JPH08275093A - プロジェクタの吊下げ装置 - Google Patents

プロジェクタの吊下げ装置

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JPH08275093A
JPH08275093A JP10062095A JP10062095A JPH08275093A JP H08275093 A JPH08275093 A JP H08275093A JP 10062095 A JP10062095 A JP 10062095A JP 10062095 A JP10062095 A JP 10062095A JP H08275093 A JPH08275093 A JP H08275093A
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JP
Japan
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projector
projection direction
moving
bolts
bolt
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Application number
JP10062095A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yamaguchi
利幸 山口
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロジェクタの前後位置,左右位置,上下位
置,左右傾き,上下傾き,画面傾きの6方向全ての調整
を容易かつ確実に行なう。 【構成】 プロジェクタ取付面に固定され、ボルト2
1,22,23が下向きに突設された固定部20と、プ
ロジェクタ上面に固定される箱状部材で、上面に各ボル
トが遊貫する遊貫孔61,62,63を有する取付ベー
ス部60と、遊貫孔に遊貫した各ボルトに、遊貫孔より
大径の座金97を介して螺合する高さ調整ナット91,
92,93と、取付ベース部の上面に投映方向に移動自
在に取り付けられ、貫通するボルト21を軸に投映方向
の左右に移動する第一移動部30と、投映方向の前後に
分割されて取付ベース部上面に投映方向の左右に移動自
在に取り付けられ、貫通するボルト22,23を軸に投
映方向に移動可能な第二及び第三移動部40,50とか
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン等に映像を
拡大投映するビデオプロジェクションシステム等におけ
るプロジェクタを天井等の取付面から吊り下げる装置に
関し、特に、プロジェクタの位置及び角度を6方向に調
整できるプロジェクタの吊下げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクリーン等に映像を拡大投映
するビデオプロジェクションシステム等では、プロジェ
クタを天井から吊り下げるなどして所定の位置に配置す
ることにより、スクリーンに投映を行なっているが、ス
クリーン上に正確な画像を投映するためには、プロジェ
クタに微妙な位置調整及び角度調整が必要となる。
【0003】図3は、従来のプロジェクタを天井等から
吊り下げるための吊下げ装置の一例を示す斜視図であ
る。同図に示すように、プロジェクタ1は、図示しない
天井の下面に、取付板2aを介して取り付けられたパイ
プ2,メインパイプ3,移動部材4,取付ベース部6及
び取付金具8からなる吊下げ装置によって吊下げ保持さ
れている。
【0004】パイプ2は、取付板2aを介して天井から
垂下されており、このパイプ2の下端側には、メインパ
イプ3が上下動自在に係合し、固定ねじ9により固定さ
れている。そして、このメインパイプ3の下端には、逆
U字形状の移動部材4がメインパイプ3を軸として水平
方向に回転自在に取り付けられている。
【0005】移動部材4の内側には、取付ベース部6
が、回動軸5を中心軸として回動自在に取り付けられる
とともに、固定ねじ10が移動部材4に形成した円弧状
のガイド孔4aを貫通して取付ベース部6に螺合してい
る。
【0006】取付ベース部6には、回動軸5と直交する
揺動軸7が設けられており、この揺動軸7にプロジェク
タ1の上面に固定された一対の取付金具8が係合すると
ともに、固定ねじ11が取付金具8の円弧状のガイド孔
8aを貫通して取付ベース部6に螺合している。これに
よりプロジェクタ1は、天井面から方向調整可能に吊下
げられている。
【0007】このような構成からなる従来のプロジェク
タの吊下げ装置では、プロジェクタ1の角度,位置調整
として、メインパイプ3を上下方向に移動させることに
よる上下位置調整、移動部材4をメインパイプ3を中止
に回転させることによる左右傾き調整、取付ベース部6
を回動軸5を中心軸としてガイド孔4aに沿って回動さ
せることによる画面傾き調整、及び取付ベース部6を揺
動軸7を中心軸としてガイド孔8aに沿って回動させる
ことによる上下傾き調整の4方向の調整ができるように
なっている。
【0008】この種のプロジェクタの吊下げ装置の技術
としては、これ以外にも、例えば、実開昭63−532
1号公報のプロジェクターの取り付け機構や実開平3−
84686号公報のプロジェクター吊り下げ装置等が提
案されている。
【0009】この実開昭63−5321号公報に記載の
プロジェクターの取り付け機構は、プロジェクター掛支
用の軸体が突設されるとともに第一長孔が設けられた固
定部材と、第一長孔と交差して重なり合う第二の長孔が
設けられるとともに軸体と係合する係合金具が設けられ
た可動部材と、第一及び第二の長孔に嵌入するピンが突
設されるとともに軸体に嵌合する長孔を有した直線移動
自在なスペーサと、軸体に螺合することにより可動部材
とスペーサとを固定部材に締付け固定する止め具と、を
有しており、プロジェクタを、上下傾き,左右傾き,前
後位置、及び左右位置の4方向に調整可能となってい
る。
【0010】また、実開平3−84686号公報に記載
のプロジェクター吊り下げ装置は、天井下面に固定され
たパイプに回動自在に吊り下げ保持された両側面に縦長
の挿通孔を設けたコ字状のメインプレートと、このメイ
ンプレートのほぼ中央に垂下した支持板により揺動自在
に保持されて挿通孔を端部が挿通した支持軸と、支持軸
に当接する突部とビス止め用の案内孔とを有してメイン
プレートの両側面に枢着される一対のレバーと、支持軸
と係合するフック部とビス止め用の案内孔とを有しプロ
ジェクター本体の上面両側に設けた固定金具に蝶着され
る一対の取付金具と、を有しており、プロジェクタを、
上下傾き,画面傾き、及び左右傾きの3方向に調整可能
となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プロジェク
ションシステムにおけるプロジェクタの位置及び角度調
整としては、図4に示すように、プロジェクタ1と中心
として、前後位置,左右位置,上下位置,左右
傾き,上下傾き、及び画面傾きの6方向が必要とな
る。
【0012】しかしながら、上述した従来のプロジェク
タの吊下げ装置等では、この6方向全ての調整を行なう
ことができなかった。例えば、図3に示した装置では、
上下位置,左右傾き,上下傾き及び画面傾きの
4方向の調整しか行なえず、前後位置、及び左右位
置の調整を行なうことはできなかった。
【0013】また、実開昭63−5321号公報に記載
のプロジェクターの取り付け機構では、前後位置,
左右位置,左右傾き及び上下傾きの調整しか行なえ
ず、上下位置、及び画面傾きの調整を行なうことは
できなかった。さらに、実開平3−84686号公報に
記載のプロジェクター吊り下げ装置では、左右傾き,
上下傾き、及び画面傾きの3方向の調整のみで、
前後位置,左右位置及び上下位置の他の3方向の調
整は行なえなかった。
【0014】このように、プロジェクタに必要な6方向
の全ての調整が行なえない場合、種々の問題が発生す
る。例えば、画面の形状を変えることができない液晶プ
ロジェクタのような場合、左右位置の調整が行なえな
いと、あらかじめプロジェクタの左右方向の取付けを高
精度で行なわない限り、投映された画面には台形歪み等
が発生することになる。
【0015】また、ズームレンズが搭載されていない液
晶プロジェクタでは、前後位置の調整が行なえない場
合、あらかじめプロジェクタの前後方向の取付けを高精
度で行なっておかないと、所定の画面サイズが得られ
ず、また、フォーカスずれが発生してしまうという問題
があった。
【0016】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、プロジェ
クタの位置及び角度調整として必要とされる前後位置,
左右位置,上下位置,左右傾き,上下傾き,画面傾きの
6方向全ての調整を容易かつ確実に行なうことができる
プロジェクタの吊下げ装置の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のプロフェクタの吊下げ装置は、
スクリーン上に投映を行なうプロジェクタを天井等の取
付面から吊り下げ、調整可能に保持する装置であって、
前記天井等の取付面に固定されるとともに、少なくとも
二本のボルトが前記プロジェクタの投映方向に沿って下
向きに突設された固定部と、前記プロジェクタの上面に
固定される箱状部材であって、前記ボルトが遊貫する遊
貫孔を有する取付ベース部と、前記遊貫孔に遊貫したボ
ルトの先端に螺合する、前記遊貫孔より大径の高さ調整
部材と、前記取付ベース部の上面に前記プロジェクタの
投映方向に移動自在に取り付けられるとともに、前記ボ
ルトが貫通し、当該ボルトを軸に前記プロジェクタの投
映方向の左右に移動可能な第一移動部と、前記プロジェ
クタの投映方向の前後に分割された一対の移動部であっ
て、前記取付ベース部の上面に前記プロジェクタの投映
方向の左右にそれぞれ移動自在に取り付けられるととも
に、前記二本の各ボルトがそれぞれに貫通し、当該各ボ
ルトを軸に前記プロジェクタの投映方向にそれぞれ移動
可能な第二及び第三移動部と、からなる構成としてあ
る。
【0018】また、請求項2記載のプロジェクタの吊下
げ装置は、前記第一移動部における前記ボルトの貫通す
る孔が、前記プロジェクタの投映方向と直交する左右方
向に形成されたガイド溝であって、前記第二及び第三移
動部における前記ボルトの貫通する孔が、前記プロジェ
クタの投映方向に形成されたガイド溝である構成として
ある。
【0019】さらに、請求項3記載のプロジェクタの吊
下げ装置は、前記ボルトを、前記プロジェクタの投映方
向の前側に一本、後ろ側に二本突設した構成としてあ
る。
【0020】
【作用】上記構成からなる本発明のプロジェクタの吊下
げ装置によれば、プロジェクタの調整可能方向として、
前後位置,左右位置,上下位置,左右傾き,
上下傾き,画面傾きの6方向を有しており、プロジェ
クタ1を天井等の取付面へ取り付ける際の位置,角度等
の調整を容易に行なうことができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明のプロジェクタの吊下げ装置の
一実施例について、図面を参照して説明する。図1は、
本発明のプロジェクタの吊下げ装置の一実施例を示す斜
視図であり、図2は、図1に示す装置の分解斜視図であ
る。
【0022】これらの図に示すように、本実施例のプロ
ジェクタの吊下げ装置は、プロジェクタ1の取付面とな
る天井等に固定される固定部20と、この固定部20の
下面に配設される第一移動部30と、この第一移動部3
0の下面に配設される第二移動部40及び第三移動部5
0と、この第二移動部40及び第三移動部50の下面に
配設される取付ベース部60と、プロジェクタ1の上面
に突設されるとともに取付ベース部60に係合,垂下さ
れる取付金具70とからなる。
【0023】そして、固定部20に固定,突設されたボ
ルト21,22,23が第一移動部30,第二移動部4
0,第三移動部50を貫通して取付ベース部60に遊
貫,固定されることにより、各部が一体的となって取付
ベース部60上に取り付けられている。
【0024】固定部20は、プロジェクタ1が吊り下げ
られる天井等の取付面に固定される板状部材であって、
本実施例においては、周縁部に突設した取付端25を、
図示しない天井等の取付面にねじ止め等することにより
固定されている。この固定部20には、プロジェクタ1
の投映方向(以下、単に「投映方向」ともいう。)側に
一本のボルト21が、投映方向に沿った反対方向側には
二本のボルト22,23がそれぞれ下向きに突設されて
いる。
【0025】この各ボルト21,22,23には、調整
後のプロジェクタ1を保持,固定するための固定ナット
81,82,83が螺合するとともに、この各固定ナッ
ト81,82,83と第一移動部30の上面との間に
は、固定ナット81,82,83の緩みを防止するた
め、緩衝片88と、この緩衝片88を挾んで座金87,
89が介在させてある。
【0026】第一移動部30は、ボルト21,22,2
3が貫通することによって固定部20の下面側に配設さ
れる板状部材で、投映方向の左右側の両端縁四隅には、
下側に向かって垂直に折り曲げられた折曲げ部分が突設
してあり、この折曲げ部分が取付ベース部60の投映方
向の左右両側面に接するようになっている。そして、こ
の第一移動部30は、各折曲げ部分を貫通して取付ベー
ス部60の側面に螺合するねじ35により、取付ベース
部60上に取り付けられている。
【0027】この第一移動部30にボルト21,22,
23が貫通する孔は、それぞれプロジェクタ1の投映方
向と直交する左右方向に形成されたガイド溝31,3
2,33となっており、また、ねじ35が各折曲げ部分
を貫通する孔は、それぞれプロジェクタ1の投映方向に
形成されたガイド孔34となっている。
【0028】第二移動部40は、ボルト22,23が貫
通することによって第一移動部30の下面に配設される
板状部材であって、投映方向と反対側の端側を下側に向
かって垂直に折り曲げた逆L字形状となっている。そし
て、この折曲げ部分が取付ベース部60の投映方向と反
対側の側面に接するとともに、この折曲げ部分を貫通し
て取付ベース部60の側面に螺合するねじ46により、
取付ベース部60に取り付けられている。
【0029】この第二移動部40にボルト22,23が
貫通する孔は、それぞれプロジェクタ1の投映方向に形
成されたガイド溝42,43となっており、また、ねじ
46が折曲げ部分を貫通する孔は、それぞれプロジェク
タ1の投映方向と直交する左右方向に形成されたガイド
孔44となっている。
【0030】第三移動部50は、ボルト21が貫通する
ことによって第一移動部30の下面に、第二移動部40
と対向する位置に配設される板状部材であって、投映方
向の端側を下側に向かって垂直に折り曲げた逆L字形状
となっている。
【0031】そして、この折曲げ部分が取付ベース部6
0の投映方向側の側面に接するとともに、この折曲げ部
分を貫通して取付ベース部60の側面に螺合するねじ5
6により、取付ベース部60上に取り付けられている。
すなわち、第二移動部40とこの第三移動部50は、取
付ベース部60上において対照をなす位置に配設されて
いる。
【0032】この第三移動部50にボルト21が貫通す
る孔は、それぞれプロジェクタ1の投映方向に形成され
たガイド溝51となっており、また、ねじ56が折曲げ
部分を貫通する孔は、それぞれプロジェクタ1の投映方
向と直交する左右方向に形成されたガイド孔54となっ
ている。
【0033】取付ベース部60は、第二移動部40及び
第三移動部50の下面に配設されるとともに、プロジェ
クタ1の上面に固定される、下側が開口した箱状部材と
なっており、上面には、各ボルト21,22,23が貫
通する。ボルト21,22,23が貫通する孔は遊貫孔
61,62,63で、それぞれ、各ボルト21,22,
23の径より大きい径となっており、各ボルト21,2
2,23が径方向に移動できる大きさに形成してある。
【0034】遊貫孔61,62,63を遊貫した各ボル
ト21,22,23には、高さ調整ナット91,92,
93がそれぞれ螺合するとともに、高さ調整ナット9
1,92,93と遊貫孔61,62,63との間には、
遊貫孔61,62,63より大径の座金97が介在させ
てある。この高さ調整ナット91,92,93、及び座
金97により、プロジェクタ1の上下位置を調整,保持
する高さ調整部材を構成する。
【0035】なお、プロジェクタ1の高さ調整部材とし
ては、本実施例における高さ調整ナット91,92,9
3と座金97によるものに限られない。すなわち、ボル
ト21,22,23に螺合し、かつ、遊貫孔61,6
2,63より大径のものであれば、例えば、遊貫孔6
1,62,63より大径に形成したナット状部材のよう
なものでもよく、この場合には、座金を省略できる。
【0036】また、座金97とナット91,92,93
の間には、各ナットの緩みを防止するための緩衝片98
が介在させてあり、さらに、緩衝片98と各ナット9
1,92,93との間には、ボルト21,22,23が
それぞれ貫通するスペーサ99が配設してある。
【0037】また、取付ベース部60には、投映方向と
直交する方向の両側面に揺動軸67が突設してあり、取
付金具70が係合する。取付金具70は、取付ベース部
60の両側面を挾持する形でプロジェクタ1の上面に対
向して突設された一対の支持金具で、取付ベース部60
の両側面の揺動軸67に係合するフック部71が形成し
てある。
【0038】そして、このフック部71が揺動軸67に
軸支されるとともに、固定用のねじ68が取付金具70
を貫通して取付ベース部60に螺合することにより、取
付ベース部60と固定されるようになっている。
【0039】このような構成からなる本実施例のプロジ
ェクタの吊下げ装置を用いてプロジェクタ1を吊り下
げ、位置及び角度を調整する場合は以下のように行な
う。まず、プロジェクタ1を吊下げる場合には、あらか
じめ天井等の取付面の任意の位置に固定部20を固定す
るとともに、プロジェクタ1側には、取付金具70をね
じ止め等により固定しておく。
【0040】次いで、取付ベース部60の上面に、第二
及び第三移動部40,50と第一移動部30を、各孔を
位置合わせして搭載する。この状態で、ボルト21,2
2,23に固定ナット81,82,83及び座金87,
緩衝片88,座金89を介在させて、第一移動部材3
0,第二移動部材40,第三移動部材50及び取付ベー
ス部60に貫通させる。
【0041】その後、取付ベース部60の下側からボル
ト21,22,23に座金97,緩衝片98及びスペー
サ99を挿入し、高さ調整ナット91,92,93を螺
合させて締め付ける。これにより、第一移動部30と第
二及び第三移動部40,50は取付ベース部60上に一
体的に取り付けられ、天井から吊り下げられた状態とな
る。
【0042】その後、取付ベース部60の揺動軸67に
取付金具70のフック部71を引っ掛けて係合させると
ともに、ねじ68を締め付けて固定する。これで、プロ
ジェクタ1は天井面から吊り下げられ、作業は完了す
る。
【0043】次に、プロジェクタ1の位置及び角度調整
を行なう場合について説明する。プロジェクタ1の位
置,角度調整をする場合には、まず、あらかじめ固定ナ
ット81,82,83を十分に緩めておく。
【0044】この状態で、まず図4における左右位置
を調整する場合には次のようにして行なう。第一移動部
30のねじ35を締め付けるとともに、第二移動部40
及び第三移動部50のねじ46,56を緩める。これに
より、第二及び第三移動部40,50が移動可能な状態
となる。
【0045】すなわち、この状態では、取付ベース部6
0は、ボルト21,22,23を軸として第一移動部3
0のガイド溝31,32,33にガイドされるととも
に、ねじ46,56を軸として第二及び第三移動部4
0,50のガイド孔44,54にガイドされ、左右方向
に移動することができる。これにより、プロジェクタ1
の左右位置の調整が行なえる。左右位置の調整が完了し
たら、再びねじ46,56を締め付け、左右方向の所定
の位置を保持する。
【0046】次に、図4における前後位置の調整は次
のように行なう。まず、第二及び第三移動部40,50
のねじ46,56を締め付けるとともに、第一移動部の
ねじ35を緩めた状態にする。これにより、第一移動部
30が移動可能な状態となる。
【0047】すなわち、この状態では、取付ベース部6
0は、ボルト21,22,23を軸として第二移動部4
0のガイド溝42,43及び第三移動部50のガイド溝
51にガイドされるとともに、ねじ35を軸として第一
移動部30のガイド孔34にガイドされて、前後方向に
移動可能となる。これにより、プロジェクタ1の前後位
置の調整が行なえる。前後位置の調整が完了したら、再
びねじ35を締め付け、前後方向の所定の位置を保持す
る。
【0048】図4における左右傾きの調整について
は、固定ナット82,83,ねじ46を緩めた状態とす
るとともに、ねじ35,56と固定ナット81も緩めた
状態にしておく。これにより、第一移動部30,第二移
動部40及び第三移動部50が移動可能な状態となる。
【0049】すなわち、この状態では、取付ベース部6
0は、投映方向の反対側のみが左右方向に移動可能とな
るが、ボルト21,22,23は遊貫孔61,62,6
3に遊貫状態となっているので、取付ベース部60は、
遊貫孔61,62,63の範囲内で水平方向に回動可能
となる。これにより、プロジェクタ1の左右傾き調整が
行なえる。左右傾きを所定の角度に調整した後は、各ね
じ35,46,56を締め付け、左右傾きを所定の角度
に保持する。
【0050】図4における上下位置,上下傾き,
画面傾きの調整については、固定ナット81,82,
83を十分に緩めるとともに、高さ調整ナット91,9
2,93を回転させて上下に移動させることにより行な
う。
【0051】すなわち、取付ベース部60は高さ調整ナ
ット91,92,93を介して座金97により3点支持
されているので、各高さ調整ナット91,92,93を
回転させて各座金97を上下動させることにより、取付
ベース部60は各座金97に合わせて上下動することに
なる。
【0052】これにより、高さ調整ナット91,92,
93の全てを同一高にすれば取付ベース部60の上下方
向の位置調整ができ、高さ調整ナット91と高さ調整ナ
ット92及び93の高さを違えれば上下傾きが調整で
き、さらに、高さ調整ナット92と高さ調整ナット93
の高さを違えれば画面傾きの調整が可能となる。
【0053】取付ベース部60の各調整が全て終了した
後は、固定ナット81,82,83を十分に締め付け、
プロジェクタ1の所定の位置を保持しておく。
【0054】このように、本実施例のプロジェクタの吊
下げ装置によれば、プロジェクタ1の調整可能方向とし
て、図4における前後位置,左右位置,上下位
置,左右傾き,上下傾き,画面傾きの6方向を有
しており、プロジェクタ1を天井等の取付面へ取り付け
る際の調整を容易に行なうことができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプロジェク
タの吊下げ装置によれば、プロジェクタの位置及び角度
調整として必要とされる前後位置,左右位置,上下位
置,左右傾き,上下傾き,画面傾きの6方向全ての調整
を容易かつ確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロジェクタの吊下げ装置の一実施例
を示す斜視図である。
【図2】本発明のプロジェクタの吊下げ装置の一実施例
を示す分解斜視図である。
【図3】従来のプロジェクタの吊下げ装置を示す斜視図
である。
【図4】プロジェクタの調整方向を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…プロジェクタ 20…固定部 30…第一移動部 40…第二移動部 50…第三移動部 60…取付ベース 70…取付金具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン上に投映を行なうプロジェク
    タを天井等の取付面から吊り下げ、調整可能に保持する
    装置であって、 前記天井等の取付面に固定されるとともに、少なくとも
    二本のボルトが前記プロジェクタの投映方向に沿って下
    向きに突設された固定部と、 前記プロジェクタの上面に固定される箱状部材であっ
    て、前記ボルトが遊貫する遊貫孔を有する取付ベース部
    と、 前記遊貫孔に遊貫したボルトの先端に螺合する、前記遊
    貫孔より大径の高さ調整部材と、 前記取付ベース部の上面に前記プロジェクタの投映方向
    に移動自在に取り付けられるとともに、前記ボルトが貫
    通し、当該ボルトを軸に前記プロジェクタの投映方向の
    左右に移動可能な第一移動部と、 前記プロジェクタの投映方向の前後に分割された一対の
    移動部であって、前記取付ベース部の上面に前記プロジ
    ェクタの投映方向の左右にそれぞれ移動自在に取り付け
    られるとともに、前記二本の各ボルトがそれぞれに貫通
    し、当該各ボルトを軸に前記プロジェクタの投映方向に
    それぞれ移動可能な第二及び第三移動部と、 からなることを特徴とするプロジェクタの吊下げ装置。
  2. 【請求項2】 前記第一移動部における前記ボルトの貫
    通する孔が、前記プロジェクタの投映方向と直交する左
    右方向に形成されたガイド溝であって、 前記第二及び第三移動部における前記ボルトの貫通する
    孔が、前記プロジェクタの投映方向に形成されたガイド
    溝である請求項1記載のプロジェクタの吊下げ装置。
  3. 【請求項3】 前記ボルトを、前記プロジェクタの投映
    方向の前側に一本、後ろ側に二本突設した請求項1又は
    2記載のプロジェクタの吊下げ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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