JP4378137B2 - 読み出し回路、固体撮像装置、及びこれを用いたカメラシステム - Google Patents

読み出し回路、固体撮像装置、及びこれを用いたカメラシステム Download PDF

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Description

本発明は、読み出し回路、固体撮像装置、及びこれを用いたカメラシステムに係り、特に光電変換部からの複数の出力信号を一時蓄積し、蓄積された複数の出力信号を読み出す読み出し回路とその駆動方法に関する。
図14を用いて、従来例とその課題について述べる。
図14は、従来例のラインセンサ又はエリアセンサで用いる固体撮像装置の等価回路図を示す。
図14に示す従来例の固体撮像装置においては、2次元状に配置された複数の画素101(図中の例では垂直方向5個(5行)、水平方向4個(4列)の計20個の画素px6〜px25)からの各出力を、その列毎に共通に設けた垂直出力線102を介しその選択スイッチ102aにより、一旦ラインメモリのメモリ部(保持部)を成す保持容量103に保持した後、水平走査回路(HSR)104により、そのライン選択スイッチ104aを介し保持容量103に保持されている信号を順次読み出して水平共通信号線105に出力し、読み出し共通アンプ107により出力を行っていた(図中の105aは水平共通信号線リセットスイッチを示す。図中の各スイッチ102a,104a、105aは、例えばnMOSトランジスタで構成される(Gはゲート電極、Sはソース電極、Dはドレイン電極を示す))。
この場合、保持容量103から水平共通信号線105への出力は、保持容量103の容量CT(Ct)と水平共通信号線105の寄生容量などからなる水平共通信号線寄生容量CH(Ch)の容量分割で行われる。即ち、水平共通信号線105のリセット電圧をVchr、画素101から出力される光信号の信号電圧をVsigとすると、保持容量CTに保持されている電圧はVsig+Vchrとなり、水平共通信号線105に出力される電圧Vは、以下の式で表される。
Figure 0004378137
上記(1)式に示される通り、光信号の読み出しゲインは、Ct/(Ct+Ch)で与えられる。
水平共通信号線容量CHは、その配線の配線容量とその配線に接続するスイッチのソースドレイン容量で構成される。
近年の固体撮像装置の多画素化や大判化により、ソースドレイン容量の増大、配線長が長くなり配線容量が増大するなど、水平共通信号線容量CHが増大する傾向にある。この結果、水平共通信号線容量CHが大きいと、読み出しゲインが低下し、S/N比が劣化してしまう課題があった。
また、S/N比を確保するため、保持容量CTを大きくすると保持容量103の面積が大きくなり、チップサイズが増大してしまう課題があった。
また、これらの問題を解決するために、特許文献1に開示されているように、複数の水平共通信号線および共通読み出しアンプを設け、各水平共通信号線に分割して出力させることが提案されている。水平共通信号線に接続するトランジスタ数を減少させることにより水平共通信号線容量Chを小さくするものである。
特開平05-037715号公報
しかしながら、読み出しアンプ数が増加することにより、出力ピン数の増加や、消費電力の増加などの課題があった。
また、これらの問題を解決するために、本発明者らは、図15に示すように2個の保持容量103毎にブロック化し、そのブロック(図中の例では第1ブロックB1、第2ブロックB2)毎に中間ノード(共通信号線)112を介し第2スイッチ109と称する共通のスイッチを設けることで水平共通信号線容量CHを小さくする手段を既に提案している。このようなスイッチ群を制御するために、図15中の水平走査回路104が用いられるが、その際に以下の問題点が発生している。
図16に図15に示す回路の駆動タイミングを示し、その問題点を説明する。
図16において、ブロックB1の保持容量CT1(103)に保持されている信号を読み出す際は、第1スイッチM11(108)、第2スイッチM16(109)をON状態にし、中間ノード112、水平共通信号線105、読み出し共通アンプ106を介し信号を読み出す。
すなわち、タイミングt1で水平共通信号線リセットスイッチ110をONにして水平共通信号線105をリセットし、タイミングt2で水平共通信号線リセットスイッチ110をOFFにした後、タイミングt3で第1スイッチM11(108)、第2スイッチN16(109)をON状態にする。
同様に、保持容量CT2(103)に保持されている信号を読み出す際は、タイミングt4で第1スイッチM11(108)をOFFにし、タイミングt5で水平共通信号線リセットスイッチ110をONにして水平共通信号線105をリセットし、タイミングt6で水平共通信号線リセットスイッチ110をOFFにした後、タイミングt7でON状態にある第2スイッチM16(109)に加え、第1スイッチM12(108)をON状態にする。その後、タイミングt8で第2スイッチM16(109)をOFFにする。以後、同様の駆動タイミングで隣接する次ブロックの保持容量CT3、CT4に保持されている信号が読み出される。
この際、第1スイッチM11、M12(108)、第2スイッチM16(109)の制御線の振られにより、出力に段差が生じる問題が発生する。この原因は、以下の通りである。
上記保持容量、水平共通信号線、水平走査回路の一般的なレイアウトは、保持容量103と水平走査回路104が水平共通信号線105を挟むように配置される。このため、第1スイッチM11(108)、第2スイッチM16(109)などのスイッチを制御する制御線は、水平共通信号線105を横切るように配置される。具体的には図15、図16に示すとおりである。
以下、図17に示すレイアウト模式図と、図15に示す等価回路図との対応をとりながら説明する。図17、図18において、第1のラインメモリCT101〜CT116(203)は図15中の保持容量CT(103)に、制御部CTL1、CTL2(204)は図15中の水平走査回路104に、第2の共通信号線205は、図15中の水平共通信号線105に、第1の共通信号線212は図15中の中間ノード112に、第1のスイッチM101〜M116(208)は図15中の第1スイッチM11〜M14(108)に、第2のスイッチM201、M202(209)は図15中の第2スイッチM16、M15(109)に、それぞれ相当する。220は、制御部CTL1、CTL2(204)と第2のスイッチM201、M202(209)との間を接続する引き出し配線である。
図15に示す保持容量CT(103)のブロック化は、2容量毎であるのに対し、図17では保持容量CT(103)に対応する第1のラインメモリCT101〜CT116(203)を8容量毎にブロック化した例を示す。図17中の例では左側から第1ブロックB1、第2ブロックB2を例示している。
図17において、a1〜a16は、第1のラインメモリ203(保持容量CT101〜CT116)に接続されている第1のスイッチM101〜M116(208)を開閉するための制御線である。図17、図18には、第2のスイッチM201、M202(209)の制御線は図示していない。図18は、図17に示す第1ブロックB1内の第1のラインメモリ203の1番目、2番目の保持容量CT101、CT102と、第1ブロックB1を選択するための第2のスイッチM201(209)を含む詳細レイアウトの模式図を示す。
前述の図16を参照して、図17、図18に示す回路の駆動タイミングとその問題点を説明する。
従来技術では、各スイッチの制御電極を駆動するため、正の信号のみを供給していた。
まず、タイミングt1においては、第2のスイッチM201(第2スイッチM16)をONした状態で第2の共通信号線205(水平共通信号線)をリセットする。タイミングt2で第1の共通信号線212(中間ノード)および第2の共通信号線205(水平共通信号線)がフローティング状態になる。タイミングt3においては、追加で第1のスイッチM101(第1スイッチM11)をONにする。この際、第1及び第2の共通信号線212、205がフローティングであることから、第1のラインメモリ203の左から1番目の保持容量CT101から読み出すための制御線a1がONすることにより、引き出し配線220と制御線a1間の寄生容量Ca1を介して第2の共通信号線205がフラレる。タイミングt7では、第1のラインメモリ203の左から2番目の保持容量CT102から読み出すため制御線a2がONすることにより、引き出し配線220と制御線a2間の寄生容量Ca2を介して第2の共通信号線205がフラレる。
このとき、引き出し配線220と制御線a1間の寄生容量Ca1と、引き出し配線220と制御線a2間の寄生容量Ca2は、それぞれの距離La1、La2に起因するため、Ca1>>Ca2となりその出力のフラレ量も異なる。実際は、寄生容量Ca2によるフラレは、ほとんど無視できるため、寄生容量Ca1によるフラレのみが観察される。
この結果、図17、図18に示すように、8容量をブロック化した場合は、8出力ごとのパタンノイズ=出力の不均一性が生じる。すなわち、図17において、第1のラインメモリ203の左から1番目と9番目(第1ブロックB1、第2ブロックB2の最左側ライン)の保持容量CT101、CT109から信号を読み出す際に、第2の共通信号線205の電圧が高い電圧に変化してしまうといった問題があった。
具体的には、制御線a2と第2の共通信号線205との間の容量は、寄生容量Ca2のほかに図16中の○部で示す重なり容量がある。この容量をCcとすれば、制御線a2の制御信号の論理レベルがLレベルからHレベルに変化した場合、すなわち電源電圧=VDDの電圧変化をした場合、第2の共通信号線205の電圧変化ΔVCHは、以下の式として表される。
ΔVCH≒VDD×(Ca2+Cc×2)/CH
従って、図17中のブロック内の左から1番目と9番目を除くi番目(例えば、左から2番目〜8番目)の制御線aiの制御電圧を変化させた場合の第2の共通信号線205の電圧変化ΔVCHiは、以下の通りである。
ΔVCHi≒VDD×(Cai+Cc×2)/CH
ただし、Caiは、ブロック内の左からi番目の制御線aiと引き出し配線220間の寄生容量を示す(CHは第2の共通信号線の寄生容量を示す)。
また、前述のとおり、Ca1>>Ca2〜Ca8である。
従って、第1ブロックB1内の左から2番目〜8番目の保持容量CT102〜CT108の出力に対し、第2の共通信号線205上で数mVの電圧差ΔVCHが発生する。
ΔVCH≒VDD×Ca1/CH
上記問題は、特に固体撮像装置において顕著に問題になるレベルである。すなわち、前述の電圧差ΔVCHは数mV以下のレベルである。すなわち、数Vの論理振幅を有するデジタル回路より数mVもしくは1mV以下を取り扱う固体撮像装置に代表されるアナログ回路においてより深刻な問題となる。
これらの問題を解決するためには、スイッチの制御線と水平共通信号線を異なる層に配置し、その間にシールド層として別の配線層を挿入するような従来技術が考えられるが、水平共通信号線の寄生容量を増加させるため、容量分割比が大きくなり、S/N特性が向上しないなどの問題が発生する。
そこで、本発明は、保持容量をブロック化することで容量分割を上げ良好なS/N比を得ることができると共に、ブロック化しても周期的な固定パタンノイズのない良好なセンサ出力を得ることができ、半導体作製工程上の合わせズレが発生しても周期的な固定パタンノイズのない良好なセンサ出力を得ることを目的とする。
本発明は、上記問題点を解決するために、以下の手段を用いている。
第1の側面として、本発明は、信号を保持する複数のメモリ部から構成されるラインメモリ、該ラインメモリの各メモリ部に接続された第1のスイッチ、該第1のスイッチが所定の個数接続されてなる第1の共通信号線、及び該第1の共通信号線を第2の共通信号線に接続するための第2のスイッチを有し、前記ラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第1のスイッチ、前記第1の共通信号線、及び前記第2のスイッチを介して前記第2の共通信号線に選択的に読み出す信号読み出し部と、前記第1及び第2のスイッチの開閉を制御する制御部とを有する読み出し回路において、前記第2のスイッチの電極と前記第2の共通信号線との間に設けられる引き出し配線と、前記制御部から前記第1及び前記第2のスイッチの少なくとも一方に接続される制御配線とを有し、前記制御配線は、互いに論理レベルが反転した正信号及び反信号の対がそれぞれ供給される正信号供給配線及び反信号供給配線を有し、前記正信号供給配線及び前記反信号供給配線は、前記引き出し配線を中心に互いに線対称に配置されていることを特徴とする。
第2の側面として、本発明は、信号を保持する複数のメモリ部から構成される第1のラインメモリ、該第1のラインメモリの各メモリ部に接続された第1のスイッチ、該第1のスイッチが所定の個数接続されてなる第1の共通信号線、及び該第1の共通信号線を第2の共通信号線に接続するための第2のスイッチを有し、前記第1のラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第1のスイッチ、前記第1の共通信号線、及び前記第2のスイッチを介して前記第2の共通信号線に選択的に読み出す第1の信号読み出し部と、
信号を保持する複数のメモリ部から構成される第2のラインメモリ、該第2のラインメモリの各メモリ部に接続された第3のスイッチ、該第3のスイッチが所定の個数接続されてなる第3の共通信号線、及び該第3の共通信号線を第4の共通信号線に接続するための第4のスイッチを有し、前記第2のラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第3のスイッチ、前記第3の共通信号線、及び前記第4のスイッチを介して前記第4の共通信号線に選択的に読み出す第2の信号読み出し部と、前記第1の信号読み出し部の出力と前記第2の信号読み出し部の出力との差信号を抽出するための処理部と、前記第1及び第3のスイッチの開閉を制御するための制御部とを有する読み出し回路において、前記第2のスイッチの電極と前記第2の共通信号線との間に設けられる第1の引き出し配線と、前記第4のスイッチの電極と前記第4共通信号線との間に設けられる第2の引き出し配線と、前記制御部から前記第1及び第3のスイッチに接続されている制御配線とを有し、前記制御配線が、前記第1の引き出し配線と前記第2の引き出し配線の中心線に対し線対称となる位置に配置されていることを特徴とする。
第3の側面として、本発明は、複数の画素からなる受光部と、前記各画素からの信号を一旦保持する複数のメモリ部から構成されるラインメモリと、前記ラインメモリの各メモリ部に保持された信号を選択的に読み出す読み出し回路とを有する固体撮像装置において、前記読み出し回路は、前記ラインメモリの各メモリ部に接続された第1のスイッチ、該第1のスイッチが所定の個数接続されてなる第1の共通信号線、及び該第1の共通信号線を第2共通信号線に接続するための第2のスイッチとを有し、前記ラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第1のスイッチ、前記第1の共通信号線、及び前記第2のスイッチを介して前記第2の共通信号線に選択的に読み出す信号読み出し部と、前記第1および第2のスイッチの開閉を制御するための制御部と、前記第2のスイッチの電極と前記第2共通信号線との間に設けられた引き出し配線と、前記制御部から前記第1及び第2のスイッチの少なくとも一方に接続される制御配線とを有し、前記制御配線は、互いに論理レベルが反転した正信号と反信号の対が供給される正信号供給配線及び反信号供給配線を有し、前記正信号供給配線と前記反信号供給配線は、前記引き出し配線を中心に互いに線対称に配置されていることを特徴とする。
第4の側面として、本発明は、複数の画素からなる受光部と、前記各画素からの信号を一旦保持する複数のメモリ部から構成されるラインメモリを有し、該ラインメモリの各メモリ部に保持された信号を読み出す読み出し回路とを有する固体撮像装置において、前記読み出し回路は、前記ラインメモリのうち所定場所に配置される第1のラインメモリ、該第1のラインメモリの各メモリ部に接続された第1のスイッチ、該第1のスイッチが所定の個数接続されてなる第1の共通信号線、及び該第1の共通信号線を第2共通信号線に接続するための第2のスイッチを有し、前記第1のラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第1のスイッチ、前記第1の共通信号線、及び前記第2のスイッチを介して前記第2の共通信号線に選択的に読み出す第1の信号読み出し部と、前記ラインメモリのうち前記第1のラインメモリに隣接した場所に交互に配置される第2のラインメモリ、該第2のラインメモリの各メモリ部に接続された第3のスイッチ、該第3のスイッチが所定の個数接続されてなる第3の共通信号線、及び該第3の共通信号線を第4共通信号線に接続するための第4のスイッチを有し、前記第2のラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第3のスイッチ、前記第3の共通信号線、及び前記第4のスイッチを介して前記第4の共通信号線に選択的に読み出す第2の信号読み出し部と、前記第1および第3のスイッチの開閉を制御する制御部と、前記第2のスイッチの電極と前記第2共通信号線との間に設けられた第1の引き出し配線と、前記第4のスイッチの電極と前記第4共通信号線との間に設けられた第2の引き出し配線と、前記制御部から前記第1及び第3のスイッチに接続される制御配線とを有し、前記制御配線が、前記第1の引き出し配線と前記第2の引き出し配線の中心線に対し線対称な位置に配置されていることを特徴とする。
第5の側面として、本発明は、複数の信号保持セルからなる信号保持部と、該信号保持部の信号を読み出すための共通配線と、2つ以上の前記信号保持セルで共有される部分共通線とを有し、前記部分共通線を1単位とする読み出しセルを構成し、該読み出しセルが、少なくとも1階層以上からなる階層構造を有する読み出し回路において、下層の共通線から上層の共通線に読み出すための引き出し配線と、該引き出し配線に隣接する制御配線とを有し、前記制御配線は、互いに論理レベルが反転した正信号と反信号の対が供給される正信号供給配線及び反信号供給配線を有し、前記正信号供給配線と前記反信号供給配線は、前記引き出し配線を中心に互いに線対称に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、保持容量をブロック化することで容量分割を上げ良好なS/N比を得ることができると共に、ブロック化しても周期的な固定パタンノイズのない良好なセンサ出力を得ることができ、半導体作製工程上の合わせズレが発生しても周期的な固定パタンノイズのない良好なセンサ出力を得ることができる。
以下、本発明にかかる読み出し回路、固体撮像装置、及びこれを用いたカメラシステムを実施するための最良の形態を図1〜図3を参照して説明する。なお、前述した従来例(図17及び図18)と同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図1及び図2を用いて、本実施例を説明する。
本実施例は、前述の図17、図18に示す従来例と同様に、8個の保持容量を1ブロックとしてラインメモリをブロック化した読み出し回路に用いた例である。図1は、2ブロック(第1ブロックB1、第2ブロックB2)分を示したレイアウト模式図、図2は1ブロック(第1ブロックB1)内の一部(左の列から1列目、2列目)を詳細に示した図である。
図1及び図2に示す固体撮像装置の読み出し回路は、信号読み出し部200及び制御部204を有する。このうち、信号読み出し部200は、信号を保持する複数の保持容量(メモリ部)CT101〜CT116から構成されるラインメモリ203と、その各保持容量CT101〜CT116に接続される第1のスイッチM101〜M116(208)と、第1のスイッチM101〜M116(208)がブロック毎に所定個数(図中の例では8個)接続される第1の共通信号線212と、第1の共通信号線212をブロック毎に第2の共通信号線205に接続する第2のスイッチ(ブロック選択スイッチ)M201、M202(209)とを備える。第2のスイッチM201、M202(209)の電極と第2の共通信号線205との間には、引き出し配線(ブロック引き出し配線)220が設けられる。
この構成において、信号読み出し部200は、ラインメモリ203の各保持容量CT101〜CT116に保持される信号を第1のスイッチM101〜M116(208)、第1の共通信号線212、及び第2のスイッチM201、M202(209)を介して第2の共通信号線205に読み出す。
制御部204は、図中の例では第1ブロックB1に第1制御部CTL1、第2ブロックB2に第2制御部CTL2がそれぞれ機能上割り当てられる。第1制御部CTL1は、第1ブロックB1に割り当てられる第1のスイッチM101〜M108(208)及び第2のスイッチM201(209)の開閉を、第2制御部CTL2は、第2ブロックB2に割り当てられる第1のスイッチM109〜M116(208)及び第2のスイッチM202(209)の開閉を制御する。ここで、制御部204から第1のスイッチM101〜M116(208)に制御配線が接続される。なお、制御部204から第2のスイッチM201、M202(209)に接続される制御配線は図示していない。
制御配線は、互いに論理レベルが反転した正信号及び反信号の対がそれぞれ供給される正信号供給配線a1〜a16及び反信号供給配線b1〜b16を有する。正信号供給配線a1〜a16及び反信号供給配線b1〜b16は、引き出し配線220を中心に互いに線対称に配置される。
即ち、本実施例においては、第1のスイッチM101〜M116(208)を制御するための制御配線として、従来と同様の制御線(正信号供給配線)a1〜a16に加え、その制御線a1〜a8に供給される正信号に対しその反対論理レベルを示す反信号が供給される制御線(反信号供給配線)b1〜b16が互いに対を成して配置される。対を成す制御線a1、b1は、図2に示すとおり、引き出し配線220に対する距離La、LbがLa=Lbと等しくなるように、即ち引き出し配線220を中心に互いに線対称に配置される。なお、第1のスイッチM101〜M116(208)と制御線a1〜a16,b1〜b16の具体的回路例としては、後述の図10に示した。
これにより、制御線a1(正信号供給配線)に供給される正信号の論理レベルがLレベルからHレベルに変化する際に、制御線a1と引き出し配線220との間で生じる寄生容量Ca1を介して引き出し配線220が高い電圧にフラレるが、これに対し、同時に制御線b1(反信号供給配線)に供給される反信号の論理レベルがHレベルからLレベルに変化するため、この際、制御線b1と引き出し配線220との間で生じる寄生容量Cb1を介して引き出し配線220が低い電圧にフラレ、この2つの電圧変化が互いに加算される。即ち、第2の共通信号線205の電圧変化ΔVCHは、以下の式として表される。
ΔVCH≒VDD×Ca1/CH−VDD×Cb1/CH≒0mV
ここで、VDDは電源電圧、CHは第2の共通信号線の寄生容量を示す。
従って、本実施例によれば、ブロック毎に共通信号線に接続するブロック化読み出し回路において、従来2mV程度あった電圧変化ΔVCH(出力段差)が0.1mV以下となり、従来と比べ1/50以下に抑圧された。この結果、従来例で説明したようなブロック化読み出し回路でブロック毎に発生する周期的な固定パタンノイズがなくなった。
なお、本実施例は、第2の共通信号線にアンプを接続せずに、さらにスイッチ及び引き出し配線を介しもうひとつ上の階層に設けた共通信号線に読み出す場合にも適応可能であることも示している。
具体的には、図3に模式的な回路図を示す。この例では、上記と同様の各ラインメモリ203の保持容量CT101〜CT120に接続される第1のスイッチM101〜M120(208)、第1の共通信号線212、第2のスイッチ(209)、第1の引き出し配線220a、及び第2の共通信号線205と、第1のスイッチM101〜M120(208)に接続される制御線a1、b1・・・とに加え、第2の共通信号線205に第3のスイッチM501、M502(290)及び第2の引き出し配線220bを介して接続される第3の共通信号線291が設けられ、この第3の共通信号線291が図示しない読み出し共通アンプに接続されている。この際にも、制御線a1、b1・・・が第1の引き出し線220a及び第2の引き出し線220bに対し線対称に配置することでパタンノイズを抑制することができた。その結果、階層的にブロック化をほどこした場合でも、本実施列と同様に、引き出し配線と制御配線を配置することで出力段差を抑制することができた。
即ち、この読み出し回路は、複数の信号保持セルからなるラインメモリ(信号保持部)と、該信号保持部の信号を読み出すための第2の共通信号線(共通配線)と、2つ以上の前記信号保持セルで共有される第1の共通信号線(部分共通線)とを有し、第1の共通信号線を1単位とする読み出しセルを構成し、該読み出しセルが、少なくとも1階層以上からなる階層構造を有する構成において、下層の共通線から上層の共通線に読み出すための引き出し配線と、該引き出し配線に隣接する制御配線とを有し、制御配線は、互いに論理レベルが反転した正信号と反信号の対が供給される正信号供給配線及び反信号供給配線を有し、正信号供給配線と反信号供給配線は、引き出し配線を中心に互いに線対称に配置されている。
また、本実施例の読み出し回路は、図9に後述するような二次元固体撮像装置やラインセンサに適用可能なことは言うまでもない。
本実施例は、前述の図1、図2に示す実施例1と同様の8容量をブロック化した構成であるため、同図を用いて説明する。本実施例では、実施例1と比べ、各配線を以下の配線層に配置している点が相違する。
すなわち、本実施例の読み出し回路は、対を成す制御線a1〜a16、b1〜b16(正信号供給線、反信号供給線)、引き出し配線220を第1メタルで配線し、第1及び第2の共通信号線212、205を第2メタルで配線している。即ち、図中の横(水平)方向に延びる配線212、205を互いに同一の配線層(第2メタル)で、また縦(垂直)方向に延びる配線a1〜a16、b1〜b16、220を互いに同一の配線層(第1メタル)でそれぞれ配線している。
この結果、前述した対を成す制御線a1、b1の引き出し配線220に対するそれぞれの距離La、Lb(La=Lb)について、半導体作製工程における各配線層の合わせずれによる両距離La、Lbの差が生じないため、制御線a1と引き出し配線220との間で生じる寄生容量Ca1と、制御線b1と引き出し配線220との間で生じる寄生容量Cb1とが完全に一致する。
即ち、第2の共通信号線205の電圧変化ΔVCHは、以下の式として表される。
ΔVCH≒VDD×Ca1/CH−VDD×Cb1/CH=0mV
従って、本実施例によれば、従来2mV程度あった電圧変化ΔVCH(出力段差)は、0.05mVの測定限界以下となった。
また、本実施例の読み出し回路も、図7に後述するような二次元固体撮像装置やラインセンサに適用可能なことは言うまでもない。
図4、図5、図6、図7を用いて、本実施例を説明する。
本実施例は、8個の保持容量を1ブロックとしてブロック化した例で、1ブロックを構成するラインメモリを、さらに列毎に交互に隣接して配置される第1及び第2のラインメモリに割り当てて、互いに隣接する第1のラインメモリに保持されている信号と第2のラインメモリに保持されている信号との差信号を得るための読み出し回路に用いた例である。この読み出し回路は、2次元固体撮像装置に適応したもので、第1のラインメモリには、光信号+ノイズ信号、第2のラインメモリにはノイズ信号を保持し、その差分出力を出力するという実施を行った。ここで、ノイズ信号とは、いわゆるCMOSセンサとよばれる増幅型の固体撮像装置における、増幅部のOFFSET成分や増幅部の入力端子をリセットした際のリセットノイズをさす。
図4は、2ブロック分を示したレイアウト模式図、図5は1ブロックを詳細に示した図、図6は差分出力回路の結線の様子を示した図、図7はその等価回路図である。
図4〜図7に示す読み出し回路は、2次元状に配置された画素300からなる受光部301を有する固体撮像装置において、受光部301の各列毎に共通に設けた垂直出力線302(図7参照)を介して接続される信号読み出し部200、制御部204、及び差分出力回路(処理部)240(図5参照)を有する。信号読み出し部200は、受光部301の各列毎に対を成して設けられる第1及び第2の信号読み出し部から構成される。なお、図7中の311は、受光部301の各列毎にその垂直出力線302に接続される定電流源を示す。
第1の信号読み出し部は、受光部301の各列毎にその垂直出力線302に並列接続される2つの選択スイッチのうち一方の選択スイッチ303a(図7参照)に接続され且つこれにより読み出される信号を保持する複数の保持容量(メモリ部)CT101〜CT108から構成される第1のラインメモリ203a、その各保持容量CT101〜CT108に接続された第1のスイッチM101〜M108(208)、該第1のスイッチM101〜M108(208)がブロック毎に所定の個数(図中の例では4個)接続されてなる第1の共通信号線212、及び該第1の共通信号線212を第2の共通信号線205に接続するための第2のスイッチM201、M202(209)を有する。この構成により、第1の信号読み出し部は、第1のラインメモリ203aの各保持容量CT101〜CT108に保持される信号を第1のスイッチM101〜M108(208)、第1の共通信号線212、及び第2のスイッチM201、M202(209)を介して第2の共通信号線205に読み出す。
第2の信号読み出し部は、受光部301の各列毎にその垂直出力線302に並列接続される2つの選択スイッチのうち他方の選択スイッチ303b(図7参照)に接続され且つこれにより読み出される信号を保持する複数の保持容量(メモリ部)CT201〜CT208から構成される第2のラインメモリ203b、その各保持容量CT201〜CT208に接続された第3のスイッチM301〜M308(231)、該第3のスイッチ231がブロック毎に所定の個数(図中の例では4個)接続されてなる第3の共通信号線232、及び該第3の共通信号線232を第4の共通信号線233に接続するための第4のスイッチM401、M402(234)を有する。この構成により、第2の信号読み出し部は、第2のラインメモリ203bの各保持容量CT201〜208に保持される信号を第3のスイッチM301〜M308(231)、第3の共通信号線232、及び第4のスイッチM401、M402(234)を介して第4の共通信号線233に読み出す。
第1及び第2のラインメモリ203a、203bを成す各保持容量は、列毎に交互に隣接して配置される。即ち、2ブロックのうち、第1ブロックB1では、左列から右列にかけて、保持容量CT101、CT301、CT102、CT302、CT103、CT303、CT104、及びCT304が順次配列され、また第2ブロックでは、左列から右列にかけて、保持容量CT105、CT305、CT106、CT306、CT107、CT307、CT108、及びCT308が順次配列される。
第2のスイッチM201、M202(209)の電極から第2の共通信号線205との間には、第1引き出し配線221が設けられる。また、第4のスイッチM401、M402(234)の電極から第4の共通信号線233との間には、第2引き出し配線222が設けられる。
差分出力回路240は、第1の信号読み出し部の出力と第2の信号読み出し部の出力との差信号を抽出する。
制御部204は、図中の例では第1ブロックB1に第1制御部CTL1が、第2ブロックB2に第2制御部CTL2がそれぞれ機能上割り当てられる。第1制御部CTL1は、第1ブロックB1に割り当てられる第1のスイッチM101〜M104(208)、第3のスイッチM301〜M304(231)、第2のスイッチM201(209)、及び第4のスイッチM401(234)の開閉を制御する。また、第2制御部CTL2は、第2ブロックB2に割り当てられる第1のスイッチM105〜M108(208)、第3のスイッチM305〜M308(231)、第2のスイッチM202(209)、及び第4のスイッチM402(234)の開閉を制御する。なお、制御部204から第2のスイッチM201、M202(209)及び第4のスイッチM401、M402(234)に接続される制御配線は図示していない。
図4〜図7において、a1〜a8は第1のラインメモリ203aの左から1番目〜8番目の保持容量CT101〜CT108から読み出すための第1のスイッチM101〜M108(208)を開閉するための制御線(以下、「第1制御線」)であり、b1〜b8は第2のラインメモリ203bの左から1番目〜8番目の保持容量CT201〜208から読み出すための第3のスイッチM301〜M308(231)を開閉するための制御線(以下、「第2制御線」)である。本実施例においては、第1及び第2制御線a1、b1は、同時にLレベルからHレベルに変化し各保持容量の信号をそれぞれ第2及び第4の共通信号線205、233に読み出すものとした。
ここで、第1及び第2制御線a1〜a8、b1〜b8、第1及び第2引き出し線221、222の配置例を説明する。
まず、第1ブロックB1内の左から1番目に配置される第1及び第2制御線a1、b1は、第1及び第2引き出し配線221、222に近接していることから、従来技術でも述べたとおり、図16で示す重なり部の容量に加え、図5に示すように、寄生容量Csa1、Csb1、Cna1、及びCnb1(Csa1は、第1制御線a1と第1引き出し配線221との間で生じる寄生容量、Csb1は、第2制御線b1と第1引き出し配線221との間で生じる寄生容量、Cna1は、第1制御線a1と第2引き出し配線222との間で生じる寄生容量、Cnb1は、第2制御線b1と第2引き出し配線222との間で生じる寄生容量)を介して第1及び第2制御線a1〜a8、b1〜b8の電位変化が第2及び第4の共通信号線205、233の電圧に影響を与える。
これに対し、第1ブロックB1内の左から2番目に配置される第1及び第2制御線a2、b2は、第1及び第2引き出し配線221、222から距離が離れているため、第2及び第4の共通信号線205、233の電圧に影響を与える電位変化は、図16で示す重なり部の容量(図4〜図7では不図示)を介した成分のみとなる。
すなわち、第2及び第4の共通信号線205、233には、以下のような電圧変化が発生する。
第2の共通信号線205で発生する電圧変化ΔVCH_2は、次のとおりである。
ΔVCH_2≒VDD×(Csa1+Cc×2)/CH+VDD×(Csb1+Cc×2)/CH
第4の共通信号線233で発生する電圧変化ΔVCH_4は、次のとおりである。
ΔVCH_4≒VDD×(Cna1+Cc×2)/CH+VDD×(Cnb1+Cc×2)/CH
本実施例では、第2のスイッチM201、M202(209)の電極から第2の共通信号線205との間に設けられた第1引き出し配線221と、第4のスイッチM401、M402(234)の電極から第4の共通信号線233との間に設けられた第2引き出し配線222を有し、制御部204から少なくとも第1及び第3のスイッチM101〜M108(208)、M301〜M308(231)に接続されている第1及び第2制御線a1〜a8、b1〜b8が該第1の引き出し配線221と該第2の引き出し配線222の中心線(図4の破線c1参照)に対し線対称な位置に配置される。
すなわち、上記各配線a1〜a8、b1〜b8、221、222は、図5の破線c1に示すように、第1引き出し配線221と第2引き出し配線222との間の中心線と、第1制御線a1と第2制御線b1との中心線とが互いに一致するように配置される。この結果、第1制御線a1と第1引き出し配線221との間の距離と、第2制御線b1と第2引き出し配線222との間の距離とが等しく、また第2制御線b1と第1引き出し配線221との間の距離と、第1制御線a1と第2引き出し配線222との間の距離とが等しくなり、寄生容量Cna1、Cnb1、Csb1、及びCsa1に関して、Csb1=Cna1、Csa1=Cnb1の関係が成立する。
従って、本実施例によれば、「第2の共通信号線205の出力」と「第4の共通信号線233の出力」との差分をとるため、差分出力回路240の出力VOUTは、以下のとおりとなり、打ち消しあうことができ、従来例のブロック化された読み出し回路に見られるブロック毎(図中の例では4個の保持容量の読み出し周期に関する4ビット)毎の周期的なパタンノイズは発生しなかった。
OUT=ΔVCH_2−ΔVCH_4=0mV
また、従来では通常長い引き回しを強いられる第2の共通信号線がそれ自身アンテナとなって外乱ノイズや電源ノイズを拾い出力が変動するといった問題があったが、本実施例によれば、第2の共通信号線と対で第4の共通信号線が配置され、差分出力回路を介しその出力の差分処理を行なうため、上記外乱ノイズ、電源ノイズも引き算され、上記のような出力が変動するといった問題を解消できるといった効果も得られる。
図8を用いて、本実施例の説明を行う。図8は、本実施例のブロック内のレイアウト模式図である。前述した実施例3と同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施例も、前述した実施例3と同様の構成であり、第1及び第2引き出し線221、222、第1及び第2制御線a1、b1の配置が異なる。すなわち、第1及び第2制御線a1、b1は、前述した実施例3では第1及び第2制御線a1、b1間の内側に配置したが、本実施例では外側に配置している。ただし、この場合も、前述した実施例3と同様に、第1引き出し線221と第2引き出し線222の中心線と、第1制御線a1と第2制御線b1の中心線とを図5の破線c1で示す部分で一致させている。
従って、本実施例においても、実施例3と同様に、第1制御線a1と第1引き出し配線221との間の距離と、第2制御線b1と第2引き出し配線222との間の距離とが等しく、また第2制御線b1と第1引き出し配線221との間の距離と、第1制御線a1と第2引き出し配線222との間の距離とが等しくなり、寄生容量Cna1、Cnb1、Csb1、及びCsa1に関して、Csb1=Cna1、Csa1=Cnb1の関係が成立するので、結果として、差分出力回路(不図示)の出力VOUTは、周期的なパタンノイズは発生しなかった。
また、本実施例および前述した実施例3においては、第1及び第2引き出し配線221、222のメタル層と、第1及び第2制御線a1、b1のメタル配線を異なる層に配置しても、合わせずれなどによる引き算誤差は発生しない。
本実施例は、図9に示すような等価回路図で示される2次元固体撮像装置に対し、前述した実施例1(図1、図2参照)に示すレイアウトを適応した例である。以下、実施例1と同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図9に示す2次元固体撮像装置は、2次元状に配置された画素(フォトダイオードなどの受光素子、増幅回路を含む)300からなる受光部301と、受光部301の各列毎に共通に設けた垂直出力線302に接続されるその選択スイッチ303の出力側に、ラインメモリCT101〜CT108(203)、第1のスイッチM101〜M108(208)、第1の共通信号線212、第2のスイッチM201、M202(220)、及び第2の共通信号線205を有する信号読み出し部200と、第2の共通信号線205に接続される出力アンプ250とを有する。信号読み出し部200は、ラインメモリ203の4個の保持容量(4列)毎にブロック化されている(図中の第1ブロックB1、第2ブロックB2参照)。
本実施例においては、受光部301の画素300毎に配置される増幅回路(不図示)の固定パタンノイズとランダムノイズを除去するために、受光部300と信号読み出し部200との間の垂直出力線302に、列毎にクランプ回路(定電流源311、クランプ容量312、クランプSW(スイッチ)313)310を設けている。この結果、図中のラインメモリ203には、ノイズ信号が除去された光信号成分のみが保持されることになる。
出力アンプ250は、ラインメモリ203に接続される第2の共通信号線205の入力側にその出力を帰還容量Cfを介し帰還させ、そのアンプゲインをラインメモリ203の容量(CT)と出力アンプ250の帰還容量(Cf)の比で決まる構成とした(図中の251は、帰還容量Cfに並列に接続されるスイッチを示す)。すなわち、出力アンプ250のゲインは、CT/Cfで与えられる。
この出力アンプ250は、ブロック化した場合に予想されるブロック毎の容量ばらつきによるブロック単位のゲインエラーを抑える形式であり、特にブロック化を施した本発明において適したものである。例えば、各ブロック内の「第1の共通信号線」212の容量がブロック単位でバラツいたとしても、出力アンプ250のゲインには、共通信号線の容量(CH)を含まないので、ゲインエラーは発生しない。
このようなアンプ形式での電圧変化ΔVOUT(出力段差)は、以下のように与えられる。
ΔVOUT≒VDD×Ca1/Cf
従って、本実施例においても、前述した実施例と同様に、周期的なパタンノイズのない良好なセンサー出力を得ることができた。
本実施例は、2次元固体撮像装置に適用した場合を説明しているが、ラインセンサに適用した場合でも同様な効果を得ることができた。
なお、図9の等価回路図中に用いている各スイッチ208、209、303、313は、NMOSとPMOSの並列にしたタイプでも、NMOSのみ、PMOSのみのタイプでも構わない。これは、他の実施例で用いるスイッチについても同様である。
本実施例は、前述した実施例5(図7参照)の2次元固体撮像装置のうち、ラインメモリ203以降の読み出し回路を図10に示す等価回路に置き換えたものである。以下、実施例5と同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図10において、a1〜a3は、制御部204からの制御信号(正信号)に基づき第1のスイッチM101〜M103(208)を開閉するための制御線(正信号供給配線)であり、b1〜b3は、制御部204からその反転信号を供給するための制御線(反信号供給配線)である。
第1のスイッチ208は、正信号供給配線a1〜a3に制御電極(ゲート電極)が接続されるスイッチ208aと、反信号供給配線b1〜b3に制御電極が接続されるダミースイッチ208bとから構成される。スイッチ208aは、第2のスイッチ209に並列で接続される2つのスイッチSW1、SW2から構成される。ダミースイッチ208bは、1つのスイッチSW3、即ちスイッチの1/2サイズとなる。
本実施例は、制御部204からの制御信号(正信号)を正信号供給配線a1〜a3を介し第1のスイッチ208のスイッチ208aに供給すると同時に、その反転信号を反信号供給配線b1〜b3を介し第1のスイッチ208におけるスイッチ208aの1/2サイズに設計したダミースイッチ208bに供給することで、スイッチ振られを抑制するよう設計した。
即ち、実施例5においては、第1のスイッチ(M101)がON状態からOFF状態に変化するときに、スイッチのゲート電極とスイッチMOSのチャネル下に誘起された電荷の振り分けによりノード212および第2の共通信号線205の電圧が変動する。その結果、出力変動が生じる。これに対し、本実施例で設けたダミースイッチは、この振り分け電荷をダミースイッチのMOS容量と反転信号により打ち消すことができる。
従って、本実施例によれば、周期的なパタンノイズもなく、またスイッチの開閉による出力の振られも抑制された良好なセンサ出力を得ることができた。
この他、第1のスイッチ208のダミースイッチ208bを配置しない場合についても確認したところ、出力振られは発生するものの、正信号供給配線a1と反信号供給配線b1が引出し配線を中心に互いに線対称に配置されていれば、周期的なパタンノイズのない良好なセンサ出力を得ることができた。
図11を用いて、本実施例を説明する。前述と同様の構成要素については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図11に示す2次元固体撮像装置は、前述と同様に、2次元状に配置された所定個数(図中では9行×10列の90個)の画素300からなる受光部301からの出力を読み出す信号読み出し部(読み出し回路)を備える。この信号読み出し部は、奇数列(図中の例では1列、3列、5列、7列、9列)の画素からの出力を読み出す奇数列信号読み出し部200aと、偶数列(図中の例では2列、4列、6列、8列、10列)の画素からの出力を読み出す偶数列信号読み出し部200bとを受光部301を挟む位置(図中の上下位置)に配置して構成される。
この結果、ラインメモリの各ピッチを画素ピッチの2倍に確保することができた。
即ち、図1、図2に示す引き出し配線220と制御線a2、b2(正信号供給配線、反信号供給配線)との距離La、Lb(図2参照)を、信号読み出し部が片側だけの場合と比較し、倍の距離を確保することができた。すなわち、制御線a2、b2が引き出し配線220へ与える影響をより効果的に抑えることができた。特に、画素ピッチが3um程度と小さい場合には、若干なりとも制御線a2、b2の影響が見られるが、本実施例によれば、その影響が半減し、ほとんど見えないレベルに減少した。
図12を用いて、本実施例を説明する。前述と同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施例は、実施例3(図4〜図7参照)と同様の構成のうち、第1のラインメモリ203aの容量を確保するため、第2のラインメモリ(図4〜図7参照)が占有した場所を、第1のラインメモリ203a用の場所に割り当てたものである。即ち、本実施例では実施例2で説明した第2のラインメモリが配置されていない。ただし、本実施例では、図6に示す差分出力回路(図12では不図示)を用いるために、実際には第1のスイッチ208の電極に接続されず、従ってラインメモリ203aからの信号が入力されないダミーの第3の共通信号線232a、第4の共通信号線233a、及び第4のスイッチ234aも実施例2と同様に配置した。
この結果、本実施例によれば、スイッチ振られも差分出力回路により除去することができた。
なお、図12には示していないが、この差分処理の精度を向上するため、差分出力回路1つにつき第1のラインメモリ203aの1セル分の容量をダミーの第4の共通信号線233aに接続した。
また、本実施例のもうひとつの特徴は、ダミーの第3の共通信号線232a、第4の共通信号線233a、第4のスイッチ234aを配置をすることで、特にフィルムサイズの固体撮像装置などの共通信号線が極めて長い装置に適用した場合に発生する共通信号線からのる飛び込みノイズを抑制することもできた。すなわち、前述の実施例3に示す通りの効果が得られた。
また、従来、共通信号線が長い場合、その配線がアンテナとなって外乱ノイズや、電源のノイズを拾い出力が変動する問題があった。この課題に対し、本実施例においては、第2の共通信号線205と対でダミーの第4の共通信号線233が配置され、差分処理をおこなうため、このような外乱ノイズ、電源ノイズも引き算されるため、出力が変動する問題が発生しないといった効果が得られる。
図13に基づいて、本発明の読み出し回路を用いた固体撮像装置をスチルカメラに適用した場合の一実施例について詳述する。図13は、本発明の固体撮像装置を「スチルビデオカメラ」に適用した場合を示すブロック図である。
図13において、1はレンズのプロテクトとメインスイッチを兼ねるバリア、2は被写体の光学像を固体撮像素子4に結像させるレンズ、3はレンズ2を通った光量を可変するための絞り、4はレンズ2で結像された被写体を画像信号として取り込むための固体撮像素子、6は固体撮像素子4より出力される画像信号のアナログーディジタル変換を行うA/D変換器、7はA/D変換器6より出力された画像データに各種の補正を行ったりデータを圧縮する信号処理部、8は固体撮像素子4、撮像信号処理回路5、A/D変換器6、信号処理部7に、各種タイミング信号を出力するタイミング発生部、9は各種演算とスチルビデオカメラ全体を制御する全体制御・演算部、10は画像データを一時的に記憶する為のメモリ部、11は記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフェース部、12は画像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体、13は外部コンピュータ等と通信する為のインターフェース部である。
次に、前述の構成における撮影時のスチルビデオカメラの動作について説明する。
バリア1がオープンされるとメイン電源がオンされ、次にコントロール系の電源がオンし、更にA/D変換器6などの撮像系回路の電源がオンされる。それから、露光量を制御する為に、全体制御・演算部9は絞り3を開放にし、固体撮像素子4から出力された信号はA/D変換器6で変換された後、信号処理部7に入力される。そのデータを基に露出の演算を全体制御・演算部9で行う。この測光を行った結果により明るさを判断し、その結果に応じて全体制御・演算部9は絞りを制御する。
次に、固体撮像素子4から出力された信号をもとに、高周波成分を取り出し被写体までの距離の演算を全体制御・演算部9で行う。その後、レンズを駆動して合焦か否かを判断し、合焦していないと判断した時は、再びレンズを駆動し測距を行う。そして、合焦が確認された後に本露光が始まる。露光が終了すると、固体撮像素子4から出力された画像信号はA/D変換器6でA/D変換され、信号処理部7を通り全体制御・演算部9によりメモリ部に書き込まれる。その後、メモリ部10に蓄積されたデータは、全体制御・演算部9の制御により記録媒体制御I/F部を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体12に記録される。また、外部I/F部13を通り直接コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
以上のように、本発明は、ラインセンサ又はエリアセンサで用いる固体撮像装置及びその読み出し回路の用途に適用できる。
本発明の実施例1による読み出し回路を示すレイアウト模式図である。 図1の詳細を示すレイアウト模式図である。 階層的にブロック化を施した読み出し回路のレイアウト模式図である。 本発明の実施例3による読み出し回路を示すレイアウト模式図である。 図4の詳細を示すレイアウト模式図である。 図4の共通信号線と差分出力回路の結線状態を示す結線図である。 図4の等価回路図である。 本発明の実施例4による読み出し回路を示すレイアウト模式図である。 本発明の実施例5による読み出し回路を用いた2次元固体撮像装置を示す等価回路図である。 本発明の実施例6による読み出し回路を用いた2次元固体撮像装置を示す等価回路図及びレイアウト模式図である。 本発明の実施例7による固体撮像装置を示す等価回路図である。 本発明の実施例8による読み出し回路を示すレイアウト模式図である。 本発明の読み出し回路を用いた固体撮像装置をスチルカメラに適用した場合の一実施例を示すブロック図である。 従来例の固体撮像装置を示す等価回路図である。 従来例のブロック化読み出し回路を用いた固体撮像装置を示す等価回路図である。 従来例の固体撮像装置の読み出しタイミングを説明するタイミングチャートである。 従来例のブロック化された読み出し回路を示すレイアウト模式図である。 図17の詳細を示すレイアウト模式図である。
符号の説明
200 信号読み出し部
200a 奇数列信号読み出し部
200b 偶数列信号読み出し部
203 ラインメモリ
203a 第1のラインメモリ
203b 第2のラインメモリ
204 制御部
205 第2の共通信号線
208 第1のスイッチ
209 第2のスイッチ
209a スイッチ
209b ダミースイッチ
212 第1の共通信号線
220 引き出し線
221 第1引き出し線
222 第2引き出し線
231 第3のスイッチ
232 第3の共通信号線
232a ダミーの第3の共通信号線
233 第4の共通信号線
233a ダミーの第4の共通信号線
234 第4のスイッチ
234a ダミーの第4のスイッチ
240 差分出力回路
250 出力アンプ
300 画素
301 受光部
312 垂直出力線
310 クランプ回路
311 クランプSW
312 クランプ容量
311 定電流源

Claims (14)

  1. 信号を保持する複数のメモリ部から構成されるラインメモリ、該ラインメモリの各メモリ部に接続された第1のスイッチ、該第1のスイッチが所定の個数接続されてなる第1の共通信号線、及び該第1の共通信号線を第2の共通信号線に接続するための第2のスイッチを有し、前記ラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第1のスイッチ、前記第1の共通信号線、及び前記第2のスイッチを介して前記第2の共通信号線に選択的に読み出す信号読み出し部と、
    前記第1及び第2のスイッチの開閉を制御する制御部とを有する読み出し回路において、
    前記第2のスイッチの電極と前記第2の共通信号線との間に設けられる引き出し配線と、
    前記制御部から前記第1及び前記第2のスイッチの少なくとも一方に接続される制御配線とを有し、
    前記制御配線は、互いに論理レベルが反転した正信号及び反信号の対がそれぞれ供給される正信号供給配線及び反信号供給配線を有し、
    前記正信号供給配線及び前記反信号供給配線は、前記引き出し配線を中心に互いに線対称に配置されていることを特徴とする読み出し回路。
  2. 前記正信号供給配線及び反信号供給配線は、前記第1スイッチに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の読み出し回路。
  3. 前記正信号供給配線、前記反信号供給配線、及び前記引き出し配線は、同一の配線層で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の読み出し回路。
  4. 信号を保持する複数のメモリ部から構成される第1のラインメモリ、該第1のラインメモリの各メモリ部に接続された第1のスイッチ、該第1のスイッチが所定の個数接続されてなる第1の共通信号線、及び該第1の共通信号線を第2の共通信号線に接続するための第2のスイッチを有し、前記第1のラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第1のスイッチ、前記第1の共通信号線、及び前記第2のスイッチを介して前記第2の共通信号線に選択的に読み出す第1の信号読み出し部と、
    信号を保持する複数のメモリ部から構成される第2のラインメモリ、該第2のラインメモリの各メモリ部に接続された第3のスイッチ、該第3のスイッチが所定の個数接続されてなる第3の共通信号線、及び該第3の共通信号線を第4の共通信号線に接続するための第4のスイッチを有し、前記第2のラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第3のスイッチ、前記第3の共通信号線、及び前記第4のスイッチを介して前記第4の共通信号線に選択的に読み出す第2の信号読み出し部と、
    前記第1の信号読み出し部の出力と前記第2の信号読み出し部の出力との差信号を抽出するための処理部と、
    前記第1及び第3のスイッチの開閉を制御するための制御部とを有する読み出し回路において、
    前記第2のスイッチの電極と前記第2の共通信号線との間に設けられる第1の引き出し配線と、
    前記第4のスイッチの電極と前記第4共通信号線との間に設けられる第2の引き出し配線と、
    前記制御部から前記第1及び第3のスイッチに接続されている制御配線とを有し、
    前記制御配線が、前記第1の引き出し配線と前記第2の引き出し配線の中心線に対し線対称となる位置に配置されていることを特徴とする読み出し回路。
  5. 前記制御配線と前記引き出し配線が同一の配線層で形成されていることを特徴とする請求項4に記載の読み出し回路。
  6. 複数の画素からなる受光部と、
    前記各画素からの信号を一旦保持する複数のメモリ部から構成されるラインメモリと、
    前記ラインメモリの各メモリ部に保持された信号を選択的に読み出す読み出し回路とを有する固体撮像装置において、
    前記読み出し回路は、
    前記ラインメモリの各メモリ部に接続された第1のスイッチ、該第1のスイッチが所定の個数接続されてなる第1の共通信号線、及び該第1の共通信号線を第2共通信号線に接続するための第2のスイッチとを有し、前記ラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第1のスイッチ、前記第1の共通信号線、及び前記第2のスイッチを介して前記第2の共通信号線に選択的に読み出す信号読み出し部と、
    前記第1および第2のスイッチの開閉を制御するための制御部と、
    前記第2のスイッチの電極と前記第2共通信号線との間に設けられた引き出し配線と、
    前記制御部から前記第1及び第2のスイッチの少なくとも一方に接続される制御配線とを有し、
    前記制御配線は、互いに論理レベルが反転した正信号と反信号の対が供給される正信号供給配線及び反信号供給配線を有し、
    前記正信号供給配線と前記反信号供給配線は、前記引き出し配線を中心に互いに線対称に配置されていることを特徴とする固体撮像装置。
  7. 前記正信号供給配線及び反信号供給配線は、前記第1スイッチに接続されていることを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記正信号供給配線及び反信号供給配線の一方は、前記第1のスイッチの代わりに設けたダミースイッチに信号を供給することを特徴とする請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 複数の画素からなる受光部と、
    前記各画素からの信号を一旦保持する複数のメモリ部から構成されるラインメモリを有し、該ラインメモリの各メモリ部に保持された信号を読み出す読み出し回路とを有する固体撮像装置において、
    前記読み出し回路は、
    前記ラインメモリのうち所定場所に配置される第1のラインメモリ、該第1のラインメモリの各メモリ部に接続された第1のスイッチ、該第1のスイッチが所定の個数接続されてなる第1の共通信号線、及び該第1の共通信号線を第2共通信号線に接続するための第2のスイッチを有し、前記第1のラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第1のスイッチ、前記第1の共通信号線、及び前記第2のスイッチを介して前記第2の共通信号線に選択的に読み出す第1の信号読み出し部と、
    前記ラインメモリのうち前記第1のラインメモリに隣接した場所に交互に配置される第2のラインメモリ、該第2のラインメモリの各メモリ部に接続された第3のスイッチ、該第3のスイッチが所定の個数接続されてなる第3の共通信号線、及び該第3の共通信号線を第4共通信号線に接続するための第4のスイッチを有し、前記第2のラインメモリの各メモリ部に保持される信号を前記第3のスイッチ、前記第3の共通信号線、及び前記第4のスイッチを介して前記第4の共通信号線に選択的に読み出す第2の信号読み出し部と、
    前記第1および第3のスイッチの開閉を制御する制御部と、
    前記第2のスイッチの電極と前記第2共通信号線との間に設けられた第1の引き出し配線と、
    前記第4のスイッチの電極と前記第4共通信号線との間に設けられた第2の引き出し配線と、
    前記制御部から前記第1及び第3のスイッチに接続される制御配線とを有し、
    前記制御配線が、前記第1の引き出し配線と前記第2の引き出し配線の中心線に対し線対称な位置に配置されていることを特徴とする固体撮像装置。
  10. 前記読み出し回路は、前記第1の信号読み出し部の出力と前記第2の信号読み出し部の出力の差信号を抽出するための処理部をさらに有することを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
  11. 前記読み出し回路は、前記受光部の奇数列に位置するラインメモリに接続される奇数列読み出し回路と、前記受光部の偶数列に位置するラインメモリに接続される偶数列読み出し回路とを有し、前記奇数列読み出し回路と前記偶数列読み出し回路とが、前記受光部を挟んで配置されていることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  12. 複数の信号保持セルからなる信号保持部と、
    該信号保持部の信号を読み出すための共通配線と、
    2つ以上の前記信号保持セルで共有される部分共通線とを有し、
    前記部分共通線を1単位とする読み出しセルを構成し、該読み出しセルが、少なくとも1階層以上からなる階層構造を有する読み出し回路において、
    下層の共通線から上層の共通線に読み出すための引き出し配線と、
    該引き出し配線に隣接する制御配線とを有し、
    前記制御配線は、互いに論理レベルが反転した正信号と反信号の対が供給される正信号供給配線及び反信号供給配線を有し、
    前記正信号供給配線と前記反信号供給配線は、前記引き出し配線を中心に互いに線対称に配置されることを特徴とする読み出し回路。
  13. 請求項1乃至5、12のいずれか1項に記載の読み出し回路を有する固体撮像装置と、
    該固体撮像装置へ光を結像する光学系と、
    該固体撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを有することを特徴とするカメラシステム。
  14. 請求項6乃至11のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、
    該固体撮像装置へ光を結像する光学系と、
    該固体撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを有することを特徴とするカメラシステム。

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