JP2000029139A - 投写型表示装置の脚部構造および投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置の脚部構造および投写型表示装置

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JP2000029139A
JP2000029139A JP10193322A JP19332298A JP2000029139A JP 2000029139 A JP2000029139 A JP 2000029139A JP 10193322 A JP10193322 A JP 10193322A JP 19332298 A JP19332298 A JP 19332298A JP 2000029139 A JP2000029139 A JP 2000029139A
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Akiyoshi Kuroda
明寿 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被設置面に設置した後でも脚部の長さ調整を簡
単に行える脚部構造および投写型表示装置を提供するこ
と。 【解決手段】被設置面と対向する外装ケース2に回動可
能に取り付けられ回動に伴って突出量が変化するフット
部材50と、このフット部材50に取り付けられ被設置
面に接触可能な滑止部材51とを備えて脚部31を構成
する。この滑止部材51をフット部材50が外装ケース
2に対して回動する平面と平行な平面内で回動可能とす
る。滑止部材51が被設置面に対して十分に係止されて
いてもフット部材50の回動操作が滑らかに行えること
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投写型表示装置に
係り、特に外装ケースに設けられた脚部構造並びにこの
脚部構造を備えた投写型表示装置に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、光源ランプから出射される光束
を光学的に処理して画像情報に応じた光学像を形成し、
この画像を投写面に拡大投写する投写型表示装置が知ら
れている。
【0003】このような投写型表示装置は、会議、学
会、展示会等でのマルチメディアプレゼンテーションに
広く利用されており、プレゼンテーション用の会議室等
に設置されることがある。
【0004】投写型表示装置は、その投写レンズをスク
リーン等に向けて被設置面に設置されるが、投写型表示
装置の被設置面に対する投写角度を調整する機能並びに
傾斜角度を調整する機能を有する脚部が設けられてい
る。
【0005】従来の投写型表示装置の脚部構造は、下端
が露出されるとともに装置下面の両端部にそれぞれ取り
付けられたナット部材と、これらのナット部材の下端か
らそれぞれ螺合されるとともに下端が被設置面に当接触
可能なボルト部材とを備え、これらのボルト部材の進退
量で投写角度や傾き角度の調整をするものがある。これ
らのボルト部材は、被設置面との間での滑りを防止する
ために、それぞれ頭部がゴム等で構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例では、ボ
ルト部材を回しながら投写型表示装置の投写角度や傾き
角度を調整するが、ボルト部材の頭部にはゴムなどで滑
り止め処理されているため、装置を被設置面に設置した
後で投写角度などを調整するには、ボルト部材を、被設
置面との摩擦力に抗して回さなければならず、労力を要
する。特に、投写型表示装置は、その内部に光源ランプ
をはじめ、重量のある部品が設けられているために装置
全体の荷重が大きく、しかも、その大きな荷重がボルト
部材に集中するために、ボルト部材を回すには大きな力
が必要となる。
【0007】この摩擦力を軽減するには、ボルト部材の
頭部を滑らかな材質から形成すればよいが、それでは、
被設置面に設置した投写型表示装置に誤って触れるなど
した場合に、装置がずれてしまう。
【0008】本発明の目的は、被設置面に設置した後で
も脚部の長さ調整を簡単に行える投写型表示装置の脚部
構造および投写型表示装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は外装
ケースにフット部材を回動可能かつ出没可能に取り付
け、このフット部材に対して滑止部材を回動可能に取り
付けて前記目的を達成しようとするものである。
【0010】具体的には、本発明の投写型表示装置の脚
部構造は、光学系で形成される画像を投写面に投写する
投写型表示装置を被設置面に設置する投写型表示装置の
脚部構造であって、前記被設置面と対向する外装ケース
に回動可能に取り付けられ回動に伴って突出量が変化す
るフット部材と、このフット部材に取り付けられ前記被
設置面に接触可能な滑止部材とを備え、この滑止部材は
前記フット部材が前記外装ケースに対して回動する平面
と平行な平面内で回動可能とされたことを特徴とする。
【0011】また、本発明の投写型表示装置は、光学系
で形成される画像を投写面に投写するとともに被設置面
に設置される投写型表示装置投写型表示装置であって、
前記被設置面と対向する外装ケースと、この外装ケース
に回動可能に取り付けられ回動に伴って突出量が変化す
るフット部材と、このフット部材に取り付けられ前記被
設置面に接触可能な滑止部材とを備え、この滑止部材は
前記フット部材が前記外装ケースに対して回動する平面
と平行な平面内で回動可能とされたことを特徴とする。
【0012】このような本発明においては、フット部材
を外装ケースに対して所定の長さに設定した後、投写型
表示装置を被設置面に設置する。すると、フット部材に
設けられた滑止部材が被設置面に当接することになり、
装置全体の荷重がフット部材および滑止部材にかかるこ
とになる。脚部の長さの微調整を行うには、フット部材
を回動してフット部材の外装ケースに対する突出量を調
整する。
【0013】従って、本発明では、滑止部材はフット部
材に対して回動可能とされているため、滑止部材が被設
置面に対して十分に係止されていてもフット部材の回動
操作が滑らかに行えることになり、被設置面に設置した
後でも脚部の長さ調整を簡単に行える。
【0014】ここで、本発明の投写型表示装置では、前
記フット部材と前記滑止部材との間に表面が滑らかに形
成されスペーサを介装した構造が好ましい。
【0015】この構造では、フット部材と滑止部材との
間に介装されたスペーサの表面が滑らかであるため、滑
止部材が被設置面に係止された状態でも、フット部材を
円滑に回動させることができる。しかも、スペーサをフ
ット部材と滑止部材との間に組み込むことで簡単に脚部
を組み立てることができる。つまり、フット部材と滑止
部材とを相対的に回動可能とするためには、これらの部
材の間に潤滑材を封入することが考えられるが、この構
造では、これらの部材内に潤滑材を封入したり、潤滑剤
を塗布するという煩雑な作業が必要となる。これに対し
て、本発明のように、表面が滑らかなスペーサを用いれ
ば、このスペーサをフット部材と滑止部材との間に組み
込むという簡単な作業で脚部を組み立てることができ
る。
【0016】また、前記フット部材は雄ねじ部を有し、
前記外装ケースには前記フット部材を保持する保持部材
が設けられ、この保持部材は前記フット部材の雄ねじ部
に螺合されるねじ孔を有する構造が好ましい。
【0017】この構造では、フット部材を外装ケースに
対して回動可能かつ出没可能とする構成をねじ構造とい
う簡易な手段で達成することができる。その上、外装ケ
ースにはねじ孔を有する保持部材を設け、フット部材に
雄ねじ部を有する構成としたから、外装ケースから雄ね
じ部を突出させることがない。そのため、フット部材を
外装ケースから外した場合に、外装ケースから突出した
雄ねじ部に干渉するという不都合を回避することができ
る。
【0018】さらに、前記保持部材のねじ孔は天井吊下
用ボルトと螺合可能とされていることが好ましい。
【0019】この構成では、保持部材のねじ孔が天井吊
下用とフット部材取付用との両方で兼用することになる
ため、部品点数の減少を図ることができる。
【0020】また、前記保持部材は前記外装ケースを貫
通して設けられ、かつ、その内部に前記ねじ孔が貫通し
て形成されている構造が好ましい。
【0021】この構成では、フット部材が装置の内部ま
で没入することができるため、フット部材のストローク
が長くなり、投写角度や傾斜角度の調整量を大きくする
ことができる。
【0022】さらに、前記保持部材は前記外装ケースの
内側からキャップで覆われている構造が好ましい。
【0023】この構造では、フット部材を保持部材から
外した時、例えば、装置を天井から吊り下げた場合、装
置内部に塵埃が侵入することを防止できる。特に、キャ
ップを絶縁性材料から構成すれば、フット部材を金属製
とした場合に、このフット部材と装置内部の電源部分と
を絶縁することができ、漏電などの不都合を回避するこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。
【0025】(1)装置の全体構成 図1、図2には、本実施形態に係る投写型表示装置1の
概略斜視図が示され、図1は上面側から見た斜視図、図
2は下面側から見た斜視図である。
【0026】投写型表示装置1は、光源ランプから出射
された光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色に
分離し、これらの各色光束を液晶ライトバルブ(変調
系)を通して画像情報に対応させて変調し、変調した後
の各色の変調光束をプリズム(色合成光学系)により合
成して、投写レンズ6を介して投写面上に拡大表示する
形式のものである。投写レンズ6の一部を除いて、各構
成部品は外装ケース2の内部に収納されている。
【0027】(2)外装ケースの構造 外装ケース2は、絶縁性を有するプラスチック材料から
形成され、基本的には、装置上面を覆うアッパーケース
3と、装置底面を構成するロアーケース4と、背面部分
を覆うリアケース5とから構成されている。ロアーケー
ス4の下面は図示しない被設置面と対向する対向面4A
とされる。
【0028】図1に示されるように、アッパーケース3
の上面において、その前方側の左右の端には、多数の連
通孔25R、25Lが形成されている。また、これらの
連通孔25R、25L間には、投写型表示装置1の画質
等を調整するための操作スイッチ60が設けられてい
る。さらに、アッパーケース3の前面の向かって左下部
分には、図示略のリモートコントローラからの光信号を
受信するための受光部70が設けられている。
【0029】図2に示されるように、ロアーケース4の
底面には、内部に収納される光源ランプユニット8(後
述)を交換するためのランプ交換蓋27と、装置内部を
冷却するための空気取入口240が形成されたエアフィ
ルタカバー23とが設けられている。
【0030】リアケース5には、外部電力供給用のAC
インレット(図示せず)や各種の入出力端子群(図示せ
ず)が配置され、これらの入出力端子群に隣接して、装
置内部の空気を排出する排気口(図示せず)が形成され
ている。
【0031】また、ロアーケース4の対向面4A、つま
り、下面には、図2に示すように、その前端の略中央部
に投写角度調整機構30が独立して取り付けられ、後端
の左右の角部に脚部31が2箇所設けられている。これ
らの脚部31は、それぞれロアーケース4に対する突出
量を変えることで、投写角度調整や装置の傾き調整を行
うものである。
【0032】(3)投写角度調整機構の構造 投写角度調整機構30の詳細な構成を図3および図4に
基づいて説明する。
【0033】図3および図4は、それぞれ異なる角度か
ら見た投写角度調整機構30の斜視図である。
【0034】これらの図において、投写角度調整機構3
0は、ロアーケース4の前記被設置面に対する角度を変
更して投写角度を調整するもので、ロアーケース4の前
記被設置面に対向する対向面4Aに対して開脚自在とさ
れた蝶番部材32と、この蝶番部材32を前記対向面に
対して所定の開脚角度で固定する固定手段33とを備え
た構成である。
【0035】蝶番部材32は平面矩形の第1のプレート
状部材34と、この第1のプレート状部材34の下方に
配置され被設置面に下面が当接可能な第2のプレート状
部材35と、これらの第1のプレート状部材34と第2
のプレート状部材35とを開閉自在に係合するヒンジ3
6とを備えている。
【0036】第1のプレート状部材34は、プラスチッ
ク等の弾性変形可能な材質から形成されており、その4
辺に枠部34A,34Bが立設され、かつ、互いに対向
する枠部34Aの中心部に係合部34Cが形成されてい
る。
【0037】第1のプレート状部材34は、これらの係
合部34Cをロアーケース4の係合部(図示せず)に係
合させることによって、ロアーケース4の対向面4Aに
取り付けられる。そして、当該対向面4Aに軸支される
ことで、投写角度調整機構30は画像を投写面に向けて
投写する方向を回転中心として傾き角度が調整可能とさ
れる。また、第1のプレート状部材34はロアーケース
4に対して着脱自在である。
【0038】第2のプレート状部材35は、その先端部
分が湾曲して形成されるとともに、この湾曲した部分の
両端部35Bで被設置面に支持される。また、第2のプ
レート状部材35の第1のプレート状部材34と対向す
る面に補強用リブ35Aが格子状に形成されている。
【0039】固定手段33は、第1のプレート状部材3
4の中央部に形成した開口部34Dに出没自在とされた
係止部材37と、第2のプレート状部材35に取り付け
られ第2のプレート状部材35の第1のプレート状部材
34に対する開閉動作に伴ってスライドするスライド部
材39と、スライド部材39のスライドをガイドするガ
イド部材42と、スライド部材39を介して第1のプレ
ート状部材34と第2のプレート状部材35とを係合さ
せる係合片43と、係止部材37による係止を行った
り、その係止を解除したりするためのレバー機構40と
を備えた構成である。
【0040】係止部材37は、第1のプレート状部材3
4の枠部34Aにほぼ平行に刻まれた複数の溝を有する
略板状の部材である。スライド部材39は、第1のプレ
ート状部材34の互いに対向する枠部34Aの中央部に
架設された長尺状のガイド部材42に対してスライド可
能な爪で係合する部材である。スライド部材39の係止
部材37と接する面には、係止部材37の複数の溝と係
合する複数の溝が形成されている。これら係止部材37
の溝37とスライド部材39の溝とが係合することによ
って、所望の投写角度で装置が固定されることとなる。
【0041】ガイド部材42は長尺状の部材であり、第
2のプレート状部材34の面に固定されている。また、
ガイド部材42の外側面には、スライド部材39の爪を
係合させるための溝が形成されている。従って、スライ
ド部材39の動作は、この溝によってガイドされる。
【0042】係合片43は、スライド部材39、第2の
プレート状部材35の両方に、回動可能に係合されてい
る。そのため、第2のプレート状部材35がヒンジ36
を中心として第1のプレート状部材34に対して開閉す
ると、その動作に連動して係合片43を介してスライド
部材39がガイド部材42に沿って往復運動する。
【0043】レバー機構40は、先に説明した係止部材
37による係止および係止解除の操作を行うための摘み
部48と、摘み部48の操作と連動して係止部材37に
よる係止および係止解除を行うレバー本体41と、係止
部材37による係止状態において係止部材37をスライ
ド部材39に向けて付勢するばね45とを備えている。
【0044】レバー本体41は、第1のプレート状部材
34の枠部34Bに近接配置される左右一対の腕部47
と、これら一対の腕部47を連結する連結部44とを有
している。連結部44の中央には、凹部44Aが設けら
れている。そして、この凹部の下面側に、係止部材37
がねじ49によって固定されている。レバー本体41の
一対の腕部47の一方の端部は、それぞれ左右一対の摘
み部48に連結している。そして、摘み部48とは反対
側の端部は、ヒンジ46を介して、第1のプレート状部
材34の枠部34Bに対してわずかに回動可能に支持さ
れている。なお、腕部47の枠部34Bに対する回動量
は、枠部34Bに設けられた凸部34Eによって規制さ
れる。
【0045】ばね45は、その両端部が左右の枠部34
Bの一部にそれぞれ設けられたばね支持部34Fに支持
された線ばねである。ばね45の中央部45Aは、その
ばね力によって、レバー本体41の凹部44Aを介して
その下面に固定されている係止部材37を押圧してい
る。
【0046】以上説明した投写角度調整機構30によっ
て、投写角度の調整を行う場合の手順を説明する。
【0047】図4からわかるように、使用者が、摘み部
48を摘んで投写型表示装置の本体を持ち上げると、そ
の操作が一対の腕部47を通じてレバー本体41の連結
部44に伝わる。ここで、連結部44の凹部44Aには
係止部材37が固定されている。よって、摘み部48を
摘んで投写型表示装置の本体を持ち上げると、ばね45
の付勢力に抗して係止部材37が持ち上げられ、係止部
材37とスライド部材39との係合が解除される。
【0048】このように係合が解除されたままの状態
で、すなわち、摘み部48を摘んだままの状態で、装置
本体を上下に動かすと、その動きに連動してスライド部
材39がガイド部材42に沿って往復運動する。また、
これと同時に、第2のプレート状部材35がヒンジ36
を中心として、第1のプレート状部材34に対して開閉
する。従って、この状態で、使用者は、投写された画面
を観察しながら投写角度の調節を行うことができる。
【0049】そして、所望の投写角度となった位置で、
摘み部48から手を離すと、ばね45の付勢力と装置本
体の重みとによって、係止部材37とスライド部材39
とが係合され、装置の投写角度が固定されることとな
る。
【0050】(4)脚部の構造 脚部31の詳細な構成を図5〜図7に基づいて説明す
る。
【0051】図5には脚部31が外装ケース2に取り付
けられた状態が示されており、図6および図7には脚部
31自体の構成が示されている。
【0052】図5において、脚部31は、外装ケース2
のロアーケース4に回動可能に取り付けられたフット部
材50と、このフット部材50に取り付けられ被設置面
に接触可能な滑止部材51と、フット部材50と滑止部
材51との間に介装されたスペーサ52と、ロアーケー
ス4に設けられフット部材50を保持する保持部材53
とを備えて構成されている。
【0053】保持部材53は、ロアーケース4に上下に
所定長さにわたて形成された貫通孔4Bの内周面に抜け
止め状態で固定されたナットから構成され、その内部に
はねじ孔53Aが軸方向に貫通して形成されている。こ
のねじ孔53Aは、図示しない天井吊下用ボルトと螺合
可能とされる。保持部材53はロアーケース4の内側か
ら絶縁性を有するプラスチック材料で形成されたキャッ
プ54で覆われている。このキャップ54は、有底筒状
部54Aと、この筒状部54Aの開口端縁に一体形成さ
れたリング状部54Bとから構成され、このリング状部
54Bはロアーケース4の内側から突出した係止突起4
Cに係止されている。
【0054】フット部材50は、保持部材53のねじ孔
53Aに螺合される雄ねじ部50Aと、この雄ねじ部5
0Aの端部に固定された回動操作部50Bとを備え、こ
の回動操作部50Bの回動操作に伴ってロアーケース4
からの突出量が変化する構成である。脚部31によっ
て、傾き角度並びに投写角度が十分に調整できるように
するために、フット部材50の雄ねじ部50Aが所定の
長さ寸法を有する。また、フット部材50がロアーケー
ス4に没入した状態では、雄ねじ部50Aの端部がキャ
ップ54と干渉しないようにするため、キャップ54の
筒状部54Aは、その軸方向寸法が所定長さとされる。
【0055】図6および図7に示される通り、フット部
材50の回動操作部50Bは、雄ねじ部50Aと一体形
成されるとともにフランジ部50Cが周面に形成された
略円柱状の頭部50Dと、フランジ部50Cの周面に一
体形成されたリング状の握り部50Eとを備えて構成さ
れている。雄ねじ部50Cおよび頭部50Dは、金属に
よって一体成形され、握り部50EはABS樹脂によっ
てインサート成形されている。
【0056】滑止部材51は、シリコンゴムなどの滑り
止め効果の高い材質から形成され、その断面形状は、下
面が緩やかな円弧状とされ、上部の係止部51Aが頭部
50Dを覆うように略コ字形とされている。
【0057】スペーサ52は、フット部材50と滑止部
材51とをフット部材50がロアーケース4に対して回
動する平面と平行な平面内で相対的に回動させるもの
で、頭部50Dの端面部と滑止部材51の係止部51A
との間に介装される断面略コ字形の略リング状部材から
形成される。このスペーサ52は、少なくとも表面が滑
りやすい材質、例えば、テフロンなどから形成されてい
る。即ち、スペーサ52は、その全てが滑りやすい材質
からなる単体構造でもよく、表面に滑りやすい材質を使
用し、その中間部にゴムなどの材質を使用したサンドイ
ッチ構造でもよい。
【0058】また、フット部材50の回動操作部50B
のロアーケース4と対向する面には、4つの当接部50
Fが設けられている。従って、フット部材50のロアー
ケース4への没入量は、これらの当接部50Fによって
規制される。なお、当接部50Fの表面は、滑らかな凸
状の曲面であるため、フット部材50を完全に没入させ
た状態から引き出す際に、回動操作部50Bを回動させ
る負荷を軽減することが可能である。
【0059】(5)装置の内部構造 図8〜図11には、投写型表示装置1の内部構造が示さ
れている。図8および図9は装置内部の概略斜視図であ
り、図10は投写型表示装置1の垂直方向断面図であ
る。
【0060】これらの図に示される通り、外装ケース2
の内部には、電源としての電源ユニット7、光源ランプ
ユニット8、光学系を構成する光学ユニット10、上下
一対のドライバーボード11、メインボード12などが
配置されている。
【0061】電源ユニット7は、投写レンズ6の両側に
配置された第1、第2電源ブロック7A、7Bで構成さ
れている。第1電源ブロック7Aは、ACインレットを
通して得られる電力を変圧して主に第2電源ブロック7
Bおよび光源ランプユニット8に供給するものであり、
トランス(変圧器)、整流回路、平滑回路、電圧安定回
路等を備えている。第2電源ブロック7Bは、第1電源
ブロック7Bから得られる電力をさらに変圧して供給す
るものであり、第1電源ブロック7Aと同様にトランス
の他、各種の回路を備えている。そして、その電力は光
学ユニット10の下側に配置された電源回路基板13
(図9中に点線で図示)および各電源ブロック7A、7
Bに隣接配置された第1、第2吸気ファン17A、17
Bに供給される。また、電源回路基板13上の電源回路
では、第2電源ブロック7Bからの電力を基にして主に
メインボード12上の制御回路駆動用の電力を造り出し
ているとともに、その他の低電力部品用の電力を造り出
している。ここで、第2吸気ファン17Bは、第2電源
ブロック7Bと投写レンズ6との間に配置されており、
投写レンズ6とアッパーケース3(図1で示す)との間
に形成される隙間を通して冷却用空気を外部から内部に
吸引するように設けられている。そして、各電源ブロッ
ク7A、7Bは、カバー部材250A、250Bを備
え、各カバー部材250A、250Bには、アッパーケ
ース3の連通孔25R、25Lに対応する位置に音声出
力用のスピーカ251R、251Lが設けられている。
【0062】光源ランプユニット8は、投写型表示装置
1の光源部分を構成するものであり、光源ランプ181
およびリフレクタ182からなる光源装置183と、こ
の光源装置183を収納するランプハウジング184と
を有している。このような光源ランプユニット8は、下
ライトガイド902(図10で示す)と一体に形成され
た収容部9021で覆われており、上述したランプ交換
蓋27から取り外せるように構成されている。収容部9
021の後方には、リアケース5の排気口(図示せず)
に対応した位置に一対の排気ファン16が左右に並設さ
れており、これらの排気ファン16によって第1〜第3
吸気ファン17A〜17Cで吸引された冷却用空気を収
容部9021近傍に設けられた開口部からその内部に導
き入れるとともに、この冷却用空気で光源ランプユニッ
ト8を冷却した後、その冷却用空気を排気口160から
排気している。尚、各排気ファン16の電力は、電源回
路基板13から供給されるようになっている。
【0063】光学ユニット10は、光源ランプユニット
8から出射された光束を、光学的に処理して画像情報に
対応した光学像を形成するユニットであり、照明光学系
923、色分離光学系924、変調系925、および色
合成光学系としてのプリズムユニット910とを含んで
構成される。変調系925およびプリズムユニット91
0以外の光学ユニット10の光学素子は、上下のライト
ガイド901、902の間に上下に挟まれて保持された
構成となっている。これらの上ライトガイド901、下
ライトガイド902は一体とされて、ロアーケース4の
側に固定ネジにより固定されている。また、これらのラ
イトガイド901、902は、プリズムユニット910
の側に同じく固定ネジによって固定されている。
【0064】直方体状のプリズムユニット910は、マ
グネシウムの一体成形品から構成される側面略L字の構
造体であるヘッド体903の裏面側に固定ネジにより固
定されている。また、変調系925を構成する各液晶ラ
イトバルブ925R、925G、925Bは、プリズム
ユニット910の3側面と対向配置され、同様にヘッド
体903に対して固定ネジにより固定されている。な
お、液晶ライトバルブ925Bは、プリズムユニット9
10を挟んで液晶ライトバルブ925Rと対向した位置
に設けられている(図11参照)。そして、これらの液
晶ライトバルブ925R、925G、925Bは、ヘッ
ド体903の下面に位置しかつ前述の空気取入口240
に対応して設けられた第3吸気ファン17Cからの冷却
用空気によって冷却される。さらに、ヘッド体903の
前面には、投写レンズ6の基端側が同じく固定ネジによ
って固定されている。このようにプリズムユニット91
0、変調系925、投写レンズ6を搭載したヘッド体9
03は、図10に示すように、ロアーケース4に対して
固定ネジにより固定されている。
【0065】ドライバーボード11は、上述した変調系
925の各液晶ライトバルブ925R、925G、92
5Bを制御するためのものであり、光学ユニット10の
上方に配置されている。また、下方のドライバーボード
11Aと上方のドライバーボード11Bとはスタッドボ
ルト9011を介して離間しており、互いの対向面には
制御回路を形成する図示しない多くの素子が実装されて
いる。すなわち、それらの多くの素子が各ドライバーボ
ード11間を流通する冷却用空気によって効率よく冷却
されるようになっている。そして、そのような冷却用空
気は、主に前述した第3吸気ファン17Cによって吸引
されたものが、各液晶ライトバルブ925R、925
G、925Bを冷却した後に上ライトガイド901の開
口部を通って各ドライバーボード11間に流入したもの
である。
【0066】メインボード12は、投写型表示装置1全
体を制御する制御回路が形成されたものであり、光学ユ
ニット10の側方に立設されている。このようなメイン
ボード12は、前述のドライバーボード11、操作スイ
ッチ60と電気的に接続されている他、入出力端子群が
設けられたインターフェース基板14およびビデオ基板
15と電気的に接続され、また、コネクター等を介して
電源回路基板13に接続されている。そして、メインボ
ード12の制御回路は電源回路基板13上の電源回路で
造られた電力、すなわち第2電源ブロック7Bからの電
力によって駆動されるようになっている。なお、メイン
ボード12の冷却は、第2吸気ファン17Bから第2電
源ブロック7Bを通って流入する冷却用空気で行われ
る。
【0067】図8において、メインボード12と外装ケ
ース2(図8ではロアーケース4およびリアケース5の
みを図示)との間には、アルミ等の金属製のガード部材
19が配置されている。このガード部材19は、メイン
ボード12の上下端にわたる大きな面状部191を有し
ているとともに、上部側が固定ネジ192で第2電源ブ
ロック7Aのカバー部材250Bに固定され、下端がロ
アーケース4の例えばスリットに係合支持され、この結
果、ロアーケース4にアッパーケース3を取り付ける際
にアッパーケース3(図1)とメインボード12との干
渉を防ぐ他、メインボード12を外部ノイズから保護し
ている。
【0068】(6)光学系の構造 次に、投写型表示装置1の光学系即ち光学ユニット10
の構造について、図11に示す模式図に基づいて説明す
る。
【0069】上述したように、光学ユニット10は、光
源ランプユニット8からの光束(W)の面内照度分布を
均一化する照明光学系923と、この照明光学系923
からの光束(W)を、赤(R)、緑(G)、青(B)に
分離する色分離光学系924と、各色光束R、G、Bを
画像情報に応じて変調する変調系925と、変調後の各
色光束を合成する色合成光学系としてのプリズムユニッ
ト910とを含んで構成されている。
【0070】照明光学系923は、光源ランプユニット
8から出射された光束Wの光軸1aを装置前方向に折り
曲げる反射ミラー931と、この反射ミラー931を挟
んで配置される第1のレンズ板921および第2のレン
ズ板922とを備えている第1のレンズ板921は、マ
トリクス状に配置された複数の矩形レンズを有してお
り、光源から出射された光束を複数の部分光束に分割
し、各部分光束を第2のレンズ板922の近傍で集光さ
せる。
【0071】第2のレンズ板922は、マトリクス状に
配置された複数の矩形レンズを有しており、第1のレン
ズ板921から出射された各部分光束を変調系925を
構成する液晶ライトバルブ925R、925G、925
B(後述)上に重畳させる機能を有している。
【0072】このように、本例の投写型表示装置1で
は、照明光学系923により、液晶ライトバルブ925
R、925G、925B上をほぼ均一な照度の光で照明
することができるので、照度ムラのない投写画像を得る
ことができる。
【0073】色分離光学系924は、青緑反射ダイクロ
イックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー9
42と、反射ミラー943から構成される。まず、青緑
反射ダイクロイックミラー941において、照明光学系
923から出射される光束Wに含まれている青色光束B
および緑色光束Gが直角に反射され、緑反射ダイクロイ
ックミラー942の側に向かう。
【0074】赤色光束Rはこの青緑反射ダイクロイック
ミラー941を通過して、後方の反射ミラー943で直
角に反射されて、赤色光束Rの出射部944からプリズ
ムユニット910の側に出射される。次に、青緑反射ダ
イクロイックミラー941において反射された青色、緑
色光束B、Gのうち、緑反射ダイクロイックミラー94
2において、緑色光束Gのみが直角に反射されて、緑色
光束Gの出射部945からプリズムユニット910側に
出射される。この緑反射ダイクロイックミラー942を
通過した青色光束Bは、青色光束Bの出射部946から
導光系927の側に出射される。本例では、照明光学系
923の光束Wの出射部から、色分離光学系924にお
ける各色光束R、G、Bの出射部944、945、94
6までの距離が全て等しくなるように設定されている。
【0075】色分離光学系924の赤色、緑色光束R、
Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光
レンズ951、952が配置されている。従って、各出
射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これらの集
光レンズ951、952に入射して平行化される。
【0076】このように平行化された赤色、緑色光束
R、Gは、入射側偏光板960R、960Gを通って液
晶ライトバルブ925R、925Gに入射して変調さ
れ、各色光に対応した画像情報が付加される。すなわ
ち、これらの液晶ライトバルブ925R、925Gは、
前述のドライバーボード11によって画像情報に応じて
スイッチング制御されて、これにより、ここを通過する
各色光の変調が行われる。一方、青色光束Bは、導光系
927を介して対応する液晶ライトバルブ925Bに導
かれ、ここにおいて、同様に画像情報に応じて変調が施
される。尚、本実施形態の液晶ライトバルブ925R、
925G、925Bとしては、例えば、ポリシリコンT
FTをスイッチング素子として用いたものを採用するこ
とができる。
【0077】導光系927は、青色光束Bの出射部94
6の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射
ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの
反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、液晶ラ
イトバルブ925Bの手前側に配置した集光レンズ95
3とから構成されており、集光レンズ953から出射し
た青色光束Bは、入射側偏光板960Bを通って液晶ラ
イトバルブ925Bに入射して変調される。この際、光
束Wの光軸1aおよび各色光束R、B、Bの光軸1r、
1g、1bは同一平面内に形成されるようになる。そし
て、各色光束の光路の長さ、すなわち光源ランプ181
から各液晶パネルまでの距離は、青色光束Bが最も長く
なり、従って、この光束の光量損失が最も多くなる。し
かし、導光系927を介在させることにより、光量損失
を抑制できる。
【0078】次に、各液晶ライトバルブ925R、92
5G、925Bを通って変調された各色光束R、G、B
は、出射側偏光板961R、961G、961Bを通っ
てプリズムユニット910に入射され、ここで合成され
る。そして、このプリズムユニット910によって合成
されたカラー画像が投写レンズ6を介して所定の位置に
ある投写面100上に拡大投写されるようになってい
る。
【0079】(7)実施形態の効果 このような本実施形態によれば、以下のような効果があ
る。
【0080】[1]脚部31を、被設置面と対向する外
装ケース2に回動可能に取り付けられ回動に伴って突出
量が変化するフット部材50と、このフット部材50に
取り付けられ被設置面に接触可能な滑止部材51とを備
えて構成し、この滑止部材51をフット部材50が外装
ケース2に対して回動する平面と平行な平面内で回動可
能としたから、滑止部材51が被設置面に対して十分に
係止されていてもフット部材50の回動操作が滑らかに
行えることになる。そのため、被設置面に設置した後で
も脚部31の長さ調整を簡単に行える。
【0081】[2]フット部材50と滑止部材51との
間に表面が滑らかに形成されスペーサ52を介装したか
ら、滑止部材51が被設置面に係止された状態でも、フ
ット部材50を円滑に回動させて脚部31の長さ調整を
することができる。
【0082】[3]フット部材50は雄ねじ部50Aを
有し、外装ケース2にはフット部材50を保持する保持
部材53が設けられ、この保持部材53はフット部材5
0の雄ねじ部50Aに螺合されるねじ孔53Aを有する
から、フット部材50を外装ケースに対して回動可能か
つ出没可能とするこための構成をねじ構造という簡易な
手段で達成することができる。その上、外装ケース2に
はねじ孔53Aを有する保持部材53を設け、フット部
材50に雄ねじ部50Aを有する構成としたから、外装
ケース2から雄ねじ部50Aが突出することがない。そ
のため、フット部材50を外装ケース2から外した場合
に、外装ケース2から突出した雄ねじ部50Aに干渉す
るという不都合を回避することができる。
【0083】[4]保持部材53のねじ孔53Aは天井
吊下用ボルトと螺合可能とされているため、このねじ孔
53Aが天井吊下用とフット部材50の取付用との両方
で兼用されることになる。従って、天井吊下用として別
途ナットを設けることを要しないため、部品点数の減少
を図ることができる。
【0084】[5]保持部材53は外装ケース2を貫通
して設けられ、その内部にねじ孔53Aが貫通して形成
されているから、フット部材50が装置の内部まで没入
することができる。そのため、フット部材50のストロ
ークが長くなり、投写角度や傾斜角度の調整量を大きく
することができる。
【0085】[6]保持部材53は外装ケース2の内側
からキャップ54で覆われているから、フット部材50
を保持部材53から外した時、例えば、装置を天井から
吊り下げた場合やフット部材50を交換する場合に、装
置内部に塵埃が侵入することを防止できる。
【0086】[7]キャップ54を絶縁性のプラスチッ
ク材料から構成したから、フット部材50の雄ねじ部5
0Aが金属製であっても、このフット部材50と装置内
部の電源部分とを絶縁することができ、漏電などの不都
合を回避することができる。
【0087】[8]2個の脚部31に加えて被設置面に
対する角度を変更して投写角度を調整する投写角度調整
機構30を備えて構成したから、これらの部材で投写角
度調整を行うことができる。
【0088】[9]投写角度調整機構30は、ロアーケ
ース4の前記被設置面への対向面4Aに独立して取り付
けられているから、装置内部に投写角度調整機構30が
収納されるスペースがなくなる。従って、投写型表示装
置自体の省スペース化を図って装置の小型化および薄型
化を促進することができる。
【0089】しかも、投写角度調整機構30はロアーケ
ース4に独立して取り付けられているため、外装ケース
2、投写レンズ6、電源ユニット7、光源ランプユニッ
ト8、光学系を構成する光学ユニット10等からなる本
体部分を組み立てた後で投写角度調整機構30を外装ケ
ース2に着脱自在に取り付けることが可能となる。従っ
て、投写角度調整機構30が破損等した場合には、本体
部分を分解するこなく、新しい投写角度調整機構30を
簡単に取り付けることができる。
【0090】[10]投写角度調整機構30は、ロアー
ケース4の前記対向面に対して開脚自在とされた蝶番部
材32と、この蝶番部材32を前記対向面に対して所定
の開脚角度で固定する固定手段33とを備えて構成した
から、外装ケースの前記対向面(下面)に投写角度調整
機構30を簡単に収納することができる。
【0091】[11]蝶番部材32は、第1および第2
のプレート状部材34,35と、これらのプレート状部
材34,35を開閉自在に係合するヒンジ36とを備え
た構成としたから、第1および第2のプレート状部材3
4,35をヒンジ36を介して開脚することで投写角度
を自在に設定することができる。しかも、第2のプレー
ト状部材35の両側で被設置面に支持される構成とした
から、投写型表示装置を安定して被設置面に支持するこ
とができる。
【0092】[12]固定手段33は、第1のプレート
状部材34に取り付けられた係止部材37と、第2のプ
レート状部材35に取り付けられ第2のプレート状部材
35の第1のプレート状部材34に対する開閉動作に伴
ってスライドするスライド部材(移動部材)39とを備
え、これらの係止部材37とスライド部材39との係合
状態を変更することで投写角度を簡単かつ確実に固定す
ることができる。
【0093】[13]投写角度調整機構30は画像を投
写面に向けて投写する方向を回転中心として傾き角度を
調整可能とした構成としたから、被設置面に対して投写
型表示装置が傾いた状態で設置されても、投写角度調整
機構30自体の傾きを調整することで、投写型表示装置
を安定した姿勢で維持することができる。
【0094】[14]投写角度調整機構30は、弾性変
形可能な第1のプレート状部材34を備え、このプレー
ト状部材34は、その両側端部が画像を投写面に向けて
投写する方向を軸芯としてロアーケース4に軸支されて
いる構成であるため、第1のプレート状部材34を強制
的に弾性変形させることで投写型表示装置の傾き調整が
容易に行える。
【0095】[15]投写型表示装置は、係止部材37
による係止とその解除とを行うためのレバー機構40を
有するから、係止部材37によるスライド部材39への
係止操作ならびに解除操作をレバー機構40を用いて簡
単に行うことができる。
【0096】その上、レバー機構40は係止部材37に
よる係止とその解除とを操作するための複数の摘み部4
8を有し、これらの摘み部48によって前述の操作が可
能とされたから、簡単に係止ならびに解除操作を行うこ
とができる。
【0097】[16]投写型表示装置1では、構成部品
の中でも比較的大きな電源ユニット7がより小さな第
1、第2電源ブロック7A、7Bで構成され、これらが
互いに離間して配置されたているため、それらの電源ブ
ロック7A、7Bを装置1内部に効率よく配置すること
もより、装置1内部にデッドスペースを生じ難くでき、
装置1の小型化を図ることができる。
【0098】これに対して、従来では、投写レンズ6の
両側のスペースは、各種構成部品を収容するのには狭過
ぎるので、デットスペースになり易かった。しかし、本
実施形態では、電源ユニット7が第1、第2電源ブロッ
ク7A、7Bで構成されているので、各電源ブロック7
A、7Bをそのような狭い収容スペースにも良好に配置
でき、配置効率を向上させて小型化をより確実に促進で
きる。
【0099】[17]第1、第2電源ブロック7A、7
Bが投写レンズ6の両側に配置されることにより、重量
の大きいヘッド体903を左右方向のほぼ中央に配置し
て装置1の重量バランスを良好にでき、投写型表示装置
1を例えば三脚等に固定した場合に傾き難くできる。
【0100】(8)変形例 なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下
に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0101】例えば、前記実施形態では、スペーサ52
をフット部材50と滑止部材51との間に介装したが、
本発明では、フット部材50と滑止部材51とを相対的
に回動可能とするために、これらの部材の間に潤滑材を
封入する構成としてもよい。ただし、スペーサ52を用
いれば、スペーサ52をフット部材50と滑止部材51
との間に組み込むことで簡単に脚部31を組み立てるこ
とができる。これに対して、フット部材50と滑止部材
51との間に潤滑材を封入する構成とすれば、潤滑剤を
封入したり、潤滑剤を塗布するという煩雑な作業が必要
となる。
【0102】さらに、フット部材50はナット部材を有
し、このナット部材に螺合するボルト部材を外装ケース
2に突出形成してもよい。
【0103】また、天井吊下用ボルトと螺合するための
ナットを保持部材53とは別に設けるものでもよい。
【0104】さらに、保持部材53は必ずしもキャップ
54で覆うことを要しない。
【0105】また、本発明では、投写角度調整機構30
を必ずしも設けることを要しない。さらに、電源ユニッ
ト7を第1の電源ブロック7Aと第2の電源ブロック7
Bとで構成し、これらを互いに離隔して配置したが、本
発明では、電源ユニット7を複数に分割することなく、
1個のユニットとして構成してもよい。
【0106】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
被設置面と対向する外装ケースに回動可能に取り付けら
れ回動に伴って突出量が変化するフット部材と、このフ
ット部材に取り付けられ被設置面に接触可能な滑止部材
とを備えて脚部を構成し、この滑止部材をフット部材が
外装ケースに対して回動する方向と同じ方向に回動可能
としたから、滑止部材が被設置面に対して十分に係止さ
れていてもフット部材の回動操作が滑らかに行えること
になる。そのため、被設置面に設置した後でも脚部の長
さ調整を簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る投写型表示装置の上部
から見た外観斜視図である。
【図2】前記実施形態における投写型表示装置の下部か
ら見た外観斜視図である。
【図3】投写角度調整機構の全体を示す斜視図である。
【図4】投写角度調整機構の全体を示すもので図3とは
異なる方向から見た斜視図である。
【図5】脚部が外装ケースに取り付けられた状態を示す
断面図である。
【図6】(A)(B)は、それぞれ脚部の要部を異なる
方向から見た斜視図である。
【図7】(A)は脚部の要部を示す正面図であり、
(B)は脚部の要部を示す断面図である。
【図8】前記実施形態における投写型表示装置の内部構
造を表す斜視図である。
【図9】前記実施形態における投写型表示装置の内部の
光学系を表す斜視図である。
【図10】前記実施形態における投写型表示装置の内部
構造を表す垂直断面図である。
【図11】前記実施形態における投写型表示装置の光学
系の構造を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 投写型表示装置 2 外装ケース 30 投写角度調整機構 31 脚部 50 フット部材 50A 雄ねじ部 51 滑止部材 52 スペーサ 53 保持部材 53A ねじ孔 54 キャップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系で形成される画像を投写面に投写
    する投写型表示装置を被設置面に設置する投写型表示装
    置の脚部構造であって、前記被設置面と対向する外装ケ
    ースに回動可能に取り付けられ回動に伴って突出量が変
    化するフット部材と、このフット部材に取り付けられ前
    記被設置面に接触可能な滑止部材とを備え、この滑止部
    材は前記フット部材が前記外装ケースに対して回動する
    平面と平行な平面内で回動可能とされたことを特徴とす
    る投写型表示装置の脚部構造。
  2. 【請求項2】 光学系で形成される画像を投写面に投写
    するとともに被設置面に設置される投写型表示装置投写
    型表示装置であって、前記被設置面と対向する外装ケー
    スと、この外装ケースに回動可能に取り付けられ回動に
    伴って突出量が変化するフット部材と、このフット部材
    に取り付けられ前記被設置面に接触可能な滑止部材とを
    備え、この滑止部材は前記フット部材が前記外装ケース
    に対して回動する平面と平行な平面内で回動可能とされ
    たことを特徴とする投写型表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の投写型表示装置におい
    て、前記フット部材と前記滑止部材との間には表面が滑
    らかに形成されたスペーサが介装されていることを特徴
    とする投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の投写型表示装
    置において、前記フット部材は雄ねじ部を有し、前記外
    装ケースには前記フット部材を保持する保持部材が設け
    られ、この保持部材は前記フット部材の雄ねじ部に螺合
    されるねじ孔を有することを特徴とする投写型表示装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の投写型表示装置におい
    て、前記保持部材のねじ孔は天井吊下用ボルトと螺合可
    能とされていることを特徴とする投写型表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の投写型表示装
    置において、前記保持部材は前記外装ケースを貫通して
    設けられ、かつ、その内部に前記ねじ孔が貫通して形成
    されていることを特徴とする投写型表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の投写型表示装置におい
    て、前記保持部材は前記外装ケースの内側からキャップ
    で覆われていることを特徴とする投写型表示装置。
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