JPH0649018Y2 - プロジェクター吊り下げ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、３管式プロジェクターや液晶プロジェクター
等を、投写角度調節自在に天井下面に吊り下げ保持する
吊り下げ装置に関する。

〈従来の技術〉 従来、この種の吊り下げ装置は、第６図乃至第８図に示
すようにプロジェクター本体16の上面両側に固定された
一対の吊り金具17,17のフック部17″,17″を、天井15の
下面にパイプ18を介して吊り下げ固定されたメインプレ
ート19の左右に突設した凸軸20,20に係合させると共
に、該フック部17″,17″の後方に設けた弧状の案内孔1
7′,17′をビス21,21により上記メインプレート19の側
面に固定して成り、角度の調節はビス21,21を緩め、上
記吊り金具17,17を凸軸20,20を中心に回動させることに
より行うものであった。

〈考案が解決しようとする課題〉 上述した従来のプロジェクター吊り下げ装置では、投写
角度の上下方向の調節は機械的に為されるが、左右の傾
きや水平方向の角度の調節は行えない為、これらの調節
はプロジェクター本体の電気回路で行うこととしてい
た。よって、調節範囲が狭く、調節にも時間を要すると
いう問題点を有していた。

本考案は、上記従来の問題点を解決しようとするもので
ある。

〈課題を解決する為の手段〉 本考案では、天井下面に回転可能にメインプレートを吊
り下げ保持し、該メインプレートに所定範囲揺動可能に
支持軸を挿通すると共に、該メインプレートの両側面に
一端が該支持軸と当接するレバーを回動可能に枢着し、
更に該メインプレートの側面にビスにより連結固定され
る取付金具をプロジェクター本体の上面両側に設けた固
定金具に蝶着することにより、上記従来の問題点を解決
した。

〈作用〉 メインプレートを吊り下げ保持するパイプは、該メイン
プレートに取り付けられたプロジェクター本体を水平角
度調節可能に吊り下げ保持し、取付金具は該プロジェク
ター本体を上下方向に角度調節可能に保持し、レバーは
該プロジェクター本体の左右の傾きを調節する作用を為
す。

〈実施例〉 以下、図面に示す実施例に基づき本考案を詳細に説明す
る。

第１図は、本考案のプロジェクター吊り下げ装置による
プロジェクター吊り下げ状態の正面図であり、第２図は
その右側面図、第３図は左側面図である。図示したよう
に天井15の下面に固定されたパイプ10は、下端に取り付
けた抜け止めプレート10′により挿通したサブプレート
９を脱落不可且つ回転可能に保持している。該サブプレ
ート９は略コ字状のメインプレート５の上面に固定さ
れ、該メインプレート５を吊り下げ保持する。該メイン
プレート５の下面には、中央部に垂下した支持板６によ
り支持軸４が揺動可能に吊り下げ保持されており、該支
持軸４の両端は上記メインプレート５の両側面に形成さ
れた縦長の挿通孔５′,5′を挿通している。尚、14は該
支持軸４の逸脱を防止する為の抜け止めリングである。

上記メインプレート５の両側面には、上記支持軸４の端
面に当接する突部７″を有するレバー7,7が、夫々軸8,8
により回動可能に取り付けられており、その中程に設け
た案内孔７′を挿通したビス11により該メインプレート
５の側面に不動に固定されるようになっている。

又、３は従来例において示した吊り金具と同様に案内孔
７′とフック部７″とを設けた取付金具であり、プロジ
ェクター本体１の上面両側に設けた固定金具2,2に夫々
蝶着されている。12は該取付金具３を、上記メインプレ
ート５の側面に不動に固定する為のビスを示す。又、13
は前述したサブプレートを、吊り下げたパイプ10に回転
可能に固定する為のビスを示す。

次に上記構成を有する本考案のプロジェクター吊り下げ
装置の働きについて述べると、まず第１図に矢印で示す
方向にプロジェクター本体１を移動させ、左右の傾きを
調節するには、第２図及び第３図に示す左右のビス11,1
1を緩めれば、突部７″が支持軸４に当接した左右のレ
バー7,7は、軸8,8を中心に回動可能となるので、吊り下
げられたプロジェクター本体１は第５図に示すように支
持板６を中心に揺動可能となり、投写した画面が水平に
なる状態に該プロジェクター本体１の位置合わせをした
後、上記ビス11,11を締め付け、レバー7,7をメインプレ
ート５の側面に不動に固定すれば良い。

また上下方向の角度調節は、従来と同様に取付金具3,3
を固定している左右のビス12,12を緩めれば、プロジェ
クター本体１は支持軸４を中心に第２図に矢印で示す方
向に回動し得る状態となるので、所望の位置で該ビス1
2,12を締め付け、取付金具3,3を上記と同様にメインプ
レート５の側面に不動に固定すれば良い。

又、第４図に矢印で示すようにプロジェクター本体１を
移動させ、水平方向の角度の調節を行うには、サブプレ
ート９の側面に取り付けられたビス13を緩めることによ
り、該ビス13とパイプ10との圧着状態を解除し、プロジ
ェクター本体１を該パイプ10を中心に回動させることに
より為され、所望の位置で該ビス13を締め付け、回動不
可に固定すれば良い。

以上のようにして本考案のプロジェクター吊り下げ装置
では、吊り下げたプロジェクターの水平・垂直角度並び
に左右の傾きの調節が為されるものである。

〈考案の効果〉 以上の通り、本考案のプロジェクター吊り下げ装置で
は、吊り下げたプロジェクターの水平・垂直角度並びに
左右の傾きの調節が行えるので、従来のように電気的に
補正し調節するものに比し、調節が容易であると共に、
調節範囲が広くなり、投写条件や接地箇所への対応度が
向上するという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は、本考案の実施例を示しており、 第１図は、プロジェクター吊り下げ状態の正面図、 第２図は、同上、右側面図、 第３図は、同上、左側面図、 第４図は、同上、上面図、 第５図は、傾き状態を示す正面図、 第６図乃至第８図は、従来例を示しており、 第６図は、吊り下げ状態の正面図、 第７図は、同上、側面図、 第８図は、同上、上面図である。 １……プロジェクター本体 ２……固定金具、３……取付金具 ３′……案内孔、３″……フック部 ４……支持軸、５……メインプレート ６……支持板、７……レバー ７′……案内孔、７″……突部 ８……軸、９……サブプレート 10……パイプ、11,12,13……ビス 14……抜け止めリング、15……天井

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】天井下面に固定されたパイプに回動自在に
   吊り下げ保持され両側面に縦長の挿通孔を設けたコ字状
   のメインプレートと、該メインプレートの略中央に垂下
   した支持板により揺動自在に保持され上記挿通孔を端部
   が挿通した支持軸と、該支持軸に当接する突部とビス止
   め用の案内孔とを有し上記メインプレートの両側面に枢
   着される一対のレバーと、該支持軸と係合するフック部
   とビス止め用の案内孔とを有しプロジェクター本体の上
   面両側に設けた固定金具に蝶着される一対の取付金具と
   を具備したプロジェクター吊り下げ装置。