JP2005289209A - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、ブレーキ液の通り道となる油路が形成されるポンプボディ100と、ポンプボディ100の一側面に取り付けられる電動モータ20と、ポンプボディ100の他側面に取り付けられるコントロールハウジング10と、を備えている。ポンプボディ100の他側面には、常開型の入口弁1と、常閉型の出口弁2と、出口弁2の開放により逃がされたブレーキ液圧を吸収するためのリザーバ3と、リザーバ3内のブレーキ液を入口弁1の上流側へ戻すポンプ4と、が設けられている。そして、リザーバ3は、ポンプ4の中心軸CL1を通り、かつ前記他側面に対して直交する直交線CR上に設けられている。
【選択図】 図5
Description
次に、本発明の第1の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は第1の実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のブレーキ液圧回路図、図2は第1の実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の分解斜視図、図3はポンプボディの第一取付面側を示す拡大斜視図(a)と、ポンプボディの第二取付面側を示す拡大斜視図(b)である。また、図4はポンプボディに形成された貫通孔近傍の構造を示す破断斜視図、図5は入口弁、出口弁、ポンプ、リザーバの設置位置を示す断面図である。なお、図5における車両用ブレーキ液圧制御装置Aの向きは、車両に搭載するときの向きである。これは、後記するマスタシリンダMや各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに接続される配管(図示しない)を取り付けやすくすることと、後記する通気孔133を下方に向けることによって、通気孔133の水ぬれの可能性を低くするためである。以下、上下方向、水平方向は、図5を基準に称する。
車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、運転者がブレーキペダルPに加える踏力に応じたブレーキ液圧を発生するマスタシリンダMと、車輪ブレーキFL,RR,RL,FRとの間に配置されている。マスタシリンダMの二つの出力ポートM1,M2は、後記するポンプボディ100(図2参照)の入口ポート121に接続され、ポンプボディ100の出口ポート122が、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに接続されている。そして、通常時は車両用ブレーキ液圧制御装置A内の入口ポート121から出口ポート122までが連通した油路となっていることで、ブレーキペダルPの踏力が各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに伝達されるようになっている。
ポンプ4は、リザーバ3で吸収されているブレーキ液を吸入し、そのブレーキ液をダンパ5やオリフィス5aを介してマスタシリンダMへ戻す機能を有している。これにより、リザーバ3によるブレーキ液圧の吸収によって減圧された各出力液圧路91,92の圧力状態が回復される。
図2に示すように、車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、ブレーキ液の通り道となる油路が形成されるポンプボディ100と、ポンプボディ100の第一取付面101に一体に固着され、電子制御ユニット12などが収容されるコントロールハウジング10と、ポンプボディ100の第二取付面102に一体に固着され、ブレーキ液を送るポンプ4の動力となる電動モータ20とを主に備えている。
図5に示すように、入口ポート121は、第一油路141を介して入口弁装着穴111に連通し、この入口弁装着穴111は、第二油路142を介して出口ポート122に連通するとともに、第三油路143を介して出口弁装着穴112に連通している。また、出口弁装着穴112は、第四油路144を介してポンプ孔114に連通し、このポンプ孔114は、第五油路145を介してリザーバ穴113に連通している。さらに、ポンプ孔114は、図4に示すように、第六油路146を介してダンパ穴115に連通するとともに、図1に示すオリフィス5aや図示せぬ油路を介して入口ポート121(図5参照)に連通している。
図5に示すように、本実施形態に係る構造では、ポンプ4の中心軸CL1を通る第一取付面101に直交する直交線CR上にリザーバ3を設け、このリザーバ3の上方側(直交線CRの一方側)に入口弁1および出口弁2をまとめて設けることによって、リザーバ3の下方側(直交線CRの他方側)が従来よりも縮められている。すなわち、本実施形態の構造では、図8に示す従来の構造における無駄なスペースSにリザーバ3を移動させ、かつこのリザーバ3の移動に伴って装置全体の下端の位置を上げた構造となっているので、コントロールハウジング10内のスペースが有効活用されるとともに、装置全体が小型化されるようになっている。
直交線CR上に設けたリザーバ3の上方側に入口弁1および出口弁2をまとめて設けることによって、リザーバ3の下方側を縮めることができるので、装置全体を小型化することができる。
従来の構造において無駄であったスペースにリザーバ3を設け、かつコントロールハウジング10全体を小型にすることによって、コントロールハウジング10内の気体容積を減らすことができる。そして、このように気体容積を減らすことによって、温度変化によって装置内の気体が増減する量を少なくできるので、前記した通気孔133を小さくすることができ、かつ、その通気孔133に取り付ける通気防水部材Gを小型化することができる。
第1の実施形態では、リザーバ3の下方側を単に縮めただけの構造としたが、本発明はこれに限定されず、例えば図6に示すように、第1の実施形態に係るポンプボディ100の下端に下側へ膨出する取付部151を形成してもよい。この構造によれば、取付部151と車体との間に振動を吸収するマウント部材MMを設け、これらをボルトBで結合させるだけで、車両用ブレーキ液圧制御装置Aを車体に取り付けることができる。すなわち、この構造では、車両用ブレーキ液圧制御装置Aを車体に取り付けるための取付用ブラケットの小型化が図れ、コストを下げることができる。
以下に、本発明の第2の実施形態について説明する。この実施形態は第1の実施形態の構造を変更したものなので、第1の実施形態と同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。参照する図面において、図7は、第2の実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置を示す断面図である。
リザーバ3の中心軸CL2とポンプ4の中心軸CL1とが略一致するように、リザーバ3とポンプ4とを重ねて配設することで、従来の構造において存在していた肉厚部Tの大部分が無くなるので、従来の構造よりも軽量化(小型化)を図ることができる。
第2の実施形態では、従来の構造におけるリザーバRや出口弁OV(図8参照)の位置を変更しただけであるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図7における構造において入口弁1および出口弁2をリザーバ3側に寄せることで、装置の上端面を従来よりも下側へ位置させ、かつ下端面を従来よりも上側へ位置させることができる。これにより、装置全体の小型化を図ることができる。
2 出口弁
3 リザーバ
4 ポンプ
10 コントロールハウジング
20 電動モータ
41 プランジャ
100 ポンプボディ
101 第一取付面
102 第二取付面
151 取付部
A 車両用ブレーキ液圧制御装置
CL1 中心軸
FL 車輪ブレーキ
M マスタシリンダ
P ブレーキペダル
S スペース
T 肉厚部
Claims (4)
- ブレーキ液の通り道となる油路が形成されるポンプボディと、
前記ポンプボディの一側面に取り付けられる電動モータと、
前記ポンプボディの他側面に取り付けられるコントロールハウジングと、
ブレーキペダルの踏み込みに応じてマスタシリンダから排出されるブレーキ液圧の車輪ブレーキへの伝達を許容する常開型の入口弁と、
前記車輪ブレーキに加わるブレーキ液圧を逃がすために開放される常閉型の出口弁と、
前記出口弁の開放により逃がされたブレーキ液圧を吸収するためのリザーバと、
前記電動モータの出力軸に偏心するように設けられた偏心軸部でプランジャが往復動されることによって、前記リザーバ内のブレーキ液を前記入口弁の上流側へ戻すポンプと、を備え、
前記入口弁、出口弁およびリザーバが、前記ポンプボディの前記他側面に設けられる車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
前記リザーバを、前記ポンプの中心軸を通り、かつ前記他側面に対して直交する直交線上に設けたことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
前記入口弁および出口弁を、前記直交線に対して一方側にまとめて設けたことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 請求項2に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
前記直交線の他方側に、車両用ブレーキ液圧制御装置を車体に取り付けるための取付部を設けたことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
前記入口弁を、前記直交線の一方側に設けるとともに、
前記出口弁を、前記直交線の他方側に設けたことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2004107132A JP2005289209A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004107132A JP2005289209A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
Publications (1)
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JP2005289209A true JP2005289209A (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=35322655
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JP2004107132A Pending JP2005289209A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007237832A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Advics:Kk | 液圧装置 |
JP2009006854A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Nissin Kogyo Co Ltd | バーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置 |
JP2013112082A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Nissin Kogyo Co Ltd | ハウジング |
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2004
- 2004-03-31 JP JP2004107132A patent/JP2005289209A/ja active Pending
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