JP4374506B2 - 基板収納ボックス - Google Patents
基板収納ボックス Download PDFInfo
- Publication number
- JP4374506B2 JP4374506B2 JP12014299A JP12014299A JP4374506B2 JP 4374506 B2 JP4374506 B2 JP 4374506B2 JP 12014299 A JP12014299 A JP 12014299A JP 12014299 A JP12014299 A JP 12014299A JP 4374506 B2 JP4374506 B2 JP 4374506B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing
- base body
- lid
- wall portion
- storage box
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明はパチンコ機やスロットマシンのような遊技機を制御する制御基板が収納される基板収納ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やスロットマシンのような遊技機では、遊技機を制御する制御基板に搭載されたROM等の半導体装置が、不正改造ROM等の半導体装置に交換されないように防止するため、従来より制御基板を収納する基板収納ボックスに対し様々な工夫が施されている。一般に、基板収納ボックスは、制御基板が装着されるベース体と、そのベース体を覆う蓋体とを備えている。また、ベース体に対し蓋体は所要数の封印部を有する封印手段によって封印されている。これによって、蓋体の不測の開放を禁止して制御基板の不正改造等の不正行為を防止している。万一、蓋体が不測に開けられ、制御基板に対し不正行為が行われた場合には、封印手段の封印部が破損されていることを確認することで、前記不正行為が行われた事実を認識できるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ベース体と蓋体とが閉じられ所定数の封印部によって封印されている状態において、ベース体と蓋体との間のうち、隣接する封印部の間に対し、ドライバー、金属板、針金等を差し込んでベース体と蓋体との間に隙間を作り、その隙間から工具等を用いて、ROMの不正交換が行われる場合がある。このような不具合は、基板収納ボックスが大型化すればするほど発生し易くなる。このような問題点を考慮し、ベース体と蓋体との周縁部に対し、隣接する封印部の間隔を小さくして数多くの封印部を配設することで、ベース体と蓋体との間に隙間を作り難くしてROMの不正交換の防止対策を施すことが考えられる。しかしながら、ベース体と蓋体との周縁部に対し、間隔を小さくして数多くの封印部を配設すると、部品点数が多くなりかつ封印作業も厄介となる。この発明の目的は、前記問題点に鑑み、ベース体に対し蓋体を簡単な構造によって隙間が生じることなく閉じ状態に保持することができ、封印部の配設個数を軽減することができる基板収納ボックスを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係る基板収納ボックスは、遊技機を制御する制御基板が収納される基板収納ボックスであって、前記基板収納ボックスは、前記遊技機に取り付けられるベース体と、そのベース体を覆う蓋体とを備えるとともに、前記ベース体と前記蓋体との間であって当該蓋体の蓋板部の周縁部に前記ベース体に向けて凹状に形成される凹部には同ベース体の周縁より内側の底面部上面に設けられるねじ込み穴を有する封印ボス部に対し、蓋体の周縁より内側の蓋板部下面に形成される方形状の配設孔の中央部に開口孔部を有し且つ切断工具により切断分離可能なように両側部に略V字状の切断用切込部が形成された一対の切断用連結片によって当該配設孔に架設される封印締付部から前記封印ボス部に封印ネジをねじ込んで当該封印ネジの頭部を前記開口孔に嵌挿される封印キャップで閉じた状態で封印する所要数の封印部を有する封印手段が配設され、前記蓋体には、内側壁部と外側壁部とが凹部空間を隔ててそれぞれ形成され、前記ベース体には、前記凹部空間に向けて突出する突壁部が形成され、前記ベース体に対し蓋体が閉じられたときには、前記凹部空間に前記突壁部が隙間なく、あるいは僅かな隙間をもって嵌込まれて収納されることを特徴とする。したがって、ベース体に対し蓋体が閉じられた状態にあるときには、内壁部と外壁部との間の凹部空間に突壁部が隙間なく嵌込まれて収納される。このため、基板収納ボックスの周縁部の剛性が高められるとともに、外壁部に外力が作用しても外壁部が歪みにくい構造となる。これによって、外壁部を押えつけたり、あるいは引き付けて、蓋体とベース体との間に隙間を作ろうとしても隙間ができない。このため、基板収納ボックスが大型である場合においても、蓋体とベース体との間に隙間を作ってその隙間から金属板、針金等の異物を挿入し、ROMを不正交換する等の不正改造行為を防止することができる。しかも、ベース体と蓋体との周縁部に対し、数多く封印部を接近して配設する必要性を解消することができる。
【0005】
また、請求項2に係る基板収納ボックスは、遊技機を制御する制御基板が収納される基板収納ボックスであって、前記基板収納ボックスは、前記遊技機に取り付けられるベース体と、そのベース体を覆う蓋体とを備えるとともに、前記ベース体と前記蓋体との間であって当該蓋体の蓋板部の周縁部に前記ベース体に向けて凹状に形成される凹部には同ベース体の周縁より内側の底面部上面に設けられるねじ込み穴を有する封印ボス部に対し、蓋体の周縁より内側の蓋板部下面に形成される方形状の配設孔の中央部に開口孔部を有し且つ切断工具により切断分離可能なように両側部に略V字状の切断用切込部が形成された一対の切断用連結片によって当該配設孔に架設される封印締付部から前記封印ボス部に封印ネジをねじ込んで当該封印ネジの頭部を前記開口孔に嵌挿される封印キャップで閉じた状態で封印する所要数の封印部を有する封印手段が配設され、前記蓋体には、内側壁部と外側壁部とが凹部空間を隔ててそれぞれ形成され、前記ベース体には、前記凹部空間に向けて突出する突壁部が形成され、前記ベース体に対し蓋体が閉じられたときには、前記凹部空間に前記突壁部が隙間なく、あるいは僅かな隙間をもって嵌込まれて収納されると共に、前記外側壁部が前記突壁部の外側面全体を覆うことを特徴とする。このため、蓋体とベース体との間に隙間を作ってその隙間から金属板、針金等の異物を挿入し、ROMを不正交換する等の不正改造行為を防止することができることに加えて、蓋体の外側壁部とベース体の突壁部との間に対しても金属板、針金等が差し込まれることを防止することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。基板収納ボックスを正面から表した図7、図7のI−I線に基づく断面で表した図1及び図7のII−II線に基づく断面で表した図2において、パチンコ機やスロットルマシン等の遊技機の所要位置に装着される基板収納ボックス10は、ベース体20と、そのベース体20を覆う蓋体30とを備えている。この実施の形態において、ベース体20及び蓋体30は、無色透明または有色透明な合成樹脂の射出成形によってそれぞれ個別に一体成形されている。これによって基板収納ボックス10の内部全体が透視可能となっている。ベース体20は、略四角形状の底板部21と、その底板部21の周縁部に突設された突壁部22とを備え、かつ制御基板11を収納する一側が開口された収納室を有する箱形状に形成されている。
【0007】
ベース体20の突壁部22は、その根元寄り部分が厚肉に形成され、これによって突壁部22の内側面の根元寄り部分には、制御基板11の裏側周縁部を受承する段差面24が形成されている。また、図1に向かって左寄りに示すように、ベース体20の底板部21の周縁部近傍には、制御基板11をビス26によって締め付けるための所要数の締付用ボス部25が段差面24と略同じ高さ位置まで突設されている。そして、ベース体20の収納室には、その突壁部22の段差面24に、制御基板11の裏側周縁部が受承されて嵌込まれ、ビス26が制御基板11を通して締付用ボス部25にねじ込まれる。これによって、ベース体20の収納室に制御基板11が収納されて固定されるようになっている。なお、制御基板11の一側面には、パチンコ機、スロットルマシン等の遊技機を制御する制御回路を構成するための図示しないROM、RAM、IC、トランジスタ等の制御回路構成部品や各種コネクタ類が装着されている。
【0008】
ベース体20を覆う蓋体30は、ベース体20に対応する形状に形成されている。この蓋体30の蓋板部31の周縁部にはベース体20に向けて凹む凹部33が形成され、その凹部33の裏側には、その外周縁に沿って内壁部34が突設されている。この内壁部34の先端部は、制御基板11の一側面に当接する位置まで突設されている。また、蓋板部31の凹部33の外周縁には、その凹部33の外側壁部及び内壁部34との間にベース体20の突壁部22が嵌込まれて収納される凹部空間36を隔てて対向する外壁部35が形成されている。この外壁部35は、ベース体20の突壁部22の外側面全体を覆うようにして形成されている。また、図1と図2に示すように、内壁部34と外壁部35との間に形成される凹部空間36は、開口側が広く奥側が狭い断面テーパ状に形成される一方、ベース体20の突壁部22は、凹部空間36に対応して、先端部に向かうにしたがって薄肉に形成されたテーパ状に形成されている。そして、突壁部22と凹部空間36とが隙間なく嵌合、あるいは僅かな隙間をもって嵌合するようになっている。なお、蓋体30の蓋板部31には、基板収納ボックス10の内部で発生する熱を逃がすための多数の小孔状の放熱孔38が貫設されている(図1参照)。
【0009】
図7に示すように、ベース体20と蓋体30との間には、ベース体20に対し蓋体30を閉じ状態で封印する複数群の封印部群40a、40b、40cを有する封印手段40が配設されている。この実施の形態では、ベース体20と蓋体30との間において、図7に向かって、上部中央部、左下コーナ部、及び右下コーナ部の計3ヶ所に封印部群40a、40b、40cがそれぞれ配設されている。各封印部群40a、40b、40cは、封印部材としての封印ネジ70によって封印可能な複数(図では4つ)の封印部41をそれぞれ備えている。これら各封印部41は、それぞれ同一構造に構成され、封印ボス部50、封印締付部60及び封印ネジ70をそれぞれ備えている。
【0010】
すなわち、この実施の形態において、図3〜図5に示すように、ベース体20の底板部21上面の所定位置には、有底状のねじ込み穴51を有する封印ボス部50が制御基板11に貫設の孔を通して同制御基板11の上面と略同一高さ位置までそれぞれ突設されている。これに対し、蓋体30周縁部の凹部33底面の所定位置には、各封印ボス部50に対応する位置において封印締付部60を配設するための長方形状の配設孔61が形成されている。この配設孔61の長手方向には、中央部に封印締付部60を有しかつ、ニッパー、カッター等の切断工具により切断可能な切断用連結片62が架設されている。この実施の形態において、切断用連結片62の図3に向かって上下部両側部には各複数対の略V字状の切断用切込部62aが形成されている。
【0011】
図4と図5に示すように、封印締付部60は有底の筒状に形成され、同封印締付部60の中心部には、その上部から底部64に向けて開口孔部65、保持孔部66及び貫通孔67が同一中心線上にそれぞれ連通して形成されている。すなわち、封印締付部60の上端面に開口する開口孔部65の下端には、同開口孔部65の略同径の保持孔部66が形成され、その保持孔部66の内周面には、封印ネジ70をその頭部72において弾性的に仮止めして保持するための仮止め用突部66aが突設されている。さらに、図5に示すように、保持孔部66の下部の内周面には後述する封印キャップ80を塞ぎ位置に係止する係止部66bが形成されている。また、封印締付部60の底部64には、保持孔部66に仮止めされた封印ネジ70の先端部が挿通されかつ封印ボス部50のねじ込み穴51と同一中心線上に連通する貫通孔67が貫設されている。この貫通孔67は、封印ネジ70のねじ込みによって弾性的に拡開されるように、底部64には逃がし孔64aが貫設されている。
【0012】
図6の(A)及び(B)に示すように、封印ネジ70は、ネジ軸部71と頭部72とを備えている。封印ネジ70の頭部72には、その軸方向の中央部に環状の溝が凹設されて脆弱破断部74が形成され、その脆弱破断部74を境として根元側を根元頭部73とし、先端側を先端頭部75としている。さらに、先端頭部75の頂面にはプラスドライバに対応するねじ込み溝76が凹設されている。すなわち、封印締付部60に仮止めされた封印ネジ70は、所定のトルクで封印ボス部50のねじ込み穴51にねじ込まれる。この封印ネジ70がねじ込み端位置までねじ込まれ、その頭部72に所定値以上のトルクが作用すると、図6の(B)に示すように、脆弱破断部74が破断され先端頭部75が切除されるようになっている。これによって封印部41が封印されると共に、その封印ネジ70が不測に外される不具合が防止されるようになっている。
【0013】
また、図4と図5に示すように、封印ネジ70によって封印された封印部41において、その封印締付部60には、その開口孔部65に封印キャップ80が差し込まれて塞がれる。この封印キャップ80は、開口孔部65を塞ぐ塞ぎ部81と、その塞ぎ部81から一体に延出され、保持孔部66の係止部に弾性的に係合する一対の弾性係止片82とを備えている。この実施の形態において、封印キャップ80は、無色透明あるいは有色透明である蓋体30に対し容易に区別できるように、蓋体30とは異なる色をもつ透明、半透明、あるいは不透明な合成樹脂より形成されている。なお、封印キャップ80の塞ぎ部81の頂面を着色したり、所要とする色のテープを貼り付けても略同等の効果が得られる。また、この実施の形態において、図1に示すように、蓋体30の蓋板部31の内面には、各封印部群40a、40b、40cが配設される近傍に位置してそれぞれ3つの封印キャップ80を弾性的に仮止め保持するためのキャップ保持部85が突設されている。
【0014】
また、この実施の形態において、図に示すように、各封印部群40a、40b、40cのそれぞれ4つの封印部41には、その各切断用連結片62の上面において、封印順位を示す「1、2、3、4」の封印番号90が付されている。基板収納ボックス10の組み立て完了時には、各封印部群40a、40b、40cの「1」の封印番号90の封印部41が封印ネジ70によって封印される。各封印部群40a、40b、40cの「2、3、4」の封印番号90の封印部41は予備であって封印されていない。なお、封印番号90は、印刷、刻み込み、樹脂成形金型によって付けることができる。また封印番号は、算用数字の他、ローマ数字、アルファベット、記号等でも代用することが可能である。
【0015】
この実施の形態に係る遊技機の基板収納ボックス10は上述したように構成される。したがって、ベース体20と蓋体30とを取り外し不能に封印する封印ネジ70によって各封印部群40a、40b、40cの「1」の封印番号90の封印部41が封印されているため、制御基板11の不正改造を防止することができる。また、当局の立ち入り検査等の場合において、蓋体30を正当な理由の下に外したい場合には、3ヶ所の各封印部群40a、40b、40cの「1」の封印番号90における切断用連結片62を、図3に向かって上下2箇所において切断することにより、前記封印ネジ70を締めつけたまま蓋体30を簡単に取り外すことができる。しかも、切断用連結片62を切断する際、その切断用連結片62の両側部の略V字状の切断用切込部62aにおいて容易にかつ手早く切断することができ、切断作業性に優れる。また、3ヶ所の各封印部群40a、40b、40cにおける「2」の封印番号90の封印部41の保持孔部66に仮止めされた封印ネジ70をドライバによって封印ボス部50に締めつけて封印すれば、基板収納ボックス10を再使用することができる。上記の繰り返しにより、封印番号90の「3」、「4」の順に封印をやり直すことができる。従って、この実施の形態の基板収納ボックス10の場合、4回分の封印が行える。
【0016】
上記した基板収納ボックス10によると、予め図4に示すように封印部41に封印ネジ70を仮止めしておくことにより、封印に際し封印ネジ70を即時に使用して封印することができる。従って、封印に際し封印ネジ70を用意する手間を省くとともに、封印ネジ70の紛失を防止することができる。また、封印ネジ70が保持孔部66の弾性によって仮止め保持されるので、ねじ締めによる仮止め保持と比べて、封印ネジ70の仮止め作業が簡便に行えるため、封印ネジ70の仮止めにかかる位置管理が容易に行える。また、封印番号90により封印部41の封印順位が明確に表示されるため、封印順位をホール管理者等が容易に管理することができ、不正改造行為を容易に発見することができる。
【0017】
また、図6の(B)に示すように、封印ネジ70の頭部72の脆弱破断部74が所定値以上のトルクで破断されねじ込み溝76を有する先端頭部75が切除されため、封印ネジ70が不測に回転されて外される不具合を防止することができる。また、封印ネジ70によって封印された封印部41において、その封印締付部60の開口孔部65は封印キャップ80によって塞がれるため、封印ネジ70が不測に外される不具合をより一層確実に防止することができる。さらに、封印キャップ80は蓋体30とは異なる色を有しているため、封印キャップ80の存在の有無が明確となり、これによって封印管理が容易となる。また、図1に示すように、蓋体30の蓋板部31の内面には、各封印部群40a、40b、40cが配設される近傍に位置して突設された各キャップ保持部85に封印キャップ80が弾性的に仮止め保持されるため、封印後、封印キャップ80を用意する手間を省くとともに、封印キャップ80の紛失を防止することができる。
【0018】
さて、この実施の形態において、図1と図2に示すように、ベース体20に対し蓋体30が閉じられた状態にあるときには、蓋体30周縁部の内壁部34と外壁部35との間の凹部空間36にベース体20周縁部の突壁部22が嵌込まれて収納される。このため、基板収納ボックス10の周縁部の剛性が高められるとともに、外壁部35に外力が作用しても外壁部35が歪みにくい構造となる。
【0019】
したがって、外壁部35を押えつけたり、あるいは引き付けて、蓋体30とベース体20との間に隙間を作ろうとしても隙間ができない。このため、基板収納ボックス10が大型である場合においても、蓋体30とベース体20との間に隙間を作ってその隙間から金属板、針金等の異物を挿入し、ROMを不正交換する等の不正改造行為を防止することができる。しかも、ベース体20と蓋体30との周縁部に対し、数多く封印部群を配設し、これら数多く封印部群の各封印部41を接近して配設する必要性を解消することができる。すなわち、この実施の形態では基板収納ボックス10の周縁部3箇所に封印部群40a、40b、40cが配設され、これら各封印部群40a、40b、40cのそれぞれ1つ、合計3つの封印部41を封印ネジ70によって封印することで、ベース体20と蓋体30との間に隙間を作ってその隙間から金属板、針金等の異物を挿入し、ROMを不正交換する等の不正改造行為を確実に防止することができる。
【0020】
また、この実施の形態において、図2に示すように、蓋体30の蓋板部31の周縁部にはベース体20に向けて凹む凹部33が形成され、その凹部33の外周縁に沿って内壁部34と外壁部35とが凹部空間36を隔てて形成されている。このため、蓋体30自体の剛性も高められ、蓋体30とベース体20との間に隙間を作ってその隙間から金属板、針金等の異物を挿入し、ROMを不正交換する等の不正改造行為をより一層確実に防止することができる。さらに、蓋体30の外壁部35は、ベース体20の突壁部22の外側面全体を覆うようにして形成されている。このため、蓋体30の外壁部35とベース体20の突壁部22との間に対しても金属板、針金等が差し込まれることを防止することができる。
【0021】
しかも、内壁部34と外壁部35との間に形成される凹部空間36は、開口側が広く奥側が狭い断面テーパ状に形成される一方、ベース体20の突壁部22は、凹部空間36に対応して、先端部に向かうにしたがって薄肉に形成されたテーパ状に形成されている。そして、突壁部22と凹部空間36とが隙間なく嵌合、あるいは僅かな隙間をもって嵌合するようになっている。このため、蓋体30の外壁部35とベース体20の突壁部22との間に対しても金属板、針金等が差し込まれることをより一層確実に防止される。
【0022】
なお、この発明に係る基板収納ボックスは前記実施の形態の基板収納ボックス10に限定するものではない。例えば、前記実施の形態では、ベース体20と蓋体30との間において、図7に向かって、上部中央部、左下コーナ部、及び右下コーナ部の計3ヶ所に封印部群40a、40b、40cがそれぞれ配設されている場合を例示したが、例えば、ベース体20と蓋体30との間の相対する側の2箇所のみに封印部群を配設してもよく、対角コーナ部の2箇所のみに封印部群を配設してもよい。封印部材としては破断可能な封印ネジ70に限らず、例えば、一方向に対してはねじ込みを可能とし、反対方向に対しては回転不能としたいわゆるワンウエイネジによって封印部材を構成してもよい。
【0023】
また、前記実施の形態では、ベース体20周縁部に突壁部22が形成され、蓋体30周縁部に内壁部34と外壁部35とが凹部空間36をもって形成される場合を例示したが、ベース体20周縁部に対し、蓋体30の内壁部34又は外壁部35が嵌込まれる凹部空間をもって内外2重の突壁部を突設してもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、ベース体と蓋体との相互に形成された内壁部と外壁部との間の凹部空間に突壁部が嵌込まれて収納されるという、きわめて簡単な構造によって、ベース体と蓋体との間に隙間を作ってその隙間から金属板、針金等の異物を挿入し、ROMを不正交換する等の不正改造行為を防止することができる。このため、数多くの封印部によってベース体と蓋体とを封印する手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る基板収納ボックスを示す図7のI−I線に基づく断面図である。
【図2】同じく基板収納ボックスを示す図7のII−II線に基づく断面図である。
【図3】同じく封印部を拡大して示す正面図である。
【図4】同じく封印部を示す図3のIV−IV線に基づく断面図である。
【図5】同じく封印部を示す図3のV−V線に基づく断面図である。
【図6】同じく封印ネジを示す説明図である。
【図7】同じく基板収納ボックス全体を示す正面図である。
【符号の説明】
10 基板ボックス
11 制御基板
20 ベース体
22 突壁部
30 蓋体
34 内壁部
35 外壁部
36 凹部空間
41 封印部
50 封印ボス部
60 封印締付部
70 封印ネジ
Claims (2)
- 遊技機を制御する制御基板が収納される基板収納ボックスであって、
前記基板収納ボックスは、前記遊技機に取り付けられるベース体と、そのベース体を覆う蓋体とを備えるとともに、前記ベース体と前記蓋体との間であって当該蓋体の蓋板部の周縁部に前記ベース体に向けて凹状に形成される凹部には同ベース体の周縁より内側の底面部上面に設けられるねじ込み穴を有する封印ボス部に対し、蓋体の周縁より内側の蓋板部下面に形成される方形状の配設孔の中央部に開口孔部を有し且つ切断工具により切断分離可能なように両側部に略V字状の切断用切込部が形成された一対の切断用連結片によって当該配設孔に架設される封印締付部から前記封印ボス部に封印ネジをねじ込んで当該封印ネジの頭部を前記開口孔に嵌挿される封印キャップで閉じた状態で封印する所要数の封印部を有する封印手段が配設され、
前記蓋体には、内側壁部と外側壁部とが凹部空間を隔ててそれぞれ形成され、前記ベース体には、前記凹部空間に向けて突出する突壁部が形成され、
前記ベース体に対し蓋体が閉じられたときには、前記凹部空間に前記突壁部が隙間なく、あるいは僅かな隙間をもって嵌込まれて収納されることを特徴とする基板収納ボックス。 - 遊技機を制御する制御基板が収納される基板収納ボックスであって、
前記基板収納ボックスは、前記遊技機に取り付けられるベース体と、そのベース体を覆う蓋体とを備えるとともに、前記ベース体と前記蓋体との間であって当該蓋体の蓋板部の周縁部に前記ベース体に向けて凹状に形成される凹部には同ベース体の周縁より内側の底面部上面に設けられるねじ込み穴を有する封印ボス部に対し、蓋体の周縁より内側の蓋板部下面に形成される方形状の配設孔の中央部に開口孔部を有し且つ切断工具により切断分離可能なように両側部に略V字状の切断用切込部が形成された一対の切断用連結片によって当該配設孔に架設される封印締付部から前記封印ボス部に封印ネジをねじ込んで当該封印ネジの頭部を前記開口孔に嵌挿される封印キャップで閉じた状態で封印する所要数の封印部を有する封印手段が配設され、
前記蓋体には、内側壁部と外側壁部とが凹部空間を隔ててそれぞれ形成され、前記ベース体には、前記凹部空間に向けて突出する突壁部が形成され、
前記ベース体に対し蓋体が閉じられたときには、前記凹部空間に前記突壁部が隙間なく、あるいは僅かな隙間をもって嵌込まれて収納されると共に、前記外側壁部が前記突壁部の外側面全体を覆うことを特徴とする基板収納ボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12014299A JP4374506B2 (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 基板収納ボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12014299A JP4374506B2 (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 基板収納ボックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000308743A JP2000308743A (ja) | 2000-11-07 |
JP4374506B2 true JP4374506B2 (ja) | 2009-12-02 |
Family
ID=14779014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12014299A Expired - Fee Related JP4374506B2 (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 基板収納ボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4374506B2 (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3595512B2 (ja) * | 2001-05-11 | 2004-12-02 | 株式会社オリンピア | 遊技機の基板収納ケース |
JP4348141B2 (ja) * | 2003-07-10 | 2009-10-21 | 株式会社オーイズミ | 遊技機 |
JP3998620B2 (ja) * | 2003-09-26 | 2007-10-31 | 株式会社オリンピア | 遊技機の基板収納ケース |
JP2004073896A (ja) * | 2003-12-01 | 2004-03-11 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP5101973B2 (ja) * | 2007-10-02 | 2012-12-19 | 有限会社大日開発 | 遊技機用基板ケース |
JP5374990B2 (ja) * | 2008-09-22 | 2013-12-25 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP4905741B2 (ja) * | 2010-05-06 | 2012-03-28 | サミー株式会社 | スロットマシン |
JP4618819B2 (ja) * | 2010-05-06 | 2011-01-26 | サミー株式会社 | スロットマシン |
JP5057595B2 (ja) * | 2010-11-30 | 2012-10-24 | サミー株式会社 | スロットマシン |
JP5088759B2 (ja) * | 2010-11-30 | 2012-12-05 | サミー株式会社 | スロットマシン |
JP5648817B2 (ja) * | 2013-08-12 | 2015-01-07 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP5648818B2 (ja) * | 2013-08-12 | 2015-01-07 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2014076338A (ja) * | 2013-09-24 | 2014-05-01 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2015027632A (ja) * | 2014-11-14 | 2015-02-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2015027631A (ja) * | 2014-11-14 | 2015-02-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP6123828B2 (ja) * | 2015-03-16 | 2017-05-10 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2016165594A (ja) * | 2016-06-21 | 2016-09-15 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2016165593A (ja) * | 2016-06-21 | 2016-09-15 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2017094187A (ja) * | 2017-01-31 | 2017-06-01 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
1999
- 1999-04-27 JP JP12014299A patent/JP4374506B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000308743A (ja) | 2000-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4374506B2 (ja) | 基板収納ボックス | |
JP3937048B2 (ja) | パチンコ機の制御基板収納ボックス | |
JP3937049B2 (ja) | パチンコ機の制御基板収納ボックス | |
JP2000005416A (ja) | 遊技機 | |
JP2001204941A (ja) | 基板ボックス装置 | |
JP5098347B2 (ja) | 基板ケース | |
JP2003169943A (ja) | 遊技機 | |
JP4292304B2 (ja) | 制御基板収納ボックスの不正防止構造 | |
JP3630362B2 (ja) | 基板ケースの封止構造 | |
JP2000079243A (ja) | 遊技機の制御装置 | |
JP4075098B2 (ja) | 遊技機の制御基板収納ボックス | |
JP4247355B2 (ja) | 遊技機の制御ボックス装置 | |
JP2002159707A (ja) | 遊技機における回路基板の閉止構造 | |
JP4756507B2 (ja) | 遊技機の制御基板収納ボックス | |
JPH06319850A (ja) | 遊技用回路基板ケースの固定構造 | |
JP2000325628A (ja) | 遊技機の基板ケース | |
JP4127981B2 (ja) | 遊技機の制御基板収納ケース | |
JP2000079244A (ja) | 遊技機の制御基板収納ボックス | |
JP3768121B2 (ja) | 遊技機の基板ケース | |
JP4247353B2 (ja) | 制御ボックス装置 | |
JP3938999B2 (ja) | パチンコ機用基板ケースの封止構造 | |
JP4854828B2 (ja) | 遊技機の基板ケース | |
JP4756508B2 (ja) | 遊技機の制御基板収納ボックス | |
JP4756509B2 (ja) | 遊技機の制御基板収納ボックス | |
JP3020886B2 (ja) | 弾球遊技機の基板ケース封止装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060606 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060622 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080708 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080819 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081020 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20081020 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20081021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090213 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090318 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090511 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20090525 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090811 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090826 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150918 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |