JP6436478B2 - 封印容器 - Google Patents

封印容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6436478B2
JP6436478B2 JP2014197770A JP2014197770A JP6436478B2 JP 6436478 B2 JP6436478 B2 JP 6436478B2 JP 2014197770 A JP2014197770 A JP 2014197770A JP 2014197770 A JP2014197770 A JP 2014197770A JP 6436478 B2 JP6436478 B2 JP 6436478B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing
container
medicine
sealing cap
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014197770A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016072317A (ja
Inventor
洋也 遠藤
洋也 遠藤
大木 誠
誠 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Embedded Products Ltd
Original Assignee
NEC Embedded Products Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Embedded Products Ltd filed Critical NEC Embedded Products Ltd
Priority to JP2014197770A priority Critical patent/JP6436478B2/ja
Publication of JP2016072317A publication Critical patent/JP2016072317A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6436478B2 publication Critical patent/JP6436478B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

本発明は、電子部品(ROM,CPU)及び該電子部品を搭載する基板といった重要部材を内部に収容する封印容器に係り、封印用キャップを外して開封しようとする不正を防止することができる技術に関する。
パチンコ等の遊技機、産業用ロボット、白物家電などの電子機器には、これらの動作を制御する電子部品(ROM,CPU)を搭載した基板が収容される。このような基板が不正な改造を防止して電子器機器の機能を保証するため、または内部に組み込まれている情報を保護するため、この基板を密封可能な基板ケースに収納することが行われている。
例えば、特許文献1にはこのような基板ケースを密封するために使用されるねじについての技術が開示されている。
この基板ケースは、皿状部材に連結部が一体成型されると共に、キャップ状部材に有底円筒状部が一体成型される。これら有底円筒状部と連結部は、該有底円筒状部内に頭部を臨ませたビスにより固定される。
また、有底円筒状部には、封印蓋が嵌入される。この封印蓋は、有底円筒状部に挿入される軸部の外周面に、突環部が突出形成される。突環部には、有底円筒状部の内周面に当接する周面部が形成されるとともに、該突環部における有底円筒状部に対する嵌入方向の前側端縁に、周面部から嵌入方向の前側に向かうにつれて軸中心に向けて傾斜するテーパ面が形成される。そして、封印蓋を有底円筒状部に嵌入すると、突環部が有底円筒状部の内周面に食い込んで抜け止めされる。
特開2009−232874号公報
ところで、上記特許文献1に示される基板ケースでは、封印蓋を有底円筒状部に嵌入した際に、突環部が有底円筒状部の内周面に食い込んで抜け止めされる構成であるが、有底円筒状部への封印蓋の嵌入が緩い場合には、簡単に外れる恐れがある。
このとき、上記特許文献1では、封印蓋が外れた状態で内部基板の不正改造がなされてしまい、その後で、該封印蓋を元の状態に戻したとしても、不正開封の痕跡が残らないことがあり、不正開封の発見が遅れてしまうという問題があった。
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡易な構成により、封印用キャップとなる封印蓋の不正開封した場合の痕跡を確実に残し、不正開封の発見を早期かつ確実に行うことができる封印容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。すなわち、本発明は、互いに重ねられる上容器と下容器との間に収容空間を形成する容器と、互いに重なる上容器と下容器のいずれか一方を貫通する貫通部を経由して、これら両容器を連結する封印用ねじと、前記貫通部内の前記封印用ねじの頭部を臨むように、前記上容器と下容器のいずれか一方に形成された凹部と、該凹部に挿入されて前記上容器または下容器に連結され、前記貫通部内の前記封印用ねじを覆う封印用キャップと、を具備し、該封印用キャップの胴体または縁部と前記封印用ねじの頭部とを結ぶ直線と交差する位置に、混合により発熱する薬剤を収容する薬剤収容袋を複数設け、前記封印用キャップを、前記薬剤の混合で軟化する材料により形成することを特徴とする。
本発明によれば、封印用キャップの胴体部または縁部と、封印用ねじの頭部とを結ぶ直線と交差する位置に、薬剤の混合により発熱する薬剤収容袋を複数設けるとともに、該封印用キャップを、前記薬剤の混合で軟化する材料により形成したので、前記直線に沿ってドライバ等の棒状体工具が不正に挿入された際に、複数の薬剤収容袋を突き破り、各薬剤収容袋内の薬剤が混合される。
そして、薬剤収容袋内の薬剤が混合されて発熱反応が生じることにより、該薬剤収容袋の周囲の封印用キャップが軟化及び変形し、この状態を見ることにより、封印用キャップの不正開封が行われたことを管理者が認識することができる。
すなわち、本発明では、不正開封がなされた場合に、封印用キャップを軟化及び変形させることで、該封印用キャップを不正開封した場合の痕跡を確実に残し、当該不正開封の発見を早期かつ確実に行うことができる。
さらに、本発明では、封印用キャップに薬剤収容袋を複数設け、かつ該封印用キャップを薬剤の混合により発生する熱で軟化する材料により形成するという簡易な構成により、上述した、封印用キャップとなる封印蓋の不正開封した場合の痕跡を確実に残し、不正開封の発見を早期かつ確実に行うことができる。
本発明に係る封印容器を示す断面図である。 第1実施形態に係る封印容器の外観図である。 第1実施形態に係る封印容器を上方から見た分解斜視図である。 第1実施形態に係る封印容器を下方から見た分解斜視図である。 第1実施形態に係る封印容器の断面図であって、(a)封止状態にある封印容器、(b)工具が挿入されて変形した封印容器である。 第1実施形態に係る封印用キャップの断面図である。 第2実施形態に係る封印容器を上方から見た分解斜視図である。 第2実施形態に係る封印容器を下方から見た分解斜視図である。 第2実施形態に係る封印用キャップの断面図である。 第2実施形態に係る封印用キャップの変形例を示す断面図である。 第3実施形態に係る封印容器を上方から見た分解斜視図である。 第3実施形態に係る封印容器を下方から見た分解斜視図である。 第3実施形態に係る封印用キャップの断面図である。 第4実施形態に係る封印用キャップの断面図である。
図1は、本発明に係る封印容器100を具体的に示す断面図である。
この図1において符号1で示すものは容器であって、プラスチック材料により形成された下容器となるケースベース2、上容器となるケースカバー3、これらケースを連結するための封印用ねじ(後述する)を封印する封印用キャップ4を主な構成要素としている。
ケースベース2及びケースカバー3は、中心線Оを基準として互いに重ねられることで一体化するものであり、これらの間には、電子部品(ROM,CPU)及び該電子部品を搭載する基板(図示略)といった重要部材が収容される収納空間5が形成されている。
互いに重なるケースベース2とケースカバー3には、ケースカバー3を貫通して(符号3Aで貫通部を示す)ケースベース2の雌ねじ部6に至りねじ込まれる封印用ねじ7が設けられている。
この封印用ねじ7は頭部7Aを有し、該頭部7Aとねじ込まれたケースベース2との間に、ケースカバー3を挟み込むことによって、これらケースベース2及びケースカバー3を一体化させる。
また、容器1のケースカバー3には、貫通部3A内にねじ込まれた封印用ねじ7の頭部7Aを臨むように凹部8が形成され、凹部8内には封印用キャップ4が嵌め込まれる。
封印用キャップ4とケースベース2との間には、該封印用キャップ4をケースベース2に連結する連結手段10が設けられ、さらに封印用キャップ4には、該連結手段10に通じる隙間14を塞ぐ封止縁部4Bが、胴体部4Aと一体に設けられている。そして、このような構成により、封印用ねじ7を封印する封印用キャップ4が連結手段10によりケースカバー3の凹部8内に固定されるとともに、該封印用キャップ4に設けられた封止縁部4Bによって、ドライバ等の棒状の解除工具Tが連結手段10に至ることを阻止する。
該封印用キャップ4の胴体部4A、または封止縁部4Bと封印用ねじ7の頭部7Aとを結ぶ直線Lと交差する位置には、混合により発熱する薬剤収容袋20(符号20A、20Bで示す)が複数設けられている。これら薬剤収容袋20は、封印用キャップ4に接するように配置されているものであって、内部には互いが混合された場合に、発熱反応が生じる物質がそれぞれ収容されている。
また、封印用キャップ4は、薬剤により発生する熱により軟化する材料(溶融温度が比較的低い材料)により形成されている。
そして、これら構成により、直線Lに沿ってドライバ等の棒状の解除工具Tが不正に挿入された際には、複数の薬剤収容袋20を突き破り、各薬剤収容袋20内の薬剤が混合される。その後、薬剤収容袋20の薬剤混合により発熱反応が生じた場合には、該薬剤収容袋20の周囲の封印用キャップ4が軟化及び変形し、不正開封の痕跡を残すことができる(封印用キャップ4の軟化、変形箇所を図1に符号4aで示す)。
そして、上記のように構成された封印容器100では、封印用キャップ4の胴体部4Aまたは封止縁部4Bと、封印用ねじ7の頭部7Aとを結ぶ直線Lと交差する位置に、混合により発熱する薬剤収容袋20を複数設けるとともに、該封印用キャップ4を、薬剤の混合で軟化する材料により形成した。これにより、直線Lに沿ってドライバ等の解除工具Tが不正に挿入された際には、複数の薬剤収容袋20を突き破り、各薬剤収容袋20内の薬剤が混合される。
そして、上記封印容器100では、薬剤収容袋20内の薬剤が混合されて発熱反応が生じることにより、該薬剤収容袋20の周囲の封印用キャップ4が軟化及び変形し、この状態を見ることにより、封印用キャップ4の不正開封が行われたことを管理者が認識することができる。
すなわち、上記封印容器100では、不正開封がなされた場合に、封印用キャップ4を軟化及び変形させることで、該封印用キャップ4を不正開封した場合の痕跡を確実に残し、当該不正開封の発見を早期かつ確実に行うことができる。
さらに、上記封印容器100では、封印用キャップ4に薬剤収容袋20を複数設け、かつ該封印用キャップ4を、薬剤の混合で軟化する材料により形成するという簡易な構成により、上述した、封印用キャップ4となる封印蓋の不正開封した場合の痕跡を確実に残し、不正開封の発見を早期かつ確実に行うことができる。
なお、本例では、容器1の一方側であるケースカバー3に凹部8を形成し、該凹部8内から、該ケースカバー3を、容器1の他方側となるケースベース2に固定するための封印用ねじ7をねじ込むようにしたが、逆であっても良い。すなわち、ケーケースベース2に凹部8を形成し、該凹部8内から、該ケースベース2を、ケースカバー3に固定するための封印用ねじ7をねじ込むようにしても良い。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る封印容器100´について、図2〜図6を参照して説明する。
これら図2〜図6は、図1の封印容器100をさらに具体化した図であって、図2は外観図、図3及び図4は、ケースベース2、ケースカバー3、封印用キャップ4を主な構成要素とする容器1の分解図、図5(a)及び(b)は封印容器100´の縦断面図、図6は封印用キャップ4を示す断面図である。
ケースベース2及びケースカバー3は中心線Oを基準として互いに重ねられた状態で箱形状となるものであって、その内部に、電子部品(ROM,CPU)及び該電子部品を搭載する基板(図示略)といった重要部材が収容される収納空間5が形成される。また、封印用キャップ4は全体が円筒状に形成されている。
なお、ケースベース2、ケースカバー3、封印用キャップ4は中心線Oを基準として互いに結合される。
また、封印用キャップ4は、中心線Oに沿う筒状の胴体部4Aと、該胴体部4Aの後端部に配置された円盤状の封止縁部4Bとが一体に設けられた構成である。
また、図5(a)に示されるように、封印用キャップ4には容器1に連結するための連結手段10が設けられているが、該連結手段10は、封印用キャップ4の胴体部4A先端に設けられて外側に突出した係合部11と、凹部8の周縁部に形成されて該係合部11に係合されるスリット状の被係合部12とを有している。また、被係合部12は、凹部8の内周面13の下部にて内側(中心線O側)に突出する突出形状に形成される。
図5及び図6に示すように、封印用キャップ4の胴体部4Aの外周面であり、かつ封止縁部4Bと封印用ねじ7の頭部7Aとを結ぶ直線Lと交差する位置には、混合により発熱する薬剤収容袋20が複数(本例では2つの薬剤収容袋20A、20Bが上下に重なるように)設けられており、これら薬剤収容袋20(20A、20B)には、解除工具Tが突き刺さることで互いが混合された場合に、発熱反応が生じる材料(材料A、材料B)がそれぞれ収容されている。
また、図4に示されるように、これら薬剤収容袋20(20A、20B)は封印用キャップ4の胴体部4Aの外面に接しかつ胴体部4Aの外周面の周方向に沿って環状に形成されている。
例えば、薬剤収容袋20Aの材料Aとして「水」が使用され、薬剤収容袋20Bの材料Bとして「酸化カルシウム/アルミニウム粉末」が使用されており、これら材料A、Bが混合された場合には、およそ98℃まで発熱させることができる。
また、他の例では、薬剤収容袋20Aの材料Aとして「水」が使用され、薬剤収容袋20Bの材料Bとして「生石灰」が使用されており、これら材料A、Bが混合された場合には、およそ80〜90℃まで発熱させることができる。
また、他の例では、薬剤収容袋20Aの材料Aとして「水」が使用され、薬剤収容袋20Bの材料Bとして「鉄粉」が使用されており、これら材料A、Bが酸素存在下で混合された場合には、およそ63℃まで発熱させることができる。
また、封印用キャップ4は、薬剤収容袋20内の材料混合により発生する熱により軟化する材料(例えば、耐熱温度が70〜90℃のポリスチレン、耐熱温度が70〜100℃のABS樹脂等の溶融温度が比較的低い材料)が適宜選択及び使用される。
そして、上記のような第1実施形態の封印容器100´では、まず、中心線Oを基準として基板(図示略)が収容されたケースベース2に対してケースカバー3を重ね合わせて、封印用ねじ7でケースベース2及びケースカバー3を一体化して収納空間5内の基板を保護する。その後、図3〜図4に示すように、ケースカバー3に形成された凹部8へ封印用キャップ4を矢印A方向に挿入するが、その際、ケースカバー3の凹部8内に形成された連結手段10の被係合部12に、封印用キャップ4側に位置する係合部11を周方向に位置合わせるようにする。これにより、図1に示されるように、封印用キャップ4の係合部11が、ケースカバー3の内周面13と摺動した後、該挿入方向(矢印A方向)に対して外方に弾性変形し、その後、被係合部12に係合されることになる。
すなわち、封印容器100´では、連結手段10を構成する係合部11と被係合部12により、封印用キャップ4がケースカバー3に固定されて、該封印用キャップ4を容器1に結合させることができる。
また、上記のような第1実施形態の封印容器100´では、封印用キャップ4の胴体部4Aの外周面であり、かつ封止縁部4Bと、封印用ねじ7の頭部7Aとを結ぶ直線Lと交差する位置に、混合により発熱する薬剤収容袋20を複数(本例では、2つの薬剤収容袋20A、20Bに材料A、Bをそれぞれ収容)設けるようにした。
一方、封印用キャップ4は、薬剤により発生する熱により軟化する材料(例えば、ポリスチレン、ABS樹脂などの溶融温度が比較的低い材料)により形成するようにした。
そして、これら構成により、図5(a)及び(b)に示されるように、直線Lに沿ってドライバ等の解除工具Tが不正に挿入された際には、複数の薬剤収容袋20を突き破り、各薬剤収容袋20内の薬剤が混合され、かつ薬剤混合により発熱反応が生じた場合には、該薬剤収容袋20に接する周囲の封印用キャップ4が軟化及び変形する(図5(b)参照)。その後、管理者がこの状態を見ることにより、封印用キャップ4の不正開封が行われたことを認識することができる。
すなわち、第1実施形態の封印容器100´では、不正開封がなされた場合に、封印用キャップ4を軟化及び変形させることで、該封印用キャップ4を不正開封した場合の痕跡を確実に残し、当該不正開封の発見を早期かつ確実に行うことができるものである。
さらに、第1実施形態の封印容器100´では、封印用キャップ4に薬剤収容袋20を複数設け、かつ該封印用キャップ4を、薬剤収容袋20内の薬剤混合で軟化する材料により形成するという簡易な構成により、上述した、封印用キャップ4となる封印蓋の不正開封した場合の痕跡を確実に残し、不正開封の発見を早期かつ確実に行うことができる。
なお、上記第1実施形態では、図6に示すように、封印用キャップ4の胴体部4Aの外周面に、混合により発熱する薬剤収容袋20が複数(本例では2つの薬剤収容袋20A、20Bが上下に重なるように)設けられているが、これら薬剤収容袋20の個数は、中に収容される発熱材料により変わるものであり、2つに限定されるものではない。
また、上記第1実施形態では、封印用キャップ4を不透明なプラスチック材料により形成しているが、解除工具Tを使って不正開封を試みようとする者を躊躇させるために、該封印用キャップ4の容器1を透明にして、薬剤収容袋20を外部から目視できるようにしても良い。すなわち、内部の薬剤の存在を外部から視認できるように構成しておけば、不正な開封を抑止する効果を期待することができる。
また、上記開封防止機構は、容器そのものを改造することなく、封印キャップのみを改造することにより実現することができるので、既存の容器にも広く適用することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図7〜図9を参照して説明する。
これら図7〜図9は第2実施形態に係る封印容器101であって、第1実施形態に示される封印容器100´と構成を異にするのは、薬剤収容袋21の形状及び設置箇所である。
図7及び図8は容器1の分解図、図9は封印用キャップ40を示す断面図であり、これらの図面を参照して分かるように、薬剤収容袋21は、封印用キャップ40に中空に形成された胴体部40Aの内部であり、かつ封止縁部40Bと封印用ねじ7の頭部7Aとを結ぶ直線Lと交差する位置に配置されている。
また、薬剤収容袋21は、2つの薬剤収容袋21A、21Bを有し、1つの薬剤収容袋21Aを覆う外側に、もう1つの薬剤収容袋21Bが配置される二重袋構造となっている。
内側の薬剤収容袋21Aには、第1実施形態で示した材料Aが収容され、外側の薬剤収容袋21Bには材料Aを包むように材料Bが収容されており、解除工具Tで、(封印用キャップ40の胴体部40Aを経由して)これら薬剤収容袋21A、21Bが突き破られた場合に、これら薬剤収容袋21A、21B内の材料A、Bが混合されて発熱反応が生じる。なお、材料A、Bの具体例は第1実施形態と同様である。
一方、封印用キャップ40は、薬剤収容袋21(21A、21B)内の材料混合により発生する熱により軟化する材料(例えば、耐熱温度が70〜90℃のポリスチレン、耐熱温度が70〜100℃のABS樹脂等の溶融温度が比較的低い材料)が適宜選択及び使用されるが、この点は第1実施形態と同様である。
また、薬剤収容袋21(21A、21B)が収容される封印用キャップ40の胴体部40Aは、形状が保持できる程度の薄厚(例えば、1mm以下の厚さ)に形成されており、これにより、薬剤収容袋21内の材料混合による発熱反応で容易に軟化できるように構成されている。
また、封印用キャップ40の胴体部40Aは薄厚に形成されることで、解除工具Tによる薬剤収容袋21(21A、21B)に至る前の胴体部40Aの突き抜けを容易にしている。
以上詳細に説明したように第2実施形態の封印容器101では、封印用キャップ40の胴体部40A内の中空部であり、かつ封止縁部40Bと、封印用ねじ7の頭部7Aとを結ぶ直線Lと交差する位置に、混合により発熱する薬剤収容袋21を複数設ける(本例では、薬剤収容袋21B内に薬剤収容袋21Aに収容し、各袋21A、21B内に材料A、Bを収容する)ようにした。
一方、封印用キャップ40は、薬剤により発生する熱により軟化する材料(例えば、ポリスチレン、ABS樹脂などの溶融温度が比較的低い材料)により形成するようにした。
そして、これら構成により、直線Lに沿ってドライバ等の解除工具Tが不正に挿入された際には、封印用キャップ40の胴体部40Aとともに、複数の薬剤収容袋21を突き破り、各薬剤収容袋21(21A、21B)内の薬剤(材料A、B)が混合される。
薬剤混合により発熱反応が生じた場合には、該薬剤収容袋21に接する周囲の封印用キャップ40が軟化及び変形し、管理者がこの状態を見ることにより、封印用キャップ40の不正開封が行われたことを認識することができる。
すなわち、第2実施形態の封印容器101では、不正開封がなされた場合に、封印用キャップ40を軟化及び変形させることで、該封印用キャップ40を不正開封した場合の痕跡を確実に残し、当該不正開封の発見を早期かつ確実に行うことができるものである。
また、薬剤収容袋21が収容される封印用キャップ40の胴体部40Aは、形状が保持できる程度の薄厚(例えば、1mm以下の厚さ)に形成されているので、薬剤収容袋21内の材料混合による発熱反応で容易に軟化し、かつ解除工具Tによる薬剤収容袋21に至る前の該胴体部40Aの突き抜けを容易にすることができる。
なお、上記第2実施形態では、図9に示すように、封印用キャップ40の胴体部40A内に、混合により発熱する薬剤収容袋21が複数(本例では2つの薬剤収容袋21A、21Bが二重袋となるように)設けられているが、これら薬剤収容袋21の個数は、中に収容される発熱材料に変わるものであり、2つに限定されるものではない。
また、上記第2実施形態では、封印用キャップ40を不透明なプラスチック材料により形成しているが、解除工具Tを使って不正開封を試みようとする者を躊躇させるために、該封印用キャップ40及び/または周囲の容器1を透明にして、薬剤収容袋21を外部から目視できるようにしても良い。
また、上記第2実施形態では、封印用キャップ40の胴体部40A内に薬剤収容袋21(21A、21B)を収容した。このときの封印用キャップ40の胴体部40A内部への薬剤収容袋21の取り付け方式は、薬剤収容袋21を胴体部40Aに接着しても良いし、または薬剤収容袋21を胴体部40Aの内径よりもやや大きく形成し、該薬剤収容袋21を胴体部40Aに押し込み、摩擦力により該薬剤収容袋21を保持しても良い。
また、これに限定されず、図10に示すように、薬剤収容袋21の外側に係止突起22を設け、これら係止突起22を、封印用キャップ40の胴体部40A内に形成された係止段部23に嵌合させることで、該薬剤収容袋21を胴体部40A内に保持しても良い。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について、図11〜図13を参照して説明する。
これら図11〜図13は第3実施形態に係る封印容器102であって、第2実施形態に示される封印容器101と構成を異にするのは、胴体部41A及び封止縁部41Bからなる封印用キャップ41の胴体部形状である。
図11及び図12は容器1の分解図、図13は封印用キャップ41の断面図であり、これらの図面を参照して分かるように、封印用キャップ41の胴体部41Aには、その長さ方向に沿って複数のスリット30が形成されている。
これらスリット30は、封印用キャップ41の胴体部41Aの使用材料を少なくすることができるので、薬剤収容袋21内の材料混合による発熱反応で該胴体部41Aの軟化を容易にし、かつ解除工具Tによる薬剤収容袋21(21A、21B)に至る前の該胴体部41Aの通過または突き抜けを容易にすることができる。
以上詳細に説明したように第3実施形態に示される封印容器102によれば、直線Lに沿ってドライバ等の解除工具Tが不正に挿入された際には、封印用キャップ41の胴体部41Aに形成されたスリット30を経由して、複数の薬剤収容袋21を突き破り、各薬剤収容袋21(21A、21B)内の薬剤(材料A、B)が混合される。
そして、薬剤混合により発熱反応が生じた場合には、該薬剤収容袋21に接する周囲の封印用キャップ41が軟化及び変形し、管理者がこの状態を見ることにより、封印用キャップ41の不正開封が行われたことを認識することができる。
すなわち、第3実施形態の封印容器102では、不正開封がなされた場合に、封印用キャップ41を軟化及び変形させることで、該封印用キャップ41を不正開封した場合の痕跡を確実に残し、当該不正開封の発見を早期かつ確実に行うことができる。
また、第3実施形態に示される封印容器102では、封印用キャップ41の胴体部41Aにスリット30を設けたので、封印用キャップ41の胴体部41Aの使用材料を少なくすることができ、薬剤収容袋21内の材料混合による発熱反応で該胴体部41Aの軟化を容易にし、かつ解除工具Tによる薬剤収容袋21A、21Bに至る前の該胴体部41Aの通過または突き抜けを容易にすることができる。
なお、第3実施形態においても、第2実施形態で述べたように、封印用キャップ41を透明なプラスチック材料により形成することで、スリット30を通じた薬剤収容袋21の目視を容易にして、解除工具Tを使って不正開封を試みようとする者を躊躇させるようにしても良い。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について、図14を参照して説明する。
これら図14は第3実施形態に係る封印容器103であって、第1〜第3実施形態に示される封印容器100〜102と構成を異にするのは、薬剤(材料A、材料B)が収容される薬剤収容袋24の位置である。
具体的には、容器1のケースカバー3の内側面には、凹部8の内方に突出する侵入防止部50が設けられている。
侵入防止部50は、ケースカバー3の内側面から凹部8の内方に突出しかつ封印用キャップ4の封止縁部4Bに沿う内側延長部51と、該内側延長部51の端部から封止縁部4Bの内側面に向けて突出して外部からの解除工具Tの侵入を規制する規制部52とを有し、侵入防止部50の内側延長部51上に、複数の薬剤収容袋24が設置されている。
また、侵入防止部50の規制部52の先端は、封印用キャップ4の封止縁部4Bの内側面に形成された嵌合凹部53内に嵌合され、このような規制部52の存在により、解除工具Tが挿入された場合、該解除工具Tが封印用ねじ7に至ることを規制することができる。
薬剤収容袋24は、侵入防止部50の内側延長部51上に、2つの薬剤収容袋24A、24Bが上下に重なるように配置されたものであって、該封印用キャップ4の封止縁部4Bと、封印用ねじ7の頭部7Aとを結ぶ直線Lと交差する位置に配置されている。
また、複数の薬剤収容袋24(24A、24B)には、第1〜第3実施形態で示されたように、互いが混合された場合に、発熱反応が生じる材料(材料A、材料B)がそれぞれ収容されている。
また、封印用キャップ4は、薬剤収容袋24内の材料混合により発生する熱により軟化する材料が適宜選択及び使用される。
以上のような構成により、直線Lに沿ってドライバ等の解除工具Tが不正に挿入された際には、複数の薬剤収容袋24(24A、24B)を突き破り、各薬剤収容袋24内の薬剤が混合され、かつ薬剤混合により発熱反応が生じた場合には、該薬剤収容袋20に接する周囲の封印用キャップ4が軟化及び変形する。そして、管理者がこの状態を見ることにより、封印用キャップ4の不正開封が行われたことを認識することができる。
また、侵入防止部50の規制部52の先端は、封印用キャップ4の封止縁部4Bの内側面に形成された嵌合凹部53内に嵌合され、このような規制部52の存在により、解除工具Tが直線Lに沿って挿入された場合に、解除工具Tが封印用ねじ7に至ることを確実に規制することもできる。
なお、第4実施形態では、図14に示すように、封印用キャップ4の胴体部4Aの外周面に、混合により発熱する薬剤収容袋24が複数(本例では2つの薬剤収容袋24(24A、24B)が上下に重なるように)設けられているが、これら薬剤収容袋24の個数は、中に収容される発熱材料に変わるものであり、2つに限定されるものではない。
また、上容器と下容器とを連結する封印用ねじは、一方の容器を貫通して他方に至る長さを有するものであればその径路、具体的形状が上記実施形態に限定されるものではない。
また、第4実施形態では、封印用キャップ4を不透明なプラスチック材料により形成しているが、解除工具Tを使って不正開封を試みようとする者を躊躇させるために、該封印用キャップ4を透明にして、薬剤収容袋24を外から目視できるようにしても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、電子部品(ROM,CPU)及び該電子部品を搭載する基板といった重要部材を内部に収容する封印容器に係り、封印用キャップを外して開封しようとする不正を防止することができる技術に関する。
1 容器
2 ベースカバー(下容器)
3 ケースカバー(上容器)
4 封印用キャップ
4A 胴体部
4B 封止縁部
5 収容空間
6 雌ねじ部
7 封印用ねじ
8 凹部
20(20A、20B) 薬剤収容袋
21(21A、21B) 薬剤収容袋
22 係止突起
23 係止段部
24(24A、24B) 薬剤収容袋
30 スリット
40 封印用キャップ
40A 胴体部
40B 封止縁部
41 封印用キャップ
41A 胴体部
41B 封止縁部
50 侵入防止部
51 内側延長部
52 規制部
100 封印容器
100´封印容器
101 封印容器
102 封印容器
103 封印容器

Claims (10)

  1. 互いに重ねられる上容器と下容器との間に収容空間を形成する容器と、
    互いに重なる上容器と下容器のいずれか一方を貫通する貫通部を経由して、これら両容器を連結する封印用ねじと、
    前記貫通部内の前記封印用ねじの頭部を臨むように、前記上容器と下容器のいずれか一方に形成された凹部と、
    該凹部に挿入されて前記上容器または下容器に連結され、前記貫通部内の前記封印用ねじを覆う封印用キャップと、を具備し、
    該封印用キャップの胴体または縁部と前記封印用ねじの頭部とを結ぶ直線と交差する位置に、混合により発熱する薬剤を収容する薬剤収容袋を設け、
    前記封印用キャップは、前記薬剤の混合による発熱で軟化する材料により形成されることを特徴とする封印容器。
  2. 前記薬剤収容袋は、前記封印用キャップに接するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の封印容器。
  3. 前記薬剤収容袋は、前記封印用キャップの中央に形成された胴体部の外周面に配置されることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の封印容器。
  4. 前記薬剤収容袋は、前記封印用キャップの中央に形成された中空状の胴体部内に配置されることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の封印容器。
  5. 前記封印用キャップの胴体部には複数のスリットが形成されることを特徴とする請求項4に記載の封印容器。
  6. 前記薬剤収容袋は、一方の薬剤収容袋の中に他方の薬剤収容袋が収納される二重袋に形成されることを特徴とする請求項4又は5のいずれか1項に記載の封印容器。
  7. 前記封印用キャップには、前記薬剤収容袋を係止するための係止段部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の封印容器。
  8. 前記上容器および前記下容器のいずれか、または前記封印用キャップの一部に前記薬剤収容袋を臨む透明部分が設けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の封印容器。
  9. 前記容器の内側面には、前記凹部の内方に突出する侵入防止部が設けられ、
    前記侵入防止部は、前記凹部の内方に突出しかつ前記封印用キャップの縁部に沿う内側延長部と、該内側延長部の端部から前記縁部の内側面に向けて突出して外部からの棒状体の侵入を規制する規制部とを有し、
    前記侵入防止部の内側延長部上に、前記薬剤収容袋が設置されることを特徴とする請求項1に記載の封印容器。
  10. 前記侵入防止部の規制部の先端は、前記封印用キャップの縁部の内側面に形成された嵌合凹部内に嵌合されることを特徴とする請求項9に記載の封印容器。
JP2014197770A 2014-09-29 2014-09-29 封印容器 Expired - Fee Related JP6436478B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197770A JP6436478B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 封印容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197770A JP6436478B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 封印容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016072317A JP2016072317A (ja) 2016-05-09
JP6436478B2 true JP6436478B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=55867378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014197770A Expired - Fee Related JP6436478B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 封印容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6436478B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7272618B2 (ja) * 2018-08-31 2023-05-12 株式会社ソフイア 遊技機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3937049B2 (ja) * 1997-04-21 2007-06-27 株式会社大一商会 パチンコ機の制御基板収納ボックス
JP3860479B2 (ja) * 2002-01-23 2006-12-20 株式会社北電子 ロックピンを用いた封止構造
JP2005087596A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Santekkusu:Kk 遊技機における制御回路基板収納ボックス。

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016072317A (ja) 2016-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5009170B2 (ja) 試料収集を確実に行うための装置
JP4933215B2 (ja) 不正開封防止キャップ
ATE283807T1 (de) Behälterverschluss mit einer zeit-temperatur anzeigevorrichtung
JP2016518884A5 (ja)
US20080251573A1 (en) One Piece Container with Hinged Cap/Lid
JP6436478B2 (ja) 封印容器
US20190248569A1 (en) Capsule with structure for containing and releasing a product
US20180370698A1 (en) Closure for a fluid-filled container
JP2019142534A (ja) ヒンジキャップ
JP6432971B2 (ja) 封印容器
JP6259072B2 (ja) 容器
JP6352946B2 (ja) 不正開封明示閉封体
JP5361138B2 (ja) 複室容器
JP2018016405A (ja) ヒンジキャップ付き容器
JP2008030802A (ja) キャップ付き容器
JP2006264711A (ja) 容器キャップ
JP6358686B2 (ja) 容器のための開封システム、容器のための開封システムを製造する方法、および開封システムを備える容器
JP2017226459A (ja) キャップ構造体及びこれを用いた包装容器
JP6730574B2 (ja) 容器
JP2022157291A (ja) キャップ
KR100605294B1 (ko) 약의 복용 여부를 알 수 있는 2중 구조를 가지는 병뚜껑
WO2011066494A2 (en) Cable seal
JP6210541B2 (ja) 容器の封印構造および封印装置
JP4540425B2 (ja) 容器用キャップ
JP2015067292A (ja) 容器の封印構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6436478

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees