JP3937049B2 - パチンコ機の制御基板収納ボックス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばパチンコ機あるいはスロットマシン等の遊技機における制御基板収納ボックスおよびこのボックスを封印しておくための封印部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の遊技機において制御基板の不正改造、例えば不正ROMの交換を防止するために、制御基板を収納する制御基板収納ボックスには様々な工夫が施されているが、一般的にはカバー体をケース体にビス止めして固定し、その上で両者間に封印シールを貼り付けておくことにより、カバー体の開放そのものを禁止して制御基板の不正改造を防止するとともに、万一カバー体が開けられて不正改造が行われた場合には、封印シールが切断されていることから容易に不正行為が行われた事実を発見できるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、封印シールさえ剥がせばカバー体を開けることができるので、比較的容易に制御基板の不正改造を行うことができてしまうという問題があり、また不正改造後、封印シールを巧妙に再度貼り付ければ、不正改造の事実を発見することも困難になってしまうという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、制御基板の不正改造を確実に防止し得る遊技機の制御基板収納ボックスおよび該ボックスの封印部材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため請求項1記載の制御基板収納ボックスは、遊技機を制御する制御基板を収納する制御基板収納ボックスであって、前記制御基板の少なくとも一方の面を覆うカバー体と前記制御基板の他方の面を覆うケース体とを取り外し不能に封印する複数個の封印部を備え、該複数個の封印部は、前記カバー体の外部に突出して形成される筒状の封印締着部と前記ケース体に形成される封印部とを螺着する封印ビスと、前記円筒状の封印締着部を閉塞する封印プラグと、からなる封印部材によって封印され前記複数個の封印部の最初に使用される封印部を除く封印部に対して用いる予備の封印部材のうち、前記封印プラグを前記カバー体と前記ケース体によって覆われる当該制御基板収納ボックスの内部に形成される保管部に保管する一方、前記封印ビスを前記カバー体と前記ケース体によって覆われない当該制御基板収納ボックスの外部の保管部に保管たことを特徴とする。
【0006】
この制御基板収納ボックスによれば、予備の封印部材のうち、封印プラグが制御基板収納ボックスの内部に形成される保管部に保管され、封印ビスを制御基板収納ボックスの外部の保管部に保管されているため、別の場所に保管しておく場合に比して封印部材を紛失したり盗難に合うおそれがなく、また、封印部材のうち封印プラグを開封しなければ取り出せない制御基板収納ボックスの内部に保管しているので、封印部材の悪用(不正な再封印)を未然に防止して制御基板の不正改造をより確実に防止できる。
【0007】
ここで、封印部材とは、制御基板収納ボックスを一旦封印すると、基本的には開封不能とする封印機能を有する全ての手段を含むもので、例えば封印プラグと通常のビス、シャービスあるいはワンウェイビス等を言う。封印プラグは、締め付けたビス(封印機能を有していなくてもよい)の頭部を塞いでこのビスを緩めることができないようにする機能を有するもので、再開封の場合には破壊しない限りビスを緩めることができないようにするもので、これにより不正開封を未然に防止するとともに、不正開封の事実を容易に発見することができる
【0008】
さらに、予備の封印部材のうち封印プラグが制御基板収納ボックス内に収納されているので、この予備の封印プラグを他の遊技機(実際に不正改造がなされた遊技機)に流用することができず、これによりどの遊技機の制御基板が不正改造されたのか判別不能となる事態を回避でき、ひいては不正改造を確実に防止できる。
【0009】
請求項2記載の制御基板収納ボックスは、請求項1記載の制御基板収納ボックスであって、前記封印プラグは、当該制御基板収納ボックスの内部に配置されるROMカバーの空間部に形成される保管部に保管することを特徴とする。
【0010】
この制御基板収納ボックスによれば、通常遊技機の制御基板収納ボックスにはROMカバーが設けられており、このROMカバーの内側空間部を利用することにより予備の封印プラグを保管しておくためのスペースを別途用意する必要はない。
【0011】
請求項3記載の封印部材は、遊技機を制御する制御基板を収納する制御基板収納ボックスの開封を防止するための封印部材であって、前記制御基板収納ボックスに付されたシリアルナンバーと対応した記号を付したことを特徴とする。
【0012】
この封印部材によれば、各封印部材がそれぞれに付された記号により、どの封印部材がどの制御基板収納ボックスに保管されるべきものであるかの判別が簡単にでき、これにより不正開封されていない制御基板収納ボックスの封印部材を、不正改造した制御基板収納ボックスの再封印に流用することを防止できる。各封印部材に付す記号としては、例えば対象となる遊技機の全てについての通し番号(シリアルナンバー)とすることができる。各封印部材に付した記号に対応させて制御基板収納ボックス側に同一の記号を付しておくことにより、封印部材そのものの偽造を防止できる。
【0013】
封印部材の偽造を防止するには、ホログラムシール等の特殊シールに記号を付して貼り付けておくことが効果的である。また、この場合、シールを剥がされるおそれがあるため、これを防止するためにシールを貼り付けた表面に透明塗料を塗布しておく等の対策を講ずることが効果的である。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について説明する。以下説明する実施形態では遊技機の一例としてパチンコ機を例示し、このパチンコ機の制御基板収納ボックスについて説明する。なお、パチンコ機の図示は省略した。図1には本例の制御基板収納ボックス310の全体が示されている。この制御基板収納ボックス310は、図2に示すように制御基板311を収納する図示下側のケース体312と、そのケース体312に取り付けられて制御基板311の上方を覆うカバー体313とを備えている。制御基板収納ボックス310は、周知のようにパチンコ機の遊技盤の裏面に組付けられる図示しない裏カバー(詳しくは役物保護カバーあるいは裏機構板などが相当する)に取り外し可能に結合されて遊技盤の後側に設置されるものである。
【0015】
図1に示すように、ケース体312は略矩形の箱体をなし、その外周に側壁312aを備えている。ケース体312の四隅には、それぞれねじ孔314aを有するボス部314が設けられている。また、ケース体312の左右側面には、それぞれ上下一対をなす係止ピン315,315が突出されており、この係止ピン315,315は、遊技盤の裏カバーに配置される左右のセットプレート316の係合孔にそれぞれ係合され、これにより制御基板収納ボックス310が遊技盤の裏カバーに支持される。
【0016】
図1及び図2に示すように、ケース体312の内側には、制御基板311がほぼ隙間なく収納されている。制御基板311は、表面を実装面311aとし、裏面をハンダ面311bとしている。実装面311aには、ROM318、各種コネクタ319〜319の他、図示しないRAM、IC、ヒューズ等の各種電気部品が実装されている。なお、ケース体312と制御基板311との間には、図示は省略したがパンチングメタル等の導電材からなるシールド板が介在されており、このシールド板により、パチンコ球の転がり摩擦等による静電気を遮断し、その静電気による制御基板311の電子部品への影響によるノイズの発生を防止するようになっている。
【0017】
制御基板311は、その四隅をケース体312の各ボス部314〜314に載せ掛け、この状態で各ボス部314〜314のねじ孔314aに固定ビス321を締め込んで、当該ケース体312の内部に取付けられている。カバー体313は、制御基板311の左縁部及び下縁部を露出するように前記ケース体312よりもやや小さい四角形状に形成されており、図2に示すようにその外周に側壁313aを備えている。
【0018】
カバー体313で覆われない制御基板311の実装面311aには、上記各種コネクタ319〜319が配置されている。また、制御基板311の実装面311aに配置されたROM318の周囲には矩形ボックス状のROMカバー323が配置されている。ROMカバー323の上端はカバー体313の内面に当接している。
【0019】
図4にはこのROMカバー323が単独で示されている。このROMカバー323は仕切り縁323aにより上下二段に仕切られている。この仕切り縁323aの上面側には図示するように合計6箇所のプラグ保管部380〜380が設けられている。このプラグ保管部380〜380は後述するように予備の封印プラグ390を保管しておくためのもので、6箇所とも同一に構成されている。各プラグ保管部380は、上記仕切り縁323aに形成した孔323bの周囲に沿って対向配置した2個の断面円弧形状をなす保持縁380a,380aを有している。両保持縁380a,380の端部間にはそれぞれ一定の隙間が設けられている。また、全ての保持縁380a〜380aは、当該ROMカバー323の枠縁323cの上端に対して面一となる高さに形成されており、従ってカバー体313の内面に当接する。なお、このROMカバー323の下部適数箇所にはスリット323d〜323dが下端から切込み形成されている。各スリット323d〜323dはROM318の周囲の凸部に対して凹凸係合され、これにより当該ROMカバー323がROM318に対して位置決めされるようになっている。
【0020】
次に、図1に示すようにカバー体313のほぼ全面には、制御基板収納ボックス310の内部で発生する熱を逃がすための小径の放熱孔326〜326が板厚方向に貫通して多数開けられている。また、カバー体313の表面には、機種名シールの貼り付け部327と開封経歴を記録するシールの貼り付け部329が設定され、また確率変更キースイッチの取り付け孔328が設けられている。
【0021】
カバー体313には、放熱孔326〜326より大きい口径をなす上下左右の計3個の位置決め孔333〜333が形成されている。位置決め孔333〜333は、貫通しない有底状に形成されている。これは制御基板収納ボックス310内への異物の侵入を極力防ぐことを目的とし、位置決め孔333からの針金等による不正改造行為を防止する。
【0022】
一方、ケース体312の下面には、前記位置決め孔333に対応した位置(同一軸線上)に位置決め突起334〜334が突出されている。このため、例えば、複数の制御基板収納ボックス310〜310を積み重ねたときに、下側の制御基板収納ボックス310の位置決め孔333に上側の制御基板収納ボックス310の位置決め突起334が係合することにより、制御基板収納ボックス310の荷崩れを防止することができる。このことは、制御基板収納ボックス310の輸送時、パチンコ機の組立工場での保管時等に有効である。また、パチンコ機の制御が複雑になり、制御基板311の面積を大きくしなければならない場合に、1枚の制御基板311で対処しようとするとパチンコ機の裏側の限られた空間に収容することが困難になるため、制御基板311を複数に分割して使用することが考えられるが、その際に特別な制御基板収納ボックスを用意することなく、同一の制御基板収納ボックス310〜310を積み重ねてパチンコ機に搭載する場合に、前記位置決め孔333と位置決め突起334との係合による位置決め機能によって相互間の位置ずれを防止することができて好都合である。
【0023】
また位置決め突起334は、制御基板収納ボックス310を積み重ねた時の荷崩れ防止の他、制御基板収納ボックス310をパチンコ機の裏面(具体的には保護カバー等)に前記セットプレート316を介して取り付けたときに制御基板収納ボックス310を確実に保持する機能も有している。すなわち、通常、セットプレートが可撓性を有していることから、位置決め突起334がない場合、制御基板収納ボックス310の横方向(図1において左右方向)からの外力によりセットプレートが撓んで制御基板収納ボックス310が保護カバー等から外れてしまうおそれがある。このため、保護カバー等に位置決め突起334と係合する孔を設けておき、制御基板収納ボックス310を保護カバー等に取り付けたときに位置決め突起334を保護カバーの孔と係合させることにより、制御基板収納ボックス310の横方向の外力による脱落を防止することができる。
【0024】
次に、図1に示すように、制御基板収納ボックス310の側部には、ケース体312とカバー体313を分離不能に封印するための封印部群336〜336が設けられている。本実施形態では、この封印部群336が制御基板収納ボックス310の左右両側部の2ヶ所に設定されている。両封印部群336,336は、それぞれ封印ビス338および封印プラグ390によって封印される複数(図は4個を示す。)の封印部337を備えている。合計8箇所の封印部337〜337は同一の構成となっている。
【0025】
図2に示すようにケース体312の側壁312aには、有底状のねじ孔342aを有する封印ボス部342が開封部342bを介して側方へ張出し状に設けられている。一方、カバー体313の側壁313aには、上記封印ボス部342に対応して封印締着部344が開封部344bを介して同じく側方へ張出し状に設けられている。両開封部342b,344bは、首状に細く形成されており、ニッパー、カッター等の切断工具により切断可能となっている。また、封印ボス部342と封印締着部344との合わせ面には、相互に嵌まり合う円形の係合凸部346aと係合凹部346bが設けられている。封印締着部344側の係合凸部346aの径は、封印ボス部342側の係合凹部346bの径よりも小さく設定されており、このため図示するように係合凸部346aと係合凹部346bとの間には適度な隙間が形成されている。
【0026】
図3には封印締着部344が単独で示されている。この封印締着部344はほぼ円筒状に形成されており、図示下側のビス挿通孔345と、これよりも図示上側のプラグ保持孔347を同軸に有している。プラグ保持孔347には、スリット347a,347aが径方向両側に切り込まれて鍵孔状に形成され、またビス挿通孔345にもスリット345a,345aが径方向両側に切込まれて鍵孔状に形成されている。プラグ保持孔347側のスリット347aよりもビス挿通孔345側のスリット345aの方がより切込み寸法が大きく(径方向に長い)、このため両スリット347a、345a間には段差348が形成されている。
【0027】
また、ビス挿通孔345は挿通される封印ビス338よりも若干小径に形成されているが、両側に形成したスリット345a,345aによる弾性に抗して押し広げることができる。このため、封印ビス338は当該ビス挿通孔345を押し広げつつ差し込まれる。これにより、図6に示すように封印ビス338は、ねじ孔342aにまでねじ込むことなく、その先端のみを上記ビス挿通孔345に差し込んだ状態に仮止めしておくことができるようになっている。
【0028】
プラグ保持孔347には封印プラグ390が嵌め込まれる。図5にはこの封印プラグ390が単独で示されている。この封印プラグ390は、プラグ保持孔347にほぼ隙間なく挿入可能な径の円形頭部390aと、この円形頭部390aの両側から側方へ張り出す肩部390b,390bと、この両肩部390b,390bから下方へ延びる脚部390c,390cを備え、両脚部390c,390cの外側面にはそれぞれ爪部390dが形成されている。
【0029】
このように形成された封印プラグ390は、両脚部390c,390cを、プラグ保持孔347の両スリット347a,347aに差し入れつつ、円形頭部390aをプラグ保持孔347に挿入することにより、封印ビス338の上方を覆った状態に取付けられる。円形頭部390aの上面がプラグ保持孔347の口元にほぼ面一に揃った時点で、両脚部390c,390cの爪部390d,390dがそれぞれ上記段差348に引き掛けられるため、一旦プラグ保持孔347に挿入した後には、当該封印プラグ390は破壊しない限りプラグ保持孔347から取り外すことができなくなり、ひいては締め付けた封印ビス338を緩めることができなくなる。
【0030】
ケース体312に対するカバー体313の組付けに際して、ケース体312の封印ボス部342とカバー体313の封印締着部344とが係合凸部346aと係合凹部346bの嵌め合いを介して同一軸線上に位置され、然る後、封印ビス338が封印ボス部342のねじ孔342aにねじ込まれることによってケース体312とカバー体313の封印がなされる。
【0031】
各封印部群336における4個の封印部337〜337は、図示下側から1回目用、2回目用、3回目用、4回目用の封印部337として用意されている。図1に示すようにカバー体313の開封部344bおよび封印締着部344の先端側には、封印順位を示す「1,2,3,4」の封印番号が付されている。制御基板収納ボックス310の組み立て完了時(パチンコ機メーカーからの出荷段階)では、各封印部群336における「1」の封印番号の封印部337のみが封印ビス338および封印プラグ390によって封印され、「2,3,4」の封印番号の封印部337〜337は予備として封印されない。
【0032】
しかしながら、封印ビス338および封印プラグ390は、全封印部337〜337の数だけ用意されており、従って、合計6か所分の封印ビス338〜338および封印プラグ390〜390が予備として設定されている。予備の封印ビス338〜338は、それぞれ予備の封印部337〜337に仮止めされる。すなわち、図6に示すように予備の封印ビス338は、封印ボス部342のビス孔342aにねじ込むことなく、その先端をビス挿通孔345に差し込んで仮止めした状態とされている。一方、予備の封印プラグ390〜390は、前記したプラグ保管部380〜380に1個づつ保管されている。
【0033】
各予備の封印プラグ390は、各プラグ保管部380おいて両保持縁380a,380aの端部間の隙間に両脚部390c,390cを挿入しつつ、その円形頭部390aを両保持縁380a,380a間の嵌め込んだ状態に保管される。この保管状態が図2に示されている。このプラグ保管部380が設けられているROMカバー323は、当該制御基板収納ボックス310の内部に封印されるので、プラグ保管部380に保管した予備の封印プラグ390〜390は、当該制御基板収納ボックス310を開封しない限り取り出すことができない。
【0034】
このように構成した制御基板収納ボックス310によれば、合計6個の予備の封印プラグ390〜390が、ROMカバー323に設けたプラグ保管部380に保管され、ひいては当該制御基板収納ボックス310の内部に保管されるので、例えばパチンコホールの管理者が別途保管しておく必要はなく、従って紛失あるいは盗難のおそれがない。また、予備の封印プラグを例えば制御基板収納ボックス310の外部に保管することとした場合には、不正開封されていない制御基板収納ボックス用の封印プラグを、実際に不正開封された制御基板収納ボックスの封印に流用されてしまう問題があるが、本実施形態の制御基板収納ボックス310よればこのような問題はない。
【0035】
さらに、各封印プラグ390〜390に、全てのパチンコ機についての通し番号(シリアルナンバー)を付しておくことにより、全ての封印プラグ390〜390を、各制御基板収納ボックス310〜310に対して1対1に関係付けることができ、これによっても他のパチンコ機の封印プラグを、不正開封した制御基板収納ボックスの再封印に流用することを防止できる。
【0036】
ケース体312とカバー体313とを取り外し不能に封印する封印ビス338およびプラグ390によって各封印部群336の封印番号「1」の封印部337が封印されているため、制御基板311の不正改造を防止することができる。
【0037】
また、当局の立ち入り検査等の場合において、カバー体313を正当な理由の下に外したい場合には、2ヶ所の封印部群336,336の封印番号「1」の開封部342b,344bを切断することにより、封印プラグ390を外すことなく従って封印ビス338を締め付けたままカバー体313を簡単に取り外すことができる。これにより制御基板311の実装面311aの検査が可能となる。なお封印部337の開封に際しては、カバー体313の開封部344bとケース体312の開封部342bのうち、少なくとも一方が切断されればよい。
【0038】
さらに、2箇所の封印部群336,336における封印番号「2」の封印部337に仮止めした封印ビス338を封印ボス部342のねじ孔342aに締め付け、然る後プラグ保管部380から予備の封印プラグ390を取り出して、これをプラグ保持孔347に嵌め込めば、当該封印番号「2」の封印部337の封印が完了し、これにより当該制御基板収納ボックス310を再封印することができる。この繰り返しにより、封印番号「3」、「4」の順に封印をやり直すことができる。従って、本形態の制御基板収納ボックス310の場合、4回分の封印が行える。
【0039】
また、予備の封印ビス338〜338は、各封印部337に仮止めされているので、封印に際しこの封印ビス338を即時に使用して封印することができる。従って、封印に際し封印ビス338を用意する手間を省くとともに、封印ビス338の紛失を防止することができる。予備の封印ビス338はその先端をビス挿通孔345に挟着させた状態に仮止めされているので、パチンコ機の搬送中において振動等により脱落することはない。
【0040】
また、封印番号により封印部337〜337の封印順位が明確に表示されているため、封印順位をホール管理者等が容易に管理することができ、ひいては不正改造行為を容易に発見することができる。
【0041】
以上説明した実施形態には種々変更を加えて実施することが可能である。例えば、本実施形態では、封印プラグ390〜390のみを制御基板収納ボックス310内に保管する構成としたが、封印ビス338〜338も当該制御基板収納ボックス310内に保管する構成としてもよい。
【0042】
また、例示した実施形態では、封印ビス338として、それ自体では封印機能のない通常のビスを用いたが、この封印ビスとしてはそれ自体に封印機能を有するシャービスあるいはワンウェイビスを用いてもよい。封印機能を有する封印ビスを用いる場合は、封印プラグ390は必ずしも必要なく、従ってこの場合には封印ビスのみを制御基板収納ボックス310の内部に保管することとしてもよい。また、封印プラグ390は例示した形態のものに限定されるものではなく、単なる円柱形状あるいはくさび型等様々の形態のもので実施することができる。
【0043】
さらに、各封印群336に4箇所づつの封印部337〜337を設けた構成を例示したが、各封印群336について1か所づつの封印部337としてもよい。この場合、正当な理由の下に当該制御基板収納ボックス310を開封する場合には、プラグ保持孔347に封印されている封印プラグ390を破壊し、再封印にはこの封印部がそのまま再使用される。従来のように、複数回分の封印部を設定してそれぞれに予備の封印部材を仮止めしておく構成とした場合には、各封印群における封印部は複数箇所(少なくとも2か所)である必要があるが、本実施形態のように予備の封印部材(封印プラグ390〜390)を制御基板収納ボックス310内に保管する構成とすることにより、各封印群における封印部は1箇所にすることができる。
【0044】
また、制御基板収納ボックス310を透明樹脂製とすることにより、プラグ保管部380の封印プラグ390〜390の数を容易に確認でき、これにより開封の経歴を知ることができる。
【0045】
さらに、以下種々変更を加えた構成を説明する。なお、以下示す各変更例においても遊技機の一例としてパチンコ機を例示するが、その他の遊技機例えばスロットマシンあるいはギャンブル性の高いゲーム機等の遊技機にも同様に適用できる。
〔第1変更例〕
第1変更例について図7〜図18に基づいて説明する。パチンコ機において、制御基板収納ボックスBは、遊技盤の裏面に組付けられる図示しない裏カバーに取外し可能に結合されて遊技盤の後側に設置される。
【0046】
制御基板収納ボックスBは、図7〜図9に示すように制御基板3が内部に装入された状態で垂直状に設置されて合成樹脂材で後方開放の浅箱状に成形されたケース体1と、制御基板3をその背後から覆って制御基板3の下端縁付近および一方の側縁付近を外部に露出した状態でケース体1に重ね合わされてケース体1の後側に設置され、透明な合成樹脂材で前方開放の箱型状に成形されたカバー体2とによって形成されている。
【0047】
図10に示すようにケース体1にはその前端に垂立された前壁板4と、この前壁板4の周縁部に制御基板3を包囲した状態で一体状に連接されて後方へ突出された周壁部5とが形成され、制御基板3は前壁板4の後面に凸設された突片4aにねじ止めされてケース体1内に密嵌状に嵌め込まれている。
【0048】
ケース体1の周壁部5の内壁面には、制御基板3の周縁部を支える段部5aが段差状に形成されている。ケース体1の周壁部5の左右側面には、ケース体1を支持する図示しない1対の支持部材の孔部に係合する上下1対の係合片7がそれぞれ凸設されている。
【0049】
ケース体1の周壁部5には、この周壁部5のうち、制御基板3の下端縁付近にこの下端縁に沿って取り付けられてカバー体2の外部に露出された複数個のコネクタ30〜30から最も離れた上壁部と、制御基板3の一方の側縁付近にこの側縁に沿って取り付けられてカバー体2の外部に露出された電源用コネクタ31およびヒューズ32から最も離れた一方の側壁部とにわたって各コネクタ30,31およびヒューズ32を避けた状態で設置されて制御基板3の後面の後方へ突出された前突き合わせ壁8が形成されている。
【0050】
前突き合わせ壁8は、制御基板3の上端縁に沿って水平状に設置された横壁板8aと、制御基板3の他方の側縁に沿って垂直状に設置された縦壁板8bとが直交状に連接されて形成されている。
【0051】
前突き合わせ壁8の後端には、同一垂直平面内に配置された前合わせ面9が形成されている。
【0052】
ケース体1の前突き合わせ壁8の上面(図10において下面)には、カバー体2をケース体1に固定するための締結ビス40(図7参照)がねじ込まれる取付ボス部33が突設されている。
【0053】
また、前突き合わせ壁8には、その横壁部8aの両端付近および縦壁部8bの下端付近にそれぞれ配設された3個の係止部10が形成され、この各係止部10には後端縁が前合わせ面9に整合されかつ先端縁が前合わせ面9の若干前方に配設されて前突き合わせ壁8の内壁面に整合された爪片10aが突出形成されている。
【0054】
前突き合わせ壁8には各係止部10の前側にそれぞれ隣設された3個の孔部8cが形成されている。
【0055】
前突き合わせ壁8には前合わせ面9に一体状に連接されて後方へ水平状に突出され、各係止部10の近傍にそれぞれ配設された3個のピン状の位置決め突起11が形成されている。
【0056】
次に、カバー体2には、その後端に垂立された後壁板15と、この後壁板15の周縁部に一体状に連接されて前方へ突出された周壁部16とが形成されている。
【0057】
カバー体2の後壁板15には、横方向へ配列された複数個の放熱孔34が開設されるとともに、後壁板15にはその前面に連接されて前方へ突出された円筒状のスイッチ防護壁35が形成され、このスイッチ防護壁35内にはスイッチホルダ36によって制御基板3に取り付けられたキースイッチ37の後部が挿入され、カバー体2をケース体1に結合すると、スイッチ防護壁35の前端縁がスイッチホルダ36に押し付けられる。
【0058】
カバー体2の周壁部16にはケース体1の前突き合わせ壁8の後側に突き合わせ状に設置された後突き合わせ壁17が周壁部16のうちの上壁部と一方の側壁部とにわたって形成されている。
【0059】
後突き合わせ壁17には前突き合わせ壁8の横壁板8aの後側に水平状に設置された横壁板17aと、前突き合わせ壁8の縦壁板8bの後側に垂直状に設置された縦壁板17bとが形成されている。
【0060】
後突き合わせ壁17の前端には前合わせ面9に接して重ね合わされる後合わせ面18が形成されている。
【0061】
後突き合わせ壁17には後合わせ面18に連接されてその前方へ突出され、ケース体1の各係止部10に解離可能に係止される3個の被係止部19が各係止部10にそれぞれ対向して弾性曲げ変形可能に形成されている。
【0062】
各被係止部19の前端には後合わせ面18の若干前方に配設されて係止部10の爪片10aに解離可能に掛合される爪片19aがそれぞれ突設されている。
【0063】
後突き合わせ壁17には各係止部10と各被係止部19との掛合状態が解離される方向へのカバー体2の動きを位置決め突起11と協仂して阻止してケース体1とカバー体2とを位置合わせする3個の案内部20が各位置決め突起11にそれぞれ対向して形成されている。
【0064】
各案内部20には水平な中心軸を有し、位置決め突起11が脱出可能に嵌め合わされるガイド孔20aがそれぞれ凹設されている。
【0065】
各位置決め突起11の前部をそれぞれ後案内部20のガイド孔20a内に挿入した状態でカバー体2を前方へ押込むと、カバー体2が各位置決め突起11および各案内部20によって案内されて被係止部19の曲げ弾発力に抗して前方へ直進し、前後合わせ面9,18が接して各被係止部19が各係止部10に掛合する。
【0066】
なお、前突き合わせ壁8に被係止部19を形成し、後突き合わせ壁17に係止部10を形成してもよい。また、前突き合わせ壁8に案内部20を形成し、後突き合わせ壁17に位置決め突起11を形成してもよい。
【0067】
次に、前記制御基板収納ボックスBに設けられた結合手段について説明する。結合手段は、図17(a)に結合部の断面図を示すように締結ビス40とプラグ41とからなる。この締結ビス40とプラグ41とによる結合部分の構造について詳述する。
【0068】
カバー体2には、ケース体1の取付ボス部33に対応する有底円筒状の円筒部42が形成されている。円筒部42は、前記取付ボス部33に制御基板3を間にして対向している。円筒部42及び制御基板3には、取付ボス部33の取付孔33aと同一軸線上にほぼ位置する挿通孔42a,3aが設けられている。締結ビス40は、皿形の十字孔付き頭部をもつビスからなり、カバー体2の円筒部42の挿通孔42a及び制御基板3の挿通孔3aを通してケース体1の取付ボス部33の取付孔33aにネジ付けられ、ケース体1とカバー体2とを締結している。なお締結ビス40は、本発明でいう締結手段に相当している。
【0069】
前記ケース体1の円筒部42内には、前記締結ビス40の締結後に図17(b)に斜視図で示すような円柱状をしたプラグ41が同図(a)に示すように圧入によって嵌着されている。このため前記締結ビス40に対する締結解除作用が防止されるため、締結ビス40が取り外せなくなり、よってカバー体2が開けれない。なおプラグ41は、本発明でいう締結解除防止手段に相当している。
【0070】
また、カバー体2の円筒部42の周囲には同一円周上に位置する円弧状の第1スリット孔44が断続的に複数(図では4個で例示した)形成されている。これによって円筒部42とそれ以外のケース部分とが第1スリット孔44の間の支持部分(図7及び図11に符号45を記し、第1支持部という)によって連設されている。
【0071】
またカバー体2の円筒部42における底面近くの円筒部には、一円周上に位置する第2スリット孔47が断続的に複数(例えば4個)形成されている。これによって円筒部42底部とそれ以外の円筒部42部分とが第2スリット孔47の間の支持部分(図示省略し、第2支持部という)によって連設されている。
【0072】
また、図7〜図9に示すようにカバー体2の周縁3箇所には、不正改造防止用の封印シールを貼り付けるための封印シール貼り付け部23〜23が設けられている。同貼り付け部23の周囲には突条23aが形成されており、これにより貼り付けた封印シール(図示省略)の端部を遮蔽することにより、一旦貼り付けた封印シールを簡単には剥がせないようになっている。
【0073】
以上のように構成された制御基板収納ボックスBによれば、ケース体1に制御基板3をセットし、これに被せるようにしてカバー体2を取り付けた状態で、締結ビス40を締め込んでプラグ41を嵌着し、かつ封印シールを所定の部位に貼り付けることにより、ボックス内部に制御基板3が収納される。この状態で、当該制御基板収納ボックスBがパチンコ機の裏面に設置される。
【0074】
上記したパチンコ機の制御基板収納ボックスBによると、ケース体1とカバー体2とが締結ビス40とプラグ41とによる結合手段により分離不能に結合されているため、制御基板3のROM交換等の不正改造をするためには前記締結ビス40とプラグ41とによる結合部分を破壊させなければならず、このため不正改造されたとしても結合部分の破壊の痕跡が明らかに残ることになる。したがって従来に比べ、制御基板3の不正改造をより確実に防止することができる。
【0075】
また、ケース体1とカバー体2とを締結ビス40で締結した後にプラグ41を設けるといった簡単な構造により、ケース体1とカバー体2とを分離不能に結合することができ、このためコスト低減に有利である。なお締結ビス40が本発明でいう締結手段に相当し、プラグ41が同じく締結解除防止手段に相当する。
【0076】
なお、当局の立ち入り検査等の場合において、カバー体2を正当な理由の下に外したい場合には、図7および図17に示すようにカバー体2の円筒部42の周囲の第1スリット孔44〜44の相互間の第1支持部45をすべて切断すれば、円筒部42とそれ以外のカバー部分とに分離することができ、これにより締結ビス40を締め込んだままカバー体2を簡単に外すことができる。なお円筒部42が本発明でいう結合部に相当している。
【0077】
また、不正改造の目的で第1支持部45を切断した場合には、これを目視により簡単に発見することができ、この意味において間接的に不正改造の防止を図ることができる。
【0078】
更に、制御基板3をケース体1から外したい場合には、前記のようにカバー体2を開けた後、第2スリット孔47〜47の相互間の支持部を前記第1支持部45と同様に切断することにより、円筒部42を底部とそれ以外の部分とに分離することができ、これにより締結ビス40をドライバー等の工具により取外すことが可能になり、ケース体1から制御基板3を取外すことができる。
【0079】
また、前記プラグ41に図18(b)に示すように係合段部50を形成し、また円筒部42の内周面には同図(a)に示すように前記プラグ41の係合段部50に対応する係止段部51を形成すると、プラグ41を円筒部42に嵌入させることによって係合段部50と係止段部51とが係合し、プラグ41の不正な抜き取りを一層確実に防止することができる。
【0080】
なお、本変更例ではケース体1の周壁部5には制御基板3の端縁付近に取り付けられてカバー体2の外部に露出されたコネクタ30,31を避けた位置に配設された前突き合わせ壁8を形成し、カバー体2の周壁部16には前突き合わせ壁8の後側に突き合わせ状に設置される後突き合わせ壁17を形成し、後突き合わせ壁17には前突き合わせ壁8に設けた係止部10に前後合わせ面9,18から離れた位置で弾発力によって解離可能に係止される被係止部19を設けるとともに、前突き合わせ壁8には後突き合わせ壁17に設けた案内部20に嵌め合わされて係止部10と被係止部19との掛合状態が解離される方向へのカバー体2の動きを阻止する位置決め突起11が設けられている。
【0081】
このため、カバー体2をケース体1に重ね合わせるときにカバー体2が案内部20と位置決め突起11とによって案内されて被係止部19の弾発力に抗して直進するので、カバー体2の逃げ挙動をなくして係止部10と被係止部19とを円滑に掛合させ、カバー体2をケース体1に容易に係止することができるとともに、係止部10と被係止部19とが掛合した状態ではこの掛合状態が解離される方向へのカバー体2の逃げ挙動を案内部20と位置決め突起11とによって阻止することができるので、係止部10と被係止部19との掛合状態を強化および安定化することができる。
【0082】
また、ケース体1とカバー体2との相対位置を案内部20と位置決め突起11とによって常に規正してカバー体2をケース体1に係止することができる。
【0083】
さらに、係止部10と被係止部19とが制御基板3の配線用電気部品を避けた位置で掛合するので、制御基板3への配線を係止部10および被係止部19によって阻害されずに行うことができる。
【0084】
〔第2変更例〕
第2変更例について図19の説明図を参照して説明する。本第2変更例は第1変更例の一部を変更したものであるからその変更部分について詳述し、第1変更例と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。なお後述する第3変更例についても同様の考えで重複する説明は省略する。また第2変更例,3の場合、第1変更例における第2スリット孔47は排除されている。
【0085】
本変更例は、図19(b)に正面図でまた同(c)に斜視図で示すように、締結ビス(符号53を付す)として、その頭部54にドライバー等の回動操作部材と係合する係合部55と、ドライバー等の回動操作部材の所定以上の締め付け力によって剪断するくびれ部56を備えるシャービスとも呼ばれるネジ部材を使用するものである。
【0086】
前記締結ビス53は、図19(a)の断面図に示すように、カバー体2の円筒部42の挿通孔42a及び制御基板3の挿通孔3aを通してケース体1の取付ボス部33の取付孔33aにネジ付けられ、ケース体1とカバー体2とを締結する。そして締結が完了し、くびれ部56に回動操作部材による所定以上の締め付け力が加わると、そのくびれ部56に剪断を生じ、図19(d)に示されるように係合部55がビス53側から分離されることになる。すると、図19(a)に示すように締結ビス53から係合部55が無くなり、山形の頭部54が残るだけで、その頭部54に対する締結解除操作ができなくなる。本変更例によると、第1変更例のようにプラグ41といった別部品の締結解除防止手段を設ける必要がなくて済むので、部品点数を削減することができる。
【0087】
また前記締結ビス53は、図22に分解斜視図で示すように、制御基板上に設置されるROM70のICソケット71にカバー72を取り付ける場合に使用することができる。この場合もカバー72の取り付け後は、前記したように締結ビス53に対する締結解除操作ができなくなるため、カバー72の取り外しが困難であり、ROM70の不正改造を防止することができる。
【0088】
〔第3変更例〕
第3変更例について図20の説明図を参照して説明する。図20(a)の断面図に示されるように、ケース体1とカバー体2との接合面が全周あるいは部分的に超音波加熱溶接によって溶着されている。なお溶着部分に符号58を記した。
【0089】
また締結ビス40,53に代えて、図20(b)に正面図で示す連結ピン60が使用されている。連結ピン60は、軸部61の先端部に凹部62をもつ頭付き軸部材からなる。この軸部61はケース体1の取付ボス部33の取付孔33aの孔径dよりやや大きい軸径d1 とされ、またその凹部62より先端の先端軸部61aは前記取付孔33aの孔径dとほぼ等しい軸径d2 とされ、また凹部62は先端軸部61aの軸径d2 よりも小さい軸径(符号省略)で形成されている。また連結ピン60の頭部63は円板状でその上端面は平坦面となっている。
【0090】
前記連結ピン60は、図20(a)に示すように、カバー体2の円筒部42の挿通孔42a及び制御基板3の挿通孔3aを通してケース体1の取付ボス部33の取付孔33aに挿入するに際し、その頭部63に超音波加熱溶接機の超音波振動子(図中、二点鎖線参照)65による超音波振動が付与される。これによりケース体1の取付孔33a周りの樹脂が溶融しつつ連結ピン60が挿着される結果、ケース体1とカバー体2とが分離不能に締結され、かつ連結ピン60の凹部62には熱溶接による樹脂の一部が流入し硬化する。
【0091】
本変更例によると、ケース体1とカバー体2との接合面の溶着部58、及びケース体1の取付ボス部33に対する連結ピン60の溶着部が熱溶接により分離不能に結合されているため、制御基板3の不正改造をするためには熱溶接による結合部分を破壊させなければならず、このため不正改造されたとしても結合部分の破壊の痕跡が明らかに残ることになる。したがって従来に比べ、制御基板3の不正改造をより確実に防止することができる。
【0092】
また、熱溶接が超音波加熱溶接であるので、溶接作業時に溶接部位のみ熱が発生し他の部位はほとんど熱くならないため、やけどの危険を免れることができる。
【0093】
また、連結ピン60の凹部62に樹脂が流入して硬化することにより、凹部62をもたない連結ピンに比べてケース体1とカバー体2とを強固に固着することができる。なお連結ピン60は本発明でいう連結部材に相当している。また連結ピン60としては、上記の他、図21に正面図で示すように、軸部61の外周面にローレット64による凹部を形成したものを採用することができる。
【0094】
また上記したケース体1とカバー体2との接合面の溶着部58による結合と、連結ピン60を使用する結合とは、それぞれ単独の結合手段として採用することができる。
【0095】
〔第4変更例〕
第4変更例について制御基板収納ボックスの正面図を示した図23に基づいて説明する。また説明に際しては、図23の各部の断面図を示す図24〜図30を参照する。なお図24は図23のX10−X10線断面図、図25は図23のX11−X11線断面図、図26は図23のX12−X12線断面図、図27は図23のX13−X13線断面図、図27は図23のX14−X14線断面図、図28は図23のX15−X15線断面図、図29は図23のX16−X16線断面図である。
【0096】
本形態4の制御基板収納ボックス80は、第1変更例と同様にパチンコ機における遊技盤の裏面に組付けられる図示しない裏カバー(詳しくは役物保護カバーあるいは裏機構板などが相当する。)に取外し可能に結合されて遊技盤の後側に設置される。制御基板収納ボックス80は、制御基板83を収納する合成樹脂製のケース体81とカバー体82とを備えている。ケース体81は、ほぼ四角形板状をなしており、その周縁部に前方へ立ち上がる上下左右の側壁81a〜81dを備えている。それらの側壁81a〜81dの立ち上がり高さは、上側壁81aと右側壁81dは高くまた下側壁81bと左側壁81cは低く形成されている。(各断面図参照)。
【0097】
ケース体81の左下部には、カバー体82をネジ止めするための第1基準ボス部84が形成されている(図24及び図29参照)。またケース体81の右側壁81dの上部には、カバー体82をネジ止めするための第2基準ボス部85が突出状に形成されている(図28参照)。
【0098】
ケース体81の下側壁81bと左側壁81cとを連設する隅角部分の傾斜した側壁部(符号81eを付す)及び上側壁81aの右部の計2箇所には、それぞれ先端部に第1取付ボス部87を有する第1取付片86が外向きに突出されている(図24及び図25参照)。これと同様に、ケース体81の上側壁81aの左部及び右側壁81dの下部の計2箇所には、それぞれ先端部に第2取付ボス部89を有する第2取付片88が突出されている(図24及び図27参照)。
【0099】
ケース体81の左右の側壁81c,81dには、それぞれ一対をなす係止ピン90が突出されている。なお係止ピン90は、遊技盤の裏カバー側に配置する左右のセットプレート91(図23、図28及び図30中の二点鎖線参照)の係合孔(図示省略)にそれぞれ係合され、これによりケース体81を裏カバーに支持する。
【0100】
一方、カバー体82は、前記ケース体81より小さめのほぼ四角形板状をなしており、その周縁部に後方(裏方)へ立ち上がる上下左右の側壁82a〜82dを備えている。それらの側壁82a〜82dの立ち上がり高さは、前記ケース体81とは反対に上側壁82aと右側壁82dは低く、また下側壁82bと左側壁82cは高く形成されている。(各断面図参照)。なお上側壁82aと右側壁82dは、ケース体81とカバー体82の結合時においてケース体81の上側壁81aと右側壁81dの内側に重合状に位置する。
【0101】
カバー体82の裏面には、前記第1基準ボス部84とほぼ同一軸線上に位置する第1基準ネジ座部94を先端部に有する基準ネジ用円筒部93が形成されている。(図24及び図29参照)。またカバー体82には、前記第2基準ボス部85とほぼ同一軸線上に位置する第2基準ネジ座部95が形成されている(図28参照)。
【0102】
カバー体82には、前記ケース体81の2箇所の第1取付片86の第1取付ボス部87とそれぞれほぼ同一軸線上に位置する第1取付ネジ座部97を有する第1突出片96が形成されている(図24及び図25参照)。これと同様に、カバー体82には、前記ケース体81の2箇所の第2取付片88の第2取付ボス部89とそれぞれほぼ同一軸線上に位置する第2取付ネジ座部99を有する第2突出片98が形成されている(図24及び図27参照)。また各突出片96,98の基端部には、それぞれほぼ楕円形状の開口孔100を形成することにより脆弱な開封部101が設けられている。
【0103】
カバー体82の上部左右の2個所と右下部の計3箇所には、制御基板83をネジ止めするための基板取付ボス部103を先端部に有する取付ネジ用円筒部102がそれぞれ形成されている(図25、図26及び図30参照)。
【0104】
カバー体82の左上部と右下部の計2箇所には、第1変更例と同様に、不正改造防止用の封印シールを貼り付けるための封印シール貼り付け部105が設けられている。同貼り付け部の周囲には突条105aが形成されており、これにより貼り付けた封印シール(図示省略)の端部を遮蔽することにより、一旦貼り付けた封印シールを簡単には剥がせないようになっている。
【0105】
カバー体82の右下部には、同一円周上に位置する円弧状のスリット孔106が断続的に複数(図では3個で例示した)形成されている(図25参照)。このスリット孔106の相互間の脆弱部(符号省略)を切断することにより、例えば確率設定スイッチ用窓部を開口することができる。またカバー体82の中央部には、機種名表示シールを貼り付けるための表示シール貼り付け部107が設けられている。またカバー体82には複数の放熱孔108が適宜開口されている。
【0106】
制御基板83は、前記ケース体81周囲の側壁81a〜81e内にほぼ隙間なく収納できる大きさ形状に形成されている。制御基板83は、表面を実装面83aとし、裏面をハンダ面83bとしている。前記実装面83aには、図示はしないがROM、RAM、IC等の電子部品が実装されている。
【0107】
制御基板83には、前記カバー体82の3箇所の基板取付ボス部103とそれぞれほぼ同一軸線上に位置する取付孔110が形成されている(図25、図26及び図30参照)。また制御基板83には、前記ケース体81の第1基準ボス部84とカバー体82の第1基準ネジ座部94とほぼ同一軸線上に位置する基準孔111が形成されている(図24及び図29参照)。また、カバー体82より露出する制御基板83の左縁部および下縁部の実装面83aには、図示しないが第1変更例と同様に各種コネクタ及びヒューズ等が配置されている。
【0108】
またケース体81と制御基板83との間には、パンチングメタル等の導電材からなるシールド板112が介在されている(各断面図参照)。シールド板112は、パチンコ球の転がり摩擦等による静電気を遮断し、その静電気による制御基板83の電子部品への影響によるノイズの発生を防止する。またシールド板112には、前記ケース体81の第1基準ボス部84と嵌合する嵌合孔112aが形成されている(図24及び図29参照)。
【0109】
次に、ケース体81とカバー体82の結合手順について説明する。まずカバー体82に制御基板83を取り付ける。詳しくは、タッピンネジあるいはビス等からなる取付ネジ114を制御基板83の3箇所の各取付孔110を通じてカバー体82の当該基板取付ボス部103にそれぞれネジ付ける(図25、図26及び図30参照)。なお図23において左上部と右下部に位置する取付ネジ114によりシールド板112が制御基板83とともにカバー体82に取り付けられる(図25及び図30参照)。
【0110】
前記制御基板83を取り付けたカバー体82をケース体81にそのケース体前面を覆うように重ね合わせる。次に、タッピンネジあるいはビス等からなる第1基準ネジ115をカバー体82の第1基準ネジ座部94及び制御基板83の基準孔111を通してケース体81の第1基準ボス部84にネジ付ける(図24及び図29参照)。さらに、タッピンネジあるいはビス等からなる第2基準ネジ116をカバー体82の第2基準ネジ座部95を通してケース体81の第2基準ボス部85にネジ付ける(図28参照)。
【0111】
続いて封印のために、第2変更例で使用した締結ビス53(図19(b),(c)参照)を使用する。すなわち締結ビス53をカバー体82の2箇所の各第1取付ネジ座部97を通してケース体81の当該第1取付ボス部87にそれぞれネジ付ける(図24及び図25参照)。この締結ビス53の締結完了(係合部55の欠落(図19(d)参照))により、ケース体81とカバー体82が締結されると同時に、締結ビス53に対する締結解除操作が不能とされる。その後、カバー体82の封印シール貼り付け部105に封印シール(図示省略9がケース体81に跨がるように貼り付けられる。この状態で、制御基板収納ボックス80がパチンコ機の裏カバーに前に述べたようにセットプレート91を介して設置される。
【0112】
上記したパチンコ機の制御基板収納ボックス80によると、ケース体81とカバー体82とが締結ビス53による結合手段により分離不能に結合されているため、前記第2変更例と同様に制御基板83の不正改造を防止することができる。
【0113】
また当局の立ち入り検査等の場合において、カバー体82を正当な理由の下に外したい場合には、第1基準ネジ115及び第2基準ネジ116を取り外すとともに、2箇所の第1突出片96の開封部101を切断することにより、前記締結ビス53を締め込んだままカバー体82を簡単に取り外すことができる。そして、3箇所の取付ネジ114を取り外すことにより制御基板83の実装面83aの検査が可能である。
【0114】
また、もう一度、ケース体81とカバー体82とを結合する場合には、カバー体82に制御基板83を取付ネジ114で取り付けた後、ケース体81とカバー体82とを第1基準ネジ115及び第2基準ネジ116により締結するとともに、締結ビス53をカバー体82の2箇所の各第2取付ネジ座部99を通してケース体81の当該第2取付ボス部89にそれぞれネジ付ければ、前記と同様に再使用することができる。なお開封部101は、カバー体82に代えてケース体81の各突出片に設けることができる。また締結ビス53による再締結回数は本形態では1回であるが、再締結のための取付ボス部及び取付ネジ座部を適宜増設し2回以上に設定してもよい。
【0115】
また、不正改造の目的で開封部101を切断した場合には、これを目視により容易に発見することができ、この意味においても間接的に不正改造の防止を図ることができる。
【0116】
また、不正改造の目的でケース体81からカバー体82が不正に取外されたとしても、未だ制御基板83の実装面83aがカバー体82により覆われているため、このままの状態ではROM交換等の不正改造することができず、したがって制御基板83の不正改造の防止に有効である。またカバー体82から制御基板83を取り外すにしても、取付ネジ114を取り外すといった時間のかかる手間が必要となるため、これまた不正防止に効果的である。
【0117】
〔第5変更例〕
第5変更例について図31及び図32を参照して説明する。本第5変更例は第4変更例の一部を変更したものであるからその変更部分について詳述し、第4変更例と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0118】
本変更例は、図31に分解斜視図でまた図32に平断面図で示すように、ケース体81を裏カバーとしての樹脂製役物保護カバー118に一体形成したものである。役物保護カバー118は、遊技盤119の裏側の図柄表示装置120、役物用ソレノイド121、ランプソケット等を開閉可能に覆うもので、一側部にヒンジ部122を介して固定片123が連設されており、その固定片123が遊技盤119に固定ネジ124により取り付けられ、また他側部がロック装置(図示省略)により開閉可能に取り付けられるものである。
【0119】
また図31に示すように、役物保護カバー118の上部には、ほぼ四角枠状をなすように断続的にスリット孔125が形成されている。これは、例えば図柄表示装置120が遊技盤119裏方へ大きく突出し、遊技盤119に役物保護カバー118が取り付けられない場合に有用である。すなわち前記スリット孔125の相互間の脆弱部(符号省略)を切断することにより、四角形状の窓部を形成し、この窓部に前記図柄表示装置120を位置させる。そして図柄表示装置120を覆う補助カバー126を役物保護カバー118にネジ止めなどにより取り付けることで、多様な遊技盤119に対応することが可能である。
【0120】
また前記制御基板83の外部配線用コネクタ127は、役物保護カバー118側の凹部128とカバー体82の位置決め兼用の突起部129とによって挟みこまれる。また図32に示すように、役物保護カバー118のケース体部分81(ケース体81の同一符号を記す)81には前記図柄表示装置120及び役物用ソレノイド121等につながる配線130の第1コネクタ131が取り付けられている。この第1コネクタ131に対応する制御基板83の第2コネクタ132が制御基板83のハンダ面83bに取り付けられている。コネクタ131は、役物保護カバー118を開けた状態で、ケース体部分81の遊技盤側に設けられたコネクタ133に接続する。コネクタ132は、その役物保護カバー118へのカバー体82の取り付けと同時に、ケース体部分81の外側(図32下方側)に設けられたコネクタ134と相互に突き合わせ状に当接し、これによって制御基板83と、図柄表示装置120及び役物ソレノイド121等との相互の電気的接続がなされる。また前記ケース体81にはシールド板112が取り付けられている。また本形態におけカバー体82は、制御基板83の実装面が透かし見えるような透明あるいは半透明の樹脂材料によって形成されている。従って、カバー体82を取り外さずに実装面の状態を見透かすことができ、これまた不正改造の発見に有利である。
【0121】
本変更例においても、第4変更例と同様に、まず制御基板83をカバー体82に取付ネジ114により取り付けた後、そのカバー体82が役物保護カバー118のケース体部分81に締結ビス53により取り付けられる(図31及び図32参照)。従って、本変更例によっても前記第4変更例と同等の作用効果が得られる。また本変更例によると、形態4におけるケース体81が不要となるため、部品点数及び組付け工数の削減が図れる。またカバー体81の取付けと同時に図柄表示装置120等との電気的接続がなされるため、配線作業工数の削減が図れる。またケース体81を役物保護カバー118に代えて裏機構板に一体形成してもよい。
【0122】
本発明は前記変更例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば結合手段としては接着剤を使用することも考えられる。また締結手段として締結ビス40はボルトに代えることができる。また締結解除防止手段としては、プラグ41の他、円筒部42に注入し硬化された接着剤でもよい。また第1支持部45は、ケース体1側に設けることもでき、またケース体とカバー体2の両方に設けることもできる。また第1支持部45及び第2支持部は、薄肉部を形成することによっても得られる。また第1支持部45及び第2支持部は、薄肉部を形成することによっても得られる。また熱溶接には、超音波加熱溶接の他、樹脂の熱加工に使用される熱溶接を流用することが可能である。また連結部材としては、連結ピン60の他、ボルト、ビス等を流用することも可能である。
【0123】
〔第6変更例〕
次に、図33〜図42に基づいて第6変更例を説明する。このパチンコ機における合成樹脂製の制御基板収納ボックス210は、図33および図34に示すように制御基板211を収納するケース体212と、そのケース体212に取り付けられて前記制御基板211を覆うカバー体213とを備えている。制御基板収納ボックス210は、周知のようにパチンコ機の遊技盤の裏面に組付けられる図示しない裏カバー(詳しくは役物保護カバーあるいは裏機構板などが相当する。)に取り外し可能に結合されて遊技盤の後側に設置されるものである。なお、ケース体212の正面図が図35に示されている。
【0124】
図35に示すように、ケース体212は、ほほ四角形板状をなしており、その外周部に側壁212aを備えている。ケース体212の四隅部には、それぞれ下穴214aを有するボス部214がそれぞれ形成されている。なお、図35における左下部のボス部214はカバー固定用基準ボス部に設定され、残りのボス部は基板固定用取付ボス部に設定されている。
【0125】
また、ケース体212の左右側面には、それぞれ上下一対をなす係止ピン215が突出されている。この係止ピン215は、遊技盤の裏カバーに配置される左右のセットプレート216(図33中の二点鎖線参照)の係合孔(図示省略)にそれぞれ係合されるものである。この係止ピン215とセットプレート216の係合をもって、制御基板収納ボックス210が遊技盤の裏カバーに支持される。
【0126】
図33及び図34に示すように、ケース体212には、制御基板211がほぼ隙間なく収納されている。制御基板211は、表面を実装面211aとし、裏面をハンダ面211bとしている。前記実装面211aには、ROM218、各種コネクタ219の他、図示しないRAM、IC、ヒューズ等の部品が実装されている。ケース体212と制御基板211との間には、パンチングメタル等の導電材からなるシールド板220が介在されている(図34参照)。シールド板220は、パチンコ球の転がり摩擦等による静電気を遮断し、その静電気による制御基板211の電子部品への影響によるノイズの発生を防止する。
【0127】
制御基板211は、その四隅部において前記ケース体212の各ボス部214の下穴214aにねじ込まれるタッピンネジからなる固定用ビス221によって締着されている。図33における左下部の固定用ビス221は、カバー体213を固定するカバー固定用基準ビスを兼用している。カバー体213は、制御基板211の左縁部及び下縁部を露出するように前記ケース体212より小さ目のほぼ四角形状に形成されており、その外周部に側壁213aを備えている(図34参照)。カバー体213の左側面及び下側面を形成している側壁213aの先端は制御基板211と当接し、またカバー体213の上側面及び右側面を形成している側壁213aはケース体212の側壁212aと一連状の側壁を形成している。
【0128】
カバー体213で覆われない制御基板211の実装面211aには、各種コネクタ219が配置されている。また、制御基板211の実装面211aに配置されたROM218には矩形ボックス状のROMカバー223が嵌め合わせによって被せられ、さらにカバー体213でも覆われている。ROMカバー223の上面は、カバー体213と接面している。
【0129】
カバー体213の左側面を形成している側壁213aには凹所224が設けられている。凹所224には、制御基板211上のパワートランジスタ等の大きな熱を発生する熱源を取着した放熱部材(ヒートシンク)225が露出されており、放熱効果が高められている。またカバー体213には、制御基板収納ボックス210の内部で発生する熱を逃がすための小径の放熱孔226が多数開けられている。
【0130】
図33に示すように、カバー体213の正面中央部には、機種名シールの貼り付け部227が設定されている。またカバー体213の正面右下部には、確率変更キースイッチの取り付け孔228が設けられている。またカバー体213の正面右上部には、ROM218の上方に位置する部分(図35参照)にシリアルナンバーシールの貼り付け部229が設定されている。
【0131】
ケース体212とカバー体213との一連状をなす側壁212a,213aは、ケース体212とカバー体213の結合時において互い違い状に嵌め合わされている。詳しくは、図42のケース体212とカバー体213との嵌め合わせ構造を示す分解斜視図によく表されているように、ケース体212の側壁212aとカバー体213の側壁213aとの外側縁部には凹凸状に噛み合う突片部231と嵌合凹部232が交互に形成されており、ケース体212とカバー体213の結合時において突片部231と嵌合凹部232が互いに嵌め合わされることによって側壁212a,213aが一連状に接続されている。
【0132】
前記カバー体213には、図33に示すように放熱孔226より大きい口径をなす上下左右の計4個の位置決め穴233が形成されている。位置決め穴233は、貫通していない有底状いわゆる窪み状に形成されている。これは制御基板収納ボックス210内への異物の侵入を極力防ぐことを目的とし、位置決め穴233からの針金等による不正改造行為を防止する。
【0133】
一方、ケース体212の下面には、前記位置決め穴233と同一軸線上に位置する位置決め突起234が突出されている(図34参照)。このため、例えば、複数の制御基板収納ボックス210を積み重ねたときに、下側の制御基板収納ボックス210の位置決め穴233に上側の制御基板収納ボックス210の位置決め突起234が係合することにより、制御基板収納ボックス210の荷崩れを防止することができる。このことは、制御基板収納ボックス210の輸送時、パチンコ機の組立工場での保管時等に有効である。また、パチンコ機の制御が複雑になり、制御基板211の面積を大きくしなければならない場合に、1枚の制御基板211で対処しようとするとパチンコ機の裏側の限られた空間に収容することが困難になるため、制御基板211を複数に分割して使用することが考えられるが、その際に特別な制御基板収納ボックス210を作らないで、同一の制御基板収納ボックス210を積み重ねてパチンコ機に搭載する場合に、前記位置決め穴233と位置決め突起234との係合による位置決め機能によって相互間の位置ずれを防止することができて好都合である。
【0134】
また位置決め突起234は、制御基板収納ボックス210を積み重ねた時の荷崩れ防止の他、制御基板収納ボックス210をパチンコ機の裏面(具体的には保護カバー等)に前記セットプレート216を介して取り付けたときに制御基板収納ボックス210を確実に保持する機能も有している。すなわち、通常、セットプレート216が可撓性を有していることから、位置決め突起234がない場合、制御基板収納ボックス210の横方向(図33において左右方向)からの外力によりセットプレート216が撓んで制御基板収納ボックス210が保護カバー等から外れてしまうおそれがある。このため、保護カバー等に位置決め突起234と係合する穴を設けてき、制御基板収納ボックス210を保護カバー等に取り付けたときに位置決め突起234を保護カバーの穴と係合させることにより、制御基板収納ボックス210の横方向の外力による脱落を防止することができる。
【0135】
図33に示すように、制御基板収納ボックス210の側面には適数群の封印部群236が配置されている。本形態では、封印部群236が制御基板収納ボックス210の上側中央部、右側下部、及び左側下部の計3ヶ所に設定されている。各封印部群236は、封印ビス238によって封印可能な複数(図は4個を示す。)の封印部237を備えている。各封印部群236は同一の構成であるから、図33における右側下部の封印部群236について図36〜図41を参照して詳述し、他の封印部群236についてはその説明を省略する。なお図36は封印部群の正面図、図37は封印部の封印状態を示す断面図、図38は封印ビスの仮止め状態を示す断面図、図39は封印部の分解断面図、図40は封印番号を示す封印部群の正面図、図41は封印ビスの説明図である。
【0136】
封印部237を説明する前に封印ビス237に図41を参照して述べておく。図41において、封印ビス238は、締めつけは可能であるが、弛めを不可能としたワンウエイタイプのネジであり、(a)は封印ビスの平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)はネジ山の断面図である。封印ビス238は、図(a)〜(c)に示すように、ネジ山239aを外周に有する軸部239と、十字ドライバー等の回動操作部材と係合する係合穴240aを上面に有する頭部240とからなる。頭部240の係合穴240aは、十字ドライバー等による回動工具の締めつけ方向(図(a)中、矢印A方向参照)に関しては係合し、逆に弛め方向(図(a)中、矢印B方向参照)に関しては非係合となる形状に形成されている。また軸部239のネジ山239aには、図(b)及び(c)に示されるように円周上に4ヶ所の溝部239bがネジ山239aと交差状に形成されている。またネジ山239aのネジ山角は、図(d)に示されるように上下非対称となっている。
【0137】
上記の構成を有する封印ビス238は、回動工具による締めつけを可能とする一方、回動工具の弛め方向(図41(a)中、矢印B方向参照)に対する頭部240の係合力を小さくしかつ弛め方向のネジ山239aの回動抵抗を大きくすることにより、締めつけ状態からの取り外しが不能となっている。なお、このような封印ビス238には、例えば日東精工株式会社製の商品名;ギザタイト、品番GTP3XLを使用することができ、あるいは実開昭59−47114号公報、特開平3−103607号公報に開示されたネジを代用することも可能である。
【0138】
次に、封印部237について説明する。図39に示すようにケース体212の側壁212aには、有底状の下穴242aを有する封印ボス部242が開封部242bを介して突出状に形成されている。またカバー体213の側壁213aには、前記ケース体212の封印ボス部242と対応する封印締着部244が開封部244bを介して突出状に形成されている。各開封部242b,244bは、首状に細く形成されており、ニッパー、カッター等の切断工具により切断可能となっている。また封印ボス部242と封印締着部244との合わせ面には、相互に嵌まり合う円形の係合凸部246aと係合凹部246bとからなる係合手段が設けられている。
【0139】
前記封印締着部244は、ほぼ円筒状に形成されており、図示下端部にビス孔244aを有しており、そのビス孔244aより図示上方部分にビス保持部247を有している。ビス保持部247の上半部には、周方向に2個のスリット248が形成されている(図36参照)。また図39において、封印ビス238の頭部240の外径をd1 、軸部239の外径をd2 としたとき、ビス保持部247の内径D1 、ビス孔244aの口径D2 、封印ボス部242の下穴の内径D3 は、
D1 <d1
D2 >d2
D3 <d2
の寸法関係を満たすように形成されている。また封印締着部244は、封印ビス238を収容可能な高さを有している。
【0140】
前記封印締着部244において、ビス保持部247に封印ビス238が挿入されることにより、封印ビス238の頭部240によりビス保持部247がスリット248間を開くように拡開され、その拡開に抵抗する弾性によって頭部240が保持されることによって仮止めされる(図38参照)。そして、ケース体212に対するカバー体213の組付けにともないケース体212の封印ボス部242とカバー体213の封印締着部244とが係合凸部246aと係合凹部246bの嵌め合いを介して同一軸線上に位置する(図38参照)。そして封印に際しては、封印ビス238が回動工具によって当該封印ボス部242の下穴242aに締めつけられることによって封印がなされる(図37参照)。
【0141】
図36に示すように、封印部群236の4個の封印部237は、図示上から下へ1回目用、2回目用、3回目用、4回目用の封印部237となっており、カバー体213の開封部244bには、封印順位を示す「1,2,3,4」の封印番号250が付されている。封印番号250は図40によく表されている。制御基板収納ボックス210の組み立て完了時には、各封印部群236の「1」の封印番号250の封印部237が封印ビス238によって封印されており、各封印部群236の「2,3,4」の封印番号250の封印部237は予備であって封印されていない。なお封印番号250は、印刷、刻み込み、樹脂成形金型によって付けることができる。また封印番号は、算用数字の他、ローマ数字、アルファベット、記号等でも代用することが可能である。
【0142】
図36に示すように、カバー体213の開封部244bの上面には、封印番号250とともにローレットにより細かい網目模様251が形成されている。網目模様251は、ローレットによる他、樹脂成形金型によって成形することもできる。また網目模様251の形状は、図示の格子目の他、すじ目、斜目にしてもよい。なお網目模様251及び封印番号250は、ケース体212の開封部242bの下面にも上記と同様に設けられている(図示省略)。
【0143】
上記したパチンコ機の制御基板収納ボックス210において、ケース体212とカバー体213とを取り外し不能に封印する封印ビス238によって各封印部群236の「1」の封印番号250の封印部237が封印されているため、制御基板211の不正改造を防止することができる。
【0144】
また当局の立ち入り検査等の場合において、カバー体213を正当な理由の下に外したい場合には、3ヶ所の封印部群236の「1」の封印番号250における開封部242b,244bを切断することにより、前記封印ビス238を締めつけたままカバー体213を簡単に取り外すことができる。これにより制御基板211の実装面211aの検査が可能となる。なお封印部237の開封に際しては、カバー体213の開封部244bとケース体212の開封部242bのうち、少なくとも一方が切断されればよい。
【0145】
また、3ヶ所の封印部群236における「2」の封印番号250の封印部237のビス保持部247に仮止めされた封印ビス238を回動工具により封印ボス部242に締めつけて封印すれば、制御基板収納ボックス210を再使用することができる。上記の繰り返しにより、封印番号250の「3」、「4」の順に封印をやり直すことができる。従って、本形態の制御基板収納ボックス210の場合、4回分の封印が行える。
【0146】
上記した制御基板収納ボックス210によると、予め図38に示すように封印部237に封印ビス238を仮止めしておくことにより、封印に際し封印ビス238を即時に使用して封印することができる。従って、封印に際し封印ビス238を用意する手間を省くとともに、封印ビス238の紛失を防止することができる。
【0147】
また封印ビス238がビス保持部247の弾性によって仮止め保持されるので、ねじ締めによる仮止め保持と比べて、封印ビス238の仮止め作業が簡便に行えるとともに、封印ビス238を挿入しずきたとしても簡単に押し戻すことができるため、封印ビス238の仮止めにかかる位置管理が容易に行える。
【0148】
また、ビス保持部247のスリット248が途中まで切ってあり、封印ビス238の頭部240がスリット248にかかっている段階では抵抗が少ない状態で締めつけが行われ、締めつけの最終段階(図37参照)では前記頭部240より小さい外径のために大きなトルクで締めつけることとなる。従って、例えばドライバー等の回動工具の先端を封印ビス238に接着剤等で接着して封印ビス238を巧妙に弛めようとした場合でも、前記接着力より十分大きな抵抗を確保できるため、封印ビス238の弛めを確実に阻止することができる。
【0149】
またビス保持部247において、カバー体213だけの状態で封印ビス238を仮止めするときに、仮に封印ビス238を深く入れすぎ、封印締着部244の下面より封印ビス238の先端部が突出したとしても、その後の工程におけるカバー体213をケース体212に取り付けるときに、ケース体212の封印ボス部242の下穴242aの上端に封印ビス238の先端が当接して封印ビス238が上方へ押し戻されるため、制御基板収納ボックス210の組立作業に影響しない。また、カバー体213とケース体212とを組付けた後に、封印ビス238を仮止めするときでも、封印ビス238は上方から軽く圧入されるため、封印ビス238の先端がケース体212の封印ボス部242の下穴242aの上端に当接してそれ以上入らないので、手作業による封印ビス238の仮止め作業を容易に行うことができる。
【0150】
また封印ビス238は、製造工程においてカバー体213だけの状態で全てのビス保持部247に仮止めしておいてもよいし、あるいはカバー体213とケース体212とを組み合わせた後にビス保持部247に仮止めしてもよい。
【0151】
また、封印番号250により封印部237の封印順位が明確に表示されるため、封印順位をホール管理者等が容易に管理することができ、不正改造行為を容易に発見することができる。
【0152】
また不正改造の目的で開封部242b,244bを切断した場合には、その開封にともない網目模様251が破損し、その破損した網目模様251の改修が技術的に困難となるため、その破損状況から不正改造行為を容易に発見することができる。また開封部242b,244bに網目模様251とともに封印番号250を設けたため、開封によって封印番号250も読み取れなくなることによっても、不正改造行為の発見がしやすくなる。
【0153】
また、制御基板収納ボックス210内のROM218が図34に示すようにROMカバー223によって取り囲まれ、そのROMカバー223の上面がカバー体213と接面されているため、ケース体212とカバー体213との合わせ面をドライバー等でこじ開けてその隙間からROM218に対して行おうとする不正改造行為を防止することができる。なおROMカバー223は、制御基板211とカバー体213との間に隙間ができないような形状であれば良く、例えば上記形態のものであればROM218に嵌め合わせることによって容易に取着することができる。また制御基板211上に回路素子や配線が少なく、ROM218周りに余裕空間のある場合には、ROMカバー223を円筒状や楕円筒状にすることもできる。
【0154】
また、ケース体212とカバー体213との突片部231と嵌合凹部232とによる嵌め合わせによって一連状の側壁212a,213aを形成するようにしたため、側壁212a,213aが外力を受けた場合でも歪みにくい。このため、側壁212a,213aを押さえつけて、カバー体213とケース体212との間に隙間を作ろうとしても隙間ができないため、その隙間から針金等の異物を挿入して行おうとする不正改造行為を防止することができる。
【0155】
また、ケース体212の側壁212aのうち、カバー体213の側壁213aと突き合わせとならない部分(図34において左側の部分)の上端位置が、制御基板211と前記側壁213aとの当接位置よりも高い位置にあるため、カバー体213の側壁213aと制御基板11との間から針金等の異物を制御基板収納ボックス210内へ挿入しにくくなり、これまた不正改造行為を防止するに有効である。
【0156】
〔第7変更例〕
第7変更例について図43を参照して説明する。本第7変更例は第6変更例の一部を変更したものであるからその変更部分について詳述し、それ以外の重複する説明は省略する。また形態3以降の変更例についても同様の考えで重複する説明は省略する。
【0157】
本形態は、第6変更例の封印ビス238の仮止め構造に変更を加えたものである。図43において、(a)はビス保持部の平面図、(b)は封印部の断面図である。図43に示すように、ビス保持部247のスリット248が周方向に4ヶ所設けられている。このようにビス保持部247のスリット248の個数を増加させることにより、ビス保持部247の弾性力を小さくし、ビス保持部247への封印ビス238の挿入を軽く行うことができる。なおビス保持部247のスリット248の個数は適宜選定されるもので限定されない。
【0158】
〔第8変更例〕
第8変更例について図44を参照して説明する。本形態は、第7変更例の封印ビス238の仮止め構造に変更を加えたものである。図44において、(a)はビス保持部の平面図、(b)は封印部の断面図、(c)はビス孔部分の平断面図である。図44(a),(b)に示すように、ビス保持部247の上端部に内方に突出する適数個(図は4個を示す。)の抜け止め突起253が形成されている。また図44(c)に示すように、ビス孔244aの内周面には、適数個(図は3個を示す。)の支持突起254が形成されている。
【0159】
また図44(b)に示すように、ビス保持部247の口径D1 、抜け止め突起253の開口部分の口径D4 、支持突起254の開口部分の口径D5 との関係は、
D1 ≧d1
D4 <d1
D5 <d2
の寸法関係を満たすように形成されている。なおd1 は封印ビス238の頭部240の外径、d2 は軸部239の外径である(図39参照)。
【0160】
上記ビス保持部247において、ビス保持部247に封印ビス238を挿入するときには、封印ビス238の頭部240によりビス保持部247の抜け止め突起253が当たってビス保持部247が拡開され、封印ビス238がビス保持部247内に収納されると、ビス保持部247が原状状態に復元し、封印ビス238が抜け止めされた状態で仮止め保持される。また、収納された封印ビス238は、ビス孔244aの支持突起254によってそれ以上の下降が阻止される。なお封印ビス238が締めつけられるときには、支持突起254は封印ビス238のネジ山239aによって潰される。
【0161】
上記した封印ビス238の仮止め構造によると、封印ビス238がビス保持部247に抜け止め状態で収納されることによって仮止め保持されるので、弾性による仮止め保持(第6変更例,2参照)と比べて、封印ビス238の保持中にビス保持部247に応力がかからないため、封印ビス238の保持力が低下するおそれがなく、長期にわたって仮止め状態を継続することができる。
【0162】
また、ビス孔244aに封印ビス238の下降を阻止する支持突起254を設けたことにより、封印時の封印ビス238の締めつけトルクの増大を抑制することができる。例えば、ビス孔244aの口径D2 と封印ビス238の軸部239の外径dを、
D2 <d2
とすることにより、封印ビス238の下降を阻止することはできるが、封印ビス238のネジ込みトルクが大きくなってしまうが、D2 >d2 のビス孔244aの内周面に部分的に支持突起254を設けることによって、前記締めつけトルクの増大を抑制している。
【0163】
また、ビス孔244aの口径D2 と封印ビス238の軸部239の外径d2 とを、
D2 >d2
としたまま、支持突起254を設けない場合には、カバー体213のみの状態で封印ビス238を挿入すると、封印ビス238の軸部239の先端部がビス孔244aからぶら下がる状態になる。この場合は、カバー体213とケース体212とを組み合わせたときに、封印ビス238の先端部が封印ボス部242の下穴242aの上端に当たって、封印ビス238が持ち上げられた状態で保持される。また、カバー体213とケース体212とを組み合わせた後に、封印ビス238をビス保持部247に挿入すれば、封印ビス238の先端が封印ボス部242の下穴242aの上端に当たって、前記と同様に保持されることになる。
【0164】
〔第9変更例〕
第9変更例について図45を参照して説明する。本形態は第8変更例の封印ビス238の仮止め構造に変更を加えたものである。図45において、(a)は封印部の断面図、(b)は抜け止めキャップの斜視図である。図45に示すように、第8変更例におけるビス保持部247の抜け止め突起253を排除し、代わりにビス保持部247の上端部に被せる抜け止めキャップ256を設けている。抜け止めキャップ256は、封印部群236の全ての封印部237のビス保持部247に被せることができるように、4個のキャップ主部256aを互いに連設部256bによって連設している。各キャップ主部256aは、封印ビス238の頭部240の外径d1 (図39参照)よりも小さい抜け止め孔257を有している。なお抜け止め孔257は、少なくとも回動工具の挿入を妨げない口径を有している。また抜け止めキャップ256は、ポリプロピレン樹脂等の軟質の樹脂材料によって成形されており、キャップ主部256aをビス保持部247にその変形をもって嵌着可能に形成されている。この場合、ビス保持部247のスリット248は不要である。
【0165】
上記した封印ビス238の仮止め構造によると、封印部群236の各ビス保持部247に抜け止めキャップ256のキャップ主部256aをそれぞれ装着し、封印ビス238をビス保持部247に抜け止め状態で収納することによって仮止め保持することができる。
【0166】
また、封印ビス238をビス保持部247に一々挿入することも可能であるが、図45(a)に示すように、キャップ主部256aの抜け止め孔257の抜け止め側の口縁に粘着剤258を塗布しておくと、制御基板収納ボックス210の組立に並行して、抜け止めキャップ256に封印ビス238の頭部240を前記粘着剤258を介して仮付けすることができる。そして、制御基板収納ボックス210の組立の最終工程で、ビス保持部247への抜け止めキャップ256の装着と共に前記封印ビス238をビス保持部247に挿入すれば、組立にかかるリードタイムの削減を図ることもできる。
【0167】
また、4個のキャップ主部256aを互いに連設部256bによって連設した抜け止めキャップ256としたため、各ビス保持部247に1個一個の抜け止めキャップを被せる場合と比べて、抜け止めキャップ256の装着を簡便に行うことができる。
【0168】
〔第10変更例〕
第10変更例について図46を参照して説明する。本形態は第9変更例の封印ビスの仮止め構造に変更を加えたものである。図46は封印部の断面図である。図46に示すように、第9変更例における抜け止めキャップ256を排除し、ビス孔244aを下孔259として、その下孔259に封印ビス238を螺着したものである。
【0169】
上記した封印ビス238の仮止め構造によると、下孔259にビス保持部247を通して螺着することによって、封印ビス238をビス保持部247内に仮止め保持することができる。なお、この場合、下孔259に代えて、ビス孔244aの内周面に第8変更例における支持突起254(図44(c)参照)を設けて、封印ビス238の締めつけトルクを低減するとよい。
【0170】
また、封印ビス238を螺着により仮止めする場合において、カバー体213だけの状態で仮止めするときには、封印ビス238の先端部がカバー体213の封印締着部244の下面より突き出しすぎないようにする必要があり、またカバー体213とケース体212と組付けた後に仮止めするときに誤ってカバー体213とケース体212とを締結しないようにする必要がある。このような場合には、封印ビス238の上下方向の位置決め管理あるいはトルク管理を行えばよい。特に、自動組立の場合には、位置決め管理、トルク管理を容易に行うことが可能である。
【0171】
〔第11変更例〕
第11変更例について図47を参照して説明する。本形態は封印ビス238の変更例を示すものである。図47(a)は封印ビスの斜視図、同(b)は封印ビスの封印状態を示す斜視図である。本形態の封印ビス(符号、261を付す。)は、シャービスと呼ばれるもので、図47(a)に示すように、ネジ山を有する軸部262の頭部263にドライバー等の回動操作部材と係合する係合孔264aを有する係合部264と、ドライバー等の回動操作部材の所定以上の締め付け力によって剪断するくびれ部265を備えている。
【0172】
上記の封印ビス261は、締めつけ完了にともない、くびれ部265に回動操作部材による所定以上の締め付け力が加わると、くびれ部265に剪断を生じ、図47(b)に示されるように係合部264が頭部263から分離される。頭部263から係合部264が無くなり、封印ビス238に対する弛めが不可能となる。
【0173】
〔第12変更例〕
第12変更例について図48を参照して説明する。本形態は第11変更例のROMカバー223を変更したものである。ROMカバー223に代えて、図48に断面図で示すROM押え構造を採用している。このROM押え構造は、カバー体213の裏面に、ROM218の上面と当接する当接面267aを先端に有する支持柱部267を一体に設けたものである。前記支持柱部267によりROM218の抜き取りを防止することができる。
【0174】
〔第13変更例〕
第13変更例について図49を参照して説明する。本形態は第12変更例のROM押え構造を変更したもので、支持柱部267に代えて、カバー体213と別体の支持部材269を設けたものである。図49(a)は組付け状態の断面図、同(b)は支持部材の斜視図である。支持部材269は、ほぼU字形状をなしており、ROM218の上面と当接する当接面269aを下面に有し、カバー体213の放熱孔226に係入可能な係合突起270を上端面269bに有している。支持部材269は、カバー体213の放熱孔226に係合突起270を係合することにより組付けられる。この場合、制御基板211上のROM218の配置に応じて支持部材269の位置を放熱孔226が存在する範囲内で適宜変更することができるので、カバー体213の共通化を図ることができる。
【0175】
〔第14変更例〕
第14変更例について図50〜図52を参照して説明する。本第14変更例は第6変更例のカバー体213に変更を加えたものである。図50は制御基板収納ボックスを示す正面図、図51は説明断面図である。図50及び図51に示すように、カバー体213が制御基板211の実装面211aを全て覆う形状に形成されている。
【0176】
上記のカバー体213によると、コネクタ219を覆っているので、コネクタ219を介しての不正信号の入力といった不正改造を防止することができる。なお、この場合は、ケース体212とカバー体213との合わせ面に全周にわたって、突片部231と嵌合凹部232とによる嵌め合い構造が採用される。
【0177】
コネクタ219等に接続されるリード線(図示省略)は、図50及び図52の断面図によく示されるように、制御基板211に設けた開口部273、ケース体212に設けた開口部274を通して制御基板収納ボックス210の内外に配線することができる。
【0178】
また制御基板収納ボックス210は、図53に正面図で示されるように、遊技盤の裏面に取り付ける保護カバー275に装着される。このため、制御基板収納ボックス210に接続されるリード線は、保護カバー275側にも設けられた開口部(図示省略)を通して保護カバー275の内方へ配線することができる。従って、制御基板収納ボックス210のリード線を、外部に露出すること無く、遊技盤の役物や図柄表示器からの配線と接続することができる。よって、リード線を介しての不正信号の入力といった不正改造を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す図であり、制御基板収納ボックスの正面図である。
【図2】 制御基板収納ボックスの縦断面図である。
【図3】 封印締着部の縦断面図である。
【図4】 封印プラグ保管部を示す図であり、(A)はROMカバーの平面図、(B)は縦断面図である。
【図5】 封印プラグの斜視図である。
【図6】 封印部の縦断面図であって、封印締着部に封印ビスを仮止めした状態を示す図である。
【図7】 第1変更例を示す制御基板収納ボックスの正面図である。
【図8】 図7のX1−X1線矢視図であって、ケース体およびカバー体の分解状態の平面図である。
【図9】 ケース体およびカバー体の結合状態の平面図である。
【図10】 図8のX2−X2線矢視図であって、ケース体の正面図である。
【図11】 図8のX3−X3線矢視図であって、カバー体の内面図である。
【図12】 図10のX4−X4線断面図である。
【図13】 図8のX5−X5線断面図である。
【図14】 図9のX6−X6線断面図である。
【図15】 図8のX7−X7線断面図である。
【図16】 図9のX8−X8線断面図である。
【図17】 図7のX9−X9線断面図であって、ケース体とカバー体の結合部分 を示す説明図である。
【図18】 プラグの別例を示す説明図である。
【図19】 第2変更例の要部を示す説明図である。
【図20】 第3変更例の要部を示す説明図である。
【図21】 連結部品の別例を示す正面図である。
【図22】 第2変更例に使用した締結ビスの使用例を示す説明図である。
【図23】 第4変更例を示す制御基板収納ボックスの正面図である。
【図24】 図23のX10−X10線断面図である。
【図25】 図23のX11−X11線断面図である。
【図26】 図23のX12−X12線断面図である。
【図27】 図23のX13−X13線断面図である。
【図28】 図23のX14−X14線断面図である。
【図29】 図23のX15−X15線断面図である。
【図30】 図23のX16−X16線断面図である。
【図31】 第5変更例を示す制御基板収納ボックスの分解斜視図である。
【図32】 同平断面図である。
【図33】 第6変更例の制御基板収納ボックスを示す一部破断正面図である。
【図34】 図33の説明断面図である。
【図35】 ケース体の正面図である。
【図36】 封印部群を示す正面図である。
【図37】 封印部の封印状態を示す断面図である。
【図38】 封印ビスの仮止め状態を示す断面図である。
【図39】 封印部の分解断面図である。
【図40】 封印番号を示す封印部群の正面図である。
【図41】 封印ビスの説明図である。
【図42】 ケース体とカバー体との嵌め合わせ構造を示す分解斜視図である。
【図43】第7変更例にかかる封印ビスの仮止め構造を示す説明図である。
【図44】 第8変更例にかかる封印ビスの仮止め構造を示す説明図である。
【図45】 第9変更例にかかる封印ビスの仮止め構造を示す説明図である。
【図46】 第10変更例にかかる封印ビスの仮止め構造を示す説明図である。
【図47】 第11変更例にかかる封印ビスを示す説明図である。
【図48】 第12変更例にかかるROM押え構造を示す断面図である。
【図49】 第13変更例にかかるROM押え部材を示す説明図である。
【図50】 第14変更例の制御基板収納ボックスを示す正面図である。
【図51】 図50の説明断面図である。
【図52】 配線部の説明断面図である。
【図53】 制御基板収納ボックスを保護カバーに装着した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
40…締結ビス(締結手段)
41…プラグ(締結解除防止手段)
53…締結ビス(締結手段)
56…くびれ部(締結解除防止手段)
58…溶着部
60…連結ピン(連結部材)
81…ケース体
82…カバー体
83…制御基板
210…制御基板収納ボックス
211…制御基板
212…ケース体
213…カバー体
237…封印部
238…封印ビス
247…ビス保持部
310…制御基板収納ボックス
311…制御基板
312…ケース体
313…カバー体
323…ROMカバー
337…封印部
338…封印ビス
380…プラグ保管部
390…封印プラグ

Claims (3)

  1. 遊技機を制御する制御基板を収納する制御基板収納ボックスであって、
    前記制御基板の少なくとも一方の面を覆うカバー体と前記制御基板の他方の面を覆うケース体とを取り外し不能に封印する複数個の封印部を備え、
    該複数個の封印部は、前記カバー体の外部に突出して形成される筒状の封印締着部と前記ケース体に形成される封印部とを螺着する封印ビスと、前記円筒状の封印締着部を閉塞する封印プラグと、からなる封印部材によって封印され
    前記複数個の封印部の最初に使用される封印部を除く封印部に対して用いる予備の封印部材のうち、前記封印プラグを前記カバー体と前記ケース体によって覆われる当該制御基板収納ボックスの内部に形成される保管部に保管する一方、前記封印ビスを前記カバー体と前記ケース体によって覆われない当該制御基板収納ボックスの外部の保管部に保管たことを特徴とする遊技機の制御基板収納ボックス。
  2. 請求項1記載の制御基板収納ボックスであって、前記封印プラグは、当該制御基板収納ボックスの内部に配置されるROMカバーの空間部に形成される保管部に保管することを特徴とする遊技機の制御基板収納ボックス。
  3. 遊技機を制御する制御基板を収納する制御基板収納ボックスの開封を防止するための封印部材であって、前記制御基板収納ボックスに付されたシリアルナンバーと対応した記号を付したことを特徴とする制御基板収納ボックスの封印部材。
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