JP2008025943A - コンロ - Google Patents
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Abstract
【課題】システムキッチンのカウンタ3上面に開設されたカウンタ孔30へ落とし込み状態に装着される本体ケース10と、本体ケース10の上面開放部を覆う天板11と、天板11の上方に載置される被加熱物をその下方から加熱する熱源14と、天板11の上面を覆うトップカバー12とを備えたコンロ1において、キッチン全体の使い勝手を損なうことなく、安全且つ利便性の高いコンロ1を提供する。
【解決手段】トップカバー12を本体ケース10の後方且つカウンタ3上面より下方の空間へ格納させた開位置と天板11の上面を覆った閉位置との間で往復移動させるカバー駆動部13と、トップカバー12の開閉を指示する開閉指示部P1と、カバー駆動部13によるトップカバー12の開動作および閉動作を開閉指示部P1の指示に応じて実行させる開閉制御手段とを備えたこと。
【選択図】図1
【解決手段】トップカバー12を本体ケース10の後方且つカウンタ3上面より下方の空間へ格納させた開位置と天板11の上面を覆った閉位置との間で往復移動させるカバー駆動部13と、トップカバー12の開閉を指示する開閉指示部P1と、カバー駆動部13によるトップカバー12の開動作および閉動作を開閉指示部P1の指示に応じて実行させる開閉制御手段とを備えたこと。
【選択図】図1
Description
本発明は、天板の上面を覆う開閉自在なトップカバーを備えたコンロに関するものである。
従来のコンロにおいて、天板の上面を覆う開閉自在なトップカバーを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、上記従来のコンロとして例示するガスコンロ9の概略斜視図である。
ガスコンロ9は、システムキッチンのカウンタ3の上面に開設されたカウンタ孔30へ落とし込み状態で装着される本体ケース90と、本体ケース90の上面開口部(図示しない)を覆う天板91と、天板91の上面全体を覆うトップカバー92とを備えている。
図10は、上記従来のコンロとして例示するガスコンロ9の概略斜視図である。
ガスコンロ9は、システムキッチンのカウンタ3の上面に開設されたカウンタ孔30へ落とし込み状態で装着される本体ケース90と、本体ケース90の上面開口部(図示しない)を覆う天板91と、天板91の上面全体を覆うトップカバー92とを備えている。
上記本体ケース90内には、複数のガスバーナ94とグリル95が収容されており、天板91には、上記ガスバーナ94が臨む複数のバーナ用開口部911と、上記グリル95の排気ダクト952が臨むダクト用開口部912とが開設されている。また、バーナ用開口部911の周縁上部には、それぞれ五徳97が載置されており、ダクト用開口部912は、排気口カバー98で覆われている。
上記トップカバー92は、本体ケース90の後部に軸支されており、水平姿勢(天板91の上面を覆った閉状態)と起立姿勢(ガスコンロ9の後方へ起立させた開状態)との間で自在に上下回動し得るようになっている。
従って、ガスコンロ9を使用しない場合は、トップカバー92を閉状態にしておけば、油や煮汁等によって汚れた五徳97や排気口カバー98が露出せず、システムキッチン全体の美観を損なわない。また、加熱されて高温になった五徳97をトップカバー92で覆うことによって、安全性の面でも有利である。
実公平6−43611号公報(第1〜5頁)
しかしながら、上記従来のガスコンロ9では、使用する際に、トップカバー92がガスコンロ9の後部で起立姿勢に保持されているから、使用者がそのトップカバー92へ誤って接触した場合は、天板91上に載置された鍋やフライパンの上へ転倒するおそれがあった。
また、ガスコンロ9の後部で起立するトップカバー92は、調理の邪魔になるだけでなく、ガスコンロ9後方の壁面やカウンタ3上面の空きスペースを塞ぎ、キッチン全体の使い勝手を低下させるといった問題もあった。
さらに、ガスコンロ9を使用する度に、トップカバー92を手動で開閉させるといった操作が必要であり、不便であった。
さらに、ガスコンロ9を使用する度に、トップカバー92を手動で開閉させるといった操作が必要であり、不便であった。
本発明は係る点に鑑みてなされたもので、
『システムキッチンのカウンタ上面に開設されたカウンタ孔へ落とし込み状態に装着される本体ケースと、本体ケースの上面開放部を覆う天板と、天板の上方に載置される被加熱物をその下方から加熱する熱源と、天板の上面を覆うトップカバーとを備えたコンロ』において、キッチン全体の使い勝手を損なうことなく、安全且つ利便性の高いコンロを提供することを課題とする。
『システムキッチンのカウンタ上面に開設されたカウンタ孔へ落とし込み状態に装着される本体ケースと、本体ケースの上面開放部を覆う天板と、天板の上方に載置される被加熱物をその下方から加熱する熱源と、天板の上面を覆うトップカバーとを備えたコンロ』において、キッチン全体の使い勝手を損なうことなく、安全且つ利便性の高いコンロを提供することを課題とする。
上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、
『トップカバーを本体ケースの後方且つカウンタ上面より下方の空間へ格納させた開位置と前記天板の上面を覆った閉位置との間で往復移動させるカバー駆動部と、
トップカバーの開閉を指示する開閉指示部と、
カバー駆動部によるトップカバーの開動作および閉動作を前記開閉指示部の指示に応じて実行させる開閉制御手段とを備えた』ことである。
上記技術手段によれば、開閉指示部からトップカバーを開く指示がなされた場合は、カバー駆動部によってトップカバーを本体ケースの後方且つカウンタ上面より下方の空間へ格納する開動作が実行され、開閉指示部からトップカバーを閉じる指示がなされた場合は、カバー駆動部によってトップカバーで天板の上面を覆う閉動作が実行される。即ち、トップカバーを開閉指示部の操作に応じて自動的に開閉させることが可能である。
また、トップカバーは、本体ケースの後方且つシステムキッチンのカウンタ上面より下方の空間へ格納されるため、使用中にトップカバーが天板上へ転倒するおそれがなく、調理の邪魔になったり、コンロの後方の壁面やカウンタ上面の空きスペースを塞いだりすることもない。
『トップカバーを本体ケースの後方且つカウンタ上面より下方の空間へ格納させた開位置と前記天板の上面を覆った閉位置との間で往復移動させるカバー駆動部と、
トップカバーの開閉を指示する開閉指示部と、
カバー駆動部によるトップカバーの開動作および閉動作を前記開閉指示部の指示に応じて実行させる開閉制御手段とを備えた』ことである。
上記技術手段によれば、開閉指示部からトップカバーを開く指示がなされた場合は、カバー駆動部によってトップカバーを本体ケースの後方且つカウンタ上面より下方の空間へ格納する開動作が実行され、開閉指示部からトップカバーを閉じる指示がなされた場合は、カバー駆動部によってトップカバーで天板の上面を覆う閉動作が実行される。即ち、トップカバーを開閉指示部の操作に応じて自動的に開閉させることが可能である。
また、トップカバーは、本体ケースの後方且つシステムキッチンのカウンタ上面より下方の空間へ格納されるため、使用中にトップカバーが天板上へ転倒するおそれがなく、調理の邪魔になったり、コンロの後方の壁面やカウンタ上面の空きスペースを塞いだりすることもない。
請求項2に係る発明の技術的手段は、
前記請求項1において、
『前記開閉指示部は、電源の入切を指示する電源スイッチであり、
前記開閉制御手段は、前記電源スイッチの入操作に応答して前記開動作を実行させ、切操作に応答して前記閉動作を実行させることを特徴とする』ものである。
このものでは、電源の入切を行う電源スイッチの入操作に応答してトップカバーの開動作を実行させ、切操作に応答してトップカバーの閉動作を実行させることが可能である。
前記請求項1において、
『前記開閉指示部は、電源の入切を指示する電源スイッチであり、
前記開閉制御手段は、前記電源スイッチの入操作に応答して前記開動作を実行させ、切操作に応答して前記閉動作を実行させることを特徴とする』ものである。
このものでは、電源の入切を行う電源スイッチの入操作に応答してトップカバーの開動作を実行させ、切操作に応答してトップカバーの閉動作を実行させることが可能である。
請求項3に係る発明の技術的手段は、
請求項1または2において、
『前記トップカバーが全開であることを検知する第1センサを備え、
前記開閉制御手段は、前記第1センサがトップカバーの全開を検知していない時は前記熱源の加熱動作を禁止する加熱禁止手段を有する』ことである。
このものでは、前記開閉制御手段は、第1センサがトップカバーの全開を検知していない時には、熱源の加熱動作を禁止する加熱禁止手段を有するから、トップカバーを全開にしていない状態において熱源が動作するのを防止できる。
請求項1または2において、
『前記トップカバーが全開であることを検知する第1センサを備え、
前記開閉制御手段は、前記第1センサがトップカバーの全開を検知していない時は前記熱源の加熱動作を禁止する加熱禁止手段を有する』ことである。
このものでは、前記開閉制御手段は、第1センサがトップカバーの全開を検知していない時には、熱源の加熱動作を禁止する加熱禁止手段を有するから、トップカバーを全開にしていない状態において熱源が動作するのを防止できる。
請求項4に係る発明の技術的手段は、
前記請求項1から3のいずれかにおいて、
『前記トップカバーが全開であり且つ熱源が作動していない時間を計測するタイマと、
前記タイマの計測時間が所定時間を経過した場合に、前記開閉制御手段によって前記閉動作を実行させる自動閉蓋手段とを備えた』ことである。
このものでは、トップカバーが全開状態である際の熱源の作動していない時間がタイマによって計測されており、その計測時間が所定の時間を経過した場合には、トップカバーで天板を覆う閉動作が実行される。即ち、トップカバーが全開状態であるにもかかわらず熱源を使用していない状態が一定時間続けば、トップカバーが自動的に閉じられる。
前記請求項1から3のいずれかにおいて、
『前記トップカバーが全開であり且つ熱源が作動していない時間を計測するタイマと、
前記タイマの計測時間が所定時間を経過した場合に、前記開閉制御手段によって前記閉動作を実行させる自動閉蓋手段とを備えた』ことである。
このものでは、トップカバーが全開状態である際の熱源の作動していない時間がタイマによって計測されており、その計測時間が所定の時間を経過した場合には、トップカバーで天板を覆う閉動作が実行される。即ち、トップカバーが全開状態であるにもかかわらず熱源を使用していない状態が一定時間続けば、トップカバーが自動的に閉じられる。
請求項5に係る発明の技術的手段は、
請求項1から4のいずれかにおいて、
『前記トップカバー上面の載置物を検知する第2センサを備え、
前記開閉制御手段は、前記第2センサがトップカバー上面の載置物を検知している時は前記開動作を禁止する開動作禁止手段を有する』ことである。
このものでは、前記開閉制御手段は、第2センサがトップカバー上面の載置物を検知している時には、トップカバーを本体ケースの後方且つシステムキッチンのカウンタ上面より下方の空間へ格納する開動作を禁止する開動作禁止手段を有するから、トップカバー上面に鍋やフライパン等が載置されている状態においてトップカバーが開くのを防止できる。
請求項1から4のいずれかにおいて、
『前記トップカバー上面の載置物を検知する第2センサを備え、
前記開閉制御手段は、前記第2センサがトップカバー上面の載置物を検知している時は前記開動作を禁止する開動作禁止手段を有する』ことである。
このものでは、前記開閉制御手段は、第2センサがトップカバー上面の載置物を検知している時には、トップカバーを本体ケースの後方且つシステムキッチンのカウンタ上面より下方の空間へ格納する開動作を禁止する開動作禁止手段を有するから、トップカバー上面に鍋やフライパン等が載置されている状態においてトップカバーが開くのを防止できる。
請求項6に係る発明の技術的手段は、
請求項1から5のいずれかにおいて、
『前記天板上面の載置物を検知する第3センサを備え、
前記開閉制御手段は、前記第3センサが天板上面の載置物を検知している時は前記閉動作を禁止する閉動作禁止手段を有する』ことである。
このものでは、前記開閉制御手段は、第3センサが天板上面の載置物を検知している時には、トップカバーで天板を覆う閉動作を禁止する閉動作禁止手段を有するから、天板上面に鍋やフライパン等が載置されている状態においてトップカバーが閉じるのを防止できる。
請求項1から5のいずれかにおいて、
『前記天板上面の載置物を検知する第3センサを備え、
前記開閉制御手段は、前記第3センサが天板上面の載置物を検知している時は前記閉動作を禁止する閉動作禁止手段を有する』ことである。
このものでは、前記開閉制御手段は、第3センサが天板上面の載置物を検知している時には、トップカバーで天板を覆う閉動作を禁止する閉動作禁止手段を有するから、天板上面に鍋やフライパン等が載置されている状態においてトップカバーが閉じるのを防止できる。
請求項7に係る発明の技術的手段は、
請求項1から6いずれかにおいて、
『前記開閉制御手段は、前記熱源が加熱動作を実行している時は前記閉動作を禁止する閉蓋禁止手段を有する』ことである。
このものでは、前記開閉制御手段は、熱源が加熱動作を実行している時には、トップカバーで天板を覆う閉動作を禁止する閉蓋禁止手段を有するから、熱源の加熱動作中にトップカバーが閉じるのを防止できる。
請求項1から6いずれかにおいて、
『前記開閉制御手段は、前記熱源が加熱動作を実行している時は前記閉動作を禁止する閉蓋禁止手段を有する』ことである。
このものでは、前記開閉制御手段は、熱源が加熱動作を実行している時には、トップカバーで天板を覆う閉動作を禁止する閉蓋禁止手段を有するから、熱源の加熱動作中にトップカバーが閉じるのを防止できる。
請求項8に係る発明の技術的手段は、
請求項1から7のいずれかにおいて、
『前記トップカバーは、複数の小幅の板体を幅方向へ連結した可撓性を有するシャッター状に構成されており、
前記カバー駆動部は、前記トップカバーを天板上面に沿って摺動させることを特徴とする』ものである。
このものでは、トップカバーは、複数の小幅の板体を幅方向へ連結した可撓性を有するシャッター状に構成され且つカバー駆動部によって天板上面に沿って摺動可能なスライド開閉式の蓋体であるから、既述従来のコンロのようなトップカバーが1枚構成である跳ね上げ式のものに比べて、狭い空間でトップカバーを開閉できる。
請求項1から7のいずれかにおいて、
『前記トップカバーは、複数の小幅の板体を幅方向へ連結した可撓性を有するシャッター状に構成されており、
前記カバー駆動部は、前記トップカバーを天板上面に沿って摺動させることを特徴とする』ものである。
このものでは、トップカバーは、複数の小幅の板体を幅方向へ連結した可撓性を有するシャッター状に構成され且つカバー駆動部によって天板上面に沿って摺動可能なスライド開閉式の蓋体であるから、既述従来のコンロのようなトップカバーが1枚構成である跳ね上げ式のものに比べて、狭い空間でトップカバーを開閉できる。
請求項9に係る発明の技術的手段は、
請求項1から8のいずれかにおいて、
『前記トップカバーには、閉位置にあるトップカバーと天板との間の熱気を放出する通気孔が設けられている』ことである。
このものでは、トップカバーに設けられた通気孔によって、閉位置にあるトップカバーと天板との間の熱気がコンロ外へ放出されるから、使用直後にトップカバーを閉じても本体ケース内やトップカバー下面側に熱気が滞留するのを抑制できる。
請求項1から8のいずれかにおいて、
『前記トップカバーには、閉位置にあるトップカバーと天板との間の熱気を放出する通気孔が設けられている』ことである。
このものでは、トップカバーに設けられた通気孔によって、閉位置にあるトップカバーと天板との間の熱気がコンロ外へ放出されるから、使用直後にトップカバーを閉じても本体ケース内やトップカバー下面側に熱気が滞留するのを抑制できる。
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
トップカバーを開閉指示部の操作に応じて自動的に開閉できるようにしたことによって、トップカバーを手動で開閉する煩雑さがないから、利便性が高い。
トップカバーを開閉指示部の操作に応じて自動的に開閉できるようにしたことによって、トップカバーを手動で開閉する煩雑さがないから、利便性が高い。
また、トップカバーを本体ケースの後方且つシステムキッチンのカウンタ上面より下方の空間へ格納可能にしたことによって、使用中にトップカバーが天板上へ転倒するおそれがないから、安全性が高い。
さらに、コンロの後方の壁面やカウンタ上面の空きスペースを有効に利用でき、トップカバーが調理の邪魔になることもないから、キッチン全体の使い勝手を損なうこともない。
さらに、コンロの後方の壁面やカウンタ上面の空きスペースを有効に利用でき、トップカバーが調理の邪魔になることもないから、キッチン全体の使い勝手を損なうこともない。
請求項2に係る発明では、トップカバーを電源スイッチの入切操作に応答して開閉する構成にしたことによって、トップカバーを開閉させるための専用の開閉スイッチを上記電源スイッチとは別に設ける必要がない。従って、コンロの全体構成の簡略化が図れる。
また、上記専用の開閉スイッチを別途設けたものでは、電源の入切操作およびトップカバーを開閉するための操作は、それぞれ別々に行う必要があるが、上記請求項2に係る発明のように、トップカバーを電源スイッチの入切操作に応答して開閉する構成にすれば、電源スイッチの操作一つで行うことができ、操作の手間が軽減するから、利便性が一層高い。
請求項3に係る発明では、トップカバーを全開にしていない状態においては熱源を動作させないようにしたことによって、トップカバーが全閉の状態や開閉動作中に、誤って熱源の作動スイッチを押してしまった場合であっても、トップカバーを加熱してしまうおそれがないから、安全性が一層高い。
請求項4に係る発明では、トップカバーが全開状態であるにもかかわらず、熱源が所定の時間以上使用されていない場合には、トップカバーが自動的に閉じられるから、トップカバーの閉め忘れを防止できる。
請求項5に係る発明では、トップカバー上面に鍋やフライパン等が載置されている状態においてはトップカバーが開かないようにしたことによって、トップカバーの上面に鍋やフライパンを載せているにもかかわらず、開閉指示部を操作してしまった場合であっても、トップカバーが開いてその上面に載置された鍋やフライパンを落下させるおそれがない。
請求項6に係る発明では、天板上面に鍋やフライパン等が載置されている状態においてはトップカバーを閉じないようにしたことによって、調理中に誤って開閉指示部を操作してしまった場合であっても、トップカバーが閉じて天板上面に載置された鍋やフライパンをひっくり返すおそれがないため、安全である。
請求項7に係る発明では、熱源の加熱動作中はトップカバーを閉じないようにしたことによって、調理中に誤って開閉指示部を操作してしまった場合であっても、トップカバーが閉じて鍋やフライパンをひっくり返すおそれがなく、トップカバー自体を加熱してしまうおそれもないため、安全である。
請求項8に係る発明では、トップカバーをスライド開閉式にしたことによって、比較的狭い空間内で開閉でき、使用者の邪魔にならないから、キッチン全体の使い勝手が一層良好である。
請求項9に係る発明では、使用直後にトップカバーを閉じても本体ケース内やトップカバー下面側に熱気が滞留するのを抑制したことによって、熱によるコンロ各部の変形や故障を防止できる。
次に、上記した本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係るコンロとして例示するガスコンロ1の一部分解斜視図であり、図2は、後述するカバー駆動部13の近傍を示す側面図である。また、図3は、上記ガスコンロ1の概略縦断面図である。以下、各部の詳細について図1から図3に従って説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るコンロとして例示するガスコンロ1の一部分解斜視図であり、図2は、後述するカバー駆動部13の近傍を示す側面図である。また、図3は、上記ガスコンロ1の概略縦断面図である。以下、各部の詳細について図1から図3に従って説明する。
図1に示すように、上記ガスコンロ1は、システムキッチンのカウンタ3上面へ埋設する形式、所謂、ビルトイン式のコンロであり、カウンタ3上面の段差部31に開設されたカウンタ孔30へ落とし込み状態に装着される矩形箱状の本体ケース10と、本体ケース10の上面開口部100を覆う天板11と、天板11の上面全体を覆うトップカバー12と、トップカバー12を本体ケース10の後方且つカウンタ3上面より下方の空間へ格納させた開位置と天板11の上面を覆った閉位置との間で往復移動させるカバー駆動部13とを備えている。
さらに、本体ケース10内には、後述する五徳17上に載置された鍋やフライパンを加熱する3つのガスバーナ14と、魚や肉等の焼き物調理を行うグリル15と、トップカバー12の開閉動作やガスバーナ14の燃焼動作、グリル15の燃焼動作等を制御する制御部16とが収容されている。
本体ケース10の正面側には、ガスコンロ1の電源の入切を指示する電源スイッチP1と、ガスバーナ14の点火および消火の動作を指示する3つのバーナ点火ボタンP2と、後述するグリルバーナ151の点消火動作を指示するグリル点火ボタンP3とが設けられている。
また、本体ケース10の背面側には、トップカバー12をカウンタ3の下方空間へ埋没させた状態で格納可能なカバー格納部19が設けられており、その底部には、トップカバー12が全開状態であるか否かを検知するリミットセンサS1を備えている。このリミットセンサS1は、トップカバー12が全開の状態でその後端部と接触し、オン状態になる位置に設けられている。
尚、上記「ガスバーナ14」が、既述請求項1の発明特定事項としての「熱源」に対応し、上記「電源スイッチP1」が、既述請求項1の発明特定事項としての「開閉指示部」に対応する。また、上記「リミットセンサS1」が、既述請求項3の発明特定事項としての「第1センサ」に対応する。
尚、上記「ガスバーナ14」が、既述請求項1の発明特定事項としての「熱源」に対応し、上記「電源スイッチP1」が、既述請求項1の発明特定事項としての「開閉指示部」に対応する。また、上記「リミットセンサS1」が、既述請求項3の発明特定事項としての「第1センサ」に対応する。
天板11には、ガスバーナ14が臨む3つのバーナ用開口部111と、後述する排気ダクト155が臨むグリル用開口部112とが形成されており、その各バーナ用開口部111の周縁上部には、鍋やフライパン等の調理器具を受ける五徳17が載置されている。一方、グリル用開口部112は、排気口カバー18で覆われている。
トップカバー12は、複数の小幅板状のプレート12Nをその幅方向へ連結した可撓性を有するシャッター状の蓋体であり、その両側端は、段差部31の前縁上面から側面310に沿ってその後方へ水平に延び、さらに天板11の後方からカバー格納部19の内側壁190に沿ってその底部まで延びる略L字状のガイドレール121,121へ遊挿されている。即ち、トップカバー12は、段差部31の側面310およびカバー格納部19の内側壁190に沿って略L字状にスライド開閉可能な状態で取り付けられている。
また、トップカバー12を閉じた状態において上記排気口カバー18の上方に位置するプレート12Nには、ガスバーナ14から発生した燃焼熱や後述するグリル15内からの熱気をトップカバー12の上方へ排出するための通気孔122が形成されている。また、トップカバー12の上面に対応する上記各プレート12Nの上面には、その部位に鍋やフライパン等の重量物が載置された際にオン状態になる重量センサS2が設けられている。
さらに、トップカバー12の前端部には、その部位が段差部31の前縁上面や使用者等に接触した際にオン状態になる接触センサS5が設けられている。
さらに、トップカバー12の前端部には、その部位が段差部31の前縁上面や使用者等に接触した際にオン状態になる接触センサS5が設けられている。
また、トップカバー12両側端の下面には、その前後方向へ連続する波状の凹凸(以下、「ラック部」という)123が形成されており、後述するカバー駆動部13の送り歯車131と係合している(図2参照)。
尚、上記「重量センサS2」が、既述請求項5の発明特定事項としての「第2センサ」に対応する。
尚、上記「重量センサS2」が、既述請求項5の発明特定事項としての「第2センサ」に対応する。
図2に示すように、カバー駆動部13は、制御部16からの指示に応じて正逆回転可能な開閉モータ130と、開閉モータ130に連動して回転する送り歯車131と、開閉モータ130を本体ケース10の後面に固定する台座部132とを備えており、上記送り歯車131がトップカバー12のラック部123に係合している。
従って、開閉モータ130を正方向もしくは逆方向へ回動させれば、トップカバー12をその両端のガイドレール121,121に沿って前後に摺動させることが可能である。ここで、開閉モータ130の正回転とは、トップカバー12を開位置に移動させる方向、即ち、カバー格納部19側に引き込む方向への回転をいい、開閉モータ130の逆回転とは、トップカバー12を閉位置に移動させる方向、即ち、カウンタ3の前方に押し出す方向への回転をいう。
ガスバーナ14は、図3に示すように、ガス元管(図示しない)から供給されるガスの流量を調整するガス比例弁140と、制御部16に電気的に接続されたイグナイタ(図示しない)から高電圧を印加されることによって火花放電する点火プラグ141とを備えている。
また、ガスバーナ14の中央には、五徳17上に調理器具が載置された際にオン状態になる鍋検知センサS3が設けられており、ガスバーナ14の周縁近傍には、ガスバーナ14からの炎を感知した際にオン状態になる炎検知センサS4が設けられている。
尚、上記「鍋検知センサS3」が、既述請求項6の発明特定事項としての「第3センサ」に対応する。
尚、上記「鍋検知センサS3」が、既述請求項6の発明特定事項としての「第3センサ」に対応する。
グリル15は、魚や肉等の被調理物を収容する加熱室150と、加熱室150内の被調理物を加熱するグリルバーナ151と、グリルバーナ151の燃焼熱や被調理物から生成された燃焼油等を含んだ熱気をケース本体10外へ排出する排気ダクト152とを備えている。
制御部16には、上述の電源スイッチP1、バーナ点火ボタンP2、グリル点火ボタンP3、開閉モータ132、ガス比例弁140、リミットセンサS1、重量センサS2、鍋検知センサS3、炎検知センサS4および接触センサS5が電気的に接続されている。また、制御部16は、トップカバー12が全開の状態において、3つのバーナ点火ボタンP2全てがオフになっている時間を計測するタイマ(図示しない)と、図4および図5に示す作動フローチャートを実行するマイクロコンピュータとを備えている。
このものでは、トップカバー12は、段差部31の側面310およびカバー格納部19の内側壁190に沿って略L字状にスライド開閉可能な状態で取り付けられている。即ち、閉じている状態においては、カウンタ3の上面と略同一平面状で水平に延びた状態で天板11を覆い、開く際には、そのガイドレール121,121に沿って摺動して、本体ケース10の背面側且つカウンタ3の下方空間へ埋没した状態で格納される。従って、ガスコンロ1の使用中にトップカバー12が天板11上へ転倒して五徳17上の鍋やフライパン等をひっくり返すおそれがなく、安全性が高い。
また、ガスコンロ1の後方の壁面やカウンタ3上面の空きスペースを有効に利用できるし、トップカバー12が調理や配膳の妨げとなって、キッチン全体の使い勝手を損なうこともない。
さらに、トップカバー12の構成をスライド開閉式にしたことによって、上記従来のガスコンロ9のような跳ね上げ式のものに比べてその開閉に必要な空間が小さく、使用者の邪魔にならないから、キッチン全体の使い勝手が一層良好である。
また、トップカバー12に通気孔122を設けたことによって、使用直後にガスバーナ14から発生した燃焼熱やグリル15内の熱気がトップカバー12と天板11との間に滞留しないでトップカバー12の上方へ排出されるから、それら熱によるガスコンロ1の各部の変形や故障を抑制できる。
[トップカバー12の開閉動作]
次に、上記トップカバー12の開閉動作制御について、図4に示す作動フローチャートに従って詳述する。
次に、上記トップカバー12の開閉動作制御について、図4に示す作動フローチャートに従って詳述する。
まず、トップカバー12を開く動作について説明する。
トップカバー12が閉じられた状態(全閉状態)において、電源スイッチP1の入操作がなされると、制御部16は、ガスコンロ1の電源を「入」にし、ガスバーナ14およびグリル15の使用が許可された起動状態になる(ST1〜ST2)。
トップカバー12が閉じられた状態(全閉状態)において、電源スイッチP1の入操作がなされると、制御部16は、ガスコンロ1の電源を「入」にし、ガスバーナ14およびグリル15の使用が許可された起動状態になる(ST1〜ST2)。
そして、重量センサS2およびリミットセンサS1が共にオフ状態であることを確認した後、カバー駆動部13の開閉モータ132に対して、正回転させる指示信号(以下、「正回転信号」という)を出力する(ST3〜ST5)。この正回転信号を受けた開閉モータ132は、送り歯車131を回転させ、トップカバー12をカバー格納部19側に引き込む開動作を実行する。
この間、ガスコンロ1の電源の「入」状態および重量センサS2のオフ状態が維持されていれば、リミットセンサS1がオン状態になるまで、開閉モータ132の正回転動作、即ち、トップカバー12の開動作が継続される(ST1〜ST5)。
その後、トップカバー12がカバー格納部10内へ格納されて全開状態になり、リミットセンサS1がオン状態になった場合は、開閉モータ132に対して、回転動作を停止させる信号(以下、「停止信号」という)を出力する(ST4,ST6)。この停止信号を受けた開閉モータ132は、送り歯車131の回転を停止させ、トップカバー12の開動作を停止させる。
また、上記開動作継続中に、電源スイッチP1の切操作がなされた場合は、炎検知センサS4がオフ状態であることを確認した後、ガスコンロ1の電源を「切」にし、ガスバーナ14およびグリル15の使用が禁止された待機状態になる(ST1,ST8〜ST9)。そして、後述するステップST10からST12の閉動作が実行される。
一方、トップカバー12が全閉の状態で電源スイッチP1の入操作がなされ、ガスコンロ1の電源が「入」になっても(ST1〜ST2)、トップカバー12の上面に鍋やフライパン等の重量物が載置されて、重量センサS2がオン状態になっている場合は、開閉モータ132に対して停止信号が出力され(ST3,ST7)、トップカバー12の開動作が禁止される。
上記開動作継続中に、トップカバー12の上面へ鍋やフライパンが載置された場合も同様に、開閉モータ132に対して停止信号が出力され(ST3,ST7)、トップカバー12の開動作が禁止される。
尚、上記ステップST3およびST7における「重量センサS2がオン状態になった場合は、開閉モータ132に対して停止信号を出力する」制御部16の機能部が、既述請求項4の発明特定事項としての「開動作禁止手段」に対応する。
尚、上記ステップST3およびST7における「重量センサS2がオン状態になった場合は、開閉モータ132に対して停止信号を出力する」制御部16の機能部が、既述請求項4の発明特定事項としての「開動作禁止手段」に対応する。
次に、トップカバー12を閉じる動作について説明する。
トップカバー12が開いた状態(全開状態)において、電源スイッチP1の切操作がなされると、制御部16は、炎検知センサS4がオフ状態であることを確認した後、ガスコンロ1の電源を「切」にし、待機状態になる(ST1,ST8〜ST9)。
トップカバー12が開いた状態(全開状態)において、電源スイッチP1の切操作がなされると、制御部16は、炎検知センサS4がオフ状態であることを確認した後、ガスコンロ1の電源を「切」にし、待機状態になる(ST1,ST8〜ST9)。
そして、鍋検知センサS3および接触センサS5がそれぞれオフ状態であることを確認した後、開閉モータ132に対して、逆回転させる指示信号(以下、「逆回転信号」という)を出力する(ST10〜ST12)。この逆回転信号を受けた開閉モータ132は、送り歯車131を回転させ、トップカバー12をカウンタ3の前方に押し出す閉動作を実行する。
この間、ガスコンロ1の電源の「切」状態も、炎検知センサS4および鍋検知センサS3のオフ状態も維持されていれば、接触センサS5がオン状態になるまで、開閉モータ132の逆回転動作、即ち、トップカバー12の閉動作は継続される(ST1,ST8〜ST12)。
その後、トップカバー12がカウンタ3の前縁上面に当接する位置まで押し出されて全閉状態になり、接触センサS5がオン状態になった場合は、開閉モータ132に対して停止信号を出力する(ST11,ST7)。この停止信号を受けた開閉モータ132は、送り歯車131の回転を停止させ、トップカバー12の開動作を停止させる。
また、上記閉動作継続中に、電源スイッチP1の入操作がなされた場合は、ガスコンロ1の電源を「入」にし、起動状態になる(ST1〜ST2)。そして、上述したステップST3からST5の開動作が実行される。
一方、ガスコンロ1の電源を「切」にすべく電源スイッチP1の切操作がなされたが、ガスバーナ14が燃焼中であれば、電源の「入」状態を維持する燃焼監視動作が実行される(ST1,ST8)。即ち、炎検知センサS4がオン状態であれば、トップカバー12の閉動作を実行せずに、上述のステップST2以降の動作を実行させる。
尚、上記ステップST8およびST2における「炎検知センサS4がオンの状態である場合は、トップカバー12の閉動作を実行しない」制御部16の機能部が、既述請求項7の発明特定事項としての「閉蓋禁止手段」に対応する。
尚、上記ステップST8およびST2における「炎検知センサS4がオンの状態である場合は、トップカバー12の閉動作を実行しない」制御部16の機能部が、既述請求項7の発明特定事項としての「閉蓋禁止手段」に対応する。
また、トップカバー12が全開の状態で電源スイッチP1の切操作がなされ、ガスコンロ1の電源が「切」になっても(ST1,ST8〜ST9)、五徳17上に鍋やフライパン等の調理器具が載置されて、鍋検知センサS3がオン状態になっている場合は、開閉モータ132に対して停止信号が出力され(ST10,ST7)、トップカバー12の開動作が禁止される。
上記閉動作継続中に、五徳17上へ鍋やフライパンが載置された場合も同様に、開閉モータ132に対して停止信号が出力され(ST10,ST7)、トップカバー12の開動作が禁止される。
上記閉動作継続中に、五徳17上へ鍋やフライパンが載置された場合も同様に、開閉モータ132に対して停止信号が出力され(ST10,ST7)、トップカバー12の開動作が禁止される。
また、上記閉動作継続中、使用者の手や調理器具がトップカバー12の前端部に接触して、接触センサS5がオン状態になった場合も、開閉モータ132に対して停止信号が出力され(ST10,ST7)、トップカバー12の開動作が禁止される。
尚、上記ステップST10およびST7における「鍋検知センサS3がオン状態になった場合は、開閉モータ132に対して停止信号を出力する」制御部16の機能部が、既述請求項3の発明特定事項としての「閉動作禁止手段」に対応する。また、上記ステップST1からST12における「電源スイッチP1の入操作がなされた場合は、開閉モータ132に対して正回転信号を出力し、電源スイッチP1の切操作がなされた場合は、開閉モータ132に対して逆回転信号を出力する」制御部16の機能部が、既述請求項1の発明特定事項としての「開閉制御手段」に対応する。
このように、トップカバー12の開閉は、電源スイッチP1の入切操作一つで自動的に行われるようにしたことによって、ガスコンロ1を使用する度に手動で開閉させるといった煩雑な操作を行わなくても良いし、ガスコンロ1を使用する際の操作の手数も最小限で良いから、利便性が高い。
また、トップカバー12を開閉させるための専用の操作スイッチを上記電源スイッチP1とは別に設ける必要もないから、ガスコンロ1全体の構成の簡略化が図れる。
また、トップカバー12を開閉させるための専用の操作スイッチを上記電源スイッチP1とは別に設ける必要もないから、ガスコンロ1全体の構成の簡略化が図れる。
一方、電源スイッチP1の入操作がなされても、トップカバー12の上面に鍋やフライパン等の調理器具が載置されている場合は、トップカバー12の開動作が禁止されるようにしたことによって、トップカバー12が開いてその調理器具を天板11上へ落下させるおそれがないから、安全性が高い。
また、電源スイッチP1の切操作がなされても、五徳17上に鍋やフライパン等の調理器具が載置されている場合は、トップカバー12の閉動作が禁止されるようにしたことによって、トップカバー12が閉じてその調理器具をひっくり返すおそれもないから、安全性が一層高い。
さらに、トップカバー12の前端部に接触センサS5を設け、トップカバー12の閉動作継続中に、使用者の手や調理器具がその前端部に接触した場合は開動作が禁止されるようにしたことによって、それら手や調理器具がトップカバー12に強く挟まれる心配がないから、安全性が一層高い。
[ガスバーナ14の点消火動作]
次に、上記ガスバーナ14の点消火動作制御について、図4に示す作動フローチャートに従って詳述する。
次に、上記ガスバーナ14の点消火動作制御について、図4に示す作動フローチャートに従って詳述する。
ガスコンロ1の電源の「入」状態(起動状態)において、トップカバー12が全開状態(ST6)になった後、使用するガスバーナ14に対応したバーナ点火ボタンP2をオンにして点火が指示されると、制御部16は、そのガスバーナ14に対応したガス元弁(図示しない)を開くとともに、ガス比例弁140に対して、火力調整レバー(図示しない)の指示火力に対応した開度まで開弁させる指示信号(以下、「燃焼開度信号」という)を出力し、イグナイタ(図示しない)に対して、点火プラグ141へ高電圧を印加させる点火指示信号を出力する(ST13〜ST14)。この燃焼開度信号を受けたガス比例弁140は、上記ガスバーナ14に対するガス供給量の調整を開始するとともに、点火プラグ141から火花放電されて、ガスバーナ14の燃焼動作が実行される。
この間、ガスコンロ1の電源の「入」状態、リミットセンサS1のオン状態および重量センサS2のオフ状態が維持されていれば、バーナ点火ボタンP2が再び押されてオフになるまで、ガスバーナ14の燃焼動作が継続される(ST1〜ST4,ST6,ST13〜ST14)。
その後、バーナ点火ボタンP2をオフにして消火が指示されると、ガス元弁(図示しない)を閉じるとともに、ガス比例弁140を点火に適した開度まで閉弁させる信号(以下、「消火開度信号」という)を出力し(ST13,ST15〜ST16)、後述する使用監視動作を実行する。このとき、上記消火開度信号を受けたガス比例弁140は、上記ガスバーナ14へのガスの供給を停止し、消火させる。
尚、上記ステップST4、ST6、ST13およびST14に示すように、上記燃焼開度信号は、リミットセンサS1がオン状態である場合に出力可能になる。即ち、トップカバー12が全開の状態で、ガスバーナ14の点火が可能になる。
尚、上記ステップST4、ST6、ST13およびST14に示すように、上記燃焼開度信号は、リミットセンサS1がオン状態である場合に出力可能になる。即ち、トップカバー12が全開の状態で、ガスバーナ14の点火が可能になる。
この「燃焼開度信号は、リミットセンサS1がオン状態である場合に出力可能になる」ステップST4、ST6、ST13およびST14における制御部16の機能部が、既述請求項3の発明特定事項としての「加熱禁止手段」に対応する。
また、トップカバー12が全開(ST6)になった後、いずれかのガスバーナ14が所定時間内に点火されるか否かを監視する使用監視動作が実行される(ST13,ST15〜ST16)。具体的には、リミットセンサS1がオン状態且つ3つのバーナ点火ボタンP2全てがオフ状態である時間を制御部16のタイマ(図示しない)によって計測し、そのタイマの計測時間が所定時間(例えば、5分間)を超えるまでにバーナ点火ボタンP2がオンにされるか否かを監視する。
このとき、上記所定時間内にいずれかのバーナ点火ボタンP2がオンにされてガスバーナ14が点火された場合は、上記タイマの計測を中止して、ガスバーナ14の燃焼動作が実行される(ST13〜ST14)。
一方、バーナ点火ボタンP2が上記所定時間を経過してもオンにされず、全てのガスバーナ14の消火状態が維持されている場合、即ち、上記タイマの計測時間が所定の時間を経過した場合は、ガスコンロ1の電源を「切」にし(ST16,ST9)、上述のステップST10からST12の閉動作が実行される。
尚、上記ステップST16における「タイマの計測時間が所定の時間を経過した場合は、トップカバー12の閉動作を実行させる」制御部16の機能部が、既述請求項4の発明特定事項としての「自動閉蓋手段」に対応する。
尚、上記ステップST16における「タイマの計測時間が所定の時間を経過した場合は、トップカバー12の閉動作を実行させる」制御部16の機能部が、既述請求項4の発明特定事項としての「自動閉蓋手段」に対応する。
このように、ガスバーナ14の燃焼動作は、トップカバー12が全開状態である場合に実行可能としたことによって、トップカバー12を誤ってガスバーナ14で加熱してしまうおそれがないから、安全性が高い。
さらに、ガスバーナ14の燃焼動作中はトップカバー12を閉じないようにしたことによって、調理中に誤って電源スイッチP1を操作してしまった場合であっても、トップカバー12が閉じて鍋やフライパンをひっくり返すおそれがないし、トップカバー12自体を加熱してしまうおそれもないから、安全性が一層高い。
また、トップカバー12が全開状態になった後、バーナ点火ボタンP2が所定の時間を経過しても操作されなかった場合は、ガスコンロ1の電源を「切」にしてトップカバー12の閉動作が自動的に実行されるようにしたことによって、トップカバー12の閉め忘れを防止できる。
[グリル15の点消火動作]
次に、上記グリル15の点消火動作について、図5に示す作動フローチャートに従って詳述する。
次に、上記グリル15の点消火動作について、図5に示す作動フローチャートに従って詳述する。
グリル点火ボタンP3が押されてオン状態になると、制御部16は、リミットセンサS1もしくは重量センサS2がオン状態、即ち、トップカバー12が全開もしくは全閉の状態であれば、上述のガスバーナ14と同様、グリルバーナ151へのガスの供給を開始するとともに、グリルバーナ151の点火プラグ(図示しない)から火花放電させて、グリルバーナ151の燃焼動作が実行される(ST21〜ST24)。
そして、グリル点火ボタンP3が再び押されてオフ状態になれば、グリルバーナ151へのガスの供給を停止し、消火させる(ST21,ST25)。
そして、グリル点火ボタンP3が再び押されてオフ状態になれば、グリルバーナ151へのガスの供給を停止し、消火させる(ST21,ST25)。
このように、グリル15の燃焼動作は、トップカバー12が全開もしくは全閉状態である場合に実行可能、即ち、排気口カバー18の上方が常に開放された状態(トップカバー12が全閉の状態においては、排気口カバー18の上方に通気孔122が位置している状態)で実行可能としたことによって、グリル15の加熱室150内に発生した熱気がトップカバー12と天板11との間に滞留しないでガスコンロ1の上方へ直接的に排出されるから、その熱気によるガスコンロ1の各部の変形や故障を一層抑制できる。
また、ガスバーナ14を使用しないためにトップカバー12が閉じられた状態であっても、グリル15単独で使用できるから、利便性が良い。
また、ガスバーナ14を使用しないためにトップカバー12が閉じられた状態であっても、グリル15単独で使用できるから、利便性が良い。
[その他]
尚、上記実施の形態において、カバー駆動部13は、トップカバー12のラック部123に係合する送り歯車131を開閉モータ130で回動させることによって、トップカバー12を摺動させているが、図6に示すガスコンロ1Aのように、トップカバー12Aの後端に連結するベルト134を開閉モータ130で回動させることによって、トップカバー12を摺動させるものであっても良い。
尚、上記実施の形態において、カバー駆動部13は、トップカバー12のラック部123に係合する送り歯車131を開閉モータ130で回動させることによって、トップカバー12を摺動させているが、図6に示すガスコンロ1Aのように、トップカバー12Aの後端に連結するベルト134を開閉モータ130で回動させることによって、トップカバー12を摺動させるものであっても良い。
このカバー駆動部13Aは、制御部16からの指示に応じて正逆回転可能な開閉モータ130と、開閉モータ130を本体ケース10の後面に固定する台座部132と、開閉モータ130に連動して回転する主プーリ133と、ガイドレール121の下端近傍に軸支される副プーリ134と、主プーリ133および副プーリとの間に装着されるベルト135とを備えており、トップカバー12Aの後端の連結部125が上記ベルト135へ固定状態で結合されている。尚、トップカバー12Aの下面には、上記実施の形態のようなラック部123は形成されていない。
従って、開閉モータ130を正方向もしくは逆方向へ回動させれば、ベルト135が正方向もしくは逆方向に回転し、トップカバー12をその両端のガイドレール121に沿って前後に摺動させることが可能である。
さらに、上記実施の形態において、トップカバー12は、カバー駆動部13によって本体ケース10の背面側へスライド移動して格納されるものを説明したが、図7に示すガスコンロ1Bのように、トップカバー12Bの後端がカバー駆動部13Bの巻き取り軸136へ連結されており、本体ケース10の背面側へ巻き取られるようにして格納されるものであっても良い。
また、図8(a)に示すガスコンロ1Cのように、1枚構成のトップカバー12Cであって、その後端から本体ケース10の背面側へ直立状態で格納されるものであっても良いし、図8(b)に示すガスコンロ1Dのように、2枚構成のトップカバー12Dであって、2つ折りになった状態で本体ケース10の背面側へ格納されるものであっても良い。
また、トップカバー12の通気孔122は、トップカバー12を閉じた状態において上記排気口カバー18の上方位置に形成されているが、図9に示すガスコンロ1Eのように、複数のスリット122Eをトップカバー12の各プレート12N全体に形成したものであっても良い。
一方、上記実施の形態では、トップカバー12の開閉動作は、電源スイッチP1の入切操作に連動させているが、トップカバー12を開閉させるための開閉スイッチを別途設け、その開閉スイッチのオンオフ操作に連動させたものであっても良い。
トップカバー12が全開状態であるか否かを検知するリミットセンサS1、トップカバー12が全閉状態であるか否かを検知する接触センサS5、トップカバー12の上面に鍋やフライパン等の重量物が載置されたか否かを検知する重量センサS2、五徳17上に調理器具が載置されたか否かを検知する鍋検知センサS3は、それぞれ接触式のセンサを用いているが、赤外線センサや超音波センサ等の非接触式のセンサによって検知しても良い。
また、トップカバー12が全開もしくは全閉の状態であるか否かは、開閉モータ130に接続したロータリエンコーダによって検知しても良い。
また、トップカバー12が全開もしくは全閉の状態であるか否かは、開閉モータ130に接続したロータリエンコーダによって検知しても良い。
さらに、上記ステップST8において、ガスバーナ14が使用中であるか否かの判断は、炎検知センサS4によって行われているが、バーナ点火ボタンP2のオンオフ状態で判断するものであっても良い。
上記ステップST8における燃焼監視動作は、電源スイッチP1の切操作がなされても、ガスバーナ14が燃焼中であればガスコンロ1の電源の「入」状態(起動状態)を維持し、上述のステップST3からST6の制御動作を実行させるもの、即ち、使用者がバーナ点火ボタンP2を押してガスバーナ14を消火させるまで、トップカバー12の閉動作を禁止するものであるが、電源スイッチP1の切操作がなされた場合、ガスバーナ14が燃焼中であれば、強制的にガスバーナ14を消火させると同時にガスコンロ1の電源を「切」状態(待機状態)にし、その後、トップカバー12の閉動作を実行させるものであっても良い。
上記ステップST16における使用監視動作は、バーナ点火ボタンP2が操作されたか否かを監視するものであるが、そのバーナ点火ボタンP2以外に、グリル点火ボタンP3やガスバーナ14の火力を調整する火力調整レバーが操作されたか否かについても合わせて監視し、それらバーナ点火ボタンP2やグリル点火ボタンP3、火力調整レバーが所定時間以上操作されていない場合に、ガスコンロ1の電源を「切」状態(待機状態)にしてトップカバー12を自動的に閉じるようにしたものであっても良い。
尚、上記実施の形態におけるコンロは、システムキッチンのカウンタに落とし込み状態で設置されるビルトイン式のものを説明したが、カウンタの段差部に載置して使用される据置式のものであっても良い。また、ガスコンロに限らず、電磁誘導加熱式のコンロであっても良い。
尚、上記実施の形態におけるコンロは、システムキッチンのカウンタに落とし込み状態で設置されるビルトイン式のものを説明したが、カウンタの段差部に載置して使用される据置式のものであっても良い。また、ガスコンロに限らず、電磁誘導加熱式のコンロであっても良い。
1・・・コンロ
10・・・本体ケース
11・・・天板
12・・・トップカバー
13・・・カバー駆動部
14・・・熱源
16・・・制御部
3・・・カウンタ
30・・・カウンタ孔
P1・・・開閉指示部
10・・・本体ケース
11・・・天板
12・・・トップカバー
13・・・カバー駆動部
14・・・熱源
16・・・制御部
3・・・カウンタ
30・・・カウンタ孔
P1・・・開閉指示部
Claims (9)
- システムキッチンのカウンタ上面に開設されたカウンタ孔へ落とし込み状態に装着される本体ケースと、本体ケースの上面開放部を覆う天板と、天板の上方に載置される被加熱物をその下方から加熱する熱源と、天板の上面を覆うトップカバーとを備えたコンロにおいて、
トップカバーを本体ケースの後方且つカウンタ上面より下方の空間へ格納させた開位置と前記天板の上面を覆った閉位置との間で往復移動させるカバー駆動部と、
トップカバーの開閉を指示する開閉指示部と、
カバー駆動部によるトップカバーの開動作および閉動作を前記開閉指示部の指示に応じて実行させる開閉制御手段とを備えた、コンロ。 - 請求項1に記載のコンロにおいて、
前記開閉指示部は、電源の入切を指示する電源スイッチであり、
前記開閉制御手段は、前記電源スイッチの入操作に応答して前記開動作を実行させ、切操作に応答して前記閉動作を実行させることを特徴とする、コンロ。 - 請求項1または2に記載のコンロにおいて、
前記トップカバーが全開であることを検知する第1センサを備え、
前記開閉制御手段は、前記第1センサがトップカバーの全開を検知していない時は前記熱源の加熱動作を禁止する加熱禁止手段を有する、コンロ。 - 請求項1から3のいずれかに記載のコンロにおいて、
前記トップカバーが全開であり且つ熱源が作動していない時間を計測するタイマと、
前記タイマの計測時間が所定時間を経過した場合に、前記開閉制御手段によって前記閉動作を実行させる自動閉蓋手段とを備えた、コンロ。 - 請求項1から4のいずれかに記載のコンロにおいて、
前記トップカバー上面の載置物を検知する第2センサを備え、
前記開閉制御手段は、前記第2センサがトップカバー上面の載置物を検知している時は前記開動作を禁止する開動作禁止手段を有する、コンロ。 - 請求項1から5のいずれかに記載のコンロにおいて、
前記天板上面の載置物を検知する第3センサを備え、
前記開閉制御手段は、前記第3センサが天板上面の載置物を検知している時は前記閉動作を禁止する閉動作禁止手段を有する、コンロ。 - 請求項1から6のいずれかに記載のコンロにおいて、
前記開閉制御手段は、前記熱源が加熱動作を実行している時は前記閉動作を禁止する閉蓋禁止手段を有する、コンロ。 - 請求項1から7のいずれかに記載のコンロにおいて、
前記トップカバーは、複数の小幅の板体を幅方向へ連結した可撓性を有するシャッター状に構成されており、
前記カバー駆動部は、前記トップカバーを天板上面に沿って摺動させることを特徴とする、コンロ。 - 請求項1から8のいずれかに記載のコンロにおいて、
前記トップカバーには、閉位置にあるトップカバーと天板との間の熱気を放出する通気孔が設けられている、コンロ。
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JP2006200845A JP2008025943A (ja) | 2006-07-24 | 2006-07-24 | コンロ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3499129A3 (en) * | 2017-12-15 | 2019-09-25 | BSH Hausgeräte GmbH | Cooking device |
JP2021177110A (ja) * | 2020-05-08 | 2021-11-11 | 株式会社セイコー | 板状物品 |
-
2006
- 2006-07-24 JP JP2006200845A patent/JP2008025943A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3499129A3 (en) * | 2017-12-15 | 2019-09-25 | BSH Hausgeräte GmbH | Cooking device |
JP2021177110A (ja) * | 2020-05-08 | 2021-11-11 | 株式会社セイコー | 板状物品 |
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