JP4359778B2 - 初期段階から指向性ビームの受信品質が良好な適応アンテナ受信装置 - Google Patents
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Description
適応アンテナは複数のアンテナからなり、各アンテナで受信される信号に対して複素数の重み付けに従って振幅および位相を制御して合成することにより指向性を形成する。これにより、適応アンテナは、干渉となる他のユーザ信号を抑圧して所望のユーザ信号を効率良く受信する。
一般に、適応アンテナの各アンテナの重みを決定する方法には2通りの方法がある。
1つは、MMSE(Minimum Mean Square Error:最小二乗平均誤差)基準に従ったアルゴリズムを用いてフィードバック制御を行い、重みを決定する方法である。代表的なLMS(Least Mean Square)アルゴリズムや、逐次ウェイト更新型のRLS(Recursive Least Square)アルゴリズムなどの適応更新アルゴリズムが用いられる。
これに対して、もう1つは、本発明が対象とするオープンループ制御による方法である。この方法によれば、アンテナ受信信号からMUSIC(MUltiple SIgnal Classification)アルゴリズムやESPRIT(Estimation of Signal Parameters via Rotational Invariance Techniques)アルゴリズムなどの到来方向推定アルゴリズムを用いて希望波の到来方向を推定し、その方向に応じて各アンテナの重みを決定する。オープンループ制御により重みを決定する方法は、例えば、特開平11−274976号公報に記載されている。
図1は、特開平11−274976号公報に記載された従来の適応アンテナ受信装置の構成例を示すブロック図である。図1に示された適応アンテナ受信装置は、適応アンテナを構成するアンテナの数がN(Nは2以上の整数)であり、合成するマルチパスの数がL(Lは自然数)である。そして、図1には、第kユーザ(kは自然数)の移動局から受信されるユーザ信号を受信する回路部分が示されている。
図1を参照すると、適応アンテナ受信装置は、アンテナ11〜1N、信号処理部21〜2L、加算器11、判定器12、およびサーチャ16を有している。信号処理部21〜2Lには、レイク合成される各マルチパスに対応するフィンガが割り当てられる。
信号処理部21は、遅延器31、逆拡散回路411〜41N、重み付け合成回路51、重み計算部61、伝送路推定回路71、複素共役回路81、初期重み生成部91、および乗算器101を有している。また、重み計算部61は、信号同相平均計算部131、相関検出部141、および時間平均計算部151を有している。
図示されていないが、信号処理部22〜2Lの内部は信号処理部21と同じ構成である。例えば、信号処理部22は、遅延器32、逆拡散回路421〜42N、重み付け合成回路52、重み計算部62、伝送路推定回路72、複素共役回路82、初期重み生成部92、および乗算器102で構成されている。また、重み計算部62は、信号同相平均計算部132、相関検出部142、および時間平均計算部152を有している。
サーチャ16は、N個のアンテナ11〜1Nで受信した各信号を用いてL個のマルチパスの遅延時間を検出する。そして、サーチャ16は、レイク合成の各フィンガとなる信号処理部21〜2Lの遅延器31〜3L、重み計算部61〜6L、および初期重み生成部91〜9Lに各々のフィンガで用いる遅延時間のタイミング情報を通知する。
なお、N個のアンテナ11〜1Nは互いに高い相関を有するように近接して配置されている。そのため、N個のアンテナ11〜1Nの遅延プロファイルは、全て同じとみなすことができる。したがって、各マルチパスの遅延時間のタイミング情報はアンテナ11〜1Nによらず共通に使用できる。
遅延器31は、アンテナ11〜1Nで受信した各信号を、サーチャ16から通知されたタイミング情報に従って遅延させ、逆拡散回路411〜41Nに送る。同様に、遅延器32〜3Lはアンテナ11〜1Nで受信した各信号をサーチャ16から通知されたタイミング情報に従って遅延させる。これにより、信号処理部21〜2Lの各々がL個のマルチパスに対応付けられる。
逆拡散回路411〜41Nは、遅延器31で遅延された受信信号の各々を逆拡散し、重み付け合成回路51、重み計算部61、および初期重み生成部91に送る。
初期重み生成部91は、重み計算部61により十分な精度の重みが得られないときに用いるための初期重みを生成し、重み付け合成回路51に送る。
初期重み生成部91は、サーチャ16がフィンガを信号処理部21に新たに割り当てるときや、フィンガを割り当てられた信号処理部21の重み計算部61にて十分な平均化時間が取れていないときに用いられる。平均化時間とは、平均化の対象となる変動値について平均を求めるのに用いられる時間である。平均化時間における平均化により、変動値の平均化時間における平均値が求められる。また、使用中のフィンガのパスタイミングが大きく変化したときにも、初期重み生成部91が用いられる。
図2は、重み付け合成回路51の構成を示すブロック図である。重み付け合成回路51は、乗算器171〜17N、加算器18、および複素共役回路191〜19Nを有している。
重み付け合成回路51の複素共役回路191〜19Nは、重み計算部61または初期重み生成部91で生成された重みの複素共役を生成し、乗算器171〜17Nに送る。
乗算器171〜17Nの各々は、逆拡散回路411〜41Nにより逆拡散された受信信号と、それに対応する複素共役回路191〜19Nで生成された重みの複素共役とを乗算し、加算器18に送る。
加算器18は、乗算器171〜17Nの出力を合成し、図1に示された伝送路推定回路71と乗算器101に送る。
重み計算部61の信号同相平均計算部131は、各逆拡散回路411〜41Nにより逆拡散された各信号のシンボルを、互いに位相を合わせてベクトル加算し、各アンテナ毎の信号平均値を求めて相関検出部141に送る。その際、ベクトル加算するシンボル数は任意である。また、各シンボルに対して任意に重み付けをしてもよい。
相関検出部141は、信号同相平均計算部131からの各信号平均値を用いて、基準となるアンテナでの受信信号と、その他のアンテナでの受信信号との相関を求める。そのため、相関検出部141は、基準アンテナに対応する信号平均値の複素共役と、他のアンテナに対する信号平均値とを乗算し、各乗算結果である相関値を時間平均計算部151に送る。
時間平均計算部151は、相関検出部141からの各乗算結果について所定時間における平均をとり、各アンテナ11〜1Nに対する重みを求めて重み付け合成回路51に送る。なお、時間平均計算部151において平均をとる時間や、重み付け方法は様々あり、任意に選択できる。
これらにより、重み付け合成回路51は、重み計算部61で生成された重みを用いてアンテナ11〜1Nによる受信信号の振幅および位相を制御して合成し、所望のユーザ信号を高利得で受信可能な指向性を形成する。
伝送路推定回路71は、重み付け合成回路51の出力信号から伝送路歪みを推定し、複素共役回路81に送る。
複素共役回路81は、伝送路推定回路71にて推定された伝送路歪みの複素共役を生成する。
乗算器101は、重み付け合成回路51の出力信号に、複素共役回路81で生成された伝送路歪みの複素共役を乗算することにより、伝送路歪みを補償する。
同様にして、信号処理部21〜2Lによる各フィンガから伝送路歪みの補償された信号が得られる。
加算器11は、信号処理部21〜2Lの出力信号を加算することにより、レイク合成を行い、合成出力信号を判定器12に送る。
判定器12は各シンボルを判定し、第kユーザの受信シンボルを出力する。
図3は、図1に示した適応アンテナ受信装置において、フィンガを割り当てるときの動作を示すフローチャートである。図3を参照すると、まず、信号処理部21〜2Lは、割り当てられたフィンガが新規のフィンガか否か判断する(ステップC1)。
割り当てられたフィンガが新規のフィンガであれば、信号処理部21〜2Lは、初期重み生成部91〜9Lで生成された初期重みを重み付け合成回路51〜5Lにて使用する(ステップC4)。
割り当てられたフィンガが新規のフィンガでなければ、信号処理部21〜2Lは、重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lにおいて平均化時間が十分にとれているか否か判断する(ステップC2)。
重み計算部61〜6Lの平均化時間が十分にとれていなければ、信号処理部21〜2Lは、初期重み生成部91〜9Lで生成された初期重みを重み付け合成回路51〜5Lにて使用する(ステップC4)。また、重み計算部61〜6Lの平均化時間が十分にとれていれば、信号処理部21〜2Lは、重み計算部61〜6Lの時間平均計算部151〜15Lで生成された重みを重み付け合成回路51〜5Lにて使用する(ステップC3)。
図4は、図1に示した適応アンテナ受信装置において、フィンガのパスタイミングが変化したときの動作を示すフローチャートである。図4を参照すると、まず、信号処理部21〜2Lは、フィンガのパスタイミングがxTチップ以上変化したか否か判断する(ステップD1)。xTは、パスタイミングの変化量に対する閾値であり、重み計算部61〜6Lにより算出される重みが追従できない程にパスタイミングの変化が急激であったか否かを決める。
フィンガのパスタイミングがxTチップ以上変化すると、信号処理部21〜2Lは、初期重み生成部91〜9Lで生成した初期重みを重み付け合成回路51〜5Lにて使用する(ステップD4)。フィンガのパスタイミングの変化がxTチップ未満であれば、信号処理部21〜2Lは、重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lにおいて平均化時間が十分にとれているか否か判断する(ステップD2)。
重み計算部61〜6Lの平均化時間が十分にとれていなければ、信号処理部21〜2Lは、そのフィンガの初期重み生成部91〜9Lで生成された初期重みを重み付け合成回路51〜5Lにて使用する(ステップD4)。また、重み計算部61〜6Lの平均化時間が十分にとれていれば、信号処理部21〜2Lは、そのフィンガの重み計算部61〜6Lの時間平均計算部151〜15Lで生成された重みを重み付け合成回路51〜5Lにて使用する(ステップD3)。
一般に、適応アンテナにて使用される初期重みの決定方法には2通りがある。
1つの方法は、ユーザ信号の到来方向が受信状況によって異なる点を考慮し、いかなる状況でもユーザ信号を受信できるように、受信状況に関わらず受信できる値、例えば無指向性重みを初期重みとする方法である。
他の方法は、複数のアンテナ11〜1Nで受信した信号から初期重みを推定する方法である(特開2002−77011号公報参照)。例えば、各アンテナによる受信信号から伝送路推定を行い、それによって得られる重みを初期重みとする方法である。
上述した従来技術には以下に示すような問題点がある。
初期重みとして無指向性重みを使用する場合、全ての方向に対しても同じ利得なので、所望のユーザ信号の到来方向にビームを向けることができなかった。
また、複数のアンテナ11〜1Nで受信した信号を用いて伝送路推定を行い、それによって得られる重みを初期重みとして使用する場合、短時間では高精度の伝送路推定が困難なため、所望のユーザ信号の到来方向にビームを向けることができないことがあった。
そのため、フィンガを新規に割り当てるとき、フィンガのパスタイミングが大きく変化したとき、あるいは重み計算部61〜6Lの平均化時間が十分にとれていないとき、ユーザ信号の受信特性が劣化する可能性があった。
また、複数のアンテナ11〜1Nで受信した信号を用いて伝送路推定を行い、それによって得られる重みを初期重みとして使用する場合、伝送路推定を行うための演算量が大きく、信号処理部21〜2Lにかかる負荷が大きくなり、大きな処理能力が要求されていた。
上記目的を達成するために本発明の適応アンテナ受信装置は、少なくとも1つの到来波に対して信号処理部を割り当て、各信号処理部において、複数のアンテナによる受信信号から所定の演算により得られる演算値の時間平均を用いて決定した各アンテナの重みで各アンテナにて受信される信号を重み付け合成することにより複数の信号処理部で受信された複数の到来波をさらに合成して所望の信号を得る。
そして、本発明の適応アンテナ受信装置において、まず、到来方向検出部が、時間平均を求めるための平均化時間が所定時間以上確保されている各信号処理部にて決定された重みからその信号処理部にて受信されている到来波の到来方向を検出する。次に、受信品質取得部が、平均化時間が所定時間以上確保されている各信号処理部にて重み付け合成により受信されている到来波の信号の受信品質を求める。次に、情報収集選択処理部が、平均化時間が所定時間以上確保されている各信号処理部における各到来方向および各受信品質に基づき、時間平均を用いた重みの決定を開始しようとする信号処理部における初期のビーム方向を選択する。
したがって、本発明によれば、平均化時間が十分にとられている各信号処理部で受信されている到来波の信頼性の高い到来方向および受信品質に基づいて、時間平均を用いた重みの決定を開始しようとする信号処理部の初期のビーム方向を選択することができる。その結果、初期において短時間かつ容易に受信特性の良い指向性ビームを得ることができる。
なお、情報収集選択処理部は、平均化時間が所定時間以上確保されている各信号処理部の中で、最良の受信品質が得られた信号処理部で検出された到来方向に最も近いビーム方向を、予め複数定められたビーム方向の中から選択することとしてもよい。
したがって、初期のビーム方向として選択可能なビーム方向が一覧表テーブルなどで予め複数定められており、平均化時間が十分にとられた信頼性の高い受信品質測定が行われている各到来波の中で最も受信品質の良い到来波の到来方向に最も近いビーム方向を、その複数の中から選択するだけでよい。そのため、初期において少ない処理で短時間に受信品質の良好な指向性ビームを得ることができる。
また、初期重み生成部が、情報収集選択処理部で選択された初期のビーム方向に指向性ビームを形成し、信号処理部において平均化時間が所定時間以上確保されるまで重み付け合成に用いられる初期重みを求めることとしてもよい。
したがって、時間平均を用いた重みの決定を開始しようとする信号処理部において、平均化時間が十分となるまで、容易かつ短時間に取得したビーム方向の重みを用い、平均化時間が十分にとれた後には、時間平均で得られた精度の高い重みを用いることができる。そのため、平均化時間が十分に取れる前後とも、そのときの状況に応じて適切なビーム方向の決定方法が選択され、常に受信特性の良い指向性ビームを得ることができる。
図2は、重み付け合成回路の構成を示すブロック図である。
図3は、図1に示した適応アンテナ受信装置において、フィンガを割り当てるときの動作を示すフローチャートである。
図4は、図1に示した適応アンテナ受信装置において、フィンガのパスタイミングが変化したときの動作を示すフローチャートである。
図5は、本発明の一実施形態によるオープンループ制御の適応アンテナ受信装置の構成例を示すブロック図である。
図6は、適応アンテナを構成するアンテナによって信号が受信される様子の一例を示す図である。
図7は、直交マルチビームで定められた複数のビームから、最大のSIRが測定されたフィンガの到来方向情報に最も近い方向に向くビームを選択する様子を示す図である。
図8は、等間隔マルチビームで定められた複数のビームから、最大のSIRが測定されたフィンガの到来方向情報に最も近い方向に向くビームを選択する様子を示す図である。
図9は、直交あるいは等間隔マルチビームの重みを示す一覧表である。
図10は、本実施形態による適応アンテナ受信装置において、フィンガを割り当てるときの動作を示すフローチャートである。
図11は、本実施形態による適応アンテナ受信装置において、フィンガのパスタイミングが変化したときの動作を示すフローチャートである。
図12は、本発明の他の実施形態によるオープンループ制御の適応アンテナ受信装置の構成例を示すブロック図である。
図13は、本発明のさらに他の実施形態によるオープンループ制御の適応アンテナ受信装置の構成例を示すブロック図である。
発明を実施するためにの最良の形態
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図5は、本実施形態によるオープンループ制御の適応アンテナ受信装置の構成例を示すブロック図である。図5に示された本実施形態の適応アンテナ受信装置は、適応アンテナを構成するアンテナの数がN(Nは2以上の整数)であり、合成するマルチパスの数がL(Lは自然数)である。そして、図5には、第kユーザ(kは自然数)の移動局から受信されるユーザ信号を受信する回路部分が示されている。
図5を参照すると、適応アンテナ受信装置は、アンテナ11〜1N、信号処理部21〜2L、加算器11、判定器12、サーチャ16、および情報収集選択処理部22を有している。
信号処理部21は、遅延器31、逆拡散回路411〜41N、重み付け合成回路51、重み計算部61、伝送路推定回路71、複素共役回路81、初期重み生成部91、乗算器101、到来方向検出部201、およびSIR測定部211を有している。また、重み計算部61は、信号同相平均計算部131、相関検出部141、および時間平均計算部151を有している。
図示されていないが、信号処理部22〜2Lの内部は信号処理部21と同じ構成である。例えば、信号処理部22は、遅延器32、逆拡散回路421〜42N、重み付け合成回路52、重み計算部62、伝送路推定回路72、複素共役回路82、初期重み生成部92、乗算器102、到来方向検出部202、およびSIR測定部212で構成されている。また、重み計算部62は、信号同相平均計算部132、相関検出部142、および時間平均計算部152を有している。
サーチャ16は、N個のアンテナ11〜1Nで受信した各信号を用いてL個のマルチパスの遅延時間を検出する。この遅延時間は例えばチップ数によって示される。そして、サーチャ16は、信号処理部21〜2Lの各々の遅延器31〜3L、重み計算部61〜6L、および初期重み生成部91〜9Lに、各々で用いる遅延時間のタイミング情報を通知する。また、サーチャ16は、全ての信号処理部21〜2Lに通知した遅延時間のタイミング情報を情報収集選択処理部22にも通知する。
なお、サーチャ16が信号処理部21〜2Lの各々の遅延器31〜3L、重み計算部61〜6L、および初期重み生成部91〜9Lに各マルチパスの遅延時間のタイミング情報を通知して信号処理動作を開始させることを、信号処理部21〜2Lにフィンガを割り当てると称する。
また、N個のアンテナ11〜1Nは互いに高い相関を有するように近接して配置されている。そのため、N個のアンテナ11〜1Nの遅延プロファイルは、全て同じとみなすことができる。したがって、各マルチパスの遅延時間のタイミング情報はアンテナ11〜1Nによらず共通に使用できる。
遅延器31は、アンテナ11〜1Nで受信した信号の各々を、サーチャ16から通知されたタイミング情報に従って遅延させて逆拡散回路411〜41Nに送る。同様に、遅延器32〜3Lは、アンテナ11〜1Nで受信した信号の各々を、サーチャ16から通知されたタイミング情報に従って遅延させる。これにより、信号処理部21〜2Lの各々がL個のマルチパスに対応付けられる。
逆拡散回路411〜41Nは、遅延器31で遅延された受信信号の各々を逆拡散し、重み付け合成回路51、重み計算部61、および初期重み生成部91に送る。
重み付け合成回路51は、図2に示した従来のものと同じ構成である。図2を参照すると、重み付け合成回路51は、乗算器171〜17N、加算器18、および複素共役回路191〜19Nを有している。
重み付け合成回路51の複素共役回路191〜19Nは、重み計算部61または初期重み生成部91で生成された重みの複素共役を各々生成し、乗算器171〜17Nに送る。乗算器171〜17Nの各々は、逆拡散回路411〜41Nにより逆拡散された受信信号と、その各々に対応する複素共役回路191〜19Nで生成された重みの複素共役とを乗算し、加算器18に送る。加算器18は、乗算器171〜17Nの出力を合成し、図5に示された伝送路推定回路71、乗算器101、およびSIR測定部211に送る。
以上のようにして、重み付け合成回路51は、逆拡散回路411〜41Nからの信号を重み付け合成する。
重み計算部61の信号同相平均計算部131は、逆拡散回路411〜41Nにより逆拡散された信号のシンボルを、各シンボルの位相を合わせてベクトル加算(同相加算)し、各アンテナ毎の信号平均値を求めて相関検出部141に送る。その際、同相加算するシンボル数(平均シンボル数)は任意である。また、各シンボルに対して任意に重み付けをしてもよい。同相加算により求まる信号平均値は、受信信号のSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio: 希望波信号電力対、干渉波信号電力と熱雑音電力の比)が改善された信号である。
逆拡散されたシンボルに変調がかかっている場合、そのシンボルを単純に同相加算することはできない。その場合、既知のパイロット信号を用いれば、パイロットシンボルで変調を除去することにより、同相加算が可能となる。平均シンボル数が多いほどSINRの改善効果は大きいが、フェージングなどにより位相変動がはげしい場合には平均シンボル数が制限される。
相関検出部141は、信号同相平均計算部131からの各信号平均値を用いて、基準となるアンテナでの受信信号と、その他のアンテナでの受信信号との相関値を求める。そのために、相関検出部141は、基準アンテナに対応する信号平均値の複素共役と、他のアンテナに対する信号平均値とを乗算する。そして、相関検出部141は各乗算結果である相関値を時間平均計算部151に送る。
図6は、適応アンテナを構成するアンテナ11〜1Nによって信号が受信される様子の一例を示す図である。この例では、アンテナ11〜1Nは、素子間隔dで等間隔に一列に並んで配置されている。
各アンテナ11〜1Nで受信される信号の位相の進みは、その信号の到来方向に依存して互いに異なる。例えば、アンテナ11で受信される信号は、アンテナ1n(nは、2≦n≦Nの整数)で受信される信号に比べて、(n−1)(2πd/λ)sinθ0だけ位相が進む。なお、ここでθ0は、アンテナ11〜1Nの配列方向に対する信号の到来方向の角度である。また、λは搬送波周波数の波長である。
したがって、アンテナ11を基準アンテナとすると、理想的には、n番目のアンテナ1nで受信される信号の位相である−(n−1)(2πd/λ)sinθ0が、相関値として相関検出部141によって検出されることとなる。
時間平均計算部151は、相関検出部141から得られる各相関値について所定時間の平均をとることにより、各アンテナ11〜1Nに対する重みを求めて重み付け合成回路51および到来方向検出部201に送る。なお、時間平均計算部151において平均をとる時間や、重み付け方法は様々あり、任意に選択できる。
これらにより、重み付け合成回路51は、重み計算部61で生成された重み、または初期重み生成部91で生成された初期重みを用いてアンテナ11〜1Nによる受信信号の振幅および位相を制御して合成し、所望のユーザ信号を高利得で受信可能な指向性を形成する。
各アンテナ11〜1Nに対する重み付けは、角度θ0の方向から到来する希望信号に対して、各アンテナ11〜1Nの受信信号の位相を、基準アンテナとなるアンテナ11の受信信号の位相に合わせて合成するように働く。また、角度θ0と異なる方向から到来する信号に対しては、基準アンテナとなるアンテナ11と他のアンテナとで位相が合わない。
そのため、アレーアンテナの指向性としては、角度θ0の方向に高い利得を有し、角度θ0以外の方向の利得が低減されるビームが形成される。
伝送路推定回路71は、重み付け合成回路51の出力信号から伝送路歪みを推定し、複素共役回路81に送る。
複素共役回路81は、伝送路推定回路71にて推定された伝送路歪みの複素共役を生成する。
乗算器101は、重み付け合成回路51の出力信号に、複素共役回路81で生成された伝送路歪みの複素共役を乗算することにより、伝送路歪みを補償する。
同様にして、信号処理部21〜2Lによる各々のフィンガから伝送路歪みの補償された信号が得られる。
加算器11は、信号処理部21〜2Lの出力信号を加算することによりレイク合成を行い、合成出力信号を判定器12に送る。
判定器12は各シンボルを判定し、第kユーザの受信シンボルを出力する。
到来方向検出部201〜20Lは、重み計算部61〜6Lの時間平均計算部151〜15Lで生成された重みから、到来方向の角度θ0を求め、情報収集選択処理部22に送る。
SIR測定部211〜21Lは、重み付け合成回路51〜5Lの出力から、任意の時間平均したSIR(Signal to Interference Ratio: 希望波信号電力対干渉波信号電力比)を測定し、情報収集選択処理部22に送る。このSIRを平均する時間(平均化時間)は、重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lで用いられる平均化時間と同程度が好ましい。平均化時間とは、平均化の対象となる変動値について平均を求めるのに用いられる時間である。平均化時間における平均化により、変動値の平均化時間における平均値が求められる。
情報収集選択処理部22には、サーチャ16から各フィンガのタイミング情報が入力されている。また、情報収集選択処理部22には、既にフィンガが割り当てられている信号処理部21〜2LのSIR測定部211〜21LからSIRの情報が入力されている。さらに、情報収集選択処理部22には、既にフィンガが割り当てられており、重み計算部61〜6Lにおいて平均化時間が十分にとれている信号処理部21〜2Lの到来方向検出部201〜20Lから到来方向の情報が入力されている。
そして、情報収集選択処理部22は、サーチャ16が信号処理部21〜2Lにフィンガを新たに割り当てるとき、信号処理部21〜2Lに割り当てているフィンガのパスタイミングが大きく変化したとき、あるいは既にフィンガを割り当てられている信号処理部21〜2Lの重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lにおいて平均化時間が十分にとれていないとき、その信号処理部21〜2Lの初期重み生成部91〜9Lに、初期重みを生成するのに用いるビーム番号を通知する。このとき通知されるビーム番号は、いずれかの信号処理部21〜2Lに既に割り当てられているフィンガの中で、重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lにおいて平均化時間が十分にとれており、SIR測定部211〜21Lにて測定されたSIRが最大のフィンガにおける信号の到来方向に最も近い方向のビーム番号である。なお、ビーム番号は、信号の到来方向に対して、直交あるいは等間隔マルチビームを用いて予め複数定められており、情報収集選択処理部22は、その中から上述した条件に合ったビーム番号を選択することとなる。
図7は、直交マルチビームで定められた複数のビームから、最大のSIRが測定されたフィンガの到来方向情報に最も近い方向に向くビームを選択する様子を示す図である。図7では、横軸がビーム方向を示す角度θであり、縦軸が振幅である。そして、初期重みとして選択可能な複数(ここではM個:Mは自然数)のビームの特性が示されている。
図7に示されている直交マルチビームは、あるビームのピーク方向が他のビームのヌル方向となるように各ビームの方向が定められている。最大のSIRが測定されるフィンガの到来方向が角度θ0であれば、その方向に最も近い方向の、ビーム番号mのビームが選択される。
図8は、等間隔マルチビームで定められた複数のビームから、最大のSIRが測定されたフィンガの到来方向情報に最も近い方向に向くビームを選択する様子を示す図である。図8に示されている等間隔マルチビームは、ビーム方向の間隔が等しくなるように各ビームの方向が定められている。最大のSIRが測定されるフィンガの到来方向が角度θ0であれば、図7と同様に、その方向に最も近い方向の、ビーム番号mのビームが選択される。
なお、最大のSIRが測定されたフィンガの到来方向情報を用いるのは、そのフィンガのビーム方向のパスにおいて受信品質が高い可能性が高いからである。移動通信セルラーシステムのマクロセル環境においては、移動局から送出された電波はまず移動局周辺のビルや建物などの地形や地物により反射、回折、散乱し、ほぼ同じ到来角をもった複数のパスを通って基地局に到来するのが一般的である。そのため、上述したように選択されたフィンガの到来方向情報に最も近いビームのビーム番号の重みを初期重み生成部91〜9Lで生成される初期重みとして用いるのが妥当である。
また、最大のSIRが測定されたフィンガの到来方向情報を直接、初期重みの生成に用いていない。これは、既に割り当てられたフィンガで、重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lにおいて平均化時間が十分にとれており、最大のSIRが測定された信号処理部21〜2Lの到来方向情報は、信号処理部21〜2Lに新たに割り当てるフィンガ、タイミングが大きく変化したフィンガ、あるいは割り当てられた信号処理部21〜2Lの重み計算部61〜6Lにおいて平均化時間が十分にとれていないフィンガの信号到来方向と異なると考えられるからである。
初期重み生成部91〜9Lは、重み計算部61〜6Lにより十分な精度の重みが得られないときに用いられる初期重みを生成し、重み付け合成回路51〜5Lに送る。
初期重み生成部91〜9Lは、サーチャ16が信号処理部21〜2Lにフィンガを新たに割り当てるとき、フィンガを割り当てられた信号処理部21〜2Lの重み計算部61〜6Lにて十分な平均化時間が取れていないときに用いられる。また、使用中のフィンガのパスタイミングが大きく変化したときにも、初期重み生成部91〜9Lが用いられる。
図9は、直交あるいは等間隔マルチビームの重みを示す一覧表である。この一覧表は、初期重み生成部91〜9Lが重みを決定するのに用いられる。
図9を参照すると、ビーム番号に対応する重みが示されている。初期重み生成部91〜9Lは、情報収集選択処理部22によって通知されたビーム番号mに対応する重みを図9の一覧表から選択し、それを重み付け合成回路51〜5Lに通知する。
なお、初期重み生成部91〜9Lは、既に信号処理部21〜2Lに割り当てられているフィンガの中に、重み計算部61〜6Lにおいて平均化時間が十分にとられているフィンガが無ければ、無指向性重み等の所定の重み、あるいは伝送路推定から求まる推定重みを用いる。無指向性重み等の所定の重み、あるいは伝送路推定から求まる推定重みを、以下、第2の初期重みと称する。
図10は、本実施形態による適応アンテナ受信装置において、フィンガを割り当てるときの動作を示すフローチャートである。
図10を参照すると、まず、情報収集選択処理部22が、サーチャ16によって信号処理部21〜2Lに割り当てられたフィンガが新規のものか否か判定する(ステップA1)。新規フィンガであれば、次に、情報収集選択処理部22は、既に信号処理部21〜2Lに割り当てられていたフィンガの中に、重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lにおいて平均化時間が十分にとれているものがあるか否か判定する(ステップA6)。
平均化時間が十分な既存のフィンガがなければ、情報収集選択処理部22は、その旨を、新規フィンガが割り当てられた信号処理部21〜2Lの初期重み生成部91〜9Lに通知する。その通知を受けた初期重み生成部91〜9Lは、第2の初期重みを生成して重み付け合成回路51〜5Lに送る。初期重み生成部91〜9Lから第2の初期重みを受けた重み付け合成回路51〜5Lは、その第2の初期重みを用いて重み付け合成を行う(ステップA8)。
ステップA6の判定において、平均化時間が十分な既存フィンガが少なくとも1つ有れば、情報収集選択処理部22は、その既存フィンガの中で最大のSIRが測定されているフィンガの信号到来方向に最も近い方向のビームのビーム番号を、新規フィンガが割り当てられた信号処理部21〜2Lの初期重み生成部91〜9Lに通知する。その通知を受けた初期重み生成部91〜9Lは、そのビーム番号に対応する初期重みを一覧表から選択して重み付け合成回路51〜5Lに送る。初期重み生成部91〜9Lから初期重みを受けた重み付け合成回路51〜5Lは、その初期重みを用いて重み付け合成を行う(ステップA7)。
ステップA1の判定において、新規フィンガでなければ、情報収集選択処理部22は、そのフィンガが割り当てられている信号処理部21〜2Lにおいて平均化時間が十分にとれているか否か判定する(ステップA2)。
平均化時間が十分でなければ、情報収集選択処理部22は、既に信号処理部21〜2Lに割り当てられていたフィンガの中に、重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lにおいて平均化時間が十分にとれているものがあるか否か判定する(ステップA4)。
平均化時間が十分な既存フィンガが少なくとも1つ有れば、ステップA7の処理に進み、情報収集選択処理部22は、その既存フィンガの中で最大のSIRが測定されているフィンガの信号到来方向に最も近い方向のビームのビーム番号を、新規フィンガが割り当てられた信号処理部21〜2Lの初期重み生成部91〜9Lに通知する。その通知を受けた初期重み生成部91〜9Lは、そのビーム番号に対応する初期重みを一覧表から選択して重み付け合成回路51〜5Lに送る。初期重み生成部91〜9Lから初期重みを受けた重み付け合成回路51〜5Lは、その初期重みを用いて重み付け合成を行う。
ステップA4の判定で、平均化時間が十分な既存のフィンガがなければ、情報収集選択処理部22は、その旨を、フィンガの割り当ての対象となっている信号処理部21〜2Lの初期重み生成部91〜9Lに通知する。その通知を受けた初期重み生成部91〜9Lは、第2の初期重みを生成して重み付け合成回路51〜5Lに送る。初期重み生成部91〜9Lから第2の初期重みを受けた重み付け合成回路51〜5Lは、その第2の初期重みを用いて重み付け合成を行う(ステップA5)。
ステップA2の判定で、平均化時間が十分であれば、フィンガの割り当ての対象となっている信号処理部21〜2Lの重み計算部61〜6Lは、算出した重みを重み付け合成回路51〜5Lに送る。重み計算部61〜6Lから重みを受けた重み付け合成回路51〜5Lは、その重みを用いて重み付け合成を行う(ステップA3)。
図11は、本実施形態による適応アンテナ受信装置において、フィンガのパスタイミングが変化したときの動作を示すフローチャートである。
図11に示すように、サーチャ16によっていずれかの信号処理部21〜2Lに割り当てられているフィンガのパスタイミング(遅延時間)が変化すると、情報収集選択処理部22が、そのフィンガのパスタイミングがxTチップ以上変化したか否か判定する(ステップB1)。ここで、xTチップは、パスタイミングの変化量に対する閾値であり、重み計算部61〜6Lにより算出される重みが追従できない程にパスタイミングの変化が急激であったか否かを決める。パスタイミングの変化が閾値を越えて大きく変化した場合、平均化時間が十分にとれるまで、重み計算部61〜6Lからの重みは信用できない。
パスタイミングの変化がxTチップ以上であれば、次に、情報収集選択処理部22は、既に信号処理部21〜2Lに割り当てられていたフィンガの中に、重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lにおいて平均化時間が十分にとれているものがあるか否か判定する(ステップB6)。
平均化時間が十分な既存のフィンガがなければ、情報収集選択処理部22は、その旨を、処理対象となっている信号処理部21〜2Lの初期重み生成部91〜9Lに通知する。その通知を受けた初期重み生成部91〜9Lは、第2の初期重みを生成して重み付け合成回路51〜5Lに送る。初期重み生成部91〜9Lから第2の初期重みを受けた重み付け合成回路51〜5Lは、その第2の初期重みを用いて重み付け合成を行う(ステップB8)。
ステップB6の判定において、平均化時間が十分な既存フィンガが少なくとも1つ有れば、情報収集選択処理部22は、その既存フィンガの中で最大のSIRが測定されているフィンガの信号到来方向に最も近い方向のビームのビーム番号を、処理対象となっている信号処理部21〜2Lの初期重み生成部91〜9Lに通知する。その通知を受けた初期重み生成部91〜9Lは、そのビーム番号に対応する初期重みを一覧表から選択して重み付け合成回路51〜5Lに送る。初期重み生成部91〜9Lから初期重みを受けた重み付け合成回路51〜5Lは、その初期重みを用いて重み付け合成を行う(ステップB7)。
ステップB1の判定において、パスタイミングの変化がxTチップ未満であれば、情報収集選択処理部22は、そのフィンガが割り当てられている信号処理部21〜2Lにおいて平均化時間が十分にとれているか否か判定する(ステップB2)。
平均化時間が十分でなければ、情報収集選択処理部22は、既に信号処理部21〜2Lに割り当てられていたフィンガの中に、重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lにおいて平均化時間が十分にとれているものがあるか否か判定する(ステップB4)。
平均化時間が十分な既存フィンガが少なくとも1つ有れば、ステップB7の処理に進み、情報収集選択処理部22は、その既存フィンガの中で最大のSIRが測定されているフィンガの信号到来方向に最も近い方向のビームのビーム番号を、処理対象となっている信号処理部21〜2Lの初期重み生成部91〜9Lに通知する。その通知を受けた初期重み生成部91〜9Lは、そのビーム番号に対応する初期重みを一覧表から選択して重み付け合成回路51〜5Lに送る。初期重み生成部91〜9Lから初期重みを受けた重み付け合成回路51〜5Lは、その初期重みを用いて重み付け合成を行う。
ステップB4の判定で、平均化時間が十分な既存のフィンガがなければ、情報収集選択処理部22は、その旨を、処理対象となっている信号処理部21〜2Lの初期重み生成部91〜9Lに通知する。その通知を受けた初期重み生成部91〜9Lは、第2の初期重みを生成して重み付け合成回路51〜5Lに送る。初期重み生成部91〜9Lから第2の初期重みを受けた重み付け合成回路51〜5Lは、その第2の初期重みを用いて重み付け合成を行う(ステップB5)。
ステップB2の判定で、平均化時間が十分であれば、処理対象となっている信号処理部21〜2Lの重み計算部61〜6Lは、算出した重みを重み付け合成回路51〜5Lに送る。重み計算部61〜6Lから重みを受けた重み付け合成回路51〜5Lは、その重みを用いて重み付け合成を行う(ステップB3)。
以上説明したように、本実施形態によれば、フィンガ毎にビームを形成する適応アンテナにおいて、安定時には重み計算部61〜6Lで算出される正確な重みを重み付け合成回路51〜5Lに提供する。また、フィンガを新たに割り当てるとき、割り当てているフィンガのパスタイミングが大きく変化したとき、あるいは既に割り当てているフィンガの重み計算部61〜6Lで算出される重みに十分な精度が得られていないときは、直交あるいは等間隔マルチビームとしてビーム方向および重みが予め定められた複数のビームの一覧表から、十分な平均化時間がとれて十分な精度で重みを算出している他のフィンガの中でSIRが最大のフィンガの信号到来方向に最も近いビームを選択し、選択されたビームの重みを初期重みとして用いることにより、短時間かつ少ない演算で受信品質の高い指向性ビームを形成することができ、特性劣化を防ぐことができる。また、伝送路推定を行い、それによって得られる重みを初期重みとする場合に必要とされるような大きな処理量を削減することができる。
本発明の他の実施形態について説明する。
図12は、本発明の他の実施形態によるオープンループ制御の適応アンテナ受信装置の構成例を示すブロック図である。図12に示された適応アンテナ受信装置は、図5に示されたものと同様に、適応アンテナを構成するアンテナの数がN(Nは2以上の整数)であり、合成するマルチパスの数がL(Lは自然数)である。そして、第kユーザ(kは自然数)の移動局から受信されるユーザ信号を受信する回路部分が示されている。
図12を参照すると、適応アンテナ受信装置は、アンテナ11〜1N、信号処理部231〜23L、加算器11、判定器12、サーチャ16、および情報収集選択処理部22を有している。
信号処理部231は、遅延器31、逆拡散回路411〜41N、重み付け合成回路51、重み計算部61、伝送路推定回路71、複素共役回路81、初期重み生成部91、乗算器101、到来方向検出部201、および信号電力測定部241を有している。また、重み計算部61は、信号同相平均計算部131、相関検出部141、および時間平均計算部151を有している。
図示されていないが、信号処理部232〜23Lの内部は信号処理部231と同じ構成である。例えば、信号処理部232は、遅延器32、逆拡散回路421〜42N、重み付け合成回路52、重み計算部62、伝送路推定回路72、複素共役回路82、初期重み生成部92、乗算器102、到来方向検出部202、および信号電力測定部242で構成されている。また、重み計算部62は、信号同相平均計算部132、相関検出部142、および時間平均計算部152を有している。
アンテナ11〜1N、加算器11、判定器12、サーチャ16、情報収集選択処理部22、遅延器31、逆拡散回路411〜41N、重み付け合成回路51、重み計算部61、伝送路推定回路71、複素共役回路81、初期重み生成部91、乗算器101、到来方向検出部201は、図5と同じものである。図5のSIR測定部211〜21Lが、図12では信号電力測定部241〜24Lに置き換わっている点が異なる。
信号電力測定部241〜24Lは、重み付け合成回路51〜5Lの出力から、任意の時間平均した信号電力を測定し、情報収集選択処理部22に送る。
情報収集選択処理部22は、重み計算部61〜6Lで算出される重みに十分な精度が得られていないとき、その信号処理部231〜23Lの初期重み生成部91〜9Lに、初期重みを生成するのに用いるビーム番号を通知する。そして、本実施形態では、このとき通知されるビーム番号は、いずれかの信号処理部231〜23Lに既に割り当てられているフィンガの中で、重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lにおいて平均化時間が十分にとれており、信号電力測定部241〜24Lにて測定された信号電力が最大のフィンガにおける信号の到来方向に最も近い方向のビーム番号である。なお、ビーム番号は、図7および8に示したと同様に、信号の到来方向に対して、直交あるいは等間隔マルチビームを用いて予め複数定められたものである。
本実施形態では、信号電力の高いパスの受信信号は特性が良好である可能性が高いことに着目し、十分な平均化時間がとれて十分な精度で重みを算出しているフィンガの中で受信信号電力が最大のフィンガの信号到来方向に最も近いビームを選択しているので、図5のものと同様に、短時間かつ少ない演算で受信品質の高い指向性ビームを形成することができ、特性劣化を防ぐことができる。また、伝送路推定を行い、それによって得られる重みを初期重みとする場合に必要とされるような大きな処理量を削減することができる。
本発明のさらに他の実施形態について説明する。
図13は、本発明のさらに他の実施形態によるオープンループ制御の適応アンテナ受信装置の構成例を示すブロック図である。図13に示された適応アンテナ受信装置は、図5および図12に示されたものと同様に、適応アンテナを構成するアンテナの数がN(Nは2以上の整数)であり、合成するマルチパスの数がL(Lは自然数)である。そして、第kユーザ(kは自然数)の移動局から受信されるユーザ信号を受信する回路部分が示されている。
図13を参照すると、適応アンテナ受信装置は、アンテナ11〜1N、信号処理部251〜25L、加算器11、判定器12、サーチャ16、パスタイミング比較部26、および情報収集選択処理部22を有している。
信号処理部251は、遅延器31、逆拡散回路411〜41N、重み付け合成回路51、重み計算部61、伝送路推定回路71、複素共役回路81、初期重み生成部91、乗算器101、および到来方向検出部201を有している。また、重み計算部61は、信号同相平均計算部131、相関検出部141、および時間平均計算部151を有している。
図示されていないが、信号処理部252〜25Lの内部は信号処理部251と同じ構成である。
アンテナ11〜1N、加算器11、判定器12、サーチャ16、情報収集選択処理部22、遅延器31、逆拡散回路411〜41N、重み付け合成回路51、重み計算部61、伝送路推定回路71、複素共役回路81、初期重み生成部91、乗算器101、到来方向検出部201は、図5と同じものである。
図13の実施形態の適応アンテナ受信装置は、図5に示されていたSIR測定部211〜21Lを有さず、パスタイミング比較部26を有している。
パスタイミング比較部26は、サーチャ16からのタイミング情報を基に、遅延時間の最も短いフィンガを情報収集選択処理部22に通知する。
情報収集選択処理部22は、重み計算部61〜6Lで算出される重みに十分な精度が得られていないとき、その信号処理部251〜25Lの初期重み生成部91〜9Lに、初期重みを生成するのに用いるビーム番号を通知する。そして、本実施形態では、このとき通知されるビーム番号は、いずれかの信号処理部251〜25Lに既に割り当てられているフィンガの中で、重み計算部61〜6Lの信号同相平均計算部131〜13Lおよび時間平均計算部151〜15Lにおいて平均化時間が十分にとれており、遅延時間が最も短いフィンガにおける信号の到来方向に最も近い方向のビーム番号である。なお、ビーム番号は、図7および8に示したと同様に、信号の到来方向に対して、直交あるいは等間隔マルチビームを用いて予め複数定められたものである。
本実施形態では、遅延時間が短いパスを受信している信号は、受信レベルが高く、受信特性が良好で直接波である可能性が高いことに着目し、十分な平均化時間がとれて十分な精度で重みを算出しているフィンガの中で遅延時間が最も短いフィンガの信号到来方向に最も近いビームを選択しているので、図5のものと同様に、短時間かつ少ない演算で受信品質の高い指向性ビームを形成することができ、特性劣化を防ぐことができる。また、伝送路推定を行い、それによって得られる重みを初期重みとする場合に必要とされるような大きな処理を削減することができる。
なお、本実施形態では、遅延時間が最も短いフィンガの信号到来方向を用いたが、その他の例として、パスの継続時間が最も長いフィンガの信号到来方向を用いることとしても良い。パスの継続時間とは、到来波が信号処理部251〜25Lによって途切れることなく継続して受信されている時間である。これは、パスの継続時間が長いパスで受信している信号は、最も安定した直接波である可能性が高いことに着目したものである。
これまでに説明した全ての実施形態では、CDMA通信に用いる装置を例示したが、本発明は、それに限定されない。例えば、TDMA(Time Division Multiple Access:時間分割多元接続)や、FDMA(Frequency Division Multiple Access:周波数分割多元接続)の通信に用いる装置にも適用することができる。
また、これまでに説明した全ての実施形態では、重み計算部61〜6Lにおいて簡易に希望波の到来方向を推定する方法を用いる例を示したが、本発明は重み計算部61〜6Lで用いられるアルゴリズムに限定されない。例えば、MUSICアルゴリズムや、ESPRITアルゴリズムによる到来方向推定アルゴリズムを用いることとしてもよい。
Claims (12)
- 少なくとも1つの到来波に対して信号処理部を割り当て、前記各信号処理部において、基準となるアンテナでの受信信号とその他のアンテナでの受信信号との相関値の時間平均を用いて決定した前記各アンテナの重みで前記各アンテナにて受信される信号を重み付け合成することにより得た複数の前記信号処理部で受信された複数の到来波をさらに合成して所望の信号を得るための適応アンテナ受信方法であって、
時間平均を求めるための平均化時間が所定時間以上確保されている各信号処理部にて決定された重みから該信号処理部にて受信されている到来波の到来方向を検出する第1のステップと、
平均化時間が前記所定時間以上確保されている前記各信号処理部にて重み付け合成により受信されている到来波の信号の受信品質を求める第2のステップと、
平均化時間が前記所定時間以上確保されている前記各信号処理部の中で最良の受信品質が得られた信号処理部で検出された到来方向に最も近いビーム方向を、予め複数定められたビーム方向の中から選択し、時間平均を用いた重みの決定を開始しようとする信号処理部に割り当てる第3のステップとを有する適応アンテナ受信方法。 - 前記第2のステップにおいて、前記受信品質として希望波信号電力対干渉波信号電力比を測定する、請求項1記載の適応アンテナ受信方法。
- 前記第2のステップにおいて、前記受信品質として信号電力を測定する、請求項1記載の適応アンテナ受信方法。
- 前記第2のステップにおいて、前記受信品質として遅延時間を用いる、請求項1記載の適応アンテナ受信方法。
- 前記第2のステップにおいて、前記受信品質としてパスの継続時間を用いる、請求項1記載の適応アンテナ受信方法。
- 前記第3のステップで選択された初期のビーム方向に指向性ビームを形成する初期重みを求め、前記信号処理部において平均化時間が前記所定時間以上確保されるまで重み付け合成に用いる第4のステップをさらに有する、請求項1に記載の適応アンテナ受信方法。
- 少なくとも1つの到来波に対して信号処理部を割り当て、前記各信号処理部において、基準となるアンテナでの受信信号とその他のアンテナでの受信信号との相関値の時間平均を用いて決定した前記各アンテナの重みで前記各アンテナにて受信される信号を重み付け合成することにより得た複数の前記信号処理部で受信された複数の到来波をさらに合成して所望の信号を得る適応アンテナ受信装置であって、
時間平均を求めるための平均化時間が所定時間以上確保されている各信号処理部にて決定された重みから該信号処理部にて受信されている到来波の到来方向を検出する到来方向検出部と、
平均化時間が前記所定時間以上確保されている前記各信号処理部にて重み付け合成により受信されている到来波の信号の受信品質を求める受信品質取得部と、
平均化時間が前記所定時間以上確保されている前記各信号処理部の中で最良の受信品質が得られた信号処理部で検出された到来方向に最も近いビーム方向を、予め複数定められたビーム方向の中から選択し、時間平均を用いた重みの決定を開始しようとする信号処理部に割り当てる情報収集選択処理部とを有する適応アンテナ受信装置。 - 前記受信品質取得部は、前記受信品質として希望波信号電力対干渉波信号電力比を測定する、請求項7記載の適応アンテナ受信装置。
- 前記受信品質取得部は、前記受信品質として信号電力を測定する、請求項7記載の適応アンテナ受信装置。
- 前記受信品質取得部は、前記受信品質として遅延時間を用いる、請求項7記載の適応アンテナ受信装置。
- 前記受信品質取得部は、前記受信品質としてパスの継続時間を用いる、請求項7記載の適応アンテナ受信装置。
- 前記情報収集選択処理部で選択された初期のビーム方向に指向性ビームを形成し、前記信号処理部において平均化時間が前記所定時間以上確保されるまで重み付け合成に用いられる初期重みを求める初期重み生成部をさらに有する、請求項7に記載の適応アンテナ受信装置。
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