JP4371229B2 - 回胴式遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、図柄を変動表示させる複数の回胴手段を有する回胴式遊技機(スロットマシン)に関するものである。
回胴式遊技機では、遊技者がスタートレバーを操作して回胴(リール)を回転させた後、停止ボタンを押下して全ての回胴を停止させることにより、1回の遊技が終了するように構成されている。ところが、遊技者がスタートレバーを操作して回胴が回転し始めた後、遊技者が停止ボタンを押下しないで遊技機から離れてしまうと、その遊技機は回胴が回転したまま放置されることとなる。このため、その遊技機が空いているのか否か、つまり遊技途中であるのか否かが解らないので、他の遊技者に不快感(迷惑)を与える等の問題(以下、この問題を、空き台問題と呼ぶ。)が発生するおそれがある。
そこで、一般的な回胴式遊技機では、遊技者がスタートレバーを操作した後、所定時間が経過しても停止ボタンが押下されず、回胴が回転し続けて図柄が変動表示されている場合には、回転している回胴を強制的に停止させる自動停止機能を設けている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−23094号公報
ところで、回胴式遊技機の興趣の1つとして、レギュラーボーナス役やビッグボーナス役等の遊技者にとって利益となる賞態様の入賞が成立(確定)する図柄にて回胴が停止するようなタイミングを見計らって回転している回胴を停止させることが挙げられる。したがって、回転している回胴を自動停止機能にて強制的に停止させることは、この回胴式遊技機の興趣を損なうこととなる。
しかし、仮に、自動停止機能を廃止して遊技者が停止ボタンを押下しない限り回胴が停止しないものとすると、回胴を回転させる電動モータの負荷が増大するとともに、前記の空き台問題が顕著に発生するおそれが高い。
本発明は、上記点に鑑み、回胴式遊技機の興趣を損なうことなく、電動モータ等の駆動手段の負荷が増大することを防止しつつ、空き台問題を解決することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、外周面に複数の図柄が表示された複数個の回胴を有し、回胴を回転させることにより図柄の変動表示を行い、回胴の回転を停止させることにより図柄の停止表示を行う回胴式遊技機において、回胴を回転させる駆動手段と、遊技者の操作に基づいて、駆動手段を作動させる回転開始信号を発する変動開始手段と、遊技者の操作に基づいて、駆動手段の作動を停止させる回転停止信号を発する変動停止手段と、変動開始手段の操作に連動して遊技者に付与される賞態様を抽選する賞態様抽選手段と賞態様抽選手段により決定された賞態様が遊技者にとって不利益となる賞態様の場合であって、かつ、変動開始手段が操作されたときから所定時間が経過した場合に、駆動手段の作動を停止させる第1自動停止手段と賞態様抽選手段により決定された賞態様が遊技者にとって利益となる賞態様の場合であって、かつ、変動開始手段が操作されたときから所定時間が経過した場合において、変動停止手段が操作されたことにより複数個の回胴うちいずれかの回胴の回転が既に停止し、かつ、その停止している回胴により表示されている図柄によっては遊技者にとって利益となる賞態様の成立が不可能であるときに、回転している残り全ての回胴を停止させる第2自動停止手段とを有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、賞態様抽選手段により決定された賞態様が遊技者にとって不利益となる賞態様の場合に第1自動停止手段を作動させるので、賞態様抽選手段の抽選結果によらず一律に所定時間経過後に全ての回胴を自動停止させる回胴式遊技機と異なり、遊技の興趣が損なわれることがない。因みに、遊技者にとって不利益な賞態様としては、いわゆるハズレ役を挙げることができる。
さらに、賞態様抽選手段により決定された賞態様が遊技者にとって不利益となる賞態様の場合に、変動停止手段の操作に拘わらず強制的に第1自動停止手段を作動させることから、回胴が不必要に回転し続けることを未然に防止できるので、駆動手段の負荷が増大することを未然に防止できるとともに、前記の空き台問題が発生することを未然に防止できる。
以上に説明したように、請求項1に記載の回胴式遊技機では、回胴式遊技機の興趣を損なうことなく、駆動手段の負荷が増大することを防止しつつ、空き台問題を解決することができる。
なお、賞態様抽選手段にて遊技者にとって利益となる賞態様が内部当選している場合には回胴を自動停止させないので、遊技者が変動停止手段を操作しない限り、回胴が回転し続けるものの、回胴が自動停止しないと言うことは、実質的に内部当選していることを遊技者に対して報知していることとなる。
したがって、自動停止しない回胴式遊技機を遊技者がそのまま放置することは殆どないと考えられるので、賞態様抽選手段にて遊技者にとって利益となる賞態様が内部当選している場合に回胴を自動停止させなくても、駆動手段の負荷が増大するとともに、空き台問題が発生するといったことはない。なお、駆動手段としては、ステッピングモータ等の電動モータ等を例示することができる。
また、賞態様抽選手段による抽選結果の報知演出を、回胴の回転状況によって実現可能となり、遊技の進行に伴って行われる演出の多様化を図ることができる。
ところで、従来の回胴式遊技機では、自動停止時間が所定時間を経過した時に回胴を停止させるものであるので、自動停止により停止表示された図柄が入賞役を成立させる図柄の組合せとなる場合があり得るが、このような場合が発生することを防止するためには、自動停止時間が所定時間を経過した時に表示されていた図柄を検出して、実際に回胴が停止したときに入賞役を成立させる図柄の組み合わせで回胴が停止しないように回胴の停止を制御する必要があるので、回胴の停止制御処理が複雑になるおそれがある。
これに対して、請求項1に記載の発明では、賞態様抽選手段により抽選結果に基づいて自動停止機能を作動させるか否かが判定され、内部当選しているときには自動停止機能を作動させないので、回胴の停止制御処理が必要以上に複雑になることを防止しながら、自動停止により停止表示された図柄が入賞役を成立させる図柄の組合せとなってしまうことを未然に防止できる。
因みに、請求項1に記載の特徴を備えた回胴式遊技機は、具体的には、以下のように作動する。すなわち、遊技開始時に変動開始手段を遊技者が操作すると、その操作に基づいて、回胴の回転駆動を行う駆動手段の作動を開始させる回転開始信号が発せられる。この回転開始信号が発せられると、駆動手段が回転し始めて回胴の回転が開始される。
また、上記した変動開始手段を遊技者が操作すると、賞態様抽選手段による賞態様の抽選が行われるとともに、図柄変動の自動停止を行うための自動停止時間の計時が開始される。
なお、自動停止時間の計時については、回胴が回転し始めてから複数の回胴の回転速度が一定回転速度となった時から計時を開始する場合、又は変動開始手段の操作と連動させて計時を開始する場合等があり、後述の実施形態に示された回胴式遊技機に限定されるものではない。
また、賞態様抽選手段による賞態様の抽選と自動停止時間の計時とは、変動開始手段が操作された直後、又は変動開始手段が操作された後、所定時間が経過したとき等いずれのタイミングで実行してもよい。
そして、賞態様抽選手段により決定された賞態様がハズレ等の遊技者にとって不利益となる賞態様の場合に、変動停止手段の操作に拘わらず強制的に第1自動停止手段を作動させて回胴を自動停止させ、一方、賞態様抽選手段により決定された賞態様が、レギュラーボーナス役、ビッグボーナス役や小役等の遊技者にとって利益となる賞態様の場合は、第1自動停止手段を作動させない。
また、本発明に係る回胴式遊技機では、遊技者にとって利益となる賞態様に内部当選しているにも拘わらず、その当選役の入賞成立が不可能であるときには、遊技者が回胴の停止操作、つまり変動停止手段の操作を行わなくても、所定時間が経過したときに、変動停止手段の操作に拘わらず強制的に回胴の回転が停止される。
したがって、遊技者は、入賞成立が不可能な場合に変動停止手段を操作するといった無駄な停止操作を行う必要がないので、遊技者の負担を軽減することができる。
なお、本発明において「複数個の回胴うちいずれかの回胴の回転が既に停止し、」とは、例えば回胴が3個ある場合において、1個又は2個の回胴が停止している場合等のように、複数個の回胴のうち少なくとも1個の回胴が回転し、他の回胴が回転又は停止している状態を意味するものである。
すなわち、仮に、第自動停止手段が作動する時点で全ての回胴の回転が停止していたならば、第自動停止手段を作動させる必要がないので、本発明の趣旨に反するからである。
ところで、遊技者にとって利益となる賞態様に内部当選している場合には第1自動停止手段(S540)を作動させないので、回胴が回転し続けて駆動手段の負荷が増大するおそれがある。
これに対して、本発明では、遊技者にとって利益となる賞態様に内部当選している場合であっても、既に停止している回胴により表示されている図柄では、当選役の入賞成立が不可能なときに第自動停止手段を作動させて、変動停止手段の操作に拘わらず強制的に回胴の回転を停止させるので、駆動手段に無用な負荷をかけることを防止できる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
先ず、本実施形態に係る回胴式遊技機の装置構成を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る回胴式遊技機1(以下、「遊技機1」と記す。)の外観を示す斜視図であり、図2は、遊技機1の前面構造を示す説明図である。以下、図1及び図2に基づいて遊技機1の全体構成について説明する。
図1及び図2に示すように、遊技機1の全体的形状を構成する筐体3の正面部には、表示窓5、操作パネル部7、遊技メダル払出口9、及び表示パネル11等が設けられている。
表示窓5は、遊技機1の上段部分に設けられ、遊技者に対して図柄を表示するための窓であり、この表示窓5は透明なパネルで覆われている。このため、遊技者は、表示窓5を介して、後述する回胴13L、13C、13Rの外周面に表示された図柄を目視することができる。
また、筐体1の内部のうち表示窓5の内側に対応する部位には、略円筒状に形成された複数個(本実施形態では、3個)の回胴(リール)13L、13C、13Rが横一列に回転可能に配設されており、これら各回胴13L〜13Rの外周面には、複数種類の図柄からなる図柄配列が回転方向(円周方向)に沿って形成されている。
このとき、表示窓5は、回胴13L〜13Rの外周面に形成された図柄をそれぞれ3つずつ目視できるように設定されており、これらの回胴13L〜13Rを回転又は停止させることにより、表示窓5内のうち各回胴13L〜13Rに対応する3の領域で図柄を変動表示(スクロール表示)又は停止表示させることができる。
なお、以下、左端の回胴13Lを「第1回胴13L」と記し、中央の回胴13Cを「第2回胴13C」と記し、右端の回胴13Rを「第3回胴13R」と記す。さらに、これら回胴13L〜13Rを総称するときは、単に「回胴13」と記す。
因みに、図3は、第1回胴13L、第2回胴13C、及び第3回胴13Rの外周面に形成された図柄配列を示す説明図であり、各回胴13L〜13Rには、第0番から第20番までの21個の図柄が形成されている。そして、回胴13L〜13Rが回転すると、表示窓5には、各回胴毎に3個の図柄が第0番から第20番へと順に表示され、第20番の図柄が表示されると、再び第0番の図柄から順に図柄の表示が行われる。
また、表示窓5の左側には、図2に示すように、第1メダルラインランプ15a、第2メダルラインランプ15b、第3メダルラインランプ15c、及び遊技開始表示ランプ17が設けられており、第1メダルラインランプ15aは、1枚の遊技メダルが投入されたこと、又は各回胴13L〜13Rが停止して停止表示された図柄が中央の入賞ラインL1の上で揃って入賞したことを表示するランプである。
なお、第2メダルラインランプ15bは、2枚の遊技メダルが投入されたこと、又は各回胴13L〜13Rが停止して停止表示された図柄が上段若しくは下段の入賞ラインL2の上で揃って入賞したことを表示するランプであり、第3メダルラインランプ15cは、3枚の遊技メダルが投入されたこと、又は各回胴13L〜13Rが停止して停止表示された図柄が斜めの入賞ラインL3の上で揃って入賞したことを表示するランプである。そして、遊技開始表示ランプ17は、回胴13L〜13Rの回転が開始可能な状態になったことを示すランプである。
一方、表示窓5の右側には、打止め表示ランプ19、再遊技ランプ21、ビッグボーナス告知ランプ23a、23b、23c、及び遊技メダル投入ランプ25が設けられており、打止め表示ランプ19は、遊技者に対して払い出される遊技メダルの総数が上限に到達し、遊技機1がいわゆる打ち止め状態となったことを表示するランプである。
また、再遊技ランプ21は、遊技メダルを使用することなく、続けて遊技を実行することが可能である旨を遊技者に報知するためのランプであり、ビッグボーナス告知ランプ23a〜23cは、遊技機1がビッグボーナス遊技状態に移行したことを示すランプであり、遊技メダル投入ランプ25は、遊技メダルの投入を受け入れ可能であることを示すランプである。
また、表示窓5の下側には、役物回数表示器27、払出枚数表示器29、及び貯留枚数表示器31が設けられており、役物回数表示器27は、レギュラーボーナス役の入賞可能回数等を表示し、払出枚数表示器29は、遊技機1から払い出される遊技メダルの枚数を表示し、貯留枚数表示器31は、遊技機1に貯留されている遊技メダルの枚数を表示する。
操作パネル部7は、遊技機1の中段部に位置して手前に向かって突出して棚状に形成されたものであり、その上面部には、遊技メダル投入口33、1枚投入ボタン35、3枚投入ボタン37、及び精算ボタン39が設けられている。
そして、遊技メダル投入口33は、遊技メダルを遊技機1に投入するための投入口であり、1枚投入ボタン35は、遊技機1に貯留されている遊技メダルのうち1枚を投入するためのボタンであり、3枚投入ボタン37は、遊技機1に貯留されている遊技メダルのうち3枚を投入するためのボタンであり、精算ボタン39は、遊技機1に貯留されている遊技メダルを外部に払い出す際に押されるボタンである。
なお、遊技において入賞が成立した場合、又は1回の遊技に必要な枚数(規定数)を超えて余分な枚数の遊技メダルが遊技メダル投入口33から投入された場合等には、遊技メダルは遊技機1の内部に貯留される。ここで、貯留とは、後述する主制御基板101のRAM115に遊技メダルの数を記憶する、いわゆるクレジットのことであり、本実施形態では、貯留可能な枚数の上限は50枚である。
操作パネル部7の前面部には、スタートレバー41、停止ボタン43L、43C、43R、返却ボタン45等が設けられており、これら41、43L〜43R、45は、遊技者により手動操作される。
また、スタートレバー41は、回胴13、つまり後述するモータ133L〜133R(図4参照)を回転させる回転開始信号を後述する主制御基板101(図4参照)に向けて発する変動開始手段であり、停止ボタン43L〜43Rは、各回胴13の個数に対応した個数(本実施形態では、3個)設けられているとともに、対応する回胴13の回転、つまりモータ133L〜133Rの回転を停止させる回転停止信号を主制御基板101に向けて発する変動停止手段である。
因みに、返却ボタン45は、投入された遊技メダルが遊技機1の内部で詰まった場合に、遊技者がこの詰まりを解消すべく押されるボタンである。
なお、以下では、第1回胴13Lに対応する停止ボタン43Lを「第1停止ボタン43L」と記し、第2回胴13Cに対応する停止ボタン43Cを「第2停止ボタン43C」と記し、第3回胴13Rに対応する停止ボタン43Rを「第3停止ボタン43R」と記し、これらを総称するときは、単に「停止ボタン43」と記す。
また、遊技メダル払出口9は、遊技機1の下部に設けられており、遊技機1の下部には、遊技メダル払出口9のほか、遊技メダル払出口9から払い出される遊技メダルを受け止めるための受け皿部47が設けられている。
表示パネル11は、図柄の変動表示の開始と連動して開始される演出を表示する演出表示手段をなすもので、本実施形態では、表示窓5の上方側に配設したドットマトリックス表示装置又は液晶表示装置等にて表示パネル11を構成している。
次に、本実施形態に係る遊技機1の電気的構成を説明する。
図4は、本実施形態に係る遊技機1の電気的構成を示す説明図である。遊技機1には、主制御基板101を中心として、回胴基板103、副制御基板105、中央表示ランプ基板107、及び電源基板109等が設けられている。
主制御基板101は、遊技機1で行われる遊技の進行及び演出を制御する電子制御装置であり、この主制御基板101は、CPU(中央演算装置)111、ROM(読込専用記憶装置)113、及びRAM(随時読込書込可能記憶装置)115等を互いに接続して構成される周知のマイクロコンピュータにて構成されており、CPU111を中心として構成されるマイクロコンピュータである。
主制御基板101に接続された副制御基板105には、主制御基板101と同様にCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータによって構成されているとともに、各種の照明用基板119、各種のスピーカ121及び表示パネル11等が接続されている。
そして、副制御基板105は、主制御基板101からの信号に基づき、各種のスピーカ121に音声信号及び表示パネル11に表示される演出の画像信号を出力するとともに、各種の照明用基板119に対しても信号を出力する。また、照明用基板119は、副制御基板105からの信号に基づいて、照明類123の点灯及び消灯等を制御する。
中央表示ランプ基板107には、役物回数表示器27、払出枚数表示器29、貯留枚数表示器31、1枚投入ボタン35、3枚投入ボタン37、精算ボタン39、第1停止ボタン43L、第2停止ボタン43C、及び第3停止ボタン43R等が接続されており、これらの各ボタン35、37、39、43L〜43Rが遊技者によって操作されると、その操作結果を示す信号が、中央表示ランプ基板107を介して主制御基板101に入力される。
そして、主制御基板101は、中央表示ランプ基板107を介して送信される入力信号に基づいて、各ボタン35、37、39、43L〜43Rに対する操作状態を判断し、これに基づいて、後述するモータ133L、133C、133Rの制御を行う。
また、中央表示ランプ基板107には、停止ボタン43等からの信号に加えて、左表示ランプ基板125、右表示ランプ基板127、スタートレバーユニット129、及びメダルセレクター131等も接続されている。
左表示ランプ基板125は、表示窓5の左側に設けられた第1メダルラインランプ15a、第2メダルラインランプ15b、第3メダルラインランプ15c、遊技開始表示ランプ17の点灯及び消灯を制御するための基板であり、これらランプ15a〜15cの制御は、中央表示ランプ基板107及び左表示ランプ基板125を介して主制御基板101にて行われる。
右表示ランプ基板127は、表示窓5の右側に設けられた打止め表示ランプ19、再遊技ランプ21、ビッグボーナス告知ランプ23a〜23c、遊技メダル投入ランプ25の点灯及び消灯を制御するための基板であり、これらランプ19、21、23a〜23c、25の制御は、中央表示ランプ基板107及び右表示ランプ基板127を介して主制御基板101にて行われる。
スタートレバーユニット129は、スタートレバー41や、このスタートレバー41の操作を検出するための回胴回転始動センサー基板(図示せず。)等から構成されており、スタートレバー41が遊技者により操作されると、その操作が回胴回転始動センサー基板によって検出され、この検出結果を示す回転始動信号が、中央表示ランプ基板107を介して主制御基板101に入力される。そして、主制御基板101上のコンピュータは、回転始動信号に基づいてスタートレバー41に対する操作状態を判断し、これに基づいて、後述するモータ133L、133C、133Rの制御を行う。
メダルセレクター131は、遊技メダル投入口33より投入された遊技メダルを寸法に基づいて選別して規格寸法に適合した遊技メダルのみを受け付けるとともに、投入された遊技メダルの通過をメダルセンサー基板(図示せず)によって検出し、その検出結果を示すメダル検出信号を出力する。
そして、メダルセレクター131から出力されたメダル検出信号は、中央表示ランプ基板107を介して主制御基板101に送信され、主制御基板101は、このメダル検出信号に基づいて遊技メダル投入口33から遊技メダルが投入されたか否かを判断する。
回胴基板103には、各回胴13を回転又は停止させる駆動手段をなす電動式のモータ133L、133C、133R、及びモータ133L〜133Rの回転角や回転速度を検出するための回胴センサー基板135L、135C、135R等が接続されている。
これらのモータ133L、133C、133R、及び回胴センサー基板135L、135C、135Rは、各回胴13毎にそれぞれ設けられている。なお、以下、モータ133L〜133Rを総称するときは、モータ133と記し、回胴センサー基板135L〜135Rを総称するときは回胴センサー基板135と記す。
また、モータ133の作動は、回胴基板103を介して主制御基板101からモータ133に信号を送ることにより制御されており、本実施形態では、モータ133として、入力されるパルス信号数に比例した角度だけ回転するステッピングモータを採用している。
因みに、本実施形態に係るモータ133は、504パルスにて1回転するものであり、かつ、回胴13の外周面には、21個の図柄が等間隔で配置されているので、回胴13を1図柄(1コマ)分回転させるには、24パルスの信号をモータ133に与える必要がある。
また、回胴センサー基板135は、各回胴13に設けられたインデックス部(図示せず。)の通過を検出するものであり、各回胴13のインデックス部が回胴センサー基板135を通過し、その通過が回胴センサー基板135によって検出されると、この検出結果を示す回胴インデックス信号が、回胴基板103を介して主制御基板101に入力される。
そして、主制御基板101は、回胴インデックス信号に基づいて各回胴13の回転角度、つまり各回胴13の外周面に形成された図柄の位置を検知する。具体的には、各回胴13のインデックス部は回胴13が一回転するたびに回胴センサー基板135を通過するため、回胴13が1回転する度に、回胴インデックス信号が回胴センサー基板135から主制御基板101に送信される。
一方、各回胴13が回転している間、主制御基板101は、モータ133に対して出力したパルス信号数を計数しており、回胴インデックス信号を受信する度(回胴13の一回転毎)に計数値をリセット(初期化)して(初期値0)、計数を繰り返している。したがって、パルス信号数の計数値はモータ133の回転角度を示す総ステップ数に相当するので、主制御基板101は、パルス信号数の計数値により、インデックス部の位置、つまり回胴13の回転角度(図柄の位置)を検出することができる。
また、電源基板109には、主制御基板101及びメダル払出装置137等が接続されており、本実施形態では、回胴基板103、副制御基板105、中央表示ランプ基板107等は主制御基板101を介して電力が供給され、メダル払出装置137は電源基板109から直接電力の供給を受けている。
なお、本実施形態では、電源基板109は、主制御基板101とメダル払出装置137との間で行われる信号の送受を中継する機能も担っており、遊技メダルを払い出す旨の信号が主制御基板101から出力されると、その信号は、電源基板109を介してメダル払出装置137に入力され、その結果、メダル払出装置137から前述の遊技メダル払出口9に、遊技メダルが排出される。
そして、払い出された遊技メダルの数はメダル払出装置137により計数され、その結果を示す遊技メダル払出信号が、電源基板109を介して主制御基板101に入力されることによって、主制御基板101は、遊技者に払い出される遊技メダルの枚数を検出している。
次に、本実施形態に係る遊技機1における制御の概要を説明する。
先ず、遊技開始に先立って遊技メダルが投入されると、その投入数に応じて入賞ラインL1〜L3を有効化する。そして、遊技者によってスタートレバー41が操作されると、回胴13が回転し始めると同時に入賞役の抽選(内部抽選)が行われる。その後、遊技者によって停止ボタン43が操作されると、停止ボタン43の押下タイミングに基づいて回胴13の回転が停止させられ、一回の遊技を終了する。
次に、遊技機1は、有効ラインの上に揃った図柄組合せの判定を行い、その図柄判定の結果、有効ラインの上に停止表示された図柄組合せが、内部抽選で当選した入賞役を成立させる図柄組合せである場合には、その入賞役が成立(確定)したものとして、所定枚数の遊技メダルを遊技者に払い出す。
ところで、図5は、上記した制御概要を示すフローチャートであり、この制御フローは、遊技機1の電源が投入され、遊技機1が遊技可能な状態になったときに主制御基板101で起動されるメイン制御フローであり、以下、このメイン制御フローに基づいて遊技機1の制御を説明する。
1.メイン制御フロー(図5参照)
メイン制御フローが起動されると、先ず、遊技メダルが投入されているか否かが判定される(S100)。なお、本実施形態に係る遊技機1では、遊技メダル投入口33からの遊技メダルの投入、1枚投入ボタン35や3枚投入ボタン37の操作、又は再遊技役(リプレイ)の入賞成立に基づく自動再投入がされた場合には、遊技メダルが投入されたものと判定される。
そして、遊技メダルが投入されたものと判定された場合には(S100:YES)、スタートレバー41が操作されたか否かが判定され(S110)、スタートレバー41が操作されたものと判定された場合には(S110:YES)、内部抽選処理を行う(S120)。この内部抽選処理は、遊技者に付与される賞態様(レギュラーボーナス役やビッグボーナス役等)の抽選を行うサブルーチンであり、その詳細は後述する。
そして、内部抽選処理(S120)が終了すると、表示パネル11にて表示する演出の態様が決定されるとともに(S130)、回胴13L〜13Rの回転が開始される(S140)。なお、演出パターン決定処理(S130)の詳細は後述する。
このようにして回胴13L〜13Rの回転及び演出表示が開始されると、リール停止制御処理(詳細は、後述する。)が実行され(S150)、リール停止制御処理(S150)により各回胴13L〜13Rが停止すると、当選フラグ及び実際に回転が停止した各回胴13に停止表示された図柄に基づいて入賞判定処理、つまり、当選フラグが設定され、かつ、その当選フラグ(賞態様)に対応する図柄の組合わせ(入賞役)が、有効化された入賞ラインL1〜L3上に実際に並んで停止したか否かが判定される(S160)。
このとき、有効化された入賞ライン上に当選フラグに対応する図柄の組合わせが停止表示された場合には、その入賞役が成立(確定)し、一方、有効化された入賞ライン上に当選フラグに対応する図柄の組合わせが停止表示されなかった場合には、たとえ当選フラグが設定されている場合、つまり内部抽選にて当選している場合であっても、入賞役は成立しない。
なお、本実施形態に係る遊技機1では、内部抽選にてレギュラーボーナス役若しくはビッグボーナス役に当選している場合において、有効化された入賞ライン上に当選フラグに対応する図柄の組合わせが停止表示されず、レギュラーボーナス役若しくはビッグボーナス役の入賞役が成立しなかったときに限り、その当選フラグは蓄積されて、次回以降の遊技に持ち越される。
そして、入賞判定処理の結果、入賞役が成立しているものと判定された場合は、その成立した入賞役に対応する枚数(ハズレの場合は0枚)の遊技メダルがメダル払出装置137から払い出される(S170)。
2.内部抽選処理(図6参照)
図6は、内部抽選処理の概要を示すフローチャートであり、内部抽選処理ルーチンが起動されると、先ず、抽選用の乱数が乱数発生回路(図示せず。)から取得され(S200)、この取得された乱数に基づいて、小役、レギュラーボーナス役、又はビッグボーナス役等のいずれかの入賞役に当選したか否かが判定される(S210)。
そして、いずれかの入賞役に当選していると判定された場合には(S210:YES)、当選した入賞役、つまり遊技者にとって利益となる賞態様に対応する当選フラグを設定して本処理を終了し(S220)、一方、いずれの入賞役にも当選していないと判定された場合には(S210:NO)、ハズレの当選フラグを設定して、本処理を終了する。
ここで、レギュラーボーナス役とは、遊技者にとって比較的に利益が大きい賞を言い、通常、レギュラーボーナス役に入賞すると、次回から複数回(例えば12回)に渡る遊技において、入賞役となる図柄の組合せがそれ以前に比べて増大するので、入賞確率が高くなる。また、ビッグボーナス役では、遊技者に与えられる利益が、レギュラーボーナス役より更に大きくなり、具体的には、レギュラーボーナス役の入賞確率が高くなる。
つまり、遊技者にとって利益となる賞態様としては、レギュラーボーナス役、ビッグボーナス役や小役等の賞態様を挙げることができ、一方、遊技者にとって不利益な賞態様としては、いわゆるハズレ役を挙げることができる。
3.演出パターン決定処理(図7参照)
図7は、演出パターン決定処理(S130)の概要を示すフローチャートであり、演出パターン決定処理ルーチンが起動されると、先ず、ROM113に記憶された演出態様テーブル(図示せず。)及び内部抽選処理(S120)にて設定された当選フラグに基づいて、表示パネル11にて表示する演出の態様(演出パターン)が決定される(S300)。
そして、この決定された演出パターンを表示させる旨の信号(演出指定コマンド)が主制御基板101から副制御基板105に送信され(S310)、副制御基板105が、主制御基板101からの演出指定コマンドを受信すると、副制御基板105による制御の下、演出指定コマンドに基づく演出表示が表示パネル11上で開始される。
4.リール停止制御処理(図8、図9参照)
図8及び図9は、リール停止制御処理(S150)の概要を示すフローチャートであり、スタートレバー41の操作により各回胴13が回転し始めた後、リール停止制御処理ルーチンが起動されると、先ず、レギュラーボーナス役やビッグボーナス役等の遊技者にとって有利な賞態様に対応した当選フラグが設定されているか否かが判定される(S400)。
なお、以下、単に、「当選フラグ」と記すときは、レギュラーボーナス役やビッグボーナス役等の遊技者にとって有利な賞態様に対応した当選フラグを意味し、ハズレの当選フラグに限り、「ハズレの当選フラグ」と記す。
そして、当選フラグが設定されていない場合には(S400:NO)、自動停止フラグが設定された後(S410)、回転し始めた各回胴13の回転速度それぞれが一定の回転速度となったか否か、つまり各回胴13の回転速度が所定回転速度となったか否かが判定される(S420)。一方、当選フラグが設定されている場合には(S400:YES)、自動停止フラグが設定されることなく、回転し始めた各回胴13の回転速度それぞれが一定の回転速度となったか否かが判定される(S420)。
次に、各回胴13の回転速度が一定回転速度となったものと判定された場合には(S420:YES)、各停止ボタン43が有効化されて停止ボタン43のランプ又はLEDが点灯されると同時に自動停止のための時間の計測が開始され(S430、S440)、一方、各回胴13の回転速度となっていないと判定された場合は(S420:NO)、各停止ボタン43が有効化されず、かつ、自動停止のための時間の計測が開始されない。
なお、「停止ボタン43を有効化する」とは、「停止ボタン43が押下(操作)されたときに、その押下された停止ボタン43に対応する回胴13の回転を停止させることができるようにする」ことを言う。このため、各回胴13の回転速度が一定回転速度となる前においては、停止ボタン43が有効化されていないため、停止ボタン43が押下されても、その押下された停止ボタン43に対応する回胴13は停止せず回転し続ける。
次に、第1停止ボタン43Lが押下されたか否かが判定され(S450)、第1停止ボタン43Lが押下されたと判定された場合には(S450:YES)、第1回胴13L(モータ133L)の回転が停止される(S460)。
同様に、第2停止ボタン43Cが押下されたか否かが判定され(S470)、第2停止ボタン43Cが押下されたと判定された場合には(S470:YES)、第2回胴13C(モータ133C)の回転が停止される(S480)。さらに、第3停止ボタン43Rが押下されたか否かが判定され(S490)、第3停止ボタン43Rが押下されたと判定された場合には(S490:YES)、第3回胴13R(モータ133R)の回転が停止される(S500)。
なお、図8では、第1停止ボタン43Lから順に停止ボタン43が押下されたか否かが判定されているが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば第3停止ボタン43Rから順に停止ボタン43が押下されたか否かを判定してもよい。
因みに、回胴13の停止位置は、停止ボタン43の操作タイミングや内部抽選処理(S120)の結果に基づいて決定される。すなわち、停止ボタン43が操作された時の位置から例えば4コマ(引き込み制御可能又は蹴飛ばし制御可能なコマ数)以内であって、内部抽選の結果に応じた位置である。
具体的には、例えば第1回胴13Lの6番目の「赤7」図柄(図3参照)が表示窓5中段の入賞ラインL1(図2参照)に重なったタイミングで第1停止ボタン43Lが操作された場合、引き込み制御によって、実際に入賞ラインL1に停止させることができる図柄は、「赤7」図柄から4コマ以内の図柄、すなわち、図3に示すように、7番目の「チェリー」図柄、8番目の「黄ベル」図柄、9番目の「赤ベル」図柄、若しくは10番目の「リプレイ」図柄のうちいずれかである。
そして、このときに仮に、ベル役が内部当選している場合には、ベル役の構成図柄である「黄ベル」図柄が入賞ラインL1上で停止するように、第1回胴13Lの停止制御(引込み制御)が行われる。逆に、いずれも入賞ラインにおいても入賞が内部当選していない場合には、第1停止ボタン43Lが押下されたタイミングにおける図柄から4コマの範囲内で第1回胴13Lが当選図柄で停止しないように制御(蹴飛ばし制御)される。
次に、全ての回胴13が停止したか否かが判定され(S510)、全ての回胴13が停止したと判定された場合には(S510:YES)、自動停止フラグ及び停止ボタン43が有効化された時から計測した時間(以下、この時間を自動停止時間と呼ぶ。)が初期値に設定し直された後(S550)、リール停止制御処理を終了してメイン制御フローに戻る。
一方、全ての回胴13が停止していないと判定された場合には(S510:NO)、自動停止時間が所定時間(例えば、40秒)を経過したか否かが判定され(S520)、自動停止時間が所定時間を経過していないと判定された場合には(S520:NO)、S450に戻る。
一方、自動停止時間が所定時間を経過したものと判定された場合には(S520:YES)、自動停止フラグが設定されているか否かが判定され(S530)、自動停止フラグが設定されていないと判定された場合には(S530:NO)、S450に戻り、一方、自動停止フラグが設定されていると判定された場合には(S530:YES)、回転している全ての回胴13が停止されるとともに(S540)、自動停止フラグ及び自動停止時間が初期値(0)に設定し直された後(S550)、リール停止制御処理が終了してメイン制御フローに戻る。
なお、上述した制御フローの説明からも明らかなように、S120が特許請求の範囲に記載された賞態様抽選手段に相当し、S540が特許請求の範囲に記載された第1自動停止手段に相当し、S530が特許請求の範囲に記載された自動停止作動手段に相当する。
次に、本実施形態に係る遊技機1の特徴を説明する。
本実施形態に係る遊技機1では、内部抽選処理(S120)にてハズレ等の遊技者にとって不利益となる賞態様が内部当選している場合に限り、全ての回胴13を自動停止させ、一方、内部抽選処理(S120)にてレギュラーボーナス役やビッグボーナス役等の遊技者にとって利益となる賞態様が内部当選している場合には回胴13を自動停止させないので、内部抽選処理(S120)の抽選結果によらず一律に所定時間経過後に全ての回胴13を自動停止させる遊技機と異なり、遊技の興趣が損なわれることがない。
さらに、回胴13が不必要に回転し続けることを未然に防止できるので、モータ133の負荷が増大することを未然に防止できるとともに、前記の空き台問題が発生することを未然に防止できる。
以上に説明したように、本実施形態に係る遊技機1では、回胴式遊技機の興趣を損なうことなく、電動モータ133等の駆動手段の負荷が増大することを防止しつつ、空き台問題を解決することができる。
なお、内部抽選処理(S120)にてレギュラーボーナス役やビッグボーナス役等の遊技者にとって利益となる賞態様が内部当選している場合には回胴13を自動停止させないので、遊技者が停止ボタン43を押下しない限り、回胴13が回転し続けるものの、回胴13が自動停止しないと言うことは、実質的にレギュラーボーナス役等に内部当選していることを遊技者に対して報知していることとなる。
したがって、自動停止しない遊技機1を遊技者がそのまま放置することは殆どないと考えられるので、内部抽選処理(S120)にてレギュラーボーナス役等の遊技者にとって利益となる賞態様が内部当選している場合に回胴13を自動停止させなくても、モータ133の負荷が増大するとともに、空き台問題が発生するといったことはない。
また、賞態様抽選手段(S120)による抽選結果の報知演出を、表示パネル11にて行われる演出表示に加えて、回胴13の回転状況によっても行うことができるので、報知演出の多様化を図ることができる。
ところで、従来の回胴式遊技機では、自動停止時間が所定時間を経過した時に回胴13を停止させるものであるので、自動停止により停止表示された図柄がレギュラーボーナス役等の入賞役を成立させる図柄の組合せとなる場合があり得るが、このような場合が発生することを防止するためには、自動停止時間が所定時間を経過した時に表示されていた図柄を検出して、実際に回胴13が停止したときに入賞役を成立させる図柄の組み合わせで回胴13が停止しないように回胴13の停止を制御する必要があるので、リール停止制御処理が複雑になるおそれがある。
これに対して、本実施形態では、遊技者にとって利益がある賞態様に対応する当選フラグの有無に基づいて自動停止機能を作動させるか否かが判定され、遊技者にとって利益がある賞態様に対応する当選フラグが設定されているときには自動停止機能を作動させないので、リール停止制御処理が必要以上に複雑になることを防止しながら、自動停止により停止表示された図柄が入賞役を成立させる図柄の組合せとなってしまうことを未然に防止できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、自動停止時間が所定時間を経過する前に自動停止させるか否か、つまり自動停止フラグを設定するか否かを判定したが、本実施形態は、自動停止時間が所定時間を経過した時に自動停止させるか否か、つまり遊技者にとって利益がある賞態様に対応する当選フラグが設定されている否かを判定するものである。
なお、図10及び図11は本実施形態におけるリール停止制御処理の概要を示すフローチャートであり、以下、本実施形態に係るリール停止制御処理を図10及び図11に基づいて説明する。
スタートレバー41の操作により各回胴13が回転し始めた後、リール停止制御処理ルーチンが起動されると、先ず、回転し始めた各回胴13の回転速度それぞれが一定の回転速度となったか否かが判定される(S600)。
そして、各回胴13の回転速度が一定回転速度となっていると判定された場合には(S600:YES)、各停止ボタン43が有効化されて停止ボタン43のランプ又はLEDが点灯されると同時に自動停止のための時間の計測が開始され(S610、S620)、一方、各回胴13の回転速度となっていない場合は(S600:NO)、各停止ボタン43が有効化されず、かつ、自動停止のための時間の計測が開始されない。
次に、第1停止ボタン43Lが押下されたか否かが判定され(S630)、第1停止ボタン43Lが押下されたと判定された場合には(S630:YES)、第1回胴13L(モータ133L)の回転が停止される(S640)。
同様に、第2停止ボタン43Cが押下されたか否かが判定され(S650)、第2停止ボタン43Cが押下されたと判定された場合には(S650:YES)、第2回胴13C(モータ133C)の回転が停止される(S660)。さらに、第3停止ボタン43Rが押下されたか否かが判定され(S670)、第3停止ボタン43Rが押下されたと判定された場合には(S670:YES)、第3回胴13R(モータ133R)の回転が停止される(S680)。
なお、図10では、第1停止ボタン43Lから順に停止ボタン43が押下されたか否かが判定されているが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば第3停止ボタン43Rから順に停止ボタン43が押下されたか否かを判定してもよい。
次に、全ての回胴13が停止したか否かが判定され(S690)、全ての回胴13が停止したと判定された場合には(S690:YES)、自動停止時間が初期値に設定し直された後(S730)、リール停止制御処理を終了してメイン制御フローに戻る。
一方、全ての回胴13が停止していないと判定された場合には(S690:NO)、自動停止時間が所定時間を経過したか否かが判定され(S700)、自動停止時間が所定時間を経過していないと判定された場合には(S700:NO)、S630に戻る。
一方、自動停止時間が所定時間を経過したものと判定された場合には(S700:YES)、当選フラグが設定されているか否かが判定され(S710)、当選フラグが設定されていると判定された場合には(S710:YES)、S630に戻り、一方、当選フラグが設定されていないと判定された場合には(S710:NO)、回転している全ての回胴13が停止されるとともに(S720)、自動停止時間が初期値(0)に設定し直された後(S730)、リール停止制御処理が終了してメイン制御フローに戻る。
(第3実施形態)
上述の実施形態に係る遊技機1では、遊技者にとって利益となる賞態様に対応する当選フラグが設定され、かつ、自動停止時間が所定時間を超えた場合には、自動停止機能は全く作動しないものであったが、本実施形態に係る遊技機1は、遊技者にとって利益となる賞態様に対応する当選フラグが設定され、かつ、自動停止時間が所定時間を超えた場合において、回転している回胴13がある場合には、その回転している回胴13のうち少なくとも1つの回胴13を自動停止させるものである。
なお、図12及び図13は本実施形態に係る遊技機1におけるリール停止制御処理の概要を示すフローチャートであり、リール停止制御処理ルーチンが起動されると、先ず、前述した遊技者にとって利益となる賞態様に対応する当選フラグ(以下、単に、当選フラグと記す。)が設定されているか否かが判定される(S800)。
そして、当選フラグが設定されていない場合には(S800:NO)、自動停止フラグを設定した後(S810)、回転し始めた各回胴13の回転速度それぞれが一定の回転速度となったか否かが判定される(S820)。一方、当選フラグが設定されている場合には(S800:YES)、自動停止フラグが設定されることなく、回転し始めた各回胴13の回転速度それぞれが一定の回転速度となったか否かが判定される(S820)。
次に、各回胴13の回転速度が一定回転速度となったものと判定された場合には(S820:YES)、各停止ボタン43が有効化されて停止ボタン43のランプ又はLEDが点灯されると同時に自動停止のための時間の計測が開始され(S830、S840)、一方、各回胴13の回転速度となっていないと判定された場合は(S820:NO)、各停止ボタン43が有効化されず、かつ、自動停止のための時間の計測が開始されない。
次に、第1停止ボタン43Lが押下されたか否かが判定され(S850)、第1停止ボタン43Lが押下されたと判定された場合には(S850:YES)、第1回胴13L(モータ133L)の回転が停止される(S860)。
同様に、第2停止ボタン43Cが押下されたか否かが判定され(S870)、第2停止ボタン43Cが押下されたと判定された場合には(S870:YES)、第2回胴13C(モータ133C)の回転が停止される(S880)。さらに、第3停止ボタン43Rが押下されたか否かが判定され(S890)、第3停止ボタン43Rが押下されたと判定された場合には(S890:YES)、第3回胴13R(モータ133R)の回転が停止される(S900)。
なお、図12では、第1停止ボタン43Lから順に停止ボタン43が押下されたか否かが判定されているが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば第3停止ボタン43Rから順に停止ボタン43が押下されたか否かを判定してもよい。
次に、全ての回胴13が停止したか否かが判定され(S910)、全ての回胴13が停止したと判定された場合には(S910:YES)、自動停止フラグ及び自動停止時間が初期値に設定し直された後(S950)、リール停止制御処理を終了してメイン制御フローに戻る。
一方、全ての回胴13が停止していないと判定された場合には(S910:NO)、自動停止時間が所定時間を経過したか否かが判定され(S920)、自動停止時間が所定時間を経過していないと判定された場合には(S920:NO)、S850に戻る。
一方、自動停止時間が所定時間を経過したものと判定された場合には(S920:YES)、自動停止フラグが設定されているか否かが判定され(S930)、自動停止フラグが設定されていないと判定された場合には(S930:NO)、現在、回転している回胴13が2つ以上あるか否か、つまり変動表示されている図柄が2つ以上あるか否かが判定される(S960)。
そして、現在、回転している回胴13が2つ以上あると判定された場合には(S960:YES)、回転している回胴13のうち少なくとも1つの回胴13(本実施形態では、1つの回胴13のみ)が自動停止された後(S970)、S850に戻り、一方、現在、回転している回胴13が2つ以上ないと判定された場合(S960:NO)、そのままS850に戻る。
なお、S970にて回胴13を停止させるに当り、本実施形態では、自動停止させる優先順位として、第1回胴13L、第2回胴13C、第3回胴13Rの順を採用している。つまり、例えば、現在回転している回胴13が第1回胴13L及び第2回胴13Cの場合には第1回胴13Lを自動停止させ、また、現在回転している回胴13が第2回胴13C及び第3回胴13Rの場合には第2回胴13Cを自動停止させる。
また、自動停止フラグが設定されていると判定された場合には(S930:YES)、回転している全ての回胴13が停止されるとともに(S940)、自動停止フラグ及び自動停止時間が初期値(0)に設定し直された後(S950)、リール停止制御処理が終了してメイン制御フローに戻る。
に、本実施形態に係る遊技機1の特徴を説明する。
本実施形態に係る遊技機1においても、上述の実施形態と同様に、内部抽選処理(S120)にてハズレ等の遊技者にとって不利益となる賞態様が内部当選している場合に限り、全ての回胴13を自動停止させ、一方、内部抽選処理(S120)にてレギュラーボーナス役やビッグボーナス役等の遊技者にとって利益となる賞態様が内部当選している場合には回胴13を自動停止させないので、遊技の興趣が損なわれることがなく、かつ、回胴13が不必要に回転し続けることを未然に防止できるので、モータ133の負荷が増大することを未然に防止できるとともに、前記の空き台問題が発生することを未然に防止できる。
また、本実施形態に係る遊技機1では、遊技者にとって利益となる賞態様に対応する当選フラグが設定され、かつ、自動停止時間が所定時間を超えた場合において、回転している回胴13がある場合には、その回転している回胴13のうち少なくとも1つの回胴13を自動停止させるので、モータ133の負荷が増大することを確実に防止しながら、遊技の興趣が損なわれることを防止できる。
なお、本実施形態では、S970にて回転している回胴13を停止させる優先順位として、第1回胴13L、第2回胴13C、第2回胴13Cの順を採用していたが、本実施形態は、これに限定されるものではなく、例えば、第3回胴13R、第2回胴13C、第1回胴13Lの順を採用してもよい。
また、S970は、少なくとも1つの回胴13を停止させるものであるが、全ての回胴13を停止させるものではない。つまり、「内部抽選処理(S120)により決定された賞態様が遊技者にとって利益となる賞態様の場合であって、かつ、スタートレバー41が操作された時から所定時間が経過した場合に、全ての図柄の変動表示を停止させることなく、変動表示されている図柄のうち少なくとも1つの図柄の変動表示を停止させる」ものである。これは、全ての図柄の変動表示を強制的に停止させることは、本発明の主旨に反し、回胴式遊技機の興趣を著しく損なうからである。
(第4実施形態)
第3実施形態に係る遊技機1では、遊技者にとって利益となる賞態様に対応する当選フラグが設定され、かつ、自動停止時間が所定時間を超えた場合において、回転している回胴13がある場合には、その回転している回胴13のうち少なくとも1つの回胴13を単純に自動停止させるものであったが、本実施形態は、遊技者にとって利益となる賞態様に対応する当選フラグが設定され、かつ、自動停止時間が所定時間を超えた場合において、回転している回胴13がある場合には、入賞役が成立させることが可能な図柄が停止表示されるように、回転している回胴13のうち少なくとも1つの回胴13を自動停止させるものである。
なお、図14は、本実施形態に係る遊技機1におけるリール停止制御処理のうち、第3実施形態に係る遊技機1におけるリール停止制御処理(図13参照)との相違点を示すフローチャートであり、以下、第3実施形態に係るリール停止制御処理との相違点を説明する。因みに、図14において第3実施形態と同一制御ステップには、同一のラベル符号を付した。
すなわち、S930にて自動停止フラグが設定されているか否かが判定され、自動停止フラグが設定されていないと判定された場合には(S930:NO)、現在、回転している回胴13が2つ以上あるか否か、つまり変動表示されている図柄が2つ以上あるか否かが判定される(S960)。
そして、現在、回転している回胴13が2つ以上あると判定された場合には(S960:YES)、回転している回胴13のうち自動停止させる回胴13が現在表示している図柄を取得するとともに(S980)、その取得した図柄に基づいて、自動停止させようとする回胴13が内部抽選結果に対応した入賞役を成立させることが可能な図柄を表示して停止するようにモータ133が制御される(S990)。なお、自動停止させる回胴13の選択方法は、第3実施形態と同じである。
その後、回胴13が自動停止された後(S970)、S850に戻り、一方、現在、回転している回胴13が2つ以上ないと判定された場合(S960:NO)、そのままS850に戻る。
に、本実施形態の特徴を説明する。
遊技者にとって利益となる賞態様に対応する当選フラグが設定され、かつ、自動停止時間が所定時間を超えた場合において、回転している回胴13がある場合には、その回転している回胴13のうち少なくとも1つの回胴13を、入賞役を成立させることが可能な図柄で停止表示されるように自動停止させるので、自動停止機能が作動しても、遊技の興趣が著しく損なわれることを防止できる。
また、回胴13の自動停止状態によって、内部当選している賞態様(入賞役)を報知するといった演出効果も得ることができる。
なお、本実施形態は、前述したように、遊技者にとって利益となる賞態様に対応する当選フラグが設定され、かつ、自動停止時間が所定時間を超えた場合において、回転している回胴13がある場合には、その回転している回胴13のうち少なくとも1つの回胴13を、入賞役を成立させることが可能な図柄で自動停止させるものであるが、S930の判定ステップが実行される時点で、少なくとも1つの回胴13が既に停止しており、その停止表示された図柄では、内部抽選結果に対応した入賞役を成立させることができない場合がある。
つまり、本実施形態に係る自動停止機能は、内部抽選結果に応じた入賞役が必ず成立することを保証するものではなく、回胴式遊技機の興趣を損なうことなく、モータ133の負荷が増大することを防止しつつ、空き台問題を解決することを目的とするものである。
ところで、本実施形態では、入賞役を成立させることが可能な図柄で回胴13を停止させるものであるので、第1実施形態に比べると、リール停止制御処理が複雑になるものの、前述したように、通常の回胴式遊技機においても、引き込み制御又は蹴飛ばし制御が行われており、本実施形態の特徴である、「入賞役が成立させることが可能な図柄で回胴13を停止させること」は、引き込み制御又は蹴飛ばし制御とほぼ同様な制御処理となるので、このような制御を付加しても、リール停止制御処理は、実際にはそれほど複雑にはならない。
したがって、本実施形態においても、リール停止制御処理が必要以上に複雑になることを防止しながら、自動停止により停止表示された図柄が入賞役を成立させる図柄の組合せとなってしまうことを未然に防止できる。
(第5実施形態)
本実施形態は、遊技者にとって利益となる賞態様が内部当選している場合であって、かつ、自動停止時間が所定時間を超えた場合において、停止ボタン43が押下されて1個又は2個の回胴13の回転が既に停止しているときに、その停止している回胴13により表示されている図柄によっては入賞役の成立が不可能であるときには、回転している残りの回胴13の全てを強制的に停止させるものである。
図15〜図17は、本実施形態に係るリール停止制御処理(S150)の概要を示すフローチャートである。なお、このフローチャートでは、リール停止制御処理の理解を容易なものとするため、停止ボタン43が第1停止ボタン43L、第2停止ボタン43C、第3停止ボタン43Rの順で押下された場合(いわゆる順押し)の各回胴13の停止制御を示しており、例えば、第3停止ボタン43R、第2停止ボタン43C、第1停止ボタン43Lの順で停止ボタン43が押下された場合であっても、図15〜図17に準じた制御フローにて各回胴13の停止が制御される。以下、図15〜図17に基づいて本実施形態に係るリール停止制御を説明する。
スタートレバー41の操作により各回胴13が回転し始めた後、リール停止制御処理ルーチンが起動されると、先ず、レギュラーボーナス役やビッグボーナス役等の遊技者にとって有利な賞態様に対応した当選フラグが設定されているか否かが判定される(S1000)。
なお、以下、単に、「当選フラグ」と記すときは、レギュラーボーナス役やビッグボーナス役等の遊技者にとって有利な賞態様に対応した当選フラグを意味し、ハズレの当選フラグに限り、「ハズレの当選フラグ」と記す。
そして、当選フラグが設定されていない場合には(S1000:NO)、自動停止フラグが設定された後(S1010)、回転し始めた各回胴13の回転速度それぞれが一定の回転速度となったか否かが判定される(S1020)。一方、当選フラグが設定されている場合には(S1000:YES)、自動停止フラグが設定されることなく、回転し始めた各回胴13の回転速度それぞれが一定の回転速度となったか否かが判定される(S1020)。
次に、各回胴13の回転速度が一定回転速度となったものと判定された場合には(S1020:YES)、各停止ボタン43が有効化されて停止ボタン43のランプ又はLEDが点灯されると同時に自動停止のための時間の計測が開始され(S1030、S1040)、一方、各回胴13の回転速度となっていないと判定された場合は(S1020:NO)、各停止ボタン43が有効化されず、かつ、自動停止のための時間の計測が開始されない。
次に、第1停止ボタン43Lが押下されたか否かが判定され(S1050)、第1停止ボタン43Lが押下されたと判定された場合には(S1050:YES)、第1回胴13L(モータ133L)の回転が停止されるとともに(S1060)、自動停止フラグが設定されているか否かが判定される(S1070)。
そして、自動停止フラグが設定されていないと判定された場合には(S1070:NO)、停止した第1回胴13Lにより表示されている図柄を取得するとともに(S1080)、その取得された図柄によって内部抽選結果に対応した入賞役を成立させることが可能であるか否か、つまり、設定された当選フラグに対応する入賞役をS1080にて取得された図柄によって成立させることが可能であるか否かが判定される(S1090)。
そして、設定された当選フラグに対応する入賞役をS1080にて取得された図柄によって成立させることが不可能であると判定された場合には(S1090:NO)、自動停止フラグが設定された後(S1100)、第2停止ボタン43Cが押下されたか否かが判定される(S1110)。
一方、設定された当選フラグに対応する入賞役をS1080にて取得された図柄によって成立させることが可能であると判定された場合(S1090:YES)、又はS1070にて自動停止フラグが設定されていると判定された場合(S1070:YES)には、自動停止フラグが設定されることなく、第2停止ボタン43Cが押下されたか否かが判定される(S1110)。
そして、第2停止ボタン43Cが押下されたと判定された場合には(S1110:YES)、第2回胴13C(モータ133C)の回転が停止されるとともに(S1120)、自動停止フラグが設定されているか否かが判定される(S1130)。
そして、自動停止フラグが設定されていないと判定された場合には(S1130:NO)、停止した第2回胴13Cにより表示されている図柄を取得するとともに(S1140)、その取得された図柄によって内部抽選結果に対応した入賞役を成立させることが可能であるか否かが判定される(S1150)。
そして、取得された図柄によって内部抽選結果に対応した入賞役を成立させることが不可能であると判定された場合には(S1150:NO)、自動停止フラグが設定された後(S1160)、第3停止ボタン43Rが押下されたか否かが判定される(S1170)。
一方、設定された当選フラグに対応する入賞役をS1140にて取得された図柄によって成立させることが可能であると判定された場合(S1150:YES)、又はS1130にて自動停止フラグが設定されていると判定された場合(S1130:YES)には、自動停止フラグが設定されることなく、第3停止ボタン43Rが押下されたか否かが判定される(S1170)。
そして、第3停止ボタン43Rが押下されたと判定された場合には(S1170:YES)、第3回胴13R(モータ133R)の回転が停止させられた後(S500)、全ての回胴13が停止したか否かが判定され(S1190)、一方、第3停止ボタン43Rが押下されていないと判定された場合には(S1170:NO)、第3回胴13R(モータ133R)の回転が停止されることなく、全ての回胴13が停止したか否かが判定される(S1190)。
そして、全ての回胴13が停止したと判定された場合には(S1190:YES)、自動停止フラグ及び停止ボタン43が有効化された時から計測した時間(自動停止時間)が初期値に設定し直された後(S1230)、リール停止制御処理を終了してメイン制御フローに戻る。
一方、全ての回胴13が停止していないと判定された場合には(S1190:NO)、自動停止時間が所定時間(例えば、40秒)を経過したか否かが判定され(S1200)、自動停止時間が所定時間を経過していないと判定された場合には(S1200:NO)、S1050に戻る。
一方、自動停止時間が所定時間を経過したものと判定された場合には(S1200:YES)、自動停止フラグが設定されているか否かが判定され(S1210)、自動停止フラグが設定されていないと判定された場合には(S1210:NO)、S1050に戻り、一方、自動停止フラグが設定されていると判定された場合には(S1210:YES)、回転している全ての回胴13が停止されるとともに(S1220)、自動停止フラグ及び自動停止時間が初期値(0)に設定し直された後(S1230)、リール停止制御処理が終了してメイン制御フローに戻る。
に、本実施形態に係る遊技機1の特徴を説明する。
本実施形態では、遊技者にとって利益となる賞態様が内部抽選(S120)で当選している場合であっても、第1回胴13Lが停止した時点、又は第1回胴13L及び第2回胴13Cが停止した時点で、内部抽選にて当選した当選役の入賞成立が不可能であると判断された場合には、自動停止時間が所定時間を超えた時点で、停止ボタン43の操作に拘わらず、回転している残り全ての回胴13を強制的に自動停止させることを特徴としている。
このため、本実施形態に係る遊技機1では、遊技者にとって利益となる賞態様に内部当選しているにも拘わらず、その当選役の入賞成立が不可能であるときには自動停止フラグがONに設定されるので、遊技者が回胴13の停止操作、つまり停止ボタン43の押下を行わなくても、自動停止時間が所定時間を経過したときに、停止ボタン43を押下するか否かに拘わらず強制的に回胴13の回転が停止される。
したがって、遊技者は、入賞成立が不可能な場合に停止ボタン43を押下するといった無駄な停止操作を行う必要がないので、遊技者の負担を軽減することができる。
ところで、第1実施形態では、遊技者にとって利益となる賞態様に内部当選している場合には自動停止機能を作動させないので、回胴13が回転し続けてモータ133の負荷が増大するおそれがある。
これに対して、本実施形態では、遊技者にとって利益となる賞態様に内部当選している場合であっても、既に停止している回胴13により表示されている図柄では、当選役の入賞成立が不可能なときには、自動停止機能を作動させて回胴13の回転を停止させるので、モータ133に無用な負荷をかけることを防止できる。
なお、図15〜図17に示すリール停止処理フローは、第1実施形態に本実施形態を適用したものであったが、本実施形態は、これに限定されるものではなく、他の実施形態にも適用することができる。
(第6実施形態)
本実施形態は、自動停止時間が所定時間を経過したときに、その旨を表示パネル11やホールコンピュータ等の管理システムに表示して、遊技者やホール店員に注意を促すようにしたものである。
つまり、上述した第1実施形態乃至第4実施形態では、遊技者にとって利益となる賞態様に対応する当選フラグが設定されている場合には、自動停止時間が所定時間を経過しても、全ての回胴13が自動的に停止することはなく、少なくとも1つの回胴13は回転し続ける。このような状態において、表示パネル11に所定のメッセージを表示したり、表示窓5の周辺に設けられるランプを点灯させることにより、回胴13の停止操作を遊技者に促すとともに、遊技者にとって利益となる賞態様に内部当選している旨を遊技者に報知することができる。
また、ホール店員に対しては、遊技者にとって利益となる賞態様に内部当選しているにもかかわらず遊技者が遊技を止めて、その遊技機が空台として放置されることにないように注意を促すことができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、各回胴13の回転速度となっていない場合は、自動停止のための時間の計時が開始されなかったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばスタートレバー41が操作された時から、又はスタートレバー41が操作されて所定時間が経過した時から自動停止時間の計時を開始してもよい。
また、上述の実施形態では、回胴13の回転角度をモータ133のステップ数(パルス数)を基に段階的に制御したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば回転角度をエンコーダ等の回転角検出により連続的に検出し、連続的に制御してもよい。
また、上述の実施形態では、内部抽選にてレギュラーボーナス役若しくはビッグボーナス役に当選している場合において、その当選フラグに対応する入賞役が成立しなかったときに限り、その当選フラグを蓄積するものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、制御系が主制御基板101と副制御基板105とを有するものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば1つの制御基板(主制御基板)にて全てを制御するものであってもよい。
また、上述の実施形態では、1コマ(1つの図柄)を24ステップに分割して制御していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、24分割より粗くする、又は細かくする等してもよい。
本発明の実施形態に係る回胴式遊技機の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る回胴式遊技機の前面構造を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る回胴の外周面に形成された図柄配列を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る回胴式遊技機の電気的構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る回胴式遊技機におけるメイン制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る回胴式遊技機における内部抽選処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る回胴式遊技機における演出パターン決定処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る回胴式遊技機におけるリール停止処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る回胴式遊技機におけるリール停止処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る回胴式遊技機におけるリール停止処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る回胴式遊技機におけるリール停止処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る回胴式遊技機におけるリール停止処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る回胴式遊技機におけるリール停止処理を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る回胴式遊技機におけるリール停止処理を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る回胴式遊技機におけるリール停止処理を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る回胴式遊技機におけるリール停止処理を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る回胴式遊技機におけるリール停止処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…回胴式遊技機(遊技機)、3…筐体、5…表示窓、7…操作パネル部、
9…遊技メダル払出口、11…表示パネル、13…回胴
15a…ランプ、15a…第1メダルラインランプ、
15b…第2メダルラインランプ、15c…第3メダルラインランプ、
17…遊技開始表示ランプ、21…再遊技ランプ、
23a…ビッグボーナス告知ランプ、 25…遊技メダル投入ランプ、
27…役物回数表示器、29…払出枚数表示器、
31…貯留枚数表示器、33…遊技メダル投入口、35…枚投入ボタン、
37…枚投入ボタン、41…スタートレバー、43…停止ボタン、
45…返却ボタン、47…受け皿部、101…主制御基板、103…回胴基板、
105…副制御基板、107…中央表示ランプ基板、109…電源基板、
119…照明用基板、121…スピーカ、123…照明類、
125…左表示ランプ基板、127…右表示ランプ基板、
129…スタートレバーユニット、131…メダルセレクター、133…モータ、
135…回胴センサー基板、137…メダル払出装置。

Claims (1)

  1. 外周面に複数の図柄が表示された複数個の回胴を有し、前記回胴を回転させることにより前記図柄の変動表示を行い、前記回胴の回転を停止させることにより前記図柄の停止表示を行う回胴式遊技機において、
    前記回胴を回転させる駆動手段と、
    遊技者の操作に基づいて、前記駆動手段を作動させる回転開始信号を発する変動開始手段と、
    遊技者の操作に基づいて、前記駆動手段の作動を停止させる回転停止信号を発する変動停止手段と、
    前記変動開始手段の操作に連動して遊技者に付与される賞態様を抽選する賞態様抽選手段と、
    前記賞態様抽選手段により決定された賞態様が遊技者にとって不利益となる賞態様の場合であって、かつ、前記変動開始手段が操作されたときから所定時間が経過した場合に、前記駆動手段の作動を停止させる第1自動停止手段と、
    前記賞態様抽選手段により決定された賞態様が遊技者にとって利益となる賞態様の場合であって、かつ、前記変動開始手段が操作されたときから所定時間が経過した場合において、前記変動停止手段が操作されたことにより前記複数個の回胴うちいずれかの回胴の回転が既に停止し、かつ、その停止している前記回胴により表示されている図柄によっては遊技者にとって利益となる賞態様の成立が不可能であるときに、回転している残り全ての前記回胴を停止させる第2自動停止手段と
    を有することを特徴とする回胴式遊技機。
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