JPH08181821A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JPH08181821A
JPH08181821A JP6320686A JP32068694A JPH08181821A JP H08181821 A JPH08181821 A JP H08181821A JP 6320686 A JP6320686 A JP 6320686A JP 32068694 A JP32068694 A JP 32068694A JP H08181821 A JPH08181821 A JP H08181821A
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JP
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wiring
signal wiring
common signal
individual
photoelectric conversion
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JP6320686A
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English (en)
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Koji Tomota
幸治 友田
Toshihiro Saiga
敏宏 雑賀
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電変換装置の画素信号出力構成で、各信号
配線間のクロストーク量を均一化し、出力画像が高品質
であることを目的とする。 【構成】 少なくとも複数の光センサSと、前記光セン
サの複数を1ブロックとして順次取り出すスイッチ手段
Tと、スイッチ手段によって1ブロックの信号を蓄積す
る蓄積手段CLと、蓄積手段と上記複数の光センサを接
続するマトリクス配線部と、上記蓄積手段に蓄積された
信号を順次取り出す信号読み出し部を有する光電変換装
置において、光センサからの個別信号配線と共通信号配
線との交差部の浮遊容量を配線構造により調整して共通
信号配線に付加される浮遊容量を同一化したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置、デ
ジタル複写機等の画像読み取り装置に用いられる光電変
換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像読み取り装置に用いられる光
電変換装置には、CCD型やMOS型の光センサーが用
いられ、各画素の小型化とチップ生成技術の向上によ
り、高集積化、高密度化、高精度化、更に高機能化な
ど、光電変換素子そのものの技術進展とともに利用分野
の拡大化が図られ、需要がますます増加しつつある。
【0003】かかる環境のもとで、従来の画像読み取り
装置に用いられる光電変換装置の一構成例について詳細
に説明する。図4は係る光電変換装置の一構成例となる
回路図である。但しここでは、9個の光センサを有する
光センサアレイの場合を一例として取り上げる。
【0004】図4において、光センサS11〜S33
は、各光電変換素子を模式的に簡略符号で示している
が、3個で1ブロックを構成し、3ブロックで光センサ
アレイを構成している。光センサS11〜S33に各々
対応している蓄積コンデンサCS11〜CS33、スイ
ッチングトランジスタT11〜T33も同様である。
【0005】また光センサS11〜S33の各ブロック
内で同一順番を有する個別電極は、各々スイッチングト
ランジスタT11〜T33を介して、共通信号配線10
1〜103の一つに接続されている。詳細に言えば、各
ブロックの第1のスイッチングトランジスタT11,T
21,T31が共通信号配線101に、各ブロックの第
2のスイッチングトランジスタT12,T22,T32
が共通信号配線102に、そして各ブロックの第3のス
イッチングトランジスタT13,T23,T33が共通
信号配線103に、それぞれ接続されている。
【0006】スイッチングトランジスタT11〜T33
のゲート電極は、ブロック毎に共通接続され、ブロック
毎にシフトレジスタ(SR)201の並列出力端子に接
続されている。したがって、シフトレジスタ201のシ
フトタイミングによってスイッチングトランジスタT1
1〜T33はブロック毎に順次オン状態となる。共通信
号配線101〜103は、各々スイッチトランジスタT
S1〜TS3を介して、アンプ203に接続されてい
る。シフトレジスタ(SR)202のシフトタイミング
によってスイッチングトランジスタTS1〜TS3は順
次オン状態となる。
【0007】また図4において、共通信号配線101〜
103は、それぞれ負荷コンデンサCL1〜CL3を介
して接地され、且つスイッチングトランジスタRS1〜
RS3を介して接地されている。
【0008】負荷コンデンサCL1−CL3の容量は蓄
積コンデンサCS11〜SC33のそれよりも十分大き
くとっておく。スイッチングトランジスタRS1〜RS
3の各ゲート電極は共通に接続され、端子104に接続
されている。すなわち、端子104にハイレベルが印加
されることで、スイッチングトランジスタRS1〜RS
3は同時にオン状態となり共通信号配線101〜103
及び蓄積コンデンサCS11〜SC33が接地されるこ
とになる。
【0009】次に、この様な構成を有する光電変換装置
の動作を図5に示す各スイッチングトランジスタのタイ
ミングチャートを用いて説明する。但し、図5では、各
スイッチングトランジスタがオン状態となるタイミング
を示しているが、むろんこのタイミングはシフトレジス
タ201,202から出力されるハイレベルのタイミン
グでもある。
【0010】まず光センサS11〜S33に光が入射す
ると、その強度に応じて電源105からコンデンサCS
11〜CS33に電荷が蓄積される。そして、まずシフ
トレジスタ201の第1の並列端子からハイレベルが出
力され、スイッチングトランジスタT11〜T13がオ
ン状態になる[図5(a)]。
【0011】スイッチングトランジスタT11〜T13
がオン状態になることで、コンデンサCS11〜CS1
3に蓄積されていた電荷が、それぞれコンデンサCL1
〜CL3へ転送される。
【0012】続いて、シフトレジスタ202から出力さ
れるハイレベルがシフトして、スイッチングトランジス
タTS1〜TS3が、順次オン状態となる[図5(d)
〜(f)]。
【0013】これによって、コンデンサCL1〜CL3
に転送され蓄積された第1ブロックの光情報がアンプ2
03を通って順次読み出される。第1ブロックの情報が
読み出されると、端子104にハイレベルが印加され、
スイッチングトランジスタRS1〜RS3は同時にオン
状態となる。[図5(g)] この動作により、コンデンサCL1〜CL3の残留電荷
が完全に放電される。コンデンサCL1〜CL3の残留
電荷が完全に放電された時点で、シフトレジスタ201
がシフトし、第2の並列端子からハイレベルが出力され
る。これによってスイッチングトランジスタT21〜T
23がオン状態になり[図5(b)]、第2のブロック
のコンデンサCS21〜CS23に蓄積されている電荷
がコンデンサCL1〜CL3へ転送される。
【0014】そして、第一ブロックの場合と同様に、シ
フトレジスタ202のシフトにより、スイッチングトラ
ンジスタTS1〜TS3が順次オン状態となり、コンデ
ンサCL1〜CL3に蓄積されている第2ブロックの光
情報が順次読み出される[図5(d)〜(f)]。第3
ブロックの場合も同様に、転送動作[図5(c)]が行
われ、以下同様に、上記動作がブロックごとに繰り返さ
れる。こうして、この光電変換装置は、読取原稿からの
画像信号を、各光センサー毎に検出し、光キャリアを蓄
積した電荷はそれぞれ時系列的に順次読み出され、アン
プ203から出力される。
【0015】上記光電変換装置に係る従来の光電変換部
の模式的な断面図を図6に示し、またその平面図を図7
に示して、説明する。
【0016】本例では、水素原子を含有するアモルファ
スシリコン系(以下、a−Si:Hと称する。)を用い
て、光電変換素子部1、蓄積コンデンサ部2、TFT部
3、マトリクス信号配線部4、ゲート駆動配線部5、等
が透光性絶縁基板10上に同一プロセスにより一体的に
形成されている。
【0017】透光性絶縁基板10上には、Al,Cr等
の第1の導電体層24、SiN等の第1の絶縁層25、
a−Si:Hからなる光導電性半導体層26、n+型a
−Si:Hのオーミックコンタクト層27、Al,Cr
等の第2導電体層28が形成される。なお、図面上で
は、各階層をそれぞれ同時に成形しているので、概念上
各部分は同一階層で記載している。
【0018】光電変換素子部1において、30および3
1は上層電極配線である。画像読取装置において、原稿
Pの画像を読み取る場合に、下部から照明光Lが入射さ
れ、上部に配置された原稿Pで反射された信号光L′
は、a−Si:Hからなる光導電性半導体層26の導電
率を変化させ、くし状に対向する上層電極配線30,3
1間に流れる電流を変化させる。なお、32は金属の遮
光層であり、敵宣の駆動源に接続して、主電極30(ソ
ース電極あるいはドレイン電極)および31(ドレイン
電極あるいはソース電極)に対向する制御電極(ゲート
電極)となるようにしてもよい。又、センサバイアス電
源をVS線として示している。
【0019】蓄積コンデンサ部2は、下層電極配線33
と、この下層電極33上に形成された第1の絶縁層25
と光導電性半導体層26とオーミックコンタクト層27
と、上層電極配線34とから構成される。なお、35
は、光電変換部1の上層電極配線31と下層電極配線3
3とオーミックコンタクトをとるためのコンタクトホー
ルである。この蓄積コンデンサ部2の構成はいわゆるM
ISコンデンサの構造である。バイアス条件は正負いず
れも用いることができるが、下層電極配線33を常に負
にバイアスする状態で用いることにより、安定な容量と
周波数特性を得ることができる。
【0020】本従来例においては、逆に上層電極配線3
4を常に負にバイアスする状態で用いることにより、単
位面積当たり高い容量値を得ている。
【0021】TFT部3は、ゲート電極たる下層電極配
線36と、ゲート絶縁層をなす第2の絶縁層25と、半
導体層26と、オーミックコンタクト層27と、ソース
電極たる上層電極配線37と、ドレイン電極たる上層電
極配線38等から構成される。
【0022】マトリクス信号配線部4においては、基板
10上に第1の導電層からなる個別信号配線22を被う
絶縁層25、半導体層26、オーミックコンタクト層2
7、そして個別信号配線と交差する第2の導電層からな
る共通信号配線39が順次蓄積されている。40は個別
信号配線22と共通信号配線39とオーミックコンタク
ト層をとるためのコンタクトホールである。また、個別
信号配線と接続された共通信号配線を総じて信号配線と
呼ぶ。
【0023】本来、コンタクトホール40以降も延長さ
れている個別信号配線22は必要ないものであるが、本
従来例においては、コンタクトホール以降個別信号配線
を延長させている。これは、図7及び同図中の破線部M
の拡大図の図8が示すとおり、共通信号配線39と個別
信号配線22の交差部の個数及び面積をどの信号配線に
対しても等しくし、交差部で形成される浮遊容量のバラ
ツキを各信号配線共に一定にしようとするものである。
また、図8において、各信号配線の配線幅及び配線間隔
は一定とし、共通信号配線39と、個別信号配線22の
交差部の面積A及びBは、全て一定であるとする。この
構成については、すべての信号配線、すべてのブロック
に一様に施されているものである。
【0024】TFT駆動用ゲート線の配線部5におい
て、基板10上に第1の導電層24からなる個別ゲート
配線41、個別ゲート配線を被う絶縁層25、半導体層
26、オーミックコンタクト層27、そして個別ゲート
配線41と交差する、第2の導電層28からなる共通ゲ
ート配線42が順次積層される。
【0025】以上のように、本従来例の光電変換装置
は、光電変換素子部1、蓄積コンデンサ部2、TFT部
3、マトリクス信号配線部4、ゲート駆動配線部5のす
べてが光導電性半導体層および絶縁層、導電体層等の蓄
積構造を有するので、各部は同一プロセスにより同時に
形成される。
【0026】更に、第2の導電層28上には、主として
光電変換素子部1およびTFT部3の半導体層表面の保
護安定化のためにSiN等からなるパッシベーション層
14、接着剤13、原稿Pとの摩擦から光電変換素子等
を保護するためにマイクロシートガラス等からなる対摩
擦層11が形成される。
【0027】パッシベーション層14と対摩擦層11と
の間には、透光性導電層からなる静電気対策層12(導
電層)が形成される。
【0028】静電気対策層12は、原稿Pと対摩擦層1
1との摩擦により発生する静電気が光電変換素子等に悪
影響を及ぼさないようにするために配置されている。静
電気対策層12の材料としては、照明光Lおよび信号光
L′を透過させる必要があるため、ITO等の酸化物半
導体透明導電膜が用いられる。
【0029】本従来例では静電気対策層を形成した対摩
耗層を接着剤13によりパッシベーション層14の上に
接着し、静電気対策層12を設置して用いている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光電変換装置においては、マトリクス信号配線部4
における、共通信号配線部39と個別信号配線22との
間に形成される浮遊容量が、マトリクス信号配線部4の
各共通信号配線39の位置によって容量差が生じる。す
なわち、マトリクス信号配線部4のTFT部3側の最外
側の共通信号配線39と個別信号配線22との間に形成
される浮遊容量と、他の共通信号配線39と個別信号配
線22との間に形成される浮遊容量に差が生じる。
【0031】ここで、図4のあるブロックに注目して各
共通信号配線39と各個別信号配線22との間に形成さ
れる浮遊容量についての等価回路図を図9に示し、また
模式的な断面図を図10に示して、以下説明する。
【0032】図9及び、図10において、各共通信号配
線101〜103と各個別信号配線との間に形成される
浮遊容量には、共通信号配線と個別信号配線の交差部で
生じる浮遊容量CP1〜CP6と、マトリクス信号配線
部のTFT側の最外側の共通信号配線101と光電変換
部からの個別電極すなわち、TFTのドレイン電極たる
上層電極配線との間に形成される浮遊容量CA2,CA
3とがある。この浮遊容量CP1〜CP6、CA2,C
A3は共通信号配線と個別信号配線及び、個別電極とを
含めた、信号配線間で以下の様な関係にある。
【0033】信号配線1,2間の浮遊容量C12は、 C12=CP1+CP3+CA2 ……[式1] 信号配線1,3間の浮遊容量C13は、 C13=CP2+CP5+CA3 ……[式2] 信号配線2,3間の浮遊容量C23は、 C23=CP4+CP6 ……[式3] 信号配線1とは、共通信号配線101とそれに接続され
る個別信号配線及び、個別電極のことを言う。同様に信
号配線2とは、共通信号配線102とそれに接続される
個別信号配線及び、個別電極、信号配線3とは、共通信
号配線103とそれに接続される個別信号配線及び、個
別電極のことを言う。
【0034】各共通信号配線及び各個別信号配線の配線
幅及び配線間隔が一様である場合、共通信号配線と個別
信号配線の交差部で形成される浮遊容量CP1〜CP6
には、 CP1=CP2=CP3=CP4=CP5=CP6=CP ……[式4] の関係がある。上式4の関係が成立するため、式1〜3
が示すように、信号配線1と他の信号配線との間に形成
される浮遊容量(C12及びC13)は、個別電極間に
形成される浮遊容量CA2及びCA3の容量分、他の信
号配線が相互間に形成する浮遊容量(C23)より大き
くなる。
【0035】この、CA2及びCA3の容量が、共通信
号配線と個別信号配線の交差部で生じる浮遊容量CP1
〜CP6の容量に対して、十分に小さければ問題ないの
だが、光センサアレイの構成上個別電極の面積の大きさ
及び、共通信号配線101との距離からして無視するこ
とができず、結果として、信号配線間の容量差が生じ、
信号配線間のクロストーク量にも差が生まれ、階調読み
のような高品位の画像処理を行った場合、ブロック毎
に、本来の原稿濃度とは異なる画像として現れるという
問題があった。すなわち、図4の共通信号配線101〜
103に加わる浮遊容量に差異があれば、一時的に蓄積
する転送容量CL1〜CL3への電荷量に差異が生じ、
その転送容量CL1〜CL3から順次読み出される電荷
量にも差異が生じて、結局アンプ203の出力に、いず
れの共通信号配線を通ってきた信号かによって、また共
通信号配線間の容量結合によるクロストークにも差異が
生じて、バラツキのある出力信号が得られるという問題
が生じていた。
【0036】また、このクロストーク補正を、特開平0
5−183694に示されるような簡易な補正をしよう
とした場合、一つの信号配線だけクロストーク量が異な
ると補正エラーが生じ、画像品位が著しく低下するとい
う問題があった。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した問題
点を解決するためになされたもので、基板上に配列され
た複数の共通信号配線と、複数の光センサと前記複数の
共通信号配線とを電気的に接続し、該複数の共通信号配
線と交差するように配線された複数の光センサ出力から
の複数の個別信号配線とを備える光電変換装置におい
て、前記複数の共通信号配線のうち最も外側の共通信号
配線に接続された光センサの個別信号配線が、他の共通
信号配線との交差部で形成する浮遊容量以外に形成する
他の個別電極との浮遊容量を補正するために、前記最も
外側の共通信号配線に接続された個別信号配線と、他の
共通信号配線との交差部の面積を、他の個別信号配線と
共通信号配線との交差部の面積よりも小さくすること
で、最も外側の信号配線と他の信号配線との相互間の浮
遊容量(クロストーク量)を調整することを特徴とす
る。
【0038】また、本発明の光電変換装置は、複数の光
センサからの信号出力を取り出す複数のスイッチ手段
と、該複数のスイッチ手段からの信号を出力するため
の、複数の個別信号配線と、該複数の個別信号配線とを
電気的に接続し該複数の個別信号配線と交差するように
配置された複数の共通信号配線と、前記複数のスイッチ
手段からの信号出力を前記複数の共通信号配線によっ
て、n個ずつ1ブロックとして順次取り出すスイッチ手
段を有する光電変換装置において、前記複数の共通信号
配線のうち、前記複数の光センサからの信号出力を取り
出す複数のスイッチ手段側に配置された、最も外側の共
通信号配線に接続された個別信号配線が、他の共通信号
配線との交差部で形成される浮遊容量以外に形成する他
の個別電極(=前記複数のスイッチ手段からの信号配
線)との浮遊容量を補正するために、前記最も外側の共
通信号配線に接続された個別信号配線が接続点(コンタ
クト部)より延長させて他の共通信号配線との交差部を
持つ個別信号配線を持つブロックと、延長させないで他
の共通信号配線との交差部を持たない個別信号配線を持
つブロックを一つの光センサアレイの中に、混在させて
前記最も外側の信号配線と他の信号配線との相互間の浮
遊量(クロストーク量)を調整することを特徴とする。
【0039】なお、上述のように、コンタクト部とは個
別信号配線渡橋通信号配線との接続点のことをいい、交
差部とは個別信号配線と共通信号配線とのコンタクト部
以外での交差している部分のことをいい、それぞれ明確
に区別される。
【0040】
【作用】前述したように、最も外側の共通信号配線に接
続された個別信号配線の接続点(コンタクト部)より延
長させた部分の個別信号配線と、他の共通信号配線との
交差部の面積を調整したり、上記個別信号配線のコンタ
クト部より延長させて、他の共通信号配線との交差部を
持つ個別信号配線を持つブロックと、延長させないで他
の共通信号配線との交差部を持たない個別信号配線を持
つブロックを、一つの光センサアレイの中に混在させる
ことで、各信号配線相互間の浮遊容量(クロストーク
量)を調整することで、各信号配線相互間の容量差(ク
ロストーク量差)を容易に補正することができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。 (1)第1の実施例 図1は、本発明の光電変換装置に係る一実施例のマトリ
クス信号配線部の模式的な平面図である。また、同図
は、上記に説明した図8に対応するもので、あるブロッ
クのマトリクス配線部のみの模式的な平面図となってい
るが、その構成については、どのブロックに対しても同
様に施され、その他の構成については、図8の従来例と
同一とする。また、図8の従来例と同一もしくは相当す
る構成部材については同一符号を付し、詳細な説明を省
略する。なお、その断面図は前述した図6の構成と同じ
なので、断面構造については、図6を用いて説明する。
【0042】また、本実施例の動作に関しては、従来例
の図4,図5を用いて説明した動作と同様なので説明を
省略する。
【0043】図1に示すように、TFT部側の最外側の
共通信号配線501に接続される個別信号配線401
が、コンタクト部601より配線を延長して、他の共通
信号配線と交差部を形成している。その交差部の面積A
は、交差部における個別信号配線401の配線幅を細く
することで、その他の交差部の面積Bよりも小さくなっ
ている。交差部の面積を小さくすることで、個別信号配
線と共通信号配線の交差部で形成する浮遊容量を小さく
し、強いては、個別電極と共通信号配線501との間に
形成される浮遊容量を含めた、信号配線相互間の浮遊容
量差を等しくするものである。
【0044】図9のように、3個(=3ビット)で1ブ
ロックを構成している場合について説明する。
【0045】同図における、各信号配線間の浮遊容量の
関係は、式1〜3が成立する。また、個別電極の面積、
共通信号配線からの距離が一様だとすると、 CA2=CA3=CA ……[式5] 上式5の関係が成り立つ。また、最外側の共通信号配線
101に接続される個別信号配線が、他の共通信号配線
の交差部で形成する浮遊容量CP1及びCP2を除い
た、交差部で形成される浮遊容量CP3〜CP6は、各
共通信号配線101〜103及び、各個別信号配線の配
線幅及び配線間隔が一様であるため、 CP3=CP4=CP5=CP6=CQ ……[式6] 上式6の関係が成立する。式5及び式6より、各信号配
線間の浮遊容量式1〜3は、 C12=CP1+CQ+CA ……[式7] C13=CP2+CQ+CA ……[式8] C23=2×CQ ……[式9] が成立する。本実施例においては、CP1及びCP2
は、CQと比較して小さくしている。その、小さくした
ことによる浮遊容量の差分をCRとすると、上式7,式
8は、 C12=2×CQ−CR+CA ……[式10] C13=2×CQ−CR+CA ……[式11] が成立する。上式10,式11において、CRを個別電
極と共通信号配線101との間に形成される浮遊容量C
Aと等しくすることにより、上式10,11は、式9と
等しくなる。
【0046】CR=CAとなるように、最外側の共通信
号配線101に接続される個別信号配線と、他の共通信
号配線の交差部の面積を調整することで、信号配線相互
間の浮遊容量を等しくすることが出来る。
【0047】図1において、交差部Aの面積を調整し
て、交差部Aで形成する浮遊容量を、個別電極すなわち
TFT部のドレイン電極たる上層電極配線と、最外側の
共通信号配線501との間で形成される浮遊容量分だ
け、他の交差部Bで形成される浮遊容量よりも小さくす
ることで、信号配線相互間の浮遊容量を等しくすること
ができる。 (2)第2の実施例 図2は、本発明の光電変換装置に係る第2の実施例の光
電変換部の模式的な平面図である。なお、その断面図は
前述した図6の構成と同じなので、断面構造について
は、図6を用いて説明する。
【0048】図2において、図6の従来例と同一もしく
は相当する構成部材については同一符号を付し、詳細な
説明を省略する。また、本実施例の動作に関しては、従
来例の図4,図5を用いて説明した動作と同様なので説
明を省略する。
【0049】図2に示すように、第nブロックにおいて
は、マトリクス信号配線部4のTFT部3側の最外側の
共通信号配線501に接続される個別信号配線401が
コンタクト部601より配線を延長させないで、他の共
通信号配線との交差部を形成していない。他の共通信号
配線との交差部を形成しないことで、共通信号配線50
1と他の共通信号配線の浮遊容量を形成していない。
【0050】逆に、第n+1ブロックにおいては、従来
例のように、共通信号配線501に接続される個別信号
配線401がコンタクト部601より配線を延長して、
他の共通信号配線との交差部を形成している。
【0051】図3または図9のように、3個(=3ビッ
ト)で1ブロックを構成し、Nブロックで一つの光セン
サアレイを構成している場合について説明する。
【0052】第nブロックのような共通信号配線501
に接続される個別信号配線401がコンタクト部601
より配線を延長させないで、他の共通信号配線との交差
部を形成していないブロックをPブロック(図3の構
成)、第n−1ブロックのような、共通信号配線501
に接続される個別信号配線401がコンタクト部601
より配線を延長させて、他の共通信号配線との交差部を
形成しているブロックをQブロック(図9の構成)とし
た場合、図9における信号配線間の浮遊容量の関係は、
式1〜3が成立する。図3における信号配線間の浮遊容
量の関係は、CP1及びCP2が形成されないことによ
り、 C12′=CP3+CA2 ……[式12] C13′=CP5+CA3 ……[式13] 上式12,13が成立する。また、個別電極の面積、共
通信号配線からの距離が一様だとすると、式5が成り立
ち、各共通信号配線及び各個別信号配線の配線幅及び配
線間隔が一様であるとすると、式4が成り立つため、各
信号配線間の浮遊容量式1〜3及び式12,13は、 C12=C13=2×CP+CA ……[式14] C12′=C13′=CP+CA ……[式15] C23=2×CP [式16] が成立する。一つのセンサアレイの中で、各信号配線間
の容量を均一にするための、P及びQブロックの構成比
率は、NブロックのうちQブロックで構成されるブロッ
クの数をM個とした場合、 C23×N=C12×M+C12′×(N−M) 2×CP×N =(2×CP+CA)×M+(CP+CA)×(N−M)…[式17 ] 上式17が成立するような構成比で、一つの光センサア
レイを構成することで、最外側の信号配線と他の信号配
線間に形成される浮遊容量差を補正することができる。
すなわち、図3に示すPブロックと図9に示すQブロッ
クとの組み合わせを式17に示すブロック数とすれば、
差異のある共通信号配線の浮遊容量を同一にすることが
可能であり、そうすれば、クロストークの差異が無くな
って、読取画像信号のクロストーク補正回路が簡単な回
路構成で達成でき、回路処理が簡単になる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、マトリクス信号配
線の複数の共通信号配線のうち、光センサ信号出力側の
最も外側の共通信号配線に接続された個別信号配線のコ
ンタクト部より延長させた部分の個別信号配線と、他の
共通信号配線との交差部の面積を調整したり、上記個別
信号配線のコンタクト部より延長させて、他の共通信号
配線との交差部を持つ個別信号配線を持つブロックと、
延長させないで他の共通信号配線との交差部を持たない
個別信号配線を持つブロックを、一つの光センサアレイ
の中に混在させることで、各信号配線相互間の浮遊容量
(クロストーク量)を調整することにより、各信号配線
間のクロストーク量を均一化でき、この信号出力を用い
て再生した画像が高品質である光電変換装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変換装置に係る一実施例のマトリ
クス配線部の模式的な平面図である。
【図2】本発明の光電変換装置に係る一実施例の光電変
換部の模式的な平面図である。
【図3】本発明の容量の説明をするための等価回路図で
ある。
【図4】本発明及び従来例の光電変換装置の等価回路図
である。
【図5】本発明及び従来例の光電変換装置の動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図6】本発明及び従来例の光電変換装置に係る光電変
換部の模式的な断面図である。
【図7】従来例の光電変換装置に係る光電変換部の模式
的な平面図である。
【図8】従来の図6中の破線部Mの模式的な拡大図であ
る。
【図9】本発明及び従来例の容量の説明をするための等
価回路図である。
【図10】本発明及び従来例の容量の説明をするための
模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 光電変換素子部 2 蓄積コンデンサ部 3 TFT部 4 マトリクス信号配線部 5 ゲート駆動配線部 10 透光性絶縁基板 11 耐摩擦層 12 静電気対策層 13 接着剤 14 パッシベーション層 22、24 第1の導電層 25 第1の絶縁層 26 光導電性半導体層 27 オーミックコンタクト層 28 第2の導電体層 32 遮光層 39 共通信号配線 40 コンタクトホール 101,102,103,501 共通信号配線 401 個別信号配線 601 コンタクト部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも複数の光センサと、前記光セ
    ンサの出力信号を一定数ずつ1ブロックとして順次取り
    出すスイッチ手段と、前記スイッチ手段によって取り出
    された1ブロックの信号を蓄積する蓄積手段と、前記蓄
    積手段と上記複数の光センサを接続するマトリクス配線
    部と、上記蓄積手段に蓄積された1ブロック分の信号を
    順次取り出す信号読み出し部を有する光電変換装置にお
    いて、 前記光センサからの個別信号配線が、前記マトリクス配
    線部の共通信号配線との接続点(コンタクト部)より延
    長して他の共通信号配線と交差部を形成しているマトリ
    クス配線について、前記マトリクス配線部の前記光セン
    サの最外側の前記共通信号配線に接続される前記コンタ
    クト部より延長された部分の前記個別信号配線と他の共
    通信号配線間の容量を調整して形成することを特徴とす
    る光電変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光電変換装置におい
    て、前記マトリクス配線部の最外側の共通信号配線に接
    続される前記個別信号配線の延長された部分と他の共通
    信号配線との交差部の面積と、前記マトリクス配線部の
    最外側の共通信号配線を除いた共通信号配線に接続され
    る前記個別信号配線と共通信号配線との交差部の面積を
    異ならせたことを特徴とする光電変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光電変換装置におい
    て、前記マトリクス配線部の最外側の共通信号に接続さ
    れる前記光センサからの個別信号配線が、前記コンタク
    ト部より延長されて他の共通信号配線と交差部を持つブ
    ロックと、延長しないで他の共通信号配線と交差部を持
    たないブロックとを、一つの光センサアレイの中に混在
    させたことを特徴とする光電変換装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも複数の光センサと、前記光セ
    ンサの複数個を1ブロックとして順次取り出すスイッチ
    手段と、前記スイッチ手段によって前記光センサの信号
    を順次蓄積する蓄積手段と、前記複数の光センサの個別
    信号配線と前記蓄積手段に接続する共通信号配線とを接
    続するマトリクス配線部と、前記蓄積手段に蓄積された
    信号を順次取り出す信号読み出し部とを有する光電変換
    装置において、 前記マトリクス配線部のうち最外側の共通信号配線と前
    記複数の光センサの個別信号配線との交差部の面積と、
    他の共通信号配線と前記個別信号配線との交差部の面積
    を異ならせたことを特徴とする光電変換装置。
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