JP4176653B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
図5は、この種の加熱調理器として例示するガスコンロの正面図であり、ガスコンロ本体Aは、コンロバーナ71を有するコンロ7,7と、グリルバーナ81,81を有するグリル8と、コンロ7,7およびグリル8のタイマ制御動作を設定できる操作パネル9と、コンロバーナ71を点火・消火させる点消火ボタン72,72と、グリルバーナ81,81を点火・消火させる点消火ボタン82と、コンロ7,7やグリル8の点火・消火動作を制御する制御部Cとを備えている。
『熱源を設定された加熱時間の経過後に停止させる制御部を備えた加熱調理器』において、被加熱物の過熱を防止し、安全性を向上させた加熱調理器を提供することである。
『時間設定部を露出させたり隠蔽させたりできる開閉部を備え、
前記制御部は、所定の加熱時間の経過後に前記熱源を停止させる安全タイマモードと、前記時間設定部で任意に設定可能な加熱時間の経過後に前記熱源を停止させるタイマ調理モードとを実行させ得る実行手段と、
前記開閉部を閉じて前記時間設定部を隠蔽させた場合は、前記安全タイマモードを選択する一方、前記開閉部を開いて前記時間設定部を露出させた場合は、前記タイマ調理モードを選択する選択手段とを備えた』ことである。
上記技術手段によれば、開閉部が閉じた状態では安全タイマモードが選択され、開閉部が開いた状態ではタイマ調理モードが選択されるから、開閉部を開いて時間設定部を露出させた場合は、任意に加熱時間を設定することができる一方、開閉部が閉じられた状態で時間設定部が隠蔽していても、所定の加熱時間で加熱される。従って、開閉部を閉じた状態で使用しても、被加熱物が過熱状態で放置されるのを防止することができる。
また、調理物に適した加熱時間に熱源を自動的に停止させたい場合は、開閉部を開いて加熱時間を任意に設定すれば、その設定した加熱時間の経過後に熱源を停止させることができる。
前記請求項1において、
『前記タイマ調理モードが選択された状態で前記熱源を作動させた場合は、前記熱源を作動させた時点から前記時間設定部で設定した時間の計測を開始させる制御手段を備えた』ことである。
このものでは、熱源を作動させた時点で加熱時間の計測が開始されるから、熱源が作動したままで長時間放置されるのを防止することができるとともに、調理物の過熱も防止できる。
前記請求項1において、
『前記タイマ調理モードが選択され且つ熱源を作動させた状態で、前記時間設定部によって時間を設定した場合は、前記時間設定部によって時間を設定した時点から前記時間設定部で設定した時間の計測を開始させる制御手段を備えた』ことである。
このものでは、時間設定部によって加熱時間を設定した時点で加熱時間の計測が開始されるから、予熱運転や空焼き運転等を実施した後に加熱時間の計測を開始させることができる。
前記請求項1において、
『前記タイマ調理モードが選択され且つ熱源を作動させた状態で、所定時間内に前記時間設定部によって時間を設定した場合は、前記時間設定部によって時間を設定した時点から前記時間設定部で設定した時間の計測を開始させる一方、前記タイマ調理モードが選択され且つ熱源を作動させた状態で、所定時間内に前記時間設定部によって時間が設定されない場合は、前記所定時間の経過後に前記安全タイマモードを実行して前記所定の加熱時間の計測を開始させる制御手段を備えた』ことである。
このものでは、熱源が作動しているにもかかわらず、所定時間内に任意の加熱時間を設定しなかった場合は、安全タイマモードが実行されて所定の加熱時間の計測が開始され、その加熱時間の経過後に停止されるから、被加熱物が過熱状態で放置されるのを防止することができる。
前記請求項3において、
『前記タイマ調理モードが選択され且つ熱源を作動させた状態で、所定時間内に前記時間設定部によって時間が設定されない場合は、前記所定時間の経過後に前記熱源を停止させる制御手段を備えた』ことである。
このものでは、熱源が作動しているにもかかわらず、所定時間内に任意の加熱時間を設定しなかった場合には、熱源を停止させるから、熱源が作動したままで長時間放置されるのを防止することができる。
開閉部を開いて加熱時間を任意に設定すれば、その設定した加熱時間の経過後に熱源を自動停止させることができる一方、開閉部を閉じた状態で使用しても、所定の加熱時間の経過後に熱源が自動停止され、使用者の消し忘れによる被加熱物の過熱を防止することができるから、安全性が向上する。
請求項3に係る発明では、予熱運転や空焼き運転等を実施した後に熱源の加熱時間の計測を開始させることができるから、熱源を作動させた時点から計測されるものに比べて、調理物に適した加熱時間の設定が容易である。
請求項5に係る発明では、上記請求項3の効果に加えて、所定時間内に任意の加熱時間を設定しなかった場合にも、熱源が作動したままで長時間放置されるのを防止することができるから、安全性が一層向上する。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器として例示するガスコンロの斜視図であり、図2はその回路構造を示す説明図である。以下、各部の詳細を説明する。
図1に示すように、ガスコンロ本体A1は、コンロバーナ11を有するコンロ1,1と、グリルバーナ21,21を有するグリル2と、コンロ1,1およびグリル2のタイマ制御動作を設定させる操作パネル3と、コンロバーナ11,11を点火・消火させる点消火ボタン12,12と、グリルバーナ21,21を点火・消火させる点消火ボタン22とを備えている。尚、上記コンロバーナ11,11およびグリルバーナ21が既述請求項1の発明特定事項たる熱源に対応する。
また、ガスコンロ本体A1内の開閉部30近傍には、開閉部30の開閉状態を検知する開閉センサ321が設けられており、開閉部30を開くとオン信号を出力し、閉じるとオン信号が出力されないように設定されている。
次に、上記実施の形態に係るガスコンロにおいて、グリル2使用時の動作を説明する。
グリル2用の点消火ボタン22を押すと、制御部C1によって電磁弁25が開かれるとともに点火電極23に高電圧が印加され、グリルバーナ21,21が点火される。
このとき、開閉センサ321からのオン信号が出力された状態、即ち、開閉部30が開いた状態で、燃焼センサ24からの燃焼信号が出力された場合は、制御部C1によってタイマ調理モードが実行され、加熱設定時間の初期値(例えば、8分)が設定されるとともに、タイマ機能部T1によって定時毎(例えば、1分毎)に積算されるカウンタ値と設定された加熱設定時間との差、即ち、グリルバーナ21,21の燃焼残り時間の監視が開始される。表示部33には、上記燃焼残り時間が表示される。
そして、カウンタ値と設定された加熱設定時間との差がゼロになった時点で電磁弁25を閉じ、グリルバーナ21,21が消火される。
そして、カウンタ値と過熱防止時間との差がゼロになった時点で電磁弁25を閉じ、グリルバーナ21,21が消火される。
上記第1実施形態における制御部C1は、コンロバーナ11やグリルバーナ21,21のバーナが点火された時点で燃焼残り時間の監視を開始するように設定されているが、タイマ調理モード実行時、バーナが点火された状態でプラスキー3aやマイナスキー3bの時間設定部によって消火時間をセットした時点で燃焼残り時間の監視を開始する一方、所定時間内に消火時間がセットされなかった場合はバーナを消火させるように設定されたものであっても良い。
具体的には、制御部C1に格納されるマイクロコンピュータは、タイマ調理モード実行時、コンロバーナ11またはグリルバーナ21,21の点火時から所定時間内(例えば、5分)にプラスキー3aまたはマイナスキー3bを操作して消火時間をセットした場合は、そのセットした時点からタイマ機能部T1によって燃焼残り時間の監視を開始させる一方、所定時間内にプラスキー3aまたはマイナスキー3bが操作されずに消火時間がセットされなかった場合は、所定時間経過後に制御部C1によって電磁弁15もしくは電磁弁25を閉じ、コンロバーナ11またはグリルバーナ21,21を消火させる機能を備えている。尚、タイマ調理モード実行時、所定時間内にプラスキー3aまたはマイナスキー3bを操作して消火時間をセットした場合は、そのセットした時点から燃焼残り時間の監視を開始させる上記マイクロコンピュータの機能部が既述請求項3の発明特定事項たる制御手段に対応し、所定時間内にプラスキー3aまたはマイナスキー3bが操作されなかった場合は、所定時間経過後にコンロバーナ11またはグリルバーナ21,21を消火させる上記マイクロコンピュータの機能部が既述請求項5の発明特定事項たる制御手段に対応する。
このとき、開閉センサ321からのオン信号が出力されている状態で燃焼センサ24からの燃焼信号が出力された場合は、制御部C1によってタイマ調理モードが実行され、加熱設定時間の初期値(例えば、0分)が設定される。
一方、グリルバーナ21,21の点火時から所定時間内に消火時間がセットされなかった場合は、制御部C1によって電磁弁25が閉じられ、グリルバーナ21,21を消火する。
また、タイマ調理モード実行時、バーナが点火された状態で時間設定部によって消火時間をセットした時点で燃焼残り時間の監視を開始する一方、所定時間内に消火時間がセットされなかった場合は安全タイマモードによる燃焼残り時間の監視を開始させるように設定されたものであっても良い。
具体的には、制御部C1に格納されるマイクロコンピュータは、タイマ調理モード実行時、コンロバーナ11またはグリルバーナ21,21の点火時から所定時間内(例えば、5分)にプラスキー3aまたはマイナスキー3bを操作して消火時間をセットした場合は、そのセットした時点からタイマ機能部T1によって燃焼残り時間の監視を開始させる一方、所定時間内にプラスキー3aまたはマイナスキー3bが操作されずに消火時間がセットされなかった場合は、所定時間経過後に制御部C1によって安全タイマモードを実行させ、燃焼残り時間の監視を開始させる機能を備えている。尚、タイマ調理モード実行時、所定時間内にプラスキー3aまたはマイナスキー3bを操作して消火時間をセットした場合は、そのセットした時点から燃焼残り時間の監視を開始させる一方、所定時間内にプラスキー3aまたはマイナスキー3bを操作して消火時間をセットしなかった場合は、所定時間経過後に制御部C1によって安全タイマモードを実行させ、燃焼残り時間の監視を開始させる上記マイクロコンピュータの機能部が既述請求項4の発明特定事項たる制御手段に対応する。
一方、グリルバーナ21,21の点火時から所定時間内に消火時間がセットされなかった場合は、制御部C1によって安全タイマモードが実行されて過熱防止時間(例えば、20分)が設定されるとともに、タイマ機能部T1によって定時毎(例えば、1分毎)に積算されるカウンタ値と過熱防止時間との差の監視が開始される。そして、上記カウンタ値と過熱防止時間との差がゼロになった時点で電磁弁25を閉じ、グリルバーナ21,21が消火される。
尚、上記第1実施形態では、開閉部30が開いた状態でグリルバーナ21,21を点火させることにより、調理物が適度に仕上がる標準的な時間(例えば、8分)が自動的に設定されるが、開閉部30を開いて時間設定部3を露出させ、プラスキー3aやマイナスキー3bによって手動で任意の加熱設定時間を設定するものであっても良い。
過熱防止時間は、予め設定された所定値に固定設定されるものを例示したが、予め設定された範囲内(例えば、両面焼きグリルの場合で15〜30分、片面焼きグリルの場合で21〜40分、コンロの場合で60〜150分)で調節可能なものであっても良い。
C1・・・制御部
3a,3b・・・時間設定部
30・・・開閉部
Claims (5)
- 熱源を設定された加熱時間の経過後に停止させる制御部を備えた加熱調理器において、
時間設定部を露出させたり隠蔽させたりできる開閉部を備え、
前記制御部は、所定の加熱時間の経過後に前記熱源を停止させる安全タイマモードと、前記時間設定部で任意に設定可能な加熱時間の経過後に前記熱源を停止させるタイマ調理モードとを実行させ得る実行手段と、
前記開閉部を閉じて前記時間設定部を隠蔽させた場合は、前記安全タイマモードを選択する一方、前記開閉部を開いて前記時間設定部を露出させた場合は、前記タイマ調理モードを選択する選択手段とを備えた、加熱調理器。 - 請求項1に記載の加熱調理器において、
前記タイマ調理モードが選択された状態で前記熱源を作動させた場合は、前記熱源を作動させた時点から前記時間設定部で設定した時間の計測を開始させる制御手段を備えた、加熱調理器。 - 請求項1に記載の加熱調理器において、
前記タイマ調理モードが選択され且つ熱源を作動させた状態で、前記時間設定部によって時間を設定した場合は、前記時間設定部によって時間を設定した時点から前記時間設定部で設定した時間の計測を開始させる制御手段を備えた、加熱調理器。 - 請求項1に記載の加熱調理器において、
前記タイマ調理モードが選択され且つ熱源を作動させた状態で、所定時間内に前記時間設定部によって時間を設定した場合は、前記時間設定部によって時間を設定した時点から前記時間設定部で設定した時間の計測を開始させる一方、前記タイマ調理モードが選択され且つ熱源を作動させた状態で、所定時間内に前記時間設定部によって時間が設定されない場合は、前記所定時間の経過後に前記安全タイマモードを実行して前記所定の加熱時間の計測を開始させる制御手段を備えた、加熱調理器。 - 請求項3に記載の加熱調理器において、
前記タイマ調理モードが選択され且つ熱源を作動させた状態で、所定時間内に前記時間設定部によって時間が設定されない場合は、前記所定時間の経過後に前記熱源を停止させる制御手段を備えた、加熱調理器。
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