JP2005087596A - 遊技機における制御回路基板収納ボックス。 - Google Patents

遊技機における制御回路基板収納ボックス。 Download PDF

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Abstract

【課題】 遊技機における制御回路基板収納ボックスに関し、締着された制御回路基板収納ボックスが不正開放された事実を表示するとともに証跡を保全する。
【解決手段】 基板ボックス締着部16への不正な開放作用を係受する薬剤ユニット1を制御回路基板収納ボックスの締着螺子35近傍に格納する。不正開放に係わる作用力によって該薬剤ユニット1に充填された薬剤が化学ルミネセンス効果を呈して発色若しくは変色する。制御回路基板収納ボックスに設けられた薬剤ユニット1の発色若しくは変色が不正開放の事実を表示するとともに証跡を確保する構成を有して成る。
【選択図】 図5


Description

本発明は、遊技機における制御回路基板収納ボックスに関し、締着された制御回路基板収納ボックスが不正開放された事実を表示するとともに証跡を保全する技術に関する。
従来、遊技機に設けられた制御回路基板収納ボックスは、制御回路基板が不正に改造されることを防止するために制御回路基板収納ボックスを封印シールや締着螺子により開放不能にする構造とされてきた。(例えば、特許文献1参照。)改良された技術にあっては、締着螺子により一旦螺嵌された制御回路基板収納ボックスは、基板ボックス締着部をニッパ等の工具により切断し破壊しなければ制御回路基板収納ボックスを開放できない構造とした。(例えば、特許文献2参照。)更に改良されたものにあっては、制御回路基板収納ボックス本体やカバーにインキ類や漏れだし可能な液体を封入し、不正開放により漏れだして制御回路基板収納ボックスに付着したインキ類や液体によって不正開放後巧妙に修復された制御回路基板収納ボックスを識別しようとする出願が公開された。(例えば特許文献3、特許文献4参照。)
実開平1−26085号公報(図7) 特開平10−216323号公報(第3頁、図6) 特開2001−314624号公報(第3頁、図10) 特開2002−224398号公報(第7頁、図8)
制御回路基板収納ボックスの不正開放された事実の発見を容易なものとする為に漏れ出したインク類若しくは液体により制御回路基板収納ボックスに痕跡を残すものにあっては、精密な清掃具により制御回路基板収納ボックス付着したインク類や液体を物理的に除去し、或いは化学変化によって消去される技術上の問題点を有する。また、正当な行為として制御回路基板収納ボックスを検査する必要が在る場合においても、漏れ出したインク類や液体が制御回路基板収納ボックスの周辺環境を汚染し、これが導電性で在る場合には回路障害を生じる危険を有するものである。本願発明が解決しようとする課題は、制御回路基板収納ボックスに対する不正開放の事実を明確に識別表示するとともに不正な事実が隠蔽されることのない確実な証跡を確保するとともに、併せて正当な制御回路基板収納ボックスの開放時においてインク類や液体が漏れ出し発生する障害を未然に防止しようとするものである。
本願発明の課題を解決する手段は、化学ルミネセンス効果を呈する薬剤を薬剤ユニット1に収容する一方、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との分離分割時には該分離分割作用を受けて化学ルミネセンス効果を呈して発色するとともに発色状態を維持して保管する当該薬剤ユニット1を基板ボックス締着部16設けると共に、該基板ボックス締着部16を含む制御基板ボックス15若しくは制御基板ボックス蓋28の薬剤ユニット1の収容部を光透過性樹脂で形成したことを特徴とする遊技機における制御回路基板収納ボックスを要旨とする。
本願発明によって、制御回路基板収納ボックスに対する不正開放の事実を、化学ルミネセンス効果により呈された発色若しくは変色により明確に識別表示するとともに、該識別標示を薬剤ユニットにより保全して不正な事実が隠蔽されることを防止し併せて正当な制御回路基板収納ボックスの開放時においてもインク類や液体が漏れ出し発生する障害を薬剤ユニット収容部により未然に防止することを可能とする効果を生じる。
本願発明における実施の形態を、図1から図16を参照して以下詳細に説明する。
本実施例において、制御回路基板収納ボックスは、パチンコ遊技機やスロットマシンの機体に係着されるものである。パチンコ遊技機に構成される制御回路基板収納ボックスについて例を掲げて説明する。制御回路基板収納ボックスはパチンコ遊技機の機枠内の裏面側において係脱可能に設けられる。制御回路基板収納ボックスには制御回路基板20が格納され、制御回路基板20は当該パチンコ遊技機に設けられる表示装置や入賞装置或いは賞品球払い出し装置若しくは図柄表示装置などを遊技信号に対応して制御するとともに、発生し更新される遊技データを処理する。制御回路基板収納ボックスは、該制御回路基板20を嵌入した制御基板ボックス15に制御基板ボックス蓋28が覆設されて組み立てられる構造となっている。
図1は、制御回路基板収納ボックスの基体となる制御基板ボックス15の概要を示すものであって、これに図2で図示した制御基板ボックス蓋28が嵌合される。図1において、制御基板ボックス15底面には、半球形で制御回路基板20の底面と点接触して該制御回路基板20を支持する複数個の制御基板取付ボス21が形成されている。該制御基板取付ボス21の半径の幅を持って該制御基板取付ボス21に設置される制御回路基板20の裏面側には間隙が形成され、形成された間隙は制御回路基板20や制御回路基板20に接続される電気部品や回路素子から発散される熱を対流させ放熱して制御回路が適正な温度範囲内で動作するよう構成されている。
制御基板ボックス15の側壁は、幅狭の制御基板ボックス第一側壁23と幅広の制御基板ボックス第二側壁24との幅の異なる複数種の側壁で形成される。一方、制御基板ボックス蓋28の側壁には、前記制御基板ボックス第一側壁23の端面と当接され幅広に形成された制御基板ボックス蓋第一側壁26と、制御基板ボックス第二側壁24の端面と対接される幅狭の制御基板ボックス蓋第二側壁27とが成形されていて、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28とが嵌合される。それぞれ横幅が複数種類に形成された制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との側壁の、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との互いの接合面には段差部が形成される。制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28とは、これによりL字状に形成された接合面となる。L字状に形成された接合面は、制御回路基板収納ボックスの組み立て作業時において、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28とが嵌合されて制御回路基板収納ボックスを形成する際の水平若しくは垂直軸方向の位置決め手段として構成される。
制御基板ボックス15の制御基板ボックス第二側壁24には、円錐台形状に刻設された多数の放熱孔25が透設されている。該放熱孔25は制御回路基板の収納された内側で広い底面を有し、制御基板ボックス15外部に向かって狭く形成さた頭部とを有する。これにより、パチンコ遊技機の駆動に伴って発熱し温度が上昇した制御回路や電気部品からの放射熱を、制御回路基板20を収納した制御回路基板収納ボックス内側より制御回路基板収納ボックス外側に向けて放射する際における熱の放射効率が高められる一方、汚染された空気が循環しているパチンコ遊技場に設置されているパチンコ遊技機の制御回路基板収納ボックス機外の周辺で漂う塵が、放熱孔25に載積して放熱孔25を塞ぎ放熱機能を障害し、また放熱孔25の制御基板ボックス15内部にある底面より狭く形成された孔より塵が侵入することが、発熱された基板収納ボックス15内部の空気は上昇気流となって放熱孔25より外側に流出する状態となって阻止される。
従って制御回路基板収納ボックス外側で漂う遊技場の汚染物質が制御基板ボックス15内に侵入することが困難な構造となっている。なお、当該放熱孔25は図1で図示した如く縦横に多数配設されていて、制御基板ボックス15の稜線軸で接する制御基板ボックス第二側壁24の断面L字状となる壁面に二組に形成されている。
図3において、制御基板ボックス15に収納される制御回路基板20の一側端に隣接して、電源用のコネクタ22cと信号入出力用のコネクタ22a、22bが配設されている。この信号線電源線コネクタ22に対して、前記制御基板ボックス蓋28側から回路面第一保護壁31と回路面第二保護壁32とが延設されている。該回路面第一保護壁31と回路面第二保護壁32とは、開口を形成するコネクタ取付部において制御回路基板20と信号線電源線コネクタ22と制御基板ボックス蓋28との間に形成される間隙を塞ぐ。これにより、制御回路基板収納ボックスのコネクタ取付部に形成される間隙から針金等を侵入させ成される不正行為を防止するための防護壁が構成される。また、回路面第一保護壁31と回路面第二保護壁32とは、制御基板ボックス15に形成された制御回路基板取付ボス21上に架設された制御回路基板20を浮動不能に制御基板ボックス蓋28一体となって押し圧して咬持する構造となっている。
図1において、制御回路基板収納ボックスには、五体を一組とした基板ボックス締着部16が、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との各々の側端縁の壁面で当接する側壁において基板ボックス締着部16aと、基板ボックス締着部16bとの二組が設けらた構成となっている。本実施例においては、基板ボックス締着部16aについては、上方の制御基板ボックス蓋28側に締着螺子35を誘入する締着螺子侵入窪み33が設けられるとともに基板締着部16aの下方の制御基板ボックス15側に締着螺子侵入防護壁34が設けられる。一方、基板ボックス締着部16bについては、上方の制御基板ボックス蓋28側に締着螺子侵入防護壁34が設けられるととともに基板ボックス締着部16bの下方側の制御基板ボックス15側に締着螺子35を誘入する締着螺子侵入窪み33が設けられた構造となっている。
従って、制御回路基板収納ボックスの組み立て時若しくは正規の制御回路基板収納ボックスについての再度の締着作業は、一方の基板ボックス締着部16aは、上方より締着螺子35を締着螺子侵入窪み33より誘入して螺着すると共に、他方の基板ボックス締着部16b側においては、下方より締着螺子35を締着螺子侵入窪み33より誘入して螺着し制御基板ボックス1と制御基板ボックス蓋28とを一体に組み立てる構造となっている。
図3において図示したように、基板ボックス締着部16aは、制御基板ボックス15下方側に偏り変位して制御基板ボックスの底面で面一となる位置に設けられている一方、基板ボックス締着部16bは、制御基板ボックス蓋28上方側に偏って変位し基板ボックス蓋28の表面部と面一となる位置に設けられている。図4、図5参照。制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との接合面で切断して図示した図4と図5において、基板ボックス締着部16は制御基板ボックス15側の基板ボックス締着部16x、図4参照と、制御基板ボックス蓋28側の基板ボックス締着部16y、図5参照とに分割された構造となっている。
なお、図4は、制御基板ボックス15の部分と基板ボックス締着部16xとを分割した基板ボックス締着部16周辺の斜視図であって、図5で表す基板ボックス蓋28の基板ボックス締着部16yと嵌合されて基板ボックス締着部16を形成する。なお、図4と図5で表す実施例においては、該基板ボックス締着部16は、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28の接合面にともに薬剤ユニット1を嵌入した構造として図示するが、制御回路基板収納ボックスに収納される後述の薬剤ユニット1は、制御基板ボックス15若しくは制御基板ボックス蓋28の何れか一方に嵌入する構造としてもよい。
さて、制御回路基板収納ボックスの開放や破壊を表示すると共に、制御回路基板収納ボックスが破壊若しくは開放された証跡を化学ルミネセンス効果を呈して確保する薬剤ユニット1は、基板ボックス締着部16aについて制御基板ボックス蓋28側の基板ボックス締着部yに5個の一組が、制御基板ボックス蓋28に嵌合されるとともに、基板ボックス締着部16bにも制御基板ボックス15側の基板ボックス締着部xに5個の一組が嵌合されている。従って、制御回路基板収納ボックスが不正開放された場合には、制御基板ボックス15側と制御基板ボックス蓋28側との双方において、不正開放の事実が表示され不正開放の証跡が確保される構造である。
薬剤ユニット1は、制御回路基板収納ボックスの製造時に該制御回路基板収納ボックスに嵌入するものとしても良く、制御回路基板20の検査や修理の際における制御回路基板収納ボックスの開放時において、薬剤ユニット1を基板ボックス締着部xと基板ボックス締着部yとに順次嵌入していく構成としてもよい。この場合において、制御回路基板収納ボックスへの嵌入は制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28といずれか一方若しくは双方への嵌入をいう。
本実施例においては、基板ボックス締着部16a側の一に設けられる薬剤ユニット1を嵌入する制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との基板ボックス締着部16を一体に締着する締着螺子35と、基板ボックス締着部16b側の一に設けられる薬剤ユニット1を嵌入する制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との基板ボックス締着部16を締着する締着螺子35とにより薬剤ユニット1の二個を一対として当該制御回路基板収納ボックスの組み立て時に該制御回路基板収納ボックス内に収容して螺着する構造として、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との何れにおいても複数の個所において不正開放の表示と不正開放の証跡とを確保する。
この後、当該制御回路基板収納ボックスの設けられたパチンコ遊技機が、遊技場に設置された後の稼働後において実施される制御回路基板20の検査若しくは修理のために制御基板ボックス蓋28が開放された場合には、次に準備された第二の薬剤ユニット1が制御基板ボックス15及び制御基板ボックス蓋28の基板ボックス締着部16に嵌入され、制御回路基板収納ボックスの基板ボックス締着部16xと基板ボックス締着部16yにと締着螺子35が螺入され当該薬剤ユニット1は制御回路基板収納ボックスに座金36を介して離脱不能に嵌合される。
なお、薬剤ユニット1の制御回路基板収納ボックスへの収容構造や薬剤ユニットの形状を異なる複数種類の構造に形成し制御回路基板収納ボックスへの破壊行為によって生じる作用力を複数の異なる法線で捉えて不正行為を検出する構造としてもよい。図12、図13、図14において薬剤ユニット1における薬剤の収納構造についての変更例を示した。なおまた例えば、既述の回路面保護壁31、32に薬剤ユニット1埋設する構造としたり、制御基板ボックス15或いは制御基板ボックス蓋28の基板ボックス締着部を除くその他部位等にも薬剤ユニット1を設ける構造としてもよい。この場合、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との液漏れを不能とする例えば袋状の樹脂成形体の整形時に薬剤ユニット1を制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28とのそれぞれの樹脂成型枠に内に充填して光透過性を有する合成樹脂剤とともにインサート成型するものとしてもよい。また、複数個の薬剤ユニット1を、制御基板ボックス15や制御基板ボックス蓋28の壁面内にインサートして成型する構造としても良い。
これらの構成によって、制御回路基板収納ボックスの破壊や切断に伴って発生する不正な作用力を薬剤ユニット1が広い範囲で係り受け化学ルミネセンス効果を呈して色彩若しくは光表示するとともに表示を保全する構造となる。制御回路基板収納ボックスの不正な開放を表示するとともに確保する。この場合には、薬剤ユニット1を配設する部位の樹脂膜を薄くし、開放作用力を得て割れや歪みを出現させる溝を制御回路基板収納ボックスの適宜箇所に刻設するのが好ましい。なお、薬剤ユニット1の変形構造については、図12(A)で表す円錐、図12(B)の直方体、図13(B)で表すリング形状、図14で示すボトル形状などを組み合わせて制御回路基板収納ボックスに嵌合する構成が考えられる。
一方制御回路基板収納ボックスを構成する制御基板ボックス蓋28の壁面における左方前面側と左方裏面側とには縦方向に長い放熱溝29が刻設されている。一つの放熱溝29は、上記電源線コネクタ22に隣接して設けられていて、基板上の局所に配置される電源回路やヒートシンクで生じる熱を当該制御回路基板収納ボックス内より外部に拡散する様形成されている。
さて、図6は、制御回路基板収納ボックスの制御基板ボックス15及び制御基板ボックス蓋28より延出して形成された基板ボックス締着部16を制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28とを共に分割した断面斜視図である。基板ボックス締着部に16には、締着螺子侵入窪み33が凹設されている。該締着螺子侵入窪み33に刻設された締着螺子着孔37に対して、図10において図示する締着螺子35が螺着される。締着螺子侵入窪み33には必要により図示しない封止板若しくは封止ピンが嵌入されて、締着螺子35を嵌脱不能とする。34は、図示しない金属板が貼着される締着螺子侵入防護壁となっていて、締着螺子侵入窪み33の背面側よりの締着螺子35の抜脱操作を阻止する構造となっている。
図6において、基板ボックス締着部16の制御基板ボックス15及び制御基板ボックス蓋28に連接される個所には、制御基板ボックス蓋28の上面側には締着解除案内面39が設けられる一方制御基板ボックス15の下面側に締着解除下案内面38が形成されている。
該締着解除下案内面38と締着解除案内面39とは、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28とで構成される制御回路基板収納ボックスの高さ及び基板ボックス締着部16における締着螺子35の貫通部即ち締着螺子着孔37の設けられている部位よりは薄く、機械強度を低くする形状に形成されている。従って該締着解除下案内面38と締着解除案内面39とが分割作用を係り受けて基板ボックス締着部16が切断され、制御回路基板収納ボックスを開放するに必要な作用力を軽減して正規の制御回路基板収納ボックスにおける制御基板ボックス蓋28の開放操作を容易なものとする基板ボックス締着部16の締着構造となっている。
図9にあっては、該基板ボックス締着部16における締着解除下案内面38と締着解除案内面39とに、締着解除誘導溝45a、45b、45cを刻設した構成である。基板ボックス締着部16への折曲げ操作によって、基板ボックス締着部16の締着螺子35の設けられた側を制御回路基板収納ボックス本体側の基板ボックス締着部16より離脱させ、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28とが開放される構造としている。この構造によれば、基板ボックス締着部16の分離はニッパや鋏、カッター、ラジオペンチ等で切断し分離作用することを要さず、制御回路基板の検査官や修理担当者の手からの作用力によって基板ボックス締着部16を分離することを可能とする。
正規の制御回路基板収納ボックスの開放作業は、本実施例においては基板ボックス締着部16特に締着螺子35近傍に開放作用力を付勢することにより、押圧作用を受けた締結解除上案内面39と締結解除案内面38とが作用受け面として基板ボックス締着部16を変形して、後締着螺子35を分離させ離脱する。該基板ボックス締着部16おける締着作用が解除されて制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28とが分割される。また図9にあっては、押圧作用を受け変形する基板ボックス締着部16に刻設された締着解除誘導溝45から切断亀裂が生じ、更に基板ボックス締着部16が曲折されて基板ボックス締着部16の締着螺子35による締着作用が消滅し制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28とが分割されて制御回路基板収納ボックスは開放状態に至る。
制御回路基板収納ボックスにおける薬剤ユニット1を設ける個所についての実施例の一つは上述の如くであるが、図4、図5、若しくは図9で表した実施例においては、薬剤ユニット1は基板ボックス締着部16における締結解除上案内面39と締結解除下案内面38とにより囲まれた基板ボックス締着部16において解除作用力が付勢される個所に設けた構造を示している。なお、ニッパや鋏、カッター等で基板ボックス締着部16を分離する実施態様にあって薬剤ユニット1は、ニッパ等で形成される切断面よりは離隔しこれを回避した位置であって切断作用力の及ぶ範囲内に設けられる。基板ボックス締着部16を折曲げて該締着螺子35を除去して当該制御回路基板収納ボックスを開放する場合においても、分離時に生じる切断面よりは薬剤ユニット1を隔離して嵌合する構造が好ましい。
薬剤ユニット1に対して、基板ボックス締着部16に対する締着解除作用が及ぶよう構成すれば良いので、基板ボックス締着部16とともに薬剤ユニット1をも切断し破壊する構造にすることを必要としない。薬剤ユニット1が締結螺子35撤去のための切断作用力を得て変形すれば開放表示と開放に関する証跡が化学ルミネセンス効果を呈する薬剤ユニット1に確保される。基板ボックス締着部16構成体が変形して、制御基板ボックス15即ち基板ボックス締着部16に対する不正な解除作用力が薬剤ユニット1に作用すれば良い。
図7及び図8において、薬剤ユニット1の実施形態について詳説する。図7(A)および図8(A)においては、薬剤ユニット1を、基板ボックス締着部16構成体に臨む薬剤ユニットの外壁3(第二壁)と、外側が第二液6に接し内部に第一液5を収容する内壁4とよりなる二層で構成したものである。内壁(第一壁)4は、薄膜で形成されていて、基板ボックス締着部16への不正な作用力を薬剤ユニット1の外壁3が受けると該外壁3が変形する。外壁3の変形により第二液6を収容した部分が圧迫され内壁4に及び、内壁4が変形し内壁4に貯留された第一液5の液圧が上昇する。
第一液5と第二液6とを隔てる隔壁即ち内壁4は、基板ボックス締着部16への不正な作用による変形と第一液5からの反作用とを受けて歪む。歪みと作用力の均衡の崩れとによって内壁4は亀裂を生じて破損する。内壁4の破損により第一液5と第二液6とが混合される。第一液5と第二液6との混ざり合いにより薬液は化学ルミネセンス効果を呈して発色し若しくは変色し当該薬剤ユニット1において不正作用を検出する構造と成っている。この場合内壁4を形成する薄膜は、均一な厚みとして形成せず、液圧の変化を集中して係り受けて破損し易くする一段薄い膜部を形成する構造とする場合には、微細な液圧の変化であっても薄膜には亀裂が生じ易くなり、不正行為の検出精度を高くすることできる。
上記のように、基板ボックス締着部16に対して与えられる不正な作用力によって、制御基板ボックス15の該基板ボックス締着部16が変形し若しくは破損すると当該変形作用や破損作用が薬剤ユニット1の外壁3に及ぶ結果となる。薬剤ユニット1の外壁3に及んだ作用力は、薬剤ユニット1を変形し歪ませる。
薬剤ユニット1の変形によって薬剤ユニット1内の液圧を上昇させる。或いは第二液6が収容された一部の部位における液圧を上昇させる。内壁4は当該液圧により破裂し第一液5と第二液6とが混入される。或いは、先の実施態様の如く内壁4の薄膜中で強度が弱く設定された部位が、変化した液圧により破られて第一液5と第二液6とが混合される。混合された第一液5と第二液6は外壁6内に同居して浮遊し、第一液5と第二液6との接触により発色し変色する化学ルミネセンス効果を生じる。後述の如く、第一液5と第二液6との混合による化学変化によって薬剤ユニット1内で発色作用が呈され、該発色作用若しくは薬剤ユニット1の変色が、基板ボックス締着部16からの締着螺子35の撤去若しくは制御基板ボックス蓋28の不正開放を検出するとともに報知する。
発色した薬剤ユニット1は、制御基板ボックス15での嵌合個所、或いは制御基板ボックス15に連設されている基板ボックス締着部16の嵌合部において拘持される。従って制御基板ボックス15で拘持された薬剤ユニット1は、制御基板ボックス15若しくは制御基板ボックス蓋28において不正行為の事実を隠蔽不能に保全する。既述の実施形態を採用すれば、制御基板ボックス15の基板ボックス締着部16aと、制御基板ボックス蓋28の基板ボックス締着部16bとにおいて拘持された薬剤ユニット1の化学ルミネセンス効果による発色若しくは変色は、不正開放に関する証跡を、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との双方で継続して保全すること可能とする。
第一液5と第二液6とが混合されて化学変化を呈し外壁3に防護される薬剤ユニット1は、外壁膜の厚さや材質を適宜選択して設定することにより破壊され無い構造とすることができ、薬剤ユニット1の制御基板ボックス15若しくは制御基板ボックス蓋28に対する嵌合個所の選定によって損傷しない構成とすることができる。これらの構成によっても基板ボックス締着部16や制御基板ボックス15及び基板ボックス蓋28に薬剤ユニット1に充填された薬液が漏れだし侵出しない構成とすることができる。薬剤ユニット1を弾性変形する被膜で被覆する構造とすれば薬液の漏れを強固に阻止する構成となる。
図7(B)、図8(B)は外壁3に対して破断壁43を更に一層重ねた構成のものであって、上述した外壁3が亀裂を生じて破損する場合に、第一液5若しくは第二液6が基板ボックス締着部16や制御基板ボックス15あるいは制御基板ボックス蓋28に漏れ出すことが防止するとともに不正な作用力を薬剤ユニット1に伝達し易くした構造に形成したものである。制御回路基板収納ボックスが不正開放される作用力を薬剤ユニット1に連撃する破断溝44を刻設した構造でもある。
即ち、外壁5が破れて薬剤ユニット1からの薬液が薬剤ユニット1外部に漏れ出ようとする場合には、破断壁43で囲まれた内壁の部分に薬液は停留し貯留される構造であって、この破断壁43内部でも不正開放を検出した薬液の発色が薬液の貯留とともに維持される。これにより薬剤ユニット1を収容する領域より外側、例えば薬剤ユニット収容孔17、制御基板ボックス15、基板ボックス締着部16、制御基板ボックス蓋28に薬液が漏れだして制御回路基板収納ボックスに薬液が付着し制御回路基板ボックスを汚染することはない。
図7(B)及び図8(B)の実施例においては、破断壁43を含む層が薬剤ユニット1に一層積層されるために締着螺子35への不正な作用が減衰される可能性がある。これを防止し不正な作用力を増幅させるために、破断壁43の外周面に破断溝44を刻設した。図7(B)44、図8(B)44及び図10符号44において図示する。当該構造にあっては締着螺子35の撤去作用は破断溝44によって収束される。また、撤去作用力は破断溝44が曲折される際に新たな衝撃力を誘発する。
この作用力の収束作用と新たな衝撃力とが重なり合って薬剤検出ユニット1即ち外壁3に増幅された不正な作用力が及ぶものとなる。以上によって、破断壁43により減衰される不正な作用力は再び増幅されて薬剤検出ユニット1及ぶ構造となり、不正行為の検出機能をより好ましい作用に改善することができる。図10は、基板ボックス締着部16より締着螺子35と、薬剤ユニット1とを分離した斜視図であって、第一液5と第二液6とが充填された薬剤ユニット1の収容例を破断溝44とともに示した。また、薬剤ユニット1を制御回路基板収納ボックスを成型する樹脂性材に充填して成形したインサート成形体2の概要を、該インサート成形体2と第一液5と第二液6とともに切断して図示したものである。
薬剤ユニット1がインサート成型されたインサート成形体2を、図7(B)、図8(B)、図9、図10を参照し補充して説明する。本実施形態においては、第一液5と第二液6とを内壁4により分離して外壁3を薬剤ユニット1の外周膜とする該薬剤ユニット1が、制御基板ボックス蓋把持部41と締着部把持面42とを外周膜として有する液漏れ不能な合成樹脂成型体であるインサート成形体2に充填された後樹脂成型された構造である。インサート成形体2に形成された制御基板ボックス蓋狭持部41は制御基板ボックス蓋28に係入されて狭持され、締着部把持面42が基板ボックス締着部16に係入されて把持される構造となって樹脂成型器の型枠に収容される。
樹脂成型器の型枠の加圧、加熱制御によりインサート成形体2に含まれる薬剤ユニット1が、基板ボックス締着部16aと連接された制御基板ボックス蓋28に一体化されて樹脂成形される。同様にインサート成形体2を含む薬剤ユニット1が基板ボックス締着部16bと連接された制御基板ボックス15に一体化されて樹脂成形される。これによって薬剤ユニット1を有するインサート成形体2が制御基板ボックス15および制御基板ボックス蓋28に嵌合される。
薬剤ユニット1を有するインサート成形体2について、その他の実施形態について更に説明する。図12において(A)にあっては、第一液5と、第二液6とを隔膜で分離した薬剤ユニット1の円錐状の端部を樹脂形成体で把持する状態で成形したインサート成形体2を制御回路基板収納ボックスの所定部位に埋設して成型する構造である。図12(B)は、薄膜内に第一液5を注入して成る棒状体を第二液6とともに内部に格納した直方体のインサート成形体2を示し、該インサート成形体2を、制御回路基板収納ボックスの所定箇所に嵌合して樹脂成形する構造のものである。
図13(A)は、複数個の薬剤ユニット1を纏めて一体に樹脂成形した後、制御回路基板収納ボックスに格納する例を図示し、図11(A)、図11(B)においてその組み付け態様を示した。図11(A)図11(B)において制御基板ボックス蓋28と制御基板ボックス蓋28に連設された基板ボックス締着部16には、既述の如く制御回路基板収納ボックスの樹脂成型時に薬剤ユニット把持溝50が形成されている。該薬剤ユニット把持溝50に対して5個の薬剤ユニット1が充填できるよう合成樹脂のインサート成型によってインサート成形棒11が制御基板ボックス蓋28に格納され嵌合された構造である。
なお、当該実施形態においては、制御基板ボックス蓋28と、基板ボックス締着部16と、制御基板ボックス蓋28と制御基板ボックス15との間に形成される間隙より、不正部材が制御回路基板20に挿入されること阻止する既述の回路面第一保護壁31と回路面第二保護壁32とを併せて樹脂成型し形成した構成を示した。
図13(B)にあっては、額縁状の第一剤12収容箱と第二剤13収容箱とを同心上に積層してなる薬剤ユニット1の例を示し、この薬剤ユニット1についても単一のインサート成形体を制御回路基板収納ボックスの適宜箇所に充填する構成とする。或いは複数の薬剤ユニット1をインサート成形により一体としたのち制御回路基板収納ボックスに嵌合する構成としても良い。本例の如く薬剤ユニット1を額縁上に形成することによって、直方体状の薬剤ユニット1に比較して、制御回路基板収納ボックス、基板ボックス締着部16に対する開放作用力が弱く少なく充分で無い場合にも、当該作用力により薬剤ユニットを歪ませて隔壁を破断して、薬液を混合し化学反応による発色若しくは変色を誘導することが可能となる。
図14における実施形態は、ブロー成形によって第一液5及び第二液6を充填するボトルを形成し、薬液を当該ボトルに充填した後に開口部をホットシール及び熱溶着した薬剤ユニット1を、制御基板ボックス15に収容する実施例である。当該薬剤ユニット1は、制御基板ボックス15から延出された基板ボックス締着部16と該制御基板ボックス15とに形成された薬剤ユニット収容孔17に格納する。この薬剤ユニット1となるボトルが基板ボックス締着部16における締着螺子35への撤去作用を検知する。なお薬剤ユニット収容孔17は図示しない締着螺子35が撤去される部位から離隔した位置に設けられている。なおまた18は第一液5と第二液6とが隔壁を隔てて充填された薬液収容部であり、薬液は充填蓋19に形成された注入孔より注入された後充填蓋19が加熱により溶着され密封される。
なお、図12おいて、符号8は外壁3を取り囲む把持輪であり、7は、該把持輪8が薬剤ユニット1を収容する際に生じる弾性変形を許容する間隙であり、また9は、制御基板ボックス15に薬剤ユニット1を嵌合する際の取付け手段を構成する係入輪である。また図13において、10は、インサート成形棒11に薬剤ユニット1を収容した際に生じる接合面を図示する。12は、第一液5の収容された第一剤であって第二液6の第二剤13を含有するインサート成型箱14に格納される。
以上の薬剤ユニット1、外壁3、破断壁43、基板ボックス締着部16、制御基板ボックス15、制御基板ボックス蓋28は何れも透明、半透明樹脂である光透過性樹脂材料により成型されている。従って、締着螺子35に対する基板ボックス締着部16の撤去作用あるいは制御回路基板収納ボックスの不正開放動作を検知して化学ルミネセンス効果により発色もしくは変色した薬剤ユニット1の不正検出情報を明確に表示する。
次に薬剤ユニット1の一実施例を補充説明する。薬剤ユニット1は可撓性材料からなる円筒状の外壁3を有する透光性容器に、化学ルミネセンス反応を起こす溶液である第一液5と、該第一液に混ざると反応する溶液の第二液6を封入した内壁4を有する例えばガラスアンプル(樹脂容器)を封入しておき、透光性容器の外壁5が折り曲げられて中のガラスアンプル(樹脂容器)となる内壁4が割られることにより第一液5と第二液6とが混合され化学ルミネセンス反応を生じて発光する化学発光体となっている。薬液ユニット1が破壊されることにより流出する薬液を吸収する吸着剤は周知であり、この吸着剤を薬液ユニット1に重合すれば漏れ出した薬液が、基板ボックス締着部16や制御基板ボックス15若しくは制御基板ボックス蓋28あるいは制御回路基板20に及びこれを汚染して回路動作の異常を招くはない。吸着剤は、繊維材、スポンジ状の樹脂、顆粒状の物質とすることが考えられる。
また、本実施例係る薬液(第一液5、第二液6)に使用し化学ルミネセンス効果を呈する発光液には以下の物質を選択する。二種類の化学発光液である薬液の一方(第一液5)を酸化液、他方(第二液6)を蛍光液とし、酸化液の組成は、フタル酸ジメチル、t−ブチルアルコール、過酸化水素及び触媒であるサリチル酸ナトリウムから成り、一方、蛍光液は、フタル酸ジブチル、ビス(2,4,5-トリクロロ-6-カルボペントキシフェニル)オキサレート、及び蛍光物質として、1-クロロ9,10-ビス(フェニルエチニル)アントラセンから形成する。
その他選定が可能な蛍光物質としては、ジクロロ 、(フェニルエチニル)アントラセン、(4-エトキシフェニル)アントラセン、ペリレンジカルボキシイミド等多種のものが存在するが、これらの二種以上の組み合わせ等で任意の色を選択しても良い。これらの化学ルミネセンス効果を生じる蛍光物質を採用する場合には、パチンコ遊技機やスロットマシンに設けられる制御回路基板ボックスが設置される遊技場における島設備内の、光の乏しい施設内においても、不正行為の痕跡を容易に発見し確認することが可能となる。
なお、以上の説明した実施形態の他、薬剤ユニット1については制御基板ボックス15に第一液を、制御基板ボックス蓋28には第二液を充填し複数の薬剤ユニットに分離して予め収容するものとしても良い。この場合、二種類の薬剤ユニットが接合する面を第一壁(内壁)4とし、相互の薬剤ユニット1が制御基板収納ボックスの形成体(合成樹脂成形体)で接触する面、制御基板ボックス15或いは制御銀ボックス蓋28で嵌合される面を第二壁(外壁)3として形成する。制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28とによって二個一対の薬剤ユニット1を把持して収容し、基板ボックス締着部16における締結螺子35への不正な撤去作用を係り受けて前記接合面となる第一壁(内壁)4の薄膜を破裂させる構造としても良い。
また、五個一組でなる二対の基板ボックス締着部16中の、五個中の各一個については、制御回路基板収納ボックスの製造出荷時に薬剤ユニット1を充填しておき、当該制御回路基板の検査時若しくは修理時においてこの当初充填した薬剤ユニット1は当該制御回路基板収納ボックスの開放により破棄する。正規の制御回路の検査、若しくは修理後において、改めて五個中の二個目の各一個の基板ボックス締着部16に対して、発光、発色されていない二番目の薬剤ユニット1を所定の遊技機管理者の認証を経ることによって使用可能として供給し、後制御回路基板収納ボックス即ち薬剤ユニット1が嵌合される基板ボックス締着部16に嵌入する。遊技機管理者により認証して供給された当該薬剤ユニット1を基板ボックス締着部16の薬剤ユニット収容孔17に収納し、基板ボックス締着部16を締着螺子35により螺着して制御回路基板収納ボックスを再使用に組み立てる。
なお、薬剤ユニット1については、第一壁の一例である内壁4は、断面同心円状で内部に第一液5を収容する。第二壁の一例である外壁3は、内部に第二液6と前記内壁4内側に充填された第一液5とを共に収容し、基板ボックス締着部16への分離作用力の受入面となる。第一壁と第二壁とを同心円上に形成せず第一液5と第二液6とを並べて併設し隔壁により第一液5と第二液6とを分離するものとし、この外周に設けた第二壁が第一液5と第二液6とに共に接してこれを収容し基板ボックス締着部16への分離作用力の受入面とする構造としても良い。
実施形態に記載した発明の一つは、化学ルミネセンス効果を呈する薬剤を薬剤ユニット1に収容する一方、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との分離分割時には該分離分割作用を受けて化学ルミネセンス効果を呈して発色するとともに発色状態を維持して保管する前記薬剤ユニット1を基板ボックス締着部16設けると共に、該基板ボックス締着部16を含む制御基板ボックス15若しくは制御基板ボックス蓋28の薬剤ユニット1の収容部を光透過性樹脂で形成したことを特徴とする遊技機における制御回路基板収納ボックスを要旨とするものであり、
制御回路基板収納ボックスに対する不正開放の事実を、化学ルミネセンス効果により呈された発色若しくは変色により明確に識別表示するとともに、該識別標示を薬剤ユニットにより保全して不正な事実が隠蔽されることを防止し併せて正当な制御回路基板収納ボックスの開放時においてもインク類や液体が漏れ出し発生する障害を薬剤ユニット収容部により未然に防止することを可能とする。
また、実施形態に記載した発明の他の一つは、第一壁4により第一液5と第二液6とを分離して内部に収容する共に基板ボックス締着部16に対する制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との分離作用力を係受ける第二壁3を有する薬剤ユニット1を制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28とからなる制御回路基板収納ボックス内に嵌入する一方、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との分離作用を受けて前記薬剤ユニット1の第二壁3が基板ボックス締着部16形成体により押圧されることにより第一壁4が破損し第一液5と第二液6とが混入して化学変化を呈し制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との分離証跡を識別表示して保全する前記薬剤ユニット1が設けられたことを特徴する遊技機における制御回路基板収納ボックスを要旨とするものである。
このため制御回路基板収納ボックスに対する不正開放の事実を明確に識別表示するとともに不正な事実が隠蔽されることのない確実な証跡を確保するとともに、併せて正当な制御回路基板収納ボックスの開放時においてインク類や液体が漏れ出し発生する障害を未然に防止することができる。
本実施形態に記載した薬剤ユニット1を形成する被膜若しくは及び薬剤については、これを蛍光材料とすることにより不正発生の事実が識別性を高くして報知できる。薬剤を液状とする場合には、ゾル、ゲル状のものとすれば薬剤ユニットが破損した場合の漏れだしを抑制し、仮に漏れだした場合にも薬液により汚染される領域を狭い範囲に留めることが可能となる。また、薬液が漏れ出すことを防ぐ手段としては、薬液を厚紙や布、繊維に含侵させて構成が考えられる。この場合透明の樹脂板を真空成形にて形成し、薬液を含有する布を前記透明の樹脂板で把持して溶着及びホットミールで密着させる。図15参照。
なお、図11、図12(A)において示した薬剤ユニット1が5個一体として成形されたインサート成形棒11における第一の薬剤ユニット1と第二の薬剤ユニット1との間隙が切断され破壊されることにより薬液が混入されて化学ルミネセンス効果により発光するよう構成してもよい。図16参照。このような薬剤ユニット1完全に分断されるような実施態様においては前記の薬液を繊維類に含侵させて構造のものを採用するのが薬液の漏れ出しを防ぐに有効な構成となる。図15。
薬液の選択によって制御回路基板収納ボックスの開放前においては色彩や発光を呈せず、破壊や開放作用された場合に色彩や発光する構成とすることとしても良く、或いは制御回路基板収納ボックスの開放、基板ボックス締着部の破壊、締着螺子の抜脱作用を係り受けて、薬剤ユニットから発せられる色彩や、発光色を変換する該薬剤ユニットの構成としても良い。
また、基板ボックス締着部16への不正開放に伴う作用を係受する薬剤ユニット1を締着螺子35近傍に格納するとともに不正開放に係わる作用力によっては破損しない被膜で形成された薬剤ユニット1内に充填された薬液が不正開放の作用を受け化学変化を呈して発色して不正開放を表示する遊技機の制御回路基板収納ボックスとする構成としても良い。不正開放に伴う作用力により破損し破壊されないようにするには、既述した基板ボックス締着部16への切断作用の及ぶ領域より離隔した位置に薬剤ユニットを設けることのほか、ポリプロピレン、ポリエチレン、合成ゴムなどの弾性を有して、薬液からの内圧上昇による反作用を受けても破れことのない被膜により薬剤ユニット1形成するのが好ましい。この場合チューブ状の形態に形成するのがよい。
薬剤ユニット1が不正作用された状態を形態的に維持しようとする場合には、可塑性を有する被膜とすることが好ましい。
本願発明に係る制御基板ボックスの立体斜視図である。 本願発明に係る制御基板ボックス蓋の斜視図である。 本願発明に係る制御基板ボックスに対して制御回路基板を取り付ける状態図である。 本願発明に係る制御基板ボックスと制御基板ボックス蓋との接合面をもって切断した制御基板ボックスに関する断面斜視図である。 本願発明に係る制御基板ボックスと制御基板ボックス蓋との接合面で切断した制御基板ボックス蓋に関する断面斜視図である。 本願発明に係る制御基板ボックスに制御基板ボックス蓋を覆設した基板ボックス締着部要部断面斜視図である。 本願発明に係る薬剤ユニットの概要を示す立体斜視図である。 本願発明に係る薬剤ユニットに関する第一液と第二液との薬剤の配置と組付状態を示す斜視図である。 本願発明に係る基板ボックス締着部の解離を誘導する形状を示す斜視図である。 本願発明に係る基板ボックス締着部より締着螺子とインサート成形体を含む薬剤ユニットの概要を示す斜視図である。 本願発明に係るインサート成形棒を制御回路基板収納ボックスへの組み付け状態を示す斜視図である。 本願発明に係る薬剤ユニットとインサート成形体の変更例を示す図である。 本願発明に係る薬剤ユニットとインサート成形体の別例を示す図である。 本願発明に係る薬剤ユニットをボトル状のものとして制御基板収納ボックスに格納する場合の斜視図である。 本願発明に係る薬剤ユニットに充填する薬液を繊維材に含侵させて該薬剤ユニットを構成する斜視図である。 本願発明に係る薬剤ユニットを複数個連接して制御回路基板収納ボックスに格納し該薬剤ユニットの連接部を切断する場合の斜視図である。
符号の説明
1 薬剤ユニット 、2 インサート成形体 、3 外壁 、4 内壁 、
5 第一液 、6 第二液 、7 間隙 、8 把持輪 、9 係入輪 、
10 接合面 、11 インサート成形棒 、12 第一剤 、13 第二剤 、14 インサート成形箱 、15 制御基板ボックス 、
16 基板ボックス締着部 、17 薬液ユニット収容孔 、
18 薬液収容部 、19 充填蓋 、20 制御回路基板 、
21 制御回路基板取付ボス、22 信号線電源線コネクタ 、
23 制御基板ボックス第一側壁 、24 制御基板ボックス第二側壁 、
25 放熱孔 、26 制御基板ボックス蓋第一側壁 、
27 制御基板ボックス蓋第二側壁 、28 制御基板ボックス蓋 、
29 放熱溝 、30 コネクタ収容部 、31 回路面第一保護壁 、
32 回路面第二保護壁 、33 締着螺子侵入窪み 、
34 締着螺子侵入防護壁 、35 締着螺子 、36 座金 、
37 締着螺子着孔 、38 締着解除下案内面 、39 締着解除上案内面 、40 締着螺子胴部 、41 制御基板ボックス蓋挟持部 、
42 締着部把持面 、 43 破断壁 、 44 破断溝 、
45 締着解除誘導溝 、 46 締着螺子溝 、 47 締着螺子山 、
48 締着螺子谷 、50 薬剤ユニット把持溝。

Claims (1)

  1. 化学ルミネセンス効果を呈する薬剤を薬剤ユニット1に収容する一方、制御基板ボックス15と制御基板ボックス蓋28との分離分割時には該分離分割作用を受けて化学ルミネセンス効果を呈して発色するとともに発色状態を維持して保管する当該薬剤ユニット1を基板ボックス締着部16設けると共に、該基板ボックス締着部16を含む制御基板ボックス15若しくは制御基板ボックス蓋28の薬剤ユニット1の収容部を光透過性樹脂で形成したことを特徴とする遊技機における制御回路基板収納ボックス。

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