JP4362083B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車輪ブレーキに加わるブレーキ液圧を制御するための車両用ブレーキ液圧制御装置に関するものである。
一般に、車輪ブレーキに加わるブレーキ液圧を制御するための車両用ブレーキ液圧制御装置は、ブレーキペダルの踏み込みによるブレーキ液圧の車輪ブレーキへの伝達を許容する常開型の入口弁や、車輪がロックしそうになったときなどに開放されることで車輪ブレーキに加わるブレーキ液圧を逃がす常閉型の出口弁や、出口弁の開放により逃がされたブレーキ液圧を吸収するためのリザーバなどを備えている。このような車両用ブレーキ液圧制御装置としては、従来、前記入口弁や出口弁などを設けるためのポンプボディ(基体)の下面に、前記リザーバを外部に露出させた状態で設けるものが知られている(特許文献1,2参照)。
以下に、特許文献1に開示されたリザーバ近傍の構造について説明する。
図13に示すように、リザーバRは、ポンプボディBの下面に形成したリザーバ穴RHに設けられ、このリザーバ穴RHの内周壁に摺動自在となるリザーバピストンRPと、このリザーバピストンRPをリザーバ穴RHの底面側へ付勢するリザーバばねRSと、このリザーバばねRSを支持し、かつリザーバ穴RH内を密閉するためのばね受け部材SCとで主に構成されている。また、リザーバ穴RHの底面には、ブレーキ液圧をリザーバ穴RH内に取り入れるための取入孔THが形成されており、これにより、ブレーキ液圧がリザーバピストンRPを介してリザーバばねRSで吸収されるようになっている。なお、リザーバピストンRPとばね受け部材SCとの間にある空気は、リザーバ穴RHの側面(詳しくは、ばね受け部材SCの端縁SC1よりも上方の位置)に開口する連通孔EHから図示せぬモータを収容するモータケース内に逃がされており、これにより、空気の圧縮による影響が緩和され、ブレーキ液圧によって押圧されるリザーバピストンRPがスムーズに作動するようになっている。
また、特許文献2に開示されたリザーバ近傍の構造は、連通孔によってリザーバ内の空間と、モータの反対側に設けられるコントロールハウジング内とが連通される構造となっている。なお、この特許文献2の構造においても、前記した特許文献1の構造と同様に、連通孔がばね受け部材の端縁よりも上方の位置に開口するように形成されている。
特開2001−328526号公報(段落0017〜0020、図2) 特開平11−99924号公報(段落0018〜0032、図2)
しかしながら、前記した二つの技術では、連通孔EHの開口が、ばね受け部材SCの端縁SC1よりも上方に位置しているので、リザーバピストンRPの端縁RP1が連通孔EHの開口よりも下方に移動してきた場合、このリザーバピストンRPの外周面によって連通孔EHが塞がれていた。そして、このように連通孔EHが塞がれてしまうと、その後リザーバピストンRPが下方へ移動するとき(リザーバピストンRPがフルストロークするまでの間)に、このリザーバピストンRPがリザーバピストンRPとばね受け部材SCとの間に閉じ込められた空気の圧縮による影響を受けることとなり、リザーバピストンRPの作動性が損なわれてしまうといった問題があった。
そこで、本発明では、リザーバピストンがフルストロークするまでの間におけるリザーバピストンの作動性を確保することができる車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明のうち請求項1に記載の発明は、ブレーキ液の通り道となる油路が形成されるポンプボディと、前記ポンプボディに形成され、かつ前記油路を通るブレーキ液がその底部側から供給される有底状のリザーバ穴と、前記リザーバ穴に摺動自在となるリザーバピストンと、このリザーバピストンを前記リザーバ穴の底部側へ付勢するリザーバばねと、このリザーバばねを支持するとともに、前記リザーバ穴を密閉するばね受け部材と、前記ポンプボディに形成され、かつ前記リザーバピストンと前記ばね受け部材との間の空気を容積の大きな部屋または外部に逃がすための連通孔と、を備えた車両用ブレーキ液圧制御装置であって、前記連通孔を、フルストローク時の前記リザーバピストンと前記ばね受け部材との当接部分に、繋げたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、連通孔が、フルストローク時のリザーバピストンとばね受け部材との当接部分に繋がっているので、リザーバピストンがフルストロークするまでの間、すなわちリザーバピストンがばね受け部材に当接するまで間、リザーバピストンとばね受け部材との間の空気が、連通孔を介して容積の大きな部屋または外部に逃がされる。
また、請求項に記載の発明は、前記ばね受け部材に、前記リザーバピストン側と前記リザーバ穴の側壁側とに開口する補助通路が形成されるとともに、前記連通孔が、前記ばね受け部材に形成された前記補助通路に開口することで、前記補助通路を介して前記当接部分に繋がることを特徴とする。
このようにすると、リザーバピストンがフルストロークするまでの間、リザーバピストンとばね受け部材との間の空気は、ばね受け部材に形成された補助通路および連通孔を介して容積の大きな部屋などに逃がされる。なお、このようにばね受け部材に補助通路を形成した構造では、リザーバ穴のリザーバピストンとの摺動面に連通孔を開口させる必要がなくなるので、連通孔の形成に伴ってバリが発生したとしても、リザーバピストンはバリに引っ掛かることなく、良好に作動する。
さらに、請求項に記載の発明は、前記ばね受け部材は、略有底円筒状に形成され、かつその開口が前記リザーバピストン側に向くように設けられるとともに、前記補助通路が、前記ばね受け部材の開口端に内側から外側に抜けるような溝状に形成され、前記ばね受け部材および前記リザーバ穴に、前記ばね受け部材をその周方向において位置決めするための位置決め部を設けたことを特徴とする。
このように、ばね受け部材の位置決め部をリザーバ穴の位置決め部に合わせつつ取り付けると、ばね受け部材に形成した溝状の補助通路が連通孔の開口に位置することとなる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置であって、前記容積の大きな部屋は、前記ポンプボディに一体に固着されるコントロールハウジングまたはモータケースによって密閉された部屋であり、この部屋に、前記連通孔が連通することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、リザーバピストンがフルストロークするまでの間、リザーバピストンとばね受け部材との間にある空気は、連通孔を介して例えばコントロールハウジングによって密閉された部屋に逃がされる。なお、このように連通孔をコントロールハウジングなどで密閉された部屋に連通させることにより、例えば車両用ブレーキ液圧制御装置全体に水が被ったとしても、連通孔への水の浸入がコントロールハウジングなどによって防止される。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置であって、前記コントロールハウジングまたは前記モータケースは、外部からの水の浸入を阻止し、かつ空気の出入りのみを許容する通気防水部材を介して外部に連通していることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、コントロールハウジングなどが通気防水部材を介して外部に連通するので、コントロールハウジングなどによって形成される部屋内への水の浸入が通気防水部材によって防止されるとともに、その部屋内が常に大気圧に保たれる。そのため、連通孔への水の浸入が防止されるとともに、例えば温度上昇に伴ってリザーバピストンとばね受け部材との間にある空気やコントロールハウジング内の空気などが膨張したとしても空気が通気防水部材を介して外部へ出て行くので、その内部の圧力が大気圧に保たれ、リザーバピストンが良好に作動することとなる。
請求項1に記載の発明によれば、連通孔が、フルストローク時のリザーバピストンとばね受け部材との当接部分に繋がることによって、リザーバピストンがフルストロークするまでの間、リザーバピストンとばね受け部材との間の空気を確実に容積の大きな部屋などに逃がすことができるので、リザーバピストンがフルストロークするまでの間におけるリザーバピストンの作動性を確保することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、ばね受け部材に形成した補助通路に連通孔を開口させることによって、連通孔の形成に伴ってバリが発生したとしても、そのバリは補助通路内に突出するだけでリザーバピストンとの摺動面には何ら影響を及ぼさないので、リザーバピストンを良好に作動させることができる。
さらに、請求項に記載の発明によれば、ばね受け部材の位置決め部をリザーバ穴の位置決め部に合わせて取り付けるだけで、ばね受け部材の開口端に形成した溝を確実に連通孔の開口へ位置させることができる。
請求項に記載の発明によれば、連通孔がコントロールハウジングなどによって密閉された部屋に連通するので、例えば車両用ブレーキ液圧制御装置全体に水が被ったとしても、連通孔への水の浸入をコントロールハウジングなどによって防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、通気防水部材によって外部からの水の浸入が防止されるので、連通孔への水の浸入を確実に防止することができる。また、通気防水部材を介して空気が出入りすることによって、リザーバピストンとばね受け部材との間やコントロールハウジング内などの圧力が常に大気圧に保たれるので、リザーバピストンを良好に作動させることができる。
〔第1の参考実施形態〕
次に、第1の参考実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は第1の参考実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のブレーキ液圧回路図、図2は第1の参考実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の分解斜視図、図3はポンプボディの第一取付面側を示す拡大斜視図(a)と、ポンプボディの第二取付面側を示す拡大斜視図(b)である。また、図4はポンプボディに形成された貫通孔近傍の構造を示す破断斜視図、図5はポンプボディ内の油路の構造を示す断面図、図6はリザーバ近傍の構造を示す拡大断面図(a)と、フルストローク時のリザーバを示す拡大断面図(b)である。なお、図5における車両用ブレーキ液圧制御装置Aの向きは、車両に搭載するときの向きである。これは、後記するマスタシリンダMや各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに接続される配管(図示しない)を取り付けやすくすることと、後記する通気孔133を下方に向けることによって、通気孔133の水ぬれの可能性を低くするためである。以下、上下方向、水平方向は、図5を基準に称する。
まず、図1のブレーキ液圧回路図を参照して、車両用ブレーキ液圧制御装置Aにおける各構成部品の機能について簡単に説明する。
車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、運転者がブレーキペダルPに加える踏力に応じたブレーキ液圧を発生するマスタシリンダMと、車輪ブレーキFL,RR,RL,FRとの間に配置されている。マスタシリンダMの二つの出力ポートM1,M2は、後記するポンプボディ100(図2参照)の入口ポート121に接続され、ポンプボディ100の出口ポート122が、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに接続されている。そして、通常時は車両用ブレーキ液圧制御装置A内の入口ポート121から出口ポート122までが連通した油路となっていることで、ブレーキペダルPの踏力が各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに伝達されるようになっている。
車両用ブレーキ液圧制御装置Aには、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに対応して四つの入口弁1、四つの出口弁2、および四つのチェック弁1aが設けられる。また、出力ポートM1,M2に対応した各出力液圧路91,92に対応して二つのリザーバ3、二つのポンプ4、二つのダンパ5、および二つのオリフィス5aが設けられ、二つのポンプ4を駆動するための電動モータ20を備えている。
入口弁1は、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRとマスタシリンダMとの間に配置された常開型の電磁弁である。入口弁1は、通常時に開いていることで、マスタシリンダMから各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRへブレーキ液圧が伝達するのを許容している。また、入口弁1は、車輪がロックしそうになったときに図示せぬ制御装置により閉塞されることで、ブレーキペダルPから各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに伝達する液圧を遮断する。
出口弁2は、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRと各リザーバ3との間に配置された常閉型の電磁弁である。出口弁2は、通常時に閉塞されているが、車輪がロックしそうになったときに図示せぬ制御装置により開放されることで、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに加わるブレーキ液圧を各リザーバ3に逃がす。
チェック弁1aは、各入口弁1に並列に接続されている。このチェック弁1aは、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FR側からマスタシリンダM側へのブレーキ液の流入のみを許容する弁であり、ブレーキペダルPからの入力が解除された場合に入口弁1を閉じた状態にしたときにおいても、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FR側からマスタシリンダM側へのブレーキ液の流入を許容する。
リザーバ3は、各出口弁2が開放されることによって逃がされるブレーキ液圧を吸収する機能を有している。
ポンプ4は、リザーバ3で吸収されているブレーキ液を吸入し、そのブレーキ液をダンパ5やオリフィス5aを介してマスタシリンダMへ戻す機能を有している。これにより、リザーバ3によるブレーキ液圧の吸収によって減圧された各出力液圧路91,92の圧力状態が回復される。
次に、車両用ブレーキ液圧制御装置Aの具体的な構造、特にリザーバ3近傍の構造について詳細に説明する。
図2に示すように、車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、ブレーキ液の通り道となる油路が形成されるポンプボディ100と、ポンプボディ100の第一取付面101に一体に固着され、電子制御ユニット12などが収容されるコントロールハウジング10と、ポンプボディ100の第二取付面102に一体に固着され、ブレーキ液を送るポンプ4(図1参照)の動力となる電動モータ20とを主に備えている。
コントロールハウジング10は、ポンプボディ100側に開口を有する箱状に形成された部材であり、その開口部がポンプボディ100の第一取付面101にシール部材11を介してボルト43(1つのみ図示)により取り付けられることによって、その内部に電子制御ユニット12などを収容するための密閉された部屋(容積の大きな部屋)R1が形成される(図5参照)。
電動モータ20は、モータケース21、モータカバー22およびロータ23を主に備えている。モータケース21は、略有底円筒状に形成された部材であり、その開口部にモータカバー22が圧入されることによって、図4に示すように、その内部にロータ23を収容するための部屋(容積の大きな部屋)R2が形成される。また、ロータ23の出力軸23aは、モータケース21の底部に固定されるボールベアリング24と、モータカバー22に固定されるボールベアリング25と、ポンプボディ100に固定されるボールベアリング26とにより回転自在に支持されている。そして、この出力軸23aの適所(ボールベアリング25,26の間に位置する部分)には、偏心軸部27が設けられ、偏心軸部27には、ポンプ4のプランジャ41を往復動させるために、その外周面でプランジャ41を適宜押圧するボールベアリング28が設けられている。
なお、前記したモータケース21とモータカバー22とで形成される部屋R2は、モータ接続端子23bの隙間を介して外部と連通しているが、図2に示すように、モータケース21がシール部材30を介してポンプボディ100の第二取付面102にボルト42(一つのみ図示)で取り付けられることと、コントロールハウジング10がシール部材11を介して第一取付面101に取り付けられることによって、外部とは遮断された(密閉された)状態となっている。
図3(a)に示すように、ポンプボディ100は、略矩形に形成される金属部品であり、その各面に形成した穴に取り付ける各種機器や、その内部に適宜形成される油路などによって前記したブレーキ液圧回路(図1参照)を構築するものである。以下に、このポンプボディ100の各面に形成する穴などについて詳細に説明する。
第一取付面101には、前記した四つの入口弁1および四つの出口弁2(図1参照)を装着するための四つの入口弁装着穴111および四つの出口弁装着穴112が形成されるとともに、その下部の中央に第二取付面102側へと貫通する貫通孔131が形成されている。上面103には、前記した四つの出口ポート122が形成されている。
図3(b)に示すように、第二取付面102には、前記した二つの入口ポート121や、電動モータ20の出力軸23aが取り付けられるモータ装着穴132などが形成されている。下面104には、前記した二つのリザーバ3(図1参照)を構成するための二つのリザーバ穴113が形成されている。側面105,106には、ポンプ4を取り付けるためのポンプ孔114と、その開口部に蓋を取り付けることにより前記ダンパ5(図1参照)として機能するダンパ穴115とがそれぞれ一つずつ形成されている。なお、このポンプ孔114は、図4に示すモータ装着穴132に連通している。
なお、前記した貫通孔131は、図4に示すように、ロータ23に電力を供給するためのモータ接続端子23bが挿通される孔であり、このモータ接続端子23bは、コントロールハウジング10内へ突出して図示せぬバスバーを介して電子制御ユニット12に接続されている。すなわち、この貫通孔131によって、コントロールハウジング10内の部屋R1と、モータケース21内の部屋R2とが連通している。また、この貫通孔131の適所には、貫通孔131と外部とに連通する段状の通気孔133が形成され、この通気孔133には、通気防水部材Gが設けられている。ここで、通気防水部材Gは、外部からの水の浸入を阻止し、かつ空気の出入りのみを許容する部材であり、例えば周知であるゴアテックス(登録商標)などを通気防水部材Gとして採用することができる。
続いて、前記した各穴と油路との関係について以下に説明する。
図5に示すように、入口ポート121は、第一油路141を介して入口弁装着穴111に連通し、この入口弁装着穴111は、第二油路142を介して出口ポート122に連通するとともに、第三油路143を介して出口弁装着穴112に連通している。また、出口弁装着穴112は、第四油路144を介してポンプ孔114に連通し、このポンプ孔114は、第五油路145を介してリザーバ穴113に連通している。さらに、ポンプ孔114は、図4に示すように、第六油路146を介してダンパ穴115に連通するとともに、図1に示すオリフィス5aや図示せぬ油路を介して入口ポート121(図5参照)に連通している。
これにより、図5に示すように、通常時においては、入口ポート121から流入するブレーキ液が、常開型の入口弁1を通って出口ポート122から出て行く。また、車輪がロックしそうになったときにおいては、入口弁1が閉じられ、出口弁2が開放されることで、出口ポート122から戻ってくるブレーキ液が、入口弁1の周囲、出口弁2およびポンプ4の周囲を通ってリザーバ穴113へ入っていく。そして、リザーバ穴113内のブレーキ液を入口ポート121へ戻す場合は、ポンプ4の駆動によってリザーバ穴113内からポンプ4内にブレーキ液が吸引され、この吸引されたブレーキ液が図4に示すダンパ穴115や図示せぬオリフィス5a(図1参照)で圧力変動が減衰された後、図示せぬ油路を通って入口ポート121に戻される。
次に、リザーバ穴113近傍の構造について詳細に説明する。
図6(a)に示すように、リザーバ穴113は、有底円筒状の穴であり、その底部113aに第五油路145が開口することで、この第五油路145を通るブレーキ液が底部113a側から供給されるようになっている。また、このリザーバ穴113に設けられるリザーバ3は、リザーバピストン31と、リザーバばね32と、ばね受け部材33とで主に構成されている。
リザーバピストン31は、略有底円筒状に形成される部材であり、その開口が下方(ばね受け部材33側)に向くようにリザーバ穴113内に配置されるとともに、その外周面がリザーバ穴113の内周面に摺動自在となっている。また、リザーバピストン31の外周面には、その周方向に沿って二つの溝部31a,31bが形成されている。そして、これらの溝部31a,31bうち下側の溝部31bには、ブレーキ液や空気の漏れを防止するためのシール部材34が設けられている。
リザーバばね32は、リザーバピストン31を常時リザーバ穴113の底部113a側へ付勢するものであり、リザーバピストン31とばね受け部材33との間に縮められた状態で配置されている。
ばね受け部材33は、略有底円筒状に形成される部材であり、その開口が上方(リザーバピストン31側)に向くようにリザーバ穴113内に嵌合されている。また、ばね受け部材33の外周面には、その周方向に沿って補助通路33aや溝部33bが形成されている。補助通路33aは、ばね受け部材33の開口端の外周部を周方向に沿って切り欠くことによって段状に形成される通路であり、ばね受け部材33とリザーバピストン31の間の空間R3(以下、「ばね室R3」ともいう)と、後記する連通孔151とを繋ぐ目的で形成されている。すなわち、この補助通路33aは、リザーバピストン31側とリザーバ穴113の側壁113b側とに開口している。
また、溝部33bには、外部からばね室R3への水などの浸入を防止するためのOリング35が設けられており、これによって、ばね受け部材33でリザーバ穴113内(詳しくは、ばね室R3)が密閉されるようになっている。さらに、ばね受け部材33の底部33cの外周部には、テーパ状のクリップ係合部33dが形成されており、このクリップ係合部33dに抜け止め用であるC型のクリップCが係合することによって、ばね受け部材33がリザーバばね32の付勢力によって抜けることなくリザーバばね32を支持するようになっている。なお、クリップCは、リザーバ穴113の開口端近傍の側壁113bに形成された溝部113cに取り付けられることで、下方への移動が規制されている。
また、リザーバ穴113の側壁113bには、ばね室R3内の空気をコントロールハウジング10内の部屋R1に逃がすために、ばね室R3と部屋R1とに連通する連通孔151が形成されている。具体的に、この連通孔151は、リザーバ穴113内に固定された状態のばね受け部材33の補助通路33aに開口するように形成されることで、図6(b)に示すように、連通孔151が、補助通路33aを介してフルストローク時のリザーバピストン31とばね受け部材33との当接部分TPに繋がるように形成されている。言い換えると、連通孔151は、当接部分TPに隣接して形成された補助通路33aに開口するように形成されている。
次に、リザーバ3の動作について説明する。
図5に示すように、第五油路145からリザーバ穴113内にブレーキ液が供給されてくると、このブレーキ液の圧力(ブレーキ液圧)によって押圧されたリザーバピストン31が下方へ移動する。このようにリザーバピストン31が下降すると、ばね室R3内の空気は、補助通路33aおよび連通孔151を通ってコントロールハウジング10内の部屋R1へ排出される。そして、このようにばね室R3から空気が排出されることにより部屋R1内の空気の量が増えることになるが、その増えた分の空気は、図4に示す貫通孔131や通気孔133を通って外部へ排出されることとなる。
ちなみに、ばね室R3とコントロールハウジング10内の部屋R1との間で行き来する空気は、図6(b)に示すように、リザーバピストン31がばね受け部材33に当接したときに(フルストローク時に)初めて遮断されるようになっている。すなわち、前記したように連通孔151が補助通路33aを介してリザーバピストン31とばね受け部材33との当接部分TPに繋がるように形成されることによって、リザーバピストン31がフルストロークするまでの間、常にばね室R3とコントロールハウジング10内の部屋R1とが連通した状態に維持されることとなる。そのため、リザーバピストン31が、フルストロークするまでの間においてばね室R3内の空気の圧縮による影響を受けずに、スムーズに作動することとなる。
以上によれば、第1の参考実施形態において、次のような効果を得ることができる。
連通孔151が、補助通路33aを介してフルストローク時のリザーバピストン31とばね受け部材33との当接部分TPに繋がることによって、リザーバピストン31がフルストロークするまでの間、ばね室R3内の空気を確実に外部へ逃がすことができるので、リザーバピストン31がフルストロークするまでの間におけるリザーバピストン31の作動性を確保することができる。
ばね受け部材33に形成した補助通路33aに連通孔151を開口させることによって、連通孔151の形成に伴ってバリが発生したとしても、そのバリは補助通路33a内に突出するだけでリザーバピストン31との摺動面には何ら影響を及ぼさないので、リザーバピストン31を良好に作動させることができる。また、このようにバリの影響を気にする必要がないことから、リザーバ穴113側からではなく、ポンプボディ100の第一取付面101側から連通孔151の加工を行うことができるので、その加工作業が容易となる。
通気防水部材Gによって外部からの水の浸入が防止されるので、連通孔151への水の浸入も確実に防止することができる。また、通気防水部材Gを介して空気が出入りすることによって、ばね室R3内やコントロールハウジング10内の部屋R1などの圧力が常に大気圧に保たれるので、リザーバピストン31を良好に作動させることができる。
1の参考実施形態では、ばね室R3とコントロールハウジング10内の部屋R1とを連通させたが、連通孔151を第二取付面102側に開口させることで、ばね室R3と電動モータ20内の部屋R2とを連通させてもよい。
第1の参考実施形態では、ばね受け部材33に補助通路33aを形成することで連通孔151を、補助通路33aを介してフルストローク時のリザーバピストン31とばね受け部材33との当接部分TPに繋げるようにしたが、ばね受け部材33に補助通路33aを形成しないで、フルストローク時のリザーバピストン31とばね受け部材33との当接部分TPに隣接するように連通孔151の開口151aを形成することで、この連通孔151を当接部分TPに直接繋げてもよい。
〔第2の参考実施形態〕
以下に、第2の参考実施形態について説明する。この実施形態は第1の参考実施形態の構造を一部変更したものなので、第1の参考実施形態と同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。参照する図面において、図7は、第2の参考実施形態に係るリザーバ近傍の構造を示す拡大断面図(a)と、ばね受け部材を示す斜視図(b)である。
図7(a)に示すように、第2の参考実施形態に係るリザーバ3’は、第1の参考実施形態と同様のリザーバピストン31およびリザーバばね32を備えるとともに、第1の参考実施形態とは異なる形状のばね受け部材51を備えている。また、第2の参考実施形態に係るリザーバ穴161は、第1の参考実施形態に係るリザーバ穴113とほぼ同一の構造であるが、その開口端側の形状において異なっている。以下に、ばね受け部材51とリザーバ穴161の構造を詳細に説明する。
図7(b)に示すように、ばね受け部材51は、プレス成型によってハット形状に形成された金属部品である。このばね受け部材51の鍔部(開口端)51aには、ばね受け部材51の内側から外側に抜ける溝部51bがプレス成型によって形成されている。なお、ばね受け部材51や溝部51bは、プレス成型に限らず、どのような方法で形成してもよい。
図7(a)に示すように、リザーバ穴161の開口端側(下端側)の側壁161aには、ばね受け部材51の鍔部51aの外縁よりも大径となる大径溝部161bが形成されるとともに、この大径溝部161bの下側にばね受け部材51の鍔部51aを固定するために、図示せぬ装置によってかしめられる爪部161cが形成されている。なお、このように爪部161cをかしめることによって、この爪部161cと鍔部51aとでばね室R3内が密閉されるようになっている。
また、大径溝部161bには、コントロールハウジング10内の部屋R1からリザーバ穴161側に向かうにつれて下方へ傾斜するように形成される連通孔152が開口している。すなわち、この連通孔152は、大径溝部161bおよびばね受け部材51に形成された溝部51bを介してばね室R3に繋がるようになっている。
また、大径溝部161bを形成する壁のうちの下壁161dは、ばね受け部材51の鍔部51aの外径と略同じ径で形成されており、これによって、大径溝部161bの上壁161eが、ばね受け部材51を取り付けるときのストッパになっている。さらに、大径溝部161bの底部161fの幅は、鍔部51aの厚さよりも小さく形成されており、これによって、ばね受け部材51の取付時に、下壁161dと鍔部51aとが接触してばね受け部材51が水平方向において位置決めされるようになっている。
次に、第2の参考実施形態に係るばね受け部材51の取付方法について説明する。
図7(a)に示すように、リザーバ穴161へリザーバピストン31、リザーバばね32を順にセットした後、ばね受け部材51を上壁161eに押し当てつつ、爪部161cをかしめる。このとき、ばね受け部材51の溝部51bが図示しているように連通孔152の反対側に位置することとなったとしても、ばね室R3は、溝部51b、大径溝部161b、連通孔152を介してコントロールハウジング10内の部屋R1に連通することとなる。
以上によれば、第2の参考実施形態において、次のような効果を得ることができる。
ばね受け部材51をリザーバ穴161に取り付ける際に、このばね受け部材51をその周方向において位置決めする必要がないので、その取付作業が容易となる。
2の参考実施形態では、ばね受け部材51に溝部51bを形成し、リザーバ穴161の側壁161aに大径溝部161bを形成することでばね受け部材51の周方向における位置決めを不要な構造としたが、図8(a)に示すような構造としてもよい。
この構造では、第2の参考実施形態に係るばね受け部材51から溝部51bを取り除いた構造となるばね受け部材52と、第2の参考実施形態とは多少形状の異なるリザーバ穴162とが設けられている。リザーバ穴162には、その開口端(下端)側に、第2の参考実施形態と同様の爪部162aが形成され、この爪部162aの上側にばね受け部材52の鍔部52aが嵌合される嵌合溝部162bが形成されている。さらに、この嵌合溝部162bの上側には、嵌合溝部162bよりも小径であり、かつリザーバ穴162の側壁162c(リザーバピストン31’との摺動面)よりも大径となる中径段部162dが形成されている。そして、この中径段部162dに、連通孔152が開口している。さらに、中径段部162dの上側の境界壁部162eは、その内側の角部が緩やかな曲面状(R形状)となるように形成されている。
また、リザーバピストン31’は、第1の参考実施形態に係るリザーバピストン31と略同様の構造となっているが、図8(b)に示すように、シール部材34を取り付けるための溝部31bから下端までの長さが、中径段部162dとばね受け部材52の鍔部52aとで形成された溝Dの開口を塞ぐことが可能な長さで形成されている点で第1の参考実施形態とは異なっている。
このような構造によっても、ばね受け部材52を周方向に位置決めする必要がないため、その取付作業が容易となる。また、この構造では、リザーバピストン31’の溝部31bから下端までの長さが、溝Dの開口を塞ぐことが可能な長さで形成されているので、フルストローク時であってもシール部材34が溝Dに引っ掛かることなく、リザーバピストン31’が良好に作動することとなる。さらに、境界壁部162eの角部が緩やかなR形状に形成されることによって、例えばリザーバピストン31’が樹脂製であっても、境界壁部162eの角部でリザーバピストン31’の外周面が傷つけられて段状になることがないので、リザーバピストン31’の作動性を確保することができる。
なお、図8で示した構造では、リザーバピストン31’の溝部31bから下端までの長さを長くすることで、フルストローク時においてもシール部材34が溝Dにかからないようにしたが、シール部材34を溝Dかからないようにするには、例えば、図9(a)に示すような構造であってもよい。この構造では、図8で示した構造のようにリザーバピストン31’の溝部31bから下端までを長くする代わりに、ばね受け部材52の鍔部52aから上方に向かうリブ52bを形成することで、図9(b)に示すように、フルストローク時においてもシール部材34が溝Dにかからないようになっている。なお、この構造に用いるリザーバピストンとしては、第1の参考実施形態と同様の短いリザーバピストン31を設ければよい。
また、図8で示した構造では、リザーバ穴162の側壁162cに補助通路である中径段部162dを形成したが、補助通路は、リザーバ穴162の側壁162cとリザーバピストン31’との間に設けられていればよい。例えば、図10(a)および(b)に示すように、リザーバ穴162の側壁162cに中径段部162d(図8参照)を設ける代わりに、リザーバピストン31’の外周部(シール部材34の下側部分)に、最外周よりも小径となる中径段部(補助通路)31cを下方に開口するように形成してもよい。
本発明の実施形態〕
以下に、本発明の実施形態について説明する。実施形態は第2の参考実施形態の構造を一部変更したものなので、第2の参考実施形態と同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。参照する図面において、図11は、本発明の実施形態に係るリザーバ近傍の構造を示す拡大断面図(a)と、図11(a)のX−X断面図(b)である。
図11(a)に示すように、実施形態に係るリザーバ3”は、第2の参考実施形態と同様のリザーバピストン31およびリザーバばね32を備えるとともに、第2の参考実施形態に係るばね受け部材51の形状を一部変更したばね受け部材53を備えている。ばね受け部材53には、図11(b)に示すように、その鍔部53aの一部に、前記と同様の溝部53bが形成されるとともに、この溝部53bの反対側(ばね受け部材53の中心を挟んだ反対側)に、外側へ膨出する凸部(位置決め部)53cが形成されている。
また、リザーバ穴163の下端側の側壁163aには、第2の参考実施形態と略同様となる爪部163bが形成され、この爪部163bの上側にばね受け部材53の鍔部53aが嵌合される嵌合溝部163cが形成されている。そして、この嵌合溝部163cには、その一部に第2の参考実施形態と同様の連通孔152が開口するとともに、この連通孔152の開口の反対側(リザーバ穴163の中心を挟んだ反対側)に前記したばね受け部材53の凸部53cが合致する凹部(位置決め部)163dが形成されている。
次に、実施形態に係るばね受け部材53の取付方法について説明する。
図11(a)および(b)に示すように、ばね受け部材53の凸部53cをリザーバ穴163の凹部163dに合わせつつ取り付けると、ばね受け部材53に形成した溝部53bが連通孔152の開口に位置することとなる。
以上によれば、実施形態において、次のような効果を得ることができる。
ばね受け部材53の凸部53cをリザーバ穴163の凹部163dに合わせて取り付けるだけで、ばね受け部材53に形成した溝部53bを確実に連通孔152の開口へ位置させることができる。なお、本実施形態の構造は、何らかの理由で、第2の参考実施形態の大径溝部161b(図7(a)参照)が形成できないときに有効となる。
以上、本発明は、実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
実施形態では、ばね受け部材53に凸部53c、リザーバ穴163に凹部163dを設けたが、本発明はこれに限定されず、例えば凸部、凹部を本実施形態とは逆に設けてもよい。さらには、図12に示す構造とすることで位置決めを行ってもよい。
図12(a)に示すように、この構造では、実施形態のようにばね受け部材53に凸部53c、リザーバ穴163に凹部163dを設ける代わりに、第2の参考実施形態のばね受け部材51を一部変更したばね受け部材54を設けている。ばね受け部材54には、図12(b)に示すように、その鍔部54aの一部に、前記と同様の溝部54bが形成されるとともに、その底部54cの中央に、溝部54bを指す目印54dが刻印されている。この構造によれば、目印54dによってばね受け部材54の溝部54bの位置を作業者が知ることができるので、作業者は、この目印54dと連通孔152とを合わせるだけで、連通孔152と溝部54bを連通させることができる。また、目印54dは、刻印によって簡単に形成できるので、実施形態のような凸部53c、凹部163dを加工するためのコスト等を削減することができる。
第1の参考実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のブレーキ液圧回路図である。 第1の参考実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の分解斜視図である。 ポンプボディの第一取付面側を示す拡大斜視図(a)と、ポンプボディの第二取付面側を示す拡大斜視図(b)である。 ポンプボディに形成された貫通孔近傍の構造を示す破断斜視図である。 ポンプボディ内の油路の構造を示す断面図である。 リザーバ近傍の構造を示す拡大断面図(a)と、フルストローク時のリザーバを示す拡大断面図(b)である。 第2の参考実施形態に係るリザーバ近傍の構造を示す拡大断面図(a)と、ばね受け部材を示す斜視図(b)である。 第2の参考実施形態に係るリザーバ近傍の構造の変形例を示す図であり、リザーバピストンの非作動時の状態を示す拡大断面図(a)と、リザーバピストンのフルストローク時の状態を示す拡大断面図(b)である。 図8の構造の変形例を示す図であり、リザーバピストンの非作動時の状態を示す拡大断面図(a)と、リザーバピストンのフルストローク時の状態を示す拡大断面図(b)である。 図8の構造の変形例を示す図であり、リザーバピストンの非作動時の状態を示す拡大断面図(a)と、リザーバピストンのフルストローク時の状態を示す拡大断面図(b)である。 本発明の実施形態に係るリザーバ近傍の構造を示す拡大断面図(a)と、図11(a)のX−X断面図(b)である。 本発明の実施形態に係るリザーバ近傍の構造の変形例を示す拡大断面図(a)と、図12(a)のばね受け部材を矢印Y方向から見た矢視図(b)である。 従来のリザーバ近傍の構造を示す拡大断面図である。
3” リザーバ
10 コントロールハウジング
11 シール部材
20 電動モータ
21 モータケース
22 モータカバー
27 シール部材
31 リザーバピストン
34 シール部材
35 Oリング
53 ばね受け部材
53a 鍔部
53b 溝部(補助通路)
53c 凸部(位置決め部)
54 ばね受け部材
54a 鍔部
54b 溝部(補助通路)
54c 底部
54d 目印(位置決め部)
100 ポンプボディ
113 リザーバ穴
113a 底部
113b 側壁
113c 溝部
131 貫通孔
133 通気孔
141 第一油路
142 第二油路
143 第三油路
144 第四油路
145 第五油路
146 第六油路
152 連通孔
161 リザーバ穴
161b 大径溝部
162 リザーバ穴
162d 中径段部
162e 境界壁部
163 リザーバ穴
163c 嵌合溝部
163d 凹部(位置決め部)
A 車両用ブレーキ液圧制御装置
G 通気防水部材
R1 部屋
R2 部屋
R3 ばね室
TP 当接部分

Claims (3)

  1. ブレーキ液の通り道となる油路が形成されるポンプボディと、
    前記ポンプボディに形成され、かつ前記油路を通るブレーキ液がその底部側から供給される有底状のリザーバ穴と、
    前記リザーバ穴に摺動自在となるリザーバピストンと、
    このリザーバピストンを前記リザーバ穴の底部側へ付勢するリザーバばねと、
    このリザーバばねを支持するとともに、前記リザーバ穴を密閉するばね受け部材と、
    前記ポンプボディに形成され、かつ前記リザーバピストンと前記ばね受け部材との間の空気を容積の大きな部屋または外部に逃がすための連通孔と、を備え
    前記連通孔を、フルストローク時の前記リザーバピストンと前記ばね受け部材との当接部分に繋げた車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
    前記ばね受け部材に、前記リザーバピストン側と前記リザーバ穴の側壁側とに開口する補助通路が形成されるとともに、
    前記連通孔が、前記ばね受け部材に形成された前記補助通路に開口することで、前記補助通路を介して前記当接部分に繋がり、
    前記ばね受け部材は、略有底円筒状に形成され、かつその開口が前記リザーバピストン側に向くように設けられるとともに、
    前記補助通路が、前記ばね受け部材の開口端に内側から外側に抜けるような溝状に形成されており、
    前記ばね受け部材および前記リザーバ穴に、前記ばね受け部材をその周方向において位置決めするための位置決め部を設けたことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
    前記容積の大きな部屋は、前記ポンプボディに一体に固着されるコントロールハウジングまたはモータケースによって密閉された部屋であり、
    この部屋に、前記連通孔が連通することを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. 請求項に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
    前記コントロールハウジングまたは前記モータケースは、
    外部からの水の浸入を阻止し、かつ空気の出入りのみを許容する通気防水部材を介して外部に連通していることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
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