JP2009100913A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機において、基板を露出させて基板上の回路に対してなされる不正行為をより確実に防止することができるようにする。
【解決手段】特殊ねじ280a〜280dは、頭部285と、頭部285から下部に延びるねじ部283と、連結部287を介して頭部285の上部に繋がる上部部材284とを有し、ねじ部283が筒状部212a〜212dの内部に進入することによってケース本体201とケースカバー202とを開封不能に固着した状態で、特殊ねじ280a〜280dにおける連結部287が切断されることによって頭部285から分離した上部部材284が被固着部255a〜255dの内部に残される。
【選択図】図22

Description

本発明は、遊技媒体を用いて所定の遊技を行い、特定条件が成立したときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に移行させるパチンコ遊技機などの遊技機に関する。
パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機には、遊技の制御を行う遊技制御基板(主基板)等の多数の制御基板が設けられている。制御基板には、CPU 、RAM 、ROM等を含む遊技制御用のマイクロコンピュータが実装されている。遊技の進行を制御するプログラム(遊技制御プログラム)は、ROM に格納されている。搭載されているマイクロコンピュータが不正プログラムが書き込まれたマイクロコンピュータに交換されると、不正に景品を払い出させることが可能になる。
例えば、大当り遊技状態等の遊技者に遊技価値が付与されているときには、遊技者が景品を得やすくなっている。そのために、CPUが実行する遊技制御プログラムを、「大当り」が発生しやすいように改変する行為がある。改変された不正プログラムによって遊技制御等が実行されないように、マイクロコンピュータには、一般に、プログラムが正当なものであるか否かを判定するセキュリティチェック機能が組み込まれている。そして、マイクロコンピュータは、セキュリティチェック機能によってプログラムが正当なものでないと判断された場合には、遊技制御プログラム等を実行しないように構成されている。
しかし、プログラムを内蔵した正規のマイクロコンピュータを取り外して、大当りを生じさせやすい不正プログラムを内蔵したマイクロコンピュータを搭載してしまうといった不正行為が考えられる。そのような不正プログラムを内蔵したマイクロコンピュータでは、セキュリティチェック機能が存在しないか、または、存在しても不正プログラムを正当なプログラムと判定するように改変されている。従って、セキュリティチェック機能だけでは、不正プログラムによる遊技を防止することができないおそれがある。
そこで、主基板は、ケース本体とケースカバーとからなる基板収納ケースに収納されている。基板収納ケースにおいて、基板収納ケースを容易に開くことができないように、また、ケースカバーを開放すると痕跡が残るように、例えばワンウェイねじ(ワンウェイビス)によって、主基板を収納した状態でケース本体とケースカバーとを封止できるようになっている。ケースカバーを開放する場合には、ワンウェイねじによる接合部を切断する必要がある。すなわち、ケースカバーを開放すると、切断痕が残る。ケースカバーを開放すると痕跡が残るようにすることによって、ケースカバーの開放を防止し、その結果、マイクロコンピュータの交換等の不正行為を抑止する。
さらに、ワンウェイねじによる接合部をカバーで覆ったり、ワンウェイねじが挿入される筒状部の上面を封印部材(蓋状物)で塞ぐことによって、容易にワンウェイねじに接触できないようにして、ワンウェイねじの取り外しをより困難にした構造が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2000−24270号公報(段落0010,0011、図1) 特開平10−290870号公報(段落0029,0030、図2、図5)
ワンウェイねじは、ねじを外す方向に回転させることが困難な構造のねじであるから、不正行為を実行しようとする場合、ワンウェイねじによる接合部を切断する必要がある。特許文献1に記載された方式では、裏面において、ワンウェイねじによる接合部を切断することができるので、カバーが存在しても、ワンウェイねじによる接合部が容易に切断可能であって、不正行為を効果的に防止することはできない。
また、特許文献2に記載された方式では、裏面においてワンウェイねじによる接合部を切断することは困難であるが、蓋状物が取り外され、ワンウェイねじ取り外し専用の特殊な工具等でワンウェイねじによる接合が解除された(ねじが外された)場合には、ケースカバーが開放可能になり基板に対する不正行為が可能になってしまう。そして、不正行為者は、不正行為を隠すために、具体的にはケースカバーを開放した痕跡を残さないようにするために、基板に対する不正行為を行った後、遊技機の中古機から入手した、使用されている基板収納ケースに2回目以降の封止のため備えられている予備のねじ(または、不正に入手したねじや不正に作製したねじ)で接合部を接合し、さらに、遊技機の中古機から入手した、使用されている基板収納ケースに2回目以降の封止のため備えられている予備の蓋状物(または、不正に入手した蓋状物や不正に作製した蓋状物)で筒状部の上面を塞ぐ行為を行う可能性が高い。すなわち、特許文献2等に記載された方式では、不正行為の防止効果を高めているが、一旦不正行為がなされた場合には、不正行為がなされたことを発見することが困難である。換言すれば、不正行為が遂行されてしまう可能性が残っている。
そこで、本発明は、遊技機において、基板を露出させて基板上の回路に対してなされる不正行為の防止をさらに確実にすることができるようにすることを目的とする。
本発明による遊技機は、遊技媒体を用いて所定の遊技を行い、特定条件が成立したときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば、大当り遊技状態)に移行させる遊技機であって、遊技機に設けられた電気部品を制御する制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560や払出制御用マイクロコンピュータ)が搭載された基板を収容可能な、基体(例えば、ケース本体201)と蓋体(例えば、ケースカバー202)とを有する収納ケース(例えば、基板収納ケース200)とを備え、蓋体には、複数の蓋体側固着部(例えば、被固着部255a〜255d)が設けられ、基体には、基体と蓋体とが位置合わせされたときに蓋体側固着部と対向する複数の基体側固着部(例えば、筒状部212a〜212d)が設けられ、複数の蓋体側固着部のうちの一の蓋体側固着部(例えば、被固着部255a)と、対向する基体側固着部(例えば、筒状部212a)とを固着手段(例えば、特殊ねじ280a)によって固着することで、収納ケースを、収納ケースの一部である切断部(例えば、連接部257)を切断するか収納ケースを破壊しない限り開封不能な封止状態を実現可能とし、封止状態において、切断部を切断し、封止状態を解除した後に再び他の蓋体側固着部(例えば、被固着部255b)と、対向する蓋体側固着部(例えば、筒状部212b)とを固着手段(例えば、特殊ねじ280b)によって固着することで収納ケースを、収納ケースの一部である切断部を切断するか収納ケースを破壊しない限り開封不能な封止状態を再び実現可能とし、蓋体側固着部は、内部に固着手段(例えば、特殊ねじ280a〜280d)を収納する収納部(例えば、被固着部255a〜255dの内部の空間)を有し、固着手段は、収納部の底面(例えば、底面259a〜259d)に当接させるための頭部(例えば、頭部285)と、該頭部から一方に延びる結合部(例えば、ねじ部283)と、頭部の他方に連結部(例えば、連結部287)を介して連結され工具(例えば、スクリュードライバ)により操作可能な操作部(例えば、上部部材284)とを有し、収納部は、結合部の先端側に対向する面に結合部が挿通可能な挿通穴(例えば、被固着部255a〜255dの下部の筒状部256a〜256dに設けられている取付孔)と、該挿通穴の反対側の面に操作部よりも小さな操作穴(例えば、開口245a〜245d)を有する蓋部材(例えば、キャップ244a〜244d)とを備え、収納部に収納された固着手段が蓋部材の操作穴を介して操作される(例えば、スクリュードライバでねじ止めされる)ことにより結合部を基体側固着部の内部(例えば、211a〜211d)に進入させ基体と蓋体とを固着した封止状態において、連結部が破断されることによって頭部から分離した操作部が収納部の内部に残存する(図22等参照)ことを特徴とする。
基体側固着部には、封止状態において、基体側固着部の内部に進入している結合部が基体側固着部の内部から離脱するために移動することを規制するための規制部材(例えば、プレート271)が設けられていてもよい。
最初に封止状態を実現するために使用される固着方式と2回目以降に封止状態を実現するために使用される固着方式とで、最初に使用される固着方式(例えば、接着剤291が被固着部255aの内部に注入される方式、または、ねじが切られていないピン288を用いる方式)は、2回目以降に使用される固着方式(例えば、頭部から分離した操作部が収納部の内部に残存する方式、または特殊ねじを用いる方式)とは異なることが好ましい(図22参照)。
2回目以降に用いられる固着方式は、収納部に収納された固着手段が蓋部材の操作穴を介して操作されることにより結合部を基体側固着部の内部に進入させ基体と蓋体とを固着した封止状態において連結部が破断されることによって頭部から分離した操作部が収納部の内部に残存する固着方式であることが好ましい(図23参照)。
請求項1記載の発明では、固着手段が、収納部の底面に当接させるための頭部と、該頭部から一方に延びる結合部と、頭部の他方に連結部を介して連結され工具により操作可能な操作部とを有し、収納部に収納された固着手段が蓋部材の操作穴を介して操作されることにより結合部を基体側固着部の内部に進入させ基体と蓋体とを固着した封止状態において、連結部が破断されることによって頭部から分離した操作部が収納部の内部に残存するように構成されているので、固着手段を取り外そうとしても収納部の内部に残されている係合部が工具等の固着手段への到達を阻害するので、固着手段を取り外すことが困難になり、その結果、不正行為をより効果的に防止できるようになる。
請求項2記載の発明では、基体側固着部に、封止状態において、基体側固着部の内部に進入している結合部が基体側固着部の内部から離脱するために移動することを規制するための規制部材が設けられているので、固着手段を取り外すことがより困難になり、不正行為をさらに効果的に防止できるようになる。
請求項3記載の発明では、最初に用いられる固着方式は、2回目以降に用いられる固着方式とは異なるので、中古品の遊技機に取付けられている収納ケースに予備として取付けられている2回目以降の固着部品等を取り出して使用しようとしても、固着方式が異なることから不正行為をしづらくすることができる。
請求項4記載の発明では、2回目以降に用いられる固着方式は、収納部に収納された固着手段が蓋部材の操作穴を介して操作されることにより結合部を基体側固着部の内部に進入させ基体と蓋体とを固着した封止状態において連結部が破断されることによって頭部から分離した操作部が収納部の内部に残存する固着方式であるから、検査等で開封した後に再び固着するときに特別な装置や部材を事前に準備することなく不正行為をしづらくすることができるとともに、不正行為が行われた場合に、不正行為がなされたことを容易に発見することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図であり、図2はパチンコ遊技機を示す背面図である。なお、以下の説明において、図1の手前側をパチンコ遊技機の前面(表面)側、奥側を背面(裏面)側として説明する。パチンコ遊技機の前面(表面)とは、遊技者側からパチンコ遊技機1を見たときに遊技者と対向する面である。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠100(図2参照)と、外枠100に開閉可能に取り付けられた前面枠101(図2参照)と、で主に構成されている。前面枠101の前面には、ガラス扉枠102および上皿扉枠103がそれぞれ一側を中心に開閉可能に設けられているとともに、下皿枠104が取り付けられている。また、前面枠101の背面側には、機構部品等が取り付けられる機構板105(図2参照)が一側を中心にして開閉可能に取り付けられている。
図1に示すように、ガラス扉枠102の下方に取り付けられた上皿扉枠103の前面には、遊技媒体(遊技球)としての遊技球(打球)を貯留可能な打球供給皿(上皿)3が設けられている。打球供給皿3の下方には、打球供給皿3から溢れた遊技球を貯留する余剰球受皿(下皿)4が設けられている。その側方には、遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠102の背面には、前面枠101に対して着脱可能に取り付けられた遊技盤6が配置されている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、それぞれが演出用の飾り図柄を変動表示する複数の変動表示領域を含む演出表示装置(可変表示装置)9が設けられている。また、演出表示装置9の上部には、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての特別図柄を変動表示する特別図柄表示器(特別図柄表示装置)8が設けられている。演出表示装置9には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの変動表示領域(図柄表示エリア)がある。演出表示装置9は、特別図柄表示器8による特別図柄の変動表示期間中に、装飾用(演出用)の図柄であって、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての飾り図柄の変動表示を行なう。演出表示装置9は、後述する演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ110(図3参照)によって制御される。特別図柄表示器8は表示部が小型であるので、変動表示の態様および変動表示の表示結果は、演出表示装置9の表示結果に比べて見づらい。よって、遊技者は主として演出表示装置9の方に注目する。
特別図柄表示器8は、例えば0〜9の数字を変動表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。特別図柄表示器8は、遊技者に当りの種類を把握しづらくさせるために、0〜99など、より多種類の数字を変動表示するように構成されていてもよい。また、演出表示装置9は、例えば、液晶表示装置で実現される。演出表示装置9は、特別図柄表示器8による特別図柄の変動表示期間中に、飾り図柄の変動表示を行なう。
演出表示装置9の下方には、遊技球を受け入れ可能な入賞領域としての第1始動口15aおよび第2始動口15bを有する始動入賞装置15が設けられている。始動入賞装置15において、上部に第1始動口15aが設けられ、その下部に第2始動口15bが設けられている。第2始動口15bの左右には、開閉動作をすることが可能な態様で一対の可動片13が設けられている。第1始動口15aは、常に遊技球の進入(受け入れ)が可能な状態になっている。第2始動口15bの上方に第1始動口15aの周囲の構造物が設けられ、左右に可動片13が設けられているので、第2始動口15bは、可動片13が閉状態であるときに遊技球の進入(受け入れ)が不可能な状態になり、可動片13が開状態であるときに遊技球の進入(受け入れ)が可能な状態になる。
なお、始動入賞装置15は、可動片13が閉状態になっている状態において、第2始動口15bに入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。また、始動口として、入賞のしやすさが変化しない第1始動口15aのみが設けられていてもよく、可動片13の開閉動作によって入賞のしやすさが変化する第2始動口15bのみが設けられていてもよい。
始動入賞装置15の可動片13は、所定の開放条件が成立したときに、ソレノイド(普通電動役物ソレノイド)16によって駆動されることによって閉状態から所定期間開状態にされた後、閉状態にされる。始動入賞装置15の可動片13が開状態になることによって、遊技球が第2始動口15bに入賞し易くなる(始動入賞し易くなり)。また、始動入賞装置15の可動片13が閉状態になることによって、遊技球が第2始動口15bに入賞しなくなる(始動入賞しにくくなり)。第1始動口15aに入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ14aによって検出される。また、第2始動口15bに入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ14bによって検出される。
演出表示装置9の下部には、第1始動口15aまたは第2始動口15bに入った有効入賞球の記憶数すなわち保留記憶(始動記憶または始動入賞記憶ともいう)数を表示する4つの特別図柄保留記憶表示器18が設けられている。特別図柄保留記憶表示器18は、保留記憶数を入賞順に4個まで表示する。特別図柄保留記憶表示器18は、第1始動口15aまたは第2始動口15bに始動入賞があるごとに、点灯状態のLEDの数を1増やす。そして、特別図柄保留記憶表示器18は、特別図柄表示器8で変動表示が開始されるごとに、点灯状態のLEDの数を1減らす(すなわち1つのLEDを消灯する)。具体的には、特別図柄保留記憶表示器18は、特別図柄表示器8で変動表示が開始されるごとに、点灯状態をシフトする。なお、この例では、第1始動口15aまたは第2始動口15bへの入賞による保留記憶数に上限数(4個まで)が設けられているが、保留記憶数の上限数を、4個以上の値にしてもよく、4個よりも少ない値にしてもよい。
始動入賞装置15の下部には、ソレノイド(大入賞口扉ソレノイド)21によって開閉される開閉板を用いた特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は、開閉板によって開閉される大入賞口を形成する。大当り遊技状態において開閉板が遊技者にとって有利な開状態(第1の状態)に制御され、大当り遊技状態以外の状態において開閉板が遊技者にとって不利な閉状態(第2の状態)に制御される。大入賞口に入賞した遊技球は、カウントスイッチ23で検出される。
遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄を変動表示する普通図柄表示器10における変動表示が開始される。この実施の形態では、左右のLED(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって変動表示が行なわれ、例えば、変動表示の終了時に左側のLEDが点灯すれば当りになる。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)になると、始動入賞装置15の可動片13の開放条件が成立し、始動入賞装置15における可動片13が所定回数、所定時間だけ開状態になる。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した有効通過球の記憶数、すなわち、始動通過記憶数を表示する4つのLEDによる普通図柄始動記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過があるごとに、普通図柄始動記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10における変動表示が開始されるごとに、点灯するLEDを1減らす。
遊技盤6には、遊技球を受け入れて入賞を許容する入賞領域として、第1通常入賞口29および第2通常入賞口30が設けられる。第1通常入賞口29への遊技球の入賞は、入賞口スイッチ(第1通常入賞口スイッチ)29aによって検出される。第2通常入賞口30への遊技球の入賞は、入賞口スイッチ(第2通常入賞口スイッチ)30aによって検出される。なお、第1始動口15a、第2始動口15b、および、大入賞口も、遊技球を受け入れて入賞を許容する入賞領域を構成する。また、遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾LED25が設けられ、下部には、入賞しなかった遊技球を回収するアウト口26がある。
遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠LED28a(図3参照)が内蔵される天枠発光部28Hと、左枠LED28b(図3参照)が内蔵される左発光部28Lおよび右枠LED28c(図3参照)が内蔵される右発光部28Rが設けられている。さらに、遊技領域7における各構造物(大入賞口等)の周囲には装飾LEDが設置されている。これら天枠LED28a、左枠LED28bおよび右枠LED28cおよび装飾用LEDは、パチンコ遊技機1に設けられている装飾発光体の一例である。なお、上述した演出用(装飾用)の各種LEDの他にも演出のためのLEDやランプが設置されている。
そして、この例では、左発光部28Lの所定箇所に、賞球払出中に点灯する賞球LED51が設けられ、右枠LED28cの所定箇所に、補給球が切れたときに点灯する球切れLED52が設けられている。さらに、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするプリペイドカードユニット(以下、「カードユニット」という。)50が、パチンコ遊技機1に隣接して設置されている。
上皿扉枠103の前面における打球供給皿3の左右側方から打球供給皿3の左右側面にかけて、供給皿左LED300aを有する供給皿左発光部300Lと、供給皿右LED300bを有する供給皿右発光部300Rとが設けられている。打球供給皿3の前面には、打球供給皿3の内部に設けられた供給皿前LED301aを有する供給皿前発光部301が設けられている。さらに、余剰球受皿4の周縁上面には、受皿発光部302が設けられている。受皿発光部302は、余剰球受皿4の内部に設けられた受皿LED302aを含む。
装飾LED25、天枠LED28a、左枠LED28b、右枠LED28c、供給皿左LED300a、供給皿右LED300b、供給皿左右外LED300c、供給皿前LED301a、受皿LED302a等の各種発光手段には、LEDドライバ基板35から点灯のための駆動信号が供給される。また、スピーカ27には、音声出力基板70から音声出力信号が供給される。
遊技者の操作に応じて打球発射装置から発射された遊技球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が、第1始動口15aに入り第1始動口スイッチ14aで検出されるか、または、第2始動口15bに入り第2始動口スイッチ14bで検出されると、特別図柄の変動表示を開始できる状態であれば、特別図柄表示器8において特別図柄が変動表示を始める。特別図柄の変動表示を開始できる状態でなければ、保留記憶数を1増やす。
特別図柄表示器8における特別図柄の変動表示は、所定の変動時間(変動開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が経過したときに停止する。停止時の特別図柄(停止図柄)が大当り図柄であると、大当り遊技状態に移行する。大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置20による大入賞口が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するまで開放する開放制御が行われる。開放制御は、所定回(所定ラウンド:例えば15ラウンド)継続する。なお、大入賞口の開放中に大入賞口内に設けられているV入賞領域に入賞したことを条件に、次ラウンドが開始されるようにしてもよい。
停止時の特別図柄表示器8における特別図柄が大当り図柄のうちのあらかじめ定められた特別な大当り図柄(確変大当り図柄)である場合には、大当り遊技状態後に大当りとすると判定される確率が、通常状態であるときに比べて高くなる確率変動状態(確変状態:高確率状態ともいう。)という遊技者にとってさらに有利な状態になる。
また、高確率状態では、普通図柄表示器10の変動時間(変動開始時から表示結果の導出表示時までの時間)を短縮して早期に表示結果を導出表示させる制御も行われる。さらに、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、始動入賞装置15の可動片13の開放時間が長くされ、かつ、開放回数が増加する。また、大当り遊技が終了すると、所定期間、時短状態(特別図柄および飾り図柄の変動時間が短縮される状態)に制御される。時短状態は、特別図柄の変動(可変表示)が所定回数(100回)行なわれるまで継続する。
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図2を参照して説明する。図2に示すように、パチンコ遊技機1裏面側では、演出表示装置9を制御する演出制御用マイクロコンピュータが搭載された演出制御基板を含む変動表示制御ユニット49、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31、音声出力基板70、LEDドライバ基板(図示せず)、および、球払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37等の各種基板が設置されている。なお、遊技制御基板31は基板収納ケース200に収納されている。
さらに、パチンコ遊技機1裏面側には、DC30V、DC21V、DC12VおよびDC5V等の各種電源電圧を作成する電源回路が搭載された電源基板910やタッチセンサ基板91Aが設けられている。電源基板910には、パチンコ遊技機1における遊技制御基板31および各電気部品制御基板(演出制御基板80および払出制御基板37)やパチンコ遊技機1に設けられている各電気部品(電力が供給されることによって動作する部品)への電力供給を実行あるいは遮断するための電力供給許可手段としての電源スイッチが設けられている。さらに、電源スイッチの内側(基板内部側)には、交換可能なヒューズが設けられている。
なお、電気部品制御基板には、電気部品制御用マイクロコンピュータを含む電気部品制御手段が搭載されている。電気部品制御手段は、遊技制御手段等からのコマンドとしての指令信号(制御信号)に従ってパチンコ遊技機1に設けられている電気部品(遊技用装置:球払出装置97、演出表示装置9、LEDなどの発光体、スピーカ27等)を制御する。以下、遊技制御基板31を電気部品制御基板に含めて説明を行なうことがある。その場合には、電気部品制御基板に搭載される電気部品制御手段は、遊技制御手段と、遊技制御手段等からの指令信号に従ってパチンコ遊技機1に設けられている電気部品を制御する手段とのそれぞれを指す。また、遊技制御基板31以外のマイクロコンピュータが搭載された基板をサブ基板ということがある。
パチンコ遊技機1裏面において、上方には、各種情報をパチンコ遊技機1の外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板159が設置されている。ターミナル基板159には、少なくとも、球切れ検出スイッチの出力を導入して外部出力するための球切れ用端子、賞球情報(賞球個数信号)を外部出力するための賞球用端子および球貸し情報(球貸し個数信号)を外部出力するための球貸し用端子が設けられている。また、中央付近には、遊技制御基板31からの各種情報をパチンコ遊技機1外部に出力するための各端子を備えた情報端子板(盤用外部端子板)が設置されている。
貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導レール(図示せず)を通り、カーブ樋を経て払出ケース40Aで覆われた球払出装置97に至る。球払出装置97の上方には、遊技媒体切れ検出手段としての球切れスイッチ187が設けられている。球切れスイッチ187が球切れを検出すると、球払出装置97の払出動作が停止する。球切れスイッチ187は遊技球通路内の遊技球の有無を検出するスイッチであるが、貯留タンク38内の補給球の不足を検出する球切れ検出スイッチも誘導レールにおける上流部分(貯留タンク38に近接する部分)に設けられている。球切れ検出スイッチが遊技球の不足を検知すると、遊技機設置島に設けられている補給機構からパチンコ遊技機1に対して遊技球の補給が行なわれる。
入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸し要求にもとづく遊技球が多数払出されて打球供給皿3が満杯になると、遊技球は、余剰球誘導通路を経て余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払出されると、感知レバー(図示せず)が貯留状態検出手段としての満タンスイッチ48(図3参照)を押圧して、貯留状態検出手段としての満タンスイッチ48がオンする。その状態では、球払出装置内の払出モータの回転が停止して球払出装置の動作が停止するとともに打球発射装置の駆動も停止する。
図3は、遊技制御基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図3には、パチンコ遊技機1に搭載されている払出制御基板37、LEDドライバ基板35、音声出力基板70、インタフェース基板66、中継基板(周辺コマンド中継基板)177、および、演出制御基板80も示されている。主基板(遊技制御基板)31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路(遊技制御手段に相当)に相当する遊技制御用マイクロコンピュータ560と、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ14a、第2始動口スイッチ14b、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ(普通入賞口スイッチ)29a,30aを遊技制御用マイクロコンピュータ560に与える入力ドライバ回路58と、始動入賞装置15の可動片13を開閉するソレノイド16、および特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ560からの指令に従って駆動する出力回路59と、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの指令に従って各種の情報信号をホール管理コンピュータ等のパチンコ遊技機1の外部に設けられた装置に出力する情報出力回路53とが搭載されている。情報出力回路53から出力された情報信号は、情報端子基板を介して、パチンコ遊技機1の外部(例えば、遊技機の遊技データを収集するホールコンピュータ)に出力される。
情報出力回路53から出力される情報信号として、例えば、大当り1情報信号、大当り2情報信号、大当り3情報信号、高確率情報信号、時短情報信号、第1始動情報信号、第2始動情報信号がある。
大当り1情報信号、大当り2情報信号および大当り3情報信号は、大当りの発生を示す信号であるが、それぞれ、確変大当り、非確変大当り等の大当りの種類を示す情報を含む。高確率情報信号は、確変状態であるか否かを示す信号である。時短情報信号は、時短状態であるか否かを示す信号である。第1始動情報信号は、第1始動口15aに遊技球が入賞したことを示す信号である。第2始動情報信号は、第2始動口15bに遊技球が入賞したことを示す信号である。
なお、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ14a、第2始動口スイッチ14b、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a,30a等のスイッチは、センサと称されているものでもよい。すなわち、遊技球を検出できる遊技媒体検出手段(この例では遊技球検出手段)であれば、その名称を問わない。入賞検出を行なう第1始動口スイッチ14a、第2始動口スイッチ14b、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a,30aは、遊技球の入賞を検出する入賞検出手段でもある。
なお、ゲート32のような通過ゲートであっても、賞球の払出しが行なわれるものであれば、通過ゲートへ遊技球が進入することが入賞になる。その場合には、通過ゲートに設けられているスイッチ(例えばゲートスイッチ32a)が入賞検出手段になる。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段(変動データを記憶する変動データ記憶手段)としてのRAM55、およびプログラムに従って制御動作を行なうプロセッサであるCPU56、および、I/Oポート部57を含む。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、1チップマイクロコンピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータは、CPU56の他に少なくともRAM55が内蔵されていればよい。また、ROM54およびI/Oポート部57は、外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、外付けであってもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ560において、CPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行する。従って、以下に説明するような遊技制御用マイクロコンピュータ560が実行する(または、処理を行なう)ということは、具体的にはCPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、遊技制御基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。また、遊技制御手段は、CPU56を含む遊技制御用マイクロコンピュータ560で実現されている。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板910において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電源電力の供給が停止したときである電源断時でも、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグ等)と未払出賞球数を示すデータとは、バックアップデータとして、RAM55に保存される。制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを、遊技の進行状態を示すデータと定義する。この実施の形態では、RAM55の全部の記憶領域が、電源バックアップされているとする。
遊技制御用マイクロコンピュータ560のリセット端子には、電源基板910からのリセット信号が入力される。なお、リセット信号がハイレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ560は動作可能状態になり、リセット信号がローレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ560は動作停止状態になる。なお、リセット回路をそれぞれの電気部品制御基板(遊技制御基板31を含む)に搭載してもよいし、複数の電気部品制御基板のうち一つまたは複数にリセット回路を搭載し、そこからリセット信号を他の電気部品制御基板に供給するようにしてもよい。
さらに、電源基板910からの電源電圧が所定値以下に低下したことを示す電源断信号が遊技制御用マイクロコンピュータ560に入力される。電源断信号は、遊技制御用マイクロコンピュータ560の入力ポートに入力される。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560の入力ポートには、RAMの内容をクリアすることを指示するためのクリアスイッチが操作されたことを示すクリア信号が入力される。
なお、主基板31には、照合機を接続することが可能である。照合機は、主基板31が正規の基板であるか否かを、主基板31に一意に付与されている基板ID(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560固有のIDナンバ)にもとづいて判定し、判定結果を表示する機器である。主基板31が備えるROM54には、主基板31自身に一意に与えられている基板IDが登録されている。照合機には、主基板31に一意に付与されている基板IDがあらかじめ格納されている。照合機は、主基板31から照合端子を介して送られてきた基板IDと、自己が保存している主基板31の基板IDとを照合し、一致すれば照合OK側のランプを点灯させ、一致しなければ照合NG側のランプを点灯させる。
図4は、中継基板177、演出制御基板80、LEDドライバ基板35および音声出力基板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図4に示す例では、ランプドライバ基板35および音声出力基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていないが、マイクロコンピュータを搭載してもよい。また、LEDドライバ基板35および音声出力基板70を設けずに、演出制御に関して演出制御基板80のみを設けてもよい。また、ここでは、LEDドライバ基板35を例示するが、遊技機に設けられているLED以外の発光体(ランプ等)を駆動する回路も搭載されている場合には、ランプドライバ基板とも表現される。
演出制御基板80は、演出制御用CPU101、ROMおよびRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ110を搭載している。なお、ROMおよびRAMは外付けであってもよい。演出制御基板80において、演出制御用CPU101は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板177を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に、演出表示装置9の表示制御を行わせる。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、中継基板177から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板177への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
さらに、中継基板177には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板177への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路177Aが搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。図4には、ダイオードが例示されている。また、単方向性回路は、各信号毎に設けられる。さらに、単方向性回路である出力ポート571を介して主基板31から演出制御コマンドおよび演出制御INT信号が出力されるので、中継基板177から主基板31の内部に向かう信号が規制される。すなわち、中継基板177からの信号は主基板31の内部(遊技制御用マイクロコンピュータ560側)に入り込まない。なお、出力ポート571は、図3に示されたI/Oポート部57の一部である。また、出力ポート571の外側(中継基板177側)に、さらに、単方向性回路である信号ドライバ回路が設けられていてもよい。
さらに、演出制御用CPU101は、出力ポート105を介してLEDドライバ基板35に対してLEDを駆動する信号を出力する。また、演出制御用CPU101は、出力ポート104を介して音声出力基板70に対して音番号データを出力する。
LEDドライバ基板35において、LEDを駆動する信号は、入力ドライバ381を介してLEDドライバ382に入力される。LEDドライバ382は、LEDを駆動する信号を増幅して天枠LED28a、左枠LED28b、右枠LED28c、供給皿左LED300a、供給皿右LED300b、供給皿左右外LED300c、供給皿前LED301a、受皿LED302aなどの枠側に設けられている各ランプに供給する。また、枠側に設けられている装飾LED25に供給する。
音声出力基板70において、音番号データは、入力ドライバ702を介して音声合成用IC703に入力される。音声合成用IC703は、音番号データに応じた音声や効果音を発生し増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音声合成用IC703の出力レベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。音声データROM704には、音番号データに応じた制御データが格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間(例えば飾り図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに従ってキャラクタROM(図示せず)から必要なデータを読み出す。キャラクタROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データ、具体的には、人物、文字、図形または記号等(飾り図柄、背景図柄を含む)をあらかじめ格納しておくためのものである。演出制御用CPU101は、キャラクタROMから読み出したデータをVDP109に出力する。VDP109は、演出制御用CPU101から入力されたデータにもとづいて表示制御を実行する。
この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ110と共動して演出表示装置9の表示制御を行うVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ110とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、VDPによって生成された画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データを演出表示装置9に出力する。
次に、遊技機の動作について説明する。図5は、遊技機に対して電力供給が開始され遊技制御用マイクロコンピュータ560へのリセット信号がハイレベルになったことに応じて遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。リセット信号が入力されるリセット端子の入力レベルがハイレベルになると、CPU56は、プログラムの内容が正当か否かを確認するための処理であるセキュリティチェック処理を実行した後、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、CPU56は、まず、必要な初期設定を行う。
初期設定処理において、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、マスク可能割込の割込モードを設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。なお、ステップS2では、CPU56の特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが、割込番地を示すモードに設定する。また、マスク可能な割込が発生すると、CPU56は、自動的に割込禁止状態に設定するとともに、プログラムカウンタの内容をスタックにセーブする。
次いで、内蔵デバイスレジスタの設定(初期化)を行う(ステップS4)。ステップS4の処理によって、内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の設定(初期化)を行う。この実施の形態で用いられる遊技制御用マイクロコンピュータ560は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回路(CTC)も内蔵している。
次いで、CPU56は、認証信号(主基板31に一意に与えられている基板ID)を照合端子に対して出力するとともに(ステップS81)、RAM55をアクセス可能状態に設定する(ステップS5)。
次に、CPU56は、入力ポートを介して入力されるクリアスイッチ(例えば、電源基板に搭載されている。)の出力信号の状態を確認する(ステップS6)。その確認においてオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期化処理を実行する(ステップS10〜S15)。
クリアスイッチがオンの状態でない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS7)。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、CPU56は初期化処理を実行する。バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。
電力供給停止時処理が行われたことを確認したら、CPU56は、バックアップRAM領域のデータチェックを行う(ステップS8)。この実施の形態では、データチェックとしてパリティチェックを行う。よって、ステップS8では、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理で同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
チェック結果が正常であれば、CPU56は、遊技制御手段の内部状態と演出制御手段等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理(ステップS41〜S43の処理)を行う。具体的には、ROM54に格納されているバックアップ時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS41)、バックアップ時設定テーブルの内容を順次作業領域(RAM55内の領域)に設定する(ステップS42)。作業領域はバックアップ電源によって電源バックアップされている。バックアップ時設定テーブルには、作業領域のうち初期化してもよい領域についての初期化データが設定されている。ステップS41およびステップS42の処理によって、作業領域のうち初期化してはならない部分については、保存されていた内容がそのまま残る。初期化してはならない部分とは、例えば、電力供給停止前の遊技状態を示すデータ(特別図柄プロセスフラグ、確変フラグなど)、出力ポートの出力状態が保存されている領域(出力ポートバッファ)、未払出賞球数を示すデータが設定されている部分などである。
また、CPU56は、電力供給復旧時の初期化コマンドとしての停電復旧指定コマンドを送信する(ステップS43)。そして、ステップS15に移行する。
初期化処理では、CPU56は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS10)。なお、RAMクリア処理によって、所定のデータ(例えば大当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータ)は0に初期化されるが、任意の値またはあらかじめ決められている値に初期化するようにしてもよい。また、RAM55の全領域を初期化せず、所定のデータ(例えば大当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータ)をそのままにしてもよい。また、ROM54に格納されている初期化時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS11)、初期化時設定テーブルの内容を順次作業領域に設定する(ステップS12)。
ステップS11およびS12の処理によって、例えば、特別図柄プロセスフラグや普通図柄プロセスフラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグ(遊技状態を示すフラグ)に初期値が設定される。
また、CPU56は、サブ基板(主基板31以外のマイクロコンピュータが搭載された基板。)を初期化するための初期化指定コマンド(遊技制御用マイクロコンピュータ560が初期化処理を実行したことを示すコマンドでもある。)をサブ基板に送信する(ステップS13)。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ110は、初期化指定コマンドを受信すると、演出表示装置9において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示、すなわち初期化報知を行う。
そして、ステップS15において、CPU56は、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行なう。すなわち、初期値として例えば2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施の形態では、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるとする。
初期化処理の実行(ステップS10〜S15)が完了すると、CPU56は、メイン処理で、表示用乱数更新処理(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステップS18)を繰り返し実行する。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理を実行するときには割込禁止状態に設定し(ステップS16)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態に設定する(ステップS19)。表示用乱数とは、例えば、変動パターンを決定するための乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新(+1)する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。初期値用乱数とは、例えば、大当りとするか否か決定するための乱数等の判定用乱数を発生するためのカウンタ等(大当り判定用乱数発生カウンタ等)のカウント値の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技の進行を制御する遊技制御処理(遊技制御用マイクロコンピュータ560が、遊技機に設けられている演出表示装置、可変入賞球装置、球払出装置等の遊技用の装置を、自身で制御する処理、または他のマイクロコンピュータに制御させるために指令信号を送信する処理、遊技装置制御処理ともいう)において、大当り判定用乱数発生カウンタ等のカウント値が1周(大当り判定用乱数の取りうる値の最小値から最大値までの間の数値の個数分歩進したこと)すると、そのカウンタに初期値が設定される。
次に、遊技制御処理について説明する。図6は、タイマ割込処理を示すフローチャートである。メイン処理の実行中に、具体的には、ステップS16〜S19のループ処理の実行中における割込許可になっている期間において、タイマ割込が発生すると、CPU56は、図6に示すステップS20〜S34のタイマ割込処理を実行する。
ステップS20において、CPU56は、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断処理(電源断検出処理)を実行する。電源断信号は、例えば電源基板910に搭載されている電圧低下監視回路が、遊技機に供給される電源の電圧の低下を検出した場合に出力する。そして、電源断検出処理において、CPU56は、電源断信号が出力されたことを検出したら、必要なデータをバックアップRAM領域に保存するための電力供給停止時処理を実行する。次いで、入力ドライバ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、および入賞口スイッチ29a,30aの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
次に、CPU56は、特別図柄表示器8、普通図柄表示器10、特別図柄保留記憶表示器18、普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行う表示制御処理を実行する(ステップS22)。特別図柄表示器8および普通図柄表示器10については、ステップS32,S33で設定される出力バッファの内容に応じて各表示器に対して駆動信号を出力する制御を実行する。
また、CPU56は、特別図柄や普通図柄の当り図柄決定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(判定用乱数更新処理:ステップS23)。CPU56は、さらに、初期値用乱数および表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(初期値用乱数更新処理,表示用乱数更新処理:ステップS24,S25)。
さらに、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。特別図柄プロセス処理では、特別図柄表示器8および大入賞口を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って当する処理を実行する。CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。普通図柄プロセス処理では、CPU56は、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って当する処理を実行する。CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
また、CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ110に演出制御コマンドを送出する処理を行う(演出制御コマンド制御処理:ステップS28)。
さらに、CPU56は、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS29)。
また、CPU56は、第1始動口スイッチ14a、第2始動口スイッチ14b、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ29a,30aの検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS30)。具体的には、第1始動口スイッチ14a、第2始動口スイッチ14b、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ29a,30aのいずれかがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータに賞球個数を示す払出制御コマンド(賞球個数信号)を出力する。払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。
この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられているのであるが、CPU56は、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域におけるソレノイドのオン/オフに関する内容を出力ポートに出力する(ステップS31:出力処理)。
また、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄の演出表示を行うための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する特別図柄表示制御処理を行う(ステップS32)。CPU56は、例えば、特別図柄プロセス処理でセットされる開始フラグがセットされると終了フラグがセットされるまで、変動速度が1コマ/0.2秒であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値を+1する。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、ステップS22において駆動信号を出力することによって、特別図柄表示器8における特別図柄の可変表示を実行する。
さらに、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値に応じて普通図柄の演出表示を行うための普通図柄表示制御データを普通図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する普通図柄表示制御処理を行う(ステップS33)。CPU56は、例えば、普通図柄の変動に関する開始フラグがセットされると終了フラグがセットされるまで、普通図柄の変動速度が0.2秒ごとに表示状態(「○」および「×」)を切り替えるような速度であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値(例えば、「○」を示す1と「×」を示す0)を切り替える。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、ステップS22において駆動信号を出力することによって、普通図柄表示器10における普通図柄の演出表示を実行する。
その後、割込許可状態に設定し(ステップS34)、処理を終了する。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、遊技制御処理は、タイマ割込処理におけるステップS21〜S33(ステップS29を除く。)の処理に相当する。また、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
図7は、遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)が実行する特別図柄プロセス処理(ステップS26)の一例を示すフローチャートである。特別図柄プロセス処理では特別図柄表示器8および大入賞口を制御するための処理が実行される。特別図柄プロセス処理において、CPU56は、第1始動口15aに遊技球が入賞したことを検出するための第1始動口スイッチ14aまたは第2始動口15bに遊技球が入賞したことを検出するための第2始動口スイッチ15bがオンしていたら、すなわち始動入賞が発生していたら、始動口スイッチ通過処理を実行する(ステップS311,S312)。そして、ステップS300〜S307のうちのいずれかの処理を行う。
ステップS300〜S307の処理は、以下のような処理である。
特別図柄通常処理(ステップS300):特別図柄プロセスフラグの値が0であるときに実行される。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、保留記憶数(始動入賞記憶数)を確認する。保留記憶数が0でない場合には、大当りとするか否か決定する。大当りとすることに決定した場合には、大当りフラグをセットする。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に対応した値(この例では1)に更新する。なお、大当りとするか否か決定することは、特別図柄および飾り図柄の表示結果を大当り図柄とするか否か決定することでもある。
変動パターン設定処理(ステップS301):特別図柄プロセスフラグの値が1であるときに実行される。特別図柄の可変表示後の停止図柄を決定する。また、変動パターンを決定し、その変動パターンにおける変動時間(可変表示時間:可変表示を開始してから表示結果が導出表示(停止表示)するまでの時間)を特別図柄の可変表示の変動時間とすることに決定する。また、演出制御用マイクロコンピュータ110に、変動時間を特定しうるコマンドを送信し、特別図柄の変動を開始させ、特別図柄の変動時間を計測する変動時間タイマをスタートさせる。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に対応した値(この例では2)に更新する。なお、演出制御用マイクロコンピュータ110は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する変動時間を特定しうるコマンドを受信すると演出表示装置9において飾り図柄の変動が開始されるように制御する。
表示結果特定コマンド送信処理(ステップS302):特別図柄プロセスフラグの値が2であるときに実行される。演出制御用マイクロコンピュータ110に、飾り図柄の表示結果を特定しうるコマンドである表示結果特定コマンドを送信する制御を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に対応した値(この例では3)に更新する。
特別図柄変動中処理(ステップS303):特別図柄プロセスフラグの値が3であるときに実行される。変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(ステップS301でセットされる変動時間タイマがタイムアウトすなわち変動時間タイマの値が0になる)すると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に対応した値(この例では4)に更新する。
特別図柄停止処理(ステップS304):特別図柄プロセスフラグの値が4であるときに実行される。特別図柄表示器8における可変表示を停止して停止図柄を導出表示させる。また、演出制御用マイクロコンピュータ110に、飾り図柄の変動の停止を指示する図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う。そして、大当りフラグがセットされている場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に対応した値(この例では5)に更新する。大当りフラグがセットされていない場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。なお、演出制御用マイクロコンピュータ110は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する図柄確定指定コマンドを受信すると演出表示装置9において飾り図柄が停止されるように制御する。
大入賞口開放前処理(ステップS305):特別図柄プロセスフラグの値が5であるときに実行される。大入賞口開放前処理では、大入賞口を開放する制御を行う。具体的には、カウンタ(例えば大入賞口に入った遊技球数をカウントするカウンタ)などを初期化するとともに、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放状態にする。また、タイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に対応した値(この例では6)に更新する。なお、大入賞口開放前処理は各ラウンド毎に実行されるが、第1ラウンドを開始する場合には、大入賞口開放前処理は大当り遊技を開始する処理でもある。
大入賞口開放中処理(ステップS306):特別図柄プロセスフラグの値が6であるときに実行される。大当り遊技状態中のラウンド表示の演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ110に送信する制御や大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。大入賞口の閉成条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に対応した値(この例では5)に更新する。また、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS307に対応した値(この例では7)に更新する。
大当り終了処理(ステップS307):特別図柄プロセスフラグの値が7であるときに実行される。大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータ110に行わせるための制御を行う。また、遊技状態を示すフラグ(例えば、確変フラグ)をセットする処理を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。
図8は、始動口スイッチ通過処理(ステップS312)を示すフローチャートである。始動口スイッチ通過処理において、CPU56は、認証信号(主基板31に一意に与えられている基板ID)を照合端子に出力する(ステップS110)。そして、保留記憶数が上限値である4になっているか否か確認する(ステップS111)。保留記憶数が4になっている場合には、処理を終了する。
保留記憶数が4になっていない場合には、CPU56は、保留記憶数を示す保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS112)。また、ソフトウェア乱数(大当り判定用乱数等を生成するためのカウンタの値等)を抽出し、それらを、抽出した乱数値として保留記憶数カウンタの値に対応する保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(ステップS113)。保留記憶バッファにおいて、保存領域は、保留記憶数の上限値と同数確保されている。また、大当り判定用乱数等を生成するためのカウンタや保留記憶バッファは、RAM55に形成されている。「RAMに形成されている」とは、RAM内の領域であることを意味する。
図9は、ステップS30の賞球処理の一例を示すフローチャートである。賞球処理において、CPU56は、賞球個数加算処理(ステップS201)と賞球制御処理(ステップS202)とを実行する。そして、RAM55に形成される出力ポートバッファのうちの出力ポート0バッファの内容をポート0に出力する(ステップS203)。なお、出力ポート0バッファの内容は、賞球制御処理において更新される。また、出力ポート0は、図3に示されたI/Oポート部57のうち、払出制御信号の各信号を出力するための出力ポートである。
賞球個数加算処理は、サブルーチン化されているが、第1始動口スイッチ14a、第2始動口スイッチ14b、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a,30aがオン(入賞した遊技球を検出)すると、その入賞にもとづいて払い出されるべき賞球数を、RAM55に形成される総賞球数格納バッファの内容に加算する処理である。
図10は、ステップS201の賞球制御処理を示すフローチャートである。賞球制御処理では、CPU56は、賞球プロセスコードの値に応じて、ステップS231〜S236のいずれかの処理を実行する。
ステップS231の待機処理は、賞球プロセスコードの値が0の場合に実行され、総賞球数格納バッファの内容が0であるか否か確認する処理である。CPU56は、待機処理で、総賞球数格納バッファの内容が0でないことを確認したら、賞球プロセスコードの値を1に更新する。ステップS232の払出個数信号送信処理は、賞球プロセスコードの値が1の場合に実行され、払出個数を示す払出個数信号を送信する処理である。CPU56は、払出個数信号送信処理で、払出個数信号を送信したら、賞球プロセスコードの値を2に更新する。ステップS233の受信確認信号オン待ち処理は、賞球プロセスコードの値が2の場合に実行され、払出制御用マイクロコンピュータからの受信確認信号がオンしたか否か判定する処理である。CPU56は、受信確認信号オン待ち処理で、受信確認信号がオンしたことを確認したら、送信した払出個数信号が示す払出個数を総賞球数格納バッファの内容から減算し、賞球プロセスコードの値を3に更新する。
ステップS234の受信確認信号オフ待ち処理は、賞球プロセスコードの値が3の場合に実行され、払出制御用マイクロコンピュータからの受信確認信号がオフしたか否か判定する処理である。CPU56は、受信確認信号オフ待ち処理で、受信確認信号がオフしたことを確認したら、賞球プロセスコードの値を4に更新する。ステップS235の払出動作中信号オン待ち処理は、賞球プロセスコードの値が4の場合に実行され、払出制御用マイクロコンピュータからの払出動作中信号(払出個数信号にもとづいて賞球払出を実行していることを示す信号)がオンしたか否か判定する処理である。CPU56は、払出動作中信号オン待ち処理で、払出動作中信号がオンしたことを確認したら、賞球プロセスコードの値を5に更新する。ステップS236の払出動作中信号オフ待ち処理は、賞球プロセスコードの値が5の場合に実行され、払出動作中信号がオフした(払出制御用マイクロコンピュータが払出個数信号にもとづいて賞球払出を完了した)か否か判定する処理である。CPU56は、払出動作中信号オフ待ち処理で、払出動作中信号がオフしたことを確認したら、賞球プロセスコードの値を0に更新する。
次に、払出制御基板37に搭載されている払出制御手段(払出制御用マイクロコンピュータおよびI/Oポート)の動作を説明する。図11は、遊技機に対して電力供給が開始され払出制御用マイクロコンピュータへのリセット信号がハイレベルになったことに応じて払出制御用マイクロコンピュータが実行するメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、払出制御用マイクロコンピュータは、まず、必要な初期設定を行う。すなわち、払出制御用マイクロコンピュータは、まず、割込禁止に設定する(ステップS721)。次に、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS722)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS723)。また、払出制御用マイクロコンピュータは、内蔵デバイスレジスタの設定(初期化)を行い(ステップS724)、CTCおよびPIOの設定(初期化)を行う(ステップS725)を行った後に、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS726)。
この実施の形態では、内蔵CTCのうちの一つのチャネルがタイマモードで使用される。従って、ステップS724の内蔵デバイスレジスタの設定処理およびステップS725の処理において、使用するチャネルをタイマモードに設定するためのレジスタ設定、割込発生を許可するためのレジスタ設定および割込ベクタを設定するためのレジスタ設定が行われる。そして、そのチャネルによる割込がタイマ割込として用いられる。タイマ割込を例えば2ms毎に発生させたい場合は、初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。
次いで、払出制御用マイクロコンピュータは、RAMクリア処理を行う(ステップS727)。また、RAM領域のフラグやカウンタなどに初期値を設定する(ステップS728)。ステップS728の処理には、賞球未払出個数カウンタ初期値(例えば0)を賞球未払出個数カウンタにセットする処理が含まれる。
そして、定期的にタイマ割込がかかるように払出制御用マイクロコンピュータに設けられているCTCのレジスタの設定を行う(ステップS729)。すなわち、初期値としてタイマ割込発生間隔に相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。そして、初期設定処理のステップS721において割込禁止とされているので、初期化処理を終える前に割込が許可される(ステップS730)。その後、タイマ割込の発生を監視するループ処理に入る。
上記のように、この実施の形態では、払出制御用マイクロコンピュータの内蔵CTCが繰り返しタイマ割込を発生するように設定される。そして、タイマ割込が発生すると、払出制御用マイクロコンピュータは、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理におけるループ処理では、タイマ割込フラグがセットされたことを検出すると、図12に示す払出制御処理を実行する。
払出制御処理におけるステップS750において、払出制御用マイクロコンピュータは、遊技球を発射するための発射モータ(一例としてパルスモータ)に対する励磁パターンの出力処理(発射モータφ1〜φ4のパターンの出力ポートへの出力)を行う。なお、ステップS752の発射モータ制御処理において、励磁パターンがRAM領域である励磁パターンバッファに格納され、ステップS750では、払出制御用マイクロコンピュータは、励磁パターンバッファの内容を発射モータφ1〜φ4のパターンの出力ポートの下位4ビットに出力する処理を行う。
次に、払出制御用マイクロコンピュータは、入力判定処理を行う(ステップS751)。入力判定処理は、球払出装置97から払い出された遊技球を検出する払出個数カウントスイッチの検出信号の状態チェックを行う処理を含む。
次に、払出制御用マイクロコンピュータは、発射モータ制御処理を実行する(ステップS752)。発射モータ制御処理では、発射モータφ1〜φ4のパターンを励磁パターンバッファに格納する。また、発射モータを不能動化すべきときには、発射モータを回転させない発射モータφ1〜φ4のパターンを励磁パターンバッファに格納する。また、払出制御用マイクロコンピュータは、払出モータ制御処理を実行する(ステップS753)。払出モータ制御処理では、球払出装置97における払出モータ(一例としてパルスモータ)を駆動すべきときには、払出モータφ1〜φ4のパターンを出力ポートに出力するための処理を行う。
また、払出制御用マイクロコンピュータは、カードユニット50と通信を行うプリペイドカードユニット制御処理を実行する(ステップS754)。次いで、CPU56と通信を行う主制御通信処理を実行する(ステップS755)。さらに、カードユニット50からの球貸し要求に応じて貸し球を払い出す制御を行い、また、主基板からの払出個数信号が示す個数の賞球を払い出す制御を行う賞球球貸し制御処理を実行する(ステップS756)。
そして、払出制御用マイクロコンピュータは、各種のエラーを検出するエラー処理を実行する(ステップS757)。また、遊技機外部に出力される賞球情報や球貸し情報を出力するための情報出力処理を実行する(ステップS758)。また、エラー処理の結果に応じてエラー表示LEDに所定の表示を行うとともに、賞球LED51および球切れLED52を点灯するための表示制御処理を実行する(ステップS759)。なお、払出制御用マイクロコンピュータは、表示制御処理において、払出動作中信号がオン状態であるときに、賞球LED51を点灯するための制御を行う。また、払出動作中信号をオフ状態にしたら、賞球LED51を消灯するための制御を行う。
また、この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域が設けられているのであるが、払出制御用マイクロコンピュータは、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域の内容を出力ポートに出力する(ステップS760:出力処理)。ただし、発射モータφ1〜φ4の出力ポートの下位4ビットについては、ステップS750で実行されているので、出力処理においては、発射モータφ1〜φ4の出力ポートの下位4ビッについての出力を行わない。
次に、演出制御手段の動作を説明する。
図13は、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ110(具体的には、演出制御用CPU101)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。演出制御用マイクロコンピュータ110は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(例えば、2ms)を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う(ステップS701)。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ110は、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用マイクロコンピュータ110は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用マイクロコンピュータ110は、そのフラグをクリアし(ステップS703)、演出制御処理を実行する。
演出制御処理において、演出制御用マイクロコンピュータ110は、まず、受信した演出制御コマンドを解析し、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする処理等を実行する(コマンド解析処理:ステップS704)。次いで、演出制御用マイクロコンピュータ110は、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS705)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出表示装置9の表示制御等を実行する。また、所定の乱数(例えば、停止図柄を決定するための乱数)を生成するためのカウンタのカウンタ値を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS706)。さらに、演出表示装置9等の演出装置を用いて報知を行う報知制御処理を実行する(ステップS707)。その後、ステップS702に移行する。
図14は、図13に示されたメイン処理における演出制御プロセス処理(ステップS705)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU101は、演出制御プロセスフラグの値に応じてステップS800〜S807のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理を実行する。
変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800):遊技制御用マイクロコンピュータ560から変動パターンコマンドを受信しているか否か確認する。具体的には、変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否を確認する。変動パターンコマンドを受信していれば、演出制御プロセスフラグの値を予告選択処理(ステップS801)に対応した値に変更する。
予告選択処理(ステップS801):演出表示装置9において、大当りの発生を遊技者に予告報知するための予告演出処理を実行するか否か決定し、予告演出処理を実行することに決定した場合には、予告種類を決定する。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(ステップS802)に対応した値に変更する。
演出図柄変動開始処理(ステップS802):飾り図柄の変動が開始されるように制御する。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(ステップS803)に対応した値に更新する。
演出図柄変動中処理(ステップS803):飾り図柄の変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミングを制御するとともに、変動時間の終了を監視する。そして、変動時間が終了したら、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(ステップS804)に対応した値に更新する。
演出図柄変動停止処理(ステップS804):全図柄停止を指示する演出制御コマンド(図柄確定コマンド)を受信したら、飾り図柄の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS805)または変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する。
大当り表示処理(ステップS805):変動時間の終了後、演出表示装置9に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り遊技中処理(ステップS806)に対応した値に更新する。
大当り遊技中処理(ステップS806):大当り遊技中の制御を行う。例えば、大入賞口開放前表示や大入賞口開放時表示の演出制御コマンドを受信したら、演出表示装置9におけるラウンド数の表示制御等を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了処理(ステップS807)に対応した値に更新する。
大当り終了処理(ステップS807):演出表示装置9において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する。
実施の形態1.
次に、主基板31を収納する基板収納ケース200の構造を説明する。図15は、基板収納ケース200を示す分解斜視図である。図16は、基板収納ケース200を示す平面図である。図17は、ケースカバー202をスライドさせて閉鎖する状況における基板収納ケースを示す要部斜視図である。図18は、第1被固着部255と第2被固着部212とからなる固着部を拡大して示す斜視図である。
基板収納ケース200は、図15に示すように、主基板31の裏面側を覆うケース本体201と、主基板31の実装面31a側を覆うケースカバー202とを含み、主基板31を挟持するように組み付けられる。主基板31の実装面31aには、遊技制御用マイクロコンピュータ560等の電子部品や、他の基板から延出された配線の一端に設けられた配線側コネクタ等が接続される基板側コネクタ238が実装されている。なお、実装されるコネクタの数は任意である。
ケースカバー202の上面には、パチンコ遊技機1の機種名を記した機種名シール(図示略)を貼着するための機種名表示用凹部247と、主基板31を検査した際に書き込む「検査者」や「検査日」等の各項目が記された検査履歴シール(図示略)を貼着するための検査名表示用凹部248が設けられている。
ケース本体201は、透明な合成樹脂からなり、略長方形状に形成される底板201aと、底板の周囲を囲むように形成された側壁203〜206とで、上面が開放する直方体状に成形されている。
底板201aの下面には、ケース本体201をパチンコ遊技機1に設けられる基板収納ケース取付板(図示略)に取り付ける際に、基板収納ケース取付板に係止可能な複数の取付板用係止爪217(図16参照)が突出するように設けられている。
また、基板収納ケース200において、ケース本体201の側壁205,206には、ケースカバー202側に設けられているガイド片355をガイドするガイド溝350が、長手方向に渡って一定間隔おきに複数(この実施の形態では3つ)形成されている。ガイド溝350は、ガイド片355を側壁205,206の長手方向に向けて平行にガイドする直線状の水平溝350aと、水平溝350aの一端から側壁205,206の上端に向けて形成される水平溝350aよりも幅広の垂直溝350bとが、略L字形をなすように形成されている。
ケース本体201の側壁203側には、カバー部351が形成され、カバー部351に、第2被固着部212が形成されている。
側壁203と反対側の短辺には側壁はなく、側壁203と反対側の短辺は開放され、そこは、ケースカバー202の側壁231で閉鎖される。底板201aにおける側壁203と反対側の短辺から、ケースカバー202の側壁231の下部に設けられた横長のスリット(図示せず)に差し込み可能な差込片352を先端に有する水平片353が形成されている。
ケースカバー202には、側壁232,233のさらに外側に、ケース本体201の側壁205,206の上端にそれぞれ嵌合可能なガイドカバー部354が形成されている。ガイドカバー部354は内部空間を有する。よって、ケースカバー202がケース本体201を閉鎖するときに、ガイドカバー部354の内部空間の一部にケース本体201の側壁205,206の上端が嵌まった状態で、ケース本体201に対してケースカバー202を長手方向に向けてスライド移動できる。
ガイドカバー部354の内部における上記各ガイド溝350に対応する箇所には、ガイド溝350における水平溝350a内に嵌合可能な水平方向を向くガイド片355が、その両端を外板354aおよび内板(図示せず)の内面における上板354cの下方所定箇所に固着されて設けられている。つまりガイド片355は、上板354cから離間した下方位置に配置されている。なお、上板354cにおける各ガイド片355の直上位置には、ガイド片355を成形するための成形用開口356が形成されている。
側壁230には、4つの四角柱状の筒状部を有する被固着部255a〜255dからなる第1被固着部255が設けられているとともに、膨出部208aに対応する箇所には、膨出部208aの上方を被覆するための膨出部カバー357が設けられている(図17参照)。
各被固着部255a〜255dは、特殊ねじ280a〜280dを挿通可能な四角柱状の筒状部と、筒状部と側壁230とを連接する連接部(ケースカバー202の一部)257とで構成されている。そして、連接部257を介して四角柱状の筒状部が側壁230から所定距離離間した状態で配置されている。よって、連接部257をニッパ等の工具で切断できる。また、連接部257は、ケースカバー202の一側縁である側壁230の外面から外方に向けて複数設けられ、各連接部257の先端に四角柱状の筒状部である被固着部255a〜255dが設けられていることになる。
側壁231は、ケース本体201の一方の短辺開口を閉塞可能な上下幅を有している。その下部には、差込片352が差し込まれるスリット(図示せず)が2箇所に形成されている。ケースカバー202の閉鎖状態において、ケースカバー202の側壁231側が差込片352により係止されて浮き上がりが防止される。
ケース本体201の上面開口をケースカバー202で閉鎖するときに、主基板31をケースカバー202の裏面側に取り付け、ケース本体201に対して主基板31の裏面31bを対向させた姿勢で、かつ、各ガイド片355を各ガイド溝350の開口直上に配置した状態で、ケースカバー202をケース本体201に向けて下降させる。なお、このときにケースカバー202の上方から各ガイド片355を見ることはできないが、その直上に配置される成形用開口356を目安にしてガイド片355をガイド溝350の開口直上に配置することができる。
そして、ガイド溝350の開口からガイド片355が垂直溝350b内に挿入された状態で、ケースカバー202は、ケース本体201に対して長手方向に若干ずれた位置に配置される。この状態で、側壁205,206の上端にガイドカバー部354が嵌る。
この状態から、ケースカバー202を側壁230側に向けて水平に押し込む(図17参照)。すなわち、スライド移動させる。このとき、ケースカバー202は、側壁205,206の上端に嵌合されたガイドカバー部354によって、移動方向に対する左右方向のずれが防止される。そして、ケースカバー202の側壁231に形成されたスリットに差込片352が差し込まれて水平片353の端面が側壁231の内面に当接し、かつ、膨出部カバー357の庇片357aの先端がケース本体201の膨出壁208aの内面に当接し、ケース本体201に対するケースカバー202のスライド移動が規制され、ケースカバー202が閉鎖位置に位置決めされる。
また、ガイド片355は、ケースカバー202のスライド移動に伴って、垂直溝350bから直線溝350a内に入り込む。よって、閉鎖位置において、直線溝350aの上方の側壁205,206により上方への移動、つまり浮き上がりが確実に防止される。
ケースカバー202において、第1被固着部255における四角柱状の4つの被固着部255a〜255dのそれぞれには、特殊ねじ280a〜280dが封入されている。被固着部255a〜255dの下部には、短い筒状部256a〜256dが設けられている。
被固着部255a〜255dにおける四角筒状の筒状部は、内部に特殊ねじ280a〜280dを収納可能な大きさを有しているとともに、底部(被固着部255a〜255dの下部の短い筒状部256a〜256dにおける下部に相当)には、特殊ねじ280a〜280dの頭部の直径よりも小径の取付孔が形成されている。取付孔は、封止状態において、各ねじ穴211a〜211dの対向位置に配置される。なお、筒状部256a〜256d(被固着部255a〜255dでもよい。)には、特殊ねじ280a〜280dをねじ止めするときに特殊ねじ280a〜280dを位置決めするための仮係止部(位置決め部)が設けられていることが好ましい。
側壁203の外側には、特殊ねじ280a〜280dがねじ止めされる複数(この実施の形態では4つ)のねじ穴211a〜211dが形成される第2被固着部212が形成されている。第2被固着部212は、各ねじ穴211a〜211dに対応する箇所から垂下される筒状部212a〜212dが設けられ、ねじ穴211a〜211dは、筒状部212a〜212dにかけて所定深さに形成されている。
カバー部351の上面において、ねじ穴211a〜211dの周囲には、被固着部255a〜255dの下部の筒状部256a〜256dを位置決めする半円状の位置決め部221a〜221dが設けられている。ケース本体201に対してケースカバー202が閉鎖位置に位置決めされ、かつ、被固着部255a〜255dの下部の筒状部256a〜256dが位置決め部221a〜221dに接した状態で、被固着部255a〜255dの下部の短い筒状部256a〜256dに設けられている取付孔の位置とねじ穴211a〜211dの位置とは合致する。
被固着部255a〜255dの上面には、キャップ244a〜244dが被せられている。また、キャップ244a〜244dの中央部には、スクリュードライバ等を挿入可能な開口(操作穴)245a〜245dが設けられている。被固着部255aとキャップ244aとの接合をより強固にするために、キャップ244aと被固着部255aとの間に接着剤を塗布したり、キャップ244aと被固着部255aとを溶着したりする。
なお、各キャップ244a〜244dに下端に係止爪が形成された一対の係止片を設け、係止爪を被固着部255a〜255dの内面に形成された段部に係止することによって、キャップ244a〜244dは、被固着部255a〜255dの上面開口を閉塞するように保持されるようにしてもよい。
被固着部255a〜255dの下部の筒状部256a〜256dに設けられている取付孔の位置とねじ穴211a〜211dの位置とが合致した状態で、4つの被固着部255a〜255dのうちいずれか1つの被固着部(ここでは被固着部255a)の上面の開口(キャップ244a〜244dの開口)からスクリュードライバ等の工具を挿入し、スクリュードライバ等の工具で特殊ねじを時計回りにねじ込み、第2被固着部212と第1被固着部255とを特殊ねじ280a〜280dを介して固着(かしめ)する。なお、第2被固着部212と第1被固着部255とを固着する特殊ねじは、特殊ねじ280a〜280dのうちのいずれか1つである。
通常、ケースカバー202の表面において、被固着部255a〜255dの近傍には、被固着部255a〜255dのそれぞれを識別可能な記号(例えば、数字の1,2,3,4)が付されている。そして、例えば「1」に対応する特殊ねじ(例えば、特殊ねじ280a)が最初に使用される。
図18に示すように、特殊ねじ280a〜280dは、頭部285から一方に延びるねじ部283(結合部)と、ねじ部283と一体形成された頭部285とを有し、さらに、頭部285の上部にスクリュードライバ等の工具の先端が嵌り込む係合部分(例えば、十字形)を有する上部部材(工具で操作される操作部)284を有する。頭部285と上部部材284とは連結部287を介して結合しているが、連結部287は、頭部285および上部部材284の径よりも小径に形成されている。連結部287は、上部部材284に加えられる捻れ荷重が所定値を越えると切断されるように形成されている。
また、ねじ部283の延長方向の中途には、括れ部286が設けられている。図18に示す例では、ねじ部283において、括れ部286よりも下方でねじが切られ、括れ部286よりも上方ではねじが切られていない。
例えば、特殊ねじ280aで固着部を固着する場合には、キャップ244aの245aからスクリュードライバ等の工具を差し込み、スクリュードライバ等の工具で上部部材284を回転させることによって、ねじ部283がねじ穴211aに挿入されていく。ねじ部283の先端がねじ穴211aの最深部に達した後、さらにスクリュードライバ等の工具を回転させ、所定値を越える捻れ荷重を上部部材284に加えると、頭部285と上部部材284との間の連結部287が切断される。
なお、特殊ねじ280aは、金属製でもよいが、頭部285と上部部材284とを分離しやすくするために合成樹脂製でもよい。
従って、その状態では、特殊ねじ280aによって固着部が固着されるとともに、特殊ねじ280aから切り離された上部部材284が、被固着部255aの内部空間に残る。被固着部255aの上面にはキャップ244aが被せられているので、上部部材284は、被固着部255aの内部空間に閉じこめられる(図20および図22参照)。
すると、固着部を固着している固着を取り外すために、キャップ244aに設けられている開口245aから何らかの工具を差し込んでも、その工具は、頭部285に到達することはできない。つまり、不正に特殊ねじ280aによる固着を解除しようとしても、固着を解除することは困難である。
なお、ここでは、特殊ねじ280aによって固着部を固着する場合について説明したが、特殊ねじ280b〜280dによって固着部を固着する場合も、特殊ねじ280aによって固着部を固着する場合と同様に処理が実行される。
なお、第1被固着部255における各被固着部255a〜255dは、特殊ねじおよび予備用特殊ねじを通すことが可能な四角柱状の筒状部と、筒状部と側壁230とを連接する連接部257とで構成されているが、図19に示すように、4つの連接部257のうちの少なくとも1つ(例えば、被固着部255a)は、上部255xが下部255yよりも幅広に形成されている。図19に示すように、上部255xの幅1001はWであり、従来構造では上部255xは存在せず、各被固着部255a〜255dの幅1002はWであり、また、W>Wである。上述したように、連接部257はニッパ等の工具で切断可能であるが、幅広の上部255xでは切断面の面積が大きくなり、切断跡が目立つ。すなわち、切断されたことを容易に視認できるようになる。なお、ここでは、最初に特殊ねじがねじ止めされる被固着部255aに対する連接部257のみが幅広の上部255xを有するようにしたが、他の被固着部255b〜255dに対しても幅広の上部255xを有するようにしてもよい。被固着部255a〜255dの全てにおいて、上部255xを有するようにしてもよい。
上記の説明では、特殊ねじ280aによって固着部が固着されるとともに、上部部材284が特殊ねじ280aから切り離されたが、上部部材284を特殊ねじ280aから切り離さないようにしてもよい。
以下、特殊ねじ280a〜280dを用いた具体的な固着方法を説明する。図20は、第1被固着部255と第2被固着部212とからなる固着部を拡大して示す正面図である。図20には、特殊ねじ280aのみがねじ止めされた状態が示されている。なお、図20では、筒状体の被固着部255a〜255dの内径(略四角形の底面259a〜259dの幅に相当)が広めに記載されているが、実際には、被固着部255a〜255dの内径は、頭部285および上部部材285の直径とほぼ同じである。
図20に示すように、ねじ止めされた特殊ねじ280aにおいて、上部部材284は、頭部285から切り離されていない。しかし、特殊ねじ280aがねじ止めされた後、キャップ244aが筒状体の被固着部255aの上面開口に嵌め込まれる前に、接着剤291が被固着部255aの内部に注入されている。すなわち、接着剤291によって、特殊ねじ280が取り外されにくくされている。なお、接着剤291は、所定の色に着色された色付接着剤であってもよい。接着剤291は、開口245aから注入されてもよいが、キャップ244aを装着する前に注入されてもよい。最初の固着は、実際の遊技機の設置時に既に実行されているので、最初の固着に使用される被固着部255aについて接着剤291を注入することは、不正行為の防止の観点から特に好ましい。
また、色付接着剤を注入することに代えて、有色のキャップ244aを用いるようにしてもよい。その場合、最初に装着される特殊ねじ280aに対して用いられるキャップ244aのみを有色にして、他の特殊ねじ280b〜80dに対して用いられるキャップ244b〜244dは透明であるようにしてもよい。キャップ244aの色をキャップ244b〜244dの色と変える場合には、例えば中古機からキャップ244b〜244dを入手してもキャップ244aとして使用することはできないので、不正行為の防止により効果的である。また、キャップ244aの形状をキャップ244b〜244dの形状と変えても同様の効果を得ることができる。また、キャップ244aにおける開口245aの形状をキャップ244b〜244dにおける開口245b〜245dの形状と変えても同様の効果を得ることができる。
さらに、ケース本体201の側壁203側に形成されているカバー部351の内部において、ねじ穴211a〜211dに相当する位置に穴部272a〜272dが設けられた金属製のプレート271が埋め込まれている。穴部272a〜272dの径は、特殊ねじ280a〜280dにおけるねじ部283の径(具体的には、括れ部286の直上および直下の部分の径)、括れ部286の下端部よりもやや小さく、ねじ部283の中途に形成されている括れ部286の径とほぼ同じである。
例えば、特殊ねじ280aをねじ止めするときに、特殊ねじ280aの先端は、プレート271における穴部272aを通過し、さらに、特殊ねじ280aにおけるねじ部283は、穴部272aの外周部分を下方に押しながら穴部272aを通過する。
カバー部351の内部において、プレート271は、特殊ねじ280aの先端がねじ穴211aの底部に達したときに、プレート271における穴部272aが括れ部286に嵌り込むような位置に設置されている。なお、このとき、頭部285の下面は、被固着部255aの底面259aに当接している。従って、特殊ねじ280aがねじ止めされたときに、括れ部286は、穴部272aに嵌り込んだ状態になる。すると、特殊ねじ280aを何らかの手段で不正に外すことがより困難になる。
つまり、特殊ねじ280a(具体的には、ねじ部283)を、ねじ止めしたときに回転させた方向と逆方向(この例では、反時計回り)に回転させても、括れ部286がプレート271で規制されて、ねじ部283は上方向に移動できない。つまり、プレート271は、特殊ねじ280aがねじ穴211aに進入した後、ねじ穴211aから離脱するような方向に移動することを規制する。
なお、ここでは、特殊ねじ280aがねじ止めされる場合について説明したが、特殊ねじ280b〜280dがねじ止めされる場合も、特殊ねじ280aをねじ止めするときと同様にねじ止めされる。よって、特殊ねじ280b〜280dを何らかの手段で不正に外すこともより困難になる。なお、未だ固着に使用されていない固着手段(図20に示す例では、特殊ねじ280b〜280d)の全体が、収納手段(被固着部255b〜255dおよび筒状部256a〜256d)に収納されているが、固着手段の先端側(この例では、ねじ部283の先端の側)の一部は、位置合わせを阻害しない限り、収納手段から突出してもよい。
また、第1の実施の形態でも、カバー部351の内部において、ねじ穴211a〜211dに相当する位置に穴部272a〜272dが設けられた金属製のプレート271が埋め込まれている(図15および図17参照)。
特殊ねじ280による封止状態を解除してケースカバー202を開放しようとする場合、特殊ねじ280を反時計回りに回して取り外すことができないので、ケース本体201またはケースカバー202の一部を破壊するか、あるいは、連接部257をニッパ等の工具により切断し、固着片(筒状部)212aに特殊ねじ280を介して固着されている被固着部255aをケースカバー202から切り離すしかない。
図21は、被固着部255aをケースカバー202から切り離した状態を示す説明図である。図21(A)はケース本体201側を示し、図21(B)はケースカバー202側を示す。
破壊または切断のいずれの方法をとるにせよ、封止状態を解除してケースカバー202を開放した場合には、破壊または切断の痕跡が残る。図21(A)には、連接部257を切断することによって被固着部255aをケースカバー202から切り離したときに、連接部257の切断痕が残っている状態が示されている。
例えば不正行為によってケースカバー202が開放された場合でも、切断痕等によって、早期のうちに不正行為が行われたことを発見することができる。よって、万が一不正な遊技制御プログラムが格納されたROMを有する主基板等にすりかえられた場合でも、早期に発見して対処することができる。従って、その状態で遊技が行われて遊技店が不利益を被ることを回避することができる。
図22は、2回目の固着が実行された後の第1被固着部255と第2被固着部212とからなる固着部を拡大して示す正面図である。図22には、特殊ねじ280bがねじ止めされた状態が示されている。
なお、特殊ねじ280aもねじ止めされているが、図22に示す状態は、特殊ねじ280aによって最初に固着がなされた後、何らかの理由(例えば、基板を検査する目的)で被固着部255aについての連接部257が切断され、その後、特殊ねじ280bがねじ止めされた状態である。つまり、図22に示された状態では、第1被固着部255と第2被固着部212と固着は、特殊ねじ280bで実現されている。なお、図22では、連結部287の破断による上部部材284の頭部285からの分離の様子の理解を容易にするために、筒状体の被固着部255a〜255dの内径がやや広めに記載されているが、実際には、被固着部255a〜255dの内径は、頭部285および上部部材284の直径とほぼ同じである。
図22に示すように、最初に固着に用いられる特殊ねじ280aの固着方式は、2回目以降に用いられる特殊ねじ280b〜280dの固着方式とは異なっている。具体的には、特殊ねじ280aによる固着は、第2の実施の形態(図20参照)の場合と同様に、特殊ねじ280aがねじ止めされた後、キャップ244aが筒状体の被固着部255aの上面開口に嵌め込まれる前に、接着剤291が被固着部255aの内部に注入されている。上部部材284は、頭部285から切り離されていない。しかし、特殊ねじ280bによる固着方式は、スクリュードライバ等の工具で上部部材284を回転させることによってねじ部283をねじ穴211aに挿入させ、さらにスクリュードライバ等の工具を回転させて所定値を越える捻れ荷重を上部部材284に加えて頭部285と上部部材284との間の連結部287を切断する方式である。なお、特殊ねじ280aの連結部287を切断せず接着剤291で固定する方式を用いる場合には、特殊ねじ280aにおける上部部材284は設けられていなくてもよい。また、特殊ねじ280c,280dによる固着方式は、特殊ねじ280bによる固着方式と同じである。
不正行為者は、一般に、最初の特殊ねじ280aによる固着方式と、2回目以降の固着方式とが異なっていることを認識していない。すると、例えば、被固着部255aにおける連接部257を切断してケース本体201とケースカバー202とを分離可能にして基板に搭載されている部品に対して不正行為を行った後、2回目の特殊ねじ280bによる固着を実行して不正行為を隠蔽しようとしたときに、特殊ねじ280bによる固着方式として、最初の特殊ねじ280aによる固着方式と同じ方式を採用する可能性が高い。
すると、連接部257の切断痕を確認しなくても、特殊ねじ280bによる固着方式が異なっていることによって、不正行為がなされたことを直ちに発見することができる。
また、正規の理由で被固着部255aにおける連接部257を切断した後、図22に示されたように2回目の特殊ねじ280bによる固着を実行した場合には、上部部材284が被固着部255aの内部空間に閉じこめられているので、キャップ244aに設けられている開口245aから何らかの工具を差し込んでも、その工具は、特殊ねじ280bに到達することはできない。つまり、不正に特殊ねじ280bによる固着を解除しようとしても、固着を解除することは困難である。このことは、特殊ねじ280c,280dについても同様である。
なお、この実施の形態では、図22等に示すように、最初に固着に用いられる特殊ねじ280aについて連結部287は切断されていないが、特殊ねじ280aについて、図22において特殊ねじ280bについて示されているように、切断されてもよい。また、図22において特殊ねじ280bについて示されているように、接着剤291を使用しなくてもよい。
実施の形態2.
図23は、第2の実施の形態における第1被固着部255と第2被固着部212とからなる固着部を拡大して示す正面図である。図23には、ピン288によって第1被固着部255と第2被固着部212とが固着されている状態が示されている。
ピン288において、頭部285から延びる延長部にねじは切られれていない。また、特殊ねじ280a等と同様に、頭部285の上部にスクリュードライバ等の工具の先端が嵌り込む係合部(例えば、十字形)を有する上部部材284を有する。頭部285と上部部材284とは結合しているが、連結部287は、頭部285および上部部材284の径よりも小径に形成されている。連結部287は、上部部材284に加えられる捻れ荷重が所定値を越えると切断されるように形成されている。また、頭部285から延びる延長部の中途には、括れ部286が設けられている。
また、第2被固着部212において、ねじ穴211aに代えて、ねじが切られていない穴部213が設けられている。
特殊ねじ280b〜280dは、第1の実施の形態における特殊ねじ280a〜280dと同様の構造を有している。なお、図23では、連結部287の破断による上部部材284の頭部285からの分離の様子の理解を容易にするために、筒状体の被固着部255a〜255dの内径がやや広めに記載されているが、実際には、被固着部255a〜255dの内径は、頭部285および上部部材284の直径とほぼ同じである。
最初は、ピン288によって第1被固着部255と第2被固着部212とが固着される。その場合、押下用の工具等を用いてピン288を穴部213に挿入する。挿入が完了すると、括れ部286は、穴部272aに嵌り込んだ状態になる。さらに、スクリュードライバ等の工具で上部部材284を回転させることによって、所定値を越える捻れ荷重を上部部材284に加えて、頭部285と上部部材284との間の連結部287を切断する。ピン288から切り離された上部部材284が、被固着部255aの内部空間に残る。被固着部255aの上面にはキャップ244aが被せられているので、上部部材284は、被固着部255aの内部空間に閉じこめられる。
特殊ねじ280b〜280dについては、第1の実施の形態の場合と同様の固着方法によって、第1被固着部255と第2被固着部212との固着を行う。
第2の実施の形態でも、最初に固着に用いられる固着方式は、2回目以降に用いられる特殊ねじ280b〜280dの固着方式とは異なっている。また、固着に用いられる部材(ピン288と特殊ねじ280b〜280d)の構造も異なっている。すると、不正行為者が、被固着部255aにおける連接部257を切断せずに何らかの手段によってピン288を取り外し、ケース本体201とケースカバー202とを分離可能にして基板に搭載されている部品に対して不正行為を行った後、不正行為を隠蔽するためにピン288と同様の構造の部材を用いて被固着部255aと第2被固着部212とを固着することは困難である。ピン288と同様の構造の部材を入手することは困難だからである。第2の実施の形態が適用された他の遊技機(例えば、中古品)から特殊ねじ280b〜280dを入手することは、他の遊技機において特殊ねじ280b〜280dは未だ固着に使用されていないことが多いので、比較的容易である。しかし、他の遊技機からピン288を入手しようとした場合には、ピン288を破壊せずに入手する必要があるが、ピン288は他の遊技機において最初に固着に使用されているので、ピン288を破壊せずに入手することは困難である。
また、第2の実施の形態では、固着方式の相違を、ねじが切られていないピン288を用いる方式と、特殊ねじ280b〜280dを用いる方式とで実現したが、ねじ等の固着用部品の大きさや色を異ならせたり、ねじのピッチを異ならせることによって、固着方式の相違を実現してもよい。また、頭部285と上部部材284とを結合する連結部287の取付位置を異ならせることによって、固着方式の相違を実現してもよい。
なお、上記の各実施の形態では、2回目以降の固着に用いられる特殊ねじ280b〜280dは被固着部255b〜255dに収納されていたが、被固着部255b〜255dに収納されていなくてもよい。
また、上記の実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560を搭載した主基板31について不正行為を効果的に防止するための対策を施した構造を説明したが、払出制御用マイクロコンピュータを搭載した払出制御基板37について、上記の実施の形態と同様の構造を採用してもよい。また、演出の制御を行う演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ110)が搭載された演出制御基板80について、上記の各実施の形態と同様の構造を採用してもよい。さらに、払出制御基板37および演出制御基板80以外の回路部品が搭載された基板について上記の実施の形態と同様の構造を採用してもよい。なお、図2には、払出制御基板37を収納する基板収納ケースに関して、上記の各実施の形態と同様の構造が採用されていることが示されている。
なお、封止手段は、特殊ねじで制御基板のケースの箱体、カバー体に設けられた取付部をねじ止めするものに限定されず、係合ピン止め、リベット止め、溶着するものでもよい。また、封止手段は、ねじ、リベット、係合爪のような固着部品のみを指すのではなく、固着部品と固着部品を装着するための複数の被固着部とを包含する概念である。
実施の形態3.
上記の各実施の形態では、パチンコ遊技機における制御基板(主基板31や払出制御基板37)を例にしたが、スロットマシンにおける制御基板に対して、上記の実施の形態を適用することもできる。図24は、遊技機としてのスロットマシン420を、貸出装置(遊技用装置)としてのカードユニット400とともに示す正面図である。図24に示すように、スロットマシン420には、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リールともいう。)が水平方向に並設されている。リール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄がスロットマシン420の前面に設けられた透視窓413から見えるように配置されている。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたリールモータによって回転されることによって、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓413に連続的に変化しつつ表示される。また、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることによって、透視窓413に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示される。また、スロットマシン1の前面に液晶表示器451が配置されている。
スロットマシン420には、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)が表示されるクレジット表示器410、カードユニット400に挿入された記憶媒体としてプリペイドカードから読み出された有価価値の残額が、有価価値の残額により貸出可能なメダル数に換算して表示されるカード残数表示器411、メダルを投入可能なメダル投入部424、クレジットを用いて賭数を設定する際に操作される1BETスイッチ405およびMAXBETスイッチ416、カードユニット400に挿入されたプリペイドカードを返却させるためのカード返却スイッチ412、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ407、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが設けられている。さらに、遊技者がメダルを借り出すときに操作する貸出操作スイッチ414と、メダルの貸し出しが可能であるか否かを示す貸出可能ランプ415が設けられている。
図24に示すように、カードユニット400には、使用可能であることを示す使用可LED401、挿入されたプリペイドカードから読み出された有価価値の残額が表示される残額表示器402、プリペイドカードが挿入中である旨を示すカード挿入中LED403、プリペイドカードを挿入するためのカード挿入口404が設けられている。
遊技者がスロットマシン420においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部424から投入するか、またはクレジットの有価価値を使用して賭数を設定する。クレジットの有価価値を使用するにはMAXBETスイッチ406または1BETスイッチ405を操作すればよい。所定数の賭数が設定されると、設定された賭数に応じて入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効になり、スタートスイッチ407の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。例えば賭数として1以上が設定された時点でゲームが開始可能な状態となる。
ゲームが開始可能な状態で遊技者がスタートスイッチ407を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが景品として遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(例えば50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴409から払い出される。
パチンコ機の場合には遊技機本体の裏面側に収納ケースが取り付けられるが、スロットマシンの場合には箱型筐体の内部に基板等の電気部品が配置されることが多いので、その場合には箱型筐体の内側の部分に、上記の各実施の形態の構造が適用される。
本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機に適用可能であり、特に、遊技機に対する不正行為を防止するために有用である。
パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。 パチンコ遊技機を裏面から見た背面図である。 遊技制御基板(主基板)における回路構成例を示すブロック図である。 演出制御基板等の回路構成例を示すブロック図である。 遊技制御用マイクロコンピュータが実行するメイン処理を示すフローチャートである。 タイマ割込処理を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理を示すフローチャートである。 始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。 賞球処理を示すフローチャートである。 賞球制御処理を示すフローチャートである。 払出制御用マイクロコンピュータが実行するメイン処理を示すフローチャートである。 払出制御用マイクロコンピュータが実行するタイマ割込処理を示すフローチャートである。 演出制御用CPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理を示すフローチャートである。 基板収納ケースを示す分解斜視図である。 基板収納ケース200を示す平面図である。 ケースカバー202をスライドさせて閉鎖する状況における基板収納ケースを示す要部斜視図である。 第1被固着部と第2被固着部とからなる固着部を拡大して示す斜視図である。 連接部を示す説明図である。 第1被固着部と第2被固着部とからなる固着部を拡大して示す正面図である。 被固着部をケースカバーから切り離した状態を示す説明図である。 第1被固着部と第2被固着部とからなる固着部を拡大して示す正面図である。 第2の実施の形態における第1被固着部と第2被固着部とからなる固着部を拡大して示す正面図である。 スロットマシンをカードユニットとともに示す正面図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
31 遊技制御基板(主基板)
56 CPU
200 基板収納ケース
201 ケース本体
202 ケースカバー
212 第2被固着部
244a〜244d キャップ
245a〜245d 開口
255 第1被固着部
255a〜255d 被固着部
257 連接部
271 プレート
280a〜280d 特殊ねじ
283 ねじ部
284 上部部材(操作部)
285 頭部
286 括れ部
288 ピン
560 遊技制御用マイクロコンピュータ

Claims (4)

  1. 遊技媒体を用いて所定の遊技を行い、特定条件が成立したときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に移行させる遊技機であって、
    遊技機に設けられた電気部品を制御する電子部品が搭載された基板を収納可能な基体と蓋体とを有する収納ケースとを備え、
    前記蓋体には、複数の蓋体側固着部が設けられ、
    前記基体には、前記基体と前記蓋体とが位置合わせされたときに前記蓋体側固着部と対向する複数の基体側固着部が設けられ、
    前記複数の蓋体側固着部のうちの一の蓋体側固着部と、対向する基体側固着部とを固着手段によって固着することで、前記収納ケースを、前記収納ケースの一部である切断部を切断するか前記収納ケースを破壊しない限り開封不能な封止状態を実現可能とし、
    前記封止状態において、前記切断部を切断し、封止状態を解除した後に再び他の蓋体側固着部と、対向する蓋体側固着部とを固着手段によって固着することで前記収納ケースを、前記収納ケースの一部である切断部を切断するか前記収納ケースを破壊しない限り開封不能な封止状態を再び実現可能とし、
    前記蓋体側固着部は、内部に固着手段を収納する収納部を有し、
    前記固着手段は、前記収納部の底面に当接させるための頭部と、該頭部から一方に延びる結合部と、前記頭部の他方に連結部を介して連結され工具により操作可能な操作部とを有し、
    前記収納部は、前記結合部の先端側に対向する面に前記結合部が挿通可能な挿通穴と、該挿通穴の反対側の面に前記操作部よりも小さな操作穴を有する蓋部材とを備え、
    前記収納部に収納された前記固着手段が前記蓋部材の操作穴を介して操作されることにより前記結合部を前記基体側固着部の内部に進入させ前記基体と前記蓋体とを固着した封止状態において、前記連結部が破断されることによって前記頭部から分離した前記操作部が前記収納部の内部に残存する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 基体側固着部には、封止状態において、前記基体側固着部の内部に進入している結合部が前記基体側固着部の内部から離脱するために移動することを規制するための規制部材が設けられている
    請求項1記載の遊技機。
  3. 最初に封止状態を実現するために使用される固着方式と2回目以降に封止状態を実現するために使用される固着方式とで、最初に使用される固着方式は、2回目以降に使用される固着方式とは異なる
    請求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. 2回目以降に用いられる固着方式は、収納部に収納された固着手段が蓋部材の操作穴を介して操作されることにより結合部を基体側固着部の内部に進入させ基体と蓋体とを固着した封止状態において連結部が破断されることによって頭部から分離した操作部が前記収納部の内部に残存する固着方式である
    ことを特徴とする遊技機。
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