JP4358562B2 - プラットホームの転落防止装置 - Google Patents

プラットホームの転落防止装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、列車とプラットホームの端縁との間に形成される隙間を塞ぐようにしたプラットホームの転落防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプラットホームの転落防止装置としては、乗降時に、転落防止部材は突出位置にあって、列車とプラットホームの端縁との間に形成される隙間を塞いでいる。列車へ乗降する際、乗降客は連絡防止部材を踏んであるいは踏まずに乗降する。乗降客が転落防止部材を踏むことによって、転落防止部材が没入する方向の力を乗降客から受けるが、転落防止部材は、案内機構や駆動機構からの摩擦力によって没入しないようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−274363号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、列車へ乗降する際、転落防止部材が没入する方向の力を受けるとき、転落防止部材が軽量であればあるほど没入し易くなるから、転落防止部材を軽量にする際の支障になる。転落防止部材が没入しないようにするためには、案内機構や駆動機構からの摩擦力を大きくする必要がある。
【0005】
ところが、案内機構や駆動機構からの摩擦力を大きくすると、転落防止部材を駆動するための力を大きくするために、大型のモータを用いたりする必要があるから、駆動機構を小型にする際の支障になるという問題点がある。
【0006】
本発明は、従来の技術の問題点に鑑みてなされたもので、ブレーキ機構の制動力を用いて、転落防止部材を没入しないようにすることで、転落防止部材を軽量にすることができるとともに、駆動機構を小型にすることができるプラットホームの転落防止装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]列車とプラットホーム(10)の端縁(12)との間に形成される隙間(S1)を塞ぐようにしたプラットホーム(10)の転落防止装置(20)において、
前記プラットホーム(10)の端縁部(13)に形成された収納部(15)に収容された没入位置から線路側の突出位置へ突出して前記隙間(S1)を塞ぐ転落防止部材(21)と、該転落防止部材(21)を出没可能に案内するための案内機構(40)と、該転落防止部材(21)を駆動するための駆動機構(30)と、前記突出位置にある前記転落防止部材(21)を摩擦力によって制動するためのブレーキ機構(110)とを有し、
前記駆動機構(30)は、電動用および手動用の2種類の駆動機構から構成され、前記電動用の駆動機構は、前記転落防止部材(21)または前記プラットホーム(10)の一方に支持されたボールスクリュー(37)と、前記転落防止部材(21)または前記プラットホーム(10)の他方に支持され、前記ボールスクリュー(37)に螺合し、該ボールスクリュー(37)に対して相対的に回転することで、前記転落防止部材(21)を駆動可能にするボールナット(36)とを備え、前記手動用の駆動機構(30)は、当該手動用の駆動機構(30)に対する被操作部分を覆うカバー(33)を備え、前記カバー(33)は、前記被操作部分の上方から退避することで前記手動用の駆動機構(30)の操作を可能とするものであり、
前記ブレーキ機構(110)は、摩擦力によって前記ボールスクリュー(37)を制動することにより、前記ボールスクリュー(37)と前記ボールナット(36)との相対的な回転を制動するように配されており、
前記転落防止部材(21)は、列車へ乗降する際、前記突出位置にある前記転落防止部材(21)が没入する方向の荷重を受けるときに、前記駆動機構(30)からの摩擦力および前記ブレーキ機構(110)の摩擦力による制動力によって前記転落防止部材(21)が没入しないように配されており、
前記転落防止部材(21)は、前記突出位置にある前記転落防止部材(21)の両側の少なくとも一方側から進入する列車からの外力を前記転落防止部材(21)の前縁部に形成した傾斜部が受けることで、前記案内機構および前記駆動機構(30)からの摩擦力並びに前記ブレーキ機構(110)の摩擦力による制動力に抗して、前記突出位置から没入するように配されており、
前記転落防止部材(21)を突出不能に前記没入位置に拘束するためのロック機構と、前記転落防止部材(21)が拘束された状態であるか否かを検出するための第1の検出手段(130)を備え、
前記手動用の駆動機構(30)のカバー(33)の退避動作を検知することで前記手動用の駆動機構(30)に対する操作を検出する第2の検出手段を備え、
前記ロック機構(120)は、前記転落防止部材(21)に係脱して該転落防止部材(21)を拘束あるいは拘束解除するロックレバー(121)と、該ロックレバー(121)を駆動するためのアクチュエータ(122)とを備え、
前記第1の検出手段は、前記ロックレバー(121)の係脱動作に基づいて、前記転落防止部材(21)が拘束された状態であるか否かを検出するように構成され、
前記転落防止部材(21)は、前記ロック機構(120)の前記アクチュエータ(122)が作動しない場合に、没入動作によって前記ロック機構(120)が係止可能であるが、前記転落防止部材(21)が没入状態にあるときに前記手動用の駆動機構(30)による操作があった場合であっても、前記ロック機構(120)は係脱されず、前記転落防止部材(21)が移動しないように構成されていることを特徴とするプラットホームの転落防止装置。
【0012】
]前記プラットホーム(10)は、前記転落防止部材(21)の両側に立設された一対の戸袋柵(61)と、該一対の戸袋柵(61)からそれぞれ出没して、該一対の戸袋柵(61)の間に形成された乗降口(PF)を開閉するようにした乗降扉(70)とを有する可動ホーム柵装置(60)を備えており、
前記転落防止部材(21)の前縁部(22)は、前記転落防止部材(21)が前記突出位置に突出したとき、前記乗降口(PF)の前方にある前記隙間(S1)を前記乗降口(PF)の幅より広い範囲にわたって塞ぐように形成されていることを特徴とする[1]に記載のプラットホーム(10)の転落防止装置(20)。
【0013】
次に、転落防止部材(21)の動作を説明する。
列車がプラットホーム(10)に到着するまで、転落防止部材(21)は没入位置にあって収納部(15)に収容され、到着する列車とプラットホーム(10)の端縁(12)との間には所定の隙間(S1)が形成されるようになっている。列車がプラットホーム(10)に到着すると、駆動機構(30)が作動して、転落防止部材(21)が没入位置から突出位置に突出して、列車とプラットホーム(10)の端縁(12)との間の隙間(S1)を塞ぐ。また、突出位置にある転落防止部材(21)には、ブレーキ機構(110)の摩擦力による制動力がかかるようになっている。
【0014】
列車へ乗降する際、乗降客は転落防止部材(21)を踏んであるいは踏まずに列車の乗降を行う。乗降客が転落防止部材(21)を踏むことで、転落防止部材(21)が没入する方向の荷重を乗降客から受ける。しかし、ブレーキ機構(110)の摩擦力による制動力および駆動機構(30)からの摩擦力によって転落防止部材(21)が没入してしまうことはない。駆動機構(30)を小型にしたり、転落防止部材(21)を軽量にすることで、転落防止部材(21)が没入し易くなるが、没入し易くなった分だけ、ブレーキ機構(110)の摩擦力による制動力を増すことで、転落防止部材(21)の没入を防止することができる。
【0015】
列車への乗降が終了すると、ブレーキ機構(110)の摩擦力による転落防止部材(21)の制動が解除され、駆動機構(30)が作動する。それにより、突出位置にある転落防止部材(21)が没入位置に没入して、発車する列車とプラットホーム(10)の端縁(12)との間に所定の隙間(S1)が形成されるようになる。次に、列車がプラットホーム(10)から発車する。
【0016】
次に、転落防止部材(21)を出没可能に案内するための案内機構(40)を備えたものでは、列車がプラットホーム(10)に到着すると、駆動機構(30)が作動して、転落防止部材(21)が案内機構(40)によって案内され、没入位置から突出位置に突出して、列車とプラットホーム(10)の端縁(12)との間の隙間(S1)を塞ぐ。また、突出位置にある転落防止部材(21)は、ブレーキ機構(110)の摩擦力によって制動されている。
【0017】
列車へ乗降する際、乗降客が転落防止部材(21)を踏むことで、転落防止部材(21)が没入する方向の荷重を乗降客から受けるが、ブレーキ機構(110)の摩擦力による制動力並びに案内機構(40)および駆動機構(30)からの摩擦力によって転落防止部材(21)が没入してしまうことはない。
【0018】
次に、転落防止部材(21)は、突出位置にある転落防止部材(21)の両側の少なくとも一方側から進入する列車からの外力を前記転落防止部材(21)の前縁部(22)に形成した傾斜部(23)が受けることで、案内機構(40)および駆動機構(30)からの摩擦力に抗して、突出位置から没入するように配されているものでは、転落防止部材(21)は以下のように動作する。
【0019】
すなわち、列車がプラットホーム(10)に到着するまで、転落防止部材(21)は没入位置にあって収納部(15)に収容され、到着する列車とプラットホーム(10)の端縁(12)との間には所定の隙間(S1)が形成されるようになっている。しかし、例えば悪戯によって、転落防止部材(21)が没入位置から突出位置に突出しているときに、列車がプラットホーム(10)に到着すると、転落防止部材(21)に列車が接触して、転落防止部材(21)が列車からの外力を受ける場合がある。列車からの外力によって、転落防止部材(21)が、案内機構(40)および駆動機構(30)からの摩擦力に抗して、突出位置から没入するようになり、列車と転落防止部材(21)との衝撃が緩和され、列車および転落防止部材(21)の損傷を防止することができる。
【0020】
悪戯によって、転落防止部材(21)が突出位置に突出した場合に、突出位置にある転落防止部材(21)がブレーキ機構(110)の摩擦力による制動力を受けることはない。したがって、列車が接触したときに、転落防止部材(21)が、案内機構(40)および駆動機構(30)からの摩擦力に抗して、突出位置から没入するようになる。仮に、突出位置にある転落防止部材(21)がブレーキ機構(110)の摩擦力による制動力を受けていた場合には、転落防止部材(21)が、ブレーキ機構(110)の摩擦力による制動力並びに、案内機構(40)および駆動機構(30)からの摩擦力に抗して、突出位置から没入するようになる。
【0021】
レーキ機構(110)は、具体的には、ボールスクリュー(37)とボールナット(36)との相対的な回転を摩擦力によって制動するように配されており、以下のように、駆動機構(30)およびブレーキ機構(110)がそれぞれ動作する。
【0022】
すなわち、列車がプラットホーム(10)に到着すると、駆動機構(30)が作動して、ボールスクリュー(37)とボールナット(36)とが相対的に回転する。それにより、転落防止部材(21)が没入位置から突出位置に突出して、列車とプラットホーム(10)の端縁(12)との間の隙間(S1)を塞ぐことができる。
【0023】
ボールスクリュー(37)とボールナット(36)との相互の摩擦力は小さなものであり、また、転落防止部材(21)は、アルミニウムなどの軽金属材で成形されることで軽量となり、軽量の転落防止部材(21)を案内するための案内機構(40)からの摩擦力も小さくなる。すなわち、駆動機構(30)および案内機構(40)からの摩擦力が小さくまた、転落防止部材(21)が軽量であることから、駆動機構(30)は、小さな駆動力で、転落防止部材(21)を突出させることができる。
【0024】
転落防止部材(21)が突出位置に突出すると、ブレーキ機構(110)が、ボールスクリュー(37)とボールナット(36)との一方を、ボールスクリュー(37)とボールナット(36)との他方に対して相対的に回転しないように摩擦力によって制動する。
【0025】
列車へ乗降する際、乗降客が転落防止部材(21)を踏むことで、転落防止部材(21)が没入する方向の荷重を乗降客から受ける。しかし、ブレーキ機構(110)の摩擦力による制動力および駆動機構(30)からの摩擦力によって転落防止部材(21)が没入してしまうことはない。駆動機構(30)および案内機構(40)からの摩擦力が小さく、転落防止部材(21)を軽量にすることで、転落防止部材(21)が没入し易くなるが、没入し易くなった分だけ、ブレーキ機構(110)の摩擦力による制動力を増すことで、転落防止部材(21)の没入を防止することができる。
【0026】
また、転落防止部材(21)が没入位置から突出位置に突出しているときに、プラットホーム(10)に到着する列車が転落防止部材(21)に接触し、転落防止部材(21)が列車からの外力を受けると、転落防止部材(21)が、案内機構(40)および駆動機構(30)からの摩擦力に抗して、突出位置から没入するようになる。
【0027】
次に、転落防止部材(21)を突出不能に没入位置に拘束するためのロック機構(120)と、転落防止部材(21)の状態を検出するための検出手段(130)とを備えたものでは、以下のように、ロック機構(120)および検出手段(130)は作動する。
【0028】
転落防止部材(21)が没入位置にあるとき、ロック機構(120)のロックレバー(121)が転落防止部材(21)に係合している。それにより、転落防止部材(21)が突出しないようになっている。列車へ乗降する際、転落防止部材(21)を没入位置から突出位置に突出するとき、アクチュエータ(122)が作動して、ロックレバー(121)が転落防止部材(21)から外れる。それによって、転落防止部材(21)が突出可能になる。
【0029】
転落防止部材(21)が突出位置にあるとき、ロックレバー(121)は転落防止部材(21)に係合していない。駆動機構(30)によって、転落防止部材(21)を突出位置から没入位置へ没入すると、アクチュエータ(122)が作動して、ロックレバー(121)が転落防止部材(21)に係合する。検出手段(130)は、ロックレバー(121)が転落防止部材(21)に係合した係合動作に基づいて、転落防止部材(21)が没入位置に拘束された状態にあることを検出する。すなわち、ロックレバー(121)の係脱動作を検出手段(130)で検出する簡単な構成によって、転落防止部材(21)が拘束状態にあるか否かを確実に検出することができる。
【0030】
次に、転落防止部材(21)の前縁部(22)は、転落防止部材(21)が突出位置に突出したとき、乗降口(PF)の前方にある隙間(S1)をその乗降口(PF)の幅より広い範囲にわたって塞ぐように形成されているものでは、以下のように、転落防止部材(21)が動作する。
【0031】
すなわち、列車がプラットホーム(10)に到着するまで、転落防止部材(21)は没入位置にあって収納部(15)に収容され、到着する列車とプラットホーム(10)の端縁(12)との間には所定の隙間(S1)が形成されるようになっている。また、可動ホーム柵装置(60)の一対の戸袋柵(61)から乗降扉(70)がそれぞれ突出していて、一対の戸袋柵(61)の間に形成された乗降口(PF)を閉じている。
【0032】
列車がプラットホーム(10)に到着すると、駆動機構(30)が作動して、転落防止部材(21)が没入位置から突出位置に突出して、列車とプラットホーム(10)の端縁(12)との間の隙間(S1)を塞ぐ。また、突出位置にある転落防止部材(21)には、ブレーキ機構(110)の制動力がかかるようになっている。このように、突出位置にある転落防止部材(21)にブレーキ機構(110)の制動力がかかるようになった後に、一対の戸袋柵(61)に乗降扉(70)がそれぞれ没入して、乗降口(PF)が開かれる。
【0033】
乗降口(PF)が開かれることで、列車の乗降が可能になる。転落防止部材(21)が突出位置に突出しているときには、転落防止部材(21)の前縁部(22)が、乗降口(PF)の前方にある隙間(S1)をその乗降口(PF)の幅より広い範囲にわたって塞ぐようになっているから、乗降客が余裕を持って転落防止部材(21)を渡ることができる。
【0034】
また、プラットホーム(10)に到着する列車が、突出位置にある転落防止部材(21)に接触したとき、転落防止部材(21)が没入し易くするために、例えば、転落防止部材(21)の前縁部(22)の両側の少なくとも列車の進入する側を斜めにカットすると、カットした分だけ、転落防止部材(21)の前縁部(22)の幅が狭くなるが、狭くなることを見込んで、転落防止部材(21)の前縁部(22)の幅を広めに形成すればよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明を代表する一の実施の形態を説明する。
各図は、本発明の一実施の形態を示している。
【0036】
図2〜図6に示すように、本実施の形態に係る転落防止装置20は、プラットホーム10の端縁部13に設けられ、プラットホーム10の端縁12と列車との間に形成される隙間S1を塞ぐようにして、列車への乗降時における乗客の安全性を確保するものである。
【0037】
転落防止装置20は、プラットホーム10の端縁12に沿って配された3つの落下防止用のユニット80を備えている。各落下防止用のユニット80は、本体フレーム81と、プラットホーム10の端縁部13に形成された収納部15に収容された没入位置から線路側の突出位置へ突出して隙間S1を塞ぐプレート90とそのプレート90を出没可能に案内するための案内機構40とを有している。また、中央の落下防止用のユニット80には、プレート90を出没可能に駆動するための駆動機構30が設けられている。
【0038】
このような転落防止装置20においては、落下防止用のユニット80の各プレート90の隣接するもの同士を相互に連結することにより、転落防止部材21が構成されている。すなわち、中央の落下防止用のユニット80のプレート90の両端縁には凸部91が形成される一方、両端の落下防止用のユニット80のプレート90の端部には、凸部91の嵌合する凹部92が形成されている。各プレート90間で上下方向のレベル差が生じた場合に、そのレベル差を容易に吸収することができるように、凸部91と凹部92とは互いに嵌合している。ピン部材、リンク部材、その他の連結具により隣接するプレート90同士を連結してもよい。
【0039】
本体フレーム81は、コ字形に形成されていて、側部フレーム82と後部フレーム83と底部フレーム84とを有していて、本体フレーム81の前部にはプレート90用の出没口が開設されている。また、側部フレーム82の前端部は、没入時のプレート90が嵌り込むように切りかかれている。
【0040】
天井部材50が本体フレーム81の天井部フレームとして用いられている。天井部材50は、収納部15を上方から覆うものであり、プラットホーム10の端縁部13の上面14を構成してもよく、あるいは、その上面14に沿うようにして埋設されていてもよい。
【0041】
図2および図3に示すように、収納部15は、プラットホーム10の端縁部13の上面14を厚さ一定に、かつ、矩形状に削り取るようにして形成される。収納部15の底面16は、各落下防止用のユニット80の設置面になっている。
【0042】
図2および図4〜図6に示すように、3つの落下防止用のユニット80は並んだ状態で1つの収納部15に嵌め込まれて、その収納部15の底面16および底面16に設けられたベース部材に固定されている。各落下防止用のユニット80のプレート90は、収納部15に収容された没入位置から当該没入位置とほぼ同一水平面上にある突出位置へ突出して隙間S1を塞ぐものであり、プレート90の先端縁がプラットホーム10の端縁12に沿うように形成され、プレート90の後端縁には、被ガイド部材100が固設されている。収納部15の底面16に設けられるベース部材を落下防止用のユニット80の構成部品とし、転落防止装置20を完全にユニット化してもよい。
【0043】
中央の落下防止用のユニット80には、電動用および手動用の各駆動機構30が設けられている。駆動機構30は、転落防止装置20を構成する2以上の落下防止用のユニット80(本実施形態では3つ)の少なくとも1つのユニットに備えられていればよい。
【0044】
電動用の駆動機構30は、中央の落下防止用のユニット80の被ガイド部材100の両端縁の一方に連結されたボールナット36と、ボールナット36が螺合するボールスクリュー37と、ボールスクリュー37を正逆回転可能な電動モータ38と、軸受け39とから成る。電動用の駆動機構30は、駆動すべき中央の落下防止用のユニット80のプレート90に、両端の落下防止用のユニット80の各プレート90を従動させることで、転落防止部材21全体を没入位置と突出位置とに略水平方向に出没移動させるものである。
【0045】
手動用の駆動機構30は、中央の落下防止用のユニット80の被ガイド部材100の両端縁の他方に延設されたラック部材35と、ラック部材35に噛合するピニオン32とから成る。手動用の駆動機構30は、同じく、中央の落下防止用のユニット80のプレート90を駆動することで、両端の落下防止用のユニット80の各プレート90を従動させて、転落防止部材21全体を没入位置と突出位置とに略水平方向に出没移動させるものである。ピニオン32の回転軸は、図示省略したハンドルの回転軸と連結可能に形成されている。ピニオン32は、ハンドルによる回転操作によってラック部材35を繰り込みあるいは繰り出すものである。
【0046】
手動用の駆動機構30は、ピニオンカバー33を備えている。ピニオンカバー33は、ピニオン32の回転軸を上方から覆うことでハンドルの回転軸との連結を不能にした連結不能位置と、ピニオン32の回転軸の上方から退避することでハンドルの回転軸との連結を可能にした連結可能位置とに揺動可能に支持されている。また、ピニオンカバー33の揺動動作に応じてオンオフして、転落防止部材21の駆動がハンドル操作によるものであるかを検出するためのリミットスイッチ34が配設されている。
【0047】
各落下防止用のユニット80の案内機構40は、被ガイド部材100の両端部に設けられたスライダ41と、本体フレーム81の底部フレーム84に固設されたガイドレールであるガイド部材48、49の一対とから成る。スライダ41を本体フレーム81側に固設し、一対のガイド部材48、49を被ガイド部材100に設けてもよい。
【0048】
また、図2および図4に示すように、転落防止部材21の前縁部22の両側の少なくとも列車の進入する側に傾斜部23が形成されている。傾斜部23は、前縁部22の側端を斜めにカットしたものであり、進入する列車からの外力を受けると、転落防止部材21を突出位置から没入可能にするものである。傾斜部23は、列車の進入方向T1に対してその傾斜部23の斜面が約30度を成すように形成されている。
【0049】
図4〜図7に示すように、ブレーキ機構110は、ボールスクリュー37とボールナット36との相対的な回転を制動するように配されている。本実施の形態では、ブレーキ機構110は、ボールスクリュー37を挟んで、前記電動モータ38と反対側に配されるものであり、電磁力で操作され、摩擦力によってボールスクリュー37を制動する電磁ブレーキである。
【0050】
ロック機構120は、転落防止部材21に係脱して転落防止部材21を拘束あるいは拘束解除するロックレバー121と、ロックレバー121を駆動するためのアクチュエータ122とを備えている。本実施の形態では、転落防止部材21と一体的に移動する被ガイド部材100に被係合溝101が形成され、被係合溝101にロックレバー121の一端部121aが係合することで、被ガイド部材100を介して転落防止部材21を突出不能に没入位置に拘束するように成っている。ロックレバー121は、枢軸121cによって揺動可能に枢着されている。
【0051】
アクチュエータ122は、本体123と、本体123に螺着した調整ねじ124と、ロックレバー121の他端部121bに連結された出力ロッド125と、出力ロッド125を押し出す方向に付勢して、ロックレバー121の一端部121aを被ガイド部材100の被係合溝101に係合するようにした圧縮ばね126と、圧縮ばね126の付勢力に抗して、出力ロッド125を引き込むことで、ロックレバー121の一端部121aを被ガイド部材100の被係合溝101から離脱させるようにしたソレノイド127とを備えている。
【0052】
検出手段130は、ロックレバー121の係脱動作に基づいて、転落防止部材21が拘束された状態にあるか否かを検出するように構成されている。具体的には、検出手段130は、枢軸121cを間にして対向するように配された一対のリミットスイッチ131、132である。ロックレバー121の揺動中心部はカム部121dになっていて、一対のリミットスイッチ131、132は、ロックレバー121のカム部121dに接触することで、ロックレバー121の一端部121aが被ガイド部材100の被係合溝101に係合した状態すなわち、ロック機構120が転落防止部材21に係合し、転落防止部材21が突出不能に没入位置に拘束された状態にあるか否かを検知するものである。
【0053】
また、図2に示すように、転落防止装置20は、可動ホーム柵装置60と共に設置される。可動ホーム柵装置60は、プラットホーム10脇に延びる線路上の定位置に停止する列車との間に柵を形成して、列車への乗降時における乗客の安全性を確保するものである。可動ホーム柵装置60は、一対の戸袋柵61と、各戸袋柵61より側方に出没して乗降口PFを開閉可能な一対の乗降扉70とから構成されている。
【0054】
次に、転落防防止部材21がどのように動作するかについて説明する。列車がプラットホーム10に到着する前において、転落防止部材21は没入位置にあって、収納部15内に収容されており、プラットホーム10の端縁12から線路側へ突出していない。このとき、ロック機構120のロックレバー121の一端部121aは、被ガイド部材100の被係合溝101に係合していて、検出手段130である一対のリミットスイッチ131、132によって、転落防止部材21が突出不能に没入位置に拘束された状態にあることが検出される。また、乗降口PFは閉じ状態にあり、一対の乗降扉70は各戸袋柵61の側方へ突出している。
【0055】
乗降の開始は次のように行われる。すなわち、列車がプラットホーム10に到着し、列車が停止すると、ソレノイド127が圧縮ばね126の付勢力に抗して出力ロッド125を引き込む。それにより、ロック機構120のロックレバー121の一端部121aが、被ガイド部材100の被係合溝101から離脱する。また、一対のリミットスイッチ131、132によって、転落防止部材21が拘束されていない状態で、突出可能であることが検出される。
【0056】
さらに、電動モータ38が作動して、ボールスクリュー37が回転し、ボールナット36が前方へ移動し、被ガイド部材100を前方へ押し出す。それにより、被ガイド部材100が案内機構40に案内されて前進し、中央の落下防止用のユニット80が駆動される。中央の落下防止用のユニット80のプレート90に両端の落下防止用のユニット80のプレート90が追従して、3つのプレート90が共に没入位置から突出位置の線路側に突出して、隙間S1を塞ぐようになる。このとき、ブレーキ機構110は、ボールスクリュー37を制動している。
【0057】
次に、乗降扉70が駆動部(図示省略)によって没入方向に駆動されて、戸袋柵61に没入し、戸袋柵61に収納され、列車の乗客ドアの前から側方に離れるように移動し、乗降口PFを開き状態にする。そして、列車のドアが開いて乗降が開始される。
【0058】
列車へ乗降する際、乗降客が転落防止部材21を踏むことで、転落防止部材21が没入する方向の荷重を乗降客から受ける。しかし、ブレーキ機構110による制動力並びに、駆動機構30および案内機構40からの摩擦力によって転落防止部材21が没入してしまうことはない。
【0059】
具体的には、転落防止部材21が没入する方向の荷重約90kgを乗降客から受けるときを想定した場合に、駆動機構30および案内機構40からの摩擦力は約30〜35kgであり、また、ブレーキ機構の制動力は90kg以上であるので、転落防止部材21が没入することはない。
【0060】
乗降の終了は、次のように行われる。すなわち、乗降扉70が駆動部(図示省略)によって突出方向に駆動されて、戸袋柵61から突出し、先ず、乗降口PFを閉じ状態にする。次に、電動モータ38が逆転して、ボールスクリュー37が回転し、ボールナット36を後方へ移動し、被ガイド部材100を後方へ引き込む。それにより、被ガイド部材100が案内機構40に案内されて後退し、それにより、駆動される中央の落下防止用のユニット80のプレート90に両端の落下防止用のユニット80のプレート90が追従して、3つのプレート90が共に突出位置から没入位置に没入して、収納部15内に収容される。次に、列車のドアを閉じ状態にして、乗降が完了する。このとき、ソレノイド127が出力ロッド125を引き込む力が解除され、圧縮ばね126の付勢力で、出力ロッド125が押し出される。それにより、ロック機構120のロックレバー121の一端部121aが、被ガイド部材100の被係合溝101に係合する。また、一対のリミットスイッチ131、132によって、転落防止部材21が突出不能に没入位置に拘束された状態にあることが検出される。
【0061】
このように、転落防止部材21は、没入位置と突出位置とを略水平方向に出没するという単一な動作を行うだけであり、転落防止部材21の出没動作は短時間に行われ、乗降に要する時間を短縮することができる。
【0062】
列車へ乗降する際、通常は電動用の駆動機構30が用いられるが、例えば、電動用の駆動機構30が故障した場合に手動用の駆動機構30が用いられる。手動用の駆動機構30を用いて、転落防止部材21を駆動するには、例えば、ハンドル(図示省略)の回転軸をピニオン32に差し込んで連結し、ハンドルにより、ピニオン32を回転操作すると、ピニオン32がラック部材35を前方へ繰り出し、被ガイド部材100が案内機構40に案内され、前進する。それにより、中央の落下防止用のユニット80のプレート90が駆動し、それに両端の落下防止用のユニット80のプレート90が追従して、転落防止部材21を構成する3つのプレート90が共に没入位置から突出位置の線路側に突出して、隙間S1を塞ぐようになる。
【0063】
一方、ハンドル(図示省略)によりピニオン32を逆回転操作すると、ラック部材35を後方へ繰り込み、被ガイド部材100が案内機構40に案内され、後退する。それにより、中央の落下防止用のユニット80のプレート90が駆動し、それに両端の落下防止用のユニット80のプレート90が追従して、3つのプレート90が共に突出位置から没入位置に没入して、収納部15内に収容されるようになる。
【0064】
次に、悪戯で転落防止部材21が突出位置に突出している場合に、プラットホームに列車が到着すると、転落防止部材21がどのように動作するかについて説明する。
【0065】
転落防止部材21は、乗降時など必要に応じて没入位置から突出位置に突出して使用されるものであり、没入位置にある転落防止部材21と、進入してくる列車との間には、所定量以上の隙間が形成されるように設定されている。したがって、通常は、進入してくる列車が突出位置にある転落防止部材21に接触することはない。
【0066】
しかしながら、悪戯などで、手動用の駆動機構30のピニオン32をハンドル(図示省略)で回転操作することで、転落防止部材21が突出位置に突出しているときに、列車がプラットホームに進入してくると、突出位置にある転落防止部材21に進入する列車が接触して、列車からの外力を受ける場合がある。転落防止部材21の前縁部22の側端である傾斜部23が列車からの外力を受けるようになる。
【0067】
列車からの外力を転落防止部材21の傾斜部23が受けると、外力が傾斜部23に沿った方向への力と、転落防止部材21が没入する方向への力とに分かれ、没入する方向への力によって、転落防止部材21が突出位置から没入するようになる。すなわち、転落防止部材21が没入することで、列車および転落防止部材21の相互の衝撃を緩和することができる。
【0068】
進入する列車が突出位置にある転落防止部材21の傾斜部23に接触しないで、転落防止部材21の前を通過すれば、列車も転落防止部材21も衝撃を受けることなく、転落防止部材21を通常通り使用することができる。
【0069】
なお、前記実施の形態では、転落防止部材21が突出位置に突出したとき、乗降口PFの前方にある隙間S1を塞ぐようにしたものを示したが、図8に示すように、転落防止部材21が、乗降口PFの幅より広い範囲にわたって隙間S1を塞ぐように形成されてもよい。図8aは、転落防止部材21が没入した状態、図8bは、転落防止部材21が突出した状態を示している。
【0070】
図8においては、転落防止部材21の前縁部22が拡幅されていて、拡幅した前縁部22の両端には傾斜部23がそれぞれ形成されている。また、転落防止部材21の拡幅した前縁部22に合わせるように、収容部15が形成され、収容部15の前端部15aが、戸袋柵61の前方まで張り出している。
【0071】
また、実施の形態においては、列車に転落防止部材21の傾斜部23が接した場合に、突出位置にある転落防止部材21が案内機構40および駆動機構30からの摩擦力に抗して没入するようにしたものを示したが、転落防止部材21が駆動機構30のみで支持される場合には、転落防止部材21は駆動機構30からの摩擦力に抗して没入するようになる。
【0072】
さらに、実施の形態においては、転落防止装置20の全体を3つの落下防止用のユニット80で構成したものを示したが、これに限らず、少なくとも転落防止部材21を2以上のプレート90に分割するものであればよい。このとき、2以上のプレート90の各々をガイド部材により案内すればよい。
【0073】
さらに、実施の形態では、転落防止部材21は、アルミニウム製の平板で形成したものを示したが、これに限らず、軽量化や衝撃吸収性を考慮して、転落防止部材21をサンドイッチパネルとし、その芯材をハニカムコアとしたものであってもよい。それにより、突出位置にある転落防止部材21に列車が万一衝突した場合にも、ハニカムコアが変形することで、衝突時の衝撃が吸収され、列車、駆動機構30などの損傷を防止することができる。このように、転落防止部材21は、本来的に期待される剛性と衝撃吸収性とを両立させたものである。
【0074】
【発明の効果】
本発明に係るプラットホームの転落防止装置によれば、列車へ乗降する際、転落防止部材が没入する方向の荷重を受けても、駆動機構からの摩擦力のみならずブレーキ機構の摩擦力による制動力によって転落防止部材が没入しないようにしたので、転落防止部材が没入し易くなる駆動機構を小型にしたり、転落防止部材を軽量にすることができる。また、列車へ乗降する際、転落防止部材が没入する方向の荷重を受けても、駆動機構および案内機構からの摩擦力のみならずブレーキ機構の摩擦力による制動力によって転落防止部材が没入しないようにしたので、転落防止部材が没入し易くなる駆動機構を小型にしたり、転落防止部材を軽量にすることができる。
【0075】
さらに、転落防止部材は、転落防止部材の両側の少なくとも一方側から進入する列車からの外力を受けることで、案内機構および駆動機構からの摩擦力に抗して、突出位置から没入するように配されているので、突出位置にある転落防止部材に列車が接触すると、転落防止部材が列車からの外力を受けて、案内機構および駆動機構からの摩擦力に抗して、突出位置から没入するようになり、列車と転落防止部材との衝撃が緩和され、列車および転落防止部材の損傷を防止することができる。仮に、突出位置にある転落防止部材がブレーキ機構の摩擦力による制動力を受けていても、列車が接触したときに、転落防止部材が、案内機構および駆動機構からの摩擦力ならびに前記ブレーキ機構の摩擦力による制動力に抗して、突出位置から没入するようになり、列車および転落防止部材の損傷を防止することができる。
【0076】
さらに、駆動機構がボールスクリューとボールナットとを備えているので、駆動機構からの摩擦力が小さくなり、突出位置にある転落防止部材に列車が接触し、転落防止部材が列車からの外力を受けると、駆動機構からの摩擦力が小さくなった分だけ、転落防止部材が突出位置から没入位置に容易に没入するようになり、列車および転落防止部材の損傷を防止することができる。また、転落防止部材が没入し易くなった分だけ、ブレーキ機構の摩擦力による制動力を増すことで、転落防止部材の没入を防止することができる。
【0077】
さらに、転落防止部材を突出不能に没入位置に拘束するためのロック機構と、ロック機構のロックレバーの動作に基づいて、転落防止部材が拘束状態にあるか否かを検出するための検出手段とを備えたので、簡単な構成によって、転落防止部材の状態を確実に検出することができ、コストを低減することができる。さらに、転落防止部材の前縁部は、転落防止部材が突出位置に突出したとき、乗降口の前方にある隙間をその乗降口の幅より広い範囲にわたって塞ぐように形成されているので、乗降客が余裕を持って転落防止部材を渡ることができ、使い勝手がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る転落防止装置を概念的に示す平面図であり、(a)は転落防止部材が突出した状態を示し、(b)は転落防止状態が没入した状態を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る転落防止装置をプラットホームに設置した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る転落防止装置を設置する場所としての収納部の斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る転落防止装置の天井部材を外して、その内部を示した平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る転落防止装置の内部を示す部分拡大平面図である。
【図6】図4のVI−VI線断面図である。
【図7】図5のVII−VII線断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態の変形例に係る転落防止装置を概念的に示す平面図であって、(a)は転落防止部材が没入した状態を示し、(b)は転落防止状態が突出した状態を示す図である。
【符号の説明】
PF…乗降口
S1…隙間
10…プラットホーム
12…端縁
13…端縁部
14…上面
15…収納部
16…底面
20…転落防止装置
21…転落防止部材
22…前縁部
23…傾斜部
30…駆動機構
32…ピニオン
33…ピニオンカバー
34…リミットスイッチ
35…ラック部材
36…ボールナット
37…ボールスクリュー
38…電動モータ
39…軸受け
40…案内機構
41…スライダ
48、49…ガイド部材
50…天井部材
60…可動ホーム柵装置
61…戸袋柵
70…乗降扉
80…落下防止用のユニット
81…本体フレーム
82…側部フレーム
83…後部フレーム
84…底部フレーム
90…プレート
91…凸部
92…凹部
100…被ガイド部材
101…被係合溝
110…ブレーキ機構
120…ロック機構
121…ロックレバー
121a…ロックレバーの一端部
121b…ロックレバーの他端部
121c…枢軸
121d…カム部
122…アクチュエータ
123…本体
124…調整ねじ
125…出力ロッド
126…圧縮ばね
127…ソレノイド
130…検出手段
131、132…一対のリミットスイッチ

Claims (2)

  1. 列車とプラットホームの端縁との間に形成される隙間を塞ぐようにしたプラットホームの転落防止装置において、
    前記プラットホームの端縁部に形成された収納部に収容された没入位置から線路側の突出位置へ突出して前記隙間を塞ぐ転落防止部材と、該転落防止部材を出没可能に案内するための案内機構と、該転落防止部材を駆動するための駆動機構と、前記突出位置にある前記転落防止部材を摩擦力によって制動するためのブレーキ機構とを有し、
    前記駆動機構は、電動用および手動用の2種類の駆動機構から構成され、前記電動用の駆動機構は、前記転落防止部材または前記プラットホームの一方に支持されたボールスクリューと、前記転落防止部材または前記プラットホームの他方に支持され、前記ボールスクリューに螺合し、該ボールスクリューに対して相対的に回転することで、前記転落防止部材を駆動可能にするボールナットとを備え、前記手動用の駆動機構は、当該手動用の駆動機構に対する被操作部分を覆うカバーを備え、前記カバーは、前記被操作部分の上方から退避することで前記手動用の駆動機構の操作を可能とするものであり、
    前記ブレーキ機構は、摩擦力によって前記ボールスクリューを制動することにより、前記ボールスクリューと前記ボールナットとの相対的な回転を制動するように配されており、
    前記転落防止部材は、列車へ乗降する際、前記突出位置にある前記転落防止部材が没入する方向の荷重を受けるときに、前記案内機構および前記駆動機構からの摩擦力並びに、前記ブレーキ機構の摩擦力による制動力によって前記転落防止部材が没入しないように配されており、
    前記転落防止部材は、前記突出位置にある前記転落防止部材の両側の少なくとも一方側から進入する列車からの外力を前記転落防止部材の前縁部に形成した傾斜部が受けることで、前記案内機構および前記駆動機構からの摩擦力並びに前記ブレーキ機構の摩擦力による制動力に抗して、前記突出位置から没入するように配されており、
    前記転落防止部材を突出不能に前記没入位置に拘束するためのロック機構と、前記転落防止部材が拘束された状態であるか否かを検出するための第1の検出手段を備え、
    前記ロック機構は、前記転落防止部材に係脱して該転落防止部材を拘束あるいは拘束解除するロックレバーと、該ロックレバーを駆動するためのアクチュエータとを備え、
    前記第1の検出手段は、前記ロックレバーの係脱動作に基づいて、前記転落防止部材が拘束された状態であるか否かを検出するように構成され、
    前記手動用の駆動機構のカバーの退避動作を検知することで前記手動用の駆動機構に対する操作を検出する第2の検出手段を備え、
    前記転落防止部材は、前記ロック機構の前記アクチュエータが作動しない場合に、没入動作によって前記ロック機構が係止可能であるが、前記転落防止部材が没入状態にあるときに前記手動用の駆動機構による操作があった場合であっても、前記ロック機構は係脱されず、前記転落防止部材が移動しないように構成されていることを特徴とするプラットホームの転落防止装置。
  2. 前記プラットホームは、前記転落防止部材の両側に立設された一対の戸袋柵と、該一対の戸袋柵からそれぞれ出没して、該一対の戸袋柵の間に形成された乗降口を開閉するようにした乗降扉とを有する可動ホーム柵装置を備えており、
    前記転落防止部材の前縁部は、前記転落防止部材が前記突出位置に突出したとき、前記乗降口の前方にある前記隙間を前記乗降口の幅より広い範囲にわたって塞ぐように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプラットホームの転落防止装置。
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