JP4369908B2 - ガスコンロ - Google Patents
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Description
音声ガイド機能を有する電装部を備え、この電装部への通電を行う電源スイッチを持たず、ガスバーナに対する点火、燃焼及び消火操作を行うバーナ操作部が点火操作及び燃焼操作状態のときに上記電装部への通電がなされ且つ上記バーナ操作部が消火操作状態のときに上記電装部への通電が遮断されるガスコンロにおいて、
所定の音声設定モード移行操作に伴って上記バーナ操作部の点火操作により上記電装部を通電させた場合には、音声設定モードとなってガスバーナを燃焼禁止するように構成したことを特徴とするものである。
これにより、音声設定の際は、バーナ操作部が点火操作されて燃焼操作状態に保持されるので、電装部への通電がなされて音声ガイド機能の音声設定を行うことができる。そして、この音声設定モード移行操作がなされた場合には、音声設定モードとなってガスバーナを燃焼禁止するように構成しているので、ガスバーナの空焚きを防止することができる。従って、使用者が空焚きによる危険を感じてバーナ操作部を消火操作状態に戻してしまうこともなく、安全性を確保しつつ音声設定を確実に行うことができる。
ここで、「音声設定モードとなってガスバーナを燃焼禁止する」とは、ガスバーナのガス回路の開閉弁(例えば、電磁安全弁)を開弁保持させないことで行われる。従って、上記音声設定モードの間にガスバーナからガス漏れすることもない。
なお、バーナ操作部の点火操作の間はガス回路が開成されるが、ガスバーナが点火されるので、生ガスが漏れ出すこともない。
これにより、音声スイッチが設けられているので、音声設定の際にはこの音声スイッチの操作が必要であることを使用者に対して明確にすることができる。また、使用者は、音声スイッチのオン操作とバーナ操作部の点火操作とをともに操作するという比較的簡単な操作で上記音声設定モード移行操作を行うことができる。
なお、「音声スイッチのオン操作とバーナ操作部の点火操作とをともに操作する」とは、双方の操作を同時に行う場合だけでなく、上記音声スイッチのオン操作を先に行ってこのオン操作を継続しながら上記バーナ操作部の点火操作を行う場合や、上記バーナ操作部の点火操作後の極僅かな時間内に上記音声スイッチのオン操作を行う場合も含む。
これにより、別途に音声スイッチを設けることなく、調理選択のための特殊操作スイッチのオン操作と上記バーナ操作部の点火操作とをともに操作するという比較的簡単な操作で上記音声設定モード移行操作を行うことができる。
なお、「特殊操作スイッチ」としては、例えば、揚げ物、炊飯、湯沸し等といった調理目的に応じてガスバーナの燃焼を自動制御するスイッチが挙げられる。この場合、特殊操作スイッチとバーナ操作部とをともに操作する内容は、上記音声スイッチの場合と同様である。ただし、上記バーナ操作部が特殊操作スイッチによって燃焼制御されるガスバーナに対するものである場合、上記音声設定モード移行操作は、特殊操作スイッチとバーナ操作部の操作を同時に行う場合や特殊操作スイッチをオン操作しながらバーナ操作部の点火操作を行った場合に限ることとし、バーナ操作部の点火操作の後にこれらの特殊操作スイッチをオン操作して調理目的に応じてガスバーナの燃焼制御を行わせる各特殊操作スイッチの本来の目的操作と区別されるようにする。
これにより、グリル用ガスバーナは、ガスコンロ内部のグリル内に収容されているので、音声設定の際はグリルボタンを操作することでグリル用ガスバーナが一旦点火されても、その炎が外部に露出されない。従って、音声設定の際に一瞬でもガスバーナが点火されることに起因して、使用者が危険を感じることを防止でき、安全性も確保することができる。
上記音声設定モード移行操作がなされた場合にはバーナ操作部が燃焼操作状態を保持したままでガスバーナが燃焼禁止されるため、音声設定終了後も上記バーナ操作部は燃焼操作状態のまま放置され得る。
ところが、上記音声設定モード移行操作から所定時間経過した場合に、上記報知を行うことで、使用者は上記バーナ操作部が燃焼操作状態にあることを認知することができ、これにより、上記バーナ操作部が使用者によって燃焼操作状態から消火操作状態に戻され易くすることができる。
図1には、本実施の形態による音声ガイド機能付のガスコンロ1の概略構成を示す。
(全体構成)
図1に示すように、実施の形態によるガスコンロ1は、コンロ本体100には、左右の五徳51,52の下方にそれぞれガスバーナ2とガスバーナ3が配設され、中央のグリル40の内部にグリル用ガスバーナ4が配設されている。コンロ本体1の正面部には、グリル40の左側において、ガスバーナ2に対する点火、燃焼及び消火操作を手動で行う第1コンロボタン(バーナ操作部)21、ガスバーナ2の火力を調節する第1火力調節レバー22が設けられている。また、この左側の正面部には、揚げ物調理の火力制御を行うための揚げ物スイッチ10、炊飯調理の火力制御を行うための炊飯スイッチ11、湯沸しの火力制御を行うための湯沸しスイッチ12及び音声を出力するためのスピーカ61が設けられている。なお、揚げ物スイッチ10、炊飯スイッチ11及び湯沸しスイッチ12は、調理選択のための特殊操作スイッチであって、左側のガスバーナ2に対する火力制御を行うものである。一方、グリル40の右側においては、ガスバーナ3に対する点火、燃焼及び消火操作を手動で行う第2コンロボタン(バーナ操作部)31、ガスバーナ3の火力を調節する第2火力調節レバー32、グリル用ガスバーナ4に対する点火、燃焼及び消火操作を手動で行うグリルボタン(バーナ操作部)41、グリル用ガスバーナ4の火力を調節する第3火力調節レバー42が設けられている。また、この右側の正面部には、ガスコンロ1の使用中の状態や安全機能の作動状態等を音声で報知する音声ガイド機能を設定するための音声スイッチ13が設けられている。なお、上記グリルボタン41が音声設定モード移行操作のときに操作されるバーナ操作部となる。また、図示しないが、コンロ本体100の正面部には、音声設定モードの際に音声設定状態(音声ガイドの有無や音量)を表示する表示部を独立に、又は調理タイマー表示と兼ねるようにして設けてもよい。
図2には、上記ガスコンロ1におけるガス回路の構成を示す。
図2に示すように、ガスバーナ2への第1ガス回路2a、ガスバーナ3への第2ガス回路3a並びにグリル用ガスバーナ4へのグリル用ガス回路4aには、それぞれ、ガス回路2a,3a,4aを開閉制御する第1、第2及び第3電磁安全弁24,34,44と、各ボタン21,31,41で手動式に開閉される第1、第2及び第3元ガス弁25,35,45と、ガス流量制御するる第1、第2及び第3流量調整弁26,36,46とが設けられている。なお、これらのガス回路2a,3a,4aの上流側には、元弁50が配設されている。また、各ガスバーナ2,3,4の近傍には、点火電極28,38,48と、炎検知装置27,37,47とが配置されている。
図3には、上記ガスコンロ1における電気回路の構成を示す。
図3に示すように、コンロ本体1に組み込まれた電気回路には、使用中の状態や安全機能の作動状態等を音声で報知する音声ガイド機能等を有する電装部60に対して電源PW(例えば、乾電池)からの電力が供給されるようになっている。
(バーナ操作部による点火、燃焼、消火の操作)
この燃焼操作状態では、元ガス弁25,35,45は押し込み開弁された状態に保持され、電磁安全弁24,34,44は押圧解除されるが、マイクロスイッチ21a,31a,41aがオン状態のままとなって電装部60への通電状態が維持されて上記開弁保持電流で開弁保持される。
次に、上記音声ガイド機能付ガスコンロ1の音声設定の制御動作を説明する。
図4は、音声設定動作の制御を示すフローチャートである。
このガスコンロ1において、音声ガイド機能の音声設定を行うには、まず、使用者が音声スイッチ13のオン操作とグリルボタン41の点火操作とをともに行う音声設定モード移行操作がなされる。すなわち、グリルボタン41がオンされることで、マイクロスイッチ41aがオンして電源PWから電装部60への通電が行われ、音声設定が可能となる。なお、「音声スイッチ13のオン操作とグリルボタン41の点火操作とをともに行う」とは、双方の操作を同時に行う同時押しの場合だけでなく、上記音声スイッチ13のオン操作を先に行ってこのオン操作を継続しながら上記グリルボタン41の点火操作を行う場合や、上記グリルボタン41の点火操作を先に行い、マイクロスイッチ41aがオンしてから僅かな時間(例えば、0.3秒)以内に上記音声スイッチ13のオン操作を行う場合も含む。
また、制御装置63によって、使用中の状態や安全機能の作動状態等を音声で報知する音声ガイドの有無及び音量が設定可能になる(ステップS5)。このとき、音声ガイドの有無の音声設定操作がなされると、「音声を入れます。」(音声有り設定時)とか、「音声を解除します。」(音声無し設定時)等といった所定の音声ガイドを出力するようにしてもよい。また、音声設定操作としては、音声スイッチ13の複数回操作あるいは別に設けた“+−(プラスマイナス)キー”等の音量ボタン(図示せず)の操作等によって音量設定及び音声の有無設定ができるようにしてもよい。
なお、ステップS2において、グリルボタン41の点火操作の際に音声スイッチ13が押されてないと判断した場合には、第3電磁安全弁44への開弁保持電流が供給されて開弁保持され、通常の燃焼動作を行う(ステップS8)。
さらに、上記音声設定モード移行時から所定時間(例えば、10秒程度)経過した場合に、グリルボタン41を燃焼操作状態から消火操作状態に解除するように促す報知を発するので(図4のステップS7)、使用者はグリルボタン41が燃焼操作状態にあることを認知することができ、これにより、グリルボタン41が使用者によって燃焼操作状態から消火操作状態に戻され易くなる。
(1)上記実施形態では、上記音声設定モード移行操作によって操作されるバーナ操作部は、グリルボタン41とするが、他のバーナ操作部(第1コンロボタン21又は第2コンロボタン31)でもよい。
2,3 ガスバーナ
2a 第1ガス回路
3a 第2ガス回路
4 グリル用ガスバーナ
4a グリル用ガス回路
10 揚げ物スイッチ(特殊操作スイッチ)
11 炊飯スイッチ(特殊操作スイッチ)
12 湯沸しスイッチ(特殊操作スイッチ)
13 音声スイッチ
21 第1コンロボタン
21a マイクロスイッチ
31 第2コンロボタン
31a マイクロスイッチ
41 グリルボタン(バーナ操作部)
41a マイクロスイッチ
60 電装部
63 制御装置
PW 電源
Claims (5)
- 音声ガイド機能を有する電装部を備え、この電装部への通電を行う電源スイッチを持たず、ガスバーナに対する点火、燃焼及び消火操作を行うバーナ操作部が点火操作及び燃焼操作状態のときに上記電装部への通電がなされ且つ上記バーナ操作部が消火操作状態のときに上記電装部への通電が遮断されるガスコンロにおいて、
所定の音声設定モード移行操作に伴って上記バーナ操作部の点火操作により上記電装部を通電させた場合には、音声設定モードとなってガスバーナを燃焼禁止するように構成したことを特徴とするガスコンロ。 - 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
上記音声ガイド機能の音声設定のための音声スイッチを設け、
上記音声設定モード移行操作は、上記音声スイッチのオン操作と上記バーナ操作部の点火操作とをともに操作することでなされるように構成したガスコンロ。 - 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
調理選択のための特殊操作スイッチを有し、
上記音声設定モード移行操作は、上記特殊操作スイッチのオン操作と上記バーナ操作部の点火操作とをともに操作することでなされるように構成したガスコンロ。 - 請求項2又は3に記載のガスコンロにおいて、
上記音声設定モード移行操作によって操作される上記バーナ操作部は、グリル用ガスバーナに対する点火、燃焼及び消火操作を行うグリルボタンとしたガスコンロ。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載のガスコンロにおいて、
上記音声設定モード移行操作から所定時間経過すると、上記バーナ操作部を燃焼操作状態から消火操作状態に戻すように促す報知を行う構成としたガスコンロ。
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