JP4204998B2 - 封入球式遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機本体内に所定数封入した遊技球を、発射位置から遊技領域に発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する封入球式遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機内に所定数の遊技球(遊技媒体)を封入し、発射位置から遊技領域に遊技球を発射し、遊技領域を流下した遊技球を回収して再び発射位置に導いて遊技球を循環使用する封入球式遊技機が知られている。
このような封入球式遊技機においては、封入された所定数の遊技球が循環使用されるので、通常の遊技機のように遊技者の持球としての遊技球が増減することはなく、情報としての持球数(遊技媒体数)を示す数値が遊技球の発射に対応して減少するとともに、遊技球の入賞に対応して増加する。なお、ここで、持球数とは、遊技者が保有する仮想の遊技媒体数を示すものであり、遊技者が遊技領域に遊技球を発射可能な回数を示す。従って、封入球式遊技機においては、情報としての持球数が0となると、遊技球の発射ができない状態となる。従って、封入球式遊技機においては、従来のパチンコ遊技機の上皿や下皿等に溜まる遊技球に代えて、遊技者に現在の持球数を知らせるために、持球数(遊技媒体数)を表示する表示装置が必要となる。
また、遊技者は、遊技を行うに当って、遊技球を借りる代わりに、情報としての遊技媒体数(貸球数)を購入することになるが、この場合に、例えば、各封入球式遊技機に隣設するサンド装置等の遊技媒体数を付与する貸球装置に現金を投入することになる。また、高額紙幣を使用可能とし、かつ釣り銭の払い出しをサンド装置等で行わなくても済むようにすること等を考慮した場合、投入された金額に対応して直接遊技媒体数(貸球数)を発生せずに、一旦投入された金額に対応して遊技価値情報(例えば、金額情報)を発生させ、封入球式遊技機において遊技者の操作により遊技価値情報の一部(全部も可)を遊技媒体数に変換し、これを遊技媒体数情報の持球数に加算する。
従って、封入球式遊技機には、遊技媒体数だけではなく遊技価値情報(金額情報)を表示する装置が必要となるとともに、遊技者が遊技価値情報を遊技媒体数に変換する操作を行うための操作手段が必要となる。なお、基本的に磁気もしくはICカード等の記憶媒体に金額に関する情報を記憶させ、この情報に基づいて貸球を行う場合には、上述の操作手段が必要となる。
また、高額紙幣を使用し、遊技媒体数に変換されない未使用の遊技価値情報が生じた場合には、例えば、精算機等で遊技価値情報を精算して現金化することになる。また、遊技価値情報とは、遊技媒体数に変換可能な全ての情報を含むとともに、遊技媒体数の情報を含むものであっても良いが、ここでは、金額情報等の遊技媒体数に変換可能な情報を遊技価値情報とし、遊技価値情報から実際に遊技を行うために変換された持球数に対応する情報を遊技媒体数情報とする。上述の情報を全て含み、さらに、その他の遊技に関する情報、例えば、遊技の履歴等を含む情報を遊技情報とする。
また、以前の遊技で得られた遊技媒体数情報を景品に交換せずに貯球し、貯球された遊技媒体数により再遊技を可能とする場合には、貯球された遊技媒体数の情報も遊技価値情報となり、実際に遊技を行うための遊技媒体数に変換可能とされる。
従って、封入球式遊技機には、遊技用の表示装置(例えば、変動表示ゲームを表示する変動表示)や、遊技用の遊技球の発射を操作する操作装置以外に、持球数としての遊技媒体数と、遊技媒体数に変換される遊技価値情報とを表示する表示装置や、遊技価値情報を遊技媒体数に変換する操作等を行う操作装置などの遊技媒体数に関する装置が必要となる。
このような遊技媒体数に関する装置は、例えば、パチンコ遊技機等の遊技機としての遊技内容(遊技演出)とは直接関係がなく、遊技内容が異なる封入球式遊技機において、同じ構成の遊技媒体数に関する装置を設けることも可能である。例えば、遊技媒体数に関する装置と、それ以外の封入球式遊技機本体部分とを分離可能として、遊技媒体数に関する装置を再利用するようにしても、封入球式遊技機本体の遊技内容には影響がない。
例えば、パチンコ遊技機等の弾球遊技機の遊技盤と透明板保持枠(ガラス枠)を有する上部前面枠と、遊技球発射用の操作部と、上述の遊技媒体数に関する装置である電気的表示部とを有する下部前面枠とを設け、下部前面枠に対して遊技盤等を備えた上部前面枠を交換可能とするとともに、さらに、下部前面枠に対して電気的表示部を有するカバー部材を着脱可能とすることで、電気的表示部の再利用を可能としている封入球式遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この封入球式遊技機では、前記電気的表示部として、上述の遊技媒体数に対応する持点を表示する持点表示ユニットと、上述の遊技価値情報と遊技媒体数との変換に対応する引落・精算用の表示と操作とを行う表示ユニットとを備え、それぞれが別個のカバー部材と一体に、下部前面枠に対して着脱自在となっている。
特開2001−286637号公報(5頁、図5)
ところで、特許文献1に示される封入球式遊技機においては、上述のように遊技媒体数に関する装置として、持点表示ユニットと、表示ユニットが互いに独立して着脱可能とされるとともに、その他の遊技球発射用の操作部等の部材もそれぞれ独立して着脱可能とされている。すなわち、特許文献1に示される封入球式遊技機では、部品を細かく分けてそれぞれの部品を独立して下部前面枠に対して着脱自在とすることで、多くの部品を別個に再利用できるようにしたため、製造時に多くの部品を別個に下部前面枠に取り付けていかなければならないため、製造効率や組み付け作業効率が悪化している。
また、表示ユニットは、そのカバー部材を介して下部前面枠にナットにより締結固定されているので、封入球式遊技機を島設備に設置した状態では、容易に取り外すことはできず、保守点検作業の作業性が悪いという問題がある。
本発明の課題は、封入球式遊技機において、遊技媒体数等の情報の表示や操作を行う装置の着脱を極めて容易として、製造効率や組み付け作業効率や保守点検作業効率を向上することができるとともに、上記装置の再利用を容易とすることである。
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、遊技領域が形成された遊技盤を着脱可能に取り付ける前面枠と、該前面枠に開閉可能かつ閉状態にロック可能に取り付けられ前記遊技盤の遊技領域を視認可能な開口窓部を覆う透明部材を保持する透明部材保持枠と、を有し、機内に所定数封入した遊技球を、発射位置から前記遊技領域に発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路を備えた封入球式遊技機において、
遊技者が遊技を行うために操作する操作手段となる前面操作ユニットを前記透明部材保持枠の下方に位置させて前記前面枠の前面に取り付け、
前記前面操作ユニットは、
所定の遊技情報を表示する情報表示器を有する情報表示装置と、
前記発射位置から発射する遊技球の発射勢を調整する発射操作部を有する操作装置と、
から構成し、
前記操作装置は、
前記発射操作部が取り付けられ、前方に膨出した形状の前面構成部材と、該前面構成部材の後面を塞ぎ前記前面枠に取り付けられる取付部材とを備えるとともに、上方が開口して前記情報表示装置を取り付けるための情報表示装置取付空間を有し、
前記情報表示装置は、
前記情報表示装置取付空間上部を塞ぐとともに、前記情報表示器を操作装置に取り付ける情報表示装置取付部材を備え、
前記情報表示装置取付部材は、
前面側が前方に下り傾斜し、前記情報表示器が取り付けられる表示器取付部と、
該表示器取付部の上部に前記透明部材保持枠の下面に沿って左右方向に延在し、前記下面と対向する対向面が形成される上面壁と、該上面壁の左右端部から下方に延在する側面壁と、を有する上構成部と、から成り、
前記操作装置の上部には、前記透明部材保持枠の下面に対向する対向壁が前記情報表示装置取付空間の両側方に設けられ、
前記上構成部の左右両端部には前記操作装置の対向壁の内側下面に係合する係合手段が設けられ、
前記係合手段は、
前記上構成部の側面壁から左右方向外側に延びる横板と、該横板の左右方向外側端部から上方に屈曲した縦板と、該縦板の上端に形成され前記対向壁に係合する係合面と、を有する係合部材と、
前記上構成部の側面壁と前記係合部材で形成される操作空間に設けられ、前記係合部材の縦板から左右方向内側に延び、左右方向内側端部が上方に屈曲するL字状の係合操作部材と、
から成り、
前記透明部材保持枠を閉状態にすると前記上構成部の対向面の上部に該透明部材保持枠の下面が位置することで前記情報表示装置の上方向への移動が規制されるとともに、前記操作空間が前記透明部材保持枠の下面に塞がれる一方、
前記透明部材保持枠を開状態にすると前記上構成部の対向面の上部が開放されて前記情報表示装置の上方向への移動が可能になるとともに、前記係合操作部材を上方から操作して前記情報表示装置を取り外し可能になることを特徴とする。
ここで、封入球式遊技機は、例えば、パチンコ遊技機等の弾球遊技機で遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。
所定の遊技情報とは、遊技者が使用可能な遊技媒体数を含むものであるが、その他に、投入された金額に対応する遊技価値情報や、封入球式遊技機における遊技の履歴の情報や、その他の遊技に関する情報を含んでいても良い。
請求項1に記載の発明によれば、封入球式遊技機において、遊技盤が取り付けられる前面枠の下部に取り付けられる前面操作ユニットが、遊技媒体数を含む遊技情報を表示する情報表示装置と、遊技球の発射勢を調整する発射操作部を有する操作装置とからなっている。
また、前面操作ユニットは、前面枠に取り付けられる際に、概略以下の3つの部材からなっている。すなわち、前面操作ユニットは、操作装置の発射操作部を備えた前面構成部材と、前面構成部材を前面枠に取り付ける操作装置の取付部材と、これらの部材からなる操作装置の上方が開口した情報表示装置取付空間に取り付けられる前記情報表示装置である。
すなわち、比較的少ない部品点数からなる前面操作ユニットを前面枠に取り付けることで、封入球式遊技機に操作装置と情報表示装置とを取り付けることができ、製造効率、組み付け作業効率が高い。
また、情報表示装置は、ディスプレイである情報表示器と、該情報表示器が取り付けられるとともに、上方が開口した前記情報表示装置取付空間の上部を塞ぐように操作装置に取り付けられる情報表示装置取付部材とを備え、さらに、情報表示装置取付部材は、前記情報表示器が取り付けられる表示器取付部と、透明部材保持枠の下面に沿って左右方向に延在して配置され、透明部材保持枠の下面と対向する上構成部とを備えている。
そして、上構成部は、透明部材保持枠の下面と対向しているので、透明部材保持枠を閉めた状態では、上構成部の上に透明部材保持枠が配置されていることなり、上構成部の上方への移動が規制されることになる。そして、透明部材保持枠を開放した状態では、透明部材保持枠が上構成部上から移動し、上構成部の上方が開放された状態となる。
従って、透明部材保持枠を閉じた状態では、情報表示装置の上下方向(上方)への移動が規制され、透明部材保持枠を開けた状態では、情報表示装置の上下方向(上方)への移動が可能となる。これにより、透明部材保持枠を操作装置への情報表示装置の取り付けにおける一種のロック装置として利用可能となる。すなわち、透明部材保持枠を開状態から閉状態に変換することで、操作装置に情報表示装置を取り外しできないように固定した状態とすることが可能な構成を実現することができる。従って、操作装置に情報表示装置を取り付けるのに、ビスやナットを用いて情報表示装置を締結する必要はなく、透明部材保持枠を閉状態とすることで操作装置に固定された情報表示装置を、透明部材保持枠を開放するだけで封入球式遊技から取り外すことが可能となり、保守点検作業を容易に行うことができる。
なお、情報表示装置には、表示内容に基づく各種操作を行う操作手段を有するものとしても良く、この操作手段は、例えば、表示切替や、遊技価値情報を遊技媒体数に変換する操作を可能とするものである。また、このような操作手段としては、タッチパネルを用いることが好ましい。
また、操作装置に情報表示装置を取り付ける際に、締結等により強固に固定する必要はないが、操作装置に対して情報表示装置ががたつかない程度に係合もしくは嵌合し、透明部材保持枠を開状態とした場合に、部材の弾性変形等により係合や嵌合を解除可能となっていることが好ましい。
また、基本的に情報表示装置は、情報表示装置取付空間の上方の開口を塞ぐように配置されるとともに、透明部材保持枠の下に配置されて、透明部材保持枠を開放した際に、上方に移動可能となることから、操作装置の情報表示装置取付空間の開口となる部分に上から載置された状態に取り付けられた状態となり、ネジ等で締結しなくとも、上方から押される力に強い構造となる。
なお、前面枠の下部の前側に取り付けられる情報表示装置は、遊技者からの視認性を考慮すると、どうしても、前面枠から前方に長く延出した状態に配置されるので、上から押された際に弱い構造となる可能性があり、ネジによる締結等により強固に固定することが好ましいが、本発明では、前方に膨出した形状の前面構成部材を有する操作装置に上述のように上から情報表示装置が配置されるので、操作装置が前面枠に強固に取り付けられていれば、情報表示装置は、ネジ等の締結により強固に固定されなくとも、上述のように上から押される力に対して強い構造となる。
また、上述のように情報表示装置を容易に着脱できることから、情報表示装置を残したまま、透明部材保持枠や操作装置等を交換することにより、遊技機全体の模様替えを低コストで行うことができる。また、透明部材保持枠や操作装置を交換する際に遊技盤も交換すれば、遊技機自体の交換を低コストで行うことができる。言い換えれば、情報表示装置を容易に着脱可能な構成とすることで、情報表示装置の再利用が極めて容易となる。
また、前面枠に透明部材保持枠が閉状態にロック可能に取り付けられているので、情報表示装置が極めて容易に着脱可能となっていても、ロック(施錠)された透明部材保持枠を解錠して開放しないと、情報表示装置を取り外せない。従って、透明部材保持枠の下面に対向する対向面を有し、閉じた透明部材保持枠の下に配置される上構成部を備えた情報表示装置の盗難を防止できるとともに、情報表示装置を取り外して、封入球式遊技機内部への不正行為を行うことを防止することができる。
さらに、操作装置の対向壁の下面側に、情報表示装置の上構成部の係合部材の係合面が係合することにより、上構成部が操作装置に固定された状態となる。従って、情報表示装置のがたつき等を防止できる。
また、上構成部上の透明部材保持枠を開放して、上構成部上から透明部材保持枠をどかした状態で、上構成部側面と係合部材との間の操作空間に配置された係合操作部材を操作することにより、係合部材の縦板や横板を弾性変形させて、縦板の上端の係合面を対向壁の下側からずらすことにより、情報表示装置の上構成部を操作装置から取り外すことができる。すなわち、透明部材保持枠を開けて、左右の係合操作部材を二本の指で左右の中央に向かって押すように操作しながら、持ち上げることで、操作装置から極めて容易に情報表示装置を取り外すことができる。
また、前記透明部材保持枠を閉じてロックした状態では、前記操作空間が透明部材保持枠の下面に塞がれており、透明部材保持枠を開放しないと、透明部材保持枠の下方となる上構成部の係合操作部材を操作することができないので、情報表示装置の盗難や、情報表示装置を外しての不正行為を防止できる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の封入球式遊技機において、
前記情報表示装置取付部材の表示器取付部の前方部には、前記前面構成部材における前記情報表示装置取付空間に臨む縁部に係合する係合部が形成され、
前記前面構成部材には、当該前面構成部材から前記情報表示装置取付空間に突出し、前記表示器取付部の側部を下から支える側方支持部が形成されていることを特徴とする
請求項に記載の発明によれば、情報表示装置の情報表示装置取付部材の表示器取付部の前方部には、前面構成部材における情報表示装置取付空間に臨む縁部に係合する係合部が形成され、係合部が縁部に係合することで、情報表示装置の前端部(下端部)が上下に動くのを防止することができる。すなわち、情報表示装置は、その後部(上部)となる上構成部が透明部材保持枠の下側に配置されることで、上方への移動が規制されているが、情報表示装置の下部が上下に動く可能性が生じる。そこで、上述のように情報表示装置の前端部となる表示器取付部の前方部に係合部を設け、前面構成部材における情報表示装置取付空間に臨む縁部に係合させることで、情報表示装置の下部の上下動を規制して、情報表示装置のがたつきを防止することができる。また、情報表示装置を、その下部を持ち上げながら無理に前に引き出すようにすることで、操作装置から取り外そうとする行為を防止することができる。
また、前面構成部材から前記情報表示装置取付空間に突出し、情報表示装置の表示器取付部の側部を下から支える側方支持部を有するので、情報表示装置が操作装置の情報表示装置取付空間内に沈んでしまうのを防止することができる。
請求項3記載の発明は、
請求項1または2に記載の封入球式遊技機において、
前記情報表示器は、LCDとタッチパネルから構成され、
前記LCDは、遊技者の保有する金額情報と遊技者が保有する遊技媒体数を表示可能で、
前記タッチパネルを操作することにより前記金額情報を前記遊技媒体数に変換可能なことを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、情報表示器は、遊技者が保有する金額情報と遊技媒体数を表示可能なLCDと、金額情報を遊技媒体数(貸球数)に変換する操作が可能なタッチパネルとを有するので、情報表示装置により、封入球式遊技機で必要とされる遊技媒体数に関する表示と操作とを行うことができる。すなわち、1つの情報表示装置に、封入球式遊技機で遊技球の発射操作以外に必要な情報の表示と情報の操作とが可能となるように機能が集約されている。そして、情報表示装置は、容易に取り外しが可能なので、封入球式遊技機で必要となる上述の集約された機能に対する保守点検が容易となる。言い換えれば、情報表示装置に機能が集約され、かつ、情報表示装置の取り外しが極めて容易なので、情報表示装置を容易に取り外すことで、集約された機能の全ての保守点検が可能となる。
また、多くの機能が集約された情報表示装置を上述のように容易に再利用することが可能となるので、よりコストの低減を図ることができる。すなわち、容易に再利用可能なことから、多くの機能が集約されることにより高価な情報表示装置を使用するものとしても、コストの低減を図ることができ、コストに縛られずに高価な情報表示装置を利用することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか1項に記載の封入球式遊技機において、
前記上構成部の対向面には上方に延びて前方に屈曲し、前記透明部材保持枠の前面部の下端部から後方に延出し前記下面を有する下壁と係合して、外部からの異物の侵入を防止する不正防止部材が左右方向に延設されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、不正防止部材により、情報表示装置の上構成部の上面(対向面)と透明部材保持枠の下面との間からピアノ線、セル(合成樹脂板)といった不正部材(異物)の挿入を防止することができる。
また、上構成部の不正防止部材と、透明部材保持枠の下壁とが係合することで、上構成部上に閉状態の透明部材保持枠が配置された状態で、上構成部を前方に引きだすように移動することができない。すなわち、透明部材保持枠が閉状態となっていれば、情報表示装置の上下方向の移動が規制されるとともに前後方向の移動が規制され、情報表示装置が外れるのを確実に防止することができる。
この発明に係る封入球式遊技機によれば、比較的少ない部品点数からなる前面操作ユニットを前面枠に取り付けることで、封入球式遊技機に操作装置と情報表示装置とを取り付けることができ、製造効率、組み付け作業効率が高い。
また、透明部材保持枠を閉状態から開状態に変換することで、操作装置から情報表示装置を取り外し可能とする構成を実現することができる。
従って、操作装置に情報表示装置を取り付けるのに、ビスやナットを用いて情報表示装置を締結する必要はなく、情報表示装置を透明部材保持枠を開放するだけで封入球式遊技から取り外すことが可能となり、保守点検作業を容易に行うことができる。
基本的に情報表示装置は、情報表示装置取付空間の上方の開口を塞ぐように配置されるとともに、透明部材保持枠の下に配置されて、透明部材保持枠を開放した際に、上方に移動可能となることから、操作装置の情報表示装置取付空間の開口となる部分に上から載置された状態に取り付けられた状態となり、ネジ等で締結しなくとも、上方から押される力に強い構造となる。
また、情報表示装置を容易に着脱できることから、情報表示装置を残したまま、透明部材保持枠や操作装置等を交換することにより、遊技機全体の模様替えを低コストで行うことができる。言い換えれば、情報表示装置を容易に着脱可能な構成とすることで、情報表示装置の再利用が極めて容易となる。
以下、この発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の封入球式遊技機は、本発明をパチンコ遊技機に応用したものであり、例えば、遊技内容等は、従来のパチンコ遊技機と同様とすることが可能となっているとともに、外形等のサイズも同様となっており、パチンコ遊技店の現状の島設備に設置可能となっているが、島設備の球供給機構や球排出機構を用いることがないものとなっている。すなわち、封入球式遊技機として、予め封入された遊技球を用い、貸球機等を介してカード等の記憶媒体から入力されたデータ(遊技価値情報)に基づく遊技球数(持球数)、すなわち、遊技価値情報としての例えば金額情報を遊技に使用可能な遊技媒体数としての持球数(貸球数)に変換したデータに対応して遊技球を遊技領域に発射可能とされ、遊技球を発射すると発射された遊技球数に対応して持球数のデータが減算されるようになっている。また、発射された遊技球が各種入賞口や変動入賞装置等の入賞具に入賞して賞球(遊技球)が発生した場合は、実際の遊技球を払い出すことなく、前記持球数のデータに賞球数が加算されるようになっている。また、持球数のデータが0となると、遊技球の発射ができない状態となる。この状態でカード等の記憶媒体に記憶された遊技価値情報としての金額情報や貯球された遊技媒体数の情報等に基づいて、持球数のデータに数値(すなわち、貸球数もしくは再プレイ球数)が加算されると再び遊技球の発射が可能となる。
また、発射された遊技球は、遊技領域に至って一部は、入賞して遊技盤の裏面側に導かれてセーフ球として回収されるとともに、残りの入賞しなかった遊技球はアウト球として回収され、これら回収された遊技球が循環経路を通って再び発射可能な状態となるようになっており、遊技球は封入球式遊技機内で循環するようになっている。また、ファールとなった遊技球も循環経路に回収されるとともに、ファールとなった遊技球は遊技に係わることなく(入賞の機会を得ることなく)、回収されて再び発射可能とされるので、ファール球の発生に基づき、遊技価値情報の持球数のデータにファール球数が加算される。
図1〜図4に示すように、本実施形態の封入球式遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110と、該機枠110内に嵌め込まれるとともに、該機枠110に対し回動可能に矩形状の前面枠120が軸支されている。すなわち、前面枠120は、機枠110に対してドア状に開閉可能とされている。また、図3に示すように、後述する遊技盤1等の各種部材が取り付けられた前面枠120の本体である前面枠本体130には、その中央部から上端部に至る略方形の開口部121が設けられ、該開口部121に前面側が遊技領域1aとされた遊技盤1が嵌め込込まれている。また、前面枠本体130の開口部121に遊技盤1が嵌め込まれた状態で、遊技盤1の前面は、前面枠本体130の開口部121から露出された状態となっている。
また、前面枠本体130には、該前面枠本体130に取り付けられた遊技盤1の遊技領域1aを視認可能な開口窓部144を覆う透明部材としてのガラス板141を保持する透明部材保持枠としてのガラス枠140が設けられている。すなわち、ガラス枠140は、その前面側に少なくともガイドレール2で囲まれる遊技領域1aを視認可能とする開口窓部144が構成され、該開口窓部144を覆うように、裏面側に前後二枚のガラス板141,141が保持されている。
また、前面枠本体130の前面側の開口部121の下端部より下側、すなわち、ガラス枠140の直ぐ下側には、本発明の情報表示装置となるタッチパネル表示ユニット151を有する前面操作ユニット150が取り付けられている。
また、前面枠本体130の裏側には、図4に示すように、遊技球を発射するための発射ユニット60、遊技領域1aを流下した遊技球を回収して発射位置に導く封入球循環装置としての封入球循環ユニット200等が設けられるとともに、各種制御装置として発射制御基板63(ボックス631内に配置)、電源基板71(ボックス71a内に配置)、第1枠制御基板81(ボックス81a内に配置)及び第2枠制御基板82(ボックス82a内に配置)とが設けられている。
また、遊技内容に係わる制御を統括的に行う遊技制御基板20(ボックス22内に配置)及びその制御下で遊技の演出に係わる制御を演出制御基板50(ボックス52内に配置)は、遊技盤1の裏面側に設けられている。
前面枠本体130は、前面枠120の各部材の取付ベースとなるものであって、上述のように、矩形枠状の機枠110内にちょうど収まるように、概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部121が形成されている。また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部121、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部に渡る部分を覆って前記ガラス枠140が配置されており、遊技盤1の前面と前記ガラス枠140に嵌め込まれた後側のガラス板141裏面との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール2に囲まれた部分が遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされている。
また、ガラス枠140の一方の側部(左側部)は、前面枠本体130の一方の側部(左側部)に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、ガラス枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの前側を開放可能となっている。
ガラス枠140には、前面枠本体130の開口部121をほぼ閉塞するように、該開口部121に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141が固定されている。そして、ガラス枠140において、封入球式遊技機100の前側からガラス板141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。
また、上述のように、前面枠本体130が機枠に開閉可能に取り付けられるとともに、ガラス枠140が前面枠本体130に開閉可能に取り付けられているが、前面枠本体130及びガラス枠140はそれぞれ周知のパチンコ遊技機等の弾球遊技機と同様に閉じた状態にロック可能となっている。
例えば、前面操作ユニット151の右端部の上部には、ロック装置用の図示しないシリンダを備えた鍵穴159が設けられており、この鍵穴159に鍵を差し込んでシリンダを回転させることにより、前面枠本体130及びガラス枠140のロック(施錠)及びロック解除(解錠)が可能となっている。なお、前記シリンダには前面枠本体130用のロック機構とガラス枠140用のロック機構がそれそれ連結されており、鍵を用いてシリンダを回転させることに対応してそれぞれのロック機構が閉じた状態の前面枠本体及びガラス枠140に係合して、これら前面枠本体130及びガラス枠140を閉じた状態に固定するようになっている。
なお、鍵穴159は、ロック状態で例えば縦になっており、左右何れに回すかで、前面枠本体130及びガラス枠140のうちのどちらがロック解除されるかが決まっており、鍵を順方向に回すか逆方向に回すかにより、前面枠本体130及びガラス枠140をそれぞれ別個に独立してロック解除及びロックが可能となっている。
従って、封入球式遊技機100は、遊技領域1aが形成された遊技盤1を着脱可能に取り付ける前面枠120(前面枠本体130)と、該前面枠120に開閉可能かつ閉状態にロック可能に取り付けられ前記遊技盤1の遊技領域1aを視認可能な開口窓部144を覆う透明部材(ガラス板141,141)を保持する透明部材保持枠(ガラス枠140)と、を有するものである。
また、ガラス枠140の前面側には、遊技領域1aの視認を妨げない位置に、外部アピール装飾ランプ11,…、サイドランプ12,12、スピーカ13,13、装飾ランプ14,14等が設けられている。外部アピール装飾ランプ11,…は、ガラス枠140の上部に、主に獲得遊技球数が大量となった場合に、これを周囲に報知するためのものである。例えば、入球数(遊技者が遊技機に打ち込んだ球数)と出球数(遊技球が入賞口等に入って出てきた賞球数)との差である差球数(差球数に遊技店が遊技者に貸した貸球数を加算した数値は、遊技者が持っている持球数であり、持球数は、ここでは、上述の遊技球の発射を可能とする遊技媒体数のデータとなる)に基づいて、差球数が高くなった場合に、外部アピール装飾ランプ11,…が点灯するようになっている。なお、上述のように封入球式遊技機100では、賞球の払い出しは行われず、上述の出球数、入球数、差球数、持球数(遊技球数)等は、実際の遊技球の個数ではなく、データ上の数値となる。すなわち、実際に使用される遊技球は、循環使用される限られた所定数(例えば、25個)しかなく、持球数は、例えば、遊技領域1aに発射される遊技球を検知してカウントした発射球数、発射されたが戻ってしまった遊技球を検知してカウントしたファール球数、遊技領域1aに発射されて回収された遊技球を検知してカウントした回収球数、入賞した場合の賞球数、遊技店から借りた貸球数等の数値から上述の入球数、出球数、差球数、持球数が得られる。
なお、ガラス枠140を開放して遊技球が外に出てしまう等のトラブルがない限り、発射球数=ファール球数+回収球数(回収球数がファール球数を含まない場合)となる。そして、入球数=回収球数=発射球数−ファール球数となり、出球数=賞球数(積算値)=入球数−貸球数(再プレイ球数)+持球数となり、持球数=貸球数(もしくは再プレイ球数)+出球数−入球数、出球数−入球数=差球数、持球数=貸球数(もしくは再プレイ球数)+差球数となる。以上のように封入球式遊技機100による遊技は、完全にデータ上の数値として行われることになり、遊技球をこぼしたり、遊技球を下皿や上皿に残したりすることによる誤差が生じることがなく、整数単位で確実に管理可能となる。しかし、多数の遊技球を得て、これを遊技球箱に溜めることにより遊技者が得られる満足感や優越感といったものが、持球数という数値の増加では得難い。そこで、外部アピール装飾ランプ11,…は、遊技者が満足感や優越感を得られるように用いられる。
外部アピール装飾ランプ11,…の動作をより具体的に説明すると、例えば、持球数もしくは差球数が1000個以上になると、外部アピール装飾ランプ11,…のうちの1つが所定の発光色(例えば緑)で点灯し、持球数もしくは差球数が2000個以上となると外部アピール装飾ランプ11,…のうちの2つが点灯するとともに、発光色を変更するといように、持球数もしくは差球数が所定数ずつ増えるたびに外部アピール装飾ランプ11,…の点灯数を増加し、かつ、発光色を変更し、遊技店内の遊技者等に差球数が多い台を知らせるとともに、その台で遊技する遊技者が多くの遊技球数を獲得していることをアピールするようになっている。
また、サイドランプ12,12及び装飾ランプ14,14は、遊技状態に対応して点灯、点滅、発光色の変更等の演出を行う。
また、前面枠本体130の前面側のガラス枠140の下側には、前面操作ユニット150が取り付けられている。前面操作ユニット150は、遊技者が遊技を行うために操作する操作手段となるものであり、遊技者が発射位置から発射する遊技球の発射勢を調整する発射操作部(後述するハンドルタッチ検出部材152及び発射スライドボリューム153)を備えた操作装置16を有するとともに、操作装置16に取り付けられて、所定の後述する遊技情報を表示するとともに、遊技者が遊技情報に係わる操作を行うことが可能な情報表示装置としてのタッチパネル表示ユニット151を有する。
すなわち、封入球式遊技機100においては、遊技者が遊技を行うために操作する操作手段となる前面操作ユニット150をガラス枠140(透明部材保持枠)の下方に位置させて前記前面枠120(前面枠本体130)の前面に取り付けている。そして、前面操作ユニット150は、所定の遊技情報を表示する情報表示器を有する情報表示装置(タッチパネル表示ユニット151)と、前記発射位置から発射する遊技球の発射勢を調整する発射操作部(ハンドルタッチ検出部材152及び発射スライドボリューム153)を有する操作装置16とから構成されている。
なお、本発明に係わる前面操作ユニット150の詳細は後に説明する。
そして、以上のような封入球式遊技機100において、前面枠本体130の開口部121に嵌め込まれた遊技盤1の前面側の遊技領域1aにおいて遊技が行われることになる。
すなわち、封入球式遊技機100は、図1に示すように、遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うものであり、該遊技領域1aには、図1に示すように、普図始動ゲート6,6、この普図始動ゲート6,6を遊技球が通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器(図示略)、普通図柄(普図)の変動表示ゲームを表示する普図変動表示器(図示略)、普通変動入賞装置9、この普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器(図示略)、特別図柄(特図、識別情報)の変動表示ゲームの表示等を行う変動表示装置4、特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示略)、多数の障害釘(図示略)などが設けられている。
なお、本発明の封入球式遊技機100の遊技盤1においては、遊技領域1aをその下端部まで流下しても入賞しなかった遊技球としてのアウト球を遊技領域1aの下端部において遊技盤1の裏面側に導く一般的なアウト穴が設けられておらず、その代わりに遊技盤1の前面で遊技領域1aを囲むガイドレール2が、遊技領域1aの下端部で設けられていない構成、すなわち、ガイドレール2の遊技領域1aの下側を囲む部分に、切欠部が設けられる構成となっており、入賞しなかった遊技球は、遊技盤1の下端部の中央部分で、遊技盤1の前面側の遊技領域1aからそのまま遊技領域1aの外側(下側)に流下する構成となっている。すなわち、封入球式遊技機100では、遊技領域1aを囲むガイドレール2の下部に設けられた切欠部がアウト穴となっている。また、このアウト穴に対応する部分には、その下方に封入球循環ユニット200の回収部材210のアウト球回収口215が配置されている。従って、遊技領域1aの下には、アウト穴となるアウト球回収口215が形成されている。
前記普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材9c,9cとこの開閉部材9c,9cを動作させる普電ソレノイド(図示略)とを具備し、この開閉部材9c,9cは、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示器の普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化されるようになっている。
この普通変動入賞装置9は、特図の始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置9の内部(入賞領域)に備えられた始動口センサ(図示略)により遊技球を検出することに基づき始動条件が成立し、特図の変動表示ゲームが開始されるようになっている。
また、普図始動ゲート6,6内には、該普図始動ゲート6,6を通過した遊技球を検出するためのゲートセンサ(図示略)が設けられている。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート6,6内を通過すると、普図変動表示器において普図の変動表示ゲームが行われる。
ここで、普図変動表示器は、例えば、LEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)の変動表示ゲームは、普図変動表示器の点灯状態を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示器における停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置9の開閉部材が所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、特図の変動表示装置4(特別図柄表示装置)は、例えば、液晶ディスプレイ41を備え、表示内容が変化可能な表示画面42を有している。この表示画面42における表示内容は、表示制御手段としての機能を有する演出制御装置となる演出制御基板50(サブ基板、盤用演出基板)により制御されるようになっている。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が特図の始動口を兼ねる普通変動入賞装置9へ進入して始動条件が成立することに基づき、表示画面42にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特別図柄の変動表示ゲームを実行可能となっている。なお、特図の変動表示ゲームは、表示画面42において、複数種類の識別情報を所定時間変動表示させることにより行う。
そして、この特図の変動表示ゲームの結果として、表示画面42の表示態様が特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(所謂、大当たり状態)となる。
ここで、特別変動入賞装置5は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカー形式の開閉扉5dによって開閉される大入賞口5eを備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口5eを閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口5e内への遊技球の流入を容易にさせるサイクル遊技が、所定回数(所定ラウンド数)を限度に行われる。
ここで、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口8、普通変動入賞装置9、特別変動入賞装置5の大入賞口等の入賞口(入賞具)の何れかに流入して入賞が発生すると、該入賞した遊技球が各入賞口のセンサにより検出され、該検出に基づき、各入賞口に対応して設定された所定の賞球数が、上述の遊技媒体数(持球数)のデータ(遊技価値情報)に加算される。
従って、特別遊技状態中に上記のサイクル遊技を行うことにより、遊技者は高い遊技球数(特定の遊技価値)の獲得機会を得る。
すなわち、封入球式遊技機100はパチンコ遊技機として、特図変動表示ゲームの結果、予め定められた特別結果態様となった場合に(大当りとなった場合に)、遊技者に特定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能に構成されている。
また、前記遊技盤1の裏面側には、前記液晶ディスプレイ41の後側にボックス52に納められた状態で前記演出制御基板50が配置され、その下側にボックス22に収納された状態で遊技を制御する遊技制御装置となる遊技制御基板20が配置されている。遊技制御装置は、遊技球の入賞をセンサで検知した場合に、後述する枠制御装置へ入賞(賞球数)を示す信号を出力するとともに、普図始動ゲート6,6を遊技球が通過したのをゲートセンサが検知した場合に、普図の変動表示ゲームの開始の制御を行うとともに、普図の変動表示ゲームの当り外れの判定の制御を行う。そして、遊技制御装置は、普図の変動表示ゲームが当たりとなった場合に、普通変動入賞装置9を作動させる制御を行う。また、遊技制御装置は、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞した場合に特図の変動表示ゲームの制御を前記演出制御装置を介して行う。すなわち、遊技制御装置は、演出制御装置に変動表示装置4の表示制御を行わせるとともに、大当りと外れの判定の制御を行う。
なお、遊技盤1に、遊技に係わるセンサやソレノイドや表示装置等が設けられるとともに、これらを制御する遊技制御装置や演出制御装置が設けられているので、遊技盤1を変更することにより、封入球式遊技機100の遊技内容を変更することが可能である。
また、前面枠本体130の遊技盤1が取り付けられる開口部121の下側となる前面枠本体130の下部は、その前面側に上述の前面操作ユニット150が取り付けられるとともに、その裏面側に遊技球を発射するための発射装置61及び発射レール62等を備えた発射ユニット60が取り付けられる取付盤131となっている。なお、取付盤131を備える前面枠本体130は、樹脂により一体成型されるとともに、各種部材の取付部材やリブ等が形成されたものである。
前面枠本体130下部の取付盤131の裏面側には、上述の発射ユニット60が備えられるとともに、発射装置61を制御する発射制御装置となる発射制御基板63(ボックス631内に配置)、発射装置61により遊技領域1aに発射された遊技球を回収して再び発射装置61に供給する封入球循環ユニット200(封入球循環装置)、封入球式遊技機100内の各装置に電力を供給する電源供給装置となる電源基板71(ボックス71a内に配置)、遊技盤1以外の前面枠120に備えられた装置の制御を行う第1枠制御基板81(ボックス81a内に配置)及び第2枠制御基板82(ボックス82a内に配置)が取り付けられている。これら第1枠制御基板81及び第2枠制御基板82が枠制御装置として機能し、遊技盤1に取り付けられた装置を除く、前面枠120の例えば、外部アピール装飾ランプ11,…、前面操作ユニット150の各装置、封入球循環ユニット200の各装置、外部とのデータの通信装置等を制御する枠制御装置となる。なお、第1枠制御基板81は、遊技制御基板20及び演出制御基板50からの制御に基づいて第2枠制御基板82及び発射制御基板63を制御するようになっている。
なお、取付盤131を有する前面枠本体130は、各部材の取付位置に各部材を取り付けるための構造が設けられており、例えば、取り付けられた部材を囲むように補強用のリブが形成されていたり、ビス等による部材の取り付けのためのボス等が形成されている。
発射ユニット60は、取付盤131に取り付けられる取付プレート64と、取付プレート64に取り付けられる発射レール(図示略)と、発射レール上の遊技球を打撃して遊技球を発射させる発射装置(図示略)とを備える。そして、発射レール上の発射位置に封入球循環ユニット200から送られた遊技球を発射装置で発射すると、発射された遊技球は発射レールに導かれて遊技領域1aが有る上方に射出され、次いで、遊技領域1aを囲むガイドレール2に誘導されて遊技領域1aに至るようになっている。そして、遊技領域1a内に至った遊技球が流下することにより上述のような遊技が行われる。
封入球循環ユニット200は、遊技領域1aに発射された遊技球(アウト球、セーフ球を含み、ファール球を除く)を回収する回収部材210と、回収部材210から発射装置61の遊技球の発射位置まで遊技球を導いて遊技球を循環使用する循環経路(図示略)とを有するものであり、遊技領域1aでの遊技を終えた遊技球を回収して上述の発射位置に導いて、遊技機本体内に所定数封入された遊技球を循環使用するものである。すなわち、封入球循環ユニット200が循環経路として機能する。
また、封入球循環ユニット200には、上述の発射ユニット60の発射位置に遊技球を送る球送り装置(図示略)が設けられ、球送り装置から遊技球が発射位置に送られる際にこれを検知する図示しない球送りセンサ(発射球センサ)が備えられており、この球送りセンサにより、発射される遊技球を検出しており、この球送りセンサによる遊技球の1回の検出に基づいて上述の持球数のデータが1減算されるようになっている。
また、封入球循環ユニット200及び前面枠本体130には、発射に失敗して遊技領域1aでの遊技を行うことなく、発射ユニット60側に戻ってしまった遊技球を回収するファール球回収経路(図示略)が設けられており、ファール球は封入球循環ユニット200に回収されて循環経路を通って循環使用される。そして、封入球循環ユニット200には、回収されたファール球を検出するファール球センサ(図示略)が備えられており、循環経路で回収されたアウト球及びセーフ球と合流する前に、ファール球が検出される。
そして、ファール球センサによるファール球の1回の検出に基づいて、持球数のデータが1加算される。すなわち、球送りセンサに検出されることで持球数を減算させた遊技球がファール球となった場合に、持球数が補償される。
また、封入球循環ユニット200には、回収されたアウト球及びセーフ球がファール球と合流する前に、アウト球及びファール球を合わせて回収球として検出する回収球センサが設けられており、回収球数をカウント可能となっている。なお、多少の時間差が生じるが最終的に、発射球数−ファール球数=回収球数となり、各センサに検出された遊技球のカウント値を確認可能となっている。
従って、封入球式遊技機100は、機内に所定数封入した遊技球を、発射位置から前記遊技領域1aに発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路(封入球循環ユニット200)を備えたものである。
以下に、前面操作ユニット150を詳細に説明する。
前面操作ユニット150は、図3及び図4に示すように、情報表示装置であるタッチパネル表示ユニット151と、操作装置16とからなる。
タッチパネル表示ユニット151は、図5〜図12に示すように、情報表示器151aと、該情報表示器151aが取り付けられるとともにタッチパネル表示ユニット151を操作装置16に取り付けるための情報表示装置取付部材151bと、遊技者の持球となる遊技球を仮想的に表示する仮想遊技球表示器154と、情報表示装置取付部材151bにおいて遊技者に対する情報表示器151aの角度を調整するための角度調整部材17とを備えるものである。
前記情報表示器151aは、図6等に示すように、ポインティングデバイス(デジタイザ、タブレット)の一種として、指等により座標入力が可能なタッチパネル15aと、LCDパネル15bと、タッチパネル15a及びLCDパネル15bの駆動回路及び制御回路を備えたタッチパネルディスプレイ制御部15cと、タッチパネルディスプレイ制御部15cを、枠制御装置としての第2枠制御基板82に接続するための接続端子15dと、タッチパネル15a及びLCDパネル15bとの周囲を囲むケーシング15eとを備えている。
情報表示器151aにおいては、透明なタッチパネル15aと、LCDパネル15bとが重ねて配置されており、LCDパネル15bに情報を表示するとともに、LCDパネル15bに表示された情報に基づいて、タッチパネル15aで座標位置を入力することにより、情報の表示と情報の入力操作が可能となっている。
そして、情報表示器151aのLCDパネル15bには、遊技者の現在の持球数の情報、遊技者が投入して未だ持球数(遊技媒体数)に変換されていない金額(残高)の情報(遊技価値情報)が表示される。
また、遊技店が会員等に貯球による再プレイを許可している場合には、貯球数の情報(遊技価値情報)が表示される。
また、情報表示器151aのLCDパネル15bには、例えば、遊技者の遊技に関する情報として、変動表示ゲームの大当り回数や確率変動を伴う大当り回数、前回の大当りからの変動表示ゲームのスタート回数等が表示される。
また、LCDパネル15bには、タッチパネル15aによる操作用の表示として、上述の金額の情報から予め設定された単位金額(100円、500円、1000円等)を持球数に変換する貸球ボタンが表示され、タッチパネル15aにより貸球ボタンの座標位置に対応する座標位置が入力されると、遊技価値情報としての金額から単位金額が差し引かれて、貸球数(遊技媒体数)に変換され、さらに変換された貸球数が持球数に加算される制御が上述の枠制御装置で行われる。
また、同様に、LCDパネル15bには、上述の貯球数の情報から予め設定された単位遊技球数(25個、125個、250個等)を遊技媒体数に変換する再プレイボタンが表示され、タッチパネル15aにより再プレイボタンの座標位置が入力されると、貯球数から単位遊技球数が差し引かれて、遊技媒体数に変換されて、さらに持球数に加算される制御が枠制御装置で行われる。
また、情報表示器151aにおいては、係員の呼出、休憩、遊技終了等を指示する操作を行うための各種ボタンが表示され、それらを指示する操作が可能となっている。なお、係員の呼出ボタンの座標位置が入力された際には、枠制御装置から外部の管理装置を介して、例えば、呼出ランプ等のランプの点灯等が行われ、休憩ボタンの座標位置が入力された際には、LCDパネル15bに休憩を示す表示を行うとともに、パスワード等の入力で遊技をできない状態とする制御が枠制御装置で行われ、遊技終了ボタンの座標位置が入力された際には、枠制御装置の制御によりカード等の記憶媒体の排出や遊技価値情報や遊技媒体数情報等の外部への出力の処理によりこれらの情報の管理装置での管理等の処理が行われる。
その他に、情報表示器151aには、遊技者が遊技する封入球式遊技機に関する情報として、変動表示ゲームの大当り回数等の履歴情報を表示させるためのボタンや、遊技者が変更可能な封入球式遊技機の設定を操作するためのボタン等が表示されるものとしても良い。これらのボタンの座標位置を入力した場合には、サブメニューの表示等により表示画面の切替等の処理が枠制御装置で行われる。
なお、遊技者による遊技関係の情報の各種操作をタッチパネル15aで可能としたことにより、情報表示器151aにボタン、キーと言った操作用の部品を配置しなくても、遊技者による各種の操作が可能となる。すなわち、情報表示器151aに操作機能を付加しても、タッチパネル15aとLCDパネル15bとが重なっただけの簡単な構造として、封入球式遊技機100の組み立て作業等を効率化することができる。
従って、情報表示器151aにおいては、操作装置と表示装置とを容易に一体化でき、封入球式遊技機100の構成を簡略化することができる。なお、タッチパネル表示ユニット151は、操作手段としての前面操作ユニット150の一部として上述のような操作機能を有するものである。
前記タッチパネルディスプレイ制御部15cは、図6、図7に示すように情報表示器151aの裏面側に配置されており、ケーシング15eの後方に突出した部分に収納された状態となっている。
また、接続端子15dは、タッチパネルディスプレイ制御部15cに接続され、ケーシング15eの裏面側で露出した状態となっている。
ケーシング15eは、図5〜図9に示すように、正面側にLCDパネル15bの表示画面及び表示画面上のタッチパネル15aを露出する矩形状の開口部を有する額縁状の前面部15fと、上述のようにタッチパネルディスプレイ制御部15cの収容部15iを備えるとともに、放熱が容易となるようにパンチングパネルからなる裏面部15gとを有する。
なお、ケーシング15eの裏面部15gのタッチパネルディスプレイ制御部15cの収容部15iは、裏面部15gの収容部15iを除く部分がケーシング15eの前面と平行な平面となっているのに対して、後方に突出した状態に形成されている。また、収容部15iは、裏面部15gの上部より下側に配置されている。そして、後述するように情報表示器151aの上部を支持するとともに、情報表示器151aの角度を調整する角度調整部材17は、情報表示器151aの下側で、裏面部15gの後方に突出する収容部15iより上に配置される。
そして、ケーシング15eの裏面部15gには、図8、図9に示すように、角度調整部材17の後述するカム17cが所定角度範囲となった場合にカム17cの一部が入り込んだ状態となるカム用孔15jがカム17cの位置に対応して左右に1つずつ形成されている。
また、図5、図6に示すように、前面操作ユニット150の上面に前側に向かって下り傾斜するように斜めに配置される情報表示器151aの下端側(前側)となるケーシング15eの下端面の左右には、この下端面に対して直角となるように斜め下方に延出する回動突起15hが設けられている。また、回動突起15hの先端部は、軸方向が左右方向に設定された円柱状に形成されている。そして、回動突起15hは、情報表示装置取付部材151bの後述する回動支持受部18aの先端凹部に係合される。そして、回動支持受部18aに係合された状態で回動突起15hは、円柱状の先端部を中心に回動自在に支持されるようになっている。従って、情報表示器151aは、その下端部を中心に、その上端部が上下動するように回動自在となり、前面が前側に下り傾斜するように傾いた情報表示器151aの角度(仰角)を変更可能となっている。なお、情報表示器151aの上部は、後述するように角度調整部材17に上下動可能に支持されるようになっている。
また、ケーシング15eの上端面には、図6、図8、図9等に示すように、前側が低く、後側が高くされた段差部15oが形成され、情報表示装置取付部材151bの後述する上表面壁182の表示器取付開口部181の上側の内側縁部の下側に係合して、ケーシング15eの上端の上限位置を規制するようになっている。
すなわち、情報表示器151aの上部は、後述するように角度調整部材17に下側から押されることにより、上方に向かって移動して、情報表示器151aの角度が調整されることになるが、ケーシング15eの段差部15oが情報表示装置取付部材151bの上表面壁182の表示器取付開口部181の上側となる内側縁部下側に係合することで、情報表示器151aの上端が情報表示装置取付部材151bから外れるのを防止している。
また、ケーシング15eの下端部が情報表示装置取付部材151bに回動自在に係合した状態で、段差部15oが情報表示器151aの上端が情報表示装置取付部材151bから外れるのを防止していることから、情報表示装置取付部材151bの表示器取付開口部181の上側に向かって、情報表示器151aを取り外すことができないようになっている。従って、後述するように、情報表示装置取付部材151bを操作装置16から取り外さないと、情報表示装置取付部材151bから情報表示器151aを取り外すことが困難となるが、情報表示装置取付部材151bを取り外した状態では、情報表示装置取付部材151bの裏面側から容易に情報表示器151aを取り外すことができる。
情報表示装置取付部材151bは、図5〜図12に示すように、前面側が前方に下り傾斜し、前記情報表示器151aが取り付けられる表示器取付部18と、表示器取付部18の上部にガラス枠140の下面に沿って左右方向に延在し、前記下面と対向する後述の対向面192aを有する上構成部19とからなる。
前記表示器取付部18は、前方に向かって下り傾斜するように斜めに形成されるとともに、情報表示器151aが取り付けられる矩形状の表示器取付開口部181を有する上表面壁182と、上表面壁182と間隔を開けて上表面壁182の下側にほぼ水平に配置される底壁183と、底壁183の前縁部と上表面壁182の表示器取付開口部181の下側となる内側縁部との間に設けられる前壁184と、底壁183の左右の側縁と上表面壁182の表示器取付開口部181の左右となる内側縁との間に設けられる左右の側壁185,185とを備える。
前記上表面壁182は、その外形が、操作装置16の後述する情報表示装置取付空間16aの上部開口16bに沿った形状となっており、上表面壁182が上部開口16bを閉塞するように配置されて、操作装置16に取り付けられるようになっている。
また、上表面壁182には、情報表示器151aの外形とほぼ同形の表示器取付開口部181を有し、この表示器取付開口部181に情報表示器151aが取り付けられるようになっている。
情報表示器151aの取付においては、後述するように情報表示装置取付部材151bの前壁184に設けられた回動支持受部18aに、情報表示器151aの下端から突出する回動突起15hが回動自在に嵌合されるとともに、情報表示器151aの上部が角度調整部材17に支持されることになる。
従って、タッチパネル表示ユニット151(情報表示装置)は、前記情報表示装置取付空間16a上部を塞ぐとともに、前記情報表示器151aを操作装置16に取り付ける情報表示装置取付部材151bを備えている。
また、上表面壁182の表示器取付開口部181の右側上部(後部)には、仮想遊技球表示器154の後述のカバー部材154aのレンズ154cが突出した状態に露出する仮想遊技球開口部18bが左右に長い形状に形成されている。また、上表面壁182の裏面の仮想遊技球開口部18bの下側には、図10に示すように、前記カバー部材154aの下端部が係合して支持される支持係合部18cが設けられている。支持係合部18cは、カバー部材154aの左右幅に対応して、上表面壁182の裏面から水平に後方に突出して形成されるとともに、支持係合部18cの左右両端部がカバー部材154aの左右移動を規制するように、取り付けられたカバー部材154aの左右の外側となる位置で上に向かって屈曲した形状に形成されている。
また、上表面壁182の表示器取付開口部181の左側には、角度調整部材17の後述する角度調整ダイヤル17aが突出した状態に露出するダイヤル開口部18dが形成されている。
前壁184は、その下側縁部が底壁183の前縁部と接合され、上側縁部が上表面壁182の裏面の表示器取付開口部181の下側の内側縁より下側に接合され、左右側縁部が側壁185,185に接続されている。
前壁184の内面の上端部の左右には、表示器取付部18に取り付けられる情報表示器151aの下端部左右の回動突起15hに対応する位置に上述の回動支持受部18aが形成されている。回動支持受部18aは、図6及び図10に示すように、先端部に回動突起15hの円柱状の先端部と嵌合する凹部が形成されている。
また、図6、図8、図9に示すように、前壁184の斜め下を向いた前面の上端部には、段差状の下係合部187が形成され、下係合部187の段差面が操作装置16の上部開口16bの下側となる内側縁部に下側(内側)から係合するようになっている。
すなわち、前記情報表示装置取付部材151bの表示器取付部18の前方部には、前記操作装置16の前面構成部材161に係合する下係合部187が形成されている。
この係合により、情報表示装置取付部材151b(タッチパネル表示ユニット151)の下端部(前端部)の上方への移動が規制されるようになっている。
前記側壁185,185は、下側縁部が底壁183の左右の側縁部の何れかに接合され、斜めとなる上側縁部が上表面壁182の表示器取付開口部181の左右何れかの内側縁部に接合され、前側縁部が前壁184の左右の側縁部の何れかに接合されている。
また、側壁185,185の後側縁部は、他の部材に接合されずに開放された状態となっている。そして、図10に示すように、左右の側壁185,185の後側縁部の上部には、それぞれ、角度調整部材17の後述する回転軸17bが回動自在に係合する軸受凹部18e,18eが形成されている。また、後から見て左側の側壁185の軸受凹部18e左側に隣設して側壁185と一体にボス18fが形成されている。このボス18fに、図7に示すようにビス18iを螺合することにより、軸受凹部18eからの回転軸17b端部の脱落を防止することができる。
また、後から見て右側の側壁185の右側には、上述のダイヤル開口部18dが形成されるとともに、ダイヤル開口部18dの右側には、側壁185と平行に軸受壁186が形成されている。なお、軸受壁186の下端部は、後から見て右側の側壁185に向かって屈曲し、側壁185に接合されている。また、軸受壁186の前縁部は、上表面壁182の裏面に接合されている。そして、軸受壁186の後側縁部には、側壁185,185の軸受凹部18e,18eと一直線上に並ぶ位置に軸受凹部18gが形成されている。
従って、角度調整部材17の回転軸17bは、側壁185,185の2つの軸受凹部18e,18eと、軸受壁186の軸受凹部18gとに回動自在に嵌合する。
また、軸受壁186の軸受凹部18gに隣設して軸受壁186と一体にボス18hが形成され、このボス18hに、図7に示すようにビス18iを螺合することにより、軸受凹部18gからの回転軸17bの端部の脱落を防止することができる。
上構成部19は、表示器取付部18の上側縁に沿って左右に延在して配置されるとともに、表示器取付部18の上面(前面)が斜めとなっていたのに対して、前面が垂直とされ、上面が水平とされている。すなわち、上構成部19は、垂直な前面壁191と、垂直な前面壁191の上縁部から下方に水平に延出する上面壁192とを備えるとともに、表示器取付部18の上表面壁182に一体に接続される前面壁191の上表面壁182との境界部分から後方に水平に延出する水平リブ193とを備え、これら前面壁191、上面壁192と水平リブ193とから断面コ字状に形成されている。
なお、上構成部19の表示器取付部18の左右の側縁に対応する位置と、側壁185に対応する位置には、それぞれ垂直リブ195,…が上面壁192と水平リブ193との間に渡って形成されている。
また、水平リブ193は、仮想遊技球表示器154の取り付けの邪魔とならないように、仮想遊技球開口部18bの上となる部分に形成されず、切り欠かれた状態となっている。
また、上面壁192と前面壁191とが接合される角部の左右の中央部は、ガラス枠140の前面側(前側の装飾部分)の下端部の形状に対応して、面取りした形状に凹んだ状態となっている。なお、これは、ガラス枠140下部の前面形状と、前面操作ユニット150の上部の前面形状とで上下で一体感を持たせるためのものである。
また、上構成部19は、上述のように閉状態のガラス枠140の下面に沿って配置されており、上面壁192の上面がガラス枠140の下面と対向する対向面192aとなる。
また、上構成部19の上面となる対向面192aの前部は、ガラス枠140のガラス板141より前となりガラス枠140の前面側の装飾部材が配置された部分の真下となり、対向面192aの後部がガラス枠140の前面側の装飾部材が配置された部分の下辺(下壁142)より後となる。
なお、下壁142は、ガラス枠140の前面側の装飾部材となる前面部の下端部から後方に延出したもので、その下側がガラス枠140の下面となり上構成部19の対向面192aの前部と対向する。また、下壁142の後端部は、上構成部19の対向面19の後端部よりは前となっている。
そして、タッチパネル表示ユニット151の上構成部19が閉じた状態のガラス枠140(透明部材保持枠)の真下に配置されることから、ガラス枠140を開状態にすると情報表示装置であるタッチパネル表示ユニット151の上下方向の移動が可能になり、ガラス枠140を閉状態にするとタッチパネル表示ユニット151の上下方向の移動が規制される。
また、上面が対向面192aとされた上面壁192には、その後端部から上方に延びる垂直壁194aと、垂直壁194aの上端部から前方に突出する突出片194bとから断面逆L字状に形成された不正防止部材194が左右方向に延設されている。
不正防止部材194は、その突出片194bが閉状態のガラス枠140の前面側の下壁142に裏面側から係合した状態となっている。従って、閉状態のガラス枠140前面側の下端と、その下側に配置される情報表示装置取付部材151bの上構成部19との上端との間の隙間からピアノ線、セル(樹脂の薄板)等の不正部材(異物)を挿入して、不正行為を行おうとした場合に、不正部材の先端が不正防止部材194の垂直壁194aに当ってしまい不正部材の挿入が阻止される。なお、不正部材を斜め下側に向けて挿入しようとした場合には、不正防止部材194の垂直壁194aと上構成部19の上面壁192とにより不正部材の挿入が阻止され、不正部材を斜め上側に向けて挿入しようとした場合には、不正防止部材194の垂直壁194aと突出片194bとにより不正部材の挿入が阻止される。また、不正防止部材194が上構成部19上で左右両端部間に渡って左右に延在しているので、不正部材を左右斜めに挿入しようとしても挿入が阻止される。
また、上構成部19の不正防止部材194が、ガラス枠140の前面側の下壁142に係合していることにより、ガラス枠140を閉じた状態で、上構成部19の前後方向(前方)の移動が規制される。これにより、ガラス枠140を閉じた状態では、タッチパネル表示ユニット151の上下方向及び前後方向(前方)の移動が規制されることになり、タッチパネル表示ユニット151が操作装置16から外れるのを確実に防止することができる。特に、不正防止部材194は、ガラス枠140の下壁142の裏面側に係合しているので、上構成部19、すなわち、タッチパネル表示ユニット151に前方に引き出すような力が作用しても、タッチパネル表示ユニット151が前方に移動するのを確実に阻止し、タッチパネル表示ユニット151が前方に引き出されて外されるのを確実に防止することができる。なお、上構成部19の後には、図6に示すように操作装置16の後述の取付部材163が配置されており、不正防止部材194の下壁142への係合が必ずしも上構成部19の後方への移動を規制しない状態となっていても、上構成部19の後方への移動が不可能となっている。
すなわち、この封入球式遊技機100において、前記上構成部19の対向面には、上方に延びて前方に屈曲し、前記透明部材保持枠としてのガラス枠140の前面部の下端部から後方に延出し前記下面を有する下壁142と係合して、外部からの異物(不正部材)の侵入を防止する不正防止部材194が左右方向に延設されている。
また、上構成部19は、その左右端部に側面壁196,196が設けられ、該側面壁196,196の外面側に、操作装置16の後述する前面構成部材161の対向壁162に係合する係合手段19a,19aが形成されている。
前記対向壁162は、後述するように、前面構成部材161の上端部において、情報表示装置取付空間16aの上部開口16b側の左右の内側縁となる部分に、ガラス枠140の下面に対向して形成されている。
左右の係合手段19a,19aは、左右対称となるように同様の形状を有するもので、上構成部19の側面壁196,196の下端部から前記水平リブ193を延長した状態に外側に向かって水平に延出する横板19b,19bと、横板19b,19bの側端(左右の横板19bの外側となる端)から屈曲して上方に延出する縦板19c,19cとを有する係合部材19d,19dを備える。
また、縦板19c,19cは、その上端部の厚みがその下側より厚くされることで、上端面の面積が縦板19c,19c下部の断面積より広くされている。そして、縦板19c,19cの上端面が、前記対向壁162の下側に配置されて、対向壁162の下面と係合する係合面19g,19gとなっている。なお、上側が厚くされた縦板19c,19cの外側の側面の上部はテーパが付けられた傾斜面となっている。
さらに、係合手段19a,19aは、前記係合部材19d,19dの縦板19c,19cと側面壁196,196との間に形成された操作空間19e,19eに設けられ、前記縦板19c,19cから内側となる側面壁196,196に向かって水平に延出するとともに、先端部が上方に屈曲したL字状の係合操作部材19f,19fを備える。
なお、係合操作部材19f,19fの上に屈曲した部分と、縦板19c,19cとの間には、指を挿入可能な間隔があけられ、係合操作部材19f,19f(上に屈曲した部分)と、側面壁196,196との間には、係合操作部材19f,19fによる係合解除操作が可能な間隔が開けられている。
そして、係合手段19a,19aにおいては、その係合部材19d,19dの縦板19c,19cの係合面19g,19gが、対向壁162の下面と対向した状態に配置されることで、上構成部19が取り外し不可となるように操作装置16に係合した状態となっている。
また、係合面19g,19gの真上となる部分には、対向壁162が配置されているが、係合面19g,19gの内側となる部分は、情報表示装置取付空間16aの上部開口16bとなり、上方が開放された状態となっている。従って、係合面19g,19gを有する縦板19c,19cを内側にずらすことで、係合面19g,19gの上側に対向壁162がある状態から、係合面19g,19gの上側が開放され、係合が解除されて上構成部10を取り外し可能とすることができる。
また、係合部材19d,19dは、情報表示装置取付部材151bの一部として合成樹脂で一体成型されており、係合部材19d,19dは、容易に弾性変形可能となっている。
従って、係合操作部材19f,19fの屈曲した上端部に指をかけて、左右方向に沿って上構成部19の内側となる方向に力をかけることで、係合部材19d,19dの縦板19c,19c、もしくは縦板19c,19cと横板19b,91bとを弾性変形させて、係合面19g,19gが対向壁162,162より内側となるように曲げることで、上構成部19を操作装置16から外すことが可能となる。なお、上構成部19の上には、閉状態のガラス枠140が配置され、操作空間19e、19eの上を塞いでいるので、上述の操作に先だってガラス枠140を開状態とする必要があり、ガラス枠140を開状態とすることで、操作空間19e、19eの上が開放されて係合部材19d,19dの係合を解除する操作が行えるとともに、上構成部19の上方への移動が可能となる。
従って、封入球式遊技機100において、前記操作装置16の上部には、前記ガラス枠140の下面に対向する対向壁162,162が前記情報表示装置取付空間16aの両側方に設けられ、前記上構成部19の左右両端部には前記操作装置16の対向壁162,162の情報表示装置取付空間16a側下部に係合する係合手段19a,19aが設けられ、前記係合手段19a,19aは、前記上構成部19の側面から側方に延びる横板19b,19bと、該横板19b,19bの側端から上方に屈曲した縦板19c,19cと、該縦板19c,19cの上端に形成され前記対向壁162,162に係合する係合面19g,19gとを有する係合部材19d,19dと、前記上構成部19の側面と前記係合部材19d,19dで形成される操作空間19e,19eに設けられ、前記係合部材19d,19dの縦板19c,19cから前記上構成部19側面に延び、上方に屈曲するL字状の係合操作部材19f,19fとから成り、前記ガラス枠140を開状態にすると、前記係合操作部材19f,19fを上方から操作してタッチパネル表示ユニット151を取り外し可能になり、前記ガラス枠140を閉状態にすると前記操作空間19e,19eが前記ガラス枠140の下面に塞がれるようにしている。
また、操作装置16から取り外されたタッチパネル表示ユニット151を操作装置16に取り付ける際に、上構成部19の係合部材19d,19dを対向壁162,162に嵌合させる必要がある。この場合に、ガラス枠140を開放した状態で、操作装置16の上部開口16bの上部となる上構成部19の取付位置の上方から上構成部19を下方に移動させて取り付ける際に、上構成部19の左右において、係合部材19d,19dの最も外側の部材となる縦板19c,19cの外側の側面が操作装置16の対向壁162,162の上部開口16bの内側の側縁に接触する。そして、上構成部19を下方に移動させると縦板19c,19cの上部の外側側面がテーパとなっていることにより、対向壁162,162に外側の側面が接触した縦板19c,19cが内側に撓むように弾性変形し、対向壁162,162を通過する。そして、縦板19c,19cの上端が対向壁162,162より下となるまで上構成部19を下降させた際に、縦板19c,19cが対向壁162,162の規制から解除されて弾性変形した状態から復帰する。すなわち、内側に撓むように弾性変形した縦板19c,19cが外側に戻って真っ直ぐに立った状態となり、縦板19c,19cの上面である係合面19g,19gが対向壁162,162と一部が上下に重なる位置となり、対向壁162,162の下側に縦板19c,19cの係合面19g,19gが係合した状態となる。
なお、係合手段19aは、上構成部19の後端部より僅かに前側から前端部まで形成されており、係合手段19aの後側には、上面壁192の後縁部の左右端部からそれぞれ左右に延出する上面延出部192b,192bが配置され、その上面には、不正防止部材194の垂直壁194a部分だけ(不正防止部材194から突出片194bを除いた部分)が設けられている。
仮想遊技球表示器154は、図5及び図7に示すように、複数(例えば、5個程度)のLED154hを備えたLED基板154bと、LED154h上を覆うレンズ154cを備えたカバー部材154aとを有する。
前記LED154hは、LEDである発行素子の周囲を囲む透光部材であるランプ球の大きさが、ほぼ遊技球の大きさとなるものである。なお、この例において、ランプ球の形状は、半球状、円錐台状もしくは釣り鐘状であり、底面の径が遊技球の径にほぼ等しいものとなっている。また、1つのランプ球内に色の異なるLED素子が3つもしくは2つ配置され、各LED154hが複数色に発光可能となっていても良い(所謂三色LEDを用いても良い)。また、複数のLED154hは、LED基板154b上に互いに近接した状態で一列に並べて配置されている。
カバー部材154aは、その上下方向の中央部がLED基板154b上に一列に並んだ複数のLED154hを一体に覆う透明で光学素子として機能するレンズ154cとなっており、レンズ154cの上側が上取付部材154e、レンズ154cの下側が下取付部材154fとなっている。そして、上取付部材154eは、上構成部19の前面壁191の右側で、かつ、前面壁191の仮想遊技球開口部18bの上方となる裏面に形成されたボス19h(図10に図示)にビス止めされるビス止め部154gを有する。
また、下取付部材154fは、表示器取付部18の上表面壁182の裏面に沿って配置されるとともに、上表面壁182の裏面に形成された支持係合部18cに係合して左右及び下への移動が規制された状態に係合している。
また、カバー部材154aのレンズ154cの裏面側には、LED基板154bを取り付けるためのLED取付部154iが設けられ、LED取付部154iに設けられた、図示しないボスに、LED基板154b中央部のネジ孔を介してビスを螺合して締結することにより、カバー部材154aにLED基板154bが取り付けられている。
また、仮想遊技球表示器154は、表示器取付部18に取り付けた状態で、レンズ154cに覆われるとともに一列に並んだ複数のLED154hが横長の仮想遊技球開口部18bから露出し、複数のLED154hが左右方向に沿って一列に並んだ状態となる。
また、仮想遊技球表示器154のタッチパネル表示ユニット151(前面操作ユニット150)における取付位置は、前から見て情報表示器151aの右側となる。また、封入球式遊技機100においては、遊技盤1の下側において、右下側の発射位置から左上側に向かって遊技球が発射されるようになっており、仮想遊技球表示器154は、前面操作ユニット150の遊技球の発射側に配置されている。
そして、仮想遊技球表示器154は、上述の複数のLED154hを遊技者が保有する遊技球に見立てて表示を行う。例えば、遊技球が発射される度に減少する様子や入賞により増加する様子を、一列に並んだ複数のLED154hをタイミングをずらして順次点灯させたり消灯させたり点滅させたりすることで、一列に並んだLED154hに沿って光が左右方向に移動するような表現が可能であり、これを遊技球が流動している状態に見立てることができる
また、持球数の残数が減少し、LED154hの数以下となった場合は、仮想遊技球表示器154においては、点灯するLED154hの数と、持球数とを等しくする。すなわち、例えば、LED154hが5個の場合に、持球数が5個となった段階で、LED154hを全部点灯した状態とし、次いで、遊技球の発射に伴って持球数が1個減る度に1個のLED154hを消灯することにより、持球数が残り僅かであることと、現在の持球数を報知する。なお、上述のように仮想遊技球表示器154は、前面操作ユニット150において遊技球の発射側となる右側に配置されており、遊技球を循環使用しないパチンコ遊技機において、上皿の発射装置(発射位置)に遊技球が導入される側となる右端部に対応する位置に仮想遊技球表示器154が配置されていることになる。
従って、遊技者は、仮想遊技球表示器154において、上述のように1つずつ遊技球が減少するようにLED154hが消灯していく様子(左側のLED154hから右側に順次消灯する様子)と、封入球式でないパチンコ遊技機において、持球が残り少なくなって上皿の右端にだけ遊技球がある状態で、遊技球が発射に伴って減少する様子とを重ね合わせて考えることができる。これにより、仮想遊技球表示器154における上述の表示が持球数が残り僅かであることを示していることを、特に説明しなくても、遊技者が直感的に認識することができる。
従って、封入球式遊技機100は、底面が遊技球とほぼ同じ大きさの概略半球状(円錐台状、釣り鐘状等を含む)のLED154hを複数個左右方向一列に並設した仮想遊技球表示器154を、前記情報表示装置となるタッチパネル表示ユニット151の(発射位置側の)側方(すなわち、右側部)に設け、遊技球が発射位置に送られた場合に、前記LED154hから発光される光が側方(左右方向)に移動するように作動させるようになっている。
角度調整部材17は、表示器取付部18に下端部が回動自在に係合した情報表示器151aの上部を支持するとともに、情報表示器151aの上部を上下動させることで、情報表示器151aの角度(仰角)を調整(チルト調整)するもので、表示器取付部18の情報表示器151aの上部の下側となる位置に左右方向に沿って配置され、表示器取付部18に回動自在に支持される回転軸17bと、回転軸17bの一方の端部に配置され、該回転軸17bに固定されて回転軸17bと一体に回転する角度調整ダイヤル17aと、回転軸17bの情報表示器151aと上下に重なる位置の左右に固定され、回転軸17bと一体に回転するカム17cとを有する。
回転軸17bは、上述のように表示器取付部18の側壁185,185及び軸受壁186に形成された軸受凹部18e,18gに回動自在に係合するとともに、ビス18iにより軸受凹部18e,18gから脱落しないように支持されている。
前記角度調整ダイヤル17aは、円板状のダイヤルでその中心に回転軸17bが固定され、回転軸17bと一体に回転可能とされるとともに、その一部が表示器取付部18の上表面壁182のダイヤル開口部18dから上表面壁182の前面側に遊技者が操作可能に露出している。
従って、情報表示装置であるタッチパネル表示ユニット151の表面を構成する上表面壁182の前面に一部が露出する角度調整ダイヤル17aを操作することにより、回転軸17bを回転可能となっている。
カム17c,17cは、図8、図9に示すように、その中心に開けられた貫通孔に回転軸17bが回転不可に挿通されている。例えば、貫通孔及び回転軸17bの貫通孔に挿通される部分が断面円形以外の形状となっていることで回転軸17bに対するカム17cの回転が規制されるようになっている。また、これにより、2つのカム17c,17cの回転位相が合わせられるようになっている。
そして、カム17c,17cの外周の形状は、例えば、回転中止からの外周までの距離が最も短くなる角度を0とした場合に、回転中心から外周までの距離が角度が大きくなるほと遠くなる形状となっている。そして、角度が0に戻る直前となる角度でカム17c,17cの外周から回転中心までの距離が最大となり、角度0の部分で半径方向に沿った段差17dが形成されて上記距離が最低となるようになっている。そして、カム17c,17cの外周が情報表示器151aの上部の裏面に当接することで、上述のように角度調整部材17により情報表示器の上部が支持されている。
そして、角度調整ダイヤル17aを操作することにより回転軸17bを回転させることでカム17c,17cを回転させることができる。また、図9に示すようにカム17c,17cの角度0となる段差17dが情報表示器151aの裏面と直交した状態、すなわち、カム17c,17cの角度0となる外周部分が情報表示器151aの裏面に当接した状態では、角度0の直前となる最も回転中心から距離がある外周部分が情報表示器151aのケーシング15eの裏面部15gのカム用孔15jに入り込む。これにより、裏面部15gのカム用孔15jの真上の近傍に、カム17c,17cの段差17dの下側となる角度0の最も回転中心に近い外周部分が当接することが可能となる。
この状態が、情報表示器151aの上部が最も低くされた状態で、情報表示器151aの角度が最も水平に近い状態となる。なお、この状態では、カム17c,17cの段差17dの面がケーシング15eの裏面部15gのカム用孔15j側の内側縁部に接触して、裏面部15gとカム17c,17cとが係合した状態となり、下端部を中心に回動自在な情報表示器151aが極めて安定した状態となる。すなわち、下端部を中心に回動自在な情報表示器151aのがたつきが確実に防止される。
また、この状態では、段差17dが上述のように裏面部15gのカム用孔15j側の内側縁部に接触しているので、回転軸17bの回転方向が情報表示器151aの上部を高くする方向、すなわち、情報表示器151aをより傾ける方向だけに回転可能となるように規制される。
これにより、角度調整ダイヤル17aを操作する遊技者は、これ以上情報表示器151aの傾斜角度を小さくすることができないことを認知することができ、さらに、角度調整ダイヤル17aを同方向に回転させることにより、傾斜角度を小さくしようとしたのに傾斜角度が大きくなってしまうようなことがない。
また、この状態から傾斜角度を大きくする方向に回転すると、情報表示器151aの裏面に当接するカム17c,17cの外周面がカム17c,17cの回転中心から遠くなることで、情報表示器151aの上部が押し上げられて情報表示器151aの傾斜角度が大きくなる。そして、図8に示すように、情報表示器151aの裏面に当接するカム17c,17cの外周面からカム17c,17cの回転中心までの距離が最大となる回転角度より僅かに手前の回転角度において、情報表示器151aのケーシング15eの段差部15oが情報表示装置取付部材151bの上表面壁182の表示器取付開口部181の上側となる内側縁部下側に当接し、情報表示器151aの上部が、それ以上、上方に移動できない状態となる。
この状態で、さらにカム17c,17cを回転させようとした場合に、ケーシング15eの弾性変形等により僅かにカム17c,17cが回転する可能性があるが、回転角度が上述の0となるまで回転することはできず、カム17c,17cの回転が規制される。
これにより、角度調整ダイヤル17aを操作する遊技者は、これ以上情報表示器151aの傾斜角度を大きくすることができないことを認知することができ、さらに、角度調整ダイヤル17aを同方向に回転させることにより、傾斜角度を大きくしようとしたのに傾斜角度が小さくなってしまうようなことがない。
また、この状態では、情報表示器151aが上表面壁182とカム17c,17cとに挟持された状態となり、下端部を中心に回動自在な情報表示器151aが極めて安定した状態となる。すなわち、情報表示器151aのがたつきが確実に防止される。なお、情報表示器151aが傾斜角が最大と最小との間にある場合も、情報表示器151aの下端部が表示器取付部18の回動支持受部18aに係合し、情報表示器151aの上部が角度調整部材17に載置され、情報表示器151aの周囲が上表面壁182の表示器取付開口部181の内側縁に囲まれた状態なので、情報表示器151aのがたつきは最小限度に抑えられるようになっている。
以上のように、この封入球式遊技機100においては、前記表示器取付部18に、情報表示器151aを取り付ける表示器取付開口部181が形成され、前記情報表示器151aは、下端部を表示器取付部18に回動可能に係合した状態で、前記表示器取付開口部181内に配置され、前記情報表示装置取付部材151bには、前記情報表示器151aの上部を上下動させることにより、情報表示器151aの傾斜角を調整可能な角度調整部材17が設けられている。
また、角度調整部材17は、情報表示装置取付部材151bに左右方向に配置された回転軸17bと、該回転軸17bと一体に回転可能で表示器取付部18の表面に露出された角度調整ダイヤル17aと、前記回転軸17bに一体に回転可能に設けられるとともに、情報表示器151aの上部裏面に当接して回転に伴って情報表示器151aの上部を上下動させるカム17c,17cとを備えている。
操作装置16は、図3、図4、図13、図14等に示すように、前面枠本体130の下部に備わった取付盤131の前面を前方から覆った取付部材163と、取付部材163の前面に取り付けられた前面構成部材161とを備える。上述したようにガラス枠140は前面枠本体130のうち上下方向中央より少し下側から上端部に渡る部分を前方から覆っているが、取付部材163は前面枠本体130のうち残りの下側の部分(取付盤131)を前方から覆っている。
前面構成部材161は、封入球式遊技機100の前面側下方に設けられており、上述のタッチパネル表示ユニット151、仮想遊技球表示器154、スピーカ155及び発射スライドボリューム153を配設するために前方側に膨出している。すなわち、前面構成部材161は取付部材163の前面全体を覆うように取付部材163の前面に取り付けられており、前面構成部材161がガラス枠140よりも前方へ膨出した状態に形成されている。前面構成部材161が前方に膨出した状態に設けられているので、前面構成部材161と取付部材163との間にスペースが形成され、タッチパネル表示ユニット151、仮想遊技球表示器154及び発射スライドボリューム153を傾斜させた状態で配設できるようになっている。また、前記スペースの中央部がタッチパネル表示ユニット151を取り付けるための情報表示装置取付空間16aとなり、タッチパネル表示ユニット151は、その下部を情報表示装置取付空間16a内に収容した状態で、情報表示装置取付空間16aの上部開口16bを閉塞するように操作装置16に取り付けられる。
従って、封入球式遊技機100の操作装置16は、前記発射操作部が取り付けられ前方に膨出した形状の前面構成部材161と、該前面構成部材161の後面を塞ぎ前記前面枠120に取り付けられる取付部材163とを備えるとともに、上方が開口して前記情報表示装置を取り付けるための情報表示装置取付空間16aを有する。
また、前面構成部材161の裏面(取付部材163側の面)には、雌のネジ穴が幾つか形成されており、取付部材163にはこれらネジ穴に対応する位置においてネジ貫通孔が形成され、取付盤131にはこれらネジ穴に対応する位置においてネジ貫通孔が形成されている。そして、操作装置16を前面枠本体130の前面側のガラス枠140の下側に取り付ける場合には、前面構成部材161の裏面に取付部材163を取り付け(操作装置16を組み立て)、取付部材163を取付盤131に向けた状態で取付盤131の前面下部を操作装置16で覆い、取付盤131の裏面からネジをそれぞれのネジ貫通孔に通し、それらネジを前面構成部材161のネジ穴に螺合させる。
前面構成部材161の左右方向中央部であってその上部には、略矩形状の切欠き164が形成され、この切欠き164が前面構成部材161と取付部材163とを接合した際に、上述の上部開口16bとなる。
また、前面構成部材161の切欠き164に臨む左右の内側縁部には、図14に示すように、それぞれ上下(前後)2カ所に、内側縁部から切欠き164の中央、すなわち、情報表示装置取付空間16aに向かって突出する側方支持部16d,16eが形成されている。側方支持部16d,16eは、操作装置16に取り付けられる情報表示装置取付部材151bの表示器取付部18(上表面壁15j)の左右側縁部の下側に配置され、表示器取付部18の左右側縁部を支持するようになっている。
また、前面構成部材161の切欠き164の下側の内側縁部は、図6に示すように上述の情報表示装置取付部材151bの表示器取付部18の前壁184に形成された下係合部187が下側(内側)から係合する上係合部16fとなっている。すなわち、前構成部材の下側の内側縁部の上係合部16fは、情報表示装置取付部材151b(表示器取付部18)の上表面壁182と前壁184との角部に形成された下係合部187に係合し、情報表示装置取付部材151bの上方への移動を規制する。
従って、封入球式遊技機100において、前記情報表示装置取付部材151bの表示器取付部18の前方部には、前記操作装置16の前面構成部材161に係合する下係合部187が形成され、前記前面構成部材161には、前記下係合部187に係合する上係合部16fと、当該前面構成部材161から前記情報表示装置取付空間16aに突出し、前記表示器取付部18の側部を下から支える側方支持部16d,16eとが形成されている。
また、前面構成部材161の後述するスピーカ取付凹部166は、前側に膨出する前面構成部材161の内側となる空間の左右の中央部の下部に前から後に向かって延出した状態となっている。従って、スピーカ取付凹部166は操作装置16内部となる情報表示装置取付空間16aの下側に配置され、スピーカ取付凹部166の上面が、情報表示装置取付空間16aに臨んでいる。そして、スピーカ取付凹部166の上面には、その左右にそれぞれ、前後方向に延在し、上端面が略水平となった載置リブ167,167が形成されている。
そして、タッチパネル表示ユニット151を操作装置16に取り付けた場合に、タッチパネル表示ユニット151の情報表示装置取付部材151bの表示器取付部18の底壁183が情報表示装置取付空間16a内で載置リブ167,167上に載置された状態となる。
前面構成部材161は、その左右両側部に、側方に向いて開口した空間部16cを形成可能な空間形成部165,165を備える。空間形成部165,165は、前面構成部材161の側部から延設されている。すなわち、封入球式遊技機100を正面側から見た場合に、空間形成部165,165が前面構成部材161の上部開口16b及びスピーカ取付凹部166の左右それぞれの側部から側方に向かって延出するように設けられ、空間形成部165,165のそれぞれの後方にポケット状の空間部16c,16cが形成され、左側の空間部16cは左方に向いて開口し、右側の空間部16cは右方に向いて開口している。
右側の空間形成部165は、その空間形成部165の前面部を構成し、前方側に膨出した湾曲状の前面形成部165aと、その空間形成部165の下面部を構成した底面構成部165bとを備える。封入球式遊技機100を側面側から見た場合、前面形成部165aは、その前面上部から前面下部に向かうにつれて徐々に前方に膨出するように湾曲した状態に設けられている。前面形成部165aの下端から底面構成部165bの上端にかけて連続するように、前面形成部165aが底面構成部165bと一体に形成されている。底面構成部165bは、その下部からその上部に向かうにつれて徐々に前方に膨出するように湾曲した状態に設けられている。
一方、取付部材163は、その前面の上端部に、図6に示すように、支持壁16gが水平に左右に延在するように前側に突出して形成されており、この支持壁16g上に情報表示装置取付部材151bの上構成部19が載置されて支持された状態となっている。すなわち、支持壁16g上面に上構成部19の底面を構成する水平リブ193の下面が当接した状態となっている。
また、取付部材163は、空間後面部170,170を左右それぞれに有する。そして、右側の空間後面部170の前方には、右側の空間形成部165が配置され、右側の空間後面部170に相対向している。
右側の空間部16cは右側の空間形成部165のうち前面形成部165aと空間後面部170との間に形成されており、空間後面部170が空間部16cの後部内側面を構成している。右側の空間部16cは、右側方に開口しており、全体としてポケット状に形成されている。
また、前面構成部材161は、空間部16cの開口158から挿入された遊技者の手を載置可能な載置部169,169を左右それぞれの側部に有する。そして、右側の空間形成部165における空間部16cの下部内側面を構成する部位に、開口158から挿入された遊技者の手(主に右手)を載置可能な右側の載置部169を形成している。また、右側の載置部169が空間部16cからその右方外側に延在するように、右側の空間形成部165の下方部位が延設されている。すなわち、右側の載置部169が右側の前面形成部165aと底面構成部165bとの境界線を通った水平面状に形成されており、封入球式遊技機100を正面側から見た場合にその載置部169の一部が前面形成部165aの後ろ側に配設され、その載置部169の他の部分が底面構成部165bの上側において空間部16cから右方に延出している。右側の載置部169のうち空間部16cから右方に延出した部分は、略平坦に形成されている。
この封入球式遊技機100は、従来のパチンコ遊技機に設けられた遊技球の発射を操作するための回転操作式の操作ハンドルに代えて、上述のハンドルタッチ検出部材152,152及び発射スライドボリューム153を有する。
右側の空間形成部165における空間部16cの前部内側面を構成する部位に、開口158から挿入された遊技者の手(主に右手)を検出して発射装置61を作動させるための信号を出力する右側のハンドルタッチ検出部材152を設けている。
詳細に説明すると、右側のハンドルタッチ検出部材152は、右側の前面形成部165aと右側の空間後面部170との間に配置さている。そして、右側のハンドルタッチ検出部材152は、右側の前面形成部165aを後ろから覆うとともに右側の載置部169の一部(主に、空間部16c内に存する部分)を上から覆うように設けられている。そして、右側のハンドルタッチ検出部材152は、前面構成部材161の右側部に形成されたポケット状の空間部16cの前部内側面を構成する。また、ハンドルタッチ検出部材152は、金属板で構成され、従来の操作ハンドルに設けられていたタッチセンサを有するものであり、遊技者の手のハンドルタッチ検出部材152に対する接触によって信号を発射制御装置に出力し、発射制御装置の制御の元に発射装置61を作動させて遊技球を発射させるものである。
また、右側の載置部169が右側の空間部16cから右方外側に延出した状態となっているので、遊技者が手(主に右手)を右側の空間部16cに入れて右のハンドルタッチ検出部材152に触れた状態で手を載置部169に置けるようになっている。すなわち、載置部169は、ハンドレストとして機能する。
また、遊技者が右手を右側の空間部16cに入れた状態では、右側の空間形成部165の前面側であって開口158の縁部が、遊技者の右手で把持可能な把持部165cとして構成されている。具体的には、遊技者の右手の人差し指、中指、薬指及び小指を右側の空間部16cに入れた状態で、ハンドルタッチ検出部材152に触れて、親指を右側の空間部16cから出して空間形成部165の前方に位置させて、把持部165cを把持することが遊技者にとって可能となっている。また、遊技者が手を載置部169に載置した状態で、把持部165cを手で把持することが可能とされている。
また、従来、発射勢の調整は、操作ハンドルを回転することにより行われていたが、この封入球式遊技機100では、操作レバー156の上下動させることにより行われる。そして、発射装置61における遊技球の発射勢を調整可能な操作レバー156は、空間形成部165の前面側表面であって開口158の縁部(把持部165c)の近傍に備えられている。そして、この封入球式遊技機100では、遊技者の手で把持部165cを把持した状態で操作レバー156を操作可能に構成している。そして、操作レバー156を備えた発射スライドボリューム153により発射勢を調整できるようになっている。
具体的には、前面機能体としての発射スライドボリューム153は、右側の空間形成部165のうち前面形成部165aとハンドルタッチ検出部材152との間において前面形成部165aの裏面に取り付けられている。その前面形成部165aには、上下に長尺なスリット165dが形成されており、発射スライドボリューム153の可動部がスリット165dから前方へ突出し、その可動部に操作レバー156が取り付けられている。
また、操作レバー156は、発射スライドボリューム153の可動部とともにスリット165dに沿って上下に移動可能に設けられている。遊技者の右手の人差し指、中指、薬指及び小指を右側の空間部16cに入れ、ハンドルタッチ検出部材152に触れ且つ把持部165cを把持した状態で、親指を右側の空間部16cから出してその親指で操作レバー156を上下に操作できるようになっている。
また、操作レバー156を上又は下に移動すると発射勢が強くなり、逆に移動すると発射勢が弱くなるようになっている。この操作レバー156は、任意の位置で止められるようになっており、手を離してもバネ等により発射勢を最低とする位置に戻ることがないので、一度、遊技者が発射勢を決めたら、操作レバー156から手を離して、ハンドルタッチ検出部材152に手を触れるだけで遊技球が発射可能となる。
一方、左側の空間形成部165は、封入球式遊技機100の上下に延在した中心線に関して右側の空間形成部165と線対称に設けられており、左側の載置部169は、封入球式遊技機100の上下に延在した中心線に関して右側の載置部169と線対称に設けられており、左側のハンドルタッチ検出部材152は、封入球式遊技機100の上下に延在した中心線に関して右側のハンドルタッチ検出部材152と線対称に設けられている。但し、左側の空間形成部165には、右側の空間形成部165のようにスリットが形成されていない。
取付部材163の左側の空間後面部170も、右側の空間後面部170と同様に、左側の空間形成部165の後方においてその空間形成部165に相対向しており、左側の空間部16cの後部内側面を構成している。また、左側のハンドルタッチ検出部材152は、右側のハンドルタッチ検出部材152と同様に、左側の前面形成部165aと空間後面部170との間に配置され、左側の空間部16cの前部内側面を構成している。
空間形成部165,165は、遊技者の左右何れの手でもそれぞれの載置部169,169に載置可能に、封入球式遊技機100の下部前面側の左右両側部にそれぞれ設けられている。また、ハンドルタッチ検出部材152,152は、封入球式遊技機100の下部の前面操作ユニット150の左右にそれぞれ設けられているので、右手でも左手でも遊技球の発射の操作が可能となっている。
この封入球式遊技機100では、左側の空間形成部165に発射スライドボリューム及び操作レバーが設けられていないが、右側の空間形成部165と同様に左側の空間形成部165の裏面側に発射スライドボリュームを設け、左側の空間形成部165の前面側表面にも操作レバーを設けても良い。左側の空間形成部165に発射スライドボリューム及び操作レバーを設けた場合には、右側の空間形成部165に発射スライドボリューム153及び操作レバー156を設けなくても良いし、設けても良い。
この前面操作ユニット150では、以下のようにして、スピーカ155が取付部材163を介して前面構成部材161に取り付けられている。すなわち、前面構成部材161の左右方向中央部であってその下部には、後方に窪んだ状態に形成されたスピーカ取付凹部166が設けられている。スピーカ取付凹部166の後ろ側底面には、開口168が形成されている。一方、取付部材163の左右方向における中央部であってその下部には、前方に向かって凸状に設けられたスピーカ取付部171が形成されている。前面構成部材161が取付部材163と前後に重なって取付部材163に組み付けられた場合に、スピーカ取付部171の前面がスピーカ取付凹部166の後ろ側底面と対向している。また、スピーカ取付部171の前面には、スピーカ取付部171の裏面まで貫通した開口172が形成されており、スピーカ取付凹部166の開口168がスピーカ取付部171の開口172と前後に重なっている。
取付部材163を正面側から見た場合には、スピーカ取付部171が前方に凸状に形成されているが、取付部材163を裏面側から見た場合には、スピーカ取付部171が前方に凹状に形成されている。スピーカ取付部171の裏面の凹部に、スピーカ155が収納されている。スピーカ155のコーン面が開口168及び開口172を閉塞するように、スピーカ155がスピーカ取付部171を介してスピーカ取付凹部166に設けられている。スピーカ155のコーン面は保護カバー173によって覆われており、この保護カバー173はスピーカ155とスピーカ取付部171の裏面との間に挟持された状態でスピーカ取付部171に取り付けられている。
なお、スピーカ155が取付部材163を介して前面構成部材161に取り付けられているが、前面構成部材161(主に、スピーカ取付凹部166の開口168と前後に重なる位置)に直接取り付けられていても良い。
スピーカ155は、その後方をエンクロージャー157によって覆われている。エンクロージャー157は、その前側が開放した箱状に形成されており、箱状内の空間にスピーカ155を配置させた状態で取付部材163の裏面に取り付けられている。また、エンクロージャー157は、右側(図3に示すように後ろから向かって見た場合には左側)に延出した状態に設けられており、エンクロージャー157の一部が取付部材163の右側の空間後面部170を後ろから覆っている。エンクロージャー157が前側に開放した箱状に形成されているから、空間後面部170とエンクロージャー157とによって包囲された内部空間が形成され、これにより、スピーカ155により発生する振動を右のハンドルタッチ検出部材152に触れている遊技者の手に伝えて、遊技者が手で音に基づく振動を体感可能となっており、ボディソニックの一種となっている。なお、本実施形態では左側の空間後面部170がエンクロージャー157によって覆われていないが、エンクロージャー157が左側に延出した状態に設けられ、その延出した部分が左側の空間後面部170を後ろから覆っても良い。
以上のような封入球式遊技機100においては、以下のように遊技領域1aに発射された遊技球が回収されて遊技球が循環使用されるとともに、第1枠制御基板81及び第2枠制御基板からなる枠制御装置が遊技者が保有する持球数を演算する。
すなわち、封入球循環ユニット200に回収されて発射位置に循環する遊技球は、球送り装置から発射ユニット60の発射位置に供給される。この際に、発射検出手段を兼ねる球送りセンサからの遊技球の検出信号に基づいて枠制御装置は、上述の持球数から1だけ減算する処理を行う。これにより、枠制御装置に管理される持球数が遊技球が発射される度に1ずつ減少することになる。そして、枠制御装置において、持球数が0となった場合には、枠制御装置が発射制御基板63からなる発射制御装置を制御して、遊技球の発射を禁止する。また、貸球を追加する貸球処理や貯球された再プレイ球を使用する再プレイ処理により、持球数が0より大きくなった場合には、遊技球の発射の禁止が解除され、再び、発射制御装置による遊技球の発射が行われる。
そして、発射装置61の発射位置に供給された遊技球は、発射装置61により遊技盤1前面側の遊技領域1aの下側から遊技領域1a内に発射される。そして、遊技領域1a内に発射された遊技球は、遊技領域1a内を流下し、発射された遊技球の一部が普通変動入賞装置9、特別変動入賞装置5、一般入賞口8等の入賞口に流入して入賞し、遊技盤1の裏面側に導かれてセーフ球となり、遊技盤1の裏面側のセーフ球の排出経路を通って遊技盤1の下側に流下する。
一方、遊技領域1a内を流下しても入賞することなく、遊技領域1aの下端部に至った遊技球は、アウト球として、遊技盤1の前面側下端部のガイドレール2が設けられていない中央部分から遊技盤1の下側に流下する。
そして、遊技盤1の下側に流下したアウト球及びセーフ球は、それぞれ封入球循環ユニット200の回収部材210から封入球循環ユニット200内に流入する。そして、回収された遊技球(アウト球、セーフ球)は、回収球センサに検出される。
また、発射に失敗して遊技領域1aでの遊技を行うことなく、発射ユニット60側に戻ってしまったファール球も回収され、ファール球センサに検出される。ファール球センサに遊技球が検出された場合に、枠制御装置は、持球数に1加算して、ファール球となった遊技球数が持球数から減算されたままとなるのを防止し、封入球式でないパチンコ遊技機において、ファール球が再発射可能となるのと同様に、封入球式遊技機においても、ファール球数に対応する個数の遊技球を再発射可能とすることができる。
そして、回収されたセーフ球、アウト球、ファール球である遊技球は、封入球循環ユニット200内の循環経路で待機した状態となる。そして、遊技球の発射に対応して待機している遊技球は一個ずつ球送り装置に至り、球送り装置により、上述のように発射位置に送られる。
そして、上述のように枠制御装置で算出された持球数は、タッチパネル表示ユニット151の情報表示器151aのLCDパネル15bに表示される。
また、LCDパネル15bには、上述のように貸球ボタン、再プレイボタンが表示されており、LCDパネル15b上に配置されたタッチパネル15aにおいて、貸球ボタンの位置をタッチすると、タッチパネル15aから枠制御装置に貸球ボタンの表示に対応する座標位置が入力され、枠制御装置において、貸球処理として、予め投入された金額に対応する遊技価値情報としての金額情報から所定額となる数値を減算し、所定額に対応する遊技媒体数を持球数に加算する。
また、タッチパネル15aにおいて、再プレイボタンの位置をタッチすると、タッチパネル15aから枠制御装置に再プレイボタンの表示に対応する座標位置が入力され、枠制御装置において、再プレイ処理として、予め貯球された遊技球数を示す遊技価値情報としての貯球数情報から所定遊技媒体数となる数値を減算し、所定遊技媒体数を持球数に加算する。なお、LCDパネル15bには、持球数に加えて遊技価値情報となる投入金額の残額(金額)及び貯球数が表示される。
従って、LCDパネル15bは、遊技者の保有する遊技価値情報と遊技者が保有する遊技媒体数を表示可能で、タッチパネル15aを操作することにより前記遊技価値情報を遊技に使用される遊技媒体数(持球数)に変換可能となっている。
また、LCDパネル15bを有する情報表示器151aは、角度調整ダイヤル17aを操作することにより、上述のように遊技者に対する仰角の調整が可能となっており、視野角の狭いLCDを用いるものとしても、遊技者の視認性を向上することができる。
また、遊技店の遊技機の入れ替え等において、この実施形態の封入球式遊技機100においては、前面枠本体130に対して遊技盤1が着脱可能となっているとともに、遊技盤1に各種入賞装置、遊技制御装置、演出制御装置、変動表示装置4が設けられているので、遊技盤1を交換することにより遊技内容を変更することができる。この際に、遊技球の発射操作と、持球数を含む遊技情報の表示及び操作とを行う前面操作ユニット150、前面操作ユニット150に関する制御を行う枠制御装置、発射制御装置、前面操作ユニット150とともに、封入球式遊技機100の前面を構成するガラス枠140、封入球された遊技球を回収して発射位置に循環される封入球循環ユニット200等は、そのまま使用することができる。
また、封入球式遊技機100の前面のデザインを変更する場合には、ガラス枠140及び前面操作ユニット150を前面枠本体130から取り外し交換することになる。この際には、前面操作ユニット150からタッチパネル表示ユニット151を取り外し、タッチパネル表示ユニット151を再利用したり、さらに、タッチパネル表示ユニット151からLCDパネル15b、タッチパネル15aを有する情報表示器151aを取り外し、情報表示器151aを再利用したりすることができる。
この際には、ガラス枠140を開放し、タッチパネル表示ユニット151の情報表示装置取付部材151bの上構成部19を上下動可能とし、かつ、上構成部19の係合手段19a,19aの係合操作部材19f,19fの操作を可能とする。
そして、係合操作部材19f,19fを操作することにより、上構成部19の係合手段19a,19aの係合部材19d,19dと、操作装置16の対向壁162との係合を解除するとともに、上構成部19を上方に引き上げることで、タッチパネル表示ユニット151を上方に引き上げて操作装置16から取り外す。すなわち、特に工具を用いることもなく、ガラス枠140を開放することで、タッチパネル表示ユニット151を取り外すことができ、これを再利用することができる。
また、タッチパネル表示ユニット151を容易に取り外せることから、容易に保守点検作業を行うことができる。なお、タッチパネル表示ユニット151を完全に取り外すには、情報表示器151aの接続端子15dから配線コネクタを取り外す必要がある。
また、タッチパネル表示ユニット151を取り外した後に、タッチパネル表示ユニット151の情報表示装置取付部材151bから情報表示器151aを取り外す際には、まず、情報表示装置取付部材151bの裏面側において、角度調整部材17の脱落を防止している二本のビス18iを取り外すことにより、角度調整部材17を取り外す。これにより、情報表示装置取付部材151bにおいて、情報表示器151aを支持していた角度調整部材17が無くなり、情報表示器151aを情報表示装置取付部材151bの裏面側から取り外すことができる。従って、タッチパネル表示ユニット151を操作装置16から取り外した状態で、二本のビス18iを取り外す容易な操作で、情報表示器151aだけを取り出すことができるので、情報表示器151aの保守点検作業をより容易にすることができる。
また、前面操作ユニット150のデザインを大幅に変更することにより、情報表示装置取付部材151bを再利用できない状態となっても、情報表示器151aだけを上述のように取り外して再利用することも可能であり、タッチパネル15aとLCDパネル15bとを備えることにより、封入球式遊技機100の中でも部品としての単価が高い情報表示器151aを極めて再利用しやすいものとし、情報表示器151aを再利用することで、遊技店における封入球式遊技機100の交換等にかかる費用を低減することができる。
以上のような封入球式遊技機100は、遊技領域1aが形成された遊技盤1を着脱可能に取り付ける前面枠120と、該前面枠120に開閉可能かつ閉状態にロック可能に取り付けられ前記遊技盤1の遊技領域1aを視認可能な開口窓部144を覆う透明部材(ガラス板141,141)を保持する透明部材保持枠(ガラス枠140)と、を有し、機内に所定数封入した遊技球を、発射位置から前記遊技領域1aに発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路(封入球循環ユニット200)を備えたものであり、遊技者が遊技を行うために操作する操作手段となる前面操作ユニット150を前記透明部材保持枠の下方に位置させて前記前面枠120の前面に取り付け、前記前面操作ユニット150は、所定の遊技情報を表示する情報表示器を有する情報表示装置(タッチパネル表示ユニット151)と、前記発射位置から発射する遊技球の発射勢を調整する発射操作部(ハンドルタッチ検出部材152及び発射スライドボリューム153)を有する操作装置16とから構成し、前記操作装置16は、前記発射操作部が取り付けられ前方に膨出した形状の前面構成部材161と、該前面構成部材161の後面を塞ぎ前記前面枠120に取り付けられる取付部材163とを備えるとともに、上方が開口して前記情報表示装置を取り付けるための情報表示装置取付空間16aを有し、前記情報表示装置は、前記情報表示装置取付空間16a上部を塞ぐとともに、前記情報表示器151aを操作装置16に取り付ける情報表示装置取付部材151bを備え、前記情報表示装置取付部材151bは、前面側が前方に下り傾斜し、前記情報表示器151aが取り付けられる表示器取付部18と、該表示器取付部18の上部に前記透明部材保持枠の下面に沿って左右方向に延在し、前記下面と対向する対向面を有する上構成部19と、から成り、前記透明部材保持枠を開状態にすると前記情報表示装置の上下方向の移動が可能になり、前記透明部材保持枠を閉状態にすると前記情報表示装置の上下方向の移動が規制される。
従って、封入球式遊技機において、遊技盤1が取り付けられる前面枠120に取り付けられる前面操作ユニット150が、遊技媒体数を含む遊技情報を表示する情報表示装置(タッチパネル表示ユニット151)と、遊技球の発射勢を調整する発射操作部(ハンドルタッチ検出部材152及び発射スライドボリューム153)を有する操作装置16とからなっている。
また、前面操作ユニット150は、概略以下の3つの部材からなっている。すなわち、前面操作ユニット150は、操作装置16の発射操作部を備えた前面構成部材161と、前面構成部材161を前面枠120に取り付ける操作装置16の取付部材163と、これらの部材からなる操作装置16の上方が開口した情報表示装置取付空間16aに取り付けられる前記情報表示装置(タッチパネル表示ユニット151)とである。
すなわち、比較的少ない部品点数からなる前面操作ユニット150を前面枠120に取り付けることで、封入球式遊技機に操作装置と情報表示装置とを取り付けることができ、製造効率、組み付け作業効率が高い。例えば、前面操作ユニット150の操作装置16を前面枠本体130に取り付けた後に、操作装置16にタッチパネル表示ユニット151を取り付けることで、前面操作ユニット150を封入球式遊技機100に取り付けることができる。
また、情報表示装置は、ディスプレイである情報表示器151a(タッチパネル15a等の操作装置を備えても良い)と、該情報表示器151aが取り付けられるとともに、上方が開口した前記情報表示装置取付空間16aの上部を塞ぐように操作装置16に取り付けられる情報表示装置取付部材151bとを備え、さらに、情報表示装置取付部材151bは、前記情報表示器151aが取り付けられる表示器取付部18と、ガラス枠140の下面に沿って左右方向に延在して配置され、ガラス枠140の下面と対向する上構成部19とを備えている。
そして、上構成部19は、ガラス枠140の下面と対向しているので、ガラス枠140を閉めた状態では、上構成部19の上に透明部材保持枠が配置されていることになり、上構成部19の上方への移動が規制されることになる。そして、ガラス枠140を開放した状態では、ガラス枠140が上構成部19上から移動し、上構成部19の上方が開放された状態となる。
従って、ガラス枠140を閉じた状態では、タッチパネル表示ユニット151の上下方向(上方)への移動が規制され、ガラス枠140を開けた状態では、タッチパネル表示ユニット151の上下方向(上方)への移動が可能となる。これにより、ガラス枠140を操作装置16へのタッチパネル表示ユニット151の取り付けにおける一種のロック装置として利用可能となる。すなわち、ガラス枠140を開状態から閉状態に変換することで、操作装置16にタッチパネル表示ユニット151を取り外しできないように固定した状態とすることが可能な構成を実現することができる。従って、操作装置16にタッチパネル表示ユニット151を取り付けるのに、ビスやナットを用いてタッチパネル表示ユニット151を締結する必要はなく、ガラス枠140を閉状態とすることで操作装置16に固定されたタッチパネル表示ユニット151を、ガラス枠140を開放するだけで封入球式遊技機100から取り外すことが可能となり、保守点検作業を容易に行うことができる。
また、基本的にタッチパネル表示ユニット151は、情報表示装置取付空間16aの上方の上部開口16bを塞ぐように配置されるとともに、ガラス枠140の下に配置されて、ガラス枠140を開放した際に、上方に移動可能となることから、操作装置16の情報表示装置取付空間16aの上部開口16bとなる部分に上から載置された状態に取り付けられた状態となり、ネジ等で締結しなくとも、上方から押される力に強い構造となる。
なお、前面枠120の下部の前側に取り付けられるタッチパネル表示ユニット151は、遊技者からの視認性を考慮すると、どうしても、前面枠120から前方に長く延出した状態に配置されるので、上から押された際に弱い構造となる可能性があり、ネジによる締結等により強固に固定することが好ましいが、本発明では、前方に膨出した形状の前面構成部材161を有する操作装置16に上述のように上からタッチパネル表示ユニット151が配置されるので、操作装置16が前面枠120に強固に取り付けられていれば、タッチパネル表示ユニット151は、ネジ等の締結により強固に固定されなくとも、上述のように上から押される力に対して強い構造となる。
また、上述のようにタッチパネル表示ユニット151を容易に着脱できることから、タッチパネル表示ユニット151を残したまま、ガラス枠140や操作装置16等を交換することにより、封入球式遊技機全体の模様替え(主に前面の装飾)を低コストで行うことができる。また、ガラス枠140や操作装置16を交換する際に遊技盤1も交換すれば、遊技機自体の交換を低コストで行うことができる。言い換えれば、タッチパネル表示ユニット151を容易に着脱可能な構成とすることで、タッチパネル表示ユニット151の再利用が極めて容易となる。
また、前面枠120(前面枠本体130)にガラス枠140が閉状態にロック可能に取り付けられているので、タッチパネル表示ユニット151が極めて容易に着脱可能となっていても、ロックされたガラス枠140を解錠して開放しないと、タッチパネル表示ユニット151を取り外せない。従って、ガラス枠140の下面に対向する対向面を有し、閉じたガラス枠140の下に配置される上構成部19を備えたタッチパネル表示ユニット151の盗難を防止できるとともに、タッチパネル表示ユニット151を取り外して、封入球式遊技機100内部への不正行為を行うことを防止することができる。
また、封入球式遊技機100において、前記操作装置16の上部には、前記ガラス枠140の下面に対向する対向壁162,162が前記情報表示装置取付空間16aの両側方に設けられ、前記上構成部19の左右両端部には前記操作装置16の対向壁162,162の情報表示装置取付空間16a側下部に係合する係合手段19a,19aが設けられ、前記係合手段19a,19aは、前記上構成部19の側面から側方に延びる横板19b,19bと、該横板19b,19bの側端から上方に屈曲した縦板19c,19cと、該縦板19c,19cの上端に形成され前記対向壁162,162に係合する係合面19g,19gとを有する係合部材19d,19dと、前記上構成部19の側面と前記係合部材19d,19dで形成される操作空間19e,19eに設けられ、前記係合部材19d,19dの縦板19c,19cから前記上構成部19側面に延び、上方に屈曲するL字状の係合操作部材19f,19fとから成り、前記ガラス枠140を開状態にすると、前記係合操作部材19f,19fを上方から操作してタッチパネル表示ユニット151を取り外し可能になり、前記ガラス枠140を閉状態にすると前記操作空間19e,19eが前記ガラス枠140の下面に塞がれるようにしている。
従って、操作装置16の対向壁162の下面側に、タッチパネル表示ユニット151の上構成部19の係合部材19d,19dの係合面19g,19gが係合することにより、上構成部19が操作装置16に固定された状態となる。従って、タッチパネル表示ユニット151のがたつき等を防止できる。
また、上構成部19上のガラス枠140を開放して、上構成部19上からガラス枠140をどかした状態で、上構成部19側面と係合部材19d,19dとの間の操作空間19e,19eに配置された係合操作部材19f,19fを操作することにより、係合部材19d,19dの縦板19c,19cや横板19b,19bを弾性変形させて、縦板19c,19cの上端の係合面19g,19gを対向壁162の下側からずらすことにより、タッチパネル表示ユニット151の上構成部19を操作装置16から取り外すことができる。すなわち、ガラス枠140を開けて、左右の係合操作部材19f,19fを二本の指で左右の中央に向かって押すように操作しながら、持ち上げることで、操作装置16から極めて容易にタッチパネル表示ユニット151を取り外すことができる。
また、ガラス枠140を開放しないと、ガラス枠140の下方となる上構成部19の係合操作部材19f,19fを操作することができないので、タッチパネル表示ユニット151の盗難や、タッチパネル表示ユニット151を外しての不正行為を防止できる。
また、封入球式遊技機100において、前記情報表示装置取付部材151bの表示器取付部18の前方部には、前記操作装置16の前面構成部材161に係合する下係合部187が形成され、前記前面構成部材161には、前記下係合部187に係合する上係合部16fと、当該前面構成部材161から前記情報表示装置取付空間16aに突出し、前記表示器取付部18の側部を下から支える側方支持部16d,16eとが形成されている。
従って、タッチパネル表示ユニット151の情報表示装置取付部材151bの表示器取付部18の前方部に操作装置16の前面構成部材161に係合する下係合部187が形成され、下係合部187に前面構成部材161の上係合部16fが係合することで、タッチパネル表示ユニット151の前端部(下端部)が上下に動くのを防止することができる。すなわち、タッチパネル表示ユニット151は、その後部(上部)となる上構成部19がガラス枠140の下側に配置されることで、上方への移動が規制されているが、タッチパネル表示ユニット151の下部が上下に動く可能性が生じる。そこで、上述のようにタッチパネル表示ユニット151の前端部となる表示器取付部18の前方部に下係合部187を設け、前面構成部材161の上係合部16fの下側に係合させることで、タッチパネル表示ユニット151の下部の上下動を規制して、タッチパネル表示ユニット151のがたつきを防止することができる。また、タッチパネル表示ユニット151を、その下部を持ち上げながら無理に前に引き出すようにすることで、操作装置16から取り外そうとする行為を防止することができる。
また、前面構成部材161から前記情報表示装置取付空間16aに突出し、タッチパネル表示ユニット151の表示器取付部18の側部を下から支える側方支持部16d,16eを有するので、タッチパネル表示ユニット151が操作装置16の情報表示装置取付空間16a内に沈んでしまうのを防止することができる。
また、前記情報表示器151aは、LCD(LCDパネル15b)とタッチパネル15aから構成され、前記LCDは、遊技者の保有する遊技価値情報と遊技者が保有する遊技媒体数を表示可能で、前記タッチパネル15aを操作することにより前記遊技価値情報を前記遊技媒体数に変換可能となっている。
従って、情報表示装置としてのタッチパネル表示ユニット151の情報表示器151aは、遊技者が保有する遊技価値情報(金額、貯球数等の情報)と遊技媒体数(持球数)を表示可能なLCDパネル15bと、遊技価値情報を遊技媒体数(貸球数)に変換する操作が可能なタッチパネル15aとを有するので、タッチパネル表示ユニット151により、封入球式遊技機100で必要とされる遊技媒体数に関する表示と操作とを行うことができる。すなわち、1つの情報表示装置に、封入球式遊技機100で遊技球の発射操作以外に必要な情報の表示と情報の操作とが可能となるように機能が集約されている。そして、情報表示器151aは、容易に取り外しが可能なので、封入球式遊技機100で必要となる上述の集約された機能に対する保守点検が容易となる。言い換えれば、情報表示器151aに機能が集約され、かつ、情報表示器151aの取り外しが極めて容易なので、情報表示器151aを容易に取り外すことで、集約された機能の全ての保守点検が可能となる。
また、多くの機能が集約された情報表示器151aを上述のように容易に再利用することが可能となるので、よりコストの低減を図ることができる。すなわち、容易に再利用可能なことから、多くの機能が集約されることにより高価な情報表示器151aを使用するものとしても、コストの低減を図ることができ、コストに縛られずに高価な情報表示器151aを利用することが可能となる。
また、封入球式遊技機100において、前記上構成部19の対向面には、上方に延びて前方に屈曲し、前記透明部材保持枠(ガラス枠140)の前面部の下端部から後方に延出し前記下面を有する下壁142と係合して、外部からの異物(不正部材)の侵入を防止する不正防止部材194が左右方向に延設されている。
不正防止部材194により、タッチパネル表示ユニット151の上構成部19の上面(対向面192a)とガラス枠140の下面との間からピアノ線、セル(合成樹脂板)といった不正部材の挿入を防止することができる。
また、上構成部19の不正防止部材194と、ガラス枠140の下壁142とが係合することで、上構成部19上に閉状態のガラス枠140が配置された状態で、上構成部19を前方に引きだすように移動することができない。すなわち、ガラス枠140が閉状態となっていれば、タッチパネル表示ユニット151の上下方向の移動が規制されるとともに前後方向の移動が規制され、タッチパネル表示ユニット151が外れるのを確実に防止することができる。
また、本発明の封入球式遊技機100は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態のガラス枠を開放した封入球式遊技機を示す斜視図である。 ガラス枠を閉鎖した状態の封入球式遊技機を示す斜視図である。 封入球式遊技機の正面側を示す分解斜視図である。 封入球式遊技機の裏面側を示す分解斜視図である。 封入球式遊技機のタッチパネル表示ユニットを示す分解斜視図である。 封入球式遊技機の前面操作ユニットを示す要部断面図である。 タッチパネル表示ユニットの背面側を示す斜視図である。 タッチパネル表示ユニットを示す断面図である。 タッチパネル表示ユニットを示す断面図である。 タッチパネル表示ユニットの情報表示装置取付部材の背面側を示す斜視図である。 情報表示装置取付部材の上構成部の係合手段を示す斜視図である。 係合手段と、前面操作ユニットの操作装置の対向壁との係合を示す断面図である。 操作装置を示す分解斜視図である。 操作装置の前面構成部材を示す斜視図である。
符号の説明
1 遊技盤
1a 遊技領域
100 封入球式遊技機
120 前面枠
130 前面枠本体
140 ガラス枠(透明部材保持枠)
141 ガラス板(透明部材)
142 下壁
144 開口窓部
15a タッチパネル
15b LCDパネル(LCD)
150 前面操作ユニット
151 タッチパネル操作ユニット(情報表示装置)
151a 情報表示器
151b 情報表示装置取付部材
152 ハンドルタッチ検出部材(発射操作部)
153 発射スライドボリューム(発射装置)
16 操作装置
16a 情報表示装置取付空間
16b 上部開口(情報表示装置取付空間上方の開口)
16d 側方支持部
16e 側方支持部
16f 上係合部
161 前面構成部材161
162 対向壁
163 取付部材
18 表示器取付部
187 下係合部
19 上構成部
19a 係合手段
19b 横板
19c 縦板
19d 係合部材
19e 操作空間
19f 係合操作部材
19g 係合面
194 不正防止部材
200 封入球循環ユニット(循環経路)

Claims (4)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤を着脱可能に取り付ける前面枠と、該前面枠に開閉可能かつ閉状態にロック可能に取り付けられ前記遊技盤の遊技領域を視認可能な開口窓部を覆う透明部材を保持する透明部材保持枠と、を有し、機内に所定数封入した遊技球を、発射位置から前記遊技領域に発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路を備えた封入球式遊技機において、
    遊技者が遊技を行うために操作する操作手段となる前面操作ユニットを前記透明部材保持枠の下方に位置させて前記前面枠の前面に取り付け、
    前記前面操作ユニットは、
    所定の遊技情報を表示する情報表示器を有する情報表示装置と、
    前記発射位置から発射する遊技球の発射勢を調整する発射操作部を有する操作装置と、
    から構成し、
    前記操作装置は、
    前記発射操作部が取り付けられ、前方に膨出した形状の前面構成部材と、該前面構成部材の後面を塞ぎ前記前面枠に取り付けられる取付部材とを備えるとともに、上方が開口して前記情報表示装置を取り付けるための情報表示装置取付空間を有し、
    前記情報表示装置は、
    前記情報表示装置取付空間上部を塞ぐとともに、前記情報表示器を操作装置に取り付ける情報表示装置取付部材を備え、
    前記情報表示装置取付部材は、
    前面側が前方に下り傾斜し、前記情報表示器が取り付けられる表示器取付部と、
    該表示器取付部の上部に前記透明部材保持枠の下面に沿って左右方向に延在し、前記下面と対向する対向面が形成される上面壁と、該上面壁の左右端部から下方に延在する側面壁と、を有する上構成部と、から成り、
    前記操作装置の上部には、前記透明部材保持枠の下面に対向する対向壁が前記情報表示装置取付空間の両側方に設けられ、
    前記上構成部の左右両端部には前記操作装置の対向壁の内側下面に係合する係合手段が設けられ、
    前記係合手段は、
    前記上構成部の側面壁から左右方向外側に延びる横板と、該横板の左右方向外側端部から上方に屈曲した縦板と、該縦板の上端に形成され前記対向壁に係合する係合面と、を有する係合部材と、
    前記上構成部の側面壁と前記係合部材で形成される操作空間に設けられ、前記係合部材の縦板から左右方向内側に延び、左右方向内側端部が上方に屈曲するL字状の係合操作部材と、
    から成り、
    前記透明部材保持枠を閉状態にすると前記上構成部の対向面の上部に該透明部材保持枠の下面が位置することで前記情報表示装置の上方向への移動が規制されるとともに、前記操作空間が前記透明部材保持枠の下面に塞がれる一方、
    前記透明部材保持枠を開状態にすると前記上構成部の対向面の上部が開放されて前記情報表示装置の上方向への移動が可能になるとともに、前記係合操作部材を上方から操作して前記情報表示装置を取り外し可能になることを特徴とする封入球式遊技機。
  2. 前記情報表示装置取付部材の表示器取付部の前方部には、前記前面構成部材における前記情報表示装置取付空間に臨む縁部に係合する係合部が形成され、
    前記前面構成部材には、当該前面構成部材から前記情報表示装置取付空間に突出し、前記表示器取付部の側部を下から支える側方支持部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の封入球式遊技機。
  3. 前記情報表示器は、LCDとタッチパネルから構成され、
    前記LCDは、遊技者の保有する金額情報と遊技者が保有する遊技媒体数を表示可能で、
    前記タッチパネルを操作することにより前記金額情報を前記遊技媒体数に変換可能なことを特徴とする請求項1または2に記載の封入球式遊技機。
  4. 前記上構成部の対向面には上方に延びて前方に屈曲し、前記透明部材保持枠の前面部の下端部から後方に延出し前記下面を有する下壁と係合して、外部からの異物の侵入を防止する不正防止部材が左右方向に延設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の封入球式遊技機。
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