解決手段】非水電解質二次電池10は帯状をなす集電体21,31上に活物質を含有する合剤層22,32を形成してなる正極板20と負極板30とを備える。正極合剤層22においては、集電体21の短辺25に平行な断面においてその幅方向のリード端子側の始端部21Aの活物質量が、その反対側における終端部21B,31Bの活物質量よりも多く、負極合剤層32においては、集電体31の短辺35に平行な断面においてその幅方向のリード端子側の始端部31Aの活物質量が、その反対側における終端部31Bの活物質量よりも少なくなっており、正極合剤層22と負極合剤層32の活物質量が多い部分が互いに対向した状態とされている。
【選択図】図4
Description
本発明は、電池およびその製造方法に関する。
例えば非水電解質二次電池は、エネルギー密度が高く小型軽量化が可能な二次電池として携帯電話やデジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ等の小型電源として広く採用されている。また、近年では、エネルギー密度が高いという特性を活かして、電気自動車、ハイブリッド電気自動車等の電源等に利用すべく積極的に検討されている。
上記用途のうち、特に電気自動車やハイブリッド電気自動車向け電源等に非水電解質二次電池を適用するためには、携帯機器の電源として用いられるものよりも大電流放電時の容量維持率(以下、高率放電特性という)の高いものが要求される。また、大電流での充放電が繰り返して行われることを考慮すると、良好な寿命性能も要求される。従来、このような用途に用いられる非水電解質二次電池として、特許文献1に記載のものなどが知られている。
特開平10−208730号公報
特許文献1に記載の非水電解質二次電池は、その集電体上に活物質を含有する合剤層が形成されかつ、合剤層の形成されていない露出部にリード端子が接続されている正極板と負極板とを備えている。この正極板と負極板は、その集電体の両面に活物質を含有する合剤を均一に塗布後、乾燥・プレスを経て製造されるので、活物質量が均一な合剤層が形成されている。
一般に、電池の、電極板の集電体における抵抗はリード端子が接続された部分(以下、リード端子接続部という)から離れるほど大きくなる。一方、集電体上に形成される合剤層における抵抗は、合剤層中の活物質と集電体との距離などの因子により影響を受けるが、合剤層が非常に薄い層でできていることから、活物質と集電体との距離よりも前述した集電体における抵抗の影響を受けやすい。したがって、集電体における抵抗の影響をうけて、リード端子接続部に近い合剤層では電位が低くリード端子接続部から離れるほど電位が高くなる電位差が発生し、大電流が放電されると更にこの電位差は大きくなる。そして、合剤層のうち電位の低いところでは、電位の高いところに比べて電池反応が優先的におこり活物質の利用率が高くなる。
ところで、特許文献1に記載の非水電解質二次電池に大電流を放電すると、このものにおいてはリード端子接続部からの距離の如何にかかわらず活物質量が均一であるから、活物質の利用率が高い部分では電池反応に要する活物質が不足し、十分な放電容量が得られなかった。その上、大電流による放電により、特にリード端子接続部に近い部分では部分的に放電深度が深くなり、サイクル寿命が短くなるという点も懸念された。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、大電流による放電を行った際にも十分高い容量が得られる(高率放電特性)とともに良好なサイクル寿命を有する電池を提供することを目的とする。
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意研究を行った結果、特に電気的抵抗の大きい正極板の集電体上に、活物質の利用率に合った合剤層を形成することで大電流放電時にも高い容量が得られるという知見を得た。
また、上記のような正極板に対し、活物質量が均一な合剤層を有する負極を対応させると、正極板の活物質量の多い部分に対向する負極板においては放電深度が深くなることが懸念される。そこで、対向する正極板の活物質量に対応する量の活物質を含む合剤層を形成した負極板を設けることにより、部分的に放電深度の深いところが発生するのを防止し、サイクル寿命を良好にすることができるという知見を得た。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、一対の長辺及び短辺によって囲まれた帯状をなす集電体上に活物質を含有する合剤層を形成してなる正極板と負極板とを、セパレータを挟んで重ねて巻回して構成した発電要素を電池ケースに収容した電池において、前記集電体にはその一方の長辺側の側縁部に前記合剤層が形成されていない露出部が設けられ、その露出部にリード端子が接続されると共に、前記正極板の合剤層においては、前記集電体の巻回軸に平行な断面においてその幅方向の前記リード端子側の活物質量が、その反対側における活物質量よりも多く、かつ前記負極板の合剤層においては、前記集電体の前記巻回軸に平行な断面においてその幅方向の前記リード端子側の活物質量が、その反対側における活物質量よりも少なくされ、前記正極板及び前記負極板の各リード端子を互いに反対側に位置させることで、前記正極板および前記負極板の活物質量が多い部分が互いに対向した状態とされていることを特徴とする電池である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記正極板の前記リード端子側における合剤層の活物質量は、その反対側における活物質量に対して3%〜20%多いところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記正極板の、前記リード端子側における合剤層の活物質量と前記反対側における活物質量との比が、前記負極板の、前記リード端子の反対側における合剤層の活物質量と前記リード端子側における活物質量との比に等しいところに特徴を有する。
請求項4の発明は、一対の長辺及び短辺によって囲まれた帯状をなす集電体上に活物質を含有する合剤層が形成されると共に、前記合剤層の形成されていない露出部にリード端子が接続されている正極板と負極板とを、セパレータを挟んで重ねて巻回して構成した発電要素を電池ケースに収容した電池の製造方法において、前記集電体の一方の長辺側の側縁部を前記露出部とし、前記正極板の合剤層は、巻回軸に平行な断面においてその幅方向の前記リード端子側の活物質量がその反対側における活物質量よりも多くなるように前記集電体に合剤を塗布した後、前記合剤層の前記リード端子側の活物質の密度が前記反対側における活物質の密度よりも高くなるように形成されると共に前記合剤層が前記集電体上で均一な厚みを有するようにプレスして製造され、前記負極板の合剤層は、前記巻回軸に平行な断面においてその幅方向の前記リード端子側の活物質量がその反対側における活物質量よりも少なくなるように前記集電体に合剤を塗布した後、前記合剤層の前記リード端子側の活物質の密度が前記反対側における活物質の密度よりも低くなるように形成されると共に前記合剤層が前記集電体上で均一な厚みを有するようにプレスして製造され、かつ、前記正極板の合剤層の活物質の密度の高い部分と前記負極板の合剤層の活物質の密度の高い部分とを互いに対向させて巻回することを特徴とする電池の製造方法である。
<請求項1の発明>
正極板の合剤層においては、集電体の巻回軸に平行な断面においてその幅方向のリード端子側の活物質量が、その反対側における活物質量よりも多いから、活物質の利用率に合った合剤層が形成され、大電流放電時にも、活物質が不足することがない。その結果、十分な放電容量を得ることができる。
正極板の合剤層においては、集電体の巻回軸に平行な断面においてその幅方向のリード端子側の活物質量が、その反対側における活物質量よりも多いから、活物質の利用率に合った合剤層が形成され、大電流放電時にも、活物質が不足することがない。その結果、十分な放電容量を得ることができる。
また、負極板の合剤層においては、集電体の巻回軸に平行な断面においてその幅方向のリード端子側の活物質量が、その反対側における活物質量よりも少なくされると共に正極板および負極板の活物質量が多い部分が互いに対向した状態とされている。したがって、正極板と負極板の対向する部分の活物質量が対応しており、充放電深度が深い部分が発生することがないので、大電流で充放電を繰り返してもサイクル寿命の低下が少なくなる。
<請求項2の発明>
正極板のリード端子側における合剤層の活物質量は、その反対側における活物質量に対して3%〜20%多いからより活物質の利用率に合った合剤層が形成される。
正極板のリード端子側における合剤層の活物質量は、その反対側における活物質量に対して3%〜20%多いからより活物質の利用率に合った合剤層が形成される。
<請求項3の発明>
正極板の、リード端子側における合剤層の活物質量と反対側における活物質量との比が、負極板の、リード端子の反対側における合剤層の活物質量とリード端子側における活物質量との比に等しいから、より対向する部分の活物質量が対応する。その結果、より好適なサイクル寿命のものが得られる。
正極板の、リード端子側における合剤層の活物質量と反対側における活物質量との比が、負極板の、リード端子の反対側における合剤層の活物質量とリード端子側における活物質量との比に等しいから、より対向する部分の活物質量が対応する。その結果、より好適なサイクル寿命のものが得られる。
<請求項4の発明>
正極板の合剤層は、巻回軸に平行な断面においてその幅方向のリード端子側の活物質量とその反対側における活物質量がよりも多くなるように集電体に合剤を塗布した後、合剤層の前記リード端子側の活物質の密度が反対側における活物質の密度よりも高くなるように形成されると共に合剤層が集電体上で均一な厚みを有するようにプレスして製造される。そして負極板の合剤層は、巻回軸に平行な断面においてその幅方向のリード端子側の活物質量がその反対側における活物質量よりも少なくなるように集電体に合剤を塗布した後、合剤層のリード端子側の活物質の密度が反対側における活物質の密度よりも低くなるように形成されると共に合剤層が集電体上で均一な厚みを有するようにプレスして製造される。そして、正極板の合剤層の活物質の密度の高い部分と負極板の合剤層の活物質の密度の高い部分とを互いに対向させて巻回するから、本発明の電池を容易に作製することができる。
正極板の合剤層は、巻回軸に平行な断面においてその幅方向のリード端子側の活物質量とその反対側における活物質量がよりも多くなるように集電体に合剤を塗布した後、合剤層の前記リード端子側の活物質の密度が反対側における活物質の密度よりも高くなるように形成されると共に合剤層が集電体上で均一な厚みを有するようにプレスして製造される。そして負極板の合剤層は、巻回軸に平行な断面においてその幅方向のリード端子側の活物質量がその反対側における活物質量よりも少なくなるように集電体に合剤を塗布した後、合剤層のリード端子側の活物質の密度が反対側における活物質の密度よりも低くなるように形成されると共に合剤層が集電体上で均一な厚みを有するようにプレスして製造される。そして、正極板の合剤層の活物質の密度の高い部分と負極板の合剤層の活物質の密度の高い部分とを互いに対向させて巻回するから、本発明の電池を容易に作製することができる。
<実施形態1>
以下本発明の実施形態について説明するが本発明はこれに限定されるものではない。
以下本発明の実施形態について説明するが本発明はこれに限定されるものではない。
図1には、完成形態の非水電解質二次電池10(以下、電池10と記載する)を破断して示す。この電池10には、円筒状に形成された電池ケース11と、その内部に収容される発電要素15とが備えられている。
電池ケース11は、有底の円筒容器状に形成された金属製の電池ケース11と、略円盤状に形成されてこの電池ケース11の開放口を封止する金属製のキャップ12とで構成されている。電池ケース11内には、渦巻状に構成された発電要素15が、その上下に円盤状の絶縁板13を配した状態で収容されている。そして、この電池ケース11の開放口には、キャップ12が封口ガスケット14を介してかしめつけられている。また、電池ケース11の内部には、非水電解液が注入されている。
非水電解液は非水溶媒に電解質塩を溶解してなり、非水溶媒は、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、スルホラン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジオキソラン、メチルアセテート、ビニレンカーボネートなどの極性溶媒を単独でまたは二種以上混合して使用することができる。
非水溶媒に溶解する電解質塩は、LiPF6、LiClO4、LiBF4、LiAsF6、LiCF3CO2、LiCF3(CF3)3、LiCF3(C2F5)3、LiCF3SO3、LiN(SO2CF3)2、LiN(SO2CF2CF3)2、LiN(COCF3)2、LiN(COCF2CF3)2、LiPF3(CF2CF3)3等の塩を単独でまたは二種以上混合して使用することができる。
電池ケース11内に収容された発電要素15は、正極板20と負極板30とをセパレータ16を挟んで巻回されて構成されている。
セパレータ16としては、織布、不織布、合成樹脂微多孔膜等を用いることができ、特に合成樹脂微多孔膜を好適に用いることができる。なかでも、ポリエチレン及びポリプロピレン製微多孔膜、またはこれらを複合した微多孔膜等のポリオレフィン系微多孔膜が、厚さ、膜強度、膜抵抗等の面で好適に用いることができる。
正極板20は、アルミニウムなどの金属により形成された厚さ10〜20μmの正極集電体21の両面に、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質を含有する正極合剤層22(後述する)を備えている。また、正極集電体21は、図2に示すように、帯状をなし、具体的には、10〜20cmの一対の短辺25および1〜5mの長辺26A,26Bによって囲まれた形状をなしている。長辺26Aを含む所定の帯状領域(本発明における長辺側の側縁部)は、正極合剤層22の形成されていない露出部24とされる。この露出部24には長辺26Aに交差するように正極リード端子23が約10cm間隔で多数接続されている。この正極リード端子23は巻回後ひとまとめにされ、その先端部は、正極板20から上方へ突出され、正極端子の役割を果たすキャップ12に接続されている。正極リード端子23の材質としては、アルミニウム、ニッケルまたはチタンを等の金属を用いることができる。
正極合剤層22は、図4に示すように、短辺25に(巻回軸に)平行な断面において露出部24に隣り合うリード端子23側の始端部21Aから長辺26Bを終端部21A(リード端子23の反対側)としてほぼ均一な厚みを有し、その片側の厚みが100μm前後になるように正極集電体21に対して略対称に形成されている。正極合剤層22は、その始端部21Aから終端部21Bに近づくに従って合剤層の密度が低くなるように形成されており、その結果、始端部21Aから終端部21Bに近づくに従って活物質量が少なくなっている。活物質の利用率を考慮すると、正極合剤層22のうち最も密度が高いリード端子23側の始端部21Aにおける活物質量は、密度が最も低いリード端子23と反対側の終端部21Bの活物質量に対して3%〜20%多いのが好ましい(請求項2に記載の発明)。活物質量の差が3%未満であると活物質の利用率に合った合剤層が形成されず、20%を超えると始端部21Aと終端部21Bでの活物質量の差が大きくなりすぎて、終端部21Bでは活物質が不足した状態となる。
正極合剤層22に含有される正極活物質としては、組成式LixMO2、LiyM2O4、NaxMO2(ただし、Mは一種類以上の遷移金属、0≦x≦1、0≦y≦2)で表される複合酸化物、トンネル構造または層状構造の金属カルコゲン化物または、金属酸化物などのリチウムを吸蔵放出する遷移金属酸化物を用いることができる。その具体例としては、LiCoO2、LiNiO2、LiNi1/2Mn1/2O2、LiNi1/3Mn1/3Co1/3O2、LiCoxNi1−xO2、LiMn2O4、Li2Mn2O4、MnO2、FeO2、V2O5、V6O13、TiO2またはTiS2等が挙げられる。
上記した正極活物質には、導電剤、結着剤等を添加することができる。導電剤としては、無機化合物、有機化合物を用いることができる。無機化合物としては、カーボンブラック、グラファイトなどを用いることができ、有機化合物としては、例えばポリアニリン等の導電性ポリマーなどを用いることができる。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、ポリアクリロニトリルなどを単独で、あるいは混合して用いることができる。
負極板30は、銅などの金属により形成された厚さ10ないし20μmの銅箔からなる負極集電体31の両面に、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極活物質を含有する負極合剤層32(後述する)を備えている。負極集電体31は、図2に示すように、帯状をなし、具体的には、10〜20cmの一対の短辺35および1〜5mの長辺36A,36Bによって囲まれた形状をなしている。長辺36Aを含む所定の帯状領域(本発明における長辺側の側縁部)は、負極合剤層32の形成されていない露出部34とされる。この露出部34には長辺36Aに交差するように負極リード端子33が約10cm間隔で多数接続されている。この負極リード端子33は巻回後ひとまとめにされ、その先端部は、負極板30から下方へ突出され、負極端子としての役割を果たす電池ケース11の底部に接続されている。負極リード端子33の材質としては、銅やニッケルなどの金属を用いることができ、銅箔にニッケルをメッキしたものが好ましい。
負極合剤層32は、図4に示すように、短辺35に平行な断面において露出部34に隣り合うリード端子33側の始端部31Aから終端部31B(リード端子33と反対側)にかけてほぼ均一な厚みを有し、その片側の厚みが100μm前後になるように負極集電体31に対して略対称に形成されている。負極合剤層32は、始端部31Aから終端部31Bに近づくに従って密度が高くなるように形成されており、その結果、始端部31Aから終端部31B側に近づくに従って活物質量が多くなっている。
また、正極板20のリード端子23と負極板30のリード端子33とを互いに反対側に位置させることで、負極合剤層32のうち活物質量の多い終端部31Bは正極合剤層22の活物質量の多い始端部21Aと互いに対向した位置に配されており、対向する位置にある合剤層の活物質量が対応するようになっている。より良好なサイクル寿命特性を得るという観点から、終端部31Bにおける合剤層の活物質量と始端部31Aの活物質量との比が、正極合剤層の始端部21Aの活物質量と終端部21Bの活物質量の比に等しくなることが好ましい(請求項3に記載の発明)。
負極合剤層32に含有される負極活物質としては、Al、Si、Pb、Sn、Zn、Cd等とリチウムとの合金、LiFe2O3、WO2、MoO2、SiO、CuO等の金属酸化物、グラファイト、カーボン等の炭素質材料、Li5(Li3N)等の窒化リチウム、もしくは金属リチウム、またはこれらの混合物を用いることができる。
本実施形態においては、正極合剤層22と負極合剤層32とはその厚みが始端部21A,31Aから終端部21B,31Bにかけてほぼ均一に形成されているが、正極合剤層22では始端部21Aの活物質量が終端部21Bよりも多くなるように形成され、かつ負極合剤層32では始端部31Aの活物質量が終端部31Bよりも少なくなるように形成されていればよく、例えば、図3に示すように、始端部21A,31Aと終端部21B,31Bにおける厚みに差があるものなども本発明に含まれる。
次に本実施形態の電池10の製造方法について説明する。
まず、それぞれの集電体21,31の両面に対応する合剤組成物を塗布して、乾燥し、ロールプレス機により圧延することで合剤層22,32が形成された正極板20および負極板30が製造される。
まず、それぞれの集電体21,31の両面に対応する合剤組成物を塗布して、乾燥し、ロールプレス機により圧延することで合剤層22,32が形成された正極板20および負極板30が製造される。
本発明においては、結果として、正極板20の集電体21上には、その始端部21Aにおける活物質量がその終端部Bおける活物質量より多い合剤層22が形成され、かつ負極板30の集電体31上には、その始端部31Aにおける活物質量がその終端部31Bおける活物質量より少ない合剤層32が形成されていればよい。
具体的には、まず図3に示すように、正極合剤層22の始端部21A側から終端部21B側に近づくに従い合剤の量が少なくなるように正極集電体21上に合剤を塗布する。次いで、図4に示すように、正極合剤層22の厚みが始端部21Aから終端部21Bにかけてほぼ均一で、かつ始端部21Aの密度が終端部21Bの密度より高くなるようにプレスして正極板20が製造される(請求項4に記載の発明)。
負極板30の製造に際しては、負極合剤層32の始端部31A側から終端部31B側に近づくに従い合剤の量が多くなるように負極集電体31上に合剤を塗布する。次いで、負極合剤層32の厚みが始端部31Aから終端部31Bにかけてほぼ均一で、かつ始端部31Aの密度が終端部31Bの密度より低くなるようにプレスして負極板30が製造される(請求項4に記載の発明)。
簡易に本発明における正極板20および負極板30を製造することができるという観点からは上記の方法で製造することが好ましいが、以下の方法で正極板20および負極板30を製造してもよい。例えば、上記のように塗布する合剤の量を調整して集電体21,31上に合剤を塗布した後、合剤層22,32の厚みを均一化せず、厚みに差がある状態となるようにプレスして製造してもよいし、合剤の塗布量の調整をせずに各集電体21,31に合剤を塗布した後、正極板20においては始端部21Aの活物質量が終端部21Bよりも多くなるようにプレスし、負極板30においては始端部31Aの活物質量が終端部31Bよりも少なくなるようにプレスして製造してもよい。
合剤を塗布する際には、リバースロール方式、ダイレクトロール方式、ブレード方式、ナイフ方式、ダイノズル方式、ディップ方式など、一般的な塗布方式を用いることができるが、塗布量を機械的に制御しやすいことから、ダイノズル方式により行うことが好ましい。
合剤層をプレスする際には、ロールの左右の力を変えてロールプレスしてもよいし、ロール間の距離を変えてロールプレスしてもよい。
上記方法によって得られた正極板20の長辺21A側と負極板30の長辺31B側とを、間にセパレータ16を挟んで付き合わせて巻回する。すなわち正極合剤層22の始端部21Aと負極合剤層32の終端部31Bとを対向させて、一方の短辺25、35を中心として巻回する。この巻回工程を経て巻回体とされ、発電要素15が製造される。
正極板20および負極板30に接続されるリード端子23,33は巻回工程中に超音波溶接等の手段を用いて正極板20および負極板30の合剤層未形成部24,34の端に取り付けられる。
次に、巻回工程を終えて製造された発電要素15は電池容器11に収容され、非水電解液を含浸させた後に容器を封止することで本実施形態の電池10が製造される。
本実施形態によれば、正極合剤層22において、合剤層22の始端部21Aの活物質量がその終端部21Bよりも多いから、活物質の利用率の高い部分では活物質量が多く、活物質の利用率の低い部分では活物質量が少なくなっている。したがって、大電流による放電を行った際にも、活物質の利用率の高い部分でも電池反応に要する活物質が不足することがないので、十分に高い放電容量が得られる。
また、負極板30の集電体31上には、対向する正極合剤層22の活物質量に対応させた量の活物質を含有する合剤層32が形成されているから、負極合剤層32の充電深度が部分的に深くなるようなことがない。その結果、サイクル寿命が向上する。
<実施例1〜4および比較例1>
以下、本発明の実施例および比較例を示すが本発明はこれに限定されるものではない。
1.電池の作製
実施例1〜4および比較例1では図1に示す実施形態1にかかる電池10を作製した。
(1)正極板の作製
LiCoO291重量部と、導電剤のアセチレンブラック3重量部と、結着剤のポリフッ化ビニリデン6重量部とを混合し、N−メチル−2−ピロリドンを適宜加えてペースト状にして正極活物質を含有する組成物(以下正極合剤組成物という)を調製した。
以下、本発明の実施例および比較例を示すが本発明はこれに限定されるものではない。
1.電池の作製
実施例1〜4および比較例1では図1に示す実施形態1にかかる電池10を作製した。
(1)正極板の作製
LiCoO291重量部と、導電剤のアセチレンブラック3重量部と、結着剤のポリフッ化ビニリデン6重量部とを混合し、N−メチル−2−ピロリドンを適宜加えてペースト状にして正極活物質を含有する組成物(以下正極合剤組成物という)を調製した。
この正極合剤組成物を、厚さが20μmのアルミニウム製の正極集電体21の両面に吐出量を調節しながら、ダイノズル方式で塗布した。このとき、実施例1〜4については、図2に示すように正極合剤層22の始端部21Aから終端部21Bに近づくに従い塗布量が徐々に少なくなるように正極合剤組成物を塗布し、比較例1については始端部21Aから終端部21Bまで均一に正極合剤組成物を塗布した。
塗布工程を経た正極板20を乾燥させた後、ロールプレスで厚みが均一になるように圧縮成形し、図3に示すように、所定の厚さの正極合剤層22と合剤層未形成部24とを備え、正極合剤層22のうち、始端部21Aの単位容積当たりの合剤塗布重量を終端部21Bの単位容積当たりの合剤塗布重量で除した値が表1に示した値(以下、正極合剤重量比という)である正極板20を得た。ここで、正極合剤重量比が例えば1.1の場合には、始端部21Aの活物質量が終端部21Bの活物質量に対して10%多いことを示す。
(2)負極板の作製
黒鉛92重量部と、結着剤のポリフッ化ビニリデン8重量部とを混合し、N−メチル−2−ピロリドンを適宜加えてペースト状の負極活物質を含有する組成物(以下負極合剤組成物という)を調製した。
黒鉛92重量部と、結着剤のポリフッ化ビニリデン8重量部とを混合し、N−メチル−2−ピロリドンを適宜加えてペースト状の負極活物質を含有する組成物(以下負極合剤組成物という)を調製した。
この負極合剤組成物を厚さが14μmの銅製の負極集電体31の両面に吐出量を調節しながら、ダイノズル方式で塗布した。このとき、実施例1〜4については、図2に示すように負極合剤層32の始端部31Aから終端部31Bに近づくに従い塗布量が徐々に多くなるように負極合剤組成物を塗布し、比較例1については、始端部31Aから終端部31Bまで均一に負極合剤組成物を塗布した。
塗布工程を経た負極板30を乾燥させた後、ロールプレスで圧縮成形し、所定の厚さの負極合剤層32と合剤層未形成部34とを備え、負極合剤層32のうち、始端部31Aの単位容積当たりの合剤塗布重量を終端部31Bの単位容積当たりの合剤塗布重量で除した値が表1に示した値(以下、負極合剤重量比という)である負極板30を得た。ここで、負極合剤重量比が例えば1.1の場合には、始端部31Aの活物質量が終端部31Bの活物質量に対して10%多いことを示す。
(3)電池の作製
(1)で得られた正極板20と、厚さ25μmの微多孔性ポリエチレンフィルム製のセパレータ16と、(2)で得られた負極板30とを順に重ね合わせ、これをポリエチレン製の長方形状の巻芯の周囲に長円渦状に巻回して発電要素15とした。詳しくは、正極板20の正極合剤層22の始端部21Aと負極合剤層32の終端部31Bを、正極合剤層の終端部21Bと負極合剤層32の始端部31Aとを対向させ、間にセパレータ16を挟んで、短辺25,35を巻回中心軸として巻回した。この巻回工程中にアルミニウム製のリード端子23を正極板20の合剤層未形成部24に、銅製のリード端子33を負極板30の合剤層未形成部34に超音波溶着した。このようにして得られた発電要素15を電池容器11に収納し、電解液を注液した。このとき、発電要素15の巻回中心軸が電池容器11の開口面に対して垂直となるようにした。公称容量は5Ahとした。
(1)で得られた正極板20と、厚さ25μmの微多孔性ポリエチレンフィルム製のセパレータ16と、(2)で得られた負極板30とを順に重ね合わせ、これをポリエチレン製の長方形状の巻芯の周囲に長円渦状に巻回して発電要素15とした。詳しくは、正極板20の正極合剤層22の始端部21Aと負極合剤層32の終端部31Bを、正極合剤層の終端部21Bと負極合剤層32の始端部31Aとを対向させ、間にセパレータ16を挟んで、短辺25,35を巻回中心軸として巻回した。この巻回工程中にアルミニウム製のリード端子23を正極板20の合剤層未形成部24に、銅製のリード端子33を負極板30の合剤層未形成部34に超音波溶着した。このようにして得られた発電要素15を電池容器11に収納し、電解液を注液した。このとき、発電要素15の巻回中心軸が電池容器11の開口面に対して垂直となるようにした。公称容量は5Ahとした。
2.電池性能試験
上記方法により得られた実施例1〜4および比較例1の電池について下記の性能試験を行い、その結果を表1に示した。
上記方法により得られた実施例1〜4および比較例1の電池について下記の性能試験を行い、その結果を表1に示した。
(1)40A放電時の容量保持率(高率放電特性)
実施例1〜4および比較例1の電池10について、25℃において、5Aの定電流で4.2Vまで充電し、続いて4.2Vの定電圧で合計3時間充電した後、5Aの電流で2.7Vまで放電し、5A放電時の放電容量を測定した。次に、放電電圧を40Aとしたこと以外は同様にして40A放電時の放電容量を測定した。そして、5A放電時の容量に対する40A放電時の容量の割合(百分率表示)を、40A放電時の容量保持率とし、この値が大きいほど高率放電特性が高いことを示す。
実施例1〜4および比較例1の電池10について、25℃において、5Aの定電流で4.2Vまで充電し、続いて4.2Vの定電圧で合計3時間充電した後、5Aの電流で2.7Vまで放電し、5A放電時の放電容量を測定した。次に、放電電圧を40Aとしたこと以外は同様にして40A放電時の放電容量を測定した。そして、5A放電時の容量に対する40A放電時の容量の割合(百分率表示)を、40A放電時の容量保持率とし、この値が大きいほど高率放電特性が高いことを示す。
(2)500サイクル後の容量保持率(サイクル寿命特性)
実施例1〜4および比較例1の電池10をそれぞれ、25℃において、5Aの定電流で4.2Vまで充電し、続いて4.2Vの定電圧で合計3時間充電した後、5Aの電流で2.7Vまで放電した。この充放電過程を1サイクルとし、500サイクルの充放電試験を行った。そして、1サイクル目の放電容量に対する500サイクル目の放電容量の割合(百分率表示)を、サイクル容量保持率とした。この値が高いほどサイクル寿命は良好であることを示し、70%以上の場合に十分なサイクル寿命特性があるとみなす。
上記試験結果と正極合剤重量比と負極合剤重量比とを対応させて表1に示す。
実施例1〜4および比較例1の電池10をそれぞれ、25℃において、5Aの定電流で4.2Vまで充電し、続いて4.2Vの定電圧で合計3時間充電した後、5Aの電流で2.7Vまで放電した。この充放電過程を1サイクルとし、500サイクルの充放電試験を行った。そして、1サイクル目の放電容量に対する500サイクル目の放電容量の割合(百分率表示)を、サイクル容量保持率とした。この値が高いほどサイクル寿命は良好であることを示し、70%以上の場合に十分なサイクル寿命特性があるとみなす。
上記試験結果と正極合剤重量比と負極合剤重量比とを対応させて表1に示す。
3.試験結果と考察
本発明の電池(実施例1〜4)については、比較例1の電池と比較して高率放電特性が高かった。この結果について考察すると、実施例1〜4の電池においては、負極合剤層32と比較して電気的抵抗の高い正極合剤層22は、その始端部21Aの活物質量が終端部21Bの活物質量よりも多くなるように形成されている。すなわち、正極合剤層22のうち活物質の利用率の高い部分で活物質量が多く、活物質の利用率の低い部分では活物質量が少なくなっているから、電池反応に要する活物質が不足することがなく十分高い放電容量が得られたと考えられる。
本発明の電池(実施例1〜4)については、比較例1の電池と比較して高率放電特性が高かった。この結果について考察すると、実施例1〜4の電池においては、負極合剤層32と比較して電気的抵抗の高い正極合剤層22は、その始端部21Aの活物質量が終端部21Bの活物質量よりも多くなるように形成されている。すなわち、正極合剤層22のうち活物質の利用率の高い部分で活物質量が多く、活物質の利用率の低い部分では活物質量が少なくなっているから、電池反応に要する活物質が不足することがなく十分高い放電容量が得られたと考えられる。
本発明の電池(実施例1〜4)と比較例1の電池10はともにサイクル寿命特性については十分であり、正極重量比と負極合剤重量比が一致するもの(実施例1〜3、比較例1)は、特に好適なサイクル寿命特性を示した。これは、負極板30の集電体上には、対向する正極合剤層22の活物質量に対応させた量の活物質を含有する合剤層32が形成されているから、部分的に充電深度が深くなるようなことがないからであると考えられる。
4.まとめ
以上より、本発明によれば、大電流で放電した際にも十分な放電容量を得られ、かつ部分的に充放電の深度が深くなるようなことがないから、高い高率放電特性とともに良好なサイクル寿命を有する非水電解質二次電池を提供することができる。
以上より、本発明によれば、大電流で放電した際にも十分な放電容量を得られ、かつ部分的に充放電の深度が深くなるようなことがないから、高い高率放電特性とともに良好なサイクル寿命を有する非水電解質二次電池を提供することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明においては、非水電解液のみならず固体電解質を用いてもよく、両者を併用することもできる。固体電解質としては、公知の固体電解質を用いることができ、例えば無機固体電解質、ポリマー固体電解質を用いることができる。また、ゲル状の高分子固体電解質を用いる場合には、ゲルを構成する電解液と、電極板の活物質の細孔中などに含有されている電解液とが異なっていてもよい。また、合成樹脂微多孔膜と高分子固体電解質等を組み合わせて使用することもできる。
(2)実施形態1においては円柱形の電池容器を使用したが、電池容器は長円形や袋形のものであってもよいし素材も金属ラミネート樹脂フィルムなどであってもよい。
10…電池
20…正極板
21…正極集電体
21A…始端部
21B…終端部
22…正極合剤層
23…正極リード端子
24…合剤層未形成部
30…負極板
31…負極集電体
31A…始端部
31B…終端部
32…負極合剤層
33…負極リード端子
34…合剤層未形成部
20…正極板
21…正極集電体
21A…始端部
21B…終端部
22…正極合剤層
23…正極リード端子
24…合剤層未形成部
30…負極板
31…負極集電体
31A…始端部
31B…終端部
32…負極合剤層
33…負極リード端子
34…合剤層未形成部
Claims (4)
- 一対の長辺及び短辺によって囲まれた帯状をなす集電体上に活物質を含有する合剤層を形成してなる正極板と負極板とを、セパレータを挟んで重ねて巻回して構成した発電要素を電池ケースに収容した電池において、
前記集電体にはその一方の長辺側の側縁部に前記合剤層が形成されていない露出部が設けられ、その露出部にリード端子が接続されると共に、
前記正極板の合剤層においては、前記集電体の巻回軸に平行な断面においてその幅方向の前記リード端子側の活物質量が、その反対側における活物質量よりも多く、かつ前記負極板の合剤層においては、前記集電体の前記巻回軸に平行な断面においてその幅方向の前記リード端子側の活物質量が、その反対側における活物質量よりも少なくされ、前記正極板及び前記負極板の各リード端子を互いに反対側に位置させることで、前記正極板および前記負極板の活物質量が多い部分が互いに対向した状態とされていることを特徴とする電池。 - 前記正極板の前記リード端子側における合剤層の活物質量は、その反対側における活物質量に対して3%〜20%多いことを特徴とする請求項1に記載の電池。
- 前記正極板の、前記リード端子側における合剤層の活物質量と前記反対側における活物質量との比が、前記負極板の、前記リード端子の反対側における合剤層の活物質量と前記リード端子側における活物質量との比に等しいことを特徴とする請求項1に記載の電池。
- 一対の長辺及び短辺によって囲まれた帯状をなす集電体上に活物質を含有する合剤層が形成されると共に、前記合剤層の形成されていない露出部にリード端子が接続されている正極板と負極板とを、セパレータを挟んで重ねて巻回して構成した発電要素を電池ケースに収容した電池の製造方法において、
前記集電体の一方の長辺側の側縁部を前記露出部とし、
前記正極板の合剤層は、巻回軸に平行な断面においてその幅方向の前記リード端子側の活物質量がその反対側における活物質量よりも多くなるように前記集電体に合剤を塗布した後、前記合剤層の前記リード端子側の活物質の密度が前記反対側における活物質の密度よりも高くなるように形成されると共に前記合剤層が前記集電体上で均一な厚みを有するようにプレスして製造され、
前記負極板の合剤層は、前記巻回軸に平行な断面においてその幅方向の前記リード端子側の活物質量がその反対側における活物質量よりも少なくなるように前記集電体に合剤を塗布した後、前記合剤層の前記リード端子側の活物質の密度が前記反対側における活物質の密度よりも低くなるように形成されると共に前記合剤層が前記集電体上で均一な厚みを有するようにプレスして製造され、かつ前記正極板の合剤層の活物質の密度の高い部分と前記負極板の合剤層の活物質の密度の高い部分とを互いに対向させて巻回することを特徴とする電池の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005365047A JP2007172878A (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | 電池およびその製造方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009259502A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 非水電解液二次電池 |
JP2013541173A (ja) * | 2010-11-02 | 2013-11-07 | アップル インコーポレイテッド | 複数厚みのジェリーロールを伴う充電式バッテリ |
CN113571777A (zh) * | 2021-07-19 | 2021-10-29 | 恒大新能源汽车投资控股集团有限公司 | 卷绕式电芯及锂离子电池 |
WO2023276582A1 (ja) | 2021-06-28 | 2023-01-05 | 三洋電機株式会社 | 非水電解質二次電池 |
-
2005
- 2005-12-19 JP JP2005365047A patent/JP2007172878A/ja active Pending
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