JP4362663B2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変電所などの電気所に設置されるガス絶縁開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気所の母線とケーブルとの間を接続する開閉回路を構成するガス絶縁開閉装置として、図8に示したものが用いられている。同図においてU1は遮断器ユニット、U2及びU3はそれぞれ第1及び第2の母線ユニット、U4は線路側ユニットである。
【0003】
本発明においては、これらのユニットのうち、特に図10にも示した線路側ユニットU4 の部分を改良の対象とする。同線路側ユニットU4 の構造を分かりやすくするため、同ユニットの分解図を図11に示した。
【0004】
図8において1は設置ベースB上に支持された操作器箱で、該操作器箱1の上に、円筒状に形成された遮断器ユニット容器2がその軸線を垂直方向に向けた状態で支持されている。遮断器ユニット容器2は、上端及び下端の開口部をそれぞれ蓋板2A及び底板2Bにより閉鎖した円筒状の容器からなっていて、その側面には、上下に並ぶ第1及び第2の管台部2a及び2bと、該第1及び第2の管台部と反対側に開口した第3の管台部2cとがそれぞれ水平方向に開口した状態で設けられ、第1及び第2の管台部2a及び2bにそれぞれ第1及び第2の母線側絶縁スペーサ3及び4を介して第1及び第2の母線容器5及び6が接続されている。
【0005】
遮断器ユニット容器2の側方には、設置ベースB上に架台7を介して支持された線路側ユニット容器8が配置されている。線路側ユニット容器8は、上端及び下端の開口部がそれぞれ蓋板8A及び底板8Bにより閉鎖された円筒状の容器からなっていて、その側面には、遮断器ユニット容器2側に開口した遮断器ユニット接続用管台部8aと、該管台部8aと反対方向に開口した管台部8b及び8cとが設けられている。遮断器容器2の第3の管台部2cは、線路側ユニット容器8の遮断器ユニット接続用管台部8aに線路側絶縁スペーサ9を介して接続されている。
【0006】
線路側ユニット容器8の管台部8b及び8cは上下に並べられた状態で設けられていて、上側の管台部8bには線路用計器用変圧器LPTを収用した容器10が接続されている。
【0007】
また線路側ユニット容器8の下側の管台部8cの側方には、避雷器容器11が配置されている。この避雷器容器11は、上部容器11Aと、該上部容器11Aの下端の開口部に絶縁スペーサ13を介して上端の開口部が接続された下部容器11Bとからなっていて、上部容器11Aの側面に設けられた管台部11aが絶縁スペーサ12を介して管台部8cに接続されている。上部容器11Aにはまた、ハンドホールとして用いられる管台部11bが管台部11aと反対方向に開口した状態で設けられ、該管台部11bは蓋板11Cにより閉じられている。
【0008】
なお本明細書において、「管台部」は、機器を収納する容器の側面に設けた開口部の周縁部に短管を溶接して該短管の先端にフランジを形成した周知の部分を意味する。通常この管台部は、容器に他の容器や機器を接続するために用いられる外、容器に作業用のハンドホールを形成するために用いられる。
【0009】
遮断器ユニット容器2内には、上端に上部端子15aを有し、下端寄りの側面に下部端子15bを有する遮断器CBと、遮断器CBの点検時に該遮断器の上部端子15a及び下部端子15bを接地する第1及び第2の接地開閉器ES11及びES12と、遮断器CBを通して流れる電流を検出する変流器CTとが3相分収納されている。
【0010】
遮断器CBの上部端子15aは接続導体16を通して第1の母線側絶縁スペーサ3に設けられた埋込み導体3aに接続されるとともに、遮断器CBの側方を垂直方向に伸びるように設けられて上端が接続導体16に接続された接続導体17と該接続導体17の下端に接続された接続導体18とを通して第2の母線側絶縁スペーサ4に設けられた埋込み導体4aに接続されている。
【0011】
各相の遮断器CBの下部端子15bには、遮断器CBの側方を垂直方向に伸びる接続導体19の下端が接続され、該接続導体19の上端は線路側絶縁スペーサ9に設けられた埋込み導体9aに接続されている。接続導体19に変流器CTが装着されている。
【0012】
遮断器点検用の第1の接地開閉器ES11は接続導体18の下端と遮断器CBを支持するフレーム20との間に設けられ、第2の接地開閉器ES12は、接続導体19の上端部と該接続導体19の上端よりも更に上方に配置されたフレーム21との間に設けられている。第1の接地開閉器ES11及び第2の接地開閉器ES12の接地側の端子は容器2の側壁を気密に貫通した状態で取り付けられた図示しないブッシングを通して外部に導出されて、容器2の外部で接地電位部に接続される。第1の接地開閉器ES11及び第2の接地開閉器ES12の可動接触子は、リンクを用いた図示しない連動操作機構により連動して操作される。
【0013】
3相の遮断CBの可動接触子を操作する操作軸15cは3相連結板15dにより連結されている。3相連結板15dは、操作器箱1内に設けられた遮断器用操作器22に適宜の連結機構を介して連結され、該操作器22により3相の遮断器CBが一括して開閉操作されるようになっている。
【0014】
第1及び第2の母線容器5及び6内にはそれぞれ第1及び第2の母線BUS1 及びBUS2 を構成する母線導体23及び24と第1及び第2の母線側断路器DS11及びDS12とが3相分収納され、各相の母線導体23及び24がそれぞれ母線断路器DS11及びDS12を介して第1及び第2の母線側絶縁スペーサ3及び4に設けられた埋込み導体3a及び4aに接続されている。
【0015】
線路側ユニット容器8内にはケーブルヘッドCHdと、線路側断路器DS2 と、線路側接地開閉器ES2 とが収容されている。ケーブルヘッドCHdは線路側ユニット容器8の底部に起立した状態で(軸線を垂直方向に向けた状態で)取り付けられ、地下から立ち上げられたケーブルCの端末部がケーブルヘッドCHdに下方から接続されている。
【0016】
ケーブルヘッドの上方には容器8に対して固定されたフレーム25が配置され、該フレーム25に絶縁支持物26を介して接触子支持導体27が支持されている。接触子支持導体27は容器8内を上下方向に伸びるように設けられていて、その上端は接続導体28を介して計器用変圧器LPTの非接地側一次端子に接続されている。
【0017】
ケーブルヘッドCHdの上端に設けられた端子部に接続導体29が接続され、該接続導体29の一端は接触子支持導体27の下端に、また他端は絶縁スペーサ12に設けられた埋込み導体12aにそれぞれ接続されている。
【0018】
接触子支持導体27には可動側断路器組立体30が取り付けられ、絶縁スペーサ8に設けられた埋込み導体8aに接続された導体32に可動側断路器組立体30とともに断路器DS2 を構成する固定側断路器組立体33が取り付けられている。
【0019】
固定側断路器組立体33は、チューリップコンタクト形の固定接触子と該固定接触子を覆うシールドとからなり、可動側断路器組立体30は、接触子支持導体27に支持されたチューリップコンタクト形の摺動接触子30A(図11参照)と該摺動接触子に摺動接触させられて該摺動接触子を通して接触子支持導体27に電気的に接続された直線変位形の(棒状の)可動接触子30Bと、可動接触子を固定接触子に接触した状態になる閉路位置と固定接触子から離れた状態になる開路位置とに変位させる操作機構30Cとからなっている。
【0020】
接触子支持導体27にはまた、固定側接地開閉器組立体31が取り付けられ、該組立体31とともに線路側接地開閉器ES2 を構成する可動側接該組立体34がフレーム25に取り付けられている。
【0021】
固定側接地開閉器組立体31は、チューリップ形の固定コンタクトと該固定コンタクトを覆うシールドとからなり、可動側接地開閉器組立体34は、接地電位部に接続される集電コンタクト34Aと該集電コンタクトに摺動接触させられた棒状の可動コンタクト34Bと、可動コンタクトを固定コンタクトに接触する閉路位置と固定コンタクトから離れた状態になる開路位置とに変位させる操作機構34Cとにより構成される。
【0022】
避雷器容器11の上部容器11A内には簡易断路器DS3 が収納され、該容器11の下部容器11B内には3相の避雷器LAが収納されている。避雷器LAの非接地側端子は絶縁スペーサ13に設けられた埋込み導体13aに接続され、該埋込み導体13aに断路器DS3 の固定側組立体35が接続されている。また絶縁スペーサ12に設けられた埋込み導体12aに接続された導体36に、集電接触子37Aと該集電接触子に摺動接触する可動接触子37Bとを有する可動側組立体37が取り付けれ、固定側組立体35と可動側組立体37とにより断路器DS3 が構成されている。
【0023】
遮断器ユニット容器2、母線容器5,6、線路側ユニット容器8、容器10及び避雷器容器11内にはSFガスが所定の圧力で封入されている。
【0024】
図8ないし図11に示した例では、遮断器ユニット容器2とその内部に収納された機器とにより遮断器ユニットU1 が構成され、第1及び第2の母線容器5及び6とそれぞれの内部に収納された機器とによりそれぞれ第1及び第2の母線ユニットU2 及びU3 が構成されている。また線路側ユニット容器8及びその内部に収納された機器と、避雷器容器11及びその内部に収容された機器と、計器用変圧器LPTとにより線路側ユニットU4 が構成されている。
【0025】
図8に示したガス絶縁開閉装置の電気的な構成を示す単線結線図を図9に示した。
【0026】
図8に示したガス絶縁開閉装置は、母線とケーブルとの間を接続する開閉回路を構成するものであるが、このガス絶縁開閉装置は、母線と変圧器との間を接続する開閉回路を構成するガス絶縁開閉装置や、母線間を連絡するための開閉回路を構成するガス絶縁開閉装置等とともに電気所の開閉回路を構成する。電気所の開閉回路を構成する複数のガス絶縁開閉装置は、図の紙面と直角な方向に並べて配置され、隣り合うガス絶縁開閉装置の母線ユニットどうしが相互に接続されて電気所の母線BUS1 及びBUS2 が構成される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記図8に示したガス絶縁開閉装置のうち、線路側ユニットU4 の部分(図10及び図11参照)を改良の対象とする。
【0028】
本発明が改良の対象とする従来の線路側ユニットU4 は、図11の分解図に見られるように、13個の構成要素からなっていて、同図に示した構成要素を所定の順序で線路側ユニット容器8に組み込むことにより組み立てられる。
【0029】
即ち、線路側ユニットU4 を組み立てる際には、線路側ユニット容器8の下端を架台7の上に支持されてケーブルヘッドCHdが取り付けられた底板8Bに接続して、容器8を架台7の上に支持するとともに、ケーブルヘッドCHdを容器8内に収容し、可動側断路器組立体30と接地開閉器ES2 とをフレーム25に支持して構成した断路器・接地開閉器エレメントを容器8内に挿入して該エレメントを容器8に対して固定する。また避雷器LAを収容した下部容器11Bの上に上部容器11Aを接続した後上部容器11A内に導体36を組み込んで断路器DS3 を構成した後、避雷器容器11の上部容器11Aを絶縁スペーサ12を介して線路側ユニット容器8の管台部8cに接続する。また線路側ユニット容器8の管台部8bに計器用変圧器LPTを収容した容器10を接続し、管台部8aに絶縁スペーサ9を取り付けて図12の状態にする。
【0030】
この状態まで組み立てた後、線路側ユニット容器8の上端の開口部から接続導体29を挿入して該接続導体29をケーブルヘッドCHdの上部の端子部と絶縁スペーサ12の埋込み導体12aと接触子支持導体27とに接続する。次いで接続導体32を容器8内に挿入して該接続導体32を絶縁スペーサ9の埋込み導体9aに接続し、接続導体26を容器8内に挿入して該接続導体26を計器用変圧器LPTの非接地側端子と接触子支持導体27とに接続する。その後容器8の上端の開口部を蓋板8Aにより閉鎖し、容器8内にSFガスを封入する。
【0031】
上記のように、従来のガス絶縁開閉装置に設けられていた線路側ユニットU4 は、部品点数が多いため、組立工数が非常に多くなるのを避けられなかった。また従来の線路側ユニットでは、図12に示すように大部分を組み立ててから、容器8内に接続導体29,32,26を挿入してこれらの導体を所定の箇所に接続する必要があったが、これらの接続導体の接続作業は、容器8の上端の開口部から手を挿入するか、または容器8内に人が入って行う必要があるため、作業性が非常に悪かった。また各接続導体は剛体に近い導体からなっているため、各接続導体を所定の箇所に正しく接続するためには、容器8内に組み込む各部品の加工精度を高くするとともに、各部品を組み込む際の位置決め精度を十分に高くしておく必要があり、各部品を組み込む際の作業は、熟練者が細心の注意を払って行う必要があった。
【0032】
このように、従来のガス絶縁開閉装置で用いられていた線路側ユニットは、その構成部品の加工精度を高くする必要がある上に、その組立作業が面倒で、組立に多くの時間を要したため、製造が面倒で、コストが高くなるのを避けられなかった。また容器8内に組込む部品の点数が多いことは、信頼性を維持する上で好ましいことではなかった。
【0033】
本発明の目的は、線路側ユニット容器内に組込む部品の点数を少なくして、組立工数の削減を図るとともに、狭い容器内で厳密な位置決め作業を伴う接続導体の面倒な組立作業を行う必要がないようにして、製造コストの低減と高い信頼性の確保とを図ることができるようにしたガス絶縁開閉装置を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明が対象とするガス絶縁開閉装置においては、内部に絶縁ガスが封入される線路側ユニット容器(108)内に、断路器(DS2)と、接地開閉器(ES2)と、ケーブルヘッド(CHd)と、避雷器(LA)と、計器用変圧器(LPT)とが収容される。
【0035】
ここで断路器(DS2)は、固定接触子を有する固定側断路器組立体(152)と、接触子支持導体(154)に支持されて該接触子支持導体に電気的に接続された摺動接触子(155)と該摺動接触子に摺動接触させられて固定接触子に接離させられる(固定接触子に接触させられたり、固定接触子から引離されたりさせられる)可動接触子(156)とを有する可動側断路器組立体(153)とを備えたものである。
【0036】
また接地開閉器は、断路器の可動接触子(156)に電気的に接続された固定コンタクトを有する固定側接地開閉器組立体(161)と、接地電位部に接続される集電コンタクト(163a)と該集電コンタクトに摺動接触させられて前記固定コンタクトに接離させられる可動コンタクト(163b)とを有する可動側接地開閉器組立体(163)とを備えたものである。
【0037】
ケーブルヘッド(CHd)は、線路側ユニット容器(108)内の下部に起立した状態で配置されてその上端に設けられた端子部が断路器(DS2)の接触子支持導体(154)に電気的に接続される。避雷器(LA)及び計器用変圧器(LPT)は、線路側ユニット容器(108)内に収容されて、それぞれの非接地側端子及び非接地側一次端子が断路器(DS2)の接触子支持導体(154)に電気的に接続される。
【0038】
そして、線路側ユニット容器(108)の側面に設けられた管台部(108a)が他のユニット容器(102)の側面に設けられた管台部(102c)に接続され、上記断路器の固定接触子が線路側ユニット容器と他のユニット容器との間をガス区分する絶縁スペーサ(109)に設けられた埋込み導体を通して他のユニット容器内に構成された回路に接続される。
【0039】
本発明においては、線路側ユニット容器(108)の管台部(108a)の先端に機器取付け用フランジ板(140)が固定される。
【0040】
また断路器(DS2)の可動側断路器組立体(153)及び接地開閉器(ES2)の可動側接地開閉器組立体(163)がそれぞれ第1のフレーム(157)及び第2のフレーム(162)に支持されるとともに、接地開閉器(ES2)の固定側接地開閉器組立体(161)が断路器の可動側断路器組立体(153)に接続されて、該第1及び第2のフレーム(157及び162)が絶縁性のスタッドを介して連結されることにより、断路器の可動側断路器組立体(153)と接地開閉器(ES2)とが一体化されて断路器・接地開閉器エレメント(E2)が構成される。
【0041】
更に、避雷器(LA)及び計器用変圧器(LPT)がそれぞれの非接地側端子及び非接地側一次端子を下方に向けた状態で線路側ユニット容器(108)の上端を閉じる着脱可能な蓋板(108d)に取り付られるとともに可撓性を有する接続導体を介して避雷器の非接地側端子及び計器用変圧器の非接地側一次端子間が接続されて避雷器・計器用変圧器エレメント(E3)が構成される。
【0042】
また線路側ユニット容器(108)の下端を閉じる着脱可能な底板(108e)にケーブルヘッド(CHd)が取り付けられて該底板とケーブルヘッドとによりケーブルヘッドエレメント(E1)が構成され、該ケーブルヘッドエレメントは、底板(108e)を線路側ユニット容器(108)の下端に取り付けることにより線路側ユニット容器(108)に取り付けられる。
【0043】
断路器・接地開閉器エレメント(E2)は、断路器の接触子支持導体(154)をケーブルヘッド(CHd)の端子部の上方に位置させた状態で線路側ユニット容器(108)内に配置されて、第1及び第2のフレーム(157及び162)を機器取付け用フランジ板(140)に固定することにより線路側ユニット容器(108)に対して支持されるとともに、断路器の接触子支持導体(154)とケーブルヘッド(CHd)の上端の端子部との間が可撓性を有する接続導体(170)により相互に接続される。
【0044】
また避雷器(LA)のそれぞれの下端の非接地側端子(175)に圧接形コンタクト(178)が取り付けられ、避雷器・計器用変圧器エレメント(E3)は、蓋板(108d)を線路側ユニット容器(108)の上端に取り付けることにより該線路側ユニット容器に取り付けられて、避雷器(LA)の下端の非接地側端子(175)が圧接形コンタクト(178)を介して接触子支持導体(154)に電気的に接続される。
【0045】
固定側断路器組立体(152)は、線路側ユニット容器(108)と他のユニット容器(102)との間をガス区分する絶縁スペーサ(109)に設けられた埋込み導体(109a)に取り付けられる。
【0046】
上記のように構成すると、線路側ユニット容器(108)内に部品を組み込む際には、予め組み立てられた断路器・接地開閉器エレメント(E2)と、避雷器・計器用変圧器エレメント(E3)と、ケーブルヘッドエレメント(E1)との3種類の部品を容器に組み込めばよいため、線路側ユニット容器(108)に部品を組み込む際に組み立てる部品の数を少くしてユニットの組立を容易にすることができる。また避雷器・計器用変圧器エレメント(E3)とケーブルヘッドエレメント(E1)との接続は、ケーブルヘッドエレメント(E1)及び断路器・接地開閉器エレメント(E2)を容器に組み込んだ後、避雷器・計器用変圧器エレメント(E3)を容器に取り付けて、避雷器(LA)の非接地側端子を圧接形コンタクト(178)を介して断路器・接地開閉器エレメント(E3)の接触子支持導体に押し付けるだけで行うことができるため、避雷器(LA)及び計器用変圧器(LPT)とケーブルヘッド(CHd)との間の接続作業を省略することができる。線路側ユニット容器内では、接触子支持導体(154)とケーブルヘッド(CHd)の端子部との間の接続のみを行えばよいため、線路側ユニット容器内で行う接続作業の工数を従来よりも大幅に削減することができる。しかも、接触子支持導体とケーブルヘッドの端子部との間の接続は、可撓性を有する接続導体を介して行うので、接触子支持導体及びケーブルヘッドの位置決め精度をそれほど高くしなくても、両者間の接続を行うことができる。
【0047】
したがって本発明によれば、線路側ユニットの各部を構成する部品の加工精度の裕度を高くして各部品の製造を容易にするとともに、線路側ユニット容器内に部品を組み込む際に要する工数の削減を図って、製造コストの低減を図ることができる。
【0048】
また本発明によれば、線路側ユニット内に部品を組み込む際に、予め組み立てられた3種類のエレメントを扱えばよいため、非常に多くの部品を容器内の狭いスペースで組み立てる必要があった従来のガス絶縁開閉装置に比べて品質の管理を容易にすることができる。
【0049】
なお本発明による場合でも、各エレメントを組み立てるための工数が必要になるが、各エレメントの組立は、狭いユニット容器内で行うのではなく、工場の設備を用いて行うことができるので、各エレメントの製造及び品質管理は容易に行うことができる。
【0050】
上記の構成では、線路引込み手段として、ケーブルヘッドを用いたが、線路引込み手段としてブッシング端子(180)を用いる場合(架空線を引き込む場合)にも本発明を適用することができる。
【0051】
線路引込み手段としてブッシング端子(180)を用いる場合、該ブッシング端子は、線路側ユニット容器の上部に取り付けられてその中心導体(180b)の下端に設けられた端子部が断路器の接触子支持導体に電気的に接続される。また計器用変圧器(LPT)との非接地側一次端子がブッシング端子(180)の端子部に接続される。
【0052】
このように、線路引込み手段としてブッシング端子(180)を用いる場合、断路器・接地開閉器エレメント(E2)の構成は前記と同様であるが、避雷器・計器用変圧器エレメント(E3 ′)は、避雷器(LA)及び計器用変圧器(LPT)をそれぞれの非接地側端子及び非接地側一次端子を上方に向けた状態で線路側ユニット容器(108)の下端を閉じる着脱可能な底板(108e)に取り付るとともに可撓性を有する接続導体を介して避雷器の非接地側端子及び計器用変圧器の非接地側一次端子間を接続することにより構成される。
【0053】
また線路側ユニット容器の上端を閉じる着脱可能な蓋板(108d)と、該蓋板に取り付けたブッシング端子(180)とによりブッシングエレメント(E1 ′)を構成し、蓋板(108d)を線路側ユニット容器(108)の上端に取り付けることにより該ブッシングエレメントを線路側ユニット容器に取り付ける。
【0054】
断路器・接地開閉器エレメント(E2)は、3相の断路器の接触子支持導体をそれぞれ3相のブッシング端子の端子部の下方に位置させた状態で線路側ユニット容器(108)内に配置して、第1及び第2のフレーム(157及び162)を機器取付け用フランジ板(140)に固定することにより線路側ユニット容器に対して支持し、断路器の接触子支持導体(154)とブッシング端子(180)の下端の端子部との間をそれぞれ可撓性を有する接続導体により接続する。そして、避雷器(LA)の上端の非接地側端子に圧接形コンタクト(178)を取り付け、前記底板(108e)を線路側ユニット容器の下端に取り付けることにより避雷器・計器用変圧器エレメント(E3 ′)を線路側ユニット容器(108)に取り付けて、避雷器(LA)の非接地側端子を圧接形コンタクト(178)を介して接触子支持導体(154)に電気的に接続する。その他の点は、ケーブルヘッドを線路引込み手段として用いる場合と同様である。
【0055】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4に本発明に係わるガス絶縁開閉装置の構成例を示した。図1は同ガス絶縁開閉装置の全体的な構成を示す断面図、図2は本発明が改良の対象とする線路側ユニットU4 の部分の構成を示す断面図、図3は図2の線路側ユニットの分解図である。また図4(A)及び(B)はそれぞれこの例で用いる断路器・接地開閉器エレメントの構成を示す正面図及び側面図である。
【0056】
図1において、101は設置ベースB´上に支持された操作器箱、102は操作器箱101の上に軸線を垂直方向に向けた状態で支持された円筒状の遮断器ユニット容器である。遮断器ユニット容器102の上端及び下端はそれぞれ蓋板102d及び底板102eにより閉鎖され、底板102eが操作器箱101の天井部に固定されている。
【0057】
遮断器ユニット容器102の側面には、上下に並ぶ第1及び第2の管台部102a及び102bと、該第1及び第2の管台部102a及び102bの開口方向と反対側に開口した第3の管台部102cとがそれぞれ水平方向に開口した状態で設けられ、第1及び第2の管台部102a及び102bにそれぞれ第1及び第2の母線側絶縁スペーサ103及び104を介して第1及び第2の母線容器105及び106が接続されている。
【0058】
遮断器ユニット容器102の第3の管台部102c側の側方には、円筒状に形成されて上端及び下端の開口部がそれぞれ蓋板108d及び底板108eにより閉鎖された線路側ユニット容器108が配置されている。線路側ユニット容器108の側面には、遮断器ユニット接続用管台部108aと、該管台部108aと反対方向に開口した管台部108bとが設けられていて、遮断器ユニット接続用管台部108aが遮断器ユニット容器102の第3の管台部102cに接続され、管台部108bは着脱可能な蓋板111により閉鎖されている。遮断器ユニット容器102内のガス空間と、線路側ユニット容器108内のガス空間とは、線路側絶縁スペーサ109により区分されている。
【0059】
遮断器ユニット容器102の第3の管台部102cは、該容器102の側面の下端寄りの位置に設けられ、線路側ユニット容器108の遮断器ユニット接続用管台部108aも該線路側ユニット容器108の側面の下端寄りの位置に設けられている。
【0060】
遮断器ユニット容器102の第3の管台部102c及び線路側ユニット容器108の遮断器ユニット接続用管台部108aは、図示の紙面と直角な方向に長い楕円形または長円形に形成され、両管台部102c及び108aは、線路側絶縁スペーサ109よりも十分に大きく形成されている。線路側ユニット容器108の遮断器ユニット接続用管台部108aの先端には、遮断器ユニット容器102の第3の管台部102cの先端のフランジと同じ輪郭形状を有する機器取付け用フランジ板140が取り付けられ、該フランジ板140に遮断器ユニット容器102の第3の管台部102cの先端のフランジが接続されている。
【0061】
また遮断器ユニット容器の第3の管台部102cの内側には、遮断器ユニット容器102内と線路側ユニット容器108内との間を仕切るように補強板を兼ねる仕切り板141が取り付けられていて、該仕切り板141に設けられた貫通孔を閉じるように線路側絶縁スペーサ109が取り付けられている。線路側絶縁スペーサ109は、各相毎に設けられていて、3相の線路側絶縁スペーサ109が3相の遮断器CBの並設方向に並べて配置されている。
【0062】
第1及び第2の母線容器105及び106は十字管状に形成されていて、それぞれの内部には、第1及び第2の母線BUS1 及びBUS2 を構成する母線導体123及び124と第1及び第2の母線側断路器DS11及びDS12とが3相分収納され、各相の母線導体123及び124がそれぞれ母線断路器DS11及びDS12を通して第1及び第2の母線側絶縁スペーサ103及び104に設けられた埋込み導体に接続されている。
【0063】
また遮断器ユニット容器102内には、上端に上部端子115aを有し、下端寄りの側面に下部端子115bを有する遮断器CBと、遮断器CBの点検時に該遮断器の上部端子115a及び下部端子115bを接地する第1及び第2の接地開閉器ES11及びES12と、遮断器CBを通して流れる電流を検出する変流器CTとが3相分収納されている。
【0064】
遮断器CBは、固定接触子と該固定接触子に接離する可動接触子とを適宜の消弧機構とともにSFガスが封入された遮断部容器115A内に収納した公知のガス遮断器で、上部端子115a及び下部端子115bが遮断部容器内で固定接触子及び可動接触子に接続されている。
【0065】
3相の遮断器CBは、容器102の底板102eの上に固定された支持台120の上に、第1及び第2の管台部102a及び102bの開口方向に対して直角な方向(図1の紙面と直角な方向)に並べた状態で支持されている。
【0066】
3相の遮断器CBの可動接触子を操作する操作棒115cは遮断部容器115Aの下端から下方に導出されて3相連結板115dにより連結されている。3相連結板115dは、底板102eを気密に貫通して操作器箱101内に導入された図示しない操作軸と適宜の連結機構とを介して操作器箱101内に配置された遮断器用操作器122の出力部に連結され、該操作器により3相の遮断器CBが一括して開閉操作されるようになっている。
【0067】
各相の遮断器CBと遮断器ユニット容器102の第1及び第2の管台部102a及び102bが設けられた部分との間の空間には、母線側主回路導体116が配置されている。母線側主回路導体116は、遮断器CBと遮断器ユニット容器102の第1及び第2の管台部102a及び102bが設けられた部分との間の空間を垂直方向に伸びる母線側垂直延伸部を有していて、該母線側主回路導体116の上端は、第1の母線側絶縁スペーサ103に設けられた埋込み導体を通して第1の母線容器105内の回路に接続され、該母線側主回路導体116の下端寄りの部分は、第2の母線側絶縁スペーサ104に設けられた埋込み導体を通して第2の母線容器106内の回路に接続されている。
【0068】
また各相の遮断器CBと遮断器ユニット容器102の第3の管台部102cが設けられた部分との間のスペースに線路側主回路導体119が配置されている。この線路側主回路導体119は、遮断器ユニット容器102の第3の管台部102cが設けられた部分との間の空間を垂直方向に伸びる線路側垂直延伸部119aと該線路側垂直延伸部119aの上端から遮断器CB側に折れ曲って遮断器CBの上部端子115aに接続された折曲げ部119bと、線路側垂直延伸部119aの下端寄りの部分から遮断器CBと反対側に突出して線路側絶縁スペーサ109側に伸びる分岐部119cとを有していて、該線路側主回路導体の分岐部119cが線路側絶縁スペーサ109に設けられた埋込み導体109aに接続され、該線路側主回路導体の垂直延伸部119aに変流器CTが装着されている。
【0069】
遮断器点検用の第1の接地開閉器ES11は母線側主回路導体116の下端に取り付けられた固定側組立体131と、フレーム120に固定された可動側組立体132とからなり、第2の接地開閉器ES12は、接続導体119の下端に接続された固定側組立体133とフレーム120に取り付けられた可動側組立体134とからなっている。各接地開閉器の固定側組立体は、チューリップ形の接触子と該接触子をシールドするシールド部材とからなる公知のものであり、可動側組立体は、固定側組立体の接触子に接離する棒状の可動接触子と、該可動接触子が摺動接触する集電接触子とを備えた公知のものである。
【0070】
第1の接地開閉器ES11及び第2の接地開閉器ES12の可動接触子は、リンク等を用いた操作機構を介して操作器箱101内に設けられた接地開閉器用操作器(図示せず。)の出力部に連結されている。該接地開閉器用操作器により接地開閉器ES11及びES12が連動して開閉操作される。
【0071】
線路側ユニット容器108内には、線路引込み手段としてのケーブルヘッドCHdと、線路側断路器DS2 と、線路側接地開閉器ES2 と、線路用計器用変圧器LPTと、避雷器LAとが3相分収納されている。
【0072】
更に詳述すると、3相のケーブルヘッドCHdは、線路側ユニット容器の下端を閉じる着脱可能な底板108eに起立した状態で(軸線を垂直方向に向けた状態で)取り付けられて該底板108eとケーブルヘッドCHdとによりケーブルヘッドエレメントE1 (図3参照)が構成されている。
【0073】
3相のケーブルヘッドCHdは、上端に端子部151を有していて、それぞれの中心を正三角形または二等辺三角形の頂点に位置させた状態で配置(三角配置)されているが、各相のケーブルヘッドCHdは容器108に取り付けられた状態で対応する相の線路側絶縁スペーサ109に対面する位置に配置されるように設けられている。
【0074】
また各相の線路側絶縁スペーサ109は、対応する相のケーブルヘッドCHdの上端の端子部151より僅かに高い位置に埋込み導体を有するように配置され、各相の線路側断路器DS2 は、各相の線路側絶縁スペーサ109の埋込み導体109aと対応する相のケーブルヘッドCHdの上端の端子151との間にその軸線を水平方向に向けた状態で配置される。
【0075】
断路器DS2 は、固定側断路器組立体152(図1参照)と、可動側断路器組立体153とからなっている。固定側断路器組立体152は、チューリップコンタクトからなる固定接触子をシールド内に配置したものからなっていて、その軸線を線路側絶縁スペーサ109の埋込み導体109aの軸線と一致させた状態で該埋込み導体に電気的及び機械的に接続されている。
【0076】
図4に示したように、可動側断路器組立体153は、線路側絶縁スペーサ109の軸線方向(水平方向)に伸びる中空の接触子支持導体154と、接触子支持導体154の先端に接続されて該接触子支持導体154に電気的及び機械的に接続された摺動接触子155と、接触子支持導体154内に配置されて摺動接触子155に摺動接触させられた棒状の可動接触子156とからなっている。3相の断路器DS2 の接触子支持導体154は線路側絶縁スペーサ109の軸線方向に対して直角な水平方向(図1の紙面と直角な方向)に並べられた状態で、第1のフレーム157の下方に水平に配置されて、絶縁支持物158を介して第1のフレーム157に支持されている。
【0077】
第1のフレーム157には、3相の絶縁操作レバー159の一端が軸160を介して支持されていて、該操作レバー159の他端が対応する相の断路器の可動接触子156に連結され、操作レバー159の一方向(図4Bにおいて時計方向)及び他方向(図4Bにおいて反時計方向)への回動に伴って3相の断路器DS2 の可動接触子156が固定側断路器組立体152内の固定接触子に接触した状態になる閉路位置と、該固定接触子から離れた状態になる開路位置との間を変位させられるようになっている。軸160は図示しない断路器用操作器に適宜の連結機構を介して連結されて、該操作器により操作レバー159が回動させられる。この例では、操作レバー159により、可動接触子を固定接触子に接離させるように操作する操作機構が構成されている。
【0078】
接触子支持導体154の下部にはチューリップコンタクトからなる固定コンタクトをシールド内に配置した構造を有する3相の固定側接地開閉器組立体161が電気的及び機械的に接続されている。
【0079】
第1のフレーム157の下方には第2のフレーム162が対向配置され、該第2のフレーム162に3相の可動側接地開閉器組立体163が取り付けられている。3相の可動側接地開閉器組立体は、接地電位部に接続される3相の集電コンタクト163aと該集電コンタクトに摺動接触させられて固定側接地開閉器組立体161の固定コンタクトに接離させられる3相の可動コンタクト163bとからなるもので、3相の固定側接地開閉器組立体161とそれぞれの相に対応する可動側接地開閉器組立体163とにより、3相の線路側接地開閉器ES2 が構成されている。
【0080】
第1のフレーム157と第2のフレーム162とは、絶縁材料からなるスタッド164及び165により相互に連結され、これにより断路器DS2 の可動側断路器組立体153と接地開閉器ES2 とが一体化されて断路器・接地開閉器エレメントE2 が構成されている。
【0081】
3相の接地開閉器ES2 の可動コンタクト163bは、第2のフレーム162を貫通して下方に伸びていて、該3相の可動コンタクト163bの下端が3相連結板166により連結されている。
【0082】
第2のフレーム162の下面には、1対の軸支持板167,167が固定され、これらの軸支持板に回転操作軸168の両端が支持されている。操作軸168には操作レバー169の一端が固定され、該操作レバー169の他端に設けられたピン190が3相連結板166に固定された駆動部材191に設けられた長孔に遊嵌されている。操作軸168は図示しない操作器により回転操作され、該操作軸168の回転に伴って3相の接地開閉器ES2 の可動コンタクト163bが一括して操作されるようになっている。この例では、軸支持板167,167と操作軸168と操作レバー169とにより接地開閉器ES2 の操作機構が構成されている。
【0083】
図示の例ではまた、各相の接触子支持導体154の後端部に導体171の一端が接続され、該導体171の他端に導体接続部172が取り付けられている。各相の導体接続部172は、管台部108bを閉じる蓋板111に対向配置されていて、蓋板111を外して、ケーブルに試験電圧を印加する試験電圧印加装置を管台部108bに取り付けた際に、該試験電圧印加装置の端子導体が導体接続部172に接続されるようになっている。
【0084】
断路器・接地開閉器エレメントE2 は、各相の断路器DS2 の接触子支持導体153を対応する相のケーブルヘッドCHdの端子部の上方に位置させた状態で線路側ユニット容器108内に配置され、第1及び第2のフレーム157及び162が機器取付け用フランジ板140に固定されることにより断路器・接地開閉器エレメントE2 が線路側ユニット容器108に対して支持される。また各相の断路器DS2 の接触子支持導体154とケーブルヘッドCHdの上端の端子部との間が可撓性を有する接続導体170により接続されている。接続導体170は例えば図5(A)に示すように、帯状の編組導体170aの両端に端子板170b,170cを取り付けたもので、図5(B)に示すように、その両端の端子板170b及び170cがそれぞれ接触子支持導体154及びケーブルヘッドCHdの端子部151にボルトにより締結される。
【0085】
本発明においてはまた、3相の避雷器LA及び計器用変圧器LPTがそれぞれの非接地側端子175及び非接地側一次端子176を下方に向けた状態で、線路側ユニット容器の上端を閉じる着脱可能な蓋板108dに取り付られるとともに可撓性を有する接続導体177を介して避雷器LAの非接地側端子175及び計器用変圧器の非接地側一次端子176間が接続されて避雷器・計器用変圧器エレメントE3 が構成されている。避雷器LAの下端の非接地側端子部には圧接形コンタクト178が取り付けられている。圧接形コンタクトは、例えば接点と該接点を付勢するばねとからなっていて、相手方に圧接された状態(所定の圧力をもって押し付けられた状態)で電気的に接続されるものである。この圧接形コンタクトとしては、コイルばね等のばね部材を用いることもできる。
【0086】
避雷器・計器用変圧器エレメントE3 は、蓋板108dを線路側ユニット容器108の上端に取り付けることにより該容器108に取り付けられて、各相の避雷器LAの下端が圧接形コンタクト178を介して対応する相の断路器の接触子支持導体154に電気的に接続されている。
【0087】
線路側ユニット容器108の管台部108bはハンドホールとして用いられるもので、該管台部108bは、SFガス中の不純物やガスの分解により生じる生成物を吸着する吸着剤を収容した容器179が内側に取り付けられた蓋板111により閉鎖される。容器108内にはSFガスが所定の圧力で封入される。
【0088】
上記の例では、遮断器ユニット容器102とその内部に収納された機器とにより遮断器ユニットU1 が構成され、第1及び第2の母線容器105及び106とそれぞれの内部に収納された機器とによりそれぞれ第1及び第2の母線ユニットU2 及びU3 が構成されている。また線路側ユニット容器108とその内部に収納された機器とにより線路側ユニットU4 が構成されている。
【0089】
上記のように構成すると、線路側ユニット容器内に部品を組み込む際には、予め組み立てられたケーブルヘッドエレメントE1 と、断路器・接地開閉器エレメントE2 と、避雷器・計器用変圧器エレメントE3 との3種類のエレメントを扱えばよいため、線路側ユニット容器に部品を組み付ける際に組み立てる部品の数を少くしてユニットの組立を容易にすることができる。また避雷器・計器用変圧器エレメントとケーブルヘッドエレメントとの接続は、ケーブルヘッドエレメントE1 及び断路器・接地開閉器エレメントE2 を容器108に組み込んだ後、避雷器・計器用変圧器エレメントE3 を容器に取り付けて、避雷器の非接地側端子を圧接形コンタクト178を介して断路器・接地開閉器エレメントの接触子支持導体154に押し付けるだけで行うことができるため、避雷器及び計器用変圧器とケーブルヘッドとの間の接続作業を省略することができる。
【0090】
また線路側ユニット容器108内では、接触子支持導体154とケーブルヘッドCHdの端子部との間の接続のみを行えばよいため、線路側ユニット容器内で行う接続作業の工数を従来よりも大幅に削減することができる。しかも、接触子支持導体154とケーブルヘッドCHdの端子部151との間の接続は、可撓性を有する接続導体170を介して行うので、接触子支持導体154及びケーブルヘッドCHdの位置決め精度をそれほど高くしなくても、両者間の接続を行うことができる。
【0091】
したがって上記のように構成すると、線路側ユニットU4 の各部を構成する部品の加工精度の裕度を高くして各部品の製造を容易にするとともに、線路側ユニット容器内に部品を組み込む際に要する工数の削減を図って、製造コストの低減を図ることができる。
【0092】
また上記のように構成すると、線路側ユニットU4 内に部品を組み込む際に、予め組み立てられた3種類のエレメントE1 〜E3 を扱えばよいため、品質の管理を容易にすることができる。
【0093】
なお本発明による場合でも、各エレメントを組み立てるための工数が必要になるが、各エレメントの組立は、狭いユニット容器内で行うのではなく、工場の設備を用いて行うことができるので、各エレメントの製造及び品質管理は容易に行うことができる。
【0094】
上記の例では、線路引込み手段として、ケーブルヘッドCHdを用いたが、線路引込み手段としてブッシング端子を用いる場合(架空線を引き込む場合)にも本発明を適用することができる。
【0095】
図6は線路引込み手段としてブッシング端子を用いる場合の線路側ユニットU4 の構成を示したもので、この例では、図1ないし図3に示した例で用いられたものと同様の線路側ユニット容器108の蓋板108dに3相のブッシング端子180を取り付けることによりブッシングエレメントE1 ´が構成されている。
ブッシング端子180は、軸線方向に沿って並ぶ多数の傘180a1を外周部に有する碍管180aと、碍管180aの軸心部を貫通した中心導体180bとを有する周知のもので、このブッシング端子180は、蓋板108dに設けられたブッシング取付け孔の周辺部に下端が接続されたブッシング取付け用管台部181の上端のフランジに取り付けられている。ブッシング端子180の中心導体180bの一端は該ブッシング端子の先端に形成された外部端子180cに接続され、中心導体180bの他端には端子部180dが設けられている。
【0096】
図示の例では、3相のブッシング端子180をそれぞれ支持する管台部181が、それぞれの中心を正三角形または二等辺三角形の頂点に位置させた状態で配置(三角配置)されるとともに、互いに離反する方向に傾斜した状態で設けられていて、これらの管台部181により、3相のブッシング端子180が互いに離反する方向に傾斜した状態で支持されている。
【0097】
3相のブッシング端子180のそれぞれの中心導体の端子部180dには接続導体182の一端が接続され、蓋板108dと、ブッシング端子180と、接続導体182とにより、ブッシングエレメントE1 ´が構成されている。
【0098】
このブッシングエレメントは蓋板108dを線路側ユニット容器108の上端に取り付けることにより該容器108に取り付けられる。
【0099】
避雷器・計器用変圧器エレメントE3 ´は、避雷器LA及び計器用変圧LPTがそれぞれの非接地側端子及び非接地側一次端子を上方に向けた状態で容器108の底板108eに取り付けられている点を除き、図1ないし図3に示した例と同様に構成され、避雷器LAの非接地側端子には圧接形コンタクト178が取り付けられている。避雷器・計器用変圧器エレメントE3 ´は、底板108eを線路側ユニット容器108の下端に取り付けることにより該容器108dに取り付けられて、避雷器LAの非接地側端子が圧接形コンタクト178を介して接触子支持導体154に電気的に接続されている。
【0100】
また断路器・接地開閉器エレメントE2 は、図4(A),(B)に示したものと同様に構成されて、断路器の接触子支持導体154をブッシング端子180の端子部180dの下方に位置させた状態で線路側ユニット容器内に配置されて、第1及び第2のフレーム157及び162を機器取付け用フランジ板140に固定することにより線路側ユニット容器108に対して支持され、断路器の接触子支持導体154とブッシング端子の下端の端子部180dとの間が接続導体182により接続される。この接続導体182は剛性を有する導体からなっていてもよいが、断路器・接地開閉器エレメント及びブッシングエレメントの位置決め精度に裕度を持たせるためには、接続導体182を、少くとも一部に可撓性を持たせた導体により構成することが好ましい。
【0101】
その他の点は、図1ないし図3に示した例と同様に構成され、容器108内には、SFガスが所定の圧力で封入されている。
【0102】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、線路引込み手段を線路側ユニット容器の蓋板または底板に取り付けることによりエレメント化するとともに、断路器と接地開閉器及び避雷器と計器用変圧器をそれぞれエレメント化して、これらのエレメントを線路側ユニット容器内に組み込むようにしたので、線路側ユニット容器内に部品を組み込む際には、予め組み立てられた断路器・接地開閉器エレメントと、避雷器・計器用変圧器エレメントと、ケーブルヘッドエレメントとの3種類の部品を容器に組み込めばよい。従って、線路側ユニット容器に部品を組み込む際に組み立てる部品の数を少くしてユニットの組立を容易にすることができる。
【0103】
また本発明によれば、ケーブルヘッドエレメント及び断路器・接地開閉器エレメントを容器に組み込んだ後、避雷器・計器用変圧器エレメントを容器に取り付けて、避雷器の非接地側端子を圧接形コンタクトを介して断路器・接地開閉器エレメントの接触子支持導体に押し当てるだけで避雷器・計器用変圧器エレントとケーブルヘッドエレメントとの接続を行うことができるため、避雷器及び計器用変圧器とケーブルヘッドとの間の接続作業を省略することができる。
【0104】
更に本発明によれば、線路側ユニット容器内では、接触子支持導体とケーブルヘッドの端子部との間の接続のみを行えばよいため、線路側ユニット容器内で行う接続作業の工数を従来よりも大幅に削減することができる。しかも、接触子支持導体とケーブルヘッドの端子部との間の接続は、可撓性を有する接続導体を介して行うので、接触子支持導体及びケーブルヘッドの位置決め精度をそれほど高くしなくても、両者間の接続を行うことができる。
【0105】
したがって本発明によれば、線路側ユニットの各部を構成する部品の加工精度に高い裕度を持たせて各部品の製造を容易にするとともに、線路側ユニット容器内に部品を組み込む際に要する工数の削減を図って、製造コストの低減を図ることができる。
【0106】
また本発明によれば、線路側ユニット内に部品を組み込む際に、予め組み立てられた3種類のエレメントを扱えばよいため、非常に多くの部品を容器内の狭いスペースで組み立てる必要があった従来のガス絶縁開閉装置に比べて品質の管理を容易にすることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるガス絶縁開閉装置の構成例を示した断面図である。
【図2】 図1に示したガス絶縁開閉装置のうち、本発明により改良された線路側ユニットの部分のみを示した断面図である。
【図3】 図2に示したユニットの分解図である。
【図4】 (A)及び(B)はそれぞれ図2のユニットで用いる断路器・接地開閉器エレメントの構成を示す正面図及び側面図である。
【図5】 (A)は図2に示したユニットで用いる可撓性接続導体の一例を示した平面図、(B)は(A)の接続導体により接触子支持導体とケーブルヘッドの端子部との間を接続した状態の一例を示した側面図である。
【図6】 ブッシング端子を線路引込み手段として用いるガス絶縁開閉装置に本発明を適用した例を示した場合の線路側ユニットの構成例を示した断面図である。
【図7】 図6のユニットの分解図である。
【図8】 従来のガス絶縁開閉装置の構成を示した断面図である。
【図9】 図8のガス絶縁開閉装置の単線結線図である。
【図10】 図8に示したガス絶縁開閉装置の各部うち、本発明が改良の対象とする線路側ユニットの部分を示した断面図である。
【図11】 図10のユニットの分解図である。
【図12】 図10のユニットを途中まで組み立てた状態を示した断面図である。
【符号の説明】
U1 …遮断器ユニット、U2 …第1の母線ユニット、U3 …第2の母線ユニット、U4 …線路側ユニット、BUS1 及びBUS2 …第1及び第2の母線、DS11及びDS12…第1及び第2の母線断路器、CB…遮断器、ES11及びES12…第1及び第2の接地開閉器、DS2 …線路側断路器、ES2 …線路側接地開閉器、CHd…ケーブルヘッド、LA…避雷器、LPT…計器用変圧器、101…操作器箱、102…遮断器ユニット容器、102a〜102c…第1ないし第3の管台部、103及び104…第1及び第2の母線側絶縁スペーサ、105及び106…第1及び第2の母線容器、108…線路側ユニット容器、108a…遮断器ユニット接続用管台部、108d…蓋板、108e…底板、109…線路側絶縁スペーサ、140…機器取付け用フランジ板、141…仕切り板、152…固定側断路器組立体、153…可動側断路器組立体、154…接触子支持導体、157…第1のフレーム、161…固定側接地開閉器組立体、162…第2のフレーム、170…可撓性を有する接続導体、175…避雷器の非接地側端子、176…計器用変圧器の非接地側一次端子、178…圧接形コンタクト、E1 …ケーブルヘッドエレメント、E1 ´…ブッシングエレメント、E2 …断路器・接地開閉器エレメント、E3 ,E3 ´…避雷器・計器用変圧器エレメント。

Claims (2)

  1. 内部に絶縁ガスが封入される線路側ユニット容器(108)と、
    固定接触子を有する固定側断路器組立体(152)と、接触子支持導体(154)に支持されて該接触子支持導体に電気的に接続された摺動接触子(155)と該摺動接触子に摺動接触させられて前記固定接触子に接離させられる可動接触子(156)とを有する可動側断路器組立体(153)とを備えて、前記線路側ユニット容器(108)内に配置された断路器(DS2)と、
    前記断路器の可動接触子(156)に電気的に接続された固定コンタクトを有する固定側接地開閉器組立体(161)と、接地電位部に接続される集電コンタクト(163a)と該集電コンタクトに摺動接触させられて前記固定コンタクトに接離させられる可動コンタクト(163b)とを有する可動側接地開閉器組立体(163)とを備えて、前記断路器(DS2)と共に前記線路側ユニット容器(108)内に配置された接地開閉器(ES2)と、
    前記線路側ユニット容器(108)内の下部に起立した状態で配置されて、上端に設けられた端子部が前記断路器(DS2)の接触子支持導体(154)に電気的に接続されたケーブルヘッド(CHd)と、
    非接地側端子が前記断路器(DS2)の接触子支持導体(154)に電気的に接続された避雷器(LA)と、
    非接地側一次端子が前記ケーブルヘッド(CHd)の端子部に接続される計器用変圧器(LPT)とを備え、
    前記線路側ユニット容器(108)の側面に設けられた管台部(108a)が他のユニット容器(102)の側面に設けられた管台部(102c)に接続されて、前記断路器の固定接触子が前記線路側ユニット容器と前記他のユニット容器との間をガス区分する絶縁スペーサ(109)に設けられた埋込み導体を通して前記他のユニット容器内に構成された回路に接続されているガス絶縁開閉装置において、
    前記線路側ユニット容器(108)の前記管台部(108a)の先端に機器取付け用フランジ板(140)が固定され、
    前記断路器(DS2)の可動側断路器組立体(153)及び前記接地開閉器(ES2)の前記可動側接地開閉器組立体(163)がそれぞれ第1のフレーム(157)及び第2のフレーム(162)に支持されるとともに、前記接地開閉器の固定側接地開閉器組立体(161)が前記断路器の可動側断路器組立体(153)に接続されて、該第1及び第2のフレーム(157及び162)が絶縁性のスタッドを介して連結されることにより、前記断路器(DS2)の可動側断路器組立体(153)と前記接地開閉器(ES2)とが一体化されて断路器・接地開閉器エレメント(E2)が構成され、
    前記避雷器(LA)及び計器用変圧器(LPT)がそれぞれの非接地側端子及び非接地側一次端子を下方に向けた状態で前記線路側ユニット容器(108)の上端を閉じる着脱可能な蓋板(108d)に取り付られるとともに可撓性を有する接続導体を介して避雷器の非接地側端子及び計器用変圧器の非接地側一次端子間が接続されて避雷器・計器用変圧器エレメント(E3)が構成され、
    前記線路側ユニット容器(108)の下端を閉じる着脱可能な底板(108e)に前記ケーブルヘッド(CHd)が取り付けられて該底板とケーブルヘッドとによりケーブルヘッドエレメント(E1)が構成され、
    前記ケーブルヘッドエレメント(E1)は前記底板(108e)を前記線路側ユニット容器(108)の下端に取り付けることにより前記線路側ユニット容器に取り付けられ、
    前記断路器・接地開閉器エレメント(E2)は、前記断路器の接触子支持導体(154)を前記ケーブルヘッド(CHd)の端子部の上方に位置させた状態で前記線路側ユニット容器(108)内に配置されて、前記第1及び第2のフレーム(157及び162)を前記機器取付け用フランジ板(140)に固定することにより前記線路側ユニット容器(108)に対して支持されるとともに、前記断路器の接触子支持導体(154)と前記ケーブルヘッド(CHd)の上端の端子部との間が可撓性を有する接続導体(170)により接続され、
    前記避雷器(LA)の下端の非接地側端子(175)に圧接形コンタクト(178)が取り付けられ、
    前記避雷器・計器用変圧器エレメント(E3)は、前記蓋板(108d)を前記線路側ユニット容器(108)の上端に取り付けることにより前記線路側ユニット容器(108)に取り付けられて、前記避雷器(LA)の下端の非接地側端子(175)が前記圧接形コンタクト(178)を介して前記接触子支持導体(154)に電気的に接続され、
    前記固定側断路器組立体(152)は、前記線路側ユニット容器(108)と前記他のユニット容器(102)との間をガス区分する絶縁スペーサ(109)に設けられた埋込み導体(109a)に取り付けられていることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 内部に絶縁ガスが封入される線路側ユニット容器(108)と、
    固定接触子を有する固定側断路器組立体(152)と、接触子支持導体(154)に支持されて該接触子支持導体に電気的に接続された摺動接触子(155)と該摺動接触子に摺動接触させられて前記固定接触子に接離させられる可動接触子(156)とを有する可動側断路器組立体(153)とを備えて、前記線路側ユニット容器(108)内に配置された断路器(DS2)と、
    前記断路器の可動接触子(156)に電気的に接続された固定コンタクトを有する固定側接地開閉器組立体(161)と、接地電位部に接続される集電コンタクト(163a)と該集電コンタクトに摺動接触させられて前記固定コンタクトに接離させられる可動コンタクト(163b)とを有する可動側接地開閉器組立体(163)とを備えて、前記断路器(DS2)と共に前記線路側ユニット容器(108)内に配置された接地開閉器(ES2)と、
    前記線路側ユニット容器(108)の上部に取り付けられて中心導体(180b)の下端に設けられた端子部(180d)が前記断路器(DS2)の接触子支持導体(154)に電気的に接続されたブッシング端子(180)と、
    非接地側端子が前記断路器(DS2)の接触子支持導体に電気的に接続された避雷器(LA)と、
    非接地側一次端子が前記ブッシング端子(180)の端子部に電気的に接続される3相の計器用変圧器(LPT)とを備え、
    前記線路側ユニット容器(108)の側面に設けられた管台部(108a)が他のユニット容器(102)の側面に設けられた管台部(102c)に接続されて、前記断路器(DS2)の固定接触子が前記線路側ユニット容器(108)と前記他のユニット容器(102)との間をガス区分する絶縁スペーサ(109)に設けられた埋込み導体を通して前記他のユニット容器内に構成された回路に接続されているガス絶縁開閉装置において、
    前記線路側ユニット容器(108)の前記管台部(108a)の先端に機器取付け用フランジ板(140)が固定され、
    前記断路器(DS2)の可動側断路器組立体(153)及び前記接地開閉器(ES2)の前記可動側接地開閉器組立体(163)がそれぞれ第1のフレーム(157)及び第2のフレーム(162)に支持されるとともに、前記接地開閉器(ES2)の固定側接地開閉器組立体(161)が前記断路器の可動側断路器組立体(153)に接続されて、該第1及び第2のフレーム(157及び162)が絶縁性のスタッドを介して連結されることにより、前記断路器(DS2)の可動側断路器組立体(153)と前記接地開閉器(ES2)とが一体化されて断路器・接地開閉器エレメント(E2)が構成され、
    前記避雷器(LA)及び計器用変圧器(LPT)がそれぞれの非接地側端子及び非接地側一次端子を上方に向けた状態で前記線路側ユニット容器(108)の下端を閉じる着脱可能な底板(108e)に取り付られるとともに可撓性を有する接続導体を介して避雷器の非接地側端子及び計器用変圧器(LPT)の非接地側一次端子間が接続されて避雷器・計器用変圧器エレメント(E3 ′)が構成され、
    前記線路側ユニット容器(108)の上端を閉じる着脱可能な蓋板(108d)に前記ブッシング端子(180)が取り付けられて該蓋板とブッシング端子とによりブッシングエレメント(E1 ′)が構成され、
    前記ブッシングエレメント(E1 ′)は前記蓋板(108d)を前記線路側ユニット容器(108)の上端に取り付けることにより前記線路側ユニット容器に取り付けられ、
    前記断路器・接地開閉器エレメント(E2)は、前記断路器の接触子支持導体(154)を前記ブッシング端子(180)の端子部の下方に位置させた状態で線路側ユニット容器(108)内に配置されて、前記第1及び第2のフレーム(157及び162)を前記機器取付け用フランジ板(140)に固定することにより前記線路側ユニット容器(108)に対して支持されるとともに、前記断路器(DS2)の接触子支持導体(154)と前記ブッシング端子(180)の下端の端子部との間が接続導体により接続され、
    前記避雷器(LA)の上端の非接地側端子に圧接形コンタクト(178)が取り付けられ、
    前記避雷器・計器用変圧器エレメント(E3 ′)は、前記底板(108e)を前記線路側ユニット容器(108)の下端に取り付けることにより前記線路側ユニット容器に取り付けられて、前記避雷器(LA)の非接地側端子が前記圧接形コンタクト(178)を介して前記接触子支持導体(154)に電気的に接続され、
    前記固定側断路器組立体(152)は、前記線路側ユニット容器(108)と前記他のユニット容器(102)との間をガス区分する絶縁スペーサ(109)に設けられた埋込み導体に取り付けられていることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
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