JP4706795B2 - プロジェクタ - Google Patents

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本発明は、光源と、当該光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投射する投射光学系と、これら前記光源、前記光変調装置および前記投射光学系を内部に収納する筐体とを備えたプロジェクタに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像をスクリーン等に拡大投射するプロジェクタが知られている。
このようなプロジェクタの駆動時には、当該プロジェクタを構成する電子部品および光学部品等が発熱する一方で、これら電子部品および光学部品の中には熱に弱いものがあり、このような部品の温度が許容温度を越えた場合には、画像形成が適切に行われなくなるという問題がある。このような問題に対し、プロジェクタ外部から導入した空気を送風して、発熱部品を冷却する構成が提案されている。
しかしながら、外部から導入した空気には塵埃が含まれていることがあり、このような塵埃がプロジェクタ内部に侵入すると、当該塵埃の影が光学像とともに投射されて画像が劣化したり、冷却効率が低下したりするという問題がある。このような問題に対し、内部に密閉空間を形成したプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプロジェクタでは、筐体内部に密閉空間を形成し、当該空間内に冷却対象としての液晶ライトバルブと、当該密閉空間内の空気を循環させる循環用ファンとが設けられている。そして、このプロジェクタは、循環用ファンを回転させることにより、密閉空間内の空気が循環して液晶ライトバルブを冷却し、熱せられた空気の熱は密閉空間外部に放熱される構成となっている。
特開2001−209126号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクタでは、冷却対象である液晶ライトバルブや循環用ファンが内部に配置される密閉空間を形成するための側壁を設ける必要があるため、筐体内部の構成が複雑となり、プロジェクタの製造工程が煩雑化するという問題がある。このため、プロジェクタ内の冷却対象に対して、塵埃が含まれない清浄な空気を適切に送風して、当該冷却対象を確実に冷却できる簡易な構成が要望されてきた。
本発明の目的は、清浄な空気を送風して、冷却対象を効率よく冷却できるプロジェクタを提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、光源と、当該光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投射する投射光学系と、これら前記光源、前記光変調装置および前記投射光学系を内部に収納する外装筐体とを備えたプロジェクタであって、前記外装筐体には、当該外装筐体外部の空気を内部に導入する開口部が形成され、前記外装筐体内には、冷却対象と、当該冷却対象および前記開口部を接続するダクトと、前記開口部から導入された空気を清浄化して前記ダクト内に導入させるフィルタとが設けられ、前記ダクトには、前記開口部を介して空気を吸気して、当該空気を前記冷却対象に送風する冷却ファンが設けられ、前記ダクト内には、前記フィルタを通過した空気の流通方向に交差するように当該ダクト内部の下端から起立する整流部が設けられ、前記整流部は、前記フィルタに対向して設けられていることを特徴とする。
このような冷却対象としては、光変調装置や光源等を挙げることができるほか、画像形成に用いられる光学部品、プロジェクタの装置本体を制御する制御装置、および、プロジェクタを構成する各電子部品に電力を供給する電源装置等を挙げることができる。
本発明では、ダクト内には、整流部が設けられている。このことにより、開口部を介してダクト内を流通する空気は、一度、整流部に衝突した後、ダクト内を流通することとなる。このため、塵埃等を整流部に付着させることが可能となる。すなわち、整流部をフィルタとして機能させ、塵埃等を整流部にて捕捉することが可能となる。したがって、整流部を設けることで、冷却対象を清浄に保つことができる。
また、本発明では、外装筐体内部に密閉空間を形成する必要がなくなるので、特許文献1に記載のプロジェクタに比べて構成を簡略化することができる。
発明によれば、フィルタを介してダクト内に流通する空気は、一度、整流部に衝突した後、ダクト内を流通することとなる。このため、フィルタにて捕捉できなかった塵埃等を整流部に付着させることが可能となる。すなわち、整流部を第2のフィルタとして機能させ、フィルタを通過した微小な塵埃等を整流部にて捕捉することが可能となる。また、フィルタに破損等が生じ、塵埃等が破損箇所を介してフィルタを通過した場合であっても、整流部にて捕捉することが可能となる。したがって、冷却対象をより確実に清浄に保つことができる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクタの外観を示す概要斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構成を示す斜視図。 前記実施形態における光学ユニットの構成を示す模式図。 前記実施形態における第1冷却系の一部を拡大して示す斜視図。 前記実施形態における第1冷却系の一部を拡大して示す斜視図。 前記実施形態におけるベースダクトに冷却ファンおよび第2ダクトを組み付けた状態を上方から見た斜視図。 前記実施形態におけるベースダクトに冷却ファンおよび第2ダクトを組み付けた状態を下方から見た斜視図。 前記実施形態における冷却ファン、第2ダクトおよび電気光学装置本体を示す斜視図。 前記実施形態における整流部による空気を清浄化する構造を模式的に示す図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)プロジェクタ1の外観構成
図1は、本実施形態のプロジェクタ1の外観を示す斜視図である。
本実施形態のプロジェクタ1は、内部に設けられた光源から射出された光束を画像情報に応じた光学像を形成し、当該光学像をスクリーン等に拡大投射するものである。
このプロジェクタ1は、図1に示すように、略立方体形状の外装筐体2を備えている。この外装筐体2は、プロジェクタ1の上面および側面を構成するアッパーケース21と、底面を構成するロアーケース22と、光学像の投射方向に沿った側面を構成するサイドケース23とから構成されており、これらは、互いにねじ等で固定されている。
なお、外装筐体2は、合成樹脂等に限らず、その他の材料にて形成してもよく、例えば、金属等により構成してもよい。
このうち、ロアーケース22の底面には、図示を省略するが、プロジェクタ1を正置き姿勢(机等の設置面上に載置した状態)にした際に、設置面上に当接される脚部が複数突設されている。また、上面21Aには、後述する光学ユニット4を構成する光源ランプ416の交換用の開口21A2が形成されており、当該開口21A2は、蓋部21A3で閉塞されている。
サイドケース23は、光学像の投射方向に沿った側面のうち、後述する投射レンズ3に近接する側の外装筐体2の側面を構成する。このサイドケース23の略中央には、図1では詳しい図示を省略したが、内側に向かって没入した略矩形の凹部231(図4参照)が形成されており、当該凹部231の略中央には、横長略矩形の開口部232が形成されている。この開口部232は、後述する冷却ユニット6の第1冷却系61により、外装筐体2外から内部に冷却空気を導入するための開口部である。また、この凹部231には、開口部232を覆うスリット24が設けられている。なお、冷却ユニット6については、後に詳述する。
(2)プロジェクタ1の内部構成
図2は、プロジェクタ1の内部構成を示す斜視図である。具体的に、図2は、アッパーケース21を取り外したプロジェクタ1を示す斜視図である。
外装筐体2の内部には、図2に示すように、投射レンズ3と、光学像を形成する光学ユニット4と、プロジェクタ1を構成する各電子部品に電力を供給する電源ユニット5と、プロジェクタ1全体を制御する制御ユニット(図示省略)と、発熱する光学部品および電子部品を冷却する冷却ユニット6とが配置されている。
このうち、投射レンズ3は、光学ユニット4で形成された光学像(カラー画像)を図示しないスクリーン上に拡大投射する投射光学系としての機能を有するものである。この投射レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されており、アッパーケース21の図示しない開口部から投射口が露出している。
(3)光学ユニット4の構成
図3は、光学ユニット4の光学系を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、制御ユニットによる制御の下、光源から射出された光束を、光学的に処理して画像情報に対応した光学像(カラー画像)を形成するユニットである。この光学ユニット4は、図2に示すように、外装筐体2の背面に沿って延出するとともに、当該外装筐体2の側面(前述の開口部232が形成された面)に沿って延出する平面視略L字形状を有している。
光学ユニット4は、図3に示すように、照明光学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、電気光学装置44と、これら光学部品41〜44を内部に収納配置する光学部品用筐体45とを備えている。
照明光学装置41は、電気光学装置44を構成する後述する液晶パネル441の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。この照明光学装置41は、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備えて構成されている。
光源装置411は、放射状の光線を射出する光源ランプ416と、この光源ランプ416から射出された放射光を反射して所定位置に収束させるリフレクタ417と、リフレクタ417にて収束される光束を照明光軸Aに対して平行化する平行化凹レンズ418とを備えている。このような光源ランプ416としては、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、高圧水銀ランプを利用することができる。また、リフレクタ417としては、回転楕円面を有する楕円面リフレクタで構成することができるほか、回転放物面を有する放物面リフレクタで構成することも可能である。この場合には、平行化凹レンズ418を省略することができる。
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源装置411から射出される光束を、複数の部分光束に分割する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、当該第2レンズアレイ413の光路後段に配置された重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズから射出された像を、電気光学装置44の後述する液晶パネル441の画像形成領域に結像させる機能を有している。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置され、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の直線偏光に変換するものである。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の直線偏光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に後述する液晶パネル441の画像形成領域にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置411からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子414を用いることで、光源装置411からの射出光を略1種類の直線偏光に変換し、電気光学装置44での光の利用効率を高めている。
色分離光学装置42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421,422により照明光学装置41から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学装置43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および反射ミラー432,434を備え、色分離光学装置42で分離された赤色光を赤色光用の液晶パネル441(441R)まで導く機能を有している。
この際、色分離光学装置42のダイクロイックミラー421では、照明光学装置41から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ419を通って青色光用の液晶パネル441(441B)に達する。このフィールドレンズ419は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。緑色光用および赤色光用の液晶パネル441(441G,441R)の光入射側に設けられたフィールドレンズ419も同様である。
ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうち、緑色光はダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ419を通って緑色光用の液晶パネル441(441G)に達する。一方、赤色光はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学装置43を通り、さらにフィールドレンズ419を通って赤色光用の液晶パネル441(441R)に達する。なお、赤色光の光路上にリレー光学装置43が配置されているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ419に伝えるためである。なお、リレー光学装置43には、3つの色光のうち赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
電気光学装置44は、色分離光学装置42から射出される3つの色光を画像情報に応じてそれぞれ変調し、変調した各色光を合成して光学像(カラー画像)を形成する。この電気光学装置44は、光変調装置としての3つの液晶パネル441(赤色光用の液晶パネルを441R、緑色光用の液晶パネルを441G、青色光用の液晶パネルを441Bとする)と、これら液晶パネル441の光束入射側にそれぞれ配置される3つの入射側偏光板442と、各液晶パネル441の光束射出側にそれぞれ配置される3つの視野角補償板443と、3つの視野角補償板443の光束射出側にそれぞれ配置される3つの射出側偏光板444と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム445とを備えて構成されている。これらのうち、液晶パネル441、視野角補償板443、射出側偏光板444、クロスダイクロイックプリズム445は、固定部材(図示省略)によってユニット化されており、これらによって、電気光学装置本体440(図3および図8参照)が構成されている。
入射側偏光板442は、偏光変換素子414で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子414で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この入射側偏光板442は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
液晶パネル441は、一対の透明ガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、後述する制御ユニットから入力する駆動信号に応じて、画像形成領域内にある液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板442から射出された偏光光束の偏光方向を変調して、入射する色光に応じた色画像を形成する。
視野角補償板443は、フィルム状に形成され、光束が液晶パネル441に斜方入射(液晶パネル441の光束入射面の法線方向に対して傾斜して入射)した場合に、当該液晶パネル441で生じる複屈折による常光と異常光との間に生じる位相差を補償する。この視野角補償板443は、負の一軸性を有する光学異方体であり、その光学軸がフィルム面内の所定方向に向きかつ、該フィルム面から面外方向に所定角度傾斜するように配向している。
この視野角補償板443としては、例えば、トリアセチルセルロース(TAC)等の透明支持体上に配向膜を介してディスコティック(円盤状)化合物層を形成したもので構成することができ、WVフィルム(富士写真フィルム社製)を採用できる。
射出側偏光板444は、液晶パネル441から射出され視野角補償板443を介した光束のうち、入射側偏光板442における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
クロスダイクロイックプリズム445は、射出側偏光板444から射出された色画像としての各色光を合成して光学像(カラー画像)を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム445は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、投射レンズ3と対向する側(G色光側)に配置された射出側偏光板444を介した色光を透過し、残り2つの射出側偏光板444(R色光側およびB色光側)を介した色光を反射する。このようにして、各入射側偏光板442、各液晶パネル441、各視野角補償板443、および各射出側偏光板444にて変調された各色光が合成されてカラー画像が形成される。
光学部品用筐体45は、内部に所定の照明光軸Aが設定され、上述した光学部品41〜44を照明光軸Aに対する所定位置に配置するとともに、投射レンズ3を所定位置で支持固定する合成樹脂製の箱状部材である。
この光学部品用筐体45は、図2に示すように、光源装置411を収納する光源収納部材451と、光源装置411を除いた各光学部品41〜44を内部に収納する部品収納部材452と、当該部品収納部材452の部品収納用の開口を閉塞する蓋状部材453を備えて構成されている。
このうち、光源収納部材451は、上方に開口する縦断面視略U字状の箱状部材として構成されており、前述のアッパーケース21の上面21Aに形成された開口21A2を介して、光源装置411を交換可能に構成されている。
また、部品収納部材452は、上方に部品収納用開口が形成された縦断面視略U字状の箱状部材である。この部品収納部材452は、光源収納部材451と接続されており、詳しい図示を省略するが、当該光源収納部材451と接続される部品収納部材452の側壁には、光源収納部材451に収納された光源装置411から射出された光束が透過する開口が形成されている。また、部品収納部材452の内部には、図示を省略するが、光源装置411を除いた各光学部品41〜44を位置決め固定するための複数の溝が形成されている。
(4)電源ユニット5の構成
図2に戻り、電源ユニット5は、プロジェクタ1を構成する各電子部品に電力を供給する。この電源ユニット5は、プロジェクタ1の長手方向に沿って、光学ユニット4と略平行に配置されており、EMI(ElectroMagnetic Interference、電磁干渉)対策のため、電磁シールド材51によって覆われている。このような電源ユニット5は、詳しい図示を省略するが、電源ブロックと、光源駆動ブロックとを備えている。
このうち、電源ブロックは、電源ケーブル(図示省略)を介して入力する商用交流電流を直流変換し、各電子部品に応じた電圧に昇圧および減圧した後に、光源駆動ブロックおよび制御ユニット等の各電子部品に供給する。
光源駆動ブロックは、電源ブロックから供給される直流電流を整流、変圧して、交流矩形波電流を発生させ、この交流矩形波電流を光源装置411の光源ランプ416に供給して、当該光源ランプ416を点灯させる。この光源駆動ブロックは、制御ユニットに電気的に接続され、当該制御ユニットにより、光源駆動ブロックを介して光源ランプ416の点灯制御がなされている。
(5)制御ユニットの構成
制御ユニットは、詳しい図示を省略したが、CPU(Central Processing Unit)、R
OM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等を実装した回路基板として構成されており、プロジェクタ1全体の駆動制御を行う。例えば、制御ユニットは、外装筐体2の外面に露出する接続端子から入力した画像情報を処理して、光学ユニット4の液晶パネル441の駆動を制御するとともに、光源装置411の光源ランプ416の点灯制御を行う。また、この制御ユニットは、各冷却対象が効率よく冷却されるように、冷却ユニット6を構成する各冷却ファンの駆動を制御する。
(6)冷却ユニット6の構成
冷却ユニット6は、プロジェクタ1外部から冷却空気を導入して、プロジェクタ1を構成する電子部品や光学部品等の発熱部品である冷却対象を冷却する。この冷却ユニット6は、液晶パネル441等を冷却する第1冷却系61と、電源ユニット5を冷却する第2冷却系62と、光源ランプ416を冷却する第3冷却系63と、これら第1〜第3冷却系61〜63での冷却に供された冷却空気をプロジェクタ1外部に排出する排気系64とを備えて構成されている。
このうち、第2冷却系62は、投射レンズ3の投射方向に沿った位置に配置された軸流ファン621を備えて構成され、第1冷却系61でプロジェクタ1外部から外装筐体2内に導入された冷却空気を電源ユニット5に送風して、当該電源ユニット5を冷却する。
第3冷却系63は、外装筐体2内の空気を、図示しないダクトを介して光源装置411に送風するシロッコファン631を備えて構成され、光源装置411に吐出された冷却空気は、光学部品用筐体45の光源収納部材451内を流通して、当該光源収納部材451内に収納された光源装置411の光源ランプ416を冷却する。
排気系64は、プロジェクタ1内部の発熱部品を冷却した冷却空気を外部に排出する。具体的に、排気系64は、電源ユニット5および光源収納部材451に挟まれて配置されたダクト641と、軸流ファン642とを備えて構成されている。そして、軸流ファン642は、電源ユニット5を冷却した冷却空気、および、光源ランプ416を冷却した冷却空気を、ダクト641を介して吸気する。この後、当該軸流ファン642は、外装筐体2の開口部232が形成された側面とは反対側の側面に形成された排気口(図示省略)を介して、吸気した冷却空気をプロジェクタ1外部に排出する。
図4は、第1冷却系61の一部を示す斜視図である。
第1冷却系61は、前述のように、サイドケース23に形成された開口232を介してプロジェクタ1外部から冷却空気を導入し、冷却対象としての液晶パネル441および偏光変換素子414等を冷却する。
この第1冷却系61は、図2および図4に示すように、フィルタ611、第1ダクト612、ベースダクト613、2つの冷却ファン614,615および第2ダクト616(図7)を備えて構成されている。これらのうち、2つの冷却ファン614,615は、本発明の冷却ファンに相当し、第1ダクト612、ベースダクト613および第2ダクト616により、本発明のダクトが構成されている。
フィルタ611は、図4に示すように、開口部232に対応する外装筐体2の内側に設けられている。このフィルタ611は、開口部232から導入した空気を清浄化するためのものであり、サイドケース23の凹部231および第1ダクト612に固定されている。
ここで、フィルタ611と、開口部232を形成するサイドケース23との内面との間には、本発明の第2封止部材としての第1クッション71が介装されている。
詳述すると、第1クッション71は弾力性を有する合成樹脂製のクッションで構成され、フィルタ611とサイドケース23との間の隙間を埋めるように、フィルタ611およびサイドケース23に対して密着して取り付けられている。このため、後述する冷却ファン614,615を駆動させて、開口部232から冷却空気が外装筐体2内部に導入する際には、当該冷却空気のほぼ全てがフィルタ611を介して内部に導入されることとなり、外装筐体2内部には、当該フィルタ611によって清浄化された空気が導入されることとなる。
図5は、第1冷却系61の一部を示す図である。詳述すると、図5は、第1冷却系61を図4とは反対側から見た図である。
第1ダクト612は、図4および図5に示すように、開口部232を覆うように、サイドケース23の内側の面、および、後述するベースダクト613の上面613Aにねじ固定される。この第1ダクト612は、水平方向に開口した縦断面視略U字状の箱状部材として構成されており、開口部232と、ベースダクト613の上面613Aとを接続する。この第1ダクト612の内部には、詳しい図示を省略したが、開口部232の図4における左側から流通する空気を、ベースダクト613に形成された開口部6136(図6参照)に導き、開口部232の図4における右側から流通する空気を、ベースダクト613に形成された開口部6137(図6参照)に導く導風板が設けられている。
ここで、第1ダクト612とベースダクト613との間には、図5に示すように、第1ダクト612の下面を覆い、これら第1ダクト612とベースダクト613との間の隙間を埋める第2クッション72が介装されている。この第2クッション72は、第1クッション71と同様に、弾力性を有する合成樹脂製のクッションで構成されている。このため、第1ダクト612内を流通した空気は、漏れることなくベースダクト613を介して、後述する冷却ファン614,615に吸気される。
図6は、ベースダクト613に冷却ファン614,615および第2ダクト616を組み付けた状態を上方から見た斜視図である。また、図7は、図6において示した状態を下方から見た斜視図である。
ベースダクト613は、第1ダクト612内を流通した空気を冷却ファン614,615の吸気面に導くとともに、ロアーケース22(図1および図2参照)の底面内側に取り付けられ、フィルタ611、第1ダクト612、冷却ファン614,615および第2ダクト616を支持する部材である。
具体的に、ベースダクト613の上面613Aには、フィルタ611および第1ダクト612が取り付けられ、また、下面613Bには、図7に示すように、冷却ファン614,615および第2ダクト616が取り付けられる。
このベースダクト613は、図6に示すように、平面視略L字状に形成されており、当該ベースダクト613には、上面613Aから起立する板状の整流部6131,6132と、略中央に形成された開口部6133と、略矩形の開口部6134と、3つの略円形状の開口部6135,6136,6137とが形成されている。
このうち、整流部6131,6132は、各端面(板面)がベースダクト613に取り付けられた第1ダクト612内の空気の流通方向に略直交するように設けられ、前記空気の流れを整流する。
ベースダクト613の略中央に形成された開口部6133には、後述する第2ダクト616が露出する。この開口部6133は、光学ユニット4を構成する電気光学装置本体440(図8参照)に対応する位置に形成されており、ベースダクト613の上面613Aに取り付けられた第1ダクト612を介して、下面613Bに取り付けられた冷却ファン614,615によってプロジェクタ1外部から吸気された空気が、第2ダクト616を介して、電気光学装置本体440に送風される。
ベースダクト613において、整流部6131,6132から離間した位置、具体的には、サイドケース23から離れた位置に形成された略矩形の開口部6134には、冷却ファン615から第2ダクト616を介して冷却空気が送風される。この開口部6134の形成位置は、光学ユニット4を構成する偏光変換素子414に対応しており、第2ダクト616および開口部6134を介して、冷却ファン615から偏光変換素子414に、プロジェクタ1外部から導入した冷却空気が送風される。
ベースダクト613に形成された3つの略円形状の開口部6135,6136,6137のうち、整流部6131,6132から離れた位置に形成された開口部6135に対応する位置には、下面613B側に、第3冷却系63を構成するシロッコファン631が取り付けられる。このため、第1冷却系61により外装筐体2内に導入され、電気光学装置44を冷却した空気は、開口部6135を介してシロッコファン631に吸気され、光源装置411に送風される。
開口部6136,6137は、第1ダクト612をベースダクト613に取り付けた際に、当該第1ダクト612内に覆われる位置に形成されている。この開口部6136,6137に対応する下面613B側には、冷却ファン614,615が取り付けられる。具体的に、開口部6136に対応する位置には、当該開口部6136に吸気口61412を向けて冷却ファン614が取り付けられ、開口部6137に対応する位置には、吸気口61512を向けて冷却ファン615が取り付けられる。このため、第1ダクト612を介して外装筐体2外部から導入された冷却空気は、開口部6136,6137を介して、冷却ファン614,615に吸引される。
図8は、冷却ファン614,615および第2ダクト616と、電気光学装置本体440とを示す斜視図である。なお、図8においては、電気光学装置本体440の下方に位置する部品収納部材452の図示は省略している。
冷却ファン614,615は、前述のように、サイドケース23に形成された開口部232から導入された空気を吸気して、電気光学装置本体440を構成する液晶パネル441等に送風するものであり、ベースダクト613の下面613Bの開口部6136,6137に対応する位置に取り付けられる。
これら冷却ファン614,615は、図8に示すように、それぞれファン本体6141,6151と、ファンカバー6142,6152とを備えて構成されている。
ファン本体6141,6151は、詳しい図示を省略するが、回転軸上に複数の羽根部材が設けられた回転駆動源としてのモータ(図示省略)と、当該モータを内部に収納する筐体61411,61511とを備えている。このようなファン本体6141,6151は、シロッコファンとして構成することができる。
このうち、筐体61411,61511には、モータの回転軸に略直交する面に吸気口61412,61512が形成され、また、モータの回転軸に沿った面に、吸気口61412,61512から吸気した空気を、当該モータの回転によって排出する排気口61413,61513が形成されている。
ファンカバー6142,6152は、ファン本体6141,6151と同様の外観形状を有し、上方に開口61421,61521が形成された箱状部材として構成されている。このファンカバー6142,6152には、当該開口61421,61521を介して内部にファン本体6141,6151が収納される。
このファンカバー6142,6152には、ファン本体6141,6151の排気口61413,61513に応じた位置にそれぞれ開口61422,61522(図7参照)が形成されている。また、この開口61422,61522には、後述する第2ダクト616が接続されており、ファン本体6141,6151で吸気した冷却空気は、これら開口61422,61522を介して、第2ダクト616内に送出される。
すなわち、ファンカバー6142,6152によって、ファン本体6141,6151は、吸気口61412,61512が形成された面、および、排気口61413,61513以外は、略全て覆われることとなる。この状態で、冷却ファン614,615は、ベースダクト613の下面613Bにねじ固定される。
これらファンカバー6142,6152において、開口61421,61521を形成する側壁の上面、すなわち、ベースダクト613の下面613Bに対向する面には、当該面の面外方向に起立するリブ61423,61523が形成されている。
これらリブ61423,61523は、ファンカバー6142,6152にファン本体6141,6151を収納する開口61421,61521の周囲を囲むように形成されている。そして、これらリブ61423,61523は、ファンカバー6142,6152と、ベースダクト613の下面613Bとの間に介装される第3クッション73および第4クッション74をそれぞれ押圧する。
これら第3クッション73および第4クッション74は、それぞれ本発明の第1封止部材に相当し、ファンカバー6142,6152とベースダクト613の下面613Bとの間に形成される隙間を埋める、弾力性を有する合成樹脂製のクッションである。すなわち、これら第3クッション73および第4クッション74により、ベースダクト613とファンカバー6142,6152との間の隙間が塞がれており、外装筐体2内の空気が、冷却ファン614,615の吸気口61412,61512に流入することが防がれている。このため、冷却ファン614,615がベースダクト613に取り付けられた状態で、当該冷却ファン614,615のファン本体6141,6151が駆動すると、当該ファン本体6141,6151の吸気口61412,61512には、ベースダクト613に形成された開口部6136,6137を介して、第1ダクト612内を流通した空気のみが流入することとなる。
第2ダクト616は、冷却ファン614,615から吐出された冷却空気を、液晶パネル441および偏光変換素子414に導くものである。この第2ダクト616は、合成樹脂製の一体成形品であり、ベースダクト613の下面613Bにねじ固定され、一部が、ベースダクト613に形成された開口部6133を介して、上面613A側に露出している。このような第2ダクト616には、図7および図8に示すように、第1導風部6161、第2導風部6162および第3導風部6163が形成されている。
第1導風部6161は、冷却ファン614から吐出された冷却空気を、液晶パネル441R,441Bのそれぞれに導風する。この第1導風部6161には、冷却ファン614の開口61422に接続され、当該冷却ファン614から吐出された空気が内部を流通する流通部61611と、当該流通部61611から分岐して、電気光学装置44の液晶パネル441Rに向かって延出する延出部61612と、同様に、流通部61611から分岐して、液晶パネル441Bに向かって延出する延出部61613とが形成されている。これら延出部61612,61613には、液晶パネル441R,441Bに対応する位置に開口61612A,61613A(図6および図8参照)が形成されており、当該延出部61612,61613内には、流通部61611内を流通した冷却空気が分配される。
すなわち、冷却ファン614から吐出された空気は、第1導風部6161の流通部61611内を流通し、延出部61612,61613内にそれぞれ分配される。
このうち、延出部61612内に分配された冷却空気は、当該延出部61612に形成された開口61612Aから排出され、液晶パネル441Rと、当該液晶パネル441Rの光束入射側および光束射出側に配置された入射側偏光板442、視野角補償板443および射出側偏光板444とを冷却する。
一方、延出部61613内に分配された冷却空気は、当該延出部61613に形成された開口61613Aから排出され、液晶パネル441Bと、当該液晶パネル441Bの光束入射側および光束射出側に配置された入射側偏光板442、視野角補償板443および射出側偏光板444とを冷却する。
第2導風部6162は、冷却ファン615から吐出された空気を液晶パネル441Gに導風する。この第2導風部6162には、冷却ファン615の開口61522に接続され、当該冷却ファン615から吐出された冷却空気が内部を流通する流通部61621と、当該流通部61621から分岐して、液晶パネル441Gに向かって延出する延出部61622とが形成されている。このうち、延出部61622には、液晶パネル441Gに対応する位置に開口61622Aが形成されている。
また、第3導風部6163は、冷却ファン615から吐出された冷却空気の一部を、偏光変換素子414に導風する。この第3導風部6163には、第2導風部6162の流通部61621と接続され、当該流通部61621から分岐した一部の冷却空気が内部を流通する流通部61631と、当該流通部61631から偏光変換素子414に向かって延出する延出部61632とが形成されている。この延出部61632には、偏光変換素子414に対応する位置に開口61632Aが形成されている。
すなわち、冷却ファン615から吐出された空気は、まず、第2導風部6162の流通部61621内に流入し、一部が延出部61622に、他の一部が第3導風部6163の流通部61631に分配される。
ここで、延出部61622内を流通する空気は、開口61622Aから排出され、液晶パネル441Gと、当該液晶パネル441Gの光束入射側および光束射出側に配置された入射側偏光板442、視野角補償板443および射出側偏光板444とを冷却する。
また、第3導風部6163の流通部61631内を流通する空気は、当該流通部61631に接続された延出部61632内を流通した後、開口61632Aを介して排出され、偏光変換素子414を冷却する。
これら液晶パネル441R,441G,441Bおよび偏光変換素子414等を冷却した冷却空気は、外装筐体2内を流通した後、前述のように、第2冷却系62を構成する軸流ファン621により吸気され、電源ユニット5を冷却するほか、第3冷却系63を構成するシロッコファン631により吸気され、光源装置411を冷却する。そして、これら光源装置411および電源ユニット5を冷却した空気は、排気系64を構成するダクト641を介して軸流ファン642により吸気され、アッパーケース21に形成された排気口(図示省略)を介して、外装筐体2外に排出される。
以上のような本実施形態のプロジェクタ1によれば、以下の効果を奏することができる。
冷却ファン614と、ベースダクト613の下面613Bとの間には、第3クッション73が介装されている。これによれば、冷却ファン614をベースダクト613の下面613Bに取り付ける際に、第3クッション73が変形することで、冷却ファン614のファンカバー6142とベースダクト613との間に隙間が生じることを防ぐことができる。このため、冷却ファン614のファン本体6141が駆動した際に、当該ファン本体6141の吸気口61412に、冷却ファン614とベースダクト613との間から空気が流入することを防ぐことができる。従って、ファン本体6141の吸気口61412に流入する空気を、サイドケース23に形成された開口部232およびフィルタ611を介して第1ダクト612内に流入した清浄な空気とすることができるので、液晶パネル441R,441B等に塵埃等を含まない清浄な空気を送風することができる。
また、冷却ファン615とベースダクト613との間に介装された第4クッション74についても同様であり、これにより、液晶パネル441Gおよび偏光変換素子414に清浄な空気を送風することができる。
また、冷却ファン614,615を構成するファンカバー6142,6152には、第3クッション73および第4クッション74を押圧するリブ61423,61523が形成されている。これによれば、冷却ファン614,615を構成するファン本体6141,6151が第3クッション73および第4クッション74を直接押圧することが無くなるので、当該ファン本体6141,6151を構成するモータの回転が妨げられることを防ぐことができる。従って、ファン本体6141,6151を安定して駆動させることができ、液晶パネル441および偏光変換素子414等の冷却対象を安定して冷却することができる。
また、開口部232を形成するサイドケース23の側壁と、当該開口部232に対応する位置に設けられたフィルタ611との間には、第2封止部材としての第1クッション71が介装されている。これによれば、サイドケース23とフィルタ611との間に隙間が生じることを防ぐことができ、当該隙間から塵埃等が外装筐体2内に侵入することを防ぐことができる。また、開口部232を介してプロジェクタ1内部に導入される空気は、確実にフィルタ611を通過することとなり、導入される冷却空気の清浄化を確実に行うことができる。従って、プロジェクタ1内部に塵埃等が侵入することを防ぐことができるとともに、液晶パネル441および偏光変換素子414等の冷却に供される冷却空気を確実に清浄化することができる。
さらに、開口部232を形成するサイドケース23の側壁とフィルタ611との間に介装される第1クッション71、第1ダクト612とベースダクト613との間に介装される第2クッション72、および、ベースダクト613と冷却ファン614,615との間に介装される第3クッション73および第4クッション74は、弾力性を有する合成樹脂製のクッション材で構成されている。これによれば、各第1〜第4クッション71〜74の変形を容易に生じさせることができる。このため、各第1〜第4クッション71〜74が変形することにより、サイドケース23とフィルタ611との間、第1ダクト612とベースダクト613との間、および、ベースダクト613と冷却ファン614,615との間に隙間が生じることを確実に防ぐことができる。従って、プロジェクタ1内に外部から塵埃等が侵入することを、より確実に防ぐことができる。
また、これにより、サイドケース23に形成された開口部232から導入され、冷却ファン614,615により液晶パネル441および偏光変換素子414等の冷却対象に送出される冷却空気は、確実にフィルタ611を通過した空気とすることができるので、液晶パネル441等の冷却に供される冷却空気を清浄化することができる。従って、清浄な空気を送出して、これらの適切な冷却効率を維持することができる。
図9は、整流部6131,6132による空気を清浄化する構造を模式的に示す図である。
本実施形態では、整流部6131,6132は、図9に示すように、フィルタ611に対向するように設けられている。このことにより、フィルタ611を介して第1ダクト612内に導入された空気は、図9に示すように、一度、整流部6131,6132における空気の流路前段側の端面に衝突した後、第1ダクト612内を流通する。このため、フィルタ611にて捕捉できなかった塵埃等を整流部6131,6132に付着させることが可能となる。すなわち、整流部6131,6132を第2のフィルタとして機能させ、フィルタ611を通過した微小な塵埃等を整流部6131,6132にて捕捉することが可能となる。また、フィルタ611に破損等が生じ、塵埃等が破損箇所を介してフィルタ611を通過した場合であっても、整流部6131,6132にて捕捉することが可能となる。したがって、整流部6131,6132を設けることで、液晶パネル441および偏光変換素子414等の冷却対象をより確実に清浄に保つことができる。
また、整流部6131,6132の端面が空気の流通方向に略直交するように形成されているので、整流部6131,6132への塵埃等の付着を効果的に実施できる。
(7)実施形態の変形
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、サイドケース23に形成された開口部232から導入された空気を導くダクトを、第1ダクト612、ベースダクト613および第2ダクト616を用いて構成したが、本発明はこれに限らず、1つのダクト部材で構成してもよい。このような場合、当該ダクト部材の一方の端部を開口部232に接続し、他方の端部に冷却ファンの吸気口を接続するようにして、当該冷却ファンから送出される冷却空気を、冷却対象に対して直接送出するように構成してもよい。また、ダクト内に冷却ファンを設け、当該冷却ファンとダクト内面との間にクッション材を介装するようにしてもよい。
前記実施形態では、冷却ファン614,615は、ファンカバー6142,6152を有する構成としたが、本発明はこれに限らず、冷却ファン614,615のファン本体6141,6151を構成する筐体61411,61511が第3クッション73および第4クッション74を直接押圧する構成としてもよい。
また、前記実施形態では、冷却ファン614,615は、シロッコファンで構成することができるファン本体6141,6151を備えるとしたが、軸流ファンにより構成してもよい。
前記実施形態では、第2封止部材としての第1クッション71、第2クッション72、並びに、第1封止部材としての第3クッション73および第4クッション74は、弾力性のある合成樹脂製のクッション材で構成されるとしたが、本発明はこれに限らず、ゴム等の可撓性部材により構成してもよい。
なお、第1〜第4クッション71〜74をクッション材で構成すれば、前述のように、当該第1〜第4クッション71〜74を挟む部材間に隙間が生じないようにすることができるとともに、このような封止部材を安価に構成することができる。
前記実施形態では、冷却対象として、液晶パネル441、入射側偏光板442、視野角補償板443、射出側偏光板444および偏光変換素子414を例示したが、本発明はこれらに限らない。すなわち、冷却対象としては、プロジェクタ1の駆動時に発熱するとともに、熱に弱く冷却の必要性がある部品であればよい。例えば、第3冷却系63により冷却される光源装置411、第2冷却系62により冷却される電源ユニット5、および制御ユニット等を冷却するようにしてもよく、また、前述の第1冷却系61の構成を第2冷却系62および第3冷却系63に適用してもよい。
前記実施形態では、整流部6131,6132は、平板状で構成され、第1ダクト612内の空気の流通方向に略直交するように設けられていたが、これに限らず、第1ダクト612内の空気の流通方向に交差して延出していれば、いずれの形状や配置状態でも構わない。例えば、整流部としては、平板状に限らず、曲面を有する板状部材で構成してもよい。また、例えば、整流部としては、鉛直方向(上下方向)から見た場合に、上端部と下端部とで位置が異なるように傾斜して設けても構わない。さらに、例えば、整流部としては、板状に限らず、ブロック状に形成しても構わない。また、整流部の数も、前記実施形態で説明した数に限らず、その他の数で構成しても構わない。
前記実施形態では、プロジェクタ1は、3つの液晶パネル441R,441G,441Bを備えるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、2つ以下、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも、本発明を適用可能である。
また、前記実施形態では、光学ユニット4は平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
さらに、前記実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル441を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記実施形態では、光変調装置として液晶パネル441を備えたプロジェクタ1を例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶層以外の光変調装置を用いたプロジェクタにも、本発明を適用することも可能である。このような光変調装置を用いた場合、光束入射側および光束射出側の偏光板442,444は省略することができる。
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から画像投射を行なうフロントタイプのプロジェクタ1のみを例示したが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から画像投射を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
本発明は、プロジェクタに利用でき、特に塵埃の多い環境下で使用されるプロジェクタに好適に利用することができる。
1…プロジェクタ、2…外装筐体、3…投射レンズ(投射光学系)、71…第1クッション(第2封止部材)、73…第3クッション(第1封止部材)、74…第4クッション(第1封止部材)、232…開口部、414…偏光変換素子(冷却対象)、416…光源ランプ(光源)、441(441R,441G,441B)…液晶パネル(光変調装置、冷却対象)、611…フィルタ、612…第1ダクト(ダクト)、613…ベースダクト(ダクト)、614,615…冷却ファン、616…第2ダクト(ダクト)、6131,6132…整流部、6141,6151…ファン本体、6142,6152…ファンカバー、61411,61511…筐体、61412,61512…吸気口、61413,61513…排気口、61423,61523…リブ。

Claims (1)

  1. 光源と、当該光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投射する投射光学系と、これら前記光源、前記光変調装置および前記投射光学系を内部に収納する外装筐体とを備えたプロジェクタであって、
    前記外装筐体には、当該外装筐体外部の空気を内部に導入する開口部が形成され、
    前記外装筐体内には、冷却対象と、当該冷却対象および前記開口部を接続するダクトと
    前記開口部から導入された空気を清浄化して前記ダクト内に導入させるフィルタとが設けられ、
    前記ダクトには、前記開口部を介して空気を吸気して、当該空気を前記冷却対象に送風する冷却ファンが設けられ、
    前記ダクト内には、前記フィルタを通過した空気の流通方向に交差するように当該ダクト内部の下端から起立する整流部が設けられ
    前記整流部は、前記フィルタに対向して設けられていることを特徴とするプロジェクタ。
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