JP4365993B2 - 車輌用ミラー電動格納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として大型の自動車に使用されるミラーを電動格納する装置に関するもので、詳しくはミラーを支持するステーの旋回駆動軸部でのがたつきをなくして安定支持できる機能を具備させた車輌用ミラー電動格納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トラック、バスなど大型の自動車にあっては、運転席の側部後方や前側下部などの状況を視認して把握するために車体の外側部に複数のミラーが設けられている。これらのミラーは、通常コ字形に屈曲形成されたステーに所要の向きで支持されて、そのステーが車体の運転席前側部に突出すように取付けられている。そして、そのミラーを支持するステーは、自動車の走行中あるいは駐車時など周囲の状況に応じて車体側に格納する必要が生じる。そのために、運転室からの遠隔操作で格納できるように電動式の格納装置を付設されている。
【0003】
このようなミラーの電動格納装置については、既に種々のものが提案されている。その多くは、ミラーを支持するステーの基端部を基点として旋回できるように、ステーの一方の基点に電動格納装置の駆動軸を接続して、モータの駆動で減速機構を介して出力することによりステーを突出し位置(ミラーの使用状態位置)から車体側の格納位置までを往復回動できる構造にされ、ストッパー機構によって突出し位置と格納位置で停止させるようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のミラー支持装置では、使用されているミラー支持のステーが大型になるので、ステーの腕長さが長いために、そのステー自体が揺れ易く、しかもその取付部に少しでもガタツキがあると、エンジンの回転に伴なう振動や車輌の走行による振動などが増幅されてミラーの振動が大きくなり、不具合になる。このようなことからステーは緩みを生じないように固定する必要があるが、接続される電動格納装置にあっては、減速機構のギアにおけるバックラッシュや接続部での継ぎ手の遊びが存在することは避けられない。そのために、例えばガススプリングを用いてステーを車体側から補助的に支持するような方策が取られている。しかしながら、このような機器を付加するすることはその分高価になる。しかも、格納時にはガススプリングによる作用力に打勝ってステーを回動する必要が生じ、余分な動力を必要とするという問題点がある。
【0005】
このような問題点を解決するものとして、例えば特開平7−257278号公報に開示されるような車輌用ミラー装置が提案されている。この車輌用ミラー装置によれば、車体に取付けられるハウジング内にモータによって正逆回転可能に回転駆動部材が設けられ、その回転駆動部材の回転運動を伝達するリンクと繋がれてミラー取付ステーをミラー格納位置からミラー張出し位置まで回動させる旋回部材を備え、ミラー取付ステーがミラー張出し位置まで回動された状態で旋回部材が圧接される位置に弾性部材が設けられている。そして、リンクと弾性部材を組合わせた構成にすることでステーが張出し位置にて確実に固定しておくことができ、ミラーの振動を抑制できるなどの効果が得られることが記載されている。
【0006】
しかしながら、この先行技術においては、ステーを旋回操作する機構において旋回範囲を規制する構成が複雑になり、また、旋回させてミラーを張出し位置に保持させるのに弾性部材に旋回部材を押し付けるようにする機構を必要とするなど、部品点数が多くなってコスト高となることが避けられない。さらに、機構が複雑で、部品点数が多くなるとその分故障の発生要因が増えることになるという問題点がある。
【0007】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、必要最小限の部品からなる簡単な構成で、ミラーを使用状態の位置に張出させた状態で固定させて振動の発生を防止できる機能を備えた車輌用ミラー電動格納装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前述された目的を達成するために、本発明による車輌用ミラー電動格納装置は、
上下に分割されるハウジングと、このハウジング内に収容されて正逆転可能な減速モータと、この減速モータによって駆動される動力伝達部品と、一端がミラー取付ステーに接続される出力軸と、この出力軸と前記動力伝達部品とを可動的に連結して前記出力軸に所要回転角往復回転運動を出力するリンクと、前記ミラー取付ステー張出し位置において前記出力軸の回動を停止保持する制動機能を備えるストッパ機構を備え
前記ストッパ機構は、前記ハウジングの出力軸支持部におけるボスの端部にその出力軸の軸線に交差して該出力軸の張出し位置の終端位置に係止部を備える傾斜カムと、前記出力軸に前記傾斜カムと接して操作される作動ピンと、前記作動ピン取付部と反対側で前記出力軸に嵌合固着されるリンクの基部端面に当接配置される弾性部材とを有し、常時その弾性部材による弾性力で前記作動ピンを傾斜カムに押付けるように構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、減速モータによる駆動力を動力伝達部品に伝達してその駆動伝達部品を所要回転角で正逆往復運動させて、その動力伝達部品とミラー取付ステーへの出力軸とをリンクで連結することにより、動力伝達部品によるリンクの揺動変位角が正逆回転角の最大変位位置で出力軸に繋がるミラー取付ステーを車体側の格納位置からミラー使用時の張出し位置に移動させることができる。そして、そのミラー取付ステーが張出し位置に移動した状態で、ストッ機構によって停止されると同時に、リンクによって回動操作される出力軸に制動力が最大に作用することで、出力軸停止位置に固定され、ミラー使用態でのガタツキが防止されるのである。このように本発明では最小限の構成によって、ミラー取付くミラー取付ステー使用位置(張出し位置)固定できるので、構造を簡素化できて所期の目的を達成できる。また、構造的に簡単で故障の発生もなく、長期にわたり安定使用できるものである。
【0010】
また、ミラー取付ステーに接続される出力軸には、常時弾性部材による弾性推力が、ハウジング側の傾斜カムと出力軸側の作動ピンとの接触部に付勢される。そのために、動力伝達部品(例えば歯車)によってリンクを介して所要回転角内で往復回転運動(揺動)されて、出力軸(ミラー取付ステー)が格納位置からミラーの使用位置(張出し位置)へ変位してその終端位置に達すると、作動ピンが傾斜カムの係止部に当接して弾性部材の推力で固定状態に保持される。その結果、出力軸が張出し位置で固定されてガタツキがない状態に保たれる。したがって、ミラー取付ステーは車両の走行時における振動などの外力による振動を最小限にとどめてミラーに振動の影響を与えることなく保持することができる。なお、格納時には弾性部材による弾性推力は増すが、格納位置ではその弾性推力で停止維持され支障を来すことはない。
【0011】
本発明において、前記動力伝達部品は、前記減速モータ出力軸上の駆動歯車と噛合う大歯車され、この大歯車上所要半径位置操作ピンが突設さこの操作ピンが前記ンクに設けられた所要長さの長穴可動的に係合され、前記操作ピンと前記ミラー取付ステーに接続される出力軸の軸心を結ぶ直線がその操作ピンの描く円周上における接線上に位置したときに回動停止されるように関係付けられるのがよい。こうすると、ミラー取付ステーに接続される出力軸トルクを最大にして、停止位置での固定力の保持効果を高めることができるという効果を奏する。
【0012】
前記リンクは、前記ミラー取付ステーに接続される出力軸軸心と前記大歯車の回転軸心との距離よりも短い長さにされ、前記リンクの長穴の先端側端部が前記操作ピンの回転円の接線位置になるようにされるのがよい。こうすれば、大歯車上の操作ピンによる長穴との係合によってリンクを回動させる操作の正逆終端で、その長穴端に操作ピンが当接して両者の相対的移動を積極的に阻止して、確実に出力軸の回転角を規制することができる。また、同時にミラー取付ステーを固定保持する補助的機能を発揮させることができる。
【0014】
本発明において、前記ストッパ機構における弾性部材は、ウレタン系弾性材による弾性片であるのがよい。このような部材を用いることにより、変形容量を大きくして軸方向の変位量が少なくとも有効な弾性推力を無理なく得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による車輌用ミラー電動格納装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0016】
図1に本発明による車輌用ミラー電動格納装置を備えるミラーの取付部の一態様を表わす斜視図が、図2に車輌用ミラー電動格納装置の平断面図が、図3に図2のA−A視断面図が、図4(a)にミラー取付ステーへの出力軸ストッパ機構を表わす断面図が、図4(b)に図4(a)のB−B視図が、図4(c)に(b)のC−C視による傾斜カムの展開図が、図5に出力軸回動操作用のリンクと動力伝達部品付設の操作ピンとの操作位置関係を表わす図が、それぞれ示されている。
【0017】
この実施例におけるミラー電動格納装置10は、キャブオーバ型のトラックやバスなどの大型自動車における運転席横の車体1に取付られるミラー取付ステー2を操作するものである。そのミラー取付ステー2は、図1に例示されるように、所要寸法で車体1の側部に張出して後方視認用のミラー6や前側下方部確認用のミラー7が取付られるように金属棒材(もしくは鋼管)を屈曲形成され、その下端基部3を車体側に取付られる支持金具5に枢着され、上端基部4を車体の上部に取付られるミラー電動格納装置10の出力軸端に固着されて、それら上下両端基部3,4の取付軸心間を結ぶ軸線aを基準にしてミラー電動格納装置10によって格納位置からミラー使用位置(張出し位置)に回動できるように設けられる。なお、各ミラーの位置・角度については予め運転者が視認できるように手動で調整される。
【0018】
ミラー電動格納装置10は、このようなミラー取付ステー2を運転席から遠隔操作で車体1の側部格納位置Bからミラー使用位置C(図5参照)までの範囲で回動操作させるのに用いられる。
【0019】
ミラー電動格納装置10は、上下に分割できる所要寸法で扁平な箱型で複数箇所にてボルトによって密閉状態に締結されるハウジング11と、このハウジング11の内部に収容される減速モータ12と、その減速モータ12によって駆動される大歯車14(本発明の動力伝達部品に相当)と、一端をハウジング11の外に突出して前記ミラー取付ステー2の上端基部4に接続される出力軸15と、その出力軸15と前記大歯車14とを可動的に連結して出力軸15に出力するリンク16、およびそのリンク16による出力軸15の正逆回転時に一方の停止位置で回動を停止固定できるようにする制動機能を備えるストッパ機構20とで構成されている。
【0020】
前記ハウジング11は、上下にほぼ半分の位置で分割されていて、その内部の一方に片寄せて減速モータ12を配置され、その減速モータ12と反対側に大歯車14を水平回転可能なように、支持軸17をハウジング11の上下部片に設けられる軸受18a,18bを備えた支持部11a,11bによって回転自在に支持配設される。そして、その大歯車14の支持軸17中心から所要寸法L離れた位置に前記支持軸17と平行して出力軸15を、その一端部がハウジング11の上部に突出させて回転自在に配設される構造とされている。
【0021】
前記大歯車14は、前記減速モータ12の出力軸12aに取付く駆動歯車13と噛合って正逆転するようにされ、大きな減速比によって低速で回転されるように歯車比を設定されている。そして、この大歯車14には所要の半径で下向きに支持軸17の軸心と平行して一本の操作ピン19が植設されている。また、この大歯車14は支持軸17上で下面と下側の軸受18bとの間にスペーサ18cを配されて一定高さに保たれるように設けられる。なお、この実施例で前記減速モータ12は、ウオーム減速機構によって高減速比で減速される構成のものが用いられている。また、図示省略するが前記減速モータ12への電気回路中には、PPCサーミスタが配設されて設定温度以上になると電源を遮断してその減速モータ12の駆動を停止させるスイッチ回路が付されている。
【0022】
前記出力軸15は、ハウジング11の上部片と下部片とに設けられた内向き突出のボス部11cと11dに設けられる軸受18d,18d′にて回転自在に支持され、上部は細くされてステーの上端基部4と嵌め合う角型頚部15aおよび固定用のネジ部15bが形成されている。
【0023】
このような出力軸15の中間位置は、軸線に平行して左右二面を平坦に形成されていて、この左右二面の切削がれた部分に基部を被嵌してリンク16が前記大歯車14の下側に位置して付設されている。このリンク16は、その回転半径Rが図2で示されるように、前記出力軸15の軸心と大歯車14の支持軸17の軸心との心間距離Lよりも短い寸法にされ、先端部に長手方向の長穴16aを形成されている。その長穴16aには、組立時に前記大歯車14に付設される操作ピン19が移動自在に嵌合挿入され、その操作ピン19を介して大歯車14とリンク16が可動的に連結されている。なお、前記長穴16aの長さは図2によって示されるように、出力軸15と大歯車14の支持軸17との軸心を結ぶ線上位置で操作ピン19が位置することのできる範囲に設定されている。
【0024】
前記制動機能を備えるストッパ機構20は、前記出力軸15が嵌挿支持されるハウジング11の上部片から突出すボス部11cの下端部にその軸線に直交して設けられる傾斜カム21と、この傾斜カム21に係合して操作するように出力軸15の中間部で軸線に直交貫通して取付く作動ピン24および軸線方向に制動力を付勢する弾性部材25とで構成されている。
【0025】
前記傾斜カム21は、図4(c)に示されるように、出力軸15が平面視時計方向に(リンク16が格納位置からミラー使用位置へ)回転するほど登りとなる傾斜面21cにされ、当接係合する作動ピン24を格納位置Bでは最低部(谷部)21aに、ミラー使用位置Cでは高い位置21bで保持できるように形成されている。そして、前記弾性部材25は、例えばウレタンゴムのような弾性材で所要高さ寸法で中央部に出力軸貫通穴が設けられて周曲面に形成されたもので、出力軸15に被嵌してハウジングの下側ボス部11d上面とリンク16の基部下面との間に上下それぞれ座金を介して装着されている。
【0026】
このように構成される本実施例のミラー電動格納装置10は、図1に示されるようにして図示されない取付部材によって車体1に取付けられ、ミラー取付ステー2の上端基部4と、出力軸15の突出部における角型頚部15aにその上端基部4に設けられる角穴を嵌め合わせてネジ部15bにナット(図示せず)をねじ込んで締結されて接続される。
【0027】
ミラー(例えば後方視認用のミラー6,前側下部確認用のミラー7など)を装着されたミラー取付ステー2が格納位置Bにある場合、出力軸15に付設の作動ピン24がストッパ機構20における傾斜カム21の谷部に位置しているので、弾性部材25が定常状態に保たれている。使用に際して、減速モータ12を運転室からの指令信号でミラー使用位置Cへ張り出させるように作動させると、その減速モータ12の出力軸12a上の駆動歯車13から大歯車14に回転力が伝達されて、その大歯車14が図2において反時計方向に回転する。
【0028】
大歯車14が回転すると付属する操作ピン19と長穴16aで係合しているリンク16とによって出力軸15が回動される。すると、出力軸15に取付く作動ピン24が当接する傾斜カム21によって操作され、出力軸15が回動変位するに伴いその傾斜カム21の傾斜面21cによって軸方向に押し下げられる。この出力軸15には、弾性部材25によって常時押し上げ方向に推力が付勢されているので、リンク16による回転力が与えられると、次第に弾性部材25による弾性推力が高められることになる。
【0029】
やがて、大歯車14が設定された所定回転角α回転すると、この大歯車に付設される操作ピン19によって操作されているリンク16の長穴16aの終端に達するとともに、そのリンク16の長手軸線が前記操作ピン19の描く円Dの接線上に位置することになる(図5参照)。したがって、この状態からさらに大歯車14が回転を続けようとすると、操作ピン19はリンク16の長穴16a端に衝突してそれ以上動かすことができなくなり、また、出力軸15に取付く作動ピン24が傾斜カム21の最上位置21bの端部(係止部)21dに接してそれ以上の回動変位を阻止され、大歯車14と噛み合う駆動歯車13を介して減速モータ12が過負荷になる。すると、その減速モータ12の過負荷による発熱上昇によって電気回路中に設けられた図示されないPPCサーミスタが作動して、そのスイッチ作用によって動力の供給が遮断される。その結果、大歯車14の回転が停止して出力軸15が所定の張出し位置(ミラー使用位置C)に停止保持される。
【0030】
こうしてミラー取付ステー2がミラー使用位置Cに停止すると、当該位置では前述のように、そのミラー取付ステー2と接続される出力軸15が、弾性部材25による強力な弾性推力を付勢されて固定されるとともに、操作されるリンク16と大歯車14上の操作ピン19との位置関係において、リンク16の長手軸線(先端部)を操作ピン19が描く円D(回転円)の接線上に位置させることになるので、そのリンク16に出力軸15側から回転力が作用しても操作ピン19を回動させるに要するトルクが生じ難くなる。その結果、振動などの外力がミラー取付ステー2に働いてもガタツクことがなく安定保持されるのである。したがって、そのミラー取付ステー2に取付いているミラー6,7が振動して視認性を損なわれることが解消されるのである。
【0031】
ミラー取付ステー2を格納位置Bに戻すには、運転席において減速モータ12に逆転駆動の信号を発信することにより大歯車14を逆転させれば、ミラー使用位置Cから格納位置Bまで前記動作と逆に作動して操作ピン19によってリンク16が逆方向に回動され、出力軸15を介してミラー取付ステー2を終端位置(格納位置)まで移動させることができる。そして、当該位置ではリンク16が操作ピン19の回転円Dの接線上に位置することで、出力軸15側からの外力で戻り方向に回動するのを阻止されて格納位置Bに保たれる。
【0032】
このように、本実施例によれば、動力伝達部品である大歯車に付設の操作ピンと長穴を備えるリンクとの組合わせと、弾性部材による制動力付与を行わせる傾斜カム機構によって、ミラー取付ステーを回転変位させる出力軸を制御するという非常に簡単な構成によって確実にミラー使用位置での固定保持を行わせることができ、故障なく安価に提供できるという効果を奏するのである。
【0033】
以上の説明では、ミラー取付ステーへの出力軸に対する動力伝達部品として減速モータの出力軸に取付く駆動歯車(ピニオン)と大歯車との回転動力伝達でリンクを操作する構成について述べたが、このほかにラック・ピニオン方式で、ラックにリンクを操作する操作ピンを付して操作するもの、あるいはピニオンと大歯車相当の回転体とをタイミングベルトの巻き掛けによる駆動式とすることなど、他の方式を採用することが可能である。
【0034】
また、前記ミラー取付ステーへの出力軸に対する制動用の弾性部材としては、ウレタンゴムのような弾性材のほかにコイルスプリングを採用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による車輌用ミラー電動格納装置を備えるミラーの取付部の一態様を表わす斜視図である。
【図2】図2は、車輌用ミラー電動格納装置の平断面図である。
【図3】図3は、図2のA−A視断面図である。
【図4】図4(a)は、ミラー取付ステーへの出力軸ストッパ機構を表わす断面図であり、(b)は(a)のB−B視図であり、(c)は(b)のC−C視による傾斜カムの展開図である。
【図5】図5は、出力軸回動操作用のリンクと動力伝達部品付設の操作ピンとの操作位置関係を表わす図である。
【符号の説明】
1 車体
2 ミラー取付ステー
4 ミラー取付ステーの上端基部
10 ミラー電動格納装置
11 ハウジング
11a,11b 支持部
11c ハウジングの上部片から突出すボス部
12 減速モータ
13 駆動歯車
14 大歯車
15 出力軸
16 リンク
16a 長穴
17 大歯車の支持軸
19 操作ピン
20 ストッパ機構
21 傾斜カム
24 作動ピン
25 弾性部材

Claims (4)

  1. 上下に分割されるハウジングと、このハウジング内に収容されて正逆転可能な減速モータと、この減速モータによって駆動される動力伝達部品と、一端がミラー取付ステーに接続される出力軸と、この出力軸と前記動力伝達部品とを可動的に連結して前記出力軸に所要回転角往復回転運動を出力するリンクと、前記ミラー取付ステー張出し位置において前記出力軸の回動を停止保持する制動機能を備えるストッパ機構を備え
    前記ストッパ機構は、前記ハウジングの出力軸支持部におけるボスの端部にその出力軸の軸線に交差して該出力軸の張出し位置の終端位置に係止部を備える傾斜カムと、前記出力軸に前記傾斜カムと接して操作される作動ピンと、前記作動ピン取付部と反対側で前記出力軸に嵌合固着されるリンクの基部端面に当接配置される弾性部材とを有し、常時その弾性部材による弾性力で前記作動ピンを傾斜カムに押付けるように構成されている
    ことを特徴とする車輌用ミラー電動格納装置。
  2. 前記動力伝達部品は、前記減速モータ出力軸上の駆動歯車と噛合う大歯車され、この大歯車上所要半径位置操作ピンが突設さこの操作ピンが前記ンクに設けられた所要長さの長穴可動的に係合され、前記操作ピンと前記ミラー取付ステーに接続される出力軸の軸心を結ぶ直線がその操作ピンの描く円周上における接線上に位置したときに回動停止されるように関係付けられる請求項1に記載の車輌用ミラー電動格納装置。
  3. 前記リンクは、前記ミラー取付ステーに接続される出力軸軸心と前記大歯車の回転軸心との距離よりも短い長さにされ、前記リンクの長穴の先端側端部が前記操作ピンの回転円の接線位置になるようにされる請求項に記載の車輌用ミラー電動格納装置。
  4. 前記ストッパ機構における弾性部材は、ウレタン系弾性材による弾性片である請求項1〜3のうちのいずれかに記載の車輌用ミラー電動格納装置。
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