JP4375350B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、光源と、前記光源から射出された光束を変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投射する投射光学装置と、これら前記光源、前記光変調装置および前記投射光学装置を内部に収納する外装筐体とを備え、建物の天井や側壁等の壁面に取付可能なプロジェクタに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像をスクリーン等に拡大投射するプロジェクタが知られている。このようなプロジェクタは、机等の設置面上に載置される正置き姿勢で利用されることが多いが、正置き姿勢に対して上下が逆となるように天井等に取り付けられる天吊り姿勢で用いられることもある。このため、天吊り姿勢で天井等に取付可能な構造を有するプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプロジェクタは、下ケースに設けられたインサートナット等の固定部と、天井に固定されたボルト等の固定用部材とにより、当該プロジェクタを天井に固定することができるように構成されている。
特開2005−215144号公報(第15頁、図13)
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクタでは、油脂等が付着したインサートナット等の固定部が下ケースに取り付けられると、当該油脂が下ケースに浸透し、当該下ケースにおいてケミカルストレスクラックが生じる可能性がある。このケミカルストレスクラックが生じた場合には、下ケースが破損して、固定部を残したままプロジェクタが落下する恐れがあり、プロジェクタの落下防止構造を別途設ける必要がある。このため、プロジェクタの構成が複雑となるだけでなく、製造コストが増大するという問題がある。
このような問題から、簡易な構成で、天吊り姿勢とした場合の落下を防止できるプロジェクタが要望されてきた。
本発明の目的は、簡易な構成で落下を防止することができるプロジェクタを提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、光源と、前記光源から射出された光束を変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投射する投射光学装置と、これら前記光源、前記光変調装置および前記投射光学装置を内部に収納する外装筐体とを備えたプロジェクタであって、前記外装筐体は、当該プロジェクタを所定の位置に固定する固定部材が挿入される孔部を有するボスと、当該外装筐体の内面に形成され、前記ボスの外側端縁からそれぞれ放射状に延出する複数のリブとを有し、前記孔部内には、前記外装筐体と係合し、かつ、前記孔部に挿入された前記固定部材と係合する取付部材が設けられ、前記ボスは、前記孔部を形成する第1側部と、当該第1側部から所定の間隔を隔てて形成され、当該第1側部の周囲を囲む第2側部と、前記第1側部および前記第2側部を接続する架橋部とを備え、前記取付部材は、前記孔部の内径寸法より大きな外径寸法を有し、かつ、前記外装筐体の内面に対向するフランジ部を備え、前記外装筐体の内面と、前記フランジ部との間には、当該フランジ部の外径寸法より大きな外径寸法を有する介装部材が介在配置され、前記介装部材は、前記複数のリブにより囲まれた領域内に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、外装筐体に形成されたボスを構成する第1側部と第2側部とが、架橋部によって接続されている。これによれば、固定部材と係合してプロジェクタを天井や壁等の所定の位置に取り付ける取付部材が配置される孔部を形成する第1側部が破損した場合でも、当該第1側部が広がるように変形することを抑えることができる。これにより、プロジェクタが天井や壁等に取り付けられている場合に、当該プロジェクタの落下を防止することができる。
具体的に、前述のケミカルストレスクラック等が生じて、孔部を形成する第1側部が破損した場合、当該第1側部が外側に広がってしまう場合が考えられる。このような場合、固定部材と、孔部内に設けられた取付部材とが係合したままで、当該取付部材と外装筐体との係合が外れ、プロジェクタが落下することが考えられる。
これに対し、本発明では、ボスを構成し、かつ、孔部を形成する第1側部と、同じくボスを構成し、かつ、当該第1側部の周囲に形成された第2側部とが、架橋部によって接続されていることにより、第1側部が破損した場合でも、当該第1側部が広がることが抑えられる。これによれば、固定部材と係合した取付部材と、外装筐体との係合が外れることを防ぐことができる。従って、長時間天吊り姿勢を保持しても、プロジェクタの落下を防ぐことができる。
また、ボスを形成する第1側部と第2側部とが架橋部により接続されていることにより、第1側部と第2側部との間に空間を形成することができる。これによれば、第1側部に亀裂が発生した場合でも、第2側部に当該亀裂が進行することを防ぐことができる。従って、第2側部に亀裂が進行して、ボスが外装筐体から脱落することを防ぐことができ、ひいては、プロジェクタの落下を防ぐことができる。
また、取付部材、外装筐体の内面と対向配置され、孔部の内径寸法より大きな外径寸法を有するフランジ部を備えていることにより、当該取付部材が固定部材と係合した際に、フランジ部の外装筐体に対する係合を確実に行うことができる。これにより、取付部材がプロジェクタの荷重を確実に支えることができる。
また、取付部材のフランジ部と外装筐体の内面との間には、フランジ部の外径寸法より大きな外径寸法を有する介装部材が介在配置されている。これによれば、取付部材がプロジェクタの荷重を支える面積を広げることができる。従って、取付部材と固定部材とが係合した状態で、当該第1側部が破損して、取付部材が外装筐体から脱落しそうになった場合でも、フランジ部と、当該フランジ部および外装筐体の内面の間に配置される介装部材とが、外装筐体の内面を支えることにより、プロジェクタの荷重を確実かつ安定して支えることができる。また、取付部材の孔部への圧入作業の作業性を向上させることができる。
本発明では、前記ボスは、略錘形状に形成され、前記第2側部は、前記外装筐体の面外方向に突出するにしたがって、前記第1側部に近接するように形成されていることが好ましい。
本発明によれば、第2側部の突出方向の先端側が、第1側部に近接するように傾斜して、ボスが全体として略錘形状に形成されていることにより、第1側部と第2側部とを接続する架橋部において、当該第1側部と第2側部との距離が短い部分を形成することができる。これによれば、第1側部の広がりに対する抵抗力を強くすることができるので、第1側部の外側への広がりを一層強固に抑制することができる。従って、取付部材の脱落を一層抑制でき、プロジェクタの落下を確実に防止することができる。
また、ボスを略円錐形状に形成する場合には、角錐形状に形成する場合に比べ、ボスの形成を容易に行うことができる。従って、外装筐体の形成を容易にすることができる。
本発明では、前記ボスは、前記外装筐体の外面から面外方向に突出するように形成されていることが好ましい。
本発明によれば、外装筐体の外面から面外方向に突出するように、ボスが形成されていることにより、当該ボスを構成する第1側部と第2側部とを接続する架橋部は、略箱型形状に形成された外装筐体の内面側に露出することとなる。
ここで、外装筐体の内面側には、構成部品を位置決めする突起等を形成することが多いため、金型等の成形型の抜けをよくするためには、当該外装筐体の外面は凹凸が少ないことが求められる。一方、外面に架橋部が露出している場合には、当該架橋部の部分で成形型を割って、成形された外装筐体を取り出す工程が必要となり、外装筐体の形成工程を煩雑化させる要因となる。
これに対し、ボスが外装筐体の外面から面外方向に突出するように形成されることにより、外装筐体外面から見て第1側部が第2側部に覆われることとなり、外装筐体の外面の凹凸を少なくすることができる。これにより、外装筐体の成形時の成形型からの当該外装筐体の取り出しを容易に行うことができる。従って、外装筐体の形成を簡略化することができる。
本発明では、前記取付部材は、前記孔部内に挿入される筒状部を有し前記フランジ部は、前記筒状部の一方の端部側に当該筒状部の軸方向に略直交する方向に突出して設けられ、前記介装部材は、前記筒状部が挿通する開口を有することが好ましい
本発明では、前記介装部材は、ワッシャであり、前記ワッシャは、少なくとも前記架橋部にかかる外径寸法を有することが好ましい。
本発明によれば、ワッシャが第1側部の外側に形成された架橋部にかかる外径寸法を有していることにより、第1側部と架橋部との接続部分が破損して、当該第1側部が外装筐体から脱落しそうになった場合に、架橋部にかかるワッシャにより、第1側部の脱落を防ぐことができる。また、外装筐体との接触面積を大きくすることができるので、ワッシャおよび取付部材により、プロジェクタを安定して支持することができるほか、プロジェクタの荷重を架橋部に分散させて、単位面積あたりの荷重を減少させることができる。従って、固定部材と取付部材とが係合した状態で、外装筐体が落下することを防ぐことができ、ひいては、プロジェクタの落下を一層確実に防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)プロジェクタ1の外観構成
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方背面側から見た斜視図である。
本実施形態のプロジェクタ1は、内部に設けられた光源から射出された光束を、画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像をスクリーン等に拡大投射する。このプロジェクタ1は、図1および図2に示すように、後述する装置本体3を収納する合成樹脂製の外装筐体2を備えている。
この外装筐体2は、射出成形等によって成形された略直方体状の筐体であり、プロジェクタ1の上面、2つの側面、前面、および背面をそれぞれ構成するアッパーケース21と、プロジェクタ1の下面、2つの側面、前面、および背面をそれぞれ構成するロアーケース22とを備えている。これらアッパーケース21およびロアーケース22は、互いにねじ等により固定されている。なお、外装筐体2は、合成樹脂等に限らず、その他の材料にて形成してもよく、例えば、金属等により構成してもよい。
図1に示すように、アッパーケース21により構成される外装筐体2の上面2Aには、前方側(後述する投射レンズ46による光学像の投射方向の先端側)に操作パネル2A1が設けられている。この操作パネル2A1には、電源スイッチや、投射画像のズーム等を行う各種スイッチが配設されている。また、この操作パネル2A1の近傍には音声出力用のスピーカ孔2A2が形成されており、当該スピーカ孔2A2の内部にはスピーカ(図示省略)が配置されている。
アッパーケース21およびロアーケース22により形成される外装筐体2の側面のうち、投射レンズ46に近い側の側面2Bには、当該アッパーケース21およびロアーケース22に跨る開口2B1が形成されている。この開口2B1の内側には、後述する制御ユニットに接続されるインターフェース基板51が設けられており、当該開口2B1を介して、インターフェース基板51に設けられた各端子51Aが露出している。これら端子51Aには、外部の電子機器が接続される。
アッパーケース21およびロアーケース22により形成される前面2Cには、図1における右側に、当該アッパーケース21およびロアーケース22を跨ぐ略円形状の開口2C1が形成されている。この開口2C1には、後述する光学ユニット4を構成し、光学像を投射する投射レンズ46が露出している。
また、前面2Cには、図1における左側に、排気口2C2が形成されており、当該排気口2C2に応じて外装筐体2内部に設けられたファン(図示省略)により、プロジェクタ1を構成する電子部品および光学部品等を冷却した空気が排出される。
図2に示すように、アッパーケース21およびロアーケース22により形成される背面2Dには、図2における右側に矩形状の開口2D1が形成されている。この開口2D1には、電源ケーブル(図示省略)が接続されるインレットコネクタ52が露出している。
ロアーケース22によって形成される下面2Eには、図2における右側に、後述する光学ユニット4を構成する光源装置411(図3参照)を交換するための略矩形状の開口2E1が形成されている。開口2E1には、当該開口2E1を覆うカバー2E2が着脱自在に設けられている。このランプカバー2E2を取り外すことにより、光源装置411の交換が容易に行えるようになっている。
また、下面2Eにおいて、図2における左側には、一段内側に凹んだ矩形面2E3が形成されている。この矩形面2E3には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口2E4が形成されている。この矩形面2E3には、当該矩形面2E3を覆う吸気口カバー2E5が着脱自在に設けられている。吸気口カバー2E5には、吸気口2E4に対応する開口2E6が形成されている。開口2E6には、図示しないエアフィルタが設けられており、外装筐体2内部への塵埃の侵入が防止されている。
さらに、下面2Eにおいて、後方側の略中央位置にはプロジェクタ1の脚部を構成する固定脚部2E7が形成されており、また、前方側の左右の隅部には、調節脚部2E8がそれぞれ設けられている。
このうち、2つの調節脚部2E8は、それぞれ上下方向に進退自在に構成されており、プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾き(姿勢)を調整して、投射画像の位置調整ができるようになっている。
また、下面2Eにおいて、略中央と、それぞれの調節脚部2E8近傍とには、合計3つのボス2E10と、当該ボス2E10によってそれぞれ形成される3つの孔部2E9が形成されている。このうち、それぞれのボス2E10は、下面2Eからそれぞれ面外方向に突出するように略円錐形状に形成されている。
なお、ボス2E10の構成については、後に詳述する。
(2)プロジェクタ1の内部構成
図3は、プロジェクタ1の内部構成を示す模式図である。
外装筐体2の内部には、図3に示すように、光学ユニット4を有する装置本体3が設けられている。この装置本体3は、光学ユニット4の他に、詳しい図示を省略するが、電源ユニット、制御ユニットおよび冷却ユニット等を備えて構成されている。
このうち、電源ユニットは、インレットコネクタ52(図2参照)を介して入力した商用交流電流を直流変換して、プロジェクタ1を構成する各電子部品に電力を供給する。また、制御ユニットは、各端子51A(図1参照)を介して入力した画像情報等を処理するとともに、プロジェクタ1全体を制御する回路基板として構成されている。そして、冷却ユニットは、複数のファンを備えて構成され、制御ユニットによる制御下で当該複数のファンを駆動して、発熱する光学部品および電子部品を冷却する。
(3)光学ユニット4の構成
光学ユニット4は、前述の制御ユニットによる制御の下、光源から射出された光束を、光学的に処理して画像情報に対応した光学像(カラー画像)を形成するユニットである。この光学ユニット4は、外装筐体2の背面2D(図2参照)に沿って延出するとともに、当該外装筐体2の側面2B(図1参照)に沿って延出する平面視略L字形状を有している。
この光学ユニット4は、図3に示すように、照明光学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、電気光学装置44と、これら光学部品41〜44を内部に収納配置する光学部品用筐体45と、投射レンズ46とを備えている。
照明光学装置41は、電気光学装置44を構成する後述する液晶パネル441の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。この照明光学装置41は、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備えて構成されている。
光源装置411は、放射状の光線を射出する光源ランプ416と、この光源ランプ416から射出された放射光を反射して所定位置に収束させるリフレクタ417と、リフレクタ417にて収束される光束を照明光軸Aに対して平行化する平行化凹レンズ418とを備えている。このような光源ランプ416としては、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、高圧水銀ランプを利用することができる。また、リフレクタ417としては、回転楕円面を有する楕円面リフレクタで構成することができるほか、回転放物面を有する放物面リフレクタで構成することも可能である。この場合には、平行化凹レンズ418を省略することができる。
第1レンズアレイ412は、入射する光束の光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源装置411から射出される光束を、複数の部分光束に分割する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、
当該第2レンズアレイ413の光路後段に配置された重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズから射出された像を、電気光学装置44の後述する液晶パネル441の画像形成領域に結像させる機能を有している。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置され、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の直線偏光に変換するものである。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の直線偏光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に後述する液晶パネル441の画像形成領域にほぼ重畳される。ここで、偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置411からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子414を用いることで、光源装置411からの射出光を略1種類の直線偏光に変換し、電気光学装置44での光の利用効率を高めている。
色分離光学装置42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421,422により照明光学装置41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する色分離光学系としての機能を有している。
リレー光学装置43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および反射ミラー432,434を備え、色分離光学装置42で分離された赤色光を赤色光用の液晶パネル441(441R)まで導く機能を有している。
この際、色分離光学装置42のダイクロイックミラー421では、照明光学装置41から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ419を通って青色光用の液晶パネル441(441B)に達する。このフィールドレンズ419は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。緑色光用および赤色光用の液晶パネル441(441G,441R)の光入射側に設けられたフィールドレンズ419も同様である。
ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうち、緑色光はダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ419を通って緑色光用の液晶パネル441(441G)に達する。一方、赤色光はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学装置43を通り、さらにフィールドレンズ419を通って赤色光用の液晶パネル441(441R)に達する。なお、赤色光の光路上にリレー光学装置43が配置されているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ419に伝えるためである。なお、リレー光学装置43には、3つの色光のうち赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
電気光学装置44は、色分離光学装置42から射出される3つの色光を画像情報に応じてそれぞれ変調し、変調した各色光を合成して光学像(カラー画像)を形成する。
この電気光学装置44は、光変調装置としての3つの液晶パネル441(赤色光用の液晶パネルを441R、緑色光用の液晶パネルを441G、青色光用の液晶パネルを441Bとする)と、これら液晶パネル441の光束入射側にそれぞれ配置される3つの入射側偏光板442と、各液晶パネル441の光束射出側にそれぞれ配置される3つの射出側偏光板443と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備えて構成されている。
このうち、入射側偏光板442には、偏光変換素子414で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射し、当該入射側偏光板442は、入射した光束のうち、偏光変換素子414で揃えられた光束の偏光方向と略同一方向の偏光光のみを透過させ、その他の光束を吸収するものである。この入射側偏光板442は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
液晶パネル441は、一対の透明ガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、制御ユニットから入力する駆動信号に応じて、画像形成領域内にある液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板442から射出された偏光光束の偏光方向を変調して、入射する色光に応じた色画像を形成する。
射出側偏光板443は、液晶パネル441から射出された光束のうち、入射側偏光板442における光束の透過方向と直交する偏光方向を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この射出側偏光板443は、入射側偏光板442と同様の構成を有している。
クロスダイクロイックプリズム444は、各射出側偏光板443から射出されたR画像、G画像およびB画像としての各色光を合成して光学像(カラー画像)を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム444は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、投射レンズ46と対向する側(G色光側)に配置された射出側偏光板443を介した色光を透過し、残り2つの射出側偏光板443(R色光側およびB色光側)を介した色光を反射する。このようにして、各入射側偏光板442、各液晶パネル441および各射出側偏光板443にて変調された各色光が合成されてカラー画像が形成される。
光学部品用筐体45は、内部に所定の照明光軸Aが設定され、上述した光学部品41〜44を照明光軸Aに対する所定位置に配置する合成樹脂製の箱状部材である。この光学部品用筐体45は、詳しい図示を省略したが、ロアーケース22内に形成された位置決め突起等により、所定位置に位置決め固定されている。また、光学部品用筐体45の内部には、各光学部品41〜44を位置決め固定するための複数の溝が形成されている。
投射レンズ46は、電気光学装置44で形成された光学像(カラー画像)を図示しないスクリーン上に拡大投射する投射光学装置としての機能を有する。この投射レンズ46は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されている。
(4)ボス2E10の構成
図4は、ロアーケース22の内面22Aと取付構造7とを示す斜視図である。また、図5は、ロアーケース22と取付構造7とを示す断面図である。なお、図4および図5においては、ロアーケース22の下面2Eを上方側に図示している。
ここで、ロアーケース22に形成されたボス2E10の構成について説明する。
ボス2E10は、前述のように、孔部2E9を形成し、ロアーケース22の下方(図4および図5における上方)側に突出するように形成されている。このボス2E10は、図4および図5に示すように、孔部2E9を形成する第1側部2E11と、当該第1側部2Eの周囲に形成された第2側部2E12と、第1側部2E11および第2側部2E12とを接続する架橋部としてのリブ2E13とから構成されている。
第1側部2E11は、略円筒状に、ロアーケース22の下面2Eから略垂直に起立するように突出して形成されている。この第1側部2E11の略中央には、ロアーケース22を貫通するように孔部2E9が形成され、当該孔部2E9には、プロジェクタ1を建物の天井91に固定する際に、当該天井91に設けられた固定部材としてのボルト92が挿入される。
この孔部2E9内には、下面2E側から見える部分では内径が小さく、内側の部分では内径が大きくなるように段差部2E91が形成されている。この孔部2E9の内部には、下面2Eの内側から後述するインサートナット71が配置され、第1側部2E11の内面には、インサートナット71の環状突起部7112が嵌め込まれる。
第2側部2E12は、第1側部2E11に対して所定の間隔を隔てて外側に形成されている。この第2側部2E12は、ロアーケース22の下面2Eから面外方向に突出するように、詳述すると、外装筐体2から遠ざかるに従って第1側部2E11に近接するように傾斜して形成されている。そして、この第2側部2E12は、突出方向の先端部分で、第1側部2E11の先端部分と接続されている。また、第2側部2E12は、平面視略円形状を有しており、これにより、ボス2E10が全体として略円錐形状に形成されている。
リブ2E13は、第1側部2E11と第2側部2E12とを接続するように、複数形成され、本実施形態では、第1側部2E11の周囲に放射状に等間隔に4つ形成されている。具体的に、リブ2E13は、第1側部2E11の外周面と、第2側部2E12の内周面とを接続する。このリブ2E13は、第1側部2E11が外側に広がるように変形しようとする場合には、第2側部2E12とともに当該第1側部2E11の変形を抑制する。
また、ボス2E10の周囲には、ロアーケース22の内面(ロアーケース22における下面2Eとは反対側の面)22Aから面外方向に起立するリブ22A1が複数形成されている。これらリブ22A1は、ボス2E10を構成するリブ2E13の延長線上にそれぞれ形成されている。詳述すると、リブ22A1は、ボス2E10の第2側部2E12のわずかに内側から外側に向かって放射状に延出するように4つ形成されている。そして、これらリブ2E13の孔部2E9に近接する側の端部は、取付構造7を構成するワッシャ72を位置決めする。
(5)取付構造7の構成
前述した孔部2E9およびボス2E10に対応するロアーケース22の内面22A側には、プロジェクタ1を建物の天井91等に取り付けるための取付構造7が設けられている。
この取付構造7は、図4および図5に示すように、取付部材としてのインサートナット71と、ワッシャ72とを備えて構成されている。
インサートナット71は、金属等により形成されており、当該インサートナット71には、円筒部711と、当該円筒部711の一方の端部側に形成されたフランジ部712が形成されている。
このうち、円筒部711は、本発明の筒状部に相当し、当該円筒部711の外径寸法は、孔部2E9の内径と略同じ寸法とされており、この円筒部711は、当該円筒部711のフランジ部712が形成された側とは反対側の端部から、ロアーケース22の内面22A側より孔部2E9に熱圧入される。そして、この円筒部711の孔部2E9への挿入方向先端側の端部は、孔部2E9に形成された段差部2E91に当接され、プロジェクタ1が天吊り姿勢となった際の孔部2E9からのインサートナット71の脱落を防止している。
この円筒部711の内部には、インサートナット71の孔部2E9への挿入方向先端側の端部に開口するねじ孔7111が形成されている。このねじ孔7111には、天井91に設けられ、孔部2E9を挿通したボルト92が螺合する。
また、円筒部711の外周には、面外方向に突出する2つの環状突起部7112が形成されている。この環状突起部7112は、円筒部711が孔部2E9に圧入された際に、当該孔部2E9の内面に嵌まり込み、円筒部711が孔部2E9から脱落することを防止する。このため、孔部2E9を形成するボス2E10の第1側部2E11には、円筒部711により常に外側に広がる方向に応力が加わっている。
フランジ部712は、孔部2E9の内径と略同じ外径を有する円筒部711より外側に広がるように平面視略円形状に形成されている。すなわち、フランジ部712は、孔部2E9の内径寸法より大きな外径寸法を有するように形成されている。このフランジ部712は、当該フランジ部712と、ロアーケース22のボス2E10との間に介装されるワッシャ72を当該ボス2E10に押さえつけるとともに、プロジェクタ1が天吊り姿勢となった際に、ワッシャ72を介して加わるプロジェクタ1の荷重を支持する。
ワッシャ72は、平面視略円形状を有し、略中央に、インサートナット71の円筒部711が挿通する略円形状の孔部721が形成されている。この孔部721は、内径寸法が、円筒部711の外径寸法より大きく、かつ、フランジ部712の外径寸法より小さくなるように形成されている。
また、ワッシャ72の外径寸法は、リブ22A1の内側に配置された際に、ボス2E10を構成するリブ2E13の略全体を覆う程度の寸法を有している。このため、当該ワッシャ72は、インサートナット71のフランジ部712に当接され、当該フランジ部712により、ボス2E10を構成するリブ2E13に押さえられる。
このような取付構造7を有するプロジェクタ1を天井91に取り付ける際には、インサートナット71のフランジ部712とロアーケース22のボス2E10との間にワッシャ72が介装された状態で、ロアーケース22の下面2E側のボス2E10の先端を、天井91に当接させ、当該ボス2E10の第1側部2E11により形成された孔部2E9内に、天井91に設けられたボルト92を挿入する。この後、孔部2E9内に設けられたインサートナット71のねじ孔7111と、孔部2E9に挿入されたボルト92とを螺合させ、これらインサートナット71とボルト92とを固定する。
この際、プロジェクタ1の荷重が、ロアーケース22からワッシャ72を介してインサートナット71のフランジ部712に伝達されるが、当該インサートナット71の円筒部711に形成された環状突起部7112が孔部2E9の内面に嵌め込まれ、また、円筒部711の先端が孔部2E9内の段差部2E91に当接しているため、インサートナット71の孔部2E9からの抜けが防止される。さらに、フランジ部712が、ワッシャ72を介して加わるプロジェクタ1の荷重を支えるので、プロジェクタ1は天井91に支持固定される。
以上のような本実施形態のプロジェクタ1によれば、以下の効果を奏することができる。
すなわち、インサートナット71が設けられる孔部2E9を形成するボス2E10の第1側部2E11と、当該第1側部2E11の周囲に形成される第2側部2E12とが複数のリブ2E13により接続されていることにより、第1側部2E11に亀裂等が発生して当該第1側部2E11が外側に広がろうとしても、第2側部2E12およびリブ2E13により、当該第1側部2E11の変形が抑えられる。これによれば、第1側部2E11が破損した場合でも、当該第1側部2E11の内側、すなわち、孔部2E9内にインサートナット71を留めることができるので、当該インサートナット71により、プロジェクタ1の荷重を支えることができる。
ここで、インサートナット71に油脂等が付着したまま、当該インサートナット71を孔部2E9内に圧入すると、当該油脂が第1側部2E11内に浸透して、ケミカルストレスクラックを生じる場合がある。このような場合、インサートナット71に近接する第1側部2E11内において亀裂が発生することがある。そして、当該亀裂発生が進行すると、第1側部2E11が割れる場合があり、インサートナット71が孔部2E9から抜ける可能性が考えられる。このような可能性に対して、第1側部2E11に亀裂が発生した場合でも、当該第1側部2E11の変形が第2側部2E12およびリブ2E13によって抑えられるので、インサートナット71の孔部2E9からの抜けを抑えることができる。従って、当該インサートナット71が、外装筐体2を確実に支持することとなるので、プロジェクタ1の天井91からの落下を、簡易な構成で防止することができる。
また、ボス2E10の第1側部2E11と第2側部2E12とは、リブ2E13を介して接続されている。すなわち、第1側部2E11と第2側部2E12との間には、空間が形成されている。これによれば、第1側部2E11に前述のような亀裂が発生した場合でも、当該亀裂が第2側部2E12に進行することを抑えることができ、第2側部2E12およびリブ2E13によって常に第1側部2E11の変形を抑制することができる。従って、第1側部2E11に亀裂が生じた場合でも、当該第1側部2E11の変形を確実に抑制でき、これにより、長期間天吊り姿勢を保持しても、プロジェクタ1の落下を防止することができる。
また、第2側部2E12は、当該第2側部2E12の下面2Eからの突出方向先端が第1側部2E11に近接するように傾斜して設けられ、ボス2E10が全体として略円錐形状に形成されている。これによれば、ボス2E10が略円筒状に形成されている場合に比べ、リブ2E13において寸法の短い部分を形成することができる。すなわち、第1側部2E11と第2側部2E12との距離を近付けることができる。従って、第1側部2E11が破損した場合に、当該第1側部2E11の外側への広がりに抗する抵抗力を大きくすることができるので、一層確実に第1側部2E11の変形を抑制することができる。
さらに、ボス2E10が略円錐形状に形成されていることにより、三角錐形状および四角錘形状等の角錐形状に形成されている場合に比べ、ボス2E10の形成を容易に行うことができ、ロアーケース22の成形時の型抜きを容易に行うことができる。従って、ロアーケース22の形成を簡略化することができる。
加えて、ボス2E10は、外装筐体2の外面側である下面2Eから突出するように形成されている。これによれば、当該ボス2E10を構成する第1側部2E11および第2側部2E12を接続するリブ2E13は、ロアーケース22の内面22A側に露出する。このため、ロアーケース22の下面2Eの凹凸を少なくすることができるとともに、位置決め突起等が形成された内面22A側にリブ2E13が形成されることとなるので、当該ロアーケース22の成形時の型抜きを一層簡易に行うことができる。従って、ロアーケース22の形成を一層容易に行うことができる。
また、インサートナット71には、ロアーケース22の内面22Aと対向するフランジ部712が形成されていることにより、当該フランジ部712により、プロジェクタ1が天吊り姿勢とされた時に、フランジ部712が、プロジェクタ1の荷重を支えるため、プロジェクタ1の落下を確実に防止することができる。
また、インサートナット71のフランジ部712と、ロアーケース22のボス2E10との間には、ワッシャ72が介装されている。このワッシャ72の外径寸法は、フランジ部712の外径寸法より大きく形成されている。これによれば、インサートナット71のフランジ部712がワッシャ72を介して係合する範囲を広げることができる。従って、インサートナット71のロアーケース22の孔部2E9からの抜けを、より確実に防止できるので、プロジェクタ1の落下を一層確実に防止することができる。
また、フランジ部712とボス2E10との間にワッシャ72が介装されていることにより、インサートナット71の圧入作業性を向上することができる。
すなわち、インサートナット71の熱圧入時には、インサートナット71を熱してから孔部2E9に圧入するが、ワッシャ72が設けられていない場合では、圧入時にインサートナット71のフランジ部712から熱がボス2E10の表面に伝わって当該ボス2E10が変形し、インサートナット71の固定位置がずれてしまう可能性がある。このため、インサートナット71の圧入作業を慎重に行う必要がある。
これに対し、ワッシャ72を、インサートナット71のフランジ部712とボス2E10との間に介装することにより、当該フランジ部712から熱がボス2E10の表面に伝わることを防ぐことができる。従って、インサートナット71の孔部2E9への圧入作業の作業性を向上することができる。
さらに、ワッシャ72の外径寸法が、ボス2E10を構成するリブ2E13にかかる寸法を有しているので、プロジェクタ1を天吊り姿勢とした場合に、ワッシャ72によってインサートナット71のフランジ部712に加わるプロジェクタ1の荷重を、リブ2E13に分散させ、単位面積あたりの荷重を減少させることができる。従って、安定してプロジェクタ1を支えることができる。
加えて、第1側部2E11とリブ2E13との接続部分が破損した場合でも、当該リブ2E13にかかるワッシャ72により、第1側部2E11およびインサートナット71の外装筐体2からの抜けを、より確実に防止することができる。従って、プロジェクタ1の落下をより確実に防止することができる。
(6)実施形態の変形
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、固定部材として天井91に設けられたボルト92を採用し、取付部材として当該ボルト92に螺合するインサートナット71とを採用したが、本発明はこれに限らない。例えば、一方が他方に対して嵌合するプラグ様の固定部材および取付部材の組合せとしてもよい。また、インサートナット71は円筒部711を有するとしたが、この部分の形状は筒型形状であれば、他の形状であってもよい。
前記実施形態では、ボス2E10は、略円錐形状に形成されるとしたが、例えば、円筒状等の筒型形状としてもよく、また、三角錐等の角錐形状としてもよい。また、ボス2E10は、外装筐体2の外面であるロアーケース22の下面2Eから面外方向に突出するとしたが、内面22Aから面外方向に突出するように形成してもよい。
前記実施形態では、ボス2E10を構成する第1側部2E11と第2側部2E12とを接続するリブ2E13が4つ形成されているとしたが、本発明はこれに限らず、リブ2E13の数は適宜設定してよい。
また、前記実施形態では、ワッシャ72の外径寸法は、リブ2E13をほぼ覆う程度としたが、本発明はこれに限らず、少なくとも、インサートナット71のフランジ部712の外径寸法より大きな寸法を有していればよい。
前記実施形態では、プロジェクタ1は、3つの液晶パネル441R,441G,441Bを備えるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、2つ以下、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも、本発明を適用可能である。
また、前記実施形態では、光学ユニット4は平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
さらに、前記実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル441を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記実施形態では、光変調装置として液晶パネル441を備えたプロジェクタ1を例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶層以外の光変調装置を用いたプロジェクタにも、本発明を適用することも可能である。このような光変調装置を用いた場合、光束入射側および光束射出側の偏光板442,443は省略することができる。
前記実施形態では、プロジェクタ1は、天井91に取り付けられるとしたが、天井に限らず、建物内の側壁や壁等の壁面に取り付けることも可能である。
また、前記実施形態では、直接天井91にプロジェクタ1を取り付けていたが、ボルトで固定する構成であれば、プロジェクタと天井との間に取付治具を用いて固定してもよい。
本発明は、天井や側壁等の面に取付可能なプロジェクタに好適に利用することができる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクタを上方前面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタを下方背面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構成を示す模式図。 前記実施形態におけるロアーケースおよび取付構造を示す斜視図。 前記実施形態におけるロアーケースおよび取付構造を示す断面図。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…外装筐体、46…投射レンズ(投射光学装置)、71…インサートナット(取付部材)、72…ワッシャ、91…天井(壁面)、92…ボルト(固定部材)、2E9…孔部、2E10…ボス、2E11…第1側部、2E12…第2側部、2E13…リブ(架橋部)、416…光源ランプ(光源)、441(441R,441G,441B)…液晶パネル(光変調装置)、711…円筒部(筒状部)、712…フランジ部。

Claims (5)

  1. 光源と、前記光源から射出された光束を変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投射する投射光学装置と、これら前記光源、前記光変調装置および前記投射光学装置を内部に収納する外装筐体とを備えたプロジェクタであって、
    前記外装筐体は
    当該プロジェクタを所定の位置に固定する固定部材が挿入される孔部を有するボスと、
    当該外装筐体の内面に形成され、前記ボスの外側端縁からそれぞれ放射状に延出する複数のリブとを有し
    前記孔部内には、前記外装筐体と係合し、かつ、前記孔部に挿入された前記固定部材と係合する取付部材が設けられ、
    前記ボスは、
    前記孔部を形成する第1側部と、
    当該第1側部から所定の間隔を隔てて形成され、当該第1側部の周囲を囲む第2側部と、
    前記第1側部および前記第2側部を接続する架橋部とを備え
    前記取付部材は、前記孔部の内径寸法より大きな外径寸法を有し、かつ、前記外装筐体の内面に対向するフランジ部を備え、
    前記外装筐体の内面と、前記フランジ部との間には、当該フランジ部の外径寸法より大きな外径寸法を有する介装部材が介在配置され、
    前記介装部材は、前記複数のリブにより囲まれた領域内に配置されることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記ボスは、略錘形状に形成され、
    前記第2側部は、前記外装筐体の面外方向に突出するにしたがって、前記第1側部に近接するように形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記ボスは、前記外装筐体の外面から面外方向に突出するように形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記取付部材は、前記孔部内に挿入される筒状部を有し
    前記フランジ部は、前記筒状部の一方の端部側に当該筒状部の軸方向に略直交する方向に突出して設けられ
    前記介装部材は、前記筒状部が挿通する開口を有することを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記介装部材は、ワッシャであり、
    前記ワッシャは、少なくとも前記架橋部にかかる外径寸法を有することを特徴とするプロジェクタ。
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