JP4359070B2

JP4359070B2 - 台間貸出機

Info

Publication number: JP4359070B2
Application number: JP2003124400A
Authority: JP
Inventors: 久史桑子; 一夫亀田; 三郎立附; 正晶小机; 利幸堀口
Original assignee: Mamiya OP Co Ltd
Current assignee: Mamiya OP Co Ltd
Priority date: 2003-04-28
Filing date: 2003-04-28
Publication date: 2009-11-04
Anticipated expiration: 2023-04-28
Also published as: JP2004321703A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ台、スロットマシンなどの遊技機に併設されてパチンコ玉や遊技用メダルなどの遊技媒体を遊技客に貸し出すための台間貸出機に係わるものである。
【０００２】
【従来の技術】
この種の台間貸出機として、例えば図４に示した構成の台間メダル貸機１００Ｘが周知である（例えば、特許文献１参照。）。台間メダル貸機１００Ｘは、筐体１の内部に貨幣処理ユニット３、メダル処理ユニット４を構成するメダルタンク４Ａ、メダル払出用ホッパー４Ｂなどが収納設置され、貨幣処理ユニット３の前面パネル部に設けた貨幣投入口３Ａに投入された図示しない貨幣が正貨であるときに、メダル払出用ホッパー４Ｂの下部に設けた図示しないメダル送出機構を駆動して、遊技に使用する図示しないメダルをメダル払出ノズル４Ｃから所要数だけ払い出し、遊技客に貸与するものである。
【０００３】
通常、貨幣処理ユニット３、メダル処理ユニット４などが収納設置される筐体１の胴部は、貨幣処理ユニット３、メダル処理ユニット４などの出し入れを行うための前面開口２が筐体１の前面部に形成可能に、図５に示したように平板状の左右の側板５、６と、水平断面がコ字状に形成された背面板７とをビス１０により組み立てることで形成されている。
【０００４】
そして、上記従来の台間メダル貸機１００Ｘにおいては、一般に必要十分な筐体強度を得るために左側板５、右側板６、背面板７の何れも板厚１．２ｍｍの鋼板により作製されている。
【０００５】
また、上記構成の台間メダル貸機１００Ｘにおいては、背面板７が断面コ字状に形成されていたため、図６に示したように保管したとしても保管効率が悪く、中間在庫としての背面板７の保管に広いスペースが必要になると云った問題点もあった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
製造コストを削減するために筐体の部品点数を減らし、また、筐体を従来より薄い板厚、例えば０．８ｍｍの鋼板で作製しても筐体強度が低下しないように構造を変更し、さらに部品形状を中間在庫としての保管に広いスペースを必要としない形状に変更する必要があり、それが解決すべき課題であった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技媒体を遊技客に貸し出すために遊技機に併設される台間貸出機において、
少なくとも遊技媒体貸出手段を収納設置する前面開口を備えた筺体胴部が、背面板が一体成形された一方の第１側板と、他方の第２側板とから構成されており、
前記第１側板の後端部は、当該第１側板の内側面に密着するように前方に折り曲げた密着曲げにより二重板となっており、
当該第１側板の当該二重板に連続して、前記第１側板に対して直角に折り曲げられて前記第２側板の後端部まで延びている前記背面板が形成されており、
前記第２側板の後端部は、当該第２側板の内側面に密着するように前方に折り曲げた密着曲げにより二重板となっており、
当該第２側板の当該二重板に連続して、前記第２側板に対して直角に折り曲げられたフランジが形成されており、
前記背面板における前記第２側板の側の端と前記フランジとが連結されており、
前記背面板の後側における前記第１側板の前記後端部と前記第２側板の前記後端部の間には凹部が形成されており、
当該凹部は、前記筺体胴部内に設置されている前記遊技媒体貸出手段に遊技媒体を補給するための遊技媒体補給ノズルを配置するための配置部であることを特徴としている。
【０００８】
また、本発明の台間貸出機は、前記第１側板および前記第２側板のそれぞれの前端部が密着曲げにより二重板となっていることを特徴としている。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、スロットマシン同士の間に設置されて遊技用メダルを払い出す台間メダル貸機１００を例に挙げて、主に図１、図２に基づいて詳細に説明する。なお、理解を容易にするため、これらの図においても前記図４〜図６において説明した部分と同様の機能を有する部分には、同一の符号を付した。
【００１２】
図１に示したように、前面パネル部に貨幣投入口３Ａが開口した貨幣処理ユニット３、前面パネル部にメダル払出ノズル４Ｃを備えて図示しないメダルタンク、メダルホッパ、メダル送出機構などを内蔵するメダル処理ユニット４などが前面開口２から挿入設置される本発明の台間メダル貸機１００においては、右側板６と背面板７とは１枚の鋼板を折り曲げることで一体に形成されている。
【００１３】
すなわち、図１に例示した台間メダル貸機１００においては、右側板６の後端部６Ｂ側は密着曲げされて二重板に形成され、左側板５側の板が左側板５側に直角に折り曲げられて背面板７となっている。
【００１４】
また、左側板５の後端部５Ｂ側も密着曲げされて二重板に形成され、右側板６側の板が右側板６側に直角に折り曲げられて横方向の寸法が短い連結用のフランジ８となっている。
【００１５】
そして、背面板７に開設されたビス穴９に、ビス１０の螺子部より僅かに大きくフランジ８に開設された図示しない穴の側からビス１０を捩じ込むことにより、左側板５と、背面板７および右側板６とが一体化されて、前面開口２を有する筐体１の胴部が形成されている。
【００１６】
また、左側板５の前端部５Ｆと右側板６の前端部６Ｆもそれぞれ密着曲げされて、二重板に形成されている。
【００１７】
符号１２は天板、符号１３は底板であり、左側板５と右側板６との間に挿設され、天板１２、底板１３それぞれに設けたビス穴９に、左側板５、右側板６それぞれにビス１０の螺子部より僅かに大きく設けた穴１１の側からビス１０を捩じ込んで一体化することにより、筐体１の天面と底面とが形成される。なお、背面板７には少なくとも上下に離間して設ける貨幣処理ユニット３とメダル処理ユニット４との二つのハーネス穴１４（この場合は何れかのハーネス穴に制御処理ユニットのハーネスも通す）と、一つのメダル補給穴１５とが開設されている。
【００１８】
すなわち、本発明の台間メダル貸機１００の筐体１は、左側板５、右側板６の長手方向となる前端部５Ｆ、６Ｆと、後端部５Ｂ、６Ｂはそれぞれ密着曲げされて二重板に形成されて剛性が増加しているため、例えば板厚が０．８ｍｍの鋼板を用いて作製し、軽量化を図っても筐体１の強度は十分に高い。
【００１９】
また、左側板５（右側板６も）自体も前端部・後端部の密着曲げにより十分な剛性を備えて撓み難いので、台間メダル貸機１００作製時の取り扱い性に優れている上に、背面板７は一方の側板である右側板６と一体に形成されて部品点数が減少し、且つ、組み立て工数も減少するので、生産性が向上し、製造原価の低減が図れる。
【００２０】
また、上部側に設置する貨幣処理ユニット３のハーネス３Ｈは、背面板７の上部側に設けたハーネス穴１４を介して外部に引き出され、下部側に設置するメダル処理ユニット４のハーネス４Ｈは、同じく下部側に設置する図示しない制御ユニットのハーネスと共に背面板７の下部側に設けたハーネス穴１４を介して外部に引き出され、背面板７の後方で左右の側板５、６の間に形成される凹部１６を介して上下何れの方向にも引き回すことが可能であり、且つ、メダル補給穴１５を通ってメダル処理ユニット４の図示しないメダルタンクに連結するメダル補給ノズル４Ｄも凹部１６を介して上方に延設することが可能であるので、図２に示すように筐体１自体の前後方向の寸法Ｘ１は従来の台間メダル貸機１００Ｘと同じであっても、ハーネス３Ｈ、４Ｈおよびメダル補給ノズル４Ｄを含めた台間メダル貸機１００の前後方向の寸法Ｘ２は、凹部１６の前後方向の寸法Ｘ３だけ従来の台間メダル貸機１００Ｘのそれより小さくすることができる。
【００２１】
また、左側板５、右側板６の前端部５Ｆ、６Ｆは密着曲げされて二重板に形成されているので、素材の鋼板を切断するときにバリができても、そのバリは前面に出ることがないので、遊技客などがバリで怪我をすることもない。そのため、従来行っていたバリ取り工程を省略することができる。
【００２２】
また、左右の側板５、６はそれぞれ図３に示したように重ねて保管することが可能であるので、それらを中間在庫品として保管するときの保管効率が良く、広い保管スペースは不要になる。
【００２３】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【００２４】
例えば、貨幣処理ユニット３は、硬貨、プリペイドカード、会員カードによって動作するように構成することも可能である。
【００２５】
また、メダル処理ユニット４に代えてパチンコ玉処理ユニットを設置し、貨幣処理ユニット３に正規の貨幣、プリペイドカード、会員カードなどが提示されたときに、所要の数だけパチンコ玉が払い出されるように構成されても良い。
【００２６】
また、背面板７とフランジ８とは左側板５と右側板６との中央部分で重なり合ってビス１０などにより連結するように構成されても良いし、左右の側板５、６の前端部５Ｆ、６Ｆにおける密着曲げは、上記実施形態とは逆方向、すなわち筐体１の前面開口２の側に密着曲げすることも可能である。
【００２７】
【発明の効果】
この発明によれば、貨幣処理ユニット、遊技媒体処理ユニットなどを収納設置するための筐体の部品点数が減少した。また、筐体を従来より薄い板厚、例えば０．８ｍｍの鋼板で作製しても筐体強度が低下しないので、軽量化と材料費の削減が図れる。また、筐体素材の鋼板を切断する際にバリが出ても、そのバリは筐体の前端部に出ることがなく、遊技客などがバリによって怪我をすることもないので、バリ取り工程を省略することができる。さらに、筐体を作製するための部品を中間在庫として保管するスペースは従来より狭くても良い。さらには、図２に示すように筐体自体の前後方向の寸法は従来の台間メダル貸機と同じであっても、ハーネスおよびメダル補給ノズルを含めた台間貸出機の前後方向の寸法は、凹部の前後方向の寸法だけ従来の台間メダル貸機のそれより小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の台間メダル貸機の説明図である。
【図２】台間メダル貸機の前後方向の寸法を示す説明図であり、（Ａ）は本発明の場合の説明図、（Ｂ）は従来技術の場合の説明図である。
【図３】本発明の台間メダル貸機の側板の保管要領を示す説明図であり、（Ａ）は左側板の保管要領、（Ｂ）は右側板の保管要領を示す説明図である。
【図４】従来の台間メダル貸機の説明図である。
【図５】従来台間メダル貸機の筐体の説明図である。
【図６】従来台間メダル貸機の背面板の保管要領を示す説明図である。
【符号の説明】
１筐体
２前面開口
３貨幣処理ユニット
３Ａ貨幣投入口
３Ｈハーネス
４メダル処理ユニット
４Ａメダルタンク
４Ｂメダル払出用ホッパー
４Ｃメダル払出ノズル
４Ｄメダル補給ノズル
４Ｈハーネス
５左側板
６右側板
７背面板
８フランジ
９ビス穴
１０ビス
１１穴
１２天板
１３底板
１４ハーネス穴
１５メダル補給穴
１６凹部
１００、１００Ｘ台間メダル貸機

Claims

遊技媒体を遊技客に貸し出すために遊技機に併設される台間貸出機において、
少なくとも遊技媒体貸出手段を収納設置する前面開口を備えた筺体胴部が、背面板が一体成形された一方の第１側板と、他方の第２側板とから構成されており、
前記第１側板の後端部は、当該第１側板の内側面に密着するように前方に折り曲げた密着曲げにより二重板となっており、
当該第１側板の当該二重板に連続して、前記第１側板に対して直角に折り曲げられて前記第２側板の後端部まで延びている前記背面板が形成されており、
前記第２側板の後端部は、当該第２側板の内側面に密着するように前方に折り曲げた密着曲げにより二重板となっており、
当該第２側板の当該二重板に連続して、前記第２側板に対して直角に折り曲げられたフランジが形成されており、
前記背面板における前記第２側板の側の端と前記フランジとが連結されており、
前記背面板の後側における前記第１側板の前記後端部と前記第２側板の前記後端部の間には凹部が形成されており、
当該凹部は、前記筺体胴部内に設置されている前記遊技媒体貸出手段に遊技媒体を補給するための遊技媒体補給ノズルを配置するための配置部であることを特徴とする台間貸出機。
前記第１側板および前記第２側板のそれぞれの前端部が密着曲げにより二重板となっていることを特徴とする請求項１に記載の台間貸出機。